JP7311971B2 - ロボット制御装置及びロボット制御方法 - Google Patents

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Description

本明細書は、複数の関節軸を有するロボットの動作を制御するロボット制御装置及びロボット制御方法に関する技術を開示したものである。
従来より、特許文献1(特開平6-324730号公報)に記載されているように、複数の関節軸を有するロボットの動作を制御する場合に、動作始点から動作終点までの手先の動作軌跡を直線補間や円弧補間等により設定すると共に、手先の目標動作速度を設定して、その目標動作速度で手先が動作軌跡に沿って移動するように各関節軸の回転速度を制御するようにしたものがある。
この特許文献1には、手先を目標動作速度で移動させると、いずれかの関節軸の回転速度がモータの許容最高速度を超えて動作不能(過速度エラー)になることが課題として記載され、その課題を解決する手段として、過去のサンプリング周期毎の各関節軸の回転速度のデータをメモリに記憶しておき、その記憶データに基づいて次回の動作の各関節軸の回転速度を予測し、いずれかの関節軸の予測回転速度が許容最高速度を超える場合には、当該関節軸の回転速度を許容最高速度以下に制限するための補正係数を求め、次回の動作時に最も回転速度の大きい関節軸の回転速度が許容最高速度を超えないように目標回転速度を補正係数で制限して補間演算を行うことが記載されている。
特開平6-324730号公報
しかし、上記特許文献1の構成では、過速度エラー防止のために、過去のサンプリング周期毎の各関節軸の回転速度のデータを記憶し、その記憶データに基づいて次回の動作の各関節軸の回転速度を予測して補正係数を算出する処理を行うため、その演算負荷が大きくなって処理が遅れてタクトタイムが延びてしまう可能性がある。
上記課題を解決するために、5軸垂直多関節ロボットの動作を制御するロボット制御装置において、動作始点から動作終点までの手先の動作軌跡上で第1関節軸の軸心に最も近い点を算出する第1算出部と、前記第1算出部で算出した前記第1関節軸の軸心に最も近い点で前記第1関節軸が許容最高回転速度で回転したときの前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向の動作可能な最高速度V max (以下「前記手先の動作可能な最高速度V max 」という)を算出する第2算出部と、前記第2算出部で算出した前記手先の動作可能な最高速度 max を前記手先の目標動作速度として設定すると共に前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向の動作速度が前記手先の目標動作速度となるように前記関節軸の目標回転速度を設定する目標動作速度設定部と、前記目標動作速度設定部で設定した前記関節軸の目標回転速度に基づいて前記動作始点から前記動作終点までの前記関節軸の回転速度を制御する動作制御部とを備え、前記第2算出部は、前記第1関節軸の軸心をZ軸とし、前記第1関節軸の軸心の所定の高さ位置に原点を設定した3次元の座標系において、前記第1関節軸の軸心に最も近い点で前記第1関節軸が許容最高回転速度で回転したときのXY平面上に投影した前記手先の動作軌跡に沿ったXY方向の動作可能な最高速度V XYmax を算出すると共に、前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向とXY平面とのなす角度θc を求め、前記XY方向の動作可能な最高速度V XYmax と前記角度θc とに基づいて前記手先の動作可能な最高速度 max を求めるようにしたものである。
一般に、ロボットの複数の関節軸のうち、回転速度が最も許容最高回転速度を超えやすい関節軸は、手先から最も離れた第1関節軸であり、且つ、手先の動作軌跡上で、第1関節軸の回転速度が最も許容最高回転速度を超えやすい点は、第1関節軸の軸心からの回転半径が最小となる点、つまり第1関節軸の軸心に最も近い点である。このような関係を考慮して、手先の動作軌跡のうち、第1関節軸の軸心に最も近い点で第1関節軸が許容最高回転速度で回転したときの手先の動作可能な最高速度を算出し、この最高速度を手先の目標動作速度として設定すると共に、手先の動作速度が目標動作速度となるように各関節軸の目標回転速度を設定して、各関節軸の回転速度を制御するようにすれば、手先が動作軌跡に沿って動作する際に、第1関節軸が許容最高回転速度を超えて過速度エラーが発生することを確実に防止できる。しかも、前記特許文献1の技術と比べて、過速度エラー防止のための演算処理が簡単で演算負荷を軽減でき、演算処理の高速化に貢献できる。
