JP7322939B2 - ランダムアクセスの電力制御装置、方法及び通信システム - Google Patents

ランダムアクセスの電力制御装置、方法及び通信システム Download PDF

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Description

本発明は、通信分野に関し、特にランダムアクセスの電力制御装置、方法及び通信システムに関する。
ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムでは、ユーザ装置(UE:User Equipment)が単一のランダムアクセスプロセス(Random Access Process)の試行を同時に行い、該ランダムアクセスの試行に失敗したと確認した後にのみ、他のランダムアクセスプロセスを開始してアクセス試行を再度行う。
競合ベースのランダムアクセス手順(Contention based random access procedure)では、ユーザ装置はプリアンブル(Preamble)をランダムに選択し、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Channel、PRACHと略称される)で送信する。非競合ベースのランダムアクセス手順では、基地局は、ユーザ装置が特定のプリアンブルを使用するようにユーザ装置に指示し、UEが特定のPRACH時間周波数リソースを使用するようにUEに指示し、或いはUEが自ら時間周波数リソースを選択するようにUEに指示する。
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の構成をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものである。これらの構成が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
LTEでは、以下の式(1)を用いてプリアンブルの送信電力を計算してもよい。
PRACH=min{PCMAX,c(i),PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL}[dBm] (1)
ここで、PCMAX,c(i)はセルcにおけるUEのサブフレームiに対する最大送信電力であり、PLはUEにより推定されたセルcのダウンリンクのパスロスであり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERはプリアンブル受信目標電力であり、以下の式(2)で表される。
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER-1)*powerRampingStep (2)
ここで、DELTA_PREAMBLEは、プリアンブルのフォーマットに基づいて予め定義された電力オフセットである。preambleInitialReceivedTargetPower及びpowerRampingStepは、それぞれセルにより構成されたプリアンブルについての初期目標受信電力及びパワーランピングステップである。PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERは、プリアンブル送信カウンタ値であり、その初期値は1であり、ランダムアクセスの試行に1回失敗した場合、UEが1回のランダムアクセスの試行を再開する度に該カウンタ値を1ずつ加算し、1を加算した値がセルにより構成された最大送信回数よりも大きくなる場合、UEは上位層にランダムアクセス問題を報告し、UEはセルの再選択を行ってもよい。
LTEでは、ランダムアクセスの通信シナリオが比較的に単純であり、プリアンブルの送信電力を決定する際に考慮される要因が比較的に少ない。
しかし、本発明の発明者の発見によると、5G、新無線(NR:New Radio)システムなどの将来の無線通信システムでは、ランダムアクセスの通信シナリオがより複雑になり、UEのランダムアクセス手順に失敗したことを引き起こし得る不確定な要因が多くなる。依然として従来のメカニズムを用いてpreambleの送信電力を決定すると、複雑な通信シナリオの要求を満たすことは困難である。例えば、基地局が複数の同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信するシナリオでは、異なるSS/PBCH blockによりパスロスの差が生じているが、従来のpreambleの送信電力の決定方法はこの差を考慮していないため、マルチビームのシナリオでのpreambleの送信電力を正確に推定することは困難である。しかし、この問題を解決する方法がまだない。
従って、将来の無線通信における複雑な通信シナリオの要求を考慮し、本発明の実施例は、複雑なUEランダムアクセスシナリオに適応することができるランダムアクセス方法、装置及び通信システムを提供する。
本実施例の第1態様では、ランダムアクセスの電力制御装置であって、ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS:channel state information reference signal)に基づいて推定されたパスロスを用いて、前記ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算する第1計算手段、を含む、装置を提供する。
本実施例の第2態様では、ランダムアクセスの電力制御方法であって、ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロスを用いて、前記ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算するステップ、を含む、方法を提供する。
本実施例の第3態様では、ランダムアクセスの電力制御装置であって、第1パラメータを用いてプリアンブルの送信電力を計算する第2計算手段、を含み、前記第1パラメータは、前記ユーザ装置の単一の受信ビームにより受信されたシーケンスの数(N_seq.beam)、並びに/又はプリアンブルにより用いられる構成パラメータ若しくはサブキャリア帯域幅、並びに/又は前記ユーザ装置のタイプ、並びに/又は前記ユーザ装置の送信/受信ビームのゲインを含む、装置を提供する。
本実施例の第4態様では、ランダムアクセスの電力制御方法であって、第1パラメータを用いてプリアンブルの送信電力を計算するステップ、を含み、前記第1パラメータは、前記ユーザ装置の単一の受信ビームにより受信されたシーケンスの数(N_seq.beam)、並びに/又はプリアンブルにより用いられる構成パラメータ若しくはサブキャリア帯域幅、並びに/又は前記ユーザ装置のタイプ、並びに/又は前記ユーザ装置の送信/受信ビームのゲインを含む、方法を提供する。
本実施例の第5態様では、ユーザ装置を含む通信システムであって、前記ユーザ装置は、ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)に基づいて推定されたパスロスを用いて、前記ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算し、或いは、前記ユーザ装置は、前記第1パラメータを用いて前記送信電力を計算する、通信システムを提供する。
本発明の実施例の有益な効果としては、ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算する際に、様々なパラメータの影響を考慮することで、複雑なシナリオでのUEランダムアクセス手順に適応することができる。
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
なお、本文では、用語「含む/有する」は、特徴、部材、ステップ又は構成要件が存在することを意味し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又は構成要件の存在又は付加を排除しない。
本発明の実施例の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
含まれる図面は、本発明の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示するために用いられ、文言の記載と共に本発明の原理を説明する。なお、以下に説明される図面は、単なる本発明の一部の実施例であり、当業者にとっては、これらの図面に基づいて他の図面を容易に想到できる。
本発明の実施例1のランダムアクセスの電力制御方法のフローチャートである。 本発明の実施例1のUEがランダムアクセス試行を行う方法を示す図である。 本発明の実施例2のランダムアクセスの電力制御方法のフローチャートである。 本発明の実施例3のランダムアクセスの電力制御装置を示す図である。 本発明の実施例4のランダムアクセスの電力制御装置を示す図である。 本発明の実施例5のユーザ装置を示す図である。 本発明の実施例6の通信システムを示す図である。 本発明の実施例6の通信システムを示す他の図である。 本発明の実施例7の情報指示方法のフローチャートである。 本発明の実施例8の情報指示方法のフローチャートである。 本発明の実施例9の情報指示装置を示す図である。 本発明の実施例10の情報指示装置を示す図である。 本発明の実施例11の通信システムを示す図である。 本発明の実施例11の基地局を示す図である。 本発明の実施例11のユーザ装置を示す図である。
本発明の上記及び他の特徴は以下の説明により明らかになる。明細書及び図面において、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる実施形態の一部が示される。なお、本発明は説明される実施形態に限定されない。本発明は、添付される特許請求の範囲内の全ての変更されたもの、変形されたもの及び均等的なものを含む。以下は、図面を参照しながら本発明の各実施形態を説明する。これらの実施形態は単なる例示的なものであり、本発明を制限するものではない。
本発明の実施例では、用語「第1」、「第2」などは、タイトルで異なる要素を区別するために用いられるが、これらの要素の空間的配列又は時間的順序などを表すものではなく、これらの要素はこれらの用語に制限されない。用語「及び/又は」は、関連するリストに列挙された用語の1つ又は複数のうち何れか1つ及び全ての組み合わせを含む。用語「含む」、「包括する」、「有する」などは、列挙された特徴、要素、素子又は構成部材の存在を意味するが、1つ又は複数の他の特徴、要素、素子又は構成部材の存在又は追加を排除するものではない。
本発明の実施例では、単数形の「1つ」、「該」などは複数形を含み、「1種類」又は「1類」と広義的に理解されるべきであり、「1個」に限定されない。また、用語「前記」は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形及び複数形両方を含むと理解されるべきである。また、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、用語「に記載の」は「少なくとも一部に記載の」と理解されるべきであり、用語「に基づいて」は「少なくとも一部に基づいて」と理解されるべきである。
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、LTE-Advanced)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wideband Code Division Multiple Access)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)などの任意の通信規格に適合するネットワークを意味してもよい。
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われてもよく、該通信プロトコルは、例えば1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、及び将来の5G、新無線(NR:New Radio)等、及び/又は現在の既知の他の通信プロトコル若しくは将来開発される他の通信プロトコルを含んでもよいが、これらに限定されない。
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば通信システムに端末装置をアクセスさせて該端末装置にサービスを提供する通信システム内の装置を意味する。ネットワーク装置は、基地局(BS:Base Station)、アクセスポイント(AP:Access Point)、送受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobile Management Entity)、ゲートウェイ、サーバ、無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
