JP7334929B2 - 注射器用の補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、注射を簡単に行えるようにするための注射器用の補助具に関する。
上記の注射器用の補助具として、例えば、特許文献1に開示されているような、注射器に対して注射針を保護するための針キャップを取り付けたキャップ付き注射器を収容する本体と、該本体に回転可能に取り付けられるカバーであって、本体の上方を開閉するカバーと、該カバーに収容されたキャップ付き注射器からキャップを取り外す針キャップ抜去機構部と、を備えた自己注射補助具が知られている。
かかる自己注射補助具では、針キャップ抜去機構部が、カバーを閉じる操作に連動してキャップ付き注射器からキャップを取り外すように構成されているため、本体にキャップ付き注射器を収容した後、カバーを閉じる操作、すなわち、カバーを回転させて本体上に被せる操作を行うと、針キャップ抜去機構部によってキャップ付き注射器からキャップが取り外され、これにより、注射の準備が完了するようになっている。
特開2016-116908号公報
ところで、上記従来の自己注射補助具では、キャップ付き注射器からキャップを取り外すにあたり、該キャップ付き注射器を本体に収容する操作と、カバーを閉じる操作とが必要であるため、注射の準備を行うための操作が手間であった。そのため、上記従来の自己注射補助具には、使い勝手の良さを向上させることが望まれている。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、使い勝手の良さを向上させることができる注射器用の補助具を提供することを課題とする。
本発明の注射器用の補助具は、
注射器に対して注射針を保護するためのキャップを取り付けられたキャップ付き注射器を収容するための収容部と、
前記注射器と前記キャップとを分離させる分離構造と、を備え、
前記収容部は、
キャップ付き注射器を差し込むための開口が形成された収容部本体と、
前記開口から前記収容部本体内に差し込んだキャップ付き注射器を受ける受部とを有し、
前記分離構造は、前記キャップ付き注射器の前記開口から前記受部への移動時に、前記注射器と前記キャップとの間に入り、且つ前記注射器と前記キャップとを引き離すように前記注射器と前記キャップの少なくとも何れか一方を移動させるように構成されている。
上記構成の注射器用の補助具を使用する際、開口から収容部本体内に差し込んだキャップ付き注射器を受部にあずけることによって、注射に使用するキャップ付き注射器が収容部に収容される。
また、前記注射器用の補助具では、キャップ付き注射器の開口から受部への移動時に注射器とキャップとが分離構造によって分離されるため、収容部にキャップ付き注射器を収容する操作だけで注射器が注射の使用準備が完了する。
本発明の注射器用の補助具において、
前記収容部に収容されている前記キャップ付き注射器の前記注射器の前後方向における移動を規制する規制部を有し、
前記分離構造は、前記注射器に対して前記キャップを前方に向けて移動させるように構成されていてもよい。
かかる構成によれば、注射に必要な注射器の前後方向での移動を規制したうえで、この注射器に対してキャップを前方に移動させることによって注射器とキャップとを分離することができるため、注射器とキャップとを分離した後に注射器の位置を調整する手間を省くことができる。
本発明の注射器用の補助具において、
前記収容部は、前記収容部本体の前記開口と前記受部との間において、前記受部で受けている前記注射器が開口から抜けるのを抑止する抜止部を有するように構成されていてもよい。
かかる構成によれば、受部で受けている注射器が開口を通じて収容部から外れてしまうことを防止できる。
以上のように、本発明の注射器用の補助具によれば、収容部にキャップ付き注射器を収容する操作により注射器とキャップとを分離させることもできるようにすることで、使い勝手の良さを向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る注射器用の補助具の斜視図である。 図2は、同実施形態に係る注射器用の補助具の平面図である。 図3は、同実施形態に係る注射器用の補助具の分解斜視図である。 図4は、図2のIV-IV断面線における断面図である。 図5は、同実施形態に係る注射器用の補助具の平面図であって、収容部内の平面図である。 