JP7300114B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、衛生洗浄装置に関する。
衛生洗浄装置において、給水源からノズルに水を供給するための管路上に電磁弁などを含むバルブユニットを設けることが知られている。ケーシングの内底面には、万が一バルブユニットなどから漏水した場合に、漏れた水を便器に排出するための排水経路が設けられている。しかし、ケーシングの後部にバルブユニットを配置すると、ケーシングの後部から便器までの距離が長くなるため、長い排水経路を設ける必要があり、排水効率が悪いという問題がある。
特開2002-294804号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、バルブユニットから漏水した場合に、バルブユニットから漏れた水を容易に便器に排出できる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、人体局部に向けて水を吐出するノズルと、給水源と前記ノズルとの間の管路上に設けられ、電磁弁を有するバルブユニットと、前記ノズル及び前記バルブユニットの動作を制御する制御部と、前記ノズル、前記バルブユニット、及び前記制御部を収納するケーシングと、を備え、前記バルブユニットは、前記制御部よりも前方に配置されることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、バルブユニットを制御部よりも前方に配置することで、バルブユニットから便器までの排水経路を短くすることができる。これにより、バルブユニットから漏れた水を容易に便器に排出することができる。さらに、排水経路を短くすることができるため、ケーシングの底面の傾斜を短くすることができる。これにより、ケーシングの上下方向の長さを小さくして、ケーシングをコンパクト化することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記バルブユニットの上下方向の長さは、前記バルブユニットの前後方向の長さよりも小さく、前記バルブユニットの左右方向の長さよりも小さいことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、バルブユニットの上下方向の長さを、バルブユニットの前後方向の長さよりも小さく、かつ、バルブユニットの左右方向の長さよりも小さくすることで、バルブユニットから漏水した場合に、バルブユニットから漏れた水が制御部にかかることをより確実に抑制できる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記バルブユニットの前後方向の長さは、前記バルブユニットの左右方向の長さよりも小さいことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、バルブユニットの前後方向の長さをバルブユニットの左右方向の長さよりも小さくすることで、バルブユニットから便器までの排水経路を短くすることができる。これにより、バルブユニットから漏れた水をより容易に便器に排出することができるとともに、ケーシングをコンパクト化することができる。
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記管路上において前記バルブユニットの下流に設けられ、前記給水源から供給された水を加熱する熱交換器ユニットをさらに備え、前記熱交換器ユニットは、前後方向において前記制御部と前記バルブユニットとの間に配置されることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、熱交換器ユニットを前後方向において制御部とバルブユニットとの間に配置することで、制御部とバルブユニットとの間の距離を大きくすることができる。これにより、バルブユニットから漏水した場合に、バルブユニットから漏れた水が制御部にかかることをより確実に抑制できる。また、熱交換器ユニットの上下方向の長さがバルブユニットの上下方向の長さよりも大きい場合には、熱交換器ユニットが壁になることで、バルブユニットから漏れた水が制御部にかかることをさらに確実に抑制できる。
第5の発明は、第1~第4のいずれか1つの発明において、前記熱交換器ユニットと前記バルブユニットとの接続部は、前記熱交換器ユニットの前方側に配置されることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、熱交換器ユニットとバルブユニットとの接続部を熱交換器ユニットの前方側に配置することで、接続部から漏水した場合に、接続部から漏れた水が制御部にかかることを抑制できる。換言すれば、接続部と制御部との間に熱交換器ユニットが位置することで、熱交換器ユニットが壁になり、接続部から漏れた水が制御部にかかることを抑制できる。
第6の発明は、第1~第5のいずれか1つの発明において、前記ケーシングは、前記便座の下方に位置する低背部と、前記低背部の後方に位置し前記低背部よりも上下方向の長さが大きい高背部と、を有し、前記バルブユニットは、前記低背部に配置され、前記低背部の上面は、後方から前方に向かって低くなっており、前記バルブユニットの上端は、後方から前方に向かって低くなっていることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、バルブユニットの上端を後方から前方に向かって低くすることで、上面が後方から前方に向かって低くなる低背部にバルブユニットを配置する場合にも、バルブユニットがケーシングの上部に近づきすぎることを抑制できる。これにより、バルブユニットから漏水した場合に、バルブユニットから漏れた水がケーシングの上部にかかることを抑制でき、バルブユニットから漏れた水がケーシングの隙間から機外に漏水することを抑制できる。
第7の発明は、第1~第6のいずれか1つの発明において、前記ケーシングは、前記便座の下方に位置する低背部と、前記低背部の後方に位置し前記低背部よりも上下方向の長さが大きい高背部と、を有し、前記バルブユニットは、前記低背部に配置され、前記低背部の上面は、左右方向の中央から側方に向かって低くなっており、前記バルブユニットの上端は、左右方向の中央から側方に向かって低くなっていることを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、バルブユニットの上端を左右方向の中央から側方に向かって低くすることで、上面が左右方向の中央から側方に向かって低くなる低背部にバルブユニットを配置する場合にも、バルブユニットがケーシングの上部に近づきすぎることを抑制できる。これにより、バルブユニットから漏水した場合に、バルブユニットから漏れた水がケーシングの上部にかかることを抑制でき、バルブユニットから漏れた水がケーシングの隙間から機外に漏水することを抑制できる。
第8の発明は、第1~第7のいずれか1つの発明において、前記ケーシングは、底部に設けられた第1排水口と第2排水口とを有し、前記第1排水口と前記ノズルとの間の距離は、前記第2排水口と前記ノズルとの間の距離よりも短く、前記第2排水口と前記バルブユニットとの間の距離は、前記第1排水口と前記バルブユニットとの間の距離よりも短いことを特徴とする衛生洗浄装置である。
この衛生洗浄装置によれば、第2排水口をバルブユニットの近くに設けることで、バルブユニットから漏れた水を、ノズルの近くに設けられた第1排水口まで導かなくとも、バルブユニットの近くに設けられた第2排水口から排出することができる。これにより、バルブユニットから便器までの排水経路を短くすることができ、バルブユニットから漏れた水をより容易に便器に排出することができる。また、排水経路を短くすることができるため、ケーシングの上下方向の長さを小さくして、ケーシングをコンパクト化することができる。
本発明の態様によれば、バルブユニットから漏水した場合に、バルブユニットから漏れた水が制御部にかかることを抑制するとともに、バルブユニットから漏れた水を容易に便器に排出できる衛生洗浄装置が提供される。
実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を模式的に表す平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を模式的に表す断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置のバルブユニットを模式的に表す平面図及び正面図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置のバルブユニットを模式的に表す側面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングの一部を模式的に表す平面図である。 図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングの一部を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングの一部を模式的に表す斜視図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を模式的に表す平面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を模式的に表す断面図である。 実施形態に係る衛生洗浄装置を模式的に表す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る衛生洗浄装置を備えたトイレ装置を模式的に表す斜視図である。
