JP7307670B2 - Pile column head joint structure and joint method - Google Patents
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Description
本発明は、桟橋等の上部工やフーチング等のコンクリート構造体と鋼管杭等の杭柱状体とを接合する杭柱状体の頭部接合構造及び接合方法に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a head joint structure and a joining method for a pile columnar body for joining a superstructure such as a pier or a concrete structure such as a footing to a pile columnar body such as a steel pipe pile.
従来、フーチング等のコンクリート構造体と鋼管杭等の杭柱状体との接合には、コンクリート構造体に一定長さだけ杭柱状体の頭部を埋め込み、埋め込んだ部分によって杭頭曲げモーメントに抵抗する方法(以下、方法Aという)と、コンクリート構造体内への杭頭部の埋め込み深さを最小限に留め、杭頭部とコンクリート構造体とに跨って縦向きの補強鉄筋を杭頭部周方向に間隔をおいて配置し、補強鉄筋によって杭頭曲げモーメントに抵抗する方法(以下、方法Bという)とが知られている(例えば、特許文献1を参照)。 Conventionally, when joining a concrete structure such as a footing and a pile column such as a steel pipe pile, the head of the pile column is embedded in the concrete structure for a certain length, and the embedded portion resists the pile head bending moment. method (hereinafter referred to as method A), the depth of embedment of the pile head in the concrete structure is minimized, and vertical reinforcing bars are placed across the pile head and the concrete structure in the circumferential direction of the pile head. and a method of resisting the pile head bending moment by means of reinforcing bars (hereinafter referred to as method B) is known (see, for example, Patent Document 1).
方法Aは、構造上、フーチング等のコンクリート構造体の下部に配置される主筋が分断されるため、十分な補強鉄筋を配置する必要があり配置が複雑になるという問題があった。 In method A, since the main reinforcing bars placed under the concrete structure such as the footing are structurally separated, it is necessary to arrange sufficient reinforcing reinforcing bars, which complicates the arrangement.
一方、方法Bは、方法Aに比べて一般的に剛結度が低いが、杭柱状体によってフーチング等のコンクリート構造体の下部に配置される主筋が分断されないので、配置が簡素化できるという利点がある。 On the other hand, Method B generally has a lower rigidity than Method A, but has the advantage of simplifying the arrangement because the main reinforcing bars placed under the concrete structure such as the footing are not separated by the pile columns. There is
また、方法Bは、桟橋等の杭支持構造物における杭頭部接合やプレキャスト部材との適用事例が少なく、この分野への応用が期待されている。 In addition, Method B has few examples of application to pile head joints and precast members in pile support structures such as piers, and is expected to be applied to this field.
しかしながら、従来の方法Bに係る技術では、縦向きの補強鉄筋が杭頭部周方向に間隔をおいて配置されるため、フーチングや桟橋の上部工等のコンクリート構造体の下側に格子状に配置された主筋と干渉するおそれがあり、これを回避するために杭柱状体の杭頭部外周面部に補強鉄筋を支持する部材を設ける等の対策が必要であった。 However, in the technique related to conventional method B, vertical reinforcing bars are arranged at intervals in the circumferential direction of the pile head. There is a risk of interference with the placed main reinforcement, and in order to avoid this, it was necessary to provide a member that supports the reinforcing reinforcement on the outer peripheral surface of the pile head of the pile column.
また、杭柱状体に接合されるコンクリート構造体がプレキャスト部材の場合、コンクリート構造体の主筋と補強鉄筋との嵌め合わせが困難であるため、従来の方法Aを用いてコンクリート構造体に鞘管を設置し、杭頭部を鞘管に挿入し、鞘管内にコンクリートを打設することによって杭柱状体と接合する場合が多かった。 In addition, when the concrete structure to be joined to the pile column is a precast member, it is difficult to fit the main reinforcing bars and reinforcing bars of the concrete structure together. In many cases, it was installed, the pile head was inserted into the sheath pipe, and the pile column was joined by pouring concrete into the sheath pipe.
しかしながら、鞘管によってコンクリート構造体の主筋が分断されるため、強度を確保するために必要な補強鉄筋の本数が多くなり、その分、杭柱状体の外径も大きくしなければならないという問題があった。 However, since the main reinforcement of the concrete structure is divided by the sheath pipe, the number of reinforcement reinforcements required to ensure strength increases, and the outer diameter of the pile column must be increased accordingly. there were.
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、フーチングや桟橋の上部工等のコンクリート構造体の主筋と補強鉄筋との干渉を回避することができ、杭頭曲げモーメントに抵抗することができる杭柱状体の杭頭部接合構造及び接合方法の提供を目的としてなされたものである。 Therefore, in view of such conventional problems, the present invention is capable of avoiding interference between the main reinforcing bars and reinforcing reinforcing bars of concrete structures such as footings and superstructures of piers, and resisting the pile head bending moment. The purpose of the present invention is to provide a pile head joining structure and a joining method for a pile column-shaped body.
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、杭柱状体の頭部にコンクリート構造体が接合されてなる杭柱状体の頭部接合構造において、前記コンクリート構造体の下部に配置され、前記杭柱状体の頭部に支持される鉄筋連結プレートを備え、前記鉄筋連結プレートには、前記コンクリート構造体に埋設される水平鉄筋が定着され、且つ、前記コンクリート構造体と前記杭柱状体とに跨って配置される補強鉄筋が貫通される補強鉄筋用貫通孔を備えていることにある。 The feature of the invention described in claim 1 for solving the above-described conventional problems is a head joint structure of a pile column, in which a concrete structure is joined to the head of a pile column, wherein the concrete structure A reinforcing bar connection plate is provided at the lower part of the body and supported by the head of the pile column, wherein horizontal reinforcing bars embedded in the concrete structure are fixed to the reinforcing bar connection plate, and the concrete structure It is provided with a through hole for a reinforcing reinforcing bar through which a reinforcing reinforcing bar arranged across the body and the pile column-shaped body is passed.
