NRでは、送信設定指示状態(Transmission Configuration Indication state(TCI状態))に基づいて、信号及びチャネルの少なくとも一方(信号/チャネルと表現する)のUEにおける受信処理(例えば、受信、デマッピング、復調、復号の少なくとも1つ)、送信処理(例えば、送信、マッピング、プリコーディング、変調、符号化の少なくとも1つ)を制御することが検討されている。
TCI状態は下りリンクの信号/チャネルに適用されるものを表してもよい。上りリンクの信号/チャネルに適用されるTCI状態に相当するものは、空間関連(spatial relation)と表現されてもよい。
UEは、上位レイヤシグナリングによって、上り制御チャネル(例えば、PUCCH)送信に必要なパラメータ(PUCCH設定情報、PUCCH-Config)を設定されてもよい。PUCCH設定情報は、PUCCHリソースセット情報(例えば、PUCCH-ResourceSet)のリストと、PUCCH空間関連情報(例えば、PUCCH-SpatialRelationInfo)のリストと、を含んでもよい。
上位レイヤシグナリングは、例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、ブロードキャスト情報などのいずれか、又はこれらの組み合わせであってもよい。
MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC CE(Control Element))、MAC PDU(Protocol Data Unit)などを用いてもよい。ブロードキャスト情報は、例えば、マスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)、システム情報ブロック(SIB:System Information Block)、最低限のシステム情報(RMSI:Remaining Minimum System Information)、その他のシステム情報(OSI:Other System Information)などであってもよい。
PUCCHリソースセット情報は、PUCCHリソースインデックス(ID、例えば、PUCCH-ResourceId)のリスト(例えば、resourceList)を含んでもよい。
また、UEがPUCCH設定情報内のPUCCHリソースセット情報によって提供される個別PUCCHリソース設定情報を持たない場合(RRCセットアップ前)、UEは、システム情報(System Information Block Type1:SIB1、RMSI)内の上位レイヤパラメータに基づいて、PUCCHリソースセットを決定してもよい。
UEは、DCIフォーマット1_0又は1_1内のPUCCHリソース指示(PUCCH resource indicator)フィールドΔPRIと、当該DCIを運ぶPDCCH受信の制御リソースセット(COntrol REsource SET:CORESET)内のCCE数NCCE,0と、当該PDCCH受信の先頭(最初の)CCEのインデックスnCCE,0等に基づいて、PUCCHリソースインデックスrPUCCHを決定してもよい。
一方、UEが個別PUCCHリソース設定情報を持つ場合(RRCセットアップ後)、UEは、UCI情報ビットの数に従ってPUCCHリソースセットインデックスを決定してもよい。
決定されたPUCCHリソースセット内のPUCCHリソースの数が8以下である場合、UEは、DCIフォーマット1_0又は1_1内のPUCCHリソース指示フィールドに従ってPUCCHリソースインデックスを決定してもよい。
最初のPUCCHリソースセット(UCI)内のPUCCHリソースの数が8よりも多い場合、UEは、DCIフォーマット1_0又は1_1内のPUCCHリソース指示フィールドΔPRIと、当該DCIを運ぶPDCCH受信のCORESET p内のCCEの数NCCE,pと、当該PDCCH受信の先頭CCEのインデックスnCCE,pとに基づいて、PUCCHリソースインデックスを決定してもよい。
図1に示すように、PUCCHリソースセット情報に対し、各PUCCHリソースセットグループ内のPUCCHリソースセットの最大数(例えば、maxNrofPUCCH-ResourceSets)は所定値(例えば、4)であってもよい。各PUCCHリソースセット内のPUCCHリソースの最大数(例えば、maxNrofPUCCH-ResourcesPerSet)は所定値(例えば、32)であってもよい。全PUCCHリソースの最大数(例えば、maxNrofPUCCH-Resources)は所定値(例えば、128)であってもよい。
また、PUCCH空間関連情報は、PUCCH送信のための複数の候補ビーム(空間ドメインフィルタとも呼ぶ)を示してもよい。PUCCH空間関連情報は、RS(Reference signal)とPUCCHの間の空間的な関連付けを示してもよい。
PUCCH空間関連情報のリストは、少なくとも1つのエントリ(PUCCH空間関連情報、PUCCH空間関連情報IE(Information Element))を含む。各PUCCH空間関連情報は、PUCCH空間関連情報インデックス(ID、例えば、pucch-SpatialRelationInfoId)、サービングセルインデックス(ID、例えば、servingCellId)、RSのインデックスを含んでもよい。RSのインデックスは、SSB(SS(Synchronization Signal)ブロック、SS/PBCH(Physical Broadcast CHannel)ブロック)インデックスと、NZP(Non-Zero Power)-CSI-RSリソース構成ID、と、SRSリソース構成IDと、の1つであってもよい。SSBインデックス、NZP-CSI-RSリソース構成ID、及びSRSリソース構成IDは、対応するRSの測定によって選択されたビーム、リソース、ポートの少なくとも1つに関連付けられてもよい。
PUCCH空間関連情報のリスト内の複数のPUCCH空間関連情報(例えば、PUCCH-SpatialRelationInfo、又は、候補ビーム)の少なくとも1つがMAC(Medium Access Control) CE(Control Element)によって指示されてもよい。
UEは、PUCCH空間関連情報をアクティベート又はディアクティベートするMAC CE(PUCCH空間関連情報アクティベーション/ディアクティベーションMAC CE、PUCCH空間関連情報指示MAC CE)を受信してもよい。
図2に示すように、PUCCH空間関連情報指示MAC CEは、R(Reserved)フィールド、セービングセルID(インデックス)、BWP ID(インデックス)、PUCCHリソースID(インデックス)フィールド、Siフィールド、の少なくとも1つを含んでもよい。
PUCCHリソースIDフィールドは、上位レイヤシグナリングによって通知されたPUCCHリソースID(PUCCH-ResourceId)の識別子である。
Siフィールドは、設定される空間関連情報のインデックスに対応している。ネットワーク(例えば、基地局)は、上位レイヤシグナリングを利用して所定数(ここでは、8)の空間関連情報(又は、空間関連情報候補)をUEに設定する。当該所定数の空間関連情報は、基地局から設定される複数のPUCCHリソース(又は、PUCCHリソースセット)に対して設定される。
あるPUCCHリソースIDにおいて、Siフィールドが1にセットされた場合、PUCCH空間関連情報インデックスiを有するPUCCH空間関連情報がアクティベートされる。一方で、Siフィールドが0にセットされた場合、PUCCH空間関連情報インデックスiを有するPUCCH空間関連情報がディアクティベートされる。すなわち、Siフィールドは、各PUCCHリソースIDにそれぞれ対応するPUCCH空間関連情報をアクティベートするか否かを示す。
このように、MAC制御情報(例えば、MAC CE)を利用して、PUCCHリソースID毎にPUCCH空間関連情報を指定することがサポートされている。また、1つのPUCCHリソースIDに対して、1度に1つのPUCCH空間関連情報だけがアクティブであってもよい。
ところで、NRでは、UL送信に利用するビーム数(空間関連情報数)を拡張することが検討されている。例えば、UL送信に利用するビーム数を8個から64個にすることが想定される。かかる場合、UL送信に利用するビーム数(空間関連情報数)を拡張する場合、現状の制御情報(例えば、MAC CE)の構成では、通知又は指定可能なビーム数が制限されるおそれがある。
また、通知又は指定可能なビーム数を増加させると共に、各PUCCHリソースIDに対してアクティブ化/ディアクティブ化するビーム(又は、空間関連情報)をそれぞれ別々に指定すると、通知に利用する制御情報(例えば、MAC CE)のオーバヘッドが増大するおそれがある。
そこで、本発明者らは、UL送信に利用するビーム数(空間関連情報数)を拡張する場合のビーム(例えば、空間関連情報)等の通知の制御等を着想した。
