JP7304075B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
大当たりに当選したときだけでなく、小当たりに当選して開放される領域(特典領域)に遊技球が進入することで特典が付与されるタイプの遊技機(いわゆる1種2種混合タイプの遊技機)が知られている。
特開2020‐089774号公報
本発明が解決しようとする課題は、特典領域に遊技球が進入することで特典が付与されるタイプの遊技機の趣向性を向上させることにある。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、常態において閉鎖されている特定始動領域に遊技球が進入することで特定抽選情報が取得され、当該特定抽選情報に基づく特定抽選により大当たりに当選した場合、および、当該特定抽選により小当たりに当選したときに開放される特典領域に遊技球が進入した場合に特典遊技を付与する特典付与手段と、所定数を限度として前記特定抽選情報を記憶する記憶手段と、を備え、前記小当たりに当選して前記特典領域が開放されたときには、当該特典領域に向かって遊技球を継続的に発射していれば当該特典領域に遊技球が進入するように設定されており、前記特定抽選は、前記大当たりおよび前記小当たりのいずれかに当選するように設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、特典領域に遊技球が進入することで特典が付与されるタイプの遊技機の趣向性を向上させることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の全体図である。 表示領域に表示された装飾図柄、保留図柄を示した図である。 (a)は本実施形態にかかる遊技機の遊技性を説明するためのブロック図であり、(b)は第一抽選および第二抽選の抽選確率(大当たり、小当たり、はずれの確率)を示した図であり、(c)は第一大当たり時における第一通常大当たりと第一特定大当たりの振分割合、および第二大当たり時における第二通常大当たりと第二特定大当たりの振分割合を示した図である。 特定遊技状態に移行した後の流れを説明するための図である。 特定遊技状態に移行した後の流れを説明するための図(図4の続き)である。 本実施形態にかかる遊技機が実行することが可能な発射指示(第一指示、第二指示)を説明するための図である。 発射指示に関する第二具体例を説明するための図である。 発射指示に関する第三具体例を説明するための図である。 発射指示に関する第四具体例の一つを説明するための図である。 発射指示に関する第四具体例の一つ(図9とは異なる例)を説明するための図である。 発射指示に関する第五具体例を説明するための図である。 第五具体例(例5-1)を説明するための図である。 第五具体例(例5-1)を説明するための図(図12の続き)である。 第五具体例(例5-2)を説明するための図である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明にかかるぱちんこ遊技機1(以下、単に遊技機と称する)の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。遊技領域902には、始動領域904、大入賞領域906、アウト口907などが設けられている。
表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認されるものである。なお、一部の図においては、遊技盤90に覆われずに露出する表示領域911の形状を簡略化して記載する(方形状に記載する)が、当該部分の大きさや形状は適宜変更可能である。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動領域904や大入賞領域906等の入賞領域に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
2)遊技性(ゲーム性)
2-1)当たり抽選
始動領域904への遊技球の進入を契機として乱数源から数値(以下、抽選情報と称することもある)が取得される。当該数値を用いて当たり抽選が実行される。当該数値が予め定められた当たり用数値と同じであれば当たりとなり、異なる場合にはずれとなる。本実施形態では、当たりの態様(種別)として、大当たりおよび小当たりの二種類が設定されている。つまり、乱数源から取得された数値が大当たり用数値と同じであれば大当たりとなり、小当たり用数値と同じであれば小当たりとなる(それ以外ははずれである)。
本実施形態では、始動領域904として第一始動領域904aと、当該第一始動領域904aとは異なる位置にある第二始動領域904b(特定始動領域)と、が設けられている(図1参照)。第一始動領域904aに遊技球が進入することを契機として第一抽選情報が取得され、それに基づき第一抽選(特図1抽選)が実行される。第二始動領域904bに遊技球が進入することを契機として第二抽選情報(特定抽選情報)が取得され、それに基づき第二抽選(特図2抽選;特定抽選)が実行される。
大当たりに当選した場合には大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は、所定条件成立まで大入賞領域906(常態において閉鎖されている)が開放される単位遊技(いわゆる1「ラウンド」分の遊技のことをいう。以下の説明において「ラウンド」と称することもある)が一または複数回繰り返される。本実施形態では、大入賞領域906に遊技球が10個入賞する入賞条件、および、所定時間が経過する時間条件のいずれか一方が成立することをもって単位遊技が終了(大入賞領域906が閉鎖)する。大当たり遊技が含む単位遊技の数(ラウンド数)が多くなるほど、当該大当たり遊技にて得られる遊技者の利益(利益の期待値)が大きくなる。本実施形態では、大入賞領域906は遊技領域902の右側に設けられており、遊技者は遊技領域902の右側に遊技球が進入するよう遊技する(いわゆる「右打ち」を行う)。
小当たりに当選した場合には小当たり遊技が実行される。小当たり遊技は、特典領域10(常態において閉鎖されている)(図1参照)が開放されるものである。特典領域10に遊技球が進入したときには、大当たり遊技(特典遊技)が実行される。つまり、抽選により大当たりに当選することだけでなく、小当たりを経由して大当たりを獲得することができる(大当たりを獲得するためには、1つの遊技球が特典領域10に進入すればよい)。なお、特典領域10は、遊技球の進入により所定数の賞球が払い出される入賞領域でもある。また、小当たり遊技は、1ラウンド分の単位遊技扱いとされる。例えば、小当たりを経由して9ラウンド大当たり(単位遊技が9回実行される大当たり)に当選したケースは、特典領域10が開放されることが1ラウンド目の遊技として、大入賞領域906が開放されることが2~9ラウンド目の遊技(特典遊技)として実行される。1ラウンド目に特典領域10に遊技球が一球も進入しなかった場合には2~9ラウンド目の遊技が実行されない。つまり、(小当たり経由の)大当たりは得られない。大入賞領域906の内部に特典領域10が設けられた構成としてもよい。この場合、小当たりに当選したときには、大入賞領域906が開放されるとともに、その内部に設けられた特典領域10が開放されることになる。
