JP7311022B2 - Ａｍｆ、ａｍｆの通信方法、及び基地局装置 - Google Patents

Description

本開示は、アクセスネットワークノード、ユーザ機器、ネットワーク機能ノードおよび制御方法に関する。

モバイル通信技術については、非特許文献１～７に示すように進展が見られる。例えば、非特許文献３には３ＧＰＰ技術仕様（ＴＳ）、特に５Ｇシステムについて記載されている。

3GPP Technical Report (TR) 21.905: "Vocabulary for 3GPP Specifications" V17.0.0 (2020-07) 3GPP TS 23.501: "System architecture for the 5G System (5GS)" V16.5.0 (2020-07) 3GPP TS 23.502: "Procedures for the 5G System (5GS)" V16.5.0 (2020-07) GSM Association Official Document NG.116 - Generic Network Slice Template, v2.0 https://www.gsma.com/newsroom/wp-content/uploads/NG.116-v2.0.pdf 3GPP TR 23.700-40: "Study on enhancement of network slicing; Phase 2" V0.4.0 (2020-06) 3GPP TS 38.300: "NR; NR and NG-RAN Overall Description; Stage-2" V16.2.0 (2020-07) 3GPP TS 38.423: "NG-RAN; Xn Application Protocol (XnAP)" V16.2.0 (2020-07)

以上のような状況を考慮して、本開示の目的は、接続モードのＵＥを誘導することができるアクセスネットワークノード、ユーザ機器、ネットワーク機能ノードおよび制御方法を提供することである。

第１の例示的な態様における、アクセスネットワークノードは、
モビリティ管理用のネットワーク機能ノードから、プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、ユーザ機器（ＵＥ）とのセッションに使用されている第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報を受信する受信手段と、
第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順を、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行する実行手段と、を備える。

第２の例示的な態様における、ユーザ機器（ＵＥ）は、
プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、セッション確立要求またはサービス要求メッセージで、少なくとも１つのネットワークスライス情報および第２のネットワークスライス情報を、アクセスネットワークノードを介してモビリティ管理用のネットワーク機能ノードに送信する送信手段を備え、
前記第２のネットワークスライス情報は、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードとのＰＤＵセッションに使用され、
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報の各々は、前記第２のネットワークスライス情報と異なっており、
前記アクセスネットワークノードがサービスを提供する第１のセルから、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順は、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行される。

第３の例示的な態様における、ユーザ機器（ＵＥ）は、
プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、セッション確立要求またはサービス要求メッセージで、アプリケーションアイデンティティおよび第２のネットワークスライス情報を、アクセスネットワークノードを介してモビリティ管理用のネットワーク機能ノードに送信する送信手段を備え、
前記第２のネットワークスライス情報は、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードとのＰＤＵセッションに使用され、
前記アプリケーションアイデンティティは、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードによって、前記第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報を取得するために使用され、
前記アクセスネットワークノードがサービスを提供する第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順は、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行される。

第４の例示的な態様における、モビリティ管理用のネットワーク機能ノードは、
ユーザ機器（ＵＥ）とのＰＤＵセッションに使用される第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報をアクセスネットワークノードに送信する送信手段を備え、
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報は、前記アクセスネットワークノードによって、第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順を、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行するために使用される。

第５の例示的な態様における、アクセスネットワークノードの制御方法は、
モビリティ管理用のネットワーク機能ノードから、プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、ユーザ機器（ＵＥ）とのセッションに使用されている第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報を受信し、
第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順を、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行する。

第６の例示的な態様における、ユーザ機器（ＵＥ）の制御方法は、
プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、セッション確立要求またはサービス要求メッセージで、少なくとも１つのネットワークスライス情報および第２のネットワークスライス情報を、アクセスネットワークノードを介してモビリティ管理用のネットワーク機能ノードに送信し、
前記第２のネットワークスライス情報は、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードとのＰＤＵセッションに使用され、
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報の各々は、前記第２のネットワークスライス情報と異なっており、
前記アクセスネットワークノードがサービスを提供する第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順は、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行される。

第７の例示的な態様における、ユーザ機器（ＵＥ）の制御方法は、
プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、セッション確立要求またはサービス要求メッセージで、アプリケーションアイデンティティおよび第２のネットワークスライス情報を、アクセスネットワークノードを介してモビリティ管理用のネットワーク機能ノードに送信し、
前記第２のネットワークスライス情報は、モビリティ管理用のネットワーク機能ノードとのＰＤＵセッションに使用され、
前記アプリケーションアイデンティティは、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードによって、前記第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報を取得するために使用され、
前記アクセスネットワークノードがサービスを提供する第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順は、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行される。

第８の例示的な態様における、モビリティ管理用のネットワーク機能ノードの制御方法は、
ユーザ機器（ＵＥ）とのＰＤＵセッションに使用される第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報をアクセスネットワークノードに送信し、
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報は、前記アクセスネットワークノードによって、第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへの前記ＵＥのリダイレクション手順を、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行するために使用される。

本開示によれば、接続モードのＵＥを誘導することができるアクセスネットワークノード、ユーザ機器、ネットワーク機能ノードおよび制御方法を提供することができる。

図１は、第１の実施形態における、ハンドオーバの際にＵＥのアクティブなＰＤＵセッションが解放され得るユースケースを示す図である。 図２は、第１の実施形態における、ＵＥ支援の例示的な方法を示す概略的なタイミング（シグナリング）図である。 図３は、第１の実施形態における、ＵＥ支援の例示的な方法を示す概略的なタイミング（シグナリング）図である。 図４は、第１の実施形態における、ＵＥ支援の例示的な方法を示す概略的なタイミング（シグナリング）図である。 図５は、第１の実施形態における、コアネットワーク支援の例示的な方法を示す概略的なタイミング（シグナリング）図である。 図６は、第１の実施形態における、コアネットワーク支援の例示的な方法を示す概略的なタイミング（シグナリング）図である。 図７は、第１の実施形態における、コアネットワーク支援の例示的な方法を示す概略的なタイミング（シグナリング）図である。 図８は、第１の実施形態に係る、モバイル（セルラーまたは無線）通信システムを示す図である。 図９は、第１実施形態に係る、図８に示されたＵＥ（モバイル機器）の主要な構成要素を示すブロック図である。 図１０は、第１の実施形態に係る、図８に示された例示的な（Ｒ）ＡＮノード（基地局）の主要な構成要素を示すブロック図である。 図１１は、第１の実施形態に係る、図８に示された一般的なコアネットワークノード（または機能）の主要な構成要素を示すブロック図である。

本開示による態様を説明する前に、以下の注釈が与えられる。

（略語）
本開示の目的のために、以下の略語が適用される。
3GPP 3rd Generation Partnership Project
5G 5th Generation
5GC 5G Core Network
5GS 5G System
5G-AN 5G Access Network
AMF Access and Mobility Management Function
AS Application Server
CAG Closed Access Group
CDR Charging Data Record
CHF Charging Function
gNB Next Generation NodeB
GSMA Global System for Mobile Communications Association
NAS Non-Access Stratum
NG-RAN Next Generation Radio Access Network
NR New Radio
NSSAA Network Slice Specific Authentication and Authorisation
NSSAI Network Slice Selection Assistance Information
NSSP Network Slice Selection Policy
PCF Policy Control Function
PDU Protocol Data Unit
PLMN Public Land Mobile Network
RACH Random Access Channel
RAN Radio Access Network
RAT Radio Access Technology
RRC Radio Resource Control
S-AMF Source AMF
S-NSSAI Single Network Slice Selection Assistance Information
S-RAN Source RAN
SMF Session Management Function
TA Tracking Area
T-AMF Target AMF
T-RAN Target RAN
UDM Unified Data Management
UDR Unified Data Repository
UE User Equipment
URLLC Ultra Reliable and Low Latency Communications
URSP UE Route Selection Policy

（定義）
本開示の目的において、３ＧＰＰ Ｔｅｃｈｎｉｃａｌ Ｒｅｐｏｒｔ（ＴＲ） ２１．９０５：“Vocabulary for 3GPP Specifications” V17.0.0 (2020-07)（以下、３ＧＰＰ ＴＲ ２１．９０５という。）に記載されている用語および定義が適用される。３ＧＰＰ ＴＲ ２１．９０５で同じ用語の定義があったとしても、本明細書で定義された用語が、優先される。

（関連技術）
３ＧＰＰリリース１５及びリリース１６で定義されているネットワークスライス機能は、オペレータ及び業種に対して、非常に多様な通信サービスを可能にしている。ネットワークスライスの商業的可能性を高めるために、ＧＳＭＡ ５ＧＪＡは、ＧＳＭ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ Ｏｆｆｉｃｉａｌ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ ＮＧ．１１６－Ｇｅｎｅｒｉｃ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｓｌｉｃｅ Ｔｅｍｐｌａｔｅ，ｖ２．０を導入しており、そこからいくつかのネットワークスライスタイプの記述を導き出すことができる。Ｇｅｎｅｒｉｃ Ｓｌｉｃｅ Ｔｅｍｐｌａｔｅ（ＧＳＴ）のパラメータの中には、最終顧客に提供されるサービスのパラメータと境界線の定義を明示的に示しているものがある。ただし、これらの境界線とパラメータのいくつかの実施は、５ＧＳではまだサポートされていない。

ネットワークスライスの拡張に関するＳＡ２研究フェーズ２は、ＧＳＴパラメータの実施のサポートを提供する上で埋める必要のあるギャップと、これらのギャップに対処するための適切なソリューションを特定することを目的としている。

ＲＡＮは拡張ネットワークスライシングに関するＳＡ２研究の進展に追従し、ＲＡＮはＲＡＮスライシングの拡張に関する独自の研究項目に同意した。その目的は、以下の点でネットワークスライスのＲＡＮサポートの拡張について検討することである。
１．ＵＥが、意図したスライスをサポートするセルへの高速アクセスを可能にするメカニズムの検討
ａ．ネットワーク制御下でのスライスベースのセル再選択
ｂ．スライスベースのＲＡＣＨ設定またはアクセスバーリング
なお、既存のメカニズムがこのシナリオまたは要件を満たすか否かが検討され得る。
２．サービスの継続性をサポートするための必要性とメカニズムの検討
ａ．ＲＡＴ内ハンドオーバによるサービス中断に関する。例えばターゲットｇＮＢがＵＥの進行中スライスをサポートしない場合において、スライスリマッピング、フォールバックおよびデータ転送手順を検討する。ＳＡ２との調整が必要とされる。

図１は、ＵＥのネットワークスライス上のアクティブなＰＤＵセッションを持つネットワークスライスをターゲットセルがサポートしていない場合に、ハンドオーバ時においてＵＥのアクティブなＰＤＵセッションが解放される際のユースケースを示す。次のユースケースが考えられる。
－ＵＥはＳ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、およびＳ－ＮＳＳＡＩ－４に登録され、ＵＥは接続モードである。つまり、ＵＥは、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３でアクティブなＰＤＵセッションを使用している。
－Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３は、（３ＧＰＰ仕様の現在の合意による）ＰＬＭＮ全体で均一にサポートされているわけではない。
－ＵＥは、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするＣｅｌｌ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－４をサポートするＣｅｌｌ－２のカバレッジに向かって、現在の登録エリアの端に向かって移動している。
－Ｃｅｌｌ－１とＣｅｌｌ－２の両方のセルは、ハンドオーバのターゲットセルとして適格である。

問題：関連技術では、図１に示すように、ターゲットセルＣｅｌｌ－１またはＣｅｌｌ－２は、ＵＥがアクティブなＰＤＵセッションを持つネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３をサポートしていないため、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッションは、ターゲットセルＣｅｌｌ－１またはＣｅｌｌ－２へのハンドオーバ時に解放される。本開示のための問題の１つは、ネットワークスライス上のアクティブなＰＤＵセッションを有するネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が、ターゲットセルによってサポートされない場合に、サービスの継続性をサポートするために、接続モード（例えば、ハンドオーバ）のＵＥをターゲットセルにどのように誘導するかである。

（態様の説明）
本開示は、各例における複数の態様および変形例について説明する。これらの態様および変形例は、互いに任意に組み合わせることができる。

本開示は、通信システムに関する。本開示は、第３世代パートナーシッププロジェクト（３ＧＰＰ）標準またはその等価物もしくは派生物に従って動作する無線通信システムおよびその装置に、排他的ではないが特に関連性を有する。本開示は、いわゆる「５Ｇ」（または「次世代」）システムにおけるネットワークスライスおよびハンドオーバと排他的ではないが、特に関連性がある。

別の観点から、本開示は、ハンドオーバにおけるサービス継続支援のために、ＵＥまたはネットワークによる代替ネットワークスライスの提供を提案する。現在のネットワークスライス上でアクティブなＰＤＵセッションを持つ現在のネットワークスライスがターゲットセルでサポートされていない場合に、ハンドオーバ時において代替ネットワークスライスへＰＤＵセッションを転送する方法を提案する。これにより、アクティブなＰＤＵセッションを持つネットワークスライスがターゲットセルでサポートされていない、または許可されていない場合において、サービスの継続性を向上させることができる。

（第１の実施形態）
以下、添付図面を参照して、本開示の第１の実施形態について説明する。以下の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、本開示または本開示の適用および使用を制限することを意図していない。さらに、本開示の先行する背景または以下の詳細な説明において提示された理論に拘束される意図はない。

（ソリューション１－ＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスを用いたＵＥの支援）
ソリューション１は、現在のネットワークスライス上でアクティブなＰＤＵセッションを持つ現在のネットワークスライスがターゲットセルでサポートされていない場合、ハンドオーバ時において代替ネットワークスライスへのＰＤＵセッション転送を提案する。
現在のネットワークスライス上のアクティブなＰＤＵセッションを代替ネットワークスライスに転送することで、サービスの継続性を向上させることができ、これによりＰＤＵセッションを解放する代わりに、サービスの継続性を維持できる。このソリューションでは、確立されているＰＤＵセッションのための代替ネットワークスライスが、ＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージの中の新しいパラメータとしてＵＥによって提供され、その後、ＡＭＦは、潜在的なＸｎおよびＮ２ハンドオーバを支援するために、これらの代替ネットワークスライスをさらにＲＡＮノードに提供する。

図２は、ＸｎハンドオーバにおけるＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスを用いたＵＥ支援の例示的方法を示す概略タイミング（シグナリング）図である。

１）ＰＤＵセッション確立要求／サービス要求（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３，代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）：ＵＥ１０１のアプリケーションにはサービスが必要である。ＵＥ１０１は、ＵＥポリシー内のＵＲＳＰ（ＵＥ Ｒｏｕｔｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）ルール内のＮＳＳＰ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｓｌｉｃｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）をチェックし、アプリケーションがサービスを受信可能なネットワークスライス（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２など）を発見する。ＵＥ１０１は、これらすべてのネットワークスライスに登録される。ＵＥ１０１は、アプリケーションからの要求に基づいて、例えば、ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３でのＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージをＡＭＦ１０４に送信する。ＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージ（ＰＤＵセッションが確立または再活性化される）に含まれるネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３に加えて、ＵＥ１０１は、ＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージにも、新しいパラメータ「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」を含める。ＵＥ１０１は、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３以外の、ＵＥ１０１においてアプリケーションを必要とするサービス（例えば、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２）とも互換性のあるネットワークスライスを配置する。

新しいパラメータは、代替Ｓ‐ＮＳＳＡＩの中で優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。例えば、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータが代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２として設定されている場合、ＵＥ１０１はＳ－ＮＳＳＡＩ－３の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩとして、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２ではなくＳ－ＮＳＳＡＩ－１の使用を希望していることを意味する。この新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」、またはＵＥ１０１内のＮＳＳＰ／ＵＲＳＰルールに基づいてＵＥ１０１内のアプリケーションを必要とするサービスが扱うことができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。「代替ネットワークスライス」は、利用可能であれば、ＵＥ１０１においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩとすることもできる。「代替ネットワークスライス」は、ＵＥ１０１によって他のＮＡＳメッセージを介してネットワークに配信され得る。

一例では、ＡＭＦ１０４は、３ＧＰＰ技術仕様（ＴＳ）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２：“Procedures for the 5G System (5GS)” V16.5.0 (2020-07)（以下、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２という。）に記載されているように、登録手順中、またはＡＭＦへの加入者データ更新通知手順中に、加入済みＮＳＳＡＩにおけるＳ－ＮＳＳＡＩごとの代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを取得してもよい。この場合、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿Ｇｅｔサービスは登録手順中に使用され、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿ＮｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎサービスはＡＭＦへの加入者データ更新通知手順中に使用される。

別の例では、ＳＭＦ１０４は、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、登録手順中、またはＳＭＦ１０４への加入者データ更新通知手順中に、加入済みＮＳＳＡＩにおけるＳ－ＮＳＳＡＩごとに代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを取得してもよい。この場合、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿Ｇｅｔサービスは登録手順中に使用され、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿ＮｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎサービスはＳＭＦへの加入者データ更新通知手順中に使用される。

２）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３でのＰＤＵセッション確立。

３）Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３，代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッション確立手順の最後に、ＡＭＦ１０４は、ＰＤＵセッションが確立された現在のネットワークスライス（例えば、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）のパラメータを含むＮ２メッセージ（または、ＡＭＦ１０４とＲＡＮノードとの間のＮ２インタフェース上の他のメッセージ）をソースＲＡＮ（Ｓ－ＲＡＮ）ノード１０２に送信する。代替ネットワークスライスがあれば、新しい「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータの中に、例えば、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２などを含む。

新しいパラメータは、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩの中で優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。Ｎ２メッセージ内のこの新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」またはＵＥ１０１内のアプリケーションを必要とするサービスが扱うことができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。ＡＭＦ１０４がＮ２メッセージの「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータに含む代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２は、ＡＭＦ１０４がＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージでＵＥ１０１から受信したものである。「代替ネットワークスライス」は、利用可能であれば、ＡＭＦ１０４またはＵＤＭ／ＵＤＲ１０５におけるデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。ＡＭＦ１０４が代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを含むＮ２メッセージをＳ－ＲＡＮノード１０２に送信すると、ＡＭＦ１０４は、ＰＤＵセッションに関連付けられたＳＭＦ１０４が任意の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩからアクセス可能であることを確認することができる。

４）ある段階で、ハンドオーバが必要となる。ＵＥ１０１がアクティブなＰＤＵセッションを持つＳ－ＮＳＳＡＩ－３をサポートするターゲットセルがない。しかしながら、代替ネットワークスライス、例えば代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルがある。

５）代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルへのハンドオーバ。Ｓ－ＲＡＮノード１０２は、代替ネットワークスライスの一つ、例えば代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルを選択する。ターゲットセルのいずれかで代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１または代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２のみが利用可能な場合、ターゲットセルを選択する際には、Ｓ－ＲＡＮノード１０２で代替ネットワークスライス間の優先度を考慮する必要がある。代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１と代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２の両方がターゲットセルで利用可能な場合、Ｓ－ＲＡＮノード１０２は、優先度を考慮して代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択する。

６）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１でのＰＤＵセッション修正。－ＡＭＦ１０４は、現在のＳ－ＮＳＳＡＩつまり、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３を代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１に置き換えるＰＤＵセッション修正手順をトリガする。この手順の間にＳ－ＮＳＳＡＩが交換されるので、ＳＭＦ１０４はＰＣＦおよび／またはＣＨＦ（Ｃｈａｒｇｉｎｇ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）に連絡して、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３のＣＤＲと、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１のＣＤＲとの別々のＣＤＲを発行してもよい。

７）ＰＤＵセッション修正手順の間に、ＡＭＦ１０４がＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード１０３に送るとき、Ｎ２メッセージは以下のパラメータを含む。

Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、元のＳ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２、ＮＡＳメッセージ（ＰＤＵセッションＩＤ、Ｎ１ ＳＭコンテナ（ＰＤＵセッション修正コマンド（新規Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１））））－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１を交換するためのＰＤＵセッション修正手順の間、ＡＭＦ１０４はターゲットＲＡＮ（Ｔ－ＲＡＮ）ノード１０３にＮ２メッセージを送信してもよい。ＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスと共に、ＡＭＦ１０４は、Ｎ２メッセージ（またはＡＭＦ１０４とＲＡＮノードとの間のＮ２インタフェース上の他の任意のメッセージ）に２つの新しいパラメータを含む。
－元のＳ－ＮＳＳＡＩ －ＡＭＦ１０４は、このパラメータに、ＰＤＵセッションが最後のハンドオーバにおいて代替ネットワークスライスの一つに転送された初期のネットワークスライス、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３を配置する。この新しいパラメータは、「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「元のネットワークスライス」、「初期のネットワークスライス」、「初期のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「ＵＥが要求したＳ－ＮＳＳＡＩ」、または３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、ＰＤＵセッション確立手順でＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの名称または表記と呼ぶことができる。
－代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ －ＡＭＦ１０４は、ＵＥ１０１からＰＤＵセッション確率要求メッセージまたはサービス要求メッセージとともに受信した残りの代替ネットワークスライスの１つ、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－２をこのパラメータに配置する。代替ネットワークスライスは、利用可能であればＡＭＦ１０４またはＵＤＭ／ＵＤＲ１０５においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。

代替Ｓ－ＮＳＳＡＩは、ハンドオーバ手順の成功後にＰＤＵセッションに使用される代替ネットワークスライスを示すこともできる。

８）ＰＤＵセッション修正手順の間に、ＳＭＦ１０４が（Ｔ－ＲＡＮノードインタフェースに対するＡＭＦ１０４上のＮ２メッセージ内の）ＡＭＦ１０４およびＴ－ＲＡＮノード１０３を介してＵＥ１０１にＰＤＵセッション修正コマンドを送信するとき、ＰＤＵセッション修正コマンドは、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に置き換えられたことをＵＥ１０１に知らせるために、新しいＳ－ＮＳＳＡＩパラメータ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）を含む。Ｔ－ＲＡＮノード１０３は、（Ｔ－ＲＡＮノードインタフェースに対するＡＭＦ１０４上のＮ２メッセージ内の）ＡＭＦ１０４を介してＳＭＦ１０４から受信したＰＤＵセッション修正コマンドを、ＵＥ１０１に送信する。この情報を用いて、ＵＥ１０１は、ＵＥ１０１におけるネットワークスライス状態を更新する。

一例では、ＡＭＦ１０４は、ＰＤＵセッション修正メッセージをＵＥ１０１に送信する代わりに、Ｔ－ＲＡＮノード１０３を介してＵＥ１０１にＵＥ設定更新メッセージを送信し、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に置き換えられたことをＵＥ１０１に知らせてもよい。

９）また後のある段階で、ハンドオーバが必要となる。ターゲットセルを選択する際に、異なるネットワークスライスをサポートする複数の適格セルが存在する場合、Ｔ－ＲＡＮノード１０３は、以下の優先順位でターゲットセルを選択することができる。
－「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」 －Ｔ－ＲＡＮノード１０３は、ターゲットセルを選択する際に、最初に元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）を優先することができる。これにより、ＰＤＵセッションが最初に確立されたネットワークスライスにＰＤＵセッションを戻すことができる。当該ネットワークスライスが、ＰＤＵセッションに最適なネットワークスライスである可能性があるためである（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３）。
－現在のネットワークスライス －ターゲットセルが元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）をサポートしていない場合、Ｔ－ＲＡＮノード１０３は、ＰＤＵセッションが現在アクティブである現在のネットワークスライス、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルを選択することが好ましい。
－「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」 －元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）または現在のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）をサポートするターゲットセルが存在しない場合、Ｔ－ＲＡＮノード１０３は、利用可能であれば、代替ネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－２を優先することができる。

（ソース／ターゲット）ＲＡＮノードは、ターゲットセルを選択する際に別の順序を適用してもよいことに留意されたい。例えば、最初に、アクティブなＰＤＵセッションを有する現在のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）をサポートするターゲットセルに優先順位を与え、次に、利用可能であれば元のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）、利用可能であれば最後に、別のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）に優先順位を与える。（ソース／ターゲット）ＲＡＮノードは、他の任意の順序、例えば、元のネットワークスライス、現在のネットワークスライス、および代替のネットワークスライスの間における、オペレータに定義されたまたは設定された順序を優先順位に適用してもよい。

図２は、ハンドオーバ中のＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスによるＵＥ１０１支援についてのソリューションを示すが、ステップ６、並びにステップ７およびステップ８は、ＰＤＵセッションを解放せずにアクティブなＰＤＵセッション上でＳ－ＮＳＳＡＩを交換するために、以下の場合にのみ使用できることにも留意されたい。
－ＡＭＦ／ＳＭＦ１０４によって、またはＮＷＤＡＦ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｄａｔａ Ａｎａｌｙｔｉｃｓ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）経由で検出されるスライスの輻輳。アクティブなＰＤＵセッションに使用されるＳ－ＮＳＳＡＩによって示されるネットワークスライスが輻輳した場合、ＡＭＦ／ＳＭＦ１０４は、輻輳の少ないネットワークスライスを示すことによって、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩを別のＳ－ＮＳＳＡＩに交換するステップ６を開始してもよい。この動作により、ＡＭＦ／ＳＭＦ１０４は、輻輳したネットワークスライス上のトラフィックを低減することができる。
－加入者データからのＳ－ＮＳＳＡＩの取り消し。アクティブなＰＤＵセッションに関連付けられたＳ－ＮＳＳＡＩがＵＤＭ１０５内の加入者データから引き出されると、この加入者データ更新がＡＭＦ１０４に報告される。この場合、ＡＭＦ１０４は、関連するＰＤＵセッションを解放するのではなく、ステップ６を開始して、加入者データにおいて引き出されているＳ－ＮＳＳＡＩを別のＳ－ＮＳＳＡＩに交換してもよい。この動作により、アクティブなＰＤＵセッションが存続する可能性があるため、ＡＭＦ／ＳＭＦ１０４は、より良いサービス体験を提供することができる。
－ネットワークスライス固有の認証および認証の失敗。アクティブなＰＤＵセッションに関連付けられたＳ－ＮＳＳＡＩに対するネットワークスライス固有の（再）認証および（再）認可が失敗した場合、ＡＭＦ１０４は、関連付けられたＰＤＵセッションを解放するのではなく、ステップ６を開始して、ネットワークスライス固有の認証および認可について失敗したＳ－ＮＳＳＡＩを別のＳ－ＮＳＳＡＩに交換してもよい。この動作により、アクティブなＰＤＵセッションが存続する可能性があるため、ＡＭＦ／ＳＭＦ１０４は、より良いサービス体験を提供することができる。
－ネットワークスライス固有の認証と認可の取り消し。アクティブなＰＤＵセッションに関連付けられたＳ－ＮＳＳＡＩに対するネットワークスライス固有の（再）認証および（再）許可が取り消されると、ＡＭＦ１０４は、関連付けられたＰＤＵセッションを解放するのではなく、ステップ６を開始して、ネットワークスライス固有認証および許可について取り消されたＳ－ＮＳＳＡＩを別のＳ－ＮＳＳＡＩに交換してもよい。この動作により、アクティブなＰＤＵセッションが存続する可能性があるため、ＡＭＦ／ＳＭＦ１０４は、より良いサービス体験を提供することができる。

また、この代替案は、本開示における他のユースケース／ソリューションに適用できることに留意されたい。

図３は、Ｎ２ハンドオーバにおけるＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスを用いたＵＥ支援の例示的方法を示す概略タイミング（シグナリング）図である（ユースケース１）。ユースケース１では、Ｎ２ハンドオーバ後のターゲットＡＭＦ（Ｔ－ＡＭＦ）における登録処理中に、ターゲットセル内の代替ネットワークスライスを許可ネットワークスライスとして再確認する。

