JP7300286B2 - 改訂実行装置、改訂実行方法および改訂実行プログラム - Google Patents

改訂実行装置、改訂実行方法および改訂実行プログラム Download PDF

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Description

本発明は、改訂実行装置、改訂実行方法および改訂実行プログラムに関する。
特許文献1には、製品を構成する部品を変更した際に、当該変更によって影響を受ける部品および製品の範囲を明確化したい場合において、部品の全階層に渡る検索を不要とし、ユーザの負担を軽減できる部品データベース管理装置が開示されている(特許文献1の0004段落および0005段落等参照)。
特開2005-38057号公報
このように親商品(例えば、製品)と子商品(例えば、部品)を管理する分野においては、例えば、ある親商品を構成する子商品の改訂を行う場合に、改訂対象となる子商品を含む親商品すべてについて、子商品の改訂およびリビジョン識別データ(例えば、リビジョン番号)の改訂を行う必要がある。
例えば、親商品Aに含まれる子商品a1を子商品a2に変更した場合に、子商品a1を含む製品として他にも親商品BおよびCが存在する場合、親商品Aについて、子商品a2への改訂およびリビジョン番号の改訂を行うのみならず、親商品BおよびCについても、子商品a2への改訂およびリビジョン番号の改訂を行う必要がある。
しかしながら、当該改訂の作業は、担当者にとって大変な手間となっており、また、改訂漏れ発生のリスクの問題もあった。特に、親商品を構成する子商品の数が多い場合には、この問題は顕著であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、ある親商品について当該親商品を構成する子商品の改訂を行う場合に、改訂対象となる子商品を含む親商品すべてについて、子商品の改訂および親商品のリビジョン識別データの改訂を行うことができる改訂実行装置、改訂実行方法および改訂実行プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る改訂実行装置は、制御部を備える改訂実行装置であって、前記制御部が、親商品を識別するための親商品識別データと前記親商品についての複数の改訂の版を識別するためのリビジョン識別データと前記親商品が属する品種を識別するための品種識別データと前記親商品を構成する子商品を識別するための子商品識別データとを有する、前記親商品ごとの親商品レコードを含む構成マスタから、指定された品種識別データで特定される前記品種に属する前記親商品についての前記親商品識別データを有し、かつ、改訂の対象として指定された前記子商品識別データを有する前記親商品レコードを抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出した前記親商品レコードが有する前記子商品識別データを、改訂後の前記子商品識別データとして指定されたものに改訂し、かつ、前記抽出手段で抽出した前記親商品レコードが有する前記リビジョン識別データを、当該リビジョン識別データで特定される順序の次の順序を特定する前記リビジョン識別データに改訂する改訂手段と、を備えること、を特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る改訂実行装置は、前記親商品レコードが、前記親商品1個を作るのに必要となる前記子商品の個数を更に有し、前記改訂手段が、前記抽出手段で抽出した前記親商品レコードが有する前記個数を、前記親商品1個を作るのに必要となる、改訂後の前記子商品の前記個数として指定されたものに改訂すること、を特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る改訂実行装置は、前記制御部が、前記指定された品種識別データと、前記改訂手段において改訂の対象となった前記親商品レコードが有する前記親商品識別データと、前記改訂手段における改訂前後の前記リビジョン識別データと、前記改訂手段における改訂前の前記子商品識別データおよび当該改訂前であることを示す旨と、前記改訂手段における改訂後の前記子商品識別データおよび当該改訂後であることを示す旨と、を含む改訂伝票を作成する伝票作成手段を更に備えること、を特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る改訂実行装置は、前記親商品が、機械品の製品であり、前記子商品が、当該機械品の製品を構成する部品であり、前記リビジョン識別データが、リビジョン番号であること、を特徴とする。
