JP7327808B2 - 平面ループギャップ共振器、量子センシングシステム及び量子磁気センサーユニット - Google Patents

平面ループギャップ共振器、量子センシングシステム及び量子磁気センサーユニット Download PDF

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Description

本発明は、平面ループギャップ共振器、量子センシングシステム及び量子磁気センサーユニットに関する。
ダイヤモンド中の窒素-空孔中心(NVセンタ)が持つ電子スピン量子状態を利用した量子磁気センサーは、磁気検出感度及び空間分解能に優れるので、単一タンパク質や原子・分子スケールでの核磁気共鳴(NMR)分析を目指した研究が進められ、生命科学分野やバイオ関連分析機器への応用という観点で注目を集めている。
NVセンタは、490nm~600nmの波長のレーザー光を照射されることで、600nm~800nmの波長で発光する。発光の状態は、NVセンタの電子スピン状態によって、変化する。NVセンタの電子は、その近傍に存在する核スピンの影響を受けるので、NVセンタに光を照射しその発光状態を調べることで、その近傍に存在する核スピンの状態を調べることができる。NVセンタを用いた量子磁気センサーは、光を用いているので、低ノイズであり、マルチチャンネル化が容易であるという利点がある。また、NVセンタのスピン量子状態が室温で安定しているので、冷却設備が不要という利点がある。
NVセンタの量子磁気センサーを用いて、核磁気共鳴分析を行う場合、永久磁石によって、静磁場を測定対象を乗せた量子磁気センサーに印加する。静磁場の印加によって、量子磁気センサー上にある測定対象に含まれる核スピンが歳差運動を行う。量子磁気センサーは、この歳差運動によって生じる磁場(kHz~MHz)を検出する。
量子磁気センサーを用いて磁場を検出するには、数ns~数100nsのパルス幅を持つ、マイクロ波領域の振動磁場を用いて、量子磁気センサーのNVセンタの電子状態を操作する必要がある。通常、量子磁気センサーの近傍に銅線を這わせて、その銅線に交流電流を流すことで発生した振動磁場を用いる。しかし、この方法では、量子磁気センサーに印加される振動磁場の強度が量子磁気センサーと銅線との距離に依存するという問題がある。振動磁場の強度が不均一である場合、例えば、複数の量子磁気センサーを面上に配し、磁気イメージングを行った際に、検出信号が不均一となるという問題がある。
均一な磁場を印加できる技術としては、非特許文献1には、スプリットリング共振器を用いた量子磁気センサーが開示されている。また、非特許文献2には、ループギャップ共振器を用いた量子磁気センサーが開示されている。
Bayat,K.et al.,Efficient,Uniform,and Large Area Microwave Magnetic Coupling to NV centers in Diamond Using Double Split Ring Resonators. Nano Lett. 14, 1208 (2014) Eisenach,E. et al.,Broadband Loop Gap Resonator for Nitrogen Vacancy Centers in Diamond. Rev. Sci. Inst. 89, 094705 (2018)
しかし、非特許文献1に開示されている技術では、振動磁場の線幅(周波数帯域)が狭いという問題がある。また、スプリットリング共振器は、板厚方向に光を通さないので、測定対象の観察のための一様な照明を照射できないという問題がある。ここで、線幅とは、磁場のパワースペクトルをローレンツ関数でフィッティングして得られる半値全幅を意味する。
また、非特許文献2に開示されている技術では、ループギャップ共振器が大きいので、共焦点顕微鏡など分析機器に導入する際に、大きなスペースが必要となる。また、励起部と共振器部分を別々に設計する必要があるという問題がある。
本発明は、上述の課題を鑑みてなされた発明であり、振動磁場がより一様であり、振動磁場の線幅をより広くすることが可能な、平面ループギャップ共振器、量子センシングシステム、及び量子磁気センサーを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の一態様に係る、平面ループギャップ共振器は、絶縁基板と、前記絶縁基板の第1面に形成されたループ部と、前記ループ部から給電側に延びる延在部と、前記絶縁基板の第2面を覆う導体膜と、を備え、前記延在部が、給電側静電結合部と、その給電側静電結合部と静電結合を形成する共振器側静電結合部とを有し、前記共振器側静電結合部は、前記給電側静電結合部の突出部と離隔しつつ互い違いに対向して配置された他の突出部を有する。
