(第1実施形態)
以下、遊技機の一実施形態を図1~図13にしたがって説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1には、遊技機としてのパチンコ遊技機10と、遊技場の島設備においてパチンコ遊技機10に併設されるカードユニットCUと、を示している。
カードユニットCUは、記憶媒体としてのプリペイドカードを投入するための投入返却口CUaが設けられている。また、カードユニットCUでは、プリペイドカードを返却する場合、投入返却口CUaからプリペイドカードが返却される。プリペイドカードには、例えば、遊技に使用可能な価値としてのカード残額や、獲得した獲得価値としての獲得球数が記憶される。
パチンコ遊技機10は、枠体11を備えている。枠体11は、外枠12と、中枠13と、前枠14と、を備えている。外枠12は、遊技場などの遊技機設置設備(所謂、島設備)に固定される。中枠13は、外枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。中枠13には、遊技盤20を含む遊技盤ユニットが固定される。遊技盤ユニットは、遊技盤20及び各種の基板を含んで構成されている。前枠14は、遊技盤20の前面を覆うように、中枠13の前面側に開閉可能に支持されている。前枠14には、遊技盤20を保護する保護ガラス15が支持されている。なお、図1において、保護ガラス15は、一部を残して図示が省略されているが、実際には前枠14の開口部14aの全体を覆っている。中枠13及び前枠14は、外枠12に開閉可能に支持されている。
パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、発射ハンドル16を備えている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、パチンコ遊技機10にて遊技を行うときに用いられる遊技媒体(第1の遊技媒体)としての遊技球が発射される。すなわち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。
パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、装飾ランプ17を備えている。装飾ランプ17は、演出の1つとして、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、「発光演出」と示す)を実行する。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、音を出力するスピーカ18を備えている。スピーカ18は、演出の1つとして、人や動物の声、効果音、楽曲などの音を出力する演出(以下、「音演出」と示す)を実行する。例えば、スピーカ18から出力される音には、背景音楽(所謂、BGM)などがある。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な音量調整スイッチOSを備えている。音量調整スイッチOSは、音量上昇スイッチOSaと、音量下降スイッチOSbと、の2つのスイッチによって構成されている。
また、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な球貸スイッチを備えている。本実施形態では、例えば、プリペイドカードが投入返却口CUaから投入され、遊技球の貸し出しが可能な状態において球貸スイッチが操作されると、遊技媒体の貸し出しが行われ、遊技球が払出される。また、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技者が操作可能な返却スイッチを備えている。本実施形態では、例えば、プリペイドカードに記憶されている価値が残っており、プリペイドカードの返却が可能な状態において返却スイッチが操作されると、プリペイドカードの返却が行われ、投入返却口CUaからプリペイドカードが排出される。
次に、遊技盤20の構成について詳しく説明する。
図2に示すように、遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射ハンドル16の操作によって発射された遊技球を、遊技領域21へ案内する案内通路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内通路21aへ逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁21bを備えている。発射ハンドル16の操作によって発射された遊技球は、遊技盤20を正面視したときの左側に位置する案内通路21aで案内され、遊技球の通過方向における案内通路21aの最下流に位置する逆戻り防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。そして、遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、第1特別図柄表示部22aを備えている。第1特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第1特別図柄を確定停止表示させる第1特別図柄変動ゲーム(以下、「第1特別ゲーム」と示す)を表示する。本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。なお、変動表示中に表示される図柄には、確定停止表示されない図柄があってもよく、確定停止表示される図柄のうち一部又は全部は、変動表示中に表示されなくてもよい。
情報表示パネル22は、第2特別図柄表示部22bを備えている。第2特別図柄表示部22bは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に第2特別図柄を確定停止表示させる第2特別図柄変動ゲーム(以下、「第2特別ゲーム」と示す)を表示する。本実施形態において、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームは、同時に実行されることがない。本実施形態では、第2特別ゲームの実行が保留されている場合、第1特別ゲームよりも優先して、第2特別ゲームが実行される。以下の説明では、第1特別ゲームと第2特別ゲームを区別しない場合、単に「特別ゲーム」と示す場合がある。また、第1特別図柄と第2特別図柄を区別しない場合、単に「特別図柄」と示す場合がある。特別ゲームは、特別図柄変動ゲームに相当する。
特別図柄は、パチンコ遊技機10における内部抽選である当り抽選の結果を報知するための図柄である。本実施形態において、当り抽選では、大当りに当選する場合と、時短当りに当選する場合と、大当り及び時短当りの何れにも当選しない場合と、がある。すなわち、特別図柄には、当り抽選において大当りに当選した場合に導出される特別図柄と、当り抽選において時短当りに当選した場合に導出される特別図柄と、当り抽選において大当り及び時短当りの何れにも当選しなかった場合に導出される特別図柄と、がある。ここで、「導出される」とは、特別図柄表示部22a,22bに確定停止表示されることを意味する。本明細書では、特別図柄についての「導出」は、「確定停止表示」と同じ意味である。以下の説明では、当り抽選において大当りに当選する場合に導出される特別図柄を「大当り図柄」と示すことがある。また、当り抽選において時短当りに当選する場合に導出される特別図柄を「時短当り図柄」と示すことがある。また、当り抽選において大当り及び時短当りの何れにも当選しない場合を「当り抽選においてはずれた場合」と示し、当り抽選においてはずれた場合に導出される特別図柄を「はずれ図柄」と示すことがある。
情報表示パネル22の説明に戻り、情報表示パネル22は、第1特別保留表示部22cを備えている。第1特別保留表示部22cは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第1特別ゲームの回数(以下、「第1特別保留数」と示す)を認識可能に表示する。情報表示パネル22は、第2特別保留表示部22dを備えている。第2特別保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている第2特別ゲームの回数(以下、「第2特別保留数」と示す)を認識可能に表示する。例えば、第1特別保留数及び第2特別保留数の上限数(最大数)は、それぞれ4である。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22eを備えている。普通図柄表示部22eは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(以下、「普通ゲーム」と示す)を表示する。普通ゲームは、普通変動ゲームに相当する。普通図柄表示部22eに確定停止表示可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、普通当りを認識可能である。普通ゲームにおいて、普通はずれ図柄が確定停止表示された場合、遊技者は、普通はずれを認識可能である。本実施形態では、内部抽選(普通当り抽選)に当選すると、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された後、当該普通当りの普通ゲームの終了後に普通当り遊技が生起される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22fを備えている。普通保留表示部22fは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、「普通保留数」と示す)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数(最大数)は、4である。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、普通ゲームの実行を保留可能に構成されている。また、本実施形態において、普通ゲームは、特別ゲームの実行中であっても実行可能に構成されている。
その他、例えば、情報表示パネル22は、遊技球の発射強度に関する報知を行う右打ち表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22は、遊技者に払い出す賞球の残り個数を表示する残数表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22は、後述する大当り遊技中のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示部を備えていてもよい。これらの複数の表示部は、同一の部材(本実施形態でいえば、情報表示パネル22)に設ける必要はなく、異なる部材に別々に設けられていてもよい。
パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。センター枠は、センター役やセンター役物ともいわれる。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよく、プロジェクタとスクリーンを含んで構成された表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを備えている。本実施形態では、演出表示装置25の表示領域25rが、画像が表示される画像表示部としての機能を有する。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、演出の1つとして、所定のキャラクタや文字を模した画像を表示する演出(以下、「表示演出」と示す)を実行する。装飾ランプ17、スピーカ18、及び演出表示装置25のそれぞれは、演出を実行可能な演出部であり、これらの複数の演出部によって演出実行手段が形成される。
パチンコ遊技機10は、始動口としての第1始動口26を備えている。第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図5に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、第1特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、始動口としての第2始動口27を備えている。第2始動口27は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図5に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、第2特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
第2始動口27は、開閉部材としての第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図5に示す)から動力を受けて動作する。第1可変部材28は、普通当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。第2始動口27は、開閉部材を有する特定始動口に相当する。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1始動口26及び第2始動口27を含む複数の始動口を備えている。複数の始動口のうち、第1始動口26は遊技球を常時入球させることの可能な始動口といえる一方、第2始動口27は遊技球を常時入球させることの不可能な始動口といえる。
パチンコ遊技機10は、大入賞口29を備えている。大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図5に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。本実施形態では、カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。
大入賞口29は、開閉部材としての第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入球させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図5に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30は、当り抽選において大当りに当選したことを契機に、開状態に動作される。本実施形態において第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。本実施形態において第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。以下の説明では、第2可変部材30が開状態となることを「大入賞口29が開放される」と示し、第2可変部材30が閉状態となることを「大入賞口29が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、ゲート31を備えている。ゲート31は、遊技領域21のうちセンター枠23の右方に位置している。ゲート31には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口が開口されている。ゲート口には、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図5に示す)が配設されている。ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。
パチンコ遊技機10は、アウト口34を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29へ入球しなかった遊技球は、アウト口34から機外へと排出される(遊技盤20から外部へ排出される)。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。
次に、本実施形態において、遊技球が流下する経路について説明する。
上記のように構成された本実施形態のパチンコ遊技機10は、遊技領域21において、遊技球が流下する経路として、遊技球の発射強度に応じた複数通りの経路を有している。遊技球が流下する経路は、遊技球が流下する領域として把握することもできる。本実施形態において、複数通りの経路には、センター枠23(演出表示装置25)の左側を通ってアウト口34へと至る第1経路R1と、センター枠23(演出表示装置25)の右側を通ってアウト口34へと至る第2経路R2と、がある。第1経路R1と第2経路R2とは、一部が重複していてもよく、全部が重複していなくてもよい。
以下の説明では、遊技盤20を正面視したときに遊技領域21を左右に二等分する中心線CLよりも左側に位置する領域を、左側領域R1aと示し、中心線CLよりも右側に位置する領域を、右側領域R2aと示す場合がある。左側領域R1aを流下する経路は、第1経路R1に相当し、右側領域R2aを流下する経路は、第2経路R2に相当する。左側領域R1aは、案内通路21a寄りの領域であり、その逆に右側領域R2aは案内通路21aから離れた領域である。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、遊技者は、発射ハンドル16を操作して遊技球の発射強度を調整することで、左側領域R1a及び右側領域R2aに遊技球を打ち分け、第1始動口26、第2始動口27、大入賞口29、又はゲート31へ遊技球を入球させることが可能となる。具体的に、本実施形態のパチンコ遊技機10において、発射強度を強めに調整して遊技球を発射させた場合(所謂、右打ち)、遊技球は、右側領域R2aに流下案内され易く、第2始動口27、大入賞口29、又はゲート31へ入球する可能性がある。一方、発射強度を弱めに調整して遊技球を発射させた場合(所謂、左打ち)、遊技球は、左側領域R1aに流下案内され易く、第1始動口26へ入球する可能性がある。したがって、本実施形態において、第1経路R1上には、第1始動口26があるといえる。また、本実施形態において、第2経路R2上には、第2始動口27と、大入賞口29と、ゲート31と、があるといえる。
以上のように、本実施形態において、遊技球は、第1経路R1上を流下する場合、第2経路R2上を流下する場合に比して、第2始動口27や大入賞口29、ゲート31へ入球する可能性が低い。また、遊技球は、第2経路R2上を流下する場合、第1経路R1上を流下する場合に比して、第1始動口26へ入球する可能性が低い。以下の説明では、遊技球の発射強度のうち、遊技球が第1経路R1上を流下するように発射される発射強度を第1発射強度と示し、遊技球が第2経路R2上を流下するように発射される発射強度を第2発射強度と示す。また、第1発射強度で遊技球を発射することを「左打ち」と示し、第2発射強度で遊技球を発射することを「右打ち」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、当り抽選において大当りに当選する確率(以下、大当り確率と示す)が定められた複数の状態(以下、確率状態と示す)を備える。複数の確率状態には、低確率状態と、高確率状態と、がある。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い確率状態である。高確率状態は、遊技者にとって有利である。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」である。
高確率状態は、例えば、次回の大当り遊技が付与されるか、高確率状態が付与されてから確変上限回数の特別ゲームが実行されるまで付与される。すなわち、高確率状態には、確変上限回数の特別ゲームの実行を上限として制御される。そして、高確率状態において確変上限回数の特別ゲームが実行されたことを契機として低確率状態に制御される。本実施形態において、確変上限回数は、1種類である。例えば、確変上限回数は、100回である。なお、第1特別ゲームと第2特別ゲームを実行可能なパチンコ遊技機10の場合、確変上限回数は第1特別ゲームと第2特別ゲームとの合算回数である。
パチンコ遊技機10は、第2始動口27への入球率が定められた複数の状態(以下、入球率状態と示す)を備える。複数の入球率状態には、低入球率状態と、高入球率状態と、がある。高入球率状態は、低入球率状態に比して、遊技球が第2始動口27へ入球する確率(以下、入球率と示す)が高い入球率状態である。高入球率状態は、遊技者にとって有利である。
例えば、高入球率状態は、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低入球率状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低入球率状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低入球率状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を、低入球率状態のときよりも多くする制御、及び普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を、低入球率状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。
また、本実施形態における高入球率状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現される。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低入球率状態のときよりも短くなり易くする特別ゲームの変動時間短縮制御である。高入球率状態は、所謂「変動時間短縮状態」である。以下の説明では、高入球率状態を時短状態と示し、低入球率状態を非時短状態と示す場合がある。本実施形態のパチンコ遊技機10では、非時短状態であるときには第1流下方向に相当する第1経路R1へ遊技球を流下させることが推奨される一方、時短状態であるときには第2流下方向に相当する第2経路R2へ遊技球を流下させることが推奨される。
時短状態は、例えば、次回の大当り遊技が付与されるか、時短状態が付与されてから規定上限回数の特別ゲームが実行されるまで付与される。すなわち、時短状態には、規定上限回数の特別ゲームの実行を上限として制御される。そして、本実施形態では、時短状態において規定上限回数の特別ゲームが実行されたことを契機として非時短状態に制御される。本実施形態において、規定上限回数は、複数種類ある。例えば、規定上限回数には、第1回数、第2回数、第3回数、及び第4回数がある。本実施形態において、第4回数は、第3回数よりも多い。また、第3回数は、第2回数よりも多い。また、第2回数は、第1回数よりも多い。例えば、第1回数は、50回である。また、第2回数は、100回である。また、第3回数は、899回である。また、第4回数は、999回である。なお、第1特別ゲームと第2特別ゲームを実行可能なパチンコ遊技機10の場合、規定上限回数は第1特別ゲームと第2特別ゲームとの合算回数である。第1回数は、第1規定上限回数に相当し、第3回数は、第2規定上限回数に相当する。
また、本実施形態において、時短状態には、第1時短状態と、第2時短状態と、第3時短状態と、がある。第1時短状態、第2時短状態、及び第3時短状態は、それぞれ制御契機が異なる。第1時短状態は、大当り遊技の終了を契機として制御される。第2時短状態は、低確率状態における特別ゲームの実行回数である累計ゲーム回数が特定回数となったことを契機として制御される。例えば、特定回数は、第3回数よりも1回以上多い回数であって、第3回数と第2特別保留数の上限数の和である回数以下の回数である。例えば、特定回数は、900回である。第3時短状態は、当り抽選において時短当りに当選し、当該当り抽選の結果として時短当り図柄を導出する特別ゲームが終了したことを契機として実行される。
なお、本実施形態では、非時短状態であるときには、第1可変部材28が開状態とならず、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成されている。例えば、本実施形態では、非時短状態では、普通当り抽選に当選しないように構成されている。なお、非時短状態であっても第1可変部材28が開状態となる場合があることで、非時短状態であっても第2始動口27に遊技球が入球する可能性があるように構成してもよい。その他、非時短状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選したとしても第1可変部材28が開状態とならないように構成するなどして、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。以上のように構成する場合、非時短状態は、第2始動口27へ遊技球が入球不能な状態といえ、時短状態は、第2始動口27へ遊技球が入球可能な状態といえる。
パチンコ遊技機10では、確率状態、及び入球率状態の組み合わせによって遊技状態が定義される。
図3に示すように、本実施形態におけるパチンコ遊技機10の遊技状態には、低確非時短状態、第1低確時短状態、第2低確時短状態、第3低確時短状態、及び高確時短状態がある。低確非時短状態は、低確率状態且つ非時短状態の遊技状態である。第1低確時短状態は、低確率状態且つ第1時短状態の遊技状態である。第2低確時短状態は、低確率状態且つ第2時短状態の遊技状態である。第3低確時短状態は、低確率状態且つ第3時短状態の遊技状態である。高確時短状態は、高確率状態且つ第1時短状態の遊技状態である。
次に、パチンコ遊技機10における当りについて説明する。
上述したように、パチンコ遊技機10には、大当りと、時短当りと、がある。
まず、大当りについて説明する。
当り抽選において大当りに当選する場合、当該当り抽選の結果として大当り図柄を導出する特別ゲーム(以下、「大当りの特別ゲーム」と示す)が実行される。その後、大当りの特別ゲームが終了したことを契機として大当り遊技が生起される。本実施形態において、大当りの特別ゲームで導出される大当り図柄には、通常当り図柄と、特定当り図柄と、がある。また、通常当り図柄には、第1通常当り図柄と、第2通常当り図柄と、がある。また、特定当り図柄には、第1特定当り図柄と、第2特定当り図柄と、がある。以下の説明では、特別ゲームにおいて第1通常当り図柄が導出される大当りを第1通常当りと示し、特別ゲームにおいて第2通常当り図柄が導出される大当りを第2通常当りと示す場合がある。また、特別ゲームにおいて第1特定当り図柄が導出される大当りを第1特定当りと示し、特別ゲームにおいて第2特定当り図柄が導出される大当りを第2特定当りと示す場合がある。
本実施形態において大当り遊技は、複数種類ある。大当りの特別ゲームの終了後に生起される大当り遊技の種類は、大当りの特別ゲームにおいて導出された大当り図柄に応じて異なる。本実施形態において大当り遊技には、特別ゲームにおいて第1通常当り図柄が導出されたことを契機として生起される大当り遊技(以下、「第1通常当り遊技」と示す)がある。また、大当り遊技には、特別ゲームにおいて第2通常当り図柄が導出されたことを契機として生起される大当り遊技(以下、「第2通常当り遊技」と示す)がある。また、大当り遊技には、特別ゲームにおいて第1特定当り図柄が導出されたことを契機として生起される大当り遊技(以下、「第1特定当り遊技」と示す)がある。また、大当り遊技には、特別ゲームにおいて第2特定当り図柄が導出されたことを契機として生起される大当り遊技(以下、「第2特定当り遊技」と示す)がある。
大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。その後、大当り遊技では、オープニング演出の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1ラウンド終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2ラウンド終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング演出の終了に伴って終了される。本実施形態において、オープニング期間が終了してからエンディング演出が開始されるまでの期間がラウンド期間である。オープニング期間は、第1期間に相当し、ラウンド期間は、第2期間に相当し、エンディング期間は、第3期間に相当する。
各大当り遊技には、ラウンド遊技の回数の上限回数が定められている。例えば、第1通常当り遊技、第2通常当り遊技、第1特定当り遊技、及び第2特定当り遊技には、何れもラウンド遊技の回数の上限回数として「10回」が定められている。また、各大当り遊技には、オープニング期間の長さ(以下、「オープニング時間」と示す)が定められている。例えば、第1通常当り遊技、第2通常当り遊技、第1特定当り遊技、及び第2特定当り遊技には、何れもオープニング時間として「10秒」が定められている。また、各大当り遊技には、エンディング期間の長さ(以下、「エンディング時間」と示す)が定められている。例えば、第1通常当り遊技、第2通常当り遊技、第1特定当り遊技、及び第2特定当り遊技には、何れもエンディング時間として「10秒」が定められている。なお、各大当り遊技のそれぞれには、ラウンド遊技の回数の上限回数として任意の回数が定められてもよく、オープニング時間として任意の時間が定められていてもよく、エンディング時間として任意の時間が定められていてもよい。
また、各大当りには、大当り遊技終了後の遊技状態が定められている。
図4に示すように、第1通常当りには、第1回数の特別ゲームが終了するか、次回の大当り遊技が付与されるまでの間、第1時短状態が付与されることが定められている。また、第1通常当りには、次回の大当り遊技が付与されるまでの間、低確率状態が付与されることが定められている。すなわち、第1通常当りには、次回の大当り遊技が付与されるか、第1回数の特別ゲームが終了するまでの間、第1低確時短状態に制御されることが定められている。
第2通常当りには、第3回数の特別ゲームが終了するか、次回の大当り遊技が付与されるまでの間、第1時短状態が付与されることが定められている。また、第2通常当りには、次回の大当り遊技が付与されるまでの間、低確率状態が付与されることが定められている。すなわち、第2通常当りには、次回の大当り遊技が付与されるか、第3回数の特別ゲームが終了するまでの間、第1低確時短状態に制御されることが定められている。
第1特定当りには、第2回数の特別ゲームが終了するか、次回の大当り遊技が付与されるまでの間、第1時短状態が付与されることが定められている。また、第1特定当りには、確変上限回数の特別ゲームが終了するか、次回の大当り遊技が付与されるまでの間、高確率状態が付与されることが定められている。本実施形態において、確変上限回数は、第2回数と同じ回数である。すなわち、第1特定当りには、次回の大当り遊技が付与されるか、第2回数(確変上限回数)の特別ゲームが終了するまでの間、高確時短状態に制御されることが定められている。
第2特定当りには、第4回数の特別ゲームが終了するか、次回の大当り遊技が付与されるまでの間、第1時短状態が付与されることが定められている。また、第1特定当りには、確変上限回数の特別ゲームが終了するか、次回の大当り遊技が付与されるまでの間、高確率状態が付与されることが定められている。第4回数は、確変上限回数よりも多い回数である。すなわち、第2特定当りには、次回の大当り遊技が付与されるか、確変上限回数の特別ゲームが終了するまでの間、高確時短状態に制御されることが定められている。また、第2特定当りには、確変上限回数の特別ゲームの終了後、次回の大当り遊技が付与されるか、確変上限回数の特別ゲームが終了してから第4回数の特別ゲームが終了するまでの間、第1低確時短状態に制御されることが定められている。
次に、時短当りについて説明する。
当り抽選において時短当りに当選する場合、当該当り抽選の結果として時短当り図柄を導出する特別ゲーム(以下、「時短当りの特別ゲーム」と示す)が実行される。その後、時短当りの特別ゲームが終了したことを契機として第3時短状態が制御される。本実施形態において、時短当りの特別ゲームで導出される時短当り図柄には、第1時短当り図柄と、第2時短当り図柄と、がある。以下の説明では、特別ゲームにおいて第1時短当り図柄が導出される時短当りを第1時短当りと示す場合がある。また、特別ゲームにおいて第2時短当り図柄が導出される時短当りを第2時短当りと示す場合がある。
本実施形態において第3時短状態の規定上限回数は、時短当りの特別ゲームにおいて導出された時短当り図柄に応じて異なる。例えば、第1時短当り図柄が導出された特別ゲームの終了後には、第1回数の特別ゲームの実行を上限とする第3時短状態に制御される。また、例えば、第2時短当り図柄が導出された特別ゲームの終了後には、第3回数の特別ゲームの実行を上限とする第3時短状態に制御される。なお、時短当りの特別ゲームの終了に際して確率状態は変化しない。第1時短当り図柄が導出されることは、特殊結果が導出されることに相当し、第2時短当り図柄が導出されることは、特別結果が導出されることに相当する。また、時短当り図柄が導出されることは、特定結果に相当し、第1時短当り図柄が導出されることは、第1特定結果が導出されることに相当し、第2時短当り図柄が導出されることは、第2特定結果に対応する。
次に、演出用の図柄(以下、「演出図柄」と示す)を用いた演出図柄変動ゲームについて説明する。
本実施形態における演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出図柄が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが確定停止表示される演出図柄変動ゲーム(以下、「演出ゲーム」と示す)がある。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、演出図柄を用いて行われる演出ゲームを実行可能に構成されている。
演出図柄は、キャラクタの装飾が施された図柄であって、表示演出を多様化させるためのものである。演出図柄は、「装飾図柄」や「飾り図柄」ともいわれる。本実施形態において演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。第1列の演出図柄は所謂第1図柄であり、第2列の演出図柄は所謂第2図柄であり、第3列の演出図柄は所謂第3図柄である。以下の説明では、「第1列」を「左列」と示すとともに「第1図柄」を「左図柄」と示し、「第2列」を「中列」と示すとともに「第2図柄」を「中図柄」と示し、「第3列」を「右列」と示すとともに「第3図柄」を「右図柄」と示す。本実施形態において各列では、[1]~[8]のアラビア数字を模した画像を含む演出図柄が所定の順序で変動表示される。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能に構成されている。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて確定停止表示される特別図柄に応じた演出図柄の図柄組み合わせが確定停止表示される。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。例えば、演出図柄による大当りの図柄組み合わせは、「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。なお、演出図柄による大当りの図柄組み合わせには、複数種類あってもよい。例えば、特別ゲームにおいて通常当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による通常当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようにしてもよい。一方、特別ゲームにおいて特定当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による特定当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようにしてもよい。一例として、演出図柄による通常当りの図柄組み合わせは、全列の演出図柄が同一の偶数の演出図柄となる図柄組み合わせ(例えば、「222」)である。また一例として、演出図柄による特定当りの図柄組み合わせは、全列の演出図柄が同一の奇数の演出図柄となる図柄組み合わせ(例えば、「777」)である。
また、特別ゲームにおいて、時短当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄による時短当り図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄による時短当り図柄は、「123」や「112」などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。また、特別ゲームにおいて、はずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれ図柄が確定停止表示される。例えば、演出図柄によるはずれ図柄は、「323」や「556」、「426」などのように、少なくとも一部の列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、演出図柄による時短当り図柄と演出図柄によるはずれ図柄は、一部又は全部が同じであってもよいし、全部が異なっていてもよい。演出ゲームでは、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態や、確定停止表示とは異なることを示す状態を意味する。