また、本発明に係る改訂実行方法は、制御部を備える情報処理装置で実行される改訂実行方法であって、前記制御部で実行される、親商品を識別するための親商品識別データと前記親商品についての複数の改訂の版を識別するためのリビジョン識別データと前記親商品が属する品種を識別するための品種識別データと前記親商品を構成する子商品を識別するための子商品識別データとを有する、前記親商品ごとの親商品レコードを含む構成マスタから、指定された品種識別データで特定される前記品種に属する前記親商品についての前記親商品識別データを有し、かつ、改訂の対象として指定された前記子商品識別データを有する前記親商品レコードを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出した前記親商品レコードが有する前記子商品識別データを、改訂後の前記子商品識別データとして指定されたものに改訂し、かつ、前記抽出ステップで抽出した前記親商品レコードが有する前記リビジョン識別データを、当該リビジョン識別データで特定される順序の次の順序を特定する前記リビジョン識別データに改訂する改訂ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る改訂実行プログラムは、制御部を備える情報処理装置に実行させるための改訂実行プログラムであって、前記制御部に実行させるための、親商品を識別するための親商品識別データと前記親商品についての複数の改訂の版を識別するためのリビジョン識別データと前記親商品が属する品種を識別するための品種識別データと前記親商品を構成する子商品を識別するための子商品識別データとを有する、前記親商品ごとの親商品レコードを含む構成マスタから、指定された品種識別データで特定される前記品種に属する前記親商品についての前記親商品識別データを有し、かつ、改訂の対象として指定された前記子商品識別データを有する前記親商品レコードを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップで抽出した前記親商品レコードが有する前記子商品識別データを、改訂後の前記子商品識別データとして指定されたものに改訂し、かつ、前記抽出ステップで抽出した前記親商品レコードが有する前記リビジョン識別データを、当該リビジョン識別データで特定される順序の次の順序を特定する前記リビジョン識別データに改訂する改訂ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、ある親商品について当該親商品を構成する子商品の改訂を行う場合に、改訂対象となる子商品を含む親商品すべてについて、子商品の改訂および親商品のリビジョン識別データの改訂を行うことができるという効果を奏する。
図1は、改訂実行装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、製造構成親品目マスタ、製造構成子品目マスタおよびワークにおける項目の一例を示す図である。 図3は、自動改訂処理画面の一例を示す図である。 図4は、改訂部品登録画面の一例を示す図である。 図5は、改訂対象リストおよび構成マスタにおける具体的内容の一例を示す図である。 図6は、改訂前後の構成マスタにおける具体的内容の一例を示す図である。 図7は、作成される改訂伝票の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る改訂実行装置、改訂実行方法および改訂実行プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
製造業(例えば、エンジンの製造)等において、製造に使用する部品点数が多くかつ前記部品を頻繁に変更する場合には、製品のリビジョン番号(≒バージョン番号)の変更作業が必要であるが、リビジョン番号の変更作業は非常に負荷が大きいという問題があった。例えば、最下位の部品が変更になった際に、一つ一つ上位の品番構成のリビジョン番号を変更するには、非常に手間がかかっていた。また、リビジョン番号の変更作業では変更の抜け漏れのリスクも高く、チェックも手間がかかるため、管理コストも大きくなるという問題もあった。なお、リビジョンとは、「改訂」等を意味する言葉であり、リビジョン番号とは、複数の前記改訂の版を識別するための通し番号のことである。
そこで、本実施形態においては、例えば、下位の構成(部品)が変更された際に上位の品番の構成(製品)を自動でリビジョンアップ(リビジョン番号に+1する)ことを可能とした。これにより、例えば、リビジョン番号の変更作業の手間を削減し、更に、リビジョンアップの正確さを担保することができるようになった。
また、本実施形態においては、例えば、材料が変更になった際に、その材料を使用している関連製品を漏れなくリビジョンアップできるようにした。