図1に表したように、トイレ装置900は、腰掛大便器(便器)800と、その上に設置された衛生洗浄装置100と、を備える。衛生洗浄装置100は、ケーシング400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、ケーシング400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。ケーシング400は、下部に位置するケースプレート400aと、上部に位置するケースカバー400bと、を有し、内部の空間にノズル473などの機能部を収納する。便座200の内部には、便座200を温めるためのヒータ210が設けられている。
以下の実施形態の説明では、「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「右側方」、及び「左側方」を用いるが、これらの方向は、図1に表すように、便座200に座った使用者から見た方向である。
ケーシング400の内部には、便座200に座った使用者の「おしり」などの局部の洗浄を実現する局部洗浄機能部などが内蔵されている。局部洗浄機能部は、例えば、ノズル473を含む。また、衛生洗浄装置100には、使用者の便座200への着座を検知する着座検知センサ404(図2参照)が設けられている。着座検知センサ404が便座200に座った使用者を検知している場合において、使用者が例えばリモコンなどの操作部500(図2参照)を操作すると、ノズル473を便器800のボウル801内に進出させたり、ボウル801内から後退させたりすることができる。なお、図1に表した衛生洗浄装置100では、ノズル473がボウル801内に進出した状態を表している。
ノズル473は、人体局部に向けて水(洗浄水)を吐出し、人体局部の洗浄を行う。ノズル473の先端部には、おしり洗浄吐水口474a、やわらか洗浄吐水口474b、及びビデ洗浄吐水口474cが設けられている。ノズル473は、その先端に設けられたおしり洗浄吐水口474aまたはやわらか洗浄吐水口474bから水を噴射して、便座200に座った使用者の「おしり」を洗浄することができる。あるいは、ノズル473は、その先端に設けられたビデ洗浄吐水口474cから水を噴射して、便座200に座った女性の女性局部を洗浄することができる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
「おしり」を洗浄するモードのなかには、例えば、「おしり洗浄」と、「おしり洗浄」よりもソフトな水流で優しく洗浄する「やわらか洗浄」と、が含まれる。ノズル473は、例えば、「おしり洗浄」と、「やわらか洗浄」と、「ビデ洗浄」と、を実行することができる。
なお、図1に表したノズル473では、ビデ洗浄吐水口474cがやわらか洗浄吐水口474bよりもノズル473の先端側に設けられており、やわらか洗浄吐水口474bがおしり洗浄吐水口474aよりもノズル473の先端側に設けられているが、おしり洗浄吐水口474a、やわらか洗浄吐水口474b、及びビデ洗浄吐水口474cの設置位置は、これだけに限定されるわけではない。また、図1に表したノズル473では、3つの吐水口が設けられているが、例えば、やわらか洗浄吐水口474bが省略されていてもよいし、4つ以上の吐水口が設けられていてもよい。
図2は、実施形態に係る衛生洗浄装置の要部構成を模式的に表すブロック図である。
図2では、水路系と電気系の要部構成を併せて表している。
図2に表したように、衛生洗浄装置100は、導水部20を有する。導水部20は、水道や貯水タンクなどの給水源10からノズル473に至る管路20aを有する。導水部20は、管路20aにより、給水源10から供給された水をノズル473に導く。管路20aは、例えば、以下に説明する給水ホース15、給水接続部420、バルブユニット430、熱交換器ユニット440、流路切替部472などの各部と、これらの各部を接続する複数の配管と、によって形成される。
給水ホース15は、給水源10からケーシング400の内部に水を供給する。給水ホース15は、可撓性のあるホースである。給水接続部420は、給水ホース15とバルブユニット430とを接続する。給水接続部420は、バルブユニット430と一体に構成されていてもよいし、バルブユニット430と別体で構成されていてもよい。
バルブユニット430は、管路20a上において、給水ホース15の下流に設けられる。バルブユニット430は、少なくとも電磁弁432を有する。この例では、バルブユニット430は、電磁弁432と、電磁弁432の上流に設けられたストレーナ431と、電磁弁432の下流に設けられた調整弁433と、調整弁433の下流に設けられた逆止弁434と、を有する。バルブユニット430は、例えば、管路20a上において、給水ホース15の下流から、熱交換器ユニット440の上流までの間に設けられる。バルブユニット430は、給水接続部420を含んでもよい。
バルブユニット430の上流側には、ストレーナ431が設けられている。ストレーナ431は、給水源10から供給された水に含まれる異物などをろ過する。この例では、給水接続部420は、ストレーナ431の上流側において、ストレーナ431と一体に構成されている。
ストレーナ431の下流には、電磁弁432が設けられている。電磁弁432は、開閉可能な電磁バルブであり、ケーシング400の内部に設けられた制御部405からの指令に基づいて水の供給を制御する。換言すれば、電磁弁432は、管路20aを開閉する。電磁弁432を開状態にすることにより、給水源10から供給された水が、管路20aに流れる。
電磁弁432の下流には、調整弁433が設けられている。調整弁433は、管路20a内の圧力や水の流量を調整する。調整弁433は、例えば、管路20a内の圧力を所定の範囲に調整する調圧弁である。調整弁433は、例えば、管路20a内を流れる水の流量を所定の範囲に調整する定流量弁であってもよい。
調整弁433の下流には、逆止弁434が設けられている。逆止弁434は、管路20a内の圧力が低下した場合などに、逆止弁434よりも上流側への水の逆流を抑制する。逆止弁434は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
バルブユニット430の下流には、熱交換器ユニット440(加熱部)が設けられている。熱交換器ユニット440は、ヒータを有し、給水源10から供給された水を加熱して例えば規定の温度まで昇温する。すなわち、熱交換器ユニット440は、温水を生成する。
熱交換器ユニット440は、例えばセラミックヒータなどを用いた瞬間加熱式(瞬間式)の熱交換器である。瞬間加熱式の熱交換器は、貯湯タンクを用いた貯湯加熱式の熱交換器と比較すると、短い時間で水を規定の温度まで昇温させることができる。なお、熱交換器ユニット440は、瞬間加熱式の熱交換器には限定されず、貯湯加熱式の熱交換器であってもよい。また、加熱部は、熱交換器に限ることなく、例えば、マイクロ波加熱を利用するものなど、他の加熱方式を用いたものでもよい。
熱交換器ユニット440は、制御部405と接続されている。制御部405は、例えば、使用者による操作部500の操作に応じて熱交換器ユニット440を制御することにより、操作部500で設定された温度に水を昇温する。
熱交換器ユニット440の下流には、流量センサ442が設けられている。流量センサ442は、熱交換器ユニット440から吐出された水の流量を検知する。すなわち、流量センサ442は、管路20a内を流れる水の流量を検知する。流量センサ442は、制御部405に接続されている。流量センサ442は、流量の検知結果を制御部405に入力する。なお、流量センサ442は、熱交換器ユニット440の上流に設けられていてもよい。
流量センサ442の下流には、電解槽ユニット450が設けられている。電解槽ユニット450は、内部を流れる水道水を電気分解することにより、水道水から次亜塩素酸を含む液(機能水)を生成する。電解槽ユニット450は、制御部405に接続されている。電解槽ユニット450は、制御部405による制御に基づいて、機能水の生成を行う。電解槽ユニット450は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