演出ゲームでは、演出図柄の表示態様がリーチ態様となっているとき(リーチが形成されているとき)に、リーチ演出が行われる。リーチ態様は、複数列のうち特定の列(本実施形態では、左列と右列)に同一の数字を模した演出図柄が一旦停止表示されており、且つ特定の列とは異なる列(本実施形態では、中列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態である。また、例えば、リーチ演出には、登場させるキャラクタが異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。例えば、リーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。スーパーリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させる内容で実行される。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図5に示すように、パチンコ遊技機10は、主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、当該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、統括基板41を備えている。統括基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、統括基板41は、装飾ランプ17による発光演出を実行させるための処理、及びスピーカ18による音演出を実行させるための処理を行う。統括基板41は、各種の処理を行い、当該処理の結果に応じて制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、表示基板42を備えている。表示基板42は、統括基板41が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、表示基板42は、演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。また、パチンコ遊技機10は、主基板40、統括基板41及び表示基板42など、パチンコ遊技機10における各種の電子部品に所定の電源電圧を供給するための電源基板43を備えている。なお、本実施形態において、主基板40を主制御部とする場合、統括基板41及び表示基板42を副制御部として捉えることができる。
パチンコ遊技機10において主基板40、統括基板41、表示基板42及び電源基板43は、遊技盤20の裏側に配設されている。本実施形態における遊技盤ユニットには、主基板40、統括基板41、表示基板42及び電源基板43が含まれている。遊技盤ユニットは、中枠13に固定される。したがって、パチンコ遊技機10において主基板40、統括基板41、表示基板42及び電源基板43は、機内部に配設されているともいえる。主基板40は、統括基板41と接続されている。また、統括基板41は、表示基板42と接続されている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主制御用CPU40aと、主制御用ROM40bと、主制御用RAM40cと、を備えている。主制御用CPU40aは、主制御用CPU40aの制御プログラム(主制御用プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。主制御用ROM40bは、主制御用プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。例えば、主制御用ROM40bに記憶されている判定値には、当り抽選において用いられる大当り判定値や、時短当り判定値などがある。大当り判定値には、低確率状態と高確率状態の何れでも当り抽選において用いられる共通大当り判定値と、低確率状態と高確率状態のうち高確率状態でのみ当り抽選において用いられる高確大当り判定値と、がある。
また、主制御用ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。すなわち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報といえる。変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、時短当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。
時短当り変動パターンには、時短当りリーチなし変動パターンと、時短当りリーチあり変動パターンと、がある。時短当りリーチなし変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的に時短当りの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。時短当りリーチあり変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に時短当りの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。
はずれ変動パターンには、はずれリーチなし変動パターンと、はずれリーチあり変動パターンと、がある。はずれリーチなし変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれリーチあり変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。
主制御用RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御用RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を主基板40に搭載することによりハードウェア乱数として生成してもよく、主制御用CPU40aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することによりソフトウェア乱数として生成してもよい。
主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3及びゲートセンサSE4が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1~SE4が出力する検知信号を入力可能に構成されている。また、主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示態様を制御可能となっている。また、主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作及び第2アクチュエータA2の動作をそれぞれ制御可能となっている。
主基板40には、エラーを検出するエラー検出手段としてのエラー検出センサESが接続されている。主制御用CPU40aは、図示しないポートを介して、エラー検出センサESが出力する検知信号を入力可能に構成されている。エラー検出センサESとしては、例えば、誘導磁界などの電波を検出する電波センサ(誘導磁界検知センサ)がある。電波センサを遊技盤20の裏側に配設する場合、遊技盤20に向けた電波を検出することができる。すなわち、電波センサは、電波エラーを検出するエラー検出センサESに相当する。また、エラー検出センサESとしては、例えば、中枠13又は前枠14の開放を検出する扉開放センサがある。扉開センサを、中枠13又は前枠14に配設する場合、中枠13又は前枠14が開放されたことを検出することができる。すなわち、扉開放センサは、扉開放エラーを検出するエラー検出センサESに相当する。また、エラー検出センサESとしては、例えば、所定の球通路における球詰まりを検出する球詰まりセンサがある。球詰まりセンサは、遊技球を検出可能なセンサである。球詰まりセンサを所定の球通路に配設する場合、球詰まりセンサが一定時間にわたって遊技球を検出するとき(遊技球が転動していないとき)に球詰まりを検出することができる。すなわち、球詰まりセンサは、所定の球通路における球詰まりを検出するエラー検出センサESに相当する。
次に、統括基板41について説明する。
統括基板41は、前述したように、主基板40と接続されている。統括基板41は、統括制御用CPU41aと、統括制御用ROM41bと、統括制御用RAM41cと、を備えている。例えば、統括制御用CPU41aは、統括制御用CPU41aの制御プログラム(統括制御用プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う(例えば、音演出に関する処理)。統括制御用ROM41bは、統括制御用プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。また、統括制御用ROM41bは、装飾ランプ17における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。統括制御用ROM41bは、スピーカ18における音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。
統括制御用RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。統括制御用RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。統括基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を統括基板41に搭載することによりハードウェア乱数として生成してもよく、統括制御用CPU41aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することによりソフトウェア乱数として生成してもよい。
統括基板41には、装飾ランプ17が接続されている。統括制御用CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、装飾ランプ17を制御可能となっている。統括基板41には、スピーカ18が接続されている。統括制御用CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、スピーカ18を制御可能となっている。統括基板41には、音量調整スイッチOSが接続されている。統括制御用CPU41aは、図示しないポートを介して、音量上昇スイッチOSaが操作された場合に出力する検知信号、及び音量下降スイッチOSbが操作された場合に出力する検知信号を入力可能に構成されている。
次に、表示基板42について説明する。
表示基板42は、前述したように、統括基板41と接続されている。表示基板42は、表示制御用CPU42aと、表示制御用ROM42bと、表示制御用RAM42cと、を備えている。例えば、表示制御用CPU42aは、表示制御用CPU42aの制御プログラム(表示制御用プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、表示演出に関する処理)を行う。表示制御用ROM42bは、表示制御用プログラムや、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データなどを記憶している。表示制御用RAM42cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。表示制御用RAM42cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。また、表示基板42には、演出表示装置25が接続されている。表示制御用CPU42aは、図示しない駆動回路を介して、演出表示装置25を制御可能となっている。
次に、電源基板43について説明する。
電源基板43は、電源回路43aと、電源断監視回路43bと、リセット信号回路43cと、バックアップ用電源43dと、RAMクリアスイッチ回路43eと、RAMクリアスイッチ43fと、を備えている。
電源回路43aは、遊技場の主電源から供給される電源電圧を所定の電源電圧(V1(例えば、DC30V))に変換するとともに、その変換後の電源電圧を主基板40や統括基板41などの各制御基板へ供給すべき電源電圧(V2)にさらに変換する。各制御基板(主基板40など)には、電源回路43aを通じて動作に必要な電源電圧(V2)が供給されている。
電源断監視回路43bは、パチンコ遊技機10への電力供給(電源供給)に異常があるかを監視する。具体的に言えば、電源断監視回路43bは、電源回路43aから供給される電源電圧(V1)が所定電圧(V0(例えば、DC20V))に降下したかを監視する。電源断監視回路43bは、電源電圧(V1)が所定電圧(V0)に降下した場合、電源断信号を送信する。電源断信号は、バックアップ処理を行う制御基板やリセット信号回路43cで受信される。例えば、バックアップ処理を行う制御基板には、主基板40及び統括基板41がある。所定電圧(V0)は、パチンコ遊技機10を動作させるために最低限必要な電圧に設定されている。なお、電源電圧(V1)が所定電圧(V0)に降下する場合には、例えば、遊技場の主電源を遮断した場合、パチンコ遊技機10が備える電源スイッチをOFFに操作した場合、停電などの外的要因によってパチンコ遊技機10への電力供給が遮断される場合などがある。
リセット信号回路43cは、リセット信号を出力する。リセット信号は、主基板40や統括基板41などのマイクロコンピュータを搭載する基板に出力される。リセット信号は、第1の状態(例えば、ハイレベル)と第2の状態(例えば、ローレベル)の2つの状態を取り得る信号とされている。そして、リセット信号が出力される制御基板は、例えば、第1の状態のリセット信号を受信している間は動作停止の状態(動作が規制されている状態)となり、リセット信号が第1の状態から第2の状態へ遷移することで動作可能な状態になる。本実施形態においてリセット信号回路43cは、電源回路43aからの電源電圧の供給が開始されたとき(電力供給が開始されたとき)、第1の状態のリセット信号を所定時間出力した後、第2の状態のリセット信号を出力する。
バックアップ用電源43dは、例えば、電気二重層コンデンサである。バックアップ用電源43dの電力は、パチンコ遊技機10への電力供給が遮断された場合、主制御用RAM40cに供給される。これにより、主制御用RAM40cは、パチンコ遊技機10への電力供給が遮断された場合でも記憶内容を所定期間保持することができる。また、バックアップ用電源43dの電力は、パチンコ遊技機10への電力供給が遮断された場合、統括制御用RAM41cに供給される。これにより、統括制御用RAM41cは、パチンコ遊技機10への電力供給が遮断された場合でも記憶内容を所定期間保持することができる。所定期間は、バックアップ用電源43dの電力が放電され、当該バックアップ用電源43dが電力供給不能になるまでの期間である。
RAMクリアスイッチ回路43eには、RAMクリアスイッチ43fが接続されている。RAMクリアスイッチ43fは、主制御用RAM40cの記憶内容のうち少なくとも一部の記憶内容の初期化を指示する場合に操作されるスイッチである。また、RAMクリアスイッチ43fは、統括制御用RAM41cの記憶内容のうち少なくとも一部の記憶内容の初期化を指示する場合に操作されるスイッチである。そして、RAMクリアスイッチ43fが操作された状態でパチンコ遊技機10に電力供給が開始されると、RAMクリアスイッチ回路43eからは初期化信号が送信される。初期化信号は、主制御用CPU40a及び統括制御用CPU41aに送信される。なお、RAMクリアスイッチ43fは、機内部や機裏側など、遊技者が操作不能な位置に配置されている。なお、本実施形態において、電源基板43が、RAMクリアスイッチ回路43e及びRAMクリアスイッチ43fを備えているが、これに限らず、例えば、主基板40が備えてもよく、RAMクリアスイッチ回路43eからの初期化信号が主制御用CPU40aに出力されるとよい。
次に、主制御用CPU40aが、主制御用プログラムに基づいて行うメイン処理について説明する。メイン処理は、電源供給の開始(電力供給の開始)に伴って行われる処理である。具体的に、主制御用CPU40aは、第1の状態のリセット信号を所定時間以上入力した後に第2の状態のリセット信号を入力したとき、メイン処理を行う。
最初に、主制御用CPU40aは、電力供給の開始時に必要な各種設定を行う。電力供給の開始時に必要な各種設定として、主制御用CPU40aは、割込処理の割込みの禁止、主制御用CPU40aに内蔵されている記憶領域のアクセスの許可、主制御用CPU40aの周辺デバイスとウオッチドッグタイマの初期設定を行う。続いて、主制御用CPU40aは、RAMクリアスイッチ回路43eからの初期化信号の入力有無に基づいて、RAMクリアスイッチ43fが操作されているかを確認する。具体的に、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶保持された各種制御情報の消去を指示する初期化信号を入力したかを判定する。
RAMクリアスイッチ43fが操作されていない場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶保持された制御情報(記憶内容)に異常があるかを判定する。具体的に、主制御用CPU40aは、電力供給が遮断されたときに主制御用RAM40cに記憶されるバックアップフラグを確認し、そのバックアップフラグが正常かを判定する。バックアップフラグは、電力供給が開始されたときに主制御用RAM40cに記憶保持されている情報が正しいかを判定するためのフラグである。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのチェックサムを算出し、当該算出したチェックサムが、電力供給が遮断されたときに算出したチェックサムの値と一致するかを判定する。
そして、RAMクリアスイッチ43fが操作されている場合、又は、主制御用RAM40cに記憶保持された情報に異常がある場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されているバックアップ情報を消去し、初期値に基づきパチンコ遊技機10を起動させる初期起動処理を行う。一方、RAMクリアスイッチ43fが操作されておらず、かつ、主制御用RAM40cに記憶保持された情報に異常がない場合、主制御用CPU40aは、バックアップ情報の設定値に基づきパチンコ遊技機10を起動させるバックアップ起動処理を行う。
初期起動処理において、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの記憶内容を初期化する。例えば、主制御用CPU40aは、スタックポインタなど、主制御用RAM40cに初期値を設定する。続いて、主制御用CPU40aは、統括基板41に対して、初期化に関する制御情報を出力バッファに格納する。初期化に関する制御情報としては、初期化を行うことを指定する初期化コマンドがある。次に、主制御用CPU40aは、割込みのインターバルタイマ(例えば、4ms)を設定し、割込みを許可に設定する。そして、主制御用CPU40aは、メイン処理を終了する。その後、主制御用CPU40aは、所定周期毎に割込処理を行うこととなる。なお、主制御用CPU40aによって出力バッファに格納された制御情報(制御コマンド)は、次回以降の割込処理において統括基板41へと出力される。以下の説明において、「電力供給の開始に伴って初期化された場合」と示す場合は、電力供給が開始されて初期起動処理が行われた場合を意味する。
一方、バックアップ起動処理において、主制御用CPU40aは、電力供給が遮断される前のスタックポインタを復帰させる。次に、主制御用CPU40aは、統括基板41に対して、バックアップ情報に基づく起動に関する制御情報を出力バッファに格納する。バックアップ情報に基づく起動に関する制御情報としては、例えば、バックアップ情報に基づく起動を指定する復帰コマンドや、特別ゲームの実行中である状況への復帰か大当り遊技中である状況への復帰かなどの制御状態を指定する図柄状態指定コマンド、遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドなどがある。なお、主制御用CPU40aは、バックアップ情報に基づいて制御状態を特定し、図柄状態指定コマンドを生成する。また、主制御用CPU40aは、バックアップ情報に基づいて遊技状態を特定し、遊技状態指定コマンドを生成する。続いて、主制御用CPU40aは、割込みのインターバルタイマを設定(例えば、4ms)するとともに、電力供給が遮断されたときのレジスタを復帰する。続いて、主制御用CPU40aは、割込みの許可/不許可(禁止)を電力供給が遮断される前の状態に復帰させ、電力供給が遮断される前のアドレスを設定し、その設定したアドレスへ戻る。これにより、バックアップ情報に基づく復帰が行われる。その後、主制御用CPU40aは、所定周期毎に割込処理を行うこととなる。以下の説明において、「電力供給が遮断された後に電力供給が再開された場合」と示す場合は、電力供給が開始されてバックアップ起動処理が行われた場合を意味する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、電力供給が遮断された後に電力供給が再開された後に復帰することが可能に構成されている。
また、本実施形態において、パチンコ遊技機10への電源供給が遮断されたとき(電力供給が遮断されたとき)、主制御用CPU40aは、電源断監視回路43bからの電源断信号の入力を契機として、主制御用RAM40cのバックアップ処理を行う。
バックアップ処理において、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶保持されている各種情報に加えて、レジスタ及びスタックポインタなどの情報を主制御用RAM40cに記憶保持させる。バックアップする各種情報としては、各種乱数の値(後述する乱数情報)、遊技状態を特定可能な情報、制御状態を特定可能な情報(例えば、制御状態を示す制御状態フラグ)などがある。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cのチェックサムを算出して保存するとともに、主制御用RAM40cにバックアップフラグを設定する。
その後、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cへのアクセスを禁止し、第1の状態のリセット信号を入力するまで待機する。そして、第1の状態のリセット信号を入力すると、主制御用CPU40aの動作は規制される。電力供給が遮断された後は、バックアップ用電源43dから主制御用RAM40cへ電力が供給され、電力供給が遮断されたときに主制御用RAM40cに記憶されている情報のうち一部又は全部がバックアップ情報として保持される。
次に、特別図柄入力処理について説明する。特別図柄入力処理は、割込処理において呼び出される処理であって、主制御用CPU40aによって所定周期毎に行われる。
図6に示すように、主制御用CPU40aは、第1始動センサSE1から検知信号を入力したかに基づいて、第1始動口26に遊技球が入球したかを判定する(ステップS101)。第1始動口26に遊技球が入球していない場合(ステップS101:NO)、主制御用CPU40aは、ステップS106の処理へ移行する。一方、第1始動口26に遊技球が入球している場合(ステップS101:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1特別保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるかを判定する(ステップS102)。第1特別保留数が上限数未満ではない場合(ステップS102:NO)、主制御用CPU40aは、ステップS106の処理へ移行する。
一方、第1特別保留数が上限数未満である場合(ステップS102:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1加算して更新する(ステップS103)。ステップS103の処理において、主制御用CPU40aは、更新後の第1特別保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な制御情報(以下、「第1保留数コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
続いて、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶する(ステップS104)。例えば、乱数は、当り抽選に用いる乱数(以下、「当り抽選乱数」と示す)、大当り図柄の決定に用いる乱数(以下、「大当り種決定乱数」と示す)、時短当り図柄の決定に用いる乱数(以下、「時短当り図柄乱数」と示す)、変動パターンの決定に用いる乱数(以下、「変動パターン決定乱数」と示す)などである。ステップS104の処理において、主制御用CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序を特定可能となるように主制御用RAM40cに記憶する。本実施形態では、第1特別ゲーム用の乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させておくことで、第1特別ゲームの実行条件が成立するまで、その第1特別ゲームの実行を保留する。なお、乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。ステップS104の処理が終了すると、主制御用CPU40aは、先読み情報生成処理を行った後(ステップS105)、ステップS106の処理へ移行する。ステップS105における先読み情報生成処理については、ステップS110における先読み情報生成処理とともに、後述する。
ステップS106の処理において、主制御用CPU40aは、第2始動センサSE2から検知信号を入力したかに基づいて、第2始動口27に遊技球が入球したかを判定する。第2始動口27に遊技球が入球していない場合(ステップS106:NO)、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2始動口27に遊技球が入球している場合(ステップS106:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2特別保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるかを判定する(ステップS107)。第2特別保留数が上限数未満ではない場合(ステップS107:NO)、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、第2特別保留数が上限数未満である場合(ステップS107:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2特別保留数を1加算して更新する(ステップS108)。ステップS108の処理において、主制御用CPU40aは、更新後の第2特別保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な制御情報(以下、「第2保留数コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
続いて、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶する(ステップS109)。例えば、乱数は、当り抽選乱数、大当り種決定乱数、時短当り図柄乱数、変動パターン決定乱数などである。ステップS109の処理において、主制御用CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序を特定可能となるように主制御用RAM40cに記憶する。本実施形態では、第2特別ゲーム用の乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させておくことで、第2特別ゲームの実行条件が成立するまで、その第2特別ゲームの実行を保留する。ステップS109の処理が終了した場合、主制御用CPU40aは、先読み情報生成処理を行った後(ステップS110)、特別図柄入力処理を終了する。
ここで、ステップS105及びステップS110における先読み情報生成処理について説明する。先読み情報生成処理では、先読みコマンドが生成され、出力バッファに格納される。
ステップS105の先読み情報生成処理において主制御用CPU40aは、ステップS104において取得した乱数に基づき、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドであることを特定可能な先読みコマンドを生成する。一方、ステップS110の先読み情報生成処理において主制御用CPU40aは、ステップS109において取得した乱数に基づき、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドを生成する。
先読み情報生成処理において主制御用CPU40aは、取得した当り抽選乱数の値が、低確率状態と高確率状態の何れであっても大当りとなる値である場合(共通大当り判定値と一致する値である場合)、第1先読みコマンドを生成する。また、先読み情報生成処理において主制御用CPU40aは、取得した当り抽選乱数の値が、低確率状態と高確率状態のうち高確率状態でのみ大当りとなる値である場合(高確大当り判定値と一致する値である場合)、第2先読みコマンドを生成する。また、先読み情報生成処理において主制御用CPU40aは、取得した当り抽選乱数の値が、低確率状態と高確率状態の何れであっても大当りとならない値である場合(共通大当り判定及び高確大当り判定値と一致しない値である場合)、第3先読みコマンドを生成する。このとき、主制御用CPU40aは、取得した当り抽選乱数の値が時短当りとなる値であるか(時短当り判定値と一致する値であるか)を特定可能に第3先読みコマンドを生成してもよい。なお、この「取得した当り抽選乱数」とは、ステップS105の先読み情報生成処理においてはステップS104において取得した当り抽選乱数をいい、ステップS110の先読み情報生成処理においてはステップS109において取得した当り抽選乱数をいう。本実施形態では、大当りに当選したときの遊技状態及び大当りの種類に関係なく、先読みコマンドが生成される。
次に、特別図柄開始処理について説明する。特別図柄開始処理は、割込処理において呼び出される処理であって、主制御用CPU40aによって所定周期毎に行われる。
図7に示すように、主制御用CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する(ステップS201)。ステップS201の処理において、主制御用CPU40aは、大当り遊技中でなく、且つ特別ゲームの実行中でない場合に肯定判定する一方で、大当り遊技中又は特別ゲームの実行中である場合に否定判定する。特別ゲームの実行条件が成立していない場合(ステップS201:NO)、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、特別ゲームの実行条件が成立している場合(ステップS201:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2特別保留数が零よりも大きいかを判定する(ステップS202)。第2特別保留数が零である場合(ステップS202:NO)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1特別保留数が零よりも大きいかを判定する(ステップS203)。第1特別保留数が零である場合(ステップS203:NO)、主制御用CPU40aは、待機コマンドを出力バッファに格納し、特別図柄開始処理を終了する。なお、主制御用CPU40aは、前回、待機コマンドを出力バッファに格納した後、新たな特別ゲームを実行していない場合、待機コマンドを出力バッファに格納せず、特別図柄開始処理を終了する。本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中でなく、且つ、大当り遊技中でない場合に待機状態となる。主制御用CPU40aは、待機状態を制御する待機状態制御手段に相当する。
第1特別保留数が零よりも大きい場合(ステップS203:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1特別保留数を1減算して更新する(ステップS204)。ステップS204の処理において、主制御用CPU40aは、更新後の第1特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第1特別保留数を特定可能な第1保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主制御用CPU40aは、確変回数が零よりも大きいかを判定する(ステップS205)。確変回数は、確変上限回数と、高確率状態に制御されてから実行された特別ゲームの回数との差である。すなわち、確変回数は、高確率状態から低確率状態へと制御されるまでに実行可能な特別ゲームの残り回数を特定可能な情報である。確変回数が零よりも大きい場合(ステップS205:YES)、主制御用CPU40aは、確変回数を1減算して更新する(ステップS206)。ステップS206の処理が終了すると、主制御用CPU40aは、ステップS206の処理において減算した後の確変回数が零であるかを判定する(ステップS207)。ステップS206の処理において減算した後の確変回数が零である場合(ステップS207:YES)、主制御用CPU40aは、低確率状態に制御する(ステップS208)。ステップS208の処理において、主制御用CPU40aは、遊技状態を特定可能な制御情報(以下、遊技状態指定コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている確率情報を、現在の確率状態が低確率状態であることを特定可能に更新する。確率情報は、現在の確率状態が低確率状態であるか、高確率状態であるかを特定可能な情報である。
ステップS205の処理において確変回数が零である場合(ステップS205:NO)、ステップS206の処理において減算した後の確変回数が零ではない場合(ステップS207:NO)、及びステップS208の処理が終了した場合、主制御用CPU40aは、現在の確率状態が低確率状態であるか否かを判定する(ステップS209)。例えば、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている確率情報に基づいて、現在の確率状態が低確率状態であるか、高確率状態であるかを特定する。現在の確率状態が低確率状態である場合(ステップS209:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている累計ゲーム回数を1加算して更新する(ステップS210)。このとき、主制御用CPU40aは、加算後の累計ゲーム回数を特定可能な制御情報(以下、「累計ゲーム回数コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。主制御用CPU40aは、特別条件が成立している状況(低確率状態)において、図柄変動ゲームの実行回数を計数可能なゲーム計数手段に相当する。
現在の確率状態が高確率状態である場合(ステップS209:NO)、及びステップS210の処理を終了した場合、主制御用CPU40aは、第1特別ゲーム用の乱数情報のうち最先に記憶された乱数情報を取得する(ステップS211)。なお、主制御用CPU40aは、ステップS211の処理において、最先の乱数情報を取得すると、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。次に、主制御用CPU40aは、当り抽選を行う(ステップS212)。当り抽選において、主制御用CPU40aは、取得した乱数情報から特定される当り乱数の値と、大当り判定値と、を比較し、当り抽選において大当りに当選したか否かを判定する。このとき、主制御用CPU40aは、現在の確率状態に応じた当選確率で大当りに当選したか否かを判定する。例えば、大当りの当選確率は、低確率状態では218/65536(約1/300)である。また、例えば、大当りの当選確率は、高確率状態では1010/65536(約1/65)である。また、主制御用CPU40aは、ステップS212の処理において、大当りに当選したと判定した場合、取得した乱数情報から特定される大当り図柄乱数の値に基づき特別図柄の大当り図柄を決定する。一方、主制御用CPU40aは、ステップS212の処理において、大当りに当選していないと判定した場合、時短当りに当選したか否かを判定する。本実施形態において、第1特別ゲームの当り抽選における時短当りの当選率は、零である。すなわち、第1特別ゲームの当り抽選では時短当りに当選しない。主制御用CPU40aは、時短当りに当選していないと判定した場合、特別図柄のはずれ図柄を決定する。なお、第1特別ゲームの当り抽選では、時短当りに当選したか否かを判定しなくてもよい。この場合、主制御用CPU40aは、大当りに当選していないと判定したとき、特別図柄のはずれ図柄を決定するとよい。ステップS212の処理において決定した大当り図柄、又ははずれ図柄が、特別ゲームで導出される確定停止図柄となる。なお、上述したように特別図柄の大当り図柄は、大当りの種類に対応付けられている。このため、大当り図柄を決定することは大当りの種類を決定することになる。また、主制御用CPU40aは、ステップS212の処理において決定した特別図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)を出力バッファに格納する。その後、主制御用CPU40aは、ステップS211の処理において取得した乱数情報から特定された変動パターン決定乱数と、ステップS212の処理において行った当り抽選の結果と、に基づいて変動パターン決定抽選を行い、メイン変動パターンを決定する(ステップS213)。主制御用CPU40aは、ステップS213の処理において決定したメイン変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターンコマンドと示す)を出力バッファに格納する。図柄コマンド及び変動パターンコマンドは、演出ゲームの開始を指示するコマンドである。その後、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
第2特別保留数が零よりも大きい場合(ステップS202:YES)、主制御用CPU40aは、第2特別保留数を1減算して更新する(ステップS214)。ステップS204の処理において、主制御用CPU40aは、更新後の第2特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の第2特別保留数を特定可能な第2保留数コマンドを出力バッファに格納する。続いて、主制御用CPU40aは、確変回数が零よりも大きいかを判定する(ステップS215)。確変回数が零よりも大きい場合(ステップS215:YES)、主制御用CPU40aは、確変回数を1減算して更新する(ステップS216)。ステップS216の処理が終了すると、主制御用CPU40aは、ステップS216の処理において減算した後の確変回数が零であるかを判定する(ステップS217)。ステップS216の処理において減算した後の確変回数が零である場合(ステップS217:YES)、主制御用CPU40aは、低確率状態に制御する(ステップS218)。ステップS218の処理において、主制御用CPU40aは、遊技状態を特定可能な遊技状態指定コマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、現在の確率状態が低確率状態であることを特定可能に確率情報を更新する。
