JP7337361B2 - 多点並行修正に基づく分布型水文モデルパラメータの較正方法 - Google Patents
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Description
研究対象となる流域内の雨量観測所及び水文観測所の位置及び対応する観測データを集めて研究対象となる流域のDEMマップと土地利用マップを得、前記研究対象となる流域のDEMマップに対して分析を行って前記研究対象となる流域内の流域サーフェスファイルを得、前記研究対象となる流域をいくつかのサブ流域に分割して各サブ流域内における雨量観測所及び各雨量観測所の重みを得、前記研究対象となる流域の土地利用マップに対して分析を行って前記研究対象となる流域内の各サブ流域の不浸透率を得るステップS1と、
水文ユニットを前記流域サーフェスファイルに加えて流域モデルを生成し、各水文ユニットに対応する計算方法を選択するステップS2と、
洪水降雨ごとの流出プロセス中における各サブ流域の降雨プロセス及び各サブ流域内の各水文観測所断面の流量プロセスを決めるステップS3と、
前記研究対象となる流域をいくつかのパラメータ較正ユニットに分割し、前記パラメータ較正ユニットのために計算ルールを作成するステップS4と、
各パラメータ較正ユニットに対応する目的関数を選定し、最適化算法を適用して各パラメータ較正ユニットの目的関数の最小値を並行取得し、各パラメータ較正ユニットによって得られた目的関数の最小値を纏めて前記研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得るステップS5と、
を含む多点並行修正に基づく分布型水文モデルパラメータの較正方法。
前記研究対象となる流域内において観測データを備えた雨量観測所及び水文観測所の位置情報と前記雨量観測所及び前記水文観測所に対応する観測データを集めて、不均等な時間間隔を備えた観測データを時間ごとの観測データに補間方法で変換し、前記研究対象となる流域のDEMマップと土地利用マップを得るサブステップS11と、
GISソフトウェアで前記DEMマップに対して水文分析を行って前記研究対象となる流域内の流域サーフェスファイルを得るサブステップS12と、
流域分割方法により、前記研究対象となる流域をいくつかのサブ流域に分割し、前記研究対象となる流域内の主流とより大きな支流において測定データを備えた水文観測所及び貯水池を全て各サブ流域の出口位置に分布させることを確かにするサブステップS13と、
前記研究対象となる流域の雨量観測所に基づいてティーセン多角形を描いて前記研究対象となる流域内の各サブ流域における雨量観測所と各雨量観測所の重みを得るサブステップS14と、
GISソフトウェアで土地利用マップを分析し、前記研究対象となる流域内の各サブ流域の不浸透率を得るサブステップS15と、
を具体的に含む。
前記研究対象となる流域の出口断面の流出プロセスと各雨量観測所の降雨プロセスに従って、降雨流出模擬のスタートストップ時刻を決めるサブステップS31と、
各サブ流域内の表面雨量で各サブ流域の降雨プロセスを表し、前記サブ流域内の表面雨量は、そのサブ流域中の各雨量観測所の降水量データと各雨量観測所のティーセン多角形重みとの相乗積に基づいて決められるサブステップS32と、
各水文観測所の流量プロセスは1時間ごとの流量プロセスを採用するサブステップS33と、
を具体的に含む。
観測データを備えた水文観測所の位置に応じて前記研究対象となる流域をいくつかのパラメータ較正ユニットに分割し、前記パラメータ較正ユニットは、少なくとも1つのサブ流域を含み、各パラメータ較正ユニットの出口断面が観測データを備えた水文観測所であることを確かにするサブステップS41と、
貯水池の実際流出量を採用することにより、前記出口断面が貯水池ユニットであるサブ流域の流出プロセスを取り替えるサブステップS42と、
他のパラメータ較正ユニットが流入しているパラメータ較正ユニットに対して、前記他のパラメータ較正ユニットの出口断面流量は、観測された流量をその対応する流出データ、即ち流量の入れたパラメータ較正ユニットの流入データとして用いられるサブステップS43と、
を具体的に含む。
