JP7311381B2 - 電力制御装置および電力制御方法、並びに電力供給設備 - Google Patents

電力制御装置および電力制御方法、並びに電力供給設備 Download PDF

Info

Publication number
JP7311381B2
JP7311381B2 JP2019181091A JP2019181091A JP7311381B2 JP 7311381 B2 JP7311381 B2 JP 7311381B2 JP 2019181091 A JP2019181091 A JP 2019181091A JP 2019181091 A JP2019181091 A JP 2019181091A JP 7311381 B2 JP7311381 B2 JP 7311381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
output
reactive
apparent
reactive power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019181091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021058034A (ja
Inventor
佳澤 李
正剛 今林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019181091A priority Critical patent/JP7311381B2/ja
Publication of JP2021058034A publication Critical patent/JP2021058034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7311381B2 publication Critical patent/JP7311381B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Description

本発明は、複数の電力変換装置を介して電力系統と連系する電力供給設備を制御する電力制御装置および電力制御方法、並びに電力制御装置を用いる電力供給設備に関する。
近年、風力発電装置や太陽光発電システムなどの再生可能エネルギー発電装置や蓄電装置を備えた電力供給設備が普及しつつある。これら電力供給設備は、電力変換装置を介して、負荷に電力を供給するとともに電力系統に連系するが、出力可能な電力量に応じて、複数の電力変換装置を備える。
電力系統に連系する電力供給設備おいては、電力系統の安定化のために、無効電力の出力が制御される。このとき、電力供給設備として出力を要する無効電力量が、複数の電力変換装置に配分される。
複数の電力変換装置に無効電力量を配分する電力制御技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載の技術では、複数の蓄電部が接続される複数の電力変換部(PCS)の中で、所定の条件(SOCや電荷容量など)を満たすことにより有効電力を出力させる対象とした電力変換部に、優先的に無効電力を出力させる。
特開2018-191486号公報
上記従来の電力制御技術では、複数の電力変換部が出力する皮相電力が増加する。このため、電力供給設備における電力損失が増えて、電力供給設備の運転効率が低下する。
そこで、本発明は、電力供給設備の運転効率の向上が可能な電力制御装置および電力制御方法、並びに電力供給設備を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による電力制御装置は、複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御するものであって、複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、電力変換装置が出力する無効電力を制御し、さらに次の第1~5の手段の内のいずれかを備えている
第1の手段は、複数の電力変換装置に対して、皮相電力に応じて、所望の総無効電力を分配し、皮相電力が大きいほど、優先的に電力変換装置に所望の総無効電力を分配することである。
第2の手段は、複数の電力変換装置に対して、皮相電力に応じて、所望の総無効電力を分配し、複数の電力変換装置に対して、皮相電力に応じて総無効電力を分配する優先度を設定し、優先度に応じて無効電力を制御することである。
第3の手段は、複数の電力変換装置が出力する総皮相電力に対する皮相電力の割合に応じて無効電力を制御することである。
第4の手段は、皮相電力に所定の比例ゲインを乗じて無効電力の指令値を算出し、複数の電力変換装置の各々に対する無効電力の指令値の総和が総無効電力に一致するように比例ゲインを調整することである。
第5の手段は、電力変換装置が出力する有効電力に基づいて暫定無効電力を設定し、複数の電力変換装置の暫定無効電力の総和と、総無効電力との差分を、複数の電力変換装置に対して分配することである。
上記課題を解決するために、本発明による電力供給設備は、複数の電力源と、複数の電力源が接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置と、複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御装置と、を備えるものであって、電力制御装置は、上記本発明による電力制御装置である
上記課題を解決するために、本発明による電力制御方法は、複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する方法であって、複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、電力変換装置が出力する無効電力を制御し、さらに次の第1~5の手段の内のいずれかを備えている
第1の手段は、複数の電力変換装置に対して、皮相電力に応じて、所望の総無効電力を分配し、皮相電力が大きいほど、優先的に電力変換装置に所望の総無効電力を分配することである。
第2の手段は、複数の電力変換装置に対して、皮相電力に応じて、所望の総無効電力を分配し、複数の電力変換装置に対して、皮相電力に応じて総無効電力を分配する優先度を設定し、優先度に応じて無効電力を制御することである。
第3の手段は、複数の電力変換装置が出力する総皮相電力に対する皮相電力の割合に応じて無効電力を制御することである。
第4の手段は、皮相電力に所定の比例ゲインを乗じて無効電力の指令値を算出し、複数の電力変換装置の各々に対する無効電力の指令値の総和が総無効電力に一致するように比例ゲインを調整することである。
第5の手段は、電力変換装置が出力する有効電力に基づいて暫定無効電力を設定し、複数の電力変換装置の暫定無効電力の総和と、総無効電力との差分を、複数の電力変換装置に対して分配することである。
