JP7331387B2 - 位置推定システム - Google Patents

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本発明は、位置推定システムに関する。
車両に搭載された車載カメラの撮像画像を用いて、車両の位置推定を行う技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。特許文献1に記載された技術は、画像処理によって撮像画像の中からエッジ検出を行い、検出したエッジの時間推移を解析することにより、車両の位置を推定している。
武山 洪二郎,加藤 武男,後藤 邦博、車載カメラ画像と地図DBの時系列照合による自己位置推定、マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2018)シンポジウム、2018年7月4日、セッション 1B センサ・状態推定、p.24-31
非特許文献1に記載された技術では、撮像画像の中から検出されるエッジが多いほど、位置推定の精度が向上する。しかしながら、車両が走行している周辺に建物等がない場合には、撮像画像の中から検出できるエッジの数が減少することに伴い、位置推定の精度が下がるという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、車両が走行する周辺におけるエッジ検出対象物の存在に関わらず、車両の位置推定の精度を向上させることを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。位置推定システムであって、道路上に配置された複数の発光装置と、車両に搭載されて、前記車両の周辺に位置する前記発光装置を撮像する撮像部と、前記撮像部の撮像画像を用いて各前記発光装置の位置情報を表す識別子を取得する取得部と、前記車両の位置を推定する位置推定部と、を備え、各前記発光装置は、LED(light emitting diode)を有し、前記LEDの発光条件を経時的に変調することにより、前記識別子を読み取り可能に構成され、前記取得部は、前記撮像部の撮像画像の経時的変化を解析することにより、前記識別子を取得し、前記位置推定部は、取得された前記識別子が表す前記発光装置の位置情報を用いて、前記車両の位置を推定し、前記複数の発光装置のそれぞれは、所定の間隔を空けて周期的に前記道路上に配置され、前記複数の発光装置の少なくとも1つの前記識別子は、前記発光装置の位置情報に加えて、隣接している前記発光装置の位置情報を含前記発光条件は、前記LEDによる発光の経時的なオンとオフとを繰り返したパルス状の発光パターンであり、前記発光パターンは、少なくとも周期を変化させており、前記位置推定システムは、さらに、前記発光パターンとして周期が変化するパルスの周期の情報を、前記位置推定部により推定された前記車両の位置に応じて変化させて取得する情報取得部と、前記情報取得部により受信したパルスの周期に合わせて、前記撮像部が前記発光装置を撮像するタイミングを制御する撮像制御部と、を備える、位置推定システム。そのほか、本発明は、以下の形態としても実現可能である。
(1)本発明の一形態によれば、位置推定システムであって、道路上に配置された複数の発光装置と、車両に搭載されて、前記車両の周辺に位置する前記発光装置を撮像する撮像部と、前記撮像部の撮像画像を用いて各前記発光装置の位置情報を表す識別子を取得する取得部と、前記車両の位置を推定する位置推定部と、を備え、各前記発光装置は、LED(light emitting diode)を有し、前記LEDの発光条件を経時的に変調することにより、前記識別子を読み取り可能に構成され、前記取得部は、前記撮像部の撮像画像の経時的変化を解析することにより、前記識別子を取得し、前記位置推定部は、取得された前記識別子が表す前記発光装置の位置情報を用いて、前記車両の位置を推定する。
この構成によれば、発光装置が有するLEDの発光条件が、経時的に変調されている。LEDが撮像部に撮像されると、取得部は、撮像画像中からLEDの経時的変化を解析することにより、発光装置の位置情報を表す識別子を読み取ることができる。位置推定部は、取得部により取得された発光装置の位置情報を用いて、車両の位置を推定する。すなわち、本構成の位置推定システムでは、発光体である明瞭な発光装置の位置情報を元に車両の位置が推定される。そのため、撮像画像中のエッジ検出による位置推定と比較し、撮像部または撮像部を備える各種装置や車両の位置推定の精度を向上させることができる。この結果、本構成によれば、車両が走行する周辺におけるエッジ検出対象物の存在に関わらず、車両の位置推定の精度を向上させることができる。
