JP7332619B2 - 色変換を有する光拡散装置および関連する照明システム - Google Patents

色変換を有する光拡散装置および関連する照明システム Download PDF

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    • F21V2200/10Use of light guides, e.g. fibre optic devices, in lighting devices or systems of light guides of the optical fibres type

Description

関連出願
本願は、米国特許法第119条のもと、2018年4月2日に出願された米国仮出願第62/651,324号明細書の優先権の利益を主張し、その内容は本明細書の依拠するところであって、その全体が参照により本明細書に援用されるものとする。
本開示は、概して、照明用途で使用するための光拡散装置に関し、より詳細には、色変換層を有する光拡散装置に関する。
エリア照明のために、光源からの光を誘導して光を分配する光拡散装置が利用可能となっている。光拡散装置は、その長さに沿って光を外部へ放出し、これによって装置を照明するものである。可視光範囲の波長にある電磁放射を放出可能な光源を光拡散装置に結合して、種々の色を有する光を光拡散装置に導入することができる。この場合、このような色光は、光拡散装置の側面または縁部から外部へ放出される。
本開示の一実施形態は、光源に光学的に結合され、光源から受信した入力光に応答して出力光を生成するように構成された光拡散型光ファイバに関する。光拡散型光ファイバは、コアと、コアを取り囲む散乱層と、散乱層を取り囲む光変換層とを含む。光変換層は、ポリマー母材およびポリマー母材内の発光団を含む。発光団は、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、放出光は、580nm~680nmのピーク波長を有している。CIE1931x,y色度空間によって測定された出力光の色には、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyが含まれる。
本開示の別の実施形態は、光拡散装置に関する。光拡散装置は、シリカ系ガラスから形成されたコアと、コアを取り囲む散乱層と、散乱層を取り囲む光変換層とを含む。光変換層は、ポリマー母材および発光団を含む。発光団は、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されている。光変換層の半径方向の厚さは、150μm~450μmである。光変換層は、2.5質量%~15質量%の発光団を含む。
本開示の別の実施形態は、500nm未満のピーク波長を有する入力光を生成する光源を含む、照明システムに関する。照明システムは、入力光に応答して出力光を生成する光拡散型光ファイバを含む。光拡散型光ファイバは、シリカ系ガラスから形成されたコアと、コアを取り囲む散乱層と、散乱層を取り囲む光変換層とを含む。光変換層は、ポリマー母材および発光団を含む。光拡散型光ファイバは、光源によって生成された入力光が光変換層に搬送されるように、光源に光学的に結合されている。発光団は、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、放出光は、入力光のピーク波長よりも大きいピーク波長を有している。CIE1931x,y色度空間によって測定された出力光の色には、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyが含まれる。
さらなる特徴および利点を以下の詳細な説明に記載するが、これらは、部分的には、以下の詳細な説明、特許請求の範囲および添付の図面を含めて、本明細書において説明する実施形態を実施することにより、当業者に容易に明らかとなるかまたは認識されるであろう。
上述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、いずれも例示的なものに過ぎず、特許請求の範囲の性質および特徴を理解するための概要または枠組みを提供することを意図していることを理解されたい。添付の図面は、さらなる理解のために設けたものであり、本明細書に組み込まれてその一部を構成する。図面は、1つ以上の実施形態を示しており、説明とともに、種々の実施形態の基本方式および動作を説明するのに役立つものである。
例示的な実施形態による、光変換LDFを含む照明システムの概略図である。 例示的な実施形態による、図1の光変換LDFの断面図である。 例示的な実施形態による、図1のLDFのCIE色出力を示す。 例示的な実施形態による、450nmのポンプ光および光変換層における種々の量の赤色蛍光体を利用する場合の、図1のLDFからのLDF出力光に存在するポンプ光の強度を示す。 例示的な実施形態による、450nmのポンプ光および光変換層における種々の量の赤色蛍光体を利用する場合の、図1のLDFからのLDF出力光における赤色光の強度を示す。 例示的な実施形態による、405nmのポンプ光および光変換層における種々の量の赤色蛍光体を利用する場合の、図1のLDFからのLDF出力光に存在するポンプ光の強度を示す。 例示的な実施形態による、405nmのポンプ光および光変換層における種々の量の赤色蛍光体を利用する場合の、図1のLDFからのLDF出力光における赤色光の強度を示す。 10容量%の赤色蛍光体および約1.3質量%のTiOでのコーティング厚さの関数としてのLDF出力光中のポンプ光の割合を示すプロットである。
図を概して参照すると、色変換層を有する光拡散型ファイバ(LDF)などの光拡散装置および関連する照明システムの種々の実施形態が示され、記載されている。概して、本明細書で説明する色変換光ファイバは、発光団(種々のフルオロフォアまたは蛍光体などの発光を発現する原子または化合物)を含む色変換層を含む。本明細書に開示しているLDFで使用される発光団は、概して、長波長(low wavelength)光源からの光をより短い波長(higher wavelength)の出力光に変換する材料である。本明細書に開示している特定の実施形態では、光源は青色または紫色の波長の光源であり、色変換層は、赤色、オレンジ色または黄色の出力光などのより長い波長(lower wavelength)の出力光を生成するように構成されている。
出願人は、より長い波長(lower wavelength)の出力光(例えば、赤色、オレンジ色または黄色の出力光)を生成するための本明細書で説明する構成が、これらの色を有する出力光を生成するための他のアプローチと比較して、多くの驚くべき利点を有することを見出している。第1に、出願人は、本明細書で説明するアプローチを用いた照明システムが、より長い波長(lower wavelength)の光源(例えば、赤色ポンプレーザダイオード)を用いた照明システムよりも信頼性が高く、より長い寿命を有することを見出している。出願人は、青色または紫色レーザダイオードのようなより短い波長(lower wavelength)の光源が、はるかに長い動作寿命を有することを見出している。また、これらのより短い波長(lower wavelength)の光源は、一般的に赤色レーザダイオードよりも低温で動作するため、エネルギ効率や装置の寿命が向上し、受動冷却システムを利用した照明システムを実現することができる。
これらの動作上の利点に加えて、出願人は、本明細書に開示している色変換層を利用する照明システムが、出力光の品質に関連する多くの利点を提供することを見出している。特に、出願人は、本明細書に開示している色変換LDFが、長波長(low wavelength)光源を使用する照明システムと比較して、出力光の色空間へのより高い柔軟性またはより広域のアクセスを可能にすることを見出している。特に、色変換層の種々の設計パラメータ(例えば、色変換層の厚さ、色変換層中の発光団材料の量、色変換層中に存在する散乱材料の種類と量、フィルタリング層の使用など)を選択することにより、幅広い出力色を生成することができる。対照的に、出力光の所望の色を提供するように光源を構成/選択すると、通常、システムは、レーザダイオードなどの光源によって生成できる狭い範囲の色に制限される。さらに、本明細書で説明する色変換プロセスは、レーザダイオードなどの幾つかの光源に通常存在するスペックルパターンを低減または除去する。