そのうち、基地局は、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、及び5G基地局(gNB)など、並びにリモート無線ヘッド(RRH:Remote Radio Head)、リモート無線ユニット(RRU:Remote Radio Unit)、中継装置(relay)又は低電力ノード(例えばfemto、picoなど)を含んでもよいが、これらに限定されない。また、用語「基地局」はそれらの機能の一部又は全てを含んでもよく、各基地局は特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供してもよい。用語「セル」は、該用語が使用されるコンテキストに応じて、基地局及び/又はそのカバレッジエリアを意味してもよい。
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE:User Equipment)又は用語「端末装置」(TE:Terminal Equipment)は、例えばネットワーク装置を介して通信ネットワークにアクセスし、ネットワークサービスを受ける装置を意味する。ユーザ装置は、固定的なもの又は移動的なものであってもよく、移動局(MS:Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS:Subscriber Station)、アクセス端末(AT:Access Terminal)、ステーションなどと称されてもよい。
そのうち、ユーザ装置は、携帯電話(Cellular Phone)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線変復調装置、無線通信装置、ハンドヘルドデバイス、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
例えば、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、監視又は測定を行う機器又は装置であってもよく、例えばマシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communication)端末、車載通信端末、デバイスツーデバイス(D2D:Device to Device)端末、マシンツーマシン(M2M:Machine to Machine)端末などを含んでもよいが、これらに限定されない。
本実施例では、ランダムアクセス手順は、競合ベースのランダムアクセス手順(Contention based random access procedure)であってもよいし、非競合ベースのランダムアクセス手順(Non-contention based random access procedure)であってもよい。ここで、ネットワーク装置がUEのランダムアクセス手順を一意に識別できるか否かに応じて、ランダムアクセス手順は、競合ベースのランダムアクセス手順と非競合ベースのランダムアクセス手順に分けられる。
以下は図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
<実施例1>
本発明の実施例1はランダムアクセスの電力制御方法を提供し、該方法はネットワーク側へのランダムアクセス手順を開始する装置側、例えばユーザ装置(UE)側に適用される。
図1は本発明の実施例1のランダムアクセスの電力制御方法のフローチャートである。図1に示すように、該方法は以下のステップを含む。
ステップ101:ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロスを用いて、ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算する。
本実施例では、プリアンブルの送信電力を計算する際に、UEにより選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロスを考慮しているため、マルチビームなどの複雑なシナリオでのUEランダムアクセス手順に適応することができる。
本実施例では、基地局は、ビーム走査(beam sweeping)の方式で同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を周期的に送信してもよく、該同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)は同期信号ブロック(SSB:synchronization Signal block)とも称される。基地局は、物理ランダムアクセスチャネルリソース/プリアンブルのセット(PRACH resource/preamble set)を構成し、それを複数のサブセット(subset)に分割してもよく、異なるSS/PBCH blockは異なる物理ランダムアクセスチャネルリソース/プリアンブルのセット(PRACH resource/preamble subset)に関連付けられている。ユーザ装置は、セル検索によりセル及び該セルにおけるSS/PBCH blockを選択し、該SS/PBCH blockに関連付けられているPRACH resource/preamble subsetを決定し、PRACH resource/preamble subsetからPRACH resource及びpreambleを選択し、PRACH resourceを用いてpreambleを含むメッセージを送信してもよい。
本実施例では、ランダムアクセスの試行に失敗した場合、UEはセルからSS/PBCH blockを再選択し、新しいPRACH resource/preamble subsetに切り替えてランダムアクセスの試行を行ってもよい。
本実施例では、UEにより選択されたSS/PBCH blockは変化する可能性があるため、UEにより選択されたSS/PBCH blockに基づいて推定されたパスロスに基づいて、SS/PBCH blockに対応するpreambleの送信電力を正確に計算することができ、マルチビームなどの複雑なシナリオでのUEランダムアクセス手順に適応することができる。
本実施例では、以下の式(3)に従ってpreambleの送信電力PPRACHを計算してもよい。
PRACH=min{PCMAX,c,PPRACH、SSB}[dBm] (3)
ここで、PCMAX,cはUEのセルcでの最大送信電力であり、PPRACH、SSBはUEによりパワーランピングカウンタ、及びSS/PBCH blockに基づいて推定されたパスロスなどに基づいて算出されたpreambleを送信する際に必要な送信電力である。例えば、PPRACH、SSBは以下の式(4)に従って取得されてもよい。
PRACH、SSB=PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL1 (4)
ここで、PL1は少なくともUEにより選択されたSS/PBCH blockに基づいて推定されたパスロスであり、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERはプリアンブル受信目標電力を表し、パワーランピングカウンタに基づいて取得されてもよい。例えば、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは以下の式(5)に従って取得されてもよい。
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE+(POWER_RAMPING_COUNTER-1)*powerRampingStep (5)
ここで、preambleInitialReceivedTargetPower及びpowerRampingStepは、それぞれセルにより構成されたプリアンブルについての初期目標受信電力及びパワーランピングステップである。DELTA_PREAMBLEは、プリアンブルフォーマット(Preamble Format)に基づいて予め定義された電力オフセットである。POWER_RAMPING_COUNTERは、パワーランピングカウンタを表す。
本実施例では、パワーランピングカウンタの初期値は1であってもよく、UEが1回のランダムアクセスの試行を再開する度にパワーランピングカウンタを1ずつ加算してもよい。
本実施例では、UEが1回のランダムアクセスの試行を再開する度にプリアンブル送信カウンタPREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1ずつ加算してもよい。
本実施例では、パワーランピングカウンタPOWER_RAMPING_COUNTERは、プリアンブル送信カウンタPREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERと等しくてもよいし、等しくなくてもよい。
本実施例では、該プリアンブル送信カウンタに1を加算した後の値がセルにより構成された最大送信回数よりも大きくなる場合、UEは上位層に第1ランダムアクセス問題を報告し、UEはセルの再選択を行ってもよい。
本実施例では、UEの具体的な実現方式に基づいてPL1を計算してもよく、例えば、UEにより現在選択されたSS/PBCH blockに対応するUE受信電力の測定値(RSRP1)に基づいて対応するPL1を計算してもよく、例えば以下の式(4-1)に従ってPL1を計算してもよい。
PL1=基地局送信電力-UE受信電力(RSRP1) (4-1)
本実施例では、UEのランダムアクセス手順の別の可能な状況は以下のようになる。接続モード(CONNECTED mode)のUEについて、測定のためのチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を構成してもよく、異なるCSI-RSは異なるビーム(beam)に対応し、異なる物理ランダムアクセスチャネルリソース/プリアンブルのサブセット(PRACH resource/preamble set)に関連付けられてもよく、UEはチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の測定結果に基づいてCSI-RSに対応するPRACH resourceを選択してランダムアクセスを行ってもよい。
本実施例のステップ101において、UEのために構成されたCSI-RSに基づいて推定されたパスロスを用いて、preambleの送信電力を計算してもよい。例えば、以下の式(4-2)に従って、PPRACH,SSBを計算してもよい。
PRACH、SSB=PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL2 (4-2)
ここで、PL2は、UEのために構成されたCSI-RSに基づいて推定されたパスロスである。
本実施例のステップ101では、preambleの送信電力を計算する際に、PL1及びPL2のうちの何れかを用いてもよいし、PL1及びPL2を用いてPL3を形成し、式(4)におけるPL1をPL3に置き換えてもよい。
本実施例では、図1に示すように、該方法は以下のステップをさらに含む。
ステップ102:報告されたユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに関連するランダムアクセス問題が取得された場合、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定する。
本実施例では、報告されたユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに関連するランダムアクセス問題(即ち第2ランダムアクセス問題)が取得された場合、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定することで、UEがpreambleを送信するための送信電力を制御することができ、再選択されたSS/PBCH blockに対応するpreambleを送信する際に高い送信電力の他のUEへの干渉を回避することができる。
本実施例では、UEの上位層によりパワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定してもよく、例えばパワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを所定の値に再設定してもよく、例えばパワーランピングカウンタを0又は半分に設定してもよい。
本実施例では、ステップ102においてパワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定した場合、後続のランダムアクセス試行において、UEは該新たに設定されたパワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップに基づいてpreambleを送信するための送信電力を計算することができるため、preambleの送信電力を制御することができる。