そして、本実施形態においては、例えば、リビジョンアップした製品の一覧を、改訂伝票として確認できるようにした。これにより、例えば、過去に販売した製品の販売時のリビジョンを正確に捉えることができるため、使用部品の特定が確実なものとなる。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係る改訂実行装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、改訂実行装置100の構成の一例を示すブロック図である。
改訂実行装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、改訂実行装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
改訂実行装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。改訂実行装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、改訂実行装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、改訂実行装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、構成マスタ106aを備えている。
構成マスタ106aは、図5に示すように、親商品ごとの親商品レコード(A~Eを付した5つのレコード)を含む。前記親商品レコードは、図5に示すように、例えば、前記親商品を識別するための親商品識別データ(親商品コード)と、前記親商品についての複数の改訂(リビジョン)の版を識別するためのリビジョン識別データ(リビジョン番号)と、前記親商品が属する品種を識別するための品種識別データ(品種コード)と、前記親商品を構成する子商品を識別するための子商品識別データ(払出商品コード)と、当該子商品に対応する構成番号と、構成分子と、構成分母と、前記改訂を行う日付である改訂日と、等を有する。前記構成分子は、前記構成分母の個数分の前記親商品を作るのに必要となる前記子商品の個数である。図5に示す構成マスタ106aは、「構成分母=1」である場合のマスタ設定例、すなわち、「構成分子=前記親商品1個を作るのに必要となる前記子商品の個数」である場合のマスタ設定例である。
前記リビジョン識別データは、順序を表せる記号であれば如何なるものであってもよく、数字に限定されず、例えば、アルファベット等の文字であってもよい。
なお、構成マスタ106aは、図2に示すように、製造構成親品目マスタと製造構成子品目マスタとに分かれていてもよい。図2において、※を付した項目が、キー項目である。
制御部102は、改訂実行装置100100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)親商品を識別するための親商品識別データと前記親商品についての複数の改訂の版を識別するためのリビジョン識別データと前記親商品が属する品種を識別するための品種識別データと前記親商品を構成する子商品を識別するための子商品識別データとを有する、前記親商品ごとの親商品レコードを含む構成マスタから、指定された品種識別データで特定される前記品種に属する前記親商品についての前記親商品識別データを有し、かつ、改訂の対象として指定された前記子商品識別データを有する前記親商品レコードを抽出する抽出手段としての抽出部102aと、(2)前記抽出手段で抽出した前記親商品レコードが有する前記子商品識別データを、改訂後の前記子商品識別データとして指定されたものに改訂し、かつ、前記抽出手段で抽出した前記親商品レコードが有する前記リビジョン識別データを、当該リビジョン識別データで特定される順序の次の順序を特定する前記リビジョン識別データに改訂する改訂手段としての改訂部102bと、(3)前記指定された品種識別データと、前記改訂手段において改訂の対象となった前記親商品レコードが有する前記親商品識別データと、前記改訂手段における改訂前後の前記リビジョン識別データと、前記改訂手段における改訂前の前記子商品識別データおよび当該改訂前であることを示す旨と、前記改訂手段における改訂後の前記子商品識別データおよび当該改訂後であることを示す旨と、を含む改訂伝票を作成する伝票作成手段としての伝票作成部102cと、を備えている。
抽出部102aは、親商品コードと親商品についてのリビジョン識別データと品種コードと子商品コード(払出商品コード)とを有する親商品レコードを含む構成マスタ106aから、指定された品種コードで特定される品種に属する親商品についての親商品コードを有し、かつ、改訂の対象として指定された子商品コードを有する親商品レコードを抽出する。