各パラメータ較正ユニットは、各自の流域水文予測の要求に応じて適切な水文モデルパラメータを選択して目的関数を較正し、前記目的関数は、ピーク値誤差百分比関数又は平均加重根二乗平均誤差関数であり、ピーク値流量に対して制限計画及び設計を行う必要がある場合、前記ピーク値誤差百分比関数を目的関数として選定し、洪水プロセスの全体的な状況を反映して洪水ピークの流量の模擬に焦点を当てる必要がある場合、前記平均加重根二乗平均誤差関数を目的関数として選定し、前記ピーク値誤差百分比関数と前記平均加重根二乗平均誤差関数を式に示すサブステップS51と、
各パラメータ較正ユニットに対して、それぞれ最適化算法を適用していた1つの計算機を用いることにより各目的関数の最小値を並行に見つけて前記研究対象となる流域の水文モデルにパラメータ較正ができ、各目的関数の最小値は、各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータであり、各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータを纏めて前記研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得るサブステップS52と、
を具体的に含む。
本実施例は、図1に示されたように、多点並行修正に基づく分布型水文モデルパラメータの較正方法を提供する。
水文ユニットを前記流域サーフェスファイルに加えて流域モデルを生成し、各水文ユニットに対応する計算方法を選択するステップS2と、
洪水降雨ごとの流出プロセス中における各サブ流域の降雨プロセス及び各サブ流域内の各水文観測所断面の流量プロセスを決めるステップS3と、
前記研究対象となる流域をいくつかのパラメータ較正ユニットに分割し、前記パラメータ較正ユニットのために計算ルールを作成するステップS4と、
各パラメータ較正ユニットに対応する目的関数を選定し、最適化算法を適用して各パラメータ較正ユニットの目的関数の最小値を並行取得し、各パラメータ較正ユニットによって得られた目的関数の最小値を纏めて前記研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得るステップS5と、
を含む。
本実施例で、ステップS1は第1部分に対応する、
前記研究対象となる流域内において観測データを備えた雨量観測所及び水文観測所の位置情報と前記雨量観測所及び前記水文観測所に対応する観測データを集めて、不均等な時間間隔を備えた観測データを時間ごとの観測データに補間方法で変換し、前記研究対象となる流域のDEMマップと土地利用マップを得るサブステップS11と、
GISソフトウェアで前記DEMマップに対して水文分析を行って前記研究対象となる流域内の流域サーフェスファイルを得るサブステップS12と、
流域分割方法により、前記研究対象となる流域をいくつかのサブ流域に分割し、前記研究対象となる流域内の主流とより大きな支流において測定データを備えた水文観測所及び貯水池を全て各サブ流域の出口位置に分布させることを確かにするサブステップS13と、
前記研究対象となる流域の雨量観測所に基づいてティーセン多角形を描いて前記研究対象となる流域内の各サブ流域における雨量観測所と各雨量観測所の重みを得るサブステップS14と、
GISソフトウェアで土地利用マップを分析し、前記研究対象となる流域内の各サブ流域の不浸透率を得るサブステップS15と、
を具体的に含む。
本実施例で、ステップS2は、第2部分に対応し、水文ユニットを前記流域サーフェスファイルに加えて流域モデルを生成し、対応する計算方法を各水文ユニットに配置し、前記水文ユニットは貯水池ユニットや河川ユニットやサブ流域ユニットや合流ユニットなどを含める具体的な内容を含む。
本実施例で、ステップS3は、第3部分に対応する、
前記研究対象となる流域の出口断面の流出プロセスと各雨量観測所の降雨プロセスに従って、降雨流出模擬のスタートストップ時刻を決めるサブステップS31と、
各サブ流域内の表面雨量で各サブ流域の降雨プロセスを表し、前記サブ流域内の表面雨量は、そのサブ流域中の各雨量観測所の降水量データと各雨量観測所のティーセン多角形重みとの相乗積に基づいて決められるサブステップS32と、
各水文観測所の流量プロセスは1時間ごとの流量プロセスを採用するサブステップS33と、
を具体的に含む。
本実施例で、ステップS4は、第4部分に対応する、
観測データを備えた水文観測所の位置に応じて前記研究対象となる流域をいくつかのパラメータ較正ユニットに分割し、前記パラメータ較正ユニットは、少なくとも1つのサブ流域を含み、各パラメータ較正ユニットの出口断面が観測データを備えた水文観測所であることを確かにするサブステップS41と、