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各実施形態に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。なお、以下の説明では、PUCCHの空間関連情報の通知に利用する制御情報(例えば、MAC CE)を例に挙げて説明するが、他の信号の空間関連情報又はTCI状態の通知に利用する制御情報についても適用してもよい。
(第1の態様)
第1の態様では、複数のPUCCHリソースIDに対して空間関連情報のアクティブ化及びディアクティブ化の少なくとも一方(以下、アクティブ化/ディアクティブ化とも記す)を共通に設定する。言い換えると、所定の制御情報(例えば、MAC CE)を利用して、複数のPUCCHリソースIDに対する各空間関連情報IDのアクティブ化/ディアクティブ化を共通に指定する。
図3は、所定のサービングセル(又は、CC)に含まれる全てのPUCCHリソース(又は、所定サービングセルIDに設定されるPUCCHリソースID)に対して空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指定するMAC CEの一例を示している。例えば、図2に示すMAC CEから「BWP ID」と「PUCCHリソースID」を削除してもよい。
ここでは、各空間関連情報に対応するSiフィールドが8個(S0~S7)設定される場合を示しているが、Siフィールド数はこれに限られない。UE又は通信システムがサポートするビーム数(空間関連情報数)を指定できるように設定してもよい。例えば、第2の態様で示す構成を適用してもよい。
PUCCHの空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指示するMAC CEにBWP IDを含めない場合、UEは、所定のサービングセルIDに対してアクティブ化/ディアクティブ化される空間関連情報を、当該サービングセルIDに含まれる全てのBWP(及び、全てのBWPに含まれるPUCCHリソースID)に共通に適用してもよい。
このように、複数のPUCCHリソースIDに対して空間関連情報を共通に設定(例えば、アクティブ化/ディアクティブ化)することにより、PUCCHリソースID毎に空間関連情報を設定して通知することが不要となる。また、複数のBWP IDに対して空間関連情報を共通に設定(例えば、アクティブ化/ディアクティブ化)することにより、BWP ID毎に空間関連情報を設定して通知することが不要となる。これにより、MAC CEのオーバヘッドの増大を抑制することができる。
図4は、所定のサービングセル(又は、CC)の所定BWP IDに含まれる全てのPUCCHリソース(又は、所定BWP IDに設定されるPUCCHリソースID)に対して空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指定するMAC CEの一例を示している。例えば、図2に示すMAC CEから「PUCCHリソースID」を削除してもよい。
ここでは、各空間関連情報に対応するSiフィールドが8個(S0~S7)設定される場合を示しているが、Siフィールド数はこれに限られない。UE又は通信システムがサポートするビーム数(空間関連情報数)を指定できるように設定してもよい。例えば、第2の態様で示す構成を適用してもよい。
PUCCHの空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指示するMAC CEにPUCCHリソースIDを含めない場合、UEは、所定のサービングセルIDの所定BWP IDに対してアクティブ化/ディアクティブ化される空間関連情報を適用してもよい。つまり、UEは、当該サービングセルIDのBWP IDに含まれるPUCCHリソースIDに空間関連情報を共通に適用してもよい。
このように、複数のPUCCHリソースIDに対して空間関連情報を共通に設定(例えば、アクティブ化/ディアクティブ化)することにより、PUCCHリソースID毎に空間関連情報を設定して通知することが不要となる。これにより、MAC CEのオーバヘッドの増大を抑制することができる。
図5は、所定のサービングセル(又は、CC)の所定BWP IDに設定される所定のPUCCHリソースセットに含まれる全てのPUCCHリソースに対して空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指定するMAC CEの一例を示している。例えば、図2に示すMAC CEにおける「PUCCHリソースID」を「PUCCHリソースセットID」に置き換えてもよい。
PUCCHリソースIDをPUCCHリソースセットIDに置き換える場合、PUCCHリソースセットIDの最大数(例えば、4)を考慮してフィールドのビット数を決定してもよい。例えば、7ビットから2ビットに変更してもよい。
あるいは、上位レイヤシグナリングで設定されるPUCCHリソースセット数に基づいてフィールドのビット数を決定してもよい。例えば、上位レイヤシグナリングで設定されるPUCCHリソースセット数が2の場合に1ビットでフィールドを形成し、2より大きい場合に2ビット以上でフィールドを形成してもよい。
ここでは、各空間関連情報に対応するSiフィールドが8個(S0~S7)設定される場合を示しているが、Siフィールド数はこれに限られない。UE又は通信システムがサポートするビーム数(空間関連情報数)を指定できるように設定してもよい。例えば、第2の態様で示す構成を適用してもよい。
PUCCHの空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指示するMAC CEにPUCCHリソースIDにかえてPUCCHリソースセットを含める場合、UEは、当該PUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースIDに対して、MAC CEで指定される空間関連情報を共通に適用してもよい。
このように、PUCCHリソースセット単位で空間関連情報を共通に設定(例えば、アクティブ化/ディアクティブ化)することにより、PUCCHリソースID毎に空間関連情報を設定して通知することが不要となる。これにより、MAC CEのオーバヘッドの増大を抑制することができる。
図6は、UEに設定される全てのPUCCHリソースに対して空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指定するMAC CEの一例を示している。例えば、図2に示すMAC CEにおける「サービングセルID」、「BWP ID」、「PUCCHリソースID」を削除してもよい。
ここでは、各空間関連情報に対応するSiフィールドが8個(S0~S7)設定される場合を示しているが、Siフィールド数はこれに限られない。UE又は通信システムがサポートするビーム数(空間関連情報数)を指定できるように設定してもよい。例えば、第2の態様で示す構成を適用してもよい。
UEに設定されるPUCCHリソースIDに対して、PUCCHの空間関連情報を共通に適用してもよい。つまり、サービングセルID、BWP IDに関わらずUEに設定されるPUCCHリソースに対してPUCCHの空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を共通に制御してもよい。
このように、複数のPUCCHリソースIDに対して空間関連情報を共通に設定(例えば、アクティブ化/ディアクティブ化)することにより、PUCCHリソースID毎に空間関連情報を設定して通知することが不要となる。これにより、MAC CEのオーバヘッドの増大を抑制することができる。
(第2の態様)
第2の態様では、所定数(例えば、64個)の空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を通知するMAC CEの構成について説明する。なお、以下の説明では、上位レイヤで設定可能なPUCCHの空間関連情報の最大数を64個とする場合を例に挙げるが、最大数はこれに限らない。また、以下の説明では、MAC CEにおけるSiフィールド以外のフィールド(サービングセルID、BWPID、PCCHリソースID等)は、第1の態様で示した構成又は図2の構成を適用してもよい。
図7は、設定可能な最大の空間関連情報数に基づいてMAC CEに設定される所定フィールド(例えば、Siフィールド、又はアクティベーション/ディアクティベーションフィールドとも呼ぶ)のビット数を決定する場合を示している。ここでは、Siフィールドを64ビット(例えば、S0~S63)で構成する場合を示している。
基地局は、Siフィールドを利用したビットマップ形式で各空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化をUEに指定してもよい。
また、1以上の空間関連情報ID(又は、複数のSi)をアクティブ化してもよい。この場合、アクティブ化する空間関連情報IDに対応するSiを“1”に設定すればよい。複数の空間関連情報を同時にアクティブ化することにより、異なるビーム(又は、空間関連情報、空間ドメインフィルタ)を利用した複数のPUCCHを送信することが可能となる。
