JP7303823B2 - 薬物送達デバイスおよび充電デバイス - Google Patents

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Description

本開示は、薬物送達デバイスおよび充電デバイスに関し、詳細には、限定ではないが、薬物送達デバイス内の薬剤を電磁誘導によって加熱できるデバイスに関する。
多くの薬剤は、貯蔵中に冷却が必要である。薬剤を注射する間に患者が経験する苦痛は、薬剤を周囲温度または患者の体温まで導くことによって、軽減することができる。自動注射器またはペン型注射器を使用して投与される、インスリンなどの薬剤は、投与前に室温に戻して、注射器のユーザが経験する苦痛を軽減させることを可能にする場合がある。
本開示の第1の態様によれば、薬剤を送達するための薬物送達デバイスが提供され、この薬物送達デバイスは:容器を収容するように配置されたハウジングと;受信コイルと;およびエネルギー貯蔵ユニットとを含み、ここで、受信コイルは、電磁誘導によって送信コイルからエネルギーを受けるように配置され、エネルギー貯蔵ユニットは、受信コイルで受けたエネルギーの少なくとも一部によって充電されるように配置され、受信コイルで受けたエネルギーの少なくとも一部は、熱エネルギーに変換され、受信コイルは、薬物送達デバイス内に配置され、熱エネルギーを容器に伝達して、容器に含まれた薬剤を加熱する。
薬物送達デバイスは、共振回路をさらに含んでよく、ここで、受信コイルおよび共振回路は、共振誘導結合によって送信コイルからエネルギーを受けるように配置される。
薬物送達デバイスは、感知ユニットおよびアンテナをさらに含んでよく、ここで、感知ユニットは、薬物送達デバイスの使用パラメータを決定するように配置され、薬物送達デバイスは、アンテナを使用してワイヤレス電磁信号を送信するように配置され、ワイヤレス電磁信号は、決定された使用パラメータに対応する。
受信コイルは送受信コイルであってよく、アンテナは送受信コイルを含んでもよい。
薬物送達デバイスは、温度センサをさらに含んでよく、ここで、薬物送達デバイスは、この温度センサによって検出された薬剤の温度に依拠して、出力を提供するように配置される。
出力は、音声出力、視覚出力、または触覚出力を含んでもよい。
出力は、受信コイルを使用して送信されるワイヤレス電磁信号を含んでもよい。
薬物送達デバイスは、容器に含まれた薬剤を含んでもよい。
本開示の第2の態様によれば、システムが提供され、このシステムは:本明細書で開示されるような薬物送達デバイスと;電磁誘導を使用して、薬物送達デバイスに含まれた薬剤を加熱するための充電デバイスとを含み、この充電デバイスは:駆動回路と;送信コイルとを含み、ここで、駆動回路は送信コイルを駆動するように配置され、駆動回路および送信コイルは、電磁誘導によって薬物送達デバイスの受信コイルにエネルギーを送るように配置され、薬物送達デバイスの受信コイルは、充電デバイスの送信コイルからエネルギーを受けるように配置され、薬物送達デバイスに含まれた薬剤を加熱する。
駆動回路および送信コイルは、共振誘導結合によってエネルギーを送るように配置される場合がある。
充電デバイスは、薬物送達デバイスを囲むように構成されるか、または薬物送達デバイスを囲むように構成可能である場合がある。
充電デバイスは、スリーブ、ラップ、パッド、またはグローブであってよい。
送信コイルは送受信コイルであってもよく、送受信コイルは、薬物送達デバイスから送信された電磁信号を受けるように配置され、電磁信号は、薬物送達デバイスの決定された使用パラメータに対応する。
充電デバイスは、薬物送達デバイスによって出力された音声信号を検出するように配置された音声センサをさらに含んでよく、音声信号は、薬物送達デバイスの使用パラメータに対応する。
充電デバイスは、送信コイルが薬物送達デバイスの受信コイルにエネルギーを送っているとき薬物送達デバイスの温度を決定するように配置された温度センサをさらに含んでもよい。
本開示の実施形態が、添付の図面を参照して、単に例示として以下で説明される。
本開示の実施形態による、例示的な薬物送達デバイスの側面図である。 本開示の実施形態による、例示的な薬物送達デバイスの側面図である。 図1Aおよび図1Bの薬物送達デバイスを伴う構成要素の、概略図である。 図2の薬物送達デバイスにエネルギーを伝達するための充電デバイス内の構成要素の、概略図である。 図3の充電デバイスがスリーブである実施形態を示す図である。 図3の充電デバイスがパッドである実施形態を示す図である。 図3の充電デバイスがグローブである実施形態を示す図である。 図2の薬物送達デバイス、および図3の充電デバイスを使用する方法を示す図である。 図2の薬物送達デバイス、および図3の充電デバイスを使用する方法を示す図である。
次に、本開示の実施形態を詳細に参照し、その例が添付の図面に例示され、全体を通して、同様の参照番号は同様の要素を指す。
本開示のいくつかの実施形態によれば、薬剤を送達するための薬物送達デバイスは、容器、受信コイル、およびエネルギー貯蔵ユニットを収容するように配置された、ハウジングを含む。受信コイルは、電磁誘導によって送信コイルからエネルギーを受けるように配置される。エネルギー貯蔵ユニットは、受信コイルで受けたエネルギーの少なくとも一部によって充電されるように配置される。受信コイルで受けたエネルギーの少なくとも一部は、熱エネルギーに変換される。受信コイルは、熱エネルギーを容器に伝達して、容器に含まれた薬剤を加熱するように、薬物送達デバイス内に配置される。
本開示のいくつかの実施形態によれば、例示的な薬物送達デバイス10が図1Aおよび図1Bに示される。この薬物送達デバイス10は、ペン型注射器または自動注射器として知られる。しかし、他のタイプの薬物送達デバイス10が、本開示で使用される場合がある。薬物送達デバイス10は、容器を含むように配置される。この容器は、患者に送達される薬剤を含むためのものである。この容器は、使い捨て、または再使用できるように構成される場合がある。薬物送達デバイス10は容器を含むか、または薬剤投与前に挿入される容器を有するように構成される場合がある。本開示のために、好適な薬物送達デバイス10として、カートリッジベースのデバイス、シリンジ、ペン型注射器、自動注射器などが挙げられる。
