JP7302857B2 - ビット及び穿孔装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート構造物や岩盤などを穿孔するためのビット、及び当該ビットを備えた穿孔装置に関する。
岩盤の破砕工事やコンクリート構造物の解体工事では、ドリルを用いて岩盤やコンクリート構造物に穴を開ける。このようなドリルには、ビットが取り付けられる(特許文献1)。
特開2013-032669号公報
特許文献1のビットでは、ビット本体とビット頭部とが一体成形されている。そのため、ビット頭部のみに摩耗や破損が生じた場合であっても、ビット本体も交換する必要がある。
本発明は、穿孔工事におけるコストを低減可能なビット、及び当該ビットを備えた穿孔装置を提供することを目的とする。
本願は以下に掲げる態様の発明を提供する。
(項目1)
穿孔装置のドリルロッドに接続され、穿孔対象物を穿孔するビットであって、
座部と、
前記座部とは別部材から成り、前記座部に接続されると共に前記座部から取り外し可能なヘッドと、
を備えるビット。
(項目2)
前記座部は、第一端面と、前記第一端面とは反対側の第二端面と、側面とを備え、前記第二端面はネジ部を有する凸部又は凹部の一方を有し、前記側面は、前記第二端面に向けて縮径するよう傾斜する傾斜面を有し、
前記ヘッドは、第一端面と、前記第一端面とは反対側の第二端面と、側面とを備え、前記第一端面は、前記座部のネジ部と螺合するネジ部を備えた凸部又は凹部の他方を有し、
前記座部はその第二端面が、前記ヘッドの第一端面と対向するよう配置され、前記凸部又は凹部の一方が前記凸部又は凹部の他方に螺合され、
前記座部と前記ヘッドとは、前記座部の前記傾斜面と前記ヘッドの前記第一端面との間に形成される空間に溶接部を形成することで接続されている、
項目1に記載のビット。
(項目3)
前記ビットの外面の一部を構成すると共に、前記穿孔対象物に形成される穴の側面との間の隙間の大きさを調節する隙間調節部材をさらに備える、
項目1又は2に記載のビット。
(項目4)
前記座部と間隔をあけて配置されるアダプタと、
前記座部と前記アダプタとを連結する連結ロッドであって、一端部が前記アダプタに取り外し可能に接続され、他端部が前記座部に取り外し可能に接続される連結ロッドと、
をさらに備え、
前記隙間調節部材は、前記連結ロッド及び前記座部を収容すると共に、前記ヘッドと前記アダプタとの間に挟まれることで固定されており、前記アダプタを前記連結ロッドから取り外すことで取り外し可能になる、
項目3に記載のビット。
(項目5)
ドリルロッドと、
前記ドリルロッドに接続される項目1から4のいずれか1項に記載のビットと、
を備える穿孔装置。
本発明のビットでは、ヘッドと座部とが別部材から成り、ヘッドは座部から取り外し可能である。したがって、ヘッドのみが摩耗や破損した場合には、ヘッドのみを取り替えればよく、座部は再利用することができる。そのため、穿孔工事におけるコストを低減することができる。
穿孔装置の斜視図である。 穿孔装置の断面図である。 穿孔装置の使用状態を表す部分断面図であり、(a)穿孔前の部分断面図、(b)穿孔中の部分断面図である。 (a)ヘッド及び座部の斜視図、(b)(a)とは別の角度から見たヘッド及び座部の斜視図である。 (a)ヘッドの底面図、(b)ヘッド及び座部の側面図、(c)(a)のVc-Vc線断面図である。
本発明の穿孔装置及びビットについて図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は、本発明の好ましい一具体例を示すものである。本発明は、以下の実施形態に限定されず、その主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明は、コンクリート構造物や岩盤など(以下では、これらを「穿孔対象物X」と表記する。)を穿孔するための穿孔装置1、及び穿孔装置1に取付可能なビット2に関する。図1は穿孔装置1の斜視図である。図2は穿孔装置1の断面図である。図3(a)及び(b)は穿孔装置1の使用状態を表す部分断面図である。説明の便宜上、図1の上及び下をそれぞれ穿孔装置1及びビット2の上及び下として説明する。
<1 穿孔装置>
穿孔装置1は、ビット2と、ドリルロッド3と、駆動装置(不図示)とを備える。ドリルロッド3はパイプから成り、先端に雄ネジを有する。ビット2はドリルロッド3の先端に取り付けられている。ドリルロッド3の中心軸とビット2の中心軸とは同軸であり、この中心軸を中心軸Oと表記する。駆動装置は、ドリルロッド3(つまり、ビット2)を回転させるための装置であり、ドリルロッド3と接続されている。なお、以下で「軸方向」とは、「中心軸Oに沿った方向」を意味する。