図8は、上位レイヤシグナリングで設定される空間関連情報数に基づいてMAC CEに設定されるSiフィールドのビット数を決定する場合を示している。ここでは、SiフィールドをXビット(例えば、S0~SX-1)で構成する場合を示している。Xは、上位レイヤシグナリングで設定される空間関連情報数を指定できるビット数であればよく、例えば、上位レイヤシグナリングで16個の空間関連情報が設定される場合にはX=16としてもよい。
基地局は、Siフィールドを利用したビットマップ形式で各空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化をUEに指定してもよい。
また、1以上の空間関連情報ID(又は、複数のSi)をアクティブ化してもよい。この場合、アクティブ化する空間関連情報IDに対応するSiを“1”に設定すればよい。複数の空間関連情報を同時にアクティブ化することにより、異なるビーム(又は、空間関連情報、空間ドメインフィルタ)を利用した複数のPUCCHを送信することが可能となる。
図9は、設定可能な最大の空間関連情報数(例えば、64個)に基づいてMAC CEに設定されるSiフィールドのビット数を決定する場合を示している。ここでは、Siフィールドを6ビット(例えば、S0~S5)で構成し、1つの空間関連情報IDを指定する場合を示している。なお、Siフィールドのビット数はこれに限られない。
UEは、Siフィールドで指定される1つの空間関連情報をアクティブ化してPUCCHの送信を制御する。また、既にアクティブ状態の第1の空間関連情報がある状態でMAC CEにより他の第2の空間関連情報がアクティブ化された場合、UEは、第1の空間関連情報をディアクティブ化し、第2の空間関連情報をアクティブ化してもよい。
このように、1つの空間関連情報を通知する場合、ビットマップ形式を利用せずにSiフィールドを構成することによりMAC CEのオーバヘッドの増大を抑制できる。
図10は、上位レイヤシグナリングで設定される空間関連情報数に基づいてMAC CEに設定されるSiフィールドのビット数を決定する場合を示している。ここでは、SiフィールドをXビット(例えば、S0~SX-1)で構成し、1つの空間関連情報IDを指定する場合を示している。Xは、上位レイヤシグナリングで設定される空間関連情報数を指定できるビット数であればよく、例えば、上位レイヤシグナリングで16個の空間関連情報が設定される場合にはX=4としてもよい。
UEは、Siフィールドで指定される1つの空間関連情報をアクティブ化してPUCCHの送信を制御する。また、既にアクティブ状態の第1の空間関連情報がある状態でMAC CEにより他の第2の空間関連情報がアクティブ化された場合、UEは、第1の空間関連情報をディアクティブ化し、第2の空間関連情報をアクティブ化してもよい。
このように、1つの空間関連情報を通知する場合、ビットマップ形式を利用せずにSiフィールドを構成することによりMAC CEのオーバヘッドの増大を抑制できる。
<バリエーション>
同時にアクティブ化できる空間関連情報数(1つ又は複数)をネットワークからの指示により切り替えて制御してもよい。例えば、同時に複数の空間関連情報をアクティブ化できる第1の構成(図7又は図8)と、1つの空間関連情報をアクティブ化する第2の構成(図9又は図10)の一方をUEに設定してもよい。
基地局は、空間関連情報の指定に利用するSiフィールドに関連するフィールド(ヘッダビットフィールド(H))を利用して第1の構成と第2の構成のいずれか一方を指定してもよい(図11参照)。Siフィールドに関連するフィールドは、Siフィールドの前又は後ろに設定されてもよい。
あるいは、基地局は、既存のRフィールドを利用して第1の構成と第2の構成のいずれか一方を指定してもよい。
あるいは、UEは、ULチャネル(例えば、PUCCH及びPUSCHの少なくとも一つ)の同時送信の適用有無に基づいて、第1の構成と第2の構成のいずれかを選択してもよい。例えば、UEは、上位レイヤシグナリングでULチャネルの同時送信の適用が設定された場合に第1の構成を想定し、ULチャネルの同時送信の適用が設定されない場合に第2の構成を想定してもよい。
このように、MAC CEのSiフィールドについて複数の構成(例えば、第1の構成と第2の構成)を切り替えて適用することにより、ULチャネルの同時送信の適用有無に基づいてMAC CEの構成(Siフィールドのビット数等)を適切に制御することが可能となる。
空間関連情報は、BWP毎に設定されてもよいし、セル(又は、CC)毎に設定されてもよい。あるいは、空間関連情報は、PUCCH構成情報(例えば、PUCCH-config)で設定されてもよいし、PUCCH構成情報に含まれるPUCCHリソースセットで設定されてもよい。あるいは、空間関連情報は、PUCCHリソースで設定されてもよい。
(第3の態様)
第3の態様では、1又は複数のPUCCHリソースを含むPUCCHリソースグループを設定し、当該PUCCHリソースグループ単位で空間関連情報を設定する。
上り制御チャネルを利用して上り制御情報(例えば、HARQ-ACK)を複数のTRPにそれぞれ送信する場合、各TRPに対応するPUCCHリソース毎に異なる空間関連情報の設定が必要となるケースも生じる。例えば、UEに設定される所定のPUCCHリソースセットを複数のTRPで共有する場合、当該PUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソース毎に異なる空間関連情報を設定することが望ましい(図12)。ここでは、複数のTRPに対してPUCCHリソースセット1とPUCCHリソースセット2が共通に設定される場合を示している。
図12では、TRP1への送信に利用するPUCCHリソースとTRP2への送信に利用するPUCCHリソースが同じPUCCHリソースセット2に含まれるPUCCHリソースから選択される場合を示している。この場合、TRP1への送信に利用するPUCCHリソース1と、TRP1への送信に利用するPUCCHリソース3に設定される空間関連情報は別々に設定されることが望ましい。
しかし、PUCCHグループ毎に異なる空間関連情報を別々に設定する場合、制御情報(例えば、MAC CE)のオーバヘッドが大きくなる。そのため、1又は複数のPUCCHリソースを含むPUCCHリソースグループを設定し、当該PUCCHリソースグループ毎に空間関連情報を設定することにより、制御情報のオーバヘッドの増大を抑制する。
図13Aは、PUCCHリソースセットにおいて複数のPUCCHグループを設定する場合の一例を示している。具体的には、各PUCCHリソースセットのDCI(PUCCHリソース指示フィールド(PUCCH resource indicator field)に対して、PUCCHリソースグループを設けてもよい。DCIに対応してPUCCHリソースグループを設定することにより、DCIを利用してPUCCHリソースの選択と同時に空間関連情報の指定も行うことができる。
図13Aでは、PUCCHリソースセット1において、PUCCHグループ1とPUCCHグループ2を設定し、PUCCHリソースセット2において、PUCCHグループ3とPUCCHグループ4を設定する場合を示している。ここでは、各PUCCHリソースセットにおいて2つのPUCCHグループを形成する場合を示しているが、設定可能なPUCCHグループ数はこれに限られない。
各PUCCHリソースセットに設定されるPUCCHグループのパラメータ(例えば、PUCCHグループ数、各PUCCHグループが対応するPUCCHリソース等)は、仕様で定義されてもよいし、基地局から上位レイヤパラメータでUEに設定されてもよい。あるいは、PUCCHリソースセットあたりのPUCCHリソース数に基づいて決定されてもよい。
図13Aでは、PUCCHリソースセット毎にそれぞれ異なるPUCCHリソースグループを設定する場合を示したが、複数のPUCCHリソースセットに対してPUCCHリソースグループを共通に設定してもよい(図13B参照)。図13Bでは、PUCCHリソースセット1とPUCCHリソースセット2においてそれぞれPUCCHリソースグループ1とPUCCHグループ2を共通に設定する場合を示している。
また、同じPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースについて、DCIのビット値に基づいてPUCCHリソースグループの設定を制御してもよい。例えば、対応するDCIの最終ビットが0か1(又は、DCIの対応テーブルが奇数行から偶数行)に応じて、PUCCHリソースグループを決定してもよい。
図14Aでは、PUCCHリソースセット1において対応するDCIの最終ビットが0(又は、DCIの対応テーブルが奇数行)の場合にPUCCHリソースグループ1を関連づける場合を示している。また、PUCCHリソースセット1において対応するDCIの最終ビットが1(又は、DCIの対応テーブルが偶数行)の場合にPUCCHリソースグループ2を関連づける場合を示している。PUCCHリソースセット2においても同様の方法でPUCCHリソースグループ3、4を設定する。
