JP7303958B1 - 数値制御装置、工作機械、工作機械の消費電力の制御方法、プログラム、及び、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

数値制御装置、工作機械、工作機械の消費電力の制御方法、プログラム、及び、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Abstract

工作機械の消費電力の制御方法は、工作機械に設けられる少なくとも1つの機器の各々が工作機械の稼動中に消費する消費電力を初期電力値として表示し、少なくとも1つの機器のうち、消費電力を初期電力値から変更する対象機器を選択する入力を受け付け、対象機器の消費電力を変更するための駆動パラメータの入力を受け付け、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御することを含む。

Description

本発明は、数値制御装置、工作機械、工作機械の消費電力の制御方法、プログラム、及び、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
工作機械の消費電力を削減するための技術として特許文献1、特許文献2に係る技術が知られている。特許文献1は、オペレータが工作機械の前に居るか居ないか、自動運転しているか否かに基づいて、各種機器のON/OFFを切り替えて消費電力を低減する技術を開示している。特許文献2は、工作機械が中断時に無駄な電源を落とすことによって消費電力を低減する技術を開示している。
特開2016-048449号公報 特開2001-277071号公報
特許文献1に係る技術は、機器ごとに消費電力を設定することができず、きめ細やかな消費電力の削減ができない問題がある。特許文献2に係る技術は、工作機械の中断時に起動することが不要な無駄な電源を落とすことができるだけであって、電源を落とす機器を選択することもできず、工作機械の駆動中での無駄な電源を削減するなどのきめ細やかな制御を行うことができない問題がある。
本願に開示される技術の目的は、機器ごとに細かに消費電力を設定することができ、きめ細やかな消費電力の削減が可能な、数値制御装置、工作機械、工作機械の消費電力の制御方法、プログラム、及び、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することにある。
本開示の第1態様に係る工作機械の消費電力の制御方法は、工作機械に設けられる少なくとも1つの機器の各々が工作機械の稼動中に消費する消費電力を初期電力値として表示し、少なくとも1つの機器のうち、消費電力を初期電力値から変更する対象機器を選択する入力を受け付け、対象機器の消費電力を変更するための駆動パラメータの入力を受け付け、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御することを含む。
本開示の第2態様によれば、第1態様による制御方法では、工作機械にて実行可能な複数の加工プログラムのうち設定対象となる対象プログラムを選択する入力を受け付けることをさらに含む。消費電力は、少なくとも1つの機器の各々が対象プログラムを実行するときに消費する電力である。なお、第2態様に関する制御方法では、対象プログラムを実行することが望ましい。
本開示の第3態様によれば、第2態様による制御方法では、対象プログラムが有する複数の加工工程のうちの少なくとも1つの加工工程を選択する入力を受け付けることをさらに含む。対象機器を制御することは、対象機器を駆動パラメータに基づいて少なくとも1つの加工工程において制御することを含む。なお、少なくとも1つの加工工程は、対象プログラムを実行させているときに、実行されている加工工程か、対象プログラムの全ての加工工程であることが望ましい。
本開示の第4態様によれば、第2態様による制御方法では、駆動パラメータを対象プログラムに適用するプログラム適用指示を受け付け、プログラム適用指示を受けて、駆動パラメータに対応する対象機器の出力、または、駆動パラメータと、対象機器の対応関係を対象プログラムに関連付けてメモリに記憶させることをさらに含む。
本開示の第5態様によれば、第3態様による制御方法は、駆動パラメータを対象プログラムに適用するプログラム適用指示を受け付け、プログラム適用指示を受けて、駆動パラメータに対応する対象機器の出力、または、駆動パラメータと、対象機器の対応関係を対象プログラムの少なくとも1つの加工工程に関連付けてメモリに記憶させることをさらに含む。
本開示の第6態様によれば、第4態様または第5態様による制御方法は、対応関係が関連付けられた対象プログラムを起動すると、駆動パラメータに対応する消費電力の目標電力値となるように、対象機器を制御することをさらに含む。
本開示の第7態様によれば、第1態様から第6態様のいずれかによる制御方法は、駆動パラメータに対応する前記消費電力の目標電力値を表示することをさらに含む。
本開示の第8態様によれば、第7態様による制御方法は、初期電力値に対応する対象機器の出力を表す初期出力値と、目標電力値に対応する対象機器の出力を表す目標出力値とを表示することをさらに含む。
本開示の第9態様によれば、第7態様または第8態様による制御方法では、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御することは、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御する制御指示を受け付け、制御指示を受けて、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御することを含む。
本開示の第10態様によれば、第1態様から第9態様のいずれかによる制御方法では、駆動パラメータの入力を受け付けることは、対象機器の出力を表す値のうちの基準値に対する目標出力値の割合を、複数の候補の割合から選択する入力を受け付けることを含む。なお、基準値は、対象機器が定格消費電力で動作するときの対象機器の出力であることが好ましい。
本開示の第11態様によれば、第1態様から第10態様のいずれかによる制御方法では、少なくとも1つの機器は、クーラントを工作機械のノズルに供給するポンプを駆動するように構成される第1アクチュエータと、クーラントタンクに貯留されたクーラントを熱交換器に供給するポンプを駆動するように構成される第2アクチュエータと、工作機械のチップコンベアを駆動するように構成される第3アクチュエータと、工作機械の機体に溜まったミストを排出するためのファンを駆動するように構成される第4アクチュエータと、のうちの少なくとも1つを含む。
本開示の第12態様によれば、第11態様による制御方法では、対象機器の出力を表す値は、第1アクチュエータの運転周波数または回転速度から求められるクーラントの単位時間あたりの吐出量と、第2アクチュエータの運転周波数または回転速度から求められるクーラントの単位時間あたりの供給量と、チップコンベアのベルトスピードと、単位時間あたりの第4アクチュエータの起動時間、または、第4アクチュエータの運転周波数若しくは回転速度と、のいずれかを含む。
本開示の第13態様に係る数値制御装置は、第1態様から第12態様のいずれかに記載の制御方法を実行する手段を備える。好ましくは、数値制御装置は、第4態様に係るメモリと、第1態様から第12態様のいずれかに記載の制御方法を実行するように構成されたハードウェアプロセッサのような電子回路とを備える。なお、第13態様に係る装置は、数値制御装置ではなく、コンピュータもしくはコンピュータシステムであってもよい。コンピュータシステムとは、第1態様から第12態様のいずれかに記載の制御方法を実行する手段の少なくとも一部を処理する複数のコンピュータの集まりを言う。
本開示の第14態様に係る工作機械は、第13態様に記載の数値制御装置と、対象機器を選択する入力を受け付け、駆動パラメータの入力を受け付けるように構成される入力インタフェースと、初期電力値を表示するように構成されるディスプレイと、少なくとも1つの機器と、を備える。なお、入力インタフェースは、対象プログラムを選択する入力、少なくとも1つの加工工程を選択する入力、目標出力値の割合を、複数の候補の割合から選択する入力をさらに受け付けることが望ましい。ディスプレイは、目標電力値と、初期出力値と、目標出力値とをさらに表示することが望ましい。
本開示の第15態様によるプログラムは、ハードウェアプロセッサによる実行時に、第1態様から第12態様のいずれかに記載の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備える。
本開示の第16態様によるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、第1態様から第12態様のいずれかの制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備える。
第1態様に係る制御方法、第1態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第1態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、及び、第1態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、少なくとも1つの機器の各々の初期電力値を表示することによってオペレータが消費電力の変更を要する機器を検討することを容易にする。また、対象機器を選択する入力と、対象機器の消費電力に関係する駆動パラメータの入力を受け付けることによって、機器毎にきめ細やかな消費電力の削減を行うことが可能である。
第2態様に係る制御方法、第2態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第2態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第2態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、対象プログラムを選択する入力を受け付けることによって、加工プログラムごとに消費電力の設定を変えることができ、きめ細やかな消費電力の削減を行うことがさらに可能となる。
第3態様に係る制御方法、第3態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第3態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第3態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、加工プログラムの特定の加工工程に対して消費電力を設定することができ、きめ細やかな消費電力の削減を行うことがさらに可能となる。
第4態様に係る制御方法、第4態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第4態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第4態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、対象機器とその駆動パラメータとを含むように対象プログラムを書き換えたり、対象プログラムを実行させるプロセッサが対象プログラムに関連する対象機器とその駆動パラメータを読み出したりすることができる。
第5態様に係る制御方法、第5態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第5態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第5態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、対象機器とその駆動パラメータとを含むように対象プログラムの少なくとも1つの加工工程の処理を記述する場所を書き換えたり、少なくとも1つの加工工程を実行させるプロセッサが少なくとも1つの加工工程に関連する対象機器とその駆動パラメータを読み出したりすることができる。
第6態様に係る制御方法、第6態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第6態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第6態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、第4態様か第5態様の設定が行われた場合、その後対象プログラムが起動されると、目標電力値となるように対象機器を制御するので、対象プログラムの消費電力の設定を容易とする。