図1は一実施例のロボットの構成例を示す正面図である。 図2はロボット制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 図3はロボット制御プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 図4は動作始点、動作終点、第1関節軸の軸心、θa 、θb の関係を説明する図である。
以下、本明細書に開示した一実施例を図面を用いて説明する。
まず、図1に基づいてロボット11の構成を説明する。
ロボット11は、例えば5軸垂直多関節ロボットであり、工場フロア12に設置された固定ベース13と、この固定ベース13上に第1関節軸14(J1)を中心に回転可能に設けられた第1アーム15と、この第1アーム15の先端に第2関節軸16(J2)によって旋回可能に設けられた第2アーム17と、この第2アーム17の先端に第3関節軸18(J3)によって旋回可能に設けられた第3アーム19と、この第3アーム19の先端に第4関節軸20(J4)によって旋回可能に設けられた手首部21と、この手首部21に第5関節軸22(J5)を中心に回転可能且つ交換可能に取り付けられたエンドエフェクタ23(手先)とから構成されている。これにより、手首部21に取り付けたエンドエフェクタ23は、その手首部21の関節軸である第4関節軸20によって旋回動作するようになっている。
この場合、エンドエフェクタ23は、例えば、吸着ノズル、ハンド、グリッパ、溶接機等のいずれであっても良い。ロボット11の第1~第5の各関節軸14,16,18,20,22は、それぞれサーボモータ25~29(図2参照)により駆動されるようになっている。図2に示すように、各サーボモータ25~29には、それぞれ回転角を検出するエンコーダ31~35が設けられ、各エンコーダ31~35で検出した回転角の情報がサーボアンプ36を経由して制御装置37にフィードバックされる。これにより、制御装置7は、各エンコーダ31~35で検出した各サーボモータ25~29の回転角が各々の目標回転角と一致するようにサーボアンプ36を介して各サーボモータ25~29をフィードバック制御することで、ロボット11の各アーム15,17,19と手首部21とエンドエフェクタ23の位置を各々の目標位置にフィードバック制御する。
図2の構成例では、サーボアンプ36は、複数のサーボモータ25~29をフィードバック制御する多軸アンプであるが、サーボモータ25~29を1台ずつ別々のサーボアンプでフィードバック制御するようにしても良い。
図1に示すように、ロボット11のアーム可動領域(手首部21先端側のエンドエフェクタ23が移動可能な領域)の所定位置には、作業対象となるワーク30を作業エリア38に供給する供給装置39が設置されている。この供給装置39は、コンベアで構成したものであっても良いし、振動式パーツフィーダ等、どの様な構成のパーツフィーダを用いても良い。
ロボット11のアーム先端部である手首部21には、作業エリア38に供給されたワーク30を上方から撮像するカメラ40が取り付けられている。このカメラ40は、光軸が第5関節軸22と平行で、且つ、カメラ40のレンズ41が第5関節軸22の先端側(アーム先端側)に位置するように固定されている。
以上のように構成したロボット11の動作を制御するロボット制御ユニット42は、図2に示すように、制御装置37とサーボアンプ36等を内蔵している。この場合、制御装置37は、1台又は複数台のコンピュータ(CPU)により構成され、画像処理部43として機能すると共に、後述する図3のロボット制御プログラムを実行することで、動作軌跡設定部44、第1算出部45、第2算出部46、目標動作速度設定部47及び動作制御部48としても機能する。
画像処理部43は、カメラ40で撮像した画像を処理して撮像対象であるワーク30の位置を認識する。
動作軌跡設定部44は、動作始点から動作終点までの手先の動作軌跡を直線補間により設定する。これにより、動作始点から動作終点までの手先の動作軌跡は、動作始点と動作終点とを結ぶ直線となる。