ステップS215の処理において確変回数が零である場合(ステップS215:NO)、ステップS216の処理において減算した後の確変回数が零ではない場合(ステップS217:NO)、及びステップS218の処理が終了した場合、主制御用CPU40aは、現在の確率状態が低確率状態であるか否かを判定する(ステップS219)。現在の確率状態が低確率状態である場合(ステップS219:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている累計ゲーム回数を1加算して更新する(ステップS220)。このとき、主制御用CPU40aは、加算後の累計ゲーム回数を特定可能な累計ゲーム回数コマンドを出力バッファに格納する。
現在の確率状態が高確率状態である場合(ステップS219:NO)、及びステップS220の処理を終了した場合、主制御用CPU40aは、第2特別ゲーム用の乱数情報のうち最先に記憶された乱数情報を取得する(ステップS221)。なお、主制御用CPU40aは、ステップS221の処理において、最先の乱数情報を取得すると、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。次に、主制御用CPU40aは、当り抽選を行う(ステップS222)。ステップS222の処理において、主制御用CPU40aは、大当りに当選したか否かを判定する。大当りに当選したと判定した場合、主制御用CPU40aは、取得した乱数情報から特定される大当り図柄乱数の値に基づき特別図柄の大当り図柄を決定する。大当りに当選していないと判定した場合、主制御用CPU40aは、時短当りに当選したか否かを判定する。このとき、主制御用CPU40aは、現在の確率状態に応じた当選確率で時短当りに当選したか否かを判定する。例えば、大当りの当選確率は、低確率状態では874/65536(約1/75)である。一方、時短当りの当選確率は、高確率状態では零である。すなわち、第2特別ゲームの当り抽選では、現在の確率状態が低確率状態である場合、時短当りに当選し得る。一方、第2特別ゲームの当り抽選では、現在の確率状態が高確率状態である場合、時短当りに当選しない。本実施形態では、非時短状態において、当り抽選の結果が大当りとなる確率に比して当り抽選の結果が時短当りとなる確率の方が高い。時短当りに当選したと判定した場合、主制御用CPU40aは、取得した乱数情報から特定される時短当り図柄乱数の値に基づき特別図柄の時短当り図柄を決定する。なお、時短当り図柄が1種類である場合、主制御用CPU40aは、時短当りに当選したと判定したことに基づいて、予め定められた時短図柄を決定するようにしてもよい。時短当りに当選していないと判定した場合、主制御用CPU40aは、特別図柄のはずれ図柄を決定する。ステップS222の処理において決定した大当り図柄、時短当り図柄、又ははずれ図柄が、特別ゲームで導出される確定停止図柄となる。また、主制御用CPU40aは、ステップS222の処理において決定した特別図柄を特定可能な図柄コマンドを出力バッファに格納する。その後、主制御用CPU40aは、ステップS221の処理において取得した乱数情報から特定された変動パターン決定乱数と、ステップS222の処理において行った当り抽選の結果と、に基づいて変動パターン決定抽選を行い、メイン変動パターンを決定する(ステップS223)。主制御用CPU40aは、ステップS223の処理において決定したメイン変動パターンを特定可能な変動パターンコマンドを出力バッファに格納する。その後、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
特別図柄開始処理を終了すると、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御用CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。また、特別ゲームの実行開始に伴い、主制御用CPU40aは、特別ゲームの実行中であることを示す情報を制御状態フラグに設定する。このとき、主制御用CPU40aは、第1特別ゲームを実行させる場合には第1特別ゲームの実行中であることを示す情報を制御状態フラグに設定し、第2特別ゲームを実行させる場合には第2特別ゲームの実行中であることを示す情報を制御状態フラグに設定する。
そして、主制御用CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が導出されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄の変動停止を指示し、図柄組み合わせを導出させるためのゲーム終了コマンドを出力バッファに格納する。また、特別ゲームの実行終了に伴い、主制御用CPU40aは、特別ゲームの実行中でなく、大当り遊技中でもないことを示す情報を制御状態フラグに設定する。また、主制御用CPU40aは、特別ゲームの終了後、変動インターバル時間を設定する。変動インターバル時間が経過するまでの間は、特別ゲームの実行が開始されない。また、変動インターバル時間が経過するまでの間は、大当り遊技が生起されない。
インターバル時間が経過すると、主制御用CPU40aは、遊技状態を移行させるための処理(以下、停止後状態移行処理と示す)を実行する。
図8に示すように、停止後状態移行処理において、主制御用CPU40aは、直前に終了した特別ゲームが大当りの特別ゲームであるか否かを判定する(ステップS301)。直前に終了した特別ゲームが大当りの特別ゲームである場合(ステップS301:YES)、主制御用CPU40aは、低確非時短状態に制御する(ステップS302)。ステップS302の処理において、主制御用CPU40aは、低確率状態に制御されていることを特定可能に確率情報を更新する。また、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている入球率情報を、非時短状態に制御されていることを特定可能に更新する。入球率情報は、現在の入球率状態が非時短状態であるか、時短状態であるかを特定可能であるとともに、現在の入球率状態が時短状態である場合にはその種類を特定可能な情報である。ステップS302の処理が終了すると、主制御用CPU40aは、停止後状態移行処理を終了する。
直前に終了した特別ゲームが大当りの特別ゲームではない場合(ステップS301:NO)、主制御用CPU40aは、通常移行条件が成立したか否かを判定する(ステップS303)。具体的に、主制御用CPU40aは、時短状態に制御しているときに規定上限回数目の特別ゲームが終了した場合に通常移行条件が成立したと判定する。例えば、主制御用CPU40aは、時短状態であるとき、特別ゲームの開始を契機として、当該時短状態に定められた規定上限回数に基づく時短回数から1減算するとよい。この場合、時短状態において、特別ゲームが終了したとき、時短回数が零であれば、当該特別ゲームが規定上限回数目の特別ゲームであると判定できる。時短回数は、時短状態から非時短状態に制御されるまでに実行される特別ゲームの残り回数であるといえる。本実施形態において、主制御用CPU40aは、特別ゲームの開始、又は特別ゲームの終了を契機として、時短回数を特定可能な制御情報(以下、時短回数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
通常移行条件が成立している場合(ステップS303:YES)、主制御用CPU40aは、非時短状態に制御する(ステップS304)。ステップS304の処理において、主制御用CPU40aは、非時短状態に制御されていることを特定可能に入球率情報を更新する。また、ステップS304の処理において、主制御用CPU40aは、遊技状態を特定可能な遊技状態指定コマンドを出力バッファに格納する。通常移行条件が成立していない場合(ステップS303:NO)、ステップS304の処理が終了した場合、主制御用CPU40aは、特定移行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS305)。本実施形態において、主制御用CPU40aは、累計ゲーム回数が特定回数となった場合に、特定移行条件が成立していると判定する。特定移行条件が成立している場合(ステップS305:YES)、主制御用CPU40aは、第2時短状態に制御する(ステップS306)。このとき、主制御用CPU40aは、第2時短状態に制御されていることを特定可能に入球率情報を更新する。上述したように、累計ゲーム回数は、現在の確率状態が低確率状態であるときに加算される。このため、本実施形態において、特定移行条件が成立している場合、主制御用CPU40aは、第2低確時短状態に制御する。また、ステップS306の処理において、主制御用CPU40aは、遊技状態を特定可能な遊技状態指定コマンドを出力バッファに格納する。ステップS306の処理が終了すると、主制御用CPU40aは、停止後状態移行処理を終了する。
特定移行条件が成立していない場合(ステップS305:NO)、主制御用CPU40aは、特別移行条件が成立したか否かを判定する(ステップS307)。例えば、主制御用CPU40aは、遊技状態が低確非時短状態であって、且つ、直前の特別ゲームが時短当りの特別ゲームである場合に特別移行条件が成立したと判定する。特別移行条件が成立していない場合(ステップS307:NO)、主制御用CPU40aは、停止後状態移行処理を終了する。特別移行条件が成立している場合(ステップS307:YES)、主制御用CPU40aは、第3時短状態に制御する(ステップS308)。このとき、主制御用CPU40aは、第3時短状態に制御されていることを特定可能に入球率情報を更新する。特別移行条件は、遊技状態が低確非時短状態であるときに成立し得るため、本実施形態において、特別移行条件が成立している場合、主制御用CPU40aは、第3低確時短状態に制御する。また、ステップS308の処理において、主制御用CPU40aは、遊技状態を特定可能な遊技状態指定コマンドを出力バッファに格納する。ステップS308の処理が終了すると、主制御用CPU40aは停止後状態移行処理を終了する。
このように、本実施形態では、大当り遊技が開始される場合に低確非時短状態に移行する。また、通常移行条件が成立している場合に非時短状態に移行する。また、特定移行条件が成立している場合、第2時短状態に移行する。また、特別移行条件が成立している場合、第3時短状態に移行する。また、本実施形態では、通常移行条件が成立したか否かが判定された後、特定移行条件が成立したか否かが判定される。また、特定移行条件が成立したか否かが判定された後、特別移行条件が成立したか否かが判定される。このため、主制御用CPU40aは、時短状態において、規定上限回数目の特別ゲームが実行されたことを契機として非特定入球状態に制御し、その後、当該規定上限回数目の特別ゲームが時短当りの第2特別ゲームであるときには、当該規定上限回数目の特別ゲームの終了を契機として第3時短状態に制御する。
大当りの特別ゲームの終了後に主制御用CPU40aによって行われる大当り処理について説明する。なお、大当り処理は、停止後状態移行処理の終了後に実行される。
大当り処理において、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(すなわち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主制御用CPU40aは、特定した大当り遊技を生起させる制御を開始する。したがって、主制御用CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を生起させる。このように、パチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が生起される。また、大当り遊技の生起に伴い、主制御用CPU40aは、大当り遊技中であることを特定可能な情報を制御状態フラグに設定する。
続いて、主制御用CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。主制御用CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。主制御用CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。すなわち、主制御用CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1ラウンド終了条件又は第2ラウンド終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。
また、主制御用CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。このとき、主制御用CPU40aは、大当り遊技の種類を特定可能にエンディングコマンドを生成する。また、主制御用CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主制御用CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。また、大当り遊技の終了に伴い、主制御用CPU40aは、特別ゲームの実行中でなく、大当り遊技中でもないことを示す情報を制御状態フラグに設定する。
また、主制御用CPU40aは、大当り遊技の終了を契機として、当該大当り遊技の種類に応じた遊技状態に制御する。すなわち、主制御用CPU40aは、第1通常当り遊技の終了を契機として、第1低確時短状態に制御する。また、主制御用CPU40aは、第2通常当り遊技の終了を契機として、第1低確時短状態に制御する。また、主制御用CPU40aは、第1特定当り遊技の終了を契機として、高確時短状態に制御する。また、主制御用CPU40aは、第2特定当り遊技の終了を契機として、高確時短状態に制御する。なお、主制御用CPU40aは、遊技状態に応じて確率情報を更新する。また、主制御用CPU40aは、遊技状態に応じて入球率情報を更新する。また、主制御用CPU40aは、遊技状態を特定可能な遊技状態指定コマンドを出力バッファに格納する。主制御用CPU40aは、遊技状態を制御する遊技状態制御手段に相当する。
次に、普通図柄入力処理について説明する。普通図柄入力処理は、割込処理において呼び出される処理であって、主制御用CPU40aによって所定周期毎に行われる。
普通図柄入力処理において、主制御用CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したかに基づいて、遊技球がゲート31を通過(入球)したかを判定する。遊技球がゲート31を通過していない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート31を通過した場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるかを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な制御情報(以下、「普通保留数コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶する。この場合、主制御用CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること及び乱数情報の記憶順序を特定可能となるように記憶する。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、普通図柄開始処理について説明する。普通図柄開始処理は、割込処理において呼び出される処理であって、主制御用CPU40aによって所定周期毎に行われる。
普通図柄開始処理において、主制御用CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主制御用CPU40aは、普通当り遊技中ではなく、且つ普通ゲームの実行中ではない場合に肯定判定する一方で、普通当り遊技中、又は普通ゲームの実行中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数が零よりも大きいかを判定する。普通保留数が零である場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が零よりも大きい場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。この処理において、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから読み出す。なお、主制御用CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。続いて、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御用ROM40bに記憶されている普通当り判定値とをもとに、普通当りに当選とするかを判定する。この処理は、普通当り抽選(普通当り判定)に相当する。例えば、上述した普通図柄の確率変動制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、時短状態においては、非時短状態に比して、普通当りに当選する確率が高くなるように、普通当りに当選とするかの判定を行うとよい。このように、本実施形態において、主制御用CPU40aが普通当り抽選を行うことにより、普通当り抽選を行う普通当り抽選手段又は普通当りとなるかを判定する普通当り判定手段としての機能が実現される。
普通当りに当選とする場合、主制御用CPU40aは、普通ゲームで確定停止表示させる普通当り図柄と、普通ゲームの変動時間とを決定する。例えば、普通図柄の変動時間短縮制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、非時短状態においては第1変動時間を決定し、時短状態においては第1変動時間よりも短い第2変動時間を決定するとよい。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主制御用CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、普通ゲームの実行を開始させることに伴って、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、普通当りの普通ゲームの終了後に主制御用CPU40aによって行われる普通当り処理について説明する。因みに、「普通当りの普通ゲーム」とは、普通当りとなる普通ゲームに相当し、普通当り抽選にて普通当りに当選した場合の当該当選対象の普通ゲームに相当する。これに対して、「はずれの普通ゲーム」とは、はずれとなる普通ゲームに相当し、普通当り抽選にて普通当りに非当選した場合の当該非当選対象の普通ゲームに相当する。
普通当りの普通ゲームの終了後、主制御用CPU40aは、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、当該決定した開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように第1アクチュエータA1を制御し、普通当り遊技を生起させる。例えば、上述した開放時間延長制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、非時短状態においては第1開放パターンを選択し、時短状態においては、第1開放パターンよりも1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間が長い第2開放パターンを決定するとよい。このように、本実施形態において、普通当りの普通ゲームの終了後に普通当り処理を主制御用CPU40aが行うことにより、普通当りとなる普通変動ゲームの終了後に普通当り遊技を生起させる普通当り遊技生起手段としての機能が実現される。
本実施形態では、時短状態であるときには非時短状態であるときよりも、普通当りに当選し易くなっている。そして、パチンコ遊技機10では、非時短状態であるときであっても普通当りに当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10において、非時短状態であるときには、時短状態であるときに比して第2始動口27へ遊技球が入球し難いものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。
また、主制御用CPU40aは、エラー検出センサESのうち電波センサからの検知信号を入力した場合、電波を検知したことを示す制御情報(以下、「電波検知コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、エラー検出センサESのうち扉開放センサからの検知信号を入力した場合、中枠13又は前枠14が開放されたことを示す制御情報(以下、「扉開放検知コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、エラー検出センサESのうち球詰まりセンサからの検知信号を入力した場合、所定の球通路における球詰まりを検知したことを示す制御情報(以下、「球詰まり検知コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
次に、統括制御用CPU41aが統括制御用プログラムに基づいて行う各種の処理について説明する。
統括制御用CPU41aは、電力供給の開始に伴い、電力供給の開始に伴って必要な各種設定(初期設定)を行う。初期設定を行った後、統括制御用CPU41aは、初期化コマンド又は復帰コマンドを入力するまで待機する。なお、本実施形態において、統括制御用CPU41aは、主制御用CPU40aよりも先に起動する。このため、主制御用CPU40aから初期化コマンド又は復帰コマンドが出力されるとき、統括制御用CPU41aは既に起動しており、初期化コマンド又は復帰コマンドの入力を待機している状態となっている。
統括制御用CPU41aは、初期化コマンドを入力すると、統括制御用RAM41cに記憶されているバックアップ情報を消去し、初期値を設定する。また、統括制御用CPU41aは、初期化コマンドを入力すると、初期化を指定する制御情報を出力バッファに格納する。初期化を指定する制御情報には、例えば、初期化時であることを指定する初期化指定コマンドと、初期化時の演出を指示する初期化時演出指定コマンドと、初期化時の演出図柄を指定する演出図柄指定コマンドと、がある。統括制御用CPU41aによって出力バッファに格納された制御情報は、次回以降の割込処理において表示基板42へと出力される。また、統括制御用CPU41aは、初期化コマンドを入力すると、初期化時における演出を実行するように装飾ランプ17及びスピーカ18を制御する。
一方、統括制御用CPU41aは、復帰コマンドを入力すると、図柄状態指定コマンドにより指定された内容を特定する。具体的に、統括制御用CPU41aは、大当り遊技中である状況への復帰であるか、特別ゲームの実行中である状況への復帰であるか、特別ゲームの実行中でなく大当り遊技中でもない状況への復帰であるか、について図柄状態指定コマンドから特定する。上述したように、特別ゲームの実行中でなく大当り遊技中でもない状況とは、待機状態である。なお、統括制御用CPU41aは、図柄状態指定コマンドにより指定された内容が、統括制御用RAM41cに記憶されているバックアップ情報と一致していない場合、統括制御用RAM41cに記憶されているバックアップ情報を消去し、図柄状態指定コマンドにより指定された内容に応じた初期値を設定するとよい。
待機状態への復帰であることを特定した場合、統括制御用CPU41aは、待機状態への復帰を指定する制御情報を出力バッファに格納する。待機状態への復帰を指定する制御情報には、例えば、復帰することを指定する統括復帰コマンドと、復帰時の演出図柄を指定する演出図柄指定コマンドと、がある。また、統括制御用CPU41aは、待機状態に実行される処理に復帰する。
特別ゲームの実行中である状況への復帰であることを特定した場合、統括制御用CPU41aは、特別ゲームの実行中である状況への復帰を指定する制御情報を出力バッファに格納する。特別ゲームの実行中である状況への復帰を指定する制御情報には、例えば、復帰することを指定する統括復帰コマンドがある。また、統括制御用CPU41aは、特別ゲームに連動して実行される演出ゲームを実行させるための処理に復帰する。大当り遊技中である状況への復帰であることを特定した場合、統括制御用CPU41aは、大当り遊技中である状況への復帰を指定する制御情報を出力バッファに格納する。大当り遊技中である状況への復帰を指定する制御情報には、例えば、復帰することを指定する統括復帰コマンドと、大当り遊技中である状況への復帰における演出を指示する大当り中復帰演出指定コマンドと、がある。また、統括制御用CPU41aは、大当り演出を実行させるための処理に復帰する。大当り演出は、大当り遊技が生起されることに関連して実行される演出である。
次に、統括制御用CPU41aが行う演出ゲーム処理について説明する。
図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、統括制御用CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な特別図柄の種類を特定できる情報を統括制御用RAM41cに記憶し、変動パターン指定コマンドから特定可能な変動パターンを特定できる情報を統括制御用RAM41cに記憶する。図柄コマンドから特定可能な特別図柄の種類を特定できる情報は、次の図柄コマンドを入力するまで、統括制御用RAM41cに記憶される。なお、図柄コマンドから特定可能な特別図柄が大当り図柄である場合、図柄コマンドから特定可能な特別図柄の種類を特定できる情報は、大当りの種類を特定可能な情報ともいえる。
また、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、統括制御用CPU41aは、演出ゲームを実行させる制御を行う。具体的に、統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する。そして、演出図柄による図柄組み合わせを決定すると、統括制御用CPU41aは、決定した演出図柄による図柄組み合わせを指定する演出図柄指定コマンドを出力バッファに格納する。統括制御用CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な図柄が大当り図柄である場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。統括制御用CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な図柄が時短当り図柄である場合、演出図柄による時短当りの図柄組み合わせを決定する。統括制御用CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な図柄がはずれ図柄である場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。例えば、統括制御用CPU41aは、リーチ条件が成立していることにより、今回の演出ゲームにおいてリーチ演出を行う場合には、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定するとよい。本実施形態では、はずれリーチあり変動パターンが指定された場合にリーチ条件が成立する。なお、リーチ条件は、統括制御用CPU41aが演出抽選を行い、当該演出抽選に当選した場合に成立するように構成してもよい。
また、変動パターン指定コマンドを入力すると、統括制御用CPU41aは、演出ゲームの開始を指示する演出ゲーム開始コマンドを出力バッファに格納する。一方、ゲーム終了コマンドを入力すると、統括制御用CPU41aは、演出ゲームの終了を指示する演出ゲーム終了コマンドを出力バッファに格納する。因みに、統括制御用CPU41aが入力するゲーム終了コマンドは、表示基板42へ出力される演出ゲーム終了コマンドを同じ制御情報であってもよい。同様に、統括制御用CPU41aが入力する変動パターン指定コマンドは、表示基板42へ出力される演出ゲーム開始コマンドと同じ制御情報であってもよい。
その他、統括制御用CPU41aは、例えば、大当り予告演出や、遊技状態を示唆する示唆演出などの所定の演出が実行されるかを決定する。そして、所定の演出を実行させる場合、統括制御用CPU41aは、所定の演出の実行を指示する制御情報を出力バッファに格納するとともに、実行させる所定の演出に応じて装飾ランプ17及びスピーカ18のうち少なくとも1つを制御する。
また、統括制御用CPU41aは、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドであることを特定可能な先読みコマンドを入力すると、第1特別ゲームに対応する先読みコマンドであること、及び先読みコマンドの記憶順序を特定可能となるように統括制御用RAM41cに記憶する。同様に、統括制御用CPU41aは、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドであることを特定可能な先読みコマンドを入力すると、第2特別ゲームに対応する先読みコマンドであること、及び先読みコマンドの記憶順序を特定可能となるように統括制御用RAM41cに記憶する。また、統括制御用CPU41aは、第1特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを入力すると、統括制御用RAM41cに記憶された第1特別ゲームに対応する先読みコマンドのうち最先に記憶された先読みコマンドを統括制御用RAM41cから消去する。同様に、統括制御用CPU41aは、第2特別ゲームに対応する変動パターン指定コマンドを入力すると、統括制御用RAM41cに記憶された第2特別ゲームに対応する先読みコマンドのうち最先に記憶された先読みコマンドを統括制御用RAM41cから消去する。
次に、統括制御用CPU41aが行う遊技状態処理について説明する。
統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドを入力すると、当該遊技状態指定コマンドから特定可能な遊技状態に応じて、統括制御用RAM41cに記憶されている遊技状態に関する情報を更新する。例えば、統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドから非時短状態であることを特定すると、統括制御用RAM41cに記憶されている統括用時短情報を、非時短状態であることを特定可能に更新する。統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドから第1時短状態であることを特定すると、統括制御用RAM41cに記憶されている統括用時短情報を、第1時短状態であることを特定可能に更新する。統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドから第2時短状態であることを特定すると、統括制御用RAM41cに記憶されている統括用時短情報を、第2時短状態であることを特定可能に更新する。統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドから第3時短状態であることを特定すると、統括制御用RAM41cに記憶されている統括用時短情報を、第3時短状態であることを特定可能に更新する。統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドから低確率状態であることを特定すると、統括制御用RAM41cに記憶されている統括用確率情報を、低確率状態であることを特定可能に更新する。統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドから高確率状態であることを特定すると、統括制御用RAM41cに記憶されている統括用確率情報を、高確率状態であることを特定可能に更新する。
次に、統括制御用CPU41aが行う大当り演出処理について説明する。
統括制御用CPU41aは、大当り遊技が生起されているときに大当り演出が行われるように、制御情報を出力バッファに格納し、装飾ランプ17及びスピーカ18のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、統括制御用CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出の実行を指定するオープニング演出指定コマンドを出力バッファに格納し、オープニング演出の実行に伴って装飾ランプ17及びスピーカ18のうち少なくとも1つを制御する。また、統括制御用CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出の実行を指定するラウンド演出指定コマンドを出力バッファに格納し、ラウンド演出の実行に伴って装飾ランプ17及びスピーカ18のうち少なくとも1つを制御する。また、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出の実行を指定するエンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納し、エンディング演出の実行に伴って装飾ランプ17及びスピーカ18のうち少なくとも1つを制御する。
その他、統括制御用CPU41aは、電波検知コマンドを入力すると、電波エラー指定コマンドを出力バッファに格納する。また、統括制御用CPU41aは、電波検知コマンドを入力すると、電波エラー演出に対応する音声(例えば、「電波を検知しました」という音声)が出力されるようにスピーカ18を制御する。また、統括制御用CPU41aは、扉開放検知コマンドを入力すると、扉開放エラー指定コマンドを出力バッファに格納する。また、統括制御用CPU41aは、扉開放検知コマンドを入力すると、扉開放エラー演出に対応する音声(例えば、「扉が開いています」という音声)が出力されるようにスピーカ18を制御する。また、統括制御用CPU41aは、球詰まり検知コマンドを入力すると、球詰まりエラー指定コマンドを出力バッファに格納する。また、統括制御用CPU41aは、球詰まり検知コマンドを入力すると、球詰まりエラー演出に対応する音声(例えば、「球詰まりを検知ました」という音声)が出力されるようにスピーカ18を制御する。
次に、表示制御用CPU42aが表示制御用プログラムに基づいて行う各種の処理について説明する。
表示制御用CPU42aは、電力供給の開始に伴い、電力供給の開始に伴って必要な各種設定(初期設定)を行う。初期設定を行った後、表示制御用CPU42aは、統括制御用CPU41aからの制御情報を入力するまで待機する。なお、本実施形態において、表示制御用CPU42aは、統括制御用CPU41aと同様、主制御用CPU40aよりも先に起動する。また、初期設定を行った後、表示制御用CPU42aは、復帰前における画像が表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、復帰前における画像は、「しばらくお待ちください」という文字(文字情報)を含む画像であってもよい。本明細書において、文字(文字情報)は、フレーズであって句を意味し、制御に用いるデータ(情報)を意味するものではない。
そして、表示制御用CPU42aは、統括制御用CPU41aからの制御情報に応じて各種画像が表示されるように演出表示装置25を制御する。具体的に、表示制御用CPU42aは、初期化を指定する制御情報を入力した場合、初期化時の演出図柄が確定停止表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、演出図柄指定コマンドにて指定された演出図柄が、演出表示装置25に確定停止表示される。
表示制御用CPU42aは、待機状態への復帰を指定する制御情報を入力した場合、復帰時の演出図柄が確定停止表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、演出図柄指定コマンドにて指定された演出図柄が、演出表示装置25に確定停止表示される。表示制御用CPU42aは、特別ゲームの実行中である状況への復帰を指定する制御情報を入力した場合、特別ゲームの実行中である状況への復帰時における画像が表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、特別ゲームの実行中である状況への復帰時における画像は、「復旧中」という文字(文字情報)を含む画像であってもよい。その他、例えば、特別ゲームの実行中である状況への復帰時における画像は、「そのまま遊技を続けてください」という文字(文字情報)を含む画像であってもよい。因みに、特別ゲームの実行中である状況への復帰を指定する制御情報を入力した後、表示制御用CPU42aは、演出ゲーム終了コマンドを入力すると、復帰時の演出図柄が確定停止表示されるように演出表示装置25を制御する。
表示制御用CPU42aは、大当り遊技中である状況への復帰を指定する制御情報を入力した場合、大当り遊技中である状況への復帰時における画像が表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、大当り遊技中である状況への復帰時における画像は、「大当り遊技中」という文字(文字情報)と、「遊技球を発射してください」という文字(文字情報)と、を含む画像であってもよい。因みに、大当り遊技中である状況への復帰を指定する制御情報を入力した後、ラウンド演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、ラウンド演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、大当り遊技中である状況への復帰を指定する制御情報を入力した後、エンディング演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、エンディング演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。
