JP7333296B2 - ディスクブレーキ組立体用治具 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクブレーキ組立体を車体に取り付ける際に用いられる治具に関する。
特許文献1,2には、車体内部への異物進入を抑制するために、ディスクブレーキのディスクロータの車幅方向内方にスプラッシュガードを設ける構造が記載されている。
特許第4239159号公報 特許第5482523号公報
かかる構造において、ディスクロータ及びスプラッシュガードを有する組立体が予め形成され、かかる組立体を車体に組み付けることが行われている。しかし、かかる組立体の搬送時や車体への組付時に、外力等によってスプラッシュガードがディスクロータ側に屈曲変形する等といった異常が発生するおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、スプラッシュガードの異常を作業者に認識させることが可能なディスクブレーキ組立体用治具を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明のディスクブレーキ組立体用治具は、ディスクロータと、前記ディスクロータの一面に離間して対向するように設けられているスプラッシュガードと、を備えるディスクブレーキ組立体に取り付けられるディスクブレーキ組立体用治具であって、前記スプラッシュガードの外周部は、前記ディスクロータ及び前記スプラッシュガードの配列方向から見て、前記ディスクロータの外周部よりも径方向外方に位置しており、前記ディスクロータの外周部に取り付けられる円弧形状の本体部と、前記本体部から前記スプラッシュガード側に突出し、前記スプラッシュガードにおける前記ディスクロータ側の面と対向する突出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、突出部に対するスプラッシュガードの当接の有無によってスプラッシュガードの異常を作業者に認識させることができる。
本発明の実施形態に係るディスクブレーキ組立体を模式的に示す斜視図である。 スプラッシュガードを模式的に示す図であり、車幅方向内側から見た図である。 本発明の実施形態に係る治具を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る治具を模式的に示す斜視図である。 治具の周方向一端面を模式的に示す図である。 治具をディスクブレーキ組立体に取り付けた状態を模式的に示す断面図である。 治具をディスクブレーキ組立体に取り付けた状態を模式的に示す図であり、車幅方向外側から見た図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、ディスクブレーキ組立体及びディスクブレーキ組立体用治具の位置及び方向に関して、ディスクブレーキ組立体が車体に取り付けられた状態を基準とする場合がある。
<ディスクブレーキ組立体>
図1に示すように、本発明の実施形態に係るディスクブレーキ組立体1は、車体に取り付けられる前に予め組み立てられた組立体である。ディスクブレーキ組立体1は、軸部材10と、ディスクロータ20と、キャリパ30と、スプラッシュガード40と、を備える。
≪軸部材≫
軸部材10は、車体に組み付けられた状態において、車幅方向に延設される略円柱形状の金属製部材である。
≪ディスクロータ≫
ディスクロータ20は、軸部材10の先端部(車幅方向外端部)に取り付けられており、軸線視で円板形状を呈する金属(強磁性体)製部材である。ディスクロータ20は、軸部材10に対して一体的に回動可能に取り付けられている。ディスクロータ20は、車輪のホイールに取付可能に構成されている。ディスクロータ20の外周面には、放熱のために環状の溝部21が形成されている。
≪キャリパ≫
キャリパ30は、ディスクロータ20に対して制動力を付与する部材である。キャリパ30は、金属(強磁性体)製部材として、ディスクロータ20の外周面と離間して対向する基部31と、基部31の両端部(車幅方向両端部)からディスクロータ20側へ延設される一対の対向壁部32,33と、を一体に備える。対向壁部32は、ディスクロータ20の一面(車幅方向外面)と離間して対向しており、対向壁部33は、ディスクロータ20の他面(車幅方向内面)と離間して対向している。