(2)上記(1)に記載の平面ループギャップ共振器は、前記ループ部の一部、及び、前記延在部の一部を切断し、前記ループ部側から前記延在部側に連続する、連続ギャップ部を備えてもよい。
(3)上記(2)に記載の平面ループギャップ共振器は、前記ループ部は、前記連続ギャップ部以外にも、その一部を切断する1つ以上のループ部ギャッブを備えてもよい。
(4)上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の平面ループギャップ共振器は、前記共振器側静電結合部と前記給電側静電結合部との静電容量が20~65fFであってもよい。
(5)上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の平面ループギャップ共振器は、前記給電側静電結合部は複数の突出部を有し、前記共振器側静電結合部は複数の他の突出部を有してもよい。
(6)上記(1)~(5)のいずれか1つに記載の平面ループギャップ共振器は、前記突出部が櫛歯構造であってもよい。
(7)上記(1)~(6)のいずれか1つに記載の平面ループギャップ共振器は、共鳴周波数が2~10GHzであってもよい。
(8)上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の平面ループギャップ共振器は、前記ループ部に囲まれるように配置し、前記絶縁基板の厚み方向に光を透過する透過部をさらに備えてもよい。
(9)上記(8)に記載の平面ループギャップ共振器は、前記透過部が前記絶縁基板及び前記導体膜を貫通する孔であってもよい。
(10)上記(8)に記載の平面ループギャップ共振器は、前記透過部は、前記絶縁基板が光透過性材料からなってもよい。
(11)本発明の一態様に係る量子センシングシステムは、上記(1)~(10)のいずれか1つに記載の平面ループギャップ共振器と、量子磁気センサーと、レーザー照射手段と、前記平面ループギャップ共振器から測定対象および前記量子磁気センサーに振動磁場を印加するとともに、前記レーザー照射手段により前記量子磁気センサーにレーザー光を照射して、該量子磁気センサーの発光を検出する光検出手段と、を備える。
(12)本発明の一態様に係る量子センシングシステムは、上記(8)~(10)のいずれか1つに記載の平面ループギャップ共振器と、量子磁気センサーと、レーザー照射手段と、前記平面ループギャップ共振器から測定対象および前記量子磁気センサーに振動磁場を印加するとともに、前記レーザー照射手段により前記平面ループギャップ共振器の裏面側から前記透過部を介して前記量子磁気センサーにレーザー光を照射して、該量子磁気センサーの発光を該透過部を介して検出する光検出手段と、を備える。
(13)本発明の一態様に係る量子磁気センサーユニットは、上記(1)~(10)のいずれか1つに記載の平面ループギャップ共振器と、量子磁気センサーと、を備える。
本発明の上記態様によれば、振動磁場がより一様であり、振動磁場の線幅をより広くすることが可能な、平面ループギャップ共振器、量子センシングシステム、及び量子磁気センサーユニットを提供することできる。
本発明の第1の実施形態に係る平面ループギャップ共振器の模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る平面ループギャップ共振器のA-A断面図である。 突出部と他の突出部の拡大模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る平面ループギャップ共振器の模式図である。 本発明の第3の実施形態に係る平面ループギャップ共振器の模式図である。 本発明の第4の実施形態に係る平面ループギャップ共振器の模式図である。 本発明の第5の実施形態に係る平面ループギャップ共振器の模式図である。 本発明の一実施形態に係る量子センシングシステムの模式図である。 絶縁基板から1mm離れた位置での磁場の分布を示す図である。 絶縁基板から1mm離れた位置での磁場の方向の分布を示す図である。 磁場と周波数との関係を示す図である。 ギャップを変えた場合における磁場と周波数との関係を示す図である。 ギャップを変えた場合におけるギャップ間隔と線幅(半値全幅)との関係を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照し、本発明の第1の実施形態に係る平面ループギャップ共振器を説明する。図1及び図1のA-A断面図である図2に示すように、本発明の実施形態に係る平面ループギャップ共振器100は、絶縁基板1、ループ部2、延在部3、導体膜4、透過部5及び連続ギャップ部10を備える。以下、各部について説明する。なお、本明細書中において、「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
(絶縁基板)
