JP7337636B2 - ロボットハンド - Google Patents

ロボットハンド Download PDF

Info

Publication number
JP7337636B2
JP7337636B2 JP2019182621A JP2019182621A JP7337636B2 JP 7337636 B2 JP7337636 B2 JP 7337636B2 JP 2019182621 A JP2019182621 A JP 2019182621A JP 2019182621 A JP2019182621 A JP 2019182621A JP 7337636 B2 JP7337636 B2 JP 7337636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
arm
cylindrical body
blade
robot hand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019182621A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021058936A (ja
Inventor
清政 川越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Smart Robotics Co.Ltd.
Original Assignee
Smart Robotics Co.Ltd.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Smart Robotics Co.Ltd. filed Critical Smart Robotics Co.Ltd.
Priority to JP2019182621A priority Critical patent/JP7337636B2/ja
Publication of JP2021058936A publication Critical patent/JP2021058936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7337636B2 publication Critical patent/JP7337636B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明の実施形態はロボットハンドに関する。
現在、農業分野において、農業従事者の不足、高齢化は深刻な問題となっている。これらの問題を解決する1つの方法として、農業分野へのロボットの活用がある。ロボットは、各種センサと組み合わせることで、農作物への水やり、農作物の収穫、収穫した農作物の箱詰め、収穫した農作物の加工など、様々な作業を行うことができる。例えば、農作物の収穫においては、カメラで収穫対象物を認識し、認識した収穫対象物に向かってロボットハンドを近づけ、ロボットハンドに所定の動作を実行させることによって、収穫対象物を収穫することができる。しかしながら、特に、ミニトマト、イチゴなどのような密集して実り、且つ傷みやすい農作物をロボットハンドを用いて収穫しようとした場合、以下のような課題が生じる。すなわち、収穫対象の農作物にロボットハンドを近づける段階で、ロボットハンドの刃や他の構造物が収穫対象ではない他の農作物に接触して傷つけてしまう可能性がある。また、収穫対象の農作物を収穫する動作中に、ロボットハンドで収穫対象の農作物を傷つけてしまう可能性や他の農作物に接触して傷つけてしまう可能性がある。
特開2002-11245号公報
目的は、ミニトマト、イチゴなどの傷つきやすい農作物を収穫することができるロボットハンドを提供することにある。
本実施形態に係るロボットハンドは、農作物を吸引するために、先端が開放され、後端が外部の吸引機に接続される筒体と、吸引された農作物を筒体の内部に保持するために、筒体の内部に設けられる保持部と、筒体の内部に保持された農作物の果柄を剪断するための一対の刃体と、筒体の外周面の外側であって筒体を挟んで両側に互いに平行に配置される一対の回転軸と、一対の回転軸の一方に接続され、一対の刃体の一方を、筒体の外周面の外側の第1待機位置と、筒体の先端開口の前方であって第1待機位置から見て筒体の中心線を含む回転軸に平行な中心面を超えた第1到達位置との間を第1円弧軌道に沿って移動自在に支持する第1アームと、一対の回転軸の他方に接続され、一対の刃体の他方を、筒体の外周面の外側であって中心面を挟んで第1待機位置の反対側の第2待機位置と、筒体の先端開口の前方であって第2待機位置から見て中心面を超えた第2到達位置との間を第2円弧軌道に沿って移動自在に支持する第2アームと、一方の刃体の第1待機位置から第1到達位置の移動と他方の刃体の第2待機位置から第2到達位置への移動とを連動させるために一対の回転軸を駆動する駆動機構とを具備する。
