JP7317150B2 - 充放電制御システム、充放電制御システムの制御方法及びプログラム - Google Patents

充放電制御システム、充放電制御システムの制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、充放電制御システム、充放電制御システムの制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1には、外部電源から自動販売機に電力を給電する構成の自動販売機が開示されている。また、特許文献2には、情報処理装置とバッテリステーションとを別体に設けた構成のシステムが開示されている。
特許第6157867号明細書 国際公開第2019/146263号公報
しかしながら、特許文献1の自動販売機と特許文献2のバッテリステーションとを一体で構成した場合に自動販売機は大型化する。また、バッテリステーション内はバッテリの特性上、所定の温度環境下に保たれることが望ましい。
本願発明は、上記の課題に鑑み、自動販売機内で飲料商品を保持するエリアの温度調整機能を、充放電ステーションの温度調整に用いることが可能な技術を提供する。
本発明の第1の態様にかかる充放電制御システムは、飲料商品を保持する第1エリアを有する自動販売機と、電動車両に提供されるバッテリを保持する第2エリアを有する充放電ステーションとを有する充放電制御システムであって、
前記充放電ステーションは、
前記第2エリアに保持された前記バッテリの充放電を制御する電力制御手段と、
前記第1エリアの温度を検出する検出手段で検出された温度に基づいて、前記第1エリアの温度を調整する温度調整手段を制御する温度制御手段と、を備え、
前記温度制御手段は、前記温度調整手段を用いて前記第2エリアの温度を調整する。
本発明の第2の態様にかかる充放電制御システムでは、前記充放電ステーションまたは前記バッテリは、
前記第2エリアの温度または前記バッテリの温度を検出する第2検出手段を更に備え、前記温度制御手段は、
前記第2検出手段で検出された温度に基づいて、前記第2エリアの温度を調整するか否かを判定する。
本発明の第3の態様にかかる充放電制御システムでは、前記第2検出手段は、前記第2エリアに保持されている複数のバッテリの温度を検出し、
前記温度制御手段は、前記複数のバッテリの温度の平均温度が第1閾値温度を超えている場合に、前記温度調整手段を制御して前記第2エリアの温度を冷却する。
本発明の第4の態様にかかる充放電制御システムでは、前記温度制御手段は、前記複数のバッテリの温度の平均温度が第2閾値温度を超えている場合に、前記温度調整手段の制御モードを、急速冷却を行う制御モードに切り替えて、前記第2エリアの温度を冷却する。
本発明の第5の態様にかかる充放電制御システムでは、前記第2エリアには、前記複数のバッテリを保持する複数のスロットが設けられており、前記温度制御手段は、前記複数のスロットのそれぞれの温度を調整する。
本発明の第6の態様にかかる充放電制御システムでは、前記温度制御手段は、設定された時間情報に基づいて、前記第1エリアの温度調整を行うように前記温度調整手段を制御し、
前記第1エリアの温度調整を行わない時間に前記第2エリアの温度調整を行うように前記温度調整手段を制御する。
本発明の第7の態様にかかる充放電制御システムでは、前記バッテリが前記電力制御手段の制御により前記第2エリアで充電または放電されている間、前記温度制御手段は、前記第1エリアに優先して前記第2エリアの温度調整を行うように前記温度調整手段を制御する。
本発明の第8の態様にかかる充放電制御システムでは、前記第1エリアには、加温が必要な飲料商品を保持する加温エリアと、冷却が必要な飲料商品を保持する冷却エリアと、が設けられており、前記加温エリアに前記飲料商品が装填された場合、
前記温度制御手段は、前記第2エリアに優先して前記第1エリアの温度調整を行うように前記温度調整手段を制御する。
本発明の第9の態様にかかる充放電制御システムでは、前記温度調整手段は、ヒートポンプ機能を有する冷媒装置を備えており、
前記温度制御手段は、前記冷媒装置を制御して、前記第1エリアの冷却エリア内の商品を冷却する際に得た熱を前記第1エリアの加熱エリアおよび前記第2エリアに移動させて、前記第1エリアの加熱エリア内の商品および前記第2エリアのバッテリを加温する。
本発明の第10の態様にかかる充放電制御システムでは、前記温度調整手段は、熱交換器を備えており、
前記冷媒装置による冷却を行わない状態で、前記熱交換器から得た熱源を利用して前記第1エリアの加熱エリア内の商品及び前記第2エリアのバッテリを加温する。
本発明の第11の態様にかかる充放電制御システムでは、前記温度制御手段は、前記熱交換器を制御して、前記第2エリアにおける前記バッテリの充電の際に充電手段の発熱によって生じた熱を利用して前記第1エリアの加熱エリア内の商品を加温する。
本発明の第12の態様にかかる充放電制御システムでは、前記自動販売機は、外気温を検出する外気温検出手段を更に備え、
前記温度制御手段は、前記外気温検出手段で検出された温度に基づいて、前記温度調整手段を制御して、前記第1エリアおよび前記第2エリアの温度を調整する。
本発明の第13の態様にかかる充放電制御システムの制御方法は、飲料商品を保持する第1エリアを有する自動販売機と、電動車両に提供されるバッテリを保持する第2エリアを有する充放電ステーションとを有する充放電制御システムの制御方法であって、前記充放電ステーションでは、
電力制御手段が、前記第2エリアに保持された前記バッテリの充放電を制御する電力制御工程と、
温度制御手段が、前記第1エリアの温度を検出する検出手段で検出された温度に基づいて、前記第1エリアの温度を調整する温度調整手段を制御する温度制御工程と、を有し、
前記温度制御工程では、
前記温度調整手段を用いて前記第2エリアの温度を調整する。