図3に示すように、穿孔装置1は、駆動装置によりドリルロッド3及びビット2を回転させ、ビット2の先端を穿孔対象物Xに当接させることにより、穿孔対象物Xを破砕する。穿孔装置1には、その駆動中に、コンプレッサ又はポンプ等(不図示)から、空気又はミスト状の液体などの流体が送り込まれる。流体は、ドリルロッド3を通してビット2に送られ、ビット2から噴出される。流体及び穿孔対象物Xの破砕片は、集塵機(不図示)によって、穿孔対象物Xに形成された穴の側面とビット2との間の隙間Sから吸い上げられる。
<2 ビット>
以下では、ビット2の構造について詳細に説明する。
図2に示すように、ビット2は、ヘッド21と、座部22と、チップ23と、アダプタ24と、連結ロッド25と、隙間調節部材26と、を備える。これらの部材はいずれも同一の中心軸Oを有する。ヘッド21は座部22に取り付けられている。アダプタ24にはドリルロッド3が接続されている。アダプタ24の一部及び座部22は隙間調節部材26内に嵌合されている。連結ロッド25はパイプから成り、その両端にはそれぞれ雄ネジが形成されている。アダプタ24と座部22とは連結ロッド25を介して連結されている。つまり、連結ロッド25の一端部には座部22が接続され、連結ロッド25の他端部にはアダプタ24が接続されている。
<2-1 ヘッド及びチップ>
図4(a)及び(b)はヘッド21及び座部22の斜視図である(図4(b)は図4(a)とは異なる角度から見た斜視図である)。図5(a)はヘッド21の底面図、図5(b)はヘッド21及び座部22の側面図、図5(c)は図5(a)のVc-Vc線断面図である。なお、図5(b)及び(c)では、図2と異なり、明確性のため溶接部Wは省略している。
主に図4及び図5を参照して、ヘッド21及びチップ23について説明する。ヘッド21は、例えばクロムモリブデン鋼などの金属製である。ヘッド21は略円柱状であり、第一端面211と、第一端面211とは反対側の第二端面212と、側面213と、を備える。側面213の直径は、隙間調節部材26の外径よりも大きい(図2参照)。
第一端面211は座部22に接続される側の面である。図5(c)に示すように、第一端面211には、中心軸Oを中心とする円筒状の凸部214が設けられている。凸部214の外周面には雄ネジが形成されている。後述するように、凸部214は座部22の凹部228と螺合され、第一端面211は座部22の第二端面222と当接する。
第二端面212には、複数のチップ23が取り付けられている。チップ23は例えば超硬合金製である。チップ23は、例えば先端に向かうにしたがい先細りする円錐形状である。
図5(c)に示すように、ヘッド21は、第一内部流路215と、第二内部流路216と、端面流路217と、側面流路218と、を備える。
第一内部流路215及び第二内部流路216には、ドリルロッド3を通って送られた流体が流れる。流体は、第一内部流路215及び第二内部流路216の第一端面211側から流入し、それらの第二端面212側から噴出される。
第一内部流路215は、ヘッド21の中心を、軸方向に貫通している。第二内部流路216は、ヘッド21内を、第一端面211の中心から径方向外側に第二端面212に向けて直線状に傾斜するよう貫通している。第二内部流路216の第一端面211側は、第一内部流路215と連通している。第二内部流路216の第二端面212側は、第二端面212の周縁よりも径方向内側で終端している。図5(a)に示すように、本実施形態において、ヘッド21には三つの第二内部流路216が設けられており、三つの第二内部流路216は周方向に等間隔あけて形成されている。
端面流路217及び側面流路218は、ヘッド21により破砕された穿孔対象物Xの破砕片及び流体を回収する際に、これらを通過させるための流路である。
図4(a)に示すように、端面流路217は、第二端面212に設けられた溝である。端面流路217にはチップ23は設けられていない。端面流路217は、ヘッド21の中心よりも径方向外側の位置から第二端面212の周縁まで、径方向外側に向けて直線状に延びている。端面流路217は、第二内部流路216と連通している。つまり、第二内部流路216は、溝状の端面流路217内で開口している。本実施形態では、三つの端面流路217が、ヘッド21の周方向に等間隔あけて設けられている。