本実施形態に係るロボットハンドを有する収穫ロボットの側面図である。 図1のロボットハンドによる収穫動作を示す図である。 図1のロボットハンドの前方斜視図である。 図1のロボットハンドの後方斜視図である。 図2の円筒体の内部構造を示す縦断面図である。 図2の第1、第2刃体プレートの動作軌道を示す図である。 図2のロボットハンドの正面図である。 図2のロボットハンドの駆動機構を示す図である。 図2の第1、第2アームの剪断動作を示す側面図である。 図2の第1、第2アームの剪断動作を示す正面図である。
以下、本実施形態に係るロボットハンドについて図を参照して説明する。
図1に示すように、収穫ロボット1は台車60を有する。台車60にはロボットアーム機構70が載置される。そのロボットアーム機構70に取付治具80を介して本実施形態に係るロボットハンド10が接続される。ロボットハンド10には吸引機90から延びる吸引ホース91が接続される。この吸引機90は台車60に載置される。台車60には、台車60、ロボットアーム機構70、ロボットハンド10、及び吸引機90それぞれの動作制御を担う制御装置100と、ロボットハンド10により収穫されたミニトマトMを収納する収穫籠110が設置される。なお、取付治具80またはロボットハンド10にはロボットハンド10の前方を撮影するカメラ(図示しない)が取り付けられている。制御装置100は、カメラにより撮影された画像に対して所定の画像処理を実行することによって収穫対象のミニトマトMの位置を特定し、特定したミニトマトMの位置に基づいて、台車60、ロボットアーム機構70、ロボットハンド10及び吸引機90を制御する。
本実施形態に係るロボットハンド10によるミニトマトMの収穫動作の手順は以下の通りである。図2(a)に示すように、カメラなどのセンサの出力に基づいて特定した収穫対象のミニトマトMにロボットハンド10の円筒体15(収容部)を接近させる。次に、吸引動作が開始され、図2(b)に示すように、ミニトマトMが円筒体15の内部に吸引される。次に、剪断動作が開始され、図2(c)に示すように、円筒体15の内部に吸引されたミニトマトMの果柄が対向的に動く一対のアーム20,30に支持された一対の刃体プレートにより剪断される。剪断動作が終了されると、図2(d)に示すように、果柄が剪断されたミニトマトMは枝から切り離され、円筒体15の内部に保持される。最後に、図2(e)に示すように、ミニトマトMを円筒体15の内部に保持した状態でロボットハンド10は収穫籠110の上方に、円筒体15の開口が下方を向くように移動され、吸引機90による吸引動作が終了される。吸引動作の終了に伴って、円筒体15の内部に保持されていたミニトマトMは円筒体15からリリースされ、収穫籠110に収容される。
上記のようにミニトマトMを枝から切り離すために、ミニトマトMを吸引した状態でその果柄を剪断する収穫動作は、本実施形態に係るロボットハンド10の1つの特徴である。このような特徴的な収穫動作を実現するために、ロボットハンド10は、ミニトマトMを吸引するための吸引機構、ミニトマトMの果柄を剪断する剪断機構、剪断機構を駆動する駆動機構の3つの機構を有する。これら3つの機構は、典型的には以下のように構成される。
(吸引機構)
図3、図4に示すように、ロボットハンド10は、矩形板状のベースフレーム11を有する。ベースフレーム11の中央には円形状の穴があけられている。この穴に収穫対象になり得るミニトマトMよりも大きい直径を有する円筒体15が挿通され、固定されている。円筒体15はその先端が開放され、後端の接続部19には吸引機90の吸引ホース91が接続されている。円筒体15の先端開口をミニトマトMに接近させた状態で吸引動作が開始される。吸引機90によって吸引されたミニトマトMは、円筒体15の先端開口を塞ぐことなく、円筒体15の内部に収容される。円筒体15の内部には、円筒体15の内部に吸引されたミニトマトMを円筒体15に留まらせ、保持するための保持部17が設けられる。典型的には、保持部17は、通気用の複数の小孔を有する緩衝材で構成された通気板17とすることができる。図5に示すように、通気板17は、円筒中心線Ccに対して直交する向きに円筒体15の内部に固定されている。通気板17を構成する緩衝材としては、ポリプロピレン、ポリプロエチレンなどの合成樹脂を気泡状又はビーズ状に発泡させたものやゴムなどの弾性樹脂材等を使用することができる。円筒体15に吸引されたミニトマトMは、吸引機90に吸い込まれることなく、通気板17に当接した状態で円筒体15の内部に保持される。吸引機90による吸引力が大きい場合であっても、通気板17は、ミニトマトMの形状に沿って窪むように変形するため、ミニトマトMと通気板17との間の接触面積を増やすことができ、ミニトマトMの一点に強い吸引力が働くことを防ぐことができる。それにより、ミニトマトMの果皮に傷がつくことを防ぐことができる。