図1を参照すると、例示的な実施形態による照明システム10が示されている。照明システム10は、レーザダイオード12として示している短波長(low wavelength)光源と、LDF14として示される色変換光拡散素子または色変換光拡散装置とを含む。LDF14は、概して、レーザダイオード12に直接に、または光ファイバ16のような中間構造を介して、光学的に結合されている。概して、かつ以下でより詳細に説明するように、レーザダイオード12は、比較的短い波長(low wavelength)の光(例えば、ポンプ光または入力光)を生成し、LDF14の色変換層は、ポンプ光の大部分をより長い波長(higher wavelength)に変換し、レーザダイオード12からのポンプ光よりも長い波長(higher wavelength)を有する出力光18を生成する。
特定の実施形態では、レーザダイオード12は、500nm未満、具体的には350nm~500nm、より具体的には395nm~465nmのピーク波長を有する光を生成する。特定の実施形態では、レーザダイオード12は、440nm~460nmのピーク出力波長を有する青色レーザダイオードである。特定の実施形態では、レーザダイオード12は、450nm~455nmのピーク出力を有する青色レーザダイオードである。別の特定の実施形態では、レーザダイオード12は、400nm~410nm、具体的には405nmのピーク出力を有する紫色レーザダイオードである。図2および図3に関して以下でより詳細に説明するように、LDF14は、当該短波長(low wavelength)の入力光またはポンプ光を、LDF14からの出力光が赤色、黄色またはオレンジ色のような種々の色を有するような、より長い波長(higher wavelength)を有する放出光に変換する色変換層を含む。
種々の実施形態では、レーザダイオード12は、種々のパワーおよび/または明るさを有していてよい。特定の実施形態では、レーザダイオード12は、20mW~10Wのパワーを有する。
種々の実施形態では、照明システム10は、レーザダイオード12を冷却する受動冷却システム20を含んでいてよい。赤色レーザダイオードのような長波長(high wavelength)光源を使用するシステムとは対照的に、短波長(low wavelength)のレーザダイオード12の低い動作温度により、受動冷却システム20を介した冷却が可能となり、照明システム10の全体的なエネルギ効率が向上する。
種々の実施形態では、照明システム10は、フィルタリング装置、フィルタリング層またはフィルタリング構成要素22を含んでもよい。フィルタリング構成要素22は、フィルタリングされた出力光24の色を変化させるために、所望の波長で光を吸収するようにLDF14を取り囲むかまたはコーティングする、有色の材料シートまたは材料層であってもよく、当該フィルタリングされた出力光24が、フィルタリング構成要素22から出射されて、ユーザに観察される。図4A、図4B、図5A、図5Bおよび図6に関連して後述するように、出力光18は、光源からの残光(例えば、未変換光)などの望ましくない成分を含みうる。このような実施形態では、フィルタリング構成要素22は、このような光成分を除去して、所望の色のフィルタリングされた出力光24を生成するために利用可能である。特定の実施形態では、フィルタリング構成要素22は、LDF14と観察者との間に配置されたフィルム、レンズ、または他の構造物(例えば、車載用途におけるテールライトのカバーレンズ)であってよい。他の実施形態では、フィルタリング構成要素22は、LDF14を取り囲むフィルタリングコーティングであってもよい。
種々の実施形態では、照明システム10は、単一のレーザダイオード12によって駆動される複数のLDF14を含むことができる。このような一実施形態では、照明システム10は、450nmのレーザダイオード光源または405nmのレーザダイオード光源のような単色光源からRGYB出力光を生成するために、種々の色変換層を有する少なくとも4つのLDFを含むことができる。他の実施形態では、照明システム10は、複数のレーザダイオード12によって駆動される複数のLDF14を含んでいてもよい。
特定の実施形態では、照明システム10は、車載用照明システムである。特定の実施形態では、照明システム10は、赤色光(例えば、テールライトまたはブレーキライト)を生成するように構成されている。このような実施形態では、LDF14は、以下でより詳細に説明するように、入力光を赤色光に変換するように構成されており、幾つかのこのような実施形態では、フィルタリング構成要素22は、赤色アクリルなどの赤色半透明ポリマー材料から製造された、ブレーキまたはテールライトのレンズまたはカバーであってもよい。別の特定の実施形態では、照明システム10は、黄色光(例えば、ターンシグナル光)を生成するように構成されている。このような実施形態では、LDF14は、入力光を黄色光に変換するように構成されており、幾つかのこのような実施形態では、フィルタリング構成要素22は、黄色アクリルなどの黄色の半透明ポリマー材料から製造された、ターンシグナルのレンズまたはカバーであってもよい。
図2を参照すると、LDF14の長手方向断面図(例えば、長手方向軸線に対して垂直な図)が示されている。LDF14は、1μm超かつ250μm未満、具体的には1μm超かつ200μm未満、より具体的には1μm超かつ170μm未満の外半径を有するコア部分30を含む。
幾つかの実施形態では、コア部分30は、光がコア部分30から半径方向外側に配向されるように、コア部分30内を伝搬する光を散乱させる構造(例えば、ナノ構造、空隙、ナノ粒子など)を含み、これにより、LDF14およびLDF14を取り囲む空間を照明する。散乱誘起減衰は、空隙の密度を増大させることで制御可能であり、ファイバ全体の空隙の配置、または空隙が環状リングに限定されている場合には空隙を含むリングの幅の増大によっても、同じ密度の空隙に対して散乱誘起減衰が増大する。さらに、空隙が螺旋状である組成物では、散乱誘起減衰は、ファイバ長にわたる螺旋状空隙のピッチの変化によっても増大しうる。以下でさらに詳細に説明するように、当該散乱構造は、コア30内に配置される代わりに、またはこれに加えて、層34内に配置されてもよい。
さらに図2を参照すると、LDF14は、コア部分30を取り囲みかつコア部分30と直接に接触する層32を含む。層32は、LDF14の開口数(NA)を増大させるために、比較的低い屈折率を有する材料から形成される。種々の実施形態では、LDF14の開口数は、約0.3よりも大きく、幾つかの実施形態では、約0.4よりも大きい。層32は、SSCP Co.Ltd(403-2、Moknae、Ansan、Kyunggi、韓国)から入手可能なPC452などの、UV硬化性もしくは熱硬化性のフルオロアクリレートのような低屈折率ポリマー材料、またはシリコーンを含むことができる。このような低屈折率ポリマー層は、純粋な非ドープのシリカと比較して負の相対屈折率を有しうる。例えば、低屈折率ポリマー材料の相対屈折率は、約-0.5%未満、または約-1.0%未満であってよい。また、層32は、高弾性材料を含むことができる。代替的に、層32がシリカガラスを含んでいてもよい。本開示の実施形態によれば、クラッド内のシリカガラスは、例えばフッ素などのダウンドーパントでダウンドープ可能である。本明細書で使用しているように、「ダウンドーパント」なる語は、純粋な非ドープのシリカと比較して屈折率を低下させる傾向を有するドーパントを意味する。層32は、概して、コア部分30の屈折率よりも小さい屈折率を有する。
層32は、概して、コア部分30の外半径から延在している。層32の半径方向の厚さは、約1.0μmよりも大きくてよい。例えば、層32の半径方向の厚さは、約5.0μm~約300μm、例えば約200μm未満であってよい。層32の半径方向の厚さは、例えば、約2.0μm~約100μm、約2.0μm~約50μm、少なくとも約2.0μm~約20μm、さらには約2.0μm~約12μmであってもよい。層32の半径方向の厚さは、例えば、少なくとも約7.0μmであってもよい。特定の実施形態では、層32の半径方向の厚さは、層32で測定された外径が171μm~210μm、より具体的には約190μmである。