絶縁基板1としては、例えば、高周波回路用基板、低損失誘電体基板、石英ガラスなどが挙げられる。このような基板としては、パナソニック社製R-1755C、利昌工業社製CS-3376Cなどがある。絶縁基板1に、例えば、石英ガラスのような光透過性材料を用いることで、絶縁基板1に孔をあけないで、透過部5を形成することができる。絶縁基板の厚さは、例えば、0.1~1.6mmであり、絶縁基板1の比誘電率は、例えば、3.3~4.3である。
(導体膜)
導体膜4は、絶縁基板1上の第2面1Bを覆うように、銅などの導体で形成される。導体膜4の形状は、抵抗値が十分低く、かつ、透過部5がある領域において、絶縁基板1の厚み方向に光を透過することができれば、特に限定されない。導体膜の厚さは、例えば、10~35μmである。
(ループ部)
ループ部2は、絶縁基板1上の第1面1Aに、銅などの導体によって形成される。特定の周波数のマイクロ波が平面ループギャップ共振器100に入った際に、ループ部2に沿って電流が流れる。そのため、電流によって生じる磁場がループ部2の中心を貫くように発生する。これによって、透過部5の領域に均一な振動磁場を印加することができる。ループ部2の直径は、測定対象を観察できる程度の大きさに設定される。例えば、光学顕微鏡で測定対象の確認を想定する場合は、例えば、直径2mm以上である。ループ部2の厚みは、例えば、10~35μmである。
(延在部)
延在部3は、絶縁基板1上の第1面1Aに、銅などの導体によって形成される。延在部3の長さによって、平面ループギャップ共振器100の共鳴周波数を調整することができる。延在部3は、給電側静電結合部6と、給電側静電結合部6と静電結合を形成する共振器側静電結合部7とを有する。上述した特定の周波数のマイクロ波は、給電側静電結合部6から共振器側静電結合部7を通してループ部2に送られる。延在部3の厚みは、例えば、10~35μmの間である。
共振器側静電結合部7は、図1のように、給電側静電結合部6の突出部8と離隔しつつ互い違いに対向して配置された他の突出部9を有する。突出部8と他の突出部9が離隔しつつ互い違いに対向して配置されることで、突出部8がない場合(静電容量10fF未満)と比較して静電容量を向上することができる。給電側静電結合部6は、突出部8を3つ(複数)備え、共振器側静電結合部7は、他の突出部9を2つ(複数)備える。突出部8及び他の突出部9が、それぞれ2個以上であると、より静電容量を向上することができる。静電容量が高いほど、線幅を広くすることができる。また、突出部8及び他の突出部9の形状は、図1のように、櫛歯構造であってもよい。
給電側静電結合部6と共振器側静電結合部7との静電容量は20fF~65fFであることが好ましい。静電容量が20fF~65fFであれば、線幅を100MHz以上とすることができる。
給電側静電結合部6と共振器側静電結合部7との静電容量は、例えば、図3に示す突出部8及び他の突出部9の幅lw、突出部8と他の突出部9のギャップ間隔g、突出部8及び他の突出部9の長さlで調整することができる。なお、給電側静電結合部6と共振器側静電結合部7との静電容量は、下記(1)及び(2)式から計算することができる。gは、突出部8と他の突出部とのギャップ間隔、ltotは、共振器側静電結合部7と対抗する給電側静電結合部6の全長である。図3の場合では、ltotは、w+3lとなる。tsは、給電側静電結合部6の厚みであり、εは、真空の誘電率である。給電側静電結合部6と共振器側静電結合部7との静電容量を計算する際に用いる比誘電率εreは、下記(3)式から計算することができる。ここで、hは、絶縁基板1の厚みであり、εは、絶縁基板1の誘電率である。なお、本実施形態において、ギャップ間隔gは、0.1mm以上である。ギャップ間隔gは0.30mm以下としてもよい。
Figure 0007327808000001
Figure 0007327808000002
Figure 0007327808000003
連続ギャップ部10は、ループ部2の一部及び延在部3の一部を切断し、ループ部2側から延在部3側に連続するように形成されている。本実施形態において、連続ギャップ部10のギャップ間には、何もない(大気が存在)が、そのギャップ中に誘電体が充填されていてもよい。連続ギャップ10のギャップ間隔は、例えば、0.1mm以上である。連続ギャップ10のギャップ間隔は、例えば0.8mm以下である。
平面ループギャップ共振器100の共鳴周波数は、2GHz~10GHzであることが好ましい。共鳴周波数2GHz~10GHzは、平面ループギャップ共振器100上に設置される量子磁気センサーに、印加する磁場が0mT超250mT以下の場合の動作周波数に対応する。より好ましい共鳴周波数は3GHz~10GHzである。従来のマイクロ波回路の共鳴周波数は、2.87GHzであったので、約10mTまでしか対応していなかった。平面ループギャップ共振器100を用いることで、より高い磁場で量子磁気センサ―を動作することが可能となる。このように共鳴周波数を上げることで、磁気回転比の小さい原子各種からの核スピン磁場の検出が可能となる。