本発明の第14の態様にかかるプログラムは、コンピュータに、飲料商品を保持する第1エリアを有する自動販売機と、電動車両に提供されるバッテリを保持する第2エリアを有する充放電ステーションとを有する充放電制御システムの制御方法を実行させるプログラムであって、充放電制御システムの制御方法は、前記充放電ステーションで、
電力制御手段が、前記第2エリアに保持された前記バッテリの充放電を制御する電力制御工程と、
温度制御手段が、前記第1エリアの温度を検出する検出手段で検出された温度に基づいて、前記第1エリアの温度を調整する温度調整手段を制御する温度制御工程と、を有し、
前記温度制御工程では、
前記温度調整手段を用いて前記第2エリアの温度を調整する。
本発明の第1の態様の充放電制御システムによれば、自動販売機内で飲料商品を保持するエリアの温度調整機能を、充放電ステーションの温度調整に用いることが可能な技術を提供することが可能になる。
本発明の第2の態様の充放電制御システムによれば、充放電ステーション内でバッテリを保持するエリアまたはバッテリの温度の検出結果に基づいて、温度調整を行うか否かを自動販売機側で判定することが可能になる。
本発明の第3の態様、第4の態様及び第5の態様の充放電制御システムによれば、充放電ステーション内で保持されている複数のバッテリの温度の検出結果に基づいて、温度調整を制御することが可能になる。
本発明の第6の態様の充放電制御システムによれば、自動販売機において飲料商品を保持するエリアの温度調整と、充放電ステーションにおいてバッテリを保持するエリアの温度調整とが競合しないように設定された時間情報に基づいて、温度調整の実行を制御することが可能になる。
本発明の第7の態様及び第8の態様の充放電制御システムによれば、自動販売機において飲料商品を保持するエリアの温度調整と、充放電ステーションにおいてバッテリを保持するエリアの温度調整とが競合しないように設定した優先順位に基づいて、温度調整の実行を制御することが可能である。
本発明の第9の態様の充放電制御システムによれば、ヒートポンプ機能を有する冷媒装置を制御することにより、冷却エリア内の商品を冷却する際に得た熱を自動販売機および充放電ステーションにおける温度調整に用いることが可能になる。
本発明の第10の態様及び第11の態様の充放電制御システムによれば、熱交換器を制御することにより、熱交換器から得た熱源を利用して自動販売機および充放電ステーションにおける温度調整を行うことが可能になる。
本発明の第12の態様の充放電制御システムによれば、外気温の検出結果に基づいて、自動販売機において飲料商品を保持するエリアの温度調整、または充放電ステーションにおいてバッテリを保持するエリアの温度調整を行うことが可能になる。
本発明の第13の態様の充放電制御システムの制御方法、第14の態様のプログラムによれば、自動販売機内で飲料商品を保持するエリアの温度調整機能を、充放電ステーションの温度調整に用いることが可能な技術を提供することが可能になる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
実施形態にかかるシステムの構成の一例を示す図。 端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図。 自動販売機の機能構成の一例を示すブロック図。 電力制御部の構成例を示すブロック図。 第1実施形態にかかる自動販売機における処理例を示す図。 第2実施形態に係るシステムの機能構成を示す図。 第3実施形態に係る電力供給装置を含む自動販売機の概略的な構成を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、以下の実施形態によって限定されるわけではない。
[第1実施形態]
(システム構成)
図1は、実施形態にかかるシステム10(以下、システムを「充放電制御システム」ともいう)の構成の一例を示す図である。図1において、システム10は、複数台の自動販売機100A、100Bと、これら自動販売機100A,100Bと無線通信が可能な端末装置150とを含む。サーバ170はネットワーク160を介して取得した自動販売機100A,100Bの情報を管理することが可能である。サーバ170は生成した情報を端末装置150に送信して、自動販売機100A、100Bの動作を制御するための制御情報を設定することが可能である。複数台の自動販売機100A、100Bは接続部120を介して電気的に接続可能に構成されており、動作用の電力を共有することが可能である。複数台の自動販売機100A、100Bを代表して、自動販売機100として表記する。
自動販売機100は、商品として飲料食品の販売および電動車両用のバッテリの提供を行う。自動販売機100の前面(正面)には、商品を表示するためのディスプレイ110や、商品を選択し、購入するためのボタン115が配置されている。自動販売機100の正面には、さらに、硬貨や紙幣の投入、おつりの返還などを行うための精算部116、購入した飲料食品を取り出す取り出し部117が設けられている。
自動販売機100は、飲料食品として、缶入り飲料やペットボトル入り飲料などの商品を冷却または加熱(加温)して販売する。また、自動販売機100は、充電したバッテリ180を交換可能に提供(以下、「販売」ともいう)する。バッテリ180は電動車両に電力を供給するバッテリであり、交換可能に構成されている。電動車両には、例えば、電動の鞍乗り型車両や四輪車両が含まれ、バッテリ180は例えばリチウムイオンバッテリである。
図1に示すように、自動販売機100は、飲料商品を販売する第1エリア1Aと、バッテリ180を提供する第2エリア2Aとを有する。第1エリア1Aでは飲料食品の冷却または加熱のための第1温度制御が行われており、第2エリア2Aでは、バッテリ180の充電に適した状態に管理するための第2温度制御が行われている。バッテリ180が第2エリア2Aに保持された状態で、バッテリ180の充電、またはバッテリ180から自動販売機100への給電に関する電力制御が行われる。