また、キャリパ30は、対向壁部33,34の一方に設けられたブレーキシューと、当該ブレーキシューを移動させるシリンダ等と、を備える。キャリパ30は、ブレーキシューをディスクロータ20に圧接させることによって制動力を発生したり、ブレーキシューをディスクロータ20から離間させることによって制動力を解除したりすることができるように構成されている。
≪スプラッシュガード≫
スプラッシュガード40は、ディスクロータ20の車幅方向内面(スプラッシュガード40側面)と離間して対向する、軸線視で略円板形状を呈する樹脂製部材である。スプラッシュガード40は、ディスクロータ20よりも車体内方への異物(水、砂、小石等)の進入を防止する。スプラッシュガード40は、ディスクロータ20よりも大径の円板形状を呈する本体部41と、本体部41の径方向外端部からディスクロータ20側(車幅方向外方)に延設されるフランジ部42と、を一体に備える。かかるフランジ部42は、主に本体部41の下部(後記する第一の切欠部41bと離間部41dとの間であって、第二の切欠部41cを除く部位)に形成されている。
図2に示すように、本体部41には、孔部41aと、第一の切欠部41bと、第二の切欠部41cと、離間部41dと、が形成されている。孔部41aは、本体部41の径方向中央部に設けられている。当該孔部41aには、軸部材10が挿通(遊貫)されている。スプラッシュガード40及びキャリパ30は、軸部材10及びディスクロータ20とは一体的に回動しないように設けられている。
第一の切欠部41bは、スプラッシュガード40の外周部の高さ方向中間部において、本体部41の径方向外端部に開放するように設けられている。当該第一の切欠部41bには、キャリパ30の対向壁部33が取り付けられている。第二の切欠部41cは、本体部41の径方向外端部に開放するように設けられている。当該第二の切欠部41cには、車体に組み付けられた状態において部品(ロアアームのボールジョイント)が挿通される。
離間部41dは、スプラッシュガード40の外周部において、第一の切欠41bと軸中心を挟んで対向する高さ方向中間部に形成されており、ディスクロータ20から離間するように車幅方向内方に窪む凹部である。すなわち、スプラッシュガード40の外周部は、上部及び下部においてディスクロータ20に近接しており、高さ方向中間部においては上部及び下部よりもディスクロータ20から離間している。本実施形態において、離間部41dには、フランジ部42は形成されていない。
フランジ部42は、主に本体部41の下部(後記する第一の切欠部41bと離間部41dとの間であって、第二の切欠部41cを除く部位)に形成されており、ディスクロータ20の下部における車幅方向内端部を下方から覆う。フランジ部42は、ディスクロータ20よりも車体内方への異物(水、砂、小石等)の進入を防止するとともに、ディスクロータ20とスプラッシュガード40の本体部41との間への異物の進入を防止する。
<ディスクブレーキ組立体用治具>
図3から図5に示すように、本発明の実施形態に係るディスクブレーキ組立体用治具(以下、単に治具と称する)2は、ディスクブレーキ組立体1を車体に組み付ける際に、当該ディスクブレーキ組立体1に取り付けられるものである。かかる治具2は、ディスクブレーキ組立体1に取り付けられることによって、スプラッシュガード40の異常を調べたりスプラッシュガードを保護したりする。
特に、治具2は、ディスクロータ20に近接するスプラッシュガード40の下部(離間部41d及びキャリパ30よりも下側の部位、図2に示す検査領域A参照)の異常を調べたり、車体への組付時にスプラッシュガード40の下部を保護したりする。治具2は、本体部材50と、第一の磁石部材60と、第二の磁石部材70(図5参照)と、第三の磁石部材80(図5参照)と、を備える。なお、図3において、第一の磁石部材60、第二の磁石部材70及び第三の磁石部材80は、省略されている。
≪本体部材≫
本体部材50は、本体部51と、径方向突出部52と、突出部53と、保護部54と、延長部55と、を一体に備える樹脂製部材である。