本実施例では、図1に示すように、該方法は以下のステップを含む。
ステップ103:ユーザ装置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を再選択した場合、該ユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに関連するランダムアクセス問題を報告する。
本実施例では、図1に示すように、該方法は以下のステップを含む。
ステップ104:ユーザ装置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を再選択し、且つ第1所定条件が満たされた場合、該ユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに関連するランダムアクセス問題を報告する。
本実施例では、ステップ104に関する第1所定条件は、パワーランピングカウンタが第1閾値N_threよりも大きいこと、及びパワーランピングカウンタ、及び再選択されたSS/PBCH blockに基づいて推定されたパスロスに基づいてUEにより算出されたpreambleの送信電力が第2閾値P_threよりも大きいことのうち少なくとも1つの条件であってもよい。
本実施例のステップ103及び104において、ユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに関連するランダムアクセス問題(即ち第2ランダムアクセス問題)をユーザ装置の上位層に報告してもよく、ユーザ装置の上位層が該第2ランダムアクセス問題を受信した場合、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定する。
本実施例では、図1に示すように、該方法は以下のステップをさらに含んでもよい。
ステップ102a:ユーザ装置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを再選択した場合、又は該ユーザ装置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを再選択し、且つ第2所定条件が満たされた場合、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定する。
本実施例のステップ102aにおいて、第2ランダムアクセス問題を報告することなく、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定してもよい。例えば、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定するためのユニットとカウントを行うユニットとがユーザ装置の同一の層に位置する場合、第2ランダムアクセス問題を報告することなく、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定してもよい。
本実施例では、第2所定条件は、上記第1所定条件として列挙された条件の少なくとも1つであってもよい。
本実施例では、図1に示すように、該方法は以下のステップをさらに含む。
ステップ105:該ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)に関連するパラメータが第3所定条件を満たし、且つ/或いは目標同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)に関連するパラメータが第4所定条件を満たした場合、該目標同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを選択すると決定する。
これによって、UEがランダムアクセス試行を再開することを決定する際に、SS/PBCH blockを再選択するか否かを判断してもよい。このため、SS/PBCH blockを頻繁に選択することを回避することができ、SS/PBCH block間のピンポン効果(ping-pong effect)を回避することができる。
本実施例では、第3所定条件は、以下の条件のうちの任意の1つ又は2つ以上の組み合わせであってもよい。
(1)現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックの受信電力が第3閾値よりも小さいこと
例えば、UEは現在選択されたSS/PBCH blockの受信電力RSRPと第3閾値X[dBm]とを比較してもよく、RSRP<X[dBm]の場合、UEはSS/PBCH blockを再選択し、そうでない場合、UEはSS/PBCH blockを再選択しない。
(2)現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいて算出されたプリアンブルの送信電力PPRACH,SSBとユーザ装置のセル内の最大送信電力PCMAX,cとの差が第4閾値Z[dB]よりも大きいこと
例えば、(PPRACH,SSB-PCMAX,c)>Z[dB]の場合、UEはSS/PBCH blockを再選択し、そうでない場合、UEはSS/PBCH blockを再選択しない。
(3)現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいて算出されたプリアンブルの最大送信電力での送信の回数が第5閾値N以上であること
例えば、現在選択されたSS/PBCH blockに基づいて算出されたプリアンブルの最大送信電力がPmaxであると仮定し、UEが該最大送信電力Pmaxを用いてpreambleを送信した回数がN以上である場合、UEは次のpreambleを再送する際にSS/PBCH blockを再選択し、そうでない場合、UEはSS/PBCH blockを再選択しない。
(4)現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいてランダムアクセス試行を行う時間が第6閾値T[ms]以上であること
例えば、UEが現在のSS/PBCH blockに基づいてランダムアクセス試行を行う時間が第6閾値T[ms]以上である場合、SS/PBCH blockを再選択し、そうでない場合、UEはSS/PBCH blockを再選択しない。
本実施例では、第4所定条件は、以下の条件のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
(1)目標同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックの受信電力と現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックの受信電力との差が第7閾値以上であること
例えば、UEは目標SS/PBCH blockの受信電力RSRP2と現在選択されたSS/PBCH blockの受信電力RSRP1との差(RSRP2-RSRP1)と第7閾値Y[dB]とを比較してもよく、(RSRP2-RSRP1)≧Y[dB]の場合、UEは該目標SS/PBCH blockを新たなSS/PBCH blockとして選択し、そうでない場合、UEはSS/PBCH blockを再選択しない。
(2)該ユーザ装置のセル内の最大送信電力PCMAX,cと目標同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいて算出されたプリアンブルの送信電力P_SSBとの差が第8閾値W[dB]よりも大きいこと
例えば、PCMAX,c-P_SSB>W[dB]の場合、UEは該目標SS/PBCH blockを新たなSS/PBCH blockとして選択し、そうでない場合、UEはSS/PBCH blockを再選択しない。本実施例では、該第1閾値、及び/又は第2閾値、及び/又は第3閾値、及び/又は第4閾値、及び/又は第5閾値、及び/又は第6閾値、及び/又は第7閾値、及び/又は第8閾値は基地局によりUEのために構成してもよい。例えば、基地局は、システムメッセージ、及び/又はRRCシグナリング、及び/又は物理層制御シグナリングなどを介して構成してもよい。また、本実施例はこれに限定されず、例えば、UEは自ら第1閾値~第8閾値のうちの任意の1つ又は2つ以上を構成してもよい。
以下は一例を参照しながら本実施例のUEによるランダムアクセス試行の方法を説明する。図2は本発明の実施例1のUEがランダムアクセス試行を行う方法を示す図である。図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
ステップ201:UEの前回のランダムアクセス試行に失敗し、ランダムアクセス試行を再開することを決定する。
ステップ202:UEは、パワーランピングカウンタPRC、及び現在選択されたSS/PBCH blockに基づいて推定されたパスロスに基づいて、preambleの送信電力PPRACH,SSBを計算する。
ステップ203:(PPRACH,SSB-PCMAX,c)が閾値Z[dB]よりも大きいか否かを判断し、判断結果がNOの場合、ステップ204に進み、判断結果がYESの場合、ステップ208に進む。
ステップ204:SS/PBCH blockを再選択しない。
ステップ205:パワーランピングカウンタPRCに1を加算し、PRCを更新する。
ステップ206:UEは、更新後のパワーランピングカウンタPRC、及び現在選択されたSS/PBCH blockに基づいて推定されたパスロスに基づいて、preambleの送信電力PPRACH,SSBを再計算する。
ステップ207:UEは、SS/PBCH blockを再選択し、該再選択されたSS/PBCH blockに対応するPRACH resourceを選択する。
ステップ208:パワーランピングカウンタPRCが第1閾値N_threよりも大きいか否かを判断し、判断結果がNOの場合、ステップ210に進み、判断結果がYESの場合、ステップ209に進む。
ステップ209:上位層に該第2ランダムアクセス問題を報告し、上位層によりパワーランピングカウンタPRCをリセットし、例えばパワーランピングカウンタPRCを元の値の半分に設定し、或いは上位層によりパワーランピングステップをリセットし、例えばパワーランピングステップを元の値の半分に設定する。
ステップ210:UEは、パワーランピングカウンタPRC、パワーランピングステップ、及び再選択されたSS/PBCH blockに基づいて推定されたパスロスに基づいて、preambleの送信電力PPRACH,SSBを再計算する。
ステップ211:UEは、PPRACH,SSBに基づいて、上記の式(3)に従ってpreambleの送信電力PPRACHを決定し、preambleを送信する。
図2では、破線枠20で示すステップは、UEが新しいSS/PBCH blockを選択した場合に上位層に第2ランダムアクセス問題を報告するプロセスを示している。
本実施例によれば、プリアンブルの送信電力を計算する際に、UEにより選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)に基づいて推定されたパスロスを考慮しているため、マルチビームなどの複雑なシナリオでのUEランダムアクセス手順に適応することができる。また、UEは新たしいSS/PBCH blockを選択した場合にパワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定することで、preambleの送信電力を制御することができ、他のUEへの干渉を回避することができる。また、UEは、所定条件が満たされた場合にのみ、新たしいSS/PBCH blockを選択してpreambleを送信することで、SS/PBCH block間のピンポン効果を回避することができる。
<実施例2>
本発明の実施例2はランダムアクセス方法を提供し、該方法はネットワーク側へのランダムアクセス手順を開始する装置側、例えばユーザ装置(UE)側に適用される。
図3は本発明の実施例2のランダムアクセスの電力制御方法のフローチャートである。図3に示すように、該方法は以下のステップを含む。
ステップ301:第1パラメータを用いてpreambleの送信電力を計算する。
本実施例では、第1パラメータは、例えばUEの単一の受信ビームにより受信されたシーケンスの数N_seq.beam、並びに/又はプリアンブルに含まれるシーケンスの数及び受信ビーム(beam)の数、並びに/又はプリアンブルにより用いられる構成パラメータ若しくはサブキャリア帯域幅(numerology/SCS)、並びに/又はUEのタイプ、並びに/又はUEの送信/受信ビーム(TX/RX beam)のゲインなどを含んでもよい。
また、本実施例では、第1パラメータは、上記の列挙されたパラメータに限定されない。
本実施例では、preambleの送信電力を計算する際に第1パラメータを考慮しているため、preambleの送信電力は複雑な通信シナリオの要求を満たすことができる。
本実施例では、preambleの送信電力P’PRACHは、以下の式(6)に従って決定されてもよい。