図14Bでは、PUCCHリソースセット1とPUCCHリソースセット2においてそれぞれPUCCHリソースグループ1とPUCCHグループ2を共通に設定する場合を示している。ここでは、PUCCHリソースセット1及び2において対応するDCIの最終ビットが0(又は、DCIの対応テーブルが奇数行)の場合にPUCCHリソースグループ1を関連づける場合を示している。また、PUCCHリソースセット1及び2において対応するDCIの最終ビットが1(又は、DCIの対応テーブルが偶数行)の場合にPUCCHリソースグループ2を関連づける場合を示している。
これにより、各PUCCHリソースセットのPUCCHリソース数が8より小さい場合であっても、DCIを利用してPUCCHリソースの選択と同時に、空間関連情報の指定も行うことができる。
基地局及びUEの少なくとも一方は、各PUCCHリソースIDに対応してPUCCHリソースグループを設定又は決定してもよい。例えば、PUCCHリソースIDが奇数か偶数であるかに応じて、当該PUCCHリソースIDが属するグループを決定してもよい。あるいは、基地局は、PUCCHリソースの一部として対応するグループインデックスに関する情報を上位レイヤパラメータでUEに通知してもよい。
あるいは、PUCCHリソースセットがPUCCHリソースグループ数の分だけ設定されてもよい。例えば、PUCCHリソースグループ数が所定数(ここでは、2個)設定される場合、各PUCCHリソースグループ数(ここでは、2個)にそれぞれ対応するPUCCHリソースセットを設定してもよい(図15参照)。
図15では、PUCCHリソースグループ1に対してPUCCHリソースセット1、2が設定され、PUCCHリソースグループ2に対してPUCCHリソースセット1、2が設定される。また、異なるPUCCHリソースグループに対応するPUCCHリソースセットに含まれるPUCCHリソースは、共通としてもよいし、別々に設定されてもよい。
なお、図15では、グループ数を2個とする場合を示したが、グループ数はこれに限られない。設定するグループ数は、仕様で規定されてもよいし、上位レイヤシグナリング等を利用してUEに設定されてもよい。あるいは、PUCCHリソースセットあたりのPUCCHリソース数に基づいてグループ数を決定してもよい。
基地局は、UEが適用するグループについて、DCI等を利用してUEに通知してもよい。あるいは、UEは、スケジュールされたPDCCHのパラメータ(例えば、シーケンスID、CCEインデックス、及びスケジュールされたPDSCHのPRBインデックスの少なくとも一つ)に基づいて適用するグループを決定してもよい。
この場合、PUCCHリソースグループに含まれるPUCCHリソースに対して空間関連情報が共通に設定されてもよい(図16参照)。
図16は、所定のサービングセル(又は、CC)の所定BWP IDに設定される所定のPUCCHリソースグループに含まれる全てのPUCCHリソースに対して空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指定するMAC CEの一例を示している。例えば、図2に示すMAC CEにおける「PUCCHリソースID」を「PUCCHリソースグループID」に置き換えてもよい。
PUCCHリソースIDをPUCCHリソースグループIDに置き換える場合、設定されるPUCCHリソースグループ数を考慮してフィールドのビット数を決定してもよい。PUCCHグループ数は、仕様で定義されてもよいし、上位レイヤシグナリングで設定されてもよい。例えば、当該フィールドのビット数は、仕様で設定可能な最大のPUCCHリソースグループ数、又は上位レイヤシグナリングで設定されたPUCCHリソースグループ数に基づいて決定されてもよい。
ここでは、各空間関連情報に対応するSiフィールドが8個(S0~S7)設定される場合を示しているが、Siフィールド数はこれに限られない。UE又は通信システムがサポートするビーム数(空間関連情報数)を指定できるように設定してもよい。
PUCCHの空間関連情報のアクティブ化/ディアクティブ化を指示するMAC CEにPUCCHリソースIDにかえてPUCCHリソースグループを含める場合、UEは、当該PUCCHリソースグループに含まれるPUCCHリソースIDに対して、MAC CEで指定される空間関連情報を共通に適用してもよい。
このように、PUCCHリソースグループ単位で空間関連情報を共通に設定(例えば、アクティブ化/ディアクティブ化)することにより、PUCCHリソースID毎に空間関連情報を設定して通知することが不要となる。これにより、MAC CEのオーバヘッドの増大を抑制することができる。
(無線通信システム)
以下、本開示の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、本開示の上記各実施形態に係る無線通信方法のいずれか又はこれらの組み合わせを用いて通信が行われる。
図17は、一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。無線通信システム1は、Third Generation Partnership Project(3GPP)によって仕様化されるLong Term Evolution(LTE)、5th generation mobile communication system New Radio(5G NR)などを用いて通信を実現するシステムであってもよい。
また、無線通信システム1は、複数のRadio Access Technology(RAT)間のデュアルコネクティビティ(マルチRATデュアルコネクティビティ(Multi-RAT Dual Connectivity(MR-DC)))をサポートしてもよい。MR-DCは、LTE(Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA))とNRとのデュアルコネクティビティ(E-UTRA-NR Dual Connectivity(EN-DC))、NRとLTEとのデュアルコネクティビティ(NR-E-UTRA Dual Connectivity(NE-DC))などを含んでもよい。
EN-DCでは、LTE(E-UTRA)の基地局(eNB)がマスタノード(Master Node(MN))であり、NRの基地局(gNB)がセカンダリノード(Secondary Node(SN))である。NE-DCでは、NRの基地局(gNB)がMNであり、LTE(E-UTRA)の基地局(eNB)がSNである。
無線通信システム1は、同一のRAT内の複数の基地局間のデュアルコネクティビティ(例えば、MN及びSNの双方がNRの基地局(gNB)であるデュアルコネクティビティ(NR-NR Dual Connectivity(NN-DC)))をサポートしてもよい。
無線通信システム1は、比較的カバレッジの広いマクロセルC1を形成する基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する基地局12(12a-12c)と、を備えてもよい。ユーザ端末20は、少なくとも1つのセル内に位置してもよい。各セル及びユーザ端末20の配置、数などは、図に示す態様に限定されない。以下、基地局11及び12を区別しない場合は、基地局10と総称する。
ユーザ端末20は、複数の基地局10のうち、少なくとも1つに接続してもよい。ユーザ端末20は、複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier(CC))を用いたキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation(CA))及びデュアルコネクティビティ(DC)の少なくとも一方を利用してもよい。
各CCは、第1の周波数帯(Frequency Range 1(FR1))及び第2の周波数帯(Frequency Range 2(FR2))の少なくとも1つに含まれてもよい。マクロセルC1はFR1に含まれてもよいし、スモールセルC2はFR2に含まれてもよい。例えば、FR1は、6GHz以下の周波数帯(サブ6GHz(sub-6GHz))であってもよいし、FR2は、24GHzよりも高い周波数帯(above-24GHz)であってもよい。なお、FR1及びFR2の周波数帯、定義などはこれらに限られず、例えばFR1がFR2よりも高い周波数帯に該当してもよい。
また、ユーザ端末20は、各CCにおいて、時分割複信(Time Division Duplex(TDD))及び周波数分割複信(Frequency Division Duplex(FDD))の少なくとも1つを用いて通信を行ってもよい。