本発明によれば、皮相電力の増大が抑制される。これにより、複数の電力変換装置の運転効率が向上する。また、電力供給設備の運転効率が向上する。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1である太陽光発電システムの構成図である。 本実施例1における電力変換装置の構成図である。 システム制御部104の構成を示す機能ブロック図である。 システム電力指令設定部302の構成を示す機能ブロック図である。 電力指令分配部303の構成を示す機能ブロック図である。 有効電力指令分配部501の構成を示す機能ブロック図である。 比較例における無効電力指令分配部の構成を示す機能ブロック図である。 比較例における無効電力マージンの算出手段の説明図である。 実施例1における無効電力指令分配部における処理の概略を示すフローチャートである。 実施例1における無効電力指令分配部の構成を示す機能ブロック図である。 優先度ベース無効電力指令分配部903の一構成例を示す機能ブロック図である。 優先度ベース無効電力指令分配部903の他の構成例を示す機能ブロック図である。 実施例(図11)および比較例の出力電圧ベクトルの一例を示すベクトル図である。 実施例(図12)および比較例の出力電圧ベクトルの一例を示すベクトル図である。 実施例2における無効電力指令分配部における処理の概略を示すフローチャートである。 実施例2における無効電力指令分配部の構成を示す機能ブロック図である。 実施例2(図16)における有効電力ベース無効電力指令設定部の構成を示す機能ブロック図である。 実施例2(図16)における無効電力出力リミッタの構成を示す機能ブロック図である。 実施例2(図16)における優先度ベース無効電力指令分配部の一構成例を示す機能ブロック図である。 優先度ベース無効電力指令分配部1405の他の構成例を示す機能ブロック図である。 実施例(図19)および比較例の出力電圧ベクトルの一例を示すベクトル図である。 実施例(図20)および比較例の出力電圧ベクトルの一例を示すベクトル図である。
まず、本発明の一実施形態である、太陽光発電システムについて概要を説明する。
本実施形態における電力制御装置であるシステム制御部は、複数の電力変換装置の出力電力を制御する。電力変換装置は、電力源である太陽電池の発電電力を、電力系統との連系点に出力する。システム制御部は、電力変換装置が出力する皮相電力に応じた無効電力を出力するように複数の電力変換装置を制御する。システム制御部は、複数の電力変換装置が出力する総無効電力を各電力変換装置に分配するが、皮相電力が大きな電力変換装置に対して優先的に分配する。例えば、システム制御部は、皮相電力に応じて優先度を設定し、設定された優先度に基づいて各電力変換装置が出力する無効電力を制御する。
ここで、複数の電力変換装置間で動作状態の不一致が様々な条件で発生する。一例として、住宅用太陽光発電システムでは、屋根に設置される複数の太陽光パネルが異なる方向を向いている。このような複数の太陽電池パネルが複数の電力変換装置に接続されると、複数の電力変換装間で動作状態が異なることになる。他の例として、マイクログリッド(分散電源による小規模電力供給網)への適用では、太陽電池パネルと電力変換装置は離れた場所に設置されるような状況となる。このため、複数の異なる太陽光発電状態が同時に起きる。このため、電力変換装置によって動作状態や動作限界が異なりえる。
そこで、システム制御部においては、各電力変換装置において出力が許容される有効および無効電力の範囲内で出力電力を制御する。
また、本実施形態におけるシステム制御部は、複数の電力変換装置への電力配分を調整する調整器として動作し、複数の電力変換装置を備える太陽光発電システムに対する総電力指令を設定する。なお、システム制御部は、各電力変換装置に対して電力指令を設定するが、このとき、総電力指令が、各電力変換装置に対して分配される。
ここで、電力指令の分配とは各電力変換装置への電力指令を確定することであり、これらの電力指令により総電力指令と同じ総出力電力となる。しかしながら、電力指令分配の手段により、各電力変換装置に対する電力指令の組み合わせは異なりえる。たとえ目標総電力指令と同じ総出力電力が出力されたとしても、これら電力変換装置の皮相電力の総量は各電力変換装置に対する電力指令の組み合わせに応じて増大し得る。
そこで、本実施形態におけるシステム制御部は、複数の電力変換装置の総皮相電力の増大を抑制する。例えば、システム制御部は、複数の電力変換装置の総皮相電力を最小化する。総皮相電力の増大を抑制することによって、電力変換損失の増大が防止され、電力変換装置および太陽光発電システムの運転効率が向上する。
このように、本実施形態におけるシステム制御部すなわち電力制御装置は、電力変換装置の出力する皮相電力に応じて、複数の電力変換装置に対して総無効電力を分配する。また、本電力制御装置は、皮相電力が大きな電力変換装置に対して優先的に無効電力を分配する。これにより、電力変換損失の増大が防止され、太陽光発電システムの運転効率を向上する。
以下、本発明の実施形態について、下記の実施例1~2により、図面を用いながら説明する。なお、各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の実施例1である太陽光発電システムの構成図である。
太陽光発電装置101は、太陽電池が接続される電力変換装置106を複数(図1では3台)備えている。電力変換装置106は、太陽電池が発電する直流電力を交流電力に変換する。太陽光発電装置101は、自出力電力として、複数の電力変換装置106の総出力電力(Pgen:総有効電力、Qgen:総無効電力)を出力する。
太陽光発電装置101は、負荷103に接続されるとともに、電力系統102に連系する。負荷103(P:有効電力、Q:無効電力)は、太陽光発電装置101および電力系統102から電力が供給される(P:有効電力、Q:無効電力)。電力系統102は、例えば、商用交流電源となる、交流電力系統である。
システム制御部104は、複数の電力変換装置106の総出力を制御するためのシステムオペレータ105からの(給電)指令を受けるとともに、各電力変換装置106から動作状態に関する情報を収集する。また、システム制御部104は、センサ107によって、系統電圧および系統電流に関する情報を取得する。そして、システム制御部104は、これらの情報を用いながら、システムオペレータ105からの(給電)指令に応じて、各電力変換装置106を制御するための指令を作成する。
このように、システム制御部104は、いわゆるSCADA(Supervisory Control And Data Acquisition:監視制御システム)を構成している。なお、本実施例1において、システム制御部104は、コンピュータシスムから構成され、コンピュータシスムが所定のプログラムを実行することにより電力制御装置として機能する。
図2は、本実施例1における電力変換装置106の構成図である。
電力変換装置106は、インバータ回路を有する主回路からなる電力変換器202と、電力変換器202の出力電力を制御する変換器制御部201とを備える。
電力変換器202は、インバータ回路によって、太陽電池パネル203が発電する直流電力を交流電力に変換し、系統連系用トランスを介して出力する。なお、本実施例1においては、電力変換器202の主回路を構成する電力用半導体スイッチング素子をIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)としているが、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの他の電力用半導体スイッチング素子を適用してもよい。
変換器制御部201およびシステム制御部104は、通信により、互いに情報を授受している。本実施例1においては、太陽光発電によって各電力変換装置106が出力する有効電力Pgen(x)および無効電力Qgen(x)が、情報として、変換器制御部201からシステム制御部104に送られる。また、電力変換装置106に対する出力電力指令である有効電力指令Plim(x)および無効電力指令Qref(x)が、情報として、システム制御部104から変換器制御部201に送られる。
なお、電力変換装置106の出力すなわち交流側は、図2中には図示されない他の電力変換装置106の出力(交流側)と接続される。すなわち、複数の電力変換装置106の出力(交流側)は共通接続される。これにより、複数の電力変換装置106が並列多重接続されて、太陽光発電装置101(図1)が構成される。
図3は、システム制御部104の構成を示す機能ブロック図である。