本実施形態では、小当たりに当選した場合に特典領域10が開放される時間は、当該特典領域10に遊技球を進入させるために十分な長さが確保される。特典領域10は遊技領域902の右側に設けられており、特典領域10に遊技球を進入させるためには遊技者は右打ちを行うところ、継続的に右打ちを行っていればほぼ確実に特典領域10に遊技球が進入する。小当たり当選時には表示領域911に右打ちを実行する旨の指示が出されるため、遊技者はそれに従うだけでよい。指示が出されてから10数秒遅れて右打ちを開始しても、ほぼ確実に遊技球が特典領域10に進入するように設定されている。このように、本実施形態では、実質的には「小当たり当選=大当たり当選」となる(小当たり当選が大当たり獲得に結びつく)設定である。
2-2)装飾図柄
抽選結果は、表示領域911に表示される装飾図柄80により報知される。本実施形態では、それぞれが複数種の装飾図柄80を含む三つの装飾図柄群80gが設定される。具体的には、表示領域911の左側に表示される左装飾図柄群80gL、右側に表示される右装飾図柄群80gR、左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gRの間に表示される中装飾図柄群80gCの三つである。各装飾図柄群80gから選択されて表示された三つの装飾図柄80の組み合わせにより抽選結果が報知される。当該三つの装飾図柄群80gが変動を開始してから、当該変動が停止して抽選結果を示す組み合わせが表示されるまでの演出が報知演出(一変動分の演出)である。なお、一部の図面においては、装飾図柄80の図示を省略する。
なお、装飾図柄80以外の図柄(別図柄;図示せず)が表示されるようにしてもよい。例えば、本実施形態では、後述するように小当たり当選時および大当たり当選時にはいずれも同じ種類の装飾図柄80の三つ揃いが表示される(装飾図柄80の組み合わせによっては小当たりおよび大当たりの区別がつかない)ところ、大当たりに当選したときと小当たりに当選したときとでは、別図柄の態様が異なる(別図柄により大当たりに当選したのか小当たりに当選したのか区別できる)ようにしてもよい。別図柄は、表示領域911に表示されるものであってもよいし、表示領域911外に表示される(表示領域911外に表示されるランプ等の点灯パターン)であってもよい。
2-3)保留
始動領域904に遊技球が進入し、新たな抽選情報が取得されたとき、それよりも先に取得された抽選情報に対応する報知演出が実行されている場合(装飾図柄80の変動中である場合)には、当該新たな抽選情報は保留情報(保留)として記憶手段(図示せず)に記憶される。本実施形態では、第一抽選情報として取得された第一保留情報(特図1保留)の最大の記憶数は四つであり、第二抽選情報(特図2保留)として取得された第二保留情報の最大の記憶数は二つである。
記憶手段に記憶されている保留情報は保留図柄70として表示されることがある。第一保留情報は第一保留図柄として、第二保留情報は第二保留図柄として表示される。通常遊技状態においては第一保留図柄が表示される(通常遊技状態においては第二保留図柄が表示されなくてもよい)。特定遊技状態においては第二保留図柄が表示される(特定遊技状態においては第一保留図柄が表示されなくてもよい)。なお、図2以外の図面においては、保留図柄70の図示を省略する。
また、図示しないが、現在報知演出が実行されている抽選結果に対応する保留図柄(いわゆる当該変動の保留図柄)が表示されるようにしてもよい。
記憶手段に第一保留情報と第二保留情報の両方が存在している場合、第二保留情報(第二抽選情報)に基づく抽選結果の報知が優先される。つまり、本実施形態にかかる遊技機は、いわゆる特図2優先消化である。
2-4)遊技状態
遊技者が大当たり獲得を目指して遊技する遊技状態として、通常遊技状態と特定遊技状態(いわゆる時短状態である)が設定されている(図3(a)、図4、図5参照)。通常遊技状態は、第一始動領域904aを狙って遊技球を発射させるべき状態である。第一始動領域904aは、遊技領域902の左側を流下する遊技球が進入可能な位置に設けられている。すなわち、通常遊技状態は、遊技者に対し左打ち遊技が促される(左打ち遊技を行うべき)状態であり(右打ちでは第一始動領域904aに遊技球は進入しない)、第一抽選を経て大当たり獲得を目指す状態である。第一抽選は、その結果が大当たりまたははずれとなる抽選である。つまり、第一抽選の結果として小当たりは発生しない。通常遊技状態における大当たり確率(第一抽選の大当たり確率)は約1/319.8である。それ以外ははずれである(図3(b)参照)。つまり、通常遊技状態は、小当たり経由で大当たりを獲得することができない状態である。なお、第一抽選の結果として小当たりが発生するようにしてもよいが、その小当たりによって特典領域10に遊技球が進入することが無いようにされる。例えば、第一抽選にて小当たりに当選した場合は、特典領域10の開放時間が極めて短く、特典領域10に遊技球が進入する可能性はほぼ無い構成とされる。
第一抽選の結果が大当たりとなった場合には、三つの装飾図柄80が同じとなることにより大当たり当選が報知される。はずれとなる場合にはそれ以外の組み合わせが表示される。
特定遊技状態は、第二始動領域904bを狙って遊技球を発射させるべき状態である。第二始動領域904bは、遊技領域902の右側を流下する遊技球が進入可能な位置に設けられている。すなわち、特定遊技状態は、遊技者が右打ち遊技を行うべき状態であり(左打ちでは第二始動領域904bに遊技球は進入しない)、第二抽選を経て大当たり獲得を目指す状態である(図3(a)参照)。第二抽選は、その結果が大当たりまたは小当たりとなる抽選である。つまり、第二抽選の結果としてはずれは発生しない。特定遊技状態における大当たり確率(第二抽選の大当たり確率)は約1/319.8であり、通常遊技状態における大当たり確率と同じである。それ以外は小当たりとなる(つまり、小当たり確率は約318.8/319.8である)(図3(b)参照)。
第二抽選の結果が小当たりや大当たりとなった場合には、三つの装飾図柄80が同じとなることにより小当たりや大当たりに当選したことが報知される(図4(c)、図5(a)、図5(b)参照)。実質的には「小当たり当選=大当たり当選」という設定であるから、小当たりに当選した場合であっても大当たりに当選したかのように遊技者には見える設定としている。本実施形態では、第二抽選の結果としてはずれが発生しない(小当たりまたは大当たりとなるものである)から、小当たり当選と大当たり当選を区別できるように、小当たり当選時に選択される装飾図柄80の種類と、大当たり当選時に選択される装飾図柄80の種類は異なる設定としている。本実施形態では、大当たり当選時には「7」の装飾図柄80の三つ揃いが表示され、小当たり当選時にはそれ以外の装飾図柄80の三つ揃いが表示されるようにしている。なお、小当たりまたは大当たり当選が確約されているのであるから、装飾図柄80による第二抽選結果の報知がなされない構成(目立たないように表示された別図柄により結果が報知される構成)としてもよい。