(2)上記態様の位置推定システムにおいて、前記発光条件は、前記LEDによる発光の経時的なオンとオフとを繰り返したパルス状の発光パターンであり、前記発光パターンは、パルスの波長と、パルスの発光強度と、パルスの幅および周期との少なくとも1つを変化させてもよい。
この構成によれば、異なる発光装置において異なる発光条件を容易に生成できる。
(3)上記態様の位置推定システムにおいて、前記取得部は、前記複数の発光装置における各前記LEDの前記発光パターンの組み合わせによって表される1つの前記識別子を取得してもよい。
この構成によれば、複数のLEDの発光パターンの組み合わせによって識別子が表されるため、より多くの種類の識別子を読み取り可能に構成できる。
(4)上記態様の位置推定システムにおいて、前記発光パターンでは、パルスの波長の領域が1.4マイクロメートル以上2.6マイクロメートル以下であってもよい。
この構成のパルスの波長は、いわゆるアイセーフティ帯の波長であり、人間の網膜に安全な光である。そのため、パルスの発光強度を大きくすることができ、撮像部は、昼間や遠方でもLEDの発光を明瞭に撮像できる。
(5)上記態様の位置推定システムにおいて、前記複数の発光装置の少なくとも1つは、2個以上の前記LEDを有し、各前記LEDの前記発光パターンが異なっていてもよい。
この構成によれば、一方のLEDの発光パターン(例えば、波長)を他方のLEDの発光パターンと異なるように設定することにより、取得部が一方の識別子を取得しづらい場合であっても、他方の識別子を取得しやすいように設定できる。これにより、取得部は、時間帯や天候などの環境の変化にかかわらず、識別子を安定して取得できる。さらに、信頼性向上の利点もある。
(6)上記態様の位置推定システムにおいて、さらに、前記発光パターンとしてのパルスの周期の情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部により受信したパルスの周期に合わせて、前記撮像部が前記発光装置を撮像するタイミングを制御する撮像制御部と、を備えてもよい。
この構成によれば、発光装置が発光しているタイミングの撮像画像を取得できるため、取得部は、より少ない撮像画像を用いて発光装置の経時的変化を解析できる。これにより、取得部の処理の負担を軽減できる。
(7)上記態様の位置推定システムにおいて、前記複数の発光装置のそれぞれは、所定の間隔を空けて周期的に前記道路上に配置されていてもよい。
この構成によれば、撮像部を備える車両などの位置が推定できることに加えて、車両の運転手などは、周期的に配置された発光装置を認識することにより道路の形状を認識できる。
(8)上記態様の位置推定システムにおいて、前記複数の発光装置の少なくとも1つの前記識別子は、前記発光装置の位置情報に加えて、隣接している前記発光装置の位置情報を含んでいてもよい。
この構成によれば、1つの発光装置の識別子が隣接する発光装置の位置情報も含んでいるため、識別子を有する発光装置の数を低減できる。取得部は、1つの発光装置の発光パターンのみを取得することにより、隣接する発光装置の位置情報も取得できるため、位置推定部の計算処理が簡易になる。また、発光パターンが解析される発光装置の数が少なくなるため、位置推定システムを単純化できる。また、取得部が経時的変化を解析するLEDの数が少なくなるため、位置推定システム全体のコストを削減できる。
(9)本発明の他の一態様によれば、発光装置が提供される。この発光装置は、LEDの発光条件を経時的に変調することにより、前記発光装置の位置情報を表す識別子を読み取り可能に構成されていてもよい。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、位置推定装置、制御装置、およびこれらの装置を備える車両および位置推定システム、および位置推定方法、これら装置や方法を実行するためのコンピュータプログラム、このコンピュータプログラムを配布するためのサーバ装置、コンピュータプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態としての位置推定システムの概略図である。 第1実施形態における識別子と、発光装置の位置情報および高度情報との対応関係を示す表である。 車載カメラの撮像画像の一例を示す説明図である。 第2実施形態の発光装置の発光条件を説明するための撮像画像である。 第2実施形態のLEDのパルスの幅および周期の経時的変化を示すグラフである。 第3実施形態の発光装置を拡大した概略図である。 