JP7338087B1 - 配置支援装置及び配置支援方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下では、配置支援装置20(図1参照)による配置支援の対象である風況観測機器10(図1参照)について簡単に説明した後、配置支援装置20(図2参照)の構成等について詳細に説明する。
図1は、第1実施形態に係る配置支援装置の対象である風況観測機器10の構成図である。
なお、図1に示す白抜き矢印A1は、観測対象の付近の風ベクトルを示している。また、図1に示す複数の微粒子G1は、エアロゾルと呼ばれる空気中の微粒子である。図1に示す風況観測機器10は、観測対象にレーザ光を照射して風況を観測する機器である。ここで、「観測対象」とは、例えば、ある地点に風力発電機(図示せず)を設置すると仮定した場合での風力発電機のハブ(図示せず)や複数のブレード(図示せず)の付近の位置であり、所定の緯度・経度・高度で特定される。なお、前記したハブは、風力発電機の複数のブレード(図示せず)の付け根をロータ軸(図示せず)に連結する部分である。
図2は、配置支援装置20の構成を示す機能ブロック図である
図2に示す配置支援装置20は、風況観測機器10(図1参照)の複数の配置候補地の中から、レーザ光が観測対象に達する可能性が高いものを選定する機能を有している。このような配置支援装置20は、一台のコンピュータであってもよいし、また、通信線を介して接続された複数台のコンピュータ(サーバ等)であってもよい。
図3は、配置支援装置の処理部が実行する処理のフローチャートである(適宜、図2も参照)。
なお、風況観測機器10(図1参照)の観測対象に関する情報は、入力装置30を介した操作で事前に入力され、記憶部21に格納されているものとする。ステップS101において配置支援装置20の処理部22は、風況観測機器10(図1参照)の配置候補地を列挙する。なお、配置候補地の列挙の具体例については後記する。
ステップS102において処理部22は、レーザ光の可到達性Riを算出する(可到達性算出処理)。ここで、可到達性Riとは、所定の配置候補地iから観測対象へのレーザ光の到達のしやすさの度合いを示す値である。なお、可到達性Riの具体的な算出方法については後記する。
次に、図3のステップS101~S103の各処理について具体的に説明する。
風況観測機器10(図1参照)の配置候補地iを列挙する際(図3のS101)、処理部22は、観測対象M1を中心として、この観測対象M1との間の距離が異なる複数の同心円C1,C2、C3,C4を描く。この場合において、最も外側の同心円C4の半径が配置最大半径(レーザ光の到達可能距離)に一致するようにするとよい。
なお、図5では、図3のステップS102の処理の詳細を示している。
ステップS201において配置支援装置20の処理部22は、分割点qi,kを算出する。すなわち、処理部22は、観測対象M1(図4参照)から配置候補地i(図4参照)までの緯度方向の区間と、観測対象M1から配置候補地iまでの経度方向の区間と、をそれぞれ分割して、分割点qi,kの位置を算出する。
なお、図4の配置候補地iから観測対象M1までの区間を矩形領域として取り出したものが図6である。図6の例では、配置候補地iから観測対象M1までの線分が五等分され、配置候補地iから近い順に分割点qi,1、qi,2、qi,3、qi,4とされている。
所定の地点における地面の海抜高度Gとは、海面の高さ位置を基準とする地面の高度である。また、観測対象M1の地面からの絶対高度Hとは、地面の高さ位置を基準とした場合の観測対象M1の高度である。表層の海抜高度si,kとは、海面の高さ位置を基準とした場合の表層の高度である。観測対象M1の表層からの絶対高度hi,kとは、表層の高さ位置を基準とした場合の観測対象M1の高度である。また、観測対象M1の海抜高度Tとは、海面の高さ位置を基準とした場合の観測対象M1の高度である。
次に、ステップS204において処理部22は、距離di,k及び距離Diを算出する。ここで、距離di,kとは、配置候補地iから分割点qi,k(図6参照)までの距離である。また、距離Diとは、配置候補地iから観測対象M1(図6参照)までの距離である。ある緯度・経度の地点から別の緯度・経度の地点までの距離(測地線の長さ)を算出する方法として、例えば、大円距離やVincenty法やKarney法が用いられる。
ステップS206において処理部22は、表層からのレーザ光の絶対高度gi,kを算出する。すなわち、処理部22は、それぞれの分割点qi,kについて、その分割点qi,kの緯度・経度における表層からのレーザ光の絶対高度gi,kを算出する。