初期状態(電源ONの状態)においては、通常遊技状態にある。通常遊技状態における第一抽選にて当選しうる大当たり(第一大当たり)として、第一通常大当たりおよび第一特定大当たりが設定されている。第一通常大当たりは、大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態となる大当たりである。第一特定大当たりは、大当たり終了後の遊技状態が特定遊技状態となる大当たりである。なお、各大当たりの単位遊技の数(ラウンド数)はどのようなものであってもよい。第一通常大当たりとして異なるラウンド数の大当たりが設定されていてもよいし、第一特定大当たりとして異なるラウンド数の大当たりが設定されていてもよい。第一抽選にて大当たりに当選したときにおける大当たり振り分けは適宜設定することができる。本実施形態では、第一通常大当たりが45%、第一特定大当たりが55%である(図3(c)参照)。第一特定大当たりに当選した場合にはその大当たり遊技終了後に遊技者に有利な(通常遊技状態よりも有利な)特定遊技状態に移行することになるところ、当該特定遊技状態に移行する確率が55%であるということである。なお、第一特定大当たりの振分け割合を100%としても(第一通常大当たりが設定されていない構成しても)よいが、詳細を後述するように本実施形態にかかる遊技機1は特定遊技状態に移行することで所定の利益(ある程度のまとまった出玉)が得られるという遊技性であるところ、その状態に移行するためにクリアすべき「ハードル」を設定するために、第一特定大当たりの振分け割合を100%未満とすることが好ましい(第一大当たりに当選しても、必ず所定の利益が得られる状態に移行するとは限らない設定とする)。
第一特定大当たりに当選した場合、その大当たり遊技終了後、特定遊技状態に移行する(図4(a)参照)。特定遊技状態においては、遊技者は右打ち遊技を行う(表示領域911には右打ち遊技を促す表示がなされる)。遊技領域902の右側には、普通始動領域905(図1参照)が設けられている。当該普通始動領域905に進入することを契機として普通抽選(普通図柄抽選)が実行される。その抽選に当選することを契機として第二始動領域904b(常態においては閉鎖されている)が開放される。特定遊技状態における普通抽選に当選する確率は極めて高い(100%もしくは100%に近い)。したがって、右打ちすれば容易に第二始動領域904bが開放され、当該第二始動領域904bに遊技球が進入する。つまり、指示通り遊技を行っていれば第二抽選が実行される。なお、通常遊技状態では普通抽選に当選しないように(当選確率が0%である)設定されているため、通常遊技状態にて右打ちしても第二始動領域904bに遊技球が進入することはない。通常遊技状態にて右打ちした場合は左打ちした場合に比して遊技者が不利となるような設定とされるのであれば、通常遊技状態においても普通抽選に当選する可能性がある設定としてもよい。
一回の第二抽選の結果が報知されることを条件として特定遊技状態は終了する。つまり、いわゆる「時短回数N=1」という設定である。なお、特定遊技状態が開始されてから実行された第一抽選の結果の報知は時短回数にカウントされない。つまり、特定遊技状態が開始された時点で第二保留情報が存在せず第一保留情報が存在していた結果、第一抽選結果の報知演出が実行されたとしても、それによって特定遊技状態は終了しない。換言すれば、基本的には、特定遊技状態に移行した後、遊技者が右打ちを行い、第二始動領域904bに遊技球を進入させない限り、特定遊技状態は終了しないということである。ただし、極めて稀ではあるが、特定遊技状態が開始された時点で存在していた第一保留情報に基づく第一抽選の結果が大当たりとなった場合(約1/319.8に当選した場合)は、大当たり遊技が実行されることになる。その大当たりが第一通常大当たりであれば大当たり遊技終了後は通常遊技状態に移行し、第一特定大当たりであれば大当たり遊技終了後は特定遊技状態に移行する。特定遊技状態にて第一抽選が実行されて第一大当たりに当選した場合には、大当たり遊技終了後もれなく特定遊技状態に移行する設定としてもよい。
上述した通り、特定遊技状態においては、ある程度継続的に右打ちを行っていれば第二始動領域904bに遊技球が進入する。また、第二保留情報の最大の記憶数は「2」である。特定遊技状態が開始されてから第二抽選結果についての一回目の報知演出が終了するまで特定遊技状態は終了しない。つまり、当該一回目の報知演出が終了することで特定遊技状態は終了することになるから、当該一回目の報知演出は(特定遊技状態の)「最終報知演出」であるということである。最終報知演出に要する時間(最終報知演出の変動時間)は二つの第二保留情報を取得する(記憶手段に記憶される特図2保留を満タンにする)のに十分な長さを有するものとされる。つまり、継続的に右打ちを行っていれば、計三つの第二抽選情報(最終報知演出に対応する抽選結果分+二つの特図2保留に対応する抽選結果分)が取得されることになる(図4(b)参照)。
特定遊技状態にて遊技球が第二始動領域904bに進入することを契機として第二抽選が実行される。上述した通り、第二抽選の結果は、大当たりまたは小当たりとなる(はずれが無い)。小当たりは大当たり当選に繋がる(実質的には「小当たり=大当たり」である)ため、特定遊技状態に移行することで計三つの第二抽選情報が取得されるということは、少なくとも計三つの大当たりの獲得が確約されるということである。
第二抽選にて獲得しうる大当たり(第二大当たり)として、第二通常大当たりおよび第二特定大当たりが設定されている。第二通常大当たりは、大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態となる大当たりである。第二特定大当たりは、大当たり終了後の遊技状態が特定遊技状態となる大当たりである。
本実施形態では、第二大当たりの振分は、第二通常大当たりが82%、第二特定大当たりが18%とされている(図3(c)参照)。当該振分は、第二抽選が大当たりとなった場合(いわゆる「直当たり」した場合)、第二抽選が小当たりとなり特典領域10に遊技球を進入させて大当たりとなった場合(小当たり経由の大当たりの場合)のいずれであっても同じである。
第二通常大当たりに当選し、その大当たり遊技終了後に通常遊技状態に移行するとしても、記憶手段に第二保留情報が記憶されている場合には、当該第二保留情報に基づく第二抽選が実行されるから、大当たりまたは小当たりに必ず当選する(通常遊技状態か特定遊技状態かに拘わらず、第二抽選の結果は大当たりまたは小当たりであり、はずれはない)。つまり、直当たりまたは小当たり経由で大当たりが獲得できる。例えば、特定遊技状態に移行してから一回目の第二抽選(最終報知演出に対応する第二抽選)にて獲得した大当たりが第二通常大当たりであった場合には、その大当たり遊技終了後に通常遊技状態に移行することになる(図3(a)、図4(c)、図5(a)参照)が、記憶手段に記憶されていた計二つの第二保留情報のうちのいずれかに対応する第二抽選にて獲得した大当たりが第二特定大当たり(図5(a)、図5(b)の分岐にて第二特定大当たりが獲得された場合)であれば、その大当たり遊技終了後特定遊技状態(図4(a)参照)に移行することになる(すぐに特定遊技状態に「復帰」する)。新たに特定遊技状態に移行した場合には第二保留情報(最大「2」)を満タンにすることができる。したがって、実質的には、三回連続して第二通常大当たりとなった場合(図4(c)、図5(a)、図5(b)の分岐にて第二通常大当たりとなった場合)に通常遊技状態に転落する(第一抽選にて大当たり当選を目指す左打ち状態に移行する)ことになる(図3(a)参照)。より端的にいえば、特定遊技状態に移行することで、遊技者には18%の割合で(特定遊技状態に移行するという意味での)当たりとなる「三回の権利」が付与され、三回のうちのいずれかにて18%に当選すれば、再び「三回の権利」が付与されるという遊技性(大当たり「三回ループ」(3回1セット)の遊技性)が実現される(図3(a)参照)。なお、本実施形態では、新たなに特定遊技状態が移行されてから(新たに「三回の権利」が付与されてから)、三回連続して第二通常大当たりに当選する確率は約55%である。つまり、新たに特定遊技状態に移行して「三回の権利」が付与された場合、約45%の確率で再び特定遊技状態に移行して「三回の権利」が付与される。