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記杭柱状体は、杭頭部に高さ調整部材を備え、前記鉄筋連結プレートが前記高さ調整部材を介して前記杭柱状体の頭部に支持されていることにある。
In addition to the configuration of claim 1, the feature of the invention according to
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記コンクリート構造体は、プレキャストコンクリート部材であって、前記鉄筋連結プレートは、前記プレキャストコンクリート部材に形成された縦孔の下部に配置されていることにある。
In addition to the configuration of
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1~3の何れか一の構成に加え、前記鉄筋連結プレートの上方に間隔をおいて鉄筋支持プレートを備え、該鉄筋支持プレートに前記コンクリート構造体に埋設される水平鉄筋が定着されるとともに、前記補強鉄筋が定着されることにある。
The feature of the invention according to
請求項5に記載の発明の特徴は、請求項4の構成に加え、前記鉄筋支持プレートは、前記補強鉄筋が貫通される補強鉄筋用貫通孔を備えていることにある。
A feature of the invention according to
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項4の構成に加え、前記鉄筋支持プレートには、複数の補強鉄筋からなる鉄筋群が挿通される鉄筋群挿通用開口部が形成されるとともに、外縁が前記鉄筋群挿通用開口部の縁部に支持される定着プレートを備え、該定着プレートに前記複数の補強鉄筋の上端部が支持され、前記複数の補強鉄筋が前記定着プレートを介して前記鉄筋支持プレートに支持されるとともに、前記定着プレートに支持された前記補強鉄筋が前記鉄筋連結プレートに形成された前記補強鉄筋用貫通孔に貫通されていることにある。
The feature of the invention according to
請求項7に記載の発明の特徴は、請求項6の構成に加え、前記定着プレートに上端部が支持された複数の補強鉄筋からなる補強鉄筋群の外側が環状又は螺旋状のフープ筋で拘束されていることにある。
The feature of the invention according to
請求項8に記載の発明の特徴は、請求項4~6の何れか一の構成に加え、前記鉄筋連結プレートと前記鉄筋支持プレートとの間に複数のフープ筋支持柱を備え、該フープ筋支持柱に環状又は螺旋状のフープ筋が支持されていることにある。
The feature of the invention according to
請求項9に記載の発明の特徴は、請求項8の構成に加え、前記複数のフープ筋支持柱の外側に縦孔形成用の型枠材を備えていることにある。 According to the ninth aspect of the invention, in addition to the configuration of the eighth aspect, a form member for forming a vertical hole is provided outside the plurality of hoop-bar supporting columns.
請求項10に記載の発明の特徴は、請求項1~9の何れか一の構成に加え、前記杭柱状体の頭部に着脱可能に突設され、前記鉄筋連結プレートに開口したガイド孔に挿入されるガイド部材を備え、前記補強鉄筋用貫通孔は、前記ガイド孔の外側に周方向に間隔をおいて配置されていることにある。
The feature of the invention according to
請求項11に記載の発明の特徴は、請求項1~10の何れか一の構成に加え、前記杭柱状体の上端に支持され、前記鉄筋連結プレート下に配置された環状の緩衝部材を備え、該緩衝部材の内側に形成されたコンクリート製の絞り部を介して前記杭柱状体と前記コンクリート構造体とが接合されていることにある。
The feature of the invention according to
請求項12に記載の発明の特徴は、杭柱状体の頭部にコンクリート構造体を接合する杭柱状体の頭部接合方法において、前記コンクリート構造体の下部に配置され、前記コンクリート構造体に埋設される水平鉄筋が定着された鉄筋連結プレートを備え、前記杭柱状体の頭部に前記鉄筋連結プレートを支持させ、その状態で前記鉄筋連結プレートに形成された補強鉄筋用貫通孔を通して補強鉄筋を前記鉄筋連結プレートの上下に跨って配置し、しかる後、コンクリートを打設して前記杭柱状体の頭部に前記コンクリート構造体を接合することにある。
The feature of the invention according to
請求項13に記載の発明の特徴は、請求項12の構成に加え、前記コンクリート構造体は、プレキャストコンクリート部材であって、前記鉄筋連結プレートを前記プレキャストコンクリート部材に形成された縦孔の下部に配置しておき、前記杭柱状体の頭部に前記鉄筋連結プレートを介して前記プレキャストコンクリート部材を支持させ、その状態で前記鉄筋連結プレートに形成された補強鉄筋用貫通孔を通して補強鉄筋を前記プレキャストコンクリート部材と前記杭柱状体とに跨って配置し、しかる後、前記縦孔にコンクリートを打設して前記杭柱状体の頭部にプレキャストコンクリート部材を接合することにある。
The feature of the invention according to
請求項14に記載の発明の特徴は、請求項12又は13の構成に加え、前記杭柱状体の頭部に高さを調整した高さ調整部材を固定し、該高さ調整部材上に前記鉄筋連結プレートを支持させることにある。
The feature of the invention according to
請求項15に記載の発明の特徴は、請求項14の構成に加え、前記高さ調整部材は、中央部に前記鉄筋連結プレートを支持させる支持用凸部を備え、該支持用凸部の外側に円環状の緩衝部材を嵌め込んだ状態で前記支持用凸部に前記鉄筋連結プレートを支持させ、しかる後、前記コンクリートを打設して前記杭柱状体と前記コンクリート構造体とを接合するとともに、前記緩衝部材の内側に前記杭柱状体の径より小さい絞り部を形成し、該絞り部を介して前記杭柱状体と前記コンクリート構造体とを接合することにある。
The feature of the invention according to
請求項16に記載の発明の特徴は、請求項12~15の何れか一の構成に加え、前記杭柱状体の頭部に突設されたガイド部材に、前記鉄筋連結プレートに開口したガイド孔を嵌め合わせ、前記鉄筋連結プレートを前記ガイド部材に案内させて前記コンクリート構造体を設置位置に誘導し、前記杭柱状体に前記鉄筋連結プレートを支持させ、前記ガイド孔の外側に周方向に間隔をおいて配置された補強鉄筋用貫通孔に補強鉄筋を挿入することにある。
The feature of the invention according to
請求項17に記載の発明の特徴は、請求項12~16の何れか一の構成に加え、前記鉄筋連結プレートの上方に間隔をおいて鉄筋支持プレートを設けておき、該鉄筋支持プレートに前記コンクリート構造体に埋設される水平鉄筋を定着するとともに、前記補強鉄筋を定着することにある。
The feature of the invention according to
請求項18に記載の発明の特徴は、請求項17の構成に加え、複数の補強鉄筋の上端部を定着プレートに支持させておき、前記杭柱状体の頭部に前記鉄筋連結プレートを介してプレキャストコンクリート部材からなる前記コンクリート構造体を支持させた後、前記定着プレートに支持させた複数の補強鉄筋を前記鉄筋支持プレートに形成された鉄筋群挿通用開口部を挿通させるとともに、前記鉄筋連結プレートに形成された前記補強鉄筋用貫通孔に貫通させ、前記定着プレートの外縁を前記鉄筋群挿通用開口部の縁部に支持させ、各補強鉄筋の上端部を前記定着プレートを介して前記鉄筋支持プレートに支持させることにある。
In addition to the configuration of
請求項19に記載の発明の特徴は、請求項18の構成に加え、前記定着プレートに上端部が支持された複数の補強鉄筋からなる鉄筋群の外側を環状又は螺旋状のフープ筋で拘束しておくことにある。
In addition to the configuration of
請求項20に記載の発明の特徴は、請求項17又は18の構成に加え、前記鉄筋連結プレートと前記鉄筋支持プレートとの間に複数のフープ筋支持柱を設けておき、該フープ筋支持柱に環状又は螺旋状のフープ筋を支持させておくことにある
The feature of the invention according to
本発明に係る杭柱状体の杭頭部接合構造は、請求項1に記載の構成を具備することによって、補強鉄筋によって曲げモーメントに抵抗する構造において、コンクリート構造体の下部に配置される主鉄筋と補強鉄筋との干渉を回避することができる。 The pile head joint structure of the pile column according to the present invention is a structure that resists a bending moment by reinforcing reinforcing bars by providing the configuration described in claim 1. and the interference with reinforcing bars can be avoided.