なお、図8の横軸は配置候補地iからの水平方向の距離であり、縦軸は海面の高さ位置を基準とする高度である。また、図8に示す直線状の太い破線は、所定の配置候補地iから観測対象M1に向けてレーザ光が照射されると仮定した場合のレーザ光の経路を示している。
例えば、分割点qi,4(図8の距離di,4に対応)における表層からのレーザ光の絶対高度gi,4は、レーザ光の海抜高度ti,4から表層の海抜高度si,4を減算することで算出される。したがって、分割点qi,kにおける表層からのレーザ光の絶対高度gi,kは、レーザ光の海抜高度ti,kから表層の海抜高度si,kを減算することで算出される。なお、レーザ光の経路よりも表層の方が高さ位置が高い場合には、絶対高度gi,kが負の値になる。
なお、地球の半径をEとし、風況観測機器10の配置候補地iの海抜高度をh0とし、観測される側(観測対象M1)でのレーザ光の海抜高度をh1とする。また、レーザ光が地球の表面に最も近くなる地点(レーザ光が近似的に地球の表面に接する地点)と地球の中心Oとを結ぶ線分をL2とする。また、配置候補地iと地球の中心Oとを結ぶ線分をL0とする他、観測対象と地球の中心とを結ぶ線分をL1とする。線分L0と線分L2とのなす角をα0とする。また、線分L1と線分L2とのなす角をα1とする。
このような処理は、複数の可到達性Riの値の大小を単純に比較することで行ってもよいし、また、次に説明するBig-M法を用いた場合でも同様の結果が得られる。
第1実施形態によれば、配置支援装置20の処理部22(図2参照)がレーザ光の可到達性Riの値を地形の起伏に基づいて算出し、可到達性Riの値の大きい配置候補地を優先的に選定する。したがって、多数の配置候補地のひとつひとつに人が実際に徒歩等で行った上で、その配置候補地から観測対象を視認できるか(つまり、レーザ光が観測対象に達するか)を確認する必要がなくなる。したがって、風況観測機器10(図1参照)の設置に先立って、風況観測機器10の配置候補地を選定する際の労力やコストを大幅に削減できる。
第2実施形態は、風況観測機器10(図1参照)の複数の配置候補地のうち、選定に含めない配置候補地がユーザによって設定される点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他(配置支援装置20の構成等:図2参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
風況観測機器10(図1参照)の配置候補地iを列挙した後(S301)、処理部22の処理はステップS302に進む。なお、ステップS301の処理は、第1実施形態のステップS101(図3参照)と同様であるから、説明を省略する。
次に、ステップS304において処理部22は、複数の配置候補地iの中で可到達性Riの大きい配置候補地を優先的に選定する。具体的に説明すると、処理部22は、第1実施形態で説明した式(8)~式(11)に、前記した式(12)の制約条件を加えた上で変数zを最大化する。これによって、可到達性Riの大きな配置候補地iが優先的に選定される。
第2実施形態によれば、複数の配置候補地iの中で選定に含めない配置候補地が指定されるため、法規制等で風況観測機器10を設置できないような場所が配置候補地として選定されることを防止できる。これによって、風況観測機器10の配置候補地を選定する際の利便性が高められる。
第3実施形態は、複数の配置候補地が選定される点が第1実施形態とは異なっている。なお、その他(配置支援装置20の構成等:図2参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
なお、図11の「START」時には、配置候補地がまだ1つも選定されていない状態であるため、配置候補地の選定結果群A(S403)は空集合であるものとする。
風況観測機器10(図1参照)の配置候補地iを列挙し(S401)、さらに、レーザ光の可到達性Riを配置候補地iのそれぞれについて算出した後(S402)、処理部22の処理はステップS403に進む。なお、ステップS401,S402の処理は、この順で、第1実施形態のステップS101,S102(図3参照)の処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS406において処理部22は、選定結果群Aに含まれる配置候補地の数が所定値に達したか否かを判定する。ここで、所定値とは、最終的な選定結果に含まれる配置候補地の数(例えば、3箇所)であり、ユーザによる入力装置30(図2参照)を介した操作で予め設定されている。ステップS406において、選定結果群Aに含まれる配置候補地の数が所定値に達していない場合(S406:No)、処理部22の処理はステップS403に戻る。