第1算出部45は、上記動作軌跡設定部44で設定した手先の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点を算出する。第1関節軸14の軸心は、Z方向(鉛直方向)に延びる。
第2算出部46は、上記第1算出部45で算出した第1関節軸14の軸心に最も近い点で第1関節軸14が許容最高回転速度で回転したときの手先の動作可能な最高速度を算出する。
目標動作速度設定部47は、上記第2算出部46で算出した手先の動作可能な最高速度を手先の目標動作速度として設定すると共に、手先の動作速度が手先の目標動作速度となるように第1~第5の各関節軸14,16,18,20,22の目標回転速度を設定する。この際、第1関節軸14の目標回転速度は許容最高回転速度に設定される。
動作制御部48は、目標動作速度設定部47で設定した第1~第5の各関節軸14,16,18,20,22の目標回転速度に基づいて動作始点から動作終点までの各関節軸14,16,18,20,22の回転速度を制御する。
次に、動作軌跡設定部44、第1算出部45、第2算出部46、目標動作速度設定部47及び動作制御部48による処理内容を詳しく説明する。
最初に、第1関節軸14の回転速度が最大になる点、すなわち手先の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点を算出する。
まず、ロボット11の動作始点の座標を
(X,Y,Z)=(x1 ,y1 ,z1 ) …(1)
とし、動作終点の座標を
(X,Y,Z)=(x2 ,y2 ,z2 ) …(2)
とする。尚、この3次元の座標系は、第1関節軸14の軸心をZ軸とし、第1関節軸14の軸心の所定の高さ位置に原点が設定され、XY平面は水平面となる。
このとき、Z成分を無視してXY平面のみで考えた場合、動作始点から動作終点までの手先の動作軌跡は、直線補間により動作始点と動作終点とを結ぶ直線となり、次式で表される。
Y=aX+b …(3)
a=(y1 -y2 )/(x1 -x2 ) …(4)
b=y1 -ax1 …(5)
但し、上式が成り立つ条件として、次の(6)、(7)式を満たす必要がある。
x1 ≠x2 …(6)
y1 ≠y2 …(7)
もし、(6)式が満たされない場合、すなわちx1 =x2 の場合、動作始点と動作終点とを結ぶ直線は、Y軸に平行な直線となり、次式で表される。
X=x1 …(8)
また、(7)式が満たされない場合、すなわちy1 =y2 の場合、動作始点と動作終点とを結ぶ直線は、X軸に平行な直線となり、次式で表される。
Y=y1 …(9)
次に、ロボット11の手先の動作軌跡を示す直線の式に対して法線かつ原点を通る関数を求める。その関数は、(6)、(7)式が満たされる場合、次式で表される。
Y=-(1/a)X …(10)
(6)式が満たされない場合、関数は、
Y=0 …(11)
となり、X軸と一致する直線となる。
(7)式が満たされない場合、関数は、
X=0 …(12)
となり、Y軸と一致する直線となる。
尚、(6)、(7)式の両方が満たされない場合、すなわち手先がZ方向にしか動作しない場合、第1関節軸14は動作しないので、説明を省略する。
次に、手先の動作軌跡の関数とそれに対する原点を通る法線との交点の座標を求める。 (6)、(7)式の両方が満たされる場合、(3)、(10)式から交点の座標は次式で求められる。
Figure 0007311971000001
(6)式のみが満たされない場合、交点のXY座標は次式となる。
(X,Y)=(x1 ,0) …(14)
(7)式のみが満たされない場合、交点のXY座標は次式となる。
(X,Y)=(0,y1 ) …(15)
ロボット11の手先の動作軌跡の関数とそれに対する原点を通る法線との交点が手先の動作軌跡上にある場合、(13)、(14)、(15)式のXY座標が第1関節軸14の軸心に最も近い点となる。
しかし、動作軌跡によっては、交点が動作軌跡上に無い場合がある。その場合は、動作始点か動作終点のどちらかが動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点となる。動作始点か動作終点のどちらが第1関節軸14の軸心に近いかは原点からの距離で決まる。従って、交点が動作軌跡上に無い場合、動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点は、