図6は、同実施形態に係る注射器用の補助具における、注射器からキャップを外す動作の説明図であって、キャップ付き注射器を収容部に挿し込む前の状態の説明図である。 図7は、同実施形態に係る注射器用の補助具における、注射器からキャップを外す動作の説明図であって、キャップ付き注射器を収容部に挿し込み、キャップと注射器との間に分離構造が介入した図である。 図8は、同実施形態に係る注射器用の補助具における、注射器からキャップを外す動作の説明図であって、分離構造によりキャップと注射器とを分離させた状態の説明図である。 図9は、同実施形態に係る注射器用の補助具における、注射針を穿刺する操作の説明図であって、注射器を前進させる前の状態の説明図である。 図10は、同実施形態に係る注射器用の補助具における、注射針を穿刺する操作の説明図であって、注射器を前進させた状態の説明図である。 図11は、同実施形態に係る注射器用の補助具における、注射針を人体から抜く操作の説明図であって、注射器のプランジャを前進させた状態の説明図である。 図12は、同実施形態に係る注射器用の補助具における、注射針を人体から抜く操作の説明図であって、注射器が後退した状態の説明図である。 図13は、本発明の他の実施形態に係る注射器用の補助具の説明図である。 図14は、本発明の別の実施形態に係る注射器用の補助具の説明図である。 図15は、本発明のさらに別の実施形態に係る注射器用の補助具の説明図である。 図16は、本発明のさらに別の実施形態に係る注射器用の補助具の説明図である。 図17は、本発明のさらに別の実施形態に係る注射器用の補助具の説明図である。 図18は、本発明のさらに別の実施形態に係る注射器用の補助具の説明図である。 図19は、本発明のさらに別の実施形態に係る注射器用の補助具の説明図である。 図20は、本発明のさらに別の実施形態に係る注射器用の補助具の説明図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる注射器用の補助具について、添付図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る注射器用の補助具は、注射を簡単に行えるようにするための注射器用の補助具に関する。
なお、注射器用の補助具を用いる注射は、患者自らが行ってもよいし、医師等の別の者が患者に行ってもよい。
注射器用の補助具1は、図1に示すように、注射器を収容する収容部2と、図5に示すように、収容部2内で注射器を前後にスライドさせるための可動部3と、使用者が操作することにより可動部3をスライドさせるための操作部4と、収容部2に収容されるキャップ付き注射器を対象にキャップと注射器とを分離する分離構造5、注射針を収容部2から進出させた状態で注射器の後退を規制可能な規制構造6(図2参照)と、注射針を収容部2内に退避させた状態で注射器の前進を規制可能な阻止構造7と、を備えている。
収容部2は、図2に示すように、前端から後端に亘って連続する開口Hが形成された収容部本体20と、前記開口Hを通じて収容部本体20内に入った(挿し込まれた)キャップ付き注射器を受ける受部21と、該受部21によって受けている注射器が抜けるのを抑止する抜止部22と、を有する。
なお、本実施形態に係る収容部2は、可動部3、操作部4、分離構造5、規制構造6を受けるケース部2Aと、ケース部2A上に載置されるカバー部2Bとが接合されることによって構成されており、前記開口Hと受部21とは、カバー部2Bに形成されている。すなわち、ケース部2Aは収容部2の底部を構成し、カバー部2Bは、収容部2の天部を構成している。
収容部本体20は、細長い筒状であり、長手方向における一端面(先端面)が、注射時に人体に当てる当面200となっている。また、収容部本体20に形成されている開口Hは、収容部本体20自身の長手方向に沿って真っすぐに延びているため、収容部本体20には、キャップ付き注射器が横倒しの姿勢、すなわち、注射器の軸線方向を該収容部本体20の長手方向に対応させた姿勢で収容される。
なお、以下の説明において、収容部本体20の前端と後端とが並ぶ方向(本実施形態では、注射器をスライドさせる方向でもある)を前後方向、開口Hが開放している方向(収容部2の底部と天部とが並ぶ方向)を高さ方向、前後方向と高さ方向とに直交する方向を横幅方向と称して以下の説明を行うこととする。
受部21は、収容部本体20の開口H内に形成されており、収容部2の内側(高さ方向下方側)に向かって凸状となるように湾曲している(凹状である)。