本実施形態では、特定遊技状態に移行した後の一回目の第二抽選(最終報知演出に対応する第二抽選)が通常大当たりとなった場合にはその大当たり遊技終了後通常遊技状態に移行することになる(図3(a)、図5(a)参照)が、少なくとも残り二回の第二抽選の報知が終了するまでは、特定遊技状態であるかのような表示がなされるものとする。つまり、全ての第二保留情報が消化されるまでは、内部的には通常遊技状態に移行した場合であっても、特定遊技状態であるかのように遊技者に示す。例えば、特定遊技状態に「○○チャンス」という名称が設定されているのであれば、全ての第二保留情報が消化されるまで、当該「○○チャンス」中であることを示す画像が表示領域911に表示されるようにする(図5(a)、図5(b)参照)。すなわち、特定遊技状態に移行した場合に限り表示されうる(通常遊技状態においては表示されることがない)特有の画像(特定画像20)を用意しておき、その特定画像20は、特定遊技状態で実行される最終報知演出中だけでなく、通常遊技状態で実行される第二保留情報(第二抽選情報)に対応する抽選結果の報知演出中にも表示されるようにする。これにより、実際には通常遊技状態に移行している場合であっても、遊技者には特定遊技状態(遊技者に有利な状態)が継続しているようにみえる。
本実施形態では、記憶手段における第二保留情報の最大の記憶数M=2であるから、「三回ループ」(「三回の権利」が獲得できる)の遊技性となるものである。当該最大の記憶数を増やすことで、当該ループの回数が増加することになる。M=3とすれば「四回ループ」の遊技性となるし、M=4とすれば「五回ループ」の遊技性となる。また、M=1とすれば「二回ループ」の遊技性となる。ただし、「二回ループ」の遊技性は、一般的ないわゆる確変ループ機(確率変動大当たりに当選し続ける限り確変状態が継続するもの)により容易に実現することができるものであることに照らせば、M=2以上とし、一般的な確変ループ機では実現できない遊技性とすることが好ましいといえる。
以上説明したように、本実施形態にかかる遊技機1は、第二抽選が実行されたときには、その結果として大当たり(直当たりまたは小当たり経由の大当たり)が獲得できるようにし、記憶手段に記憶可能な第二保留情報の最大数に応じた大当たりがループするという斬新かつ面白みのある遊技性を実現するものである。
以下、上記本実施形態にかかる遊技機1の遊技性に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
○第一具体例
全ての第二大当たりが(第二通常大当たりか第二特定大当たりかに関係なく)、単位遊技数(ラウンド数)が最大の大当たり(マックスラウンド大当たり)である設定とする。具体的には、ラウンド数に関し、二種以上の大当たりが設定されていることを前提とした上で、第二大当たりは当該ラウンド数が最大となる設定とする。例えば、3ラウンド大当たり、7ラウンド大当たり、9ラウンド大当たりが設定された構成とするのであれば、第二大当たり(第二通常大当たり、第二特定大当たり)は全て9ラウンド大当たりとされる。上記実施形態のように「三回ループ」の設定とするのであれば、特定遊技状態に移行した場合には、マックスラウンド大当たりを少なくとも三回獲得できることになる。このようにすることで、特定遊技状態に移行したときに遊技者が得られる利益(最低三回の大当たり獲得によって確約される利益)が大きくなる遊技性が実現される。
○第二具体例
上記第一具体例とは異なり、第二大当たりのラウンド数が一定ではない設定とする。例えば、3ラウンド大当たり、7ラウンド大当たり、9ラウンド大当たりが設定された構成とし、第二大当たり(第二通常大当たり、第二特定大当たり)としていずれのラウンド数の大当たりにも当選しうるものとする。このようにすることで、特定遊技状態に移行したときに遊技者が得られる利益(最低三回の大当たり獲得によって得られる利益)が、その都度大きく変化することになる。上記例でいえば、三回の大当たりが全て9ラウンド大当たりとなることが遊技者にとって最高のケースであり、三回の大当たりが全て3ラウンド大当たりとなることが遊技者にとって最低のケースであるという遊技性となる。
上記構成をさらに限定し、最大のラウンド数となる第二大当たりは、第二特定大当たりであることが確定する(上記例でいえば、9ラウンドの第二大当たりは第二特定大当たりとなることが確定する)設定としてもよい。このようにすることで、ラウンド数が最大となることの喜びと、特定遊技状態がループすることになる喜びが同時に訪れることとなる遊技性が実現される。
〇第三具体例
上記実施形態では特定遊技状態の時短回数N=1であることを説明したが、N=2以上である設定としてもよい。ただし、第二抽選の結果としてはずれがない設定(大当たりまたは小当たりとなる設定)とするのであれば、結局のところ特定遊技状態に移行してから一回目の第二抽選(最終報知演出に対応する第二抽選)にて第二通常大当たりまたは第二特定大当たりが獲得でき、その大当たりに応じた遊技状態(通常遊技状態または特定遊技状態)が新たに設定されるのであるから、N=2以上としても実質的な遊技性は変わらない。
〇第四具体例
上記実施形態では、第二抽選の結果としてはずれが生じない設定であることを説明したが、はずれが生じうる設定としてもよい。例えば、第二抽選は、310.8/319.8が大当たりまたは小当たりである(「小当たり=大当たり」であることに照らせば310.8/319.8が大当たりとなる)が、残りの9.0/319.8の確率ではずれとなる設定とする。
このようにすれば、まずは第二抽選で大当たりまたは小当たりに当選することを願いつつ、大当たりまたは小当たりに当選した場合には、その結果として付与される大当たりが第二特定大当たりとなることを願う遊技性が実現される。また、「三回の大当たりの付与」が確約されるものではないという前提の下、三回の権利のうちのいずれかにて第二特定大当たりが獲得できれば、特定遊技状態が再び設定される(三回の権利が再び得られる)という遊技性が実現される。
〇第五具体例
上記実施形態では、特定遊技状態にて継続的に右打ちを行っていれば確実に第二始動領域904bに遊技球が進入し、最大数Mの第二保留情報を取得できる(特図2保留を満タンにできる)設定であることを説明したが、第二始動領域904bに遊技球が容易に進入するものではない設定とする。つまり、容易に大当たり獲得の権利が得られるわけではない設定とする。
例えば、特定遊技状態での最終報知演出に要する時間が変化しうるものとする。「最終報知演出中に進入した遊技球の数=大当たりのストック数」であるところ(上記実施形態のように、記憶手段に記憶可能な最大の保留数M=2である場合には、最大のストック数=2である)、最終報知演出の長さは、第二始動領域904bが開放されやすい状態にある時間の長さであるから、当該時間は長いほど上記ストック数が多くなりやすいということである。つまり、最終報知演出の長さがその都度変化しうるようにすることで、当該変動時間が長いほどストック数の期待値が高くなる設定とする。上記実施形態では、新たに特定遊技状態に移行した場合には計三つの大当たりの獲得が確約される遊技性であったところ、本例のようにすることで、新たに特定遊技状態に移行した場合の大当たりの獲得数は1~3のいずれかとなる遊技性となる。