薬物送達デバイス10は、患者の体内に薬剤を注射するように構成される。薬物送達デバイス10は、注射される薬剤を含む容器(たとえばシリンジまたはカートリッジ)を一般的に収容するハウジング11、および送達プロセスの1つまたはそれ以上の工程を容易にするために必要な構成要素を含む。薬物送達デバイス10は、ハウジング11に取り外し可能に取り付けられたキャップアセンブリ12も含むことができる。通常、薬物送達デバイス10を操作する前に、ユーザはキャップ12をハウジング11から取り外さなければならない。
示されるように、ハウジング11は実質的に円筒形であり、長手方向軸Xに沿って実質的に一定の径を有する。ハウジング11は、遠位領域20および近位領域21を有する。「遠位」という用語は、注射する部位に相対的に近い位置を指し、「近位」という用語は、注射する部位から相対的に離れた位置を指す。
薬物送達デバイス10は、ハウジング11に連結されたニードルスリーブ13も含むことができ、ハウジング11に対するスリーブ13の動きを可能にする。たとえば、スリーブ13は、長手方向軸Xに平行な長手方向に動くことができる。具体的には、スリーブ13の近位方向の動きは、針17がハウジング11の遠位領域20から延びるのを可能にすることができる。
針17の挿入は、いくつかの機構を介して行われる。たとえば、針17はハウジング11に対して固定して位置し、最初、延ばされたニードルスリーブ13内に位置する。患者の体に対してスリーブ13の遠位端を配置し、遠位方向にハウジング11を動かすことによる、スリーブ13の近位への動きは、針17の遠位端を露出させることになる。このような相対的な動きによって、針17の遠位端が患者の体内に延びるのを可能にする。針17は、患者がスリーブ13に対してハウジング11を手動で動かすことを介して手動で挿入されるので、このような挿入は「手動」挿入と呼ばれる。
挿入の別の形態は、「自動」であり、自動によって針17はハウジング11に対して動く。このような挿入は、スリーブ13の動きによって、またはたとえばボタン22など、別の起動形態によってトリガすることができる。図1Aおよび図1Bに示されるように、ボタン22はハウジング11の近位端に位置する。しかし他の実施形態において、ボタン22をハウジング11の側部に位置させることができる。
他の手動または自動機能として、薬物注射もしくは針の後退、またはその両方を挙げることができる。注射は、薬剤をシリンジ(図示せず)から針17を通して押しやるために、栓またはピストン23がシリンジ内の近位位置からシリンジ内のより遠位位置に動かされるプロセスである。いくつかの実施形態において、薬物送達デバイス10が起動される前に、駆動ばね(図示せず)が圧縮されている。駆動ばねの近位端は、ハウジング11の近位領域21内に固定され、駆動ばねの遠位端は、ピストン23の近位面に圧縮力を加えるように構成することができる。起動の後、駆動ばねに貯蔵されたエネルギーの少なくとも一部は、ピストン23の近位面に加えられる。この圧縮力はピストン23に作用して、ピストン23を遠位方向へ動かすことができる。このような遠位への動きは、シリンジ内の液状薬剤を圧縮して針17の外に押し出すよう作用する。
注射の後、針17をスリーブ13内またはハウジング11内に後退させることができる。後退は、ユーザが薬物送達デバイス10を患者の体から取り外す際に、スリーブ13が遠位に動くときに行われる。これは、針17がハウジング11に対して固定された位置に残るために行われる。一旦スリーブ13の遠位端が針17の遠位端を越えて動き、針17が覆われると、スリーブ13はロックされる。このようなロックは、ハウジング11に対する、スリーブ13の任意の近位への動きをロックすることを含むことができる。
針の後退の別の形態は、針17がハウジング11に対して動かされる場合に行われる。このような動きは、ハウジング11内のシリンジが、ハウジング11に対して近位方向に動かされる場合に行われる。この近位への動きは、遠位領域20に位置する後退ばね(図示せず)を使用することによって実現できる。圧縮された後退ばねは、起動されたときに、十分な力をシリンジに与え、シリンジを近位方向に動かすことができる。十分後退した後、針17とハウジング11との間の任意の相対的な動きは、ロッキング機構によってロックされる。さらに、ボタン22または薬物送達デバイス10の他の構成要素が、必要に応じてロックされる。
薬物送達デバイス10は、ペン型注射器のような手持ち式注射器であってよい。図1Aおよび図1Bに関して説明した薬物送達デバイス10は、例として与えられる。他の好適な形態の薬物送達デバイス10が、本開示の態様に従って使用される場合がある。たとえば、薬物送達デバイス10は、図1Aおよび図1Bに関して説明した構成要素のうちのいくつかを有さないか、または追加の構成要素を有することができる。
図2は、薬物送達デバイス10内、具体的には薬物送達デバイス10内の回路の構成要素を示す概略図である。
薬物送達デバイス10は、受信コイル30およびエネルギー貯蔵ユニット32を含む。受信コイル30は、充電デバイスに含まれた対応する送信コイル(図示せず)から、共振誘導結合などの電磁誘導によってエネルギーを受けるように配置される。受信コイル30で受けたエネルギーの少なくとも一部は、エネルギー貯蔵ユニット32を充電するために使用される。次にエネルギー貯蔵ユニット32は、制御ユニット34、感知ユニット35、温度センサ36、または出力デバイス37などの、薬物送達デバイス10の電気構成要素に電力を供給することができる。エネルギー貯蔵ユニット32は、コンデンサまたは電池を含んでもよい。
エネルギーが、充電デバイスの送信コイルから薬物送達デバイス10の受信コイル30に伝達される際、送信コイルと受信コイル30との結合における非効率性は、受信コイル30で発生される熱をもたらす。本開示の態様は、この熱を取り入れて使用するのを可能にすることができる。具体的には、受信コイル30は、熱エネルギーを容器に伝達して、この容器に含まれた薬剤を加熱するように、薬物送達デバイス10に配置される。受信コイル30は、容器に隣接して薬物送達デバイス10に位置し、それによって熱は、容器に含まれた薬剤に、より効率的に伝達される。いくつかの例において、受信コイル30は容器の外面などの表面に位置するか、または容器の壁内に埋め込まれる。受信コイル30は、より容易に容器の外形に適用できるように、可撓性であってよい。薬物送達デバイス10の容器に含まれる薬剤を、電磁誘導(共振誘導結合など)によって発生される熱エネルギーを使用して加熱することにより、薬剤を送達される患者が受ける苦痛を軽減できる。