第7態様に係る制御方法、第7態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第7態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第7態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御するか否かを制御指示に基づいて行えるため、消費電力がどの程度低下するかをオペレータに提示するため、駆動パラメータの設定を容易とする。
第8態様に係る制御方法、第8態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第8態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第8態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、オペレータが消費電力の低下による対象機器の出力の低下を見ながら駆動パラメータの設定ができるようになるため、駆動パラメータの設定を容易とする。
第9態様に係る制御方法、第9態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第9態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第9態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、オペレータが消費電力の変更された状態を確認して、対象機器を制御させることができるため、オペレータの利便性が向上される。
第10態様に係る制御方法、第10態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第10態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第10態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、オペレータに消費電力の低減の効果を分かりやすく表示することができる。また、複数の候補の割合に絞って入力を受け付けるようにすることによって、オペレータが設定情報を覚えやすくし、他の加工に適用しやすくすることができる。これによって、オペレータの利便性が向上される。
第11態様に係る制御方法、第11態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第11態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第11態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、加工の際に付随的に使用される機器を制御するアクチュエータを制御するため、加工速度に影響を及ぼすことなく、オペレータが選択的に消費電力を削減することを可能とする。
第12態様に係る制御方法、第12態様の制御方法の処理を実行する手段を備える第13態様に係る数値制御装置、当該数値制御装置を備える工作機械、第12態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム、第12態様の制御方法の処理をハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体では、アクチュエータの直接の出力とは異なり、加工作業を行う環境に直接影響するパラメータで出力を表示するため、オペレータが出力低下の影響を推測することが容易となる。
本願に開示される技術によれば、少なくとも1つの機器の各々の初期電力値を表示することによってオペレータが消費電力の変更を要する機器を検討することを容易にする。また、対象機器を選択する入力と、対象機器の消費電力に関係する駆動パラメータの入力を受け付けることによって、機器毎にきめ細やかな消費電力の削減を行うことが可能である。
図1は、実施形態に係る工作機械の概略構成を示す構成図である。 図2は、実施形態に係る工作機械のハードウェア構成のブロック図である。 図3は、機器設定データとして格納されるデータの種類及び値を表形式で示したものである。 図4は、加工プログラムの共通ユニットの一例である。 図5は、加工プログラムの加工ユニットの一例である。 図6は、EIA/ISO形式の加工プログラムごとに設定される外部装置の省エネレベルの設定例である。 図7は、加工工程ごとに省エネレベルが設定される場合のEIA/ISO形式のプログラムの一例である。 図8は、加工工程ごとに省エネレベルが設定される場合のEIA/ISO形式のプログラムの別の一例である。 図9は、工作機械の対話形の加工プログラムの実行方法の処理の流れを表すフローチャートである。 図10は、図9のステップS20の処理の流れを表すフローチャートである。 図11は、工作機械のEIA/ISO形式のプログラムの実行方法の処理の流れを表すフローチャートである。 図12は、図11のステップS40の処理の流れを表すフローチャートである。 図13は、加工プログラムの選択インタフェースの一例を示す。 図14は、機器設定データの変更インタフェースのメイン画面の一例を示す。 図15は、第1ポンプ装置の設定変更インタフェースの一例を示す。 図16は、第2ポンプ装置の設定変更インタフェースの一例を示す。 図17は、チップコレクタ装置の設定変更インタフェースの一例を示す。 図18は、ミストコレクタ装置の設定変更インタフェースの一例を示す。 図19は、第1ポンプ装置の設定変更インタフェースの別の一例を示す。 図20は、ミストコレクタ装置の設定変更インタフェースの別の一例を示す。 図21は、工作機械の消費電力の制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図22は、加工ユニットの選択インタフェースの一例を示す。 図23は、機器設定データの変更インタフェースのメイン画面の別の一例を示す。 図24は、第1ポンプ装置の設定変更インタフェースの一例を示す。 図25は、第2ポンプ装置の設定変更インタフェースの一例を示す。 図26は、チップコレクタ装置の設定変更インタフェースの一例を示す。 図27は、ミストコレクタ装置の設定変更インタフェースの一例を示す。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、図中において同じ符号は、対応するまたは実質的に同一の構成を示している。
<実施形態>
<工作機械1の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る工作機械1を含む工作機械システム100の構成を示すブロック図である。工作機械システム100は、工作機械1と工作機械1にネットワークNWを介して接続されるコンピュータ99とを含む。コンピュータ99は、ハードウェアプロセッサやメモリのような電子回路を含む汎用コンピュータであってもよい。コンピュータ99は、工作機械1で使用される加工プログラムを作成するために用いられる。ネットワークNWは、イントラネットなどの有線ネットワークでも無線LANなどの無線ネットワークでもよい。
工作機械1は、数値制御装置2、基台3、ワークWを載せるテーブル4、工具Tを装着する主軸ユニット5、筐体6、配電盤9、クーラント供給装置10、チップコレクタ装置20、及び、ミストコレクタ装置30を備える。工作機械1は、主軸ユニット5を保持し、主軸ユニット5を図1のX軸、Y軸、Z軸の方向に移動させる図示しない主軸移動装置を備える。工作機械1は、テーブル4を図1のX軸、Y軸の方向に移動させる図示しないテーブル移動装置を備える。数値制御装置2は、主軸移動装置とテーブル移動装置とを制御し、工具Tを回転させるように制御する。筐体6は、主軸移動装置とテーブル移動装置の移動範囲から定義される加工領域を覆う。図1では、説明の便宜上、筐体6の手前側(図のテーブル4、主軸ユニット5よりもX軸の正方向、Y軸の負方向)にある壁を一点鎖線で表示して内部を実線で表示するようにしている。
数値制御装置2は、電子制御ユニット(Electric Control Unit)のような電子回路を含み、ハードウェアプロセッサ2Pのような情報処理手段と、メモリ2Mなどの記憶手段とを含む(図2参照)。数値制御装置2は、タッチパネルディスプレイのようなオペレータに対して情報の入出力が可能なコントロールパネル2CPを含む。コントロールパネル2CPのタッチパネルは、入力インタフェース2IFと呼称されてもよく、コントロールパネル2CPのディスプレイはディスプレイ2DSと呼称されてもよい。なお、数値制御装置2は、タッチパネル以外に、ボタンやダイヤルなどの入力インタフェース2IFをさらに備えてもよい。
配電盤9は、数値制御装置2、クーラント供給装置10、チップコレクタ装置20、及び、ミストコレクタ装置30に電気を供給する。工作機械1は、主軸ユニット5の先端に装着された工具Tによって、テーブル4上に配置されたワークWの加工を行う。ここで、工具回転軸ATWに沿う軸をZ軸とし、Z軸に対して垂直で基台3の上面に沿う軸をY軸とし、Y軸とZ軸とに垂直な軸をX軸とする。
クーラント供給装置10は、クーラントタンク11、複数のノズル12、複数のクーラント供給路13、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、熱交換器17、及び、循環回路18を含む。ワークWに噴射されたクーラントを回収するために、基台3は、基台3の中央に設けられたクーラントタンク11に接続する排出口3Eと、排出口3Eにむけて下方に傾斜する複数の傾斜床(raked floor)3Fとを含む。クーラントタンク11は、クーラントを貯留するように構成される。複数のクーラント供給路13は、複数のノズル12とクーラントタンク11とを接続する。複数のノズル12は、工作機械1に取り付けられ、クーラントを噴射するように構成される。第1ポンプ装置15は、クーラントタンク11からクーラントを汲み上げ、複数のクーラント供給路13を通して複数のノズル12に供給するように構成される。クーラントは、複数のノズル12から噴射され、加工中のワークWにかけられ、切粉が除去される。
第2ポンプ装置16と、熱交換器17は、複数のクーラント供給路13とは異なる循環回路18を介してクーラントタンク11に接続される。第2ポンプ装置16は、クーラントタンク11からクーラントをくみ上げ、循環回路18を通して熱交換器17に供給するように構成される。熱交換器17は、クーラントの熱を別の冷媒を用いて取り除き、熱を工作機械1の外部に排出する。
チップコレクタ装置20は、排出口3Eに落下したワークWの切粉をチップコンベアによって工作機械1の外部に排出する装置である。当該チップコンベアは、チップコンベア外部に落下しないようにバンク(外壁)を有し、運搬の便宜のためにスクレーパを有することが望ましい。図1では、チップコレクタ装置20を点線で図示している。ミストコレクタ装置30は、内部にファン装置33やフィルタ34を有する装置本体31と筐体6に設けられ、装置本体31と接続するダクト32とを有し、ファンを回転させてから筐体6内部の霧状となったクーラントや油を吸い出す。
図2は、実施形態に係る工作機械1のハードウェア構成のブロック図である。図2に示されるように、数値制御装置2は、コンピュータの一種であり、ハードウェアプロセッサ2P、メモリ2M、ディスプレイ2DS、入力インタフェース2IF、システムバス2SB、外部I/Oインタフェース2IO、及び、通信インタフェース2CFを含む。システムバス2SBは、一般的なコンピュータと同様にアドレスバス、データバス、及び、コントロールバスを含む。外部I/Oインタフェース2IOは、外部装置(例えば、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33)と接続される。この外部装置のことを少なくとも1つの機器と呼称してもよい。通信インタフェース2CFは、ネットワークCWに接続される。
メモリ2Mには、ワークWを加工するための加工プログラム41と機器制御プログラム42と機器設定プログラム45と機器設定データ46とがインストールされ、メモリ2Mは、加工プログラム41と機器制御プログラム42と機器設定プログラム45と機器設定データ46とを記憶するように構成される。機器制御プログラム42とは、加工プログラム41のインタプリタを含み、加工プログラム41に記述されている該外部装置の設定を読み込み、機器設定データ46に格納されている当該設定に対応する制御信号の値を読み込み、該外部装置に対応する制御信号を出力するようにプログラムされている。なお、加工プログラム41に該外部装置の設定がされていない場合、デフォルトの設定値を機器設定データ46から読み込み、デフォルトの設定値に対応する制御信号の値を読み込み、該外部装置に対応する制御信号を出力するようにプログラムされている。ハードウェアプロセッサ2Pは、加工プログラム41と機器制御プログラム42を実行して主軸ユニット5を制御する。ハードウェアプロセッサ2Pは、少なくとも機器制御プログラム42を実行して、該外部装置を制御する。機器制御プログラム42は、後述する図9~図11に示される加工プログラム41の実行処理を、ハードウェアプロセッサ2Pに実行させる指示を備える。機器設定プログラム45は、機器設定データ46または加工プログラム41の設定を書き換えるプログラムである。機器設定プログラム45は、後述する図21に示される消費電力制御方法の処理を、ハードウェアプロセッサ2Pに実行させる指示を備える。