複数の基地局10は、有線(例えば、Common Public Radio Interface(CPRI)に準拠した光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線(例えば、NR通信)によって接続されてもよい。例えば、基地局11及び12間においてNR通信がバックホールとして利用される場合、上位局に該当する基地局11はIntegrated Access Backhaul(IAB)ドナー、中継局(リレー)に該当する基地局12はIABノードと呼ばれてもよい。
基地局10は、他の基地局10を介して、又は直接コアネットワーク30に接続されてもよい。コアネットワーク30は、例えば、Evolved Packet Core(EPC)、5G Core Network(5GCN)、Next Generation Core(NGC)などの少なくとも1つを含んでもよい。
ユーザ端末20は、LTE、LTE-A、5Gなどの通信方式の少なくとも1つに対応した端末であってもよい。
無線通信システム1においては、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))ベースの無線アクセス方式が利用されてもよい。例えば、下りリンク(Downlink(DL))及び上りリンク(Uplink(UL))の少なくとも一方において、Cyclic Prefix OFDM(CP-OFDM)、Discrete Fourier Transform Spread OFDM(DFT-s-OFDM)、Orthogonal Frequency Division Multiple Access(OFDMA)、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)などが利用されてもよい。
無線アクセス方式は、波形(waveform)と呼ばれてもよい。なお、無線通信システム1においては、UL及びDLの無線アクセス方式には、他の無線アクセス方式(例えば、他のシングルキャリア伝送方式、他のマルチキャリア伝送方式)が用いられてもよい。
無線通信システム1では、下りリンクチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel(PDSCH))、ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel(PBCH))、下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel(PDCCH))などが用いられてもよい。
また、無線通信システム1では、上りリンクチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel(PUSCH))、上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel(PUCCH))、ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel(PRACH))などが用いられてもよい。
PDSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報、System Information Block(SIB)などが伝送される。PUSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報などが伝送されてもよい。また、PBCHによって、Master Information Block(MIB)が伝送されてもよい。
PDCCHによって、下位レイヤ制御情報が伝送されてもよい。下位レイヤ制御情報は、例えば、PDSCH及びPUSCHの少なくとも一方のスケジューリング情報を含む下り制御情報(Downlink Control Information(DCI))を含んでもよい。
なお、PDSCHをスケジューリングするDCIは、DLアサインメント、DL DCIなどと呼ばれてもよいし、PUSCHをスケジューリングするDCIは、ULグラント、UL DCIなどと呼ばれてもよい。なお、PDSCHはDLデータで読み替えられてもよいし、PUSCHはULデータで読み替えられてもよい。
PDCCHの検出には、制御リソースセット(COntrol REsource SET(CORESET))及びサーチスペース(search space)が利用されてもよい。CORESETは、DCIをサーチするリソースに対応する。サーチスペースは、PDCCH候補(PDCCH candidates)のサーチ領域及びサーチ方法に対応する。1つのCORESETは、1つ又は複数のサーチスペースに関連付けられてもよい。UEは、サーチスペース設定に基づいて、あるサーチスペースに関連するCORESETをモニタしてもよい。
1つのサーチスペースは、1つ又は複数のアグリゲーションレベル(aggregation Level)に該当するPDCCH候補に対応してもよい。1つ又は複数のサーチスペースは、サーチスペースセットと呼ばれてもよい。なお、本開示の「サーチスペース」、「サーチスペースセット」、「サーチスペース設定」、「サーチスペースセット設定」、「CORESET」、「CORESET設定」などは、互いに読み替えられてもよい。
PUCCHによって、チャネル状態情報(Channel State Information(CSI))、送達確認情報(例えば、Hybrid Automatic Repeat reQuest ACKnowledgement(HARQ-ACK)、ACK/NACKなどと呼ばれてもよい)及びスケジューリングリクエスト(Scheduling Request(SR))の少なくとも1つを含む上り制御情報(Uplink Control Information(UCI))が伝送されてもよい。PRACHによって、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルが伝送されてもよい。
なお、本開示において下りリンク、上りリンクなどは「リンク」を付けずに表現されてもよい。また、各種チャネルの先頭に「物理(Physical)」を付けずに表現されてもよい。
無線通信システム1では、同期信号(Synchronization Signal(SS))、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal(DL-RS))などが伝送されてもよい。無線通信システム1では、DL-RSとして、セル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal(CRS))、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal(CSI-RS))、復調用参照信号(DeModulation Reference Signal(DMRS))、位置決定参照信号(Positioning Reference Signal(PRS))、位相トラッキング参照信号(Phase Tracking Reference Signal(PTRS))などが伝送されてもよい。
同期信号は、例えば、プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal(PSS))及びセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal(SSS))の少なくとも1つであってもよい。SS(PSS、SSS)及びPBCH(及びPBCH用のDMRS)を含む信号ブロックは、SS/PBCHブロック、SS Block(SSB)などと呼ばれてもよい。なお、SS、SSBなども、参照信号と呼ばれてもよい。
また、無線通信システム1では、上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal(UL-RS))として、測定用参照信号(Sounding Reference Signal(SRS))、復調用参照信号(DMRS)などが伝送されてもよい。なお、DMRSはユーザ端末固有参照信号(UE-specific Reference Signal)と呼ばれてもよい。
(基地局)
図18は、一実施形態に係る基地局の構成の一例を示す図である。基地局10は、制御部110、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース(transmission line interface)140を備えている。なお、制御部110、送受信部120及び送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140は、それぞれ1つ以上が備えられてもよい。
なお、本例では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。以下で説明する各部の処理の一部は、省略されてもよい。
制御部110は、基地局10全体の制御を実施する。制御部110は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路などから構成することができる。