システム制御部104は、太陽光発電装置101(図1)に対する出力電力指令、すなわち複数の電力変換装置の総出力電力指令である、総有効電力指令Plimおよび総無効電力指令Qrefを作成するシステム電力指令設定部302と、総有効電力指令Plimおよび総無効電力指令Qrefを各電力変換装置106に分配して、各電力変換装置106に対する有効電力指令Plim(x)および無効電力指令Qref(x)を作成する電力指令分配部303と、を備える。
システム電力指令設定部302は、入出力インターフェース301を介して、センサ107および変換器制御部201からの情報、並びにシステムオペレータ105からの(給電)指令を取得し、これら指令および情報に基づいて、総有効電力指令Plimおよび総無効電力指令Qrefを作成する。
電力指令分配部303は、入出力インターフェース301を介して変換器制御部201から取得される各電力変換装置106が出力する有効電力Pgen(x)および無効電力Qgen(x)に基づいて、システム電力指令設定部302が作成する総有効電力指令Plimおよび総無効電力指令Qrefを各電力変換装置106に分配して、各電力変換装置106に対する有効電力指令Plim(x)および無効電力指令Qref(x)を作成する。
なお、Plim、Qref(x)、Plim(x)およびQref(x)のデータは、データベース304(DB)に記録される。データベース304(DB)に格納されたこれらのデータは、モニタ305の表示装置に表示される。また、データベース304(DB)には、太陽電池パネルの設置状態(設置方向など)や、各電力変換装置の許容される有効電力・無効電力の出力範囲などに関するデータが格納され、電力指令分配部303は、これらのデータを参照することができる。なお、データベース304(DB)は、半導体メモリや磁気メモリなどの記憶装置によって記憶される。
図4は、システム電力指令設定部302の構成を示す機能ブロック図である。
システムオペレータ105から、制御目標として、系統連系点における遅れ力率PF_lagおよび進み力率PF_leadが与えられる。力率の制御は、太陽光発電装置101が負荷103に供給する有効電力を発生し、その分、電力系統102から負荷103が受電する有効電力が低減する時に、要求される。この状態では、電力系統102から受電する電力の力率は低下し、それゆえ、システム電力指令設定部302は、電力系統102からの受電電力の力率を保持するために適用される。力率の保持は、複数の電力変換装置106の無効電力を制御することによってなされる。
このため、システム電力指令設定部302は、変換器制御部201から受けた、各電力変換装置(x)における有効電力Pgen(x)および無効電力Qgen(x)の情報から、総和部406を用いて、総有効電力値Pgenおよび総無効電力値Qgenを算出する。また、システム電力指令設定部302は、電力算出部401を用いて、センサ107からの情報(系統電圧Vs、系統電流Is)に基づいて、電力系統102から受電する有効電力Psおよび無効電力Qsを算出する。
有効電力算出値Ps_calと、システムオペレータ105から与えられる力率制限値(下限値)PF_lag(遅れ力率)およびPF_lead(進み力率)に基づいて、システム電力指令設定部302は、無効電力制限値算出部402を用いて、力率制限値を満足するための系統連系点における無効電力制限値Qlim_lag(遅れ)およびQlim_lead(進み)を算出する。また、総有効電力値Pgenおよび総無効電力値Qgen、並びに有効電力算出値Ps_calおよび無効電力算出値Qs_calに基づいて、システム電力指令設定部302は、負荷電力推定部403を用いて、負荷103における有効電力推定値PL_calおよび無効電力推定値QL_calを算出する。
負荷103の無効電力推定値QL_calと、系統連系点における無効電力制限値Qlim_lagとの差分が、減算器によって算出される。また、負荷103の無効電力推定値QL_calと、無効電力Qlim_leadとの差分が、減算器によって算出される。
無効電力推定値QL_calと無効電力制限値Qlim_lagとの差分値は、リミッタによって、ゼロ以上Qmax以下の値に制限される。また、無効電力推定値QL_calと無効電力制限値Qlim_leadとの差分値は、リミッタによって、-Qmax以上ゼロ以下の値に制限される。ここで、Qmaxは、複数の電力変換装置が出力可能な総無効電力の最大値(上限値)である。
前述の各リミッタの出力が加算器によって加算されて、複数の電力変換装置106に対する総無効電力指令値Qrefが作成される。総無効電力指令値Qrefは、インターフェースを介して電力指令分配部303に送られる。
また、総無効電力指令値Qrefは、有効電力上限値算出部404に入力される。有効電力上限値算出部404は、総無効電力指令値Qrefに基づいて、電力変換装置の過負荷を防ぐことのできる総有効電力上限値Pmaxを算出する。なお、有効電力上限値算出部404は、入力したQrefを-Qmax≦Qref≦Qmax範囲に制限してから、Pmaxを算出する。
有効電力上限値Pmaxは、逆潮流抑制部405におけるリミッタに設定される。逆潮流抑制部405は、電力系統102の有効電力算出値Ps_calと負荷103の有効電力推定値PL_calとに基づいて、複数の電力変換装置が総無効電力Qrefを出力しつつ有効電力の逆潮流を起こさないための総有効電力制限でもある総有効電力指令値Plimを算出して作成する。総有効電力指令値Plimは、インターフェースを介して電力指令分配部303へ送られる。
図5は、電力指令分配部303の構成を示す機能ブロック図である。なお、太陽光発電装置101が、電力変換装置(x)を3台備えているとする(x=1,2,3:以下同様)。
電力指令分配部303は、有効電力指令分配部501および無効電力指令分配部502を有する。
有効電力指令分配部501は、総有効電力指令値Plimと、各電力変換装置が出力する、有効電力(Pgen(1),Pgen(2),Pgen(3))並びに無効電力(Qgen(1),Qgen(2),Qgen(3))の一方もしくは両方に基づいて、各電力変換装置に対する有効電力指令値(Plim(1),Plim(2),Plim(3))を作成する。すなわち、有効電力指令分配部501は、総有効電力指令値Plimを、各電力変換装置106に分配して、各電力変換装置106に対する有効電力指令値(Plim(1),Plim(2),Plim(3))を作成する。
また、無効電力指令分配部502は、総無効電力指令値Qrefと、各電力変換装置が出力する、有効電力(Pgen(1),Pgen(2),Pgen(3))並びに無効電力(Qgen(1),Qgen(2),Qgen(3))の一方もしくは両方に基づいて、各電力変換装置に対する無効電力指令値(Qref(1),Qref(2),Qref(3))を作成する。すなわち、無効電力指令分配部502は、総無効電力指令値Qrefを、各電力変換装置106に分配して、各電力変換装置106に対する無効電力指令値(Qref(1),Qref(2),Qref(3))を作成する。
図6は、有効電力指令分配部501の構成を示す機能ブロック図である。
有効電力指令分配部501は、総有効電力指令値Plimを、各電力変換装置が出力する有効電力Pgen(x)に応じて比例配分することにより、有効電力指令値(Plim(1),Plim(2),Plim(3))を作成する。
より具体的には、図6に示すように、有効電力指令分配部501は、Pgen(x)(x=1,2,3)をPgen(x)の総和で割る除算(A/B:A=Pgen(x),B=Pgen(x)の総和)を実行し、除算の結果とPlimを乗算することによりPlim(x)を算出する。
ここで、本実施例1における無効電力指令分配部502について説明する前に、比較例について説明する。
図7は、比較例における無効電力指令分配部の構成を示す機能ブロック図である。