LDF14は、層32を取り囲みかつ層32と直接に接触する2次コーティング層34を含む。2次コーティング層34は、TiO、アルミナ、シリカ、もしくはジルコニア粒子などの散乱粒子、または本明細書で説明している他の散乱材料もしくは構造のいずれかでドープされている。
種々の実施形態では、層34の半径方向の厚さは、約1.0μmよりも大きくてよい。例えば、層34の半径方向の厚さは、5.0μm~300μm、例えば200μm未満であってよい。層34の半径方向の厚さは、例えば、2.0μm~100μm、2.0μm~50μm、少なくとも2.0μm~20μm、またはさらには2.0μm~12μmであってもよい。層34の半径方向の厚さは、例えば、少なくとも7.0μmであってもよい。特定の実施形態では、層34の半径方向の厚さは、層34で測定された外径が200μm~260μm、より具体的には約230μmである。
種々の実施形態では、層34は、光拡散ファイバが外力を受けたときに外側コーティング層を介して伝達される機械的外乱を散逸させることにより光拡散ファイバのガラス部分をより良く保護するために含有させることができる低弾性率材料から形成されている。一実施形態では、層34は、硬化性架橋剤、硬化性希釈剤、および重合開始剤を含む組成物の硬化物である。組成物は、1種以上の硬化性架橋剤、1種以上の硬化性希釈剤、および/または1種以上の重合開始剤を含むことができる。一実施形態では、硬化性架橋剤は、ウレタン官能基および尿素官能基を実質的に含まない。種々の実施形態では、層34は、層36のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成され、種々の実施形態では、層34は、色変換ポリマー層36よりも低い屈折率を有する。
LDF14はさらに、層34を取り囲みかつ層34と直接に接触する色変換ポリマー層36を含む。図2は、層36をLDF14の最外層として示しているが、本開示の実施形態では、1つ以上の付加的なコーティング、例えば、外側ポリマーコーティング層36を取り囲む保護コーティングおよび/または光フィルタリングコーティングを有するコーティングされた光拡散装置が企図されていることを理解されたい。
種々の実施形態では、色変換ポリマーコーティング層36は、散乱材料および発光団を含む。コーティング層36は、任意の液体ポリマーまたはプレポリマー材料でありうるポリマー材料を含むことができ、その中に散乱組成物(散乱材料を含む)および発光団を添加することができ、混合物は、液体としてファイバに塗布され、ファイバに塗布された後に、固体に変換することができる。幾つかの実施形態では、コーティング層36は、熱ポリマー材料から形成される。他の実施形態では、コーティング層36は、アクリレートベースのポリマーまたはシリコーンベースのポリマーのようなポリマー材料から形成される。特定の実施形態では、層36のポリマー母材は、ElvaloyもしくはElvaxなどのPVC、EVAおよびEVAコポリマー、PFA、ETFE、PVDF、FEP、Tefzelなどのフッ素化熱可塑性プラスチック、ポリカーボネート、Tritanなどのコポリエステル、ApolhyaもしくはPebaxなどのTPE熱可塑性エラストマーなどを含む、多様な適切な材料であってよい。
概して、出願人は、発光団材料の種類、発光団材料の量/密度、および/または層36の厚さを選択して、LDF14からの出力光18の色を制御することができることを突き止めている。層36のこれらの態様は、短波長(low wavelength)(例えば、青色または紫色レーザダイオード)光源および色変換LDFを利用して赤色出力光18を生成する照明システムに特に適用可能である。
図3を参照すると、本明細書で説明しているLDF14によって生成された出力光18の色を示すCIE色空間が示されている。種々の実施形態では、本明細書で説明している短波長(low wavelength)入力光源に基づいて、層36が、CIE1931x,y色度空間によって測定される、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyを有する色の出力光18を生成するように構成されている。種々の実施形態では、本明細書で説明している短波長(low wavelength)入力光源に基づいて、層36が、CIE1931x,y色度空間によって測定される、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyを有する色の出力光18を生成するように構成されている。
特定の実施形態では、これらのCIE1931x,y色度空間座標を有する出力光18を生成するために、層36は、概して、580nm~680nm、具体的には600nm~640nmのピーク波長で光波を放出する発光団を含む。特定の実施形態では、このような発光団は赤色蛍光体材料であってよい。特定の実施形態では、層36の発光団は、窒化物蛍光体、Euドープ蛍光体、またはMnドープ蛍光体であってもよい。特定の実施形態では、層36の発光団は、Dongtai Tianyuan Optoelectronic Technology Co,Ltd.から入手した窒化物蛍光体である。
さらに、出願人は、層36に存在する発光団の量を変化させることによって、出力光18のカラープロファイルを変化させることができることを見出している。種々の実施形態では、層36は、2.5容量%~15容量%の発光団(例えば、赤色蛍光体)、具体的には7.5容量%~12.5容量%の発光団(例えば、赤色蛍光体)、より具体的には9.5容量%~10.5容量%の発光団(例えば、赤色蛍光体)を含む。他の実施形態では、これらの割合は質量%である。
層36における赤色蛍光体パーセンテージが発光強度に与える影響が、図4A、図4B、図5A、図5Bに示されている。図4Aおよび図4Bは、450nmのレーザダイオード入力光源を使用した場合に、種々の赤色蛍光体の割合について出力光18に存在するポンプ光強度および蛍光体発光強度をそれぞれ示している。図から見て取れるように、約10%の赤色蛍光体では、出力光18に存在する450nmの光源光の量が5%の赤色蛍光体と比較して実質的に減少し、赤色光の量は5%および11.5%の赤色蛍光体の両方よりも多い。当該プロットは、蛍光体の割合が増大するにつれて、より大きな割合の光源光が蛍光体によって変換されるので、出力光18に存在する光源光の量が減少することを実証するものである。
ただし、驚くべきことに、図4Bは、特定の点を超えて赤色蛍光体の割合を増大させても、より多くの赤色光が出力光18に得られないことを示している(例えば、図4Bは、11.5%の赤色蛍光体で、出力光18に存在する赤色光の波長の量が最も少ないことを示している)。出願人は、理論に制限されることなく、特定の点を超えると、付加的な赤色蛍光体が生じた赤色光を再吸収し、450nmの光源光から出力光への変換の全体的な効率を低下させると考えている。さらに、図4Aおよび図4Bは、(後述する光変換層の厚さとともに)蛍光体パーセンテージの選択により、出力光18に存在するポンプ光および放出光の量を「混合」することによって、種々の色の光が生じうることを実証している。
図5Aおよび図5Bは、図4Aおよび図4Bと同様であり、405nmの光源を使用した場合に蛍光体の割合の同じ効果が観察されることを実証するものである。
出願人は、蛍光体の割合に加えて、層36の厚さが出力光18の色を制御する役割を果たしていることを突き止めている。種々の実施形態では、上述したCIE1931x,y色度空間座標を有する出力光18を生成するために、層36は、150~450μm、より具体的には200~400μmの厚さを有する。図6を参照すると、LDF出力光18に存在する放出赤色光に対するポンプ光の割合が、層36の厚さの変化に対して示されている。図6において、x軸に沿ってプロットされた外側ファイバ径の変動は、色変換層36の厚さを変化させることによって形成されている。図6から見て取れるように、出力光18に存在する入力光の割合は、450nmおよび405nmの光源の両方について、層36の厚さが増大するにつれて減少している。このように、発光団の割合と組み合わせて、層36の厚さもまた、出力光18が所望の色を有することが保証されるように選択可能である。