PRACH=min{PCMAX,c,P’PRACH,SSB}[dBm] (6)
ここで、PCMAX,cはUEのセルcでの最大送信電力であり、P’PRACH,SSBはUEによりパワーランピングカウンタ、パスロスの推定値、及び第1パラメータに基づいて算出されたpreamble送信時に必要な送信電力である。例えば、第1パラメータは電力オフセットを決定するために用いられてもよく、該電力オフセットはP’PRACH,SSBを計算するための式に導入されてもよい。
1つの態様では、該第1パラメータにより設定された電力オフセットDELTA_P、該パスロスの推定値、及びパワーランピングカウンタに基づいて取得されたプリアンブル受信目標電力(PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER)に基づいて、P’PRACH,SSBを計算してもよい。例えば、P’PRACH,SSBは以下の式(7)に従って取得されてもよい。
P’PRACH,SSB=PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER+PL’+DELTA_P (7)
ここで、PL’は、preambleを送信するパスのパスロスの推定値であり、該パスロスの推定値はUEにより推定されたセルcのダウンリンクのパスロスであってもよい。このように、PL’は、式(1)におけるPLcに等しくてもよい。また、該パスロスの推定値は、UEにより選択されたSS/PBCH blockに基づいて推定されたパスロスであってもよい。このように、PL’は、式(4)におけるPL1、式(4-2)におけるPL2、又はPL3に等しくてもよい。また、PL’が式(4)におけるPL1、PL2又はPL3に等しい場合、本実施例のランダムアクセス方法と実施例1のランダムアクセス方法とを併合してもよく、即ち図3のステップ301と図1のステップ101と併合してもよい。これによって、パワーランピングカウンタ(POWER_RAMPING_COUNTER)、UEにより選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロス、及び第1パラメータに基づいて、preambleの送信電力を計算する。PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは、プリアンブル受信目標電力を表し、パワーランピングカウンタに基づいて取得されてもよく、例えば、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWERは上記の式(5)に基づいて取得されてもよい。
他の態様では、第1パラメータにより設定された電力オフセットDELTA_P及びパワーランピングカウンタに基づいて取得されたプリアンブル受信目標電力、並びにパスロスPL’に基づいてP’PRACH,SSBを計算してもよい。例えば、P’PRACH,SSBは以下の式(8)に従って取得されてもよい。
P’PRACH,SSB=PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER’+PL’ (8)
ここで、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER’は、第1パラメータにより設定された電力オフセットDELTA_P及びパワーランピングカウンタに基づいて取得されたプリアンブル受信目標電力であり、例えば、PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER’は、以下の式(9)を用いて取得されてもよい。
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER’=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE + DELTA_P+(POWER_RAMPING_COUNTER-1)*powerRampingStep (9)
ここで、preambleInitialReceivedTargetPower及びpowerRampingStepは、セルにより構成されたプリアンブルについての初期目標受信電力及びパワーランピングステップである。DELTA_PREAMBLEはプリアンブルフォーマット(Preamble Format)に基づいて予め定義された電力オフセットである。POWER_RAMPING_COUNTERはパワーランピングカウンタを表す。DELTA_Pは該特性パラメータに基づいて設定された電力オフセットである。
上記の式(7)及び式(9)において、電力オフセットDELTA_Pは、加算演算の形でP'PRACH,SSBの計算に導入されるが、本実施例はこれに限定されなく、DELTA_Pは、減算演算、及び/又は乗算演算、及び/又は除算演算、及び/又は指数演算、及び/又は対数演算の形でP’PRACH,SSBの計算に導入されてもよい。また、所定の条件で式(7)又は式(9)に電力オフセットDELTA_Pを導入して、P’PRACH,SSBを計算してもよい。例えば、preambleが短いシーケンスの場合、式(9)において、DELTA_Pを保留してDELTA_PREAMBLEを削除してもよく、即ちDELTA_PREAMBLEをDELTA_Pに置き換えてもよい。また、プリアンブルが長いシーケンスの場合、式(9)において、DELTA_PREAMBLEを保留してDELTA_Pを削除してもよい。
以下は、式(5)及び式(9)におけるDELTA_PREAMBLEの決定方法を説明する。
DELTA_PREAMBLEは、プリアンブルのフォーマットに従って決定されてもよい。
本実施例では、長いシーケンス(シーケンスの長さLは839)のpreambleの場合、format 0(839)を基準フォーマットとして他の各フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値を決定してもよい。短いシーケンスの場合(シーケンスの長さLは127/139、即ち127又は139)のpreambleの場合、短いフォーマット(127/139)におけるフォーマット(例えばフォーマットA0)を基準フォーマットとして他の各フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値を計算してもよい。また、短いシーケンスの基準フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値は、長いシーケンスの基準フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値を参照して取得されてもよい。表1は、各フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値を示している。
表1:
Figure 0007322939000001
表1では、長いシーケンスに対応する各フォーマット0、1、2、3について、表1から対応するDELTA_PREAMBLEを直接決定してもよい。ここで、フォーマット1、2、3に対応するDELTA_PREAMBLEの値は、フォーマット0に対応するDELTA_PREAMBLEの値を参照して取得される。短いシーケンスに対応する各フォーマットについて、短いシーケンスの基準フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値を、各フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値として用いてもよい。また、短いシーケンスの基準フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値は例えば14dBであり、この値はフォーマット0に対応するDELTA_PREAMBLEの値0を基準として取得された値であってもよい。
また、上記の表1では、Δf=15kHzはプリアンブルで使用されるサブキャリアの帯域幅を表す。
また、上記の表1は単なる一例であり、各フォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEの値は他の値であってもよい。
以下は、各特性パラメータに基づいてP’PRACH,SSBを計算する方法を説明する。
1.UEの単一の受信ビームで受信されたシーケンスの数(N_seq.beam)に基づいてP’PRACH,SSBを計算する。
N_seq.beamに基づいて決定された電力オフセットDELTA_P=DELTA_NoS。
本実施例では、長いシーケンス(シーケンスの長さLは839)のpreamble及び短いシーケンス(シーケンスの長さLは127/139)のpreambleの各フォーマットに対応するDELTA_NoSは異なる。表2は、長いシーケンスのpreambleに対応するDELTA_NoSのリストである。
表2:L=839
Figure 0007322939000002
表3は、短いシーケンスのpreambleに対応するDELTA_NoSのリストである。例えば、format A0を基準formatとして短いシーケンスのフォーマットに対応するDELTA_PREAMBLEを計算する場合、以下の式(10)に従ってDELTA_NoSを決定してもよい。
Figure 0007322939000003
表3:L=127/139
Figure 0007322939000004
表1及び表2では、Formatはプリアンブルフォーマット(Preamble Format)を意味し、「#of Sequence」は受信されたシーケンス(sequence)の番号を表す。
長いシーケンスのpreamble又は短いシーケンスのpreambleについて、N_seq.beamに従って、表2又は表3に示すDELTA_NoSを式(7)又は(8)、(9)に代入して、P’PRACH,SSBを計算してもよい。
また、本実施例では、所定の条件で式(7)又は式(9)にDELTA_NoSを導入して、P’PRACH,SSBを計算してもよい。例えば、preambleが短いシーケンス(127/139)の場合、式(7)又は式(9)においてDELTA_NoSを保留してDELTA_PREAMBLEを削除してもよく、即ち、preambleが短いシーケンス(127/139)の場合にのみ、DELTA_Nosのpreamble送信電力への影響を考慮し、DELTA_PREAMBLEをDELTA_NoSに置き換える。また、preambleが長いシーケンス(839)の場合、式(7)又は式(9)においてDELTA_PREAMBLEを保留してDELTA_NoSを削除してもよく、例えば、式(9)を以下の式(9a)に書き換えてもよい。
PREAMBLE_RECEIVED_TARGET_POWER’=preambleInitialReceivedTargetPower+DELTA_PREAMBLE(for 839)/DELTA_NoS(for 127/139)+(POWER_RAMPING_COUNTER-1)*powerRampingStep (9a)
ここで、DELTA_PREAMBLE(for 839)/DELTA_NoS(for 127/139)は、preambleが短いシーケンス(127/139)の場合に、DELTA_NoSの値であり、例えば上記の表3を参照してDELTA_NoSの値を決定し、preambleが長いシーケンス(839)の場合に、DELTA_PREAMBLEの値であり、例えば上記の表1を参照してDELTA_PREAMBLEの値を決定することを表す。
2.プリアンブルで用いられる構成パラメータ又はサブキャリア帯域幅(numerology/SCS)に基づいてP’PRACH,SSBを計算する。
本実施例では、短シーケンスのpreambleの場合、プリアンブルで用いられる構成パラメータ又はサブキャリアの帯域幅に基づいて該短いシーケンスのpreambleの送信電力を計算してもよい。
ここで、プリアンブルで使用される構成パラメータ又はサブキャリアの帯域幅(numerology/SCS)に基づいて決定された電力オフセットは、DELTA_P = DELTA_SCSで表されてもよい。例えば、以下の式(11)に従ってDELTA_SCSを決定してもよい。
DELTA_SCS=10log(μ+1) (11)
ここで、μはpreambleにより用いられるサブキャリアの帯域幅の構成パラメータを表し、preambleにより用いられるサブキャリアの帯域幅ΔfはΔf=15・2μkHzで表されてもよく、μの値は例えば0、1、2又は3などであってもよい。
例えば、SCSが15kHzのpreambleに必要な送信電力を基準送信電力として、Δf=15・2μkHzはpreambleにより用いられるサブキャリアの帯域幅を表し、format A2の例では、基準送信電力に対する電力オフセットDELTA_SCSは以下の表4に示すものであってもよい。
表4:
Figure 0007322939000005
3.UEタイプに基づいてP’PRACH,SSBを計算する。