電解槽ユニット450において生成される機能水は、例えば、銀イオンや銅イオンなどの金属イオンを含む溶液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される機能水は、電解塩素やオゾンなどを含む溶液であってもよい。あるいは、電解槽ユニット450において生成される機能水は、酸性水やアルカリ水であってもよい。
電解槽ユニット450の下流には、バキュームブレーカ(VB)452が設けられている。バキュームブレーカ452は、例えば、水を流すための流路と、流路内に空気を取り込むための吸気口と、吸気口を開閉する弁機構と、を有する。弁機構は、例えば、流路に水が流れている時に吸気口を塞ぎ、水の流れの停止とともに吸気口を開放して流路内に空気を取り込む。すなわち、バキュームブレーカ452は、導水部20に水の流れが無い時に、管路20a内に空気を取り込む。弁機構には、例えば、フロート弁が用いられる。なお、バキュームブレーカ452は、電解槽ユニット450の上流に設けられていてもよい。
バキュームブレーカ452は、上記のように管路20a内に空気を取り込むことにより、例えば、管路20aのバキュームブレーカ452よりも下流の部分の水抜きを促進させる。バキュームブレーカ452は、例えば、ノズル473の水抜きを促進する。このように、バキュームブレーカ452は、ノズル473内の水を抜いてノズル473内に空気を取り込むことにより、例えば、ノズル473内の洗浄水やボウル801内に溜まった汚水などが、給水源10(上水)側に逆流してしまうことを抑制する。
バキュームブレーカ452の下流には、圧力変調部454が設けられている。圧力変調部454は、導水部20の管路20a内の水の流れに脈動または加速を与え、ノズル473のおしり洗浄吐水口474a、やわらか洗浄吐水口474b、及びビデ洗浄吐水口474cやノズル洗浄部478の吐水部から吐水される水に脈動を与える。すなわち、圧力変調部454は、管路20a内を流れる水の流動状態を変動させる。圧力変調部454は、制御部405に接続されている。圧力変調部454は、制御部405による制御に基づいて、水の流動状態を変動させる。圧力変調部454は、管路20a内の水の圧力を変動させる。圧力変調部454は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
圧力変調部454の下流には、流量調整部471が設けられている。流量調整部471は、水勢(流量)の調整を行う。流量調整部471の下流には、流路切替部472が設けられている。流路切替部472は、ノズル473やノズル洗浄部478への給水の開閉や切替を行う。流量調整部471及び流路切替部472は、1つのユニットとして設けられてもよい。流量調整部471及び流路切替部472は、制御部405に接続されている。流量調整部471及び流路切替部472の動作は、制御部405によって制御される。
流路切替部472の下流には、ノズル473、ノズル洗浄部478、及び噴霧ノズル479が設けられている。ノズル473は、ノズル駆動部476からの駆動力を受け、便器800のボウル801内に進出したり、ボウル801内から後退したりする。
ノズル洗浄部478は、例えば、吐水部から機能水あるいは水を噴射することにより、ノズル473の外周表面(胴体)を洗浄する。噴霧ノズル479は、洗浄水や機能水をミスト状にしてボウル801に噴霧する。この例では、人体を洗浄するためのノズル473とは別に噴霧ノズル479を設けている。これに限ることなく、ミスト状の液体をボウル801に噴霧するための吐水口をノズル473に設けてもよい。
また、流路切替部472の下流には、導水部20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水を、ノズル473に供給するおしり洗浄流路21と、やわらか洗浄流路22と、ビデ洗浄流路23と、が設けられている。おしり洗浄流路21は、流路切替部472とおしり洗浄吐水口474aとを接続する。やわらか洗浄流路22は、流路切替部472とやわらか洗浄吐水口474bとを接続する。ビデ洗浄流路23は、流路切替部472とビデ洗浄吐水口474cとを接続する。
また、流路切替部472の下流には、表面洗浄流路24と、噴霧用流路25と、が設けられている。表面洗浄流路24は、導水部20を介して給水源10から供給された水や電解槽ユニット450において生成された機能水をノズル洗浄部478の吐水部へ導く。噴霧用流路25は、導水部20を介して給水源10から供給される水や電解槽ユニット450において生成された機能水を噴霧ノズル479に導く。
制御部405は、流路切替部472を制御することにより、おしり洗浄流路21、やわらか洗浄流路22、ビデ洗浄流路23、表面洗浄流路24、及び噴霧用流路25の各流路の開閉を切り替える。このように、流路切替部472は、おしり洗浄吐水口474a、やわらか洗浄吐水口474b、ビデ洗浄吐水口474c、ノズル洗浄部478、及び噴霧ノズル479などの複数の吐水口のそれぞれについて、管路20aに連通させた状態と、管路20aに連通させない状態と、を切り替える。
制御部405は、電源回路401から電力を供給され、人体検知センサ403や、着座検知センサ404や、流量センサ442や、操作部500などからの信号に基づいて、電磁弁432や、熱交換器ユニット440や、電解槽ユニット450や、圧力変調部454や、流量調整部471や、流路切替部472や、ノズル駆動部476などの動作を制御する。これにより、制御部405は、ノズル473やバルブユニット430などの動作を制御する。
図3は、実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を模式的に表す平面図である。
図4~図6は、実施形態に係る衛生洗浄装置の一部を模式的に表す断面図である。
図3では、便座200及びケースカバー400bを取り外した状態を表している。また、図3では、便座200の位置を仮想線で表している。
図4は、図3に示すA1-A2線による断面図である。図5は、図3に示すB1-B2線による断面図である。図6は、図3に示すC1-C2線による断面図である。
図3~図6に表したように、バルブユニット430、熱交換器ユニット440、及び制御部405は、ケーシング400の内部(すなわち、ケースプレート400aとケースカバー400bとの間の空間)に設けられる。換言すれば、バルブユニット430、熱交換器ユニット440、及び制御部405は、ケーシング400に収納される。
図3、図5、及び図6に表したように、バルブユニット430及び熱交換器ユニット440は、制御部405よりも前方に配置されている。より具体的には、バルブユニット430の後端は、制御部405の前端よりも前方に位置している。また、熱交換器ユニット440の後端は、制御部405の後端よりも前方に位置している。熱交換器ユニット440の前端は、制御部405の前端よりも前方に位置している。
後述するように、ケースプレート400aが左右方向の中央側及び前方側に傾斜しているため、バルブユニット430を制御部405よりも前方に配置することで、バルブユニット430から漏水した場合に、バルブユニット430から漏れた水が制御部405にかかることを抑制できる。また、後述するように、ケースプレート400aが左右方向の中央側及び前方側に傾斜しているため、熱交換器ユニット440を制御部405よりも前方に配置することで、熱交換器ユニット440から漏水した場合に、熱交換器ユニット440から漏れた水が制御部405にかかることを抑制できる。
ケーシング400の内底面には、バルブユニット430や熱交換器ユニット440から漏水した場合に、バルブユニット430や熱交換器ユニット440から漏れた水を便器800に排出するための排水経路415が設けられている。換言すれば、ケースプレート400aの上面には、排水経路415が設けられている。排水経路415については、後述する。
バルブユニット430を制御部405よりも前方に配置することで、バルブユニット430から便器800までの排水経路415(後述の第1領域415a)を短くすることができる。これにより、バルブユニット430から漏れた水を容易に便器800に排出することができる。さらに、排水経路415を短くすることができるため、ケーシング400の底面の傾斜を短くすることができる。これにより、ケーシング400の上下方向の長さを小さくして、ケーシング400をコンパクト化することができる。
図5及び図6に表したように、バルブユニット430の少なくとも一部は、便座200の下方に配置されている。換言すれば、バルブユニット430の少なくとも一部は、上下方向において便座200と重なる。より具体的には、バルブユニット430の少なくとも一部は、便座200のヒータ210の下方に配置されている。換言すれば、バルブユニット430の少なくとも一部は、上下方向において便座200のヒータ210と重なる。バルブユニット430は、例えば、便座200の後部の下方に配置される。便座200の後部は、便座200の前後方向の中央よりも後方に位置する部分である。