本例のようにする場合、最終報知演出の長さが遊技者に対し示されるようにしてもよい。厳密には、最終報知演出が終了し、第二始動領域904bが閉鎖されて遊技球が第二始動領域904bに進入しない状態となるまでの時間がカウントダウン等により示されるようにするとよい。
3)特定遊技状態における発射指示
上述した通り、特定遊技状態は、第二始動領域904bを狙って遊技球を進入させるべき状態(本実施形態では右打ちを行うべき状態)である。特定遊技状態にて継続的に右打ちが行われないと、遊技者が本来得るべき利益が得られないという状況が生じうる。このような状況が生じないようにするため「発射指示」(第二始動領域904bに遊技球を進入させることを促す指示)が実行される。以下、当該発射指示について詳細に説明する。
上述した通り、特定遊技状態は、当該遊技状態が開始されてから第二抽選がN回(本実施形態ではN=1である)実行されるまで継続するものである。当該N回目の抽選結果を報知する報知演出は「最終報知演出」である。当該最終報知演出中に、上記発射指示が実行される。つまり、最終報知演出中に第二始動領域904bに遊技球を進入させてM個の第二保留情報を取得しなければ(上述した通り、本実施形態ではM=2である)遊技者が本来得るべき利益が得られない(特図2保留分の大当たりが獲得できない)こととなるから、このような状況に至らないよう遊技者に対し発射指示(右打ち指示)が実行される。
本実施形態では、当該発射指示が段階的に実行されることがある。具体的には、第一指示(図6(a)参照)が実行された後、最終報知演出が実行されてから所定時間Tが経過した時点で所定条件が満たされていない場合には、第二指示(図6(c)参照)が実行される。所定時間Tは、最終報知演出に要する時間(特定遊技状態が開始されてから一回目の第二抽選を報知する装飾図柄80の変動時間)よりも短い時間である。つまり、最終報知演出の途中の時点(最終報知演出が終了していない時点;以下途中時点と称することもある)にて所定条件(詳細は後述)が満たされているかどうかを判断し、所定条件が満たされてない場合には第二指示が実行される。所定条件が満たされている場合には第二指示は実行されない。
上記所定条件が成立しているとは、記憶手段に記憶されている第二保留情報が最大数Mに到達していること(以下、当該状態を保留満タン状態ということもある)をいうものとする。本実施形態では、記憶手段に二つの第二保留情報が取得されることが保留満タン状態ということになる。上記途中時点にて保留満タン状態でなければ第二指示が実行されることになる。以下では、所定条件を「保留条件」と称することもある。
第一指示は、表示領域911に第一指示画像41(図6(a)参照)を表示するものである。第二指示は、表示領域911に第二指示画像42(図6(c)参照)を表示するものである。第一指示画像41と第二指示画像42の態様は異なる。これら指示画像は、遊技領域902の右側に向けて遊技球を発射すべき状況であることを遊技者が容易に把握できる態様とされる。本実施形態における第一指示画像41は、遊技領域902の右側を指し示す矢印と「右打ち」の文字を含む画像である。また、本実施形態における第二指示画像42も、遊技領域902の右側を指し示す矢印と「右打ち」の文字を含む画像である。ただし、第一指示画像41よりも第二指示画像42の方が大きい。本実施形態では、第一指示画像41を一回り大きくした相似形状の画像が第二指示画像42とされている。第一指示画像41がズームアップされた結果、第二指示画像42に変化するような構成としてもよい。
また、図示しないが、指示画像は、第二始動領域904bを表す画像(第二始動領域904bを忠実に描写した画像だけでなく、遊技者が第二始動領域904bを表していることが分かる範囲で改変等が加えられた画像を含む)とすることも考えられる。つまり、狙うべき領域を表した画像を指示画像として設定する。第二始動領域904bにマークが付されている(遊技盤90等にマークが付されている)のであれば、そのマークを含む画像が指示画像として表示されるようにするとよい。そして、第一指示画像41よりも、第二指示画像42の方が、第二始動領域904bを大きく表すものとする。第一指示画像41がズームアップされた結果、第二指示画像42に変化するような態様(第二始動領域904bがズームアップされるかのような態様)としてもよい。上述した「矢印」や「右打ち」の画像とともに、第二始動領域904bを表した画像を含むものを指示画像として設定してもよい。
第一指示画像41の表示が開始される時点は適宜設定することができる。本実施形態では、特定遊技状態に移行し、全ての第一抽選結果の報知(はずれの報知)が完了した時点(第一保留情報が全て消化された時点)で第一指示画像41が表示される。特定遊技状態に移行した時点で第一保留情報が存在しなかった場合には、特定遊技状態への移行を契機として第一指示画像41が表示される。当該第一指示画像41を見た遊技者は右打ちを実行するであろうから、第二始動領域904bに遊技球が進入して最終報知演出(特定遊技状態に移行してから一回目の変動)が開始される。少なくとも、最終報知演出が開始されてから上記途中時点に到達するまでは第一指示画像41が表示され続ける。途中時点に到達するまでを最終報知演出の前半部分とみれば、当該前半部分においては第一指示画像41が表示される第一指示が実行される(図6(a)参照)。
最終報知演出の途中時点にて保留条件が満たされていなかった場合には、第二指示に移行する。つまり、第二指示画像42が表示される。第二指示画像42は、第一指示画像41を覆うように表示されるから、第二指示に移行することで第一指示画像41が見えなくなる(第一指示画像41が第二指示画像42に覆われて見えなくなったように遊技者が感じる表示態様とされる)。第一指示画像41よりも大きい第二指示画像42が、第一指示時に第一指示画像41が表示されていた領域を一部に含む領域に表示されることで、第一指示画像41が見えない状態となる(図6(c)参照)。第二指示画像42が表示されると同時に第一指示画像41が消去される構成としてもよいし、第一指示画像41を表すレイヤよりも第二指示画像42を表すレイヤの方が手前に設定されることで、第二指示画像42が表示されることで第一指示画像41が見えなくなる構成としてもよい。
第一指示画像41に従い右打ちを実行することで、第二始動領域904bに遊技球が進入し、最終報知演出が開始された場合(最終報知演出に対応する抽選結果を報知する装飾図柄80が変動を開始した場合)、それ以上遊技球を発射させる必要がないと遊技者が考えるおそれがある。つまり、保留満タン状態に至らないまま、右打ちをやめてしまうおそれがある。このような状態のまま最終報知演出が終了し、特定遊技状態が終了してしまうと、本来であれば得られるべき第二保留情報の分の大当たり(二回の大当たり)が得られないという状況となる。本実施形態では、最終報知演出の途中時点で保留満タン状態に至っていない場合には、第一指示画像41とは異なる態様の第二指示画像42が表示される状態となるから、右打ちを行う(第二始動領域904bに遊技球を進入させる)べき状況であることを遊技者が知る蓋然性が高くなる。
