以下、本発明の遊技機の第1実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。なお、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。また、後述の任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる又は並列に実行できる。
1.遊技機の構造
本発明の遊技機の第1実施形態であるパチンコ遊技機PY1について説明する。最初に、パチンコ遊技機PY1の構造について図1~図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機PY1の各部の左右上下方向は、そのパチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての(正面視の)左右上下方向のことである。また、「前方」は、パチンコ遊技機PY1から当該パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者に近づく方向とし、「後方」は、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者から当該パチンコ遊技機PY1に近づく方向とする。
図1に示すように、パチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2を備えている。遊技機枠2は、外枠22と、その外枠22に対して開閉可能な前扉23とを備えている。さらに、前扉23は、後述する遊技盤ユニットYUが取り付けられる遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aにヒンジ2Bを介して回転自在に支持される前枠23mと、を備える。前枠23mは遊技盤取付枠2Aに対して開閉が可能である。前枠23mには、透明板23tが取り付けられている。前枠23mが閉じられているとき、遊技盤取付枠2Aに取り付けられた遊技盤1と透明板23tとは対面する。よって、パチンコ遊技機PY1が遊技店に設置されると、当該パチンコ遊技機PY1の前方にいる遊技者は、透明板23tを通して、遊技盤1に形成された遊技領域6を視認することができる。透明板23tは、透明なガラス板や透明な合成樹脂板等を用いることができる。パチンコ遊技機PY1の前方から遊技領域6を視認可能であればよい。
前枠23mの前面の右下部には、遊技球を発射させるための回転操作が可能なハンドル72kが設けられている。ハンドル72kが操作された量(回転角度)が、遊技球を発射させるために遊技球に与えられる力(後述する発射装置72が発射ソレノイドに駆動させる量)の大きさ(発射強度)に対応付けられている。よって、遊技球は、ハンドル72kの回転操作に応じた発射強度で発射される。また、前枠23mの前面の下部中央には、前方に向けて大きく突出した下部装飾体36が設けられている。下部装飾体36の上面には、ハンドル72kに供給される遊技球を貯留するための上皿34が形成されている。また、下部装飾体36の正面の下部中央には、上皿34に収容しきれない余剰の遊技球を貯留するための下皿35が設けられている。
下部装飾体36の上面の上皿34より前方側には、操作可能な第1入力装置(以下「通常ボタン」)40が設けられている。通常ボタン40は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。また、前枠23mの表面の右縁部から前方に突出して形成されている右部装飾体32において、操作可能な第2入力装置(以下「特殊ボタン」)41が設けられている。特殊ボタン41は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。さらに、下部装飾体36の上面には、通常ボタン40の横の箇所に、セレクトボタン42(操作手段、入力手段)が設けられている。セレクトボタン42は、例えば、4方向(上下左右)の選択を可能とする十字キーである。
また、前枠23mの表面の上部から前方に突出して形成されている上部装飾体31の底面に、音を出力可能なスピーカ52が設けられている。スピーカ52は、左側に配置された左スピーカ52Lと、右側に配置された右スピーカ52Rと、からなる。また、前枠23mの右縁部と、下部装飾体36における正面の下皿35の左側および右側とに、発光可能な枠ランプ53が設けられている。さらに、前枠23mの左縁部および右縁部の上側には、遊技興趣を高めることを目的とする演出装置としての可動式の枠可動装置58が取り付けられている。枠可動装置58は、左側に配置された左枠可動装置58Lと、右側に配置された右枠可動装置58Rと、で構成される。
なお、遊技機枠2に設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
次に、遊技盤ユニットYUについて、主に図2~図5を用いて説明する。遊技盤ユニットYUは、遊技盤1と、遊技盤1の背面側に取り付けられた演出用ユニット1Uと、を有する。最初に、遊技盤1について説明する。遊技盤1は透明な合成樹脂板で構成されている。遊技盤1の略中央には正面視略円形の開口部1Aが形成されている。開口部1Aに沿って、遊技球が流下可能な遊技領域6を区画するための略リング状の内側壁部1Bが前方に突出して形成されている。また、内側壁部1Bの外側にも、遊技領域6を区画するための略リング状の外側壁部1Cが前方に突出して形成されている。
遊技盤1の前面には、内側壁部1B、外側壁部1Cなどで囲まれた遊技領域6が形成されている。すなわち、遊技盤1の前面が、内側壁部1Bおよび外側壁部1Cによって、遊技領域6とそれ以外の領域とに仕切られている。
遊技領域6は、ハンドル72kの操作によって発射された遊技球が流下可能な領域であり、パチンコ遊技機PY1で遊技を行うために設けられている。なお、遊技領域6には、多数の遊技くぎ(図示なし)が突設されている。遊技くぎは、遊技領域6に進入して遊技領域6を流下する遊技球を、後述する第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、ゲート13、第1大入賞口14、および、第2大入賞口15などに適度に誘導する経路を構成している。
遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1始動口11が形成された第1始動入賞装置11Dと、第2始動口12への入球を可能または不可能にさせる第2始動入賞装置(所謂「電チュー」)12Dと、が設けられている。
第1始動入賞装置11Dは不動である。そのため、第1始動口11は、遊技球の入球し易さが変化せずに一定(不変)である。遊技球の第1始動口11への入賞は、第1特別図柄(以下、「特図1」という)の抽選(後述の特図1関係乱数の取得と判定:以下、「特図1抽選」という)および特図1の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第1始動口11へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
電チュー12Dは、作動可能な電チュー開閉部材12kを備えている。電チュー開閉部材12kは、通常は(通常状態では)、第2始動口12への遊技球の入球が不可能もしくは極めて困難な閉鎖位置にある。そして、特別状態になると、第2始動口12への遊技球の入球が可能な開放位置に移動する。このように、電チュー開閉部材12kが開放位置に移動することを第2始動口12または電チュー12Dの「開状態」ともいい、開状態であるときだけ遊技球の第2始動口12への入球が可能となる。一方、電チュー開閉部材12kが閉鎖位置にあることを第2始動口12または電チュー12Dの「閉状態」ともいう。また、第2始動口12または電チュー12Dが「開状態」になることを「電チュー12Dが開放する」ともいい、電チュー12Dが「閉状態」になることを「電チュー12Dが閉鎖する」ともいう。
遊技球の第2始動口12への入賞は、第2特別図柄(以下、「特図2」という)の抽選(後述の特図2関係乱数の取得と判定:以下、「特図2抽選」という)および特図2の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第2始動口12へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な一般入賞口10が設けられている。遊技球が一般入賞口10へ入賞すると、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。遊技球のゲート13の通過は、普通図柄(以下、「普図」という)の抽選(すなわち普通図柄乱数の取得と判定:以下、「普図抽選」という)および普図の可変表示の契機となっている。補助遊技が実行されることによって電チュー12Dを開放する。すなわち、補助遊技は、電チュー12Dの開放を伴う遊技である。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1大入賞口14が形成された第1大入賞装置14D(以下、「通常AT14D」ともいう)が設けられている。
第1大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とに作動可能な通常AT開閉部材14kを備える。通常AT開閉部材14kの作動により第1大入賞口14が開閉する。通常AT開閉部材14kは、通常では第1大入賞口14を塞ぐ閉状態になっており、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することは不可能もしくは極めて困難である。通常AT開閉部材14kが開状態に作動すると、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することが可能になる。このように、通常AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球の第1大入賞口14への入球が可能となる。遊技球が第1大入賞口14へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球を第2始動口12へ誘導する誘導ステージ12gが設けられている。なお、誘導ステージ12gの上面を転動する遊技球は、第2始動口12の方へ向かって流下可能である。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第2大入賞口15が形成された第2大入賞装置15D(以下、「VAT15D」ともいう)が設けられている。第2大入賞装置15Dは、作動可能なVAT開閉部材15kを備えている。VAT開閉部材15kは、通常では第2大入賞口15を塞いでおり、遊技球が第2大入賞口15に入球することは不可能もしくは極めて困難である。VAT開閉部材15kは開状態をとることができる。VAT開閉部材15kが開状態であると遊技球の第2大入賞口15への入球が容易となる。一方、VAT開閉部材15kが第2大入賞口15を塞いでいる状態を「閉状態」ともいう。このように、VAT開閉部材15kの作動によって第2大入賞口15が開閉する。遊技球が第2大入賞口15へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
ここで、図3を用いて、第2大入賞装置15Dについて詳細に説明する。第2大入賞装置15Dの内部には、第2大入賞口15に入球した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させることが可能なゲート状の第2大入賞口センサ15aが設けられている。
第2大入賞口センサ15aの下流域には、遊技球が通過(進入)可能な特定領域16と非特定領域17とが設けられている。第2大入賞口センサ15aを通過した遊技球は、振分装置16Dによって、特定領域16か非特定領域17かに振り分けられる。振分装置16Dは、略矩形状の平板からなる振分部材16kと、振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sとを備えている。振分部材16kは、振分ソレノイド16sの駆動により、左右にスライド可能に構成されている。
振分ソレノイド16sが通電されていないとき、振分部材16kは特定領域16への遊技球の通過を妨げる第1状態(通過阻止状態:図3(A)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の左端よりやや右側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆う状態)にある。振分部材16kが第1状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過した後、特定領域16を通過することは不可能もしくは極めて困難であり、非特定領域17を通過する。この第2大入賞口15から非特定領域17まで流下する遊技球のルートを第1のルートという。
一方、振分ソレノイド16sが通電されているとき、振分部材16kは遊技球の特定領域16の通過(進入)を許容する第2状態(通過許容状態:図3(B)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の右端よりやや左側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆わず、特定領域16の直上が開放している状態)にある。振分部材16kが第2状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過したあと特定領域16を通過容易である。この第2大入賞口15から特定領域16まで流下する遊技球のルートを第2のルートという。
なお、基本的に、振分部材16kは第1状態で保持されている。すなわち、第1状態が、振分部材16kの通常の状態であるといえる。そして、所定のラウンド遊技(例えば10R)においてのみ、振分ソレノイド16sが通電され、第2状態に変化することができる。
特定領域16と非特定領域17には、各領域16、17を通過(進入)した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させる特定領域センサ16a、非特定領域センサ17aが設けられている。
なお、第1大入賞装置14Dおよび第2大入賞装置15Dは、遊技に支障をきたさない範囲で、一方だけを設けるようにすることが可能である。
また、遊技領域6の略最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6の外部へ排出する2つのアウト口19が設けられている。また、遊技盤1には、発光可能な盤ランプ54が設けられている。
ところで、遊技球が流下可能な遊技領域6は、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域(第2遊技領域)と、に分けることができる。遊技球が左遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「左打ち」という。一方、遊技球が右遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「右打ち」という。パチンコ遊技機PY1において、左打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第2流路R2という。第1流路R1および第2流路R2は、多数の遊技くぎなどによっても構成されている。
第1流路R1上には、第1始動口11と、2つの一般入賞口10と、が設けられている。よって、遊技者は、左打ちにより第1流路R1を流下するように遊技球を発射させることで、第1始動口11、または、一般入賞口10への入賞を狙うことができる。一方、第2流路R2上には、第2始動口12と、ゲート13と、第1大入賞口14と、第2大入賞口15と、が設けられている。よって、遊技者は、右打ちにより第2流路R2を流下するように遊技球を発射させることで、ゲート13の通過や、第2始動口12、第1大入賞口14、または、第2大入賞口15への入賞を狙うことができる。
なお、何れの入賞口(第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、第1大入賞口14、および第2大入賞口15)にも入球しなかった遊技球は、アウト口19へ誘導されて排出される。また、各入賞口への入賞による賞球数は、適宜に設定することが可能である。
また、遊技盤1の前面に形成された遊技領域6の下方の左隣(遊技領域6以外の部分)には表示器類8が配置されている。図4に示すように、表示器類8には、特図1を可変表示する特図1表示器81a、特図2を可変表示する特図2表示器81b、及び、普図を可変表示する普図表示器82が含まれている。また、表示器類8には、後述する特図1保留数(U1:特図1表示器81aによる特図1の可変表示が保留されている数)を表示する特図1保留表示器83a、および後述する特図2保留数(U2:特図2表示器81bによる特図2の可変表示が保留されている数)を表示する特図2保留表示器83bが含まれている。
特図1の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機に特図1抽選が行われると実行される。また、特図2の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機に特図2抽選が行われると実行される。なお、以下の説明では、特図1および特図2を総称して特図といい、特図1抽選および特図2抽選を総称して特図抽選という。また、特図1表示器81aおよび特図2表示器81bを総称して特図表示器81という。さらに、特図1保留表示器83aおよび特図2保留表示器83bを総称して特図保留表示器83という。
特図の可変表示は、特図抽選の結果を報知する。特図の可変表示では、特図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される特図(停止特図、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特図抽選によって複数種類の特図の中から選択された一つの特図である。停止特図が予め定めた特定の特図(特定の停止態様の特図すなわち大当たり図柄)である場合には、大入賞口(第1大入賞口14及び第2大入賞口15)を開放させる大当たり遊技(特別遊技の一例)が行われる。
特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成され、その点灯態様によって特図抽選の結果に応じた特図を表示する。例えば特図抽選の結果が大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)である場合には、特図表示器81は、「□□■■□□■■」(□:点灯、■:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDの点灯で構成される大当たり図柄を表示する。また、特図抽選の結果がハズレである場合には、特図表示器81「■■■■■■■□」というように一番右にあるLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。なお、特図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。よって、例えば、ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させてもよい。
また、特図の可変表示において、特図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特図の可変表示がなされる。特図の可変表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯する態様である。なお、特図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してよい。
ところで、パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。なお、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件が成立すること」に相当する。この各種乱数は、特図保留として後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。なお、以下において、第1始動口11への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特図1関係乱数」といい、第2始動口12への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特図2関係乱数」という。ここで、特図1関係乱数は、特図1保留として、特図保留記憶部105の中の特図1保留記憶部105aに記憶される。一方、特図2関係乱数は、特図2保留として、特図保留記憶部105の中の特図2保留記憶部105bに記憶される。特図1保留記憶部105aに記憶可能な特図1保留の数(特図1保留数)および特図2保留記憶部105bに記憶可能な特図2保留の数(特図2保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、特図1保留と特図2保留を総称して「特図保留」といい、特図1保留数と特図2保留数を総称して「特図保留数」という。また、特図1関係乱数と特図2関係乱数とを総称して「特図関係乱数」という。
パチンコ遊技機PY1では、遊技球が第1始動口11または第2始動口12へ入賞した後すぐに特図の可変表示が行われない場合、具体的には、特図の可変表示の実行中や大当たり遊技の実行中に入賞があった場合、その入賞に対する特図の可変表示(あるいは、特図抽選の権利)を留保することができる。特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特図の可変表示が可能となったときに消化される。すなわち、特図保留の消化とは、その特図保留に対応する特図関係乱数等を判定して、その判定結果を示すための特図の可変表示を実行することをいう。
そして、特図保留数は、特図保留表示器83に表示される。特図1保留表示器83aと特図2保留表示器83bのそれぞれは、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留数の分だけLEDを点灯させることにより特図保留数を表示することが可能である。
また、普図の可変表示は、普図抽選の結果を報知する。普図の可変表示では、普図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される普図(停止普図、可変表示の表示結果として導出表示される普図)は、普図抽選によって複数種類の普図の中から選択された一つの普図である。停止表示された普図が予め定めた特定の普図(所定の停止態様の普図すなわち当たり図柄)である場合には、第2始動口12(電チュー12D)を開放させる補助遊技が行われる。
普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普図抽選の結果に応じた普図を表示する。普図抽選の結果が当たりである場合には、普図表示器82は、「□□」(□:点灯、■:消灯)というように両LEDの点灯で構成される当たり図柄を表示する。また普図抽選の結果がハズレである場合には、「■□」というように右のLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお、普図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。
また、普図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普図の可変表示が行われる。普図の可変表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお、普図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してもよい。
パチンコ遊技機PY1では、遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行うための普通図柄乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この乱数は、普図の可変表示または補助遊技が実行されていないことを条件に、後述の普図保留記憶部106に記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数(普図保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、遊技球がゲート13を通過することにより取得された普通図柄乱数のことを「普図関係乱数」ともいう。
次に、図5を用いて、遊技盤1の背面に取り付けられた演出用ユニット1Uについて説明する。演出用ユニット1Uは、主に演出を行う複数の装置をユニット化したものである。演出用ユニット1Uには、画像表示装置50、第1盤可動装置(以下「盤上可動装置」)55、第2盤可動装置(以下「盤下可動装置」)56が搭載されている。
画像表示装置50は、例えば20インチの3D液晶ディスプレイ,ドット表示器,7セグ表示器等で構成され、図柄等を表示可能な表示部50aを具備する。
盤上可動装置55は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤上可動体55kを具備する。盤下可動装置56は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤下可動体56kを具備する。
図5(A)は、盤上可動体55kおよび盤下可動体56kが作動していない通常の待機状態(初期位置)で保持されている様子を概略化して表している。盤上可動装置55の駆動源が駆動すると、盤上可動体55kは下向きに移動(下降)し、盤下可動装置56の駆動源が駆動すると、盤下可動体56kは上向きに移動(上昇)する。このとき、画像表示装置50は下降した盤上可動体55kまたは上昇した盤下可動体56kに覆われ、画像表示装置50は視認困難となる。
なお、遊技盤ユニットYUに設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
2.遊技機の電気的構成
次に、図6~図7に基づいて、パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。図6~図7に示すように、パチンコ遊技機PY1は、特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、後述する遊技状態の設定、普図抽選、普図の可変表示、補助遊技などの遊技利益に関する制御(遊技の進行)を行う遊技制御基板(以下「主制御基板」)100、主制御基板100による遊技の進行に応じた遊技演出(特図変動演出、保留演出、大当たり遊技演出)、客待ち演出、通常ボタン40や特殊ボタン41の操作が有効な期間(操作有効期間)において操作を促す操作促進演出などの演出に関する制御を行う演出制御基板、以下「サブ制御基板」)120、および、遊技球の払い出しに関する制御などを行う払出制御基板170等を、遊技盤1の画像表示装置50よりさらに背面側に備えている。主制御基板100を、遊技の制御を行う遊技制御部と位置づけることができる。また、サブ制御基板120を、後述する画像制御基板140、ランプ制御回路151、および音声制御回路161とともに、演出の制御を行う演出制御部と位置づけることができる。なお、演出制御部は、少なくともサブ制御基板120を備え、演出手段(画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、および、可動装置55,56等)を用いた遊技演出、客待ち演出、および操作促進演出を制御可能であればよい。
また、パチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、主制御基板100、サブ制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。なお、第1実施形態の演出用RAM124には、後述する客待ち演出でのLOGOカットイン予告の設定されている信頼度、LOGOカットイン予告の当たり占有率、LOGO背景予告の設定されている信頼度、LOGO背景予告の設定されている当たり占有率、後述するテーブル作成処理(S4105)において、演出制御用マイコン121により作成された100通りのLOGOカットイン予告の振り分けテーブル(図32参照)と、後述するテーブル作成処理(S4105)において、演出制御用マイコン121により作成された100通りのLOGO背景予告の振り分けテーブル(図33参照)等が記憶される予告演出記憶部107(情報保存手段)とが設けられている。また、電源基板190には、電源スイッチ191が接続されている。電源スイッチ191のON操作またはOFF操作により、電源の投入と遮断とが切り換えられる。なお、主制御基板100の遊技用RAM104に対するバックアップ電源回路を主制御基板100に設けたり、サブ制御基板120の演出用RAM124に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けたりしてもよい。
図6に示すように、主制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン101(遊技制御手段、変動パターン選択手段)には、遊技の進行を制御するためのプログラムやテーブル等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM(Random Access Memory)104、および遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102が含まれている。
遊技用ROM103には、後述する主制御メイン処理やメイン側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。また、遊技用ROM103には、後述する大当たり判定テーブル、大当たり図柄種別判定テーブル、リーチ判定テーブル、特図変動パターン判定テーブル、先読み判定テーブル、大当たり遊技制御テーブル、当たり判定テーブル、普図変動パターン判定テーブル、補助遊技制御テーブルなどが格納されている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。また、遊技用RAM104には、前述した特図保留記憶部105や普図保留記憶部106などが設けられている。
また、主制御基板100には、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート部118、および遊技用RAM104に記憶されている情報を遊技用CPU102にクリアさせるためのRAMクリアスイッチ119が実装されている。
主制御基板100には、所定の中継基板(図示なし)を介して各種センサ類MSや各種アクチュエータ類MAが接続されている。そのため、主制御基板100には、各種センサ類MSが出力した信号が入力する。また、主制御基板100は、各種アクチュエータ類MAに信号を出力する。
主制御基板100に接続されている各種センサ類MSには、第1始動口11に入賞した遊技球を検知する第1始動口センサ、第2始動口12に入賞した遊技球を検知する第2始動口センサ、一般入賞口10に入賞した遊技球を検知する一般入賞口センサ、ゲート13を通過した遊技球を検知するゲートセンサ、第1大入賞口14に入賞した遊技球を検知する第1大入賞口センサ、第2大入賞口15に入賞した遊技球を検知する第2大入賞口センサ15a、特定領域16を通過(特定領域16に進入)した遊技球を検知する特定領域センサ16a、および、非特定領域17を通過(非特定領域17に進入)した遊技球を検知する非特定領域センサ17aが含まれている。各センサは、遊技球を検知すると、その検知内容に応じた信号を主制御基板100に出力する。なお、主制御基板100に接続されるセンサの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
また、主制御基板100に接続されている各種アクチュエータ類MAには、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動する電チューソレノイド、第1大入賞装置14Dの通常AT開閉部材14kを駆動する第1大入賞口ソレノイド、第2大入賞装置15DのVAT開閉部材15kを駆動する第2大入賞口ソレノイド、および、振分装置16Dの振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sが含まれている。なお、主制御基板100に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
さらに主制御基板100には、表示器類8(特図表示器81、普図表示器82、および、特図保留表示器83)が接続されている。これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
また主制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。なお、発射装置72には、ハンドル72k(図1参照)が含まれる。
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73や貸球払出装置74を用いて、賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される遊技球の数は、払出制御基板170に出力される。
また、発射装置72には、遊技者などの人のハンドル72k(図1参照)への接触を検知可能なタッチスイッチが設けられている。遊技者によるハンドル72kの操作があった場合には、タッチスイッチが遊技者のハンドル72kへの接触を検知し、検知信号を払出制御基板170に出力する。また、発射装置72には、ハンドル72kの回転角度(操作量)を検出可能な発射ボリュームつまみが接続されている。発射装置72は、発射ボリュームつまみが検出したハンドル72kの回転角度に応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイドを駆動させる。なお、パチンコ遊技機PY1においては、ハンドル72kへの回転操作が維持されている状態では、約0.6秒毎に1球の遊技球が発射されるようになっている。
また主制御基板100は、遊技の進行に応じて、サブ制御基板120に対し、遊技に関する情報を含んだ各種コマンドを送信する。サブ制御基板120は、主制御基板100から送られる各種コマンドに基づいて、主制御基板100による遊技の進行状況(遊技の制御内容)を把握することができる。なお、主制御基板100とサブ制御基板120との接続は、主制御基板100からサブ制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板100とサブ制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図7に示すように、サブ制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン121(演出制御手段)には、主制御基板100による遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、および演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122が含まれている。
また、演出用ROM123には、後述するサブ制御メイン処理、受信割り込み処理、および、サブ側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