第4実施形態における撮像画像の一例を示す説明図である。 第4実施形態における識別子と、発光装置および発光装置の位置情報および高度情報との対応関係を示す表である。 第5実施形態としての位置推定システムの概略図である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態としての位置推定システム100の概略図である。位置推定システム100は、車載カメラ11,12によって撮像された発光装置の位置情報を利用することにより、車載カメラ11,12を搭載している車両10の位置を推定するシステムである。図1に示されるように、位置推定システム100は、道路上に配置された複数の発光装置51~56と、道路を走行している車両10とを備えている。
複数の発光装置51~56のそれぞれは、発光ダイオード(LED:light emitting diode)51L~56Lを備える。LED51L~56Lの発光条件が経時的に変調することにより、発光装置51~56のそれぞれは、自身の位置情報を表す識別子を読み取り可能に構成されている。なお、LED51L~56Lの発光条件としては、例えば、パルス状の発光パターンなどが挙げられる。この発光パターンは、発光の経時的なオンとオフとを繰り返したパルスである。
図2は、第1実施形態における識別子51I~53Iと、発光装置51~53の位置情報および高度情報との対応関係を示す表である。図2に示されるように、識別子51I~53Iのそれぞれは、発光装置51~53の位置情報としての緯度および経度と、高度とに対応付けられている。なお、高度情報が付加されているので、高架道路と、その下に並進している道路とを区別することが可能となる。識別子51I~53Iに対応付けられた位置情報は、後述の識別子DB42に記憶されている。なお、図2に示される緯度および経度と、高度とは、一部の数字をアルファベットによって簡略化して表示している。他の実施形態では、識別子51I~53Iに対応付けられる位置情報としては、緯度経度に代えて、交差点に付与された交差点番号などであってもよい。
図1に示されるように、車両10は、車両10の前方における発光装置51~56を含む外景を撮像する車載カメラ(撮像部)11,12と、車両10の各部を制御する制御装置20とを備えている。車載カメラ11,12のそれぞれは、車両10の各サイドミラーに配置されている。制御装置20は、CPU(Central Proccesing Unit)30と、ROM(Read Only Memory)21と、RAM(Random Access Memory)22と、各種データを記憶する記憶部40とを備えている。記憶部40は、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)などで構成されている。記憶部40は、地図情報を記憶している地図データベース(地図DB)41と、LED51L~56Lの識別子とLED51L~56Lの位置との対応関係(図2)を記憶している識別子データベース(識別子DB)42と、を備えている。
CPU30は、ROM21に記憶された各種プログラムを、RAM22に展開することにより実行する。CPU30は、他の装置などと情報を無線通信する通信部31と、図示されていないハンドル等の運転手の操作入力に応じて車両10の動作を制御する動作制御部32と、車載カメラ11,12の撮像画像の経時的変化を解析することにより識別子51I~56Iを取得する画像処理部(取得部)33と、画像処理部33により取得された識別子51I~56Iが表す発光装置51~56の位置情報を用いて車載カメラ11,12の位置を推定する位置推定部34と、として機能する。通信部31は、他の装置から送信される識別子と発光装置51~56の位置情報との対応関係、および、地図情報とを受信する。
図3は、車載カメラ11,12の撮像画像IM1の一例を示す説明図である。図3に示される撮像画像IM1は、車載カメラ11,12のそれぞれにより撮像された画像が画像処理部33によって結合された画像処理後の画像である。図3に示されるように、撮像画像IM1には、車線を分ける白線WL1上に配置されている複数の発光装置61~64と、白線WL2上に配置されている複数の発光装置65~68とが示されている。また、各発光装置61~68は、発光条件を経時的に変調するLED61L~68Lを備えている。本実施形態の発光装置61~68のそれぞれは、所定の間隔を空けて周期的に白線WL1上または白線WL2上に配置されている。