図7に示すように、本比較例における無効電力指令分配部502は、無効電力マージン算出部901を用いて、Pgen(x)(x=1,2,3)に基づいて、各電力変換装置が出力可能な無効電力のマージンQmarg(x)を算出する。なお、本比較例において、無効電力のマージンは、各電力変換装置が有効電力Pgen(x)を出力している場合に出力可能な無効電力の上限値である。
さらに、無効電力指令分配部502は、図7に示すように、Qmarg(x)(x=1,2,3)をQmarg(x)の総和で割る除算(A/B:A=Qmarg(x),B=Qmarg(x)の総和)を実行し、除算の結果とQrefを乗算することによりQref(x)を算出する。
図8は、比較例における無効電力マージンの算出手段の説明図である。
PQ平面(P:有効電力、Q:無効電力)上で、電力変換装置が性能上(設計上)出力可能な電力(例えば、定格電力)が半円で表されている。
図8における半円上で、P=Pgen(x)に対するQの値がQmarg(x)となる。ただし、Qmarg(x)は、電力変換装置が性能上(設計上)出力可能な無効電力の最大値によって制限される。すなわち、図8における半円において太線で示される範囲がQmarg(x)の範囲となる。この場合、Qmarg(x)は式(1)で表される。無効電力指令分配部502は、式(1)を用いて、Qmarg(x)を算出する。
Figure 0007311381000001
このように、比較例においては、無効電力指令分配部502は、総無効電力指令値Qrefを、無効電力マージンQmarg(x)、すなわち各電力変換装置の有効電力Pgen(x)に応じて各電力変換装置が出力する無効電力の上限値に応じて比例配分することにより、無効電力指令値Qref(x)を作成する。このため、系統安定化のために、太陽光発電装置に無効電力を出力させると、電力変換装置が出力する皮相電力が増大し、電力変換損失が増える。このため、電力変換損失の運転効率が低下する。
これに対し、本実施例1における無効電力指令分配部によれば、Qrefを各電力変換装置に分配しながらも、電力変換損失の増加を抑えることができる。
以下、本実施例1における無効電力指令分配部について説明する。
図9は、本実施例1における無効電力指令分配部における処理の概略を示すフローチャートである。
本実施例1における無効電力指令分配部は、処理を開始すると、まず、無効電力マージンを算出する(ステップS1)。
次に、無効電力指令分配部は、電力変換装置が出力する皮相電力を算出する(ステップS2)。
次に、無効電力指令分配部は、ステップS2で算出した皮相電力に基づいて、各電力変換装置に、無効電力指令を割り当てる優先度を設定し、さらに設定した優先度に応じて総無効電力指令を各電力変換装置に分配する(ステップS3)。
図10は、本実施例1における無効電力指令分配部502の構成を示す機能ブロック図である。本図10に示す無効電力指令分配部502は、前述の図9に示す処理を実行する。
図10に示すように、無効電力指令分配部502は、太陽光発電装置101が備える複数の電力変換装置の各々について無効電力マージンを算出する無効電力マージン算出部901と、複数の電力変換装置の各々について皮相電力を算出する皮相電力算出部902と、算出される無効電力マージンおよび皮相電力に基づいて、総無効電力指令Qrefを各電力変換装置に分配して、各電力変換装置の無効電力指令値を作成する優先度ベース無効電力指令分配部903と、を備える。
無効電力マージン算出部901は、上述の比較例と同じ手段(図8および式(1)参照)により、各電力変換装置(x:x=1,2,3)が出力する有効電力Pgen(x)に基づいて各電力変換装置の無効電力マージンQmarg(x)、すなわち、Pgen(x)に対して出力可能な無効電力の上限値を算出する。
皮相電力算出部902は、各電力変換装置が出力する有効電力Pgen(x)および無効電力Qgen(x)に基づいて、各電力変換装置が出力する皮相電力Sgen(x)を算出する。なお、皮相電力算出部902は、図中に示すように、「Sgen(x)=(Pgen(x)+Qgen(x)0.5」(Pgen(x)とQgen(x)のベクトル和の大きさ)という関係を用いて、Sgen(x)を算出する。
優先度ベース無効電力指令分配部903は、以下で説明するように、皮相電力Sgen(x)に基づいて、各電力変換装置に、総無効電力指令Qrefを割り当てる優先度を設定する。さらに、優先度ベース無効電力指令分配部903は、設定した優先度に応じて総無効電力指令Qrefを各電力変換装置に分配して、各電力変換装置に対する無効電力指令値Qref(x)を作成する。
図11は、優先度ベース無効電力指令分配部903の一構成例を示す機能ブロック図である。なお、機能ブロック中に、具体的な手段の一例を記載している。
優先度ベース無効電力指令分配部903は、優先度設定部を用いて、皮相電力Sgen(x)に基づいて、各電力変換装置に、総無効電力指令Qrefを割り当てる優先度を設定する。図11中では、一例として、皮相電力Sgen(x)の大きさが大きな順に、高い優先度が設定されている。すなわち、三台の電力変換装置Px(x=1,2,3)について、皮相電力Sgen(x)の大きさが、Sgen(1)>Sgen(2)>Sgen(3)の場合、優先度N(N:自然数でありN=1,2,3…の順に優先度が高い)が、電力変換装置P1=1、電力変換装置P2=2、電力変換装置P3=3というように設定される。
優先度ベース無効電力指令分配部903は、優先度設定部によって設定される優先度(P1=1、P2=2、P3=3)および無効電力マージンQmarg(x)に基づいて、例えば、図11中に記す手段によって、総無効電力指令値Qrefを各電力変換装置に分配して、無効電力指令値Qref(x)を作成する。
電力変換器P1,P2,P3の無効電力マージンの総和(Qtmp(3))が総無効電力指令値Qrefよりも大きい場合、各電力変換装置の無効電力マージンQmarg(x)の値が、各電力変換装置に対する無効電力指令値Qref(x)として割り当てられる。
Qtmp(3)がQrefよりも大きくはないが、電力変換器P1,P2の無効電力マージンの総和(Qtmp(2))が総無効電力指令値Qrefよりも大きい場合、優先度が高い順に二台の電力変換器P1,P2に、Qmarg(x)の値が、Qref(x)として割り当てられる。Qrefの残余分(Qref-Qtmp(2))は、優先度が最も低い電力変換装置P3に、Qref(x)として割り当てられる。
Qtmp(2)がQrefよりも大きくはないが、電力変換器P1の無効電力マージンの総和(Qtmp(1)(=Qmarg(P1)))が総無効電力指令値Qrefよりも大きい場合、優先度が最も高い電力変換器P1に、Qmarg(x)の値が、Qref(x)として割り当てられる。Qrefの残余分(Qref-Qtmp(1))は、次に優先度が高い電力変換装置P2に、Qref(x)として割り当てられる。優先度が最も低い電力変換装置P3に対しては、Qrefは割り当てられず、Qref(x)はゼロとなる。
上記いずれの場合でもない場合、すなわち、QrefがQtmp(1)よりも小さい場合、Qrefのすべてが、優先度が最も高い電力変換器P1に、Qref(x)として割り当てられる。
このように、各電力変換装置に対して、皮相電力の大きさに応じてQref割り当ての優先度を高くし、優先度の高い電力変換装置から、各電力変換装置が出力可能なQmarg(x)を上限として、Qref(x)が割り当てられるので、無効電力制御に伴う電力変換装置の皮相電力の増大が抑えられる。
図12は、優先度ベース無効電力指令分配部903の他の構成例を示す機能ブロック図である。