改訂部102bは、抽出部102aで抽出した前記親商品レコードが有する子商品コードを、改訂後の子商品コードとして指定されたものに改訂し、かつ、抽出部102aで抽出した前記親商品レコードが有するリビジョン識別データを、当該リビジョン識別データで特定される順序の次の順序を特定する前記リビジョン識別データに改訂する。前記リビジョン識別データがリビジョン番号である場合、改訂部102bは、前記リビジョン番号を、当該リビジョン番号に+1した前記リビジョン番号に改訂する。
改訂部102bは、併せて、抽出部102aで抽出した前記親商品レコードが有する、前記親商品1個を作るのに必要となる前記子商品の個数(改訂前数量)を、前記親商品1個を作るのに必要となる、改訂後の前記子商品の前記個数として指定されたもの(改訂後数量)に改訂してもよい。
伝票作成部102cは、指定された品種コードと、改訂部102bにおいて改訂の対象となった親商品レコードが有する親商品コードと、改訂部102bにおける改訂前後のリビジョン識別データと、改訂部102bにおける改訂前の子商品コードおよび当該改訂前であることを示す旨と、改訂部102bにおける改訂後の子商品コードおよび当該改訂後であることを示す旨と、を含む改訂伝票を作成する。
[3.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例を説明する。本項目においては、前記親商品が、機械品の製品(エンジン等)であり、前記子商品が、当該機械品の製品を構成する部品であり、前記リビジョン識別データが、リビジョン番号であり、本実施形態に係る改訂実行装置100の使用者が、前記機械品の製品の製造業者であるという前提で、説明を進める。なお、本実施形態に係る改訂実行装置100は、本項目で説明する機械製品以外の分野にも、例えば、食品や化学等の分野においても使用可能である。
[3-1.処理の前提]
まず、以下の[3-2]~[3-4]で説明する処理を行う前提として、図3に示す自動改訂処理画面のヘッダ部MA1において、改訂日として「2018/11/7」が指定され、品種コードとして「AP0001~AP0001」が指定される。なお、本例では、品種コードとして「AP0001」のみを指定した場合の処理について説明するが、例えば、「AP0001~AP0002」という様に範囲指定したり、あるいは、「AP0001、AP0002」という様に複数指定すれば、複数の品種を対象として包括的に改訂処理を行うことも可能である。
図3の自動改訂処理画面の画面下部における「F2:行新規」が選択されると、図4に示す改訂部品登録画面が表示される。図4の改訂部品登録画面において、改訂対象となる部品(=改訂前の部品)の商品コードおよび払出数ならびに改訂後の部品の商品コードおよび払出数が指定される。図4の改訂部品登録画面において設定される具体的な内容は、次段落に示すとおりであるが、留意事項として、図4の改訂部品登録画面においては、払出数は、改訂前および改訂後のいずれもおいても「1」を初期値とし、部品の入替に伴い払出数も変更となる場合に当該初期値「1」を修正することとなる。そして、改訂前後の数量比率に応じて、構成マスタ106aを更新することとなる(ただし、改訂前または改訂後の払出数=0は、設定不可とする)。
図4の改訂部品登録画面において設定された具体的な内容は、図3の明細部MA2および図5の改訂対象リストに示すとおりであるが、改めて書き示すと、以下のとおりである。
改訂前の部品コード 改訂前数量 改訂後の部品コード 改訂後数量
AN4110AA 1 AN4110AB 2
KF00001 1 KF00002 1
KP11240 2 KP11250 1
NI17400 1 NI17400-2 2
そして、前段落で説明した設定内容および図5に示す構成マスタ106aに基づいて(=図5に示す前提に基づいて)、以下の[3-2]~[3-4]で説明する処理が実行される。
[3-2.抽出処理]
[3-1]で指定された品種コード「AP0001」で特定される品種に属する親商品についての親商品コードを有する親商品レコードは、「AP0001-○○○」を有するレコードである。具体的には、図5の構成マスタ106aを参照すると、親商品コード「AP0001-100」を有するAおよびBのレコード、親商品コード「AP0001-200」を有するCのレコードならびに親商品コード「AP0001-300」を有するDのレコードの4つのレコードである。
そして、当該4つのレコードのうち、[3-1]で指定された改訂前部品のコード「AN4110AA、KF00001、KP11240またはNI17400」を有する親商品レコードは、図5の構成マスタ106aを参照すると、「AN4110AA」を有するBのレコード、「KP11240」を有するCのレコードならびに「AN4110AA」および「KP11240」を有するDのレコードの3つのレコードである。
以上より、抽出部102aは、図6の左図「リビジョンアップ対象のマスタ(改訂前)」に示すように、B、CおよびDの親商品レコードを、リビジョン(改訂)の対象として抽出する。