第1ポンプ装置15は、第1インバータ15Iと第1モータ15Mと第1ポンプ15Pとを含む。第1インバータ15Iは、外部I/Oインタフェース2IOを介して送信される数値制御装置2からの駆動信号に応じて第1モータ15Mを駆動する。第1インバータ15Iは、数値制御装置2からの駆動信号に応じて第1モータ15Mの回転速度/運転周波数を制御する。第1モータ15Mは、第1ポンプ15Pの斜板を回転させる。第1ポンプ15Pは、クーラントタンク11に接続される。第1ポンプ15Pは、クーラントタンク11からクーラントを吐出し、複数のノズル12にクーラントを供給するように構成される。以降の実施形態では、第1モータ15Mを第1アクチュエータと呼称してもよい。つまり、第1アクチュエータ(第1モータ15M)は、クーラントを工作機械1のノズル12に供給するポンプ(第1ポンプ15P)を駆動するように構成される。配電盤9は、第1インバータ15Iに電気を供給する電源PSを含む。電源PSは、好ましくは交流電源である。
第2ポンプ装置16は、第2インバータ16Iと第2モータ16Mと第2ポンプ16Pとを含む。第2インバータ16Iは、外部I/Oインタフェース2IOを介して送信される数値制御装置2からの駆動信号に応じて第2モータ16Mを駆動する。第2インバータ16Iは、数値制御装置2からの駆動信号に応じて第2モータ16Mの回転速度/運転周波数を制御する。第2モータ16Mは、第2ポンプ16Pの斜板を回転させる。第2ポンプ16Pは、クーラントタンク11に接続される。第2ポンプ16Pは、クーラントタンク11からクーラントを吐出し、熱交換器17にクーラントを供給するように構成される。以降の実施形態では、第2モータ16Mを第2アクチュエータと呼称してもよい。つまり、第2アクチュエータ(第2モータ16M)は、クーラントタンク11に貯留されたクーラントを熱交換器17に供給するポンプ(第2ポンプ16P)を駆動するように構成される。配電盤9の電源PSは、第2インバータ16Iにも電気を供給する。
チップコレクタ装置20は、第3インバータ20Iと第3モータ20Mとを含む。第3インバータ20Iは、外部I/Oインタフェース2IOを介して送信される数値制御装置2からの駆動信号に応じて第3モータ20Mを駆動する。第3インバータ20Iは、数値制御装置2からの駆動信号に応じて第3モータ20Mの回転速度/運転周波数を制御する。第3モータ20Mは、図示しない減速機等を介してベルトコンベヤを駆動するように構成される。以降の実施形態では、第3モータ20Mを第3アクチュエータと呼称してもよい。つまり、第3アクチュエータ(第3モータ20M)は、工作機械1のチップコンベアを駆動するように構成される。配電盤9の電源PSは、第3インバータ20Iにも電気を供給する。
ミストコレクタ装置30のファン装置33は、第4インバータ33Iと第4モータ33Mとを含む。第4インバータ33Iは、外部I/Oインタフェース2IOを介して送信される数値制御装置2からの駆動信号に応じて第4モータ33Mを駆動する。第4インバータ33Iは、数値制御装置2からの駆動信号に応じて第4モータ33Mの回転速度/運転周波数を制御する。第4モータ33Mは、図示しない減速機等を介してベルトコンベヤを駆動するように構成される。以降の実施形態では、第4モータ33Mを第4アクチュエータと呼称してもよい。つまり、第4アクチュエータ(第4モータ33M)は、工作機械1の機体に溜まったミストを排出するためのファン(ファン装置33)を駆動するように構成される。配電盤9の電源PSは、第4インバータ33Iにも電気を供給する。
コンピュータ99は、例えば、加工プログラム41を生成するために使用される。コンピュータ99は、ハードウェアプロセッサ2P、メモリ2M、ディスプレイ2DS、入力インタフェース2IF、システムバス2SB、及び、通信インタフェース2CFの夫々と実質的に同等の機能を有する、ハードウェアプロセッサ99P、メモリ99M、ディスプレイ99DS、入力インタフェース99IF、システムバス99SB、及び、通信インタフェース99CFを含む。コンピュータ99のメモリ99Mには、加工プログラム41と機器設定プログラム45と機器設定データ46がインストールされ、メモリ99Mは、加工プログラム41と機器制御プログラム42と機器設定データ46とを記憶するように構成される。機器制御プログラム42がコンピュータ99にて実行された場合、メモリ99Mに記憶された加工プログラム41について機器の設定を行い、その結果がメモリ99M中の機器設定データ46に記憶される。コンピュータ99にて生成された加工プログラム41やコンピュータ99にて設定された機器設定データ46は、通信インタフェース99CF、ネットワークNW、及び、通信インタフェース2CFを介して数値制御装置2に送られる。
次に、機器制御プログラム42によって読み込まれ、機器設定プログラム45によって読み書きされる機器設定データ46について説明する。機器設定データ46は、上記外部装置(例えば、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33)の複数の省エネルギーのレベル(省エネレベル)と、各レベルにおける外部装置の出力及び消費電力、並びに、外部装置に対する制御信号値とを含んでいる。この省エネレベルのことを駆動パラメータと呼称してもよい。機器設定データ46は、さらに、外部装置のそれぞれのデフォルトの省エネレベルの設定を含んでいる。図3は、機器設定データ46として格納されるデータの種類及び値を表形式で示したものである。なお、表形式として示したのは説明の便宜上であって、各データの値が識別可能で且つコンピュータ読み取り可能な態様で保存されている形式であれば、データの形式を問わない。csvファイル、xmlファイル、データベースなどがデータ形式の一例である。また、各データの値が予め定められたアドレスに記憶されるのであれば、機器設定データ46は、データの種類を示すデータを含まなくてもよい。
図3のうち、テーブルT1は、第1ポンプ装置15の複数の省エネレベルと、それらのレベルに対応する第1モータ15M(第1アクチュエータ)の運転周波数または回転速度から求められるクーラントの単位時間あたりの吐出量と、第1モータ15Mを該運転周波数または該回転速度で駆動する際に第1インバータ15Iにおいて消費される消費電力と、第1モータ15Mを該運転周波数または該回転速度で駆動するために外部I/Oインタフェース2IOから出力される制御信号の値(制御電流値)とを示している。テーブルT2は、第2ポンプ装置16の複数の省エネレベルと、それらのレベルに対応する第2モータ16M(第2アクチュエータ)の運転周波数または回転速度から求められるクーラントの単位時間あたりの熱交換器17への供給量と、第2モータ16Mを該運転周波数または該回転速度で駆動する際に第2インバータ16Iにおいて消費される消費電力と、第2モータ16Mを該運転周波数または該回転速度で駆動するために外部I/Oインタフェース2IOから出力される制御信号の値(制御電流値)とを示している。以降の実施形態では、クーラントの単位時間あたりの熱交換器17への供給量を循環速度と呼ぶ。
テーブルT3は、チップコレクタ装置20の複数の省エネレベルと、それらのレベルに対応する第3モータ20M(第3アクチュエータ)の運転周波数または回転速度から求められるチップコンベアのベルトスピードと、第3モータ20Mを該運転周波数または該回転速度で駆動する際に第1インバータ15Iにおいて消費される消費電力と、第1モータ15Mを該運転周波数または該回転速度で駆動するために外部I/Oインタフェース2IOから出力される制御信号の値(制御電流値)とを示している。テーブルT4は、ファン装置33の複数の省エネレベルと、それらのレベルに対応する第4モータ33M(第4アクチュエータ)の運転周波数若しくは回転速度、又は、単位時間に対する起動時間の割合から求められる稼働率と、第4モータ33Mを該稼働率で駆動する際に第4インバータ33Iにおいて消費される消費電力と、第4モータ33Mを該稼働率で駆動するために外部I/Oインタフェース2IOから出力される制御信号の値(制御電流値)とを示している。以降の実施形態において、上記の吐出量、循環速度、ベルトスピード、稼働率を総称して外部装置の出力と呼んでもよい。
レベル1は、工作機械1において加工される多種多様な加工のいずれの加工においても対応可能であると経験的に分かっている出力が該外部装置でなされる場合の省エネレベルである。レベル1の大部分は、アクチュエータが定格消費電力で稼働される場合に設定されている。そしてレベルの値が大きくなるにつれ、外部装置の出力が小さくなる。レベル2以降のレベルの数は、レベルごとの各外部装置の出力の違いがオペレータに認知されやすいか否かで決定される。例えば、機内クーラントは、荒加工、仕上げ加工など加工の負荷により切粉の排出量が異なる、また、加工する工具、例えばドリル、フライスミルの違いによっても切粉排出量が異なるため、排出量に見合った調整ができるようにレベルが3つ設けられているが、ミストコレクタ装置30の稼動はオペレータの機体内部の視認性に大きく影響するため、レベルが5つ設けられている。
外部装置の出力、及び、消費電力は100を最大とするパーセンテージで記述されている。ここで、各レベルの消費電力として表中に記載されている値は、各アクチュエータの定格消費電力を100%としたときの定格消費電力に対する各レベルの消費電力の割合をパーセンテージで示した値である。レベル1の外部装置の出力として記載されている値は、工作機械1において加工される多種多様な加工のいずれの加工においても対応可能であると経験的に分かっている出力であって、定格消費電力で各アクチュエータを駆動した場合の外部装置の出力を100%としたときの、当該消費電力で外部装置を駆動した場合の外部装置の出力の割合をパーセンテージで示した値である。テーブルT2によれば、第2モータ16M(第2アクチュエータ)の消費電力が定格消費電力の40%であっても工作機械1において加工される多種多様な加工のいずれの加工においても対応可能であると経験的に分かっているため、定格消費電力の40%をレベル1としている。
各レベルに記述されている制御信号の値は、第1~第4インバータ15I~33Iに対して20mAの制御信号を出力した場合に定格消費電力で第1~第4インバータ15I~33Iが動作し、且つ、制御信号の値に対して第1~第4インバータ15I~33Iの消費電力が比例的に変化する場合に想定される制御信号を例示したものである。実際は、第1~第4インバータ15I~33Iの特性に応じた値が格納される。
テーブルT5は、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33それぞれのデフォルトの省エネレベルを示したものである。この例では、「機内クーラント」とは第1ポンプ装置15のことを指し、「クーラントタンク」とは第2ポンプ装置16のことを指し、「チップコレクタ」とはチップコレクタ装置20のことを指し、「ミストコレクタ」とはミストコレクタ装置30内部のファン装置33のことを指す。デフォルトの省エネレベルは、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33のうちいずれかの装置の省エネレベルが加工プログラム41において設定されていない場合に、当該いずれかの装置において設定される省エネレベルをいう。第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33のうちいずれかの装置の省エネレベルが加工プログラム41において設定されている場合には、加工プログラム41において設定されている省エネレベルが優先される。上記に挙げた装置はその一例で、省エネレベルを設定できる装置は、チップコレクタ装置20内に設けられたろ過精度が高いフィルタ付きのコンベアにおいて、フィルタの目詰まりを抑えるためにクーラントでフィルタを洗浄するポンプ装置であってもよいし、クーラントタンク内に沈殿した切粉をろ過するフィルタに送るためにクーラントタンクに溜まったクーラントを吸い上げて再度クーラントタンクに吐出することによって切粉を攪拌して流れをつくるポンプ装置であってもよい。
次に、加工プログラム41の内容について説明する。本実施形態において機器制御プログラム42、機器設定プログラム45によって処理可能な加工プログラム41のフォーマットは、対話形プログラムのフォーマットと、EIA/ISO(Electronic Industries Alliance/International Organization for Standardization)形式のプログラムのフォーマットとの両方である。対話形の加工プログラム41では、少なくとも以下の内容が定義される。
(1)共通ユニット:加工前のワークWの材質及び形状