なお、上記のようなロボットハンド10の吸引動作は、円筒体15の開口をミニトマトMの直径よりも意図的に小さくし、円筒体15の先端縁151をミニトマトMに密着させ、円筒体15の内部の空気を吸引することによって、ミニトマトMを円筒体15の先端開口に押し付ける、いわゆる吸着動作とは明確に区別される。
ミニトマトMを収容する筒体は円筒体15に限定されることはなく、四角筒体、六角筒体などの多角筒体であってもよいし、楕円筒体であってもよい。また、円筒体15の内部に吸引されたミニトマトMを保持できるのであれば、保持部17は通気板に限定されることはなく、例えば、弾性樹脂製の複数本の紐を円筒体15の内部に敷き詰めるようにしてもよい。
(剪断機構)
本実施形態に係るロボットハンド10は、円筒体15に保持されたミニトマトMの果柄を剪断するための一対の刃体プレート24,34を有する。一対の刃体プレート24,34は対向的に揺動される一対のアーム20,30にそれぞれ支持される。剪断機構は、一対のアーム20,30を対向的に揺動させ、一対の刃体プレート24,34を円筒中心線Cc上で互いにすれ違わせることによって、ミニトマトMの果柄を剪断することができる。典型的には、剪断機構は以下のように構成される。
図3、図4、図7に示すように、ベースフレーム11の両端に板状の一対のサイドフレーム12,13が互いに平行に立設される。一対のサイドフレーム12,13は、円筒体15の先端部分が一対のサイドフレーム12,13の先端面よりも前方に突出するように構成される。一対のサイドフレーム12,13の間にはベアリングを介して一対のシャフト21,31が円筒体15を挟んで両側に軸架されている。典型的には、一対のシャフト21,31は、円筒体15の外周面の外側近傍の円筒中心線Ccから等距離の位置に、回転軸Ra1,Ra2が円筒中心線Ccに対して直交する向きにそれぞれ配置される。なお、円筒中心線Ccとは、円筒体15の先端の開口面に垂直であって、先端開口の中心を通る線をいう。また、後述の円筒中心面とは、円筒中心線Ccを含む面であって、且つ一対のシャフト21,31の回転軸Ra1,Ra2に平行な面をいう。
一対のシャフト21,31には一対のアーム20,30がそれぞれ軸支される。一対のアーム20,30に一対の刃体プレート24,34がそれぞれ支持される。刃体プレート24は複数の溝刃241を有する。より詳細には、刃体プレート24は矩形平板を有し、矩形平板には複数の溝が設けられ、その溝の内部に平板と平行に平刃が取り付けられている。ここでは、溝内の平刃を溝刃241という。同様に、刃体プレート34は連設された複数の溝刃341を有する。
なお、以下の説明において、一対の刃体プレート24,34のうち円筒中心線Cc上の内側を通過する刃体プレートを第1刃体プレート24、第1刃体プレート24を支持するアームを第1アーム20、第1アーム20を軸支するシャフトを第1シャフト21とし、一対の刃体プレート24,34のうち円筒中心線Cc上の外側を通過する刃体プレートを第2刃体プレート34、第2刃体プレート34を支持するアームを第2アーム30、第2アーム30を軸支するシャフトを第2シャフト31としてそれぞれ区別する。
図6(a)に示すように、第1アーム20は、第1シャフト21とともに回転し、それにより、第1刃体プレート24は第1シャフト21の回転軸Ra1を中心とした第1円軌道Co1に沿って移動される。第1刃体プレート24を円筒中心線Cc上を通過させるために、第1アーム20は、第1円軌道Co1の軌道半径R1が第1シャフト21の回転軸Ra1から円筒中心面を超えた反対側の円筒体15の外周面までの距離D1よりも長くなるように構成される。第1刃体プレート24は、円筒中心線Cc上を通過するときに、溝刃241が円筒中心線Ccに対して直交する向きに第1アーム20に固定される。
図6(b)に示すように、第2アーム30は、第2シャフト31とともに回転し、それにより、第2刃体プレート34は第2シャフト31の回転軸Ra2を中心とした第2円軌道Co2に沿って移動される。第2刃体プレート34を円筒中心線Cc上を通過させるために、また、円筒中心線Cc上において、第2刃体プレート34を第1刃体プレート24よりもわずかに外側(前方)を通過させるために、第2アーム30は、第2円軌道Co2の軌道半径R2が第1円軌道Co1の軌道半径R1よりもわずかに長くなるように構成される。典型的には、そのわずかな長さは、第1刃体プレート24の厚みと等価または第1刃体プレート24の厚みよりも若干長い程度である。第2刃体プレート34は、円筒中心線Cc上を通過するときに、溝刃341が円筒中心線Ccに対して直交する向きに第2アーム30に固定される。