本体部51は、ディスクロータ20の外周面に沿う円弧形状を呈する。突出部53及び保護部54の間において、本体部51のスプラッシュガード40側面(車幅方向内面)は、通常状態におけるスプラッシュガードのフランジ部42と離間して対向する位置に設定されている。本体部51の車幅方向外側面は、径方向外方にいくにつれて車幅方向内方に向かう傾斜面50aを構成する。かかる傾斜面50aは、本体部51の延長部55側端部には形成されていない。本体部51は、かかる傾斜面50aによって軽量化が図られている。また、傾斜面50a(及び後記する傾斜面60a)は、前記した軽量化に加えて、ディスクロータ20の外周面を保護しつつ、他の部品及び/又は治具との干渉を避けるという効果も奏する。
径方向突出部52は、本体部51における径方向内面の幅方向中間部(車幅方向中間部)から径方向内方に延設されている円弧形状のフランジ部である。径方向突出部52は、治具2がディスクロータ20に取り付けられた状態で当該治具2が車幅方向(ディスクロータ20及びスプラッシュガード40の配列方向、特に、スプラッシュガード40に近接する方向)へ移動することを規制する規制部の一例である。径方向突出部52の突出高さAは、ディスクロータ20の溝部21の深さBよりも小さい(図6参照)。径方向突出部52の幅方向寸法Aは、ディスクロータ20の溝部21の幅方向寸法Bよりも小さい(図6参照)。
突出部53は、本体部51におけるスプラッシュガード40側面(車幅方向内面)の径方向内端部からスプラッシュガード40側(車幅方向内方)に延設されている円弧形状のフランジ部である。突出部53の突出高さ(取付状態におけるディスクロータ20のスプラッシュガード40側面からの突出高さ)Aは、通常状態におけるディスクロータ20とスプラッシュガード40(本体部41)との間隔Bよりも小さい(図6参照)。なお、突出部53の突出高さA3は、突出部53のディスクロータ20側面(車幅方向外側面)が溝部21のディスクロータ20側面(車幅方向外側面)に当接した状態で最小となり、突出部53のスプラッシュガード40側面(車幅方向内側面)が溝部21のスプラッシュガード40側面(車幅方向内側面)に当接した状態で最大となる。
保護部54は、本体部51におけるスプラッシュガード40側面(車幅方向内面)の径方向外端部からスプラッシュガード40側(車幅方向内方)に延設されている円弧形状のフランジ部である。保護部54と突出部53との間隔Aは、スプラッシュガード40のフランジ部42の厚み(径方向寸法)Bよりも大きい(図6参照)。保護部54の突出高さ(取付状態におけるディスクロータ20のスプラッシュガード40側面からの突出高さ)Aは、突出部53の突出高さAよりも大きい(図6参照)。保護部54の周方向中間部には、切欠部54aが形成されている。
延長部55は、本体部51及び保護部54における周方向一側面の径方向外端部から周方向に延設されている平板状の部位である。本実施形態において、本体部51及び保護部54の周方向一端部(延長部55側端部)は、他部位と比較して径方向に大きく形成されている。かかる構成によると、延長部55がキャリパ3の径方向外面を径方向外側から覆う位置に配置可能となっている。
また、本体部51のスプラッシュガード40側において、突出部53及び保護部54の間に構成される溝部50bの底面は、通常状態におけるフランジ部42の先端部から離間するようにディスクロータ20側(車幅方向外方)に退避した位置に設定されている。本実施形態において、フランジ部42の突出高さBは、通常状態におけるディスクロータ20とスプラッシュガード40(本体部41)との間隔Bよりも大きい(図6参照)。すなわち、フランジ部42は、径方向外側から見て、ディスクロータ20の一部(スプラッシュガード40側端部)を覆うように構成されている。
≪第一の磁石部材≫
図4及び図5に示すように、第一の磁石部材60は、本体部51の径方向内面において、径方向突出部52よりもディスクロータ20側(車幅方向外側)となる部位に取り付けられている円弧形状の磁石である。第一の磁石部材60は、ディスクロータ20に磁力によって治具2(本体部50)を周方向への移動を許容しつつディスクロータ20の外周面に固定可能な固定部の一例である。第一の磁石部材60の径方向内面は、本体部51の径方向突出部52よりもスプラッシュガード40側(車幅方向内側)における径方向内面と同径に設定されている。第一の磁石部材60の車幅方向外側面は、傾斜面50aと面一の傾斜面60aを構成する。