また、本発明において、請求項2に記載の構成を具備することによって、接合高さを容易に調整することができる。
Moreover, in the present invention, by providing the configuration described in
更に、本発明において、請求項3に記載の構成を具備することによって、補強鉄筋によって曲げモーメントに抵抗する構造をプレキャストコンクリート部材にも好適に適用することができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to
更にまた、本発明において、請求項4に記載の構成を具備することによって、補強鉄筋とコンクリート構造体の上部に配置された水平鉄筋との干渉を回避することができるとともに、補強鉄筋の定着を容易に行うことができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to
また、本発明において、請求項5に記載の構成を具備することによって、鉄筋連結プレートの補強鉄筋用貫通孔の位置に合わせて補強鉄筋の頭部を鉄筋支持プレートに定着させることができる。
In addition, in the present invention, by providing the configuration described in
また、本発明において、請求項6に記載の構成を具備することによって、補強鉄筋を一括して設置することができる。
Moreover, in this invention, by comprising the structure of
さらに、本発明において、請求項7に記載の構成を具備することによって、複数の補強鉄筋の位置決めをすることができるとともに、フープ筋を補強鉄筋と一括して設置することができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to
また、本発明において、請求項8に記載の構成を具備することによって、現地でのフープ筋の設置作業を省くことができるとともに、狭隘な場所での作業が軽減され、効率よく作業を行うことができる。
In addition, in the present invention, by providing the configuration described in
さらに、本発明において、請求項9に記載の構成を具備することによって、フープ筋とコンクリート構造体とが隔離された状態で縦孔を形成することができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to
さらに、本発明において、請求項10に記載の構成を具備することによって、鉄筋連結プレートを介して杭柱状体とコンクリート構造体との位置決めを容易に行えるとともに、杭柱状体に対して各補強鉄筋を同心円配置に設置することができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to
さらに、本発明において、請求項11に記載の構成を具備することによって、地震等によって杭頭部に作用する曲げモーメントを低減することができ、杭柱状体、コンクリート構造体について合理的な設計を行うことができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to
本発明に係る杭柱状体の杭頭部接合方法は、請求項12に記載の構成を具備することによって、コンクリート構造体の下部に配置される主鉄筋(水平鉄筋)に対して補強鉄筋を干渉することなく効率よく設置することができる。
The method for joining the pile head of a pile column according to the present invention is provided with the configuration described in
また、本発明において、請求項13に記載の構成を具備することによって、コンクリート構造物を効率よく構築することができる。
Moreover, in the present invention, by providing the configuration according to
さらに、本発明において、請求項14に記載の構成を具備することによって、各杭の杭頭部高さを容易に調整することができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to
また、本発明において、請求項15に記載の構成を具備することによって、コンクリート構造体と杭柱状体とが半剛接合され、地震等によって杭頭部に生じる曲げモーメントを低減し、杭柱状体、コンクリート構造体について合理的な設計を行うことができるので、杭頭部を効率よく構築することができる。
応力を軽減し、杭柱状体の破損を防止することができる。
In addition, in the present invention, by providing the configuration according to
Stress can be reduced, and damage to the pile column can be prevented.
更にまた、本発明において、請求項16に記載の構成を具備することによって、鉄筋連結プレートを介してコンクリート構造体を所定の位置に誘導することができるとともに、杭柱状体に対して各補強鉄筋を同心配置に設置することができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to
更にまた、本発明において、請求項17に記載の構成を具備することによって、コンクリート構造体の上部に配置される水平鉄筋と補強鉄筋との干渉を回避し、効率よく補強鉄筋の配置を行えるとともに、補強鉄筋を容易に定着することができる。
Furthermore, in the present invention, by providing the configuration described in
また、本発明において、請求項18に記載の構成を具備することによって、補強鉄筋を一括して設置することができる。
Moreover, in the present invention, by providing the configuration according to
さらに、本発明において、請求項19に記載の構成を具備することによって、複数の補強鉄筋の位置決めをすることができるとともに、フープ筋を補強鉄筋と一括して設置することができる。 Furthermore, in the present invention, by providing the configuration according to claim 19, it is possible to position a plurality of reinforcing reinforcing bars, and to collectively install the hoop bars together with the reinforcing reinforcing bars.
また、本発明において、請求項20に記載の構成を具備することによって、現地でのフープ筋の設置作業を省くことができるとともに、狭隘な場所での作業が軽減され、効率よく作業を行うことができる。
In addition, in the present invention, by providing the configuration described in
次に、本発明に係る杭柱状体の頭部接合構造の実施態様を図1~図10に示した実施例に基づいて説明する。 Next, embodiments of the pile head joint structure according to the present invention will be described based on the examples shown in FIGS. 1 to 10. FIG.
本実施例では、桟橋等の杭支持構造物を例に説明し、図中符号1は杭支持構造物である。 In this embodiment, a pile support structure such as a pier will be described as an example, and reference numeral 1 in the figure is the pile support structure.