(2)基本座標ユニット:ワーク座標系と機械座標系の設定方法
(3)加工ユニット:最終加工形状のうちの各部位(part)の加工法や加工形状
共通ユニット、基本座標ユニット、加工ユニットは、それぞれ、ユニット番号(unit number)を有している。
図4に示すように、共通ユニットは、ワークWの材質及び形状を表すデータ等とは別にワークWを把持するチャック、爪などの設定を表す段取りデータ(Arrangement Data)ADと、加工プログラム41の処理全体において第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33のうちいずれかの装置の省エネレベルが設定される場合に使用される省エネ設定データ(energy saving setting data)ECOもさらに含む。省エネ設定データECOは、機器設定データ46のテーブルT5と同様の内容が設定される。なお、レベル0の外部装置は、共通ユニットにおいて省エネレベルが設定されていないことを示している。
図5に示すように、加工ユニットは、ユニット番号UNo.と、加工ユニット共通で使用される共通設定データCSと、加工内容を特定する情報(ユニット名)と、工具Ta及び工具Taの切削条件(cutting condition)を設定する工具シーケンスTSと、当該加工ユニット内で加工される加工形状を規定する形状シーケンスSSとを含む。工具シーケンスTSとは、当該加工ユニットで規定される部位の加工形状(例えば、1つの棒材、1つのネジ穴)を形成する上で必要となる一連の加工段階(machining stages)をいう。形状シーケンスSSとは、加工形状を決定するためのワーク座標での工具の刃先の開始点、終了点、開始点と終了点との間の接続関係(直線、円弧など)によって定義されたセグメント(segment)の集合をいう。
図5の例では、加工ユニットが1つの工具シーケンスTSと1つの形状シーケンスSSとを有する例を示している。しかし、加工ユニットが荒加工用の工具シーケンスと仕上加工用の工具シーケンスの2つを有してもよい。複雑な加工形状に対応するために、加工ユニットが複数の形状シーケンスを有してもよい。加工ユニットが複数の工具シーケンスと複数の形状シーケンスを有する場合、当該加工ユニットの実行においては、まず、工具シーケンスの並び順に1つ1つの工具シーケンスに対して全ての形状シーケンスに示された形状を生成できるように工具を動かすように実行される。各工具シーケンスは、シーケンス番号SNo.によって区別される。各形状シーケンスは、FIG項目に記載された番号によって区別される。本実施形態では、加工ユニットに適用される処理全体のことを加工工程と呼ぶ。
加工ユニットの共通設定データCSは、加工ユニットの処理全体において第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33のうちいずれかの装置の省エネレベルが設定される場合に使用される省エネ設定データECOもさらに含む。省エネ設定データECOは、第2ポンプ装置16の設定(「クーラントタンク」)を除き、機器設定データ46のテーブルT5と同様の内容が設定される。加工ユニット単位での第2ポンプ装置16の設定は提供されないため、加工プログラム41全体について、第2ポンプ装置16は単一の方法で制御されることになる。なお、図5においてレベル0と設定されている外部装置(「チップコレクタ」)は、加工ユニットにおいて省エネレベルが設定されていないことを示している。
加工ユニットで設定される省エネレベルがレベル0でなければ、当該加工ユニットが実行されている際に、共通ユニットで設定される省エネレベル、及び、機器設定データ46において設定されているデフォルトの省エネレベルよりも優先して、加工ユニットで設定される省エネレベルに応じて外部装置が制御される。ただし、加工ユニットで設定される省エネレベルがレベル0である場合、共通ユニットで設定される省エネレベルが参照され、その省エネレベルがレベル0である場合、当該レベルに応じて機器設定データ46において設定されているデフォルトの省エネレベルが参照される。そして、加工ユニットよりも上位の省エネレベルが参照された外部装置は、参照されたレベル0以外の省エネレベルに応じて制御される。なお、機器設定データ46においては省エネレベルがレベル0に設定されないように制限されている。
図5の例では、ユニット番号UNo.が4の共通ユニットの実行中は、第1ポンプ装置15及びファン装置33は、夫々、省エネレベルがレベル2、レベル1となるように制御される。第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20の省エネレベルがレベル0に設定されているため、共通ユニットの省エネ設定データECOが参照される。図4の例において共通ユニットにおいて、チップコレクタ装置20の省エネレベルがレベル1に設定されているため、ユニット番号UNo.が4の共通ユニットの実行中は、チップコレクタ装置20は、省エネレベルがレベル1となるように制御される。第2ポンプ装置16では、共通ユニット、加工ユニットの省エネレベルがともにレベル0に設定されているため、図3の機器設定データ46の省エネレベルが参照される。機器設定データ46ではレベル1に設定されているため、第2ポンプ装置16は、省エネレベルがレベル1となるように制御される。
加工プログラム41は、図4及び図5の例に限られず、EIA/ISOフォーマットに基づくプログラム(EIA/ISO形式のプログラム)であってもよい。EIA/ISO形式のプログラムの場合、対話形の加工プログラム41とは異なるフォーマットで格納される。図2を参照すると、メモリ2Mには、EIA/ISO形式の加工プログラム41に対応するための個別データ47がさらにインストールされ、メモリ2Mは、個別データ47をさらに記憶するように構成される。メモリ99Mにおいても同様である。個別データ47は、加工プログラム41ごとにユニークに設定され、加工プログラム41を工作機械1で呼び出して実行する際に利用されるワーク番号WNo.に対応づけられている。この対応付けは、ファイル名にワーク番号WNo.を含めたり、ファイルヘッダなどにワーク番号WNo.を含めるなど周知の方法が用いられたりしてもよい。このため、個別データ47は、EIA/ISO形式の加工プログラム41と同数だけ設けられる。図6は、EIA/ISO形式のプログラムごとに設定される個別データ47による外部装置の省エネレベルの設定例である。図6のテーブルT6は、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33それぞれの省エネレベルを示した一例である。
図6は、個別データ47として格納されるデータの種類及び値を表形式で示したものである。なお、表形式として示したのは説明の便宜上であって、各データの値が識別可能で且つコンピュータ読み取り可能な態様で保存されている形式であれば、データの形式を問わない。csvファイル、xmlファイル、データベースなどがデータ形式の一例である。また、各データの値が予め定められたアドレスに記憶されるのであれば、機器設定データ46は、データの種類を示すデータを含まなくてもよい。テーブルT6は、機器設定データ46のテーブルT5と同様の内容が設定される。なお、図6は一例であって、EIA/ISO形式のプログラムの先頭(例えば、プログラム番号や変数定義の後)に図6に相当する設定をGコードで設定するものであってもよい。
図7は、加工工程ごとに省エネレベルが設定される場合のEIA/ISO形式のプログラムの一例である。図8は、加工工程ごとに省エネレベルが設定される場合のEIA/ISO形式のプログラムの別の一例である。EIA/ISO形式のプログラムにおける加工工程とは、Tコードによって1つの工具が呼び出され、次のTコードが呼び出されるまでの間、もしくは、プログラム終了を示すM30コードが呼び出されるまでの間である。図7及び図8のEIA/ISO形式のプログラムでは、シーケンス番号“N100”の次の“T01T02M06”によってT01の工具に工具交換された指令から、シーケンス番号“N200”の次の“T02T03M06”によってT02の工具に工具交換された指令までが1つの加工工程である。この工程を説明の便宜上、工程1と呼ぶ。次に、シーケンス番号“N200”の次の“T02T03M06”によってT02の工具に工具交換された指令から、シーケンス番号“N300”の次の“T03T00M06”によってT03の工具に工具交換された指令までが1つの加工工程である。この工程を説明の便宜上、工程2と呼ぶ。さらに、シーケンス番号“N300”の次の“T03T00M06”によってT03の工具に工具交換された指令から、プログラム終了を示す“M30”の指令までが1つの加工工程である。この工程を説明の便宜上、工程3と呼ぶ。
図7は、加工工程ごとに別々の省エネレベルの設定がされた例を示し、図8は、複数の加工工程にまたがって同じ省エネレベルの設定がされた例を示す。図7、図8において、M06コードのすぐ下にあるG500コードは、G500コードのすぐ上のTコードによって規定される加工工程からG501コードが呼び出されるまでの加工工程、または、別のG500コードが呼び出されるまでの加工工程においてその後のA* B* C* D*(*は数字を表す)にて規定される各外部装置の省エネレベルで、それぞれの外部装置を操作する命令を表す。Aは、第1ポンプ装置15(「機内クーラント」)に対応した省エネレベルであることを示す。Bは、第2ポンプ装置16(「クーラントタンク」)に対応した省エネレベルであることを示す。Cは、チップコレクタ装置20(「チップコレクタ」)に対応した省エネレベルであることを示す。Dは、ミストコレクタ装置30のファン装置33(「ミストコレクタ」)に対応した省エネレベルであることを示す。
A、B、C、Dの各符号の後ろに示された数字は、図3の表T1~T4の一行目の数字に対応する。もし、対応する数字が存在しない場合、省エネレベル0とみなして加工プログラムの設定またはデフォルトの設定を参照することとなる。図7、図8の(a)*(b)*(c)*(d)*(*は数字を表す)は、当該加工工程において設定される省エネレベルである。(a)の後の数字は、第1ポンプ装置15(「機内クーラント」)において設定された省エネレベルである。(b)の後の数字は、第2ポンプ装置16(「クーラントタンク」)において設定された省エネレベルである。(c)の後の数字は、チップコレクタ装置20(「チップコレクタ」)において設定された省エネレベルである。(d)の後の数字は、ミストコレクタ装置30のファン装置33(「ミストコレクタ」)に対応した省エネレベルである。
図7のプログラムにおいて工程1では、G500コードに設定された(a)2(b)1(c)1(d)1の設定が実行される。工程2では、G501コードの後、G500コードが設定されていないため、個別データ47の設定を参照し、個別データ47においても設定されていない省エネレベル(図6の例では、第2ポンプ装置16(「クーラントタンク」)については、デフォルトの設定(機器設定データ46のテーブルT5)を参照する。その結果、工程2では、(a)1(b)1(c)1(d)1の設定が実行される。工程3では、別のG500コードに設定された(a)2(b)3(c)2(d)2の設定が実行される。
図8のプログラムにおいては、図7のプログラムにあったG501コードが省略されている。この場合、工程2でもそのまま工程1の設定が適用されている。なお、図7、8に例示していないが、“T01T02M06”の命令よりも前に、別のTコードが設定され、別の加工工程がさらに設定されている場合、図7、図8のいずれの場合においても図7の工程2の例と同様に、個別データ47と、デフォルトの設定とが参照されることとなる。
つぎに、工作機械1の機器制御プログラム42の動作について説明する。図9は、工作機械1の対話形の加工プログラム41の実行方法の処理の流れを表すフローチャートである。図10は、図9のステップS20の処理の流れを表すフローチャートである。図11は、工作機械1のEIA/ISO形式の加工プログラム41の実行方法の処理の流れを表すフローチャートである。図9において、ステップS10では、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、例えば図13のような加工プログラムのインタフェースINT0において選択された、実行に係る加工プログラムのワーク番号WNo.を読み込む。図13では、例えばクリックなどによって行われたこれから実行したい加工プログラムの行の選択が入力インタフェース2IFを介して検出され、選択された行がハイライトHL1にて表示され、選択された行に係るワーク番号WNo.をテキストボックスTB1に表示された画面が一例として表示されている。この画面においてOKボタンBT1の押下が入力インタフェース2IFにより検出されると、テキストボックスTB1に表示されている加工プログラムのワーク番号WNo.が読み込まれる。以降の実施形態において、この読み込まれたワーク番号WNo.に対応する加工プログラム41を対象プログラムと呼称してもよい。なお、図13は一例であって、汎用コンピュータにて使用されている他のインタフェース(ドロップダウンリストやラジオボタンなど)を使用してワーク番号WNo.が選択されて読み込まれてもよい。