制御ユニット34は、薬物送達デバイス10の様々な動作を制御することができる。たとえば、制御ユニット34は、受信コイル30、感知ユニット35、および/または温度センサ36から、電気入力を受信する場合がある。制御ユニット34は、1つまたはそれ以上の電気入力を処理し、対応する電気出力を、たとえば受信コイル30、共振回路38、または出力デバイス37など、別の構成要素に提供することができる。制御ユニット34は、1つまたはそれ以上のプロセッサ、1つまたはそれ以上の論理ユニットなどを含んでもよい。
感知ユニット35は、薬物送達デバイス10の、1つまたはそれ以上の使用パラメータを決定するように配置される場合がある。使用パラメータとして、薬物送達サイクル数、送達する薬剤量、薬物送達時間などが挙げられる。薬物送達デバイス10は、薬物送達デバイス10のアンテナを使用して、ワイヤレス電磁信号を送信するように配置される場合があり、ワイヤレス電磁信号は、1つまたはそれ以上の決定された使用パラメータに対応する。充電デバイス40などの装置は、薬物送達デバイス10の、1つまたはそれ以上の使用パラメータを決定するために、ワイヤレス電磁信号を受信し、処理するように構成される場合がある。いくつかの例において、受信コイル30は送受信コイルであってよい。したがってアンテナは、送受信コイルを含んでもよい。
薬物送達デバイス10は、薬物送達デバイス10の容器内に含まれた薬剤の温度など、温度を検出するための温度センサ36を含んでもよい。したがって温度センサ36は、容器に隣接して位置し、それによって温度センサ36は薬剤の直近に位置し、温度計測の精度を向上させることができる。温度センサ36は、容器の表面に位置する場合がある。温度センサ36を容器の表面に接着させることができるように、可撓性の温度センサ36が使用される場合がある。
薬物送達デバイス10は、出力デバイス37も含んでもよい。出力デバイス37は、制御ユニット34によって出力された電気信号に応じて、音声出力、視覚出力、または触覚出力のうちの1つまたはそれ以上を出力するように構成される場合がある。たとえば、出力デバイス37は、1つもしくはそれ以上のスピーカ、発光ダイオード、ディスプレイ、または振動ユニットを含んでもよい。
薬物送達デバイス10は、受信コイル30に電気的に連結された共振回路38を含んでよく、それによってエネルギーを、共振誘導結合によって、充電デバイスの送信コイルから受信コイル30に伝達させることができる。
図3は、本開示の態様による充電デバイス40を示す概略図である。充電デバイス40は、電磁誘導を使用して、薬物送達デバイス10に含まれた薬剤を加熱するためのものである。
充電デバイス40は、電源41、送信コイル42、および駆動回路43を含む。電源41は、充電デバイス40の様々な構成要素に、電力を供給するように構成される。電源41は、バッテリ、または充電デバイス40を主電源に接続するためのコネクタを含んでもよい。
駆動回路43は送信コイル42を駆動して、経時変化する磁界を発生させる。経時変化する磁界は、電磁誘導によって、薬物送達デバイス10の受信コイル30にわたる電圧を誘導する。それによってエネルギーは、送信コイル42から受信コイル30に伝達される。
いくつかの例において、充電デバイス40は、温度センサ44をさらに含む。温度センサ44は、送信コイル42が薬物送達デバイス10の受信コイル30にエネルギーを送っているとき、薬物送達デバイス10の温度を決定するように配置される。たとえば、温度センサ44は充電装置40内に配置される場合があり、それによって、薬物送達デバイスが充電デバイス40の近接に導かれるとき、温度センサ44は薬物送達デバイス10に隣接する。
充電デバイス40は、薬物送達デバイス10の1つまたはそれ以上の使用パラメータを決定するように配置された、感知ユニット47を含んでもよい。使用パラメータとして、薬物送達サイクル数、送達する薬剤量、薬物送達時間などが挙げられる。感知ユニット47は音声感知ユニットを含むことができ、音声感知ユニットは、薬物送達デバイス10によって出力された音声信号を検出するように、および検出された音声信号に基づき1つまたはそれ以上の使用パラメータを決定するように、構成される。
充電デバイス40は、充電デバイス40の様々な動作を制御することができる、制御ユニット45を含んでもよい。たとえば、制御ユニット45は、送信コイル42、感知ユニット47、電源41、および/または温度センサ44から、電気入力を受信することができる。制御ユニット45は、1つまたはそれ以上の電気入力を処理し、対応する電気出力を、たとえば送信コイル42、または出力デバイス46などの構成要素に提供することができる。制御ユニット45は、1つまたはそれ以上のプロセッサ、1つまたはそれ以上の論理ユニットなどを含んでもよい。
薬物送達デバイス10と同様の方法で、充電デバイス40の出力デバイス46は、制御ユニット45によって出力された電気信号に応じて、音声出力、視覚出力、または触覚出力のうちの1つまたはそれ以上を出力することができる。たとえば、出力デバイス46は、1つもしくはそれ以上のスピーカ、発光ダイオード、ディスプレイ、または振動ユニットを含んでもよい。出力は、薬物送達デバイス10の温度センサ36または充電デバイス40の温度センサ44によって決定された、薬物送達デバイス10内の薬剤の温度に依拠することができる。
充電デバイス40の1つまたはそれ以上の電気構成要素は、少なくとも部分的に可撓性であってよい。たとえば、送信コイル42は可撓性であってもよい。充電デバイス40の様々な電子機器は、スクリーン印刷技術によって生成される。可能な可撓性電子機器の使用は、図4A、図4B、および図4Cに関して以下で考察するように、充電デバイス40が多様な形態要因を有することが可能である点で、有益となり得る。
図4A、図4B、および図4Cは、充電デバイス40の様々な実施形態を例示する。各々の実施形態において、充電デバイス40は、薬物送達デバイス10を囲むように構成される場合があるか、または、薬物送達デバイス10を囲むように構成可能である。充電デバイス40が、薬物送達デバイス10を囲むように構成可能である場合、充電デバイス40は、薬物送達デバイス10を囲めない第1の物理的構成と、薬物送達デバイス10を囲める第2の物理的構成とを有することが可能であり、充電デバイス40は、第1の物理的構成と第2の物理的構成との間で変化させることができる。第1と第2の物理的構成との間の変化は、可逆であってもよい。