杭支持構造物1は、図1に示すように、水底地盤2に打設された複数の鋼管杭等の杭柱状体3と、杭柱状体3に支持された鉄筋コンクリート造の梁部4とを備え、梁部4上に床版部5が形成され、梁部4と床版部5とで桟橋の上部工を成している。
As shown in FIG. 1, the pile support structure 1 includes a
また、この杭支持構造物1は、図2に示すように、プレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6に形成された縦孔7と杭頭部とに跨って縦向きの補強鉄筋8,8…を杭頭部周方向に間隔をおいて配置し、縦孔7及び杭頭部にコンクリート9を打設することによって、杭柱状体3とコンクリート構造体6とが接合されている。
In addition, as shown in FIG. 2, this pile support structure 1 has vertical reinforcing
杭柱状体3は、鋼管杭、PHC杭又は場所打ちコンクリート杭等(本実施例では鋼管杭)であって、縦向きの中空筒状に形成されている。
The
この杭柱状体3には、上端より所定の深さにコンクリート打設用の底型枠10が備えられている。
The
また、この杭柱状体3には、杭頭部に高さ調整部材11を備え、高さ調整部材11を介して後述する鉄筋連結プレート12が支持されるようになっている。
In addition, the
高さ調整部材11は、図4に示すように、短辺方向を上下に向けた帯状の鋼板11a,11aを交差させた形状、本実施例では十字状に形成され、高さを調整しつつ杭頭部内に挿入され、杭柱状体3の上端部に溶接等によって固定されている。尚、高さ調整部材11の態様は、本実施例に限定されず、高さ調整可能な形状であればよい。
As shown in FIG. 4, the
また、高さ調整部材11の上端には、隣り合う鋼板11a,11aの上面に跨って三角形状の取付用プレート11b,11b…が固定され、鉄筋連結プレート12に開口したガイド孔12aに挿入されるガイド部材13が着脱可能に取り付けられるようになっている。
Triangular mounting
梁部4は、杭柱状体3に接合されたプレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6によって構成され、コンクリート構造体6には、杭柱状体3に接合される縦孔7が形成されている。
The
縦孔7の下部には、コンクリート構造体6の下部に配置され、杭柱状体3の頭部に支持される鉄筋連結プレート12を備え、鉄筋連結プレート12には、コンクリート構造体6の下側部分に埋設される水平鉄筋14,14…の端部が溶接等によって定着されている。
In the lower part of the
鉄筋連結プレート12は、図3に示すように、鋼板等によって構成され、中央にガイド孔12aが形成されるとともに、ガイド孔12aの外側に複数の補強鉄筋用貫通孔12b,12b…が周方向に間隔をおいて形成されている。
As shown in FIG. 3, the reinforcing
各補強鉄筋用貫通孔12b,12b…は、杭柱状体3の杭径を基に決定される各補強鉄筋8の配置に対応した位置であって、鉄筋連結プレート12の中心から杭柱状体3の内半径よりも近い位置にそれぞれ杭頭部周方向に間隔をおいて形成されている。
The through-
この各補強鉄筋用貫通孔12b,12b…は、棒状の補強鉄筋8,8…が貫通可能な径を有し、補強鉄筋8,8…が補強鉄筋用貫通孔12b,12b…を貫通し、縦孔7内と杭柱状体3内とに跨った配置で鉄筋連結プレート12に固定される。
Each of the through-
ガイド孔12aは、各補強鉄筋用貫通孔12b,12bと干渉しないように形成され、ガイド部材13に嵌め合わされることによって、鉄筋連結プレート12がガイド部材13に案内され、コンクリート構造体6が設置位置に誘導されるようになっている。
The
ガイド部材13は、図4に示すように、矩形のフランジ部13aと、フランジ部13aの上面に固定された鋼板からなるガイド板13b,13bとを備え、フランジ部13aの上面にガイド板13b,13bが十字状に配置されている。
As shown in FIG. 4, the
各ガイド板13b,13bは、幅がガイド孔12aの内径とほぼ同じか若干狭く、その上部がそれぞれ先端側の細いテーパ状に形成されている。
Each of the
フランジ部13aには、ボルト挿通孔が形成されており、高さ調整部材11の上端に固定された取付用プレート11b,11b…にガイド部材13をボルト締めによって着脱可能に固定できるようになっている。
Bolt insertion holes are formed in the
次に、この杭柱状体の杭頭部接合方法について説明する。 Next, a method for joining the pile head portion of the pile column will be described.
事前準備として、工場又は施工現場近郊の製作ヤード等において、図5、図6に示すプレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6を製作する。
As a preliminary preparation, a
このコンクリート構造体6の製作は、特に図示しないが、型枠内の底部に鉄筋連結プレート12を配置するとともに、型枠の上下側にそれぞれ水平鉄筋14,14…及び水平鉄筋17,17…を配置し、下側の水平鉄筋14,14…の端部を鉄筋連結プレート12に溶接等によって固定する。
Although not shown, the
そして、型枠内にコンクリートを打設し、縦孔7底部に鉄筋連結プレート12が配置されたプレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6を形成する。
Concrete is poured into the formwork to form a
一方、施工現場においては、まず、図4に示すように、水底地盤2に鋼管杭からなる杭柱状体3を打設し、杭柱状体3内の所定の深さに杭頭底型枠10を設置する。 On the other hand, at the construction site, first, as shown in FIG. set up.