≪第二の磁石部材≫
図5に示すように、第二の磁石部材70は、本体部材50(本体部51)の周方向一端面に形成された凹部51a(図3参照)に嵌合して取り付けられている円柱状の磁石である。第二の磁石部材70は、キャリパ30に磁力によって治具2(本体部材50)を固定可能な固定部の一例である。第二の磁石部材70は、キャリパ30に当接した状態で、磁力によって治具2の周方向への移動を規制する。また、本体部材50の周方向一端面(第二の磁石部材70の取付面)は、径方向外方にいくにつれて周方向に延出する傾斜面50cを構成する。かかる傾斜面50cは、キャリパ30の下端面に対応している。
≪第三の磁石部材≫
第三の磁石部材80は、延長部55の径方向内側面に形成された凹部55a(図3参照)に嵌合して取り付けられている円柱状の磁石である。第三の磁石部材80は、キャリパ30に磁力によって治具2(本体部材50)を固定可能な固定部の一例である。第三の磁石部材80は、キャリパ30に当接した状態で、磁力によって治具2の径方向外方への移動を規制する。
<ディスクブレーキ組立体に対する治具の取付手法>
図6及び図7に示すように、作業者は、ディスクブレーキ組立体1を車体に組み付ける前に、治具2をディスクブレーキ組立体1に取り付ける。ここで、径方向突出部52は、ディスクロータ20の溝部21に収容され、ディスクロータ20に対する治具2の幅方向位置(車幅方向位置)を規制する。突出部53及び保護部54の間に構成される溝部は、スプラッシュガード40のフランジ部42を収容する。治具2は、径方向突出部52が溝部21に収容された状態で、スプラッシュガード40の離間部41d(図1及び図2参照)から周方向に移動することによって、スプラッシュガード40の下部に取り付けられる。
突出部53の先端部は、スプラッシュガード40のディスクロータ20側面(車幅方向外面)と対向する。スプラッシュガード40が通常状態である場合には、突出部53の先端部は、スプラッシュガード40のディスクロータ20側面(車幅方向外面)と離間している。スプラッシュガード40が外力等によってディスクロータ20側(車幅方向外方)に屈曲した場合には、突出部53の先端部は、スプラッシュガード40のディスクロータ20側面(車幅方向外面)と当接する。
保護部54は、スプラッシュガード40の外周部(本実施形態では、フランジ部42)を径方向外方から覆うことによって、スプラッシュガード40の外周部を保護する。保護部54によってスプラッシュガード40の外周部(フランジ部42)を覆う範囲は、径方向外側から見てスプラッシュガード40の外周部の全体を覆ってもよく、スプラッシュガード40の一部を覆ってもよい。
第一の磁石部材60は、ディスクロータ20の外周面に対して磁力によって固定される。第一の磁石部材60による固定は、治具2がディスクロータ20から径方向外方に離間することを規制するものであり、治具2がディスクロータ20の周方向に移動することを許容する。
作業者は、スプラッシュガード40の本体部41のうち、第一の切欠部41bよりも上側の部位の異常を目視確認するとともに、治具2を用いることによって第一の切欠部41bよりも下側の部位(図2の検査領域A)の異常を確認する。すなわち、作業者は、ディスクロータ20に取り付けられた治具2をディスクロータ20の外周面に沿って、離間部41dからキャリパ30に向かって周方向に移動させる。ここで、スプラッシュガード40がディスクロータ20側(車幅方向外方)に屈曲している場合には、突出部53がスプラッシュガード40のディスクロータ20側面(車幅方向外面)に当接する。又は、スプラッシュガード40がディスクロータ20側(車幅方向外方)に屈曲している場合には、突出部53及び保護部54の間に構成される溝部50bの底面、若しくは、突出部53及び保護部54の互いの対向面(溝部50bの側面)の一方がスプラッシュガード40のフランジ部42に当接する。作業者は、かかる当接による抵抗力を感じることによって、スプラッシュガード40の異常を調べることができる。