本構成例においても、各電力変換装置の皮相電力Sgen(x)の大きさに応じてQref(x)が割り当てられるが、本構成例の優先度ベース無効電力指令分配部903は、Sgen(x)に比例ゲイン(比例定数)を乗じてQref(x)を算出する。なお、Sgen(x)と比例ゲイン(比例定数)の乗算値は、-Qmarg(x)およびQmarg(x)をそれぞれ下限値および上限値とするリミッタを介して、Qref(x)として出力される。
ここで、優先度ベース無効電力指令分配部903は、算出されたQref(x)の総和とQrefの差分(Qref-(Qref(x)の総和))が小さくなるように、すなわちQref(x)の総和がQrefに一致するように、比例ゲインの大きさを調整する。これにより、実質的に、Qrefが、複数の電力変換装置の総皮相電力(Sgen(x)の総和)に対する各電力変換装置の皮相電力Sgen(x)の割合に応じて、各電力変換装置に比例配分される。
このように、各電力変換装置に対して、皮相電力の大きさに応じて、Qrefが分配され、各電力変換装置が出力可能なQmarg(x)を制限値として、各電力変換装置に対してQref(x)が割り当てられるので、無効電力制御に伴う電力変換装置の皮相電力の増大が抑えられる。
図13は、本実施例(図11)および比較例の出力電圧ベクトルの一例を示すベクトル図である。なお、優先度ベース無効電力指令分配部の構成は図11に示す構成である。
図13に示すように、目標総電力指令1300(総有効電力指令Pimと総無効電力指令Qrefのベクトル和)における皮相電力の大きさは2.3324pu(per unit)である。これに対し、比較例における各電力変換装置の電力指令1301,1302,1303(有効電力指令Pim(x)と無効電力指令Qref(x)ベクトル和)における皮相電力Sgen(x)の総和は2.3767puであり、本実施例(図11)における各電力変換装置の電力指令1301A,1302A,1303Aにおける皮相電力の総和は2.3543である。このように、本実施例(図11)によれば、無効電力制御に伴う総皮相電力の増大を抑制できる。
図14は、本実施例(図12)および比較例の出力電圧ベクトルの一例を示すベクトル図である。なお、優先度ベース無効電力指令分配部の構成は図12に示す構成である。
図13の場合と同様に、目標総電力指令1300における皮相電力の大きさは2.3324puであり、比較例における各電力変換装置の電力指令1301,1302,1303における皮相電力の総和は2.3767puである。これに対し、本実施例(図12)における各電力変換装置の電力指令1301B,1302B,1303Bにおける皮相電力の総和は2.3394である。このように、本実施例(図12)によれば、無効電力制御に伴う総皮相電力の増大を抑制できる。
上述のように、本実施例1によれば、複数の電力変換装置に対して、各電力変換装置が出力する皮相電力の大きさに応じて、各電力変換装置が出力する有効電力値に対して各電力変換装置が出力可能な無効電力の範囲内で、総無効電力指令値が分配されるので、無効電力制御に伴う電力変換装置の皮相電力の増大が抑えられる。これにより、電力変換損失の増加を抑えることができるので、太陽光発電装置の運転効率が向上する。
次に、本発明の実施例2である太陽光発電システムについて説明する。なお、以下では、主に、実施例1と異なる点について説明する。
図15は、本実施例2における無効電力指令分配部における処理の概略を示すフローチャートである。
本実施例2における無効電力指令分配部は、処理を開始すると、まず、各電力変換装置が出力する有効電力に基づき、各電力変換装置に対する暫定的な無効電力指令を設定する(ステップS10)。
次に、無効電力指令分配部は、出力電力制限値に基づいて、ステップS10で設定した無効電力指令の初期値を修正する(ステップS20)。
次に、無効電力指令分配部は、ステップS20で求めた修正無効電力指令に相当する無効電力を出力する場合の無効電力マージンを算出する(ステップS30)。
次に、無効電力指令分配部は、電力変換装置が出力する皮相電力を算出する(ステップS40)。
次に、無効電力指令分配部は、ステップS40で算出した皮相電力に基づいて、各電力変換装置に、無効電力指令を割り当てる優先度を設定し、さらに設定した優先度に応じて総無効電力指令を各電力変換装置に分配する(ステップS50)。
図16は、本実施例2における無効電力指令分配部502の構成を示す機能ブロック図である。本図10に示す無効電力指令分配部502は、前述の図15に示す処理を実行する。
図10に示すように、無効電力指令分配部502は、暫定的な無効電力指令を設定する有効電力ベース無効電力指令設定部1401と、暫定的な無効電力指令を修正する無効電力出力リミッタ1402と、無効電力出力リミッタ1402が出力する修正無効電力指令に基づいて無効電力マージンを算出する無効電力マージン算出部1403と、修正無効電力指令に基づいて皮相電力を算出する皮相電力算出部1404と、算出される無効電力マージンおよび皮相電力に基づいて、総無効電力指令Qrefを各電力変換装置に分配して、各電力変換装置の無効電力指令値を作成する優先度ベース無効電力指令分配部1405と、を備える。
有効電力ベース無効電力指令設定部1401は、各電力変換装置(x:x=1,2,3)が出力する有効電力Pgen(x)に基づいて各電力変換装置の暫定的な無効電力指令値Qref_idea(x)を設定する。
無効電力出力リミッタ1402は、後述する出力電力制限値(図18におけるQmarg(x))に基づいて、Qref_idea(x)を修正して、修正無効電力指令Qrev(x)を出力する。
無効電力マージン算出部1403は、Qrev(x)とPgen(x)に基づいて、後述する優先度ベース無効電力指令分配部1405が用いる各電力変換装置の無効電力マージンQmarg0(x)を算出する。
皮相電力算出部1404は、Pgen(x)およびQrev(x)に基づいて、各電力変換装置がPgen(x)およびQrev(x)を出力する場合の各電力変換装置の皮相電力Srev(x)を算出する。
なお、皮相電力算出部902は、図中に示すように、「Srev(x)=(Pgen(x)+Qrev(x)0.5」(Pgen(x)とQrev(x)のベクトル和の大きさ)という関係を用いて、Srev(x)を算出する。
優先度ベース無効電力指令分配部1405は、以下で説明するように、皮相電力Srev(x)に基づいて、各電力変換装置に、総無効電力指令Qrefを割り当てる優先度を設定する。なお、本実施例2では、優先度ベース無効電力指令分配部1405は、総無効電力指令Qrefと、Qrev(x)の総和との差分Qdiff(Qref-(Qrev(x)の総和))を、各電力変換装置に分配する。さらに、優先度ベース無効電力指令分配部1405は、設定した優先度に応じてQdiffを各電力変換装置へ分配して、各電力変換装置への差分分配値Qdiff(x)を出力する。
本実施例2における無効電力指令分配部502は、優先度ベース無効電力指令分配部1405が出力するQdiff(x)と、無効電力出力リミッタ1402が出力するQrev(x)との加算値を、各電力変換装置に対する無効電力指令値Qref(x)として出力する。
図17は、本実施例2(図16)における有効電力ベース無効電力指令設定部1401の構成を示す機能ブロック図である。
有効電力ベース無効電力指令設定部1401は、各電力変換装置が出力する有効電力Pgen(x)の大きさに応じてQrefを比例配分することにより、各電力変換装置に対する暫定的な無効電力指令値Qref_idea(x)を算出する。
より具体的には、図17に示すように、有効電力ベース無効電力指令設定部1401は、Pgen(x)(x=1,2,3)をPgen(x)の総和で割る除算(A/B:A=Pgen(x),B=Pgen(x)の総和)を実行し、除算の結果と総無効電力指令Qrefを乗算することにより各電力変換装置に対する暫定的な無効電力指令値Qref_idea(x)を算出する。
図18は、本実施例2(図16)における無効電力出力リミッタ1402の構成を示す機能ブロック図である。