このように、内部にヒータ210を有する便座200の下方にバルブユニット430の少なくとも一部を配置することで、ヒータ210からの熱によってバルブユニット430の凍結を抑制することができる。これにより、凍結によるバルブユニット430の破損を抑制することができる。特に、バルブユニット430の強度向上のためにバルブユニット430をPPSなどの硬い材質で構成した場合であっても、凍結によるバルブユニット430の破損を抑制することができる。
実施形態においては、バルブユニット430の20%以上が便座200の下方に位置することが好ましい。ここで、「20%」とは、平面視におけるバルブユニット430の面積の20%である。つまり、バルブユニット430のうち上下方向において便座200と重なっている部分の平面視における面積が、バルブユニット430全体の平面視における面積の20%以上であることが好ましい。また、実施形態においては、バルブユニット430の50%以上が便座200の下方に位置することがより好ましい。
このように、バルブユニット430の20%以上が便座200の下方に位置するようにすることで、便座200からの熱をより効率的にバルブユニット430に伝えることができる。これにより、凍結によるバルブユニット430の破損をより確実に抑制することができる。
実施形態においては、バルブユニット430の全体が便座200の下方に配置されていてもよい。バルブユニット430の後端は、例えば、便座200のヒータ210の後端よりも前方に位置していてもよい。これにより、便座200からの熱をより効率的にバルブユニット430に伝えることができる。
図3~図6に表したように、この例では、バルブユニット430は、ストレーナ431と、電磁弁432と、調整弁433と、逆止弁434と、を有する。
ストレーナ431は、便座200の下方に配置されている。換言すれば、ストレーナ431は、上下方向において便座200と重なる。より具体的には、ストレーナ431は、便座200のヒータ210の下方に配置されている。換言すれば、ストレーナ431は、上下方向において便座200のヒータ210と重なる。ストレーナ431の後端は、例えば、便座200のヒータ210の後端よりも前方に位置する。
このように、ストレーナ431を便座200の下方に配置することで、凍結によるストレーナ431の破損を抑制することができる。これにより、凍結によるバルブユニット430の破損をより確実に抑制することができる。
電磁弁432は、便座200の下方に配置されている。換言すれば、電磁弁432は、上下方向において便座200と重なる。より具体的には、電磁弁432は、便座200のヒータ210の下方に配置されている。換言すれば、電磁弁432は、上下方向において便座200のヒータ210と重なる。電磁弁432の後端は、例えば、便座200のヒータ210の後端よりも前方に位置する。
このように、電磁弁432を便座200の下方に配置することで、凍結による電磁弁432の破損を抑制することができる。これにより、凍結によるバルブユニット430の破損をより確実に抑制することができる。
また、バルブユニット430は、ストレーナ431と電磁弁432との間に位置する縮径部436をさらに有する。縮径部436は、ストレーナ431と電磁弁432とを接続する。縮径部436の内径は、ストレーナ431の内径よりも小さい。
縮径部436は、便座200の下方に配置されている。換言すれば、縮径部436は、上下方向において便座200と重なる。より具体的には、縮径部436は、便座200のヒータ210の下方に配置されている。換言すれば、縮径部436は、上下方向において便座200のヒータ210と重なる。縮径部436の後端は、例えば、便座200のヒータ210の後端よりも前方に位置する。
このように、縮径部436を便座200の下方に配置することで、縮径部436の凍結を抑制することができる。これにより、凍結により縮径部436が詰まることを抑制できる。したがって、凍結によるバルブユニット430の破損をより確実に抑制することができる。
また、調整弁433は、便座200の下方に配置されている。逆止弁434は、便座200の下方に配置されている。バルブユニット430と熱交換器ユニット440との接続部435は、便座200の下方に配置されている。
図4~図6に表したように、ケーシング400は、前方側に位置する低背部410と、後方側に位置する高背部411と、を有する。低背部410は、高背部411の前方に位置するとともに、便座200の下方に位置する。高背部411は、低背部410の後方に位置するとともに、便座200よりも後方に位置する。高背部411の上下方向の長さL2は、低背部410の上下方向の長さL1よりも大きい。バルブユニット430は、ケーシング400の低背部410に配置されている。
図5及び図6に表したように、低背部410の上面410aは、後方から前方に向かって低くなっている。より具体的には、低背部410の上面410aは、後端から前端に向かって低くなっている。
このように、低背部410の上面410aを後方から前方に向かって低くすることで、便座200とケーシング400との継ぎ目を滑らかにすることができる。これにより、意匠性を向上させることができる。
図4に表したように、低背部410の上面410aは、左右方向の中央から側方に向かって低くなっている。より具体的には、低背部410の上面410aは、左右方向の中央から側端に向かって低くなっている。この例では、低背部410の上面410aは、中央側(左側方側)から右側方側に向かって低くなっている。
以下、バルブユニット430について、詳しく説明する。
図7(a)は、実施形態に係る衛生洗浄装置のバルブユニットを模式的に表す平面図である。
図7(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置のバルブユニットを模式的に表す正面図である。
図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置のバルブユニットを模式的に表す側面図である。図8(a)は、右側方から見たバルブユニット430の側面図である。図8(b)は、左側方から見たバルブユニット430の側面図である。
図7(a)、図7(b)、図8(a)、及び図8(b)に表したように、バルブユニット430の上下方向の長さH1は、バルブユニット430の前後方向の長さD1よりも小さい。つまり、バルブユニット430の前後方向の長さD1は、バルブユニット430の上下方向の長さH1よりも大きい。また、バルブユニット430の上下方向の長さH1は、バルブユニット430の左右方向の長さW1よりも小さい。つまり、バルブユニット430の左右方向の長さW1は、バルブユニット430の上下方向の長さH1よりも大きい。
ここで、バルブユニット430の上下方向の長さH1は、バルブユニット430を構成する部品のうち最も下方にある部品の下端から、バルブユニット430を構成する部品のうち最も上方にある部品の上端までの距離である。この例では、バルブユニット430の上下方向の長さH1は、ストレーナ431の下端から調整弁433の上端までの距離である。
また、バルブユニット430の前後方向の長さD1は、バルブユニット430を構成する部品のうち最も前方にある部品の前端から、バルブユニット430を構成する部品のうち最も後方にある部品の後端までの距離である。この例では、バルブユニット430の前後方向の長さD1は、ストレーナ431の前端から調整弁433の後端までの距離である。
また、バルブユニット430の左右方向の長さW1は、バルブユニット430を構成する部品のうち最も右側方にある部品の右側端から、バルブユニット430を構成する部品のうち最も左側方にある部品の左側端までの距離である。この例では、バルブユニット430の左右方向の長さW1は、ストレーナ431の右側端から電磁弁432の左側端までの距離である。
このように、バルブユニット430の上下方向の長さH1を、バルブユニット430の前後方向の長さD1よりも小さく、かつ、バルブユニット430の左右方向の長さW1よりも小さくすることで、従来デッドスペースとなっていたケーシング400の前部の低背部410にバルブユニット430を配置することができる。これにより、ケーシング400内部のデッドスペースを削減し、ケーシング400をコンパクト化することができる。
また、バルブユニット430の上下方向の長さH1を、バルブユニット430の前後方向の長さD1よりも小さく、かつ、バルブユニット430の左右方向の長さW1よりも小さくすることで、バルブユニット430から漏水した場合に、バルブユニット430から漏れた水が制御部405にかかることをより確実に抑制できる。