貯水池の実際流出量を採用することにより、前記出口断面が貯水池ユニットであるサブ流域の流出プロセスを取り替えるサブステップS42と、
他のパラメータ較正ユニットが流入しているパラメータ較正ユニットに対して、前記他のパラメータ較正ユニットの出口断面流量は、観測された流量をその対応する流出データ、即ち流量の入れたパラメータ較正ユニットの流入データとして用いられるサブステップS43と、
を具体的に含む。
本実施例で、ステップS5は、第5部分に対応する、
各パラメータ較正ユニットは、各自の流域水文予測の要求に応じて適切な水文モデルパラメータを選択して目的関数を較正し、前記目的関数は、ピーク値誤差百分比関数又は平均加重根二乗平均誤差関数であり、ピーク値流量に対して制限計画及び設計を行う必要がある場合、前記ピーク値誤差百分比関数を目的関数として選定し、洪水プロセスの全体的な状況を反映して洪水ピークの流量の模擬に焦点を当てる必要がある場合、前記平均加重根二乗平均誤差関数を目的関数として選定し、前記ピーク値誤差百分比関数と前記平均加重根二乗平均誤差関数を式に示すサブステップS51と、
各パラメータ較正ユニットに対して、それぞれ最適化算法を適用していた1つの計算機を用いることにより各目的関数の最小値を並行に見つけて前記研究対象となる流域の水文モデルにパラメータ較正ができ、各目的関数の最小値は、各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータであり、各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータを纏めて前記研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得るサブステップS52と、
を具体的に含む。
この実施例では、山東沂河の臨沂水文観測所の上流流域の水文モデルのパラメータ較正を例として、本発明のパラメータ較正方法の実施プロセス及び達成された効果を具体的に説明する。
臨沂上流流域を研究対象となる流域として2017年7月14日の午前1時から2017年7月20日の午後3時までの臨沂上流流域の21座の雨量観測所の降水量データ及び臨沂や葛溝や高里や角沂を含める4座の水文観測所の流量データを集め、これらのデータを不均等な時間間隔データから1時間ごとのデータに補間する。研究対象となる流域のDEMマップと土地利用マップを収集し、GISソフトウェアでDEMマップに対して水文分析を行い、研究対象となる流域内の流域サーフェスファイルを得、流域分割方法により研究対象となる流域をいくつかのサブ流域に分割し、研究対象となる流域内の主流とより大きな支流において測定データを備えた水文観測所及び貯水池を全て各サブ流域の出口位置に分布させることを確かにする(サブ流域の分割図については、図5を参照)。GISソフトウェアで土地利用マップを分析し、研究対象となる流域内の各サブ流域の不浸透率を得る。研究対象となる流域の雨量観測所に基づいてティーセン多角形を描いて研究対象となる流域内の各サブ流域における影響を受けた雨量観測所とそれぞれの重みを得る(研究対象となる流域のティーセン多角形については、図6を参照)。
水文ユニットを流域サーフェスファイルに加えて流域モデルを生成し、各水文ユニットに対応する計算方法を選定し、前記水文ユニットは貯水池ユニットや河川ユニットやサブ流域ユニットや合流ユニットなどを含める(築かれた臨沂上流流域の流域モデルについては、図7を参照)。
1、研究対象となる流域の出口断面の流出プロセスと各雨量観測所の降雨プロセスに従って、降雨流出模擬のスタートストップ時刻を2017年7月14日の午前1時から2017年7月20日の午後3時までと決める。
1、研究対象となる流域をパラメータ較正ユニットに分割するサブステップ:
観測データを備えた水文観測所の位置に応じて研究対象となる流域を4つのパラメータ較正ユニットに分割し、これは、それぞれ葛溝上流流域、高里上流流域及び角沂上流流域であり、並びに臨沂上流流域から上記の3つのパラメータ較正ユニットを除いて残った流域部分(即ち、W1710サブ流域)である。
A、貯水池の実際流出量を採用することにより、出口断面が貯水池ユニットである5つサブ流域(それぞれ、田荘貯水池、跋山貯水池、岸堤貯水池、唐村貯水池及び許家村貯水池)の流出プロセスを処理する。