次に、杭柱状体3の設置高さを計測し、その高さに合わせて高さを調節しながら高さ調整部材11を固定し、高さ調整部材11上に固定した取付用プレート11bにガイド部材13を固定する。
Next, the installation height of the pile column-shaped
また、杭柱状体3の外周面には、コンクリート構造体6の縦孔7の下側を塞ぐ底型枠部材15を固定する。
A
次に、図7に示すように、杭柱状体3の上方にコンクリート構造体6を移動させ、ガイド部材13にガイド孔12aを嵌め合わせ、鉄筋連結プレート12をガイド部材13に案内させてコンクリート構造体6を設置位置に誘導し、鉄筋連結プレート12を杭柱状体3に支持させ、コンクリート構造体6を杭柱状体3に仮支持させる。
Next, as shown in FIG. 7, the
その際、ガイド部材13にガイド孔12aを通して鉄筋連結プレート12を案内させることで、杭柱状体3とコンクリート構造体6との位置を容易に合わせることができる。
At this time, by guiding the
また、杭柱状体3にコンクリート構造体6を支持させることによって、底型枠部材15によって縦孔7の下側開口が塞がれる。
Further, by supporting the
そして、杭柱状体3にコンクリート構造体6を仮支持させた状態で安定したら、ガイド部材13及び取付用プレート11b,11b…を取り外し撤去する。尚、取付用プレート11b,11bは、コンクリート打設時に邪魔にならなければ撤去せずともよい。
After the
次に、図9に示すように、各補強鉄筋用貫通孔12b,12b…に縦向きの補強鉄筋8,8…を貫通させ、所定の位置で補強鉄筋8,8…を鉄筋連結プレート12に固定するとともに、補強鉄筋8,8…の外側にフープ筋16,16…を上下に間隔を置いて配置し、結束線によって固定する。
Next, as shown in FIG. 9, vertical reinforcing
その際、ガイド部材13によって杭柱状体3と鉄筋連結プレート12とが正確に位置合わせされているので、鉄筋連結プレート12の補強鉄筋用貫通孔12b,12b…に貫通させる各補強鉄筋8,8…の位置も自動的に位置決めされ、容易に取り付けることができる。
At that time, since the pile pillar-shaped
そして、縦孔7の上面よりガイド孔12aを通して、鉄筋連結プレート12と底型枠部
材15とに挟まれた空隙及び杭柱状体3内にコンクリート9を打設する(一次打設)。
その後、一次打設したコンクリートの充填状態を確認し、図10に示すように、コンクリート構造体6の上部に配置された水平鉄筋17,17間に中継鉄筋18を機械式継手等によって連結した後、縦孔7内に場所打ちコンクリート9を投入し(二次打設)、養生固化させることによって、杭柱状体3の上端部にプレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6が接合される。
After that, after confirming the filling state of the concrete that has been primarily poured, and connecting the
尚、一次打設によるコンクリートの充填状況が確認できるのであれば、一次打設と二次打設を連続して行ってもよい。 Incidentally, the primary placement and the secondary placement may be performed continuously as long as the state of filling of the concrete by the primary placement can be confirmed.
このように構成された杭柱状体3の頭部接合構造及び接合方法では、コンクリート構造体6の下部に配置される水平鉄筋14,14…が鉄筋連結プレート12を介して連続した構造にあるので、水平鉄筋14,14…を好適に配置することができるとともに、補強鉄筋8,8…との干渉を気にする必要がない。
In the head joint structure and joint method of the pile pillar-shaped
また、杭柱状体3にコンクリート構造体6を支持させる際に、ガイド部材13に鉄筋連結プレート12に形成されたガイド孔12aを案内させることによって、杭柱状体3に対するコンクリート構造体6の位置決めを容易に行えるとともに、各補強鉄筋8,8…の位置決めを自動的に行うことができる。
Further, when the
尚、プレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6は、図11に示すように、鉄筋連結プレート12の上方に間隔をおいて鉄筋支持プレート20を備え、鉄筋支持プレート20に補強鉄筋8,8…の頭部を定着させてもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には、同一符号を付して説明を省略する。
As shown in FIG. 11, the
鉄筋支持プレート20は、図3に示す鉄筋連結プレート12と同様に形成され、鋼板等によって構成され、中央に作業用孔20aが形成されるとともに、作業用孔20aの外側に複数の補強鉄筋用貫通孔20b,20b…が周方向に間隔をおいて形成されている。
The reinforcing
各補強鉄筋8,8…は、上端部にネジ部を備え、鉄筋支持プレート20の補強鉄筋用貫通孔12b,12b…を通して垂下させ、鉄筋連結プレート12の補強鉄筋用貫通孔20b,20b…を貫通させた状態で上端部のネジ部にナット21を締め付けることによって鉄筋支持プレート20に定着される。
Each of the reinforcing
また、この鉄筋支持プレート20には、コンクリート構造体6の上部に埋設される水平鉄筋17,17…の端部が溶接によって定着され、鉄筋支持プレート20を介して水平鉄筋17,17が連続して連結されている。
Also, the end portions of the horizontal reinforcing
また、コンクリート構造体6は、図12に示すように、鉄筋連結プレート12と鉄筋支持プレート20との間に複数のフープ筋支持柱50,50…を備え、フープ筋支持柱50,50…に環状又は螺旋状のフープ筋16,16が支持されているものであってもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明する。
12, the
尚、フープ筋支持柱50,50の外側には、コンクリート構造体6の成形時に縦孔7を形成するための筒状の型枠材51が配置されている。
A
この型枠材51は、コンクリート構造体6の成形時において、コンクリートとフープ筋支持柱50,50及びフープ筋16,16とを隔離する役割を担うものであり、フープ筋支持柱50,50を設置したことに伴い縦孔7内にそのまま残置されている。
The
フープ筋支持柱50,50…は、図13に示すように、鉄筋連結プレート12の補強鉄筋用貫通孔12b,12b…及び鉄筋支持プレート20の補強鉄筋用貫通孔20b,20bの外側に周方向に間隔をおいて配置され、端部がそれぞれ鉄筋連結プレート12及び鉄筋支持プレート20に溶接等によって固定されている。
As shown in FIG. 13, the hoop-
各フープ筋16,16は、内径が各補強鉄筋用貫通孔12b,20bよりも外側に配置されるように設定され、フープ筋支持柱50,50…に結束線等によって固定されている。
The inner diameters of the hoop bars 16, 16 are set so as to be positioned outside the through-
そして、補強鉄筋8,8…を補強鉄筋用貫通孔12b,20bに挿入することによって、図14に示すように、補強鉄筋8,8…がフープ筋16,16の内側に挿し込まれるようになっている。
Then, by inserting the reinforcing