その他、表示制御用CPU42aは、演出ゲーム開始コマンドを入力すると、演出ゲームの実行が開始されるように演出表示装置25を制御する。具体的に、表示制御用CPU42aは、演出図柄の変動表示を開始させて演出ゲームの実行が開始されるように演出表示装置25を制御する。また、表示制御用CPU42aは、演出図柄指定コマンドを入力した場合、当該演出図柄指定コマンドにより指定された演出図柄を表示制御用RAM42cに記憶する。その後、表示制御用CPU42aは、演出ゲーム終了コマンドを入力すると、演出図柄指定コマンドにより指定されている演出図柄(演出図柄による図柄組み合わせ)が確定停止表示されるように演出表示装置25を制御する。
また、オープニング演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、オープニング演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、ラウンド演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、ラウンド演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。同様に、エンディング演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、エンディング演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。
また、図9(a)に示すように、表示制御用CPU42aは、電波エラー指定コマンドを入力すると、電波エラー演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。電波エラー演出が演出表示装置25において実行される場合、演出表示装置25には、『電波エラー』という文字(文字情報)と、『係員をお呼び下さい』という文字(文字情報)と、が表示され、電波エラーの発生が報知される。
また、図9(b)に示すように、表示制御用CPU42aは、扉開放エラー指定コマンドを入力すると、扉開放エラー画像TE1が表示される扉開放エラー演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、図9(c)に示すように、表示制御用CPU42aは、球詰まりエラー指定コマンドを入力すると、球詰まりエラー画像TE2が表示される球詰まりエラー演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。なお、各エラー演出には、演出時間が定められており、表示制御用CPU42aは、各エラー演出に定められた演出時間が経過したことを契機として対応するエラー演出を終了させるように演出表示装置25を制御する。このように、エラー演出には、電波エラーの発生が検知されたことを契機として実行される電波エラー演出と、扉開放エラーの発生が検知されたことを契機として実行される扉開放エラー演出と、球詰まりエラーの発生が検知されたことを契機として実行される球詰まりエラー演出と、がある。各種エラー演出のそれぞれは、対応するエラーの発生を報知するエラー報知に相当する。
ここで、本実施形態における待機状態について説明する。
待機状態には、第1待機状態と、第2待機状態と、がある。第1待機状態では、演出表示装置25に演出図柄が表示される。一方、第2待機状態では、演出表示装置25に演出図柄が表示されず、客待ち演出が実行される。本実施形態において、第1待機状態の終了後には、第2待機状態となる。また、本実施形態において、第2待機状態の終了後には、第1待機状態となる。すなわち、第1待機状態と第2待機状態が繰り返される。また、本実施形態において、第1待機状態となる時間、及び第2待機状態となる時間は、予め決められている。
次に、第2待機状態において実行される客待ち演出について説明する。
本実施形態における客待ち演出には、キャラクタ演出と、のめり込みに関する注意喚起と、ロゴ演出と、が含まれている。本実施形態のパチンコ遊技機10において第2待機状態では、キャラクタ演出が実行された後、のめり込みに関する注意喚起が実行され、その後、ロゴ演出が実行される。本実施形態では、キャラクタ演出の実行が開始されてからロゴ演出が終了するまでの時間が、第2待機状態となる時間に相当する。
ここで、図10(a)~図10(c)に基づき、第2待機状態における演出表示装置25の表示態様について説明する。
図10(a)に示すように、第2待機状態となった場合、演出表示装置25では、キャラクタ演出が実行される。第2待機状態において実行されるキャラクタ演出は、例えば、パチンコ遊技機10のモチーフとしているキャラクタを紹介する演出内容の演出や、パチンコ遊技機10において実行される予告演出を説明する演出内容の演出であってもよい。
図10(b)に示すように、第2待機状態においてキャラクタ演出の終了後、演出表示装置25では、のめり込みに関する注意喚起が実行される。具体的に、演出表示装置25には、注意喚起画像GTが表示され、のめり込みに関する注意喚起が実行される。注意喚起画像GTは、『パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。』という文字(文字情報)と、『のめり込みに注意しましょう。』という文字(文字情報)と、を含む画像である。すなわち、第2待機状態におけるのめり込みに関する注意喚起の内容は、『パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。』という文字(文字情報)を表示する内容となっている。また、第2待機状態におけるのめり込みに関する注意喚起の内容は、『のめり込みに注意しましょう。』という文字(文字情報)を表示する内容となっている。このように、本実施形態における演出表示装置25では、待機状態においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。
図10(c)に示すように、第2待機状態においてのめり込みに関する注意喚起の終了後、演出表示装置25では、ロゴ演出が実行される。また、第2待機状態において実行されるロゴ演出は、例えば、遊技機を製造した会社のロゴマークを表示する演出や、遊技機を製造した会社の社訓を表示する演出であってもよい。本実施形態では、第2待機状態であるときの遊技状態に関係なく、同一の客待ち演出が実行される。
ここで、待機状態に係る制御について説明する。
まず、統括制御用CPU41aが行う待機状態に係る制御について説明する。
統括制御用CPU41aは、待機コマンドを入力した場合、待機デモ指定コマンドを出力バッファに格納する。また、背景音楽をスピーカ18から出力させている場合、統括制御用CPU41aは、背景音楽の出力を中止する。また、統括制御用CPU41aは、待機デモ指定コマンドを出力バッファに格納した後、第1待機状態となる時間を計時する。
また、第1待機状態となる時間を計時し終えた場合(第1待機状態となる時間が経過した場合)、統括制御用CPU41aは、客待ちデモ指定コマンドを出力バッファに格納する。客待ちデモ指定コマンドは、第2待機状態とすることを指定する制御情報に相当する。また、統括制御用CPU41aは、客待ちデモ指定コマンドを出力バッファに格納した後、第2待機状態となる時間を計時する。また、第2待機状態となる時間を計時し終えた場合、統括制御用CPU41aは、第2待機デモ指定コマンドを出力バッファに格納し、第1待機状態となる時間を計時する。
次に、表示制御用CPU42aが行う待機状態に係る制御について説明する。
表示制御用CPU42aは、待機デモ指定コマンドを入力した場合、演出図柄(演出図柄による図柄組み合わせ)が確定停止表示されるように演出表示装置25を制御する。また、表示制御用CPU42aは、客待ちデモ指定コマンドを入力した場合、客待ち演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。具体的に、表示制御用CPU42aは、キャラクタ演出が実行されるように演出表示装置25を制御した後、注意喚起画像GTを表示させてのめり込みに関する注意喚起が実行されるように演出表示装置25を制御する。その後、表示制御用CPU42aは、ロゴ演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。このように、本実施形態では、客待ちデモ指定コマンドが生成された後、演出表示装置25では、のめり込みに関する注意喚起が実行される。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起は、演出表示装置25において実行される。すなわち、本実施形態における演出表示装置25では、大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行される。
本実施形態では、大当り遊技におけるエンディング期間において、のめり込みに関する注意喚起が実行される場合がある。エンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、演出表示装置25では、エンディング演出に加えて、のめり込みに関する注意喚起が実行される。本実施形態では、大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の内容と、待機状態におけるのめり込みに関する注意喚起の内容と、は同一である。一方で、本実施形態では、大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起の態様と、待機状態におけるのめり込みに関する注意喚起の態様と、は異なる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り遊技中にのめり込みとは異なる事象に関する注意喚起が実行される場合がある。本実施形態において、のめり込みとは異なる事象に関する注意喚起は、記憶媒体の返却に関する注意喚起である。大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起は、演出表示装置25において実行される。このように、本実施形態における演出表示装置25では、大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。エンディング期間において記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、演出表示装置25では、エンディング演出に加えて、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。
図11(a)に示すように、大当り遊技中に演出表示装置25では、注意喚起画像GTaが表示され、のめり込みに関する注意喚起が実行される。注意喚起画像GTaは、『パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。』という文字(文字情報)と、『のめり込みに注意しましょう。』という文字(文字情報)と、を含む画像である。すなわち、大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の内容は、『パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。』という文字(文字情報)を表示する内容となっている。また、大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の内容は、『のめり込みに注意しましょう。』という文字(文字情報)を表示する内容となっている。また、大当り遊技中に演出表示装置25では、注意喚起画像GTbが表示され、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。注意喚起画像GTbは、『プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。』の文字(文字情報)を含む画像である。すなわち、大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起は、『プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。』の文字(文字情報)を表示する内容となっている。
因みに、図11(b)に示すように、大当り遊技におけるエンディング期間において、のめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない場合、注意喚起画像GTa,GTbが演出表示装置25には表示されない。そして、注意喚起画像GTa,GTbが表示される領域においても、エンディング演出が実行される。本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、当り抽選において大当りに当選したときの状態に応じて、のめり込みに関する注意喚起の実行有無が異なる。同様に、本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、当り抽選において大当りに当選したときの状態に応じて、記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行有無が異なる。具体的に、本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、所謂「初当り」となる大当りに当選したときには、当該大当りに基づく大当り遊技におけるエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。一方、所謂「連荘」となる大当りに当選したときには、当該大当りに基づく大当り遊技におけるエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が原則として実行されない。本実施形態において、初当りとなる大当りは、低確非時短状態であるときに大当りに当選したときの大当りである。連荘当りとなる大当りは、第1低確時短状態、第2低確時短状態、第3低確時短状態、及び高確時短状態の何れかであるときに大当りに当選したときの大当りである。すなわち、低確非時短状態であるときに大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技におけるエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。一方、第1低確時短状態であるときに大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技におけるエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が原則として実行されない。また、第2低確時短状態であるときに大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技におけるエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が原則として実行されない。また、第3低確時短状態であるときに大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技におけるエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が原則として実行されない。高確時短状態であるときに大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技におけるエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が原則として実行されない。
初当りとなる大当りに基づく大当り遊技が生起されてから、低確非時短状態に制御されるまでの期間は、連荘期間である。また、第2低確時短状態に制御されてから、低確非時短状態に制御されるまでの期間は連荘期間である。また、第3低確時短状態に制御されてから、低確非時短状態に制御されるまでの期間は連荘期間である。低確非時短は、通常遊技状態に相当し、第1低確時短状態、及び高確時短状態は、通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態に相当する。
次に、大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行に係る制御、及び大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図12には、初当りとなる大当りに基づく大当り遊技(以下、「初当り遊技」と示す)中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。初当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。例えば、統括制御用CPU41aは、統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報に基づいて初当り遊技であるか否かを判定する。この場合、統括制御用CPU41aは、低確非時短状態であるときに、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドから大当りの図柄変動ゲームが実行されることを特定した場合に、初当りとなる大当り(低確非時短状態における大当り)に当選したと判定する。この判定結果に基づいて、統括制御用CPU41aは、今回の大当りが初当りとなる大当りであることを特定可能に統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報を更新する。
特定エンディング演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、注意喚起画像GTaが表示されるように、つまり、のめり込みに関する注意喚起が実行されるように、演出表示装置25を制御する。また、特定エンディング演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、注意喚起画像GTbが表示されるように、つまり、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されるように、演出表示装置25を制御する。これにより、パチンコ遊技機10は低確非時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。また、パチンコ遊技機10は低確非時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
ここで、初当り遊技のオープニング期間中である時点T01において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。上述したように、統括制御用RAM41cに記憶されている情報は、電力供給が遮断されているときに記憶保持されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、初当り遊技のラウンド期間中である時点T02において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。初当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、初当り遊技のエンディング期間中である時点T03において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、初当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
このように、初当り遊技が生起されるときには当該初当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該初当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。一方、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにはのめり込みに関する注意喚起は復帰しない。同様に、初当り遊技が生起されるときには当該初当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該初当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。一方、初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときには記憶媒体の返却に関する注意喚起は復帰しない。
図13には、初当り遊技の終了後、第1低確時短状態に制御され、当該第1低確時短状態において連荘当りとなる大当りに当選して大当り遊技(以下、「連荘当り遊技」と示す)が生起されるときの当該大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。このとき、統括制御用CPU41aは、低確非時短状態ではないときに、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドから大当りの図柄変動ゲームが実行されることを特定したことによって、連荘当りとなる大当りに当選したと判定する。また、統括制御用CPU41aは、今回の大当りが連荘当りとなる大当りであることを特定可能に統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報を更新する。本実施形態では、特定条件を満たしていないとき、統括制御用CPU41aは、連荘当り遊技のエンディング期間において特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。すなわち、連荘当り遊技のエンディング期間では、特定条件を満たしていないとき、のめり込みに関する注意喚起が実行されない。同様に、連荘当り遊技のエンディング期間では、特定条件を満たしていないとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
ここで、連荘当り遊技のオープニング期間中である時点T11において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。例えば、統括制御用CPU41aは、図柄状態指定コマンドから大当り遊技に復帰することを特定した場合において、統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報から今回の大当りが連荘当りとなる大当りであることを特定するときに特定条件を満たしていると判定するとよい。連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。
これにより、パチンコ遊技機10は、連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。このように、本実施形態において、特定条件は、大当り遊技中の特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることで満たされる。オープニング期間は、特定期間の一例である。
また、連荘当り遊技のラウンド期間中である時点T12において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。このため、連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、パチンコ遊技機10は、連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。ラウンド期間は、特定期間の一例である。
その後、連荘当り遊技のエンディング期間中である時点T13において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、連荘当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていないと判定する。このため、連荘当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1-1)連荘当り遊技が生起されるときであっても、特定条件を満たしているとき(特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給の開始に伴って大当り遊技に復帰するとき)にのめり込みに関する注意喚起を実行する。例えば、連荘当り遊技のオープニング期間(第1期間)、又はラウンド期間(第2期間)において営業が終了した場合などには、初当り遊技が生起されるときと、連荘当り遊技が生起されるときとで遊技者が異なる場合が生じ得る。この場合、電力供給が開始された後の遊技者にのめり込みに関する注意喚起を行えていない虞がある。このような虞があるところ、連荘当り遊技が生起されるときであっても、電力供給が遮断されるときには、のめり込みに関する注意喚起を実行可能に構成することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(1-2)連荘当り遊技中のオープニング期間(第1期間)において電力供給が遮断されるとき、及びラウンド期間(第2期間)において電力供給が遮断されるときの何れであっても、復帰後の大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行する。これにより、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(1-3)一方、連荘当り遊技中のエンディング期間(第3期間)において電力供給が遮断されるときには、復帰後の大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行しない。このように、同じ大当り遊技に復帰する場合であっても復帰のタイミングに応じてのめり込みに関する注意喚起を実行することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(1-4)初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起、及び連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の何れの実行中であっても、その実行中に電力供給が遮断されたときには、復帰後の大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行させない。例えば、のめり込みに関する注意喚起の実行中に、電力供給が遮断されたとき、そのタイミングによっては、電力供給が開始された際にのめり込みに関する注意喚起を実行するための十分な時間を確保できない虞がある。このような状況では、初当り遊技、及び連荘当り遊技の何れであるかにかかわらずのめり込みに関する注意喚起を実行させないことで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(1-5)連荘当り遊技が生起されるときであっても、特定条件を満たしているとき(特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給の開始に伴って大当り遊技に復帰するとき)に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行する。例えば、連荘当り遊技のオープニング期間(第1期間)、又はラウンド期間(第2期間)において営業が終了した場合などには、初当り遊技が生起されるときと、連荘当り遊技が生起されるときとで遊技者が異なる場合が生じ得る。この場合、電力供給が開始された後の遊技者に記憶媒体の返却に関する注意喚起を行えていない虞がある。このような虞があるところ、連荘当り遊技が生起されるときであっても、電力供給が遮断されるときには、記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能に構成することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(1-6)連荘当り遊技中のオープニング期間(第1期間)において電力供給が遮断されるとき、及びラウンド期間(第2期間)において電力供給が遮断されるときの何れであっても、復帰後の大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行する。これにより、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(1-7)一方、連荘当り遊技中のエンディング期間(第3期間)において電力供給が遮断されるときには、復帰後の大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行しない。このように、同じ大当り遊技に復帰する場合であっても復帰のタイミングに応じて記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(1-8)初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起、及び連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の何れの実行中であっても、その実行中に電力供給が遮断されたときには、復帰後の大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させない。例えば、記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に、電力供給が遮断されたとき、そのタイミングによっては、電力供給が開始された際に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行するための十分な時間を確保できない虞がある。このような状況では、初当り遊技、及び連荘当り遊技の何れであるかにかかわらず記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させないことで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態を図14~図16にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第2実施形態のパチンコ遊技機10では、第2時短状態に制御されるときに突入演出を実行可能である。突入演出は、第2時短状態に制御されたことを特定可能な演出である。突入演出は、演出表示装置25において実行される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態に制御されることに伴って、連荘期間が開始するときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能に構成されている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関る注意喚起を実行可能に構成されている。また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能に構成されている。第2時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起は、演出表示装置25において実行される。このため、第2時短状態に制御されるとき、演出表示装置25では、突入演出に加えて、のめり込みに関する注意喚起を実行可能である。また、第2時短状態に制御されるときの記憶媒体の返却に関する注意喚起は、演出表示装置25において実行される。このため、第2時短状態に制御されるとき、演出表示装置25では、突入演出に加えて、記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
図14(a)に示すように、第2時短状態に制御されるときに演出表示装置25では、注意喚起画像GTcが表示され、のめり込みに関する注意喚起が実行される。注意喚起画像GTcは、『パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。』という文字(文字情報)と、『のめり込みに注意しましょう。』という文字(文字情報)と、を含む画像である。すなわち、第2時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起の内容は、『パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。』という文字(文字情報)を表示する内容となっている。また、第2時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起の内容は、『のめり込みに注意しましょう。』という文字(文字情報)を表示する内容となっている。また、第2時短状態に制御されるときに演出表示装置25では、注意喚起画像GTdが表示され、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。注意喚起画像GTdは、『プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。』の文字(文字情報)を含む画像である。すなわち、第2時短状態に制御されるときの記憶媒体の返却に関する注意喚起は、『プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。』の文字(文字情報)を表示する内容となっている。
因みに、図14(b)に示すように、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない場合、注意喚起画像GTc,GTdが演出表示装置25には表示されない。そして、注意喚起画像GTc,GTdが表示される領域においても、突入演出が実行される。本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、前回の大当りの種類に応じて、のめり込みに関する注意喚起の実行有無が異なる。同様に、本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、前回の大当りの種類に応じて、記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行有無が異なる。具体的に、本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、前回の大当りが第1通常当り、又は第1特定当りであるときには、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。一方、前回の大当りが第2通常当り、又は第2特定当りであるときには、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
本実施形態における第2時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起の実行に係る制御、及び第2時短状態に制御されるときの記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図15には、第2時短状態に制御される際の演出表示装置25の表示態様の具体的な一例を示す。
統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドを入力したときに当該遊技状態指定コマンドから第2時短状態であることを特定すると、更新される前の統括用時短情報が第2時短状態であるか否かを判定する。統括制御用CPU41aは、更新される前の統括用時短情報が第2時短状態である場合、第2時短状態に制御されたと判定する。第2時短状態に制御されるとき、統括制御用CPU41aは、前回の大当りが第1通常当り、又は第1特定当りであるとき、特定突入演出指定コマンドを出力バッファに格納する。例えば、統括制御用CPU41aは、統括制御用RAM41cに記憶されている前回大当り情報に基づいて前回の大当りが第1通常当り、又は第1特定当りであるかを判定する。この場合、統括制御用CPU41aは、大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技に対応する大当りの種類を特定可能に前回大当り情報を更新するとよい。
特定突入演出コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、注意喚起画像GTcが表示されるように、つまり、のめり込みに関する注意喚起が実行されるように、演出表示装置25を制御する。また、特定突入演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、注意喚起画像GTdが表示されるように、つまり、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されるように、演出表示装置25を制御する。これにより、パチンコ遊技機10は第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。また、パチンコ遊技機10は第2時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。第2時短状態は、低確非時短状態(通常遊技状態)に比して第2始動口27(特定始動口)への入球に関する有利度が高い特別遊技状態に相当する。
一方、統括制御用CPU41aは、前回の大当りが第2通常当り、又は第2特定当りである場合、第2時短状態に制御されるときに特定突入演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。すなわち、前回の大当りが第2通常当り、又は第2特定当りである場合、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行されない。同様に、前回の大当りが第2通常当り、又は第2特定当りである場合、第2時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
このように、本実施形態では、前回の大当りが第1通常当り、又は第1特定当りである場合、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。本実施形態において、前回の大当りが第1通常当り、又は第1特定当りである場合、第2時短状態に制御される前の低確非時短状態に制御されている期間が長い。このため、このような場合には、新たに連荘期間が開始したとして、のめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。一方、第2通常当り、又は第2特定当りである場合、第2時短状態に制御される前の低確非時短状態に制御されている期間が極めて短い。具体的にいえば、第2通常当り、又は第2特定当りである場合、第2時短状態に制御される前の低確非時短状態に制御されている期間は、1回の特別ゲームが実行される期間である。このような場合には、連荘状態が継続していると見做して、のめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行しない。