[3-3.改訂処理]
改訂部102bは、[3-1]において抽出部102aで抽出したB、CおよびDの親商品レコードが有する改訂前の部品のコードを、[3-1]で指定された改訂後の部品コードに改訂し、かつ、[3-1]において抽出部102aで抽出したB、CおよびDの親商品レコードが有するリビジョン番号を、当該リビジョン番号に+1したリビジョン番号に改訂する。
具体的に、Bの親商品レコードについての改訂処理を、図6を参照しつつ説明する。改訂部102bは、Bの親商品レコードが有する改訂前の部品コード「AN4110AA」を、図6の右図「リビジョンアップ対象のマスタ(改訂後)」における「払出商品コード」の項目に示すように、[3-1]で指定された改訂後の部品コード「AN4110AB」に改訂する。また、改訂部102bは、Bの親商品レコードが有するリビジョン番号「5」を、図6の右図「リビジョンアップ対象のマスタ(改訂後)」における「リビジョン番号」の項目に示すように、5に+1をすることにより「6」に改訂する。そして、改訂部102bは、Bの親商品レコードが「AN4110AA」について有する改訂前数量(構成分子)「1」を、図6の右図「リビジョンアップ対象のマスタ(改訂後)」における「構成分子」の項目に示すように、[3-1]で「AN4110AB」について指定された改訂後数量「2」に改訂する。更に、改訂部102bは、Bの親商品レコードが有する改訂日「2016/08/01」を、図6の右図「リビジョンアップ対象のマスタ(改訂後)」における「改訂日」の項目に示すように、[3-1]で指定された改訂日「2018/11/07」に改訂する。
改訂部102bは、CおよびDの親商品レコードについても、図6の右図「リビジョンアップ対象のマスタ(改訂後)」に示すように、前段落と同様の方法で改訂処理を行う。
なお、改訂に際しての注意事項は、以下の1~7に示すとおりである。
1.改訂の対象は、親商品コードごとの最新リビジョン(改訂日が最大のもの)を対象とし以前のリビジョン構成は改訂対象とはしない。
2.リビジョン採番ルールとして、前のリビジョンに+1をしていく。
3.改訂対象は、例えば、E/I品(エンドアイテム品)とする。
4.リビジョンアップしたものを前のリビジョンに戻すことはない。たとえ戻ることがあったとしても、それは新しいリビジョンとして追加される。
5.どの製品がリビジョンアップされたかは、改訂伝票で見ることができる。
6.改訂前商品コード=改訂後商品コードは不可(明細をまたいでチェック)とする。
7.改訂前商品コードの重複は不可とする。
以上、[3-2]および[3-3]で説明した処理を簡単にいうと、本実施形態に係る改訂実行装置100によれば、改訂対象の部品コードおよび改訂後の部品コードを指定することにより、改訂対象部品を含むすべての構成情報(親商品)について、一括で指定部品(改訂後部品)への入替を行い、かつ、前のリビジョンに+1して、構成マスタ106aを更新することができる。
[3-4.伝票作成処理]
伝票作成部102cは、図7に示す改訂伝票を作成する。改訂伝票は、リビジョンアップにより変更のあった部品を一覧化した資料である。改訂伝票を作成することにより、変更内容を明確化し、かつ、他部門との連携を行いやすくすることができる。以下、図7の改訂伝票の内容を詳細に説明する。
図7の改訂伝票において、機種タイプ「AP0001」は、[3-1]の冒頭で指定された品種コード「AP0001」に対応しており、処理日「2018/11/07」は、[3-1]の冒頭で指定された改訂日「2018/11/7」に対応している。
図7の改訂伝票において、100、200および300は、[3-3]において改訂部102bの改訂の対象となった親商品レコードB、CおよびDがそれぞれ有する親商品コード「AP0001-100」、「AP0001-200」および「AP0001-300」に対応している。また、図7の改訂伝票において、100の右横の番号「5」および「6」は、[3-3]における改訂部102bによる親商品レコードBについての改訂前後のリビジョン番号「5」および「6」に対応し、200の右横の番号「2」および「3」は、[3-3]における改訂部102bによる親商品レコードCについての改訂前後のリビジョン番号「2」および「3」に対応し、300の右横の番号「5」および「6」は、[3-3]における改訂部102bによる親商品レコードDについての改訂前後のリビジョン番号「5」および「6」に対応している。