自動販売機100は、ヒートポンプ機能を有する冷媒装置を備えており、冷媒装置を使用して第1エリア内の冷却室(冷却エリア)内の商品を冷却する際に得た熱を第1エリア内の加熱室(加熱エリア)側に移動させて加熱室内の商品を加温する熱利用方式を有している。また、冷媒装置は、熱交換器を備えており、冷却の必要がなくなったときに熱交換器から得た大気熱源を利用して加熱室を加温(加熱)する熱利用方式に切替可能に構成されている。
温度調整部(冷媒装置、熱交換器)は第1エリア1Aと第2エリア2Aと共通に構成してもよいし、第2エリア2Aにおいて、第1エリア1Aの温度調整部(冷媒装置、熱交換器)と同様の構成を設けて、第2エリア2Aの温度制御を行ってもよい。
端末装置150は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型の情報処理装置である。端末装置150と自動販売機100との間の無線通信は、たとえばBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信であって、端末装置150と自動販売機100との距離が当該端末装置150を携帯したユーザーが自動販売機100の近傍に位置して自動販売機100の操作をする程度の距離である場合に通信可能となる。
(装置構成)
図2は、端末装置150のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。端末装置150は、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)210と、CPU210で実行されるプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)211と、CPU210がプログラムを実行する際の作業領域になったり各種情報を記憶するためのRAM(Random Access Memory)212とを含む。端末装置150は、他の装置や自動販売機100との通信により取得した情報をRAM212に保存することが可能である。
また、端末装置150は、自動販売機100と無線通信を行なうための無線通信部213と、ディスプレイ214と、操作部215とを含む。ディスプレイ214と操作部215とはタッチパネルであってもよい。端末装置150はインターネットなどのネットワーク160を介して他の装置(例えば、サーバ170)と通信するためのネットワークコントローラ216を更に含む。
図3は、自動販売機100の機能構成の一例を示すブロック図である。自動販売機100は、装置全体を制御するためのCPU310と、CPU310で実行されるプログラムを記憶するためのROM311と、CPU310がプログラムを実行する際の作業領域となるRAM312と、各種情報を記憶するための記憶部313(HDD)とを含む。また、自動販売機100は、ディスプレイ110の表示を制御する表示制御部314と、精算部116を含む操作部315と、端末装置150と無線通信を行なうための無線通信部316と、バッテリ180の充放電を制御する充電器を含む。
更に、自動販売機100内の充放電器は温度制御部320を含み、第1エリア1Aおよび第2エリア2Aの温度を制御する。第1エリア1Aおよび第2エリア2Aには、それぞれ、エリア内の温度を検出するための検出部340(各エリアに設けられた検出部を「第1エリア温度検出部(センサSN1)、第2エリア温度検出部(センサSN2))」ともいう)が設けられており、各センサ(SN1、SN2)の検出結果に基づいて、温度制御部320は温度調整部330(冷媒装置330A、熱交換器330B)を制御して、第1エリアおよび第2エリアの温度をそれぞれ制御する。また、自動販売機100は外気温を検出する外気温検出部340Bを有する。充放電器の温度制御部320は外気温検出部340Bの検出結果に基づいて温度調整部330(冷媒装置330A、熱交換器330B)を制御する。
また、自動販売機100の充放電器は、外部からの電力に基づいて、自動販売機100の動作電力を生成する電力制御部350を含む。また、電力制御部350は充放電器(自動販売機100の第2エリア2A内)に保持されているバッテリ180の充電、またはバッテリ180から自動販売機100への給電に関する電力制御を行う。本実施形態の充放電器は、バッテリを充放電する充放電器であって、外部電源(例えば、図4の400、または401)の電力に基づいて動作するとともに充放電器を介してバッテリ180と電気的に接続された自動販売機100への電力供給と、充放電器に保持されたバッテリ180の充放電を制御する電力制御部350を有する。また、充放電器は、バッテリ180の充電状態を検出する検出部(センサ413)を有する。電力制御部350は、検出部(センサ413)の検出結果に基づいて、外部電源の電力またはバッテリからの電力に切り替えて、自動販売機を動作させる電力を供給する。
また、電力制御部350は、外気温検出部340Bまたは第1エリア温度検出部で検出された温度に基づいて、電力供給の切り替えを制御する。すなわち、自動販売機100を動作させる電力供給において、電力制御部350は、外気温検出部340Bまたは第1エリア温度検出部SN1で検出された温度に基づいて、外部電源の電力またはバッテリ180からの電力に切り替える制御を行う。