次に、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行に係る制御、及び第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図16には、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されたときの当該大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。上述したように、第2時短状態は、連荘期間に含まれるため、第2時短状態において大当りに当選したことに基づいて生起される大当り遊技は、連荘当り遊技である。このため、特定条件が満たされていない場合、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
ここで、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のオープニング期間中である時点T21において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。このため、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。例えば、統括制御用CPU41aは、図柄状態指定コマンドから大当り遊技に復帰することを特定した場合において、統括制御用RAM41cに記憶されている累計ゲーム回数情報に基づき累計ゲーム回数が特定回数に達していることを特定するときに特定条件を満たしていると判定する。累計ゲーム回数情報は、統括制御用CPU41aが累計ゲーム回数コマンドを入力した場合に当該累計ゲーム回数コマンドから累計ゲーム回数を特定するとともに、当該累計ゲーム回数を特定可能に更新されるとよい。
これにより、パチンコ遊技機10は、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のラウンド期間中である時点T22において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。このため、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、パチンコ遊技機10は、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のエンディング期間中である時点T23において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていないと判定する。このため、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。したがって、パチンコ遊技機10は、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)~(1-8)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(2-1)第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるため、第2時短状態を備える遊技機においてのめり込みに関する注意喚起を効果的に実行させることができる。
(2-2)第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中のオープニング期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。これにより、第2時短状態を備える遊技機においてのめり込みに関する注意喚起をさらに効果的に実行させることができる。
(2-3)第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中のラウンド期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。これにより、第2時短状態を備える遊技機においてのめり込みに関する注意喚起をさらに効果的に実行させることができる。
(2-4)第2時短状態に制御される場合、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御されるときには、第3回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御されるときに比して、低確非時短状態である期間が長い。このため、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態が終了するときには連荘期間が終了したものとして、その後、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起を実行する。これにより、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行させることができる。
(2-5)第2時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能であるため、第2時短状態を備える遊技機において記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行させることができる。
(2-6)第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中のオープニング期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。これにより、第2時短状態を備える遊技機において記憶媒体の返却に関する注意喚起をさらに効果的に実行させることができる。
(2-7)第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中のラウンド期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。これにより、第2時短状態を備える遊技機において記憶媒体の返却に関する注意喚起をさらに効果的に実行させることができる。
(2-8)第2時短状態に制御される場合、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御されるときには、第3回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御されるときに比して、低確非時短状態である期間が長い。このため、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態が終了するときには連荘期間が終了したものとして、その後、第2時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行する。これにより、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行させることができる。
(第3実施形態)
次に、遊技機の第3実施形態を図17、及び図18にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第3実施形態のパチンコ遊技機10では、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、第3実施形態のパチンコ遊技機10では、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。具体的に、第3実施形態のパチンコ遊技機10では、前回の大当りが第1通常当りであるときには、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。一方、前回の大当りが第2通常当りであるときには、第1実施形態と同様に、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
本実施形態における第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときののめり込みに関する注意喚起の実行に係る制御、及び第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときの記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図17には、第1通常当りに基づく第1通常当り遊技の終了後に第1時短状態に制御された後、累計ゲーム回数が特定回数に達したことを契機として第2時短状態に制御され、その後、当該第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときの当該大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。
統括制御用CPU41aは、第2時短状態であるときに変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドから大当りの図柄変動ゲームが実行されることを特定したことによって、第2時短状態において大当りに当選したと判定する。このとき、統括制御用CPU41aは、前回の大当りが第1通常当りであるとき、今回の大当りが初当りとなる大当りであると判定する。また、統括制御用CPU41aは、今回の大当りが初当りとなる大当りであることを特定可能に統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報を更新する。すなわち、本実施形態において、前回の大当りが第1通常当りであるときに第2低確時短状態において当選する大当りは、初当りとなる大当りである。本実施形態において、前回の大当りが第1通常当りであるときに第2低確時短状態は、連荘期間に含まれない。以下の説明では、前回の大当りが第1通常当りであるときに第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技を「第2時短状態での初当り遊技」と示す場合がある。上述したように、前回の大当りが第1通常当りである場合、当該第1通常当りに基づく第1通常当り遊技の終了後には、第1回数の規定上限回数を上限とした第1時短状態に制御される。このため、第2時短状態での初当り遊技は、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限とする第1時短状態に制御され、その後、第2時短状態に制御されたときに当該第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技であるといえる。
第2時短状態での初当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。すなわち、前回の大当りが第1通常当りである場合、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行される。同様に、前回の大当りが第1通常当りである場合、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。
ここで、第2時短状態での初当り遊技のオープニング期間中である時点T31において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第2時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。上述したように、統括制御用RAM41cに記憶されている情報は、電力供給が遮断されているときに記憶保持されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、第2時短状態での初当り遊技のラウンド期間中である時点T32において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第2時短状態での初当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、第2時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、第2時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、第2時短状態での初当り遊技のエンディング期間中である時点T33において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、第2時短状態での初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第2時短状態での初当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
このように、第2時短状態での初当り遊技が生起されるときには当該初当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該初当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。一方、第2時短状態での初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにはのめり込みに関する注意喚起は復帰しない。同様に、第2時短状態での初当り遊技が生起されるときには当該初当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該初当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。一方、第2時短状態での初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときには記憶媒体の返却に関する注意喚起は復帰しない。
図18には、第2通常当りに基づく第2通常当り遊技の終了後に第1時短状態に制御された後、累計ゲーム回数が特定回数に達したことを契機として第2時短状態に制御され、その後、当該第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときの当該大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。
第2時短状態において大当りに当選したとき、統括制御用CPU41aは、前回の大当りが第2通常当りであるとき、今回の大当りが連荘当りとなる大当りであると判定する。また、統括制御用CPU41aは、今回の大当りが連荘当りとなる大当りであることを特定可能に統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報を更新する。すなわち、本実施形態において、前回の大当りが第2通常当りであるときに第2低確時短状態において当選する大当りは、第1実施形態と同様に連荘当りとなる大当りである。本実施形態において、前回の大当りが第2通常当りであるときに第2低確時短状態は、第1実施形態と同様に連荘期間に含まれる。以下の説明では、前回の大当りが第2通常当りであるときに第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技を「第2時短状態での連荘当り遊技」と示す場合がある。上述したように、前回の大当りが第2通常当りである場合、当該第2通常当りに基づく第2通常当り遊技の終了後には、第3回数の規定上限回数を上限とした第1時短状態に制御される。このため、第2時短状態での連荘当り遊技には、第3回数の図柄変動ゲームの実行を上限とする第1時短状態に制御され、その後、第2時短状態に制御されたときに当該第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技があるといえる。
前回の大当りが第2通常当りであるときに第2低確時短状態において当選する大当りは、連荘当りであるため、特定条件を満たしていないとき、統括制御用CPU41aは、第2時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間において特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。すなわち、第2時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間では、特定条件を満たしていないとき、のめり込みに関する注意喚起が実行されない。同様に、第2時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間では、特定条件を満たしていないとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
ここで、第2時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中である時点T41において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第2時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。このため、第2時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。
これにより、パチンコ遊技機10は、第2時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、第2時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、第2時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中である時点T42において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第2時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。このため、第2時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、パチンコ遊技機10は、第2時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、第2時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、第2時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間中である時点T43において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、第2時短状態での連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第2時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていないと判定する。このため、第2時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。これにより、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、第2時短状態での連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)~(1-8)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(3-1)第2時短状態に制御される場合、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御されるときには、第3回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御されるときに比して、低確非時短状態である期間が長い。このため、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御される第2時短状態において大当り遊技が生起されるときには、初当りと見做して、特定条件が満たされているかにかかわらず、のめり込みに関する注意喚起を実行することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(3-2)第2時短状態に制御される場合、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御されるときには、第3回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御されるときに比して、低確非時短状態である期間が長い。このため、第1回数の図柄変動ゲームの実行を上限として制御される第1時短状態の後に制御される第2時短状態において大当り遊技が生起されるときには、初当りと見做して、特定条件が満たされているかにかかわらず、記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(第4実施形態)
次に、遊技機の第4実施形態を図19にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第4実施形態のパチンコ遊技機10では、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、第4実施形態のパチンコ遊技機10では、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。第4実施形態のパチンコ遊技機10では、前回の大当りの種類にかかわらず、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される点で第3実施形態のパチンコ遊技機10と異なる。本実施形態において、第2時短状態は、連荘期間に含まれない。また、本実施形態では、第2低確時短状態において当選する大当りは、初当りとなる大当りである。以下の説明では、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技を「第2時短状態での大当り遊技」と示す。
本実施形態における第2時短状態での大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行に係る制御、及び第2時短状態での大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図19には、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときの当該大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。
統括制御用CPU41aは、第2時短状態であるときに変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドから大当りの図柄変動ゲームが実行されることを特定したことによって、第2時短状態において大当りに当選したと判定する。このとき、統括制御用CPU41aは、前回の大当りの種類にかかわらず今回の大当りが初当りとなる大当りであると判定する。また、統括制御用CPU41aは、今回の大当りが初当りとなる大当りであることを特定可能に統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報を更新する。
第2時短状態での大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。すなわち、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行される。同様に、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。
ここで、第2時短状態での大当り遊技のオープニング期間中である時点T51において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第2時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。上述したように、統括制御用RAM41cに記憶されている情報は、電力供給が遮断されているときに記憶保持されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、第2時短状態での大当り遊技のラウンド期間中である時点T52において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第2時短状態での大当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、第2時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、第2時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、第2時短状態での大当り遊技のエンディング期間中である時点T53において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、第2時短状態での大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第2時短状態での大当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短状態での大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
このように、第2時短状態での大当り遊技が生起されるときには当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。一方、第2時短状態での大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにはのめり込みに関する注意喚起は復帰しない。同様に、第2時短状態での大当り遊技が生起されるときには当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。一方、第2時短状態での大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときには記憶媒体の返却に関する注意喚起は復帰しない。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)~(1-8)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(4-1)第2時短状態では、有利度が高い状態であるものの、遊技者にとって極めて有利な状態である大当り遊技は未だ遊技者に付与されていない状況である。このため、第2時短状態に制御されたタイミングでは、遊技者が十分な遊技球を所持していない場合が想定される。このような状況では、のめり込みに関する注意喚起を実行することによって、興趣が低下してしまう虞がある。このため、第2時短状態において大当り遊技が生起されたときに当該大当り遊技の実行中にのめり込みに関する注意喚起を実行することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(4-2)第2時短状態では、有利度が高い状態であるものの、遊技者にとって極めて有利な状態である大当り遊技は未だ遊技者に付与されていない状況である。このため、第2時短状態に制御されたタイミングでは、遊技者が十分な遊技球を所持していない場合が想定される。このような状況では、記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することによって、興趣が低下してしまう虞がある。このため、第2時短状態において大当り遊技が生起されたときに当該大当り遊技の実行中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(第5実施形態)
次に、遊技機の第5実施形態を図20~図23にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第5実施形態のパチンコ遊技機10では、第3時短状態に制御されるときに突入演出を実行可能である。突入演出は、第3時短状態に制御されたことを特定可能な演出である。突入演出は、演出表示装置25において実行される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態に制御されることに伴って、連荘期間が開始するときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能に構成されている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関る注意喚起を実行可能に構成されている。また、本実施形態のパチンコ遊技機10で、第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能に構成されている。第3時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起は、演出表示装置25において実行される。このため、第3時短状態に制御されるとき、演出表示装置25では、突入演出に加えて、のめり込みに関する注意喚起を実行可能である。第3時短状態に制御されるときの記憶媒体の返却に関する注意喚起は、演出表示装置25において実行される。このため、第3時短状態に制御されるとき、演出表示装置25では、突入演出に加えて、記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、第5実施形態のパチンコ遊技機10では、第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、第5実施形態のパチンコ遊技機10では、第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。具体的に、第5実施形態のパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームにおいて第2時短当り図柄が導出されたことを契機として制御される第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。一方、図柄変動ゲームにおいて第1時短当り図柄が導出されたことを契機として制御される第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起は第1実施形態と同様に実行されない。以下の説明では、図柄変動ゲームにおいて第2時短当り図柄が導出されたことを契機として制御される第3時短状態を「第2時短当りに基づく第3時短状態」と示す場合がある。また、図柄変動ゲームにおいて第1時短当り図柄が導出されたことを契機として制御される第3時短状態を「第1時短当りに基づく第3時短状態」と示す場合がある。
図20(a)に示すように、第3時短状態に制御されるときに演出表示装置25では、注意喚起画像GTeが表示され、のめり込みに関する注意喚起が実行される。注意喚起画像GTeは、『パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。』という文字(文字情報)と、『のめり込みに注意しましょう。』という文字(文字情報)と、を含む画像である。すなわち、第3時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起の内容は、『パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。』という文字(文字情報)を表示する内容となっている。また、第3時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起の内容は、『のめり込みに注意しましょう。』という文字(文字情報)を表示する内容となっている。また、第3時短状態に制御されるときに演出表示装置25では、注意喚起画像GTfが表示され、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。注意喚起画像GTfは、『プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。』の文字(文字情報)を含む画像である。すなわち、第3時短状態に制御されるときの記憶媒体の返却に関する注意喚起は、『プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。』の文字(文字情報)を表示する内容となっている。
因みに、図20(b)に示すように、第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない場合、注意喚起画像GTe,GTfが演出表示装置25には表示されない。そして、注意喚起画像GTe,GTfが表示される領域においても、突入演出が実行される。本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、第3時短状態に制御される契機となる時短当りの種類に応じて、のめり込みに関する注意喚起の実行有無が異なる。同様に、本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、第3時短状態に制御される契機となる時短当りの種類に応じて、記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行有無が異なる。具体的に、本実施形態におけるパチンコ遊技機10では、第2時短当り図柄が導出される特別ゲームの終了後に第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。一方、第1時短当り図柄が導出される特別ゲームの終了後に第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。以下の説明では、第1時短当り図柄が導出される特別ゲームの終了後に制御される第3時短状態を第1時短当り図柄に基づく第3時短状態と示し、第2時短当り図柄が導出される特別ゲームの終了後に制御される第3時短状態を第2時短当り図柄に基づく第3時短状態と示す場合がある。
本実施形態における第3時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起の実行に係る制御、及び第3時短状態に制御されるときの記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図21には、第3時短状態に制御される際の演出表示装置25の表示態様の一例を示す。
統括制御用CPU41aは、遊技状態指定コマンドを入力したときに当該遊技状態指定コマンドから第3時短状態であることを特定すると、更新される前の統括用時短情報が第3時短状態であるか否かを判定する。統括制御用CPU41aは、更新される前の統括用時短情報が第3時短状態である場合、第3時短状態に制御されたと判定する。統括制御用CPU41aは、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されるとき、特定突入演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。すなわち、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行されない。同様に、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。一方、統括制御用CPU41aは、第2時短当りに基づく第3時短状態に制御されるとき、特定突入演出指定コマンドを出力バッファに格納する。すなわち、第2時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される。同様に、第2時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。例えば、統括制御用CPU41aは、統括制御用RAM41cに記憶されている時短当り情報に基づいて、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されたか、第2時短当りに基づく第3時短状態に制御されたかを判定する。この場合、統括制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドから時短当りの図柄変動ゲームが実行されるときに導出される時短当り図柄の種類を特定可能に時短当り情報を更新するとよい。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2時短図柄に基づく第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。また、パチンコ遊技機10は、第2時短図柄に基づく第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。一方、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。上述したように、第1時短当りに基づく第3時短状態の規定上限回数は、第1回数である。一方、第2時短当りに基づく第3時短状態の規定上限回数は、第1回数よりも多い第3回数である。すなわち、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときには、第2時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときに比して第3時短状態に制御されている期間が短い。このため、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときには、第2時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときに比して、第3時短状態において大当りに当選する期待度が低い。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第3時短状態に制御されるとき、当該第3時短状態において大当りに当選する期待度に応じて第3時短状態に制御されるときののめり込みに関する注意喚起の実行有無が異なる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第3時短状態に制御されるとき、当該第3時短状態において大当りに当選する期待度に応じて第3時短状態に制御されるときの記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行有無が異なる。