また、サブ制御基板120には、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート部138、およびRTC(Real Time Clock)139が実装されている。RTC139は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測する。RTC139は、パチンコ遊技機PY1に、所定の島電源供給装置(図示なし)から電力が供給されているときにはその電力によって動作し、島電源供給装置から電力が供給されていないときには、電源基板190が備えるバックアップ電源回路192から供給される電力によって動作する。このため、RTC139は、パチンコ遊技機PY1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測することが可能である。なお、RTC139に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けてもよい。バックアップ電源回路には、コンデンサや内蔵電池(ボタン電池等)を含む回路を採用することができる。
サブ制御基板120には、画像制御基板140が接続されている。サブ制御基板120の演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、画像制御基板140の画像用CPU141に画像表示装置50の表示制御を行わせる。なお、サブ制御基板120と画像制御基板140との接続は、サブ制御基板120から画像制御基板140への信号の送信と、画像制御基板140からサブ制御基板120への信号の送信の双方が可能な双方向通信接続となっている。
画像制御基板140は、画像制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。また、画像制御基板140は、画像表示装置50に表示される画像のデータを記憶したCGROM145、CGROM145に記憶されている画像データの展開等に使用されるVRAM146、及び、VDP(Video Display Processor)144を備えている。勿論、これらの電子部品の全部又は一部がワンチップで構成されていてもよい。CGROM145には、例えば、画像表示装置50に表示される画像を表示するための画像データ(静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データ)が格納されている。
VDP144は、演出制御用マイコン121からの指令に基づき画像用CPU141によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM145から画像データを読み出してVRAM146内の展開領域に展開する。そして、展開した画像データを適宜合成してVRAM146内のフレームバッファに画像を描画する。そしてフレームバッファに描画した画像をRGB信号として画像表示装置50に出力する。これにより、種々の演出画像が表示部50aに表示される。
なお、ディスプレイリストは、フレーム単位で描画の実行を指示するためのコマンド群で構成されている。ディスプレイリストには、描画する画像の種類、画像を描画する位置、表示の優先順位、表示倍率、画像の透過率等の種々のパラメータの情報が含まれている。
演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声、楽曲、効果音等を出力する。
スピーカ52から出力する音声等の音声データは、サブ制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御回路161を、基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装し、そのROMに音声データを格納してもよい。また、スピーカ52を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音声データを格納してもよい。
また、サブ制御基板120には、所定の中継基板(図示なし)を介して、入力部となる各種スイッチ類、駆動源となる各種アクチュエータ類SA、各種ランプ類SLが接続されている。サブ制御基板120には、各種スイッチ類が出力した信号が入力する。また、サブ制御基板120は、各種アクチュエータ類SAに信号を出力する。また、サブ制御基板120は、主制御基板100から受信したコマンドなどに基づいて、ランプ制御回路151を介して各種ランプ類SLの点灯制御を行う。
サブ制御基板120に接続されている各種スイッチ類には、通常ボタン検出スイッチ40a、特殊ボタン検出スイッチ41aおよびセレクトボタン検出スイッチ42aが含まれている。通常ボタン検出スイッチ40aは、通常ボタン40が押下操作されたことを検出する。特殊ボタン検出スイッチ41aは、特殊ボタン41が押下操作されたことを検出する。セレクトボタン検出スイッチ42aは、セレクトボタン42が押下操作されたことを検出する。各検出スイッチ40a,41a,42aは、検出内容に応じた信号をサブ制御基板120に出力する。なお、サブ制御基板120に接続されるスイッチの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
サブ制御基板120に接続された各種アクチュエータ類SAには、盤上可動装置55,盤下可動装置56,枠可動装置58等を駆動するモータが含まれ、モータを駆動して、各可動装置に所定の動作を行わせることが可能である。詳細には演出制御用マイコン121は、各可動装置の動作態様を決める動作パターンデータを作成し、ランプ制御回路151を介して、各可動装置の動作を制御する。なお、サブ制御基板120に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
サブ制御基板120に接続された各種ランプ類SLには、枠ランプ53,盤ランプ54等が含まれ、各ランプを発光させる。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプの発光を制御する。なお、発光パターンデータの作成にはサブ制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
なお、ランプ制御回路151を基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに、各ランプの点灯制御、および、各可動装置の動作制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装して、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。また、サブ制御基板120に接続されるランプの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
3.遊技機による主な遊技
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な遊技について、図8~図15を用いて説明する。
3-1.普図に関わる遊技
最初に、普図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行う。普図抽選を行うと、普図表示器82において、普図の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行う。ここで、停止表示される普図には、当たり図柄とハズレ図柄とがある。なお、普図のハズレ図柄については、後述する特図のハズレ図柄と区別をするために「ハズレ普図」ともいう。当たり図柄が停止表示されると補助遊技が実行されて、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。一方、ハズレ普図が停止表示されると、補助遊技は行われず、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。また、以下において、普図の可変表示または補助遊技が行われていないときに遊技球がゲート13を通過することを「普図変動始動条件の成立」という。
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(普図抽選、普図の可変表示、補助遊技)を行うにあたり、普図変動始動条件の成立により、普図関係乱数を取得する。取得する普図関係乱数には、図8(A)に示すように、普通図柄乱数がある。普通図柄乱数は当たり判定を行うための乱数(判定情報)である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。
3-1-1.当たり判定
当たり判定は、図9(A)に示すような1または複数の当たり判定テーブルを用いて、当たりか否か(補助遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。当たり判定テーブルは、後述する遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、遊技状態には非時短状態と時短状態とが含まれ、当たり判定テーブルとして、非時短状態で用いる当たり判定テーブル(非時短用当たり判定テーブル)と、時短状態で用いる当たり判定テーブル(時短用当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。各当たり判定テーブルでは、当たり判定の結果である当たりとハズレに、普通図柄乱数の判定値(普通図柄乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した普通図柄乱数を当たり判定テーブルに照合して、当たりかハズレかの当たり判定を行う。そして、当たり判定の結果に基づいて、普図の可変表示を行うための普図変動パターン判定を行う。当たり判定の結果が当たりであると、基本的には、普図の可変表示で当たり図柄が停止表示される。一方、当たり判定の結果がハズレであると、基本的には、普図の可変表示でハズレ普図が停止表示される。また、当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
3-1-2.普図変動
普図変動パターン判定は、図9(B)に示すような1または複数の普図変動パターン判定テーブルを用いて、普図変動パターンを決定するための判定である。普図変動パターンとは、普図変動時間などの普図の可変表示に関する所定事項に関する識別情報である。
普図変動パターン判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、普図変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(非時短普図変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(時短普図変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各普図変動パターン判定テーブルには、普図変動パターン判定の結果である普図変動パターンが、停止される普図毎に1つ格納されている。すなわち、パチンコ遊技機PY1は、非時短状態においてと時短状態においてとで、普図変動時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態においては、ハズレの普図(ハズレ普図)を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定する。また、時短状態においては、ハズレ普図を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定する。この判定で決定された普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間の普図の可変表示が、普図表示器82で行われる。また、これら普図変動時間については、適宜に変更することが可能である。このように、当たり判定、および、普図変動パターン判定が行われることによって、普図表示器82において普図の可変表示が行われる。
3-1-3.補助遊技
補助遊技は、普図の可変表示で、表示結果(普図抽選の結果)として、当たり図柄が停止表示(導出)されると実行される。
補助遊技は、補助遊技を構成する要素(補助遊技構成要素)、すなわち、電チュー12Dが開放する回数、および各開放についての開放時間などの様々な要素が含まれている。そして、これらの各要素は、遊技状態に対応付けられている。パチンコ遊技機PY1は、遊技状態に基づいて、図9(C)に示すような1または複数の補助遊技制御テーブルを用いて補助遊技を制御する。補助遊技制御テーブルは、遊技状態に対応付けられている。各補助遊技制御テーブルには、補助遊技構成要素が格納されている。また、これらの各要素における開放回数や開放時間については、適宜に変更することが可能である。
パチンコ遊技機PY1は、非時短状態における補助遊技と時短状態における補助遊技とで、電チュー12Dの開放時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態における補助遊技では、第1の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが困難な時間(例えば0.08秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、非時短状態における補助遊技のことを「ショート開放補助遊技」ともいう。また、時短状態における補助遊技では、第1の開放時間よりも長い第2の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが容易な時間(例えば3.00秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、時短状態における補助遊技のことを「ロング開放補助遊技」ともいう。
3-2.特図に関わる遊技
次に、特図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第1始動口11に入賞すると、特図1抽選を行う。特図1抽選が行われると、特図1表示器81aにおいて、特図1の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特図1抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特図1には、大当たり図柄およびハズレ図柄がある。すなわち、特図1抽選の結果には大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると、大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
同様に、パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第2始動口12に入賞すると、特図2抽選を行う。特図2抽選が行われると、特図2表示器81bにおいて、特図2の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特図2抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特図2には、大当たり図柄、およびハズレ図柄がある。すなわち、特図2抽選の結果には、大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
なお、以下において、第1始動口11に遊技球が入賞することを「第1始動条件の成立」といい、第2始動口12に遊技球が入賞することを「第2始動条件の成立」という。また、「第1始動条件の成立」と「第2始動条件の成立」をまとめて「始動条件の成立」と総称する。また、特別図柄のハズレ図柄については、前述の普図のハズレ図柄と区別するために「ハズレ特図」ともいう。
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、遊技状態の設定)を行うにあたり、始動条件の成立により、特図関係乱数を取得し、当該乱数について種々の判定を行う。取得する特図関係乱数には、図8(B)に示すように、特別図柄乱数(大当たり乱数)、大当たり図柄種別乱数、リーチ乱数および特図変動パターン乱数がある。特別図柄乱数は大当たり判定を行うための乱数である。大当たり図柄種別乱数は大当たり図柄種別判定を行うための乱数である。リーチ乱数はリーチ判定を行うための乱数である。特図変動パターン乱数は特別図柄の変動パターン判定を行うための乱数である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。なお、乱数を判定情報と言うこともある。
3-2-1.大当たり判定
大当たり判定は、図10(A)に示すような1または複数の大当たり判定テーブルを用いて、大当たりか否か(大当たり遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。遊技状態には、通常確率状態と高確率状態とが含まれ、大当たり判定テーブルは、通常確率状態であるか高確率状態であるかに関連付けられている。すなわち、大当たり判定テーブルとして、通常確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(通常確率用大当たり判定テーブル)と、高確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(高確率用大当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各大当たり判定テーブルでは、大当たり判定の結果である大当たり、およびハズレに、特別図柄乱数の判定値(特別図柄乱数値)が振り分けられている。パチンコ遊技機PY1は、取得した特別図柄乱数を大当たり判定テーブルに照合して、大当たり、またはハズレの何れであるかを判定する。図10(A)に示すように、高確率用大当たり判定テーブルの方が、通常確率用大当たり判定テーブルよりも、大当たりと判定される特別図柄乱数判定値が多く設定されている。また、大当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
3-2-2.大当たり図柄種別判定
大当たり図柄種別判定は、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、図10(B)に示すような1または複数の大当たり図柄種別判定テーブルを用いて大当たり図柄の種別(大当たり図柄種別)を決定するための判定である。大当たり図柄の種別毎に、大当たりの内容、換言すれば、遊技者に付与される遊技特典などで構成される大当たりの構成要素を対応付けることが可能である。
大当たり図柄種別判定テーブルは、可変表示される特別図柄の種別、言い換えれば、当該大当たり図柄種別判定が起因する(当該大当たり図柄種別判定を発生させた)入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、大当たり図柄種別判定テーブルとして、特図1の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第1大当たり図柄種別判定テーブル)と、特図2の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第2大当たり図柄種別判定テーブル)と、を区別することが可能である。
大当たり図柄には複数種類の種別があり、各大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別判定の結果である大当たり図柄種別に、大当たり図柄種別乱数の判定値(大当たり図柄種別乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した大当たり図柄種別乱数を大当たり図柄種別判定テーブルに照合して、大当たり図柄の種別を判定する。そして、第1大当たり図柄種別判定テーブルおよび第2大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別乱数値が各種大当たり図柄に適宜に振り分けられている。また、大当たり図柄種別の振分率については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり図柄の種別については、適宜に増加したり減少したりすることが可能である。
例えば、図10(B)に示すように、特図1についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Xが50%、大当たり図柄Yが50%にし、特図2についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Zが100%にすることが可能である。このように、第1始動口11に遊技球が入賞して行われる特図1抽選と、第2始動口12に遊技球が入賞して行われる特図2抽選とで、大当たり図柄種別の振分率を異ならせることが可能である。
3-2-3.リーチ判定
リーチ判定は、大当たり判定の結果がハズレである場合に、図10(C)に示すような1または複数のリーチ判定テーブルを用いて、後述する特図変動演出でリーチを発生させるか否かを決定するための判定である。
リーチ判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、リーチ判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(非時短用リーチ判定テーブル)と、時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(時短用リーチ判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各リーチ判定テーブルでは、リーチ判定の結果である「リーチ有り(リーチを発生させる)」と「リーチ無し(リーチを発生させない)」に、リーチ乱数の判定値(リーチ乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得したリーチ乱数をリーチ判定テーブルに照合して、リーチ有りかリーチ無しか(リーチを発生させる否か)を判定する。図10(C)に示すように、非時短用リーチ判定テーブルと時短用リーチ判定テーブルとで、「リーチ有り(リーチを発生させる)」と判定されるリーチ乱数値の数を異ならせることが可能である。なお、以下において、大当たり判定の結果が「ハズレ」であることを前提に行われる「リーチ有り(リーチを発生させる)」のことを「リーチ有りハズレ」といい、「リーチ無し(リーチを発生させない)」のことを「リーチ無しハズレ」ということもある。
3-2-4.特図変動
特図変動パターン判定は、図11~図12に示すような1または複数の特別図柄の変動パターン判定テーブル(特図変動パターン判定テーブル)を用いて、特図の可変表示の変動パターン(特図変動パターン)を決定するための判定であり、大当たり判定の結果が大当たり、およびハズレの何れの場合にも行われる。特図変動パターンとは、特図変動時間や後述する特図変動演出の演出フロー(演出内容)などに関する所定事項を識別するための識別情報である。なお、特図変動パターンには、特図変動時間や特図変動演出の演出フロー(演出内容)の他、大当たり判定の結果とリーチ判定の結果に関する識別情報を含ませることが可能である。特図変動パターンとして、それぞれ識別情報が異なる複数種類の特図変動パターンを用いることが可能であり、その数は適宜に変更することが可能である。
特図変動パターン判定テーブルは、判定対象となる可変表示を行う特別図柄の種別、言い換えれば、当該特図変動パターン判定が起因する入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、特図変動パターン判定テーブルとして、特図1の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特図1変動パターン判定テーブル:図11)と、特図2の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特図2変動パターン判定テーブル:図12)と、を区別することが可能である。
そして、各特図変動パターン判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、特図1変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる特図1変動パターン判定テーブル(非時短用特図1変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特図1変動パターン判定テーブル(時短用特図1変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。一方、特図2変動パターン判定テーブルについても同様に、非時短状態のときに用いられる特図2変動パターン判定テーブル(非時短用特図2変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特図2変動パターン判定テーブル(時短用特図2変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。
また、遊技状態に関連付けられた各特図変動パターン判定テーブルは、さらに、大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果またはリーチ判定結果にも関連付けることが可能である。すなわち、非時短用特図1変動パターン判定テーブルおよび非時短用特図2変動パターン判定テーブルにはそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。同様に、時短用特図1変動パターン判定テーブルおよび時短用特図2変動パターン判定テーブルにもそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。
さらに、各リーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特図1保留数(U1)が0~2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルと、特図1保留数(U1)が3~4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。また、各リーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特図2保留数(U2)が0~2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルと、特図2保留数(U2)が3~4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。
そして、各特図変動パターン判定で決定された特図変動パターンに応じた特図変動時間の特図の可変表示が、特図表示器81で行われる。そして、特図の可変表示で、表示結果(特図抽選の結果)として、大当たり図柄が停止表示されると、即座に次の特図の可変表示が行われず、引き続いて、大当たり遊技が実行される。
また、各特図変動パターンには、図11~図12の表の右から2番目の欄に示すような特図変動演出の演出フローに関連付けることが可能である。
なお、図11~図12の表の一番右の欄に示すように、特図変動パターンについて、特図(大当たり判定結果)および特図変動演出の演出内容などに関連付けて名称を付すことがある。例えば、大当たりに係る特図変動パターンのことを「大当たり変動」という。一方、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるSPリーチが行われる特図変動パターンのことを「SPハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるLリーチが行われる特図変動パターンのことを「Lハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるNリーチで特図変動演出が終わる特図変動パターンのことを「Nハズレ変動」、リーチ無しハズレに係る特図変動パターンのことを「通常ハズレ変動」という。
3-2-5.先読み判定
パチンコ遊技機PY1は、取得した特図関係乱数に基づいて、図13に示すような1または複数の先読み判定テーブルを用いて先読み判定を行う。先読み判定には、例えば、特別図柄乱数が大当たり判定で大当たりと判定されるか否かの判定、大当たり図柄種別乱数が大当たり図柄種別判定で何れの大当たり図柄の種別に決定されるかの判定、特図変動パターン乱数が特図変動パターン判定で何れの特図変動パターンに決定されるかの判定、などがある。先読み判定テーブルは、その始動入賞に係る始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、第1始動口11に入賞した場合の先読み判定テーブル(第1先読み判定テーブル)と、第2始動口12に入賞した場合の先読み判定テーブル(第2先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
また、先読み判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(非時短用先読み判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(時短用先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
つまり、先読み判定テーブルには、非時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、非時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、を区別することが可能である。なお、先読み判定にどのような判定を含ませるかは適宜に変更可能である。
3-3.大当たり遊技
次に、大当たり遊技について説明する。大当たり遊技は、大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開閉を伴う複数回のラウンド遊技と、大当たり遊技が開始してから初回のラウンド遊技が開始されるまでのオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了してから大当たり遊技が終了するまでのエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はエンディングの開始によって終了する。また、OPやEDを設けないようすることが可能である。なお、以下において、所定回数目(所定の順番)のラウンド遊技を、単に「ラウンド」という。例えば、初回(1回目)のラウンド遊技のことを「1ラウンド(1R)」といい、10回目のラウンド遊技のことを「10ラウンド(10R)」という。
このような大当たり遊技を構成する要素(大当たり遊技構成要素)には、ラウンド遊技の回数、各回のラウンド遊技における大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開放回数、各開放が行われる大入賞口の種別および開放時間(開放パターン)、次回の開放まで閉鎖させる時間(閉鎖時間)、オープニングの時間(オープニング時間)、およびエンディングの時間(エンディング時間)などが含まれている。パチンコ遊技機PY1は、特図の停止表示後、図14に示すような1または複数の大当たり遊技制御テーブルを用いて大当たり遊技を制御する。大当たり遊技制御テーブルには、大当たり遊技毎に大当たり遊技構成要素が格納されている。大当たり遊技として、1種類又は複数種類の大当たり遊技を制御することが可能である。
例えば、図14に示すように、1Rから10Rまでは、最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、が行われる。そして、10R(最終ラウンド)では、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、が行われる。また、各ラウンド遊技では、予め定めた所定個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口センサに検知されると、大入賞口14,15の最大開放時間が経過する前であっても、ラウンド遊技を終了させる。
また、各要素における回数や時間については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり遊技を、第1大入賞口14および第2大入賞口15の両方を用いて行うことも一方だけを用いて行うことも可能である。
ここで、特定領域16について詳細に説明する。特定領域16は、振分部材16kによって、入賞不可能な閉状態と、入賞可能な開状態とをとるので、振分部材16kの作動態様は、特定領域16の開閉態様ということができる。以下において、振分部材16kの作動態様のことを「特定領域16の開閉態様」ともいう。このように、振分部材16kが一定の作動態様(特定領域16が一定の開閉態様)で制御されるが、振分部材16kの一定の作動態様(特定領域16の一定の開閉態様)と、大当たり遊技における第2大入賞口15の開閉態様との組み合わせで、大当たり遊技において遊技球を特定領域16に進入させることの困難性(容易性)が設定されることになる。なお、以下において、特定領域16が開状態にあることを「V開放」ともいう。
第2大入賞口の開放が開始してから15秒間、振分ソレノイド16sが通電され、振分部材16kが第2状態(図3(B))に制御される。よって、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことが容易である。一方、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことはほぼ不可能(困難)である。このように、大当たり遊技には、当該大当たり遊技中に、遊技球の特定領域16の通過(以下、「V通過」ともいう)が容易な第1開放パターン(Vロング開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、遊技球の特定領域16の通過が不可能又は困難な第2開放パターン(Vショート開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、を実行することが可能である。このように、Vロング開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vロング大当たり」という。一方、Vショート開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vショート大当たり」という。
3-4.遊技状態
次に、遊技状態について説明する。パチンコ遊技機PY1は、図15に示すように、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」、「高確率高ベース遊技状態」および「大当たり遊技状態」の何れかの遊技状態にすることが可能である。なお、「低確率低ベース遊技状態」を「低確低ベース状態」と、「低確率高ベース遊技状態」を「低確高ベース状態」と、「高確率低ベース遊技状態」を「高確低ベース状態」と、「高確率高ベース遊技状態」を「高確高ベース状態」と、それぞれ略称することができる。遊技状態を構成する状態として、大当たり判定において「大当たり」と判定される確率に係る状態と、電チュー12Dの開放の容易性に係る状態とがある。前者としては、通常確率状態と高確率状態とがある。一方、後者としては非時短状態と時短状態とがある。
通常確率状態は、「低確率低ベース遊技状態」または「低確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常の確率である状態である。高確率状態は、「高確率低ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常確率より高い高確率である状態である。従って、高確率状態は通常確率状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには通常確率状態が設定される。そして、大当たりに当選することによって通常確率状態から高確率状態に切り替えることが可能になる。例えば、大当たり遊技において遊技球が特定領域16を通過することによって高確率状態に切り替えることが可能である。また、大当たり図柄の種別によって高確率状態に切り替えることも可能である。高確率状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、高確率状態から通常確率状態に切り替えることが可能である。