本実施例では、UEタイプは、例えばUEのサービスタイプを意味してもよく、UEのタイプに基づいて決定された電力オフセットは、DELTA_P=DELTA_UEで表されてもよい。
本実施例では、UEのタイプに対応するDELTA_UEの値を決定するために、UEタイプとDELTA_UEの値との間の対応関係のリストを予め設定してもよい。
以下の表5は、UEのタイプとDELTA_UEの値との対応関係の一例である。
Figure 0007322939000006
上記の表では、UEタイプ0は、UEのサービスタイプがビームマッピングが可能であることを表し、このタイプに対応するDELTA_UEの値は0dBである。UEタイプ1は、UEのサービスタイプがビームマッピングを実行できないことを表し、このタイプに対応するDELTA_UEの値は3dBである。
4.UEの送信/受信ビームのゲインに基づいてP’PRACH,SSBを計算する。
本実施例では、UEの送信/受信ビームのゲインに基づいて決定された電力オフセットは、DELTA_P=DELTA_Beamで表されてもよい。
本実施例では、送信/受信ビームのゲインに対応するDELTA_Beamの値を決定するために、送信/受信ビームのゲインとDELTA_Beamの値との間の対応関係のリスト又は式を予め設定してもよい。
本実施例では、DELTA_NoS、DELTA_SCS、DELTA_UE及びDELTA_Beamのうちの少なくとも1つをDELTA_PとしてP'PRACH,SSBを計算してもよいし、それらの2つ以上の組み合わせをDELTA_PとしてP'PRACH,SSBを計算してもよい。
本実施例では、UEは、第1実施例と同様な方式で、preambleを送信するためにSS/PBCH blockを再選択するか否かを決定してもよい。また、UEがSS/PBCH blockを再選択した場合、実施例1の方式を用いてUEの該第2ランダムアクセス問題を報告するタイミングを決定してもよい。また、UEの上位層によるパワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定する方式も実施例1と同様である。
5.プリアンブルに含まれるシーケンスの数及び受信ビーム(beam)の数に基づいてP’PRACH,SSBを計算する。
具体的な方法は上記1と同様である。
本実施例によれば、preambleの送信電力を計算する際に、第1パラメータを考慮することで、preambleの送信電力は複雑な通信シナリオの要求を満たすことができる。
<実施例3>
本実施例3はランダムアクセスの電力制御装置を提供する。該装置の問題解決の原理は実施例1及び実施例2の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例1及び実施例2の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
図4は本発明の実施例3のランダムアクセスの電力制御装置を示す図である。図4に示すように、ランダムアクセスの電力制御装置400は第1計算部401を含む。第1計算部401は、ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算する。
本実施例では、第1計算部401は、ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロスを用いて、該ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算する。
本実施例では、図4に示すように、ランダムアクセスの電力制御装置400は、第1設定部402をさらに有してもよい。第1設定部402は、報告されたユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに関連するランダムアクセス問題が取得された場合、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定する。本実施例では、該第1設定部402はUEの上位層により実現されてもよく、該UEの上位層は例えば媒体アクセス制御(MAC:Media Access Control)層であってもよい。
本実施例では、図4に示すように、ランダムアクセスの電力制御装置400は、第1報告部403をさらに有してもよい。第1報告部403は、ユーザ装置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を再選択した場合、第1設定部402にユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに関連する該ランダムアクセス問題を報告する。
本実施例では、図4に示すように、ランダムアクセスの電力制御装置400は、第2報告部404をさらに有してもよい。第2報告部404は、ユーザ装置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を再選択し、且つ第1所定条件が満たされた場合、第1設定部402にユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに関連する該ランダムアクセス問題を報告する。
本実施例では、該第1所定条件は、パワーランピングカウンタが第1閾値よりも大きいこと、及び該ユーザ装置により再選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいて推定されたパスロスを用いて該ユーザ装置により算出された送信電力が第2閾値よりも大きいことのうち少なくとも1つの条件である。
本実施例では、図4に示すように、ランダムアクセスの電力制御装置400は、第2設定部402aをさらに有してもよい。第2設定部402aは、ユーザ装置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを再選択した場合、又はユーザ装置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを再選択し、且つ第2所定条件が満たされた場合、パワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定する。
本実施例では、第2設定部402aに該UEにより再選択されたSS/PBCH blockに関連するランダムアクセス問題(即ち第2ランダムアクセス問題)を報告することなく、第2設定部402aはパワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定してもよい。ここで、第2設定部402aは、例えばUEの物理層に位置してもよい。
本実施例では、第2所定条件は上記の第1所定条件において列挙された少なくとも1つの条件であってもよい。
本実施例では、図4に示すように、ランダムアクセスの電力制御装置400は、第1決定部405をさらに有してもよい。第1決定部405は、該ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)に関連するパラメータが第3所定条件を満たし、且つ/或いは目標同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)に関連するパラメータが第4所定条件を満たした場合、該目標同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを選択すると決定する。
本実施例では、該第3所定条件は、現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックの受信電力が第3閾値よりも小さいこと、現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいて算出された該プリアンブルの送信電力と該ユーザ装置のセル内の最大送信電力との差が第4閾値よりも大きいこと、現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいて算出された該プリアンブルの最大送信電力での送信の回数が第5閾値以上であること、及び現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいてランダムアクセス試行を行う時間が第6閾値以上であることのうち少なくとも1つの条件を含む。
本実施例では、該第4所定条件は、目標同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックの受信電力と現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックの受信電力との差が第7閾値以上であること、及び該ユーザ装置のセル内の最大送信電力と目標同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックに基づいて算出された該プリアンブルの送信電力との差が第8閾値よりも大きいことのうち少なくとも1つの条件を含んでもよい。
本実施例では、第1計算部401は、送信電力を計算する際に、ユーザ装置に関連する特性パラメータに基づいて該送信電力を計算してもよい。言い換えれば、第1計算部401は、パワーランピングカウンタ、ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロス、及び該ユーザ装置に関連する特性パラメータに基づいて、該ユーザ装置がランダムアクセス手順において該プリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算してもよい。
例えば、第1計算部401は、第1パラメータにより設定された電力オフセット、パスロス、及びパワーランピングカウンタに基づいて取得されたプリアンブル受信目標電力に基づいて、送信電力を計算してもよい。或いは、第1計算部401は、第1パラメータにより設定された電力オフセット及びパワーランピングカウンタに基づいて取得されたプリアンブル受信目標電力、並びにパスロスに基づいて、送信電力を計算してもよい。
本実施例では、第1パラメータは、該ユーザ装置の単一の受信ビームにより受信されたシーケンスの数(N_seq.beam)、並びに/又はプリアンブルにより用いられる構成パラメータ若しくはサブキャリア帯域幅、並びに/又はユーザ装置のタイプ、並びに/又はユーザ装置の送信/受信ビームのゲインを含んでもよい。
本実施例では、所定の条件で該第1パラメータの送信電力への影響を考慮してもよい。例えば、preambleが短いシーケンス(127/139)の場合、該第1パラメータの送信電力への影響を考慮し、preambleが長いシーケンス(839)の場合、該第1パラメータの送信電力への影響を考慮しない。
本実施例では、第1パラメータに基づいて電力オフセットを計算して送信電力を計算する具体的な方法は、実施例2の説明を参照してもよく、本実施例ではその説明を省略する。
本実施例に係るランダムアクセス装置によれば、マルチビームなどの複雑なシナリオでのUEランダムアクセス手順に適応することができる。また、UEは新たしいSS/PBCH blockを選択した場合にパワーランピングカウンタ及び/又はパワーランピングステップを設定することで、preambleの送信電力を制御することができ、他のUEへの干渉を回避することができる。また、UEは、所定条件が満たされた場合にのみ、新たしいSS/PBCH blockを選択してpreambleを送信することで、SS/PBCH block間のピンポン効果を回避することができる。
<実施例4>
本実施例4はランダムアクセスの電力制御装置を提供する。該装置の問題解決の原理は実施例2の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例2の方法の実施を参考してもよく、同様な内容について説明を省略する。
図5は本発明の実施例4のランダムアクセスの電力制御装置を示す図である。図5に示すように、ランダムアクセスの電力制御装置500は第2計算部501を含む。第2計算部501は、ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算する。
本実施例では、第2計算部501は、ユーザ装置に関連する第1パラメータに基づいて送信電力を計算してもよい。ここで、該第1パラメータは、ユーザ装置の単一の受信ビームにより受信されたシーケンスの数(N_seq.beam)、並びに/又はプリアンブルにより用いられる構成パラメータ若しくはサブキャリア帯域幅、並びに/又はユーザ装置のタイプ、並びに/又はユーザ装置の送信/受信ビームのゲインなどを含む。
本実施例では、第1パラメータに基づいて電力オフセットを計算して送信電力を計算する具体的な方法は、実施例2の説明を参照してもよく、本実施例ではその説明を省略する。
本実施例に係るランダムアクセス装置によれば、マルチビームなどの複雑なシナリオでのUEランダムアクセス手順に適応することができる。
<実施例5>
本実施例5はユーザ装置を提供し、該ユーザ装置は実施例3又は実施例4に記載のランダムアクセスの電力制御装置400又はランダムアクセスの電力制御装置500が配置されている。