x1 2 +y1 2 >x2 2 +y2 2 …(16)
の条件が満たされる場合には、次式となる。
(X,Y)=(x2 ,y2 ) …(17)
(16)式が満たされない場合には、次式となる。
(X,Y)=(x1 ,y1 ) …(18)
以上により、XY平面上の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点を求めた後、この点で第1関節軸14の許容最高回転速度から手先の動作可能な最高速度を次のようにして算出する。
ここで、簡略化のためにXY平面上の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点を次式で定義する。
(X,Y)=(xi ,yi ) …(19)
まず、XY平面上の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点から原点までのベクトルを次式で定義する。
Figure 0007311971000002
次に、XY平面上で動作始点と動作終点との間を結ぶベクトルを定義する。
計算の都合上、XY平面上で動作始点と動作終点との間を結ぶベクトルは、XY平面上の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点から原点までのベクトルとなす角度を鈍角にしたいので、ベクトルの方向は動作始点と動作終点それぞれと第1関節軸14の軸心との間の距離を参照して決定する。
(16)式が満たされる場合は、XY平面上で動作始点と動作終点との間を結ぶベクトルは次式となる。
Figure 0007311971000003
(16)式が満たされない場合は、XY平面上で動作始点と動作終点との間を結ぶベクトルは次式となる。
Figure 0007311971000004
従って、XY平面上の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点から原点までのベクトルとXY平面上で動作始点と動作終点との間を結ぶベクトルとのなす角度θa (鈍角)は、(20)、(21)、(22)式から次式で求められる。
Figure 0007311971000005
次に、第1関節軸14の速度方向と手先速度方向との角度差θb (図4参照)を算出する。
第1関節軸14の速度方向は、XY平面上の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点から原点までのベクトルと直角となっているので、第1関節軸14の速度方向と手先速度方向との角度差θb は、次式で求められる。
θb =θa -π/2 …(24)
従って、第1関節軸14の許容最高回転速度をωmax とするとXY平面上の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点で手先が動作可能なXY平面上の最高速度VXYmax は次式で求められる。
Figure 0007311971000006
このXY平面上の最高速度VXYmax にZ方向の速度成分を合成して手先が動作可能な最高速度を求めることができる。手先の動作軌跡とXY平面とのなす角度θc は、次式で求められる。
Figure 0007311971000007
従って、手先が動作可能な最高速度Vmax は、次式で求められる。
max =VXYmax /cosθc …(27)
以上説明した本実施例のロボット11の制御は、制御装置37によって図3のロボット制御プログラムに従って実行される。以下、図3のロボット制御プログラムの処理内容を説明する。
制御装置37は、図3のロボット制御プログラムを起動すると、まず、ステップ100で動作速度算出タイミングになるまで待機する。ここで、動作速度算出タイミングは、手先が動作終点に到達する毎に、次の動作を開始するまでの間に設定されたタイミングである。次の動作を開始する前であれば、動作速度算出タイミングはいつであっても良く、他の処理の演算負荷が少ない期間に動作速度算出タイミングを設定すれば良い。
動作速度算出タイミングになった時点で、ステップ101に進み、前記動作終点の座標を次の動作始点の座標とし、次の動作始点の座標を入力した後、ステップ102に進み、動作始点の座標と動作終点の座標からXY平面上の動作軌跡上で第1関節軸14の軸心に最も近い点を算出する。