上述したように、層36はまた、層36全体に分散された散乱材料を含むことができる。種々の散乱粒子を層36で利用することができるが、出願人は、色変換LDF設計で使用される散乱材料は光源波長および/または放出波長との適合性に基づいて選択可能であることを突き止めている。特に、特定の実施形態では、層36で使用される散乱材料は、光源波長で低レベルの吸収を有するように選択され、層36の発光団材料による吸収および変換に利用可能な光源光の量を増大させる。特定の実施形態では、出願人は、405nmの光源が使用される場合、ジルコニアおよび/またはシリカ粒子の材料が405nmの光に対して透明であるため、これらが層36の散乱材料として良好に機能することを突き止めている。
種々の実施形態では、層36の散乱材料は、200nm~10μmの平均直径を有するナノ粒子または微粒子を含んでもよい。例えば、粒子の平均粒径は、400nm~8.0μmであってよく、またはさらには100nm~6.0μmであってよい。ナノ粒子または微粒子は、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、AlまたはZrなどの種々の高屈折率材料の粒子であってよいが、これらに限定されない。散乱材料の粒子の密度は、ファイバ長に沿って変化してもよいし、または一定であってもよく、全体の減衰を制限しながら光の均一な散乱を提供するのに充分な質量パーセントであってよい。散乱材料の粒子の密度は、0.5質量%を超えていてよい。例えば、散乱材料の粒子の密度は、1.0質量%を超えていてよく、または1.25質量%を超えていてよく、または1.5質量%を超えていてよく、または2.0質量%を超えていてよく、または2.5質量%を超えていてよく、または3.0質量%を超えていてよく、または3.5質量%を超えていてよく、またはさらには4.0質量%を超えていてよい。散乱材料の粒子の密度は、0.5質量%~10質量%、または1.0質量%~10質量%、または1.25質量%~7.5質量%、または1.25質量%~6.0質量%、または1.5質量%~10質量%、または1.5質量%~7.5質量%、または1.5質量%~6.0質量%、または2.0質量%~10質量%、または2.0質量%~7.5質量%、またはさらには2.0質量%~6.0質量%であってよい。また、散乱材料は、ナノサイズもしくはマイクロサイズの粒子、またはガス気泡のような低屈折率の空隙を含んでいてもよい。
コーティング層36は、概して、層34の外半径から延在している。コーティング層36の半径方向の厚さは、150μm~450μm、より具体的には200μm~400μmである。特定の実施形態では、層36は、200μmの厚さを有し、5容量%~10容量%の赤色蛍光体と、1.3質量%のTiOとを有する。具体的な試験例において、出願人は、このようなLDFファイバの450nmポンプでの全体的な発光効率が約185lm/Wであり、405nmの場合、約188lm/Wであることを見出している。
コーティング層36は、散乱材料および発光団の両方を含むので、コア部分30から放射状に放出される光の分布および/または性質を増強し、コア部分30から放射状に放出される光をより長い波長(longer wavelength)の光に変換する。任意の特定の理論によって制限されることを望むものではないが、散乱材料および発光団の両方を同じコーティング層に含むことは、コーティングの厚さに依存しない層36内の入力光の光路長を増大させ、これによりコーティング層の厚さを有意に減少させ、発光団が入力光子を吸収する能力を増大させることができると考えられている。
図1に関して上述したように、有色の出力光18は、405nm、450nmまたは455nmのピーク波長で光を放出する光源のようなより高いエネルギ(より短い波長(lower wavelength))の光源とLDF14とを結合することによって、本開示にしたがって、ポリマーコーティング層36を有するLDF14から放出されうる。概して、光源は、約350nm~約550nm、より具体的には約400nm~約460nmのピーク波長を有する光を放出するように構成することができる。光源は、例えばダイオードレーザであってよい。光源からの光は、コア部分30から放出され、LDF14から放出された光の波長が所定の色に対応するように、発光団を蛍光または燐光させる。発光団が蛍光材料または燐光材料の混合物を含む場合、混合物は、LDF14から放出される光の波長が所定の色に対応するように改質し、制御することができる。
本明細書に記載のファイバは、種々の技術を利用して形成することができる。例えば、コア30は、ガラスファイバに空隙または粒子を組み込む任意の数の方法で製造可能である。例えば、空隙を有する光ファイバプリフォームを形成するための方法は、例えば、米国特許出願公開第2007/0104437号明細書に記載されており、これは全体として参照により本明細書に援用される。さらなる空隙を形成する方法は、例えば、米国特許出願公開第2011/0122646号明細書、米国特許出願公開第2012/0275180号明細書、および米国特許出願公開第2013/0088888号明細書に見出すことができ、これらは全体として参照により本明細書に援用される。
上述したように、上記の光拡散素子は、光拡散ファイバである。本明細書で使用しているように、「光拡散型ファイバ」(LDF)なる語は、ファイバの側面から出る光を散乱または拡散させるために利用されるナノサイズ構造を採用した、光ファイバなどの可撓性光導波路を指し、光は、導波路のコアから離れて導波路の外面を通って導かれ、照明を形成する。請求している主題の基礎となる基本方式に関連する概念は、米国特許出願公開第2011/0122646号明細書に開示されており、これは全体として参照により本明細書に援用される。
本明細書で使用しているように、「ナノ構造ファイバ領域」なる語は、多数のガス充填空隙、または他のナノサイズ構造を有するファイバの領域もしくはエリアを記述する。当該領域またはエリアは、例えば、ファイバの断面に50個超の空隙を有していてよく、または100個超の空隙を有していてよく、またはさらには200個超の空隙を有していてよい。ガス充填空隙は、例えば、SO、Kr、Ar、CO、N、O、またはこれらの混合物を含んでいてよい。本明細書に記載のナノサイズ構造(例えば、空隙)の断面サイズ(例えば、直径)は、約10nm~約1.0μm(例えば、約50nm~約500nm)で変化してよく、長さは、約1.0mm~約50m(例えば、約2.0mm~約5.0m、または約5.0mm~約1.0m)で変化してよい。
説明しているLDFは、良好な角度散乱特性(光がファイバの軸線から離れて均一に散逸する)と、ファイバの屈曲部での輝点を避けるための良好な屈曲性能を有している。本明細書に記載された少なくとも幾つかの実施形態の望ましい属性は、ファイバ長に沿った均一で高い照明である。光ファイバは可撓性であるため、多様な形状の展開が可能となる。本明細書に記載のLDFは、ファイバの屈曲点での(高い屈曲損失に起因する)輝点をなくすことができ、このため、ファイバによって形成される照明が約40%を超えて変化しない。ファイバによって形成される照明のばらつきは、約30%未満、または約20%未満、またはさらには約10%未満となりうる。例えば、少なくとも幾つかの実施形態では、ファイバの平均散乱損失は約50dB/km超であり、約0.2mの長さを有する任意の所与のファイバセグメントにわたって、散乱損失は約40%を超えては変化しない(すなわち、散乱損失は平均散乱損失の±40%以内である)。約0.05m未満の長さを有するファイバセグメントにわたって、散乱損失が約40%未満で変化するとき、ファイバの平均散乱損失は約50dB/km超となりうる。約0.01mの長さを有するファイバセグメントにわたって、散乱損失が約40%未満で変化するとき、ファイバの平均散乱損失は約50dB/km超となりうる。また、約0.01mの長さを有するファイバセグメントにわたって、散乱損失が約30%未満、20%未満、またはさらには約10%未満で変化するとき、ファイバの平均散乱損失は約50dB/km超となりうる。