図4は電力制御部350の構成例を示すブロック図である。電力制御部350は、電力会社等の電力供給設備である電力系統400からの交流電力が供給される電力線402を含む。電力線402は、出力制御回路407に接続されている。出力制御回路407にはケーブル410を介して自動販売機100を動作させるための負荷490が接続されており、電力線402の交流電力が出力制御回路407を介して負荷490に供給される。また、電力線402には出力制御回路407を介してケーブル408が接続されている。ケーブル408及びケーブル410は交流電力を送電する電力線を含み、出力制御回路407は制御部403の制御に基づいてケーブル408とケーブル410と電力線402との断接を制御する。出力制御回路407が電力線402とケーブル408を接続すると、外部からの電力(400、401)によりバッテリ180は充電される。出力制御回路407が電力線402とケーブル410を接続すると、外部からの電力(400、401)が負荷490側に供給される。また、出力制御回路407がケーブル408とケーブル410を接続すると、バッテリ180から充放電インタフェース412を介して出力される電力が負荷490側に供給される。外部からの電力とバッテリ180からの電力を併用する場合、出力制御回路407は制御部403の制御に基づいて、負荷490で必要とされる電力のうち、外部からの電力P1(400、401)とバッテリ180から供給される電力P2との割合を任意に設定することも可能である。例えば、外部からの電力P1をN%、バッテリ180から供給される電力P2を(100-N)%等と設定することが可能である。
充放電インタフェース412は、AC/DCコンバータ412aと電流制御回路412bとを含む。AC/DCコンバータ412aは、ケーブル408を介して供給される交流電力を直流電力に変換する。電流制御回路412bは、AC/DCコンバータ412aから出力される直流電流を制御してバッテリ180に供給する回路であり、例えば、PWM制御によりバッテリ180への充電電流を制御する。
電力制御部350には、外部電力として太陽光発電装置401が接続されている。太陽光発電装置401は、太陽電池パネルを備え、直流電力を発電する。電力制御部350は、DC/ACコンバータ405を備える。DC/ACコンバータ405は、太陽光発電装置401が発電した直流電力を交流電力に変換して電力線402へ出力する。
電力制御部350は電力制御部350の処理を実行する制御部403を備える。制御部403は、CPUに代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとの入出力インタフェース及び通信インタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。
制御部403は、DC/ACコンバータ405、出力制御回路407、充放電インタフェース412を制御する。また、制御部403はセンサ404及びセンサ406及びセンサ413の検知結果を取得する。センサ404は電力線402の電力に関する物理量を検知するセンサであり、本実施形態の場合、交流電圧を計測するセンサである。センサ406は太陽光発電装置401が発電する電力に関する物理量を検知するセンサであり、本実施形態の場合、太陽光発電装置401が発電した直流電圧を計測する。また、センサ413は、充放電インタフェース412からバッテリ180に供給される直流電流を計測するセンサである。電流制御回路412bから出力される直流電流はケーブル409を介してバッテリ180に供給される。充放電器の制御部403は充電と逆のプロセスで放電の制御を行うことが可能であり、制御部403がDC/ACコンバータ405、出力制御回路407、充放電インタフェース412を制御することにより、バッテリ180の充電とバッテリ180に電気的に接続された自動販売機100への電力供給(バッテリ180の放電)を制御することができる。
尚、バッテリ180への直流電流の供給は電気的なケーブル409の接続に限定されず、機械的なアダプタを介した給電してもよく、非接触式の給電方式でもよい。
<処理例>
図5は、第1実施形態にかかる自動販売機100における処理例を示す図である。自動販売機100は外部電源(400、401)の電力に基づいて動作可能であり、第2エリア2Aの充放電器にバッテリ180が保持されると、電力制御部350はバッテリ180の充電を開始する(ST501)。
電力制御部350の制御部403は、センサ413の検出結果に基づいて、バッテリ180の充電状態を監視する(ST502)。
電力制御部350は、センサ413の検出結果に基づいて、外部電源の電力またはバッテリ180からの電力に切り替えて、自動販売機100を動作させる電力を供給する。
ST503において、電力制御部350はバッテリ180の充電状態が基準となる充電レベル未満であるか判定する。電力制御部350は、センサ413の検出結果が基準となる充電レベル未満の場合(ST503-YES)、外部電源の電力に基づいて、自動販売機を動作させる電力を供給する(ST504)。
一方、ST503の判定で、電力制御部350は、センサ413の検出結果が基準となる充電レベル以上の場合(ST503-NO)、電力制御部350は、処理をST505に進め、バッテリ180からの電力に基づいて、自動販売機100を動作させる電力を供給する(ST505)。尚、外部からの電力とバッテリ180からの電力を併用する場合、出力制御回路407は制御部403の制御に基づいて、負荷490で必要とされる電力のうち、外部からの電力P1(400、401)とバッテリ180から供給される電力P2との割合を制御する。
ST505において、バッテリ180の電力を供給する際に、電力制御部350は、種々の条件に基づいて電力供給の制御を行うことが可能である。例えば、電力制御部350は、操作部315から設定された時間情報に基づいて、切り替えを制御することが可能である。時間帯によってバッテリ180から給電する場合と外部電源から給電する場合を切替えることが可能である。具体的には電気代の安い時間帯(夜間)は外部電源で自動販売機100を稼働するとともにバッテリ180に電気を蓄え、電気代が高い時間帯(昼間)はバッテリ180から給電するように制御することも可能である。