図6は本発明の実施例のユーザ装置を示す図である。図6に示すように、ユーザ装置600は、中央処理装置(CPU)601及びメモリ602を含んでもよく、メモリ602は中央処理装置601に接続される。ここで、メモリ602は、各種のデータ及びデータ処理のプログラムを記憶し、中央処理装置601の制御により該プログラムを実行し、ランダムアクセスを行う。
1つの態様では、ランダムアクセスの電力制御装置400又はランダムアクセスの電力制御装置500の機能は中央処理装置601に統合されてもよい。ここで。中央処理装置601は、実施例1又は実施例2に記載されたランダムアクセス方法を実現するように構成されてもよい。
例えば、中央処理装置601は、ユーザ装置により選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロスを用いて、ユーザ装置がランダムアクセス手順においてプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算するように構成されてもよい。或いは、中央処理装置601は、第1パラメータを用いて該送信電力を計算するように構成されてもよい。
なお、中央処理装置601の他の構成方法は実施例1及び実施例2を参照してもよく、ここでその説明を省略する。
もう1つの態様では、ランダムアクセスの電力制御装置400又はランダムアクセスの電力制御装置500は中央処理装置601とそれぞれ配置されてもよく、例えばランダムアクセスの電力制御装置400又はランダムアクセスの電力制御装置500は中央処理装置601に接続されたチップであり、図6に示すランダムアクセスの電力制御部は、中央処理装置601の制御によりランダムアクセスの電力制御装置400又はランダムアクセスの電力制御装置500の機能を実現してもよい。
図6に示すように、ユーザ装置600は、通信モジュール603、入力部604、ディスプレイ606、音声処理部605、アンテナ607及び電源608などをさらに含んでもよい。ここで、上記構成部の機能は従来技術と同様であり、ここでその説明を省略する。なお、ユーザ装置600は図6に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ユーザ装置600は、図6に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
本実施例によれば、該UEはマルチビームなどの複雑なシナリオでのUEランダムアクセス手順に適応することができる。
<実施例6>
図7A及び図7Bは実施例6の通信システムを示す他の図である。図7Aに示すように、通信システム700は、ネットワーク側の1つのネットワーク装置701及びユーザ装置702を含む。ユーザ装置702は、ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロスを用いて、ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算する。或いは、ユーザ装置702は、第1パラメータを用いて該送信電力を計算する。ネットワーク側の1つのネットワーク装置701はUE702により送信されたプリアンブルを受信する。また、ネットワーク側の1つのネットワーク装置701は、ユーザ装置702のために、ユーザ装置702により用いられる上記の第1閾値~第8閾値のうちの任意の1つ又は2つ以上を構成してもよい。
図7Bに示すように、通信システム700は、ネットワーク側の複数のネットワーク装置701及びユーザ装置702を含む。ユーザ装置702は、ユーザ装置により現在選択された同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)及び/又はチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)に基づいて推定されたパスロスを用いて、ユーザ装置がランダムアクセスプリアンブルを送信する際に用いられる送信電力を計算する。或いは、ユーザ装置702は、第1パラメータを用いて該送信電力を計算する。ネットワーク側の複数のネットワーク装置701はUE702により送信されたプリアンブルを受信する。また、ネットワーク側の複数のネットワーク装置701は、ユーザ装置702のために、ユーザ装置702により用いられる上記の第1閾値~第8閾値のうちの任意の1つ又は2つ以上を構成してもよい。
ここで、ユーザ装置702の構成は実施例5に記載されたものであり、該システムの作動フローは実施例1~4に記載されたものであり、ここでその内容を援用し、ここでその説明を省略する。
本実施例によれば、該システムはマルチビームなどの複雑なシナリオでのUEランダムアクセス手順に適応することができる。
<実施例7>
本発明の実施例7は情報指示方法を提供し、該情報指示方法はネットワーク側、例えばネットワーク装置に適用される。
図8は本実施例の情報指示方法のフローチャートである。図8に示すように、該情報指示方法は以下のステップを含んでもよい。
ステップ801:現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を送信する。
本実施例では、第1指示情報及び/又は第2指示情報を送信することで、UEがデータの送受信及び測定を容易に行うために、SS/PBCH blockを送信するために用いられる時間周波数リソースを指示することができる。
本実施例では、異なる周波数範囲について、SS/PBCH block又は同期リソースセット(SS burst set)の送信周期に対応するSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの数の上限L、及び異なる上限での全ての可能なSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの位置を予め定義してもよい。例えば、以下のようなものを含む。
周波数が3GHz未満、L=4;
周波数が3GHz~6GHz、L=8;
周波数が6GHz~52.6GHz、L=64
上記の時間周波数リソースの上限と位置に基づいて、ネットワーク装置は、SS/PBCH blockの1つの周期におけるSS/PBCH blockを送信するための実際の時間周波数リソースの数及び各時間周波数リソースの位置に構成されてもよい。
本実施例では、ネットワーク装置は、第1指示情報及び/又は第2指示情報を送信することで、UEがデータの送受信及び測定を容易に行うために、SS/PBCH blockを送信するために用いられる時間周波数リソースを指示することができる。
本実施例では、該第1指示情報及び/又は該第2指示情報は、以下の何れかであってもよい。
1.時間周波数リソースにおける各所定位置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報
ここで、該時間周波数リソースにおける各所定位置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報はビットであってもよい。該所定位置は、例えばネットワーク装置により予め構成されてもよく、SS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの位置であってもよい。
本実施例では、該第1指示情報及び/又は第2指示情報はビットマップ(bit-map)に基づいて指示されてもよい。例えば、各所定位置について、1つのbitにより、該位置の時間周波数リソースが実際にSS/PBCH blockを送信するために用いられるか否かを指示してもよい。例えば、該bitが1である場合、該所定位置のリソースが実際にSS/PBCH blockを送信するために用いられることを指示し、該bitが0である場合、該所定位置のリソースが実際にSS/PBCH blockを送信するために用いられないことを指示する。
2.時間周波数リソースにおける各所定位置のグループが同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報
本実施例では、該第1指示情報及び/又は第2指示情報はグループのビットマップ(bit-map)に基づいて指示されてもよい。例えば、1つのスロット(slot)における所定数(例えば2つ)の所定位置を1つのグループとし、各グループについて、1つのbitにより、該グループの時間周波数リソースが実際にSS/PBCH blockを送信するために用いられるか否かを指示してもよい。例えば、該bitが1である場合、該グループのリソースのうち少なくとも1つのリソースが実際にSS/PBCH blockを送信するために用いられることを指示し、該bitが0である場合、該グループの全てのリソースが実際にSS/PBCH blockを送信するために用いられないことを指示する。本実施例では、所定位置の数の上限が4である場合(各グループの所定位置の数が2である)、2bitsの情報を用いて、各グループにSS/PBCH blockを実際に送信するためのリソースがあるか否かを指示してもよい。
3.所定の送信パターン(pattern)に対応するインデックス(index)
本実施例では、SS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースにより形成された送信パターン(pattern)を予め定義し、所定の送信パターンとインデックスとの対応関係を設定してもよい。これによって、第1指示情報及び/又は第2指示情報にインデックスが含まれる場合、ユーザ装置は、インデックスに基づいて送信パターンを決定し、SS/PBCH blockを実際に送信するための時間周波数リソースの数及び/又は位置を決定することができる。
本実施例では、所定の送信パターンは、例えば1つのスロット(slot)における前の1つの可能なリソース位置のみを用いてSS/PBCH blockを送信することであってもよい。
4.時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置、及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数
例えば、第1指示情報及び/又は第2指示情報は、SS/PBCH blockの1つの送信周期に対応するSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの総数、及び/又は最後の1つの時間周波数リソースの位置を含んでもよい。この場合、SS/PBCH blockは、送信の総数又は時間周波数リソースの終点になるまで、所定の時間周波数リソースの最初の位置から連続的に送信される。
5.時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最初の位置、並びに同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数
例えば、第1指示情報及び/又は第2指示情報は、SS/PBCH blockの1つの送信周期に対応するSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの最初の位置、並びにSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの最後の位置及び/又はSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの総数を含んでもよい。
本実施例では、図8に示すように、該方法は以下のステップをさらに含んでもよい。
ステップ802:時間周波数リソースの各所定位置のグループを構成する。
これによって、ユーザ装置は、該構成情報を受信することで、第1指示情報及び/又は第2指示情報に基づいて、SS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースのグループを決定することができる。
本実施例では、図8に示すように、該方法は以下のステップをさらに含んでもよい。
ステップ803:該所定の送信パターンとインデックスとの対応関係を構成する。
これによって、ユーザ装置は、該構成情報を受信することで、第1指示情報及び/又は第2指示情報に基づいて、SS/PBCH blockを送信するための送信パターンを決定することができる。
本実施例では、ネットワーク装置は、システム情報(SI:System Information)及び/又は無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して該第1指示情報を送信してもよい。ここで、該システム情報は、例えば物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、及び/又は残りの最小システム情報(RMSI:Remaining Minimum System Information)、及び/又は他の情報を含んでもよい。