本開示の実施形態によれば、照明波長でファイバの側面を通って拡散される積分光強度の強度変化は、目標ファイバ長に対して約40%未満であり、これは、例えば約0.02m~約100mでありうる。本明細書に記載の光拡散ファイバは、全ファイバ長に沿った均一な照明を形成することができ、または全ファイバ長よりも小さいファイバセグメントに沿った均一な照明を形成することができる。本明細書で使用しているように、「均一な照明」なる語は、光拡散ファイバから放出される光の強度が所定の長さにわたって25%を超えて変化しないことを意味する。
本明細書に記載のLDF設計は、ファイバのコアエリアに配置された、またはコアに非常に近いナノ構造化ファイバ領域(ナノサイズ構造を有する領域)を含む。LDFは、約50dB/km超の散乱損失、例えば、約100dB/km超の散乱損失、約200dB/km超の散乱損失、約300dB/km超の散乱損失、約325dB/km超の散乱損失、約500dB/km超の散乱損失、約1000dB/km超の散乱損失、約3000dB/km超の散乱損失、またはさらには約5000dB/km超の散乱損失を有する。散乱損失、ひいては照明、またはファイバによって放射される光は、角度空間において均一である。
ファイバ内の屈曲部における輝点を低減または除去するためには、屈曲直径が約50mm未満の場合、ファイバ内の90°屈曲部における減衰量の増分が約5.0dB/ターン未満、例えば約3.0dB/ターン未満、約2.0dB/ターン未満、またはさらには約1.0dB/ターン未満であることが望ましい。例示的な実施形態では、これらの低い屈曲損失は、さらに小さい屈曲直径、例えば、約20mm未満、約10mm未満、またはさらには約5.0mm未満の屈曲直径で達成される。減衰量の全増分は、約5.0mmの屈曲半径で90度ターン当たり約l.0dB未満であってよい。
屈曲損失は、直線状ファイバのコアからの真性散乱損失と等しいかまたはそれ以下である。真性散乱は、主にナノサイズ構造からの散乱によるものである。このように、少なくとも光ファイバの屈曲に影響されない実施形態によれば、屈曲損失は、ファイバの真性散乱を超えることはない。しかし、散乱レベルは屈曲直径の関数であるため、ファイバの屈曲展開は散乱レベルに依存する。例えば、ファイバは、約3.0dB/ターン未満、またはさらには約2.0dB/ターン未満の屈曲損失を有していてよく、ファイバは、輝点を形成することなく、約5.0mmのような小さな半径を有する円弧状に屈曲可能である。
本開示は、主に色変換光拡散ファイバに関するが、他の実施形態では、照明システム10は、本明細書で説明した色変換材料および他の構造を利用した他のタイプの光拡散素子を利用することができる。例えば、照明システム10の光拡散素子は、LED、エレクトロルミネセンスワイヤ、種々の特性を有する光拡散型光ファイバもしくは側方発光型光ファイバ、または光を自身から外部へ放出する装置であってよい。このような実施形態では、光拡散素子は、色変換発光団を含む1つ以上の構造または層を含む。
例えば、光拡散素子が側方発光型光ファイバである実施形態では、側方発光型光ファイバは、プラスチック製コアまたはガラス製コアと、コアを取り囲みかつコアと直接に接触するクラッドとを含むことができ、クラッドは、コアの材料よりも低い屈折率を有する材料から形成される。例えば、ファイバは、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)から形成されたコアと、フッ素化ポリマーから形成されたクラッドとを含むことができる。同様に、ファイバは、ガラス製コアと、フッ素化ポリマーから形成されたクラッドとを含んでいてもよい。ファイバはまた、ガラス製コアおよびガラス製クラッドを含んでいてよく、コアガラスおよびクラッドガラスのうちの少なくとも一方の屈折率は、クラッドがコアよりも低い屈折率を有するように改質される。側方発光型光ファイバには、散乱欠陥も含まれる。コア領域は、製造時に小さな屈折性光散乱粒子および/または反射性光散乱粒子でドープすることができる。代替的に、コアの表面は、コアから光を散乱させる表面特徴部(「欠陥」)を有するように改質または処理することができる。発光面欠陥の幾つかの例としては、セレーション、ノッチ、傷、テクスチャ、粗さ、波形、エッチング、摩耗などが挙げられる。全ファイバ長が側方発光特性を有するように改質もしくは処理することができ、またはファイバの一部分のみ、例えばファイバ長に沿った部分もしくはファイバ周に沿った部分のみまたはその両方を改質または処理することができる。
本開示の態様(1)は、光源に光学的に結合され、前記光源から受信した入力光に応答して出力光を生成するように構成された光拡散型光ファイバであって、コアと、前記コアを取り囲む散乱層と、前記散乱層を取り囲む光変換層であって、ポリマー母材および前記ポリマー母材内の発光団を含む、光変換層と、を備え、前記発光団が、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、当該放出光が、580nm~680nmのピーク波長を有し、CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyが含まれる、光拡散型光ファイバに関する。
態様(2)は、前記放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、前記CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、態様(1)記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(3)は、前記光変換層が、150μm~450μmの半径方向の厚さを有する、態様(1)または態様(2)記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(4)は、前記光変換層が、200μm~400μmの半径方向の厚さを有する、態様(1)または態様(2)記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(5)は、前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、態様(1)から(4)までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(6)は、前記光変換層が、2.5容量%~15容量%の発光団を含む、態様(1)から(5)までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(7)は、前記光変換層が、5~10容量%の発光団を含む、態様(1)から(5)までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(8)は、前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、態様(1)から(7)までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(9)は、前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含む、態様(8)記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(10)は、前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、Al、およびZrのうちの少なくとも1つを含む、態様(9)記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(11)は、前記粒子が、TiOの粒子を含む、態様(10)記載の光拡散型光ファイバに関する。
態様(12)は、前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成されている、態様(1)から(11)までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバに関する。