車載カメラ11,12が継続的に撮像画像IM1を取得し続けると、車載カメラ11,12を搭載している車両10の移動に伴って、撮像画像IM1中の発光装置61~68の位置が変化する。画像処理部33は、撮像画像IM1中におけるLED61L~68Lの発光条件の経時的変化を解析することにより、LED61L~68Lが表す発光装置61~68の識別子を取得する。位置推定部34は、撮像画像IM1中のLED61L~68Lに対して三角測量を行うことにより、車載カメラ11,12に対する発光装置61~68の位置を特定する。なお、位置推定は、回転ベクトルと並進ベクトルとを用いて計算して行ってもよい。また、位置推定部34は、取得された識別子と、識別子DB42に記憶された対応関係とを用いて、車載カメラ11,12の位置を推定する。ここで、車載カメラ11,12の位置は、車載カメラ11,12が搭載されている車両10の位置と同視できるため、位置推定部34は、推定した車載カメラ11,12の位置とを用いて、地図中における車両10の位置を推定できる。
以上説明したように、第1実施形態の位置推定システム100では、車載カメラ11,12は、発光装置51~56を撮像する。画像処理部33は、車載カメラ11,12の撮像画像中の発光装置51~56において、LED51L~56Lの発光条件の経時的変化を解析する。これにより、画像処理部33は、発光装置51~56の位置情報を表す識別子を取得する。位置推定部34は、発光装置51~56の位置情報を用いて、車載カメラ11,12の位置を推定する。すなわち、第1実施形態の位置推定部34が、発光体である明瞭な発光装置51~56のLED51L~65Lの発光条件に基づいて、車両10の位置を推定する。そのため、第1実施形態の位置推定システム100では、車載カメラ11,12を備える車両10の位置推定の精度が向上する。特に、撮像画像IM1中のエッジ検出による位置推定と比較して、車両10の位置推定の精度を向上させることができる。
また、第1実施形態の位置推定システム100では、図3に示されるように、発光装置61~68のそれぞれは、所定の間隔を空けて周期的に白線WL1上または白線WL2上に配置されている。そのため、第1実施形態の位置推定システム100では、発光装置61~68により、車両10の位置が推定された上で、さらに、道路の形状を車両10の運転手に認識させることができる。
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態の位置推定システム100は、発光装置51~56と、車載カメラ11,12と、識別子を取得する画像処理部33と、車両10の位置を推定する位置推定部34とを備える位置推定システムの一例である。位置推定システムについては、種々変形可能である。例えば、車載カメラ11,12などは、車両10に搭載されている必要はなく、別の移動体に備えられていてもよい。また、車載カメラ11,12は、車両10の前方ではなく、車両10の側方などの周辺に位置する発光装置を撮像してもよい。なお、周辺に位置する発光装置とは、撮像部として機能する車載カメラ11,12の撮像範囲に位置する発光装置をいい、車載カメラ11,12から発光装置までの距離の大小は関係ない。また、制御装置20は、必ずしも、通信部31、動作制御部32、および記憶部40を備えていなくてもよい。また、記憶部40は、サーバに保存されており、制御装置20は、通信部31による無線通信を介してサーバにアクセスしてもよい。車載カメラ11,12は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。複数ある撮像部の内、任意の撮像部が発光装置51~56を撮像してもよい。第1実施形態の識別子51I~53Iは、位置情報としての緯度および経度と、高度情報とに対応付けられていたが、識別子51I~53I自体が、緯度および経度などの位置情報であってもよい。この場合に、識別子51I~53Iの取得部として機能する画像処理部33が、位置推定部34の機能を兼ねていてもよい。また、識別子51I~53Iは、位置情報に対応付けられ、高度情報に対応付けられていなくてもよい。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態の発光装置61a~68aの発光条件を説明するための撮像画像IM1aである。第2実施形態では、第1実施形態の位置推定システム100と比較して、道路上に配置される発光装置61a~68aの発光条件の詳細について説明する。第2実施形態の各発光装置61a~68aは、異なる発光波長によって発光するLED61La~68Laを備えている。LED61La~68Laの波長は、360ナノメートル(nm)以上800nm未満の長さであり、いわゆる可視光の波長である。そのため、車両10の運転手には、LED61La~68Laが異なる色に見えている。図4は、LED61La~68Laの異なる色を、LED61La~68Laに異なるハッチングを付すことによって示している。なお、LED61La~68Laの波長は、可視光の波長ではなく、人が認識できない近赤外(800nm以上)の波長であってもよい。