最終報知演出の途中時点で保留満タン状態に至っている場合には、第二指示画像42は表示されない(第二指示は実行されない)。ただし、保留満タン状態に至った後も右打ちを継続してもそれほど大きな不利益はないから、途中時点にて保留満タン状態に至っていた場合であっても第二指示画像42が表示されるようにしてもよい。
本実施形態では、保留満タン状態に至ったことを契機として指示画像が消去される。つまり、最終報知演出における途中時点に至る前(最終報知演出の前半部分)に保留満タン状態に至ったときにはそれを契機として第一指示画像41が消去される(図6(b)参照)。最終報知演出における途中時点に至った後(最終報知演出の後半部分)に保留満タン状態に至ったときにはそれを契機として第二指示画像42が消去される(図6(d)参照)。本実施形態では、指示画像が消去されることに加えて、保留満タン状態になったことを示す画像(完了画像45)が表示される。完了画像45としては、「準備完了」といった文字を含む画像を例示することができる。ただし、保留満タン状態に至った後も右打ちを継続してもそれほど大きな不利益はないから、保留満タン状態に至った後も指示画像が継続的に表示され続けるようにしてもよい。
以下、上記本実施形態にかかる遊技機1の発射指示に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
○第一具体例
基本的な遊技性は異なるものであってもよい。ある報知演出中に、保留情報を取得しなければ遊技者が不利益を受けてしまう状況に適用することが可能である。例えば、特定遊技状態が終了するまでに実行される抽選の回数(時短回数)が2以上の構成であってもよく、その場合の最終報知演出にて上記実施形態にて説明した発射指示がなされるようにすればよい。
○第二具体例
上記実施形態では、最終報知演出の途中時点で保留満タン状態であること(M個の第二保留情報が記憶されていること)が所定条件(保留条件)の成立として設定されていることを説明したが、m個(ただし、0<m<Mである)の第二保留情報が記憶されていることが所定条件の成立として設定されている構成としてもよい。上記実施形態のようにM=2であれば、m=1に設定される。途中時点でm個以上の第二保留情報が取得されていれば(M>特図2保留の数≧mであれば)、所定条件(保留条件)を満たしており、第二指示がなされない(図7(c-1)参照)構成とする。一方、途中時点で取得された第二保留情報の数がm個未満であれば(特図2保留の数<mであれば)、所定条件(保留条件)を満たさず、第二指示がなされる(図7(c-2)参照)構成とする。最終報知演出の途中時点で保留満タン状態ではなくとも、所定数(m個以上)の第二保留情報が取得されていれば、第二保留情報を取得しなければならないことを遊技者が認識しているとして、第二指示がなされないようにする。
ただし、保留満タン状態になるまで右打ちを継続すべきであることに変わりはないから、保留満タン状態になるまで指示画像は表示され続ける。つまり、途中時点にて所定数の第二保留情報が取得されていれば第二指示画像42は表示されないが、そのまま第一指示画像41は表示され続ける(図7(c-1)参照)ようにする。途中時点に到達するよりも前に保留満タン状態となった場合には、上記実施形態と同様にその時点で指示画像(第一指示画像41)が消去されるようにすればよい(図7(b)参照)。
○第三具体例
上記実施形態では、最終報知演出の途中時点にて保留条件が満たされていない場合には、第一指示画像41に代えて第二指示画像42が表示される(第一指示画像41が見えなくなる)ものであることを説明したが、第一指示画像41と第二指示画像42の両方が表示される(途中時点後、第二指示画像42が加えられる)構成としてもよい(図8参照)。図示しないが、第二指示画像42が表示されることで、第一指示画像41の一部が覆われるものとしてもよい。このようにしても、新たに第二指示画像42が表示されることで右打ちすべき状況であることが強調される。
○第四具体例
途中時点に到達するまでの時間を表す画像(以下、時間画像50と称する)が表示される構成とする。例えば、最終報知演出が開始されてからカウントダウンされる時間画像50が表示される(図9(a)(b)参照)ものとし、当該時間画像50が示す時間がタイムアップする(例えば0になる)時点が途中時点である設定とする。換言すれば、時間画像50は、最終報知演出の前半部分が終了するまでの時間を示すものであるといえる。タイプアップ時点で保留満タン状態でなければ第二指示が実行される(図9(c)参照)。タイムアップ後、そのまま時間画像50が表示され続ける(タイムアップしたことが示され続ける)ようにしてもよいし、タイムアップを契機として消去されるようにしてもよい。このようにすることで、遊技者はタイムアップ時点までに保留(第二保留情報)を貯めるべき(右打ちを継続すべき)であると感じるであろうから、ほとんどの場合は途中時点までに保留条件が満たされた状態となる。よって、第二指示は、あくまで「保険」として機能するような構成となる。
上記例とは異なり、第一指示から第二指示にかけて時間画像50が表示されることがある設定としてもよい。つまり、保留満タン状態にならない場合には、第二指示が終了する時点にて時間画像50が示す時間がタイムアップするようにする(図10参照)。このようにすることで、第二保留情報が取得できる限界の時間が示されるという分かりやすい形態となる。また、このような構成とする場合、時間画像50が示す時間が所定の切替時間に到達する時点が途中時点である設定とするとよい。例えば、20秒からカウントダウンを開始し(図10(a)参照)、10秒(切替時間)に到達した時点が途中時点である(図10(b)参照)設定とする。この場合、切替時間に到達する前と、切替時間に到達した後とで、時間画像50の態様を変化させる(時間経過を表す「数字」の変化は態様の変化に含まれないものとする)とよい。例えば、切替時間に到達する前までは青の数字で時間が表され(図10(a)参照)、切替時間に到達した後は赤の数字で時間が表される(図10(b)(c)参照)ようにする。このようにすることで、第一指示から第二指示への変化とともに時間画像50の態様が変化することになるから、遊技者が右打ちを怠り利益を損ねてしまう状況となるおそれが低減される。
○第五具体例
・基本構成
第二保留情報が取得されることが、必ず大当たりの獲得に繋がる(第二抽選が直当たりまたは小当たりとなる)設定でなくてもよい。例えば、第二抽選の結果として大当たり、小当たりだけでなく、はずれが生じるような態様であってもよい。このような構成であっても、最終報知演出にて第二保留情報を取得すること(保留満タン状態)にすることは、大当たり当選や小当たり経由での大当たり獲得の可能性がある権利を得ることになるから、遊技者がその権利を得ない状況となってしまわないよう、上述した発射指示が実行されるようにするとよい。