無効電力出力リミッタ1402は、無効電力マージン算出部を用いて、Qref_idea(x)を修正するためのリミッタ部に設定する無効電力制限値として、無効電力マージンQmarg(x)を算出する。
無効電力マージン算出部は、上述の図8および式(1)に示す手段により、各電力変換装置が出力する有効電力Pgen(x)に基づいて各電力変換装置の無効電力マージンQmarg(x)、すなわち、Pgen(x)に対して出力可能な無効電力の上限値を算出する。無効電力マージン算出部は、算出したQmarg(x)を、リミッタに制限値として設定する。
無効電力出力リミッタ1402は、リミッタ部によって、暫定的な無効電力指令値Qref_idea(x)を、-Qmarg(x)以上Qmarg(x)以下の値に制限して、制限された値を修正無効電力指令Qrev(x)として出力する。したがって、Qrev(x)は式(2)で表される。
Figure 0007311381000002
ここで、本実施例2(図16)における無効電力マージン算出部1403の動作について、説明する。
無効電力マージン算出部1403は、次に説明するように、無効電力出力リミッタ1402における無効電力マージン算出部における算出手段すなわち上述の図8および式(1)に示す手段とは異なる手段で、無効電力マージンQmarg0(x)を算出する。
まず、無効電力マージン算出部1403は、無効電力マージン算出部は、上述の図8および式(1)に示す手段により、各電力変換装置が出力する有効電力Pgen(x)に基づいてQmarg(x)を算出する。なお、Qmarg(x)を算出する代わりに、無効電力出力リミッタ1402において算出されたQmarg(x)を用いてもよい。
さらに、無効電力マージン算出部1403は、Qmarg(x)と無効電力出力リミッタ1402が出力するQrev(x)とに基づいて、式(3)によって表される手段により、Qmarg0(x)を算出する。
Figure 0007311381000003
したがって、Qdiffがゼロおよび正値である場合、すなわち、Qrev(x)の総和がQrefに等しいか小さい場合、Qmarg0(x)は、Qmarg(x)とQrev(x)の差分(Qmarg(x)-Qrev(x))となる。また、Qdiffが負値である場合、すなわち、Qrev(x)の総和がQrefよりも大きい場合、Qmarg0(x)は、-Qmarg(x)とQrev(x)の差分(-Qmarg(x)-Qrev(x))となる。
図19は、本実施例2(図16)における優先度ベース無効電力指令分配部1405の一構成例を示す機能ブロック図である。
優先度ベース無効電力指令分配部1405は、優先度設定部を用いて、皮相電力Srev(x)に基づいて、各電力変換装置に、総無効電力指令Qrefと、Qrev(x)の総和との差分Qdiffを割り当てる優先度を設定する。図11中では、一例として、皮相電力Srev(x)の大きさが大きな順に、高い優先度が設定されている。すなわち、三台の電力変換装置Px(x=1,2,3)について、皮相電力Srev(x)の大きさが、Srev(1)>Srev(2)>Srev(3)の場合、優先度N(N:自然数でありN=1,2,3…の順に優先度が高い)が、電力変換装置P1=1、電力変換装置P2=2、電力変換装置P3=3というように設定される。
優先度ベース無効電力指令分配部1405は、優先度設定部によって設定される優先度(P1=1、P2=2、P3=3)および無効電力マージンQmarg0(x)に基づいて、例えば、図11中に記す手段によって、Qdiffを各電力変換装置に分配して、各電力変換装置に対する差分分配値Qdiff(x)を作成する。
電力変換器P1,P2,P3の無効電力マージンQmarg0(x)の総和(Qtmp(3))がQdiffよりも大きい場合、各電力変換装置の無効電力マージンQmarg0(x)の値が、各電力変換装置に対する差分分配値Qdiff(x)として割り当てられる。
Qtmp(3)がQdiffよりも大きくはないが、電力変換器P1,P2の無効電力マージンQmarg0(x)の総和(Qtmp(2))がQdiffよりも大きい場合、優先度が高い順に二台の電力変換器P1,P2に、Qmarg0(x)の値が、Qdiff(x)として割り当てられる。Qdiffの残余分(Qdiff-Qtmp(2))は、優先度が最も低い電力変換装置P3に、Qdiff(x)として割り当てられる。
Qtmp(2)がQdiffよりも大きくはないが、電力変換器P1の無効電力マージンの総和(Qtmp(1)(=Qmarg0(P1)))がQdiffよりも大きい場合、優先度が最も高い電力変換器P1に、Qmarg0(x)の値が、Qdiff(x)として割り当てられる。Qdiffの残余分(Qdiff-Qtmp(1))は、次に優先度が高い電力変換装置P2に、Qdiff(x)として割り当てられる。優先度が最も低い電力変換装置P3に対しては、Qdiffは分配されず、Qdiff(x)はゼロとなる。
上記いずれの場合でもない場合、すなわち、QdiffがQtmp(1)よりも小さい場合、Qdiffのすべてが、優先度が最も高い電力変換器P1に、Qdiff(x)として割り当てられる。
このように、各電力変換装置に対して、皮相電力Srev(x)の大きさに応じてQdiffの割り当ての優先度を高くし、優先度の高い電力変換装置から、各電力変換装置が出力可能なQmarg0(x)を上限として、Qdiff(x)が割り当てられるので、無効電力制御に伴う電力変換装置の皮相電力の増大が抑えられる。
図20は、優先度ベース無効電力指令分配部1405の他の構成例を示す機能ブロック図である。
本構成例においても、各電力変換装置の皮相電力Srev(x)の大きさに応じてQdiffが分配されるが、本構成例の優先度ベース無効電力指令分配部1405は、Srev(x)に比例ゲイン(比例定数)を乗じてQdiff(x)を算出する。なお、Sgen(x)と比例ゲイン(比例定数)の乗算値は、-Qmargd(x)およびQmargu(x)(式(3)参照)をそれぞれ下限値および上限値とするリミッタを介して、Qdiff(x)として出力される。
ここで、優先度ベース無効電力指令分配部1405は、算出されたQdiff(x)の総和とQdiffの差分(Qdiff-(Qdiff(x)の総和))が小さくなるように、すなわちQdiff(x)の総和がQdiffに一致するように、比例ゲインの大きさを調整する。これにより、実質的に、Qdiffが、複数の電力変換装置の総皮相電力(Srev(x)の総和)に対する各電力変換装置の皮相電力Srev(x)の割合に応じて、各電力変換装置に比例配分される。
このように、各電力変換装置に対して、皮相電力の大きさに応じて、Qdiffを各電力変換装置に分配して、各電力変換装置が出力可能な-Qmargd(x)およびQmargu(x)(式(3)参照)を制限値として、各電力変換装置に対してQdiff(x)が割り当てられるので、無効電力制御に伴う電力変換装置の皮相電力の増大が抑えられる。
図21は、本実施例(図19)および比較例の出力電圧ベクトルの一例を示すベクトル図である。なお、優先度ベース無効電力指令分配部1405の構成は図19に示す構成である。
図21に示すように、目標総電力指令2000における皮相電力の大きさは2.3324pu(per unit)である。これに対し、比較例における各電力変換装置の電力指令1301,1302,1303における皮相電力の総和は2.3767puであり、本実施例(図19)における各電力変換装置の電力指令2001A,2002A,2003Aにおける皮相電力の総和は2.3409である。このように、本実施例(図19)によれば、無効電力制御に伴う総皮相電力の増大を抑制できる。
図22は、本実施例(図20)および比較例の出力電圧ベクトルの一例を示すベクトル図である。なお、優先度ベース無効電力指令分配部1405の構成は図20に示す構成である。