１）ＰＤＵセッション確立要求／サービス要求（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３，代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）：ＵＥ２０１のアプリケーションはサービスを必要とする。ＵＥ２０１は、ＵＥポリシー内のＵＲＳＰ（ＵＥ Ｒｏｕｔｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）ルールにおけるＮＳＳＰ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｓｌｉｃｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）をチェックし、アプリケーションがサービスを受信可能なネットワークスライス（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２など）を発見する。ＵＥ２０１は、これらすべてのネットワークスライスに登録される。ＵＥ２０１は、アプリケーションからの要求に基づいて、例えば、ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージをソースＡＭＦ（Ｓ－ＡＭＦ）２０４に送信する。ＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージ（ＰＤＵセッションが確立または再活性化される）に含まれるネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３に加えて、ＵＥ２０１は、ＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージに新しいパラメータの「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」も含める。このパラメータにおいて、ＵＥ２０１は、アプリケーションを必要とするサービスとも互換性のあるネットワークスライス（例えば、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２）をＵＥ２０１に配置する。

新しいパラメータは、代替Ｓ‐ＮＳＳＡＩ間の優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。例えば、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータが代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２として設定されている場合、ＵＥ２０１は、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩとしてＳ－ＮＳＳＡＩ－２ではなくＳ－ＮＳＳＡＩ－１の使用を希望していることを意味する。この新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」、またはＵＥ２０１内のアプリケーションを必要とするサービスがＵＥ２０１のＮＳＳＰ／ＵＲＳＰルールに基づいて処理することができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。「代替ネットワークスライス」は、可能であれば、ＵＥ２０１においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。「代替ネットワークスライス」は、ＵＥ２０１によって他のＮＡＳメッセージを介してネットワークに配信され得る。

一例では、ＡＭＦ２０４は、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、登録手順中、またはＡＭＦへの加入者データ更新通知手順中に、加入者ＮＳＳＡＩにおけるＳ－ＮＳＳＡＩ毎の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを取得することができる。この場合、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿Ｇｅｔサービスは登録手順中に使用され、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿Ｎｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎサービスは、ＡＭＦへの加入者データ更新通知中に使用される。

別の例では、ＳＭＦは、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、登録手順中またはＳＭＦへの加入者データ更新通知手順中に、加入したＮＳＳＡＩ内のＳ－ＮＳＳＡＩごとに代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを取得することができる。この場合、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿Ｇｅｔサービスは登録手順中に使用され、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿Ｎｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎサービスは、ＡＭＦへの加入者データ更新通知中に使用される。

２）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３でのＰＤＵセッション確立。

３）Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上でのＰＤＵセッション確立手順の終了時に、ソースＡＭＦ（Ｓ－ＡＭＦ）２０４は、Ｓ－ＲＡＮノード２０２に、ＰＤＵセッションが確立された現在のネットワークスライス（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３）のパラメータを含むＮ２メッセージ（または、Ｓ－ＡＭＦ２０４とＳ－ＲＡＮノード２０２との間のＮ２インタフェース上の他のメッセージ）を送信する。また、代替ネットワークスライスがあれば、新しい「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータの中に、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１やＳ－ＮＳＳＡＩ－２などの代替ネットワークスライスを含む。

新しいパラメータは、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩの中で優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。Ｎ２メッセージ内のこの新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」、またはＵＥ２０１内のアプリケーションを必要とするサービスが扱うことができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。Ｓ－ＡＭＦ２０４がＮ２メッセージの「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータに含む代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２は、Ｓ－ＡＭＦ２０４がＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージでＵＥ２０１から受信したものである。「代替ネットワークスライス」は、利用可能であれば、Ｓ－ＡＭＦ２０４またはＵＤＭ／ＵＤＲ２０６においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。

Ｓ－ＡＭＦ２０４が代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを含むＮ２メッセージをＳ－ＲＡＮノード２０２に送信するとき、Ｓ－ＡＭＦ２０４は、ＰＤＵセッションに関連するＳＭＦが任意の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩからアクセス可能であることを確認することができる。

４）ある段階で、ハンドオーバが必要となる。ＵＥ２０１がアクティブなＰＤＵセッションを持つＳ－ＮＳＳＡＩ－３をサポートするターゲットセルがない。しかしながら、代替ネットワークスライス、例えば、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルがある。

５）代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルへのハンドオーバ。Ｓ－ＲＡＮノード２０２は、代替ネットワークスライスの一つ、例えば代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルを選択する。ターゲットセルのいずれかで代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１または代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２のみが利用可能な場合、ターゲットセルを選択する際には、Ｓ－ＲＡＮノード２０２で代替ネットワークスライス間の優先度を考慮する必要がある。代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１と代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２の両方がターゲットセルで利用可能な場合、Ｓ－ＲＡＮノード２０２は、優先度を考慮して代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択する。Ｎ２ハンドオーバ中に、Ｓ－ＡＭＦ２０４は、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３および代替のＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２をＴ－ＡＭＦ２０５に転送する。

６）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、Ｔ－ＡＭＦ２０５での登録。登録手順では、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１が許可されたネットワークスライスとして再確認される。

７）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１でのＰＤＵセッション修正。－Ｔ－ＡＭＦ２０５は、現在のＳ－ＮＳＳＡＩ、すなわちＳ－ＮＳＳＡＩ－３を代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１に置き換えるＰＤＵセッション修正変更をトリガする。

この手順の間にＳ－ＮＳＳＡＩが交換されるため、ＳＭＦはＰＣＦおよび／またはＣＨＦに連絡して、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３のＣＤＲと、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１のＣＤＲとの別々のＣＤＲを発行してもよい。

８）ＰＤＵセッション修正手順の間に、Ｔ－ＡＭＦ２０５がＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード２０３に送るとき、Ｎ２メッセージは次のパラメータを含む。

Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、元のＳ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２、ＮＡＳメッセージ（ＰＤＵセッションＩＤ、Ｎ１ ＳＭコンテナ（ＰＤＵセッション修正コマンド（新規Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１））））代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１上のＰＤＵセッション修正の間に、Ｔ－ＡＭＦ２０５はＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード２０３に送信してもよい。ＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスと共に、Ｔ－ＡＭＦ２０５はまた、Ｔ－ＲＡＮノード２０３へのＮ２メッセージ（またはＴ－ＡＭＦ２０５とＴ－ＲＡＮノード２０３との間のＮ２インタフェース上の任意の他のメッセージ）に２つの新しいパラメータを含む。
－元のＳ－ＮＳＳＡＩ －Ｔ－ＡＭＦ２０５は、このパラメータに、ＰＤＵセッションが最後のハンドオーバにおいて代替ネットワークスライスの一つに転送された初期ネットワークスライス、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３を配置する。この新しいパラメータは、「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「元のネットワークスライス」、「初期のネットワークスライス」、「初期のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「ＵＥが要求したＳ－ＮＳＳＡＩ」、または、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、ＰＤＵセッション確立手順でＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。
－代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ －Ｔ－ＡＭＦ２０５は、このパラメータに、ＵＥ２０１からのＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージとともに受信した残りの代替ネットワークスライスの中の１つ、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－２を配置する。代替ネットワークスライスは、利用可能であれば、Ｔ－ＡＭＦ２０５またはＵＤＭ／ＵＤＲ２０６においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。

代替Ｓ－ＮＳＳＡＩは、ハンドオーバ手順の成功後にＰＤＵセッションに使用される代替ネットワークスライスを示すこともできる。

９）ＰＤＵセッション修正手順の間、ＳＭＦがＴ－ＡＭＦ２０５およびＴ－ＲＡＮノード２０３を介して（Ｔ－ＡＭＦ２０５上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースへのＮ２メッセージ内で）ＵＥ２０１にＰＤＵセッション修正コマンドを送信するとき、ＰＤＵセッション修正コマンドは、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に置き換えられたことをＵＥ２０１に知らせるために、新しいＳ－ＮＳＳＡＩパラメータ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）を含む。Ｔ－ＲＡＮノード２０３は、Ｔ－ＡＭＦ２０５を介して（Ｔ－ＡＭＦ２０５上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースへのＮ２メッセージ内で）受信したＰＤＵセッション修正コマンドを、ＳＭＦからＵＥ２０１に送信する。この情報を用いて、ＵＥ２０１は、ＵＥ２０１におけるネットワークスライス状態を更新する。一例では、ＰＤＵセッション修正メッセージをＵＥ２０１に送信する代わりに、Ｔ－ＡＭＦ２０５は、Ｔ－ＲＡＮノード２０３を介してＵＥ２０１にＵＥ設定更新メッセージを送信し、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に置き換えられたことをＵＥ２０１に知らせることができる。

１０）また後のある段階で、ハンドオーバが必要となる。ターゲットセルを選択するとき、複数の適格セルが存在する場合、Ｔ－ＲＡＮノード２０３は、以下の優先順位でターゲットセルを選択することができる。
－「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」 －Ｔ－ＲＡＮノード２０３は、ターゲットセルを選択する際に、最初に元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）を優先してもよい。これにより、ＰＤＵセッションが最初に確立されたネットワークスライスにＰＤＵセッションを戻すことができる。当該ネットワークスライスが、ＰＤＵセッションに最適なネットワークスライスである可能性があるためである。
－現在のネットワークスライス －ターゲットセルが元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）をサポートしていない場合、Ｔ－ＲＡＮノード２０３は、ＰＤＵセッションが現在アクティブである現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択することが好ましい。
－「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」 －元のネットワークスライスまたは現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセルが存在しない場合、Ｔ－ＲＡＮノード２０３は、利用可能であれば、代替のネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－２を優先することができる。

ＲＡＮノード（Ｓ－ＲＡＮ及びＴ－ＲＡＮの両方）は、ターゲットセルを選択する際に、代替の順序を適用することができることに留意されたい。例えば、最初に、アクティブなＰＤＵセッション有する現在のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）をサポートするターゲットセルに優先順位を与え、次に、利用可能であれば、元のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）に優先順位を与え、利用可能であれば、最後に、代替のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）に優先順位を与える。ＲＡＮノードは、他の任意の順序、例えば、元のネットワークスライス、現在のネットワークスライス、および代替のネットワークスライスの間でオペレータに定義されるまたは設定された順序を優先順位に適用してもよい。

図４は、Ｎ２ハンドオーバにおけるＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスを用いたＵＥ支援の例示的方法を示す概略タイミング（シグナリング）図である（ユースケース２）。ユースケース２では、Ｎ２ハンドオーバ後のＴ－ＡＭＦ３０５における登録処理中に、ターゲットセル内の代替ネットワークスライスが許可ネットワークスライスとして再確認されない。この場合、Ｔ－ＡＭＦ３０５は、ＰＤＵセッションを、利用可能であれば別の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）または新しい登録エリア内のデフォルトネットワークスライスに転送してもよい。

１）ＰＤＵセッション確立要求／サービス要求（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３，代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）－ＵＥ３０１のアプリケーションはサービスを必要とする。ＵＥ３０１は、ＵＥポリシー内のＵＲＳＰ（ＵＥ Ｒｏｕｔｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）ルール内のＮＳＳＰ （Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｓｌｉｃｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）をチェックし、アプリケーションがサービスを受信可能なネットワークスライス（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２など）を発見する。ＵＥ３０１は、これらすべてのネットワークスライスに登録される。ＵＥ３０１は、アプリケーションからの要求に基づいて、例えば、ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３でＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージをＳ－ＡＭＦ３０４に送信する。ＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージ（ＰＤＵセッションが確立、または再活性化される）に含まれるネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３に加えて、ＵＥ３０１はＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージにも新しいパラメータ「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」を含め、ＵＥ３０１は、ＵＥ３０１においてアプリケーションを必要とするサービスとも互換性のあるネットワークスライス（例えば、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２）を配置する。

新しいパラメータは、代替Ｓ‐ＮＳＳＡＩ間の優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。例えば、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータが代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２として設定されている場合、ＵＥ３０１はＳ－ＮＳＳＡＩ－３の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩとしてＳ－ＮＳＳＡＩ－２ではなくＳ－ＮＳＳＡＩ－１の使用を希望していることを意味する。この新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」、またはＵＥ３０１内のアプリケーションを必要とするサービスがＵＥ３０１のＮＳＳＰ／ＵＲＳＰルールに基づいて処理することができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。代替ネットワークスライスは、可能であれば、ＵＥ３０１においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。代替ネットワークスライスは、ＵＥ３０１によって、他のＮＡＳメッセージを介してネットワークに配信され得る。

一例では、Ｓ－ＡＭＦ３０４は、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、登録手順中、またはＡＭＦへの加入者データ更新通知手順中に、加入したＮＳＳＡＩ内のＳ－ＮＳＳＡＩごとに代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを取得することができる。この場合、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿Ｇｅｔサービスは登録手順中に使用され、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿ＮｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎサービスはＡＭＦへの加入者データ更新通知手順中に使用される。

別の例では、ＳＭＦは、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、登録手順中またはＳＭＦへの加入者データ更新通知手順中に、加入したＮＳＳＡＩ内のＳ－ＮＳＳＡＩごとの代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを取得することができる。この場合、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿Ｇｅｔサービスは登録手順中に使用され、Ｎｕｄｍ＿ＳＤＭ＿ＮｏｔｉｆｉｃａｔｉｏｎサービスはＡＭＦへの加入者データ更新通知手順中に使用される。

２）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３でのＰＤＵセッション確立。

３）Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上でのＰＤＵセッション確立手順の終了時に、Ｓ－ＡＭＦ３０４は、Ｓ－ＲＡＮノード３０２に、ＰＤＵセッションが確立された現在のネットワークスライス（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３）のパラメータを含むＮ２メッセージ（またはＳ－ＡＭＦ３０４とＳ－ＲＡＮノード３０２との間のＮ２インタフェース上の他のメッセージ）を送信する。また、代替ネットワークスライスがあれば、新しい「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータの中に、例えば、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２などを含む。