第3実施形態によれば、複数の配置候補地が選定されるため、風況観測機器10(図1参照)の配置候補地をユーザが実際に確かめて最終決定をする際の選択の幅を広げることができる。
第4実施形態は、処理部22(図2参照)が配置候補地を選定する方法が第1実施形態とは異なっているが、その他(配置支援装置20の構成等:図2参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
風況観測機器10(図1参照)の配置候補地iを列挙し(S501)、さらに、レーザ光の可到達性Riを配置候補地iのそれぞれについて算出した後(S502)、処理部22の処理はステップS503に進む。なお、ステップS501,S502の処理は、この順で、第1実施形態のステップS101,S102(図3参照)の処理と同様であるから、説明を省略する。
なお、図13の横軸は配置候補地iからの水平方向の距離であり、縦軸は海面の高さ位置を基準とする高度である。前記したように、レーザ光の経路よりも表層の方が高さ位置が高い場合には、表層からの絶対高度gi,kが負の値になる。図13の例では、配置候補地iから距離di,3の地点(分割点qi,3)では、小地形(例えば、小高い丘)の方がレーザ光の仮想的な経路よりも高さ位置が高くなっている。配置候補地iにおけるレーザ光の可到達性Riは絶対高度gi,kの最小値であるから、図13の例では、Ri=gi,3(<0)となり、可到達性Riが負の値になる。
第4実施形態によれば、可到達性Riに基づく係数Wiを用いて、処理部22が配置候補地を選定するようにしている。これによって、観測対象に向けて照射されたレーザ光が途中で遮られるような配置候補地を選定の際に除外できる。なお、第4実施形態で用いられた方法は、1箇所の観測対象に対して複数台の風況観測機器10(図1参照)を設置することが想定される場合に特に有効である。
例えば、前記した第4実施形態に第2、第3実施形態を組み合わせて、次の図14の処理が行われるようにしてもよい。
風況観測機器10(図1参照)の配置候補地iを列挙した後(S601)、処理部22の処理はステップS602に進む。なお、ステップS601の処理は、第1実施形態のステップS101(図3参照)の処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS603において処理部22は、レーザ光の可到達性Riを配置候補地iのそれぞれについて算出する。なお、ステップS603の処理は、第1実施形態のステップS102(図3参照)の処理と同様であるから、説明を省略する。
図14の一連の処理が行われることで、それぞれの配置候補地に対応する係数Wiに基づいて、レーザ光が観測対象M1に達する可能性が高い配置候補地を複数選定できる。
第5実施形態は、処理部22(図2参照)が配置候補地を選定する方法が第1実施形態とは異なっているが、その他(配置支援装置20の構成等:図2参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。なお、第5実施形態については、図14のフローチャートを用いて説明する。
第6実施形態は、複数台の風況観測機器10(図1参照)の配置が想定されている点が第1実施形態とは異なっている。なお、その他(配置支援装置20の構成等:図2参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
風況観測機器10(図1参照)の配置候補地iを列挙し(S701)、さらに、レーザ光の可到達性Riを配置候補地iのそれぞれについて算出した後(S702)、処理部22の処理はステップS703に進む。なお、ステップS701,S702の処理は、この順で、第1実施形態のステップS101,S102(図3参照)の処理と同様であるから、説明を省略する。
次に、ステップS704において処理部22は、可到達性Riの大きい配置候補地iを優先的に選定する。なお、ステップS704の詳細についても後記する。
すなわち、図16は、図15のステップS703の処理の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップS801において処理部22は、配置候補地の組合せ(i,j)ごとに、2つの視線方向のなす角度θijを算出する。