本実施形態に係る受部21は、図4に示すように、前記横幅方向で対向する一対の側部210と、該一対の側部210のそれぞれに連続する底部211と、を有する。一対の側部210は、収容部本体20の開口縁部201から下方側に向かって真っ直ぐに延出しており、底部211は、この一対の側部210の先端同士を接続している。
本実施形態では、前記前後方向において二つの受部21が間隔をあけて形成されており、この二つの受部21のうちの一方の受部21(前方側の受部21)に抜止部22が形成されている。
抜止部22は、側部210の内面に設けられており、対向する他の側部210側に向かって突出した形状である。また、一対の側部210には、それぞれ個別の抜止部22が形成されている。また、抜止部22は、収容部本体20の開口縁部201と底部211との間に形成されているため、収容部本体20の開口縁部201と該底部211の間において、底部211に載置されている注射器の外面に圧接するように構成され、これにより、収容部本体20からの注射器の抜け落ちが防止されている。
可動部3は、図3に示すように、収容部本体20内において前記前後方向でスライド可能な可動部本体30と、可動部本体30に対して注射器を固定する固定部31と、可動部本体30を後述する後退位置に位置決めするための位置決部32とを有する。また、可動部3は、収容部本体20内に配置されている付勢手段Sによって前記前後方向における後方側に付勢されている。
なお、本実施形態では、可動部3の前面(後述する前壁部321の前面)と収容部本体20内の先端側の内端との間に付勢手段Sとしての圧縮コイルバネが配置されており、この付勢手段Sの付勢力により、可動部3が前後方向における後方側に付勢されている。
固定部31は、可動部3のスライドに合わせて注射器を前記前後方向に移動させるように構成されている。固定部31は、注射器のフランジの前面、及び後面に係合可能である。本実施形態に係る固定部31は、注射器のフランジを嵌込可能な嵌込溝310を形成するように構成されている。
そのため、固定部31は、可動部3に対する前記前後方向での注射器の移動を規制するとともに、可動部3のスライド時に注射器を前記前後方向で移動させることができるように構成されている。これにより、可動部3は、スライドに伴って、注射器の注射針を当面200の前方に進出させる進出位置と、注射針を当面200の後方に退避させる後退位置とに配置変更可能となっている。
位置決部32は、可動部本体30の下側(ケース部2A側)に設けられている。位置決部32には、下側(ケース部2A側)に向けて開口する凹部320が形成されており、この凹部320は、前記前後方向に沿って延びている。
また、凹部320内には、収容部2の内底面(ケース部2A)に立設されている立設部23が挿入されており、可動部3が前記前後方向でスライドして後退位置に配置されると、前壁部321の後面(内面)が立設部23に当接する。そのため、可動部3は、後退位置に配置されると、該後退位置よりも後方には移動できないように構成されている。従って、前壁部321(前壁部321の後面)と立設部23とで構成される位置決構造により、可動部3の後退位置(注射液を投与した後に注射器を後退させる位置)が決定するように構成されている。
操作部4は、図5に示すように、収容部2に対して回転可能に取り付けられている操作部本体40と、該操作部本体40から延出し且つ操作部本体40の回転に伴って前記前後方向に移動する作動部41と、該作動部41に設けられる押部42であって、可動部3(可動部3における操作部4から前方に向けて押し操作される押操作部用係合部33)を前方に向けて押すための押部42と、収容部本体20からの注射器の脱落を防止するための脱落防止部43と、を有する。
なお、操作部本体40は、収容部2内で前記抜差方向に沿って延びる回転軸Pを中心として回転可能となっている。
操作部本体40は、収容部2から外方に延出するレバーで構成されており、回転に伴って、収容部2に対して引き起こされた引起状態と、収容部2に対して押し倒された押倒状態とに切り替え可能である。また、引起状態とは、操作部4の可動部3を進出位置にスライドさせる前の第一状態に対応し、押倒状態とは、操作部4の可動部3を後退位置にスライドさせた第二状態に対応する。