平面ループギャップ共振器100の共鳴周波数は、ループ部2の長さと延在部3の長さと連続ギャップ部10のギャップ間隔で調整することができる。設計用のソフトとしては、Avago社のAppCAD Design Assistantなどを用いることができる。例えば、インピーダンスが50Ω、電気長が約0.5λとなるように、絶縁基板1の厚さ、ループ部2の幅、延在部3の幅などを設定して設計することができる。
透過部5は、ループ部2に囲まれるように配置され、絶縁基板1の厚み方向に光を透過する。透過部5を通し、量子磁気センサーに一様な光を照射することで、量子磁気センサー上の測定対象の位置を確認しながら、核磁気測定を行うことができる。絶縁基板1の厚み方向に光を透過するなら、透過部5の構成は、特に限定されない。例えば、絶縁基板1及び導体膜4を貫通する孔を形成し、光を透過してもよい。また、絶縁基板1が光透過性を有することで、絶縁基板1の厚み方向に光を透過してもよい。
また、透過部5があることで、表面に測定対象を乗せた量子磁気センサーの裏面側(測定対象を乗せた面の反対の面側)からレーザー光を照射して測定することができる。レーザー光を量子磁気センサーの裏面側から照射することで、測定対象が発光信号(600nm~800nm)を吸収してしまう場合でも、核磁気測定を行うことができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る第2の実施形態に係る平面ループギャップ共振器101を、図4を参照して説明する。なお、この第2の実施形態においては、第1の実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。第2の実施形態に係る平面ループギャップ共振器101は、図4に示すように、絶縁基板1、ループ部2、延在部3A、透過部5及び連続ギャップ部10を備える。また、平面ループギャップ共振器101は、平面ループギャップ共振器100と同様に絶縁基板1の第2面1Bに導体膜4を備える。
以下、各部について説明する。
延在部3Aは、絶縁基板1上の第1面1Aに、銅などの導体によって形成される。延在部3AはL字の屈曲部を備える。延在部3AのL字の屈曲部の長さを調整することで、共鳴周波数を調整することができる。
延在部3Aは、給電側静電結合部6A及び共振器側静電結合部7Aを備える。給電側静電結合部6Aは、突出部8Aを2つ備え、共振器側静電結合部7Aは、他の突出部9Aを2つ備える。突出部8A及び他の突出部9Aは、突出部の長さlを調整することで、線幅を調整することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明に係る第3の実施形態に係る平面ループギャップ共振器102を、図5を参照して説明する。なお、この第3の実施形態においては、第1の実施形態及び第2の実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。第3の実施形態に係る平面ループギャップ共振器102は、図5に示すように、絶縁基板1、ループ部2、延在部3B、透過部5及び連続ギャップ部10を備える。また、平面ループギャップ共振器102は、平面ループギャップ共振器100及び平面ループギャップ共振器101と同様に絶縁基板1の第2面1Bに導体膜4を備える。
以下、各部について説明する。
延在部3Bは、絶縁基板1上の第1面1Aに、銅などの導体によって形成される。延在部3BのL字の屈曲部の長さを調整することで、共鳴周波数を調整することができる。
延在部3Bは、給電側静電結合部6B及び共振器側静電結合部7Bを備える。給電側静電結合部6Bは、突出部8Bを1つ備え、共振器側静電結合部7Bは、他の突出部9Bを1つ備える。突出部8B及び他の突出部9Bは、突出部の長さlを調整することで、線幅を調整することができる。突出部8B及び他の突出部9Bをそれぞれ1つ備える場合であっても、線幅を100MHz以上とすることができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明に係る第4の実施形態に係る平面ループギャップ共振器103を、図6を参照して説明する。なお、この第4の実施形態においては、第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。第4の実施形態に係る平面ループギャップ共振器103は、図6に示すように、絶縁基板1、ループ部2A、延在部3C、透過部5、連続ギャップ部10、ループ部ギャップ11及び付加延在部20を備える。また、平面ループギャップ共振器103は、平面ループギャップ共振器100、平面ループギャップ共振器101及び平面ループギャップ共振器102と同様に絶縁基板1の第2面1Bに導体膜4を備える。以下、各部について説明する。