図21の場合と同様に、目標総電力指令1300における皮相電力の大きさは2.3324puであり、比較例における各電力変換装置の電力指令1301,1302,1303における皮相電力の総和は2.3767puである。これに対し、本実施例(図20)における各電力変換装置の電力指令2001B,200B,2003Bにおける皮相電力の総和は2.3394である。このように、本実施例(図20)によれば、無効電力制御に伴う総皮相電力の増大を抑制できる。
上述のように、本実施例2によれば、複数の電力変換装置に対して、各電力変換装置が出力する皮相電力の大きさに応じて、各電力変換装置が出力する有効電力値に対して各電力変換装置が出力可能な無効電力の範囲内で、総無効電力指令値が分配されるので、無効電力制御に伴う電力変換装置の皮相電力の増大が抑えられる。これにより、電力変換損失の増加を抑えることができるので、太陽光発電装置の運転効率が向上する。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、電力変換装置の台数は、3台に限らず、複数台であればよい。
また、上述のシステム制御装置すなわち電力制御装置は、太陽光発電装置に限らず、風力発電装置や、蓄電装置による電力供給装置など、他の電力供給装置にも適用できる。
101 太陽光発電装置、102 電力系統、103 負荷、
104 システム制御部、105 システムオペレータ、106 電力変換装置、
107 センサ、201 変換器制御部、202 電力変換器、
203 太陽電池パネル、301 入出力インターフェース、
302 システム電力指令設定部、303 電力指令分配部、
304 データベース、305 モニタ、401 電力算出部、
402 無効電力制限値算出部、403 負荷電力推定部、
404 有効電力上限値算出部、405 逆潮流抑制部、406 総和部、
501 有効電力指令分配部、502 無効電力指令分配部、
901 無効電力マージン算出部、902 皮相電力算出部、
903 優先度ベース無効電力指令分配部、
1401 有効電力ベース無効電力指令設定部、
1402 無効電力出力リミッタ、1403 無効電力マージン算出部、
1404 皮相電力算出部、1405 優先度ベース無効電力指令分配部

Claims (15)

  1. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御装置において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記複数の電力変換装置に対して、前記皮相電力に応じて、前記所望の総無効電力を分配し、
    前記皮相電力が大きいほど、優先的に前記電力変換装置に前記所望の総無効電力を分配することを特徴とする電力制御装置。
  2. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御装置において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記複数の電力変換装置に対して、前記皮相電力に応じて、前記所望の総無効電力を分配し、
    前記複数の電力変換装置に対して、前記皮相電力に応じて前記総無効電力を分配する優先度を設定し、
    前記優先度に応じて前記無効電力を制御することを特徴とする電力制御装置。
  3. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御装置において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記複数の電力変換装置が出力する総皮相電力に対する前記皮相電力の割合に応じて前記無効電力を制御することを特徴とする電力制御装置。
  4. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御装置において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記皮相電力に所定の比例ゲインを乗じて前記無効電力の指令値を算出し、
    前記複数の電力変換装置の各々に対する前記無効電力の前記指令値の総和が前記総無効電力に一致するように前記比例ゲインを調整することを特徴とする電力制御装置。
  5. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御装置において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記電力変換装置が出力する有効電力に基づいて暫定無効電力を設定し、前記複数の電力変換装置の前記暫定無効電力の総和と、総無効電力との差分を、前記複数の電力変換装置に対して分配することを特徴とする電力制御装置。
  6. 請求項に記載の電力制御装置において、
    前記皮相電力が大きいほど、優先的に前記電力変換装置に前記差分を分配することを特徴とする電力制御装置。
  7. 請求項に記載の電力制御装置において、
    前記複数の電力変換装置に対して、前記皮相電力に応じて前記差分を分配する優先度を設定し、
    前記優先度に応じて前記無効電力を制御することを特徴とする電力制御装置。
  8. 請求項に記載の電力制御装置において、
    前記複数の電力変換装置が出力する総皮相電力に対する前記皮相電力の割合に応じて前記無効電力を制御することを特徴とする電力制御装置。
  9. 請求項に記載の電力制御装置において、
    前記皮相電力に所定の比例ゲインを乗じて前記電力変換装置に対する前記差分の分配指令値を算出し、
    前記複数の電力変換装置の各々に対する前記差分の前記分配指令値の総和が前記差分に一致するように前記比例ゲインを調整することを特徴とする電力制御装置。
  10. 複数の電力源と、
    前記複数の電力源が接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置と、
    前記複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御装置と、
    を備える電力供給設備において、
    前記電力制御装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載される電力制御装置であることを特徴とする電力供給設備。
  11. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御方法において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記複数の電力変換装置に対して、前記皮相電力に応じて、前記所望の総無効電力を分配し、
    前記皮相電力が大きいほど、優先的に前記電力変換装置に前記所望の総無効電力を分配することを特徴とする電力制御方法。
  12. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御方法において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記複数の電力変換装置に対して、前記皮相電力に応じて、前記所望の総無効電力を分配し、
    前記複数の電力変換装置に対して、前記皮相電力に応じて前記総無効電力を分配する優先度を設定し、
    前記優先度に応じて前記無効電力を制御することを特徴とする電力制御方法。
  13. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御方法において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記複数の電力変換装置が出力する総皮相電力に対する前記皮相電力の割合に応じて前記無効電力を制御することを特徴とする電力制御方法。