図4Aは、充電デバイス40が、ポーチなどのスリーブである実施形態を示す。薬物送達デバイス10はスリーブの中に挿入され、それによってスリーブは薬物送達デバイス10を少なくとも部分的に囲むことができる。
点線の円は、充電デバイス40の送信コイル42のおおよその位置を示す。送信コイル42は、薬物送達デバイス10が充電デバイス40に囲まれたときに、薬物送達デバイス10の受信コイル30の位置に対応するように、充電デバイス40に位置する。換言すると、送信コイル42は、薬物送達デバイス10がスリーブに挿入されたときに、受信コイル30に隣接するよう位置し、それによって電磁誘導が送信コイル42と受信コイル30との間で発生し得る。
いくつかの例において、充電デバイス40はラップであってもよく、このラップは薬物送達デバイス10を囲むように構成可能である。たとえば、充電デバイス40は可撓性シートであってよく、この可撓性シートは、薬物送達デバイス10を使用する前に、薬物送達デバイス10の周りに巻くことができる。ラップは留め具を有し、薬物送達デバイス10を囲むときにラップを所定の位置に維持することができる。たとえば、留め具として、面ファスナ、スナップ留め具、ジッパ、接着剤、または別の好適な留め手段を挙げることができる。留め具は、ラップの再使用を可能にする解放可能式であってよい。
図4Bは、充電デバイス40がパッドである実施形態を示す。パッドは剛性または可撓性であってよい。パッドは、薬物送達デバイス10がパッドの表面に静置されるよう設定される。
ここでも、点線の円は、充電デバイス40の送信コイル42のおおよその位置を示す。送信コイル42は、薬物送達デバイス10が充電デバイス40上に設置されたとき(または充電デバイス40の直近に導かれたとき)、薬物送達デバイス10の受信コイル30の位置に対応するように、充電デバイス40に位置する。換言すると、送信コイル42は、薬物送達デバイス10がパッドに設置されたときに、受信コイル30に隣接するよう位置し、それによって電磁誘導が送信コイル42と受信コイル30との間で発生し得る。
図4Cは、充電デバイスがグローブである実施形態を示す。送信コイルは、グローブを着用するユーザがグローブをした手で薬物送達デバイスを保持しているとき、薬物送達デバイスの受信コイルに誘導結合できるように、グローブに位置する場合がある。たとえば、送信コイルはグローブの手のひらに位置する場合がある。送信コイルは、グローブの外面もしくは内面に位置するか、またはグローブの材料内に含まれる場合がある。
ここでも、点線の円は、充電デバイス40の送信コイル42のおおよその位置を示す。送信コイル42は、薬物送達デバイス10が充電デバイス40に保持されたとき(または充電デバイス40の直近に導かれたとき)、薬物送達デバイス10の受信コイル30の位置に対応するように、充電デバイス40に位置する。換言すると、送信コイル42は、薬物送達デバイス10がグローブで保持されたときに、受信コイル30に隣接するよう位置し、それによって電磁誘導が送信コイル42と受信コイル30との間で発生し得る。
上記の実施形態の各々において、充電デバイス40は滑り止めの外面を有することができる。これによって、充電デバイス40がスリーブである場合、充電デバイス40がユーザによって容易かつ確実に保持されるのを確実にし、または充電デバイス40がグローブである場合、薬物送達デバイス10が充電デバイスの中に容易かつ確実に保持されるのを確実にすることができる。
充電デバイス40は、少なくとも部分的に透明、または半透明であってよい。充電デバイス40がスリーブまたはラップである実施形態において、これはユーザが充電デバイス40を通して薬物送達デバイス10を見るのを可能にすることができる。たとえば、ユーザは、充電デバイス40を通して薬物送達デバイス10のディスプレイを見ることができ、または薬物送達デバイス10内に残った薬剤の量を見ることができる。
図5は、デバイスおよび薬物送達デバイスを使用する例示的な方法を図示する。
第1の工程510において、薬物送達デバイス10を充電デバイス40の近接に導く。換言すると、薬物送達デバイス10および充電デバイス40は、充電デバイス40の送信コイルと薬物送達デバイスの受信コイルとが誘導結合できるように、互いを導く。デバイスがポーチである場合、この工程は、薬物送達デバイスをポーチの中に挿入し、薬物送達デバイスの少なくとも一部をポーチ内に収容させることを必要とし得る。デバイスがラップである場合、第1の工程510は、ラップを薬物送達デバイスの周りに巻くことを必要とし得る。デバイスがグローブである場合、第1の工程510は、薬物送達デバイスをグローブの中に保持することを必要とし得る。
第2の工程520において、エネルギーが電磁誘導によって、デバイスの送信コイルから薬物送達デバイスの受信コイルに送られる。デバイスの駆動回路は送信コイルを駆動して、経時変化する磁界を発生させる。経時変化する磁界は、薬物送達デバイスの受信コイルにわたる電位差を誘導する。それによってエネルギーは、送信コイルから受信コイルに伝達される。受信コイルに伝達されたエネルギーの少なくとも一部は、薬物送達デバイスのエネルギー貯蔵ユニットを充電するために使用される。送信コイルから受信コイルに伝達されたエネルギーは、薬物送達デバイスの1つまたはそれ以上の電気構成要素に電力を供給するために使用される。送信コイルから受信コイルに伝達されたエネルギーのうちのいくらかは、熱エネルギーに変換される。この熱エネルギーは、薬物送達デバイスの容器に含まれた薬剤に伝達され、それによって薬剤は加熱される。
いくつかの場合において、温度センサ36または温度センサ44によって薬剤が所望の温度に達したと決定されると、薬物送達デバイス10は充電デバイス40から分離される場合がある。たとえば、充電デバイス40がスリーブである場合、薬物送達デバイス10はスリーブから取り外される。充電デバイス40がラップである場合、充電デバイス40は薬物送達デバイス10の周りから巻き取られる。次に薬物送達デバイス10は、注射を実行するよう使用される。いくつかの例において、充電デバイス40および薬物送達デバイス10は、注射を実行する前に分離されない。たとえば、充電デバイス40がスリーブである場合、薬物送達デバイス10は薬物送達の間、スリーブ内にとどまり得る。充電デバイス40がラップである場合、充電デバイス40は薬物送達の間、薬物送達デバイス10の周りに巻かれたままとなり得る。
図6は、デバイスおよび薬物送達デバイスを使用する別の例示的な方法を図示する。