図17に示すように、所定の配置候補地iと観測対象M1とを結ぶ線分Liと、別の配置候補地jと観測対象M1とを結ぶ線分Ljと、のなす角度θij(2つの視線方向のなす角)を算出する。なお、角度θijは、0≦θij≦πとなるように取られるものとする。また、2つの視線方向のなす角度θijとは、線分Li,Ljを平面視した場合に、これらの線分Li,Ljがなす角を意味している。図17の例では、角度θijがπ/2(つまり、90°)になっている。このように2つの視線方向が平面視で直交している場合、各支線方向の風速ベクトルの合成に基づいて、観測対象M1の風向・風速が高精度で算出されやすくなる。
ステップS803において処理部22は、Fij=0とする。ここで、Fij=0は、配置候補地の組合せ(i,j)を選定から除外しない(禁則しない)場合に対応している。また、ステップS802においてΘmin<θij<Θmaxが成立していない場合(S802:No)、処理部22の処理はステップS804に進む。つまり、Θmin≧θij又はθij≧Θmaxである場合、処理部22の処理はステップS804に進む。
図18Aの例では、等角度間隔に設定された8方位について、周方向で順に0~8の数字が対応付けられている。
例えば、配置候補地の組合せ(i,j)において、一方の配置候補地iと他方の配置候補地jの視線方向が「0」(図18A参照)の方向である場合には、角度θij=0となる。また、一方の配置候補地iの視線方向が「0」の方向であり、他方の配置候補地jの視線方向が「4」の方向である場合には(図18A参照)、角度θij=πとなる。これらの場合には、2つの異なる方向の風速を測定することができないため、Fij=1となり、選定対象から除外される。
第6実施形態によれば、1つの観測対象に対して、複数台の風況観測機器10を配置することが可能になる。また、2つの視線方向の平面視でのなす角が所定範囲内になるようにすることで、観測対象における風向・風速を高精度で測定することが可能になる。
図19Aは、観測対象M1の周囲に設定された4箇所の配置候補地を示す説明図である。
図19Aの例では、観測対象M1を中心とする所定半径の円周上に等角度間隔(約45度の角度間隔)で4箇所の配置候補地が設定されている。4箇所の配置候補地は、周方向で順に0~3の数字が対応付けられている。これら4箇所の配置候補地の中から2箇所が選定される場合について説明する。
なお、図19Bのiの数値は、図19Aの4方位の0~3のいずれかに対応している。例えば、図19Bに示すように、iの値が0,1,2,3に対して、この順で、可到達性Riの値が100,10,1,?1になったものとする。また、図示はしないが、係数Fijの値は、いずれの配置候補地iについても「0」(禁則しない)であるものとする。
なお、値Mは、前記した式(10)に含まれる定数である。例えば、図19Aに示す「0」と「1」に対応する配置候補地iが選定される場合、変数ziは、iの数値の0,1,2,3に対して、この順で、100,10,0,0になる。このとき、式(11)を満たす変数z、すなわちいずれの変数ziよりも小さい変数zの最大値は0である。
なお、配置候補地iの位置の他、配置候補地iにおける可到達性Riの値は、図19Aや図19Bと同様であるものとする。M=1000(Riの最大値の10倍)である場合において、例えば、「0」と「1」に対応する配置候補地iが選定されるときには、変数ziは、iの値の0,1,2,3に対して、この順で、100、10、1000、1000になる。このとき、式(11)を満たす変数z、すなわちいずれの変数ziよりも小さい変数zの最大値は10である。
なお、配置候補地iの位置については、図19Aと同様であるものとする。係数Wiは、前記したように、可到達性Riの低い配置候補地を劣後させるための重み係数である。図21Aの例では、iの値の0,1,2,3(図19A参照)に対して、この順で、係数Wiの値が100,10,1,?1000になっている。
例えば、図19Aに示す「0」と「1」に対応する配置候補地iが選定される場合、ΣRi・xiの値は、110になる。同様にして、図19Aに示す「0」と「2」の配置候補地i、「0」と「3」の配置候補地i、「1」と「2」の配置候補地i、「1」と「3」の配置候補地i、「2」と「3」の配置候補地iのそれぞれが選定された場合のΣRi・xiの値は、この順で、101,99,11,9,0になる。なお、前記した順序は、ΣRi・xiの大きさ順と同一の順序になっている。
例えば、前記した第6実施形態に第2~第4実施形態を組み合わせて、図22に示す一連の処理が行われるようにしてもよい。
なお、図22の「START」時には、配置候補地の組合せがまだ1つも選定されていない状態であるため、配置候補地の選定結果群A(S906)が空集合であるものとする。また、図22のステップS901~S904の処理は、図14のステップS601~S604と同様であるから、その説明を省略する。