なお、実際には、収穫対象のミニトマトMの果柄の剪断動作時において、第1アーム20、第2アーム30、第1刃体プレート24及び第2刃体プレート34が収穫対象以外の他のミニトマトに接触する可能性を低減するために、第1、第2刃体プレート24,34の移動範囲は制限されている。
図6(a)に示すように、第1円軌道Co1上に、第1待機位置Pw1と第1到達位置Pa1とが設定される。第1待機位置Pw1は、円筒中心面を挟んで第1シャフト21の反対側であって、円筒体15の外周面の外側且つ円筒体15の先端開口よりも後方に設定される。第1到達位置Pa1は、円筒体15の先端開口の前方であって円筒中心面に対して第1シャフト21と同側、第1待機位置Pw1から見て、円筒中心面をわずかに超えた位置に設定される。なお、第1円軌道Co1と円筒中心線Ccとが交差する位置を第1剪断位置Pc1という。
同様に、図6(b)に示すように、第2円軌道Co2上に、第2待機位置Pw2と第2到達位置Pa2とが設定される。第2待機位置Pw2は、円筒中心面を挟んで第2シャフト31の反対側であって、円筒体15の外周面の外側且つ円筒体15の先端開口よりも後方に設定される。第2到達位置Pa2は、円筒体15の先端開口の前方であって円筒中心面に対して第2シャフト31と同側、第2待機位置Pw2から見て、円筒中心面をわずかに超えた位置に設定される。なお、第2円軌道Co2と円筒中心線Ccとが交差する位置を第2剪断位置Pc2という。
第1刃体プレート24が第1剪断位置Pc1を通過するタイミングと第2刃体プレート34が第2剪断位置Pc2を通過するタイミングとを一致させるために、典型的には、第1刃体プレート24を第1待機位置Pw1から第1剪断位置Pc1に到達させるために必要な第1シャフト21の回転角度と、第2刃体プレート34を第2待機位置Pw2から第2剪断位置Pc2に到達させるために必要な第2シャフト31の回転角度とが等価になるように、第1、第2待機位置Pw1,Pw2は設定される。それにより、第1、第2シャフト21,31を同一の速度で互いに逆向きに回転させることによって、第1刃体プレート24と第2刃体プレート34とを円筒中心線Cc上ですれ違わせることができ、ミニトマトMの果柄を剪断することができる。
なお、第1、第2待機位置Pw1,Pw2は、第1、第2刃体プレート24,34が第1、第2待機位置Pw1,Pw2にそれぞれ待機している状態で、第1、第2アーム20,30及び第1、第2刃体プレート24,34が円筒体15の先端縁151から前方に突出しないように設定されていることが望ましい。それにより、円筒体15をミニトマトMに近接させる際などに、第1、第2アーム20,30及び第1、第2刃体プレート24,34がミニトマトMの周囲のミニトマトに接触する可能性を低減することができる。
図7に示すように、典型的には、第1アーム20は一対の第1アーム部分22,23からなる。一対の第1アーム部分22,23それぞれは、円筒体15の外周面に沿って湾曲した円弧形状をなし、後端が第1シャフト21の中央付近に接続され、先端に第1刃体プレート24が溝刃241が内側を向くように接続される。このように、一対の第1アーム部分22,23は第1刃体プレート24とともに外観視略U字形をなす。なお、一対の第1アーム部分22,23それぞれは、円筒体15の外周面に沿って屈曲した略L字形状をなすものであってもよい。
同様に、典型的には、第2アーム30は一対の第2アーム部分32,33からなる。一対の第2アーム部分32,33それぞれは、円筒体15の外周面に沿って湾曲した円弧形状をなし、後端が第2シャフト31の端部付近に接続され、先端に第2刃体プレート34が溝刃341が内側を向くように接続される。このように、一対の第2アーム部分32,33は第2刃体プレート34とともに外観視略U字形をなす。なお、一対の第2アーム部分32,33それぞれは、円筒体15の外周面に沿って屈曲した略L字形状をなすものであってもよい。
(駆動機構)
ロボットハンド10は、第1待機位置Pw1と第1到達位置Pa1との間の第1刃体プレート24による往復動作と第2待機位置Pw2と第2到達位置Pa2との間の第2刃体プレート34による往復動作とを連動させるための駆動機構40を有する。駆動機構40は単一のモータ41を有する。モータ41のハウジングは、一対のサイドフレーム12,13の一方に固定されている(図3参照)。モータ41の駆動軸42は他方のサイドフレームに回転自在に支持されている。図8に示すように、モータ41の駆動軸42には駆動ギア43が固定されている。駆動ギア43には第1従動ギア44と伝達ギア46(遊びギア46)とが噛み合わされている。第1従動ギア44は第2シャフト31に固定されている。伝達ギア46には第2従動ギア45が噛み合わされている。第2従動ギア45は第1シャフト21に固定されている。第1従動ギア44と第2従動ギア45とは同一の歯数を有する。伝達ギア46は、第2従動ギア45が第1従動ギア44と逆向きに回転させるために、第2従動ギア45と駆動ギア43との間に介在される。上記のように駆動機構40を構成することによって、モータ41の駆動軸42の回転に連動して第1シャフト21と第2シャフト31を互いに逆向きに同一の角速度で回転させることができる。