本例のような遊技性とする場合、例えば以下のような設定とすることが考えられる。例えば、第二抽選にて大当たりに当選する確率は約1/319.8であり、小当たりに当選する確率は約1/5であり、それ以外ははずれである設定とする。また、特定遊技状態が終了するまでの抽選回数(時短回数)N=1であり、記憶手段に記憶可能な最大の第二抽選情報の数M=4であるとする。つまり、最終報知演出にて保留満タン状態とすれば、最低計5回の第二抽選が実行されることになる。また、第二抽選で大当たり(第二大当たり)を獲得した場合(直当たりおよび小当たり経由のいずれでもよい)には、その大当たり遊技終了後、再び特定遊技状態に移行する(連チャンとなる)ものとする(図12参照)。上記の通り、大当たり確率は小当たり確率に比してかなり低いから、特定遊技状態に移行したときは、計5回の第二抽選で約1/5の小当たりに当選することが実質的な大当たり獲得(連チャン発生)のルートとなる。なお、図12に示した例は、第一大当たりのうちの一部(第一特定大当たり)が大当たり遊技終了後に特定遊技状態に移行するよう設定されるものであるが、第一大当たりの全部が大当たり遊技終了後に特定遊技状態に移行するものとしてもよい。また、時短回数Nは適宜増減可能である。
・例5-1
上記基本構成であることを前提とし、保留満タン状態に至った場合には、それを契機として第一指示および第二指示とは異なる態様の第三指示が実行されるものとする。最終報知演出の途中時点に至るよりも前に保留満タン状態に至った場合には第一指示(図12(a)参照)から第三指示(図12(b)参照)へ、途中時点後に保留満タン状態に至った場合には第二指示(図12(c)参照)から第三指示(図12(d)参照)へ移行するものとする。第三指示は、表示領域911に第三指示画像43が表示されるものである。第三指示画像43は、第一指示画像41や第二指示画像42と同じく、第二始動領域904bに向かって遊技球を発射させることを促す画像ではあるが、第一指示画像41や第二指示画像42とは態様が異なる。例えば、「○○を狙ってパワーをためろ」(○○は第二始動領域904bを表す)といった文字を含む画像が第三指示画像43とされる(図12(b)(d)参照)。第三指示画像43は最終報知演出が終了する(第二始動領域904bが開放しやすい状態が終了する)まで表示される。なお、第三指示では、第三指示画像43と併せて第一指示画像41や第二指示画像42が表示されるものとしてもよいし、第一指示画像41や第二指示画像42が消去されるものとしてもよい。
最終報知演出にて保留満タン状態に至った場合、遊技者が本来得るべき第二抽選の権利(5回の権利)を既に取得しているということであるから、その意味ではそれ以上第二始動領域904bに遊技球を進入させる必要はない。ただ、本例では、保留満タン状態に至った後の第二始動領域904bへの遊技球の進入(以下、当該進入を「オーバー入賞」と称することもある)を契機として、既に取得された第二抽選情報(五つの第二抽選情報)に基づく第二抽選結果が大当たりまたは小当たりとなる蓋然性を示唆する先読み演出を実行する。つまり、「最終報知演出分+四つの特図2保留分」にて、大当たりが獲得できるかどうかの示唆を行う。
なお、当該示唆の具体的態様はどのようなものであってもよい。五つの第二抽選情報をひとまとまりにして行う(五つの第二抽選のうちのいずれかが大当たりまたは小当たりとなる蓋然性を示唆する)ものとしてもよいし、五つの第二抽選情報のそれぞれについて行う(五つの第二抽選のそれぞれが大当たりまたは小当たりとなる蓋然性を示唆する)ものとしてもよい。本実施形態では、第二始動領域904bへの遊技球の進入を契機としてパワーメータが溜められていき(図13参照)、当該パワーメータの大きさが大きくなるほど、五つの第二抽選のうちのいずれかが当たり(大当たりまたは小当たり)となる蓋然性が高くなる設定としている。パワーメータは、予め定められた最大量を超えないようにされる。当該最大量は、五つの第二抽選に当たりが含まれる場合の方が、含まれない場合に比して大きくなるようにする。十分な数のオーバー入賞が発生すれば、パワーメータは最大量に至るから、それに基づき当たりが含まれる蓋然性の高低を遊技者は知ることになる。なお、一の遊技球が第二始動領域904bに進入することを契機として先読み演出が発生するのではなく、二以上の遊技球が第二始動領域904bに進入することを契機として先読み演出が発生するものとしてもよい。
このように、上記先読み演出の発生は、オーバー入賞の発生が条件となる。第三指示(第三指示画像43の表示)は、当該オーバー入賞の発生を促すものである。つまり、遊技者によっては、保留満タン状態に至ったことによって遊技球の発射を停止してしまい、先読み演出が発生しない状況となってしまうことから、第一指示(第一指示画像41)や第二指示(第二指示画像42)とは異なる態様の第三指示を行う(第三指示画像43を表示する)ことで、保留満タン状態になった後も、遊技球を発射させて先読み演出が発生する状況に至るようにする。第三指示(第三指示画像43)は、第一指示(第一指示画像41)や第二指示(第二指示画像42)とは態様が異なるため、ある程度継続的に遊技した遊技者は、第三指示がなされることで保留満タン状態に至ったことを把握することが可能である。
・例5-2
また、上記基本構成を前提とし、最終報知演出の途中時点にて、保留満タン状態になくとも、既に大当たりまたは小当たりとなる第二抽選情報が取得されていた場合には、第二指示を実行しない構成としてもよい。つまり、いわゆる「先読み」を行い、最終報知演出に対応する第二抽選結果、または、既に取得された1~3個の第二保留情報(1~3個の特図2保留)に対応する第二抽選結果の少なくともいずれか(すなわち、最大四つの第二抽選結果の少なくともいずれか)が大当たりまたは小当たりとなる場合には、第二指示が実行されない(図14(a)(b-1)参照)。このような場合は、最終報知演出の途中時点にて既に大当たり獲得が確約されている(その大当たり遊技終了後再び特定遊技状態に移行する)のであるから、保留満タン状態にしなくても遊技者にそれほど大きな不利益はない。よって、保留満タン状態でなくても第二指示は実行されない。一方、大当たりまたは小当たりとなる第二抽選情報が取得されていない場合には、第二指示が実行される(図14(a)(b-2)参照)。このようにする場合、途中時点にて保留満タン状態にない場合、第二指示が実行されるか否かで、既に大当たりまたは小当たりとなることが確定しているか否かが判別可能であるという作用も奏される。
なお、途中時点にて、保留満タン状態にないが、既に大当たりまたは小当たりとなる第二抽選情報が取得されていた場合には、途中時点経過後も第一指示(第一指示画像41の表示)が継続する設定(図14(b-1)参照)としてもよいし、第一指示が終了する(第一指示画像41が消去される)設定(図示せず)としても良い。
○第六具体例
上記実施形態における発射指示は、第一指示から第二指示というように変化する、すなわち二段階で実行されるものであることを説明したが、三段階以上で実行されるものとしてもよい。つまり、最終報知演出において複数の途中時点を設定し、各途中時点に到達する度に保留満タン状態であるか否かを判断し、保留満タン状態でなければ指示の態様(指示画像の態様)が変化するようにすればよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
○手段1-1
常態において閉鎖されている特定始動領域に遊技球が進入することで特定抽選情報が取得され、当該特定抽選情報に基づく特定抽選により大当たりに当選した場合、および、当該特定抽選により小当たりに当選したときに開放される特典領域に遊技球が進入した場合に特典遊技を付与する特典付与手段と、所定数を限度として前記特定抽選情報を記憶する記憶手段と、を備え、前記小当たりに当選して前記特典領域が開放されたときには、当該特典領域に向かって遊技球を継続的に発射していれば当該特典領域に遊技球が進入するように設定されており、前記特定抽選は、前記大当たりおよび前記小当たりのいずれかに当選するように設定されていることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、特定抽選が実行されること(特定始動領域に遊技球を進入させること)がそのまま特典遊技の獲得に繋がるため、記憶手段に記憶可能な特定抽選情報の数に応じた数の特典遊技の獲得が一気に確約されるという面白みのある遊技性を実現することが可能である。