新しいパラメータは、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩの中で優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。Ｎ２メッセージ内のこの新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」、またはＵＥ３０１内のアプリケーションを必要とするサービスが扱うことができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的とするパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。ＡＭＦ３０４がＮ２メッセージの「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータに含む代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２は、ＡＭＦ３０４がＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージでＵＥ３０１から受信したものである。代替ネットワークスライスは、利用可能であれば、Ｓ－ＡＭＦ３０４またはＵＤＭ／ＵＤＲ３０６においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。Ｓ－ＡＭＦ３０４が代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを含むＮ２メッセージをＳ－ＲＡＮノード３０２に送信するとき、Ｓ－ＡＭＦ３０４は、ＰＤＵセッションに関連するＳＭＦが任意の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩからアクセス可能であることを確認することができる。

４）ある段階で、ハンドオーバが必要となる。ＵＥ３０１がアクティブなＰＤＵセッションを持つＳ－ＮＳＳＡＩ－３をサポートするターゲットセルがない。しかしながら、代替ネットワークスライス、例えば、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルがある。

５）代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルへのハンドオーバ。Ｓ－ＲＡＮノード３０２は、代替ネットワークスライスの一つ、例えば代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルを選択する。ターゲットセルのいずれかで代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１または代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２のみが利用可能な場合、ターゲットセルを選択する際には、Ｓ－ＲＡＮノード３０２で代替ネットワークスライス間の優先度を考慮する必要がある。代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１と代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２の両方がターゲットセルで利用可能な場合、Ｓ－ＲＡＮノード３０２は、優先度を考慮して代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択する。Ｎ２ハンドオーバ中に、Ｓ－ＡＭＦ３０４は、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３および代替のＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２をＴ－ＡＭＦ３０５に転送する。

６）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、Ｔ－ＡＭＦ３０５での登録。登録手順では、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１が許可されたネットワークスライスとして再確認しない。

７）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２またはデフォルトＳ－ＮＳＳＡＩでのＰＤＵセッション修正－代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１は新しい登録エリアで許可されたネットワークスライスではないため、Ｔ－ＡＭＦ３０５は、別の代替ネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）またはデフォルトネットワークスライスでＰＤＵセッション変更手順をトリガする。この手順中にＳ－ＮＳＳＡＩが交換されるため、ＳＭＦはＰＣＦおよび／またはＣＨＦに連絡して、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３のＣＤＲと、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２またはデフォルトのネットワークスライスのＣＤＲとの別々のＣＤＲを発行してもよい。

８）ＰＤＵセッション修正手順の間に、Ｔ－ＡＭＦ３０５がＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード３０３に送るとき、Ｎ２メッセージは次のパラメータを含む。

Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２／デフォルトＳ－ＮＳＳＡＩ、元のＳ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、ＮＡＳメッセージ（ＰＤＵセッションＩＤ、Ｎ１ ＳＭコンテナ（ＰＤＵセッション修正コマンド（新規Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１））））－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２／デフォルトＳ－ＮＳＳＡＩでのＰＤＵセッション修正中に、Ｔ－ＡＭＦ３０５はＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード３０３に送信してもよい。ＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスと共に、Ｔ－ＡＭＦ３０５はまた、Ｔ－ＲＡＮノード３０３へのＮ２メッセージ（またはＡＭＦ３０５とＲＡＮノード３０３との間のＮ２インタフェース上の任意の他のメッセージ）に２つの新しいパラメータを含む。
－元のＳ－ＮＳＳＡＩ －Ｔ－ＡＭＦ３０５は、このパラメータに、ＰＤＵセッションが最後のハンドオーバにおいて代替ネットワークスライスの一つに転送された初期ネットワークスライス、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３を配置する。この新しいパラメータは、「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「元のネットワークスライス」、「初期のネットワークスライス」、「初期のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「ＵＥが要求したＳ－ＮＳＳＡＩ」、または、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、ＰＤＵセッション確立手順でＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことできる。
－代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ －Ｔ－ＡＭＦ３０５は、ＵＥ３０１からのＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージとともに受信した残りの代替ネットワークスライスのうちの一つをこのパラメータに配置する（例えば、この場合、Ｔ－ＡＭＦ３０５への登録時に拒絶されたＳ－ＮＳＳＡＩ－１は、依然として代替Ｓ－ＮＳＳＡＩの役割を果たすことができる）。代替Ｓ－ＮＳＳＡＩは、ハンドオーバ手順の成功後にＰＤＵセッションに使用される代替ネットワークスライスを示すこともできる。

９）ＰＤＵセッション修正手順の間、ＳＭＦがＴ－ＡＭＦ３０５（Ｔ－ＡＭＦ３０５上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースに対するＮ２メッセージ内）およびＴ－ＲＡＮノード３０３を介してＵＥ３０１にＰＤＵセッション修正コマンドを送信するとき、ＰＤＵセッション修正コマンドは、ＵＥ３０１に、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）に置き換えられたことを知らせるために、新しいＳ－ＮＳＳＡＩパラメータ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）を含む。Ｔ－ＲＡＮノード３０３は、Ｔ－ＡＭＦ３０５を介して（Ｔ－ＡＭＦ３０５上のＮ２メッセージ内で）ＳＭＦから受信したＰＤＵセッション修正コマンドを、ＵＥ３０１に送信する。この情報を用いて、ＵＥ３０１は、ＵＥ３０１におけるネットワークスライス状態を更新する。

一例では、ＰＤＵセッション修正メッセージをＵＥ３０１に送信する代わりに、Ｔ－ＡＭＦ３０５は、ＵＥ３０１にＴ－ＲＡＮノード３０３を介してＵＥ設定更新メッセージを送信し、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）に置き換えられたことをＵＥ３０１に知らせることができる。

１０）また後のある段階でハンドオーバが必要となる。ターゲットセルを選択するとき、複数の適格セルが存在する場合、Ｔ－ＲＡＮノード３０３は、以下の優先順位でターゲットセルを選択することができる。
－「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」 －Ｔ－ＲＡＮノード３０３は、ターゲットセルを選択する際に、最初に元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）を優先することができる。これにより、ＰＤＵセッションが最初に確立されたネットワークスライスにＰＤＵセッションを戻すことができる。当該ネットワークスライスが、ＰＤＵセッションに最適なネットワークスライスである可能性があるためである。
－現在のネットワークスライス －ターゲットセルが元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）をサポートしない場合、Ｔ－ＲＡＮノード３０３は、ＰＤＵセッションが現在アクティブである現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えば、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２／デフォルトＳ－ＮＳＳＡＩを選択することが好ましい。
－「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」 －元のネットワークスライスも現在のネットワークスライスもサポートしているターゲットセルがない場合、Ｔ－ＲＡＮノード３０３は、利用可能であれば、代替ネットワークスライスをサポートしているターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１を優先することができる。

ＲＡＮノード（Ｓ－ＲＡＮノード及びＴ－ＲＡＮノードの両方）は、ターゲットセルを選択する際に、代替の順序を適用することができることに留意されたい。例えば、最初に、アクティブなＰＤＵセッションを有する現在のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）をサポートするターゲットセルに優先順位を与え、次に、利用可能であれば、元のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）に優先順位を与え、利用可能であれば、最後に、代替のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に優先順位を与える。ＲＡＮノードは、他の任意の順序、例えば、元のネットワークスライス、現在のネットワークスライス、および代替のネットワークスライスの間でオペレータによって定義されたまたは設定された順序を優先順位に適用してもよい。

（ソリューション２－ＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスを使用したコアネットワーク支援）
ソリューション２は、現在のネットワークスライス上でアクティブなＰＤＵセッションを持つ現在のネットワークスライスがターゲットセルでサポートされていない場合に、ハンドオーバ時に代替ネットワークスライスへのＰＤＵセッション転送を提案する。これにより、ＰＤＵセッションを解放する代わりに、現在のネットワークスライス上のアクティブなＰＤＵセッションを別のネットワークスライスに転送することで、サービスの継続性を向上させることができる。このソリューションでは、確立されるＰＤＵセッション用の代替ネットワークスライスがネットワークによって提供される。ＵＥのＮＳＳＰルールは、ＰＤＵセッション確立／修正手順の間に、ＡＭＦまたはＳＭＦによってＰＣＦ内のＵＲＳＰルールから取得される。ＡＭＦまたはＳＭＦは、ＵＥのＮＳＳＰ／ＵＲＳＰルールから、存在すれば、現在のＰＤＵセッションと互換性のある代替ネットワークスライスを発見する。たとえば、必要に応じて、現在のＰＤＵセッションを転送することができる。次に、ＡＭＦまたはＳＭＦは、潜在的なＸｎおよびＮ２ハンドオーバを支援するために、これらの代替ネットワークスライスを、Ｎ２メッセージ内のコアネットワーク支援パラメータ内またはＮ２メッセージ内の新しいパラメータ内のＲＡＮノードに提供する。

図５は、ＸｎハンドオーバにおけるＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスを用いたコアネットワーク支援の例示的な方法を示す概略タイミング（シグナリング）図である。

１）ＰＤＵセッション確立要求／サービス要求（アプリケーションＩＤ、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、ＰＤＵセッションＩＤ、ＤＮＮ ＩＤ）－ＵＥ４０１のアプリケーションはサービスを必要とする。ＵＥ４０１は、ＵＥポリシー内のＵＲＳＰ（ＵＥ Ｒｏｕｔｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）ルール内のＮＳＳＰ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｓｌｉｃｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）をチェックし、アプリケーションがサービスを受信可能なネットワークスライス（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２など）を発見する。ＵＥ４０１は、これらすべてのネットワークスライスに登録される。ＵＥ４０１は、アプリケーションからの要求に基づいて、例えば、ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージをＡＭＦ４０４に送信する。ＵＥ４０１はまた、アプリケーションＩＤ、例えば、ＰＤＵセッション確立要求またはサービス要求メッセージ内のアプリケーションＩＤを含んでいてもよい。これにより、アプリケーションＩＤが、ＡＭＦ４０４またはＳＭＦ４０４に対して、ＵＥ４０１のＮＳＳＰ／ＵＲＳＰルールからネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３に対する代替ネットワークスライスを見つけることを支援することができる。

２）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に従って、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３でＰＤＵセッション確立手順またはサービスリクエスト手順を続行する。

３）ＰＣＦとのＡＭＦ／ＳＭＦアソシエーション（ＮＳＳＰ／ＵＲＳＰ）－ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３の代わりの互換性のあるネットワークスライスを発見するために、ＡＭＦ４０４またはＳＭＦ４０４は、ＰＣＦ４０５とのアソシエーションの間にＰＣＦ４０５と相互に作用してもよい。

ＡＭＦ４０４は、ＰＣＦ４０５とのＵＥポリシーアソシエーション確立中に、次のいずれかを行うことができる。
ａ）Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、ＰＣＦ４０５からＵＥ４０１のＵＲＳＰルールまたはＮＳＳＰルールを要求する。この場合、ＡＭＦ４０４は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに新しいパラメータ（例えば、ＵＲＳＰフラグ、ＮＳＳＰフラグ、またはＰＣＦ４０５からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰの情報を要求することを目的としたパラメータの他の名前）を含める。または、
ｂ）Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、現在のネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを要求する。この場合、ＡＭＦ４０４は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージ内に、ＰＤＵセッション確立をトリガしたアプリケーションのアイデンティティ（例：Ａｐｐ ＩＤ）、ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスアイデンティティ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）、またはＰＣＦ４０５がネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスを見つけ易くするためのＤＮＮ ＩＤを含めることができる。

ＰＣＦ４０５は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｔ＿Ｃｏｎｔｒｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｓｐｏｎｓｅメッセージで、要求された情報（すなわち、ＵＥに対するＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルール）、またはネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを提供することができる。

ＡＭＦ４０４は、ＰＣＦ４０５からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ関連情報を検索するために、ＰＣＦ４０５によって提供される任意の他の既存の手順またはサービスを利用してもよいことに留意されたい。

ＳＭＦ４０４は、ＰＣＦ４０５とのＳＭポリシーアソシエーション確立中またはＳＭポリシーアソシエーション修正中に、次のいずれかを行うことができる。
ａ）Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、ＰＣＦ４０５からＵＥ４０１のＵＲＳＰルールまたはＮＳＳＰルールを要求する。この場合、ＳＭＦ４０４は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに新しいパラメータ（例えば、ＵＲＳＰフラグまたはＮＳＳＰフラグ、あるいはＰＣＦ４０５からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ情報を要求することを目的としたパラメータの他の名前）を含める。または、
ｂ）Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、現在のネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを要求する。この場合、ＳＭＦ４０４は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに、ＰＤＵセッション確立をトリガしたアプリケーションアイデンティティ（例：Ａｐｐ ＩＤ）、ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスＩＤ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）、またはＰＣＦ４０５がネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスを見つけ易くするためのＤＮＮ ＩＤを含めることができる。

ＰＣＦ４０５は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｒｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｓｐｏｎｓｅメッセージで、要求された情報（すなわち、ＵＥ４０１に対するＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルール）またはＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを提供することができる。

なお、ＳＭＦ４０４は、ＰＣＦ４０５からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ関連情報を検索するために、ＰＣＦ４０５によって提供される任意の他の既存の手順またはサービスを利用してもよいことに留意されたい。

４）Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３，代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッション確立手順の最後に、ＡＭＦ４０４は、Ｎ２メッセージ（またはＡＭＦ４０４とＲＡＮノードの間のＮ２インタフェース上の他のメッセージ）をＳ－ＲＡＮノード４０２に送信する。このＮ２メッセージは、ＰＤＵセッションが確立された現在のネットワークスライス（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３）に関するパラメータを含み、さらに、ＰＣＦ４０５から直接、またはステップ３で説明したＵＥ４０１のＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルールを最初に取得した代替ネットワークスライス（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２）を新しい「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータ内に含む。

新しいパラメータは、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩの中で優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。Ｎ２メッセージ内のこの新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」、またはＵＥ４０１内のアプリケーションを必要とするサービスが扱うことができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。代替ネットワークスライスは、利用可能であれば、ＡＭＦ４０４またはＵＤＭ／ＵＤＲ４０６においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。

ＡＭＦ４０４が代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを含むＮ２メッセージをＳ－ＲＡＮノード４０２に送信すると、ＡＭＦ４０４は、ＰＤＵセッションに関連付けられたＳＭＦ４０４が任意の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩからアクセス可能であることを確認することができる。