また、バルブユニット430の前後方向の長さD1及びバルブユニット430の左右方向の長さW1を、バルブユニット430の上下方向の長さH1よりも大きくすることで、便座200に対向するバルブユニット430の面積を大きくすることができる。これにより、便座200からの熱をより効率的にバルブユニット430に伝えることができ、凍結によるバルブユニット430の破損をより確実に抑制することができる。さらに、ケーシング400の上下方向の長さを小さくすることで、ケーシング400をコンパクト化することができる。
また、図7(a)に表したように、バルブユニット430の前後方向の長さD1は、例えば、バルブユニット430の左右方向の長さW1よりも小さい。
このように、バルブユニット430の前後方向の長さD1をバルブユニット430の左右方向の長さW1よりも小さくすることで、バルブユニット430を低背部410のより前方側に配置することができる。これにより、ケーシング400内部のデッドスペースをより削減し、ケーシング400をよりコンパクト化することができる。
また、バルブユニット430の前後方向の長さD1をバルブユニット430の左右方向の長さW1よりも小さくすることで、バルブユニット430から便器800までの排水経路415(後述の第1領域415a)を短くすることができる。これにより、バルブユニット430から漏れた水をより容易に便器800に排出することができるとともに、ケーシング400をコンパクト化することができる。
また、バルブユニット430の前後方向の長さD1をバルブユニット430の左右方向の長さW1よりも小さくすることで、バルブユニット430が便座200の後部の下方に配置される場合にも、バルブユニット430のより広い範囲を便座200の下方に配置することができる。これにより、便座200からの熱をより効率的にバルブユニット430に伝えることができ、凍結によるバルブユニット430の破損をより確実に抑制することができる。さらに、ケーシング400の前後方向の長さを小さくすることで、ケーシング400をコンパクト化することができる。
図8(a)及び図8(b)に表したように、バルブユニット430の上端は、後方から前方に向かって低くなっている。つまり、バルブユニット430は、前後方向においてバルブユニット430の上端が低背部410の上面410aに沿うように設けられている。より具体的には、バルブユニット430を構成する部品のうち、高さが高い部品は、バルブユニット430の後方側に配置されており、高さが低い部品は、バルブユニット430の前方側に配置されている。
この例では、ストレーナ431の高さは、電磁弁432の高さよりも低い。ストレーナ431は、電磁弁432よりも前方に配置されている。より具体的には、ストレーナ431の前端は、電磁弁432の前端よりも、前方に位置している。また、調整弁433の高さは、電磁弁432の高さよりも高い。調整弁433は、電磁弁432よりも後方に配置されている。より具体的には、調整弁433の前端は、電磁弁432の前端よりも、後方に位置している。
このように、バルブユニット430の上端を後方から前方に向かって低くすることで、低背部410の上面410aが後方から前方に向かって低くなる場合にも、低背部410にバルブユニット430を配置しやすい。
また、バルブユニット430の上端を後方から前方に向かって低くすることで、上面410aが後方から前方に向かって低くなる低背部410にバルブユニット430を配置する場合にも、バルブユニット430がケーシング400の上部(ケースカバー400b)に近づきすぎることを抑制できる。これにより、バルブユニット430から漏水した場合に、バルブユニット430から漏れた水がケーシング400の上部(ケースカバー400b)にかかることを抑制でき、バルブユニット430から漏れた水がケーシングの隙間(ケースプレート400aとケースカバー400bとの隙間)から機外に漏水することを抑制できる。
図7(b)に表したように、バルブユニット430の上端は、左右方向の中央から側方に向かって低くなっている。つまり、バルブユニット430は、左右方向においてバルブユニット430の上端が低背部410の上面410aに沿うように設けられている。より具体的には、バルブユニット430を構成する部品のうち、高さが高い部品は、バルブユニット430の左右方向の中央側に配置されており、高さが低い部品は、バルブユニット430の側方側に配置されている。
この例では、ストレーナ431の高さは、電磁弁432の高さよりも低い。ストレーナ431は、電磁弁432よりも側端側(この例では、右側方)に配置されている。より具体的には、ストレーナ431の右側端は、電磁弁432の右側端よりも、側端側(右側方)に位置している。また、調整弁433の高さは、電磁弁432の高さよりも高い。調整弁433は、電磁弁432よりも中央側(この例では、左側方)に配置されている。より具体的には、調整弁433の右側端は、電磁弁432の右側端よりも、中央側(左側方)に位置している。
このように、バルブユニット430の上端を左右方向の中央から側方に向かって低くすることで、低背部410の上面410aが左右方向の中央から側方に向かって低くなる場合にも、低背部410にバルブユニット430を配置しやすい。
また、バルブユニット430の上端を左右方向の中央から側方に向かって低くすることで、上面410aが左右方向の中央から側方に向かって低くなる低背部410にバルブユニット430を配置する場合にも、バルブユニット430がケーシング400の上部(ケースカバー400b)に近づきすぎることを抑制できる。これにより、バルブユニット430から漏水した場合に、バルブユニット430から漏れた水がケーシング400の上部(ケースカバー400b)にかかることを抑制でき、バルブユニット430から漏れた水がケーシングの隙間(ケースプレート400aとケースカバー400bとの隙間)から機外に漏水することを抑制できる。
図5及び図6に表したように、便座200は、前後方向において低背部410の上面410aに沿って設けられている。そして、上記のように、バルブユニット430は、前後方向においてバルブユニット430の上端が低背部410の上面410aに沿うように設けられている。
このように、前後方向において低背部410の上面410aに沿うようにバルブユニット430の上端を後方から前方に向かって低くするとともに、便座200を前後方向において低背部410の上面410aに沿って設けることで、便座200からの熱をより効率的にバルブユニット430に伝えることができる。これにより、凍結によるバルブユニット430の破損をより確実に抑制することができる。
図4に表したように、便座200は、左右方向において低背部410の上面410aに沿って設けられている。そして、上記のように、バルブユニット430は、左右方向においてバルブユニット430の上端が低背部410の上面410aに沿うように設けられている。
このように、左右方向において低背部410の上面410aに沿うようにバルブユニット430の上端を左右方向の中央から側方に向かって低くするとともに、便座200を左右方向において低背部410の上面410aに沿って設けることで、便座200からの熱をより効率的にバルブユニット430に伝えることができる。これにより、凍結によるバルブユニット430の破損をより確実に抑制することができる。
図3及び図6に表したように、熱交換器ユニット440は、バルブユニット430よりも後方に配置されている。より具体的には、熱交換器ユニット440の前端は、バルブユニット430の前端よりも後方に位置する。また、熱交換器ユニット440の後端は、バルブユニット430の後端よりも後方に位置する。この例では、熱交換器ユニット440は、前後方向において制御部405とバルブユニット430との間に配置されている。また、熱交換器ユニット440の上下方向の長さH2は、バルブユニット430の上下方向の長さH1よりも大きい。
このように、熱交換器ユニット440をバルブユニット430よりも後方に配置することで、熱交換器ユニット440を高さの制約をより受けにくい位置に配置することができる。これにより、熱交換器ユニット440の上下方向の長さH2をバルブユニット430の上下方向の長さH1よりも大きくすることができ、熱交換器ユニット440の貯水量を多くすることができる。
また、熱交換器ユニット440を前後方向において制御部405とバルブユニット430との間に配置することで、制御部405とバルブユニット430との間の距離を大きくすることができる。これにより、バルブユニット430から漏水した場合に、バルブユニット430から漏れた水が制御部405にかかることをより確実に抑制できる。また、熱交換器ユニット440の上下方向の長さH2がバルブユニット430の上下方向の長さH1よりも大きい場合には、熱交換器ユニット440が壁になることで、バルブユニット430から漏れた水が制御部405にかかることをさらに確実に抑制できる。