図5は、第2実施形態のLED61La~63Laのパルスの幅および周期の経時的変化を示すグラフである。図5には、LED61La~68Laの内、一例としての3つのLED61La~63Laのパルスの幅および周期の発光パターンが示されている。図5に示されるように、LED61Laの発光パターンは、異なるパルス幅を組み合わせた発光パターンである。LED61Laにおけるパルス幅Δt1は、パルス幅Δt2の半分である。また、LED62La,LED63Laにおけるパルス幅Δt3,Δt4は、LED61Laのパルス幅Δt1と同じである。一方で、図5に示されるように、LED61La~63Laのそれぞれのパルスの周期は異なっている。このように、LED61La~LED63Laの発光パターンが異なるため、画像処理部33は、LED61La~LED63Laから異なる識別子を取得できる。
以上説明したように、第2実施形態のLED61La~63Laは、図5に示されるように、パルスの幅および周期の発光パターンを変化させている。そのため、発光装置61a~63aのそれぞれは、異なる発光パターンを容易に生成できる。
<第2実施形態の変形例>
第2実施形態では、LED61La~63Laのそれぞれの発光パターンに対して、画像処理部が異なる識別子を取得していたが、画像処理部33は、LED61La~63Laの異なる発光パターンの組み合わせによって1つの識別子を取得してもよい。例えば、車載カメラ11,12の撮像画像中に、LED61La~63Laの全てが含まれた状態で、画像処理部33がLED61La~63Laのそれぞれの発光パターンの経時的変化を解析する。画像処理部33は、LED61La~63Laの各発光条件から1つの識別子を取得してもよい。取得された識別子は、LED61La~63Laの全ての位置情報を表してもよいし、LED61La~63Laの内の一部の位置情報を表していてもよい。このように、第2実施形態の変形例では、複数のLED61La~63Laの発光パターンの組み合わせによって1つの識別子が表されるため、より多くの種類の識別子を読み取り可能に構成できる。
<第3実施形態>
図6は、第3実施形態の発光装置70を拡大した概略図である。図6に示されるように、第3実施形態の発光装置70は、第1実施形態の発光装置51~56および第2実施形態の発光装置61~68と異なり、2個以上のLED71L,LED72Lを備えている。そして、LED71Lの発光パターンと、LED72Lの発光パターンとは異なる。LED71Lの波長は、360nm以上800nm未満までの長さの可視光の波長である。一方で、LED72Lの波長は、0.8μm(800nm)以上2.5μm(2500nm)以下の長さの近赤外の波長である。
以上説明したように、第3実施形態の発光装置70は、2つのLED71L,72Lを備えている。そして、一方のLED71Lの波長は、他方のLED72Lの波長と異なる。また、一方のLED71Lの波長は、可視光の波長である。他方のLED72Lの波長は、近赤外光の波長であり、人が視認できない波長である。そのため、2つのLED71L,72Lの発光パターンが異なるように設定されることにより、画像処理部33は、2つのLED71L,72Lのいずれかの識別子を取得しやすくなる。これにより、画像処理部33は、時間帯や天候などの環境の変化にかかわらず、識別子を安定して取得できる。また、LED72Lの波長は、1.4μm以上2.6μm以下の長さのいわゆるアイセーフティ帯の波長であり、人間の網膜に安全な光である。そのため、LED72Lの発光強度を大きくすることができ、車載カメラ11,12は、昼間や遠方でもLED72Lの発光を明瞭に撮像できる。
<第3実施形態の変形例>
第3実施形態のLED71L,72Lの発光パターンの違いは、LED71L,72Lの波長の違いであったが、波長以外の要素が異なっていてもよい。例えば、LED71L,72Lの発光パターンの違いは、パルスの発光強度、パルスの幅および周期であってもよいし、これらの一部および全部が異なるように組み合わされたパルスの違いであってもよい。第3実施形態のLED71Lの波長が可視光の波長であり、LED72Lの波長がアイセーフティ帯の波長であったが、LED71L,72Lの波長は、同じ可視光の領域の波長であってもよい。また、LED71Lのみが識別子を表す発光条件の経時的変化を有しており、LED72Lが識別子を表す発光条件の経時的変化を有していなくてもよい。