制御部110は、信号の生成、スケジューリング(例えば、リソース割り当て、マッピング)などを制御してもよい。制御部110は、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140を用いた送受信、測定などを制御してもよい。制御部110は、信号として送信するデータ、制御情報、系列(sequence)などを生成し、送受信部120に転送してもよい。制御部110は、通信チャネルの呼処理(設定、解放など)、基地局10の状態管理、無線リソースの管理などを行ってもよい。
送受信部120は、ベースバンド(baseband)部121、Radio Frequency(RF)部122、測定部123を含んでもよい。ベースバンド部121は、送信処理部1211及び受信処理部1212を含んでもよい。送受信部120は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、RF回路、ベースバンド回路、フィルタ、位相シフタ(phase shifter)、測定回路、送受信回路などから構成することができる。
送受信部120は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。当該送信部は、送信処理部1211、RF部122から構成されてもよい。当該受信部は、受信処理部1212、RF部122、測定部123から構成されてもよい。
送受信アンテナ130は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるアンテナ、例えばアレイアンテナなどから構成することができる。
送受信部120は、上述の下りリンクチャネル、同期信号、下りリンク参照信号などを送信してもよい。送受信部120は、上述の上りリンクチャネル、上りリンク参照信号などを受信してもよい。
送受信部120は、デジタルビームフォーミング(例えば、プリコーディング)、アナログビームフォーミング(例えば、位相回転)などを用いて、送信ビーム及び受信ビームの少なくとも一方を形成してもよい。
送受信部120(送信処理部1211)は、例えば制御部110から取得したデータ、制御情報などに対して、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤの処理、Radio Link Control(RLC)レイヤの処理(例えば、RLC再送制御)、Medium Access Control(MAC)レイヤの処理(例えば、HARQ再送制御)などを行い、送信するビット列を生成してもよい。
送受信部120(送信処理部1211)は、送信するビット列に対して、チャネル符号化(誤り訂正符号化を含んでもよい)、変調、マッピング、フィルタ処理、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform(DFT))処理(必要に応じて)、逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform(IFFT))処理、プリコーディング、デジタル-アナログ変換などの送信処理を行い、ベースバンド信号を出力してもよい。
送受信部120(RF部122)は、ベースバンド信号に対して、無線周波数帯への変調、フィルタ処理、増幅などを行い、無線周波数帯の信号を、送受信アンテナ130を介して送信してもよい。
一方、送受信部120(RF部122)は、送受信アンテナ130によって受信された無線周波数帯の信号に対して、増幅、フィルタ処理、ベースバンド信号への復調などを行ってもよい。
送受信部120(受信処理部1212)は、取得されたベースバンド信号に対して、アナログ-デジタル変換、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform(FFT))処理、逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform(IDFT))処理(必要に応じて)、フィルタ処理、デマッピング、復調、復号(誤り訂正復号を含んでもよい)、MACレイヤ処理、RLCレイヤの処理及びPDCPレイヤの処理などの受信処理を適用し、ユーザデータなどを取得してもよい。
送受信部120(測定部123)は、受信した信号に関する測定を実施してもよい。例えば、測定部123は、受信した信号に基づいて、Radio Resource Management(RRM)測定、Channel State Information(CSI)測定などを行ってもよい。測定部123は、受信電力(例えば、Reference Signal Received Power(RSRP))、受信品質(例えば、Reference Signal Received Quality(RSRQ)、Signal to Interference plus Noise Ratio(SINR)、Signal to Noise Ratio(SNR))、信号強度(例えば、Received Signal Strength Indicator(RSSI))、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部110に出力されてもよい。
伝送路インターフェース140は、コアネットワーク30に含まれる装置、他の基地局10などとの間で信号を送受信(バックホールシグナリング)し、ユーザ端末20のためのユーザデータ(ユーザプレーンデータ)、制御プレーンデータなどを取得、伝送などしてもよい。
なお、本開示における基地局10の送信部及び受信部は、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140の少なくとも1つによって構成されてもよい。
なお、送受信部120は、複数の上り制御チャネルリソースインデックスに対して、上り制御チャネルの空間関連情報のアクティベートとディアクティベートが共通に設定される制御情報(例えば、MAC CE)を送信する。
制御部110は、複数の上り制御チャネルリソースインデックスに対して、上り制御チャネルの空間関連情報のアクティベートとディアクティベートが共通に設定されるように制御情報(例えば、MAC CE)の生成を制御する。
(ユーザ端末)
図19は、一実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、制御部210、送受信部220及び送受信アンテナ230を備えている。なお、制御部210、送受信部220及び送受信アンテナ230は、それぞれ1つ以上が備えられてもよい。
なお、本例では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。以下で説明する各部の処理の一部は、省略されてもよい。
制御部210は、ユーザ端末20全体の制御を実施する。制御部210は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路などから構成することができる。
制御部210は、信号の生成、マッピングなどを制御してもよい。制御部210は、送受信部220及び送受信アンテナ230を用いた送受信、測定などを制御してもよい。制御部210は、信号として送信するデータ、制御情報、系列などを生成し、送受信部220に転送してもよい。
送受信部220は、ベースバンド部221、RF部222、測定部223を含んでもよい。ベースバンド部221は、送信処理部2211、受信処理部2212を含んでもよい。送受信部220は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、RF回路、ベースバンド回路、フィルタ、位相シフタ、測定回路、送受信回路などから構成することができる。
送受信部220は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。当該送信部は、送信処理部2211、RF部222から構成されてもよい。当該受信部は、受信処理部2212、RF部222、測定部223から構成されてもよい。
送受信アンテナ230は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるアンテナ、例えばアレイアンテナなどから構成することができる。
送受信部220は、上述の下りリンクチャネル、同期信号、下りリンク参照信号などを受信してもよい。送受信部220は、上述の上りリンクチャネル、上りリンク参照信号などを送信してもよい。
送受信部220は、デジタルビームフォーミング(例えば、プリコーディング)、アナログビームフォーミング(例えば、位相回転)などを用いて、送信ビーム及び受信ビームの少なくとも一方を形成してもよい。
送受信部220(送信処理部2211)は、例えば制御部210から取得したデータ、制御情報などに対して、PDCPレイヤの処理、RLCレイヤの処理(例えば、RLC再送制御)、MACレイヤの処理(例えば、HARQ再送制御)などを行い、送信するビット列を生成してもよい。
送受信部220(送信処理部2211)は、送信するビット列に対して、チャネル符号化(誤り訂正符号化を含んでもよい)、変調、マッピング、フィルタ処理、DFT処理(必要に応じて)、IFFT処理、プリコーディング、デジタル-アナログ変換などの送信処理を行い、ベースバンド信号を出力してもよい。