ループ部2Aは、絶縁基板1上の第1面1Aに、銅などの導体によって形成される。ループ部2Aは、連続ギャップ部10以外にも、その一部を切断するループ部ギャッブ11を備える。ループ部2Aがループ部ギャップ11を備えることで、より高い共鳴周波数にすることができる。
ループ部ギャップ11は、付加延在部20の一部を切断し、ループ部2A側から付加延在部20に連続している。付加延在部20の長さで共鳴周波数の調整をすることができる。
延在部3Cは、絶縁基板1上の第1面1Aに、銅などの導体によって形成され、給電側と静電結合を形成する。延在部3Cは、給電側静電結合部6C及び共振器側静電結合部7Cを備える。給電側静電結合部6Cは、突出部8Cを1つ備え、共振器側静電結合部7Cは、他の突出部9Cを2つ備える。突出部8C及び他の突出部9Cがあることで、線幅を100MHz以上とすることができる。
<第5の実施形態>
次に、本発明に係る第5の実施形態に係る平面ループギャップ共振器104を、図7を参照して説明する。なお、この第5の実施形態においては、第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態及び第4の実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。第5の実施形態に係る平面ループギャップ共振器104は、図7に示すように、絶縁基板1、ループ部2B、延在部3C、透過部5、連続ギャップ部10、ループ部ギャップ11、ループ部ギャップ12、ループ部ギャップ13及び付加延在部20を備える。また、平面ループギャップ共振器104は、平面ループギャップ共振器100、平面ループギャップ共振器101、平面ループギャップ共振器102及び平面ループギャップ共振器103と同様に絶縁基板1の第2面1Bに導体膜4を備える。以下、各部について説明する。
ループ部2Bは、絶縁基板1上の第1面1Aに、銅などの導体によって形成される。ループ部2Bは、連続ギャップ部10以外にも、その一部を切断するループ部ギャッブ11、ループ部ギャップ12及びループ部ギャップ13を備える。ループ部2Bがループ部ギャップ12及び13をさらに備えることで、ループ部ギャップ11のみの場合よりも、より高い共鳴周波数にすることができる。
<量子センシングシステム>
次に、本実施形態に係る量子センシングシステム200について説明する。図8に示す通り、本実施形態に係る量子センシングシステム200は、制御部50と、タイミング制御部51と、データ収集部52と、光検出部53と、レーザー光源部54と、レーザー調整部55と、レーザー走査部56と、光学系システム57と、マイクロ波発生部58と、マイクロ波パルス生成部59と、量子磁気センサー60と、磁石61と、平面ループギャップ共振器100とを備える。平面ループギャップ共振器100は、第1の実施形態の平面ループギャップ共振器100の代わりに、第2~第5の実施形態の平面ループギャップ共振器101~104のいずれを用いてもよい。なお、本実施形態に係る量子センシングシステム200は、量子センシングシステムの一例であり、図8の構成に限定されない。また、本実施形態において、量子磁気センサーユニットとは、量子磁気センサー60と平面ループギャップ共振器100とを組み合わせたものをいう。量子磁気センサーユニットには、平面ループギャップ共振器100の代わりに、第2~第5の平面ループギャップ共振器101~140のいずれを用いてもよい。以下、各部について説明する。
(制御部)
制御部50は、データ取得のタイミング、マイクロ波パルス生成のタイミング、及びレーザー光を測定対象62に照射するタイミングを制御する。
制御部50は、Central Processing Unit(CPU),Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)及びHard Disk Drive(HDD)/Solid State Drive(SSD)を備える。CPUにおいて、所定のプログラムを実行することで、量子センシングシステム200の制御を行う。プログラムは、記録媒体経由で取得してもよく、ネットワーク経由で取得してもよい。
(タイミング制御部)
タイミング制御部51は、制御部50からの指示に応じて、データ収集部52に対し、データを取得するタイミングを知らせる信号を送る。同様に、タイミング制御部51は、マイクロ波パルス生成部59にマイクロ波パルス生成のタイミングを知らせる信号を送る。また、タイミング制御部51は、レーザー光を測定対象62に照射するタイミングを知らせる信号をレーザー調整部55に送る。タイミング制御部51としては、例えばTTLパルス発生器が挙げられる。