非時短状態は、「低確率低ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」または「大当たり遊技状態」において設定される。時短状態は、「低確率高ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、非時短状態に比べて、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い遊技状態である。例えば、時短状態においては、非時短状態における電チュー12Dの開放時間(例えば0.08秒)よりも長い開放時間(例えば3.00秒)となる。また、時短状態では、特図変動時間の短い特図変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた特図変動パターン判定テーブルを用いて、特図変動パターン判定が行われるようにすることも可能である(図11~図12参照)。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
また、時短状態は、非時短状態に比べて、普図変動時間が短くなり易くすることが可能である。例えば、時短状態においては、非時短状態において決定される普図変動時間(30秒)よりも短い普図変動時間(5秒)が決定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおける普図抽選の実行回数が多い。
また、時短状態は、非時短状態に比べて、当たり判定で当たりと判定され易くすることが可能である。例えば、時短状態では、非時短状態で当たりと判定される確率(例えば6600/65536)よりも高い確率(例えば59936/65536)で当たりと判定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおいて当たり判定で当たりと判定される回数が多い。
このように時短状態では、非時短状態に比して、単位時間当たりの電チュー12Dの開放時間が長くなり、第2始動口12へ遊技球が頻繁に入賞し易くなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。そのため、ベースの高い時短状態では、所持する遊技球を大きく減らすことなく大当たり当選を狙うことができる。従って、時短状態は非時短状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。
パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには非時短状態が設定される。そして、例えば、大当たりに当選することによって時短状態が設定可能になる。時短状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、時短状態から非時短状態に変更することが可能である。
なお、時短状態では、非時短状態に比して、当たりに当選し易く、普図変動時間が短くなり易く、且つ、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い。普図に係る遊技について3つの点で、遊技者に有利に設定されている。しかし、この遊技者に有利に設定されている点はこれらの中の一部であってもよい。
なお、パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入された後の遊技状態は、通常確率状態且つ非時短状態が設定される「低確率低ベース遊技状態」である。この遊技状態を「通常遊技状態」ともいう。なお、「大当たり遊技状態」では、当たり判定は行われるが大当たり判定は行われないため、大当たり遊技の開始に伴って、非時短状態が設定される。また、遊技状態については、前述した遊技状態の全てを用いることも一部だけを用いることも可能である。
4.遊技機による主な演出
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な演出について、図16~図22を用いて説明する。
4-1.演出モード
最初に、演出モードについて説明する。演出モードは、演出の区分(あるいは、上位概念的な属性)のことである。パチンコ遊技機PY1は、演出モードとして、客待ち演出モード、通常演出モードと、確変演出モード、時短演出モードおよび大当たり演出モードを設定することが可能である。
客待ち演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」および「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われていないときに設定可能であり、特図変動演出が行われていない待機状態であることを示す演出モードである。客待ち演出モードが設定されているときに客待ち演出(以下、デモ演出ということもある)が行われる。客待ち演出では、例えば、図16(A-1)に示すように、表示部50aにおいて、パチンコ遊技機PY1の演出に関する設定(音量調整、後述するLOGO演出(特定演出)の振り分けカスタム等)を行うための選択待機画像G200が表示される。演出に関する設定は、スピーカ52から出力される音の音量設定と、表示部50aに表示されるLOGOカットイン予告の信頼度のカスタマイズと、表示部50aに表示されるLOGOカットイン予告の当たり占有率のカスタマイズと、表示部50aに表示されるLOGO背景予告の信頼度のカスタマイズと、表示部50aに表示されるLOGO背景予告の当たり占有率のカスタマイズとがある。その他、表示部50aの輝度設定(「光量設定」)等が含まれても良い。また、図16(A-2)に示すように、選択待機画像200とは異なる客待ちデモ画像G202も表示されることがある。客待ちデモ画像G202は、パチンコ遊技機PY1における主人公等が登場する等、パチンコ遊技機PY1の特徴等を用いた演出が可能な画像である。これにより、客待ち演出モードにおける興趣性を高め、パチンコ遊技機PY1を、設置された遊技場で目立たせることが等が可能となっている。
通常演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」または「高確率低ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能であり、非時短状態であることを示す演出モードである。通常演出モードには、例えば、図16(B-1)に示すように、表示部50aにおいて昼間の山の景色を表す背景画像(昼間通常用背景画像G102)が表示される第1通常演出モードと、図16(B-2)に示すように、表示部50aにおいて夕方の山の景色を表す背景画像(夕方通常用背景画像G103)が表示される第2通常演出モードと、図16(B-3)に示すように、表示部50aにおいて夜間の山の景色を表す背景画像(夜間通常用背景画像G104)が表示される第3通常演出モードと、があり、大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われることを1つの条件として切り替えられる。さらに、第1~第3通常演出モードのそれぞれには、特図変動演出において、リーチが成立する前の通常前段演出モードと、リーチが成立した後の通常後段演出モードと、がある。通常前段演出モードでは、表示部50aにおいて、昼間通常用背景画像G102、夕方通常用背景画像G103および夜間通常用背景画像G104の何れかが表示されるが、通常後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。また、「高確率低ベース遊技状態」においてのみ設定される特殊演出モードを設けても良い。
確変演出モードは、「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、高確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。確変演出モードでは、例えば、図16(B-4)に示すように、表示部50aにおいて宇宙を表す背景画像(確変用背景画像G105)が表示される。さらに、確変演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の確変前段演出モードと、リーチが成立した後の確変後段演出モードと、がある。確変前段演出モードでは、表示部50aにおいて、確変用背景画像G105が表示されるが、確変後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
時短演出モードは、「低確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、通常確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。時短演出モードでは、例えば、図16(B-5)に示すように、表示部50aにおいて空を表す背景画像(時短用背景画像G106)が表示される。さらに、時短演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の時短前段演出モードと、リーチが成立した後の時短後段演出モードと、がある。時短前段演出モードでは、表示部50aにおいて、時短用背景画像G106が表示されるが、時短後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
大当たり演出モードは、「大当たり遊技状態」において大当たり遊技が行われているときに設定可能な演出モードであり、大当たり遊技が行われていることを示す演出モードである。大当たり演出モードでは、例えば、大当たり遊技におけるオープニング中には、図16(C-1)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技の開始を示唆するオープニング画像G107や「右打ち」を促す右打ち画像G108が表示される大当たりオープニング演出が行われる。大当たり遊技におけるラウンド中には、図16(C-2)に示すように、表示部50aにおいて、ラウンド数を示すラウンド画像G109や払い出された賞球数を示唆する賞球数画像G110が表示されるラウンド演出が行われる。大当たり遊技におけるエンディング中には、図16(C-3)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技後に設定される演出モードを示唆するエンディング画像G111や払い出された総賞球数を示唆する総賞球数画像G112が表示される大当たりエンディング演出が行われる。
なお、演出モードの種類については、適宜に変更または追加することが可能である。
4-2.特図変動演出
次に、特図変動演出(単に「変動演出」とも言う)について説明する。パチンコ遊技機PY1は、特図の可変表示が開始されると、特図の可変表示に係る特図変動パターンおよび特図抽選結果(大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果、リーチ判定結果、および、特図変動パターン判定結果)などに基づいて、特図変動演出を実行する。特図変動演出では、表示部50aにおいて、所定の背景画像に重畳的に、演出図柄の変動表示が行われる。演出図柄は、例えば1~9の数字図柄で構成され、演出図柄の変動表示では、特図の可変表示の開始に伴って演出図柄が変動し、特図の可変表示の終了に伴って演出図柄が停止する。すなわち、特図変動時間、演出図柄の変動表示が行われた後に、当該変動が停止して、演出図柄の停止表示が行われる。そして、演出図柄の停止表示によって特図抽選の結果が報知される。
なお、特図変動演出では、演出図柄の変動表示以外に、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、通常ボタン40、特殊ボタン41などの様々な演出装置を用いた他の演出を行うことが可能である。この場合、演出図柄の停止表示後も、他の演出を継続して行うことが可能である。
4-2-1.演出図柄表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、図17(A)に示すように、表示部50aを水平方向に3つに略均等に分けた左側、中央および右側それぞれに、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、および右演出図柄領域50b3を設けることが可能である。左演出図柄領域50b1は、特図変動演出における演出図柄の停止表示のときに、左演出図柄EZ1を表示する領域である。同様に、中演出図柄領域50b2および右演出図柄領域50b3は、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3を表示する領域である。
また、図17(A)に示すように、表示部50aの上端部の左端(左上隅)の一区画に、小図柄領域50cを設けることが可能である。小図柄領域50cは、特図の可変表示が行われているときに小図柄KZ1,KZ2,KZ3を変動表示する領域である。小図柄KZ1,KZ2,KZ3は、例えば、1~9の数字図柄で構成される。
なお、図17(A)において、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cは二点鎖線で明示されているが、これは左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cの範囲を表すために記載したものであり、実際には表示されていない。
4-2-2.通常変動
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出において、先ず通常変動を行うことが可能である。通常変動は、特図の可変表示が開始されたことを示唆する演出として機能する。
特図の可変表示が開始されると、例えば、図17(A)に示すように、表示部50aにおいて、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3が停止表示されていると共に、左小図柄KZ1、中小図柄KZ2および右小図柄KZ3が停止表示されており、特図の可変表示が行われておらず、特図の可変表示を待機している状態から、図17(B)に示すように、その開始に伴って演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。なお、図17中の「↓」は、図柄の変動表示中であることを示している。そして、この特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「通常ハズレ変動」の場合には、図17(C-1)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが異なる停止態様で仮停止してから、図17(D)に示すように、ハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。ハズレを示唆する停止態様には、「1・1・2」や「2・4・6」など、左右の図柄が同一ではない停止態様が複数種類ある。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」などのリーチ有りの特図変動パターンの場合には、図17(C-2)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同じ停止態様(所謂リーチ目)で仮停止して、リーチが成立する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示は継続して行われ、特図変動パターンに応じたリーチ演出が行われる。なお、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止順序や停止態様は、適宜に変更することが可能である。
4-2-3.Nリーチ
パチンコ遊技機PY1は、通常変動においてリーチが成立するとNリーチを行うことが可能である。Nリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性があることを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
Nリーチでは、図18(A)に示すように、リーチが成立した状態が所定時間(例えば、10秒)維持され、図18(B)に示すように、中演出図柄EZ2の変動速度が徐々に減速していく。そして、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」の場合には、図18(C-1)に示すように、リーチハズレを示唆する停止態様(所謂リーチハズレ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もリーチハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。リーチハズレを示唆する停止態様には、「7・6・7」や「5・3・5」など、左右の図柄が同一且つ中の図柄が左右の図柄と異なる停止態様が複数種類ある。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「N大当たり変動」の場合には、図18(C-2)に示すように、大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。大当たりを示唆する停止態様には、「7・7・7」や「2・2・2」など、左右中の図柄が同一の停止態様が複数種類ある。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、Nリーチの演出内容は、中演出図柄EZ2が徐々に減速することに限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
4-2-4.SPリーチ
パチンコ遊技機PY1は、Nリーチの後にSPリーチを行うことが可能である。SPリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性が、Nリーチよりも高いことを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
SPリーチでは、Nリーチの後に、例えば、図19(A)に示すように、表示部50aにSPリーチ専用の背景画像(SPリーチ用背景画像G113)が表示され、表示部50aの中央にSPリーチが開始されたことを表す画像(SPリーチ開始タイトル画像)G1が表示される。その後、図19(B)に示すように、SPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われる。そして、SPリーチ専用演出の最終局面を迎えると、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SP大当たり変動」の場合には、図19(C-1)に示すように、表示部50aに、大当たりを示唆する演出(例えば、主人公キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SPハズレ変動」の場合には、図19(C-2)に示すように、ハズレを示唆する演出(例えば、敵キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチハズレを示唆する停止態様で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、SPリーチの演出内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
ここで、各リーチに対する演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示す態様で停止される可能性(大当たり期待度)について詳細に説明する。各リーチに対する大当たり期待度は、大当たり判定の結果に基づく実行確率によって定められる。例えば、Nリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には10%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とした場合、SPリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には4%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とすれば、SPリーチの大当たり期待度を、Nリーチの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。また、SPリーチとしてSPリーチAとSPリーチBとを実行可能にし、SPリーチAの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には20%とした場合、SPリーチBの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には30%とすれば、SPリーチBの大当たり期待度を、SPリーチAの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。このように、大当たり判定の結果に応じた実行確率を適宜に設定することで、大当たり期待度を設定することが可能である。
4-3.保留アイコン表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、図20(A)に示すように、4つの表示領域からなる保留アイコン表示領域50dを設けることが可能である。保留アイコン表示領域50dは、第1表示領域50d1、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4で構成され、特図1保留数または特図2保留数に応じて、各表示領域50d1,50d2,50d3,50d4に、保留アイコンHAを表示することが可能である。例えば、特図1保留数が『1』の場合には、第1表示領域50d1に保留アイコンHAが表示され、特図1保留数が『2』の場合には、第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示される。
また、保留アイコン表示領域50dの近傍に、図20(A)に示すように、1つの表示領域からなる当該アイコン表示領域50eを設けることが可能である。当該アイコン表示領域50eは、特図変動演出が開始されることに応じて、保留アイコンHAと同じまたは異なる当該アイコンTAを表示することが可能である。
なお、保留アイコン表示領域50dを構成する表示領域の数については、適宜に変更することが可能である。また、保留アイコン表示領域50dを、特図1保留数および特図2保留数の両方を表示する表示領域とすることも一方だけを表示する表示領域とすることも可能である。
4-3-1.保留演出
パチンコ遊技機PY1は、遊技球が第1始動口11または第2始動口12に入賞することに応じて、保留演出を行うことが可能である。保留演出は、特図1保留または特図2保留の数を遊技者に報知することが可能である。
保留演出では、特図1保留数が『0』のときに遊技球が第1始動口11に入賞すると、特図変動演出が開始され、例えば、図20(B)に示すように、当該アイコン表示領域50eに当該アイコンTAが表示される。そして、特図変動演出中に更に2個の遊技球が第1始動口11に入賞すると、図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示され、特図1保留数が『2』であることが遊技者に報知される。その後、特図変動演出が終了し、新たな特図変動演出が開始されると、図20(D)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1に表示されていた保留アイコンHAが、当該アイコン表示領域50eに移動して当該アイコンTAとして表示され、保留アイコン表示領域50dの第2表示領域50d2に表示されていた保留アイコンHAが、第1表示領域50d1に移動して表示され、特図1保留数が『1』であることが遊技者に報知される。
4-4.予告演出
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出中の任意のタイミングで予告演出を行うことが可能である。予告演出は、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、入力装置40,41等を用いた演出であり、大当たり判定の結果や特図変動パターン判定の結果を示唆することが可能である。
4-4-1.可動体演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、可動装置55,56,58を用いた可動体演出を行うことが可能である。可動体演出は、可動装置55,56,58を作動させる演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
可動体演出では、例えば、NリーチからSPリーチに発展する際に、図21(A)に示すように、盤上可動装置55および盤下可動装置56が作動し、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、遊技者から見て、表示部50a上に重なるように移動して、SPリーチに発展することが示唆される。このとき、表示部50aの盤上可動体55kおよび盤下可動体56kと重なっていないスペースにはエフェクト画像が表示される。その後、図21(B)に示すように、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、通常の待機状態(初期位置)に戻ってSPリーチに発展する。なお、可動体演出については、SPリーチへの発展示唆に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。また、可動体演出における可動装置の作動内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
4-4-2.操作演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた操作演出を行うことが可能である。操作演出は、遊技者が通常ボタン40や特殊ボタン41を操作する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
操作演出では、例えば、SPリーチにおいて、特殊ボタン41の押下操作が有効な期間(ボタン操作有効期間)が発生し、このボタン操作有効期間の発生に伴って、図22(A)に示すように、特殊ボタン41の操作を促す演出(ボタン操作促進演出)が行われる。ボタン操作促進演出において、表示部50aに、ボタン操作促進画像G3が表示される。ボタン操作促進画像G3は、特殊ボタン41を模した画像(特殊ボタン画像G31)と、特殊ボタン41の操作態様(すなわち、押下操作)を表す画像(押下操作画像G32)と、ボタン操作有効期間の残り時間を表す画像(操作有効期間残り時間画像G33)と、を含む。なお、操作有効期間残り時間画像G33は、おおむね曲線状のプログレスバーからなり、時間の経過に伴って、遊技者が操作有効期間の残り時間を容易に理解できるように変化する。その後、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が押下操作されることに応じて、または、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が操作されることなくボタン操作有効期間が経過した後、図22(B)に示すように、盤上可動装置55が作動し、遊技者から見て、盤上可動体55kが表示部50a上に重なるように移動して、大当たり期待度が示唆される。なお、操作演出については、盤上可動装置55の作動に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
4-4-3.先読み演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、特図抽選が行われていない特図1保留または特図2保留に対する先読み演出を行うことが可能である。先読み演出は、特図1保留または特図2保留に対する特図抽選の抽選結果を事前に示唆するための演出として機能する。
先読み演出では、例えば、特図1保留に対する先読み判定の結果が「大当たり」の場合、図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dに通常は「〇」で表示される保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。また、先読み判定の結果が「ハズレ」の場合に、所謂ガセ演出として、保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。なお、先読み演出は、特図1保留および特図2保留の両方または一方に対して行うことが可能である。また、保留アイコンHAの表示態様の変化に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。例えば、特図変動演出における演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止態様を変化させることも可能である。
4-5.客待ち演出
パチンコ遊技機PY1は、客待ち演出モードが設定されているときに、客待ち演出を行うことが可能である。客待ち演出は、電源投入後の特図変動が開始される前や、特図変動後に所定時間、次の特図変動が開始されなかった場合等に行われることがある。客待ち演出は、例えば、特図変動後の次の特図変動が所定時間行われなかった場合、図23に示すように行われる。本形態では客待ち演出により表示される待機画像が基本的には、4段階にわたって変化するようになっている。
図23(A)には、表示部50aにおいて、特図変動演出における演出図柄EZの停止表示が、昼間通常用背景画像G102にてなされた状態(図柄停止画像)を示している。なお、左上部の領域では小図柄KZも併せて停止表示されている。
図23(B)には、選択待機画像G200が表示された状態を示している。選択待機画像G200は、セレクトボタン42の上方向ボタン又は下方向ボタンを押下操作すればLOGO演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や当たり占有率のカスタマイズを行うための振り分けカスタム演出に移行することを示す待機画像である。また選択待機画像G200は、セレクトボタン42の左方向ボタン又は右方向ボタンを押下操作すれば設定音量を変更できることを示す待機画像でもある。なお、停止表示された演出図柄EZ及び小図柄KZも併せて示されている。
図23(C)には、ホールコード対応画像G201が表示された状態を示している。ホールコード対応画像G201は、主人公キャラを示すと共に、ホールコード情報に対応した遊技場の名称を示す待機画像である。ホールコード情報は、各遊技場に対応した所定桁数の数字を入力されたことにより表示可能な情報である。
図23(D)には、客待ちデモ画像G202が表示された状態を示している。本形態の客待ちデモ画像G202は、本パチンコ遊技機PY1における主人公キャラと敵キャラとの戦いを示す待機画像である。この客待ちデモ画像G202は、遊技場でどの遊技機で遊技しようかと迷っている遊技者に、本パチンコ遊技機PY1を適切にアピール可能なものとなっている。
そして、本形態では、図23に示すように、特図変動演出が終了し、演出図柄EZの停
止表示が所定時間(約30秒)継続した場合(図23(A)参照)、選択待機画像G200を表示する(図23(B)参照)。また、選択待機画像G200を所定時間(約30秒)表示した場合、次に、ホールコード対応画像G201を表示する(図23(C)参照)。さらに、ホールコード対応画像G201を所定時間(約30秒)表示した場合、次に、客待ちデモ画像G202を表示する(図23(E)参照)。そして、客待ちデモ画像G202を所定時間(約30秒)表示した場合、次に、選択待機画像G200を表示する(図23(B)参照)。
すなわち、図23に示すように、本形態の客待ち演出は、特図変動が行われない期間において、選択待機画像G200を表示可能な選択待機デモ演出、ホールコード対応画像G201を表示可能なホールコード対応デモ演出、客待ちデモ画像G202を表示可能な特定デモ演出を、この順で繰り返して実行することが可能である。なお、客待ち演出中に特図変動が開始された場合には、客待ち演出を終了し、特図変動演出を実行可能である。
5.遊技制御用マイコン101による遊技の制御
次に図24~図27に基づいて遊技制御用マイコン101による遊技の制御について説明する。なお、以下において説明する遊技制御用マイコン101による遊技の制御において登場するカウンタ、タイマ、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。
[1.主制御メイン処理]
主制御基板100に備えられた遊技制御用マイコン101は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、遊技用ROM103から図23に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では、まず、電源投入時処理(S001)を行う。電源投入時処理では、遊技用RAM104へのアクセスの許可設定、遊技用CPU102の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定等が行われる。
電源投入時処理に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、図8(A)および図8(B)に示した種々の乱数のカウンタ値を1加算して更新する。各乱数のカウンタ値は上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数のカウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数のうちの少なくとも一部は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期で遊技用CPU102に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、メイン側タイマ割り込み処理(S005)は4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による種々の乱数のカウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに遊技用CPU102に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[2.メイン側タイマ割り込み処理]
次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。図24に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板100の遊技用RAM104に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板120や払出制御基板170等に出力する。
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、遊技制御用マイコン101は、例えば、下皿35の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号を取り込み、下皿満杯データとして遊技用RAM104の出力バッファに記憶する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、図23の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、図8(A)および図8(B)に示した各種乱数のカウンタ値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、遊技制御用マイコン101は、センサ検出処理(S104)を行い、続いて普通動作処理(S105)を行い、さらに特別動作処理(S106)を行う。センサ検出処理、普通動作処理および特別動作処理については後述する。
特別動作処理(S106)に次いで、振分装置16Dを制御するための振分装置制御処理を行う(S107)。
次に、遊技制御用マイコン101は、その他の処理(S108)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S108)としては、電源が断たれる際の電源断監視処理、遊技用RAM104に設けられているタイマの更新などが行われる。また、その他の処理(S108)として、遊技者に賞球を払い出す払出制御処理が行われる。払出制御処理では、各入賞口への遊技球の入賞に応じて、賞球要求信号を払出制御基板170に送信する。つまり、払出制御基板170は、賞球要求信号に基づいて、賞球を払い出す。