図4(a)に示すように、側面流路218は、側面213に設けられた溝である。側面流路218は、ヘッド21の中心に向けて曲面状に凹んでいる。また、側面流路218は、側面213の、軸方向における全長に亘って延びている。側面流路218の幅は、端面流路217の幅よりも大きい。図5(a)に示すように、本実施形態では、六つの側面流路218が、ヘッド21の周方向に等間隔あけて設けられている。六つの側面流路218のうち、三つの側面流路218は、三つの端面流路217とそれぞれ連通している。
前記の通り、第一内部流路215及び第二内部流路216を通過した流体は、ヘッド21の第二端面212側から噴出される。その後、流体は、破砕片と共に端面流路217を通り、次に側面流路218を通過する。そして、図3に示すように、穿孔対象物Xに形成された穴の側面と隙間調節部材26の外面との間の隙間Sを通って吸い上げられる。
<2-2 座部>
図4及び図5を参照して座部22について説明する。座部22は、例えばクロムモリブデン鋼などの金属製であり、ヘッド21とは別部材から成る。座部22は、第一端面221と、第二端面222と、第一側面223と、第二側面224と、第三側面225と、を備える。
第一端面221は円形の面である。第二端面222は第一端面221とは反対側の円形の面であり、第一端面221よりも大径である。また、第二端面222はヘッド21に接続される側の面であり、ヘッド21の第一端面211と当接している。
第一側面223は円錐台の側面であり、第一端面221に向けて縮径するよう直線状に傾斜している。第二側面224は円柱の側面であり、第一側面223と連続し、且つ、中心軸Oと平行に延びている。第三側面225は円錐台の側面であり、第二側面224と連続し、且つ、第二端面222に向けて縮径するよう直線状に傾斜している。座部22の側面の最大径(本実施形態では、第二側面224の直径)は、ヘッド21の側面213の直径よりも小さく、また、隙間調節部材26の内径よりもわずかに小さい。
第三側面225は第二端面222に向けて縮径するよう傾斜しているため、第三側面225と、ヘッド21の第一端面211との間には空間Tが形成される。
ヘッド21及び座部22の寸法は、一例として、以下の通りである。ヘッド21の側面213の直径は350mmであり、凸部214を除いたヘッド21の高さは100mmである。座部22の第二側面224の直径は285mmであり、座部22の高さは152mmである。空間Tの幅は17.5mmであり、空間Tの高さは20mmである。
図5(c)に示すように、座部22には、連結ロッド25が取り付けられる取付穴226が形成されている。取付穴226は、座部22の第一端面221の中心から座部22の上下方向における中央付近まで、軸方向に座部22の内部に向けて延在している。取付穴226の内面には、連結ロッド25の雄ネジが螺合する雌ネジが形成されている。
座部22には、さらに、取付穴226と連通し、且つ、座部22の第二端面222まで貫通する流路227が形成されている。流路227には流体が流れる。流路227は、ヘッド21の第一内部流路215及び第二内部流路216と連通している。
第二端面222には、中心軸Oを中心とする円筒状の凹部228が設けられている。凹部228は、ヘッド21の凸部214と相補的形状を有している。そして、凹部228の内周面には凸部214の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。
ヘッド21と座部22とを接続する際には、まず、ヘッド21の凸部214を座部22の凹部228に螺合させると共に、ヘッド21の第一端面211と座部22の第二端面222とを当接させる。次に、空間Tに溶接により溶接材料を溶かし、座部22の全周に亘って溶接部Wを形成する(図2参照)。こうして、ヘッド21と座部22とが接続される。ヘッド21と座部22とを接続する際には、溶接材料が座部22の第二側面224よりも径方向外側にはみ出さないように行われる。
ヘッド21と座部22との溶接による接合強度は、ビット2の使用時に、ヘッド21が座部22から外れないような(つまり、ヘッド21の凸部214と座部22の凹部228とのネジ接続が緩まないような)最小限の接合強度であることが好ましい。これは、本発明のビット2では、チップ23及びヘッド21が摩耗や破損した際に、使用済みのヘッド21を座部22から取り外して新しいヘッド21と交換することを意図しているため、必要以上に接合強度を高めると、使用済みのヘッド21を座部22から取り外すときに手間が掛かるためである。本実施形態では、空間Tの容積は小さいため、空間Tに形成される溶接部Wによる接合強度は、上記の条件を満たしている。
<2-3 アダプタ>
図2を参照してアダプタ24について説明する。アダプタ24はドリルロッド3を接続するための部材である。アダプタ24は、例えばクロムモリブデン鋼などの金属製である。アダプタ24は、第一端面241と、第二端面242と、第一側面243と、第二側面244と、第三側面245と、を備える。