また、電力制御部350は、無線通信部316を介した端末装置150との通信により、バッテリ180の需要予測を取得することが可能であり、電力制御部350は、取得された需要予測に基づいて、給電の切り替えを制御することが可能である。バッテリ180の需要予測に関する情報には、例えば、過去の使用履歴に関する機械学習に関する情報、気象情報、季節や月ごとに設定された指数、自動販売機100が設置されている位置を基準とした近隣のイベント情報、曜日ごとに設定された需要動向を示す指数などの情報のうち、少なくともいずれか一つの情報が含まれる。
電力制御部350は、取得された需要予測に基づいて、需要が高くなると予想される時間はバッテリ180からの電力の供給を停止し、需要が低くなると予想される時間はバッテリ180から電力を供給するように制御する。
電力制御部350の出力制御回路407は他の自動販売機(例えば、図1の100B)と電気的に接続する接続部120の出力制御インタフェースとして機能する。電力制御部350は、出力制御回路407(出力制御インタフェース)により他の自動販売機100Bが接続された場合、出力制御回路407を介して他の自動販売機100Bを動作させる電力を供給することが可能である。
また、充放電器の電力制御部350は、自動販売機100で必要とされる必要電力を監視する監視部(例えば、センサ404、406、センサ413)を備えており、監視部(例えば、センサ404、406、センサ413)の監視結果に基づいて、電力制御部350は、バッテリ180を充電するための充電電力を制御する。また、電力制御部350は、バッテリ180からの放電により自動販売機100に供給する電力を制御する。自動販売機100で必要とされる電力が閾値より高い場合、電力制御部350は、必要電力と閾値との差分に基づいて充電電力を低下させて充電するように制御することが可能である。
また、自動販売機100は、飲料商品を保持する第1エリア1Aを備えており、飲料商品が第1エリア1Aに補充されてから、飲料商品または第1エリア1Aが設定された温度になるまで、自動販売機100に電気的に接続した充放電器の電力制御部350は、外部電源(400、401)の電力とバッテリ180の電力とに基づいて、温度の調整制御のための電力供給を行うことが可能である。電力制御部350からの電力供給に基づいて、温度制御部320は温度調整部330を制御して、温度の調整制御を行う。
図3に示すブロックでは、電力制御部350が単一の構成を説明したが、自動販売機100は、第2エリア2Aに保持される複数のバッテリに対応して電力制御部350を複数備えるように構成することも可能である。複数の電力制御部350は、第2エリア2Aに保持された複数のバッテリの充電をそれぞれ制御し、各電力制御部350が図5の処理フローを実行してもよい。
バッテリの長寿命化に寄与するため、通常電動車両に用いられるバッテリには下限値が設けられている。本実施形態の充放電器の制御により充放電するバッテリ180は電動車両の走行用に用いられ、バッテリ180には、走行時に放電を許可する電池残量を規定した走行時の放電下限値が設けられている。自動販売機100に対する放電を許可する電池残量を規定した自動販売機用の放電下限値は、走行時の放電下限値より小さい値に設定される。自動販売機への電力供給に用いる場合には、電動車両での使用形態に比べて一定の出力で良いことや充電も即座に行えることからさらに下限値を低い値に設定することができ、これにより、より多くの電力をバッテリから自動販売機100へ供給することが可能となる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、自動販売機100内に充放電器(電力制御部350と第2エリア2A)が設けられた構成を説明したが、電力制御部350および第2エリア2Aは自動販売機100とは別体の充放電ステーションとして構成することも可能である。図6は第2実施形態に係る充放電制御システム20の機能構成を示す図であり、充放電制御システム20は、飲料商品を保持する第1エリアを有する自動販売機100と、充放電ステーション600とを有する。充放電ステーション600は、機能構成として、温度制御部320、温度調整部330(冷媒装置330A、熱交換器330B)、第2エリア内に保持されたバッテリ180の充放電を制御する電力制御部350、及びセンサ610を有する。尚、温度制御部320、温度調整部330(冷媒装置330A、熱交換器330B)は後述するように自動販売機100と充放電ステーション600と共用されるため、自動販売機100が有していても良い。
温度制御部320は、温度調整部330を制御して、第1エリア1Aの温度を検出する検出部340で検出された温度に基づいて、第1エリア1Aの温度を調整する。温度制御部320は、温度調整部330を用いて第2エリア2Aの温度を調整するように制御する。
充放電ステーション600は、第2エリア2Aの温度またはバッテリ180の温度を検出するセンサ610を備え、センサ610の検出結果は電力制御部350に入力され、電力制御部350から温度制御部320に入力される。温度制御部320は、センサ610で検出された温度に基づいて、第2エリア2Aの温度を調整するか否かを判定する。センサ610は、第2エリア2Aに保持されている複数のバッテリ180の温度を検出し、温度制御部320は、複数のバッテリ180の温度の平均温度が第1閾値温度(最適温度)を超えている場合に、温度調整部330を制御して第2エリア2Aの温度を冷却する。尚、バッテリ180が、第2エリアの温度またはバッテリの温度を検出するセンサを備えてもよい。この場合、バッテリ180が有するセンサはセンサ610と同様に機能し、温度制御部320は、バッテリ180が有するセンサで検出された温度に基づいて、第2エリア2Aの温度を調整するか否かを判定する。