本開示の態様(13)は、光拡散装置であって、シリカ系ガラスから形成されたコアと、前記コアを取り囲む散乱層と、前記散乱層を取り囲む光変換層であって、ポリマー母材および発光団を含む、光変換層と、を備え、前記発光団が、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、前記光変換層の半径方向の厚さが、150μm~450μmであり、前記光変換層が、2.5%~15%の発光団を含む、光拡散装置に関する。
態様(14)は、前記光拡散装置が、光源に光学的に結合され、前記光源から受信した入力光に応答して出力光を生成するように構成されており、前記放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、態様(13)記載の光拡散装置に関する。
態様(15)は、前記光変換層が、200μm~400μmの厚さを有する、態様(13)または態様(14)記載の光拡散装置に関する。
態様(16)は、前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、態様(13)から(15)までのいずれか1つ記載の光拡散装置に関する。
態様(17)は、前記光変換層が、5~10容量%の発光団を含む、態様(13)から(16)までのいずれか1つ記載の光拡散装置に関する。
態様(18)は、前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、態様(13)から(17)までのいずれか1つ記載の光拡散装置に関する。
態様(19)は、前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含む、態様(18)記載の光拡散装置に関する。
態様(20)は、前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、Al、およびZrのうちの少なくとも1つの粒子を含む、態様(19)記載の光拡散装置に関する。
態様(21)は、前記粒子が、TiOの粒子を含む、態様(19)記載の光拡散装置に関する。
態様(22)は、前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成されている、態様(13)から(21)までのいずれか1つ記載の光拡散装置に関する。
本開示の態様(23)は、照明システムであって、500nm未満のピーク波長を有する入力光を発生する光源と、前記光源に光学的に結合された、態様(1)から(12)までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバまたは態様(13)から(22)までのいずれか1つ記載の光拡散装置とを含む、照明システムに関する。
本開示の態様(24)は、照明システムであって、500nm未満のピーク波長を有する入力光を生成する光源と、前記入力光に応答して出力光を生成する光拡散型光ファイバであって、シリカ系ガラスから形成されたコア、前記コアを取り囲む散乱層、ならびに前記散乱層を取り囲み、ポリマー母材および発光団を含む光変換層を含む、光拡散型光ファイバと、を備え、前記光拡散型光ファイバは、前記光源によって生成された入力光が前記光変換層に搬送されるように、前記光源に光学的に結合されており、前記発光団が、前記入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、当該放出光が、前記入力光のピーク波長よりも大きいピーク波長を有し、CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyが含まれる、照明システムに関する。
態様(25)は、前記放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、態様(24)記載の照明システムに関する。
態様(26)は、前記光変換層が、150μm~450μmの半径方向の厚さを有する、態様(24)または態様(25)記載の照明システムに関する。
態様(27)は、前記光変換層が、200μm~400μmの半径方向の厚さを有する、態様(24)から(26)までのいずれか1つ記載の照明システムに関する。
態様(28)は、前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、態様(24)から(27)までのいずれか1つ記載の照明システムに関する。
態様(29)は、前記光変換層が、2.5容量%~15容量%の発光団を含む、態様(24)から(28)までのいずれか1つ記載の照明システムに関する。
態様(30)は、前記光変換層が、5~10容量%の発光団を含む、態様(24)から(28)までのいずれか1つ記載の照明システムに関する。
態様(31)は、前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、態様(24)から(30)までのいずれか1つ記載の照明システムに関する。
態様(32)は、前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含む、態様(31)記載の照明システムに関する。
態様(33)は、前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、AlおよびZrのうちの少なくとも1つの粒子を含む、態様(32)記載の照明システムに関する。
態様(34)は、前記光源によって生成された前記入力光のピーク波長が、440nm~460nmであり、前記散乱材料が、TiOの粒子を含む、態様(31)記載の照明システムに関する。
態様(35)は、前記光源によって生成された前記入力光のピーク波長が、400nm~410nmであり、前記散乱材料が、SiOの粒子およびZrの粒子からなる群から選択される、態様(31)記載の照明システムに関する。
態様(36)は、前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成されている、態様(24)から(35)までのいずれか1つ記載の照明システムに関する。
別段の明示がない限り、本明細書に記載した方法は、そのステップが特定の順序で実行されることを要求するものとして解釈されることを意図するものではない。したがって、方法の請求項がその各ステップのしたがうべき順序を実際に記載していない場合、または各ステップが特定の順序に限定されることが特許請求の範囲または明細書に別段明記されていない場合、いかなる特定の順序の推論も意図するものではない。また、本明細書で使用しているように、冠詞「a」は、1つ以上の構成要素または要素を含むことを意図しており、1つのみを意味するものと解釈されることは意図されていない。
開示した実施形態の精神または範囲から逸脱することなく、種々の修正形態および変形形態が行われうることは、当業者には明らかであろう。実施形態の精神および実態を組み込んだ、開示した実施形態の修正、組み合わせ、部分的な組み合わせおよび変形が当業者に生じうるので、開示した実施形態は、添付の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内の全てを含むと解釈されるべきである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
光源に光学的に結合され、前記光源から受信した入力光に応答して出力光を生成するように構成された光拡散型光ファイバであって、
コアと、
前記コアを取り囲む散乱層と、
前記散乱層を取り囲む光変換層であって、ポリマー母材および前記ポリマー母材内の発光団を含む、光変換層と、
を備え、
前記発光団が、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、該放出光が、580nm~680nmのピーク波長を有し、
CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyが含まれる、光拡散型光ファイバ。
実施形態2
前記放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、前記CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、実施形態1記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態3