本実施例では、ネットワーク装置は、測定構成情報、及び/又はリダイレクション構成情報、及び/又はハンドオーバコマンドを介して該第2指示情報を送信してもよい。
本実施例では、ネットワーク装置は、SS/PBCH blockの1つの周期におけるSS/PBCH blockを実際に送信するための時間周波数リソースの数及び各時間周波数リソースの位置に構成され、該構成の結果に基づいて第1指示情報を生成してもよい。
本実施例では、隣接セルのネットワーク装置は、該隣接セルのネットワーク装置の構成結果に基づいて生成された第1指示情報を送信してもよい。現在のサービングセルのネットワーク装置は、該隣接セルのネットワーク装置により送信された第1指示情報を受信した場合、該第1指示情報を処理し、第2指示情報を生成してもよい。
例えば、本実施例では、現在のサービングセルのネットワーク装置は、隣接セルにより送信された第1指示情報に基づいて、SS/PBCH blockを実際に送信するための時間周波数リソースを決定し、該決定された時間周波数リソースに基づいてUEの測定ウィンドウを決定し、該測定ウィンドウを用いて第2指示情報を生成してもよい。これによって、該第2指示情報は、各隣接セルの測定ウィンドウにおけるSS/PBCH blockを伝送するための時間周波数リソースの構成状況のみを指示してもよい。ここで、該測定ウィンドウは、該隣接セルの全ての可能なSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの位置をカバーできない可能性がある。
本実施例では、UEは、該第2指示情報に基づいて、隣接セルのSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの構成状況を取得することができる。
本実施例によれば、UEは、データの送受信及び測定を容易に行うことができる。
<実施例8>
本発明の実施例8は情報指示方法を提供し、該情報指示方法はユーザ装置側、例えばユーザ装置に適用される。
図9は本実施例の情報指示方法のフローチャートである。図9に示すように、該情報指示方法は以下のステップを含んでもよい。
ステップ901:現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を受信する。
本実施例では、第1指示情報及び/又は第2指示情報を受信することで、UEがデータの送受信及び測定を容易に行うために、SS/PBCH blockを送信するために用いられる時間周波数リソースを指示することができる。
本実施例では、第1指示情報及び/又は第2指示情報についての説明は、実施例7を参照してもよい。
本実施例では、図9に示すように、該方法は以下のステップをさらに含んでもよい。
ステップ902:各所定位置の前記グループの構成情報を受信する。
これによって、ユーザ装置は、該構成情報を受信することで、第1指示情報及び/又は第2指示情報に基づいて、SS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースのグループを決定することができる。
本実施例では、図9に示すように、該方法は以下のステップをさらに含んでもよい。
ステップ903:該所定の送信パターンとインデックスとの対応関係の構成情報を受信する。
これによって、ユーザ装置は、該構成情報を受信することで、第1指示情報及び/又は第2指示情報に基づいて、SS/PBCH blockを送信するための送信パターンを決定することができる。
本実施例では、ユーザ装置は、システム情報(SI:System Information)及び/又は無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して該第1指示情報を受信してもよい。
本実施例では、ユーザ装置は、測定構成情報、及び/又はリダイレクション構成情報、及び/又はハンドオーバコマンドを介して該第2指示情報を受信してもよい。
本実施例によれば、UEは、データの送受信及び測定を容易に行うことができる。
<実施例9>
本発明の実施例は、送信端に配置された情報指示装置を提供し、本実施例9は実施例7の情報指示方法に対応し、同様な内容についてその説明を省略する。
図10本発明の実施例の情報指示装置を示す図である。図10に示すように、情報指示装置1000は、第1送信部1001を含む。
第1送信部1001は、現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を送信する。
本実施例では、第1送信部1001は、システム情報(SI:System Information)及び/又は無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して該第1指示情報を送信してもよい。
本実施例では、第1送信部1001は、測定構成情報、及び/又はリダイレクション構成情報、及び/又はハンドオーバコマンドを介して該第2指示情報を送信してもよい。
本実施例では、第1指示情報及び/又は第2指示情報についての説明は実施例7を参照してもよい。
本実施例では、図10に示すように、情報指示装置1000は、各所定位置のグループを構成する第1構成部1002をさらに含んでもよい。
本実施例では、図10に示すように、情報指示装置1000は、該所定の送信パターンとインデックスとの対応関係を構成する第2構成部1003をさらに含んでもよい。
本実施例では、ネットワーク装置は、SS/PBCH blockの1つの周期におけるSS/PBCH blockを実際に送信するための時間周波数リソースの数及び各時間周波数リソースの位置に構成され、該構成の結果に基づいて第1指示情報を生成してもよい。
本実施例では、隣接セルのネットワーク装置は、該隣接セルのネットワーク装置の構成結果に基づいて生成された第1指示情報を送信してもよい。現在のセルのネットワーク装置の情報指示装置1000は、該隣接セルのネットワーク装置により送信された第1指示情報を受信した場合、該第1指示情報を処理し、第2指示情報を生成してもよい。このため、本発明の情報指示装置1000は、指示情報生成部(図示せず)をさらに有してもよい。指示情報生成部による第2指示情報の生成方法について、実施例7における説明を参照してもよい。
UEは、該第2指示情報に基づいて、隣接セルのSS/PBCH blockを送信するための時間周波数リソースの構成状況を取得することができる。
本実施例によれば、UEは、データの送受信及び測定を容易に行うことができる。
<実施例10>
本発明の実施例は、受信端に配置された情報指示装置を提供する。本実施例は実施例8の情報指示方法に対応し、同様な内容についてその説明を省略する。
図11は本発明の実施例の情報指示装置を示す図である。図11に示すように、該情報指示装置1100は、第1受信部1101を含んでもよい。
第1受信部1101は、現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を受信する。
本実施例では、第1受信部1101は、システム情報(SI:System Information)及び/又は無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して該第1指示情報を受信してもよい。
本実施例では、第1受信部1101は、測定構成情報、及び/又はリダイレクション構成情報、及び/又はハンドオーバコマンドを介して該第2指示情報を受信してもよい。
本実施例では、図11に示すように、情報指示装置1100は、各所定位置の前記グループの構成情報を受信する第2受信部1102をさらに含んでもよい。
本実施例では、図11に示すように、情報指示装置1100は、該所定の送信パターンとインデックスとの対応関係の構成情報を受信する第3受信部1103をさらに含んでもよい。
本実施例によれば、UEは、データの送受信及び測定を容易に行うことができる。
<実施例11>
本発明の実施例は、通信システムをさらに提供し、実施例7~10と同様な内容についてその説明を省略する。
本実施例では、通信システムは、実施例9に記載された情報指示装置1000が配置された送信端と、実施例10に記載された情報指示装置1100が配置された受信端と、を含んでもよい。
図12は、本発明の実施例の通信システムを示す図であり、ユーザ装置を送信端とし、基地局を受信端とする場合を示している。図12に示すように、通信システム1200は、基地局1201及びユーザ装置1202を含んでもよい。ここで、基地局1201には例えば実施例9に記載された情報指示装置1000が配置され、ユーザ装置1202には例えば実施例10に記載された情報指示装置1100が配置されている。
本発明の実施例は受信端をさらに提供し、該受信端は例えば基地局であってもよいが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であってもよい。以下は基地局を一例にして説明する。
図13は本発明の実施例の基地局を示す図である。図13に示すように、基地局1300は、中央処理装置(CPU)200及びメモリ210を含んでもよく、メモリ210は中央処理装置200に接続される。メモリ210は、各種のデータを記憶してもよいし、情報処理のプログラムをさらに記憶し、中央処理装置200の制御で該プログラムを実行してもよい。
ここで、中央処理装置200は、情報指示装置1000の機能を実現するように構成されてもよい。
例えば、中央処理装置200は、基地局が実施例7に記載された情報指示方法を実行するように、制御を行うことができるように構成されてもよい。
また、図13に示すように、基地局1300は、送受信機220及びアンテナ230などをさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、基地局1300は図13に示す全てのユニットを含む必要がない。また、基地局1300は、図13に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
本発明の実施例は送信端をさらに提供し、該送信端は例えばユーザ装置であってもよいが、本発明はこれに限定されず、他のネットワーク装置であってもよい。以下はユーザ装置を一例にして説明する。
図14は本発明の実施例のユーザ装置を示す図である。図14に示すように、ユーザ装置1400は、中央処理装置100及びメモリ140を含んでもよく、メモリ140は中央処理装置100に接続される。なお、該図は単なる例示的なものであり、電気通信機能又は他の機能を実現するように、他の種類の構成を用いて、該構成を補充又は代替してもよい。
ここで、中央処理装置100は、情報指示装置1100の機能を実現するように構成されてもよい。
例えば、中央処理装置100は、ユーザ装置が実施例8に記載された情報指示方法を実行するように、制御を行うことができるように構成されてもよい。
図14に示すように、ユーザ装置1400は、通信モジュール110、入力部120、ディスプレイ160、及び電源170をさらに含んでもよい。上記部材の機能は従来技術と類似し、ここでその説明を省略する。なお、ユーザ装置1400は図14に示す全てのユニットを含む必要がない。また、ユーザ装置1400は、図14に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
本発明の実施例は、ランダムアクセスの電力制御装置又はユーザ装置においてプログラムを実行する際に、該ランダムアクセスの電力制御装置又はユーザ装置に、実施例1、2に記載のランダムアクセスの電力制御方法を実行させる、コンピュータ読み取り可能なプログラムをさらに提供する。
本発明の実施例は、ランダムアクセスの電力制御装置又はユーザ装置に、実施例1、2に記載のランダムアクセスの電力制御方法を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶する、記憶媒体をさらに提供する。
本発明の実施例は、情報装置又はネットワーク装置においてプログラムを実行する際に、該情報装置又はネットワーク装置に、実施例7に記載の情報指示方法を実行させる、コンピュータ読み取り可能なプログラムをさらに提供する。
本発明の実施例は、情報装置又はネットワーク装置に、実施例7に記載の情報指示方法を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶する、記憶媒体をさらに提供する。
本発明の実施例は、情報装置又はユーザ装置においてプログラムを実行する際に、該情報装置又はユーザ装置に、実施例8に記載の情報指示方法を実行させる、コンピュータ読み取り可能なプログラムをさらに提供する。
本発明の実施例は、情報装置又はユーザ装置に、実施例8に記載の情報指示方法を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶する、記憶媒体をさらに提供する。