図3及び図6に表したように、熱交換器ユニット440は、便座200のヒータ210の後端よりも後方に配置されている。より具体的には、熱交換器ユニット440の前端は、便座200のヒータ210の後端よりも後方に位置している。
制御部405は、例えば、熱交換器ユニット440が凍結しないように凍結抑制制御を行う。凍結抑制制御により熱交換器ユニット440は凍結しにくいため、バルブユニット430のように、便座200からの熱で凍結を抑制する必要がない。そのため、熱交換器ユニット440は、便座200のヒータ210の後端よりも後方に配置されていてもよい。このように、熱交換器ユニット440を便座200のヒータ210の後端よりも後方に配置することで、便座200の下方にバルブユニット430を配置するための空間を確保しやすくなる。これにより、便座200の下方の空間を有効活用することができ、ケーシング400をコンパクト化することができる。
図6に表したように、熱交換器ユニット440の前端は、例えば、低背部410に位置する。このように、熱交換器ユニット440の前端を低背部410に位置するようにすることで、熱交換器ユニット440の少なくとも一部を低背部410に配置することができる。これにより、熱交換器ユニット440をケーシング400の前方側に配置することができ、ケーシング400をよりコンパクト化することができる。
図3に表したように、熱交換器ユニット440とバルブユニット430との接続部435は、熱交換器ユニット440の前方側に配置されている。換言すれば、バルブユニット430は、熱交換器ユニット440の前方側で熱交換器ユニット440と接続されている。
このように、熱交換器ユニット440とバルブユニット430との接続部435を熱交換器ユニット440の前方側に配置することで、接続部435から漏水した場合に、接続部435から漏れた水が制御部405にかかることを抑制できる。換言すれば、接続部435と制御部405との間に熱交換器ユニット440が位置することで、熱交換器ユニット440が壁になり、接続部435から漏れた水が制御部405にかかることを抑制できる。
図5及び図6に表したように、低背部410の上面410aは、例えば、前後方向において上に凸の曲面である。低背部410の上面410aは、例えば、前後方向において複数の傾斜面を有していてもよい。この場合、低背部410の上面410aは、例えば、前方に向かって水平面に対する傾斜角度が大きくなるように構成される。
このように、低背部410の上面410aを前後方向において上に凸の曲面とすることで、低背部410のスペースをより広くすることができる。これにより、低背部410にバルブユニット430をより配置しやすくなる。
図5及び図6に表したように、バルブユニット430の少なくとも一部は、例えば、低背部410の前後方向の中央CL1よりも後方に配置される。換言すれば、低背部410の前後方向の中央CL1は、前後方向においてバルブユニット430と重なる。
このように、バルブユニット430の少なくとも一部を低背部410の前後方向の中央CL1よりも後方に配置することで、バルブユニット430を高さの制約をより受けにくい位置に配置することができる。
図9は、実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングの一部を模式的に表す平面図である。
図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングの一部を模式的に表す断面図である。
図11は、実施形態に係る衛生洗浄装置のケーシングの一部を模式的に表す斜視図である。
図9、図10(a)、図10(b)、及び図11では、ケースプレート400a上における水の流れを矢印で表している。
図9では、バルブユニット430、熱交換器ユニット440、制御部405、及びノズル473の位置を仮想線で表している。
図10(a)は、図9に示すD1-D2線による断面図である。図10(b)は、図9に示すE1-E2線による断面図である。
図9、図10(a)、図10(b)、及び図11に表したように、ケーシング400は、内底面に排水経路415を有する。排水経路415は、例えば、ケースプレート400aの上面に設けられる。ケーシング400の内底面(ケースプレート400aの上面)上の水は、排水経路415を通って便器800に排出される。
図9に表したように、排水経路415は、上下方向において制御部405と重ならない。排水経路415は、例えば、第1~第3領域415a~415cを有する。第1領域415aの少なくとも一部は、上下方向においてバルブユニット430と重なる。バルブユニット430から漏れた水は、第1領域415aを通って便器800に排出される。第2領域415bの少なくとも一部は、上下方向において熱交換器ユニット440と重なる。熱交換器ユニット440から漏れた水は、第2領域415bを通って便器800に排出される。第3領域415cの少なくとも一部は、上下方向においてノズル473と重なる。ノズル473から漏れた水は、第3領域415cを通って便器800に排出される。
第1領域415a及び第2領域415bは、制御部405の前方に位置する。より具体的には、第1領域415aの後端及び第2領域415bの後端は、制御部405の前端よりも前方に位置する。第1領域415aは、第2領域415bの前方に位置する。第3領域415cは、制御部405の側方に位置する。第3領域415cは、第1領域415a及び第2領域415bの側方に位置する。第3領域415cは、第1領域415a及び第2領域415bよりも左右方向の中央側に位置する。
図10(a)に表したように、排水経路415の第1領域415aには、左右方向の端部から中央側に向かって下方に傾斜する傾斜面が設けられている。同様に、第2領域415bには、左右方向の端部から中央側に向かって下方に傾斜する傾斜面が設けられている。第1領域415a及び第2領域415b上の水は、傾斜面に沿って、左右方向の中央側に向かって流れる。
また、図10(b)に表したように、排水経路415の第3領域415cには、後方から前方に向かって下方に傾斜する傾斜面が設けられている。第3領域415c上の水は、傾斜面に沿って、前方側に向かって流れる。
図9及び図11に表したように、ケースプレート400aの上面には、排水ガイド部416が設けられている。排水ガイド部416は、バルブユニット430の前方に設けられる。排水ガイド部416は、例えば、ケースプレート400aの上面から上方に延びる立面(リブ)である。ケースプレート400a上の水は、排水ガイド部416によって、排水ガイド部416よりも前方に流れないようにせき止められる。換言すれば、排水ガイド部416は、ケースプレート400a上の水を左右方向の中央側に導く。
図9及び図10(b)に表したように、ケーシング400は、底部に設けられた第1排水口417aと第2排水口417bとを有する。第1排水口417a及び第2排水口417bは、例えば、ケースプレート400aに設けられる。ケースプレート400a上の水は、第1排水口417a及び第2排水口417bを介して便器800に排出される。つまり、衛生洗浄装置100を便器800に設置した状態で、第1排水口417a及び第2排水口417bは、ボウル801の開口の内側に位置する。第1排水口417a及び第2排水口417bは、切り欠きであってもよい。
第1排水口417aは、ノズル473の近くに設けられる排水口である。第2排水口417bは、バルブユニット430の近くに設けられる排水口である。換言すれば、第1排水口417aとノズル473との間の距離は、第2排水口417bとノズル473との間の距離よりも短い。また、第2排水口417bとバルブユニット430との間の距離は、第1排水口417aとバルブユニット430との間の距離よりも短い。
このように、バルブユニットの近くに第2排水口417bを設けることで、バルブユニット430から漏れた水を、ノズル473の近くに設けられた第1排水口417aまで導かなくとも、バルブユニット430の近くに設けられた第2排水口417bから排出することができる。これにより、バルブユニット430から便器800までの排水経路415(第1領域415a)を短くすることができ、バルブユニット430から漏れた水をより容易に便器800に排出することができる。また、排水経路415を短くすることができるため、ケーシング400の上下方向の長さを小さくして、ケーシング400をコンパクト化することができる。
図12は、実施形態に係る衛生洗浄装置を模式的に表す平面図である。
図12は、衛生洗浄装置100を下方から見たときの平面図である。
図13~図16は、実施形態に係る衛生洗浄装置を模式的に表す断面図である。
図12~図16では、便座200を取り外した状態を表している。
図12、図13、図15、及び図16では、給水ホース15の位置を仮想線で表している。また、図12では、便器800の貫通孔810の位置を仮想線で表している。
図13は、図12に示すF1-F2線による断面図である。図14は、図12に示すG1-G2線による断面図である。図15は、図12に示すH1-H2線による断面図である。図16は、図12に示すJ1-J2線による断面図である。