また、操作部本体40は、第一状態から第二状態に切り替えた後は、第二状態から第一状態への切り替えが規制されるように構成されている。本実施形態では、操作部本体40が第一状態から第二状態に切り替わったときに、該操作部本体40に形成されている係止爪44が収容部2に形成されている係止軸24に係合することで、第二状態から第一状態への切り替えが規制されるように構成されている。なお、操作部本体40は、第二状態に切り替わる前の段階であれば、第一状態に戻すことができるように構成されている。
また、操作部本体40が第一状態であるとき、押部42と押操作用係合部33とは互いに係合し、操作本体部40が第一状態から第二状態に切り替わると、押部42と押操作用係合部33とが非係合となる。
作動部41は、操作部本体40と同じく回転軸Pを中心として回転可能であるため、円弧状の軌道に沿って動く。すなわち、前後方向に移動しながら横幅方向における位置も変わるように動く。
脱落防止部43は、作動部41上に立設されており、操作部4の回転操作に伴って前記開口H内に進出した状態と、前記開口H内から退避した状態とに切り替わるように構成されている。
そして、収容部本体20内に注射器が収容されている状態で脱落防止部43が開口H内に進出すると、注射器の上方が脱落防止部43によって遮られ、これにより、収容部本体20からの注射器の脱落が防止され、収容部本体20からの注射器の取り外しを阻止する。
押部42は、作動部41から下方側に向けて延出している。また、押部42は、操作部本体40が第一状態である場合は、可動部3(可動部3の押操作部用係合部33)に対して後方側から係合し、操作部本体40が第一状態から第二状態に切り替わっている最中においては、押操作部用係合部33を前方に向けて押すように構成されている。
また、押部42は、作動部41とともに前後方向に移動しながら横幅方向における位置も変わるため、操作部本体40が第一状態から第二状態に切り替わると、前記横幅方向において押操作部用係合部33から外れた位置に配置され、これにより、該押操作部用係合部33との係合が解除されるように構成されている。
分離構造5は、図4に示すように、可動部3の先端側に設けられている。収容部2の天部側から収容部2の底部側に向かうにつれて前後方向における寸法が大きくなるように形成されている。なお、本実施形態においては、前記横幅方向で間隔をあけて一対の分離構造5が設けられており、この間を注射器が通るように構成されている。
分離構造5は、前方側に位置する案内面50と、後方側に位置する止面51とを有している。上下方向で真っ直ぐに延びる止面51に対して、案内面50は、収容部2の天部側から収容部2の底部側になるにつれて前方に向かうように傾斜するとともに、下方側に向けて凹状に湾曲している。
ここで、キャップには、注射針が刺通されるシール材が内装されているため、注射器からキャップを外す場合、キャップは、前進に伴ってシール材が注射針の先端よりも前方まで移動したとき(シール材から注射針が抜けたとき)に注射器から外れることになる。そのため、前記前後方向における分離構造5の寸法、より具体的には、前記前後方向における止面51から案内面50の先端までの寸法は、キャップが注射器に取り付けられている状態のシール材が注射針から外れるために必要な移動距離と同程度に設定されていることが好ましい。
前記前後方向における止面51から案内面50の先端までの寸法が、前記移動距離よりも短い場合は、キャップ付き注射器の収容部本体20内への差し込み時にキャップが注射器に対して十分に前進しないため、キャップが注射器から外れないことになる。
また、前記前後方向における止面51から案内面50の先端までの寸法が、前記移動距離よりも長い場合は、シール材が注射針から外れてもキャップが分離構造5に残り、この状態のまま注射器に下向きの外力が働き続ける(受部21側に動き続ける)ため、注射針がキャップに干渉すると注射針が曲がる可能性がある。
このような状況に対し、前記前後方向における止面51から案内面50の先端までの寸法が、前記移動距離と同程度に設定されていれば、シール材が注射針から外れるとキャップが分離構造5から落下するため、注射器も下向きに動き続けても注射針がキャップに干渉しないようにすることができる。
なお、分離構造5は、開口Hから収容部本体20内に差し込まれたときに、案内面50がキャップ後端に対して後方側から当接し、止面51は注射器の肩部に対して前方側から当接するように構成されている。