そして、遊技制御用マイコン101は、次に遊技用CPU102に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002~S004の処理を繰り返し実行し(図23参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)を実行する。遊技制御用マイコン101は、再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)において、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にて遊技用RAM104の出力バッファにセットされたコマンド等を出力する。
[2-1.センサ検出処理]
センサ検出処理(S104)では、一般入賞口センサ処理、ゲートセンサ処理、第2始動口センサ処理、第1始動口センサ処理、第1大入賞口センサ処理、第2大入賞口センサ処理、特定領域センサ処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
一般入賞口センサ処理では、一般入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じて、一般入賞口センサ用コマンドを生成する。
ゲートセンサ処理では、ゲートセンサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、普通図柄乱数カウンタのカウンタ値が示す普通図柄乱数を取得し、取得した普通図柄乱数を、遊技用RAM104に設けられた普図保留記憶部106に記憶する。なお、普図保留記憶部106に普通図柄乱数が所定数(例えば4個)記憶されている場合には、新たに取得された普通図柄乱数は記憶されない。また、当該処理の結果に応じて、ゲートセンサ用コマンドを生成する。
第2始動口センサ処理では、第2始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特図2関係乱数を取得し、取得した特図2関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特図2保留記憶部105bに記憶する。特図2保留記憶部105bは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特図2関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特図2関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得された特図2関係乱数は記憶されない。また、取得した特図2関係乱数と第2先読み判定テーブルとを用いて第2先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特図2保留記憶部105bに記憶されている特図2関係乱数の数(特図2保留数)を表す特図2保留数コマンドおよび第2先読み判定の結果を表す第2始動入賞コマンドを含む第2始動口センサ用コマンドを生成する。
第1始動口センサ処理では、第1始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特図1関係乱数を取得し、取得した特図1関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特図1保留記憶部105aに記憶する。特図1保留記憶部105aは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特図1関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特図1関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得した特図1関係乱数は記憶されない。また、取得した特図1関係乱数と第1先読み判定テーブルとを用いて第1先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特図1保留記憶部105aに記憶されている特図1関係乱数の数(特図1保留数)を表す特図1保留数コマンドおよび第1先読み判定の結果を表す第1始動入賞コマンドを含む第1始動口センサ用コマンドを生成する。
第1大入賞口センサ処理では、第1大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第1大入賞口センサ用コマンドを生成する。
第2大入賞口センサ処理では、第2大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第2大入賞口センサ用コマンドを生成する。
特定領域センサ処理では、特定領域センサによって遊技球が検出されたか否か判定する。また、当該処理の結果に応じて、特定領域センサ用コマンドを生成する。
[2-2.普通動作処理]
普通動作処理(S105)では、普通図柄待機処理、普通図柄変動処理、普通図柄確定処理、補助遊技制御処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
普通図柄待機処理は、普図の可変表示および補助遊技が行われていない待機中に行われる処理である。普通図柄待機処理では、普図保留記憶部106に記憶された普通図柄乱数に基づいて当たり判定を行う。また、現在の遊技状態に基づいて普図変動パターン判定を行って普図変動パターンを決定する。そして、当たり判定および普図変動パターンの結果に関する情報を含む普図変動開始コマンドを生成する。それから、決定した普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間に基づいて、普図の可変表示を普図表示器82に開始させる。
普通図柄変動処理は、普図の可変表示中に行われる処理である。普通図柄変動処理では、実行中の普図の可変表示が開始してから普図変動時間が経過することに応じて、当たり判定結果に基づいて普図の停止表示を行う。そして、普図の可変表示の終了を示す普図変動停止コマンドを生成する。
普通図柄確定処理は、普図が停止表示しているときに行われる処理である。普通図柄確定処理では、実行中の普図の停止表示が開始してから所定の停止時間(例えば、0.8秒)が経過することに応じて、停止表示している普図が当たり図柄であるか否かを判定する。当たり図柄が停止表示していれば、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を開始させ、補助遊技の開始を示す補助遊技開始コマンドを生成する。
補助遊技制御処理は、補助遊技が行われているときに行われる処理である。補助遊技制御処理では、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を制御する。また、当該処理の結果に応じて、補助遊技制御用コマンドを生成する。
[2-3.特別動作処理]
特別動作処理(S106)では、図26に示すように、特図表示器81および大入賞装置(第1大入賞装置14Dおよび第2大入賞装置15D)に関する処理を4つの段階に分け、それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4」を割り当てている。そして、遊技制御用マイコン101は、「特別動作ステータス」が「1」である場合には(S1301でYES)、特別図柄待機処理(S1302)を行い、「特別動作ステータス」が「2」である場合には(S1301でNO、S1303でYES)、特別図柄変動中処理(S1304)を行い、「特別動作ステータス」が「3」である場合には(S1301,S1303で共にNO、S1305でYES)、特別図柄確定処理(S1306)を行い、「特別動作ステータス」が「4」である場合には(S1301,S1303,S1305の全てがNO)、特別電動役物処理(S1307)を行う。なお特別動作ステータスは、初期設定では「1」である。
特別図柄待機処理(S1302)では、始動口センサ検出処理(図27参照)にて取得した大当たり乱数等の乱数値を所定の判定テーブル(図10,図11,図12参照)を用いて判定する。そして、大当たり抽選の結果を報知するための特別図柄の変動表示を開始して、特別動作ステータスを「2」にセットする。特別図柄待機処理(S1302)については後に詳述する。
特別図柄変動中処理(S1304)では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、経過したら特別図柄を停止表示するとともに、変動停止コマンドを出力バッファにセットして、特別動作ステータスを「3」にセットする。
特別図柄確定処理(S1306)では、停止した特別図柄が大当たり図柄か否かを判定して、大当たり図柄であれば、特別電動役物処理を実行するために特別動作ステータスを「4」にセットする。このときに大当たりのオープニングコマンドを出力バッファにセットする。大当たり図柄でなければ、再び特別図柄待機処理を実行するために特別動作ステータスを「1」にセットする。なお、特別図柄確定処理(S1306)では、高確率状態の制御期間を管理するために、確変フラグがONであれば確変カウンタの値を1ディクリメントして「0」になれば確変フラグをOFFする。また、時短状態(つまりは高ベース状態)の制御期間を管理するために、時短フラグがONであれば時短カウンタの値を1ディクリメントして「0」になれば時短フラグをOFFする。また、特別動作ステータスを「4」にする際に、確変フラグや時短フラグがONであればOFFに戻す。つまり、大当たり遊技中は低確低ベース状態に制御される。
特別電動役物処理(S1307)では、当選した大当たりの種類に応じた所定の開放パターン(開放時間や開放回数、図19参照)に従って第1大入賞口14及び第2大入賞口15を開放させる大当たり遊技(特別遊技)を行う。特別電動役物処理(S1307)については後に詳述する。
[2-3-1.特別図柄待機処理]
特別図柄待機処理(S1302)では、図27に示すように、まず、第2始動口12の保留球数(即ち特図2保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1401)。特図2保留球数が「0」である場合(S1401でYES)、即ち、第2始動口12への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶がない場合には、第1始動口11の保留球数(即ち特図1保留球数)が「0」であるか否かを判定する(S1407)。そして、特図1保留球数も「0」である場合(S1407でYES)、即ち、第1始動口11への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶もない場合には、客待ち待機フラグがONか否かを判定し(S1415)、ONであれば本処理を終え、ONでなければ、客待ちコマンドを出力バッファにセットするとともに(S1416)、客待ち待機フラグをONにする(S1417)。
ステップS1401において特図2保留球数が「0」でない場合(S1401でNO)、即ち、第2始動口12への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図2の保留情報)が1つ以上ある場合には、特図2大当たり判定処理(S1402)及び特図2変動パターン選択処理(S1403)を行う。
特図2大当たり判定処理(S1402)では、大当たり乱数値を読み出して、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブル(図10(A)参照)に基づいて、大当たりの当否判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、当たり種別乱数値を読み出して、当たり種別判定テーブル(図10(B)参照)に基づいて当たり種別を判定する。そして、当たり種別に応じた特図停止図柄データを遊技用RAM104に設けた特図バッファにセットする。当否判定の結果が「ハズレ」であれば、ハズレ図柄に応じた特図停止図柄データを特図バッファにセットする。
特図2変動パターン選択処理(S1403)では、変動パターン乱数値を読み出して、特図変動パターン判定テーブル(図12参照)に基づいて変動パターンを選択する。なおこの処理では、上述した当否判定の結果が「ハズレ」であった場合には、リーチ乱数値を読み出してリーチ判定テーブル(図10(C)参照)に基づいて、リーチ有りハズレの変動パターンにするのか、リーチ無しハズレの変動パターンにするのかを決定する。
なお図12に示すように、変動パターンが決まれば変動時間も決まる。また、リーチになる場合にそのリーチがノーマルリーチとなるのかスーパーリーチ(SPリーチ)となるのかも決まる(図12の備考欄参照)。SPリーチとは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチであり、当選期待度(大当たり当選に対する期待度)がノーマルリーチよりも高くなるようにテーブルの振分率が設定されている。本形態では、SPリーチはノーマルリーチを経て発展的に実行される。
図27に戻り、特図2変動パターン選択処理(S1403)に続いて遊技制御用マイコン101は、特図2保留球数を1ディクリメントする(S1404)。そして、特図2保留記憶部105bにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、特図2保留記憶部105bにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1405)。このようにして、第2特図保留が保留された順に消化されるようにしている。
続いて遊技制御用マイコン101は、特図2変動開始処理(S1406)を実行する。特図2変動開始処理(S1406)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをセットして、第2特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図2変動開始処理(S1406)でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンドともいう)には、特図2大当たり判定処理(S1402)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図2変動パターン選択処理(S1403)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。その後、遊技制御用マイコン101は、客待ち待機フラグがONか否かを判定し(S1413)、ONであれば客待ち待機フラグをOFFして(S1414)本処理を終え、ONでなければステップS1414を実行することなく本処理を終える。
また、特図2保留球数が「0」であるが特図1保留球数が「0」でない場合(S1401でYES且つS1407でNO)、即ち、特図2の保留情報はないが、第1始動口11への入賞に起因して取得した乱数カウンタ値群の記憶(特図1の保留情報)が1つ以上ある場合には、特図1大当たり判定処理(S1408)及び特図1変動パターン選択処理(S1409)を行う。特図1大当たり判定処理(S1408)は、特図2大当たり判定処理(S1402)と同様の処理であるため説明を省略する。また、特図1変動パターン選択処理(S1409)は、特図2変動パターン選択処理(S1403)と同様の処理であるため説明を省略する。
次に遊技制御用マイコン101は、特図1保留球数を1ディクリメントする(S1410)。そして、特図1保留記憶部105aにおける各種カウンタ値の格納場所(記憶領域)を、現在の位置から読み出される側に一つシフトするとともに、特図1保留記憶部105aにおける保留4個目に対応する記憶領域(読み出される側から最も遠い記憶領域)をクリアする(S1411)。このようにして、第1特図保留が保留された順に消化されるようにしている。
続いて遊技制御用マイコン101は、特図1変動開始処理(S1412)を実行する。特図1変動開始処理(S1412)では、特別動作ステータスを「2」にセットするとともに変動開始コマンドをセットして、第1特別図柄の変動表示を開始する。なお、特図1変動開始処理(S1412)でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンドともいう)には、特図1大当たり判定処理(S1408)でセットされた特図停止図柄データの情報や特図1変動パターン選択処理(S1409)でセットされた変動パターンの情報(変動時間の情報を含む情報)が含まれている。その後、遊技制御用マイコン101は、客待ち待機フラグがONか否かを判定し(S1413)、ONであれば客待ち待機フラグをOFFして(S1414)本処理を終え、ONでなければステップS1414を実行することなく本処理を終える。
上記のように本形態では、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合(S1401でYESの場合)に限って行われる。すなわち第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。そして本形態では、第2特図保留に基づく抽選の方が、第1特図保留に基づく抽選よりも、遊技者にとって利益の大きい大当たりに当選しやすくなっている。
[2-3-2.特別図柄変動中処理]
特別図柄変動中処理(S1304)は、特図の可変表示中に行われる処理である。特別図柄変動処理では、特図変動時間が経過することに応じて、特図表示器81に、特図の可変表示を終了させるとともに、大当たり判定の結果に応じた特図を停止表示させる。大当たり判定の結果が大当たりであれば、大当たりを示す大当たり図柄を停止表示させ、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを示すハズレ図柄を停止表示させる。そして、特図の可変表示の終了を示す特図変動停止コマンドを生成する。
[2-3-3.特別図柄確定処理]
特別図柄確定処理(S1306)は、特図が停止表示しているときに行われる処理である。特別図柄確定処理では、現在停止表示している特図が大当たり図柄である場合には、大当たり遊技状態に移行させる。そして、大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンドを生成する。オープニングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ高確率状態を終了させる場合には、通常確率状態を設定する。そして、通常確率状態への移行を示す高確率終了コマンドを生成する。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ時短状態を終了させる場合には、非時短状態を設定する。そして、非時短状態への移行を示す時短終了コマンドを生成する。
[2-3-4.大当たり遊技制御処理]
特別電動役物処理(S1307)は、大当たり遊技制御処理と、遊技状態設定処理とが行われる。大当たり遊技制御処理は、大当たり遊技状態において行われる処理である。大当たり遊技制御処理では、大当たり遊技制御テーブルを用いて、大当たり遊技を行う。大当たり遊技状態への移行後、オープニング時間または閉鎖時間の経過に応じて、各ラウンド遊技を開始する。そして、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技コマンドを生成する。また、最終のラウンド遊技を終了させることに応じて、エンディングを開始する。そして、大当たり遊技の終了を示すエンディングコマンドを生成する。エンディングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。
[2-3-5.遊技状態設定処理]
遊技状態設定処理は、大当たり遊技状態が終了する際に行われる処理である。遊技状態設定処理では、通常確率状態から高確率状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に高確率状態を設定する。高確率状態の継続期間を制限する場合には、高確率状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく高確率状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、高確率状態の設定を示す高確率設定コマンドを生成する。また、非時短状態から時短状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に時短状態を設定する。時短状態の継続期間を制限する場合には、時短状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく時短状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、時短状態の設定を示す時短設定コマンドを生成する。
なお、遊技制御用マイコン101が各処理において生成するコマンドは、適宜に追加または変更することが可能である。
6.演出制御用マイコン121による演出の制御
次に、図28および図29に基づいて演出制御用マイコン121による演出の制御について説明する。なお、以下の演出制御用マイコン121による演出の制御の説明において登場するカウンタ、タイマ、フラグ、バッファ等は、演出用RAM124に設けられている。
[1.サブ制御メイン処理]
サブ制御基板120に備えられた演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、図28に示したサブ制御メイン処理のプログラムを演出用ROM123から読み出して実行する。同図に示すように、サブ制御メイン処理では、最初に、電源投入に応じた電源投入時処理を行う(S4001)。電源投入時処理では、例えば、演出用CPU122の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。
次に、割り込みを禁止し(S4002)、乱数シード更新処理を実行する(S4003)。乱数シード更新処理(S4003)では、種々の演出に関する判定を行うための種々の演出判定用乱数カウンタの値を更新する。なお、演出判定用乱数には、特図変動パターンを決定するための特図変動演出パターン決定用乱数、種々の予告演出(LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)など)を決定するための予告演出決定用乱数、演出図柄の停止態様を決定する演出図柄決定用乱数等がある。種々の演出についての演出判定用乱数カウンタの更新方法は、一例として、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理においても同様である。
乱数シード更新処理が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4004)。コマンド送信処理では、サブ制御基板120の演出用RAM124内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板140に送信する。コマンドを受信した画像制御基板140は、受信したコマンドに従って、表示部50aに画像を表示する(画像による種々の演出を実行する)。また、サブ制御基板120は、画像制御基板140によって行われる種々の演出とともに、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させたり(音声による種々の音演出を実行したり)、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53、および盤ランプ54を発光させたり(発光による種々の発光演出を実行したり)、可動装置55,56,58を作動させたり(動作による種々の可動体演出を実行したり)する。
演出制御用マイコン121は続いて、割り込みを許可する(S4005)。以降、ステップS4002~ステップS4005をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4010)、および、サブ側タイマ割り込み処理(S4011)の実行が可能となる。
受信割り込み処理(S4010)は、主制御基板100から送られた各種のコマンドが演出制御用マイコン121に入力される度に実行される。受信割り込み処理(S4010)では、演出制御用マイコン121は主制御基板100の出力処理(S101)により送信されてきて受信した各種のコマンドを演出用RAM124の受信バッファに格納する。この受信割り込み処理は、他の割り込み処理(S4011)に優先して実行される。
[2.サブ側タイマ割り込み処理]
サブ側タイマ割り込み処理(S4011)は、サブ制御基板120に所定の周期(例えば、1msec周期)の割り込みパルスが入力される度に実行される。サブ側タイマ割り込み処理(S4011)では、図29に示すように、入力処理(S4101)、発光データ出力処理(S4102)、可動装置制御処理(S4103)、ウォッチドッグタイマ処理(S4104)、テーブル作成処理(S4105)、受信コマンド解析処理(S4106)、演出タイマ更新処理(S4107)、音声制御処理(S4108)、演出用データ作成処理(S4109)を順次行う。
入力処理では、通常ボタン検出スイッチ40aや、特殊ボタン検出スイッチ41aや、セレクトボタン検出スイッチ42aなどの遊技者が操作可能な操作部に対する操作を検出する。また、入力処理では、通常ボタン検出スイッチ40a、特殊ボタン検出スイッチ41a、セレクトボタン検出スイッチ42aからの検知信号に基づいてスイッチデータ(エッジデータ及びレベルデータ)を作成する。発光データ出力処理では、後述する演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、画像による演出等に合うタイミングなどで枠ランプ53、および盤ランプ54などのランプを発光させるべく、発光データをランプ制御回路151に出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、発光データに従って枠ランプ53、および盤ランプ54などを所定の発光態様で発光させる。可動装置制御処理では、演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、所定のタイミングで可動装置55,56,58などの可動装置を動作させる可動体演出を行うべく、駆動データを出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、駆動データに従って、可動装置55,56,58などを所定の動作態様で動作させる可動体演出を行う。ウォッチドッグタイマ処理では、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行う。
受信コマンド解析処理では、受信割り込み処理(S4010)によって演出用RAM124の受信バッファに格納されたコマンドを解析し、そのコマンドに応じた処理(例えば演出の選択や演出モードの設定、コマンドのセット等)を行う。演出タイマ更新処理では、各演出に関する時間を計測するためのタイマを更新する。音声制御処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、音声データ(スピーカ52からの音声の出力を制御するデータ)の作成と音声制御回路161への出力が行われる。演出用データ作成処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、演出用データの作成が行われる。
7.LOGO予告演出
本実施形態のパチンコ遊技機PY1における特徴点に関して、さらなる詳細な説明を以下に加える。第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、特図変動演出の実行中にLOGO予告演出が実行される場合がある。ここでLOGO予告演出とは、主人公キャラクタであるLOGOが表示部50aに表示される予告演出の1種である。LOGO予告演出には、LOGOカットイン予告(第1特定演出、示唆演出)と、LOGO背景予告(第2特定演出)とがある。
また、本実施形態のパチンコ遊技機PY1では、客待ち演出にて、LOGOカットイン予告の信頼度(信頼度)や、LOGOカットイン予告の当たり占有率(占有率)や、LOGO背景予告の信頼度(信頼度)や、LOGO背景予告の当たり占有率(占有率)を、セレクトボタン42と通常ボタン40の操作によって、遊技者の好みに合った信頼度や当たり占有率とを指定して、演出制御用マイコン121により設定可能である点が特徴点である。
ここで、信頼度(第1割合、設定値、信頼度)とは、所定の演出(例えば、LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行されたときに、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理(S1408)、特図2大当たり判定処理(S1402))による判定の結果が大当たりである確率を示している。また、当たり占有率(第2割合、設定値、当たり占有率)とは、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理(S1408)、特図2大当たり判定処理(S1402))による判定の結果が大当たりである場合に、所定の演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行される確率を示している。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、LOGOカットイン予告の信頼度とLOGO背景予告の信頼度は、それぞれ10段階(「10%」、「20%」、「30%」、「40%」、「50%」、「60%」、「70%」、「80%」、「90%」、または「100%」)のうちから、いずれかに設定可能である。さらに、LOGOカットイン予告の当たり占有率とLOGO背景予告の当たり占有率についても、それぞれ10段階(「10%」、「20%」、「30%」、「40%」、「50%」、「60%」、「70%」、「80%」、「90%」、または「100%」)のうちから、いずれかに設定可能である。これにより、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、LOGOカットイン予告信頼度や当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度や当たり占有率を、遊技者の好みに合わせて、演出制御用マイコン121により細かく設定することが可能となっている。
8.第1実施形態の特図1変動パターン
第1実施形態の遊技制御用マイコン101は、特図変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理(S1409)、特図2変動パターン選択処理(S1403)、図27参照)において、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理(S1408)、特図2大当たり判定処理(S1402)、図27参照)で行った大当たり判定の結果、リーチ判定の結果、および特図変動パターン乱数に基づいて、特図変動パターンを決定する。大当たりであると判定された場合に、特図変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理(S1409)、特図2変動パターン選択処理(S1403)、図27参照)において、遊技制御用マイコン101により選択可能な特図変動パターンの数は「1000」となっている。また、ハズレであると判定された場合に、特図変動パターン選択処理(特図1変動パターン選択処理(S1409)、特図2変動パターン選択処理(S1403)、図27参照)において、遊技制御用マイコン101により選択可能な特図変動パターンの数は「1000」となっている。
次に、図30を用いて、一部抜粋した非時短状態の特図1変動パターン判定テーブルを説明する。なお、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、特図変動パターンの数が多いため、図30では、非時短状態の特図1変動パターン判定テーブルの一部を抜粋したものを示している。
第1実施形態の遊技制御用マイコン101は、非時短状態にて特図1大当たり判定処理(S1408)で大当たり当選と判定したときには、特図1変動パターンとして、P01」、「P71」、「P72」、「P02」、または「P03」を決定することが可能である。何れの特図1変動パターンに決定するかは、特図変動パターン乱数によって振り分けられる。なお、特図1変動パターンの振分率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
また、第1実施形態の遊技制御用マイコン101は、非時短状態にて特図1大当たり判定処理(S1408)でハズレと判定した場合であって、リーチ判定の結果が「リーチ有り」である場合には、特図1変動パターンとして、「P04」、「P73」、「P74」、「P05」、または「P06」を決定することが可能である。何れの特図1変動パターンに決定するかは、特図変動パターン乱数によって振り分けられる。なお、特図1変動パターンの振分率(選択割合)については、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更することが可能である。
また、第1実施形態の遊技制御用マイコン101は、非時短状態にて特図1大当たり判定処理(S1408)でハズレと判定した場合であって、リーチ判定の結果が「リーチ無し」である場合には、特図1変動パターンとして、「P07」、又は「P08」を決定することが可能である。この2種類の特図1変動パターンを決定するかは、特図1保留数によって割り振られている。特図1保留数が0~2個の場合には、特図変動時間が比較的長い特図変動パターンが決定され易く、特図1保留数が3~4個の場合には、特図変動時間が比較的短い特図変動パターンが決定され易くなっている。
ここで特図1変動パターン「P01」は、通常変動→リーチ→Nリーチ→発展演出→SPリーチが行われるSP大当たり変動1であり、特図1変動パターン「P04」は、通常変動→リーチ→Nリーチ→発展演出→SPリーチが行われるSPハズレ変動1である。
ここで特図1変動パターン「P71」は、通常変動→リーチ→Nリーチ→第1発展示唆演出→発展演出→SPリーチが行われるSP大当たり変動2であり、特図1変動パターン「P73」は、通常変動→リーチ→Nリーチ→第1発展示唆演出→発展演出→SPリーチが行われるSPハズレ変動2である。ここで第1発展示唆演出とは、特図変動演出の実行中に発展演出が行われることを示唆する演出として機能する。なお、第1発展示唆演出は、後述する第2発展示唆演出とは異なる演出となっている。
ここで特図1変動パターン「P72」は、通常変動→リーチ→Nリーチ→第2発展示唆演出→発展演出→SPリーチが行われるSP大当たり変動3であり、特図1変動パターン「P74」は、通常変動→リーチ→Nリーチ→第2発展示唆演出→発展演出→SPリーチが行われるSP大当たり変動3である。ここで第2発展示唆演出とは、特図変動演出の実行中に発展演出が行われることを示唆する演出として機能する。なお、第2発展示唆演出は、第1発展示唆演出とは異なる演出となっている。
ここで特図1変動パターン「P02」は、通常変動→リーチ→Nリーチ→発展演出→Lリーチが行われるL大当たり変動であり、特図1変動パターン「P05」は、通常変動→リーチ→Nリーチ→発展演出→Lリーチが行われるLハズレ変動である。
また、特図1変動パターン「P03」は、通常変動→リーチ→Nリーチというように、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチになるもののLリーチ、又はSPリーチは行われないN大当たり変動である。また、特図1変動パターン「P06」は、通常変動→リーチ→Nリーチというように、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチになるもののLリーチ、又はSPリーチは行われないNハズレ変動である。