前記光変換層が、150μm~450μmの半径方向の厚さを有する、実施形態1または2記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態4
前記光変換層が、200μm~400μmの半径方向の厚さを有する、実施形態1または2記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態5
前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、実施形態1から4までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態6
前記光変換層が、2.5容量%~15容量%の発光団を含む、実施形態1から5までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態7
前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、実施形態1から6までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態8
前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含む、実施形態7記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態9
前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、Al、およびZrのうちの少なくとも1つを含む、実施形態8記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態10
前記粒子が、TiOの粒子を含む、実施形態9記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態11
前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成されている、実施形態1から10までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバ。
実施形態12
光拡散装置であって、
シリカ系ガラスから形成されたコアと、
前記コアを取り囲む散乱層と、
前記散乱層を取り囲む光変換層であって、ポリマー母材および発光団を含む、光変換層と、
を備え、
前記発光団が、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、
前記光変換層の半径方向の厚さが、150μm~450μmであり、
前記光変換層が、2.5%~15%の発光団を含む、光拡散装置。
実施形態13
前記光拡散装置は、光源に光学的に結合され、前記光源から受信した入力光に応答して出力光を生成するように構成されており、前記放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、実施形態12記載の光拡散装置。
実施形態14
前記光変換層が、200μm~400μmの厚さを有する、実施形態12または13記載の光拡散装置。
実施形態15
前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、実施形態12から14までのいずれか1つ記載の光拡散装置。
実施形態16
前記光変換層が、5~10容量%の発光団を含む、実施形態12から15までのいずれか1つ記載の光拡散装置。
実施形態17
前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、実施形態12から16までのいずれか1つ記載の光拡散装置。
実施形態18
前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含む、実施形態17記載の光拡散装置。
実施形態19
前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、Al、およびZrのうちの少なくとも1つの粒子を含む、実施形態18記載の光拡散装置。
実施形態20
前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成されている、実施形態12から19までのいずれか1つ記載の光拡散装置。
実施形態21
照明システムであって、
500nm未満のピーク波長を有する入力光を生成する光源と、
前記光源に光学的に結合されている、実施形態1から11までのいずれか1つ記載の光拡散型光ファイバまたは実施形態12から20までのいずれか1つ記載の光拡散装置と、
を備える、照明システム。
実施形態22
照明システムであって、
500nm未満のピーク波長を有する入力光を生成する光源と、
前記入力光に応答して出力光を生成する光拡散型光ファイバであって、
シリカ系ガラスから形成されたコア、
前記コアを取り囲む散乱層、ならびに
前記散乱層を取り囲み、ポリマー母材および発光団を含む光変換層
を含む、光拡散型光ファイバと、
を備え、
前記光拡散型光ファイバは、前記光源によって生成された入力光が前記光変換層に搬送されるように、前記光源に光学的に結合されており、
前記発光団が、前記入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、該放出光が、前記入力光のピーク波長よりも大きいピーク波長を有し、
CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyが含まれる、照明システム。
実施形態23
前記放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、実施形態22記載の照明システム。
実施形態24
前記光変換層が、150μm~450μmの半径方向の厚さを有する、実施形態22または23記載の照明システム。
実施形態25
前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、実施形態22から24までのいずれか1つ記載の照明システム。
実施形態26
前記光変換層が、2.5容量%~15容量%の発光団を含む、実施形態22から25までのいずれか1つ記載の照明システム。
実施形態27
前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、実施形態22から26までのいずれか1つ記載の照明システム。
実施形態28
前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含み、前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、Al、およびZrのうちの少なくとも1つの粒子を含む、実施形態27記載の照明システム。
実施形態29
前記光源によって生成された前記入力光のピーク波長が、400nm~410nmであり、前記散乱材料が、SiOの粒子およびZrの粒子からなる群から選択される、実施形態27記載の照明システム。
実施形態30
前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成されている、実施形態22から29までのいずれか1つ記載の照明システム。

Claims (27)

  1. 光源に光学的に結合され、前記光源から受信した入力光に応答して出力光を生成するように構成された光拡散型光ファイバであって、
    シリカ系ガラスから形成されたコアと、
    前記コアを取り囲む散乱層と、
    前記散乱層を取り囲む光変換層であって、ポリマー母材および前記ポリマー母材内の発光団を含む、光変換層と、
    を備え、
    前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、
    前記光変換層の前記ポリマー母材は、PVC、EVAおよびEVAコポリマー、PFA、ETFE、PVDF、FEPなどのフッ素化熱可塑性プラスチック、ポリカーボネート、コポリエステル、TPE熱可塑性エラストマーのいずれかから選択され、