第7実施形態は、処理部22(図2参照)が配置候補地を選定する方法が第6実施形態とは異なっているが、その他(配置支援装置20の構成等:図2参照)については、第6実施形態と同様である。したがって、第6実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。なお、第7実施形態については、図22のフローチャートを用いて説明する。
式(20)に含まれる係数λ1~λ4は、十分に大きな所定の数であり、予め設定されている。このような式(20)は、二次制約なし二値最適化 (Quadratic Unconstrained Binary Optimization;QUBO)の問題として求解できる。
第7実施形態によれば、配置候補地の組合せ(i,j)のうち、2台の風況観測機器10に対応する2つの視線方向のなす角が所定範囲を外れているものについては、式(20)の第五項に基づいて、配置候補地の選定結果に含めないように処理が行われる。したがって、観測対象M1の風向・風速を風況観測機器10によって高精度で測定することが可能になる。
第8実施形態は、配置支援装置20(図23参照)によって選定された配置候補地の位置がユーザの情報端末50に表示される点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その他(配置支援装置20の構成や処理:図2~図9参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図23に示す配置支援装置20Aは、第1実施形態で説明した各構成の他、通信部24を備えている。通信部24は、情報端末50との間でネットワークN1を介して、情報の送受信を行う。このような情報端末50として、スマートフォンや携帯電話の他、タブレットやウェアラブル端末が用いられる。図23に示すように、情報端末50は、通信部51と、記憶部52と、姿勢検出部53と、測位部54と、撮影部55と、画像処理部56と、画像表示部57と、を備えている。
なお、図24の「START」時には、風況観測機器10(図1参照)の配置候補地が配置支援装置20Aによって既に選定されているものとする。また、以下では、図24の一連の処理を配置支援装置20Aが行う場合について説明するが、これらの処理のうちの少なくとも一部を情報端末50が行うようにしてもよい。
ステップS1002において処理部22は、情報端末50と、選定結果である配置候補地と、の間の距離を算出する。すなわち、処理部22は、情報端末50の緯度・経度と、選定結果である配置候補地の緯度・経度と、に基づいて、配置候補地と情報端末50との間の距離を算出する。なお、情報端末50の緯度・経度は、測位部54によって測定される。例えば、情報端末50が、選定結果の配置候補地から平面視で真南に距離Dだけ離れた位置にあったとする(図26参照)。この場合、情報端末50と配置候補地との間の距離P(図26参照)は、以下の式(22)で表される。なお、式(22)に含まれるTは、配置候補地の海抜高度であり、ステップS1001の処理で算出される。
ステップS1003(図24参照)について具体的に説明すると、処理部22はまず、情報端末50と配置候補地(選定された配置候補地)とを結ぶ直線U1と、情報端末50の撮影部55の光軸U2と、のなす角度を算出する。つまり、処理部22は、前記した角度に関して、平面視での角度ψH及び側面視での角度ψV(図26参照)を算出する。また、処理部22は、情報端末50の方位角ξH及び仰角ξV(図26参照)を姿勢検出部53から取得する。例えば、情報端末50が、選定結果の配置候補地に対して真南に位置している場合には、図25に示すように、ψH=ξHになる。
図26の例では、情報端末50と配置候補地iとを結ぶ直線U1と、情報端末50の撮影部55の光軸U2と、がなす角度ψVが以下の式(23)で表される。
図27に示すように、情報端末50の画像表示部57における横方向の長さ(画素数)を2LHとし、縦方向の長さ(画素数)を2LVとする。図24のステップS1006において処理部22は、撮影画像の中心から横方向に、以下の式(25)で示す距離δH(画素数)だけ離れた位置に選定結果の配置候補地を示すマークQ1を重畳表示させる。この距離δHは、交点OH(図25参照)と配置候補地との間の距離と、交点OHと交点BHとの間の距離と、の比に基づいて算出される。
第8実施形態によれば、選定結果の配置候補地に実際にユーザが行く際、配置候補地の付近を情報端末50で撮影したときに、この配置候補地の位置を示すマークQ1を情報端末50の撮影画面に重畳表示させることができる。したがって、例えば、ユーザが配置候補地に実際に行く際、この配置候補地の位置を撮影画像で把握できるため、利便性が高められる。