また、特図1変動パターン「P07」は演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチになることなく変動演出が13秒で終了する通常ハズレ変動である。また図30に示す特図1変動パターン「P08」は演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がリーチになることなく変動演出が4秒で終了する通常ハズレ変動である。
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、SP大当たり変動1、SP大当たり変動2、SP大当たり変動3、SPハズレ変動1、SPハズレ変動2、またはSPハズレ変動3のうち、いずれの特図1変動パターンに基づく特図変動演出の実行中であっても、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が行われる場合がある。LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が特図変動演出の実行中に行われ得るSP大当たり変動1、SP大当たり変動2、SP大当たり変動3、SPハズレ変動1、SPハズレ変動2、およびSPハズレ変動3を、特定の特図変動パターンと称する。また、SP大当たり変動1、SP大当たり変動2、およびSP大当たり変動3を特定の大当たり特図変動パターンと称し、SPハズレ変動1、SPハズレ変動2、およびSPハズレ変動3を特定のハズレ特図変動パターンと称する。
9.第1実施形態の演出制御用マイコン121による演出の制御
次に、図31から図40に基づいて本実施形態の演出制御用マイコン121による演出の制御処理について説明する。
ところで、遊技制御用マイコン101によって、特図1変動パターン選択処理(S1409)において、特定の大当たり特図変動パターンが選択される回数と、特図1変動パターン選択処理(S1409)において、特定のハズレ特図変動パターンが選択される回数とが極端な比率になってしまうことが想定される。このような極端な比率になってしまうと、特図変動演出にて予告演出を実行するか否かを決定するときに演出制御用マイコン121による計算がうまくいかない場合がある。
例えば、特図1変動パターン選択処理(S1409)において、遊技制御用マイコン101により選択される特図変動パターンとして、特定の大当たり特図変動パターンは1回選択されたが、特定のハズレ特図変動パターンは1000回選択されてしまい、特図1変動パターン選択処理(S1409)において、遊技制御用マイコン101により選択される特図変動パターンの比率が1(特定の大当たり特図変動パターン):1000(特定のハズレ特図変動パターン)となってしまうことが起こり得る。この場合、特図1変動パターン選択処理(S1409)で特定のハズレ特図変動パターンが選択された場合に、10%の割合でLOGO予告演出が実行されることになると、特定のハズレ特図変動パターンに基づく特図変動演出が1000回行われたときに、その1000回の特図変動演出のうち、100回の特図変動演出の実行中にLOGO予告演出が行われることになる。また、特図変動演出の実行中に信頼度が10%のLOGO予告演出を実行させようとすると、特定の大当たり特図変動パターンが選択された場合には必ずLOGO予告演出が実行されることになる。さらに、LOGO予告演出の信頼度が低い場合(例えば、1%)には、特定の大当たり特図変動パターンが選択された場合には必ずLOGO予告演出が実行されることになる。上述した特定の大当たり特図変動パターンが選択された回数と、特定のハズレ特図変動パターンが選択された回数が極端な比率になってしまうことで、特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行された場合に、特図変動演出が終了する前に、遊技者に大当たり判定の結果が先にばれてしまうおそれがある。
そこで、第1実施形態の演出制御用マイコン121は、図31に示す先ずサブ側タイマ割り込み処理(S4011)のテーブル作成処理(S4105)を行い、LOGO予告演出の振り分けテーブルを作成する。これにより、演出制御用マイコン121は、特図変動演出にて実行されたLOGOカットイン予告によって、特図変動演出が終了する前に、遊技者に大当たり判定の結果が先にばれてしまうおそれがある特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGO予告演出を実行するか否かを事前に決定する構成となっている。続いて、後述する予告演出選択処理(S5504)において、演出制御用マイコン121は、テーブル作成処理(S4105)にて作成した振り分けテーブルに基づいて、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を選択する構成となっている。これにより、設定されているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率が、それぞれ10段階のうち、いずれの段階が設定されていたとしても、正確な信頼度を示唆するLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行されることが可能となっている。そのため、遊技者の特図変動演出が終了する前に、大当たり判定の結果が先にばれてしまうことを防止することが可能となっている。
図31を用いて、テーブル作成処理(S4105)について説明する。テーブル作成処理(S4105)は、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率とが設定されている場合に、予告演出選択処理(S5504)で用いられるLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブルが演出制御用マイコン121により作成される処理のことである。
図31を用いて、テーブル作成処理(S4105)について説明する。先ずテーブル作成処理(S4105)において、演出制御用マイコン121は、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブルが作成済みであるか否か、すなわち予告演出記憶部107にLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブルが格納されているか否かを判定する(4201)。LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブルが作成済みである場合には(S4201でYES)、ステップS4202に進む。また、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブルが作成済みではない場合には(S4201でNO)、そのまま本処理を終了する。
ステップS4202において、演出制御用マイコン121は、設定したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率となるように、特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行有無と、特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出の実行中にLOGO背景予告の実行有無とを1/1000刻みで振り分ける(S4202)。
具体的には、ステップS4202において、演出制御用マイコン121は、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率に応じた数値を特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の実行(予告有)に振り分ける。続いて、演出制御用マイコン121は、1000の値から振り分けた値を減算した値を特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の非実行(予告無)に振り分ける。
例えば、LOGOカットイン予告の当たり占有率が「10%」に設定している場合には、ステップS4202において、演出制御用マイコン121は、SP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行(予告有、図32参照)に100を振り分け、1000の値から100を減算した値である900を特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の非実行(予告無、図32参照)に振り分ける(予告無:予告有=900:100)。また、例えば、LOGO背景予告の当たり占有率が「10%」に設定している場合には、ステップS4202において、演出制御用マイコン121は、特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有、図32参照)に100を振り分け、1000の値から100を減算した値である900を特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告無、図32参照)に振り分ける(予告無:予告有=900:100)。
続いて、ステップS4203において、演出制御用マイコン121は、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理、特図2大当たり判定処理)にて大当たりと判定された場合に選択される特図変動パターン数(1000)から、特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の実行確率(以下、LOGO予告演出の出現率とも称する)を算出する。なお、特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行確率を、以下、LOGOカットイン予告の出現率とも称する。また、特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行確率を、以下、LOGO背景予告の出現率とも称する。
具体的には、ステップS4203において、演出制御用マイコン121は、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理、特図2大当たり判定処理)にて大当たりと判定された場合に選択される特図変動パターン数(1000)から算出した特定の大当たり特図変動パターンが選択される確率に、ステップS4201で特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO予告演出の実行(予告有)に振り分けた値/1000を乗することでLOGO予告演出の出現率を算出する。
例えば、ステップS4203において、演出制御用マイコン121は、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理、特図2大当たり判定処理)にて大当たりと判定された場合に選択される特図変動パターン数(1000)から算出したSP大当たり変動1が選択される確率(0.012)に、ステップS4201でSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行に振り分けた値(100)/1000を乗することで、LOGOカットイン予告の出現率(0.0012)を算出する(図32参照)。また、例えば、ステップS4203において、演出制御用マイコン121は、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理、特図2大当たり判定処理)にて大当たりと判定された場合に選択される特図変動パターン数(1000)から算出したSP大当たり変動1が選択される確率(0.012)に、ステップS4201でSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行に振り分けた値(100)/1000を乗することで、LOGO背景予告の出現率(0.0012)を算出する(図33参照)。
続いて、ステップS4204において、演出制御用マイコン121は、1/1000刻みで特定のハズレ特図変動パターンに基づく特図変動演出におけるLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の実行の有無の振り分けを変更する(S4204)。具体的には、例えば、ステップS4204において、演出制御用マイコン121は、特定のハズレ特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有)に1を振り分け、特定のハズレ特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告有)に999を振り分けていた場合には、特定のハズレ特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有)を2に増加させ、特定のハズレ特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告無)を998に減少させることで変更していく。
続いて、ステップS4205において、演出制御用マイコン121は、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理、特図2大当たり判定処理)にてハズレと判定された場合に選択される特図変動パターン数(1000)から、特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出の実行中にLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行する実行確率(以下、LOGO予告演出の出現率(LOGOカットイン予告の出現率、LOGO背景予告の出現率)とも称する)を算出する。
具体的には、ステップS4205において、演出制御用マイコン121は、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理、特図2大当たり判定処理)にてハズレと判定された場合に選択される特図変動パターン数(1000)から算出した特定のハズレ特図変動パターンが選択される確率に、ステップS4204で特定のハズレ特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO予告演出の実行(予告有)に振り分けた値/1000を乗算することでLOGO予告演出の出現率を算出する。
例えば、ステップS4205において、演出制御用マイコン121は、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理、特図2大当たり判定処理)にてハズレと判定された場合に選択される特図変動パターン数(1000)から算出したSPハズレ変動1が選択される確率(0.011、図32(A)参照)に、ステップS4204でSPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行に振り分けた値(982、図32(A)参照)/1000を乗することでLOGOカットイン予告の出現率(0.010802、図32(A)参照)を算出する。
また、例えば、ステップS4205において、演出制御用マイコン121は、特図大当たり判定処理(特図1大当たり判定処理、特図2大当たり判定処理)にてハズレと判定された場合に選択される特図変動パターン数(1000)から算出したSPハズレ変動1が選択される確率(0.011、図33(A)参照)に、ステップS4204でSPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行に振り分けた値(982、図33(A)参照)/1000を乗することでLOGO背景予告の出現率(0.010802、図33(A)参照)を算出する。
続いて、ステップS4206において、演出制御用マイコン121は、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出の実行中に行われるLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度を算出する。
具体的には、ステップS4206において、演出制御用マイコン121は、ステップS4203において算出した特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の出現率から、ステップS4203で算出した特定の大当たり特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の出現率とステップS4205で算出した特定のハズレ特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGO予告演出の出現率との合計値で除算した値を小数点以下で繰り上げて、100を乗算することでLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度を算出する。なお、演出制御用マイコン121は、ステップS4206において、小数点以下で繰り上げても良いし、小数点第1位以降で繰り上げるか、または繰り下げてもよい。
例えば、ステップS4206において、演出制御用マイコン121は、ステップS4203において、算出したSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率(0.0012、図32(A)参照)から、ステップS4203で算出したSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率(0.0012、図32(A)参照)とステップS4205で算出したSPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率(0.010802、図32(A)参照)の合計値(0.01202)で除算した値(0.09998)の小数点以下を繰り上げて、100を乗算することでLOGOカットイン予告の信頼度(10%)を算出する。
また、例えば、ステップS4206において、演出制御用マイコン121は、ステップS4203において、算出したSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の出現率(0.0012、図33(A)参照)から、ステップS4203で算出したSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の出現率(0.0012、図33(A)参照)とステップS4205で算出したSPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGO予告演出の出現率(0.010802、図33(A)参照)の合計値(0.01202)で除算した値(0.09998)の小数点以下を繰り上げて、100を乗算することでLOGOカットイン予告の信頼度(10%)を算出する。
続いて、ステップS4207において、演出制御用マイコン121は、ステップS4206において算出した信頼度と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度(遊技者による通常ボタン40によって選択決定された信頼度(10%から100%のいずれか))とが限りなく近いか否かを判定する。ステップS4206において算出した信頼度と、設定されている信頼度とが限りなく近い場合には(S4207でYES)、ステップS4208に進む。また、ステップS4206において算出したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度とが限りなく近くない場合には(S4207でNO)、再度ステップS4204へと戻る。すなわち、第1実施形態のテーブル作成処理(S4105)では、ステップS4204で変更したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の実行の有無の振り分けに基づいて、ステップS4205で演出制御用マイコン121が算出した信頼度が、設定している信頼度が限りなく近くなるまで(ステップS4206でYES)、ステップS4204からステップS4207の処理が基本的に行われることになる。なお、仮に第1実施形態のテーブル作成処理(S4105)において、演出制御用マイコン121は、ステップS4204からステップS4207の処理を繰り返した結果、全てのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の実行の有無を振り分けても、ステップS4205で演出制御用マイコン121が算出したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度が、設定している信頼度が限りなく近くならない場合には、ステップS4208に進む。
続いて、ステップS4208において、演出制御用マイコン121は、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブルを作成し(S4207)、その作成した振り分けテーブルを予告演出記憶部107に格納し(S4208)、本処理を終了する。なお、ステップS4204からステップS4207の処理を繰り返した結果、全てのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の実行の有無を振り分けても、ステップS4205で演出制御用マイコン121が算出したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度が、設定している信頼度が限りなく近くならない場合には、演出制御用マイコン121は、最も設定している信頼度が限りなく近いLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度に対応したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブルを作成し(S4208)、その作成した振り分けテーブルを予告演出記憶部107に格納し(S4208)、本処理を終了する。
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、LOGOカットイン予告の当たり占有率が10段階あり、LOGOカットイン予告の信頼度も10段階あることから、LOGOカットイン予告の当たり占有率とLOGOカットイン予告の信頼度の組み合わせは、100通りあることになる。従って、ステップS4108において、演出制御用マイコン121はLOGOカットイン予告の当たり占有率とLOGOカットイン予告の信頼度の組み合わせに応じた100種類のLOGOカットイン予告の振り分けテーブルを作成する。また、LOGO背景予告の当たり占有率が10段階あり、LOGO背景予告の信頼度も10段階あることから、LOGO背景予告の当たり占有率とLOGO背景予告の信頼度の組み合わせは、100通りあることになる。従って、ステップS4108において、演出制御用マイコン121は、LOGO背景予告の当たり占有率とLOGO背景予告の信頼度の組み合わせに応じた100種類のLOGO背景予告の振り分けテーブルを作成する。
続いて、テーブル作成処理(S4105)で作成されたLOGOカットイン予告の振り分けテーブルについて、図32を用いて説明する。なお、図32は、LOGOカットイン予告の信頼度(10%)とLOGOカットイン予告の当たり占有率(10%)に応じたLOGOカットイン予告の振り分けテーブルを一部抜粋したものとなっている。
先ず、SP大当たり変動1、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告について、図32(A)を用いて説明する。SP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行(予告有)に100を振り分け、1000の値から100を減算した値である900をSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図32(A)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SP大当たり変動1が選択される確率は、0.012となっている。これにより、図32(A)に示すように、SP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率は、0.0012となっている。
また、図32(A)に示すように、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行(予告有)に982を振り分け、1000の値から982を減算した値である18がSPハズレ変動1パターンに基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図32(A)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SPハズレ変動1が選択される確率が0.011となっている。これにより、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率は、0.010802となっている。図32(A)に示すように、SPハズレ変動1、SP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の信頼度は、10%であることが示されている。
次、SP大当たり変動2、SPハズレ変動2に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告について、図32(B)を用いて説明する。SP大当たり変動2に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行に100を振り分け、1000の値から100を減算した値である900をSP大当たり変動2に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の非実行に振り分けられている。また、図32(B)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SP大当たり変動2が選択される確率が0.012となっている。これにより、SP大当たり変動2に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率は、0.0012となっている。
また、図32(B)に示すように、SPハズレ変動2に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行(予告有)に720を振り分け、1000の値から720を減算した値である280がSPハズレ変動1パターンに基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図32(B)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SPハズレ変動2が選択される確率が0.011となっている。これにより、SPハズレ変動2に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率は、0.0108となっている。図32(B)に示すように、SPハズレ変動2、SP大当たり変動2に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の信頼度が10%であることが示されている。
次、SP大当たり変動3、SPハズレ変動3に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告について、図32(C)を用いて説明する。SP大当たり変動3に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行(予告有)に100を振り分け、1000の値から100を減算した値である900をSP大当たり変動3に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図32(C)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SP大当たり変動3が選択される確率が0.0097となっている。これにより、SP大当たり変動3に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率は、0.00097となっている。
また、図32(C)に示すように、SPハズレ変動3に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行(予告有)に1000を振り分け、1000の値から1000を減算した値である0がSPハズレ変動3パターンに基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図32(C)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SPハズレ変動3が選択される確率が0.001となっている。また、SPハズレ変動3に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の出現率は、0.001となっている。図32(C)に示すように、SPハズレ変動3、SP大当たり変動3に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の信頼度が49%であることが示されている。
次に、SP大当たり変動1、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告について、図33(A)を用いて説明する。SP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有)に100を振り分け、1000の値から100を減算した値である900をSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図33(A)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SP大当たり変動1が選択される確率が0.012となっている。これにより、SP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の出現率は、0.0012となっている。
また、図33(A)に示すように、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有)に982を振り分け、1000の値から982を減算した値である18がSPハズレ変動1パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図33(A)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SPハズレ変動1が選択される確率が0.011となっている。これにより、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の出現率は、0.010802となっている。図33(A)に示すように、SPハズレ変動1、SP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の信頼度が10%であることが示されている。
次に、SP大当たり変動2、SPハズレ変動2に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告について、図33(B)を用いて説明する。SP大当たり変動2に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有)に100を振り分け、1000の値から100を減算した値である900をSP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図33(B)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SP大当たり変動2が選択される確率が0.012となっている。これにより、SP大当たり変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の出現率は、0.0012となっている。
また、図33(B)に示すように、SPハズレ変動2に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有)に720を振り分け、1000の値から720を減算した値である280がSPハズレ変動2パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図33(B)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SPハズレ変動2が選択される確率が0.015となっている。これにより、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の出現率は、0.0108となっている。図33(B)に示すように、SPハズレ変動2、SP大当たり変動2に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の信頼度が10%であることが示されている。
次、SP大当たり変動3、SPハズレ変動3に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告について、図33(C)を用いて説明する。SP大当たり変動3に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有)に100を振り分け、1000の値から100を減算した値である900をSP大当たり変動3に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図33(C)に示すように、大当たりと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SP大当たり変動3が選択される確率が0.0097となっている。これにより、SP大当たり変動3に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の出現率は、0.00097となっている。
また、図33(C)に示すように、SPハズレ変動3に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行(予告有)に1000を振り分け、1000の値から1000を減算した値である0がSPハズレ変動3パターンに基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の非実行(予告無)に振り分けられている。また、図33(C)に示すように、ハズレと判定された場合に選択される特図変動パターンのうちから、SPハズレ変動3が選択される確率が0.001となっている。これにより、SPハズレ変動3に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の出現率は、0.001となっている。図33(C)に示すように、SPハズレ変動3、SP大当たり変動3に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の信頼度が49%であることが示されている。
次に、図34を用いて、本実施形態の受信コマンド解析処理について詳細に説明する。図34に示すように、受信コマンド解析処理(S4105)ではまず、主制御基板100から客待ちコマンドを受信したか否かを判定し(S5001)、受信していれば(S5001でYES)、客待ち演出処理(S5002)を行って、後述するカスタム設定処理(S5003)を行い、続いてステップS5004に進む。
客待ち演出処理(S5002)にて、演出制御用マイコン121は、客待ちタイマに待機時間(例えば、30秒)をセットし、客待ちフラグの値を「1」にセットする。ここで客待ちタイマとは、客待ち演出として順次表示する各種の画像(選択待機画像G200、ホールコード対応画像G201、客待ちデモ画像G202、図23参照)の表示タイミングを計るカウンタである。なお、サブ制御基板120が客待ちコマンドを受信してから次に変動開始コマンドを受信するまでの期間(つまり主制御基板100において客待ち待機フラグがONである期間)を客待ち状態中という。