この実施例では、平均加重根二乗平均誤差関数を選択して4つのパラメータ較正ユニットを較正する。4つのパラメータ較正ユニットに対しては、最適化算法を適用していた4台の計算機で目的関数の最小値を並行取得し、水文モデルを並行較正する。葛溝上流流域内のパラメータ較正ユニットにおける測定流量と計算流量との間の比較チャートを図8に示す。高里上流流域内のパラメータ較正ユニットにおける測定流量と計算流量との間の比較チャートを図9に示す。角沂上流流域内のパラメータ較正ユニットにおける測定流量と計算流量との間の比較チャートを図10に示す。臨沂上流流域内から他の3つのパラメータ較正ユニットを除いて残っている部分における測定流量と計算流量との間の比較チャートを図11に示す。研究対象となる流域の全体的な較正効果チャートを図12に示す。各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータを纏めて研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得る。
(付記1)
研究対象となる流域内の雨量観測所及び水文観測所の位置及び対応する観測データを集めて研究対象となる流域のDEMマップと土地利用マップを得、前記研究対象となる流域のDEMマップに対して分析を行って前記研究対象となる流域内の流域サーフェスファイルを得、前記研究対象となる流域をいくつかのサブ流域に分割して各サブ流域内における雨量観測所及び各雨量観測所の重みを得、前記研究対象となる流域の土地利用マップに対して分析を行って前記研究対象となる流域内の各サブ流域の不浸透率を得るステップS1と、
水文ユニットを前記流域サーフェスファイルに加えて流域モデルを生成し、各水文ユニットに対応する計算方法を選択するステップS2と、
洪水降雨ごとの流出プロセス中における各サブ流域の降雨プロセス及び各サブ流域内の各水文観測所断面の流量プロセスを決めるステップS3と、
前記研究対象となる流域をいくつかのパラメータ較正ユニットに分割し、前記パラメータ較正ユニットのために計算ルールを作成するステップS4と、
各パラメータ較正ユニットに対応する目的関数を選定し、最適化算法を適用して各パラメータ較正ユニットの目的関数の最小値を並行取得し、各パラメータ較正ユニットによって得られた目的関数の最小値を纏めて前記研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得るステップS5と、
を含むことを特徴とする多点並行修正に基づく分布型水文モデルパラメータの較正方法。
前記ステップS1は、
前記研究対象となる流域内において観測データを備えた雨量観測所及び水文観測所の位置情報と前記雨量観測所及び前記水文観測所に対応する観測データを集めて、不均等な時間間隔を備えた観測データを時間ごとの観測データに補間方法で変換し、前記研究対象となる流域のDEMマップと土地利用マップを得るサブステップS11と、
GISソフトウェアで前記DEMマップに対して水文分析を行って前記研究対象となる流域内の流域サーフェスファイルを得るサブステップS12と、
流域分割方法により、前記研究対象となる流域をいくつかのサブ流域に分割し、前記研究対象となる流域内の主流とより大きな支流において測定データを備えた水文観測所及び貯水池を全て各サブ流域の出口位置に分布させることを確かにするサブステップS13と、
前記研究対象となる流域の雨量観測所に基づいてティーセン多角形を描いて前記研究対象となる流域内の各サブ流域における雨量観測所と各雨量観測所の重みを得るサブステップS14と、
GISソフトウェアで土地利用マップを分析し、前記研究対象となる流域内の各サブ流域の不浸透率を得るサブステップS15と、
を具体的に含むことを特徴とする付記1に記載の較正方法。
前記研究対象となる流域をサブ流域に分割する場合、前記水文観測所及び/又は前記貯水池をサブ流域の出口断面として用いることを特徴とする付記2に記載の較正方法。
前記ステップS2は、前記水文ユニットを前記流域サーフェスファイルに加えて流域モデルを生成し、対応する計算方法を各水文ユニットに配置し、前記水文ユニットは貯水池ユニットや河川ユニットやサブ流域ユニットや合流ユニットを含める具体的な内容を有することを特徴とする付記3に記載の較正方法。
前記ステップS3は、