以上、本開示に係る配置支援装置20等について各実施形態で説明したが、本開示はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、各実施形態では、配置候補地から観測対象までの区間を等間隔で複数の分割点qi,kに分割する場合について説明したが(図6参照)、この区間を等間隔に分割する必要は特にない。また、分割点qi,kの数は1つであってもよい。すなわち、所定の配置候補地から観測対象にレーザ光が照射されると仮定した場合における、当該配置候補地から観測対象までの平面視で直線状の区間に含まれる一つ又は複数の地点でのレーザ光の海抜高度と、当該地点の表層の海抜高度と、に基づいて、当該配置候補地における可到達性Riの値を処理部22が算出するようにしてもよい。この場合において、処理部22が、前記した地点でのレーザ光の海抜高度から当該地点の表層の海抜高度を減算した値が最も小さいものを配置候補地における可到達性Riの値として算出するようにしてもよい。
20,20A 配置支援装置
21 記憶部
21a 地形データベース
22 処理部
23 インタフェース
30 入力装置
40 表示装置
50 情報端末
55 撮影部
M1 観測対象
N1 ネットワーク
Q1 マーク
Claims (8)
- 観測対象にレーザ光を照射して風況を観測する風況観測機器の複数の配置候補地のうちの少なくとも一部について、当該配置候補地から前記観測対象へのレーザ光の到達のしやすさの度合いを示す可到達性の値を地形の起伏に基づいて算出する処理部を備え、
前記処理部は、所定の前記配置候補地から前記観測対象にレーザ光が照射されると仮定した場合における、当該配置候補地から前記観測対象までの平面視で直線状の区間に含まれる一つ又は複数の地点でのレーザ光の海抜高度から当該地点の表層の海抜高度を減算した値が最も小さいものを前記配置候補地における前記可到達性の値として算出し、前記可到達性の値の大きい前記配置候補地を優先的に選定する、配置支援装置。 - 前記処理部は、前記少なくとも一部の配置候補地のうち、前記可到達性の値が最も大きいものを選定結果に含めること
を特徴とする請求項1に記載の配置支援装置。 - 入力装置を介した操作に基づいて、複数の前記配置候補地の中で選定結果に含めないものが指定された場合、前記処理部は、指定された当該配置候補地を選定結果に含めないこと
を特徴とする請求項1に記載の配置支援装置。 - 入力装置を介した操作に基づいて、複数の前記配置候補地の中で選定結果に含めるものが指定された場合、前記処理部は、指定された当該配置候補地を選定結果に含めること
を特徴とする請求項1に記載の配置支援装置。 - 前記処理部は、前記少なくとも一部の配置候補地のうち、前記可到達性の値が大きいものから順に所定の数の前記配置候補地を選定すること
を特徴とする請求項1に記載の配置支援装置。 - 前記観測対象に対して、複数台の前記風況観測機器の設置が想定される場合、前記処理部は、第1の配置候補地と前記観測対象とを結ぶ直線と、第2の配置候補地と前記観測対象とを結ぶ直線と、のなす角度が所定範囲外となるような前記配置候補地の組合せを選定結果に含めないようにすること
を特徴とする請求項1に記載の配置支援装置。 - 前記処理部は、当該処理部との間でネットワークを介して通信を行う情報端末の撮影部の視野に選定結果の前記配置候補地が入っている場合、当該配置候補地の位置を示すマークを前記情報端末の撮影画面に重畳表示させること
を特徴とする請求項1に記載の配置支援装置。 - 観測対象にレーザ光を照射して風況を観測する風況観測機器の複数の配置候補地のうちの少なくとも一部について、当該配置候補地から前記観測対象へのレーザ光の到達のしやすさの度合いを示す可到達性の値を地形の起伏に基づいて算出する可到達性算出処理と、
前記可到達性の値の大きい前記配置候補地を優先的に選定する選定処理と、を含み、
前記可到達性算出処理では、所定の前記配置候補地から前記観測対象にレーザ光が照射されると仮定した場合における、当該配置候補地から前記観測対象までの平面視で直線状の区間に含まれる一つ又は複数の地点でのレーザ光の海抜高度から当該地点の表層の海抜高度を減算した値が最も小さいものを前記配置候補地における前記可到達性の値として算出する、配置支援方法。
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2023
- 2023-03-14 JP JP2023039877A patent/JP7338087B1/ja active Active
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