ステップS11において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、加工プログラム41から共通ユニット及び基本座標ユニットを読み込む処理を実行する。ステップS12において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、全ての加工ユニットの実行が終了したか否か判定する。全ての加工ユニットの実行が終了した場合(ステップS12でYes)、加工プログラム41の実行は終了する。そうでない場合(ステップS12でNo)、ステップS13において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、新たな加工ユニットを読み込む処理を実行する。ステップS14において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、当該新たな加工ユニットにおいて全ての外部装置の設定が終了したか否か判定する処理を実行する。
全ての外部装置の設定が終了していない場合(ステップS14でNo)、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS20において、新たな外部装置の省エネレベルを決定する処理を実行する。具体的には、図10のステップS21において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、レベル0以外の当該外部装置の省エネレベルが設定されているか否か判定する処理を実行する。加工ユニットにレベル0以外の省エネレベルが設定している場合(ステップS21でYES)、ステップS22において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、加工ユニットに設定された省エネレベルを新たな外部装置の省エネレベルとする処理を実行する。加工ユニットに設定された省エネレベルがレベル0であるか、第2ポンプ装置16のように加工ユニットに省エネレベルが設定されていない場合(ステップS22でNO)、ステップS23において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、共通ユニットに設定された当該外部装置の省エネレベルを確認する処理を実行する。共通ユニットに設定された省エネレベルがレベル0以外である場合、ステップS24において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、共通ユニットに設定された省エネレベルを新たな外部装置の省エネレベルとする処理を実行する。共通ユニットに設定された省エネレベルがレベル0である場合、ステップS25において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、デフォルトの省エネレベル(機器設定データ46のテーブルT5のように設定された省エネレベル)を新たな外部装置の省エネレベルとする処理を実行する。
図9に戻り、ステップS20の終了後、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS16において、決定された省エネレベルに基づく新たな外部装置の制御を実行する。具体的には、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、省エネレベルに対応する制御電流値を機器設定データ46のテーブルT1~T4のいずれかから読み込み、当該制御電流値による制御信号を新たな外部装置に対応するインバータ(第1~第4インバータ15I~33Iのうちのいずれか)に出力する。ステップS16の後にステップS14に戻る。ステップS14において、全ての外部装置の設定が終了している場合(ステップS14でYes)、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS17において、読み込んだ加工ユニットの処理を実行する。ステップS17の終了後、ステップS12に戻る。
つぎに、EIA/ISO形式の加工プログラム41の実行の処理の流れについて説明する。図11は、工作機械1のEIA/ISO形式の加工プログラム41の実行方法の処理の流れを表すフローチャートである。図12は、図11のステップS40の処理の流れを表すフローチャートである。図11において、図9と同じ処理は同じ符号を付しており、詳細な説明を省略する。図11においてステップS10の終了後、ステップS31において、実行に係る加工プログラムのワーク番号WNo.に対応する個別データ47を読み込む。ステップS32において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、M30コードが読みだされたかどうか判定することによって加工プログラム47が終了したか否か判定する処理を実行する。加工プログラム47が終了していない場合(ステップS32でNo)、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS33において、機器設定データ46のテーブルT6から新たなTコードを読み込む処理を実行する。上述の処理ではM06コードまで含めて工具交換された処理を示しているが、工作機械の種類によっては、M06コードを呼び出さなくてもTコードを呼び出すだけで工具交換される場合もあるので、Tコードを読み込むことによって加工工程の開始を判定する。
つぎに、ステップS34において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、当該新たな加工工程において全ての外部装置の設定が終了したか否か判定する処理を実行する。全ての外部装置の設定が終了していない場合(ステップS34でNo)、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS40において、新たな外部装置の省エネレベルを決定する処理を実行する。具体的には、図12のステップS41において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、Tコード直後にG500コードが存在するか否かを判定する処理を実行する。Tコード直後にG500コードが存在する場合(ステップS41でYes)、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS42において、当該G500コードにレベル0以外の当該外部装置の省エネレベルが設定されているか否か判定する処理を実行する。G500コードにレベル0以外の省エネレベルが設定している場合(ステップS42でYes)、ステップS43において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、G500コードに設定された省エネレベルを新たな外部装置の省エネレベルとする処理を実行する。
Tコード直後にG500コードが存在しない場合(ステップS41でNo)、ステップS44において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、Tコード直前にG501コードが存在するか否かを判定する処理を実行する。Tコード直前にG501コードが存在しない場合(ステップS44でNo)、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS45において、現在の加工工程が加工プログラム41の最初の加工工程か否か判定する処理を実行する。この処理は、後述するステップS35において記憶される直前の加工工程の省エネレベルの設定がメモリに記憶されているか否かによって判定することができる。最初の加工工程でない場合(ステップS45でNo)、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS46において、新たな加工機器の省エネレベルをステップS35において記憶される直前の加工工程で使用した省エネレベルとする。
ステップS42においてTコード直後のG500コードにレベル0の当該外部装置の省エネレベルが設定されているとき、Tコード直後にG500コードがなく、且つ、Tコード直前にG501コードがある場合(ステップS44でYes)、あるいは、現在の加工工程が最初の加工工程である場合(ステップS45でYes)、ステップS47において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、個別データ47に設定された当該外部装置の省エネレベルを確認する処理を実行する。個別データ47に設定された省エネレベルがレベル0以外である場合、ステップS48において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、個別データ47に設定された省エネレベルを新たな外部装置の省エネレベルとする処理を実行する。個別データ47に設定された省エネレベルがレベル0である場合、ステップS49において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、デフォルトの省エネレベル(機器設定データ46のテーブルT5のように設定された省エネレベル)を新たな外部装置の省エネレベルとする処理を実行する。
新たな外部装置の省エネレベルが決定されると、ステップS35において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、当該決定された省エネレベルを新たな外部装置に対応づけてメモリ2Mに記憶される。これは、個別データ47とは別のデータである。ステップS36において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、決定された省エネレベルに対応する制御電流値を機器設定データ46のテーブルT1~T4のいずれかから読み込み、当該制御電流値による制御信号を新たな外部装置に対応するインバータ(第1~第4インバータ15I~33Iのうちのいずれか)に出力する処理を実行する。ステップS32において全ての外部装置の設定が終了している場合(ステップS32でYes)、ステップS37において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、次のTコードまたはM30コードを読み込むまでの加工プログラム41の処理を実行する。M30コードが読みだされ加工プログラム47が終了したとき(ステップS32でYes)、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS38において、ステップS35において記憶したデータをクリアする処理を実行する。なお、当該データが揮発性メモリに記憶され、加工プログラム41の終了時にメモリから自動的に消去される場合、ステップS38の処理は省略されてもよい。
<加工プログラム41を実行しながらの機器設定データ46の変更>
つぎに、機器設定データ46の変更方法について説明する。オペレータは、加工プログラム41を実行しながら、機器設定データ46を変更することができる。これは、コンピュータ99では行えない動作となる。機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、対話形の加工プログラム41であれば図9のステップS17の実行中、EIA/ISO形式の加工プログラム41であれば図11のステップS37の実行中に、コントロールパネル2CPに図14のようなインタフェースINT1をテーブル示させる処理を実行するように構成される。図14の例では、図13のようなインタフェースINT0において1000がワーク番号として選択され、図4、図5に示した加工プログラム41が現在、ユニット番号4の図5に示された加工ユニットが実行中である場合(図7、図8に示した加工プログラムが、ワーク番号1000のプログラムであって、現在、工程1が実行中である場合)について例示して説明する。
当該インタフェースINT1で、上側のウィンドウWIN1において現在の消費電力の全体的なステータスが表示される。下側のウィンドウWIN2において、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ファン装置33それぞれの現在の省エネレベルを示したものである。「機内クーラント」、「クーラントタンク」、「チップコレクタ」、「ミストコレクタ」は、図3のテーブルT5の説明と同じで、それぞれ、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、ミストコレクタ装置30内部のファン装置33のことを指す。外部装置の右側に表示されている棒グラフBAR1は、その外部装置の現在実行中の省エネレベルである。省エネレベルは、消費電力に対応するため、棒グラフBAR1は消費電力を表示していると言える。また、このときの現在実行中の省エネレベルのことを初期電力値と呼称してもよい。なお、棒グラフBAR1は、省エネレベルに対応する消費電力のパーセンテージ(図3のテーブルT1~T4参照)を表示してもよい。棒グラフBAR1は、外部装置の最大の省エネレベルの数だけの目盛りを有しており、棒の長さによって省エネレベルを識別可能としている。