○手段1-2
前記特典遊技が終了した後の遊技状態として、遊技者に対し前記特定始動領域を狙って遊技球を発射することを促す状態であって、当該特定始動領域が容易に開放される特定遊技状態と、遊技者に対し前記特定始動領域に進入しない箇所を狙って遊技球を発射することを促す通常遊技状態と、が設定されていることを特徴とする手段1-1に記載の遊技機。
このようにすることで、特定遊技状態への移行が、特典遊技を獲得する権利を得るための条件となる遊技性が実現される。
○手段1-3
前記特定遊技状態は、一回の前記特定抽選が終了することを契機として終了するものであることを特徴とする手段1-2に記載の遊技機。
特定抽選は大当たりまたは小当たりとなるものである(はずれがない)から、特定遊技状態が終了する条件となる特定抽選の数は、一回で十分である。
○手段1-4
前記記憶手段が記憶可能な前記特定抽選情報の数は、2以上であることを特徴とする手段1-1から手段1-3のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、一気に三つ以上の特典遊技の獲得が確約される状況が生じうるという遊技性が実現される。
○手段1-5
前記特典遊技は、その数が多くなるほど遊技者が得られる利益の期待値が大きくなる一または複数の単位遊技を含むものであり、前記単位遊技の数が異なる複数種の前記特典遊技が設定されており、前記特定抽選を経て得られた前記特典遊技は、複数種の前記特典遊技のうち、前記単位遊技の数が最大のものとなるように設定されていることを特徴とする手段1-1から手段1-4のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、大きな利益を得ることが確約される状況になりうる遊技性が実現される。
○手段2-1
常態において閉鎖されている特定始動領域に遊技球が進入することで特定抽選情報が取得され、当該特定抽選情報に基づく特定抽選を実行する抽選実行手段と、所定の最大数を限度として前記特定抽選情報を記憶する記憶手段と、通常遊技状態よりも前記特定始動領域に遊技球が進入しやすい遊技状態であって、当該遊技状態が開始されてから前記特定抽選がN回(Nは自然数である)実行されるまで継続する特定遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、前記特定遊技状態が開始されてから前記N回目の前記特定抽選の結果を報知する最終報知演出にて、前記特定始動領域に向かって遊技球を発射させることを促す指示を段階的に実行することが可能な発射指示手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
このようにすることで、特定始動領域に向かって遊技球を発射させないことで、遊技者が不利益を受けてしまう状況が発生してしまうおそれが低減される。
○手段2-2
前記最終報知演出にて前記特定始動領域に向かって遊技球を発射させることを促す第一指示が実行された後、当該最終報知演出が開始されてから所定時間経過時点で前記記憶手段に記憶されている前記特定抽選情報に関し所定条件が成立していない場合には、前記第一指示とは異なる態様で前記特定始動領域に向かって遊技球を発射させることを促す第二指示が実行されることを特徴とする手段2-1に記載の遊技機。
記憶手段に記憶されている特定抽選情報に基づき、遊技者が不利益を受ける可能性がある(蓋然性が高い)場合には、第一指示とは異なる第二指示が実行されるようにすればよい。
○手段2-3
前記最終報知演出が開始されてから前記所定時間経過時点で前記記憶手段に前記最大数の前記特定抽選情報が記憶されている場合には、前記所定条件が成立していると判断することを特徴とする手段2-2に記載の遊技機。
記憶手段に記憶されている特定抽選情報が最大数に到達しているときには、遊技者が不利益を受ける可能性がないとして第二指示が実行されないようにする。
○手段2-4
前記第一指示は、表示装置に第一指示画像を表示するものであり、前記第二指示は、前記第一指示画像を覆うように前記表示装置に第二指示画像を表示するものであることを特徴とする手段2-2または手段2-3に記載の遊技機。
このようにすることで、第一指示と第二指示の違いが明確になり、第二指示実行に、特定始動領域に向かって遊技球を発射すべき状況であることに遊技者が気づきやすい。
○手段2-5
前記記憶手段に記憶されている前記特定抽選情報に関し前記所定条件が成立したと判断されたときには、前記第一指示および前記第二指示とは異なる態様で前記特定始動領域に向かって遊技球を発射させることを促す第三指示が実行されることを特徴とする手段2-2から手段2-4のいずれかに記載の遊技機。
所定条件が満たされた後も、特定始動領域に向かって遊技球を発射させる(発射させたい)遊技性とするのであれば、上記のような第三指示が実行されるようにするとよい。
1 遊技機
10 特典領域
20 特定画像
41 第一指示画像
42 第二指示画像
43 第三指示画像
45 完了画像
50 時間画像
80 装飾図柄
90 遊技盤
902 遊技領域
904 始動領域
(904a 第一始動領域 904b 第二始動領域(特定始動領域))
91 表示装置
911 表示領域

Claims (1)

  1. 常態において閉鎖されている特定始動領域に遊技球が進入することで特定抽選情報が取得され、当該特定抽選情報に基づく特定抽選により大当たりに当選した場合、および、当該特定抽選により小当たりに当選したときに開放される特典領域に遊技球が進入した場合に特典遊技を付与する特典付与手段と、
    X個(Xは2以上である)を限度として前記特定抽選情報を記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記小当たりに当選して前記特典領域が開放されたときには、当該特典領域に向かって遊技球を継続的に発射していれば当該特典領域に遊技球が進入するように設定されており、
    前記特定抽選は、前記大当たりおよび前記小当たりのいずれかに当選するように設定されており、
    前記特定抽選を経て獲得した前記特典遊技が終了した後の遊技状態として、
    遊技者に対し前記特定始動領域を狙って遊技球を発射することを促す状態であって、当該特定始動領域が容易に開放される特定遊技状態と、
    遊技者に対し前記特定始動領域に進入しない箇所を狙って遊技球を発射することを促す通常遊技状態と、
    が設定されており、
    前記特定遊技状態は遊技者が前記特定始動領域を狙って継続的に遊技球を発射していれば当該特定遊技状態が終了するまでに前記記憶手段にX個の前記特定抽選情報が記憶された状態となることが通常とされたものであり、当該特定遊技状態が終了しても少なくともX回の前記特定抽選を受けることができるように構成されていることを特徴とす遊技機。
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