なお、DFT処理を適用するか否かは、トランスフォームプリコーディングの設定に基づいてもよい。送受信部220(送信処理部2211)は、あるチャネル(例えば、PUSCH)について、トランスフォームプリコーディングが有効(enabled)である場合、当該チャネルをDFT-s-OFDM波形を用いて送信するために上記送信処理としてDFT処理を行ってもよいし、そうでない場合、上記送信処理としてDFT処理を行わなくてもよい。
送受信部220(RF部222)は、ベースバンド信号に対して、無線周波数帯への変調、フィルタ処理、増幅などを行い、無線周波数帯の信号を、送受信アンテナ230を介して送信してもよい。
一方、送受信部220(RF部222)は、送受信アンテナ230によって受信された無線周波数帯の信号に対して、増幅、フィルタ処理、ベースバンド信号への復調などを行ってもよい。
送受信部220(受信処理部2212)は、取得されたベースバンド信号に対して、アナログ-デジタル変換、FFT処理、IDFT処理(必要に応じて)、フィルタ処理、デマッピング、復調、復号(誤り訂正復号を含んでもよい)、MACレイヤ処理、RLCレイヤの処理及びPDCPレイヤの処理などの受信処理を適用し、ユーザデータなどを取得してもよい。
送受信部220(測定部223)は、受信した信号に関する測定を実施してもよい。例えば、測定部223は、受信した信号に基づいて、RRM測定、CSI測定などを行ってもよい。測定部223は、受信電力(例えば、RSRP)、受信品質(例えば、RSRQ、SINR、SNR)、信号強度(例えば、RSSI)、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部210に出力されてもよい。
なお、本開示におけるユーザ端末20の送信部及び受信部は、送受信部220及び送受信アンテナ230の少なくとも1つによって構成されてもよい。
なお、送受信部220は、複数の上り制御チャネルリソースインデックスに対して、上り制御チャネルの空間関連情報のアクティベートとディアクティベートが共通に設定される制御情報(例えば、MAC CE)を受信する。
制御部210は、複数の上り制御チャネルリソースインデックスに対して、上り制御チャネルの空間関連情報のアクティベートとディアクティベートが共通に設定される制御情報に基づいて上り制御チャネルの送信を制御する。
複数の上り制御チャネルリソースインデックスは、同一セル、同一帯域幅部分、又は同一ユーザ端末に対して設定されてもよい。また、制御情報により複数の上り制御チャネルの空間関連情報インデックスのアクティベートが許容されてもよい。
制御部210は、上位レイヤシグナリングで設定される上り制御チャネルの空間関連情報に基づいて、制御情報に含まれるフィールドのビット数を判断してもよい。
複数の上り制御チャネルリソースインデックスは、所定の上り制御チャネルリソースグループ単位で設定されてもよい。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
ここで、機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、みなし、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)、送信機(transmitter)などと呼称されてもよい。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施形態における基地局、ユーザ端末などは、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図20は、一実施形態に係る基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10及びユーザ端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、本開示において、装置、回路、デバイス、部(section)、ユニットなどの文言は、互いに読み替えることができる。基地局10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
基地局10及びユーザ端末20における各機能は、例えば、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004を介する通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(Central Processing Unit(CPU))によって構成されてもよい。例えば、上述の制御部110(210)、送受信部120(220)などの少なくとも一部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110(210)は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically EPROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(Compact Disc ROM(CD-ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex(FDD))及び時分割複信(Time Division Duplex(TDD))の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の送受信部120(220)、送受信アンテナ130(230)などは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部120(220)は、送信部120a(220a)と受信部120b(220b)とで、物理的に又は論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、Light Emitting Diode(LED)ランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、基地局10及びユーザ端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor(DSP))、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアを用いて各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル、シンボル及び信号(シグナル又はシグナリング)は、互いに読み替えられてもよい。また、信号はメッセージであってもよい。参照信号(reference signal)は、RSと略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)、パイロット信号などと呼ばれてもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier(CC))は、セル、周波数キャリア、キャリア周波数などと呼ばれてもよい。
無線フレームは、時間領域において1つ又は複数の期間(フレーム)によって構成されてもよい。無線フレームを構成する当該1つ又は複数の各期間(フレーム)は、サブフレームと呼ばれてもよい。さらに、サブフレームは、時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ここで、ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing(SCS))、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval(TTI))、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)によって構成されてもよい。また、スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(PUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(PUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。なお、本開示におけるフレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、シンボルなどの時間単位は、互いに読み替えられてもよい。
例えば、1サブフレームはTTIと呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(3GPP Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(Resource Block(RB))は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(サブキャリア(subcarrier))を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