また客待ちフラグとは、客待ち状態の段階を示すフラグである。詳細には、図31中の表に示すように、客待ちフラグが「0」であれば客待ち状態中でないこと(つまり非客待ち中)を示す。また、客待ちフラグが「1」であれば、演出図柄EZが完全に止まった図柄停止画像を表示している段階(つまり客待ち状態が開始された段階)であることを示す。また、客待ちフラグが「2」であれば選択待機画像G200を表示している段階であることを示す。また、客待ちフラグが「3」であればホールコード対応画像G201を表示している段階であることを示す。また、客待ちフラグが「4」であれば客待ちデモ画像G202を表示している段階であることを示す。また、客待ちフラグが「5」であれば振り分けカスタム画像G203、第1振り分けカスタム画像G204、第1設定内容画像G205、第2振り分けカスタム画像G206、第2設定内容画像G207を表示している段階であることを示す。
客待ち演出処理(S5002)にて、演出制御用マイコン121は、図23(A)に示す図柄停止画像(演出図柄EZが停止表示された状態)を表示して、客待ちタイマにセットした待機時間(例えば、30秒)が経過すると、新たに客待ちタイマに待機時間(例えば、30秒)をセットし、客待ちフラグの値を「2」にセットする。演出制御用マイコン121は、客待ちフラグの値を「2」にセットすると、図柄停止画像から選択待機画像G200への切替タイミングであるため、選択待機画像G200を表示させるための選択待機画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。ここでセットされた選択待機画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに選択待機画像G200(図23(B)参照)を表示させる。これにより、本形態では客待ち演出が開始される。
また、客待ち演出処理(S5002)にて、演出制御用マイコン121は、図23(B)に示す選択待機画像G200を表示して、客待ちタイマにセットした待機時間(例えば、30秒)が経過すると、新たに客待ちタイマに待機時間(例えば、30秒)をセットし、客待ちフラグの値を「3」にセットする。演出制御用マイコン121は、選択待機画像G200からホールコード対応画像G201への切替タイミングであるため、ホールコード対応画像G201を表示させるためのホールコード対応画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。ここでセットされたホールコード対応画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aにホールコード対応画像G201(図23(C)参照)を表示させる。
さらに、客待ち演出処理(S5002)にて、演出制御用マイコン121は、図23(C)に示すホールコード対応画像G201を表示して、客待ちタイマにセットした待機時間(例えば、30秒)が経過すると、新たに客待ちタイマに待機時間(例えば、30秒)をセットし、客待ちフラグの値を「4」にセットする。演出制御用マイコン121は、ホールコード対応画像G201から客待ちデモ画像G202への切替タイミングであるため、客待ちデモ画像G202を表示させるための客待ちデモ画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。ここでセットされた客待ちデモ画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに客待ちデモ画像G202(図23(D)参照)を表示させる。
また、第1実施形態の客待ち演出処理(S5002)にて、演出制御用マイコン121は、図23(B)に示す選択待機画像G200を表示している場合に、セレクトボタン検出スイッチ42aによる検出によりセレクトボタン42の上方向ボタン又は下方向ボタンが押下操作された場合には、客待ちタイマにセットした待機時間(例えば、30秒)が経過していなくても、当該客待ちタイマを「0」にして、客待ちフラグの値を「5」にセットする。演出制御用マイコン121は、選択待機画像G200から振り分けカスタム画像G203への切替タイミングであるため、振り分けカスタム画像G203を表示させるための振り分けカスタム画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。ここでセットされた振り分けカスタム画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに図41(A)に示す振り分けカスタム画像G203を表示させる。これにより、振り分けカスタム画像G203が表示部50aに表示されている状態で、遊技者にセレクトボタン42と通常ボタン40の押下操作を行わせて、「第1振り分けカスタム」の文字画像DK1、または「第2振り分けカスタム画像」の文字画像DK2のうち、いずれかの文字画像を選択させて、その選択を確定させることが可能となる。
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド、又は特図2変動開始コマンド)を受信したか否か判定し(S5004)、受信していれば後述する変動演出開始処理を行う(S5005)。
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100から特図変動停止コマンドを受信したか否か判定し(S5006)、受信していれば(S5006でYES)、変動演出終了処理を行う(S5007)。変動演出終了処理(S5007)では、変動停止コマンドを解析し、その解析結果に基づいて、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からオープニングコマンドを受信したか否か判定し(S5008)、受信していれば(S5008でYES)、オープニング演出選択処理を行う(S5009)。オープニング演出選択処理(S5009)では、オープニングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のオープニング中に実行するオープニング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したオープニング演出パターンにてオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からラウンド指定コマンドを受信したか否か判定し(S5010)、受信していれば(S5010でYES)、ラウンド演出選択処理を行う(S5011)。ラウンド演出選択処理(S5011)では、ラウンド指定コマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のラウンド遊技中に実行するラウンド演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したラウンド演出パターンにてラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、主制御基板100からエンディングコマンドを受信したか否か判定し(S5012)、受信していれば(S5012でYES)、エンディング演出選択処理を行う(S5013)。エンディング演出選択処理(S5013)では、エンディングコマンドを解析して、その解析結果に基づいて、大当たり遊技のエンディング中に実行するエンディング演出のパターン(内容)を選択する。そして、選択したエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。
続いて、演出制御用マイコン121は、その他の処理(S5014)として、上記のコマンド以外の受信コマンドに基づく処理(例えば、普通図柄の変動表示に伴う演出を行うための処理等)を行う。そして、受信コマンド解析処理(S4105)を終える。
次に、図35から図37を用いて、第1実施形態のカスタム設定処理(S5003)について詳細に説明する。図35に示すように、カスタム設定処理(S5003)ではまず、客待ちフラグの値が「5」であるか否かを判定する(S5101)。客待ちフラグの値が「5」ではない場合には(S5101でNO)、そのまま本処理を終えて、図34のステップS5004に進む。また、客待ちフラグの値が「5」であると判定した場合には(S5101でYES)、表示部50aに振り分けカスタム画像G203を表示しているか否かを判定する(S5102)。表示部50aで振り分けカスタム画像G203を表示していると判定した場合には(S5102でYES)、ステップS5103に進む。また、表示部50aで振り分けカスタム画像G203を表示していないと判定した場合には(S5102でNO)、ステップS5105に進む。
ステップS5103にて、演出制御用マイコン121は、振り分けカスタム画像G203に示された「第1振り分けカスタム」の項目画像の選択が決定されたか否か、すなわち、振り分けカスタム画像G203に示された矢印画像YZが「第1振り分けカスタム」の項目画像を示した状態で、通常ボタン検出スイッチ40aが検出したか否かを判定する(S5103)。振り分けカスタム画像G203に示された「第1振り分けカスタム」の文字画像DK1の選択が決定された場合には(S5103でYES)、演出制御用マイコン121は、第1振り分けカスタム画像G204を表示させるための第1振り分けカスタム画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする。ここでセットされた第1振り分けカスタム画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに図42(A)に示す第1振り分けカスタム画像G204を表示させる。また、振り分けカスタム画像G203に示された「第1振り分けカスタム」の文字画像DK1の選択が決定されなかった場合には(S5103でNO)、図36のステップS5110へと進む。
続いて、ステップS5105において、演出制御用マイコン121は、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されているか否かを判定する(S5105)。表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている場合には(S5105でYES)、表示部50aに表示された第1振り分けカスタム画像G204が示す「戻る」の項目画像または「初期化」の項目画像が決定されたか否か、すなわち、第1振り分けカスタム画像G204に示された矢印画像YZが「戻る」の項目画像、または「初期化」の項目画像を示した状態で、通常ボタン検出スイッチ40aが検出したか否かを判定する(S5106)。「戻る」の項目画像、および「初期化」の項目画像が決定されなかった場合には(S5106でNO)、ステップS5107に進む。また、「戻る」の項目画像、または「初期化」の項目画像が決定された場合には(S5106でYES)、図37のステップS5117に進む。
続いて、ステップS5107において、演出制御用マイコン121は、通常ボタン検出スイッチ40aが検出したか否か、すなわち通常ボタン40が押下操作(所定操作)されたか否かを判定する。通常ボタン検出スイッチ40aが検出した場合には(S5107でYES)、遊技者がセレクトボタン42の押下操作によって選んだLOGOカットイン予告の信頼度、LOGOカットイン予告の当たり占有率、LOGO背景予告の信頼度、およびLOGO背景予告の当たり占有率の設定を確定し(S5108)、ステップS5109に進む。これにより、特図変動演出の実行中に実行されるLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や、当たり占有率を遊技者自身の好みに合わせて変更することが可能となる。
続いて、ステップS5109において、演出制御用マイコン121は、表示部50aに第1設定内容画像G205を表示させるための第1設定内容画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファをセットし、ステップS5121に進む。ここでセットされた第1設定内容画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに例えば、図43(B)に示す第1設定内容画像G205を表示させる。表示部50aに第1設定内容画像G205を表示させることで、遊技者に自身が選択したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率とを示すことが可能となる(図43(B)参照)。また、表示部50aに第1設定内容画像G205を表示させることで、今回のLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率についてのパスワードを遊技者に示すことが可能となる(図43(B)参照)。
ステップS5103において、表示部50aに表示された振り分けカスタム画像G203の「第1振り分けカスタム」の文字画像DK1が選択されなかった場合には(S5103でNO)、図36のステップ5110において、演出制御用マイコン121は、表示部50aに表示された振り分けカスタム画像G203に示された「第2振り分けカスタム」の文字画像DK2の選択が決定されたか否か、すなわち、振り分けカスタム画像G203に示された矢印画像YZが「第2振り分けカスタム」の文字画像DK2を示した状態で、通常ボタン検出スイッチ40aが検出したか否かを判定する。振り分けカスタム画像G203に示された「第2振り分けカスタム」の文字画像DK2の選択が決定された場合には(S5110でYES)、演出制御用マイコン121は、第2振り分けカスタム画像G206を表示させるための第2振り分けカスタム画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットし(S5111)、ステップS5112に進む。ここでセットされた第2振り分けカスタム画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに図44(A)に示す第2振り分けカスタム画像G206を表示させる。また、振り分けカスタム画像G203に示された「第2振り分けカスタム」の文字画像DK2の選択が決定されなかった場合には(S5110でNO)、ステップS5112に進む。
続いて、ステップS5112において、演出制御用マイコン121は、表示部50aに第2振り分けカスタム画像G206が表示されているか否かを判定する。表示部50aに第2振り分けカスタム画像G206が表示されている場合(S5112でYES)、演出制御用マイコン121は、表示部50aに表示された第2振り分けカスタム画像G206が示す「戻る」の項目画像または「初期化」の項目画像が決定されたか否か、すなわち、第2振り分けカスタム画像G206に示された矢印画像YZが「戻る」の項目画像、または「初期化」の項目画像を示した状態で、通常ボタン検出スイッチ40aが検出したか否かを判定する(S5113)。「戻る」の項目画像、および「初期化」の項目画像が決定されなかった場合には(S5113でNO)、ステップS5114に進む。また、「戻る」の項目画像、または「初期化」の項目画像が決定された場合には(S5113でYES)、図37のステップS5117に進む。
次に、ステップS5114にて、演出制御用マイコン121は、通常ボタン検出スイッチ40aが検出したか否か、すなわち通常ボタン40が押下操作(所定操作)されたか否かを判定する。通常ボタン検出スイッチ40aが検出した場合(S5114でYES)、続いて、演出制御用マイコン121は、入力されたパスワードが正しいパスワードであるか否かを判定する(S5115)。なお、ステップS5115におけるパスワードとは、表示部50aに第1設定内容画像G205が表示されたときに、パスワード画像PSが示す演出制御用マイコン121により設定されたLOGOカットイン予告の信頼度と、LOGOカットイン予告の当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度と、LOGO背景予告の当たり占有率との情報を含むパスワードのことである。
入力されたパスワードが正しいパスワードである場合には(S5115でYES)、演出制御用マイコン121は、入力されたパスワードに含まれるLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、およびLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率について情報に基づいて、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、および当たり占有率を一括で設定を確定し(S5116)、図35のステップS5121に進む。これにより、わざわざ表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されているときにセレクトボタン42を押下操作させて、遊技者の好みに合ったLOGOカットイン予告の信頼度、LOGOカットイン予告の当たり占有率、LOGOカットイン予告の信頼度、およびLOGOカットイン予告の当たり占有率を、ひとつひとつ選択させる必要がなくなり、遊技者にパスワードを入力させて、通常ボタン40の押下操作させることで、遊技者の好みに合ったLOGOカットイン予告の信頼度、LOGOカットイン予告の当たり占有率、LOGOカットイン予告の信頼度、およびLOGOカットイン予告の当たり占有率を提供することが可能となる。
ステップS5112にて、表示部50aに第2振り分けカスタム画像G206が表示されていない場合(S5112でNO)、ステップS5114にて、通常ボタン検出スイッチ40aが検出されていない場合(S5114でNO)、またはステップS5115にて正しいパスワードが入力されていない場合(S5115でNO)には、そのまま本処理を終了する。
また、図35のステップS5121へと進んだ場合には、ステップS5121において、演出制御用マイコン121は、選択待機画像G200を表示させるための選択待機画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットする(S5121)。ここでステップS5121にて、セットされた選択待機画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに選択待機画像G200(図23(A)参照)を表示させる。
ステップS5106で、「戻る」の項目画像、または「初期化」の項目画像が決定された場合(S5106でYES)、またはステップS5113で、「戻る」の項目画像、または「初期化」の項目画像が決定された場合(S5113でYES)には、図37のステップS5117において、演出制御用マイコン121は、「初期化」の項目画像が決定されたか否か、すなわち、第1振り分けカスタム画像G204、または第2振り分けカスタム画像G206に示された矢印画像YZが「初期化」の項目画像を示した状態で、通常ボタン検出スイッチ40aが検出したか否かを判定する。
ステップS5117において、演出制御用マイコン121は、「初期化」の項目画像が決定されたと判定した場合には(S5117でYES)、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)に設定している信頼度、当たり占有率を初期化して、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、および当たり占有率を初期値(デフォルト値)に変更し(S5118)、そのまま本処理を終了する。なお、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1におけるLOGOカットイン予告の信頼度の初期値は、例えば、「10%」であり、LOGO背景予告の信頼度の初期値は、例えば、「10%」であり、LOGOカットイン予告の当たり占有率の初期値は、例えば、「20%」であり、LOGO背景予告の当たり占有率の初期値は、例えば、「20%」である。
また、ステップS5117において、演出制御用マイコン121は、「初期化」の項目画像が決定されていないと判定した場合、すなわち表示部50aにて表示された「戻る」を示す項目画像について決定されたと判定した場合には(S5117でNO)、ステップS5119に進む。S5119にて、演出制御用マイコン121は、選択待機画像G200を表示させるための選択待機画像表示コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットし、客待ちフラグの値を「2」にセットする(S5120)。ここでステップS5119にて、セットされた選択待機画像表示コマンドを受信した画像制御基板140の画像用CPU141は、表示部50aに選択待機画像G200(図23(A)参照)を表示させる。
図38に示すように、変動演出開始処理(S5005)ではまず、演出制御用マイコン121は、変動開始コマンドを解析する(S5501)。変動開始コマンドには、変動パターン(図11、図12、図30参照)の情報や、大当たりの判定等に基づく特図停止図柄データの情報が含まれている。次に、演出図柄選択処理(S5502)では、変動演出において最終的に停止表示する演出図柄EZ1、EZ2、EZ3を、変動パターンに基づいて図示しない演出図柄抽選テーブルを用いて抽選によって決定する。
続いて、変動演出パターン選択処理(S5503)では、演出制御用マイコン121は、変動演出の内容である変動演出パターンを決定(選択)する。なお変動演出パターンが決まれば、変動演出の時間、演出図柄の変動表示態様、リーチ演出の有無、リーチ演出の内容、操作促進演出の有無、操作促進演出の内容、演出展開構成、演出図柄の背景の種類等からなる変動演出の内容の詳細が決まることとなる。
次いで、演出制御用マイコン121は、後述する予告演出選択処理を行う(S5504)。これにより、いわゆるLOGOカットイン予告(図45(E)参照)やLOGO背景予告(図46(B)、図46(C)参照)やステップアップ予告演出やチャンスアップ予告演出などの予告演出の内容が決定される。なお、予告演出選択処理において選択された予告演出の情報は、演出用RAM124の所定の記憶領域に格納されるとともに、予告演出開始コマンドに含められて画像制御基板140に送信される。予告演出開始コマンドを受信した画像制御基板140は、指定された予告演出の画像を表示部50aに表示する。また、演出制御用マイコン121は、演出用RAM124に格納した予告演出の情報に基づいて、その予告演出に係る演出手段(スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置、入力装置など)を適宜制御する。
その後、演出制御用マイコン121は、選択した演出図柄、変動演出パターン、及び予告演出にて変動演出を開始するための変動演出開始コマンドを演出用RAM124の出力バッファにセットして(S5505)、変動演出開始処理(S5005)を終了する。ステップ(S5505)でセットされた変動演出開始コマンドが、画像制御基板140に送信されると、画像制御基板140の画像用CPU141は、所定の演出画像を画像用ROM142から読み出して、画像表示装置50の表示部50aにて変動演出を行う。また、演出制御用マイコン121は、変動演出開始処理(S5005)にて、客待ちタイマが「0」より大きい場合には、客待ちタイマの値を「0」にクリアし、客待ちフラグの値を「0」にクリアする。
次に、図39から図40を用いて、第1実施形態の予告演出選択処理(S5504)について詳細に説明する。先ず、予告演出選択処理(S5504)において、演出制御用マイコン121は、予告演出決定用乱数を抽出する(S5601)。なお、予告演出決定用乱数は、0~99までの範囲で値をとる。続いて、演出制御用マイコン121は、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、または当たり占有率を設定しているか否かを判定する(S5602)。LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、または当たり占有率を設定していると判定した場合には(S5602でYES)、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターンの情報が、特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)の情報であるか否かを判定する(S5603)。また、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、または当たり占有率を設定していないと判定した場合には(S5602でNO)、そのまま図40のステップS5614へと進む。
ステップS5603で、演出制御用マイコン121が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)の情報であると判定した場合には(S5603でYES)、続いて、設定されているLOGOカットイン予告の信頼度と当たり占有率に基づいて、テーブル作成処理(S4105)で作成したLOGOカットイン予告の振り分けテーブル(図32参照)を参照し(S5604)、ステップS5605に進む。また、ステップS5603で、演出制御用マイコン121が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)の情報ではないと判定した場合には(S5603でNO)、そのまま図40のステップS5614へと進む。
続いて、ステップS5605において、演出制御用マイコン121は、参照したLOGOカットイン予告の振り分けテーブルが適切な振り分けテーブルであるか否かを判定する。ここで、適切な振り分けテーブルとは、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度と、LOGOカットイン予告の振り分けテーブルにおける信頼度との差が特定値(たちえば、5%)以内であるテーブルのことである。ステップS5605において、演出制御用マイコン121は、参照したLOGOカットイン予告の振り分けテーブルが適切な振り分けテーブルであると判定した場合には(S5605でYES)、ステップS5606に進む。また、演出制御用マイコン121は、参照したLOGOカットイン予告の振り分けテーブルが適切な振り分けテーブルでないと判定した場合には(S5605でNO)、図40のステップS5609に進む。
続いて、ステップS5606において、演出制御用マイコン121は、LOGOカットイン予告の振り分けテーブル(図32参照)とステップS5601で抽出した予告演出決定用乱数とに基づいて、特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告を実行するか否かを抽選する。続いて、ステップS5607において、演出制御用マイコン121は、ステップS5606の抽選結果に基づいて、特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告を実行するか否かを判定する。特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告を実行する場合には(S5606でYES)、LOGOカットイン予告を選択し(S5608)、図40のステップS5609に進む。また、ステップS5607において、演出制御用マイコン121は、特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告を実行しない場合には(S5607でNO)、そのまま図40のステップS5609に進む。
続いて、図40のステップS5609において、演出制御用マイコン121は、テーブル作成処理(S4105)で作成したLOGO背景予告の振り分けテーブル(図33参照)を参照し、ステップS5610に進む。
続いて、ステップS5610において、演出制御用マイコン121は、参照したLOGO背景予告の振り分けテーブルが適切な振り分けテーブルであるか否かを判定する。なお、適切な振り分けテーブルとは、設定している信頼度とLOGO背景予告の振り分けテーブルにおける信頼度との差が特定値(たちえば、5%)以内であるテーブルのことである。ステップS5610において、演出制御用マイコン121は、参照したLOGO背景予告の振り分けテーブルが適切な振り分けテーブルであると判定した場合には(S5610でYES)、ステップS5611に進む。また、演出制御用マイコン121は、参照したLOGOカットイン予告の振り分けテーブルが適切な振り分けテーブルでないと判定した場合には(S5610でNO)、ステップS5614に進む。
続いて、ステップS5611において、演出制御用マイコン121は、LOGO背景予告の振り分けテーブル(図33参照)とステップS5601で抽出した予告演出決定用乱数とに基づいて、特図変動演出の実行中にLOGO背景予告を実行するか否かを抽選する。続いて、ステップS5612において、ステップS5611の抽選結果に基づいて、特図変動演出の実行中にLOGO背景予告を実行するか否かを判定する。
ステップS5612において、演出制御用マイコン121は、特図変動演出の実行中にLOGO背景予告を実行すると判定した場合には(S5612でYES)、LOGO背景予告を選択し(S5613)、その後ステップS5614に進む。また、演出制御用マイコン121は、特図変動演出の実行中にLOGO背景予告を実行しないと判定した場合には(S5612でNO)、そのままステップS5614に進む。
ステップS5614において、演出制御用マイコン121は、ステップS5601で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、その他予告演出の実行を抽選する。
続いて、ステップS5615による抽選結果に基づいて、演出制御用マイコン121は、ステップS5615において、その他予告演出を実行するか否かを判定する。演出制御用マイコン121がその他予告演出を実行すると判定した場合には(S5615でYES)、ステップS5616において、演出制御用マイコン121は、その他予告演出を選択し、本処理を終了する。例えば、演出制御用マイコン121は、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、および当たり占有率とを設定していない場合には、すなわちLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、および当たり占有率が初期値である場合には、ステップS5616において、抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を選択する。
上記第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、テーブル作成処理(S4105)で作成された振り分けテーブルを用いて、予告演出選択処理(S5504)において、演出制御用マイコン121がLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行することが可能となっている。これにより、遊技者が指定したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率と、遊技者が遊技を行っている中での体感したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率が一致するようなLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行されるため、遊技者が指定したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率が大きく乖離することを防止することが可能となる。
10.LOGO予告演出の設定
次に振り分けカスタム演出について、図41から図44を用いて説明する。図23(B)に示す選択待機画像G200が表示された状態で、セレクトボタン42の上方向ボタン又は下方向ボタンが押下操作された場合には、客待ち演出にて振り分けカスタム演出が実行され、図41(A)に示すように、表示部50aに振り分けカスタム画像G203が表示されることになる。
図41(A)に示すように、表示部50aには振り分けカスタム画像G203が表示される。表示部50aに表示された振り分けカスタム画像G203には、「振り分けカスタム」と示すタイトル画像と、「第1振り分けカスタム」を示す文字画像DK1と、「第2振り分けカスタム」を示す文字画像DK2と、矢印画像YZと、セレクトボタン42を模した画像と「上下で選択」を示す文字画像からなる第1セレクトボタン操作画像SB1と、通常ボタン40を模した画像と「決定」を示す文字画像からなる通常ボタン操作画像TBが表含まれる。
表示部50aに表示された振り分けカスタム画像G203の第1セレクトボタン操作画像SB1は、遊技者にセレクトボタン42の上方向ボタン、または下方向ボタンを押下操作することで、矢印画像YZが示す文字画像を「第1振り分けカスタム」を示す文字画像DK1、または「第2振り分けカスタム」を示す文字画像DK2に変更可能であることを把握させることが可能となる。また、表示部50aに表示された振り分けカスタム画像G203の通常ボタン操作画像TBは、遊技者に通常ボタン40を押下操作することで、矢印画像YZが示す文字画像を「第1振り分けカスタム」を示す文字画像DK1、または「第2振り分けカスタム」を示す文字画像DK2の選択が決定されることを把握させることが可能となる。また、表示部50aにて選択待機画像G200から振り分けカスタム画像G203の表示へと切り替わった場合には、図41(A)に示すように、表示部50aに表示されている矢印画像YZは、「第1振り分けカスタム」を示す文字画像DK1を示す状態となる。
例えば、表示部50aにて振り分けカスタム画像G203が表示されている状態で、矢印画像YZが「第1振り分けカスタム」を示す文字画像DK1を選択している場合に(図41(B-1)参照)、遊技者によって通常ボタン40が押下操作されると、第1振り分けカスタムが決定され、図42(A)の演出例へと進むことになる。
一方で、表示部50aにて振り分けカスタム画像G203が表示されている状態で、矢印画像YZが「第2振り分けカスタム」を示す文字画像DK2を選択している場合に(図41(B-2)参照)、遊技者によって通常ボタン40が押下操作されると、図44(A)の演出例へと進むことになる。
例えば、図42(A)の演出例へと進んだ場合には、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示される。表示部50aに表示された第1振り分けカスタム画像G204には、「第1振り分けカスタム」と示すタイトル文字画像と、「LOGOカットイン予告」を示す文字画像と、LOGOカットイン予告の信頼度を示す文字画像と、選択された信頼度の値を示す文字画像と、10つの信頼度数値画像を含む第1信頼度数値画像領域KSと、LOGOカットイン予告についての「当たり占有率」を示す文字画像と、選択された当たり占有率の値を示す文字画像と、10つの当たり占有率数値画像を含む第1当たり占有率数値画像領域KTと、「LOGO背景予告」を示す文字画像と、LOGO背景予告についての「信頼度」を示す文字画像と、選択された信頼度の値を示す文字画像と、10つの信頼度数値画像を含む第2信頼度数値画像領域HSと、LOGO背景予告についての「当たり占有率」を示す文字画像と、設定された当たり占有率の値を示す文字画像と、10つの当たり占有率数値画像を含む第2当たり占有率数値画像領域HTと、「戻る」を示す項目画像と、「初期化」を示す項目画像と、セレクトボタン42を模した画像と「上下で選択、左右で切り替え」を示す文字画像からなる第2セレクトボタン操作画像SB2と、通常ボタン操作画像TBが表含まれる。
表示部50aに表示された第1振り分けカスタム画像G204の第2セレクトボタン操作画像SB2は、遊技者にセレクトボタン42の上方向ボタン、または下方向ボタンを押下操作することで、LOGOカットイン予告についての「信頼度」を示す文字画像、LOGOカットイン予告についての「当たり占有率」を示す文字画像、LOGO背景予告についての「信頼度」を示す文字画像、LOGO背景予告についての「当たり占有率」を示す文字画像、「第2振り分けカスタム」を示す文字画像DK2、「戻る」の項目画像、または「初期化」の項目画像に変更可能であることを把握させることが可能となる。また、表示部50aに表示された第1振り分けカスタム画像G204の第2セレクトボタン操作画像SB2は、遊技者にセレクトボタン42の左方向ボタン、または右方向ボタンを押下操作することで、LOGOカットイン予告の信頼度、LOGOカットイン予告の当たり占有率、LOGO背景予告の信頼度、およびLOGO背景予告の当たり占有率を選択することが可能であることを把握させることが可能となる。