なお、モータ41の駆動軸42の回転に連動して、第1シャフト21と第2シャフト31を互いに逆向きに同一の速度で回転できるのであれば、その構成は上記に限定されない。上記の構成では単一のモータ41を用いることでロボットハンド10の軽量化と小型化を実現することができるが、例えば、第1シャフト21を回転させるためのモータと第2シャフト31を回転させるためのモータとを格別に設け、それらを同期制御するようにしてもよい。また、ギアだけではなく、ベルトを組み合わせた構成であってもよい。もちろん、一方のシャフトがモータ41の駆動軸42に直結されていてもよい。
(動作説明)
以下、図9を参照して剪断機構の動作を説明する。図9(a)は、剪断動作開始前の剪断機構の待機姿勢を示している。待機姿勢において、第1、第2刃体プレート24,34は円筒体15を挟んで両側の第1、第2待機位置Pw1、Pw2にそれぞれ配置されている。剪断動作が開始され、モータ41が順方向に回転されると、第1、第2刃体プレート24,34は弧を描くように互いに近づく向きに移動を開始し(図9(b)参照)、円筒体15の中心線Cc上をそれぞれ逆向きに同時に通過し(図9(c)参照)、第1、第2到達位置Pa1,Pa2に到達される(図9(d)参照)。図9(c)に示すように、第1、第2刃体プレート24,34が円筒中心線Cc上で前後にすれ違うことによって、ミニトマトMの果柄は剪断される。第1、第2刃体プレート24,34が第1、第2到達位置Pa1,Pa2に到達した後、モータ41が逆方向に回転され、第1、第2刃体プレートは第1、第2到達位置Pa1,Pa2から第1、第2待機位置Pw1、Pw2にそれぞれ戻される。
(効果説明)
以上説明した本実施形態に係るロボットハンド10によれば、以下の効果を奏する。すなわち、ロボットハンド10は、第1、第2アーム20,30を円筒体15を跨いで対向的に揺動させる剪断動作を採用することによって、剪断動作中のロボットハンド10の動作領域を省スペース化することができる。具体的には、剪断動作が開始されると、円筒体15の先端縁151の後方、円筒体15を挟んで両側に待機していた刃体プレート24,34は、円筒体15の前方に弧を描きながら互いに近づく向きに移動され、円筒中心線Cc上ですれ違い、それによりミニトマトの果柄は剪断される。このとき、ロボットハンド10の動作領域は、第1待機位置Pw1から第2待機位置Pw2までの距離を直径とする略半球形状で表すことができ、円筒体15の前方のわずかな領域である。これは、収穫対象以外の他のミニトマトMがロボットハンド10に接触する可能性を低減させることに寄与する。
また、図5に示すように、収穫対象のミニトマトMを少し離れた位置からでも吸引により円筒体15に引き寄せることができるため、ロボットハンド10をミニトマトが密集している箇所に突入させる必要がなく、ロボットハンド10に収穫対象以外の他のミニトマトが不要に接触する可能性を低減することができる。また、収穫対象のミニトマトMを他のミニトマトから遠ざけた状態で剪断動作を行うことができるため、動作中の剪断機構が他のミニトマトに接触する可能性や、他のミニトマトが剪断動作に巻き込まれてしまう可能性を低減することができる。万が一、第1、第2刃体プレート24,34がミニトマトに接触した場合であっても、果柄を剪断する刃が溝刃でありプレートの外側に突出していないため、刃がミニトマトに直接あたることはなく、刃によりミニトマトが傷つく可能性はほとんどない。
ロボットハンド10は、図5に示すように、収穫対象のミニトマトMを少し離れた位置から吸引により引き寄せるため、円筒体15の内部に吸引されたミニトマトMの果柄の向きは円筒体15の中心線Ccに対して平行になりやすい。その状態で果柄を剪断できるため、ミニトマトMの果柄の長さを揃えることができる。それにより、ミニトマトMを包装用容器に収容しやすくし、見た目を綺麗にすることができる。もちろん、例外として、円筒体15の内部に吸引され、保持されたミニトマトMの果柄の向きが円筒中心線Ccに平行ではない場合もある。ロボットハンド10は、第1、第2刃体プレート24,34をそれぞれ両側から支持するアーム構造を採用することによって、円筒体15の内部に保持されたミニトマトMの果柄の向きをある程度許容することができる。図10(a)に示すように、円筒体15に保持されたミニトマトMの果柄が第1、第2アーム部分22,32を横断する向きに伸びている場合を想定する。図9に示すように、剪断動作が開始されると、第1、第2アーム20,30は待機姿勢から徐々に起き上がる。側面視において、第1、第2アーム部分22,32が交差する位置は徐々に先端側にずれていく。