５）ある段階で、ハンドオーバが必要となる。ＵＥ４０１がアクティブなＰＤＵセッションを持つＳ－ＮＳＳＡＩ－３をサポートするターゲットセルがない。しかしながら、代替ネットワークスライス、例えば、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルがある。

６）代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルへのハンドオーバ。Ｓ－ＲＡＮノード４０２は、代替ネットワークスライスの一つ、例えば代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルを選択する。ターゲットセルのいずれかで代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１または代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２のみが利用可能な場合、ターゲットセルを選択する際には、Ｓ－ＲＡＮノード４０２で代替ネットワークスライス間の優先度を考慮する必要がある。代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１および代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２の両方がターゲットセルで利用可能な場合、Ｓ－ＲＡＮノード４０２は、優先度を考慮して代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択する。

７）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１でのＰＤＵセッション修正－ＡＭＦ４０４は、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１でのＰＤＵセッション修正をトリガする。この手順中にＳ－ＮＳＳＡＩが交換されるので、ＳＭＦ４０４はＰＣＦ４０５および／またはＣＨＦ（Ｃｈａｒｇｉｎｇ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ）に連絡して、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３のＣＤＲと代替のネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１のＣＤＲとの別々のＣＤＲを発行してもよい。

８）ＰＤＵセッション修正手順の間に、ＡＭＦ４０４がＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード４０３に送るとき、Ｎ２メッセージは以下のパラメータを含む。

Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、元のＳ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２、ＮＡＳメッセージ（ＰＤＵセッションＩＤ、Ｎ１ ＳＭコンテナ（ＰＤＵセッション修正コマンド（新規Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１））））－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１上のＰＤＵセッション修正の最後に、ＡＭＦ４０４はＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード４０３に送信してもよい。ＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスと共に、ＡＭＦ４０４はまた、Ｎ２メッセージ（またはＡＭＦ４０４とＲＡＮノード４０３との間のＮ２インタフェース上の他の任意のメッセージ）に２つの新しいパラメータを含む。
－元のＳ－ＮＳＳＡＩ －ＡＭＦ４０４は、このパラメータに、ＰＤＵセッションが最後のハンドオーバにおいて代替ネットワークスライスの一つに転送される最初のネットワークスライス例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３を配置する。この新しいパラメータは、「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「元のネットワークスライス」、「初期のネットワークスライス」、「初期のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「ＵＥがＳ－ＮＳＳＡＩを要求した」、または、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、ＰＤＵセッション確立手順でＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。
－代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ －ＡＭＦ４０４は、残りの代替ネットワークスライスのうちの一つ、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－２をこのパラメータに配置する。代替ネットワークスライスは、利用可能であれば、ＡＭＦ４０４またはＵＤＭ／ＵＤＲ４０６においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。代替Ｓ－ＮＳＳＡＩは、ハンドオーバ手順の成功後にＰＤＵセッションに使用される代替ネットワークスライスを示すこともできる。

９）ＰＤＵセッション修正手順の間に、ＳＭＦ４０４がＡＭＦ４０４（ＡＭＦ４０４上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースに対するＮ２メッセージ内）およびＴ－ＲＡＮノード４０３を介してＵＥ４０１にＰＤＵセッション修正コマンドを送信するとき、ＰＤＵセッション修正コマンドは、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に置き換えられたことをＵＥ４０１に知らせるために、新しいＳ－ＮＳＳＡＩパラメータ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）を含む。Ｔ－ＲＡＮノード４０３は、ＳＭＦ４０４からＡＭＦ４０４（ＡＭＦ４０４上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースに対するＮ２メッセージ内）を介して受信したＰＤＵセッション修正コマンドを、ＵＥ４０１に送信する。この情報を用いて、ＵＥ４０１は、ＵＥ４０１におけるネットワークスライス状態を更新する。

一例では、ＡＭＦ４０４は、ＰＤＵセッション修正メッセージをＵＥ４０１に送信する代わりに、Ｔ－ＲＡＮノード４０３を介してＵＥ４０１にＵＥ設定更新メッセージを送信し、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に置き換えられたことをＵＥ４０１に知らせることができる。

１０）また後のある段階でハンドオーバが必要となる。ターゲットセルを選択するとき、複数の適格セルが存在する場合、Ｔ－ＲＡＮノード４０３は、以下の優先順位でターゲットセルを選択することができる。
－「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」 －Ｔ－ＲＡＮノード４０３は、ターゲットセルを選択する際に、最初に元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）を優先することができる。これにより、ＰＤＵセッションが最初に確立されたネットワークスライスにＰＤＵセッションを戻すことができる。当該ネットワークスライスが、ＰＤＵセッションに最適なネットワークスライスである可能性があるためである。
－現在のネットワークスライス －ターゲットセルが元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）をサポートしていない場合、Ｔ－ＲＡＮノード４０３は、ＰＤＵセッションが現在アクティブである現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択することが好ましい。
－「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」 －元のネットワークスライスまたは現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセルが存在しない場合、Ｔ－ＲＡＮノード４０３は、利用可能であれば、代替のネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－２を優先することができる。

（ソース／ターゲット）ＲＡＮノードは、ターゲットセルを選択する際に別の優先順位を適用してもよいことに留意されたい。例えば、最初に、アクティブなＰＤＵセッションを有する現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセルに優先順位を与え（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）、次に、利用可能であれば元のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）に優先順位を与え、利用可能であれば最後に、別のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）に優先順位を与える。（ソース／ターゲット）ＲＡＮノードは、他の任意の順序、例えば、元のネットワークスライス、現在のネットワークスライス、および代替のネットワークスライスの間でオペレータによって定義されたまたは設定された順序を優先順位に適用してもよい。

図６は、Ｎ２ハンドオーバにおけるＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスを用いたコアネットワーク支援の例示的な方法を示す概略タイミング（シグナリング）図である（ユースケース１）。ユースケース１では、Ｎ２ハンドオーバ後のＴ－ＡＭＦでの登録処理中に、ターゲットセルにおける代替ネットワークスライスを許可ネットワークスライスとして再確認する。

１）ＰＤＵセッション確立要求／サービス要求（Ａｐｐ ＩＤ、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、ＰＤＵセッションＩＤ、ＤＮＮ ＩＤ）－ＵＥ５０１のアプリケーションはサービスを必要とする。ＵＥ５０１は、ＵＥポリシー内のＵＲＳＰ（ＵＥ Ｒｏｕｔｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）ルール内のＮＳＳＰ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｓｌｉｃｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）をチェックし、そのアプリケーションがサービスを受信可能なネットワークスライス（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２など）を発見する。ＵＥ５０１は、これらすべてのネットワークスライスに登録される。
ＵＥは、アプリケーションからの要求に基づいて、例えば、ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージをソースＡＭＦ（Ｓ－ＡＭＦ）５０４に送信する。ＵＥ５０１はまた、アプリケーションアイデンティ、例えばＡｐｐ ＩＤをＰＤＵセッション確立要求またはサービス要求メッセージに含めることができ、Ａｐｐ ＩＤは、ＡＭＦ５０４またはＳＭＦ５０４がＵＥ５０１に対するＮＳＳＰ／ＵＲＳＰルールからネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３の代替ネットワークスライスを見つけることを支援することができる。

２）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に従って、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３でＰＤＵセッション確立手順またはサービス要求手順を続行する。

３）ＰＣＦ５０６とのＡＭＦ／ＳＭＦアソシエーション（ＮＳＳＰ／ＵＲＳＰ）－Ｓ－ＡＭＦ５０４またはＳＭＦ５０４は、ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３に対する互換性のあるネットワークスライスを発見するために、ＰＣＦ５０６とのアソシエーションの間にＰＣＦ５０６と相互に作用することができる。

Ｓ－ＡＭＦ５０４は、ＰＣＦ５０６とのＵＥポリシーアソシエーション確立中に、次のいずれかを行うことができる。
ａ）Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、ＰＣＦ５０６からＵＥ５０１のＵＲＳＰルールまたはＮＳＳＰルールを要求する。この場合、Ｓ－ＡＭＦ５０４は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに新しいパラメータ（例えば、ＵＲＳＰフラグ、ＮＳＳＰフラグ、またはＰＣＦ５０６からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ情報を要求することを目的としたパラメータの他の名前）を含める。または、
ｂ）Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、現在のネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを要求する。この場合、Ｓ－ＡＭＦ５０４は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに、ＰＤＵセッション確立をトリガしたアプリケーションアイデンティ（例：Ａｐｐ ＩＤ）、ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスアイデンティ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）、またはＰＣＦ５０６がネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスを見つけ易くするためのＤＮＮ ＩＤを含めることができる。

ＰＣＦ５０６は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｔ＿Ｃｏｎｔｒｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｓｐｏｎｓｅメッセージで、要求された情報（すなわち、ＵＥ５０１に対するＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルール）またはＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを提供することができる。

Ｓ－ＡＭＦ５０４は、ＰＣＦ５０６からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ関連情報を取得するために、ＰＣＦ５０６によって提供される他の任意の既存の手順またはサービスを利用してもよいことに留意されたい。

ＳＭＦ５０４は、ＰＣＦ５０６とのＳＭポリシーアソシエーション確立またはＳＭポリシーアソシエーション修正中に、次のいずれかを行うことができる。
ａ）Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、ＰＣＦ５０６からＵＥ５０１のＵＲＳＰルールまたはＮＳＳＰルールを要求する。この場合、ＳＭＦ５０４は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに新しいパラメータ（例えば、ＵＲＳＰフラグまたはＮＳＳＰフラグ、あるいはＰＣＦ５０６からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ情報を要求することを目的としたパラメータの他の名前）を含める。または、
ｂ）Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、現在のネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを要求する。この場合、ＳＭＦ５０４は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに、ＰＤＵセッション確立をトリガしたアプリケーションアイデンティ（例：Ａｐｐ ＩＤ）、ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスアイデンティティ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）、またはＰＣＦ５０６がネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスを見つけ易くするためのＤＮＮ ＩＤを含めることができる。

ＰＣＦ５０６は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｒｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｓｐｏｎｓｅメッセージで、要求された情報（すなわち、ＵＥ５０１に対するＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルール）またはＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを提供することができる。

なお、ＳＭＦ５０４は、ＰＣＦ５０６からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ関連情報を取得するために、ＰＣＦ５０６によって提供される任意の他の既存の手順またはサービスを利用してもよいことに留意されたい。

４）Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３，代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッション確立手順の最後に、Ｓ－ＡＭＦ５０４は、Ｎ２メッセージ（またはＡＭＦ５０４とＲＡＮノードとの間のＮ２インタフェース上の任意の他のメッセージ）をＲＡＮノードに送信する。このＮ２メッセージは、ＰＤＵセッションが確立された現在のネットワークスライス（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３）に関するパラメータを含み、さらに、ＰＣＦ５０６から直接、またはステップ３で説明したＵＥ５０１のＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルールを最初に取得した代替ネットワークスライス（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２）を新しい「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータ内に含む。

新しいパラメータは、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩの中で優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。Ｎ２メッセージ内のこの新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」、またはＵＥ５０１内のアプリケーションを必要とするサービスが扱うことができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。代替ネットワークスライスは、利用可能であれば、Ｓ－ＡＭＦ５０４またはＵＤＭ／ＵＤＲ５０７においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。

Ｓ－ＡＭＦ５０４が代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを含むＮ２メッセージをＳ－ＲＡＮノード５０２に送信するとき、Ｓ－ＡＭＦ５０４は、ＰＤＵセッションに関連するＳＭＦ５０４が任意の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩからアクセス可能であることを確認することができる。

５）ある段階で、ハンドオーバが必要となる。ＵＥ５０１がアクティブなＰＤＵセッションを持つＳ－ＮＳＳＡＩ－３をサポートするターゲットセルがない。しかしながら、代替ネットワークスライス、例えば代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルがある。

６）代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルへのハンドオーバ。Ｓ－ＲＡＮノード５０２は、代替ネットワークスライスの一つ、例えば代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルを選択する。ターゲットセルのいずれかで代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１または代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２のみが利用可能な場合、ターゲットセルを選択する際には、Ｓ－ＲＡＮノード５０２で代替ネットワークスライス間の優先度が考慮される必要がある。代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１及び代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２の両方がターゲットセルで利用可能な場合、Ｓ－ＲＡＮノード５０２は、優先度を考慮して代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択する。Ｎ２ハンドオーバ中に、Ｓ－ＡＭＦ５０４は、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３および代替のＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２をＴ－ＡＭＦ５０５に転送する。

７）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、Ｔ－ＡＭＦ５０５での登録。登録手順では、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１が許可されたネットワークスライスとして再確認される。

８）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、現在のＳ－ＮＳＳＡＩ、すなわちＳ－ＮＳＳＡＩ－３を代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１に置き換えるＰＤＵセッション修正手順。－Ｔ－ＡＭＦ５０５は、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１上でＰＤＵセッション修正をトリガする。この手順の間にＳ－ＮＳＳＡＩが交換されるので、ＳＭＦ５０５はＰＣＦ５０６および／またはＣＨＦに連絡して、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３のＣＤＲと、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１のＣＤＲとの別々のＣＤＲを発行してもよい。

９）ＰＤＵセッション修正手順の間に、Ｔ－ＡＭＦ５０５がＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード５０３に送るとき、Ｎ２メッセージは次のパラメータを含む。

Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、元のＳ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２、ＮＡＳメッセージ（ＰＤＵセッションＩＤ、Ｎ１ ＳＭコンテナ（ＰＤＵセッション修正コマンド（新規Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１））））－代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１でのＰＤＵセッション修正中に、Ｔ－ＡＭＦ５０５はＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード５０３に送信してもよい。ＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスと共に、Ｔ－ＡＭＦ５０５はまた、Ｔ－ＲＡＮノード５０３へのＮ２メッセージ（またはＴ－ＡＭＦ５０５とＴ－ＲＡＮノード５０３との間のＮ２インタフェース上の任意の他のメッセージ）に２つの新しいパラメータを含む。
－元のＳ－ＮＳＳＡＩ －Ｔ－ＡＭＦ５０５は、このパラメータに、ＰＤＵセッションが最後のハンドオーバ時に代替ネットワークスライスの一つに転送された初期ネットワークスライス、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３を配置する。この新しいパラメータは、「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「元のネットワークスライス」、「初期のネットワークスライス」、「初期のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「ＵＥが要求したＳ－ＮＳＳＡＩ」、または、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、ＰＤＵセッション確立手順でＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。
－代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ －Ｔ－ＡＭＦ５０５は、残りの代替ネットワークスライスのうちの一つ、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－２をこのパラメータに配置する。代替ネットワークスライスは、利用可能であれば、Ｔ－ＡＭＦ５０５またはＵＤＭ／ＵＤＲ５０７におけるデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。代替Ｓ－ＮＳＳＡＩは、ハンドオーバ手順の成功後にＰＤＵセッションに使用される代替ネットワークスライスを示すこともできる。

１０）ＰＤＵセッション修正手順の間、ＳＭＦ５０５がＴ－ＡＭＦ５０５（Ｔ－ＡＭＦ５０５上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースへのＮ２メッセージ内）およびＴ－ＲＡＮノード５０３を介してＵＥ５０１にＰＤＵセッション修正コマンドを送信するとき、ＰＤＵセッション修正コマンドは、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に置き換えられたことをＵＥ５０１に知らせるために、新しいＳ－ＮＳＳＡＩパラメータ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）を含む。Ｔ－ＲＡＮノード５０３は、ＳＭＦ５０５からＴ－ＡＭＦ５０５を介して（Ｔ－ＡＭＦ５０５上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースへのＮ２メッセージ内で）受信したＰＤＵセッション修正コマンドを、ＵＥ５０１に送信する。この情報を用いて、ＵＥ５０１は、ＵＥにおけるネットワークスライス状態を更新する。

一例では、ＰＤＵセッション修正メッセージをＵＥ５０１に送信する代わりに、Ｔ－ＡＭＦ５０５は、Ｔ－ＲＡＮノード５０３を介してＵＥ５０１にＵＥ設定更新メッセージを送信し、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に置き換えられたことをＵＥ５０１に知らせることができる。

１１）また後のある段階で、ハンドオーバが必要となる。ターゲットセルを選択するとき、複数の適格セルが存在する場合、Ｔ－ＲＡＮノード５０３は、以下の優先順位でターゲットセルを選択することができる。
－「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」 －Ｔ－ＲＡＮノード５０３は、ターゲットセルを選択する際に、最初に元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）を優先することができる。これにより、ＰＤＵセッションが最初に確立されたネットワークスライスにＰＤＵセッションを戻すことができる。当該ネットワークスライスが、ＰＤＵセッションに最適なネットワークスライスである可能性があるためである。
－現在のネットワークスライス －ターゲットセルが元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）をサポートしていない場合、Ｔ－ＲＡＮノード５０３は、ＰＤＵセッションが現在アクティブである現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択することが好ましい。
－「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」 －元のネットワークスライスまたは現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセルが存在しない場合、Ｔ－ＲＡＮノード５０３は、利用可能であれば、代替のネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－２を優先することができる。

ＲＡＮノード（Ｓ－ＲＡＮ及びＴ－ＲＡＮの両方）は、ターゲットセルを選択する際に、代替の順序を適用してもよいことに留意されたい。例えば、最初に、アクティブなＰＤＵセッションを有する現在のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）をサポートするターゲットセルに優先順位を与え、次に、利用可能であれば、元のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）に優先順位を与え、最後に、利用可能であれば、代替のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）に優先順位を与える。ＲＡＮノードは、任意の他の順序、例えば、元のネットワークスライス、現在のネットワークスライス、および代替のネットワークスライスの間でオペレータによって定義されたまたは設定された順序を優先順位に適用してもよい。

図７は、Ｎ２ハンドオーバにおけるＰＤＵセッション継続性のための代替ネットワークスライスを用いたコアネットワーク支援の例示的な方法を示す概略タイミング（シグナリング）図である（ユースケース２）。ユースケース２では、Ｎ２ハンドオーバ後のＴ－ＡＭＦでの登録処理中に、ターゲットセルの代替ネットワークスライスが許可ネットワークスライスとして再確認されない。この場合、Ｔ－ＡＭＦはＰＤＵセッションを別の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）または新しい登録エリア内のデフォルトネットワークスライスに転送することができる。

１）ＰＤＵセッション確立要求／サービス要求（Ａｐｐ ＩＤ、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、ＰＤＵセッションＩＤ、ＤＮＮ ＩＤ）－ＵＥ６０１のアプリケーションはサービスを必要とする。ＵＥ６０１は、ＵＥポリシー内のＵＲＳＰ（ＵＥ Ｒｏｕｔｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）ルール内のＮＳＳＰ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｓｌｉｃｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ）をチェックし、アプリケーションがサービスを受信可能なネットワークスライス（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２など）を発見する。ＵＥ６０１は、これらすべてのネットワークスライスに登録される。ＵＥ６０１は、アプリケーションからの要求に基づいて、例えば、ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッション確立要求メッセージまたはサービス要求メッセージをＳ－ＡＭＦ６０４に送信する。ＵＥ６０１はまた、アプリケーションアイデンティティ、例えばＡｐｐ ＩＤをＰＤＵセッション確立要求またはサービス要求メッセージに含めることができ、アプリケーションＩＤは、Ｓ－ＡＭＦ６０４またはＳＭＦ６０４がＵＥ６０１のＮＳＳＰ／ＵＲＳＰルールからネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３の代替ネットワークスライスを見つけることを支援することができる。

２）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に従って、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３でＰＤＵセッション確立手順またはサービス要求手順を続行する。

３）ＰＣＦ６０６とのＡＭＦ／ＳＭＦアソシエーション（ＮＳＳＰ／ＵＲＳＰ）－Ｓ－ＡＭＦ６０４またはＳＭＦ６０４は、ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスを発見するために、ＰＣＦとのアソシエーションの間にＰＣＦ６０６と相互に作用することができる。

Ｓ－ＡＭＦ６０４は、ＰＣＦ６０６とのＵＥポリシーアソシエーション確立中に、次のいずれかを行うことができる。
ａ）Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、ＰＣＦ６０６からＵＥ６０１のＵＲＳＰルールまたはＮＳＳＰルールを要求する。この場合、Ｓ－ＡＭＦ６０４は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに新しいパラメータ（例えば、ＵＲＳＰフラグ、ＮＳＳＰフラグ、またはＰＣＦ６０６からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ情報を要求することを目的としたパラメータの他の名前）を含める。または、
ｂ）Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、現在のネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを要求する。この場合、Ｓ－ＡＭＦ６０４は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに、ＰＤＵセッション確立をトリガしたアプリケーションアイデンティティ（例：Ａｐｐ ＩＤ）、ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスアイデンティティ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）、またはＰＣＦ６０６がネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスを見つけ易くするためのＤＮＮ ＩＤを含めることができる。

ＰＣＦ６０６は、Ｎｐｃｆ＿ＵＥＰｏｌｉｃｔ＿Ｃｏｎｔｒｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｓｐｏｎｓｅメッセージで、要求された情報（すなわち、ＵＥ６０１のＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルール）またはＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを提供することができる。

Ｓ－ＡＭＦ６０４は、ＰＣＦ６０６からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ関連情報を取得するために、ＰＣＦ６０６によって提供される任意の他の既存の手順またはサービスを利用してもよいことに留意されたい。

ＳＭＦ６０４は、ＰＣＦ６０６とのＳＭポリシーアソシエーション確立またはＳＭポリシーアソシエーション修正中に、次のいずれかを行うことができる。
ａ）Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、ＰＣＦ６０６からＵＥ６０１のＵＲＳＰルールまたはＮＳＳＰルールを要求する。この場合、ＳＭＦ６０４は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに新しいパラメータ（例えば、ＵＲＳＰフラグまたはＮＳＳＰフラグ、あるいはＰＣＦ６０６からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ情報を要求することを目的としたパラメータの他の名前）を含める。または、
ｂ）Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを介して、現在のネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを要求する。この場合、ＳＭＦ６０４は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージに、ＰＤＵセッション確立をトリガしたアプリケーションアイデンティティ（例：Ａｐｐ ＩＤ）、ＰＤＵセッションが確立されているネットワークスライスＩＤ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）、またはＰＣＦ６０６がネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスを見つけ易くするためのＤＮＮＩＤを含めることができる。

ＰＣＦ６０６は、Ｎｐｃｆ＿ＳＭＰｏｌｉｃｙ＿Ｃｏｎｔｒｏｌ＿Ｃｒｅａｔｅ Ｒｅｓｐｏｎｓｅメッセージで、要求された情報（すなわち、ＵＥ６０１のＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルール）またはＳ－ＮＳＳＡＩ－３と互換性のあるネットワークスライスのリストを提供することができる。

なお、ＳＭＦ６０４は、ＰＣＦ６０６からＵＲＳＰまたはＮＳＳＰ関連情報を取得するために、ＰＣＦ６０６によって提供される任意の他の既存の手順またはサービスを利用してもよいことに留意されたい。

４）Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３，代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１，Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－３上のＰＤＵセッション確立手順の最後に、Ｓ－ＡＭＦ６０４は、Ｎ２メッセージ（またはＳ－ＡＭＦ６０４とＳ－ＲＡＮノード６０２との間のＮ２インタフェース上の任意の他のメッセージ）をＳ－ＲＡＮノード６０２に送信する。このＮ２メッセージは、ＰＤＵセッションが確立された現在のネットワークスライス（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３）に関するパラメータを含み、さらに、ＰＣＦ６０６から直接、またはステップ３で説明したＵＥ６０１のＵＲＳＰまたはＮＳＳＰルールを最初に取得した代替ネットワークスライス（例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２）を新しい「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」パラメータ内に含む。

新しいパラメータは、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩの中で優先順位または好ましい順序をもって構成されてもよい。Ｎ２メッセージ内のこの新しいパラメータは、「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」、「代替ネットワークスライス」、「バックアップネットワークスライス」、「バックアップＳ－ＮＳＳＡＩ」、またはＵＥ６０１内のアプリケーションを必要とするサービスが扱うことができるネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。代替ネットワークスライスは、利用可能であればＳ－ＡＭＦ６０４またはＵＤＭ／ＵＤＲ６０７においてデフォルトで許可されているＳ－ＮＳＳＡＩにすることもできる。

Ｓ－ＡＭＦ６０４が代替Ｓ－ＮＳＳＡＩを含むＮ２メッセージをＳ－ＲＡＮノード６０２に送信するとき、Ｓ－ＡＭＦ６０４は、ＰＤＵセッションに関連するＳＭＦ６０４が任意の代替Ｓ－ＮＳＳＡＩからアクセス可能であることを確認することができる。

５）ある段階で、ハンドオーバが必要になる。ＵＥ６０１がアクティブなＰＤＵセッションを持つＳ－ＮＳＳＡＩ－３をサポートするターゲットセルがない。しかしながら、代替ネットワークスライス、例えば、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルがある。

６）代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルへのハンドオーバ。Ｓ－ＲＡＮノード６０２は、代替ネットワークスライスの一つ、例えば代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１をサポートするターゲットセルを選択する。ターゲットセルのいずれかで代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１または代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２のみが利用可能な場合、ターゲットセルを選択する際には、Ｓ－ＲＡＮノード６０２で代替ネットワークスライス間の優先度が考慮される必要がある。代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１及び代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２の両方がターゲットセルで利用可能な場合、Ｓ－ＲＡＮノード６０２は、優先度を考慮して代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択する。Ｎ２ハンドオーバ中に、Ｓ－ＡＭＦ６０４は、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３および代替のＳ－ＮＳＳＡＩ－１およびＳ－ＮＳＳＡＩ－２をＴ－ＡＭＦ６０５に転送する。

７）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、Ｔ－ＡＭＦ６０５での登録。登録手順では、Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１を許可されたネットワークスライスとして再確認しない。

８）３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に基づく、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２またはデフォルトＳ－ＮＳＳＡＩでのＰＤＵセッション修正－代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－１が新しい登録エリアにおいて許可されていないネットワークスライスであるとき、Ｔ－ＡＭＦ６０５は、別の代替ネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）またはデフォルトネットワークスライスでＰＤＵセッション修正手順をトリガする。この手順の間にＳ－ＮＳＳＡＩが交換されるので、ＳＭＦ６０５はＰＣＦ６０６および／またはＣＨＦに連絡して、元のＳ－ＮＳＳＡＩ－３のＣＤＲと、代替ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２またはデフォルトネットワークスライスのＣＤＲとの別々のＣＤＲを発行してもよい。

９）ＰＤＵセッション修正手順の間に、Ｔ－ＡＭＦ６０５がＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード６０３に送るとき、Ｎ２メッセージは次のパラメータを含む。

Ｎ２メッセージ（Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２／デフォルトＳ－ＮＳＳＡＩ、元のＳ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３、代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１、ＮＡＳメッセージ（ＰＤＵセッションＩＤ、Ｎ１ ＳＭコンテナ（ＰＤＵセッション修正コマンド（新規Ｓ－ＮＳＳＡＩ＝Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１））））－ネットワークスライスＳ－ＮＳＳＡＩ－２／デフォルトＳ－ＮＳＳＡＩでのＰＤＵセッション修正中に、Ｔ－ＡＭＦ６０５はＮ２メッセージをＴ－ＲＡＮノード６０３に送信してもよい。ＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスと共に、Ｔ－ＡＭＦ６０５はまた、Ｔ－ＲＡＮノードへのＮ２メッセージ（またはＡＭＦ６０５とＲＡＮノードとの間のＮ２インタフェース上の任意の他のメッセージ）に２つの新しいパラメータを含む。
－元のＳ－ＮＳＳＡＩ －Ｔ－ＡＭＦ６０５は、このパラメータに、最後のハンドオーバにおいてＰＤＵセッションが代替ネットワークスライスの一つに転送された初期ネットワークスライス、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－３を配置する。この新しいパラメータは、「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「元のネットワークスライス」、「初期のネットワークスライス」、「初期のＳ－ＮＳＳＡＩ」、「ＵＥが要求したＳ－ＮＳＳＡＩ」、または、３ＧＰＰ ＴＳ ２３．５０２に記載されているように、ＰＤＵセッション確立手順でＰＤＵセッションが確立されたネットワークスライスの情報を伝達することを目的としたパラメータの任意の他の名称または表記と呼ぶことができる。
－代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ －Ｔ－ＡＭＦ６０５は、残りの代替ネットワークスライスのうちの一つをこのパラメータに配置する。例えば、この場合、Ｔ－ＡＭＦ６０５への登録時に拒否されたＳ－ＮＳＳＡＩ－１は、依然として代替Ｓ－ＮＳＳＡＩの役割を果たすことができる。代替Ｓ－ＮＳＳＡＩは、ハンドオーバ手順の成功後にＰＤＵセッションに使用される代替ネットワークスライスを示すこともできる。