工程610において、図5の工程510と同様の方法で、薬物送達デバイス10は充電デバイス40の近接に導かれる。
工程620において、充電デバイス40は、薬物送達デバイスに近接していることを検出する。これは、充電デバイス40が、充電デバイス40内の静電容量または共振の変化を検出することによって実現される場合がある。
工程630において、充電デバイス40が薬物送達デバイス10に近接していることを検出したことに応じて、充電デバイス40は、送信コイルを使用してバースト信号を薬物送達デバイスに送信する。
工程640において、薬物送達デバイスの受信コイルは、充電デバイス40からバースト信号を受信する。薬物送達デバイスの制御ユニットは、バースト信号を検出し、薬物送達デバイスを待機状態から呼び起こす。
任意選択の工程650において、薬物送達デバイスは、薬物送達デバイスの識別および信号強度状況のうちの少なくとも1つを示す信号を、充電デバイス40に送信する。この信号は、薬物送達デバイスのアンテナを使用して、ワイヤレスで送信される場合がある。いくつかの例において、薬物送達デバイスの受信コイルは送受信コイルであり、アンテナは送受信コイルを含む。この信号は、充電デバイス40の送信コイル、または充電デバイス40の別のコイルによって受信される場合がある。
工程660において、図5の工程520に関して考察したのと同様の方法で、充電デバイス40の駆動回路は、送信コイルを駆動して、送信コイルから薬物送達デバイスの受信コイルにエネルギーを送る。薬物送達デバイスのエネルギー貯蔵ユニットに充電するプロセスにおいて、デバイスの送信コイルは、薬物送達デバイスの受信コイルにおいて熱も発生させる。この発生させた熱は、たとえば薬剤を周囲温度または体温まで導くために、薬物送達デバイスの容器に含まれた薬剤を加熱するために使用される。
任意選択の工程670において、薬物送達デバイスの温度センサ、または充電デバイス40の温度センサは、薬物送達デバイス内の薬剤の温度が閾値温度に達したと決定する。
任意選択の工程680において、薬物送達デバイス内の薬剤の温度が閾値温度に達したと決定したことに応じて、駆動回路は送信コイルの駆動を停止することができるか、または、送信コイルと受信コイルとの間のエネルギー伝達を停止もしくは低減させるように、送信コイルを駆動する方法を変更することができる。したがって、受信コイルにおける熱の生成は、停止または低減され、それによって薬剤のさらなる加熱を停止または低減させる。
充電デバイス40の温度センサが、薬物送達デバイス内の薬剤の温度が閾値温度に達したと決定するために使用される場合、制御ユニットは、電気信号を駆動回路に送信し、駆動回路が送信コイルを駆動するのを停止するか、または送信コイルを駆動する方法を変更することができる。
薬物送達デバイスの温度センサが、薬物送達デバイス内の薬剤の温度が閾値温度に達したと決定するために使用される場合、薬物送達デバイスは、温度センサによって検出された薬剤の温度に依拠して、出力を提供することができる。具体的には、薬物送達デバイスの制御ユニットは、前記出力を提供することができる。出力は、受信コイルを使用して送信されたワイヤレス電磁信号を含んでもよい。この信号は、充電デバイス40の送信コイル、または別のコイルによって受信される場合がある。駆動回路を停止または変更するべきかを判定するために充電デバイス40によって使用されるのは、この信号である。
任意選択の工程690において、薬物送達デバイス内の薬剤の温度が閾値温度に達したと決定したことに応じて、たとえば出力デバイス37または出力デバイス46を使用して、音声出力、視覚出力、または触覚出力が、薬物送達デバイスまたは充電デバイス40によって提供される。たとえば、薬物送達デバイス内の薬剤が閾値温度に達したと決定したことに応じて、薬物送達デバイスまたは充電デバイス40の発光ダイオードを灯火してもよい。
本開示のいくつかの実施形態によれば、本開示による薬物送達デバイス10および本開示による充電デバイス40を含むシステムも提供する。充電デバイスの駆動回路は、充電デバイスの送信コイルを駆動するように配置される。駆動回路および送信コイルは、電磁誘導によって、薬物送達デバイスの受信コイルにエネルギーを送るように配置され、薬物送達デバイスの受信コイルは、充電デバイスの送信コイルからエネルギーを受けるように配置され、薬物送達デバイスに含まれた薬剤を加熱する。
図5に関して考察したように、充電デバイス40および薬物送達デバイス10は、注射もしくは他の形態の薬物送達を実行する前に、分離されるか、または分離されない。
「薬物」または「薬剤」という用語は、本明細書では同義的に用いられ、1つもしくはそれ以上の活性医薬成分またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と、場合により薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬製剤を記述する。活性医薬成分(「API」)とは、最広義には、ヒトまたは動物に対して生物学的効果を有する化学構造体のことである。薬理学では、薬剤または医薬は、疾患の治療、治癒、予防、または診断に使用されるか、さもなければ身体的または精神的なウェルビーイングを向上させるために使用される。薬物または薬剤は、限定された継続期間で、または慢性障害では定期的に使用可能である。
以下に記載されるように、薬物または薬剤は、1つもしくはそれ以上の疾患の治療のために各種タイプの製剤中に少なくとも1つのAPIまたはその組合せを含みうる。APIの例としては、500Da以下の分子量を有する低分子、ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえば、ホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素)、炭水化物および多糖、ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(ネイキッドおよびcDNAを含む)、RNA、アンチセンス核酸たとえばアンチセンスDNAおよびRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドが挙げられうる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに取り込み可能である。1つまたはそれ以上の薬物の混合物も企図される。