また、温度制御部320は、複数のバッテリの温度の平均温度が第2閾値温度(充電不可温度)を超えている場合に、温度調整部330の制御モードを、急速冷却を行う制御モードに切り替えて、第2エリア2Aの温度を冷却する。
例えば、充電可能温度は0℃~55℃の範囲で設定することが可能であり、放電可能温度は0℃~60℃の範囲で設定することが可能であり、第1閾値温度(最適温度)および第2閾値温度(充電不可温度)は、端末装置150からの設定に基づいて任意に設定することが可能である。バッテリの一般的な放電特性を考慮すると、例えば、第2エリア2Aに保存された状態で、第1閾値温度(最適温度)を20℃近傍の温度に設定することが可能である。
第2エリア2Aには、複数のバッテリを保持する複数のスロット(交換用スロット180B:図1)が設けられており、温度制御部320は、複数の交換用スロット180Bのそれぞれの温度を調整することが可能である。
また、温度制御部320は、端末装置150により設定された時間情報に基づいて、第1エリア1Aの温度調整を行うように温度調整部330を制御し、第1エリア1Aの温度調整を行わない時間に第2エリア2Aの温度調整を行うように温度調整部330を制御することが可能である。
バッテリ180が電力制御部350の制御により第2エリア2Aで充電または放電されている間、温度制御部320は、第1エリア1Aに優先して第2エリア2Aの温度調整を行うように温度調整部330を制御する。
第1エリア1Aには、加温が必要な飲料商品を保持する加温エリアと、冷却が必要な飲料商品を保持する冷却エリアと、が設けられており、加温エリアに飲料商品が装填された場合、温度制御部320は、第2エリア2Aに優先して第1エリア1Aの温度調整を行うように温度調整部330を制御することも可能である。
温度調整部330は、ヒートポンプ機能を有する冷媒装置330Aを備えており、温度制御部320は、冷媒装置330Aを制御して、第1エリア1Aの冷却エリア内の商品を冷却する際に得た熱を第1エリア1Aの加熱エリアおよび第2エリア2Aに移動させて、第1エリア1Aの加熱エリア内の商品および第2エリア2Aのバッテリを加温することが可能である。
また、温度調整部330は、熱交換器330Bを備えており、冷媒装置330Aによる冷却を行わない状態で、熱交換器330Bから得た熱源を利用して第1エリア1Aの加熱エリア内の商品及び第2エリアのバッテリ180を加温することも可能である。
温度制御部320は、熱交換器330Bを制御して、第2エリア2Aにおけるバッテリ180の充電の際に充電ユニット(例えば、電力制御部350)の発熱によって生じた熱を利用して第1エリア1Aの加熱エリア内の商品を加温するように制御することが可能である。
また、自動販売機100は、外気温を検出する外気温検出部340Bを備えており、温度制御部320は、外気温検出部340Bで検出された温度に基づいて、温度調整部330を制御して、第1エリア1A及び第2エリアの温度を調整することが可能である。
[第3実施形態]
第3実施形態では、自動販売機100内において、飲料商品を販売する第1エリア1Aと、バッテリ180を交換可能に提供する第2エリア2Aとの配置例を説明する。第3実施形態における自動販売機100は、例えば、図6で説明した充放電ステーション600の構成を内部に有するものとなる。充放電ステーション600は、外部の電力に基づいて充放電器に保持されたバッテリ180を充電し、また、外部装置へ電力を供給することが可能な電力供給装置であり、充放電ステーション600(電力供給装置)は、外部装置として自動販売機100に電力を供給することが可能である。
図7は第3実施形態に係る自動販売機100の概略的な構成を示す図である。電力供給装置は、交換用のバッテリを保持する交換用スロット180Bと、交換は行われず外部装置(自動販売機100)への電力の供給のみを行うバッテリを保持する固定用スロット180Cと、を有する。
図7に示すように、第1エリア1Aにおいて、飲料商品は、商品の種別に応じた収容ラック701に装填されており、保持部702が閉じた状態で飲料商品が収容ラック701に保持された状態になる。商品が選択されると、選択された飲料商品の保持部702が開くように制御され、所定の数量の飲料商品がガイド703によって、飲料食品を取り出す取り出し部117に誘導される。
図7に示すように、交換用スロット180Bは、電力供給装置の正面側に形成された第1開口部からバッテリを交換可能に設けられており、固定用スロット180Cは、交換用スロット180Bに対して第1開口部と反対側(背面側)に設けられている。図7に示すように、固定用スロット180Cは、電力供給装置(充放電ステーション600)または自動販売機100の側面視において、電力供給装置または自動販売機100の正面側から背面側に離間した位置に設けられている。交換用スロット180Bの開口部には不図示の開閉可能なドアが設けられており、通常時においてドアは閉じた状態で、清算処理が完了すると、複数の交換用スロット180Bの開口部のうち、いずれか1つのドアが開いた状態になり、バッテリを取り出すことが可能になる。バッテリを取り出し、未充電のバッテリ、または、使用により充電レベルの低いバッテリが新たに装填されると、装填されたバッテリに対する充電が開始する。
固定用スロット180Cは、電力供給装置(充放電ステーション600)に形成された第2開口部から、固定用スロット180Cに保持されたバッテリを交換可能に設けられている。固定用スロット180Cの第2開口部においても不図示のドアが設けられているが、このドアは、螺子などの締結部材により、通常時においてドアは閉じた状態になっている。バッテリの保守が必要な場合に、締結部材が取り外され、ドアは開いた状態になり、バッテリは交換可能になる。固定用スロット180Cに保持されたバッテリは、電動車両のユーザーによる交換の対象ではないため、固定用スロット180Cは、交換用スロット180Bに比べて、ユーザーがアプローチしにくい位置に形成されている。