例えば、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGOカットイン予告についての「信頼度」を示す文字画像を選択している場合に、セレクトボタン42の右方向ボタンを1回押下操作するごとに、表示部50aに表示された第1信頼度数値画像領域KSの白色の信頼度数値画像が黒色の信頼度数値画像へと変化させることが可能となっている。黒色の信頼度数値画像に1つ変化するごとに、LOGOカットイン予告についての信頼度が10%増加されたことを遊技者に把握させることが可能である。
また、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGOカットイン予告についての「信頼度」を示す文字画像を選択している場合に、セレクトボタン42の左方向ボタンを1回押下操作するごとに、第1信頼度数値画像領域KSにある黒色の信頼度数値画像が白色の信頼度数値画像へと変化させることが可能となっている。白色の信頼度数値画像に1つ変化するごとに、LOGOカットイン予告についての信頼度が10%減少されたことを遊技者に把握させることが可能である。
例えば、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGOカットイン予告についての「当たり占有率」を示す文字画像を選択している場合に、セレクトボタン42の右方向ボタンを1回押下操作するごとに、第1当たり占有率数値画像領域KTにある白色の当たり占有率数値画像が黒色の当たり占有率数値画像へと変化させることが可能となっている。黒色の当たり占有率数値画像に1つ変化するごとに、LOGOカットイン予告についての当たり占有率が10%増加されたことを遊技者に把握させることが可能である。
また、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGOカットイン予告についての「当たり占有率」を示す文字画像を選択している場合に、セレクトボタン42の左方向ボタンを1回押下操作するごとに、第1当たり占有率数値画像領域KTにある黒色の当たり占有率数値画像が白色の当たり占有率数値画像に変化させることが可能となっている。白色の当たり占有率数値画像に1つ変化するごとに、LOGOカットイン予告についての当たり占有率が10%減少されたことを遊技者に把握させることが可能である。
例えば、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGO背景予告についての「信頼度」を示す文字画像を選択している場合に、セレクトボタン42の右方向ボタンを1回押下操作するごとに、第2信頼度数値画像領域HSにある白色の信頼度数値画像が黒色の信頼度数値画像へと変化させることが可能となっている。黒色の信頼度数値画像に1つ変化するごとに、LOGO背景予告についての信頼度が10%増加されたことを遊技者に把握させることが可能である。
また、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGO背景予告についての「信頼度」を示す文字画像を選択している場合に、セレクトボタン42の左方向ボタンを1回押下操作するごとに、第2信頼度数値画像領域HSにある黒色の信頼度数値画像が白色の信頼度数値画像へと1つずつ変化させることが可能となっている。白色の信頼度数値画像に1つ変化するごとに、LOGO背景予告についての信頼度が10%減少されたことを遊技者に把握させることが可能である。
例えば、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGO背景予告についての「当たり占有率」を示す文字画像を選択している場合に、セレクトボタン42の右方向ボタンを1回押下操作するごとに、第2当たり占有率数値画像領域HTにある白色の当たり占有率数値画像が黒色の当たり占有率数値画像へと変化させることが可能となっている。黒色の当たり占有率数値画像に1つ変化するごとに、LOGO背景予告についての当たり占有率が10%増加されたことを遊技者に把握させることが可能である。
また、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGO背景予告についての「当たり占有率」を示す文字画像を選択している場合に、セレクトボタン42の左方向ボタンを1回押下操作するごとに、第2当たり占有率数値画像領域HTにある黒色の当たり占有率数値画像が白色の当たり占有率数値画像へと1つずつ変化させることが可能となっている。白色の当たり占有率数値画像に1つ変化するごとに、LOGO背景予告についての当たり占有率が10%減少されたことを遊技者に把握させることが可能である。
例えば、図42(A)に示す演出例が表示されている状態で、矢印画像YZがLOGOカットイン予告についての「信頼度」を示す文字画像を選択している場合に、遊技者がセレクトボタン42の右方向ボタンの1回押下操作を行い、矢印画像YZがLOGOカットイン予告についての「当たり占有率」を示す文字画像を選択して、セレクトボタン42の右方向ボタンの1回押下操作を行うと、図42(B)の演出例へと進むことになる。
図42(B)に示すように、第1信頼度数値画像領域KSにおける10つの信頼度数値画像のうち、最も左方に位置する1つの白色の信頼度数値画像が黒色の信頼度数値画像に変化し、「DEF」を示す文字画像から「10%」の信頼度の値を示す文字画像に変化している。なお、「DEF」とは、初期値(デフォルト値)であることを示している。また、図42(B)に示すように、第1当たり占有率数値画像領域KTにおける10つの当たり占有率数値画像のうち、最も左方に位置する1つの白色の当たり占有率数値画像が黒色の当たり占有率数値画像に変化し、「DEF」を示す文字画像から「10%」の信頼度の値を示す文字画像に変化している。図42(B)に示す第1振り分けカスタム画像G204が表示されることで、遊技者がセレクトボタン42の押下操作することで、LOGOカットイン予告の信頼度を「10%」に選択し、LOGOカットイン予告の当たり占有率を「10%」に選択したことが把握することが可能である。
その後、例えば、矢印画像YZがLOGO背景予告についての「信頼度」を示す文字画像を選択している場合に、遊技者がセレクトボタン42の右方向ボタンの1回押下操作を行うと、表示部50aに表示された第2信頼度数値画像領域HSの10つの信頼度数値画像のうち、最も左方に位置する1つの白色の信頼度数値画像が黒色の信頼度数値画像に変化する。また、矢印画像YZがLOGO背景予告についての「当たり占有率」を示す文字画像を選択している場合に、遊技者がセレクトボタン42の右方向ボタンの1回押下操作を行うと、表示部50aに表示された第2当たり占有率数値画像領域HTの10つの当たり占有率数値画像のうち、最も左方に位置する1つの白色の当たり占有率数値画像が黒色の当たり占有率数値画像に変化する。
その後、図43(A)に示すように、第2信頼度数値画像領域HSの最も左方に位置する1つの信頼度数値画像が黒色で表示されるとともに、「10%」を示す設定する当たり占有率の値を示す文字画像が表示されている。また、図43(A)に示すように、第2当たり占有率数値画像領域HTに最も左方に位置する1つの当たり占有率数値画像が黒色で表示されるとともに、「10%」を示す設定する当たり占有率の値を示す文字画像が表示されている。図43(A)に示す第1振り分けカスタム画像G204が表示されることで、遊技者がセレクトボタン42の押下操作することで、LOGOカットイン予告の信頼度とLOGO背景予告の信頼度を「10%」に選択し、LOGOカットイン予告の当たり占有率とLOGO背景予告の当たり占有率とを「10%」に選択したことを把握することが可能である。
続いて、遊技者が通常ボタン40を1回押下操作することで、遊技者が選択したLOGOカットイン予告の信頼度(「10%」)と、LOGOカットイン予告の当たり占有率(「10%」)と、LOGO背景予告の信頼度(「10%」)と、LOGO背景予告の当たり占有率(「10%」)とが選択されて決定されると、演出制御用マイコン121により設定されることになる。この場合、図43(A)から図43(B)へと進む。
図43(B)に示すように、表示部50aに第1設定内容画像G205が表示される。表示部50aに表示された第1設定内容画像G205では、遊技者が選択して決定したLOGOカットイン予告の信頼度が「10%」であることを示す文字画像と、遊技者が設定したLOGOカットイン予告の当たり占有率が「10%」であることを示す文字画像と、遊技者が設定したLOGO背景予告の信頼度が「10%」であることを示す文字画像と、遊技者が設定したLOGO背景予告の当たり占有率が「10%」であることを示す文字画像とが含まれる。表示部50aに図43(B)に示す第1設定内容画像G205が表示されることで、遊技者自身が選択して決定したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率とを把握させることが可能となる。
また、図43(B)に示すように、演出制御用マイコン121により設定されたLOGOカットイン予告の信頼度と、LOGOカットイン予告の当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度と、LOGO背景予告の当たり占有率との情報を含むパスワードを示すパスワード画像PSが表示される。表示部50aに、パスワード画像PSが表示されることで、次回以降に遊技を行うときに、図43(A)に示すパスワード画像PSが示すパスワードを入力することで、今回遊技者が選択したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や当たり占有率で楽しむことが可能となっている。
表示部50aに第1設定内容画像G205が表示されてから、所定期間(例えば、30秒)が経過すると、振り分けカスタム演出が終了となり、表示部50aに表示されている第1設定内容画像G205が選択待機画像G200に変更されることになる(図23(B)参照)。
次に、例えば、図44(A)の演出例へと進んだ場合には、表示部50aに第2振り分けカスタム画像G206が表示される。表示部50aに表示された第2振り分けカスタム画像G206には、「第2振り分けカスタム」と示すタイトル文字画像と、「パスワードを入力して下さい」と示す文字画像と、矢印画像YZと、パスワード入力画面画像PNと、「戻る」の項目画像と、「初期化」の項目画像と、「0」から「5」までの数字画像と、上方向を示す黒矢印画像YKとが表示される。
図44(A)に示す第2振り分けカスタム画像G206が表示部50aに表示されている状態で、セレクトボタン42の下方向ボタンを1回押下操作するごとに、矢印画像YZを示す画像が、パスワード入力画面画像PN、「戻る」の項目画像、「初期化」の項目画像の順に切り替わっていく。
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、図44(A)に示す第2振り分けカスタム画像G206が表示部50aに表示されている状態で、矢印画像YZがパスワード入力画面画像PNを示しているときに、セレクトボタン42の左方向ボタン、または右方向ボタンを押下操作することで、黒矢印画像YKが示す番号が切り替わることになる。また、黒矢印画像YKが示している状態で、セレクトボタン42の上方向ボタンを1回押下操作するごとに、その黒矢印画像YKが示している数字がパスワード入力画面画像PNの左方から入力されていくことになる。
例えば、黒矢印画像YKが「0」を示している状態でセレクトボタン42の右方向ボタンを1回押下操作すると、黒矢印画像YKが「1」を示している状態となる。そして、黒矢印画像YKが「1」を示している状態で、セレクトボタン42の上方向ボタンを1回押下操作すると、パスワード入力画面画像PNの左方から先ず「1」が入力される。続いて、黒矢印画像YKが「1」を示している状態でセレクトボタン42の右方向ボタンを3回押下操作すると、黒矢印画像YKが「4」を示した状態となる。そして、黒矢印画像YKが「4」を示している状態で、セレクトボタン42の上方向ボタンを1回押下操作すると、パスワード入力画面画像PNに「4」が入力される。続いて、黒矢印画像YKが「4」を示している状態でセレクトボタン42の左方向ボタンを3回押下操作して、黒矢印画像YKが「1」を示した状態となる。そして、黒矢印画像YKが「1」を示している状態で、セレクトボタン42の上方向ボタンを1回押下操作すると、パスワード入力画面画像PNに「1」が入力される。さらに、黒矢印画像YKが「1」を示している状態でセレクトボタン42の右方向ボタン4回押下操作すると、黒矢印画像YKが「5」を示した状態となる。黒矢印画像YKが「5」を示している状態で、セレクトボタン42の上方向ボタンを1回押下操作すると、パスワード入力画面画像PNに「5」が入力される。そして、図44(B)に示すように、表示部50aに表示されたパスワード入力画面画像PNには、入力されたパスワードとして「1415」が表示されることになる。なお、パスワードは、図44(B)に示したものは一例に過ぎない。LOGOカットイン予告の信頼度、LOGO背景予告の信頼度、LOGOカットイン予告の当たり占有率、およびLOGO背景予告の当たり占有率の情報に応じて、適宜変更可能である。
表示部50aにパスワード入力画面画像PNに「1415」が入力されている状態、通常ボタン40が1回押下操作されて、表示されている状態で入力したパスワード(図44(B)では「1415」)が正しいパスワードであった場合には、図44(C)へと進むことになる。なお、正しいパスワードでなければ、表示部50aに表示されたパスワード入力画面画像PNに表示されていたパスワードが消去される。
図44(C)に示すように、表示部50aに第2設定内容画像G207が表示されることになる。表示部50aに表示された第2設定内容画像G207には、LOGOカットイン予告の信頼度が「10%」であることを示す文字画像と、遊技者が設定したLOGOカットイン予告の当たり占有率が「10%」であることを示す文字画像と、遊技者が設定したLOGO背景予告の信頼度が「10%」であることを示す文字画像と、遊技者が設定したLOGO背景予告の当たり占有率が「10%」であることを示す文字画像とが含まれる。表示部50aに図42(C)に示す第2設定内容画像G207が表示されることで、遊技者にLOGOカットイン予告の信頼度が「10%」に設定され、LOGOカットイン予告の当たり占有率が「10%」に設定され、LOGO背景予告の信頼度が「10%」に設定され、LOGO背景予告の当たり占有率が「10%」に設定されたことを把握させることが可能となる。
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている状態で、セレクトボタン42を押下操作することで、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や当たり占有率をそれぞれ10段階のうちから選択して、通常ボタン40の押下操作によって、決定することが可能となっている。しかしながら、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や当たり占有率をそれぞれ10段階のうちから選択することになるため、遊技者がLOGO背景予告)の信頼度や当たり占有率をそれぞれ10段階のうちから細かく指定することが面倒だと思わせてしまうことが想定される。そこで、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、表示部50aに第2振り分けカスタム画像G206が表示されている状態では、パスワードを入力することで、LOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率を一括で設定することが可能となる。これにより、わざわざセレクトボタン42を押下操作して、LOGOカットイン予告の信頼度、当たり占有率を選択し、続いてLOGO背景予告の信頼度、当たり占有率を選択する手間を省くことが可能となる。そのため、LOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率とLOGO背景予告の信頼度や当たり占有率の設定が面倒であると思わせてしまうことを防ぐことが可能となる。
ところで、近年ではカメラ付き携帯電話等で撮影した動画や静止画をSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を利用して共有して、様々な人たちがコミュニケーションを行うことが可能な技術が普及している。上述したパスワードをSNSを利用して様々な人たちと共有することで、遊技者が設定したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や当たり占有率を様々な人たちが体験することが可能となる。これにより、SNSを利用している若者にパチンコ遊技機での遊技に興味を持ってもらうことが可能となる。
次に、LOGOカットイン予告が実行される場合の特図変動演出の一例について、図45を用いて説明する。なお、図45に示す変動演出は、特図変動パターン「P01」、または特図変動パターン「P04」に基づいて、演出制御用マイコン121により変動演出が実行された場合とする。
特別図柄の変動表示が開始されると、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3の変動表示が開始されるとともに、左小図柄KZ1、中小図柄KZ2および右小図柄KZ3も変動表示が開始される(図45(A)参照)。表示部50aにおいて昼間の山の景色を表す背景画像(昼間通常用背景画像G102)が表示される。
その後、図45(B)に示すように、表示部50aでは、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とがリーチ目で仮停止して(「5↓5」)、Nリーチへと進むことになる。
続いて、発展演出が行われた後に、図45(C)に示すように、表示部50aにSPリーチ専用の背景画像(SPリーチ用背景画像G113)が表示され、表示部50aの中央にSPリーチが開始されたことを表す画像(SPリーチ開始タイトル画像)G1が表示される。その後、図45(D)に示すように、SPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われる。
表示部50aにて、SPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われているときに、図45(E)に示すように、LOGOカットイン予告が行われることがある。図45(E)に示すように、LOGOカットイン予告が行われると、表示部50aに主人公キャラクタと「立派な騎士になったわね」と示す文字画像とからなるLOGOカットイン予告画像G208が表示される。例えば、遊技者自身がLOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率を設定している場合には、表示部50aにてLOGOカットイン予告画像G208が表示されることで、遊技者にLOGOカットイン予告が行われたことを把握させることで、遊技者自身の好みに合わせて設定したLOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率を明確に把握させることが可能となる。また、遊技者自身がLOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率を設定されていない場合には、パチンコ遊技機PY1のデフォルトのLOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率を把握させることが可能となる。
表示部50aでのLOGOカットイン予告画像G208の表示が終了して、特図変動演出でのLOGOカットイン予告が終了して、図19(C-1)に示す演出例、または図19(C-2)に示す演出例へと進むことになる。
次に、LOGO背景予告が実行される場合の特図変動演出の一例について、図46を用いて説明する。なお、図46に示す変動演出は、特図変動パターン「P01」、または特図変動パターン「P04」に基づいて、演出制御用マイコン121により変動演出が実行された場合とする。
特別図柄の変動表示が開始されると、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3の変動表示が開始されるとともに、左小図柄KZ1、中小図柄KZ2および右小図柄KZ3も変動表示が開始される(図46(A)参照)。表示部50aにおいて昼間の山の景色を表す背景画像(昼間通常用背景画像G102)が表示される。
その後、特図変動演出の実行中に、LOGO背景予告が行われる。LOGO背景予告が行われると、表示部50aに表示されていた昼間通常用背景画像G102から(図46(A)参照)、主人公キャラクタであるLOGOがバトルを行っている状態のLOGO背景予告用背景画像G209が表示される(図46(B)、図46(C)参照)。LOGO背景予告用背景画像G209は、主人公キャラクタであるLOGOのバトルが展開する動画で構成されている。LOGO背景予告用背景画像G209に係る動画のストーリーの内容は適宜に設定可能である。例えば、遊技者自身がLOGO背景予告の信頼度や当たり占有率を設定している場合には、表示部50aにてLOGO背景予告用背景画像G209が表示されることで、遊技者にLOGO背景予告が行われたことを把握させることで、遊技者自身の好みに合わせて設定したLOGO背景予告の信頼度や当たり占有率を明確に把握させることが可能となる。また、遊技者自身がLOGO背景予告の信頼度や当たり占有率を設定していない場合には、デフォルトのLOGO背景予告の信頼度や当たり占有率を把握させることが可能となる。
表示部50aでのLOGO背景予告用背景画像G209の表示が終了して、特図変動演出でのLOGO背景予告が終了して、Nリーチへと発展することになる。
従来のパチンコ遊技機には、そのパチンコ遊技機に備えられた演出ボタンを押下操作されることで、特図変動演出の実行中での予告演出の出現頻度を任意に設定可能なものがある。演出ボタンの押下操作によって、遊技者の好みに合わせて、特図変動演出の実行中での予告演出の出現頻度を任意に設定することで、遊技者を楽しませることが可能となっている。
しかしながら近年では、特図変動演出の実行中に予告演出の出現頻度を任意で設定することが可能な機種は存在するが、単に予告演出の出現頻度を設定可能であるだけで、面白みがない。そのため、遊技者の好みに合わせた予告演出を楽しませるために、改善の余地がある。
そこで、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、遊技者がセレクトボタン42と通常ボタン40の押下操作によって、LOGOカットイン予告とLOGO背景予告の2種類について、信頼度と当たり占有率を10段階に設定することが可能となっている(図42、図43参照)。これにより、単に特図変動演出の実行中に実行される1種類の予告演出だけでなく、2種類の予告演出を遊技者の好みに合わせて、信頼度と当たり占有率とをより細かく設定することが可能となっている。そのため、例えば、特図変動演出の実行中にLOGO予告演出を実行された場合には、大当たり確定としたい遊技者にとっては、LOGOカットイン予告の信頼度と当たり占有率を100%に指定し、LOGO背景予告の信頼度と当たり占有率を100%に指定することが可能となる。LOGOカットイン予告やLOGO背景予告を様々な特図変動演出の実行中に見たいという遊技者には、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度を低く指定することになる。このように、様々な遊技者の好みに合わせた信頼度や当たり占有率のLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を遊技者に提供することで、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)によって遊技者を楽しませることが可能となる。
11.第1実施形態の効果
以上詳細に説明したように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、客待ち演出にて、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204に表示されているときに、LOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度や当たり占有率とが、通常ボタン40が押下操作されることで、演出制御用マイコン121により設定可能となっている。これにより、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、遊技者が選択した信頼度や当たり占有率のLOGOカットイン予告やLOGO背景予告を提供することが可能となる。そのため、遊技者の好み合わせた信頼度や当たり占有率のLOGOカットイン予告やLOGO背景予告を楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、客待ち演出にて、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204に表示されているときに、通常ボタン40が押下操作されることで、演出制御用マイコン121により、信頼度や当たり占有率が設定されたLOGOカットイン予告と、信頼度や当たり占有率が設定されたLOGO背景予告とを遊技者に提供することが可能となる。これにより、より遊技者の好みに細かく対応した信頼度や当たり占有率が設定されたLOGOカットイン予告とLOGO背景予告を十分に楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、客待ち演出にて、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204に表示されているときに、LOGOカットイン予告の10段階の信頼度のうちから、一の信頼度をセレクトボタン42の左上方ボタン、または右上方ボタンの押下操作によって選択し、通常ボタン40の押下操作によって設定することが可能となっている。また、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204に表示されているときに、LOGO背景予告の10段階の当たり占有率のうちから、一の当たり占有率をセレクトボタン42の左上方ボタン、または右上方ボタンの押下操作によって選択し、通常ボタン40の押下操作によって設定することが可能となっている。これにより、LOGOカットイン予告の信頼度、LOGO背景予告の当たり占有率が細かく設定されるため、遊技者に設定されているLOGOカットイン予告の信頼度とLOGO背景予告の当たり占有率に違和感を与えにくくすることが可能となる。そのため、実行されるLOGOカットイン予告とLOGO背景予告に違和感なく楽しませることが可能となり、遊技興趣を向上させることが可能となる。
また、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、客待ち演出にて、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204に表示されているときに、LOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度や当たり占有率とが、通常ボタン40が押下操作されることで、演出制御用マイコン121により設定可能となっている。しかしながら、LOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度や当たり占有率を別々に設定することが手間となり、設定自体が面倒であると思わせてしまう場合がある。そこで、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、客待ち演出にて、表示部50aに第2振り分けカスタム画像G206に表示されているときに、パスワードをセレクトボタン42の押下操作によって、入力して、通常ボタン40が押下操作されると、LOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度や当たり占有率とが一括で演出制御用マイコン121により設定可能である。これにより、LOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度や当たり占有率の設定を簡略して、LOGOカットイン予告の信頼度や当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度や当たり占有率を別々に設定することが手間となり、設定自体が面倒だと思わせにくくすることが可能となる。
12.変更例
次に、上記実施形態のパチンコ遊技機PY1の変更例について説明する。なお、変更例の説明において、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
<第2実施形態>
次に、上記第1実施形態のパチンコ遊技機PY1の変更例である第2実施形態のパチンコ遊技機PY1について説明する。第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度は10段階であり、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率も10段階となっていた。そのため、上記第1実施形態のパチンコ遊技機PY1のテーブル作成処理(S4105)において、演出制御用マイコン121は、LOGOカットイン予告の信頼度とLOGOカットイン予告の当たり占有率の100通りの組み合わせに応じた振り分けテーブルを100種類作成し、LOGO背景予告の信頼度とLOGO背景予告の当たり占有率の100通りの組み合わせに応じた振り分けテーブルを100種類作成する必要があった。そのため、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、LOGOカットイン予告とLOGO背景予告の200種類の振り分けテーブルを作成する必要が生じ、演出用RAM124の予告演出記憶部107に200種類の振り分けテーブルを格納させることによって、演出用RAM124の記憶容量への負荷が問題となり得る。
そこで、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101により選択された特定の特図変動パターンの選択回数と、大当たり判定の結果と、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからパチンコ遊技機PY1にてハズレ変動に基づく特図変動演出で実行されたLOGO予告演出の実行回数と、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからパチンコ遊技機PY1にて大当たり変動に基づく特図変動演出で実行されたLOGO予告演出の実行回数と、現在設定されているLOGO予告演出の信頼度と当たり占有率とによって、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出が実行されるたびにLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景)の出現頻度が算出され、LOGO予告演出の実行の有無が選択される構成とすることが考えられる。これにより、演出制御用マイコン121が、わざわざLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率の組み合わせに応じた振り分けテーブルを作成する必要がなくなり、演出用RAM124の記憶容量への負荷を軽減することが可能となっている。
上述した第2実施形態の構成を説明するために、図47から図51を用いて説明する。まず、第2実施形態のサブ側タイマ割り込み処理(S4011)について説明する。まず第2実施形態のサブ側タイマ割り込み処理(S4011)は、サブ制御基板120に所定の周期(例えば、1msec周期)の割り込みパルスが入力される度に実行される。サブ側タイマ割り込み処理(S4011)では、図47に示すように、入力処理(S4101)、発光データ出力処理(S4102)、可動装置制御処理(S4103)、ウォッチドッグタイマ処理(S4104)、受信コマンド解析処理(S4106)、演出タイマ更新処理(S4107)、音声制御処理(S4108)、演出用データ作成処理(S4109)を順次行う。すなわち、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1のサブ側タイマ割り込み処理(S4011)にて行われたテーブル作成処理(S105)が行われることがなく、ステップS4104からステップS4106に進むことになる。
次に、図48を用いて、第2実施形態の予告演出記憶部107に記憶されている内容について説明する。なお、第2実施形態の予告演出記憶部107には、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブル(図32、図33参照)が格納されていない。
先ず、予告演出記憶部107に記憶されているLOGOカットイン予告に関する情報について、図48(A)を用いて説明する。なお、図48(A)に示す予告演出記憶部107には、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから第2実施形態のパチンコ遊技機PY1の特図1変動パターン選択処理(S1409、図27参照)において、遊技制御用マイコン101により選択された特定の特図変動パターンの選択回数の情報(回数情報、判定結果情報)と、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行回数の情報(示唆演出回数情報)が記憶されている。
第2実施形態の予告演出記憶部107には、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからパチンコ遊技機PY1の特図1変動パターン選択処理(S1409、図27参照)において、遊技制御用マイコン101によりSP大当たり変動1(特図変動パターン「P01」、図30参照)が選択された選択回数(3)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSPハズレ変動1(特図変動パターン「P04」、図30参照)が選択された選択回数(10)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSP大当たり変動2(特図変動パターン「P071」、図30参照)が選択された選択回数(4)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSPハズレ変動2(特図変動パターン「P73」、図30参照)が選択された選択回数(15)、の情報パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSP大当たり変動3(特図変動パターン「P072」、図30参照)が選択された選択回数(5)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSPハズレ変動3(特図変動パターン「P74」、図30参照)が選択された選択回数(20)の情報が記憶されている(図30、図48(A)参照)。