棒グラフBAR1の下側に記載されたテキストSTAは、棒グラフBAR1で表示されている省エネレベルが、機器設定データ46のテーブルT5、共通ユニット(または、EIA/ISO形式のプログラムのとき、個別データ47のテーブルT6)、加工ユニット(または、EIA/ISO形式のプログラムのとき、G500コード)のいずれで設定されているかを示している。「デフォルト」と記載されているものは、機器設定データ46のテーブルT5にて設定されているデフォルトの省エネレベルであることを示している。「プログラム」と記載されているものは、共通ユニット(または、EIA/ISO形式のプログラムのとき、機器設定データ46のテーブルT5)にて設定されている省エネレベルであることを示している。「加工工程」と記載されているものは、加工ユニット(または、EIA/ISO形式のプログラムのとき、G500コード)にて設定されている省エネレベルであることを示している。なお、「デフォルト」、「プログラム」、「加工工程」は、1つの例であり、別の文字列や記号によって表されるものであってもよい。
トグルスイッチTSWは、その左側に表示される名称(「機内クーラント」、「クーラントタンク」、「チップコレクタ」、「ミストコレクタ」)に対応する外部装置の省エネレベルの変更可否を設定するスイッチである。トグルスイッチTSWが右側に設定されていると、その右側の矢印ボタンAB1を押下すれば、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、その外部装置の設定を変更するための設定変更インタフェースINT2~INT5(後述の図15~図18参照)をコントロールパネル2CPに表示させ、当該外部装置の設定を変更することを許可するように構成される。以降の実施形態では、押下された矢印ボタンAB1に対応する外部装置のことを対象機器と呼称してもよい。ただし、トグルスイッチTSWが左側に設定されていると、その右側の矢印ボタンAB1を押下しても設定変更インタフェースINT2~INT5は表示されない。また、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、一時的にデフォルトの省エネレベルに省エネレベルを設定してトグルスイッチTSWが左側に設定された外部装置を制御する。
図15~図18は、矢印ボタンAB1を押下したときに表示される、それぞれ、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ミストコレクタ装置30のファン装置33の設定変更インタフェースINT2~INT5を表示したものである。図15~図18では、同一の機能を有するインタフェースに同一の符号が付され、重複する説明は省略される。インタフェースINT2~INT5の左上隅にある矢印ボタンAB2は、インタフェースINT1に戻るときに押下されるボタンである。矢印ボタンAB2の下方には、現在実行中の加工プログラム41のワーク番号WNo.、加工ユニットを特定するためのユニット番号UNo.、工具シーケンスのシーケンス番号SNo.及び、形状シーケンスのシーケンス番号BNo.が表示されている。なお、EIA/ISO形式のプログラムのとき、UNo.、SNo.及び、BNo.に代えて、現在利用している工具のTコードや現在実行しているプログラム行数が表示されてもよい。
加工ユニットを特定するためのユニット番号UNo.、工具シーケンスのシーケンス番号SNo.及び、形状シーケンスのシーケンス番号BNo.の下方には、インタフェースINT1の説明で示した意味と同じ意味を表す「デフォルト」、「プログラム」、「加工工程」が記載され、その右側には、それらに対応する省エネレベルを示す棒グラフBAR2が表示されている。第2ポンプ装置16の省エネ設定を行うインタフェースINT3においては、「加工工程」に関する項目は設けられない。棒グラフBAR2は、外部装置の最大の省エネレベルの数だけの目盛りを有しており、棒の長さによって省エネレベルを識別可能としている。なお、棒が表示されていないものは、省エネレベルが設定されていない(省エネレベルが0である)ことを示している。「デフォルト」、「プログラム」、「加工工程」のうち、ハイライトHL2にて表示されているものは、現在の外部装置の省エネレベルを示す。棒グラフBAR2の右側の円グラフPC1は、現在の外部装置の出力をパーセンテージで表したもので、さらに右側の円グラフPC2は、現在の外部装置の消費電力をパーセンテージで表したものである。これらのパーセンテージは、図3のテーブルT1~T4に示された値と同じである。
棒グラフBAR2と、円グラフPC1、PC2との下には、「プログラム」を選択する選択ボタンSEL1、「加工工程」を選択する選択ボタンSEL2が設けられている。なお、第2ポンプ装置16の省エネ設定を行うインタフェースINT3においては、「加工工程」を選択する選択ボタンSEL2が設けられていない。インタフェースINT2~INT5の起動時は、あらかじめハイライトHL2にて表示されるものに対応するボタンが事前選択され、ハイライトされる。ただし、加工プログラム41にて省エネレベルが設定されていないとき(「デフォルト」がハイライトHL2にて表示されるとき)、「プログラム」が事前選択され、ハイライトされる。その後、選択ボタンSEL1、SEL2のうち事前選択されていない選択ボタンの押下が入力インタフェース2IFによって検出されると、選択されたボタンがハイライトされる。
選択ボタンSEL1、SEL2の下には、円グラフPC3、PC4、PC5、PC6が表示されている。円グラフPC3には、選択ボタンSEL1、SEL2によって選択された外部装置の出力のパーセンテージが原則的に表示される。円グラフPC4には、選択ボタンSEL1、SEL2によって選択された外部装置の消費電力のパーセンテージが原則的に表示される。これらのパーセンテージは、図3のテーブルT1~T4に示された値と同じである。ただし、図16のように、選択ボタンSEL1が選択されているときに共通ユニット(または、個別データ47)に省エネレベルが設定されていない場合、「デフォルト」の設定値が表示される。図17のように、選択ボタンSEL2が選択されているときに加工ユニット(または、G500コード)に省エネレベルが設定されていない場合、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルを参照し、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルがレベル0以外の値として設定されている場合、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルに従った設定値が表示される。共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルが設定されていない場合、「デフォルト」の設定値が表示される。また、例えば、図19のように図15の状態で選択ボタンSEL1が選択された場合、加工ユニット(または、G500コード)の省エネレベルで外部装置が制御されている状態であっても円グラフPC3、PC4には共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルに対応する値が表示される。
円グラフPC3、PC4、PC5、PC6の下には、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4のいずれかが設けられる。スライダーSL1、SL2、SL3、SL4は、省エネレベルを示すインジケータINDと、インジケータINDの先端に設けられるランナーRUNとを含む。スライダーSL1、SL2、SL3、SL4は、それぞれ、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、ファン装置33の最大の省エネレベルの数だけの目盛りを有しており、その目盛りの位置のみにランナーRUNを移動可能なように構成されている。図15~図18に示されたP0~P5は、その目盛りの位置に対応する。P0~P5は、それぞれ、レベル0~5に対応する。ハッチングされた領域は、ランナーRUNの初期位置から移動した移動軌跡を示す。実際は、位置P0とランナーRUNとの間がインジケータINDとして表示される。
円グラフPC5は、インジケータINDによって設定される省エネレベルに対応する外部装置の出力をパーセンテージで表したものである。円グラフPC6は、インジケータINDによって設定される省エネレベルに対応する外部装置の消費電力をパーセンテージで表したものである。これらのパーセンテージは、図3のテーブルT1~T4に示された値と同じである。なお、選択ボタンSEL1が選択されているときにランナーRUNの位置がP0に設定される場合、「デフォルト」の設定値が表示される。選択ボタンSEL2が選択されているときにランナーRUNの位置がP0に設定される場合、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルを参照し、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルがレベル0以外の値として設定されている場合、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルに従った設定値が表示される。共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルが設定されていない場合、「デフォルト」の設定値が表示される。図20は、図18の状態からランナーRUNの位置がP0に設定されたため、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルに従った設定値が表示された例を示している。
以上のように設定された状態で、適用ボタンAB3が押下されると、以下の処理が実行される。加工プログラム41が対話形であるとき、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、図9のステップS17の処理をいったんサスペンドし、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4で設定された省エネレベルを、選択ボタンSEL1、SEL2に対応する加工プログラム41の位置に書き込む処理を実行する。そして、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS14~S16を再度実行し、ステップS14でYESとなったときに、ステップS17の処理を再開する処理を実行する。
加工プログラム41がEIA/ISO形式であるとき、選択ボタンSEL1が選択されているとき、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、図11のステップS37の処理をいったんサスペンドし、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4で設定された省エネレベルを、個別データ47に書き込む処理を実行する。選択ボタンSEL2が選択されているとき、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、図11のステップS37の処理をいったんサスペンドし、現在実行しているプログラム行から遡って最も近いTコードの行を探索し、そのTコードの行の次の行に、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4で設定された省エネレベルを含むG500コードをEIA/ISO形式の加工プログラム41に書き込む。スライダーSL1、SL2、SL3、SL4によって設定されていない外部装置の省エネレベルの設定については、レベル0として設定してもよい。そして、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、ステップS32~S36、S40を再度実行し、ステップS34でYESとなったときに、ステップS37の処理を再開する処理を実行する。ステップS37の処理が終了するときに、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、次のTコードまたはM30コードの直前にG501コードをEIA/ISO形式の加工プログラム41に書き込んでもよく、G501コードを書き込まなくてもよい。G501コードを書き込む場合、適用ボタンAB3が押下されたときに実行されている加工工程のみに、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4で設定された省エネレベルが設定されることとなる。G501コードを書き込まない場合、適用ボタンAB3が押下されたときに実行されている加工工程から次に適用ボタンAB3が押下されたときに実行されている加工工程の直前の加工工程まで、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4で設定された省エネレベルが設定されることとなる。したがって、加工プログラム41が対話形であってもEIA/ISO形式であっても、適用ボタンAB3の押下の受け付けることは、駆動パラメータ(省エネレベル)を対象プログラムに適用するプログラム適用指示を受け付けることを意味し、対象機器を駆動パラメータ(省エネレベル)に基づいて制御する制御指示を受け付けることを意味する。