図7の改訂伝票の番号1の明細において、商品コード「AN4110AA」および払出数「1」は、それぞれ、[3-3]における改訂部102bによる改訂前の部品コード「AN4110AA」および構成分子「1」に対応し、また、「サクジョ」の文字は、当該商品コードおよび当該払出数が改訂前の情報(元情報)であることを示している。これに対して、図7の改訂伝票の番号2の明細において、商品コード「AN4110AB」および払出数「2」は、それぞれ、[3-3]における改訂部102bによる改訂後の部品コード「AN4110AB」および構成分子「2」に対応し、また、「ツイカ」の文字は、当該商品コードおよび当該払出数が改訂後の情報(更新後情報)であることを示している。
図7の改訂伝票の番号3の明細において、商品コード「KP11240」および払出数「2」は、それぞれ、[3-3]における改訂部102bによる改訂前の部品コード「KP11240」および構成分子「2」に対応し、また、「サクジョ」の文字は、当該商品コードおよび当該払出数が改訂前の情報(元情報)であることを示している。これに対して、図7の改訂伝票の番号4の明細において、商品コード「KP11250」および払出数「1」は、それぞれ、[3-3]における改訂部102bによる改訂後の部品コード「KP11250」および構成分子「1」に対応し、また、「ツイカ」の文字は、当該商品コードおよび当該払出数が改訂後の情報(更新後情報)であることを示している。
[4.本実施形態のまとめ]
このように、本実施形態に係る改訂実行装置100によれば、主に[3-2]および[3-3]で説明したように、ある親商品について当該親商品を構成する子商品の改訂を行う場合に、改訂対象となる子商品を含む親商品すべてについて、子商品の改訂および親商品のリビジョン識別データの改訂を行うことができる。このため、本実施形態に係る改訂実行装置100によれば、例えば、本来改訂の対象となるはずだった親商品について、子商品の改訂およびリビジョン識別データの改訂の漏れが発生するのを防ぐことができる。特に、親商品がエンジン等の機械品である場合には、子商品である部品の点数は膨大な数となり改訂漏れが発生しやすい状況にあるため、本実施形態に係る改訂実行装置100は、親商品がエンジン等の機械品である場合において特に有効であると言える。
また、本実施形態に係る改訂実行装置100によれば、主に[3-4]で説明したように、改訂伝票を作成することで、例えば、改訂の内容を明確化し、かつ、他部門との連携を行いやすくすることができる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、改訂実行装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、改訂実行装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて改訂実行装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、改訂実行装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、改訂実行装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、改訂実行装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、製造業において有用であり、特に、機械品の様に多数の部品からなる製品を扱う業界においては極めて有用である。
100 改訂実行装置
102 制御部
102a 抽出部
102b 改訂部
102c 伝票作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 構成マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 制御部を備える改訂実行装置であって、
    前記制御部は、
    親商品を識別するための親商品識別データと前記親商品についての複数の改訂の版を識別するためのリビジョン識別データと前記親商品が属する品種を識別するための品種識別データと前記親商品を構成する子商品を識別するための子商品識別データとを有する、前記親商品ごとの親商品レコードを含む構成マスタから、指定された品種識別データで特定される前記品種に属する前記親商品についての前記親商品識別データを有し、かつ、改訂の対象として指定された前記子商品識別データを有する前記親商品レコードを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出した前記親商品レコードが有する前記子商品識別データを、改訂後の前記子商品識別データとして指定されたものに改訂し、かつ、前記抽出手段で抽出した前記親商品レコードが有する前記リビジョン識別データを、当該リビジョン識別データで特定される順序の次の順序を特定する前記リビジョン識別データに改訂する改訂手段と、