(データ収集部)
データ収集部52は、タイミング制御部51から送られてきた信号に応じ、光検出部53から送られてきた蛍光の情報を制御部50に送る。
(光検出部)
光検出部53は、量子磁気センサー60にレーザー光を照射して得られる光(蛍光)を電気信号に変換する。変換後の電気信号は、データ収集部52に送られる。
(レーザー光源部)
レーザー光源部54は、レーザー光を照射する。照射されたレーザー光は、レーザー調整部55に送られる。レーザー光の波長は、490nm~600nmである。
(レーザー調整部)
レーザー調整部55は、タイミング制御部51から送られてきたレーザー光照射のタイミング信号に応じ、レーザー光源部54から送られてきたレーザー光の強度を変調する。これによって、レーザー光の照射タイミングを調整することができる。レーザー調整部55で変調されたレーザー光は、レーザー走査部56に送られる。
(レーザー走査部)
レーザー走査部56は、レーザー調整部55から送られてきたレーザー光の進行方向を変更することで、光学系システム57中に設置された量子磁気センサー60を走査する。量子磁気センサー60を走査し、レーザー光を照射された位置から発生した光(蛍光)を光検出部53で電気信号に変換することで、測定対象62の2次元情報を得ることができる。
(光学系システム)
光学系システム57は、量子磁気センサー60上の測定対象62を観察する光学系システムである。光学系システム57は、例えば、共焦点レーザー顕微鏡が挙げられる。光学系システム57と、平面ループギャップ共振器100とを組み合わせることで、測定対象62を確認しながら、測定対象62の核スピンの情報を取得することができる。測定対象62としては、例えば、顕微鏡用液浸オイル(プロトン核スピン試料)、アモルファスシリカ(29Siスピン試料)、グリセリン、キシレン、リン酸トリメチル、ギ酸エチル等が挙げられる。
(マイクロ波発生部)
マイクロ波発生部58は、平面ループギャップ共振器100に送る特定の周波数のマイクロ波を発生させる。マイクロ波発生部58で発生したマイクロ波は、マイクロ波パルス生成部59に送られる。
(マイクロ波パルス生成部)
マイクロ波パルス生成部59は、マイクロ波発生部58から送られてきたマイクロ波をタイミング制御部51から送られてきたマイクロ波パルスの生成タイミングを知らせる信号に基づいて、マイクロ波パルスを生成する。マイクロ波パルス生成部59で生成したマイクロ波パルスは、平面ループギャップ共振器100に送られ、振動磁場を発生させる。マイクロ波パルスは、数ns~数100nsのパルス幅を有する。
(磁石)
磁石61は、量子磁気センサー60に静磁場を印加する。量子磁気センサー60に印加される静磁場は、例えば、0mT超250mT以下である。この静磁場の印加によって、測定対象62の核スピンが静磁場の印加方向を軸に歳差運動する。なお、図8において、磁石61は、平面ループギャップ共振器100の下に置かれているが、量子磁気センサー60の上側に設置してもよい。
(量子磁気センサー)
量子磁気センサー60は、例えば、窒素をドープしたダイヤモンド薄膜である。ダイヤモンド薄膜を形成する基板は、例えば、ダイヤモンド基板などである。窒素をドープしたダイヤモンド薄膜の厚さは例えば1~10nmである。ダイヤモンド基板上のNVセンタの個数密度は例えば、10個/cm~1016個/cmである。NVセンタの個数密度が、10個/cm~1016個/cmあれば、レーザー光を走査した際に、十分な2次元情報を取得することができる。
<量子センシングの方法>
以下、量子センシング方法について説明する。測定対象62を乗せた量子磁気センサー60は、平面ループギャップ共振器100上に設置され、光学系システム57内に導入される。平面ループギャップ共振器100の表面から量子磁気センサー60の表面までの高さは例えば、0.25mm~1.0mmである。高さをこの位置にすることで、均一な振動磁場を量子磁気センサー60に印加することができる。平面ループギャップ共振器100には、透過部5があるので、平面ループギャップ共振器100の裏面側から一様な照明を当てることができる。そのため、光学系システム57において、測定対象62の位置合わせが容易であり、また測定対象62を観察しながら測定を行うことができる。
量子磁気センサー60上のNVセンタは、レーザー光源部54から照射されたレーザー光により、初期化される。スピン状態の初期化を行うことで、S/N比を5000倍以上にすることができる。ここで、初期化とは、NVセンタにレーザー光を照射し、NVセンタを励起後に、NVセンタの電子スピン状態を1つに揃えることをいう。