<第4実施形態>
図7は、第4実施形態における撮像画像IM1cの一例を示す説明図である。図7に示されるように、第4実施形態の撮像画像IM1c中の白線WL1には、3つの発光装置81~83と、発光装置83に隣接する発光装置75と、が配置されている。同じように、撮像画像IM1c中の白線WL2上には、4つの発光装置84~87が配置されている。7つの発光装置81~87は、経時的に発光パターンを変化させておらず、継続的に同じ発光条件で発光している。そのため、7つの発光装置81~87は、自身の位置情報を表す識別子を読み取り可能には構成されていない。
発光装置75が備えるLED75Lの発光条件は経時的に変化する。発光装置75は、自身の位置情報を表す識別子75Iを読み取り可能に構成されている。さらに、識別子75Iは、発光装置75の位置情報に加えて、発光装置75を基準として所定の範囲内に存在する発光装置81~87の位置情報を表す識別子も読み取り可能に構成されている。
図8は、第4実施形態における識別子75Iと、発光装置75および発光装置81,82の位置情報および高度情報との対応関係を示す表である。第4実施形態では、図8に示されるように、識別子75Iは、発光装置75の位置情報としての緯度および経度と高度情報とに加えて、発光装置81,82のそれぞれの位置情報を表す発光装置ID81I,82Iとしての緯度および経度と高度とに対応付けられている。なお、図8では、発光装置81~87の内の一部である発光装置81,82の位置情報および高度情報が示され、発光装置83~87の位置情報および高度情報の記載が省略されている。
以上説明したように、第4実施形態の識別子75Iは、発光装置75の位置情報に加えて、他の発光装置81~87の位置情報を表す発光装置ID81I,82I(図8)も読み取り可能に構成されている。そのため、第4実施形態の発光装置75は、1つの発光装置でありながら、自身の位置情報に加えて、発光装置75の近くに存在する発光装置81~8の位置情報を画像処理部33に認識させることができる。これにより、画像処理部33は、1つの発光装置75の発光パターンのみを取得することにより、発光装置81~87の位置情報を取得できるため、位置推定部34の計算処理が簡易になる。また、発光パターンが解析される発光装置の数が少なくなるため、位置推定システムを単純化できる。
<第4実施形態の変形例>
第4実施形態の識別子75Iは、他の発光装置81~87の位置情報および高度情報も表していたが、隣接する発光装置83の位置情報および高度情報のみを表していてもよい。また、識別子75Iは、他の発光装置81~87の高度情報を表していなくてもよいし、自身の高度情報を表していなくてもよい。また、発光装置81~87の一部または全部が、発光装置75の位置情報を表す識別子を読み取り可能に構成されていてもよい。例えば、識別子75Iが他の発光装置81~87の位置情報を表す発光装置ID(図8)を備え、かつ、発光装置81~87のそれぞれが読み取り可能に構成した識別子が、自身以外の発光装置および発光装置75の位置情報を表す識別子を備えていてもよい。これにより、発光装置75および発光装置81~87の内の1つが、車載カメラ11,12により撮像されることで、位置推定部34は、発光装置81~87の全ての位置情報を用いて、車載カメラ11,12の位置(車両10の位置)を推定できる。
<第5実施形態>
図9は、第5実施形態としての位置推定システム100dの概略図である。第5実施形態の位置推定システム100dは、第1実施形態の位置推定システム100と比較すると、通信部(情報取得部)31dが取得する情報と、取得された情報を用いて車載カメラ11,12の撮像タイミングを制御する撮像制御部35を備えること、とが異なる。第5実施形態では、第1実施形態と異なる構成および制御について説明し、第1実施形態と同じ構成および制御についての説明を省略する。
第5実施形態の通信部31dは、発光装置51~56の発光パターンとしてLED51L~56Lのパルスの周期の情報を取得する。通信部31dが取得する情報として、例えば、発光装置51~56の発光パターンと関連付けられ、電波時計などで用いられるJJF電波などが挙げられる。撮像制御部35は、通信部31dにより取得されたパルスの周期に合わせて、車載カメラ11,12が発光装置51~56を撮像するタイミングを制御する。または、撮像制御部35は、継続的に撮影しているカメラ11,12の撮影動画から、パルスの周期に合わせたタイミングの画像を抽出する。位置推定部34は、撮像制御部35の制御により取得された撮像画像の経時的変化を解析することにより、識別子51I~53Iを取得する。