すなわち、治具2において、突出部53の先端面(車幅方向内側面)は、スプラッシュガード40の本体部41の屈曲の有無を検査するエリアである。また、突出部53の径方向外側面(溝部50bの一側面)は、スプラッシュガード40の本体部41及び/又はフランジ部42の屈曲の有無を検査するエリアである。また、溝部50bの底面は、スプラッシュガード40の本体部41及び/又はフランジ部42の屈曲の有無を検査するとともにフランジ部42を保護するエリアである。また、保護部54の径方向内側面(溝部50bの他側面)は、スプラッシュガード40の本体部41及び/又はフランジ部42の屈曲の有無を検査するとともにフランジ部42を保護するエリアである。
また、通常状態(正常状態)において、突出部53の先端面及び本体部41の隙間、突出部53の径方向外側面及びフランジ部42の隙間、溝部50bの底面及びフランジ部42の隙間、並びに、保護部54及びフランジ部42の隙間は、全て等しく(例えば、1mm)設定されていてもよく、前者2つの隙間が後者2つの隙間よりも小さく設定されていてもよい。
また、ディスクロータ20の外周面に沿って周方向に移動した治具2は、キャリパ30に当接した第二の磁石部材70及び第三の磁石部材80の磁力によって、キャリパ30に固定される。ここで、保護部54の切欠部54aは、軸線視で(車幅方向から見て)第二の切欠部41cと重なっており、切欠部54a及び第二の切欠部41cには、ディスクブレーキ組立体1を車体に取り付ける際に部品(ロアアームのボールジョイント)が挿通される。治具2は、かかる組付作業時及び組付作業後において、前記部品等によって目視が困難となるスプラッシュガード40の下部の異常を作業者に知らせたり、スプラッシュガード40の下部を保護したりする。
作業者は、ディスクブレーキ組立体1を車体に取り付けた後に、治具2をディスクブレーキ組立体1から取り外す。
本発明の実施形態に係る治具2は、ディスクロータ20と、前記ディスクロータ20の一面に離間して対向するように設けられているスプラッシュガード40と、を備えるディスクブレーキ組立体1に取り付けられるディスクブレーキ組立体用治具であって、前記スプラッシュガード40の外周部は、前記ディスクロータ20及び前記スプラッシュガード40の配列方向から見て、前記ディスクロータ20の外周部よりも径方向外方に位置しており、前記ディスクロータ20の外周部に取り付けられる円弧形状の本体部51と、前記本体部51から前記スプラッシュガード40側に突出し、前記スプラッシュガード40における前記ディスクロータ20側の面と対向する突出部53と、を備える。
したがって、治具2は、突出部53に対するスプラッシュガード40の当接の有無によってスプラッシュガード40の異常を作業者に認識させることができる。詳細には、治具2は、スプラッシュガード40において目視が困難な部位(本実施形態では、スプラッシュガード40の下部)の異常を作業者に認識させることができる。
また、前記ディスクブレーキ組立体1に取り付けられた状態において、前記突出部53は、通常状態における前記スプラッシュガード40の前記ディスクロータ20側の面と離間している。
したがって、治具2は、スプラッシュガード40が屈曲して突出部53に当接した場合に、スプラッシュガード40が異常であることを作業者に認識させることができる。
また、治具2は、前記本体部51から前記スプラッシュガード40側に突出し、前記スプラッシュガード40の外周部を径方向外方から覆う保護部54を備える。
したがって、治具2は、ディスクブレーキ組立体1の車体組付時にスプラッシュガード40の外周部を保護することができる。
また、前記スプラッシュガード40は、当該スプラッシュガード40の周縁部から前記ディスクロータ20側に延設されるフランジ部42を備えており、前記保護部54は、前記フランジ部42を径方向外方から覆う。
したがって、治具2は、ディスクブレーキ組立体1の車体組付時にスプラッシュガード40のフランジ部42を保護することができる。
また、治具2において、前記突出部53及び前記保護部54の間に構成される溝部50bの底面は、通常状態における前記フランジ部42の先端部と離間している。
したがって、治具2は、スプラッシュガード40の屈曲によってフランジ部42が突出部53及び保護部54の間に構成される溝部50bの底面に当接した場合に、スプラッシュガード40が異常であることを作業者に認識させることができる。
また、治具2は、前記ディスクロータ20に取り付けられた状態で、前記ディスクロータ20の周方向に移動可能である。