規制構造6は、図2に示すように、可動部3の後端部に設けられた規制部60と、可動部3が進出位置に配置されたときに規制部60に対して後方側で係合する規制用係合部61と、を有する。なお、本実施形態に係る規制構造6では、一対の規制部60が前記横幅方向で間隔をあけて設けられており、さらに、この一対の規制部60の外側(前記横幅方向における外側)に一対の規制用係合部61が設けられている。
規制用係合部61は、収容部2に連設され、且つ前記前後方向に沿って延びる規制延出部610と、該延出部の先端(後ろ側の一端)に設けられる規制引掛部611とを有する。
規制延出部610は、可撓性を有しており、前記横幅方向で撓むように構成されている。
規制引掛部611は、規制延出部610から横幅方向内側に突出しており、規制部60の後端面に対して外側から係合するようになっている。また、規制引掛部611の後端面は、後方側に向かうに従って横幅方向外側にテーパー状に形成されているため、前方に向かう外力を受けると外側に撓むようになっている。そのため、規制引掛部611は、規制部60に係合している状態で前記外力を受けると、横幅方向における外側に移動することで、規制部60との係合が解除されるように構成されている。
阻止構造7は、図5に示すように、可動部3に設けられた阻止用係合部70と、操作部4の作動部41に設けられ、且つ可動部3が前進位置から後退位置に移動したときに阻止用係合部70が係合する阻止部71と、を有する。
阻止用係合部70は、可動部3から前記前後方向に沿って延びる阻止用延出部700と、該阻止用延出部700の先端(後ろ側の一端)に設けられる阻止用引掛部701とを有する。
阻止用延出部700は、可撓性を有しており、前記横幅方向で撓むように構成されている。
阻止用引掛部701は、阻止用延出部700から横幅方向内側に突出しており、押部42の後端面に対して外側から係合するようになっている。また、阻止用引掛部701の後端面は、後方側に向かうに従って横幅方向外側に広がるテーパー状に形成されているため、前方に向かう外力を受けると外側に撓むようになっている。
なお、操作部本体40が第一状態であるとき、阻止部71と阻止用係合部70とは非係合となり、操作本体部40が第一状態から第二状態に切り替わると、規制構造6による規制が解除され、付勢手段Sの付勢力によって可動部4が進出位置から後退位置に戻ったときに阻止部71と阻止用係合部70とが係合するように構成される。
本実施形態に係る注射器用の補助具1には、可動部3に対して該可動部3と操作部4とを連結する連結部が設けられており、この連結部は、押操作部用係合部33と阻止用係合部70とを有する構成となっている。
本実施形態に係る注射器用の補助具1は以上の通りである。続いて、注射器用の補助具の使い方について説明する。
注射器用の補助具1を用いて注射を行うにあたり、キャップ付き注射器8を収容部2に収容する。本実施形態では、図6に示すように、キャップ付き注射器8を横倒しにした姿勢で開口Hから収容部本体20内に差し込む。
このとき、図7、図8に示すように、キャップ付き注射器8が開口Hを通過して受部21に至るまでの間に分離構造5が注射器80と、キャップ81とを分離させる。なお、キャップ81は、分離構造5の案内面50により前方に案内されるが、注射器80のフランジ800が嵌込溝310に嵌るため、注射器80の可動部3に対する前後方向における動きは規制されている。また、注射針801は、当面200よりも後方に退避された状態であるため、使用者は注射針801に接触する恐れはない。
そして、注射針801を人体に穿刺する場合は、図9、図10に示すように、当面200を人体に突き当てた状態で、操作部4を第一状態から第二状態に切り替える。このようにすると、押部42によって可動部3が前方に押されて注射器80が前進し、注射針801が当面200の前方に進出する。すなわち、注射針801が人体に刺さる。また、使用者による操作部4の押し方により、注射針801が前進するスピードを調整できるほか、操作部4が第二状態に切り替わる前の段階であれば、操作部4に対する操作をやめれば、
付勢手段Sに押し返されて可動体3が後退し、注射針801が自動的に収容部2内に退避する。このとき、押部42が押操作部用係合部33によって後方側に向けて押し返されるため、操作部4が自動的に第一状態から第二状態に切り替わる。
操作部4を第一状態から第二状態に切り替えると(すなわち、可動部3を後退位置から前進位置まで前進させると)規制部60と規制用係合部61とが係合することで、可動部3の後方側への移動が規制される。