次に、本実施形態における大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行に係る制御、及び大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図22には、第1時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときの大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。
統括制御用CPU41aは、第1時短当りに基づく第3時短状態であるときに変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドから大当りの図柄変動ゲームが実行されることを特定したことによって、第1時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選したと判定する。統括制御用CPU41aは、今回の大当りが初当りとなる大当りであることを特定可能に統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報を更新する。すなわち、本実施形態において、第1時短当りに基づく第3時短状態(第3低確時短状態)において当選する大当りは、初当りとなる大当りである。本実施形態において、第1時短当りに基づく第3時短状態(第3低確時短状態)は、連荘期間に含まれない。以下の説明では、第1時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技を「第3時短状態での初当り遊技」と示す場合がある。
第3時短状態での初当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。すなわち、第1時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行される。同様に、第1時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。
ここで、第3時短状態での初当り遊技のオープニング期間中である時点T61において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第3時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。上述したように、統括制御用RAM41cに記憶されている情報は、電力供給が遮断されているときに記憶保持されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、第3時短状態での初当り遊技のラウンド期間中である時点T62において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第3時短状態での初当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、第3時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、第3時短状態での初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、第3時短状態での初当り遊技のエンディング期間中である時点T63において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、第3時短状態での初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第3時短状態での初当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
このように、第3時短状態での初当り遊技が生起されるときには当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。一方、第3時短状態での初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにはのめり込みに関する注意喚起は復帰しない。同様に、第3時短状態での初当り遊技が生起されるときには当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。一方、第3時短状態での初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときには記憶媒体の返却に関する注意喚起は復帰しない。
図23には、第2時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときの大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。
統括制御用CPU41aは、第2時短当りに基づく第3時短状態であるときに変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドから大当りの図柄変動ゲームが実行されることを特定したことによって、第2時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選したと判定する。統括制御用CPU41aは、今回の大当りが連荘当りとなる大当りであることを特定可能に統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報を更新する。すなわち、本実施形態において、第2時短当りに基づく第3時短状態(第3低確時短状態)において当選する大当りは、第1実施形態と同様に連荘当りとなる大当りである。以下の説明では、第2時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技を「第3時短状態での連荘当り遊技」と示す場合がある。
第2時短当りに基づく第3時短状態において当選する大当りは、連荘当りであるため、特定条件を満たしていないとき、統括制御用CPU41aは、第3時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間において特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。すなわち、第3時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間では、特定条件を満たしていないとき、のめり込みに関する注意喚起が実行されない。同様に、第3時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間では、特定条件を満たしていないとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
ここで、第3時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中である時点T71において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第3時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。このため、第3時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。
これにより、パチンコ遊技機10は、第3時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、第3時短状態での連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、第3時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中である時点T72において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第3時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。このため、第3時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、パチンコ遊技機10は、第3時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、第3時短状態での連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、第3時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間中である時点T73において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、第3時短状態での連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第2時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていないと判定する。このため、第3時短状態での連荘当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。これにより、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、第3時短状態での連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)~(1-8)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(5-1)第2時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるため、第2時短当りに基づく第3時短状態を備える遊技機においてのめり込みに関する注意喚起を効果的に実行させることができる。
(5-2)第2時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中のオープニング期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。これにより、第2時短当りに基づく第3時短状態を備える遊技機においてのめり込みに関する注意喚起をさらに効果的に実行させることができる。
(5-3)第2時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中のラウンド期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。これにより、第1時短当りに基づく第3時短状態を備える遊技機においてのめり込みに関する注意喚起をさらに効果的に実行させることができる。
(5-4)第1時短当りに基づく第3時短状態は、有利度が高い状態であるものの、遊技者にとって極めて有利な状態である大当り遊技は未だ遊技者に付与されていない状況である。そして、第1時短当りに基づく第3時短状態は、大当り遊技が遊技者に付与されずに終了する割合が第2時短当りに基づく第3時短状態に比して高い。このため、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されたタイミングでは、遊技者が十分な遊技球を所持していない場合が想定される。このような状況では、のめり込みに関する注意喚起を実行することによって、興趣が低下してしまう虞がある。このため、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されたときではなく、第1時短当りに基づく第3時短状態において大当り遊技が生起されたとき、大当り遊技の実行中にのめり込みに関する注意喚起を実行することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(5-5)第2時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能であるため、第2時短当りに基づく第3時短状態を備える遊技機において記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行させることができる。
(5-6)第2時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中のオープニング期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。これにより、第2時短当りに基づく第3時短状態を備える遊技機において記憶媒体の返却に関する注意喚起をさらに効果的に実行させることができる。
(5-7)第2時短当りに基づく第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中のラウンド期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。これにより、第1時短当りに基づく第3時短状態を備える遊技機において記憶媒体の返却に関する注意喚起をさらに効果的に実行させることができる。
(5-8)第1時短当りに基づく第3時短状態は、有利度が高い状態であるものの、遊技者にとって極めて有利な状態である大当り遊技は未だ遊技者に付与されていない状況である。そして、第1時短当りに基づく第3時短状態は、大当り遊技が遊技者に付与されずに終了し得る割合が第2時短当りに基づく第3時短状態に比して高い。このため、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されたタイミングでは、遊技者が十分な遊技球を所持していない場合が想定される。このような状況では、記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することによって、興趣が低下してしまう虞がある。このため、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されたときではなく、第1時短当りに基づく第3時短状態において大当り遊技が生起されたとき、大当り遊技の実行中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(第6実施形態)
次に、遊技機の第6実施形態を図24にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第6実施形態のパチンコ遊技機10では、第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、第6実施形態のパチンコ遊技機10では、第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。第6実施形態のパチンコ遊技機10では、第3時短状態に制御される契機となった時短当りの種類にかかわらず第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される点で第5実施形態のパチンコ遊技機10と異なる。本実施形態において、第3時短状態は、連荘期間に含まれない。また、本実施形態では、第3低確時短状態において当選する大当りは、初当りとなる大当りである。以下の説明では、第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技を「第3時短状態での大当り遊技」と示す。
本実施形態における第3時短状態での大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行に係る制御、及び第3時短状態での大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図24には、第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときの大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。
統括制御用CPU41aは、第3時短状態であるときに変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドから大当りの図柄変動ゲームが実行されることを特定したことによって、第3時短状態において大当りに当選したと判定する。このとき、統括制御用CPU41aは、第3時短状態に制御される契機となった時短当りの種類にかかわらず今回の大当りが初当りとなる大当りであると判定する。また、統括制御用CPU41aは、今回の大当りが初当りとなる大当りであることを特定可能に統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報を更新する。
第3時短状態での大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。すなわち、第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行される。同様に、第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。
ここで、第3時短状態での大当り遊技のオープニング期間中である時点T81において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第3時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。上述したように、統括制御用RAM41cに記憶されている情報は、電力供給が遮断されているときに記憶保持されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、第3時短状態での大当り遊技のラウンド期間中である時点T82において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。第3時短状態での大当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、第3時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、第3時短状態での大当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、第3時短状態での大当り遊技のエンディング期間中である時点T83において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、第3時短状態での大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、第3時短状態での大当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第3時短状態での大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
このように、第3時短状態での大当り遊技が生起されるときには当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。一方、第3時短状態での大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにはのめり込みに関する注意喚起は復帰しない。同様に、第3時短状態での大当り遊技が生起されるときには当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。一方、第3時短状態での大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときには記憶媒体の返却に関する注意喚起は復帰しない。
本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(6-1)第3時短状態では、有利度が高い状態であるものの、遊技者にとって極めて有利な状態である大当り遊技は未だ遊技者に付与されていない状況である。このため、第3時短状態に制御されたタイミングでは、遊技者が十分な遊技球を所持していない場合が想定される。このような状況では、のめり込みに関する注意喚起を実行することによって、興趣が低下してしまう虞がある。このため、第3時短状態において大当り遊技が生起されたときに当該大当り遊技の実行中にのめり込みに関する注意喚起を実行することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(6-2)第3時短状態では、有利度が高い状態であるものの、遊技者にとって極めて有利な状態である大当り遊技は未だ遊技者に付与されていない状況である。このため、第2時短状態に制御されたタイミングでは、遊技者が十分な遊技球を所持していない場合が想定される。このような状況では、記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することによって、興趣が低下してしまう虞がある。このため、第2時短状態において大当り遊技が生起されたときに当該大当り遊技の実行中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(第7実施形態)
次に、遊技機の第7実施形態を図25、図26にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第7実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り遊技のうち特定大当り遊技であるときにのめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。本実施形態において、特定大当り遊技は、第1特定当り遊技、及び第2特定当り遊技である。
図25には、初当りとなる大当りに基づく特定大当り遊技(以下、「特定初当り遊技」と示す)中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。特定初当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。例えば、統括制御用CPU41aは、連荘情報から初当りであることを特定した場合であって、入力したエンディングコマンドから特定大当り遊技であることを特定した場合に特定初当り遊技であると判定する。
これにより、パチンコ遊技機10は、低確非時短状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されるときに当該特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、低確非時短状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されるときに当該特定大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。なお、統括制御用CPU41aは、連荘情報から初当りであることを特定した場合であっても、入力したエンディングコマンドから特定大当り遊技とは異なる大当り遊技(以下、「非特定大当り遊技」と示す)であることを特定した場合には、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。すなわち、パチンコ遊技機10は、低確非時短状態において大当りに当選して非特定大当り遊技が生起されるときに当該非特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、パチンコ遊技機10は、低確非時短状態において大当りに当選して非特定大当り遊技が生起されるときに当該非特定大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
ここで、特定初当り遊技のオープニング期間中である時点T91において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。特定初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。上述したように、統括制御用RAM41cに記憶されている情報は、電力供給が遮断されているときに記憶保持されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、特定初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、特定初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、特定初当り遊技のラウンド期間中である時点T92において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。特定初当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、エンディング演出指定コマンドの中でも特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、特定初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、特定初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、特定初当り遊技のエンディング期間中である時点T93において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、特定初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、特定初当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、特定初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10は、特定初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
このように、特定初当り遊技が生起されるときには当該特定初当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該特定初当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。一方、特定初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにはのめり込みに関する注意喚起は復帰しない。同様に、特定初当り遊技が生起されるときには当該特定初当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該特定初当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。一方、特定初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときには記憶媒体の返却に関する注意喚起は復帰しない。
図26には、特定初当り遊技の終了後、第1低確時短状態に制御され、当該第1低確時短状態において大当りに当選し特定大当り遊技(以下、「特定連荘当り遊技」と示す)中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。本実施形態では、特定条件を満たしていないとき、統括制御用CPU41aは、特定連荘当り遊技のエンディング期間において特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。すなわち、特定連荘当り遊技のエンディング期間では、特定条件を満たしていないとき、のめり込みに関する注意喚起が実行されない。同様に、特定連荘当り遊技のエンディング期間では、特定条件を満たしていないとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
ここで、特定連荘当り遊技のオープニング期間中である時点T101において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、特定連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。例えば、統括制御用CPU41aは、図柄状態指定コマンドから大当り遊技に復帰することを特定した場合において、統括制御用RAM41cに記憶されている連荘情報から今回の大当りが連荘当りとなる大当りであることを特定するときに特定条件を満たしていると判定するとよい。そして、特定連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、当該エンディングコマンドから特定大当り遊技であることを特定した場合に特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。
これにより、パチンコ遊技機10は、特定連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、特定連荘当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、特定連荘当り遊技のラウンド期間中である時点T102において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、特定連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていると判定する。そして、特定連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、当該エンディングコマンドから特定大当り遊技であることを特定した場合に特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納する。これにより、パチンコ遊技機10は、特定連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、パチンコ遊技機10は、特定連荘当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
その後、特定連荘当り遊技のエンディング期間中である時点T103において再び電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。すなわち、特定連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。本実施形態において、特定連荘当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定条件を満たしていないと判定する。このため、特定連荘当り遊技のエンディング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特定エンディング演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。これにより、本実施形態のパチンコ遊技機10は、特定連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、特定連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(7-1)特定連荘当り遊技が生起されるときであっても、特定条件を満たしているとき(特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給の開始に伴って大当り遊技に復帰するとき)にのめり込みに関する注意喚起を実行する。例えば、特定連荘当り遊技のオープニング期間(第1期間)、又はラウンド期間(第2期間)において営業が終了した場合などには、特定初当り遊技が生起されるときと、特定連荘当り遊技が生起されるときとで遊技者が異なる場合が生じ得る。この場合、電力供給が開始された後の遊技者にのめり込みに関する注意喚起を行えていない虞がある。このような虞があるところ、特定連荘当り遊技が生起されるときであっても、電力供給が遮断されるときには、のめり込みに関する注意喚起を実行可能に構成することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(7-2)特定連荘当り遊技中のオープニング期間(第1期間)において電力供給が遮断されるとき、及びラウンド期間(第2期間)において電力供給が遮断されるときの何れであっても、復帰後の大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行する。これにより、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(7-3)一方、特定連荘当り遊技中のエンディング期間(第3期間)において電力供給が遮断されるときには、復帰後の大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行しない。このように、同じ大当り遊技に復帰する場合であっても復帰のタイミングに応じてのめり込みに関する注意喚起を実行することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(7-4)特定初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起、及び特定連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の何れの実行中であっても、その実行中に電力供給が遮断されたときには、復帰後の大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行させない。例えば、のめり込みに関する注意喚起の実行中に、電力供給が遮断されたとき、そのタイミングによっては、電力供給が開始された際にのめり込みに関する注意喚起を実行するための十分な時間を確保できない虞がある。このような状況では、特定初当り遊技、及び特定連荘当り遊技の何れであるかにかかわらずのめり込みに関する注意喚起を実行させないことで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(7-5)特定連荘当り遊技が生起されるときであっても、特定条件を満たしているとき(特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給の開始に伴って大当り遊技に復帰するとき)に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行する。例えば、特定連荘当り遊技のオープニング期間(第1期間)、又はラウンド期間(第2期間)において営業が終了した場合などには、特定初当り遊技が生起されるときと、特定連荘当り遊技が生起されるときとで遊技者が異なる場合が生じ得る。この場合、電力供給が開始された後の遊技者に記憶媒体の返却に関する注意喚起を行えていない虞がある。このような虞があるところ、特定連荘当り遊技が生起されるときであっても、電力供給が遮断されるときには、記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能に構成することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(7-6)特定連荘当り遊技中のオープニング期間(第1期間)において電力供給が遮断されるとき、及びラウンド期間(第2期間)において電力供給が遮断されるときの何れであっても、復帰後の大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行する。これにより、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(7-7)一方、特定連荘当り遊技中のエンディング期間(第3期間)において電力供給が遮断されるときには、復帰後の大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行しない。このように、同じ大当り遊技に復帰する場合であっても復帰のタイミングに応じて記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(7-8)特定初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起、及び特定連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の何れの実行中であっても、その実行中に電力供給が遮断されたときには、復帰後の大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させない。例えば、記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行中に、電力供給が遮断されたとき、そのタイミングによっては、電力供給が開始された際に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行するための十分な時間を確保できない虞がある。このような状況では、特定初当り遊技、及び特定連荘当り遊技の何れであるかにかかわらず記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させないことで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(第8実施形態)