したがって、治具2は、周方向の小型化を実現しつつ、当該2を周方向に移動させることによって、スプラッシュガード40の異常を作業者に認識させることができる。
また、前記ディスクブレーキ組立体1は、前記ディスクロータ20に対して圧接可能なキャリパ30を備えており、治具2は、前記キャリパ30に磁力によって固定可能な固定部(第二の磁石部材70)を備える。
したがって、治具2は、ディスクブレーキ組立体1の車体組付時に当該治具2をキャリパ30に固定することによって、スプラッシュガード40の外周部の所定部位を好適に保護することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、治具2のディスクロータ20に対する車幅方向への移動規制は、溝部21に嵌合する径方向突出部52によるものに限定されない。例えば、ディスクロータ20に周方向に連続する溝部21が形成されていない場合等には、治具2は、径方向突出部52に代えて、ディスクロータ20の車幅方向外面に係合する径方向突出部を備える構成であってもよい。また、治具2は、径方向突出部52に代えて、ディスクロータ20の車幅方向外面及び車幅方向内面に係合する一対の径方向突出部を備え、一対の径方向突出部によってディスクロータ20を挟み込む構成であってもよい。
1 ディスクブレーキ組立体
2 治具(ディスクブレーキ組立体用治具)
20 ディスクロータ
30 キャリパ
40 スプラッシュガード
41 本体部
42 フランジ部(外周部)
50b 溝部
52 径方向突出部
53 突出部
54 保護部
60 第一の磁石部材
70 第二の磁石部材(固定部)
80 第三の磁石部材(固定部)

Claims (7)

  1. ディスクロータと、前記ディスクロータの一面に離間して対向するように設けられているスプラッシュガードと、を備えるディスクブレーキ組立体に取り付けられるディスクブレーキ組立体用治具であって、
    前記スプラッシュガードの外周部は、前記ディスクロータ及び前記スプラッシュガードの配列方向から見て、前記ディスクロータの外周部よりも径方向外方に位置しており、
    前記ディスクロータの外周部に取り付けられる円弧形状の本体部と、
    前記本体部から前記スプラッシュガード側に突出し、前記スプラッシュガードにおける前記ディスクロータ側の面と対向する突出部と、
    を備えることを特徴とするディスクブレーキ組立体用治具。
  2. 前記ディスクブレーキ組立体に取り付けられた状態において、前記突出部は、通常状態における前記スプラッシュガードの前記ディスクロータ側の面と離間している
    ことを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ組立体用治具。
  3. 前記本体部から前記スプラッシュガード側に突出し、前記スプラッシュガードの外周部を径方向外方から覆う保護部を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスクブレーキ組立体用治具。
  4. 前記スプラッシュガードは、当該スプラッシュガードの周縁部から前記ディスクロータ側に延設されるフランジ部を備えており、
    前記保護部は、前記フランジ部を径方向外方から覆う
    ことを特徴とする請求項3に記載のディスクブレーキ組立体用治具。
  5. 前記突出部及び前記保護部の間に構成される溝部の底面は、通常状態における前記フランジ部の先端部と離間している
    ことを特徴とする請求項4に記載のディスクブレーキ組立体用治具。
  6. 前記ディスクロータに取り付けられた状態で、前記ディスクロータの周方向に移動可能である
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のディスクブレーキ組立体用治具。
  7. 前記ディスクブレーキ組立体は、前記ディスクロータに対して圧接可能なキャリパを備えており、
    前記キャリパに磁力によって固定可能な固定部を備える
    ことを特徴とする請求項6に記載のディスクブレーキ組立体用治具。
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