１０）ＰＤＵセッション修正手順の間、ＳＭＦ６０５がＴ－ＡＭＦ６０５（Ｔ－ＡＭＦ６０５上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースへのＮ２メッセージ内）およびＴ－ＲＡＮノード６０３を介してＵＥ６０１にＰＤＵセッション修正コマンドを送信するとき、ＰＤＵセッション修正コマンドは、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）に置き換えられたことをＵＥ６０１に知らせるために、新しいＳ－ＮＳＳＡＩパラメータ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）を含む。Ｔ－ＲＡＮノード６０３は、ＳＭＦ６０５からＴ－ＡＭＦ６０５を介して（Ｔ－ＡＭＦ６０５上のＴ－ＲＡＮノードインタフェースへのＮ２メッセージ内で）受信したＰＤＵセッション修正コマンドを、ＵＥ６０１に送信する。この情報を用いて、ＵＥ６０１は、ＵＥ６０１におけるネットワークスライス状態を更新する。

一例では、ＰＤＵセッション修正メッセージをＵＥ６０１に送信する代わりに、Ｔ－ＡＭＦ６０５は、ＵＥ６０１にＴ－ＲＡＮノード６０３を介してＵＥ設定更新メッセージを送信し、ＰＤＵセッションに使用されているＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）が新しいＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）に置き換えられたことをＵＥ６０１に知らせることができる。

１１）また後のある段階で、ハンドオーバが必要となる。ターゲットセルを選択するとき、複数の適格セルが存在する場合、Ｔ－ＲＡＮノード６０３は、以下の優先順位でターゲットセルを選択することができる。
－「元のＳ－ＮＳＳＡＩ」 －Ｔ－ＲＡＮノード６０３は、ターゲットセルを選択する際に、最初に元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）を優先することができる。これにより、ＰＤＵセッションを、ＰＤＵセッションが最初に確立されたネットワークスライスに戻すことができる。当該ネットワークスライスが、ＰＤＵセッションに最適なネットワークスライスである可能性があるためである。
－現在のネットワークスライス －ターゲットセルが元のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）をサポートしていない場合、Ｔ－ＲＡＮノード６０３は、ＰＤＵセッションが現在アクティブである現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えば、ＮＳＳＡＩ－２／デフォルトＳ－ＮＳＳＡＩを選択することが好ましい。
－「代替Ｓ－ＮＳＳＡＩ」 －元のネットワークスライスまたは現在のネットワークスライスをサポートするターゲットセルが存在しない場合、Ｔ－ＲＡＮノード６０３は、利用可能であれば、代替ネットワークスライスをサポートするターゲットセル、例えばＳ－ＮＳＳＡＩ－１を選択することができる。

ＲＡＮノード（Ｓ－ＲＡＮ及びＴ－ＲＡＮの両方）は、ターゲットセルを選択する際に、別の順序を適用してもよいことに留意されたい。例えば、最初に、アクティブなＰＤＵセッションを有する現在のネットワークスライス（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－２）をサポートするターゲットセルに優先順位を与え、次に、利用可能であれば、元のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－３）に優先順位を与え、最後に、利用可能であれば、代替のＳ－ＮＳＳＡＩ（例：Ｓ－ＮＳＳＡＩ－１）に優先順位を与える。ＲＡＮノードは、任意の他の順序、例えば、元のネットワークスライス、現在のネットワークスライス、および代替のネットワークスライスの間でオペレータによって定義されたまたは設定された順序を優先順位に適用してもよい。

有益なことに、上記の態様は、これらに限定されるものではないが、以下の機能のうちの１つ以上を含む。
・ＵＥからのＰＤＵセッション確立要求およびサービス要求メッセージ内の新しい「代替ネットワークスライス」パラメータ。
・ＡＭＦからＲＡＮノードへのＮ２メッセージ内の新しい「代替ネットワークスライス」および「元のネットワークスライス」パラメータ。
・「代替ネットワークスライス」および「元のネットワークスライス」パラメータが、Ｎ２ハンドオーバにおいてソースＡＭＦとターゲットＡＭＦとの間で転送される。
・ＡＭＦ／ＳＭＦによるＰＣＦからのＮＳＳＰ（ネットワークスライス選択ポリシー）または代替ネットワークスライスの取得。
これらの機能を提供するために、上記の態様は、以下のステップ（のうちの少なくともいくつか）を含む例示的な方法を説明している。
・ＵＥによって提供される「代替ネットワークスライス」に基づくハンドオーバにおける、ネットワークスライス間のＰＤＵセッション転送／マッピングによるサービス継続性の向上。
・ネットワーク（例：ＰＣＦ）によって提供される「代替ネットワークスライス」に基づくハンドオーバにおける、ネットワークスライス間のＰＤＵセッション転送／マッピングによるサービス継続性の向上。
・ＡＭＦによって維持される「元のネットワークスライス」に基づくハンドオーバにおける、ネットワークスライス間のＰＤＵセッション転送／マッピングによるサービス継続性の向上。

本開示は、接続モードにおけるモバイル端末に対してサービスを継続するための方法を提案する。これらの方法では、ＰＤＵセッションを持つ現在のネットワークスライスがハンドオーバ後にターゲットセルで使用できない場合に、代替ネットワークスライスへのＰＤＵセッション転送を可能にする。したがって、代替ネットワークスライス上のＰＤＵセッション転送によってサービスの継続性が維持される。

（システム概要）
図８は、上記の態様が適用可能なモバイル（セルラーまたは無線）通信システム１を概略的に示す。

このネットワークでは、モバイル機器３（ＵＥ）のユーザは、適切な３ＧＰＰ無線アクセス技術（ＲＡＴ）、例えばＥ－ＵＴＲＡおよび／または５Ｇ ＲＡＴを使用して、それぞれの基地局５およびコアネットワーク７を介して、互いにおよび他のユーザと通信することができる。多くの基地局５が（無線）アクセスネットワークまたは（Ｒ）ＡＮを形成することが理解されよう。当業者には理解されるように、１つのモバイル機器３および１つの基地局５（ＲＡＮ）が図８に例示目的で示されているが、システムが実施される場合、通常、他の基地局およびモバイル機器（ＵＥ）を含む。

各基地局５は、１つまたは複数の関連セルを（直接またはホーム基地局、中継、遠隔無線ヘッド、分散ユニットなどの他のノードを介して）制御する。モバイル機器３に対してＥ－ＵＴＲＡプロトコルをサポートする基地局５を「ｎｇ－ｅＮＢ」と呼び、モバイル機器３に対して次世代プロトコルをサポートする基地局５を「ｇＮＢ」と呼ぶことができる。いくつかの基地局５は、４Ｇと５Ｇとの両方、および／または任意の他の３ＧＰＰまたは非３ＧＰＰ通信プロトコルをサポートするように構成されてもよいことが理解されよう。

モバイル機器３とサービス基地局５とは、適切なエアインタフェース（例えば、いわゆる「Ｕｕ」インタフェース等）を介して接続される。隣接する基地局５は、適切な基地局－基地局インタフェース（いわゆる「Ｘ２」インタフェース、「Ｘｎ」インタフェース等）を介して互いに接続される。基地局５／アクセスネットワークはまた、適切なインタフェース（いわゆる「ＮＧ－Ｕ」インタフェース（ユーザプレーン用）、いわゆる「ＮＧ－Ｃ」インタフェース（コントロールプレーン用）等）を介してコアネットワークノードに接続される。

コアネットワーク７は、通常、通信システム１における通信をサポートするための論理ノード（または「機能」）を含む。一般的に、例えば、「次世代」／５Ｇシステムのコアネットワーク７は、他の機能の中でも、制御プレーン機能（ＣＰＦ）及びユーザプレーン機能（ＵＰＦ）を含む。コアネットワーク７は、中でも、アクセスおよびモビリティ管理機能（ＡＭＦ）１０、セッション管理機能（ＳＭＦ）１１、統合データ管理（ＵＤＭ）／統合データリポジトリ（ＵＤＲ）機能１２、およびポリシー制御機能（ＰＣＦ）１３を含んでもよいことが理解されよう。図８には示されていないが、コアネットワーク７はまた、少なくとも１つのアプリケーション機能（ＡＦ）／アプリケーションサーバ（ＡＳ）などに結合されてもよい。コアネットワーク７からは、外部ＩＰネットワーク／データネットワーク２０（インターネットなど）への接続も提供される。

このシステム１の構成要素は、１つまたは複数の上述の態様を実行するように構成される。

（ユーザ機器（ＵＥ））
図９は、図８に示すＵＥ（モバイル機器３）の主要な構成要素を示すブロック図である。図に示されているように、ＵＥは、１つまたは複数のアンテナ３３を介して接続されたノードと信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路３１を含む。必ずしも図９に示されているわけではないが、ＵＥは、当然、従来のモバイル機器（ユーザインタフェース３５など）のすべての通常の機能を有し、これは、適宜、ハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアの任意の１つまたは任意の組み合わせによって提供され得る。コントローラ３７は、メモリ３９に記憶されたソフトウェアに従ってＵＥの動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ３９にプリインストールされていてもよく、および／または例えば、通信システム１を介してまたはリムーバブルデータ記憶装置（ＲＭＤ）からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム４１および通信制御モジュール４３を含む。通信制御モジュール４３は、ＵＥ３と（Ｒ）ＡＮノード５、アプリケーション機能、コアネットワークノードを含む他のノードとの間のシグナリングメッセージおよびアップリンク／ダウンリンクデータパケットの処理（生成／送信／受信）を担う。このようなシグナリングには、ネットワークスライスおよびハンドオーバの管理に関連する、適切にフォーマットされた要求および応答が含まれる。

（（Ｒ）ＡＮノード）
図１０は、図８に示される例示的な（Ｒ）ＡＮノード５（基地局）の主要な構成要素を示すブロック図である。図に示されているように、（Ｒ）ＡＮノード５は、１つまたは複数のアンテナ５３を介して、接続されたＵＥ３から信号を送信および受信し、ネットワークインタフェース５５を介して（直接的または間接的に）他のネットワークノードと信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路５１を含む。ネットワークインタフェース５５は、通常、適切な基地局－基地局インタフェース（例えば、Ｘ２／Ｘｎ）および適切な基地局－コアネットワークインタフェース（例えば、ＮＧ－Ｕ／ＮＧ－Ｃ）を含む。コントローラ５７は、メモリ５９に記憶されたソフトウェアに従って、（Ｒ）ＡＮノード５の動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ５９にプリインストールされていてもよく、および／または例えば、通信システム１を介して、またはリムーバブルデータ記憶装置（ＲＭＤ）からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム６１および通信制御モジュール６３を含む。通信制御モジュール６３は、（Ｒ）ＡＮノード５と、ＵＥ３及びコアネットワークノード等の他のノードとの間の信号処理（生成／送信／受信）を行う。このようなシグナリングには、ネットワークスライスおよびハンドオーバの管理に関連する、適切にフォーマットされた要求および応答が含まれる。

（コアネットワークノード）
図１１は、図８に示される一般的なコアネットワークノード（または機能）の主要な構成要素、例えば、ＡＭＦ１０、ＳＭＦ１１、ＵＤＭ／ＵＤＲ１２、およびＰＣＦ１３を示すブロック図である。図に示されているように、コアネットワークノードは、ネットワークインタフェース７５を介して他のノード（ＵＥ３および（Ｒ）ＡＮノード５を含む）と信号を送受信するように動作可能なトランシーバ回路７１を含む。コントローラ７７は、メモリ７９に記憶されたソフトウェアに従って、コアネットワークノードの動作を制御する。ソフトウェアは、メモリ７９にプリインストールされていてもよく、および／または例えば、通信システム１を介して、またはリムーバブルデータ記憶装置（ＲＭＤ）からダウンロードされてもよい。ソフトウェアは、中でも、オペレーティングシステム８１と、少なくとも通信制御モジュール８３とを含む。通信制御モジュール８３は、コアネットワークノードと、ＵＥ３、（Ｒ）ＡＮノード５、及び他のコアネットワークノード等の他のノードとの間のシグナリングの処理（生成／送信／受信）を担う。このようなシグナリングには、ネットワークスライスおよびハンドオーバの管理に関連する、適切にフォーマットされた要求および応答が含まれる。

（変更及び代替）
以上、詳細な側面について説明した。当業者であれば理解するであろうが、本発明に具現化された本発明の恩恵を受けながら、上記の態様に対して多くの修正および代替を行うことができる。例示として、ここでは、これらの代替および修正のうちのいくつかのみを説明する。

上述の説明では、理解を容易にするために、ＵＥ、（Ｒ）ＡＮノード、及びコアネットワークノードは、多数の離散的なモジュール（通信制御モジュールなど）を有するものとして説明している。これらのモジュールは、例えば、既存のシステムが上記の態様を実施するように修正されている場合など、特定の用途ではこのようにして提供されてもよいが、他の用途、例えば、最初から本発明の特徴を考慮して設計されたシステムにおいて、これらのモジュールは、全体的なオペレーティングシステムまたはコードに組み込まれてもよく、したがって、これらのモジュールは、個別の実体として認識されなくてもよい。これらのモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで実装することもできる。