    前記指定された品種識別データと、前記改訂手段において改訂の対象となった前記親商品レコードが有する前記親商品識別データと、前記改訂手段における改訂前後の前記リビジョン識別データと、前記改訂手段における改訂前の前記子商品識別データおよび当該改訂前であることを示す旨と、前記改訂手段における改訂後の前記子商品識別データおよび当該改訂後であることを示す旨と、を含む改訂伝票を作成する伝票作成手段と、
    を備えること、
    を特徴とする改訂実行装置。
  2. 前記親商品レコードは、前記親商品1個を作るのに必要となる前記子商品の個数を更に有し、
    前記改訂手段は、
    前記抽出手段で抽出した前記親商品レコードが有する前記個数を、前記親商品1個を作るのに必要となる、改訂後の前記子商品の前記個数として指定されたものに改訂すること、
    を特徴とする請求項1に記載の改訂実行装置。
  3. 前記親商品が、機械品の製品であり、
    前記子商品が、当該機械品の製品を構成する部品であり、
    前記リビジョン識別データが、リビジョン番号であること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の改訂実行装置。
  4. 制御部を備える情報処理装置で実行される改訂実行方法であって、
    前記制御部で実行される、
    親商品を識別するための親商品識別データと前記親商品についての複数の改訂の版を識別するためのリビジョン識別データと前記親商品が属する品種を識別するための品種識別データと前記親商品を構成する子商品を識別するための子商品識別データとを有する、前記親商品ごとの親商品レコードを含む構成マスタから、指定された品種識別データで特定される前記品種に属する前記親商品についての前記親商品識別データを有し、かつ、改訂の対象として指定された前記子商品識別データを有する前記親商品レコードを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップで抽出した前記親商品レコードが有する前記子商品識別データを、改訂後の前記子商品識別データとして指定されたものに改訂し、かつ、前記抽出ステップで抽出した前記親商品レコードが有する前記リビジョン識別データを、当該リビジョン識別データで特定される順序の次の順序を特定する前記リビジョン識別データに改訂する改訂ステップと、
    前記指定された品種識別データと、前記改訂ステップにおいて改訂の対象となった前記親商品レコードが有する前記親商品識別データと、前記改訂ステップにおける改訂前後の前記リビジョン識別データと、前記改訂ステップにおける改訂前の前記子商品識別データおよび当該改訂前であることを示す旨と、前記改訂ステップにおける改訂後の前記子商品識別データおよび当該改訂後であることを示す旨と、を含む改訂伝票を作成する伝票作成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする改訂実行方法。
  5. 制御部を備える情報処理装置に実行させるための改訂実行プログラムであって、
    前記制御部に実行させるための、
    親商品を識別するための親商品識別データと前記親商品についての複数の改訂の版を識別するためのリビジョン識別データと前記親商品が属する品種を識別するための品種識別データと前記親商品を構成する子商品を識別するための子商品識別データとを有する、前記親商品ごとの親商品レコードを含む構成マスタから、指定された品種識別データで特定される前記品種に属する前記親商品についての前記親商品識別データを有し、かつ、改訂の対象として指定された前記子商品識別データを有する前記親商品レコードを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップで抽出した前記親商品レコードが有する前記子商品識別データを、改訂後の前記子商品識別データとして指定されたものに改訂し、かつ、前記抽出ステップで抽出した前記親商品レコードが有する前記リビジョン識別データを、当該リビジョン識別データで特定される順序の次の順序を特定する前記リビジョン識別データに改訂する改訂ステップと、
    前記指定された品種識別データと、前記改訂ステップにおいて改訂の対象となった前記親商品レコードが有する前記親商品識別データと、前記改訂ステップにおける改訂前後の前記リビジョン識別データと、前記改訂ステップにおける改訂前の前記子商品識別データおよび当該改訂前であることを示す旨と、前記改訂ステップにおける改訂後の前記子商品識別データおよび当該改訂後であることを示す旨と、を含む改訂伝票を作成する伝票作成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする改訂実行プログラム。
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