なお、図19に示されるように、加工ユニット(または、G500コード)に省エネレベルが設定されている状態で、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルの設定が変更されたとしても、外部装置の制御自体は、サスペンドの前後で変わらず、「プログラム」に係る棒グラフBAR2の表示のみがサスペンドの前後で変更される。図20に示すように、加工ユニット(または、G500コード)の省エネレベルがレベル0に設定される場合、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルが適用された状態で処理が再開され、ハイライトHL2と棒グラフBAR2の表示がそれに応じて変更される。同様に、加工ユニット(または、G500コード)の省エネレベルがもともとレベル0であって、共通ユニット(または、個別データ47)の省エネレベルがレベル0に設定されるとき、デフォルトの省エネレベルが適用された状態で処理が再開され、ハイライトHL2と棒グラフBAR2の表示がそれに応じて変更される。
<工作機械1の消費電力の制御方法の処理の流れ>
つぎに、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pが処理する、工作機械1の消費電力の制御方法の処理を説明する。図21は、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pが処理する、工作機械1の消費電力の制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。図21において、ステップS41において、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、工作機械1にて実行可能な複数の加工プログラム41のうち設定対象となる対象プログラムを選択する入力を受け付ける処理を実行する。具体的には、例えば、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、機器制御プログラム42と通信して現在実行中の加工プログラム41のワーク番号WNo.を取得するか、既存の方法で実行中のプロセスIDを取得することによって、現在実行中の加工プログラム41のワーク番号WNo.を取得する。
ステップS42において、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、工作機械1に設けられる少なくとも1つの機器(外部装置)の各々が工作機械1の稼動中に消費する消費電力を初期電力値として表示する処理を実行する。この消費電力は、少なくとも1つの機器の各々が対象プログラムを実行するときに消費する電力である。具体的には、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、インタフェースINT1の棒グラフBAR1に省エネレベルをディスプレイ2DSに表示する処理を実行する。ステップS43において、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、少なくとも1つの機器のうち、消費電力を初期電力値から変更する対象機器を選択する入力を受け付ける処理を実行する。具体的には、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、インタフェースINT1の矢印ボタンAB1の押下を受け付けることによって、矢印ボタンAB1に対応する外部装置を対象機器とする入力を受け付ける処理を実行する。
ステップS44において、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、インタフェースINT2~5の円グラフPC1をディスプレイ2DSに表示することによって、初期電力値に対応する対象機器の出力を表す初期出力値を表示する処理を実行する。同様に、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、インタフェースINT2~5の円グラフPC2をディスプレイ2DSに表示することによって、初期電力値を表示する処理を実行する。ステップS45において、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、選択ボタンSEL1、SEL2の押下を受け付けることによって、対象プログラムが有する複数の加工工程のうちの少なくとも1つの加工工程を選択する入力を受け付ける処理を実行する。
ステップS46において、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4のランナーRUNの位置を入力インタフェース2IFから受け取ることによって、対象機器の消費電力を変更するための駆動パラメータ(省エネレベル)の入力を受け付ける。省エネレベルは、定格消費電力で各アクチュエータを駆動した場合の外部装置の出力を100%としたときの、当該消費電力で外部装置を駆動した場合の外部装置の出力の割合をパーセンテージで示した値(図3のテーブルT1~T4の2行目)の夫々の値に対応する。したがって、駆動パラメータの入力を受け付けることは、対象機器の出力を表す値のうちの基準値(定格消費電力で対象機器を駆動したときの出力)に対する目標出力値の割合を、複数の候補の割合から選択する入力を受け付けることを含む。この駆動パラメータとは、例えば、省エネレベルである。ステップS47において、インタフェースINT2~5の円グラフPC5、PC6をディスプレイ2DSに表示することによって、駆動パラメータに対応する消費電力の目標電力値と、目標電力値に対応する対象機器の出力を表す目標出力値とを表示する処理を実行する。
ステップS48において、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、適用ボタンAB3の押下を受け付けたか否か判定する処理を実行する。適用ボタンAB3の押下を受け付けていない場合(ステップS48でNo)、ステップS45に戻る。本実施形態では、適用ボタンAB3の押下を受け付けることは、駆動パラメータを対象プログラムに適用するプログラム適用指示を受け付けることと、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御する制御指示を受け付けることを意味する。
適用ボタンAB3の押下を受け取った場合(ステップS48でNo)、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、駆動パラメータを対象プログラムに適用するプログラム適用指示を受け付けることと、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御する制御指示を受け付ける処理を実行したこととなる。このとき、ステップS49において、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、プログラム適用指示を受けて、駆動パラメータに対応する対象機器の出力、または、駆動パラメータと、対象機器の対応関係を対象プログラムに関連付けてメモリ2Mに記憶させる処理を実行する。さらに具体的には、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ2Pは、プログラム適用指示を受けて、駆動パラメータに対応する対象機器の出力、または、駆動パラメータと、対象機器の対応関係を対象プログラムの少なくとも1つの加工工程に関連付けてメモリ2Mに記憶させる処理を実行する。
ステップS50において、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、制御指示を受けて、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御する処理を実行する。対象機器を制御することは、対象機器を駆動パラメータに基づいて少なくとも1つの加工工程において制御することを含む。具体的には、機器制御プログラム42を実行するプロセッサ2Pは、対応関係が関連付けられた対象プログラムを起動すると、駆動パラメータに対応する消費電力の目標電力値となるように、対象機器を制御する処理を実行する。
上記のインタフェースINT1~INT5は、加工プログラム41が工作機械1で実行中に使用するものである。これによって、オペレータは加工プログラム41の動作を見ながら消費電力を抑えつつ外部装置を必要な出力を行っているか確認しながら消費電力を節減するための設定を行うことができる。
<加工プログラム41の非起動時の機器設定データ46の変更>
本実施形態に係る機器設定プログラム45は、加工プログラム41が工作機械1で実行中に使用しない態様でも実行可能である。その場合、図13に示したようなインタフェースで加工プログラム41を選択した後、機器設定プログラム45は、図22のようなインタフェースINT0aによって加工プログラム41内の加工ユニットを選択する。なお、図22は、対話形の加工プログラム41の場合のインタフェースの一例を示している。インタフェースINT0aでは、工具ごとに加工ユニットをまとめて表示したもので、異なる加工ユニットは異なる行において示している。図4では、ユニット番号UNo.が4の図5に示された加工ユニットがクリックなどによって選択され、ハイライトHL3で表示された例が表示されている。なお、インタフェースINT0aは一例であって、加工ユニットが選択可能な態様であればいかなるインタフェースであってもよい。インタフェースINT0aにて加工ユニットが選択された状態でOKボタンBT1の押下が入力インタフェース2IFにより検出されると、図23のようなインタフェースINT1aに遷移する。INT1aは、例えば、インタフェースINT1からウィンドウWIN1が省略されたようなインタフェースであるが、外部装置が選択可能な態様であれば、いかなるインタフェースであってもよい。なお、EIA/ISO形式の加工プログラム41の場合、例えば、ソースコードを表示し、Tコードにあたる部分をハイライトして選択したTコードから次のTコードまでの処理を選択された加工工程とみなすことができる。
図24~図27は、図23の矢印ボタンAB1を押下したときに表示される、それぞれ、第1ポンプ装置15、第2ポンプ装置16、チップコレクタ装置20、及び、ミストコレクタ装置30のファン装置33の設定変更インタフェースINT2a~INT5aを表示したものである。図24~図27では、図15~図18と同一の機能を有するインタフェースに同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
設定変更インタフェースINT2a~INT5aと、設定変更インタフェースINT2~INT5の主な相違は、INT2a~INT5aでは、デフォルトの省エネレベルを変更するための選択ボタンSEL3が設けられている。選択ボタンSEL3が押下されると、円グラフPC3には、機器設定データ46のテーブルT5にて設定されている外部装置の出力のパーセンテージが表示される。円グラフPC4には、機器設定データ46のテーブルT5にて設定されている外部装置の消費電力のパーセンテージが表示される。選択ボタンSEL3が選択されているとき、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4のランナーRUNは位置P0に移動できないように制限されている。選択ボタンSEL3が選択されているとき、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4が操作された後、適用ボタンAB3が押下されると、機器設定データ46のテーブルT5に書き込む処理を実行する。なお、選択ボタンSEL1またはSEL2が選択されていても、選択ボタンSEL1、SEL2に対応する加工プログラム41の位置に書き込む処理を実行するのみである。