この後、ステップ103に進み、第1関節軸14の軸心に最も近い点で第1関節軸14が許容最高回転速度で回転したときに手先が動作可能なXY平面上の最高速度を算出する。この後、ステップ104に進み、手先が動作可能なXY平面上の最高速度にZ方向の速度成分を合成して手先が動作可能な最高速度を求めて、その最高速度を手先の目標動作速度として設定する。
この後、ステップ105に進み、手先の動作速度が目標動作速度となるように第1~第5の各関節軸14,16,18,20,22の目標回転速度を設定する。この際、第1関節軸14の目標回転速度は許容最高回転速度に設定する。
次のステップ106で、動作開始タイミングになるまで待機して、動作開始タイミングになった時点で、ステップ107に進み、各関節軸14,16,18,20,22を各々の目標回転速度で動作させて手先を動作始点から動作終点まで動作させる。以後、手先が動作終点に到達する毎に、上述したステップ100~107の処理を実行して、ロボット11の動作を制御する。
一般に、ロボット11の複数の関節軸14,16,18,20,22のうち、回転速度が最も許容最高回転速度を超えやすい関節軸は、手先から最も離れた第1関節軸14であり、且つ、手先の動作軌跡のうち、第1関節軸14の回転速度が最も許容最高回転速度を超えやすい点は、第1関節軸14の軸心からの回転半径が最小となる点、つまり第1関節軸14の軸心に最も近い点である。
このような関係を考慮して、本実施例では、手先の動作軌跡のうち、第1関節軸14の軸心に最も近い点で第1関節軸14が許容最高回転速度で回転したときの手先の動作可能な最高速度を算出し、この最高速度を手先の目標動作速度として設定すると共に、手先の動作速度が目標動作速度となるように各関節軸14,16,18,20,22の目標回転速度を設定して、各関節軸14,16,18,20,22の回転速度を制御するようにしている。これにより、手先が動作軌跡に沿って動作する際に、第1関節軸14が許容最高回転速度を超えて過速度エラーが発生することを確実に防止できる。しかも、前記特許文献1の技術と比べて、過速度エラー防止のための演算処理が簡単で演算負荷を軽減でき、演算処理の高速化に貢献できる。
特に、本実施例のように、制御装置37が画像処理部43としても機能する場合は、その画像処理により制御装置37の演算負荷が増大する傾向があるが、本実施例のロボット制御を行うことで、処理が遅れてタクトタイムが延びることを極力防止できる。
しかも、本実施例では、手先が動作可能なXY平面上の最高速度を算出し、そのXY平面上の最高速度にZ方向の速度成分を合成することで手先の動作可能な最高速度を求めるようにしたので、手先の動作可能な最高速度を、Z方向の速度成分を含む最高速度として求めることができ、第1関節軸14以外の各関節軸16,18,20,22についても、各々の目標回転速度をより高い回転速度に設定することができる。但し、本発明は、Z方向の速度成分を合成しないXY平面上の最高速度を手先の目標動作速度に設定して各関節軸16,18,20,22の目標回転速度を設定しても良い。
尚、本実施例では、手先の動作軌跡を直線補間により設定したが、円弧補間等、他の方法で手先の動作軌跡を設定しても良い。
また、ロボット11は、5軸垂直多関節ロボットに限定されず、4軸以下又は6軸以上の多関節ロボットであっても良い。
その他、本発明は、上記実施例に限定されず、例えば、カメラ40と画像処理部43を省略した構成としても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは勿論である。
11…ロボット、14…第1関節軸、15…第1アーム、16…第2関節軸、17…第2アーム、18…第3関節軸、19…第3アーム、20…第4関節軸、21…手首部(アーム先端部)、22…第5関節軸、23…エンドエフェクタ(手先)、25~29…サーボモータ、31~35…エンコーダ、36…サーボアンプ、37…制御装置、38…作業エリア、39…供給装置、40…カメラ、42…ロボット制御ユニット、43…画像処理部、44…動作軌跡設定部、45…第1算出部、46…第2算出部、47…目標動作速度設定部、48…動作制御部

Claims (5)

  1. 5軸垂直多関節ロボットの動作を制御するロボット制御装置において、
    動作始点から動作終点までの手先の動作軌跡上で第1関節軸の軸心に最も近い点を算出する第1算出部と、