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスでの使用に適合化された一次パッケージまたは「薬物容器」に包含可能である。薬物容器は、たとえば、1つもしくはそれ以上の薬物の収納(たとえば、短期または長期の収納)に好適なチャンバを提供するように構成されたカートリッジ、シリンジ、リザーバ、または他の硬性もしくは可撓性のベッセルでありうる。たとえば、いくつかの場合には、チャンバは、少なくとも1日間(たとえば、1日間~少なくとも30日間)にわたり薬物を収納するように設計可能である。いくつかの場合には、チャンバは、約1カ月~約2年間にわたり薬物を収納するように設計可能である。収納は、室温(たとえば、約20℃)または冷蔵温度(たとえば、約-4℃~約4℃)で行うことが可能である。いくつかの場合には、薬物容器は、投与される医薬製剤の2つ以上の成分(たとえば、APIと希釈剤、または2つの異なる薬物)を各チャンバに1つずつ個別に収納するように構成されたデュアルチャンバカートリッジでありうるか、またはそれを含みうる。かかる場合には、デュアルチャンバカートリッジの2つのチャンバは、人体もしくは動物体への投薬前および/または投薬中に2つ以上の成分間の混合が可能になるように構成可能である。たとえば、2つのチャンバは、互いに流体連通するように(たとえば、2つのチャンバ間の導管を介して)かつ所望により投薬前にユーザによる2つの成分の混合が可能になるように構成可能である。代替的または追加的に、2つのチャンバは、人体または動物体への成分の投薬時に混合が可能になるように構成可能である。
本明細書に記載の薬物送達デバイスに含まれる薬物または薬剤は、多くの異なるタイプの医学的障害の治療および/または予防のために使用可能である。障害の例としては、たとえば、糖尿病または糖尿病に伴う合併症たとえば糖尿病性網膜症、血栓塞栓障害たとえば深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症が挙げられる。障害のさらなる例は、急性冠症候群(ACS)、アンギナ、心筋梗塞、癌、黄斑変性、炎症、枯草熱、アテローム硬化症および/または関節リウマチである。APIおよび薬物の例は、ローテリステ2014年(Rote Liste 2014)(たとえば、限定されるものではないがメイングループ12(抗糖尿病薬剤)または86(オンコロジー薬剤))やメルク・インデックス第15版(Merck Index,15th edition)などのハンドブックに記載されているものである。
1型もしくは2型糖尿病または1型もしくは2型糖尿病に伴う合併症の治療および/または予防のためのAPIの例としては、インスリン、たとえば、ヒトインスリン、もしくはヒトインスリンアナログもしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP-1)、GLP-1アナログもしくはGLP-1レセプターアゴニスト、はそのアナログもしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP4)阻害剤、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、またはそれらのいずれかの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「アナログ」および「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドに存在する少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失および/または交換によりおよび/または少なくとも1つのアミノ酸残基の付加により天然に存在するペプチドの構造たとえばヒトインスリンの構造から形式的に誘導可能な分子構造を有するポリペプチドを指す。付加および/または交換アミノ酸残基は、コード可能アミノ酸残基または他の天然に存在する残基または純合成アミノ酸残基のどれかでありうる。インスリンアナログは、「インスリンレセプターリガンド」とも呼ばれる。特に、「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドの構造から形式的に誘導可能な分子構造、たとえば、1つまたはそれ以上の有機置換基(たとえば脂肪酸)がアミノ酸の1つまたはそれ以上に結合したヒトインスリンの分子構造を有するポリペプチドを指す。場合により、天然に存在するペプチドに存在する1つまたはそれ以上のアミノ酸が、欠失し、および/または非コード可能アミノ酸を含めて他のアミノ酸によって置き換えられ、または天然に存在するペプチドに非コード可能なものを含めてアミノ酸が付加される。
インスリンアナログの例は、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン(インスリングルリジン);Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン(インスリンリスプロ);Asp(B28)ヒトインスリン(インスリンアスパルト);位置B28のプロリンがAsp、Lys、Leu、ValまたはAlaに置き換えられたうえに位置B29のLysがProに置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28~B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体の例は、たとえば、B29-N-ミリストイル-des(B30)ヒトインスリン、Lys(B29)(N-テトラデカノイル)-des(B30)ヒトインスリン(インスリンデテミル、レベミル(Levemir)(登録商標));B29-N-パルミトイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-ミリストイルヒトインスリン;B29-N-パルミトイルヒトインスリン;B28-N-ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28-N-パルミトイル-LysB28ProB29ヒトインスリン;B30-N-ミリストイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30-N-パルミトイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29-N-(N-パルミトイル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン、B29-N-オメガ-カルボキシペンタデカノイル-ガンマ-L-グルタミル-des(B30)ヒトインスリン(インスリンデグルデク、トレシーバ(Tresiba)(登録商標));B29-N-(N-リトコリル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリンおよびB29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