図12~図16に表したように、ケーシング400は、底面400dから上方に向かって窪む凹部412を有する。ケーシング400の底面400dは、ケースプレート400aの下端に位置する面である。ケーシング400の底面400dは、例えば、衛生洗浄装置100を便器800に取り付けた状態で、便器800の上面と対向する面である。
図13に表したように、凹部412は、後方または側方に向かう側面412aと、上面412bと、を有する。凹部412の上面412bは、凹部412の上端に位置する面である。凹部412の上面412bは、ケーシング400の底面400dよりも上方に位置する。凹部412の深さは、給水ホース15の外径R1よりも大きい。換言すれば、凹部412の上面412bとケーシング400の底面400dとの間の上下方向の距離は、給水ホース15の外径R1よりも大きい。
給水接続部420は、凹部412の後方または側方に向かう側面412aに設けられる。給水接続部420は、後方または側方に開口する。つまり、給水接続部420は、水平方向に開口する。この例では、給水接続部420は、凹部412の後方に向かう側面412aに設けられており、後方に開口している。給水ホース15は、水平方向に開口する給水接続部420に対して、水平方向に直接接続されている。
このように、ケーシング400に底面400dから上方に向かって窪む凹部412を設け、給水接続部420を凹部412の後方または側方に向かう側面412aに設けることで、給水ホース15を給水接続部420から後方や側方に向かって延ばすことができる。これにより、便器800から取り外した衛生洗浄装置100を床や便器800の上に仮置きする際に、給水ホース15が床とケーシング400との間や便器800とケーシング400との間に挟まれてキンクすることを抑制できる。また、給水ホース15の反力によってケーシング400が傾くことを抑制できるため、仮置きしやすくなる。また、可撓性のある給水ホース15を用いることで、便器800に設けられた貫通孔810に給水ホース15を挿入する場合に、貫通孔810の位置が給水接続部420からずれていても、キンクを抑制しながら給水ホース15を取り回すことができる。さらに、給水ホース15を給水接続部420から後方や側方に向かって延ばすことができるため、衛生洗浄装置100を上下方向にコンパクト化しやすい。
また、水平方向に開口する給水接続部420に対して給水ホース15を水平方向に直接接続することで、給水ホース15と給水接続部420とを接続する給水管部材を設ける必要がない。これにより、部品数を減らすことができ、コストを削減することができる。
鉛直方向に貫通する貫通孔810を有する便器に衛生洗浄装置100を設置する場合、給水接続部420から水平方向に延びる給水ホース15を鉛直方向に曲げて、貫通孔810に挿入する。そのため、実施形態において、ケーシング400は、給水ホース15の一部を曲げて収納することができるホース収納部413を有する。ホース収納部413は、貫通孔810を有する便器800に設置する際に、給水ホース15がケーシング400の外周よりも外側に出ないように収納しつつ、給水ホース15を曲げることができる空間を有する。
このように、ケーシング400に給水ホース15の一部を曲げて収納することができるホース収納部413を設けることで、便器800に設けられる貫通孔810の位置によらず、容易に給水ホース15を貫通孔810に挿入することができる。これにより、多様な便器800の貫通孔810に対応させることができる。また、給水ホース15を給水接続部420に対して水平方向に接続することで、衛生洗浄装置100の高さを低くすることができる。また、ホース収納部413を設けることで、便器800から取り外した衛生洗浄装置100を床や便器800の上に仮置きする際に、給水ホース15が床とケーシング400との間や便器800とケーシング400との間に挟まれてキンクすることを抑制できる。
この例では、ホース収納部413は、凹部412である。つまり、ホース収納部413は、ケースプレート400aの外側に設けられている。実施形態において、ホース収納部413は、ケースプレート400aの内側に設けられていてもよい。また、上記のように、給水接続部420は、凹部412の後方または側方に向かう側面412aに設けられている。
このように、ケーシング400の底面400dから上方に向かって窪む凹部412をホース収納部413とし、給水接続部420を凹部412の後方または側方に向かう側面412aに設けることで、給水ホース15をケーシング400の内部で給水接続部420に接続する必要がないため、より容易に給水ホース15を給水接続部420に接続することができる。
図12に表したように、凹部412は、ケーシング400の側部に設けられる。より具体的には、凹部412は、ケーシング400の左右方向の中央CL2と重ならない位置に設けられる。凹部412は、例えば、ケーシング400を左右方向に3つの領域に等分した場合に、ケーシング400の左右方向の中央CL2を含まない領域(すなわち、側部の領域)に設けられる。
このように、凹部412をケーシング400の左右方向の中央CL2と重ならない位置に設けることで、ケーシング400の内部の左右方向の中央CL2付近に収納されるノズル473などの部品と凹部412が干渉することを抑制できる。これにより、凹部412において、給水ホース15を取り回すための十分な空間を設けることができる。
図13に表したように、給水接続部420の向く方向における凹部412の奥行きD2は、給水ホース15の外径R1の2倍よりも大きい。この例では、給水接続部420の向く方向は、後方である。この例では、奥行きD2は、凹部412の前端と後端との間の距離である。実施形態において、給水接続部420の向く方向は、側方(例えば、右側方)であってもよい。この場合、奥行きD2は、凹部412の左側端と右側端との間の距離である。
このように、給水接続部420の向く方向における凹部412の奥行きD2を、給水ホース15の外径R1の2倍よりも大きくすることで、給水ホース15を曲げて取り回す場合にも、給水ホース15を取り回すための十分な空間を設けることができる。
図15及び図16に表したように、凹部412の幅W2は、給水接続部420の向く方向に向かって広くなる。この例では、給水接続部420の向く方向は、後方である。この例では、幅W2は、凹部412の左右方向の長さである。つまり、この例では、凹部412の前端における左右方向の長さは、凹部412の後端における左右方向の長さよりも小さい。より具体的には、この例では、凹部412は、左右方向の長さが小さい前方部分と、前方部分の後方に設けられ左右方向の長さが前方部分よりも大きい後方部分と、を有する。実施形態において、給水接続部420の向く方向は、側方であってもよい。この場合、幅W2は、凹部412の前後方向の長さである。
このように、凹部412の幅W2を給水接続部420の向く方向に向かって広くすることで、給水ホース15を取り回すための十分な空間を確保しつつ、凹部412を小さくすることができる。これにより、ケーシング400の内部で他の部品を配置できるスペースを広くすることができる。また、ケーシング400をコンパクト化することができる。
図12に表したように、給水接続部420は、ケーシング400の前後方向の中央CL3よりも前方に設けられている。より具体的には、給水接続部420の前端は、ケーシング400の前後方向の中央CL3よりも前方に位置している。また、給水接続部420の後端は、ケーシング400の前後方向の中央CL3よりも前方に位置している。なお、給水接続部420の後端は、ケーシング400の前後方向の中央CL3よりも後方に位置していてもよい。つまり、給水接続部420は、ケーシング400の前後方向の中央CL3と重なる位置に設けられていてもよい。
このように、給水接続部420をケーシング400の前後方向の中央CL3よりも前方に設けることで、給水ホース15のキンクを抑制しながら給水ホース15を曲げるための十分な空間を確保することができる。これにより、給水接続部420よりも後方に配置される便器800の貫通孔810に対して、給水ホース15を容易に取り回すことができる。
図12及び図15に表したように、給水接続部420は、ケーシング400の側端400eに隣接する位置に設けられている。ケーシング400の側端400eと給水接続部420との左右方向の距離は、例えば、20mm以下である。
このように、給水接続部420をケーシング400の側端400eに隣接する位置に設けることで、ホース収納部413をケーシング400の側端400eに近づけることができる。これにより、貫通孔810を有さない便器800に設置する場合に、給水ホース15を取り回すための十分な空間を確保しつつ、ホース収納部413を小さくすることができる。これにより、ケーシング400の内部で他の部品を配置できるスペースを広くすることができる。また、ケーシング400をコンパクト化することができる。