量子磁気センサー60には、磁石61によって、静磁場が印加される。これによって、測定対象62の核スピンが歳差運動する。次に、マイクロ波発生部58及びマイクロ波パルス生成部59で生成されたマイクロ波パルスを平面ループギャップ共振器100に入れ、振動磁場を発生させる。この振動磁場の周波数は印加した磁場におけるNVセンタの電子スピン共鳴周波数と一致させる。この振動磁場で、初期化したスピン状態を90度(π/2パルス)傾け、その後180度回転させるパルス(πパルス)を同じ時間間隔で印加する。このπパルス列の周期を測定対象62の核スピンの歳差運動の周期に一致させ、NVセンタの電子スピンと測定対象62の核スピンとの間に磁気結合を形成させる。磁気結合を形成した後、最後にπ/2パルスを印加する。
πパルス列によって磁気結合を形成し、π/2パルスを印加したのち、量子磁気センサー60にレーザー光源部54、レーザー調整部55、レーザー走査部56を用いてレーザー光を照射する。量子磁気センサー60上のレーザー光を照射された部分は、NVセンタの電子スピン状態に応じて発光する。この発光した光(蛍光を)を光検出部53で電気信号に変えることで、測定対象62の核スピンの影響を受けたNVセンタの電子スピン状態を把握することができる。レーザー走査部56を用い、量子磁気センサー60の表面を走査することで、測定対象62の2次元情報を取得することができる。
(実験例)
以下、本実施形態に係る平面ループギャップ共振器の有用性を示すための実験例を説明する。
(磁場の均一性)
平面ループギャップ共振器において発生する磁場の均一性を調べるために、図1の構造の平面ループギャップ共振器について電磁界シミュレーションを行った。得られた電磁界シミュレーションの結果を図9及び図10に示す。図9は、絶縁基板から1mm離れた位置での磁場の分布を示し、図10は、絶縁基板から1mm離れた位置での磁場の方向(絶縁基板の面に対して垂直方向からの角度)の分布を示しており、磁場の方向は、ループ部から透過部の中心に向かって絶縁基板面から垂直方向に次第に立ち上がっており、透過部の中心から1.5mm以内の領域は、絶縁基板面の垂直方向から30度以下になっている。図9及び図10に示されるように、透過部内に、絶縁基板の垂直方向に0.1mTの均一な磁場が、印加されていることがわかった。
(突出部と線幅との関係)
突出部が1つのみの図4の平面ループギャップ共振器及び突出部が2つある図5の平面ループギャップ共振器についてシミュレーションを行った。給電は1Wの入力、磁場の強さは、透過部の中央部分における磁場とし、絶縁基板から高さ1mmの位置での磁場の強さをプロットした。得られた磁場と周波数との関係を図11に示す。図11の横軸は、周波数を示し、縦軸は、平面ループギャップ共振器で発生する磁場を示す。突出部が1つの場合をN=1、2つの場合をN=2とした。図11に示す通り、図4の平面ループギャップ共振器及び図5の平面ループギャップ共振器はともに、線幅が100MHz以上であった。また、突出部を増やすことによって、平面ループギャップ共振器の線幅がより広くなった。
(給電側静電結合部及び共振器側静電結合部におけるギャップと線幅の関係)
次に図1の平面ループギャップ共振器について、給電側静電結合部と共振器側静電結合部との間のギャップ間隔を変えて、電磁界シミュレーションを行った。ギャップ間隔は、0.1mm、0.15mm、0.20mm、0.25mmの4水準とした。給電は1Wの入力、磁場の強さは、透過部の中央部分における磁場とし、絶縁基板から高さ1mmの位置での磁場の強さをプロットした。得られた磁場と周波数との関係を図12に示す。図12の縦軸は、磁場の強度を示し、横軸は、周波数を示す。また、ギャップ間隔と線幅(半値全幅)との関係を図13に示す。図13の縦軸は、線幅(半値全幅)を示し、横軸は、ギャップ間隔を示す。図12及び図13に示す通り、ギャップが0.1mm以上0.25mm以下の間では、線幅が100MHz以上であった。また、ギャップが広くなるほど、線幅は狭くなる傾向を示した。
以上に示した通り、本実施形態に係る平面ループギャップは、振動磁場が一様であり、振動磁場の線幅が広く、かつ、測定対象の観察のための一様な照明を照射可能である。
(変形例)
図8の量子センシングシステム200において、レーザー照射手段(レーザー光源部54、レーザー調整部55及びレーザー走査部56)から照射されたレーザー光(波長490nm~600nm)を量子磁気センサー60の表側に照射しているが、量子磁気センサー60の裏面側に照射してもよい。例えば、図8において、レーザー照射手段を平面ループギャップ共振器100の裏面側からレーザー光を照射できるように配置し、同様に光検出手段である光検出部53を平面ループギャップ共振器100の裏面側から光を検出できるように配置する。このように配置することで、レーザー照射手段から照射されたレーザー光は、平面ループギャップ共振器100の裏面側から、透過部5を介して量子磁気センサー60に照射され、レーザー光で励起された後の量子磁気センサー60の発光(蛍光)を透過部5を介して光検出手段で検出することができる。レーザー光を量子磁気センサー60の裏面側に照射することで、測定対象62がレーザー励起光(波長490~600nm)や発光信号(波長600nm~800nm)を吸収してしまう場合でも、測定対象62の核スピンの影響を受けたNVセンタの電子スピン状態を把握することができる。なお、第1の実施形態の平面ループギャップ共振器100の代わりに、第2~第5の実施形態の平面ループギャップ共振器101~104のいずれを用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 絶縁基板