GLP-1、GLP-1アナログおよびGLP-1レセプターアゴニストの例は、たとえば、リキシセナチド(リキスミア(Lyxumia)(登録商標))、エキセナチド(エキセンジン-4、バイエッタ(Byetta)(登録商標)、ビデュリオン(Bydureon)(登録商標)、ヒラモンスターの唾液腺により産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(ビクトーザ(Victoza)(登録商標))、セマグルチド、タスポグルチド、アルビグルチド(シンクリア(Syncria)(登録商標))、デュラグルチド(トルリシティ(Trulicity)(登録商標))、rエキセンジン-4、CJC-1134-PC、PB-1023、TTP-054、ラングレナチド/HM-11260C、CM-3、GLP-1エリゲン、ORMD-0901、NN-9924、NN-9926、NN-9927、ノデキセン、ビアドール-GLP-1、CVX-096、ZYOG-1、ZYD-1、GSK-2374697、DA-3091、MAR-701、MAR709、ZP-2929、ZP-3022、TT-401、BHM-034、MOD-6030、CAM-2036、DA-15864、ARI-2651、ARI-2255、エキセナチド-XTENおよびグルカゴン-Xtenである。
オリゴヌクレオチドの例は、たとえば、家族性高コレステロール血症の治療のためのコレステロール低下アンチセンス治療剤ミポメルセンナトリウム(キナムロ(Kynamro)(登録商標))である。
DPP4阻害剤の例は、ビダグリプチン、シタグリプチン、デナグリプチン、サキサグリプチン、ベルベリンである。
ホルモンの例としては、脳下垂体ホルモンもしくは視床下部ホルモンまたはレギュラトリー活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニスト、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(Somatropine)(ソマトロピン(Somatropin))、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、リュープロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンが挙げられる。
多糖の例としては、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリンもしくは超低分子量ヘパリンもしくはそれらの誘導体、もしくは硫酸化多糖たとえばポリ硫酸化形の上述した多糖、および/またはそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例は、エノキサパリンナトリウムである。ヒアルロン酸誘導体の例は、ハイランG-F20(シンビスク(Synvisc)(登録商標))、ヒアルロン酸ナトリウムである。
本明細書で用いられる「抗体」という用語は、イムノグロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。イムノグロブリン分子の抗原結合部分の例としては、抗原への結合能を保持するF(ab)およびF(ab’)2フラグメントが挙げられる。抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、組換え抗体、キメラ抗体、脱免疫化もしくはヒト化抗体、完全ヒト抗体、非ヒト(たとえばネズミ)抗体、または一本鎖抗体でありうる。いくつかの実施形態では、抗体は、エフェクター機能を有するとともに補体を固定可能である。いくつかの実施形態では、抗体は、Fcレセプターへの結合能が低減されているか、または結合能がない。たとえば、抗体は、Fcレセプターへの結合を支援しない、たとえば、Fcレセプター結合領域の突然変異もしくは欠失を有するアイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは突然変異体でありうる。抗体という用語は、4価二重特異的タンデムイムノグロブリン(TBTI)および/またはクロスオーバー結合領域配向を有する二重可変領域抗体様結合タンパク質(CODV)に基づく抗原結合分子も含む。
「フラグメント」または「抗体フラグメント」という用語は、完全長抗体ポリペプチドを含まないが依然として抗原に結合可能な完全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を含む抗体ポリペプチド分子由来のポリペプチド(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)を指す。抗体フラグメントは、完全長抗体ポリペプチドの切断部分を含みうるが、この用語は、かかる切断フラグメントに限定されるものではない。本開示に有用な抗体フラグメントとしては、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、線状抗体、単一特異的または多重特異的な抗体フラグメント、たとえば、二重特異的、三重特異的、四重特異的および多重特異的抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)、1価または多価抗体フラグメント、たとえば、2価、3価、4価および多価の抗体、ミニボディ、キレート化組換え抗体、トリボディまたはビボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュール免疫医薬(SMIP)、結合ドメインイムノグロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体が挙げられる。抗原結合抗体フラグメントの追加の例は当技術分野で公知である。