尚、交換用スロット180Bと固定用スロット180Cとの位置関係は、図7の構成に限定されず、例えば、固定用スロット180Cを電力供給装置(充放電ステーション600)の下方側に設け、交換用スロット180Bを、固定用スロット180Cの位置に比べて電力供給装置(充放電ステーション600)の上方に設けることも可能である。逆に、固定用スロット180Cを地面に近い最下辺付近に設け、交換用スロット180Bをその上方に設けてもよい。すなわち、重量物であるバッテリの交換を行う際に電動車両のユーザーが交換しやすい場所に交換用スロット180Bを設けることが望ましい。また、固定用スロット180Cは例えば自動販売機100の上部に設け、収容ラック701の下方の空間に交換用スロット180Bを設けるようにしても良い。これによれば、収容ラック701の下方という電動車両のユーザーが使いやすい場所により多くの交換用スロット180Bを設けることができる。
交換用スロット180Bに保持されたバッテリと、固定用スロット180Cに保持されたバッテリとは、同一構造であるが電気的な状態が異なっている。電動車両のユーザーによる交換の対象ではないため、固定用スロット180Cに保持されたバッテリは当該バッテリを起動するための起動信号が入力されない状態で電力供給可能な状態で保持されている。交換用スロットに保持されたバッテリは、電動車両のユーザーによる交換の対象となるため、起動信号が入力されない状態で電力供給できない状態で保持されている。このように、保持時における電気的な状態を変えることにより、不正な放電等を防止することが可能になる。電気的な状態を変える方法として、固定用スロットにバッテリがセットされた時点で自動的に制御プログラムを変更するようにしても良い。
また、固定用スロット180Cに保持されたバッテリと、交換用スロット180Bに保持されたバッテリとは、電気的な特性としてバッテリの満充電容量の度合いが異なるものである。例えば、固定用スロット180Cに保持されたバッテリは、交換用スロット180Bに保持されたバッテリよりも劣化したバッテリである。言い換えると、固定用スロットに保持されたバッテリの満充電容量は、交換用スロットに保持されたバッテリの満充電容量よりも低いバッテリである。これにより、同一構造であるが満充電容量等に差異のあるバッテリを、電動車両に用いるもの(交換用スロットに保持されたバッテリ)と外部装置への電力の給電のみに用いるもの(固定用スロットに保持されたバッテリ)に用途を限定して利用することで、有効活用することができる。
電力供給装置(充放電ステーション600)における電力制御部350は、交換用スロット180Bに保持されたバッテリより優先して、固定用スロット180Cに保持されたバッテリを用いて、外部装置への電力供給を制御することが可能である。また、電力制御部350は、端末装置150により設定された時間情報に基づいて、交換用スロット180Bに保持されたバッテリの充電の制御と、固定用スロット180Cに保持されたバッテリからの給電を切り替えることが可能である。また、電力制御部350は、設定された時間情報に基づいて、固定用スロット180Cに保持されたバッテリから電力を供給することで交換用スロット180Bに保持されたバッテリの充電を行う場合と、固定用スロット180Cに保持されたバッテリを充電する場合とを切り替える。
電力供給装置(充放電ステーション600)は、自動販売機100で必要とされる必要電力を監視する監視部(例えば、センサ404、406、センサ413)を備えており、電力制御部350は、自動販売機100における必要電力が基準となる電力よりも大きくなった場合、固定用スロット180Cに保持されたバッテリから自動販売機100へ電力供給を行うように制御することも可能である。
また、電力供給装置(充放電ステーション600)は、外部電源(例えば、電力系統400)からの電力が停電状態であるか否かを検出するセンサ404を備え、電力制御部350は、センサ404により停電状態が検出された場合、固定用スロット180Cに保持されたバッテリの電力に基づいて、自動販売機100への電力供給または交換用スロット180Bに保持されたバッテリを充電するための電力供給を行うように制御することが可能である。また、このような場合には自動販売機内に収容された飲料商品の提供を行う保持部702等の機能に優先して電力を供給し、温度の調整を行う温度制御部320や温度調整部330には電力を供給しないようにしても良い。これによれば、停電等の災害時においても長時間にわたり飲料商品の提供を行うことができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施の形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100:自動販売機、320:温度調整部、330:温度調整部、330A:冷媒装置、330B:熱交換器、350:電力制御部、402:電力線、403:制御部、405:DC/ACコンバータ、412:充放電インタフェース、412a:AC/DCコンバータ、412b:電流制御回路

Claims (14)

  1. 飲料商品を保持する第1エリアを有する自動販売機と、電動車両に提供されるバッテリを保持する第2エリアを有する充放電ステーションとを有する充放電制御システムであって、前記充放電ステーションは、
    前記第2エリアに保持された前記バッテリの充放電を制御する電力制御手段と、
    前記第1エリアの温度を検出する検出手段で検出された温度に基づいて、前記第1エリアの温度を調整する温度調整手段を制御する温度制御手段と、を備え、