そして、プランジャ802を押し込むと、図11,12に示すように、該プランジャ802(本実施形態では、プランジャ802の後端から前方にずれた位置に設けられた押鍔部802a)により規制用係合部61が後方側から前方に向かって押されて横幅方向外側に広がり、規制部60と規制用係合部61との係合が解除される。そして、プランジャ802から手を離すと、可動部3とともに注射器80が自動的に後方側に移動する。これにより、注射針801が当面200の後方に退避し、人体から注射針801が引き抜かれる。
このとき、阻止用係合部70が阻止部71に係合し、可動部3と注射器80の再度の前進が防止され且つ脱落防止部43が注射器80の上方が脱落防止部43によって保持されているため、収容部2に収容されている注射器80は、注射針801を収容部2内に退避させた状態のまま取り外せない状態になる。
以上のように、本実施形態に係る注射器用の補助具1によれば、使用の際、開口Hから収容部本体20内に差し込んだキャップ付き注射器8を受部21にあずけることによって、注射に使用するキャップ付き注射器8が収容部2に収容される。
また、前記注射器用の補助具1では、キャップ付き注射器8の開口Hから受部21への移動時に注射器80とキャップ81とが分離構造5によって分離されるため、収容部2にキャップ付き注射器8を収容する操作だけで注射器80が注射の使用準備が完了する。
従って、注射器用の補助具1によれば、収容部2にキャップ付き注射器8を収容する操作により注射器80とキャップ81とを分離させることもできるようにすることで、使い勝手の良さを向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
また、注射に必要な注射器80の前後方向での移動を規制したうえで、この注射器80に対してキャップ81を前方に移動させることによって注射器80とキャップ81とを分離することができるため、注射器80とキャップ81とを分離した後に注射器80の位置を調整する手間を省くことができる。
さらに、受部21で受けている注射器80が開口Hを通じて収容部2から外れてしまうことを防止できる。
なお、本実施形態に係る注射器補助具は、上記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
上記実施形態において、収容部本体20には、二つの受部21が形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、収容部本体20には、三つ以上の受部21が形成されていてもよいし、注射器を横倒しの姿勢で安定させることができれば一つの受部21が形成されていてもよい。
本実施形態では、二つの受部21のうちの前方の受部21に抜止部22が形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、二つの受部21のうちの後方の受部21に抜止部22が形成されていてもよいし、二つの受部21の両方に抜止部22が形成されていてもよい。
上記実施形態において、可動部3は、収容部本体20内の先端側の内端との間に配置された付勢手段Sとしての圧縮コイルバネによって前記前後方向における後方側に付勢されていたが、この構成に限定されない。可動部3は、例えば、該可動部3の後面と収容部本体20内の後端側の内端との間に配置された付勢手段Sとしての引っ張りばねによって前記前後方向における後方側に付勢されていてもよい。
上記実施形態において、操作部4は、可動部3を押し操作のみできるように構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、操作部4は、可動部3を引き操作できるようにも構成されていてもよい。
上記実施形態において、案内面50は、下方側に向かって湾曲していたが、図13、図14に示すように、真っ直ぐに形成されていてもよいし、図15に示すように、上方に向かって湾曲していてもよい。
図14、図15に示すように、案内面50と止面51とを有する本体部52と、該本体部52から上方に突出し、且つ前後方向における幅がキャップと注射器との隙間の間隔に合わせて設定されている突出部53とを有する構成となっている場合は、注射器80とキャップ81との間に分離構造5入り込みやすくなる。突出部53の前後方向の幅は、全高に亘り同一であってもよいが、下方側に向かうにつれて徐々に大きくなっていくようにしてもよい。