次に、遊技機の第8実施形態を図27~図29にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第8実施形態のパチンコ遊技機10では、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起が連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起と異なる態様で実行される。また、初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起が連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起と異なる態様で実行される。また、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起は、待機状態において実行されるのめり込みに関する注意喚起と異なる態様で実行される。また、第1実施形態と同様に、連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起は、待機状態において実行されるのめり込みに関する注意喚起と異なる態様で実行される。異なる態様には、注意喚起画像が表示される位置が異なること、注意喚起画像の大きさが異なること、注意喚起画像が表示される領域が異なること、注意喚起画像に含まれる文字の書体が異なること、注意喚起画像に文字の色が異なること、及び注意喚起画像に含まれる文字の大きさが異なることなどがある。以下、これらののめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合について説明する。
まず、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合について説明する。
図27(a)に示すように、初当り遊技のエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、エラーが発生していないとき(エラーが検出されていないとき)には、演出表示装置25に注意喚起画像GTaが表示され、のめり込みに関する注意喚起が実行される。加えて、演出表示装置25では、注意喚起画像GTbが表示され、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。
図27(b)に示すように、初当り遊技のエンディング期間において電波エラーが検出された場合(電波エラーが発生した場合)、演出表示装置25では、電波エラー演出が実行される。このとき、電波エラーの発生前に実行されていたエンディング演出は、演出表示装置25において視認不能である。また、電波エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTaは、演出表示装置25において視認不能である。すなわち、電波エラーの発生前に演出表示装置25に実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。より詳しくいえば、のめり込みに関する注意喚起の視認性が零となる。また、電波エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTbは、演出表示装置25において視認不能である。すなわち、電波エラーの発生前に演出表示装置25に実行されていた記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。より詳しくいえば、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が零となる。
図27(c)に示すように、初当り遊技のエンディング期間において扉開放エラーが検出された場合(扉開放エラーが発生した場合)、演出表示装置25では、扉開放エラー演出が実行される。このとき、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25で実行されていたエンディング演出の一部に扉開放エラー画像TE1が被るように扉開放エラー演出が実行される。すなわち、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたエンディング演出の視認性が低下する。一方、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTaには扉開放エラー画像TE1が被らないように扉開放エラー演出が実行される。すなわち、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTbには扉開放エラー画像TE1が被らないように扉開放エラー演出が実行される。すなわち、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において実行されていた記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。扉開放エラーは、第2エラーに相当する。
図27(d)に示すように、初当り遊技のエンディング期間において球詰まりエラーが検出された場合(球詰まりエラーが発生した場合)、演出表示装置25では、球詰まりエラー演出が実行される。このとき、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25で実行されていたエンディング演出の一部に球詰まりエラー画像TE2が被るように球詰まりエラー演出が実行される。すなわち、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたエンディング演出の視認性が低下する。また、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTaの一部に球詰まりエラー画像TE2が被るように球詰まりエラー演出が実行される。すなわち、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。また、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTbの一部に球詰まりエラー画像TE2が被るように球詰まりエラー演出が実行される。すなわち、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において実行されていた記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。球詰まりエラーは、第1エラーに相当する。
次に、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合について説明する。
図28(a)に示すように、連荘当り遊技のエンディング期間においてのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、エラーが発生していないとき(エラーが検出されていないとき)には、演出表示装置25に注意喚起画像GTaが表示され、のめり込みに関する注意喚起が実行される。加えて、演出表示装置25では、注意喚起画像GTbが表示され、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。
図28(b)に示すように、連荘当り遊技のエンディング期間において電波エラーが検出された場合(電波エラーが発生した場合)、演出表示装置25では、電波エラー演出が実行される。このとき、電波エラーの発生前に実行されていたエンディング演出は、演出表示装置25において視認不能である。また、電波エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTaは、演出表示装置25において視認不能である。すなわち、電波エラーの発生前に演出表示装置25に実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。より詳しくいえば、のめり込みに関する注意喚起の視認性が零となる。また、電波エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTbは、演出表示装置25において視認不能である。すなわち、電波エラーの発生前に演出表示装置25に実行されていた記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。より詳しくいえば、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が零となる。
図28(c)に示すように、連荘当り遊技のエンディング期間において扉開放エラーが検出された場合(扉開放エラーが発生した場合)、演出表示装置25では、扉開放エラー演出が実行される。このとき、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25で実行されていたエンディング演出の一部に扉開放エラー画像TE1が被るように扉開放エラー演出が実行される。すなわち、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたエンディング演出の視認性が低下する。一方、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTaには扉開放エラー画像TE1が被らないように扉開放エラー演出が実行される。すなわち、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTbには扉開放エラー画像TE1が被らないように扉開放エラー演出が実行される。すなわち、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において実行されていた記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。
図28(d)に示すように、連荘当り遊技のエンディング期間において球詰まりエラーが検出された場合(球詰まりエラーが発生した場合)、演出表示装置25では、球詰まりエラー演出が実行される。このとき、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25で実行されていたエンディング演出の一部に球詰まりエラー画像TE2が被るように球詰まりエラー演出が実行される。すなわち、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたエンディング演出の視認性が低下する。また、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTaの一部に球詰まりエラー画像TE2が被るように球詰まりエラー演出が実行される。すなわち、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。また、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTbの一部に球詰まりエラー画像TE2が被るように球詰まりエラー演出が実行される。すなわち、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において実行されていた記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。
次に、待機状態において実行されるのめり込みに関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合の表示態様について説明する。
図29(a)に示すように、待機状態においてのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、エラーが発生していないとき(エラーが検出されていないとき)には、演出表示装置25に注意喚起画像GTが表示され、のめり込みに関する注意喚起が実行される。一方、演出表示装置25では、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されない。
図29(b)に示すように、待機状態において電波エラーが検出された場合(電波エラーが発生した場合)、演出表示装置25では、電波エラー演出が実行される。このとき、電波エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTは、演出表示装置25において視認不能である。すなわち、電波エラーの発生前に演出表示装置25に実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。より詳しくいえば、のめり込みに関する注意喚起の視認性が零となる。一方、記憶媒体の返却に関する注意喚起は実行されていないため、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は変化しないといえる。
図29(c)に示すように、待機状態において扉開放エラーが検出された場合(扉開放エラーが発生した場合)、演出表示装置25では、扉開放エラー演出が実行される。このとき、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTの一部に扉開放エラー画像TE1が被るように扉開放エラー演出が実行される。すなわち、扉開放エラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。一方、記憶媒体の返却に関する注意喚起は実行されていないため、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は変化しないといえる。
図29(d)に示すように、待機状態において球詰まりエラーが検出された場合(球詰まりエラーが発生した場合)、演出表示装置25では、球詰まりエラー演出が実行される。このとき、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において表示されていた注意喚起画像GTには球詰まりエラー画像TE2が被らないように球詰まりエラー演出が実行される。すなわち、球詰まりエラーの発生前に演出表示装置25において実行されていたのめり込みに関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。一方、記憶媒体の返却に関する注意喚起は実行されていないため、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は変化しないといえる。
このように、本実施形態において、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の視認性は、扉開放エラー演出が行われることによって低下しない又は略低下しない一方、球詰まりエラー演出が行われることによって低下する。同様に、初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は、扉開放エラー演出が行われることによって低下しない又は略低下しない一方、球詰まりエラー演出が行われることによって低下する。また、連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の視認性は、扉開放エラー演出が行われることによって低下しない又は略低下しない一方、球詰まりエラー演出が行われることによって低下する。同様に、連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は、扉開放エラー演出が行われることによって低下しない又は略低下しない一方、球詰まりエラー演出が行われることによって低下する。これに対して、待機状態におけるのめり込みに関する注意喚起の視認性は、扉開放エラー演出が行われることによって低下する一方、球詰まりエラー演出が行われることによって低下しない又は略低下しない。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)~(1-8)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(8-1)初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合、エラー演出の種類に応じて、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起と、エラー報知と、を効果的に実行することができる。
(8-2)連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合、エラー演出の種類に応じて、連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起と、エラー報知と、を効果的に実行することができる。
(8-3)待機状態におけるのめり込みに関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合、エラー演出の種類に応じて、待機状態におけるのめり込みに関する注意喚起と、エラー報知と、を効果的に実行することができる。
(8-4)初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合、エラー演出の種類に応じて、初当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起と、エラー報知と、を効果的に実行することができる。
(8-5)連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起がエラー演出と同時期に実行される場合、エラー演出の種類に応じて、連荘当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起と、エラー報知と、を効果的に実行することができる。
(第9実施形態)
次に、遊技機の第9実施形態を図30、及び図31にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第9実施形態のパチンコ遊技機10では、エンディング期間において、エンディング演出とは別に、特殊演出が実行される場合がある。本実施形態における特殊演出は、所定タイミングにおいて実行が保留されている特別ゲームの中に大当りとなる特別ゲームが存在する場合、実行可能な演出となっている。具体的に、本実施形態における特殊演出は、エンディング期間の開始時において実行が保留されている特別ゲームの中に大当りの特別ゲームが存在する場合、実行可能な演出となっている。したがって、特殊演出が実行される場合、実行が保留されている特別ゲームの中に大当りの特別ゲームが存在することを特定することができる。
図30(a)に示すように、特殊演出が実行される場合、演出表示装置25では、キャラクタ画像CGが表示される。すなわち、演出表示装置25では、エンディング演出に加えて、特殊演出が実行される場合がある。特殊演出が実行されるとき、演出表示装置25では、エンディング演出の一部にキャラクタ画像CGが被るように特殊演出が実行される。すなわち、特殊演出が実行される場合、演出表示装置25では、エンディング演出の視認性が低下する。
図30(b)に示すように、特殊演出は、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合であっても実行可能な演出である。本実施形態において、初当り遊技中に特殊演出が実行されるとき、演出表示装置25では、注意喚起画像GTaの一部にキャラクタ画像CGが被らないように特殊演出が実行される。すなわち、特殊演出が実行される場合、演出表示装置25では、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しない。また、初当り遊技中に特殊演出が実行されるとき、演出表示装置25では、注意喚起画像GTbの一部にキャラクタ画像CGが被らないように特殊演出が実行される。すなわち、特殊演出が実行される場合、演出表示装置25では、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しない。
特殊演出の実行に係る制御について作用とともに説明する。
図31には、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の実行態様の具体的な一例を示す。このとき、保留されている特別ゲームの中に大当りの特別ゲームが存在するものとする。エンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、統括制御用RAM41cに記憶されている先読みコマンドの中に第1先読みコマンド又は第2先読みコマンドが存在すると判定した場合、特殊演出の実行抽選を行う。本実施形態において、特殊演出の実行抽選に当選する場合には特殊演出を実行することが決定され、特殊演出の実行抽選に非当選した場合には特殊演出を実行しないことが決定される。そして、統括制御用CPU41aは、特殊演出を実行することを決定した場合(特殊演出の実行抽選に当選した場合)、特殊演出の実行を指定する制御情報(以下、「特殊演出指定コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。なお、統括制御用CPU41aは、特殊演出を実行しないことを決定した場合(特殊演出の実行抽選に非当選した場合)、特殊演出指定コマンドを出力バッファに格納しない。特殊演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、特殊演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。例えば、特殊演出指定コマンドを入力した場合、表示制御用CPU42aは、キャラクタ画像CGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。このとき、初当り遊技のエンディング期間では、のめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。また、初当り遊技のエンディング期間では、記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される。
ここで、初当り遊技のオープニング期間中である時点T111において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、特殊演出の実行抽選を行わない。すなわち、初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに特殊演出を実行不能である。上述したように、統括制御用RAM41cに記憶されている情報は、電力供給が遮断されているときに記憶保持されているものの、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに統括制御用CPU41aは、特殊演出の実行抽選を行わない。一方、初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、初当り遊技のオープニング期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、初当り遊技のラウンド期間中である時点T112において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。初当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技においてエンディングコマンドを入力した場合、統括制御用CPU41aは、特殊演出の実行抽選を行わない。すなわち、初当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに特殊演出を実行不能である。一方、初当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能である。同様に、初当り遊技のラウンド期間中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行可能である。
また、初当り遊技のエンディング期間中である時点T113において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されたとする。このとき、電力供給が遮断される前の初当り遊技中のエンディング期間では、特殊演出が実行されていたとする。またこのとき、初当り遊技中であるため、電力供給が遮断される前の初当り遊技中のエンディング期間では、のめり込みに関する注意喚起及び記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されている。特殊演出の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、統括制御用CPU41aは、特殊演出の実行抽選を実行しない。すなわち、特殊演出の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に特殊演出を実行不能である。また、初当り遊技中のエンディング期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能である。同様に、初当り遊技中のエンディング期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行不能である。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)~(1-8)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(9-1)電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるとき、保留されている特別ゲームの中に大当りの特別ゲームが存在する場合であっても特殊演出は実行不能である。例えば、電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始される状況とは、遊技場の営業が終了した場合などが考えられる。この場合、電力供給が開始された後の遊技者は、大当り遊技が開始される前の遊技者と異なるときがある。このような状況では、特殊演出を効果的に実行できない虞があるため、電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されるときには、特殊演出を実行不能に構成されている。
(第10実施形態)
次に、遊技機の第10実施形態を図32にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第10実施形態では、スピーカ18から出力される音の音量を調整可能に構成されている。第10実施形態のパチンコ遊技機10では、スピーカ18から出力される音の中でも、キャラクタが発する音声(以下、「キャラクタボイス」と示す)の音量を調整可能に構成されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、音量調整スイッチOSを操作することで、キャラクタボイスの音量を調整可能に構成されている。キャラクタボイスの音量を調整可能な状況下において、キャラクタボイスの音量を調整可能な範囲内のうち最大音量に達していないときには、音量上昇スイッチOSaを操作する場合、キャラクタボイスの音量を1段階上昇させることができる。また、キャラクタボイスの音量を調整可能な状況下において、キャラクタボイスの音量を調整可能な範囲内のうち最小音量に達していないときには、音量下降スイッチOSbを操作する場合、キャラクタボイスの音量を1段階下降させることができる。
図32(a)に示すように、本実施形態では、音量調整スイッチOSが操作された場合、演出表示装置25にメータCMが表示される。メータCMは、キャラクタボイスの音量として設定可能な複数の段階のうち設定されている音量の段階を特定可能な態様で表示される。すなわち、メータCMは、音量調整スイッチOSの操作に応じて表示態様が変化する。一方、メータCMの表示位置は、音量調整スイッチOSの操作によっては変化しない。
図32(b)に示すように、初当り遊技中のエンディング期間において音量調整スイッチOSが操作された場合、演出表示装置25にメータCMが表示される。このとき、演出表示装置25では、エンディング演出の一部にメータCMが被るように表示される。すなわち、初当り遊技中のエンディング期間においてメータCMが表示されるとき、エンディング演出の視認性が低下する。一方、演出表示装置25においてメータCMは、注意喚起画像GTaに被らないように表示される。すなわち、初当り遊技中のエンディング期間においてメータCMが表示されるとき、のめり込みに関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、演出表示装置25においてメータCMは、注意喚起画像GTbに被らないように表示される。すなわち、初当り遊技中のエンディング期間においてメータCMが表示されるとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。
図32(c)に示すように、待機状態においてのめり込みに関する注意喚起を行っているときに音量調整スイッチOSが操作された場合、演出表示装置25にメータCMが表示される。このとき、演出表示装置25では、注意喚起画像GTの一部にメータCMが被るように表示される。すなわち、待機状態においてのめり込みに関する注意喚起を行っているときにメータCMが表示されるとき、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。
以下、音量調整に係る制御について説明する。
統括制御用CPU41aは、音量調整スイッチOSが操作された場合、統括制御用RAM41cに記憶されている音量フラグに新たな値を設定し得る。具体的に、音量上昇スイッチOSaが操作された場合に出力される検知信号を入力した場合、統括制御用CPU41aは、音量フラグの値から特定可能な音量が最大音量でないとき、音量フラグに新たな値を設定し、音量フラグから特定可能な音量を1段階上昇させる。なお、音量上昇スイッチOSaが操作された場合に出力される検知信号を入力した場合、統括制御用CPU41aは、音量フラグの値から特定可能な音量が最大音量であるとき、音量フラグに新たな値を設定しない。また、音量下降スイッチOSbが操作された場合に出力される検知信号を入力した場合、統括制御用CPU41aは、音量フラグの値から特定可能な音量が最小音量でないとき、音量フラグに新たな値を設定し、音量フラグから特定可能な音量を1段階下降させる。なお、音量下降スイッチOSbが操作された場合に出力される検知信号を入力した場合、統括制御用CPU41aは、音量フラグの値から特定可能な音量が最小音量であるとき、音量フラグに新たな値を設定しない。
また、音量調整スイッチOSの操作に基づき音量フラグに新たな値を設定した場合、統括制御用CPU41aは、音量フラグから特定可能な音量を指示する制御情報(以下、「音量指示コマンド」という)を出力バッファに格納する。表示制御用CPU42aは、音量指示コマンドを入力した場合、メータCMが表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、表示制御用CPU42aは、音量指示コマンドによって指示された音量フラグから特定可能な音量を示す態様のメータCMが表示されるように、演出表示装置25を制御する。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1-1)~(1-8)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(10-1)音量調整に関する表示であるメータCMは、大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しないように表示される。大当り遊技中は、遊技者が遊技を行っている可能性が高いため、このような場面において、メータCMによってのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しないように構成することで、のめり込みに関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(10-2)音量調整に関する表示であるメータCMは、大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しないように表示される。大当り遊技中は、遊技者が遊技を行っている可能性が高いため、このような場面において、メータCMによって記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しないように構成することで、記憶媒体の返却に関する注意喚起を効果的に実行することができる。
(10-3)待機状態であるときにのめり込みに関する注意喚起が実行されているときには、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。これにより、待機状態であるときにおけるのめり込みに関する注意喚起の実行が音量調整の邪魔になってしまうようなことを抑制することができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第2実施形態において、第2時短状態に制御されるときに前回の大当りの種類にかかわらずのめり込みに関する注意喚起を実行するようにしてもよい。
・第2実施形態において、第2時短状態に制御されるときに前回の大当りの種類にかかわらず記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行するようにしてもよい。
・第2実施形態において、第2時短状態に制御されるときに前回の大当りの種類に応じて突入演出の実行有無が異なってもよい。例えば、前回の大当りが第2通常当りである場合に第2時短状態に制御されるときには突入演出が実行されないようにしてもよい。
・第5実施形態において、第3時短状態に制御されるときに当該第3時短状態に制御される契機となる時短当りの種類にかかわらずのめり込みに関する注意喚起を実行するようにしてもよい。
・第5実施形態において、第3時短状態に制御されるときに当該第3時短状態に制御される契機となる時短当りの種類にかかわらず記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行するようにしてもよい。
・第5実施形態において、第3時短状態に制御されるときに当該第3時短状態に制御される契機となる時短当りの種類に応じて突入演出の実行有無が異なってもよい。例えば、第1時短当りに基づく第3時短状態に制御されるときには突入演出が実行されないようにしてもよい。
・第1実施形態から第10実施形態を適宜組み合わせてよい。組み合わせる実施形態は、2つでなくてもよく、適宜、3つ以上の実施形態を組み合わせてもよい。但し、技術的に矛盾が生じる場合は組み合わせることができない。
例えば、第2実施形態~第7実施形態を任意に組み合わせてもよい。すなわち、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行されるようにするとともに、第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行されるようにしてもよい。また、第2時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されるようにするとともに、第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されるようにしてもよい。また、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行されるようにするとともに、第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行されるようにしてもよい。また、第2時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されるようにするとともに、第3時短状態において大当りに当選して生起される大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されるようにしてもよい。すなわち、第2時短状態、及び第3時短状態の一部又は全部のうち連荘期間とする期間を任意に設定してもよい。また、第2時短状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されたときに当該特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行されるようにしてもよい。また、第2時短状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されたときに当該特定大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されるようにしてもよい。また、第3時短状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されたときに当該特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行されるようにしてもよい。また、第3時短状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されたときに当該特定大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されるようにしてもよい。
また、例えば、第2実施形態と第8実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、電波エラーが検出されたとき(電波エラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。また、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、電波エラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。一方、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、扉開放エラーが検出されたとき(扉開放エラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、扉開放エラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、球詰まりエラーが検出されたとき(球詰まりエラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。また、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、球詰まりエラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。