「相補性決定領域」または「CDR」という用語は、特異的抗原認識を媒介する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。「フレームワーク領域」という用語は、CDR配列でないかつ抗原結合が可能になるようにCDR配列の適正配置を維持する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、典型的には抗原結合に直接関与しないが、当技術分野で公知のように、ある特定の抗体のフレームワーク領域内のある特定の残基は、抗原結合に直接関与しうるか、またはCDR内の1つもしくはそれ以上のアミノ酸と抗原との相互作用能に影響を及ぼしうる。
抗体の例は、抗PCSK-9 mAb(たとえば、アリロクマブ)、抗IL-6 mAb(たとえば、サリルマブ)、および抗IL-4 mAb(たとえば、デュピルマブ)である。
本明細書に記載のいずれのAPIの薬学的に許容可能な塩も、薬物送達デバイスで薬物または薬剤に使用することが企図される。薬学的に許容可能な塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。
本明細書で説明したAPI、定式化、装置、方法、システム、および実施形態の様々な構成要素の変更(追加および/または除外)が、このような変更ならびに任意のおよび全てのその均等物を包含する本開示の全範囲および趣旨から逸脱することなく成されることを、当業者は理解するであろう。

Claims (18)

  1. 薬剤を送達するための薬物送達デバイスであって:
    容器を収容するように配置されたハウジングと;
    受信コイルと;
    エネルギー貯蔵ユニットと
    を含み、
    ここで、受信コイルは、電磁誘導によって送信コイルからエネルギーを受けるように配置され、
    エネルギー貯蔵ユニットは、受信コイルで受けたエネルギーの少なくとも一部によって充電されるように配置され、
    受信コイルで受けたエネルギーの少なくとも一部は、該受信コイル熱エネルギーに変換され、
    受信コイルは、薬物送達デバイス内に配置され、熱エネルギーを容器に伝達して、容器に含まれた薬剤を加熱する、前記薬物送達デバイス。
  2. 受信コイルは、薬物送達デバイス内で容器に隣接して位置する、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  3. 受信コイルは、容器の表面に位置する、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  4. 受信コイルは、容器の壁内に埋め込まれる、請求項1に記載の薬物送達デバイス。
  5. 共振回路をさらに含み、ここで、受信コイルおよび共振回路は、共振誘導結合によって送信コイルからエネルギーを受けるように配置される、請求項1~4のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  6. 感知ユニットおよびアンテナをさらに含み、ここで、感知ユニットは、薬物送達デバイスの使用パラメータを決定するように配置され、薬物送達デバイスは、アンテナを使用してワイヤレス電磁信号を送信するように配置され、該ワイヤレス電磁信号は、決定された使用パラメータに対応する、請求項1~5のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  7. 受信コイルは送受信コイルであり、アンテナは該送受信コイルを含む、請求項3に記載の薬物送達デバイス。
  8. 温度センサをさらに含み、ここで、薬物送達デバイスは、温度センサによって検出された薬剤の温度に依拠して、出力を提供するように配置される、請求項1~7のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  9. 出力は、音声出力、視覚出力、または触覚出力を含む、請求項に記載の薬物送達デバイス。
  10. 出力は、受信コイルを使用して送信されるワイヤレス電磁信号を含む、請求項8または9に記載の薬物送達デバイス。
  11. 容器に含まれた薬剤を含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
  12. システムであって:
    請求項1~11のいずれか1項に記載の薬物送達デバイスと;
    電磁誘導を使用して、薬物送達デバイスに含まれた薬剤を加熱するための充電デバイスとを含み、該充電デバイスは:
    駆動回路と;
    送信コイルと
    を含み、
    ここで、駆動回路は送信コイルを駆動するように配置され、
    駆動回路および送信コイルは、電磁誘導によって薬物送達デバイスの受信コイルにエネルギーを送るように配置され、
    薬物送達デバイスの受信コイルは、充電デバイスの送信コイルからエネルギーを受け、受けたエネルギーの少なくとも一部を該受信コイルで熱エネルギーに変換し、該熱エネルギーを使用して薬物送達デバイスに含まれた薬剤を加熱するように配置される、前記システム。
  13. 駆動回路および送信コイルは、共振誘導結合によってエネルギーを送るように配置される、請求項12に記載のシステム。
  14. 充電デバイスは、薬物送達デバイスを囲むように構成されるか、または該薬物送達デバイスを囲むように構成可能である、請求項12または13に記載のシステム。
  15. 充電デバイスは、スリーブ、ラップ、パッド、またはグローブである、請求項14に記載のシステム。
  16. 送信コイルは送受信コイルであり、該送受信コイルは、薬物送達デバイスから送信された電磁信号を受けるように配置され、該電磁信号は、薬物送達デバイスの決定された使用パラメータに対応する、請求項12~15のいずれか1項に記載のシステム。
  17. 充電デバイスは、薬物送達デバイスによって出力された音声信号を検出するように配置された音声センサをさらに含み、音声信号は、薬物送達デバイスの使用パラメータに対応する、請求項12~16のいずれか1項に記載のシステム。
  18. 充電デバイスは、送信コイルが薬物送達デバイスの受信コイルにエネルギーを送ってい
    るとき薬物送達デバイスの温度を決定するように配置された温度センサをさらに含む、請求項12~17のいずれか1項に記載のシステム。
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