したがって、図10(b)に示すように、第1、第2アーム部分22,32を横断する果柄は、第1、第2アーム部分22,32の外殻によって、徐々に第1、第2アーム部分22,32の先端の第1、第2刃体プレート24,34の間に誘導される。ミニトマトMは円筒体15の内部に保持できる程度の力で吸引されているだけであるため、上記の果柄の誘導動作に伴って、その果柄の先端のミニトマトMは円筒体15の内部に保持された状態で回転することができる。それにより、第1、第2刃体プレート24,34の間に誘導されたミニトマトMの果柄の向きは、円筒中心線Ccに略平行となる。図10(c)、図10(d)に示すように、第1、第2刃体プレート24,34の間に誘導されたミニトマトMの果柄は、一方の刃体プレートの溝にロックされるため、確実に剪断することができる。このように、ミニトマトMの果柄の向きが円筒中心線Ccに平行ではない場合でも、剪断動作中に円筒中心線Ccに略平行にすることができ、収穫されたミニトマトMの果柄の長さを略同一の長さに揃えることができる。
なお、ロボットハンド10の収穫対象物はミニトマトに限定されることはなく、果柄(果梗)や比較的柔らかい枝に実る農作物(果実)が収穫対象となりえる。このような農作物としては、例えばトマト、イチゴ、キウイ、柿、さくらんぼ、ナス、ピーマンなどがあげられる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…ロボットハンド、11…ベースフレーム、12,13…サイドフレーム、15…円筒体、19…接続部、20…第1アーム、21…第1シャフト、22,23…第1アーム部分、24…第1刃体プレート、30…第2アーム、31…第2シャフト、32,33…第2アーム部分、34…第2刃体プレート、40…駆動機構、41…モータ、91…吸引ホース、Ra1,Ra2…回転軸。

Claims (6)

  1. 農作物を吸引するために、先端が開放され、後端が外部の吸引機に接続される筒体と、
    前記吸引された農作物を前記筒体の内部に保持するために、前記筒体の内部に設けられる保持部と、
    前記筒体の内部に保持された前記農作物の果柄を剪断するための一対の刃体と、
    前記筒体の外周面の外側であって前記筒体を挟んで両側に互いに平行に配置される一対の回転軸と、
    前記一対の回転軸の一方に接続され、前記一対の刃体の一方を、前記筒体の外周面の外側の第1待機位置と、前記筒体の先端開口の前方であって前記第1待機位置から見て前記筒体の中心線を含む前記回転軸に平行な中心面を超えた第1到達位置との間を第1円弧軌道に沿って移動自在に支持する第1アームと、
    前記一対の回転軸の他方に接続され、前記一対の刃体の他方を、前記筒体の外周面の外側であって前記中心面を挟んで前記第1待機位置の反対側の第2待機位置と、前記筒体の先端開口の前方であって前記第2待機位置から見て前記中心面を超えた第2到達位置との間を第2円弧軌道に沿って移動自在に支持する第2アームと、
    前記一方の刃体の前記第1待機位置から前記第1到達位置への移動と前記他方の刃体の前記第2待機位置から前記第2到達位置への移動とを連動させるために前記一対の回転軸を駆動する駆動機構と、を具備するロボットハンド。
  2. 前記第1待機位置は、前記一方の刃体が前記第1待機位置に配置されている状態で、前記第1アーム及び前記一方の刃体が前記筒体の先端縁から前方に突き出ない位置に設定され、
    前記第2待機位置は、前記他方の刃体が前記第2待機位置に配置されている状態で、前記第2アーム及び前記他方の刃体が前記筒体の先端縁から前方に突き出ない位置に設定される、請求項1記載のロボットハンド。
  3. 前記第1アームは前記一方の刃体を両側で支持する一対の第1アーム部分を有し、
    前記第2アームは前記他方の刃体を両側で支持する一対の第2アーム部分を有する、
    請求項1記載のロボットハンド。
  4. 前記第1アームと前記第2アームとは、前記筒体の外周面に沿って屈曲または湾曲した形状を有する、請求項1記載のロボットハンド。
  5. 前記刃体は複数の溝刃が連設されてなる、請求項1記載のロボットハンド。
  6. 前記駆動機構は、
    前記第1アーム及び前記第2アームを回転させる動力を発生するモータと、
    前記モータの回転軸に固定される駆動ギアと、
    前記一対の回転軸の一方に固定され、前記駆動ギアに噛み合わされる第1従動ギアと、
    前記一対の回転軸の他方に固定され、前記第1従動ギアと同一の歯数を有する第2従動ギアと、
    前記第2従動ギアを前記第1従動ギアと逆向きに回転させるために、前記駆動ギアと前記第2従動ギアとの間に介在される伝達ギアとを有する、請求項1記載のロボットハンド。