また、例えば、第2実施形態と第10実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、第2時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、音量調整スイッチOSが操作されたとき、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しない。また、第2時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、音量調整スイッチOSが操作されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しない。
また、例えば、第5実施形態と第8実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、電波エラーが検出されたとき(電波エラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。また、第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、電波エラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。一方、第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、扉開放エラーが検出されたとき(扉開放エラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、扉開放エラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、球詰まりエラーが検出されたとき(球詰まりエラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。また、第2時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、球詰まりエラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。
また、例えば、第5実施形態と第10実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、第3時短状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、音量調整スイッチOSが操作されたとき、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しない。また、第3時短状態に制御されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、音量調整スイッチOSが操作されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しない。
また、例えば、第7実施形態と第8実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、電波エラーが検出されたとき(電波エラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。また、特定大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、電波エラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。一方、特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、扉開放エラーが検出されたとき(扉開放エラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、特定大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、扉開放エラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性は低下しない又は略低下しない。また、特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起が実行される場合、球詰まりエラーが検出されたとき(球詰まりエラーが発生した場合)、のめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する。また、特定大当り遊技中に記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される場合、球詰まりエラーが検出されたとき、記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する。
・のめり込みに関する注意喚起の内容は任意に変更してもよい。
・記憶媒体の返却に関する内容は任意に変更してもよい。
・注意喚起の態様が異なる場合は、演出表示装置25において注意喚起画像が表示される位置、注意喚起画像の大きさ、演出表示装置25において注意喚起画像が表示される表示領域、注意喚起画像に含まれる文字(文字情報)の書体や文字色、大きさの全てが異なる必要はない。例えば、演出表示装置25において注意喚起画像が表示される位置、注意喚起画像の大きさ、演出表示装置25において注意喚起画像が表示される表示領域、注意喚起画像に含まれる文字(文字情報)の書体や文字色、大きさのうち少なくとも1つ異なる場合が、注意喚起の態様が異なる場合であってもよい。したがって、例えば、注意喚起画像GTa,GTc,GTeが表示されるのめり込みに関する注意喚起の態様、及び注意喚起画像GTb,GTd,GTfが表示されるのめり込みに関する注意喚起の態様は、各画像の大きさが異なるだけであってもよい。
・特定条件は、任意に変更してもよい。例えば、特定条件は、連荘当り遊技中の特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに加えて、電力供給が遮断されている時間が一定時間以上である場合に満たされるようにしてもよい。この場合、電力供給が遮断される前と電力供給が再び開始されたときとで遊技者が異なる状況を特定し易くなる。
・特定回数は任意に変更してもよい。例えば、特定回数は、直前に付与された大当り遊技の種類に応じて異なっていてもよい。この場合、電力供給が開始されたときに累計ゲーム回数が初期化されたときには、複数種類の特定回数のうち最大の特定回数の特別ゲームが実行されたことを契機として第2時短状態に制御されてもよい。また、電力供給が開始されたときに累計ゲーム回数が初期化されたときには、複数種類の特定回数のうち最小の特定回数の特別ゲームが実行されたことを契機として第2時短状態に制御されてもよい。
・規定上限回数としての第1回数、第2回数、第3回数、及び第4回数は、任意に変更してもよい。例えば、第1回数は、特定回数と同じであってもよく、特定回数よりも多くてもよい。また、第2回数は、特定回数と同じであってもよく、特定回数よりも多くてもよい。また、第3回数は、特定回数よりも少なくてもよく、特定回数よりも多くてもよい。また、第4回数は、特定回数よりも少なくてもよく、特定回数と同じであってもよい。また、第4回数は、第1回数よりも少なくてもよく、第2回数よりも少なくてもよく、第3回数よりも少なくてもよい。
・確変上限回数は、任意に変更してもよい。例えば、確変上限回数は、第1回数よりも少なくてもよく、第1回数よりも多くてもよい。また、例えば、確変上限回数は、第2回数と同じであってもよく、第2回数よりも多くてもよい。また、例えば、確変上限回数は、第3回数と同じであってもよく、第3回数よりも多くてもよい。また、例えば、確変上限回数は、第4回数と同じであってもよく、第4回数よりも多くてもよい。また、例えば、確変上限回数は、特定回数と同じであってもよく、特定回数よりも多くてもよい。
・大当りの種類は任意に変更してもよい。例えば、通常当りは、第1通常当り、及び第2通常当りの一方のみであってもよい。このように変更する場合、第2実施形態では、第2時短状態に制御されるときに前回の大当りの種類にかかわらず突入演出を実行するように構成してもよい。また、第3実施形態では、第2時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに前回の大当りの種類にかかわらずのめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)が実行されるようにしてもよい。
また、例えば、特定当りは、第1特定当り、及び第2特定当りの一方のみであってもよい。このように変更する場合、第5実施形態では、第3時短状態に制御されるときに当該第3時短状態に制御される契機となった時短当りの種類にかかわらず突入演出を実行させるようにしてもよい。また、第5実施形態では、第3時短状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるとき、第3時短状態に制御される契機となった時短当りの種類にかかわらずのめり込みに関する注意喚起(記憶媒体の返却に関する注意喚起)が実行されるようにしてもよい。
・パチンコ遊技機が検知可能なエラーは任意に設定してもよい。例えば、電波エラー、扉開放エラー、及び球詰まりエラーに加えて、又は代えて別のエラーを検知可能であってもよい。例えば、別のエラーは複数種類あってもよい。1又は複数である別のエラーには、別のエラー演出が各別に対応するとよい。別のエラー演出には、大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起と同時期に実行されるときにのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下するエラー演出があってもよい。また、別のエラー演出には、大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起と同時期に実行されるときにのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しないエラー演出があってもよい。また、別のエラー演出には、大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起と同時期に実行されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下するエラー演出があってもよい。また、別のエラー演出には、大当り遊技中の記憶媒体の返却に関する注意喚起と同時期に実行されるときに記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下しない又は略低下しないエラー演出があってもよい。また、別のエラー演出には、特定条件を満たしているか否かに応じてのめり込みに関する注意喚起の視認性が低下する場合と、低下しない又は略低下しない場合とがあるエラー演出があってもよい。また、別のエラー演出には、特定条件を満たしているか否かに応じて記憶媒体の返却に関する注意喚起の視認性が低下する場合と、低下しない又は略低下しない場合とがあるエラー演出があってもよい。
・特定期間は任意に設定してもよい。例えば、特定期間には、オープニング期間とラウンド期間とのうち一方が含まれるようにしてもよい。また、例えば、特定期間にはオープニング期間の一部が含まれるようにしてもよい。また、例えば、特定期間にはラウンド期間の一部が含まれるようにしてもよい。また、例えば、特定期間にはエンディング期間の一部又は全部が含まれるようにしてもよい。
・第1時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。例えば、第1時短状態の規定上限回数目の図柄変動ゲームの実行中にのめり込みに関する注意喚起を実行させるようにしてもよく、第1時短状態が終了したことを契機としてのめり込みに関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。また、例えば、第1時短状態が終了したときに保留されている第2特別ゲームが終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。
・第1時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させるように構成する場合、前回の大当りの種類に応じて、第1時短状態が終了するときののめり込みに関する注意喚起の実行有無が異なっていてもよい。例えば、前回の大当りが第1通常当りであるときには、第1時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起が実行される一方、前回の大当りが第2通常当りであるときには、第1時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起が実行されないようにしてもよい。
・第1時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させるように構成する場合、第2時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させないようにしてもよく、第2時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。
・第1時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させるように構成する場合、第3時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させないようにしてもよく、第3時短状態が終了するときにのめり込みに関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。
・第1時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。例えば、第1時短状態の規定上限回数目の図柄変動ゲームの実行中に記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるようにしてもよく、第1時短状態が終了したことを契機として記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。また、例えば、第1時短状態が終了したときに保留されている第2特別ゲームが終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。
・第1時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるように構成する場合、前回の大当りの種類に応じて、第1時短状態が終了するときの記憶媒体の返却に関する注意喚起の実行有無が異なっていてもよい。例えば、前回の大当りが第1通常当りであるときには、第1時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行される一方、前回の大当りが第2通常当りであるときには、第1時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起が実行されないようにしてもよい。
・第1時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるように構成する場合、第2時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させないようにしてもよく、第2時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。
・第1時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるように構成する場合、第3時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させないようにしてもよく、第3時短状態が終了するときに記憶媒体の返却に関する注意喚起を実行させるようにしてもよい。
・待機状態であるときにおけるのめり込みに関する注意喚起の態様と、大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の態様と、を同一としてもよい。例えば、待機状態であるときにおけるのめり込みに関する注意喚起の態様と、初当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の態様と、を同一としてもよい。また、例えば、待機状態であるときにおけるのめり込みに関する注意喚起の態様と、連荘当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起の態様と、を同一としてもよい。
・待機状態であるときにのめり込みに関する注意喚起が実行された場合の当該注意喚起の終了条件と、大当り遊技の生起中であるときにのめり込みに関する注意喚起が実行された場合の当該注意喚起の終了条件と、を全て異ならせてもよい。また、待機状態であるときにのめり込みに関する注意喚起が実行された場合の当該注意喚起の終了条件と、大当り遊技の生起中であるときにのめり込みに関する注意喚起が実行された場合の当該注意喚起の終了条件と、が同一であってもよい。
・大当り遊技中ののめり込みに関する注意喚起が実行される期間において、音量調整を実行不能にしてもよく、音量調整は可能な一方でメータCMを表示させないなどメータCMの表示を制限するようにしてもよい。メータCMの表示の制限には、例えば、メータCMの表示位置を通常の表示位置(待機状態における表示位置)と異ならせることや、メータCMを通常より小さく表示させること、メータCMとは異なる画像を表示することなどがある。なお、メータCMとは異なる画像は、設定されている音量の段階を特定可能な画像であってもよい。
・大当り遊技には、オープニング期間、ラウンド期間、及びエンディング期間のうち、少なくともラウンド期間があるとよい。また、大当り遊技には、オープニング期間、ラウンド期間、及びエンディング期間とは別の期間があってもよい。例えば、大当り遊技中の第1期間はなくてもよく、大当り遊技中の第1期間はオープニング期間でなくてもよい。すなわち、第1期間は、任意に設定してもよい。なお、第1期間は、オープニング期間の一部であってもよい。また、大当り遊技中の第3期間はなくてもよく、大当り遊技中の第3期間はエンディング期間でなくてもよい。すなわち、第3期間は、任意に設定してもよい。なお、第3期間は、エンディング期間の一部であってもよい。また、第2期間は、任意に設定してもよい。例えば、第2期間には、オープニング期間の一部を含んでいてもよい。また、例えば、第2期間は、ラウンド期間の一部であってもよい。また、例えば、第2期間には、エンディング期間の一部を含んでいてもよい。
・スロットマシン(所謂、回胴式遊技機)に適用してもよい。例えば、大当り遊技の生起中であるときにおけるのめり込みに関する注意喚起は、スロットマシンにおいて、ARTやボーナス遊技などの遊技者にとって有利な有利状態の生起中であるときに実行してもよい。
・大入賞口の数を複数としてもよい。例えば、大入賞口として、第1大入賞口と、第2大入賞口と、を設けてもよい。そして、第1大入賞口が開放される大当り遊技の生起中であるときにはのめり込みに関する注意喚起が実行される一方、第2大入賞口が開放される大当り遊技の生起中であるときにはのめり込みに関する注意喚起が実行されないように構成してもよい。
・上記実施形態は、大当り抽選(当り抽選)の他、小当り抽選(当り抽選)を行うパチンコ遊技機に適用してもよい。一般的に、小当り抽選にて小当り(当り)に当選した場合、特別ゲームの終了後に小当り遊技(当り遊技)が付与される。また、大入賞口を複数設け、大当り遊技において開放される大入賞口と、小当り遊技において開放される大入賞口と、を別けてもよい。小当り遊技の生起中であるときには、のめり込みに関する注意喚起が実行されないように構成してもよい。
・高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで高確率状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで高確率状態に制御する仕様(転落機)、或いは予め定めた回数分の図柄変動ゲームが終了するまで高確率状態に制御する仕様(ST機)がある。また、高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に高確率状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。また、V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。各実施形態は、何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。
・上記実施形態において、統括基板41とは別に装飾ランプ17を専門に制御する発光制御基板及びスピーカ18を専門に制御する音制御基板を設けてもよい。また、統括基板41と表示基板42を1つの基板としてもよい。
・単一の基板に、主基板40の主制御用CPU40aと、統括基板41の統括制御用CPU41aと、を搭載してもよい。また、単一の基板に、統括基板41の統括制御用CPU41aと、表示基板42の表示制御用CPU42aと、を搭載してもよい。また、単一の基板に、主基板40の主制御用CPU40aと、統括基板41の統括制御用CPU41aと、表示基板42の表示制御用CPU42aと、を搭載してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段を備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、当該大当り遊技の終了後に前記特定遊技状態に制御された後、当該特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を特定条件が満たされているときに実行可能であることを特徴とする遊技機。
(ロ)エラーの発生を検知するエラー検知手段を備え、前記演出実行手段は、エラー報知を実行可能であり、前記エラー報知には、第1エラーの発生が検知されたことを契機に実行される第1エラー報知と、第2エラーの発生が検知されたことを契機に実行される第2エラー報知と、があり、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に実行されるのめり込みに関する注意喚起の視認性は、前記第2エラー報知が行われることによって低下しない又は略低下しない一方、前記第1エラー報知が行われることによって低下するとよい。
(ハ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段を備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の第1期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、前記第1期間の後の第2期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であることを特徴とする遊技機。
(ニ)開閉部材を有する特定始動口と、特別条件が成立している状況において、図柄変動ゲームの実行回数を計数可能なゲーム計数手段と、を備え、前記遊技状態には、前記通常遊技状態に比して前記特定始動口への入球に関する有利度が高い特別遊技状態があり、前記特別遊技状態は、前記ゲーム計数手段が特定回数を計数したことを契機として制御される遊技状態であり、前記特別遊技状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記特別遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の前記第1期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、前記第1期間の後の前記第2期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとよい。
(ホ)開閉部材を有する特定始動口と、特別条件が成立している状況において、図柄変動ゲームの実行回数を計数可能なゲーム計数手段と、を備え、前記遊技状態には、前記通常遊技状態に比して前記特定始動口への入球に関する有利度が高い特別遊技状態があり、前記特別遊技状態は、前記ゲーム計数手段が特定回数を計数したことを契機として制御される遊技状態であり、前記特別遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるようにしてもよい。
(ヘ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段を備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の第1期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、前記第1期間の後の第2期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である一方、前記第2期間の後の第3期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能であることを特徴する遊技機。
(ト)当り抽選において大当りに当選した場合、当該当り抽選の結果が導出される図柄変動ゲームの実行後に大当り遊技が生起される遊技機であって、開閉部材を有する特定始動口を備え、当り抽選において大当りに当選しなかった場合に図柄変動ゲームにおいて導出される結果には、特殊結果があり、前記遊技状態には、前記通常遊技状態に比して前記特定始動口への入球に関する有利度が高い特殊遊技状態があり、前記特殊遊技状態には、前記図柄変動ゲームにおいて前記特殊結果が導出されたことを契機として制御される特殊遊技状態があり、前記図柄変動ゲームにおいて前記特殊結果が導出されたことを契機として特殊遊技状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記図柄変動ゲームにおいて前記特殊結果が導出されたことを契機として制御される特殊遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の前記第1期間、又は前記第2期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である一方、前記第3期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能であるとよい。
(チ)当り抽選において大当りに当選した場合、当該当り抽選の結果が導出される図柄変動ゲームの実行後に大当り遊技が生起される遊技機であって、開閉部材を有する特定始動口を備え、当り抽選において大当りに当選しなかった場合に図柄変動ゲームにおいて導出される結果には、特別結果があり、前記遊技状態には、前記通常遊技状態に比して前記特定始動口への入球に関する有利度が高い特殊遊技状態があり、前記特殊遊技状態には、前記図柄変動ゲームにおいて前記特別結果が導出されたことを契機として制御される特殊遊技状態があり、前記図柄変動ゲームにおいて前記特別結果が導出されたことを契機として制御される特殊遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとよい。
(リ)前記第1期間は、大当り遊技におけるオープニング期間であり、前記第2期間は、大当り遊技におけるラウンド期間であり、前記第3期間は、大当り遊技におけるエンディング期間であるとよい。
(ヌ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段を備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、当該大当り遊技の終了後に前記特定遊技状態に制御された後、当該特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記通常遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に実行されるのめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能であり、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に実行されるのめり込みに関する注意喚起の実行中に電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能であることを特徴とする遊技機。
(ル)開閉部材を有する特定始動口と、特別条件が成立している状況において、図柄変動ゲームの実行回数を計数可能なゲーム計数手段と、を備え、前記遊技状態には、前記通常遊技状態に比して前記特定始動口への入球に関する有利度が高い特別遊技状態があり、前記特別遊技状態は、前記ゲーム計数手段が特定回数を計数したことを契機として制御される遊技状態であり、前記特定遊技状態は、規定上限回数の前記図柄変動ゲームの実行を上限として制御される遊技状態であり、前記規定上限回数には、第1規定上限回数と、前記第1規定上限回数よりも多い第2規定上限回数があり、前記第1規定上限回数の前記図柄変動ゲームの実行を上限として前記特定遊技状態に制御された場合において大当りに当選して大当り遊技が生起される前に前記ゲーム計数手段が前記特定回数を計数したことを契機として前記特別遊技状態に制御された後、当該特別遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記第2規定上限回数の前記図柄変動ゲームの実行を上限として前記特定遊技状態に制御された場合において大当りに当選して大当り遊技が生起される前に前記ゲーム計数手段が前記特定回数を計数したことを契機として前記特別遊技状態に制御された後、当該特別遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の前記特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとよい。
(ヲ)当り抽選において大当りに当選した場合、当該当り抽選の結果が導出される図柄変動ゲームの実行後に大当り遊技が生起される遊技機であって、開閉部材を有する特定始動口を備え、当り抽選において大当りに当選しなかった場合に図柄変動ゲームにおいて導出される結果には、特定結果があり、前記遊技状態には、前記通常遊技状態に比して前記特定始動口への入球に関する有利度が高い特殊遊技状態があり、前記特殊遊技状態は、前記図柄変動ゲームにおいて前記特定結果が導出されたことを契機として制御される遊技状態であり、前記特定結果には、第1特定結果と、第2特定結果と、があり、前記図柄変動ゲームにおいて前記第1特定結果が導出されたことを契機として前記特殊遊技状態に制御されるときにのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、前記特殊遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の前記特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記図柄変動ゲームにおいて前記第2特定結果が導出されたことを契機として前記特殊遊技状態に制御された後、当該特殊遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に電力供給が遮断されたか否かにかかわらず当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとよい。
(ワ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段を備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されるときに当該特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、当該特定大当り遊技の終了後に前記特定遊技状態に制御された後、当該特定遊技状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されるときに当該特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を特定条件が満たされているときに実行可能であることを特徴とする遊技機。
(カ)前記特定条件は、特定大当り遊技中の特定期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることで満たされるとよい。
(ヨ)エラーの発生を検知するエラー検知手段を備え、前記演出実行手段は、エラー報知を実行可能であり、前記エラー報知には、第1エラーの発生が検知されたことを契機に実行される第1エラー報知と、第2エラーの発生が検知されたことを契機に実行される第2エラー報知と、があり、前記特定遊技状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されるときに当該特定大当り遊技中に実行されるのめり込みに関する注意喚起の視認性は、前記第2エラー報知が行われることによって低下しない又は略低下しない一方、前記第1エラー報知が行われることによって低下するとよい。
(タ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、待機状態を制御する待機状態制御手段と、を備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、当該大当り遊技の終了後に前記特定遊技状態に制御された後、当該特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を特定条件が満たされているときに実行可能であり、前記待機状態においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能に構成されており、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に実行されるのめり込みに関する注意喚起は、前記待機状態において実行されるのめり込みに関する注意喚起と異なる態様で実行されることを特徴とする遊技機。
(レ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段をと、待機状態を制御する待機状態制御手段と、備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の第1期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、前記第1期間の後の第2期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記待機状態においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能に構成されており、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に実行されるのめり込みに関する注意喚起は、前記待機状態において実行されるのめり込みに関する注意喚起と異なる態様で実行されることを特徴とする遊技機。
(ソ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段をと、待機状態を制御する待機状態制御手段と、備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であり、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中の第1期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、前記第1期間の後の第2期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能である一方、前記第2期間の後の第3期間において電力供給が遮断され、その後、電力供給が開始されることに伴って大当り遊技に復帰するときに当該大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行不能であり、前記待機状態においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能に構成されており、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に実行されるのめり込みに関する注意喚起は、前記待機状態において実行されるのめり込みに関する注意喚起と異なる態様で実行されることを特徴とする遊技機。
(ツ)当り抽選において大当りに当選した後に大当り遊技が生起され、演出実行手段においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能な遊技機において、遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、待機状態を制御する待機状態制御手段と、を備え、前記遊技状態には、通常遊技状態と、前記通常遊技状態に比して有利度が高い特定遊技状態と、があり、前記通常遊技状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されるときに当該特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を実行可能であるとともに、当該特定大当り遊技の終了後に前記特定遊技状態に制御された後、当該特定遊技状態において大当りに当選して特定大当り遊技が生起されるときに当該特定大当り遊技中にのめり込みに関する注意喚起を特定条件が満たされているときに実行可能であり、前記待機状態においてのめり込みに関する注意喚起を実行可能に構成されており、前記特定遊技状態において大当りに当選して大当り遊技が生起されるときに当該大当り遊技中に実行されるのめり込みに関する注意喚起は、前記待機状態において実行されるのめり込みに関する注意喚起と異なる態様で実行されることを特徴とする遊技機。