  14. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御方法において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記皮相電力に所定の比例ゲインを乗じて前記無効電力の指令値を算出し、
    前記複数の電力変換装置の各々に対する前記無効電力の前記指令値の総和が前記総無効電力に一致するように前記比例ゲインを調整することを特徴とする電力制御方法。
  15. 複数の電力源に接続されるとともに電力系統に連系する複数の電力変換装置の出力電力を制御する電力制御方法において、
    前記複数の電力変換装置が所望の総無効電力を出力するために、前記電力変換装置が出力する皮相電力に応じて、前記電力変換装置が出力する無効電力を制御し、
    前記電力変換装置が出力する有効電力に基づいて暫定無効電力を設定し、前記複数の電力変換装置の前記暫定無効電力の総和と、総無効電力との差分を、前記複数の電力変換装置に対して分配することを特徴とする電力制御方法。
JP2019181091A 2019-10-01 2019-10-01 電力制御装置および電力制御方法、並びに電力供給設備 Active JP7311381B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181091A JP7311381B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 電力制御装置および電力制御方法、並びに電力供給設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181091A JP7311381B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 電力制御装置および電力制御方法、並びに電力供給設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021058034A JP2021058034A (ja) 2021-04-08
JP7311381B2 true JP7311381B2 (ja) 2023-07-19

Family

ID=75271360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019181091A Active JP7311381B2 (ja) 2019-10-01 2019-10-01 電力制御装置および電力制御方法、並びに電力供給設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7311381B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114123405B (zh) * 2021-11-19 2024-04-19 中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司 一种储能系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010074989A (ja) 2008-09-19 2010-04-02 Tokyo Gas Co Ltd 分散型電源システム及びこのシステムを用いた系統電圧安定化方法
JP2017131024A (ja) 2016-01-19 2017-07-27 三菱電機株式会社 発電システム
JP2018191486A (ja) 2017-05-11 2018-11-29 株式会社東芝 蓄電システム、コントローラ、充放電制御方法、およびプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010074989A (ja) 2008-09-19 2010-04-02 Tokyo Gas Co Ltd 分散型電源システム及びこのシステムを用いた系統電圧安定化方法
JP2017131024A (ja) 2016-01-19 2017-07-27 三菱電機株式会社 発電システム
JP2018191486A (ja) 2017-05-11 2018-11-29 株式会社東芝 蓄電システム、コントローラ、充放電制御方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021058034A (ja) 2021-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11025086B2 (en) Power conversion device
CN113228448B (zh) 电解设备和用于提供用于交流电网的瞬时备用功率的方法
US8263276B1 (en) Startup power control in a fuel cell system
US8872392B1 (en) Fuel cell control system
CN112803505B (zh) 分布式电压源变流器协同控制方法及交直流混联微电网
CN113691150A (zh) 能量变换系统及其过温运行控制方法和控制设备
US10468888B2 (en) Control system for solar power plant
JP7181691B2 (ja) 再生可能エネルギーハイブリッド発電システム及びその制御方法
JP7311381B2 (ja) 電力制御装置および電力制御方法、並びに電力供給設備
Irmak et al. A modified droop control method for PV systems in island mode DC microgrid
KR20160060851A (ko) 다수의 에너지 저장 장치로 구성된 전력 제어 시스템 및 그 운영 방법
CN107681649B (zh) 一种控制直流微电网母线电压稳定的方法
JP6768571B2 (ja) 電力制御装置、方法及び発電システム
CN105811449A (zh) 一种柔性直流输电系统无功功率分配方法
JP7419916B2 (ja) 電力取引支援装置および電力取引方法
CN113315162A (zh) 场站级储能系统及其能量管理系统和方法
US20210104763A1 (en) Fuel cell power plant control to prevent reactant starvation during islanded mode of operation
KR102132580B1 (ko) 직류 전압 협조 제어 방법
JP2006067672A (ja) 電源装置
Aboelsoud et al. Cooperative decentralized hierarchical based voltage control of DC microgrids
EP3424119B1 (en) Fuel cell power plant with real and reactive power modes
CN112701733A (zh) 基于lcl滤波器的微电网及其功率分配控制方法
CN108551174B (zh) 一种广义下垂控制方法
Avramidis et al. Predictive control in LV networks: A 3-stage approach for smart sustainable buildings
JP2020025399A (ja) 周波数制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7311381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150