    前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成され、
    前記散乱層は、前記光変換層よりも低い屈折率を有し、
    前記発光団が、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、該放出光が、580nm~680nmのピーク波長を有し、
    CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyが含まれる、光拡散型光ファイバ。
  2. 前記放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、前記CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、請求項1記載の光拡散型光ファイバ。
  3. 前記光変換層が、150μm~450μmの半径方向の厚さを有する、請求項1または2記載の光拡散型光ファイバ。
  4. 前記光変換層が、200μm~400μmの半径方向の厚さを有する、請求項1または2記載の光拡散型光ファイバ。
  5. 前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、請求項1から4までのいずれか1項記載の光拡散型光ファイバ。
  6. 前記光変換層が、2.5容量%~15容量%の発光団を含む、請求項1から5までのいずれか1項記載の光拡散型光ファイバ。
  7. 前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、請求項1から6までのいずれか1項記載の光拡散型光ファイバ。
  8. 前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含む、請求項7記載の光拡散型光ファイバ。
  9. 前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、Al、およびZrのうちの少なくとも1つを含む、請求項8記載の光拡散型光ファイバ。
  10. 前記粒子が、TiOの粒子を含む、請求項9記載の光拡散型光ファイバ。
  11. 長手方向に延在する光拡散装置であって、
    シリカ系ガラスから形成されたコアと、
    半径方向外側に配向されるように前記コアを取り囲む散乱層と、
    半径方向外側に配向されるように前記散乱層を取り囲む光変換層であって、ポリマー母材および発光団を含む、光変換層と、
    を備え、
    前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、
    前記光変換層の前記ポリマー母材は、PVC、EVAおよびEVAコポリマー、PFA、ETFE、PVDF、FEPなどのフッ素化熱可塑性プラスチック、ポリカーボネート、コポリエステル、TPE熱可塑性エラストマーのいずれかから選択され、
    前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成され、
    前記散乱層は、前記光変換層よりも低い屈折率を有し、
    前記発光団が、入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、
    前記光変換層の半径方向の厚さが、150μm~450μmであり、
    前記光変換層が、2.5%~15%の発光団を含む、光拡散装置。
  12. 前記光拡散装置が、光源に光学的に結合され、前記光源から受信した入力光に応答して出力光を生成するように構成されており、該放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、請求項11記載の光拡散装置。
  13. 前記光変換層が、200μm~400μmの厚さを有する、請求項11または12記載の光拡散装置。
  14. 前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、請求項11から13までのいずれか1項記載の光拡散装置。
  15. 前記光変換層が、5~10容量%の発光団を含む、請求項11から14までのいずれか1項記載の光拡散装置。
  16. 前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、請求項11から15までのいずれか1項記載の光拡散装置。
  17. 前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含む、請求項16記載の光拡散装置。
  18. 前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、Al、およびZrのうちの少なくとも1つの粒子を含む、請求項17記載の光拡散装置。
  19. 照明システムであって、
    500nm未満のピーク波長を有する入力光を生成する光源と、
    前記光源に光学的に結合されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の光拡散型光ファイバまたは請求項11から18までのいずれか1項記載の光拡散装置と、
    を備える、照明システム。
  20. 照明システムであって、
    500nm未満のピーク波長を有する入力光を生成する光源と、
    前記入力光に応答して出力光を生成する光拡散型光ファイバであって、
    シリカ系ガラスから形成されたコア、
    前記コアを取り囲む散乱層、ならびに
    前記散乱層を取り囲み、ポリマー母材および発光団を含む光変換層
    を含む、光拡散型光ファイバと、
    を備え、
    前記散乱層が、ポリマー母材と、前記散乱層の前記ポリマー母材内に埋め込まれた散乱粒子と、を含み、
    前記光変換層の前記ポリマー母材は、PVC、EVAおよびEVAコポリマー、PFA、ETFE、PVDF、FEPなどのフッ素化熱可塑性プラスチック、ポリカーボネート、コポリエステル、TPE熱可塑性エラストマーのいずれかから選択され、
    前記散乱層の前記ポリマー母材が、前記光変換層の前記ポリマー母材のポリマー材料とは異なるポリマー材料から形成され、
    前記散乱層は、前記光変換層よりも低い屈折率を有し、
    前記光拡散型光ファイバは、前記光源によって生成された入力光が前記光変換層に搬送されるように、前記光源に光学的に結合されており、
    前記発光団が、前記入力光の吸収に応答して光を放出するように構成されており、前記放出光が、前記入力光のピーク波長よりも大きいピーク波長を有し、
    CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.55~0.75のx、0.15~0.4のyが含まれる、照明システム。
  21. 前記放出光が、600nm~640nmのピーク波長を有し、CIE1931x,y色度空間によって測定された前記出力光の色には、0.6~0.73のx、0.25~0.35のyが含まれる、請求項20記載の照明システム。
  22. 前記光変換層が、150μm~450μmの半径方向の厚さを有する、請求項20または21記載の照明システム。
  23. 前記発光団が、窒化物蛍光体材料である、請求項20から22までのいずれか1項記載の照明システム。
  24. 前記光変換層が、2.5容量%~15容量%の発光団を含む、請求項20から23までのいずれか1項記載の照明システム。
  25. 前記光変換層が、前記ポリマー母材内に分散した散乱材料を含む、請求項20から24までのいずれか1項記載の照明システム。
  26. 前記光変換層の前記散乱材料が、前記ポリマー母材内の複数の粒子を含み、前記粒子が、TiO、ZnO、SiO、BaS、MgO、Al、およびZrのうちの少なくとも1つの粒子を含む、請求項25記載の照明システム。
  27. 前記光源によって生成された前記入力光のピーク波長が、400nm~410nmであり、前記散乱材料が、SiOの粒子およびZrの粒子からなる群から選択される、請求項25記載の照明システム。
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