第一端面241は円形の面である。第二端面242は第一端面241とは反対側の円形の面であり、第一端面241よりも大径である。
第一側面243は円錐台の側面であり、第一端面241に向けて縮径するよう傾斜している。第二側面244は円柱の側面であり、第一側面243と連続し、且つ、中心軸Oと平行に延びている。第三側面245は円柱の側面であり、中心軸Oと平行に延びている。第三側面245の直径は、第二側面244の直径よりも小さい。したがって、第二側面244と第三側面245との間には肩部246が形成される。肩部246は第一端面241及び第二端面242と平行な平面である。第二側面244と第三側面245とは、この肩部246を介して連続している。第二側面244の直径は隙間調節部材26の外径と略同じである。第三側面245の直径は座部22の第二側面224の直径と略同じであり、隙間調節部材26の内径よりもわずかに小さい。
アダプタ24には、ドリルロッド3が取り付けられる取付穴247が形成されている。取付穴247は、アダプタ24の第一端面241の中心からアダプタ24の上下方向における中心よりもやや上方の位置まで、軸方向にアダプタ24の内部に向けて延在している。取付穴247の内面には、ドリルロッド3の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。また、アダプタ24には、連結ロッド25が取り付けられる取付穴248が形成されている。取付穴248は、アダプタ24の中心に設けられており、取付穴247よりも下方の位置から第二端面242まで、軸方向に延在している。取付穴248の内面には、連結ロッド25の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている。取付穴247と取付穴248とは、連通穴249を介して連通している。
<2-4 隙間調節部材>
図2を参照して隙間調節部材26について説明する。隙間調節部材26は、パイプから成り、例えば鋼管から成る。隙間調節部材26は、アダプタ24とヘッド21との間に配置されており、ビット2の外面の一部を構成している。
隙間調節部材26は、隙間Sの大きさを調節するために設けられている。前記の通り、破砕片は、集塵機により、隙間Sを通って吸い上げられる(図3参照)。このとき、隙間Sが大きすぎると、吸引力が弱まり、破砕片が吸い上げられない。そこで、隙間調節部材26によって、隙間Sの大きさを狭くしている。
なお、隙間Sの大きさが小さすぎると(つまり、隙間調節部材26の外径が大きすぎると)、集塵機に負荷が掛かる。そのため、隙間調節部材26の外径は、穿孔対象物Xに形成される穴の直径(つまり、ヘッド21の側面213の直径)や、集塵機の吸引能力を考慮して適宜決定される。
隙間調節部材26は、アダプタ24を連結ロッド25に螺合することにより、アダプタ24とヘッド21とによって挟まれる。詳細には、軸方向における隙間調節部材26の一方側の内部には座部22が嵌合されており、隙間調節部材26の一端部はヘッド21の第一端面211と当接している。座部22の第二側面224の直径は隙間調節部材26の内径よりもわずかに小さいだけであるため、座部22は隙間調節部材26内にガタつきがないよう収容される。ヘッド21の側面213の直径は隙間調節部材26の外径よりも大きいため、ヘッド21の側面213は隙間調節部材26の外面よりも外側に位置する。
軸方向における隙間調節部材26の他方側の内部にはアダプタ24の第三側面245が嵌合されており、隙間調節部材26の他端部はアダプタ24の肩部246に当接している。アダプタ24の第三側面245の直径は隙間調節部材26の内径よりもわずかに小さいだけであるため、アダプタ24の第三側面245は隙間調節部材26内にガタつきがないよう収容される。隙間調節部材26の外径はアダプタ24の第二側面244の直径と略同じであるため、隙間調節部材26の外面とアダプタ24の第二側面244とは略面一となる。
こうして、隙間調節部材26は、アダプタ24とヘッド21との間に、ガタつきがないよう強固に挟まれる。
<3 穿孔装置の使用方法>
図3を参照して、穿孔装置1の使用方法について説明する。穿孔装置1は、ヘッド21の第二端面212が穿孔対象物Xと対向するよう配置される。そして、駆動装置によってビット2を回転させ、ヘッド21により穿孔対象物Xを穿孔する。穿孔装置1の駆動中に、流体は、コンプレッサ又はポンプ等によってドリルロッド3に送られる。その後、流体は、連結ロッド25、並びに第一内部流路215及び第二内部流路216の順に通過し、ヘッド21の第二端面212側から噴出される。集塵機の吸引力により、流体は、破砕片と共に、端面流路217及び側面流路218を通り、さらに、隙間Sを通って、吸い上げられる。