各補強鉄筋8,8…は、上端部にネジ部を備え、鉄筋支持プレート20の補強鉄筋用貫通孔20b,20b…を通して垂下させ、鉄筋連結プレート12の補強鉄筋用貫通孔12b,12b…を貫通させた状態で上端部のネジ部にナット21を締め付けることによって鉄筋支持プレート20に定着される。
Each of the reinforcing
挿し込まれた補強鉄筋8,8…は、縦孔7に作業員が入り、フープ筋16,16に結束線等によって固定される。
The inserted reinforcing
そして、上述の実施例と同様に、縦孔7の上面より作業用孔20a及びガイド孔12aを通して、鉄筋連結プレート12と底型枠部材15とに挟まれた空隙及び杭柱状体3内にコンクリート9を打設する(一次打設)。
Then, as in the above-described embodiment, concrete is poured into the gap between the reinforcing
その後、一次打設したコンクリートの充填状態を確認し、図15に示すように、縦孔7内に場所打ちコンクリート9を投入し(二次打設)、養生固化させることによって、杭柱状体3の上端部にプレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6が接合される。
After that, the filling state of the concrete that has been primarily cast is checked, and as shown in FIG. A
また、上述の実施例では、補強鉄筋8,8…毎にその上端部を鉄筋支持プレート20に定着させた例について説明したが、図16~図18に示すように、鉄筋支持プレート20に各補強鉄筋用貫通孔20bを設けず、複数の補強鉄筋8,8…の上端部を定着プレート52に支持させておき、定着プレート52の外縁を鉄筋群挿通用開口部53の縁部に支持させ、各補強鉄筋8,8…の上端部を鉄筋支持プレート20に支持させるようにしもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
Further, in the above-described embodiment, an example in which the upper ends of the reinforcing reinforcing
この場合、定着プレート52に上端部が支持された複数の補強鉄筋8,8…からなる鉄筋群8Aの外側を環状又は螺旋状のフープ筋54で拘束することが望ましい。
In this case, it is desirable to constrain the outer side of the reinforcing
鉄筋支持プレート20に形成された鉄筋群挿通用開口部53は、鉄筋支持プレート20を板厚方向に貫通する円形孔状に形成され、複数の補強鉄筋8,8…からなる鉄筋群8A及びその外側を拘束するフープ筋54が挿通可能な大きさとなっている。
The reinforcing bar group insertion opening 53 formed in the reinforcing
定着プレート52は、中央部に作業用孔52aを有する円環状に形成され、作業用孔52aの外側に鉄筋連結プレート12に形成された補強鉄筋用貫通孔12b、12bと同様の配置に複数の補強鉄筋用貫通孔52b,52b…を有している。
The fixing
この定着プレート52は、外径が鉄筋群挿通用開口部53の内径よりも大きく、その外縁部が鉄筋群挿通用開口部53の縁部、即ち、鉄筋群挿通用開口部53外側の鉄筋支持プレート20上面に支持されるようになっている。
The fixing
そして、各補強鉄筋8,8…は、定着プレート52の補強鉄筋用貫通孔52b,52b…を通して垂下され、その上端部にナット21を締め付けることによって定着プレート52に定着されるようになっている。
The reinforcing reinforcing
尚、定着プレート52の形状は、円形状に限定されず、外縁部の複数個所又は全部が鉄筋群挿通用開口部53の縁部上面に支持され、鉄筋群挿通用開口部53から脱落不能なものであればよい。
In addition, the shape of the fixing
このように構成された杭柱状体の頭部接合方法は、図17に示すように、杭柱状体3の頭部に鉄筋連結プレート12を介してプレキャストコンクリート構造体6を支持させた後、定着プレート52に支持され、その外周がフープ筋54によって拘束された複数の補強鉄筋8,8…からなる鉄筋群8Aを縦孔7上より降下させ、鉄筋群挿通用開口部53に挿通させる。
In the method for joining the head of the pile pillar-shaped body configured in this way, as shown in FIG. A reinforcing
そして、所定の位置まで鉄筋群8Aを降下させると、定着プレート52に支持された各補強鉄筋8,8…が鉄筋連結プレート12に形成された補強鉄筋用貫通孔12b,12b…に貫通される。
Then, when the reinforcing
その際、各補強鉄筋8,8…が定着プレート52に支持されているので、各補強鉄筋8,8…の位置が自動的に鉄筋連結プレート12の補強鉄筋用貫通孔12b,12b…の位置に合わされて挿通されるようになっている。
At this time, since the reinforcing reinforcing
そして、鉄筋群8Aを更に降下させると、図18に示すように、定着プレート52の外縁が鉄筋群挿通用開口部53の縁部に支持され、各補強鉄筋8,8…の上端部が定着プレート52を介して鉄筋支持プレート20に支持される。
When the reinforcing
これによって、各補強鉄筋8,8…及びフープ筋54が縦孔7内の所定の位置に設置される。
. . and the hoop bars 54 are installed at predetermined positions in the
そして、上述の実施例と同様に、縦孔7の上面より作業用孔52a及びガイド孔12aを通して、鉄筋連結プレート12と底型枠部材15とに挟まれた空隙及び杭柱状体3内にコンクリート9を打設する(一次打設)。
Then, as in the above-described embodiment, concrete is poured into the gap between the reinforcing
その後、一次打設したコンクリートの充填状態を確認し、図19に示すように、縦孔7内に場所打ちコンクリート9を投入し(二次打設)、養生固化させることによって、杭柱状体3の上端部にプレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6が接合される。
After that, the filling state of the concrete that has been primarily placed is checked, and as shown in FIG. A
次に、本発明に係る杭柱状体の頭部接合構造の他の実施態様について図20~24に基づいて説明する。尚、上述の実施例と同様の構成には、同一符号を付して説明を省略する。 Next, another embodiment of the pile head joint structure according to the present invention will be described with reference to FIGS. 20 to 24. FIG. It should be noted that the same reference numerals are assigned to the same configurations as in the above-described embodiment, and the description thereof will be omitted.