    前記温度制御手段は、
    前記温度調整手段を用いて前記第2エリアの温度を調整することを特徴とする充放電制御システム。
  2. 前記充放電ステーションまたは前記バッテリは、
    前記第2エリアの温度または前記バッテリの温度を検出する第2検出手段を更に備え、
    前記温度制御手段は、
    前記第2検出手段で検出された温度に基づいて、前記第2エリアの温度を調整するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の充放電制御システム。
  3. 前記第2検出手段は、前記第2エリアに保持されている複数のバッテリの温度を検出し、
    前記温度制御手段は、前記複数のバッテリの温度の平均温度が第1閾値温度を超えている場合に、前記温度調整手段を制御して前記第2エリアの温度を冷却することを特徴とする請求項2に記載の充放電制御システム。
  4. 前記温度制御手段は、前記複数のバッテリの温度の平均温度が第2閾値温度を超えている場合に、前記温度調整手段の制御モードを、急速冷却を行う制御モードに切り替えて、前記第2エリアの温度を冷却することを特徴とする請求項3に記載の充放電制御システム。
  5. 前記第2エリアには、前記複数のバッテリを保持する複数のスロットが設けられており、前記温度制御手段は、前記複数のスロットのそれぞれの温度を調整することを特徴とする請求項3または4に記載の充放電制御システム。
  6. 前記温度制御手段は、設定された時間情報に基づいて、前記第1エリアの温度調整を行うように前記温度調整手段を制御し、
    前記第1エリアの温度調整を行わない時間に前記第2エリアの温度調整を行うように前記温度調整手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の充放電制御システム。
  7. 前記バッテリが前記電力制御手段の制御により前記第2エリアで充電または放電されている間、前記温度制御手段は、前記第1エリアに優先して前記第2エリアの温度調整を行うように前記温度調整手段を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の充放電制御システム。
  8. 前記第1エリアには、加温が必要な飲料商品を保持する加温エリアと、冷却が必要な飲料商品を保持する冷却エリアと、が設けられており、前記加温エリアに前記飲料商品が装填された場合、
    前記温度制御手段は、前記第2エリアに優先して前記第1エリアの温度調整を行うように前記温度調整手段を制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の充放電制御システム。
  9. 前記温度調整手段は、ヒートポンプ機能を有する冷媒装置を備えており、
    前記温度制御手段は、前記冷媒装置を制御して、前記第1エリアの冷却エリア内の商品を冷却する際に得た熱を前記第1エリアの加熱エリアおよび前記第2エリアに移動させて、前記第1エリアの加熱エリア内の商品および前記第2エリアのバッテリを加温することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の充放電制御システム。
  10. 前記温度調整手段は、熱交換器を備えており、
    前記冷媒装置による冷却を行わない状態で、前記熱交換器から得た熱源を利用して前記第1エリアの加熱エリア内の商品及び前記第2エリアのバッテリを加温することを特徴とする請求項9に記載の充放電制御システム。
  11. 前記温度制御手段は、前記熱交換器を制御して、前記第2エリアにおける前記バッテリの充電の際に充電手段の発熱によって生じた熱を利用して前記第1エリアの加熱エリア内の商品を加温することを特徴とする請求項10に記載の充放電制御システム。
  12. 前記自動販売機は、外気温を検出する外気温検出手段を更に備え、
    前記温度制御手段は、前記外気温検出手段で検出された温度に基づいて、前記温度調整手段を制御して、前記第1エリアおよび前記第2エリアの温度を調整することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の充放電制御システム。
  13. 飲料商品を保持する第1エリアを有する自動販売機と、電動車両に提供されるバッテリを保持する第2エリアを有する充放電ステーションとを有する充放電制御システムの制御方法であって、前記充放電ステーションでは、
    電力制御手段が、前記第2エリアに保持された前記バッテリの充放電を制御する電力制御工程と、
    温度制御手段が、前記第1エリアの温度を検出する検出手段で検出された温度に基づいて、前記第1エリアの温度を調整する温度調整手段を制御する温度制御工程と、を有し、
    前記温度制御工程では、
    前記温度調整手段を用いて前記第2エリアの温度を調整することを特徴とする充放電制御システムの制御方法。
  14. コンピュータに、飲料商品を保持する第1エリアを有する自動販売機と、電動車両に提供されるバッテリを保持する第2エリアを有する充放電ステーションとを有する充放電制御システムの制御方法を実行させるプログラムであって、充放電制御システムの制御方法は、前記充放電ステーションで、
    電力制御手段が、前記第2エリアに保持された前記バッテリの充放電を制御する電力制御工程と、
    温度制御手段が、前記第1エリアの温度を検出する検出手段で検出された温度に基づいて、前記第1エリアの温度を調整する温度調整手段を制御する温度制御工程と、を有し、
    前記温度制御工程では、
    前記温度調整手段を用いて前記第2エリアの温度を調整することを特徴とするプログラム。
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