前記研究対象となる流域の出口断面の流出プロセスと各雨量観測所の降雨プロセスに従って、降雨流出模擬のスタートストップ時刻を決めるサブステップS31と、
各サブ流域内の表面雨量で各サブ流域の降雨プロセスを表し、前記サブ流域内の表面雨量は、そのサブ流域中の各雨量観測所の降水量データと各雨量観測所のティーセン多角形重みとの相乗積に基づいて決められるサブステップS32と、
各水文観測所の流量プロセスは1時間ごとの流量プロセスを採用するサブステップS33と、
を具体的に含むことを特徴とする付記4に記載の較正方法。
前記ステップS4は、
観測データを備えた水文観測所の位置に応じて前記研究対象となる流域をいくつかのパラメータ較正ユニットに分割し、前記パラメータ較正ユニットは、少なくとも1つのサブ流域を含み、各パラメータ較正ユニットの出口断面が観測データを備えた水文観測所であることを確かにするサブステップS41と、
貯水池の実際流出量を採用することにより、前記出口断面が貯水池ユニットであるサブ流域の流出プロセスを取り替えるサブステップS42と、
他のパラメータ較正ユニットが流入しているパラメータ較正ユニットに対して、前記他のパラメータ較正ユニットの出口断面流量は、観測された流量をその対応する流出データ、即ち流量の入れたパラメータ較正ユニットの流入データとして用いられるサブステップS43と、
を具体的に含むことを特徴とする付記5に記載の較正方法。
前記ステップS5は、
各パラメータ較正ユニットは、各自の流域水文予測の要求に応じて適切な水文モデルパラメータを選択して目的関数を較正し、前記目的関数は、ピーク値誤差百分比関数又は平均加重根二乗平均誤差関数であり、ピーク値流量に対して制限計画及び設計を行う必要がある場合、前記ピーク値誤差百分比関数を目的関数として選定し、洪水プロセスの全体的な状況を反映して洪水ピークの流量の模擬に焦点を当てる必要がある場合、前記平均加重根二乗平均誤差関数を目的関数として選定し、前記ピーク値誤差百分比関数と前記平均加重根二乗平均誤差関数を式に示すサブステップS51と、
各パラメータ較正ユニットに対して、それぞれ最適化算法を適用していた1つの計算機を用いることにより各目的関数の最小値を並行に見つけて前記研究対象となる流域の水文モデルにパラメータ較正ができ、各目的関数の最小値は、各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータであり、各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータを纏めて前記研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得るサブステップS52と、
を具体的に含むことを特徴とする付記6に記載の較正方法。
Claims (6)
- 研究対象となる流域内の雨量観測所及び水文観測所の位置及び対応する観測データを集めて研究対象となる流域のDEMマップと土地利用マップを得、前記研究対象となる流域のDEMマップに対して分析を行って前記研究対象となる流域内の流域サーフェスファイルを得、前記研究対象となる流域をいくつかのサブ流域に分割して各サブ流域内における雨量観測所及び各雨量観測所の重みを得、前記研究対象となる流域の土地利用マップに対して分析を行って前記研究対象となる流域内の各サブ流域の不浸透率を得るステップS1と、
水文ユニットを前記流域サーフェスファイルに加えて流域モデルを生成し、各水文ユニットに対応する計算方法を選択するステップS2と、
洪水降雨ごとの流出プロセス中における各サブ流域の降雨プロセス及び各サブ流域内の各水文観測所断面の流量プロセスを決めるステップS3と、
前記研究対象となる流域をいくつかのパラメータ較正ユニットに分割し、前記パラメータ較正ユニットのために計算ルールを作成するステップS4と、
各パラメータ較正ユニットに対応する目的関数を選定し、最適化算法を適用して各パラメータ較正ユニットの目的関数の最小値を並行取得し、各パラメータ較正ユニットによって得られた目的関数の最小値を纏めて前記研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得るステップS5と、
を含み、
前記ステップS5は、