各コントローラは、例えば、１つまたは複数のハードウェア実装のコンピュータプロセッサ、マイクロプロセッサ、中央処理装置（ＣＰＵ）、算術論理ユニット（ＡＬＵ）、入出力（ＩＯ）回路、内部メモリ／キャッシュ（プログラムおよび／またはデータ）、処理レジスタ、通信バス（制御、データおよび／またはアドレスバスなど）、ダイレクトメモリアクセス（ＤＭＡ）機能、ハードウェアまたはソフトウェア実装のカウンタ、ポインタおよび／またはタイマなどを含む（ただし、これらに限定されない）、任意の適切な形態の処理回路で構成される。

なお、上述したメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリで構成されてもよいが、揮発性メモリと不揮発性メモリとを組み合わせて構成されてもよい。

上記の態様において、多くのソフトウェアモジュールが記載された。当業者には理解されるように、ソフトウェアモジュールは、コンパイルされた形式またはコンパイルされていない形式で提供することができ、コンピュータネットワークを介して、または記録媒体上で信号としてＵＥ、（Ｒ）ＡＮノード、およびコアネットワークノードに供給され得る。さらに、このソフトウェアの一部または全部によって実行される機能は、１つまたは複数の専用ハードウェア回路を使用して実行されてもよい。しかしながら、ＵＥ、（Ｒ）ＡＮノード、およびコアネットワークノードの機能の更新を容易にするので、ソフトウェアモジュールを使用することが好ましい。

上記の態様は、「非－モバイル」または一般的な据え置き型のユーザ機器にも適用可能である。

様々な他の変更は当業者に明らかであり、ここではさらに詳細には説明しない。

上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
（付記１）
モビリティ管理用のネットワーク機能ノードから、プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、ユーザ機器（ＵＥ）とのセッションに使用されている第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報を受信する受信手段と、
第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順を、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行する実行手段と、を備える、アクセスネットワークノード。
（付記２）
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つは、前記ＵＥの登録手順の後に許可される、付記１に記載のアクセスネットワークノード。
（付記３）
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つは、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライスの中の優先度に基づいて決定される、付記１または２に記載のアクセスネットワークノード。
（付記４）
前記実行手段は、前記第１のセルにサービスを提供するアクセスネットワークノードから前記第２のセルにサービスを提供する別のアクセスネットワークノードへのハンドオーバ中に、前記第１のセルから前記第２のセルへの前記ＵＥのリダイレクション手順を実行するように構成される、付記１～３のいずれか１項に記載のアクセスネットワークノード。
（付記５）
前記少なくとも１つのネットワークスライス情報および前記第２のネットワークスライス情報は、ＰＤＵセッション確立要求またはサービス要求メッセージによって、前記ＵＥからモビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードに送信される、付記１～４のいずれか１項に記載のアクセスネットワークノード。
（付記６）
前記少なくとも１つのネットワークスライス情報は、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードによって、アプリケーションアイデンティティを用いてポリシー制御用のネットワーク機能ノードから取得されることで選択され、
前記アプリケーションアイデンティティは、ＰＤＵセッション確立要求またはサービス要求メッセージによって、前記ＵＥからモビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードに送信される、付記１～４のいずれか１項に記載のアクセスネットワークノード。
（付記７）
前記リダイレクション手順の後に、前記第２のネットワークスライス情報で示される第２のネットワークスライスから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つで示される第１のネットワークスライスへのＰＤＵセッションの再確立を実行する、付記１～５のいずれか１項に記載のアクセスネットワークノード。
（付記８）
プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、セッション確立要求またはサービス要求メッセージで、少なくとも１つのネットワークスライス情報および第２のネットワークスライス情報を、アクセスネットワークノードを介してモビリティ管理用のネットワーク機能ノードに送信する送信手段を備え、
前記第２のネットワークスライス情報は、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードとのＰＤＵセッションに使用され、
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報の各々は、前記第２のネットワークスライス情報と異なっており、
前記アクセスネットワークノードがサービスを提供する第１のセルから、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順は、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行される、ユーザ機器（ＵＥ）。
（付記９）
プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、セッション確立要求またはサービス要求メッセージで、アプリケーションアイデンティティおよび第２のネットワークスライス情報を、アクセスネットワークノードを介してモビリティ管理用のネットワーク機能ノードに送信する送信手段を備え、
前記第２のネットワークスライス情報は、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードとのＰＤＵセッションに使用され、
前記アプリケーションアイデンティティは、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードによって、前記第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報を取得するために使用され、
前記アクセスネットワークノードがサービスを提供する第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順は、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行される、ユーザ機器（ＵＥ）。
（付記１０）
ユーザ機器（ＵＥ）とのＰＤＵセッションに使用される第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報をアクセスネットワークノードに送信する送信手段を備え、
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報は、前記アクセスネットワークノードによって、第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順を、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行するために使用される、モビリティ管理用のネットワーク機能ノード。
（付記１１）
モビリティ管理用のネットワーク機能ノードから、プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、ユーザ機器（ＵＥ）とのセッションに使用されている第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報を受信し、
第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順を、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行する、アクセスネットワークノードの制御方法。
（付記１２）
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つは、前記ＵＥの登録手順の後に許可される、付記１１に記載の制御方法。
（付記１３）
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つは、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライスの中の優先度に基づいて決定される、付記１１または１２に記載の制御方法。
（付記１４）
前記実行ステップは、前記第１のセルを提供するアクセスネットワークノードから、前記第２のセルを提供する別のアクセスネットワークノードへのハンドオーバ中に、前記第１のセルから前記第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順を実行するステップを含む、付記１１～１３のいずれか１項に記載の制御方法。
（付記１５）
前記少なくとも１つのネットワークスライス情報および前記第２のネットワークスライス情報は、ＰＤＵセッション確立要求またはサービス要求メッセージによって、前記ＵＥからモビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードに送信される、付記１１～１４のいずれか１項に記載の制御方法。
（付記１６）
前記少なくとも１つのネットワークスライス情報は、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードによって、アプリケーションアイデンティティを用いてポリシー制御用のネットワーク機能ノードから取得されることで選択され、
前記アプリケーションアイデンティティは、ＰＤＵセッション確立要求またはサービス要求メッセージによって、前記ＵＥからモビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードに送信される、付記１１～１４のいずれか１項に記載の制御方法。
（付記１７）
前記リダイレクション手順の後に、前記第２のネットワークスライス情報で示される第２のネットワークスライスから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報の１つで示される第１のネットワークスライスへのＰＤＵセッションの再確立を実行する、付記１１～１５のいずれか１項に記載の制御方法。
（付記１８）
プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、セッション確立要求またはサービス要求メッセージで、少なくとも１つのネットワークスライス情報および第２のネットワークスライス情報を、アクセスネットワークノードを介してモビリティ管理用のネットワーク機能ノードに送信し、
前記第２のネットワークスライス情報は、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードとのＰＤＵセッションに使用され、
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報の各々は、前記第２のネットワークスライス情報と異なっており、
前記アクセスネットワークノードがサービスを提供する第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順は、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行される、ユーザ機器（ＵＥ）の制御方法。
（付記１９）
プロトコルデータユニット（ＰＤＵ）、セッション確立要求またはサービス要求メッセージで、アプリケーションアイデンティティおよび第２のネットワークスライス情報を、アクセスネットワークノードを介してモビリティ管理用のネットワーク機能ノードに送信し、
前記第２のネットワークスライス情報は、モビリティ管理用のネットワーク機能ノードとのＰＤＵセッションに使用され、
前記アプリケーションアイデンティティは、モビリティ管理用の前記ネットワーク機能ノードによって、前記第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報を取得するために使用され、
前記アクセスネットワークノードがサービスを提供する第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへのＵＥのリダイレクション手順は、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行される、ユーザ機器（ＵＥ）の制御方法。
（付記２０）
ユーザ機器（ＵＥ）とのＰＤＵセッションに使用される第２のネットワークスライス情報とそれぞれ異なる、少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報をアクセスネットワークノードに送信し、
前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報は、前記アクセスネットワークノードによって、第１のセルから、前記少なくとも１つの第１のネットワークスライス情報のうちの１つをサポートする第２のセルへの前記ＵＥのリダイレクション手順を、前記第１のセルにおいて前記第２のネットワークスライス情報が利用できない場合に実行するために使用される、モビリティ管理用のネットワーク機能ノードの制御方法。

広く記載されている本開示の精神または範囲から逸脱することなく、具体的な態様に示されている本開示に多数の変形および／または修正を行うことができることが、当業者には理解されよう。従って、本発明の態様は、あらゆる点において、例示的であり、限定的ではないと考えられる。

本出願は、２０２０年８月５日に出願された欧州特許出願第ＥＰ２０１８９５５０．５に基づき、同出願の優先権の利益を主張するものであり、その開示内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

１０１ ＵＥ
１０２ Ｓ－ＲＡＮノード
１０３ Ｔ－ＲＡＮノード
１０４ ＡＭＦ／ＳＭＦ
１０５ ＵＤＭ／ＵＤＲ
２０１ ＵＥ
２０２ Ｓ－ＲＡＮノード
２０３ Ｔ－ＲＡＮノード
２０４ Ｓ－ＡＭＦ
２０５ Ｔ－ＡＭＦ
２０６ ＵＤＭ／ＵＤＲ
３０１ ＵＥ
３０２ Ｓ－ＲＡＮノード
３０３ Ｔ－ＲＡＮノード
３０４ Ｓ－ＡＭＦ
３０５ Ｔ－ＡＭＦ
３０６ ＵＤＭ／ＵＤＲ
４０１ ＵＥ
４０２ Ｓ－ＲＡＮノード
４０３ Ｔ－ＲＡＮノード
４０４ ＡＭＦ／ＳＭＦ
４０５ ＰＣＦ
４０６ ＵＤＭ／ＵＤＲ
５０１ ＵＥ
５０２ Ｓ－ＲＡＮノード
５０３ Ｔ－ＲＡＮノード
５０４ Ｓ－ＡＭＦ／ＳＭＦ
５０５ Ｔ－ＡＭＦ／ＳＭＦ
５０６ ＰＣＦ
５０７ ＵＤＭ／ＵＤＲ
６０１ ＵＥ
６０２ Ｓ－ＲＡＮノード
６０３ Ｔ－ＲＡＮノード
６０４ Ｓ－ＡＭＦ／ＳＭＦ
６０５ Ｔ－ＡＭＦ／ＳＭＦ
６０６ ＰＣＦ
６０７ ＵＤＭ／ＵＤＲ
１ 通信システム
３ モバイル機器
５ 基地局
７ コアネットワーク
１０ ＡＭＦ
１１ ＳＭＦ
１２ ＵＤＭ／ＵＤＲ
１３ ＰＣＦ
２０ 外部ＩＰネットワーク／データネットワーク
３１ トランシーバ回路
３３ アンテナ
３５ ユーザインタフェース
３７ コントローラ
３９ メモリ
４１ オペレーティングシステム
４３ 通信制御モジュール
５１ トランシーバ回路
５３ アンテナ
５５ ネットワークインタフェース
５７ コントローラ
５９ メモリ
６１ オペレーティングシステム
６３ 通信制御モジュール
７１ トランシーバ回路
７５ ネットワークインタフェース
７７ コントローラ
７９ メモリ
８１ オペレーティングシステム
８３ 通信制御モジュール
９１ アクセスネットワークノード
９１１ 受信部
９１２ 実行部
９３ ユーザ機器
９３１ 送信部
９５ ネットワーク機能ノード
９５１ 送信部

Claims (5)

1. 受信部と、
   送信部と、
   処理部と、を備え、
   前記送信部は、第１のSingle Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAI)を含む第１のメッセージを、Policy Control Function (PCF)へ送信し、
   前記受信部は、前記第１のS-NSSAIに対応する第１の情報を含む第２のメッセージを、前記PCFから受信し、
   前記処理部は、前記第１のS-NSSAIと前記第１の情報に基づいて、前記第１のS-NSSAIと優先度情報を含む第２の情報を決定し、
   基地局装置がターゲットセルを決定し、Protocol Data Unit (PDU) sessionを保持するユーザ端末をターゲットセルへ接続させるためのハンドオーバ処理を実施するために、前記送信部は、前記第２の情報を含む第３のメッセージを、前記基地局装置へ送信する
   Access and Mobility Management Function (AMF)。
2. 前記第３のメッセージは、N2 メッセージである
   請求項１に記載のAMF。
3. 第１のSingle Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAI)を含む第１のメッセージを、Policy Control Function (PCF)へ送信し、
   前記第１のS-NSSAIに対応する第１の情報を含む第２のメッセージを、前記PCFから受信し、
   前記第１のS-NSSAIと前記第１の情報に基づいて、前記第１のS-NSSAIと優先度情報を含む第２の情報を決定し、
   基地局装置がターゲットセルを決定し、Protocol Data Unit (PDU) sessionを保持するユーザ端末をターゲットセルへ接続させるためのハンドオーバ処理を実施するために、前記第２の情報を含む第３のメッセージを、前記基地局装置へ送信する
   Access and Mobility Management Function (AMF)の通信方法。
4. 受信部と、
   送信部と、
   処理部と、を備え、
   前記受信部は、第１のSingle Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAI)と優先度情報を含む第2の情報を含む第３のメッセージを、Access and Mobility Management Function (AMF)から受信し、
   前記第１のＳ-NSSAIと前記優先度情報を含む前記第２の情報は、前記第１のS-NSSAIと第１の情報に基づいて、前記AMFによって決定され、
   前記第１の情報は第２のメッセージに含まれ、
   前記第２のメッセージは、前記AMFから前記第１のＳ-NSSAIを含む第１のメッセージを受信したPolicy Control Function (PCF)から前記ＡＭＦへ通知されたメッセージであり、
   前記処理部は、前記第２の情報に基づいて、ターゲットセルを決定し、Protocol Data Unit (PDU) sessionを保持するユーザ端末を前記ターゲットセルへ接続するためのハンドオーバ処理を実施する
   基地局装置。
5. 前記第３のメッセージは、N2 メッセージである
   請求項４に記載の基地局装置。

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