この杭柱状体の頭部接合構造は、図20に示すように、杭柱状体3の上端に支持され、鉄筋連結プレート12下に配置された環状の緩衝部材60を備え、緩衝部材60の内側に形成された絞り部61を介して杭柱状体3とコンクリート構造体6とが接合されている。
As shown in FIG. 20, this pile columnar head joint structure is supported by the upper end of the
この杭柱状体3の頭部接合構造は、鉄筋連結プレート12を支持させる支持用凸部62を備えた高さ調整部材63を使用し、支持用凸部62の外側に円環状の緩衝部材60を嵌め込んだ状態で接合作業を行う。
This head joint structure of the
高さ調整部材63は、図21に示すように、上端部の中央に凸部64aを有する凸形状の鋼板64,64から構成され、鋼板64,64を交差させた形状、本実施例では平面視十字状に形成され、凸部64aが互いに交差して周囲より上向きに突出した十字状の支持用凸部62が形成されている。
As shown in FIG. 21, the
そして、高さを調整しつつ高さ調整部材63を杭頭部内に挿入し、鋼板64,64を杭柱状体3の上端部に溶接等によって固定する。
Then, while adjusting the height, the
また、この高さ調整部材63には、支持用凸部62の周囲に鋼板上端部の凹部によって円環状の緩衝部材60が嵌まり込む緩衝材嵌合部が形成されている。
Further, the
緩衝部材60は、発砲スチロール材、発泡ウレタン材、ゴムスポンジ材等の低反発材によって構成され、中央に支持用凸部62と嵌合する開口部を有する円環状に形成されている。
The cushioning
また、緩衝部材60は、厚みが支持用凸部62の高さと同じ或いはそれよりも厚く形成され、支持用凸部62が鉄筋連結プレート12を支持した状態で緩衝部材60の上面が鉄筋連結プレート12に当接するようになっている。
The cushioning
尚、高さ調整部材63の支持用凸部62の上端には、隣り合う凸部64aの上面に跨って三角形状の取付用プレート65,65…が固定され、鉄筋連結プレート12に開口したガイド孔12aに挿入されるガイド部材13が着脱可能に取り付けられるようになっている。
Triangular mounting
このコンクリート構造体6と杭柱状体3を接合するには、図22に示すように、杭柱状体3の上方にコンクリート構造体6を移動させ、ガイド部材13にガイド孔12aを嵌め合わせ、鉄筋連結プレート12をガイド部材13に案内させてコンクリート構造体6を設置位置に誘導し、鉄筋連結プレート12を高さ調整部材63を介して杭柱状体3に支持させ、コンクリート構造体6を杭柱状体3に仮支持させる。
In order to join the
その際、ガイド部材13にガイド孔12aを通して鉄筋連結プレート12を案内させることで、杭柱状体3とコンクリート構造体6との位置を容易に合わせることができる。
At this time, by guiding the
また、鉄筋連結プレート12を支持用凸部62に支持させることによって、緩衝部材60が鉄筋連結プレート12下に当接した状態で配置される。
Further, by supporting the reinforcing
また、杭柱状体3にコンクリート構造体6を支持させることによって、底型枠部材15によって縦孔7の下側開口が塞がれる。
Further, by supporting the
そして、杭柱状体3にコンクリート構造体6を仮支持させた状態で安定したら、ガイド部材13及び取付用プレート65,65を取り外し撤去する。
After the
次に、図23に示すように、各補強鉄筋用貫通孔12b,12b…に縦向きの補強鉄筋8,8…を貫通させ、所定の位置で補強鉄筋8,8…を鉄筋連結プレート12に固定するとともに、補強鉄筋8,8…の外側にフープ筋16,16…を上下に間隔を置いて配置し、結束線によって固定する。
Next, as shown in FIG. 23, vertical reinforcing
その際、ガイド部材13によって杭柱状体3と鉄筋連結プレート12とが正確に位置合わせされているので、鉄筋連結プレート12の補強鉄筋用貫通孔12b,12b…に貫通させる各補強鉄筋8,8…の位置も自動的に位置決めされ、容易に取り付けることができる。
At that time, since the pile pillar-shaped
そして、縦孔7の上面よりガイド孔12aを通して、図24に示すように、鉄筋連結プレート12と底型枠部材15、緩衝部材60とに挟まれた空隙67及び杭柱状体3内にコンクリート66を打設する(一次打設)。
Then, concrete 66 is poured into the
この一次打設では、鉄筋連結プレート12下に円環状の緩衝部材60が配置されているので、緩衝部材60が型枠として機能し、緩衝部材60の内側に杭柱状体3の径よりも径の小さな絞り部61が形成される。
In this primary placement, since the
その後、一次打設したコンクリートを養生・固化させた後、図20に示すように、コンクリート構造体6の上部に配置された水平鉄筋17,17間に中継鉄筋18を機械式継手等によって連結した後、縦孔7内に場所打ちコンクリート9を投入し(二次打設)、養生固化させることによって、杭柱状体3の上端部に絞り部61を介してプレキャストコンクリート部材からなるコンクリート構造体6が接合される。
After that, after curing and solidifying the primary cast concrete, as shown in FIG. After that, the cast-in-
このように構成された杭柱状体3の接合構造は、杭柱状体3の径よりも小さな絞り部61を介してコンクリート構造体6と杭柱状体3とが接合されるとともに、コンクリート構造体6と杭柱状体3との間に緩衝部材60が介在される。
In the joint structure of the
また、コンクリート構造体6と杭柱状体3との間に跨って補強鉄筋8,8が配設される。
Further, reinforcing reinforcing
よって、杭柱状体3とコンクリート構造体6とが半剛接合となり、地震等によって杭頭部に応力が作用した際、コンクリート構造体6に対し杭柱状体3が水平方向又は回転方向に揺動でき、接合部に生じる曲げモーメントを軽減し、杭柱状体3及びコンクリート構造体6について合理的な設計を行うことができる。
Therefore, the
次に、本発明に係る杭柱状体の頭部接合構造及び接合方法の他の態様について図25~図29に示す実施例に基づいて説明する。 Next, other aspects of the head joint structure and joint method for pile columns according to the present invention will be described based on the embodiments shown in FIGS. 25 to 29. FIG.
本実施例では、杭柱状体30である基礎杭の頭部に場所打ちコンクリートからなるフーチング等のコンクリート構造体31を接合する場合について説明し、図中符号30は基礎杭、符号31はフーチングである。
In this embodiment, a case will be described in which a
フーチング31は、その下部に杭柱状体30の頭部に支持される鉄筋連結プレート32を備え、この鉄筋連結プレート32に縦向きの補強鉄筋33,33…が周方向に間隔をおいて貫通されるとともに、コンクリート構造体31に埋設される水平鉄筋34,34…が定着され、杭頭部とコンクリート構造体31とに跨って配置された補強鉄筋33,33…によって杭頭曲げモーメントに抵抗する構造になっている。
The
この杭柱状体30とコンクリート構造体31とを接合するには、先ず、図26に示すように、地中に鋼管杭等の杭柱状体30を打設し、しかる後、杭柱状体30の上端部を地表面より突出させるとともに、杭柱状体30内の土砂を所定の深さまで掘削する。
In order to join the
また、地表面に砕石を敷設して砕石層35を形成し、その砕石層35上に均しコンクリート36を打設して地表面を均一に均す。
Crushed stones are laid on the ground surface to form a crushed
次に、図27に示すように、杭柱状体30の突出高さを計測し、その高さに合わせて高さを調節しながら鋼製の板状又は棒状に形成された高さ調整部材38,38…を地表面から突出した杭柱状体30の上端部に固定し、その上面に杭柱状体30の中心とガイド孔32aの中心とを合わせて鉄筋連結プレート32を載置し、その位置で溶接等によって固定する。
Next, as shown in FIG. 27, the protruding height of the pile pillar-shaped
尚、高さ調整部材38,38は、必ずしも使用する必要はなく、杭柱状体30の突出高さの計測結果によって、直接杭柱状体30上に鉄筋連結プレート32を直接載置し、その位置で溶接等によって固定してもよい。
It should be noted that the
また、杭柱状体30に対する鉄筋連結プレート32の位置決めには、図1~図10に示す実施例と同様に高さ調整部材11とガイド部材13を使用してもよい。
Further, the
次に、図28に示すように、各補強鉄筋用貫通孔32b,32b…に縦向きの補強鉄筋33,33…を貫通させ、所定に位置で補強鉄筋33,33…を鉄筋連結プレート32に固定するとともに、強鉄筋の外側にフープ筋39,39…を上下に間隔を置いて配置し、結束線によって固定する。