貫通孔810を有する便器800に衛生洗浄装置100を取り付ける場合、給水接続部420は、例えば、便器800に衛生洗浄装置100を取り付けた状態で、貫通孔810が開口する位置から離れた位置に設けられる。より具体的には、給水接続部420は、例えば、便器800に衛生洗浄装置100を取り付けた状態で、上下方向において貫通孔810と重ならない位置に設けられる。
給水接続部420は、例えば、便器800に衛生洗浄装置100を取り付けた状態で、貫通孔810よりも前方に設けられる。また、給水接続部420は、例えば、便器800に衛生洗浄装置100を取り付けた状態で、貫通孔810よりも側方(側端400e側)に設けられる。給水接続部420と貫通孔810との間の距離は、例えば、給水ホース15の外径R1の2倍よりも大きい。
図12~図16に表したように、凹部412の側方には、カバー部材419が設けられている。カバー部材419は、着脱可能に設けられる。この例では、カバー部材419は、凹部412の後方及び側方を覆っている。カバー部材419は、例えば、凹部412の側方のみを覆うものであってもよい。
例えば、便器800に給水ホース15を挿入するための貫通孔810が設けられていない場合には、カバー部材419を取り外すことで、給水ホース15を凹部412の側方に取り回すことができる。一方、例えば、便器800に給水ホース15を挿入するための貫通孔810が設けられている場合には、カバー部材419を取り付けることで、凹部412の側方を隠蔽することができる。これにより、給水接続部420を使用者から見えない状態にすることができ、意匠性を向上させることができる。
また、カバー部材419を取り外すことで、ホース収納部413(凹部412)は、後方または側方の少なくとも一方に向かって開放される。つまり、給水接続部420の向く方向には、ケーシング400は設けられていない。
このように、ホース収納部413を後方または側方の少なくとも一方に向かって開放することで、給水ホース15をホース収納部413の後方または側方の少なくとも一方に延ばすことができる。これにより、便器800に貫通孔810が設けられていない場合にも、給水ホース15のキンクを抑制しながら給水ホース15を取り回すことができる。つまり、貫通孔810を有する便器800及び貫通孔810を有さない便器800のいずれにも衛生洗浄装置100を設置することができる。
また、給水ホース15を凹部412の後方または側方の少なくとも一方に延ばすことができるため、給水ホース15を取り回すための十分な空間を確保しつつ、凹部412を小さくすることができる。これにより、ケーシング400の内部で他の部品を配置できるスペースを広くすることができる。また、ケーシング400をコンパクト化することができる。
図12~図16に表したように、衛生洗浄装置100は、給水ホース15を正規の方向に導くガイド部414をさらに備える。ガイド部414は、例えば、給水ホース15の上方や左右方向への移動を規制することで、給水ホース15を正規の方向に導く。
このように、給水ホース15を正規の方向に導くガイド部414を設けることで、可撓性のある給水ホース15が給水接続部420に接続された状態でキンクするのを抑制することができる。
図13及び図15に表したように、ガイド部414は、例えば、凹部412の上面412bを含む。換言すれば、凹部412の上面412bは、例えば、ガイド部414として機能する。
このように、凹部412の上面412bにより給水ホース15を導くことで、給水ホース15が上方へと延びるのを押さえ、給水ホース15のキンクを抑制できる。
図15に表したように、ガイド部414は、カバー部材419と、カバー部材419に対向する凹部412の側面412cと、を含む。換言すれば、カバー部材419及び凹部412の側面412cは、例えば、ガイド部414として機能する。
このように、凹部412の側方に設けられるカバー部材419とカバー部材419に対向する凹部412の側面412cとにより給水ホース15を導くことで、給水ホース15を左右方向に曲げて接続する場合にも、容易に給水接続部420に接続することができる。
図13、図14、及び図16に表したように、制御部405は、ケーシング400の内部において、凹部412の上方に配置されている。より具体的には、制御部405の下端は、凹部412の上面412bよりも上方に位置する。また、制御部405は、上下方向において凹部412と重なる位置に設けられる。
このように、制御部405をケーシング400の内部において凹部412の上方に配置することで、例えば、制御部405をバルブユニット430よりも高い位置に配置することができる。これにより、例えば、バルブユニット430から漏水した際に、バルブユニット430から漏れた水が制御部405にかかることを抑制できる。
以上のように、実施形態によれば、バルブユニット430から漏水した場合に、バルブユニット430から漏れた水を容易に便器800に排出できる衛生洗浄装置100を提供できる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、衛生洗浄装置100などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 給水源、 15 給水ホース、 20 導水部、 21 おしり洗浄流路、 22 やわらか洗浄流路、 23 ビデ洗浄流路、 24 表面洗浄流路、 25 噴霧用流路、 100 衛生洗浄装置、 200 便座、 210 ヒータ、 300 便蓋、 400 ケーシング、 400a ケースプレート、 400b ケースカバー、 400d 底面、 400e 側端、 401 電源回路、 403 人体検知センサ、 404 着座検知センサ、 405 制御部、 410 低背部、 410a 上面、 411 高背部、 412 凹部、 412a 側面、 412b 上面、 412c 側面、 413 ホース収納部、 414 ガイド部、 415 排水経路、 415a~415c 第1~第3領域、 416 排水ガイド部、 417a、417b 第1、第2排水口、 419 カバー部材、 420 給水接続部、 430 バルブユニット、 431 ストレーナ、 432 電磁弁、 433 調整弁、 434 逆止弁、 435 接続部、 436 縮径部、 440 熱交換器ユニット、 442 流量センサ、 450 電解槽ユニット、 452 バキュームブレーカ、 454 圧力変調部、 471 流量調整部、 472 流路切替部、 473 ノズル、 474a おしり洗浄吐水口、 474b やわらか洗浄吐水口、 474c ビデ洗浄吐水口、 476 ノズル駆動部、 478 ノズル洗浄部、 479 噴霧ノズル、 500 操作部、 800 便器、 801 ボウル、 900 トイレ装置

Claims (6)

  1. 人体局部に向けて水を吐出するノズルと、
    給水源と前記ノズルとの間の管路上に設けられ、電磁弁を有するバルブユニットと、
    前記ノズル及び前記バルブユニットの動作を制御する制御部と、
    前記ノズル、前記バルブユニット、及び前記制御部を収納するケーシングと、
    前記給水源から前記ケーシングの内部に水を供給するための可撓性のある給水ホースと、
    前記給水ホースと前記バルブユニットとを接続する給水接続部と、
    を備え、
    前記ケーシングは、上方に向かって窪む凹部であって、前記給水ホースの一部を曲げて収納することができる前記凹部を有し、
    前記給水接続部は、前記凹部に設けられ、後方または側方に開口することを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 前記給水ホースを正規の方向に導くガイド部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. 前記凹部の後方または側方の少なくとも一方に設けられる着脱可能なカバー部材をさらに備え、
    前記カバー部材を取り外すことで、前記凹部の後方または側方の少なくとも一方に向かって開放されることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. 前記制御部は、前記ケーシングの内部において、前記凹部の上方に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  5. 前記給水接続部は、前記バルブユニットと一体に構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  6. 前記バルブユニットは、前記給水接続部の前方に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
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