つぎに、本インタフェースINT0a~INT5aが利用される場合の処理の流れについて説明する。原則的には、図21の処理の流れと同じである。しかし、ステップS45の1つの加工工程を選択する入力は、インタフェースINT0aの加工ユニットの選択と、選択ボタンSEL1またはSEL2の選択の組み合わせ、または、EIA/ISO形式の加工プログラム41の場合Tコードの選択と、選択ボタンSEL1またはSEL2の選択の組み合わせによって実現される。ステップS50は、適用ボタンAB3の押下後、個別に機器制御プログラム42を呼び出して加工プログラム41を実行することによって実現される。例えば、コンピュータ99の機器設定プログラム45において適用ボタンAB3が押下された場合、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ99Pは、コンピュータ99の加工プログラム41のプログラムデータ、機器設定データ46、個別データ47を書き換え、これらのデータを数値制御装置2に転送し、機器制御プログラム42を外部から起動するコマンドを数値制御装置2に送る処理を行ってもよい。あるいは、機器設定プログラム45を実行するプロセッサ99Pは、コンピュータ99の加工プログラム41のプログラムデータ、機器設定データ46、個別データ47を書き換え、これらのデータを数値制御装置2に転送する処理のみを行い、改めて、数値制御装置2上で、機器制御プログラム42を起動して、適用ボタンAB3の押下後、個別に機器制御プログラム42を呼び出して加工プログラム41を実行する処理を行ってもよい。このように図21の処理を複数の装置(数値制御装置2、コンピュータ99)において実装される場合、その複数の装置を総称してコンピュータシステムと呼称してもよい。
<本実施形態における工作機械の消費電力の制御方法等の特徴及び効果>
本実施形態における数値制御装置2、コンピュータ99、工作機械1、工作機械1の消費電力の制御方法は、工作機械1に設けられる少なくとも1つの機器の各々が工作機械1の稼動中に消費する消費電力を初期電力値として表示し、少なくとも1つの機器のうち、消費電力を初期電力値から変更する対象機器を選択する入力を受け付け、対象機器の消費電力を変更するための駆動パラメータ(省エネレベル)の入力を受け付け、対象機器を駆動パラメータに基づいて制御することを含む。これによって、機器ごとに細かに消費電力を設定することができ、きめ細やかな消費電力の削減が可能となる。
<変形例>
図7、図8に示されたG500、G501コードは一例であって、他の用途ですでに予約、使用されていないGコードであればどのようなGコードであってもよい。また、G500、G501コードに代えて、他の用途ですでに予約、使用されていないMコードが使用されてもよい。また、インタフェースINT0~INT5またはINT0~INT5aは、インタフェースの一例であって、図21に示された表示、選択機能が実現されるインタフェースであれば他のインタフェースであってもよい。
上記の図21のステップS45において、選択ボタンSEL1、SEL2によって少なくとも1つの加工工程を選択するばかりでなく、チェックボックス等で複数の加工工程を選択するものであってもよい。あるいは、図22のインタフェースで複数の加工ユニットを選択可能とし、複数の加工ユニットが選択された場合、インタフェースINT1~INT5またはINT1a~INT5aが複数表示されて複数設定できるようにされてもよい。なお、EIA/ISO形式の加工プログラム41である場合、G501コードを設定しなければ、G500コードが設定され、次のG500コードが設定されるまでの加工工程の省エネレベルが設定されることとなることから、次のG500コードが設定されるまでに複数の加工工程が存在する場合、必然的に複数の加工工程が設定されることとなる。なお、対話形の加工プログラム41においても、選択ボタンSEL21が選択されている状態で適用ボタンAB3が押下されたときに、現在実行されている加工工程から次に選択ボタンSEL21が選択されている状態で適用ボタンAB3が押下されたときに実行されている加工工程の直前の加工工程まで、スライダーSL1、SL2、SL3、SL4で設定された省エネレベルが設定されてもよい。
上述の機器制御プログラム42と機器設定プログラム45のロジックの一部または全ての機能が専用のプロセッサや集積回路によって実現されてもよい。上述の機器制御プログラム42と機器設定プログラム45は、数値制御装置2やコンピュータ99に内蔵されたメモリ2Mにとどまらず、フロッピーディスク、光ディスク、CD-ROMおよび磁気ディスク等のディスク、SDカード、USBメモリ、外付けハードディスクなど数値制御装置2やコンピュータ99から取り外し可能で、数値制御装置2やコンピュータ99に読み取り可能な記憶媒体に記録されたものであってもよい。
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
「~部材」、「~部」、「~要素」、「~体」、および「~構造」という文言は、単一の部分や複数の部分といった複数の意味を有し得る。
「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在することを暗に意味するわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在することを暗に意味するわけではない。
程度を表す「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言は、実施形態に特段の説明がない限りにおいて、最終結果が大きく変わらないような合理的なずれ量を意味し得る。本願に記載される全ての数値は、「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言を含むように解釈され得る。
本願において「A及びBの少なくとも一方」という文言は、Aだけ、Bだけ、及びAとBの両方を含むように解釈されるべきである。
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。

Claims (16)

  1. 工作機械にて実行可能な複数の加工プログラムのうち設定対象となる対象プログラムを選択する入力を受け付け、
    前記工作機械に設けられる少なくとも1つの機器の各々が前記対象プログラムを実行するときに消費する消費電力を初期電力値として表示し、
    前記少なくとも1つの機器のうち、前記消費電力を前記初期電力値から変更する対象機器を選択する入力を受け付け、
    前記対象プログラムが有する複数の加工工程のうちの少なくとも1つの加工工程を選択する入力を受け付け、
    前記対象機器の前記消費電力を変更するための駆動パラメータの入力を受け付け、
    前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて制御する、
    ことを含み、
    前記対象機器を制御することは、前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて前記少なくとも1つの加工工程において制御することを含む、
    工作機械の消費電力の制御方法。
  2. 工作機械にて実行可能な複数の加工プログラムのうち設定対象となる対象プログラムを選択する入力を受け付け、
    前記工作機械に設けられる少なくとも1つの機器の各々が前記対象プログラムを実行するときに消費する消費電力を初期電力値として表示し、
    前記少なくとも1つの機器のうち、前記消費電力を前記初期電力値から変更する対象機器を選択する入力を受け付け、
    前記対象機器の前記消費電力を変更するための駆動パラメータの入力を受け付け、
    前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて制御し、
    前記駆動パラメータを前記対象プログラムに適用するプログラム適用指示を受け付け、
    前記プログラム適用指示を受けて、前記駆動パラメータに対応する前記対象機器の出力、または、前記駆動パラメータと、前記対象機器の対応関係を前記対象プログラムに関連付けてメモリに記憶させる、
    ことを含む、工作機械の消費電力の制御方法。
  3. 前記対応関係が関連付けられた前記対象プログラムを起動すると、前記駆動パラメータに対応する前記消費電力の目標電力値となるように、前記対象機器を制御する、
    ことをさらに含む、請求項2に記載の制御方法
  4. 前記駆動パラメータを前記対象プログラムに適用するプログラム適用指示を受け付け、
    前記プログラム適用指示を受けて、前記駆動パラメータに対応する前記対象機器の出力、または、前記駆動パラメータと、前記対象機器の対応関係を前記対象プログラムの前記少なくとも1つの加工工程に関連付けてメモリに記憶させる、
    ことをさらに含む、請求項に記載の制御方法。
  5. 前記対応関係が関連付けられた前記対象プログラムを起動すると、前記駆動パラメータに対応する前記消費電力の目標電力値となるように、前記対象機器を制御する、
    ことをさらに含む、請求項4に記載の制御方法。
  6. 前記駆動パラメータに対応する前記消費電力の目標電力値を表示することをさらに含む、請求項1に記載の制御方法。
  7. 前記初期電力値に対応する前記対象機器の出力を表す初期出力値と、前記目標電力値に対応する前記対象機器の出力を表す目標出力値とを表示することをさらに含む、請求項に記載の制御方法。
  8. 前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて制御することは、
    前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて制御する制御指示を受け付け、
    前記制御指示を受けて、前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて制御することを含む、請求項6に記載の制御方法。
  9. 前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて制御することは、
    前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて制御する制御指示を受け付け、
    前記制御指示を受けて、前記対象機器を前記駆動パラメータに基づいて制御することを含む、請求項7に記載の制御方法
  10. 前記駆動パラメータの入力を受け付けることは、
    前記対象機器の出力を表す値のうちの基準値に対する前記目標出力値の割合を、複数の候補の割合から選択する入力を受け付けることを含む、
    請求項7に記載の制御方法。
  11. 前記少なくとも1つの機器は、
    クーラントを前記工作機械のノズルに供給するポンプを駆動するように構成される第1アクチュエータと、
    クーラントタンクに貯留されたクーラントを熱交換器に供給するポンプを駆動するように構成される第2アクチュエータと、
    前記工作機械のチップコンベアを駆動するように構成される第3アクチュエータと、
    前記工作機械の機体に溜まったミストを排出するためのファンを駆動するように構成される第4アクチュエータと、
    のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項1から10のいずれかに記載の制御方法。
  12. 前記対象機器の出力を表す値は、
    前記第1アクチュエータの運転周波数または回転速度から求められる前記クーラントの単位時間あたりの吐出量と、
    前記第2アクチュエータの運転周波数または回転速度から求められる前記クーラントの単位時間あたりの供給量と、
    前記チップコンベアのベルトスピードと、
    単位時間あたりの前記第4アクチュエータの起動時間、または、前記第4アクチュエータの運転周波数若しくは回転速度と、
    のいずれかを含む、
    請求項11に記載の制御方法。
  13. 請求項1から10のいずれかに記載の制御方法を実行する手段を備える数値制御装置。
  14. 請求項13に記載の数値制御装置と、
    前記対象機器を選択する入力を受け付け、前記駆動パラメータの前記入力を受け付けるように構成される入力インタフェースと、
    前記初期電力値を表示するように構成されるディスプレイと、
    前記少なくとも1つの機器と、
    を備える、工作機械。
  15. ハードウェアプロセッサによる実行時に、請求項1から10のいずれかに記載の制御方法の処理を前記ハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるプログラム。
  16. ハードウェアプロセッサによる実行時に、請求項1から10のいずれかに記載の制御方法の処理を前記ハードウェアプロセッサに実行させる指示を備えるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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