本発明の以上の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアを結合して実現されてもよい。本発明はコンピュータが読み取り可能なプログラムに関し、該プログラムはロジック部により実行される際に、該ロジック部に上述した装置又は構成要件を実現させる、或いは該ロジック部に上述した各種の方法又はステップを実現させることができる。本発明は上記のプログラムを記憶するための記憶媒体、例えばハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、フラッシュメモリ等に関する。
本発明の実施例を参照しながら説明したランダムアクセス装置におけるランダムアクセス方法は、ハードウェア、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュール、又は両者の組み合わせで実施されてもよい。例えば、図4、図5、図10、図11に示す機能的ブロック図における1つ若しくは複数、又は機能的ブロック図の1つ若しくは複数の組み合わせは、コンピュータプログラムフローの各ソフトウェアモジュールに対応してもよいし、各ハードウェアモジュールに対応してもよい。これらのソフトウェアモジュールは、図1、図3、図8、図9に示す各ステップにそれぞれ対応してもよい。これらのハードウェアモジュールは、例えばフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)を用いてこれらのソフトウェアモジュールをハードウェア化して実現されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、モバイルハードディスク、CD-ROM又は当業者にとって既知の任意の他の形の記憶媒体に位置してもよい。プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ったり、記憶媒体に情報を書き込むように該記憶媒体をプロセッサに接続してもよいし、記憶媒体がプロセッサの構成部であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。該ソフトウェアモジュールは移動端末のメモリに記憶されてもよいし、移動端末に挿入されたメモリカードに記憶されてもよい。例えば、機器(例えば移動端末)が比較的に大きい容量のMEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置を用いる場合、該ソフトウェアモジュールは該MEGA-SIMカード又は大容量のフラッシュメモリ装置に記憶されてもよい。
図4、図5、図10、図11に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロックおよび/または機能ブロックの一つ以上の組合せは、本願に記載されている機能を実行するための汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理装置、ディスクリートハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の適切な組み合わせで実現されてもよい。図4、図5、図10、図11に記載されている機能的ブロック図における一つ以上の機能ブロックおよび/または機能ブロックの一つ以上の組合せは、例えば、コンピューティング機器の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSP通信と組み合わせた1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成で実現されてもよい。
以上、具体的な実施形態を参照しながら本発明を説明しているが、上記の説明は、例示的なものに過ぎず、本発明の保護の範囲を限定するものではない。本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び変更を行ってもよく、これらの変形及び変更も本発明の範囲内のものである。
また、上述の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
情報指示装置であって、
現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を送信する第1送信手段、を含む、装置。
(付記2)
第1送信手段は、システム情報(SI:System Information)及び/又は無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して前記第1指示情報を送信する、付記1に記載の装置。
(付記3)
前記第1指示手段は、測定構成情報、及び/又はリダイレクション構成情報、及び/又はハンドオーバコマンドを介して前記第2指示情報を送信する、付記1に記載の装置。
(付記4)
前記第1指示情報及び/又は前記第2指示情報は、
時間周波数リソースにおける各所定位置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報、又は
時間周波数リソースにおける各所定位置のグループが同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報、又は
所定の送信パターン(pattern)に対応するインデックス(index)、又は
時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置、及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数、又は
時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最初の位置、並びに同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数を含む、付記1に記載の装置。
(付記5)
各所定位置の前記グループを構成する第1構成手段、をさらに含む、付記4に記載の装置。
(付記6)
前記所定の送信パターンとインデックスとの対応関係を構成する第2構成手段、をさらに含む、付記4に記載の装置。
(付記7)
情報指示装置であって、
現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を受信する第1受信手段、を含む、装置。
(付記8)
第1受信手段は、システム情報(SI:System Information)及び/又は無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して前記第1指示情報を受信する、付記7に記載の装置。
(付記9)
前記第1受信手段は、測定構成情報、及び/又はリダイレクション構成情報、及び/又はハンドオーバコマンドを介して前記第2指示情報を受信する、付記7に記載の装置。
(付記10)
前記第1指示情報及び/又は前記第2指示情報は、
時間周波数リソースにおける各所定位置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報、又は
時間周波数リソースにおける各所定位置のグループが同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報、又は
所定の送信パターン(pattern)に対応するインデックス(index)、又は
時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置、及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数、又は
時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最初の位置、並びに同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数を含む、付記7に記載の装置。
(付記11)
各所定位置の前記グループの構成情報を受信する第2受信手段、をさらに含む、付記10に記載の装置。
(付記12)
前記所定の送信パターンとインデックスとの対応関係の構成情報を受信する第3受信手段、をさらに含む、付記10に記載の装置。
(付記12)
請求項1に記載の情報指示装置が配置された送信端と、
請求項7に記載の情報指示装置が配置された受信端と、を含む、通信システム。
(付記13)
ネットワーク側に適用される情報指示方法であって、
現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を送信するステップ、を含む、方法。

Claims (8)

  1. 情報指示装置であって、
    現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を送信する第1送信手段、を含
    前記第1指示情報及び/又は前記第2指示情報は、
    時間周波数リソースにおける各所定位置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報、又は
    時間周波数リソースにおける各所定位置のグループが同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報を含む、装置。
  2. 前記第1送信手段は、システム情報(SI:System Information)及び/又は無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して前記第1指示情報を送信する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1送信手段は、測定構成情報、及び/又はリダイレクション構成情報、及び/又はハンドオーバコマンドを介して前記第2指示情報を送信する、請求項1に記載の装置。
  4. 前記第1指示情報及び/又は前記第2指示情報は
    所定の送信パターン(pattern)に対応するインデックス(index)、又は
    時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置、及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数、又は
    時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最初の位置、並びに同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数をさらに含む、請求項1に記載の装置。
  5. 情報指示装置であって、
    現在のセルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第1指示情報、並びに/又は隣接セルの同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(SS/PBCH block)を送信する時間周波数リソースの位置及び/若しくは数を示すための第2指示情報を受信する第1受信手段、を含
    前記第1指示情報及び/又は前記第2指示情報は、
    時間周波数リソースにおける各所定位置が同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報、又は
    時間周波数リソースにおける各所定位置のグループが同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するために用いられるか否かを示す情報を含む、装置。
  6. 前記第1受信手段は、システム情報(SI:System Information)及び/又は無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングを介して前記第1指示情報を受信する、請求項5に記載の装置。
  7. 前記第1受信手段は、測定構成情報、及び/又はリダイレクション構成情報、及び/又はハンドオーバコマンドを介して前記第2指示情報を受信する、請求項5に記載の装置。
  8. 前記第1指示情報及び/又は前記第2指示情報は
    所定の送信パターン(pattern)に対応するインデックス(index)、又は
    時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置、及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数、又は
    時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最初の位置、並びに同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための最後の位置及び/若しくは前記時間周波数リソースにおける同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロックを送信するための位置の総数をさらに含む、請求項5に記載の装置。
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