チップ23及びヘッド21が摩耗又は破損した場合には、ビット2を分解してヘッド21を交換する必要がある。ビット2を分解するには、まず、アダプタ24を連結ロッド25から外す。隙間調節部材26はアダプタ24とヘッド21との間に挟まれているだけであるため、アダプタ24を外せば、隙間調節部材26も取り外し可能になる。隙間調節部材26を取り外すと、溶接部W(図2参照)が外部に露出する。溶接部Wをグラインダ等の工具によって削ることで、ヘッド21を座部22から取り外すことができる。
<4 特徴>
本発明のビット2では、ヘッド21と座部22とが別部材から成り、ヘッド21と座部22とは分離可能である。したがって、チップ23及びヘッド21が摩耗や破損した場合、使用済みのヘッド21のみを新しいヘッド21と取り替えればよく、座部22は再利用することができる。その結果、穿孔工事におけるコストを削減することができる。
アダプタ24と連結ロッド25、及び、座部22と連結ロッド25とはネジによる接続であり、また、隙間調節部材26はアダプタ24とヘッド21との間に挟まれているだけであるため、ビット2を簡単に分解できる。そして、ビット2を分解すると溶接部Wは外部に露出するため、溶接部Wの除去作業が行いやすい。
座部22の第一側面223は第一端面221に向けて縮径するよう傾斜しているため、隙間調節部材26内に座部22を収容する際に、隙間調節部材26が第一側面223に引っ掛かることがない。つまり、隙間調節部材26を座部22に取り付けやすくなる。
隙間調節部材26を設けることにより、隙間Sの大きさを調節できる。つまり、隙間調節部材Sを設けることにより、隙間Sの大きさを、破砕片や流体を効率的に吸引することが可能な大きさに調節できる。
<4 変形例>
ヘッド21に雄ネジを有する凸部214、座部22に雌ネジを有する凹部228を設ける代わりに、ヘッド21に雌ネジを有する凹部を設け、座部22に雄ネジを有する凸部を設けるようにしてもよい。
1 穿孔装置
2 ビット
21 ヘッド
211 第一端面
212 第二端面
213 側面
214 凸部
22 座部
221 第一端面
222 第二端面
223 第一側面
224 第二側面
225 第三側面(傾斜面)
228 凹部
24 アダプタ
25 連結ロッド
26 隙間調節部材
3 ドリルロッド
S 隙間
T 空間
W 溶接部

Claims (4)

  1. 穿孔装置のドリルロッドに接続され、穿孔対象物を穿孔するビットであって、
    座部と、
    前記座部とは別部材から成り、前記座部に接続されると共に前記座部から取り外し可能なヘッドと、
    を備え
    前記座部は、第一端面と、前記第一端面とは反対側の第二端面と、側面とを備え、前記第二端面はネジ部を有する凸部又は凹部の一方を有し、前記側面は、前記第二端面に向けて縮径するよう傾斜する傾斜面を有し、
    前記ヘッドは、第一端面と、前記第一端面とは反対側の第二端面と、側面とを備え、前記第一端面は、前記座部のネジ部と螺合するネジ部を備えた凸部又は凹部の他方を有し、
    前記座部はその第二端面が、前記ヘッドの第一端面と対向するよう配置され、前記凸部又は凹部の一方が前記凸部又は凹部の他方に螺合され、
    前記座部と前記ヘッドとは、前記座部の前記傾斜面と前記ヘッドの前記第一端面との間に形成される空間に溶接部を形成することで接続されている、
    ビット。
  2. 前記ビットの外面の一部を構成すると共に、前記穿孔対象物に形成される穴の側面との間の隙間の大きさを調節する隙間調節部材をさらに備える、
    請求項1に記載のビット。
  3. 前記座部と間隔をあけて配置されるアダプタと、
    前記座部と前記アダプタとを連結する連結ロッドであって、一端部が前記アダプタに取り外し可能に接続され、他端部が前記座部に取り外し可能に接続される連結ロッドと、
    をさらに備え、
    前記隙間調節部材は、前記連結ロッド及び前記座部を収容すると共に、前記ヘッドと前記アダプタとの間に挟まれることで固定されており、前記アダプタを前記連結ロッドから取り外すことで取り外し可能になる、
    請求項に記載のビット。
  4. ドリルロッドと、
    前記ドリルロッドに接続される請求項1からのいずれか1項に記載のビットと、
    を備える穿孔装置。
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