また、RBは、時間領域において、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックによって構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB(PRB))、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group(SCG))、リソースエレメントグループ(Resource Element Group(REG))、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(Resource Element(RE))によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(Bandwidth Part(BWP))(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL BWP(UL用のBWP)と、DL BWP(DL用のBWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
なお、上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix(CP))長などの構成は、様々に変更することができる。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースは、所定のインデックスによって指示されてもよい。
本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式などは、本開示において明示的に開示したものと異なってもよい。様々なチャネル(PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ及び下位レイヤから上位レイヤの少なくとも一方へ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、本開示における情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(Downlink Control Information(DCI))、上り制御情報(Uplink Control Information(UCI)))、上位レイヤシグナリング(例えば、Radio Resource Control(RRC)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(Master Information Block(MIB))、システム情報ブロック(System Information Block(SIB))など)、Medium Access Control(MAC)シグナリング)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
なお、物理レイヤシグナリングは、Layer 1/Layer 2(L1/L2)制御情報(L1/L2制御信号)、L1制御情報(L1制御信号)などと呼ばれてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。また、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC Control Element(CE))を用いて通知されてもよい。
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真(true)又は偽(false)で表される真偽値(boolean)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line(DSL))など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。「ネットワーク」は、ネットワークに含まれる装置(例えば、基地局)のことを意味してもよい。
本開示において、「プリコーディング」、「プリコーダ」、「ウェイト(プリコーディングウェイト)」、「擬似コロケーション(Quasi-Co-Location(QCL))」、「Transmission Configuration Indication state(TCI状態)」、「空間関係(spatial relation)」、「空間ドメインフィルタ(spatial domain filter)」、「送信電力」、「位相回転」、「アンテナポート」、「アンテナポートグル-プ」、「レイヤ」、「レイヤ数」、「ランク」、「リソース」、「リソースセット」、「リソースグループ」、「ビーム」、「ビーム幅」、「ビーム角度」、「アンテナ」、「アンテナ素子」、「パネル」などの用語は、互換的に使用され得る。
本開示においては、「基地局(Base Station(BS))」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNB(eNodeB)」、「gNB(gNodeB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(Transmission Point(TP))」、「受信ポイント(Reception Point(RP))」、「送受信ポイント(Transmission/Reception Point(TRP))」、「パネル」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head(RRH)))によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(Mobile Station(MS))」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment(UE))」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、無線通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局10が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上り」、「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を基地局10が有する構成としてもよい。
本開示において、基地局によって行われるとした動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)を含むネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、Mobility Management Entity(MME)、Serving-Gateway(S-GW)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-Beyond(LTE-B)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New-Radio Access Technology(RAT)、New Radio(NR)、New radio access(NX)、Future generation radio access(FX)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム、これらに基づいて拡張された次世代システムなどに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE又はLTE-Aと、5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。例えば、「判断(決定)」は、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
また、「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
本開示において使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的であっても、論理的であっても、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。
本開示において、2つの要素が接続される場合、1つ以上の電線、ケーブル、プリント電気接続などを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域、光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。