JP2019182621A 2019-10-03 2019-10-03 ロボットハンド Active JP7337636B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019182621A JP7337636B2 (ja) 2019-10-03 2019-10-03 ロボットハンド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019182621A JP7337636B2 (ja) 2019-10-03 2019-10-03 ロボットハンド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021058936A JP2021058936A (ja) 2021-04-15
JP7337636B2 true JP7337636B2 (ja) 2023-09-04

Family

ID=75381123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019182621A Active JP7337636B2 (ja) 2019-10-03 2019-10-03 ロボットハンド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7337636B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019158610A1 (en) 2018-02-13 2019-08-22 Norwegian University Of Life Sciences Device for picking fruit

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019158610A1 (en) 2018-02-13 2019-08-22 Norwegian University Of Life Sciences Device for picking fruit

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021058936A (ja) 2021-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3113358A1 (en) Autonomous crop harvester
EP1795064B1 (en) Device for harvesting olives, fruit or the like
JP6939262B2 (ja) エンドエフェクタ
WO2007129207A3 (en) Electric device for harvesting small fruit pieces
US9346172B2 (en) Parallel robot
EP3654752B1 (en) Device for handling objects
JP6425713B2 (ja) 部品を仕分けするための機構および方法、部品給送システム
CN109348855B (zh) 轻质便捷的果实采摘机
US9526582B2 (en) Endoscope robot having joint structure with high curvature
JP7337636B2 (ja) ロボットハンド
US3455502A (en) Fruit picker
Meng et al. A tendon-driven, preloaded, pneumatically actuated, soft robotic gripper with a telescopic palm
WO2022014641A1 (ja) エンドエフェクタ
JP6648653B2 (ja) ロボットハンド
JP7384741B2 (ja) 果実収穫装置及び果実収穫ロボット
JP2021145678A (ja) 果実収穫のための装置と方法
JP3514323B2 (ja) 真空式収穫機
JP5461086B2 (ja) 軟弱野菜収穫機
JP7065493B2 (ja) 果実収穫装置
WO2023218569A1 (ja) エンドエフェクタ
NO347253B1 (en) Robotic plant crop picker end effector
JPH10229728A (ja) 果菜類収穫ハンド装置
RU2016136084A (ru) Ленточный подборщик с системой привода
JP2000245225A (ja) 葉菜類収穫機
CN107662196B (zh) 机器人

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7337636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150