また、案内面50と突出部53の前面とが連続することにより、キャップを前方に案内するための面の前記高さ方向での寸法が大きくなるため、分離構造5とキャップとの係合面積も広くなり、キャップが注射器から抜けやすくなる。
上記実施形態において、特に言及しなかったが、分離構造5の幅(横幅)は、図16に示すように、前方側であるほど大きくなるように設定されていてもよい。換言すると、案内面50の前記横幅方向における内縁端は、下方側に向かうにつれて前記横幅方向における内側に張り出すように形成されていてもよい。
分離構造5が注射器80のノズル803に当接する場合を前提に説明すると、キャップ81のシール材が、弾性材料(例えば、ゴム製)で構成され、且つ注射器80のテーパー状のノズル803の先端部全体に密着するように構成されている場合、キャップ81をノズル803から剥がしながら外すことができるようになる。
上記実施形態の注射器用の補助具1には、注射器80をスライドさせるための機構が設けられていたが、この構成に限定されない。例えば、注射器用の補助具1には、図17乃至図20に示すように、注射器80をスライドさせるための機構が設けられていなくてもよい。
なお、上記実施形態の収容部2は、それぞれが別体物であったケース部2Aとカバー部2Bとを組み合わせることによって構成されていたが、図17、図18に示すように、収容部2のケース部2Aとカバー部2Bとは折曲可能なヒンジ部2Cによって一体的に接続されていてもよい。この場合、例えば、ケース部2Aの先端から延出する固定爪2Dを、カバー部2Bの先端に形成されている固定孔2B(図19参照)に挿通することにより、ケース部2Aとカバー部2Bとを組み合わせた状態を維持できるように構成されていればよい。
1…補助具、2…収容部、2A…ケース部、2B…カバー部、3…可動部、4…操作部、5…分離構造、6…規制構造、7…阻止構造、8…キャップ付き注射器、20…収容部本体、21…受部、22…抜止部、23…立設部、24…係止軸、30…可動部本体、31…固定部、32…位置決部、33…押操作部用係合部、40…操作部本体、41…作動部、42…押部、43…脱落防止部、44…係止爪、50…案内面、51…止面、52…本体部、53…突出部、60…規制部、61…規制用係合部、70…阻止用係合部、71…阻止部、80…注射器、81…キャップ、200…当面、201…開口縁部、210…側部、211…底部、310…嵌込溝、610…規制延出部、611…規制引掛部、700…阻止用延出部、701…阻止用引掛部、800…フランジ、801…注射針、802…プランジャ、803…ノズル、820a…押鍔部、H…開口、P…回転軸、S…付勢手段

Claims (3)

  1. 注射器に対して注射針を保護するためのキャップを取り付けられたキャップ付き注射器を収容するための収容部と、
    前記収容部内で前記注射器を前後にスライドさせるための可動部と、
    前記注射器と前記キャップとを分離させる分離構造と、を備え、
    前記収容部は、
    キャップ付き注射器を差し込むための開口が形成された収容部本体と、
    前記開口から前記収容部本体内に差し込んだキャップ付き注射器を受ける受部とを有し、
    前記可動部は、
    前記収容部本体内において前後にスライド可能な可動部本体と、
    前記可動部本体に対して前記注射器を固定する固定部であって、前記注射器のフランジを嵌込可能な嵌込溝が形成される固定部を有し、
    前記分離構造は、前記可動部本体の先端側に設けられ、
    前記キャップ付き注射器の前記開口から前記受部への移動時に、前記注射器と前記キャップとの間に入り、且つ前記注射器に対して前記キャップを前方に引き離すように前記キャップ移動させる案内面を有する、ように構成されている、
    注射器用の補助具。
  2. 前記収容部に収容されている前記キャップ付き注射器の前記注射器の前後方向における移動を規制する規制部を有する、
    請求項1に記載の注射器用の補助具。
  3. 前記収容部は、前記収容部本体の前記開口と前記受部との間において、前記受部で受けている前記注射器が開口から抜けるのを抑止する抜止部を有するように構成される、
    請求項1又は2に記載の注射器用の補助具。
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