各パラメータ較正ユニットは、各自の流域水文予測の要求に応じて適切な水文モデルパラメータを選択して目的関数を較正し、前記目的関数は、ピーク値誤差百分比関数又は平均加重根二乗平均誤差関数であり、ピーク値流量に対して制限計画及び設計を行う必要がある場合、前記ピーク値誤差百分比関数を目的関数として選定し、洪水プロセスの全体的な状況を反映して洪水ピークの流量の模擬に焦点を当てる必要がある場合、前記平均加重根二乗平均誤差関数を目的関数として選定し、前記ピーク値誤差百分比関数と前記平均加重根二乗平均誤差関数を式に示すサブステップS51と、
各パラメータ較正ユニットに対して、それぞれ最適化算法を適用していた1つの計算機を用いることにより各目的関数の最小値を並行に見つけて前記研究対象となる流域の水文モデルにパラメータ較正ができ、各目的関数の最小値は、各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータであり、各パラメータ較正ユニットによって較正された最適化パラメータを纏めて前記研究対象となる流域の水文モデルの最適化パラメータを得るサブステップS52と、
を具体的に含むことを特徴とする多点並行修正に基づく分布型水文モデルパラメータの較正方法。 - 前記ステップS1は、
前記研究対象となる流域内において観測データを備えた雨量観測所及び水文観測所の位置情報と前記雨量観測所及び前記水文観測所に対応する観測データを集めて、不均等な時間間隔を備えた観測データを時間ごとの観測データに補間方法で変換し、前記研究対象となる流域のDEMマップと土地利用マップを得るサブステップS11と、
GISソフトウェアで前記DEMマップに対して水文分析を行って前記研究対象となる流域内の流域サーフェスファイルを得るサブステップS12と、
流域分割方法により、前記研究対象となる流域をいくつかのサブ流域に分割し、前記研究対象となる流域内の主流とより大きな支流において測定データを備えた水文観測所及び貯水池を全て各サブ流域の出口位置に分布させることを確かにするサブステップS13と、
前記研究対象となる流域の雨量観測所に基づいてティーセン多角形を描いて前記研究対象となる流域内の各サブ流域における雨量観測所と各雨量観測所の重みを得るサブステップS14と、
GISソフトウェアで土地利用マップを分析し、前記研究対象となる流域内の各サブ流域の不浸透率を得るサブステップS15と、
を具体的に含むことを特徴とする請求項1に記載の較正方法。 - 前記研究対象となる流域をサブ流域に分割する場合、前記水文観測所及び/又は前記貯水池をサブ流域の出口断面として用いることを特徴とする請求項2に記載の較正方法。
- 前記ステップS2は、前記水文ユニットを前記流域サーフェスファイルに加えて流域モデルを生成し、対応する計算方法を各水文ユニットに配置し、前記水文ユニットは貯水池ユニットや河川ユニットやサブ流域ユニットや合流ユニットを含むことを特徴とする請求項3に記載の較正方法。
- 前記ステップS3は、
前記研究対象となる流域の出口断面の流出プロセスと各雨量観測所の降雨プロセスに従って、降雨流出模擬のスタートストップ時刻を決めるサブステップS31と、
各サブ流域内の表面雨量で各サブ流域の降雨プロセスを表し、前記サブ流域内の表面雨量は、そのサブ流域中の各雨量観測所の降水量データと各雨量観測所のティーセン多角形重みとの相乗積に基づいて決められるサブステップS32と、
各水文観測所の流量プロセスは1時間ごとの流量プロセスを採用するサブステップS33と、
を具体的に含むことを特徴とする請求項4に記載の較正方法。 - 前記ステップS4は、
観測データを備えた水文観測所の位置に応じて前記研究対象となる流域をいくつかのパラメータ較正ユニットに分割し、前記パラメータ較正ユニットは、少なくとも1つのサブ流域を含み、各パラメータ較正ユニットの出口断面が観測データを備えた水文観測所であることを確かにするサブステップS41と、
貯水池の実際流出量を採用することにより、前記出口断面が貯水池ユニットであるサブ流域の流出プロセスを取り替えるサブステップS42と、
他のパラメータ較正ユニットが流入しているパラメータ較正ユニットに対して、前記他のパラメータ較正ユニットの出口断面流量は、観測された流量をその対応する流出データ、即ち前記他のパラメータ較正ユニットが流入しているパラメータ較正ユニットの流入データとして用いられるサブステップS43と、
を具体的に含むことを特徴とする請求項5に記載の較正方法。
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