以上説明したように、第5実施形態の撮像制御部35は、通信部31dにより取得されたパルスの周期に合わせて、車載カメラ11,12が発光装置51~56を撮像するタイミングを制御する。そのため、第5実施形態の位置推定システム100dでは、車載カメラ11,12が発光装置51~56が発光しているタイミングの撮像画像を取得できる。これにより、画像処理部33は、より少ない撮像画像を用いて発光装置51~56の経時的変化を解析できるため、画像処理部33の処理の負担を軽減できる。
<第5実施形態の変形例>
第5実施形態の通信部31dは、取得するLED51L~56Lのパルスの周期の情報として、JJF電波を一例としてあげたが、その他の電波であってもよい。また、通信部31dは、位置推定部34により推定された車両10の位置に応じて、取得するLED51L~56Lのパルスの周期の情報を変更してもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
10…車両
11,12…車載カメラ(撮像部)
20…制御装置
21…ROM
22…RAM
30…CPU
31,31d…通信部
32…動作制御部
33…画像処理部(取得部)
34…位置推定部
35…撮像制御部
40…記憶部
51~56,61~68,61a~68a,70,75,81~87…発光装置
51L~56L,61L~68L,61La~68La,71L,72L,75L…LED
51I~56I,75I…識別子
81I,82I…発光装置ID
100,100d…位置推定システム
41…地図DB
42…識別子DB
IM1,IM1a,IM1c…撮像画像
WL1,WL2…白線
Δt1,Δt2,Δt3,Δt4…パルス幅

Claims (5)

  1. 位置推定システムであって、
    道路上に配置された複数の発光装置と、
    車両に搭載されて、前記車両の周辺に位置する前記発光装置を撮像する撮像部と、
    前記撮像部の撮像画像を用いて各前記発光装置の位置情報を表す識別子を取得する取得部と、
    前記車両の位置を推定する位置推定部と、を備え、
    各前記発光装置は、
    LED(light emitting diode)を有し、
    前記LEDの発光条件を経時的に変調することにより、前記識別子を読み取り可能に構成され、
    前記取得部は、前記撮像部の撮像画像の経時的変化を解析することにより、前記識別子を取得し、
    前記位置推定部は、取得された前記識別子が表す前記発光装置の位置情報を用いて、前記車両の位置を推定し、
    前記複数の発光装置のそれぞれは、所定の間隔を空けて周期的に前記道路上に配置され、
    前記複数の発光装置の少なくとも1つの前記識別子は、前記発光装置の位置情報に加えて、隣接している前記発光装置の位置情報を含
    前記発光条件は、前記LEDによる発光の経時的なオンとオフとを繰り返したパルス状の発光パターンであり、
    前記発光パターンは、少なくとも周期を変化させており、
    前記位置推定システムは、さらに、
    前記発光パターンとして周期が変化するパルスの周期の情報を、前記位置推定部により推定された前記車両の位置に応じて変化させて取得する情報取得部と、
    前記情報取得部により受信したパルスの周期に合わせて、前記撮像部が前記発光装置を撮像するタイミングを制御する撮像制御部と、
    を備える、位置推定システム。
  2. 請求項1に記載の位置推定システムであって
    記発光パターンは、パルスの周期に加えて、パルスの波長と、パルスの発光強度と、パルスの幅との少なくとも1つを変化させている、位置推定システム。
  3. 請求項に記載の位置推定システムであって、
    前記取得部は、前記複数の発光装置における各前記LEDの前記発光パターンの組み合わせによって表される1つの前記識別子を取得する、位置推定システム。
  4. 請求項または請求項に記載の位置推定システムであって、
    前記発光パターンでは、パルスの波長の領域が1.4マイクロメートル以上2.6マイクロメートル以下である、位置推定システム。
  5. 請求項から請求項までのいずれか一項に記載の位置推定システムであって、
    前記複数の発光装置の少なくとも1つは、2個以上の前記LEDを有し、
    各前記LEDの前記発光パターンが異なっている、位置推定システム。
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