1A 第1面
1B 第2面
2、2A ループ部
3、3A、3B、3C 延在部3
4 導体膜4
5 透過部5
6、6A、6B、6C 給電側静電結合部
7、7A、7B、7C 共振器側静電結合部
8、8A、8B、8C 突出部
9、9A、9B、9C 他の突出部
10 連続ギャップ部
11、12,13 ループ部ギャップ
20 付加延在部
50 制御部
51 タイミング制御部
52 データ収集部
53 光検出部
54 レーザー光源部
55 レーザー調整部
56 レーザー走査部
57 光学系システム
58 マイクロ波発生部
59 マイクロ波パルス生成部
60 量子磁気センサー
61 磁石
100、101、102、103、104 平面ループギャップ共振器
200 量子センシングシステム

Claims (13)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の第1面に形成されたループ部と、
    前記ループ部から給電側に延びる延在部と、
    前記絶縁基板の第2面を覆う導体膜と、
    を備え、
    前記延在部が、給電側静電結合部と、その給電側静電結合部と静電結合を形成する共振器側静電結合部とを有し、
    前記共振器側静電結合部は、前記給電側静電結合部の突出部と離隔しつつ互い違いに対向して配置された他の突出部を有する、平面ループギャップ共振器。
  2. 前記ループ部の一部、及び、前記延在部の一部を切断し、前記ループ部側から前記延在部側に連続する、連続ギャップ部を備える請求項1に記載の平面ループギャップ共振器。
  3. 前記ループ部は、前記連続ギャップ部以外にも、その一部を切断する1つ以上のループ部ギャッブを備える、請求項2に記載の平面ループギャップ共振器。
  4. 前記共振器側静電結合部と前記給電側静電結合部との静電容量が20~65fFである請求項1~3のいずれか1項に記載の平面ループギャップ共振器。
  5. 前記給電側静電結合部は複数の突出部を有し、前記共振器側静電結合部は複数の他の突出部を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の平面ループギャップ共振器。
  6. 前記突出部が櫛歯構造である、請求項1~5のいずれか1項に記載の平面ループギャップ共振器。
  7. 共鳴周波数が2~10GHzである、請求項1~6のいずれか1項に記載の平面ループギャップ共振器。
  8. 前記ループ部に囲まれるように配置し、前記絶縁基板の厚み方向に光を透過する透過部をさらに備える、請求項1~7のいずれか1項に記載の平面ループギャップ共振器。
  9. 前記透過部が前記絶縁基板及び前記導体膜を貫通する孔である、請求項8に記載の平面ループギャップ共振器。
  10. 前記透過部は、前記絶縁基板が光透過性材料からなる、請求項8記載の平面ループギャップ共振器。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載の平面ループギャップ共振器と、
    量子磁気センサーと、
    レーザー照射手段と、
    前記平面ループギャップ共振器から測定対象および前記量子磁気センサーに振動磁場を印加するとともに、前記レーザー照射手段により前記量子磁気センサーにレーザー光を照射して、該量子磁気センサーの発光を検出する光検出手段と、
    を備える、量子センシングシステム。
  12. 請求項8~10のいずれか1項に記載の平面ループギャップ共振器と、
    量子磁気センサーと、
    レーザー照射手段と、
    前記平面ループギャップ共振器から測定対象および前記量子磁気センサーに振動磁場を印加するとともに、前記レーザー照射手段により前記平面ループギャップ共振器の裏面側から前記透過部を介して前記量子磁気センサーにレーザー光を照射して、該量子磁気センサーの発光を該透過部を介して検出する光検出手段と、
    を備える、量子センシングシステム。
  13. 請求項1~10のいずれか1項に記載の平面ループギャップ共振器と、
    量子磁気センサーと、を備える、量子磁気センサーユニット。
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