    前記第1算出部で算出した前記第1関節軸の軸心に最も近い点で前記第1関節軸が許容最高回転速度で回転したときの前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向の動作可能な最高速度 max (以下「前記手先の動作可能な最高速度V max 」という)を算出する第2算出部と、
    前記第2算出部で算出した前記手先の動作可能な最高速度 max を前記手先の目標動作速度として設定すると共に前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向の動作速度が前記手先の目標動作速度となるように関節軸の目標回転速度を設定する目標動作速度設定部と、
    前記目標動作速度設定部で設定した前記関節軸の目標回転速度に基づいて前記動作始点から前記動作終点までの前記関節軸の回転速度を制御する動作制御部と
    を備え、
    前記第2算出部は、前記第1関節軸の軸心をZ軸とし、前記第1関節軸の軸心の所定の高さ位置に原点を設定した3次元の座標系において、前記第1関節軸の軸心に最も近い点で前記第1関節軸が許容最高回転速度で回転したときのXY平面上に投影した前記手先の動作軌跡に沿ったXY方向の動作可能な最高速度V XYmax を算出すると共に、前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向とXY平面とのなす角度θc を求め、前記XY方向の動作可能な最高速度V XYmax と前記角度θc とに基づいて前記手先の動作可能な最高速度 max を求める、ロボット制御装置。
  2. 前記手先の動作軌跡を直線補間により設定する動作軌跡設定部を備える、請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 前記第1算出部は、前記手先が前記動作終点に到達する毎に、次の動作開始に備えて、前記動作終点を次の動作始点とし、新たに設定した次の動作終点までの前記手先の動作軌跡上で前記第1関節軸の軸心に最も近い点を算出して、前記第2算出部に前記手先の動作可能な最高速度 max を算出させる、請求項1又は2に記載のロボット制御装置。
  4. 作業対象となるワークを撮像するカメラと、
    前記カメラの撮像画像を処理して前記ワークを認識する画像処理を行う画像処理部とを備える、請求項1乃至3のいずれかに記載のロボット制御装置。
  5. 5軸垂直多関節ロボットの動作を制御するロボット制御方法において、
    動作始点から動作終点までの手先の動作軌跡上で第1関節軸の軸心に最も近い点を算出する第1算出処理と、
    前記第1算出処理で算出した前記第1関節軸の軸心に最も近い点で前記第1関節軸が許容最高回転速度で回転したときの前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向の動作可能な最高速度 max (以下「前記手先の動作可能な最高速度V max 」という)を算出する第2算出処理と、
    前記第2算出処理で算出した前記手先の動作可能な最高速度 max を前記手先の目標動作速度として設定すると共に前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向の動作速度が前記手先の目標動作速度となるように関節軸の目標回転速度を設定する目標動作速度設定処理と、
    前記目標動作速度設定処理で設定した前記関節軸の目標回転速度に基づいて前記動作始点から前記動作終点までの前記関節軸の回転速度を制御する動作制御処理とを含み、 前記第2算出処理では、前記第1関節軸の軸心をZ軸とし、前記第1関節軸の軸心の所定の高さ位置に原点を設定した3次元の座標系において、前記第1関節軸の軸心に最も近い点で前記第1関節軸が許容最高回転速度で回転したときのXY平面上に投影した前記手先の動作軌跡に沿ったXY方向の動作可能な最高速度V XYmax を算出すると共に、前記手先の動作軌跡に沿ったXYZ方向とXY平面とのなす角度θc を求め、前記XY方向の動作可能な最高速度V XYmax と前記角度θc とに基づいて前記手先の動作可能な最高速度 max を求める、ロボット制御方法。
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