Next, as shown in FIG. 28, vertical reinforcing
その際、鉄筋連結プレート32の補強鉄筋用貫通孔32b,32b…に貫通させる各補強鉄筋33,33…の位置も自動的に位置決めされ、容易に取り付けることができる。
At that time, the positions of the reinforcing reinforcing
そして、補強鉄筋33,33…の設置が完了したら、ガイド孔32aを通して杭柱状体30内にコンクリート(中詰めコンクリート)40を打設する。尚、中詰めコンクリートの打設は、後述するコンクリート構造体31を構成する場所打ちコンクリートの打設と同時に行ってもよい。
Then, when the installation of the reinforcing
次に、図29に示すように、コンクリート構造体31の下部に水平鉄筋34,34…を配置するとともに、コンクリート構造体31の下部に配置される水平鉄筋34,34…の端部を溶接によって鉄筋連結プレート32に定着させる。
Next, as shown in FIG . 29, horizontal reinforcing
また、コンクリート構造体31の上部に水平鉄筋42,42…を配置するとともに、あばら筋43,43…等の必要な鉄筋を設置する。
In addition, horizontal reinforcing
そして、水平鉄筋34,34、水平鉄筋42,42及びあばら筋43,43の配置が完了した後、型枠41を組みたて、設置する。
After the placement of the horizontal reinforcing
そして、図25に示すように、型枠41内にコンクリートを打設し、コンクリート構造体31を形成し、コンクリートを養生・固化させることによって、杭柱状体30とコンクリート構造体31とが接合される。
Then, as shown in FIG. 25, concrete is poured into the
1 杭支持構造物
2 水底地盤
3 杭柱状体
4 梁部
5 床版部
6 コンクリート構造体
7 縦孔
8 補強鉄筋
9 コンクリート
10 底型枠
11 高さ調整部材
12 鉄筋連結プレート
13 ガイド部材
14 水平鉄筋
15 底型枠部材
16 フープ筋
17 水平鉄筋
18 中継鉄筋
20 鉄筋支持プレート
30 杭柱状体
31 コンクリート構造体
32 鉄筋連結プレート
33 補強鉄筋
34 水平鉄筋
35 砕石層
36 均しコンクリート
38 高さ調整部材
39 フープ筋
40 コンクリート
41 型枠
42 水平鉄筋
43 あばら筋
50 フープ筋支持柱
51 型枠材
52 定着プレート
53 鉄筋群挿通用開口部
54 フープ筋
60 緩衝部材
61 絞り部
62 支持用凸部
63 高さ調整部材
64 鋼板
65 取付用プレート
66 コンクリート
67 空隙
1
Claims (20)
前記コンクリート構造体の下部に配置され、前記杭柱状体の頭部に支持される鉄筋連結プレートを備え、
前記鉄筋連結プレートには、前記コンクリート構造体に埋設される水平鉄筋が定着され、且つ、前記コンクリート構造体と前記杭柱状体とに跨って配置される補強鉄筋が貫通される補強鉄筋用貫通孔を備えていることを特徴とする杭柱状体の頭部接合構造。 In the head joint structure of the pile pillar-shaped body, in which the concrete structure is joined to the head of the pile pillar-shaped body,
A reinforcing bar connection plate arranged at the bottom of the concrete structure and supported by the head of the pile column,
Horizontal reinforcing bars embedded in the concrete structure are fixed in the reinforcing bar connection plate, and through holes for reinforcing reinforcing bars through which the reinforcing bars placed across the concrete structure and the pile column are passed. A head joint structure of a pile columnar body, characterized by comprising:
該定着プレートに前記複数の補強鉄筋の上端部が支持され、前記複数の補強鉄筋が前記定着プレートを介して前記鉄筋支持プレートに支持されるとともに、前記定着プレートに支持された前記補強鉄筋が前記鉄筋連結プレートに形成された前記補強鉄筋用貫通孔に貫通されている請求項4に記載の杭柱状体の頭部接合構造。 The reinforcing bar support plate is provided with a reinforcing bar group insertion opening through which a reinforcing bar group consisting of a plurality of reinforcing bars is inserted, and a fixing plate whose outer edge is supported by the edge of the reinforcing bar group insertion opening. prepared,
Upper ends of the plurality of reinforcing bars are supported by the fixing plate, the plurality of reinforcing bars are supported by the reinforcing bar support plate via the fixing plate, and the reinforcing bars supported by the fixing plate are supported by the fixing plate. 5. The pile columnar head joint structure according to claim 4, wherein the reinforcing reinforcing bar through hole formed in the reinforcing bar connection plate is penetrated.
前記コンクリート構造体の下部に配置され、前記コンクリート構造体に埋設される水平鉄筋が定着された鉄筋連結プレートを備え、
前記杭柱状体の頭部に前記鉄筋連結プレートを支持させ、その状態で前記鉄筋連結プレートに形成された補強鉄筋用貫通孔を通して補強鉄筋を前記鉄筋連結プレートの上下に跨って配置し、しかる後、コンクリートを打設して前記杭柱状体の頭部に前記コンクリート構造体を接合することを特徴とする杭柱状体の頭部接合方法。 In a method for joining the head of a pile column to join a concrete structure to the head of the pile column,
A reinforcing bar connection plate arranged at the bottom of the concrete structure and having horizontal reinforcing bars embedded in the concrete structure fixed ,
The reinforcing bar connecting plate is supported by the head of the pile columnar body, and in this state, reinforcing reinforcing bars are arranged across the upper and lower sides of the reinforcing bar connecting plate through the through holes for reinforcing reinforcing bars formed in the reinforcing bar connecting plate, and then 1. A method for joining the head of a columnar pile, characterized in that the concrete structure is joined to the head of the columnar pile by pouring concrete.
19. The method according to claim 17 or 18, wherein a plurality of hoop-bar supporting columns are provided between the reinforcing-bar connection plate and the reinforcing-bar supporting plate, and the hoop-bar supporting columns support annular or spiral hoop bars. A method for joining the head of a pile column.
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