また、図48(A)に示すように、第2実施形態の予告演出記憶部107には、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSP大当たり変動1(特図変動パターン「P01」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGOカットイン予告の実行回数(1)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSPハズレ変動1(特図変動パターン「P04」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGOカットイン予告の実行回数(2)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSP大当たり変動2(特図変動パターン「P71」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGOカットイン予告の実行回数(2)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSPハズレ変動2(特図変動パターン「P73」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGOカットイン予告の実行回数(4の情報)、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSP大当たり変動3(特図変動パターン「P72」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGOカットイン予告の実行回数(6)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSPハズレ変動3(特図変動パターン「P74」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGOカットイン予告の実行回数(8)の情報が記憶されている(図48(A)参照)。
次に、予告演出記憶部107に記憶されているLOGO背景予告に関する情報について、図48(B)を用いて説明する。なお、図48(B)に示す予告演出記憶部107には、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから特図1変動パターン選択処理(S1409、図27参照)において、遊技制御用マイコン101により選択された特定の特図変動パターンの選択回数の情報と、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからのLOGO背景予告の実行回数の情報が記憶されている。
第2実施形態の予告演出記憶部107には、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから特図1変動パターン選択処理(S1409、図27参照)において、遊技制御用マイコン101によりSP大当たり変動1(特図変動パターン「P01」、図30参照)が選択された選択回数(4)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSPハズレ変動1(特図変動パターン「P04」、図30参照)が選択された選択回数(15)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSP大当たり変動2(特図変動パターン「P071」、図30参照)が選択された選択回数(5)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSPハズレ変動2(特図変動パターン「P73」、図30参照)が選択された選択回数(20)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSP大当たり変動3(特図変動パターン「P072」、図30参照)が選択された選択回数(3)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから遊技制御用マイコン101によりSPハズレ変動3(特図変動パターン「P74」、図30参照)が選択された選択回数(10)の情報が記憶されている(図30、図48(B)参照)。
また、図48(B)に示すように、第2実施形態の予告演出記憶部107には、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSP大当たり変動1(特図変動パターン「P01」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGO背景予告の実行回数(2)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSPハズレ変動1(特図変動パターン「P04」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGO背景予告の実行回数(4の情報)、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSP大当たり変動2(特図変動パターン「P71」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGO背景予告の実行回数(6)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSPハズレ変動2(特図変動パターン「P73」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGO背景予告の実行回数(8)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSP大当たり変動3(特図変動パターン「P72」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGO背景予告の実行回数(1)の情報、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてからSPハズレ変動3(特図変動パターン「P74」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGO背景予告の実行回数(2)の情報が記憶されている(図48(B)参照)。
次に、第2実施形態の予告演出選択処理(S5504)について、図49から図51を用いて説明する。まず、第2実施形態の予告演出選択処理(S5504)において、演出制御用マイコン121は、予告演出決定用乱数を抽出する(S5701)。続いて、ステップS5702において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、遊技制御用マイコン101により各特図変動パターンが選択された選択回数をカウントする(S5702)。ステップS5702において、演出制御用マイコン121が特図変動パターンをカウントするごとに、カウントした特図変動パターンの情報を予告演出記憶部107に書き込む。これにより、予告演出記憶部107に記憶されているSP大当たり変動1(特図変動パターン「P01」、図30参照)が選択された選択回数の情報、SPハズレ変動1(特図変動パターン「P04」、図30参照)が選択された選択回数の情報、SP大当たり変動2(特図変動パターン「P71」、図30参照)が選択された選択回数の情報、SPハズレ変動2(特図変動パターン「P73」、図30参照)が選択された選択回数の情報、SP大当たり変動3(特図変動パターン「P72」、図30参照)が選択された選択回数の情報、またはSPハズレ変動3(特図変動パターン「P74」、図30参照)が選択された選択回数のうち、カウントされた特図変動パターンに対応した選択回数の情報が1つ増加することになる。
続いて、演出制御用マイコン121は、後述するLOGOカットイン予告選択処理(S5703)を行って、後述するLOGO背景予告選択処理(S5704)を行う。続いて、演出制御用マイコン121は、その他予告演出の抽選を行い(S5705)、そのまま本処理を終了する。ステップS5705において、演出制御用マイコン121は、ステップS5701にて抽出した予告演出決定用乱数を用いて、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)以外の予告演出を実行するか否かの抽選を行う。
次に、図50を用いて、LOGOカットイン予告選択処理(S5703)について説明する。まず、LOGOカットイン予告選択処理(S5703)において、まず演出制御用マイコン121は、LOGOカットイン予告の実行有無を決定する(S5801)。なお、LOGOカットイン予告の信頼度は10%に設定され、LOGOカットイン予告の当たり占有率は20%に設定されていることとする。具体的には、ステップS5801において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、予告演出記憶部107に記憶されているSP大当たり変動が選択された選択回数(図48(A)参照)の情報と、設定しているLOGOカットイン予告の当たり占有率と、ステップS5701で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、SP大当たり変動に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行するか否かを決定する。
例えば、ステップS5801において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報がSP大当たり変動1である場合には、ステップS5701で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、設定しているLOGOカットイン予告の当たり占有率(20%)の確率で、SP大当たり変動1に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行するか否かを決定する。
また、例えば、ステップS5801において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報がSPハズレ変動1である場合には、予告演出記憶部107に記憶されているSPハズレ変動1の回数(例えば、10回、図48(A)参照)の情報と、予告演出記憶部107に記憶されているSP大当たり変動1の回数(例えば、3回、図48(A)参照)の情報とに基づいて、図50に示すLOGOカットイン予告のハズレ占有率の算出方法に従って、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告の実行確率であるハズレ占有率(54%)を算出する。続いて、演出制御用マイコン121は、ステップS5701で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、算出したハズレ占有率(54%)の確率で、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行するか否かを決定する。
また、LOGOカットイン予告の信頼度と当たり占有率とを設定していない場合には、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、ステップS5701で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、初期値(デフォルト値)である当たり占有率(例えば、10%)、または図50に示す算出方法で求めた初期値であるハズレ占有率の確率で特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行するか否かを決定する。
続いて、演出制御用マイコン121は、SP大当たり変動に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告の現状の信頼度を算出する(S5802)。ここで、LOGOカットイン予告の現状の信頼度(現状の信頼度)とは、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度、およびLOGOカットイン予告の信頼度の初期値ではなく、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数をもとに算出されたLOGOカットイン予告の信頼度ことである。具体的には、ステップS5802において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行回数から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入から今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行回数とパチンコ遊技機PY1が電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSPハズレ変動に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行回数とを合計した合計数を除算し、その除算して求めた数値に、100を積算することで、現状のLOGOカットイン予告の信頼度を求める。また、演出制御用マイコン121がLOGOカットイン予告の信頼度を設定していない場合には、LOGOカットイン予告の初期値の信頼度に基づいて、ステップS5802の処理を行う。なお、演出制御用マイコン121は、ステップS5802において、小数点以下で繰り上げても良いし、小数点第1位以降で繰り上げるか、または繰り下げてもよい。
例えば、ステップS5801でSP大当たり変動1に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行すると決定した場合には、ステップS5802において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回のSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(1(図48(A)参照)+1(今回のLOGOカットイン予告の実行))から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回のSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(1(図48(A)参照)+1(今回のLOGOカットイン予告の実行))とパチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行回数(2、図48(A)参照)とを合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGOカットイン予告の信頼度(50%)を求める。
また、例えば、ステップS5801でSP大当たり変動1に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行しないと決定した場合には、ステップS5802において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(1(図48(A)参照))から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(1(図48(A)参照))とパチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の実行回数(2、図48(A)参照)とを合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGOカットイン予告の信頼度(約33%)を求める。この場合、演出制御用マイコン121は、ステップS5802において、小数点以下で繰り上げて信頼度を求めたが、小数点以下で繰り上げても良いし、小数点第1位以降で繰り上げるか、または繰り下げてもよい。
また、例えば、ステップS5801でSPハズレ変動1に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行すると決定した場合には、ステップS5802において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(1(図48(A)参照))から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(1(図48(A)参照))とパチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回のSPハズレ変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(2(図48(A)参照)+1(今回のLOGO背景予告の実行))とを合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGOカットイン予告の信頼度(25%)を求める。
また、例えば、ステップS5801でSPハズレ変動1に基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行しないと決定した場合には、ステップS5802において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(1(図48(A)参照))から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(1(図48(A)参照))とパチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSPハズレ変動1に基づく特図変動演出までのLOGOカットイン予告の実行回数(2(図48(A)参照))とを合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGOカットイン予告の信頼度(約33%)を求める。この場合、演出制御用マイコン121は、ステップS5802において、小数点以下で繰り上げて信頼度を求めたが、小数点以下で繰り上げても良いし、小数点第1位以降で繰り上げるか、または繰り下げてもよい。
続いて、演出制御用マイコン121は、ステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%(所定値)以内であるか否かを判定する(S5803)。演出制御用マイコン121は、ステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%以内であると判定した場合には(S5803でYES)、ステップS5801で決定したLOGOカットイン予告を実行するか否かを維持し(S5804)、本処理を終了する。また、ステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度と設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%以内ではないと判定した場合には(S5803でNO)、ステップS5801で決定したLOGOカットイン予告を実行するか否かを変更し(S5805)、本処理を終了する。
具体的には、例えば、ステップS5801において、演出制御用マイコン121が特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告を実行すると決定した場合に、ステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%以内であると判定した場合には(S5803でYES)、ステップS5801にて決定した結果を維持することになる(S5804)。すなわち、今回の特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告が実行されることになる。この場合、演出制御用マイコン121により、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行された実行回数が予告演出記憶部107に書き込まれ、予告演出記憶部107に記憶されている特図変動パターンに対応したLOGOカットイン予告の実行回数が1増加する。一方で、例えば、ステップS5801において、演出制御用マイコン121が特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告を実行すると決定した場合に、ステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%を超えていると判定した場合には(S5803でNO)、ステップS5801にて決定した結果を変更することになる(S5805)。すなわち、今回の特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告が実行されないことになる。
また、例えば、ステップS5801において、演出制御用マイコン121が特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告を実行しないと決定した場合に、ステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%以内であると判定した場合には(S5803でYES)、ステップS5801にて決定した結果を維持することになる(S5804)。すなわち、今回の特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告が実行されない。一方で、例えば、ステップS5801において、演出制御用マイコン121が特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告を実行しないと決定した場合に、ステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%を超えている、すなわちステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度があまりにも低い場合(設定している信頼度が20%で現状の信頼度が9%など)と判定した場合には(S5803でNO)、ステップS5801にて決定した結果を変更することになる(S5805)。すなわち、今回の特図変動演出の実行中にLOGOカットイン予告が実行されることになる。この場合、演出制御用マイコン121により、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行された実行回数が予告演出記憶部107に書き込まれ、予告演出記憶部107に記憶されている特図変動パターンに対応したLOGOカットイン予告の実行回数が1増加する。
また、演出制御用マイコン121がLOGOカットイン予告の信頼度を設定していない場合には、LOGOカットイン予告の初期値の信頼度に基づいて、ステップS5803の判定を行う。
次に、図51を用いて、LOGO背景予告選択処理(S5704)について説明する。まず、LOGO背景予告選択処理(S5704)において、まず演出制御用マイコン121は、LOGO背景予告の実行有無を決定する(S5901)。なお、LOGO背景予告の信頼度は10%に設定され、LOGO背景予告の当たり占有率は20%に設定されていることとする。具体的には、ステップS5901において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、予告演出記憶部107に記憶されているSP大当たり変動が選択された選択回数(図48(B)参照)の情報と、設定しているLOGO背景予告の当たり占有率と、ステップS5701で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、SP大当たり変動に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告を実行するか否かを決定する。
例えば、ステップS5901において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報がSP大当たり変動1である場合には、ステップS5701で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、設定しているLOGO背景予告の当たり占有率(20%)の確率で、SP大当たり変動1に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告を実行するか否かを決定する。
また、例えば、ステップS5901において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報がSPハズレ変動1である場合には、予告演出記憶部107に記憶されているSPハズレ変動1の回数(例えば、15回、図48(B)参照)の情報と、予告演出記憶部107に記憶されているSP大当たり変動1の回数(例えば、4回、図48(A)参照)の情報とに基づいて、図51に示すLOGO背景予告のハズレ占有率の算出方法に従って、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告の実行確率であるハズレ占有率(51%)を算出する。続いて、演出制御用マイコン121は、ステップS5701で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、算出したハズレ占有率(51%)の確率で、SPハズレ変動1に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告を実行するか否かを決定する。この場合、演出制御用マイコン121は、ステップS5901において、小数点以下で繰り上げて信頼度を求めたが、小数点以下で繰り上げても良いし、小数点第1位以降で繰り上げるか、または繰り下げてもよい。
また、LOGO背景予告の信頼度と当たり占有率とを設定していない場合には、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、ステップS5701で抽出した予告演出決定用乱数に基づいて、初期値(デフォルト値)である当たり占有率(例えば、10%)、または図50に示す算出方法で求めた初期値であるハズレ占有率の確率で特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGO背景予告を実行するか否かを決定する。
続いて、演出制御用マイコン121は、SP大当たり変動に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告の現状の信頼度を算出する(S5902)。ここで、LOGO背景予告の現状の信頼度とは、設定しているLOGO背景予告の信頼度、およびLOGO背景予告の信頼度の初期値ではなく、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数をもとに算出されたLOGO背景予告の信頼度ことである。具体的には、ステップS5902において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行回数から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入から今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行回数とパチンコ遊技機PY1が電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSPハズレ変動に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行回数とを合計した合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGO背景予告の信頼度を求める。また、演出制御用マイコン121がLOGO背景予告の信頼度を設定していない場合には、LOGO背景予告の初期値の信頼度に基づいて、ステップS5902の処理を行う。
例えば、ステップS5901でSP大当たり変動1に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告を実行すると決定した場合には、ステップS5902において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回のSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(2(図48(B)参照)+1(今回のLOGO背景予告の実行))から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回のSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(2(図48(B)参照)+1(今回のLOGO背景予告の実行))とパチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行回数(4、図48(B)参照)とを合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGO背景予告の信頼度(43%)を求める。この場合、演出制御用マイコン121は、ステップS5902において、小数点以下で繰り上げて信頼度を求めたが、小数点以下で繰り上げても良いし、小数点第1位以降で繰り上げるか、または繰り下げてもよい。
また、例えば、ステップS5901でSP大当たり変動1に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告を実行しないと決定した場合には、ステップS5902において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(2(図48(B)参照))から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(2(図48(B)参照))とパチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSPハズレ変動1に基づく特図変動演出でのLOGO背景予告の実行回数(4、図48(B)参照)とを合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGO背景予告の信頼度(33%)を求める。この場合、演出制御用マイコン121は、ステップS5902において、小数点以下で繰り上げて信頼度を求めたが、小数点以下で繰り上げても良いし、小数点第1位以降で繰り上げるか、または繰り下げてもよい。
また、例えば、ステップS5901でSPハズレ変動1に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告を実行すると決定した場合には、ステップS5902において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(2(図48(B)参照))から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(2(図48(B)参照))とパチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回のSPハズレ変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(4(図48(B)参照)+1(今回のLOGO背景予告の実行))とを合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGO背景予告の信頼度(20%)を求める。
また、例えば、ステップS5901でSPハズレ変動1に基づく特図変動演出にてLOGO背景予告を実行しないと決定した場合には、ステップS5902において、演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(2(図48(B)参照))から、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSP大当たり変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(2(図48(B)参照))とパチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから今回の特図変動演出までにおけるSPハズレ変動1に基づく特図変動演出までのLOGO背景予告の実行回数(4(図48(B)参照))とを合計数を除算し、その除算して求めた数値に100を積算することで、現状のLOGO背景予告の信頼度(33%)を求める。この場合、演出制御用マイコン121は、ステップS5902において、小数点以下で繰り上げて信頼度を求めたが、小数点以下で繰り上げても良いし、小数点第1位以降で繰り上げるか、または繰り下げてもよい。
続いて、演出制御用マイコン121は、ステップS5902にて算出したLOGO背景予告の現状の信頼度と、設定しているLOGO背景予告の信頼度との差が10%(所定値)以内であるか否かを判定する(S5903)。演出制御用マイコン121は、ステップS5902にて算出したLOGO背景予告の現状の信頼度と、設定しているLOGO背景予告の信頼度との差が10%以内であると判定した場合には(S5903でYES)、ステップS5901で決定したLOGO背景予告を実行するか否かを維持し(S5904)、本処理を終了する。また、ステップS5902にて算出したLOGO背景予告の現状の信頼度と設定しているLOGO背景予告の信頼度との差が10%以内ではないと判定した場合には(S5903でNO)、ステップS5901で決定したLOGO背景予告を実行するか否かを変更し(S5905)、本処理を終了する。
具体的には、例えば、ステップS5901において、演出制御用マイコン121が特図変動演出の実行中にLOGO背景予告を実行すると決定した場合に、ステップS5902にて算出したLOGO背景予告の現状の信頼度と、設定しているLOGO背景予告の信頼度との差が10%以内であると判定した場合には(S5903でYES)、ステップS5901にて決定した結果を維持することになる(S5904)。すなわち、今回の特図変動演出の実行中にLOGO背景予告が実行されることになる。この場合、演出制御用マイコン121により、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGO背景予告が実行された実行回数が予告演出記憶部107に書き込まれ、予告演出記憶部107に記憶されている特図変動パターンに対応したLOGO背景予告の実行回数が1増加する。一方で、例えば、ステップS5901において、演出制御用マイコン121が特図変動演出の実行中にLOGO背景予告を実行すると決定した場合に、ステップS5902にて算出したLOGO背景予告の現状の信頼度と、設定しているLOGO背景予告の信頼度との差が10%を超えていると判定した場合には(S5903でNO)、ステップS5901にて決定した結果を変更することになる(S5905)。すなわち、今回の特図変動演出の実行中にLOGO背景予告が実行されないことになる。
また、例えば、ステップS5901において、演出制御用マイコン121が特図変動演出の実行中にLOGO背景予告を実行しないと決定した場合に、ステップS5902にて算出したLOGO背景予告の現状の信頼度と、設定しているLOGO背景予告の信頼度との差が10%以内であると判定した場合には(S5903でYES)、ステップS5801にて決定した結果を維持することになる(S5904)。すなわち、今回の特図変動演出の実行中にLOGO背景予告が実行されない。一方で、例えば、ステップS5901において、演出制御用マイコン121が特図変動演出の実行中にLOGO背景予告を実行しないと決定した場合に、ステップS5902にて算出したLOGO背景予告の現状の信頼度と、設定しているLOGO背景予告の信頼度との差が10%を超えている、すなわちステップS5902にて算出したLOGO背景予告の現状の信頼度があまりにも低い場合(設定している信頼度が20%で現状の信頼度が9%など)と判定した場合には(S5903でNO)、ステップS5901にて決定した結果を変更することになる(S5905)。すなわち、今回の特図変動演出の実行中にLOGO背景予告が実行されることになる。この場合、演出制御用マイコン121により、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGO背景予告が実行された実行回数が予告演出記憶部107に書き込まれ、予告演出記憶部107に記憶されている特図変動パターンに対応したLOGO背景予告の実行回数が1増加する。
また、演出制御用マイコン121がLOGO背景予告の信頼度を設定していない場合には、LOGO背景予告の初期値の信頼度に基づいて、ステップS5903の判定を行う。
上記第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、遊技者が指定したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率と、遊技者が遊技を行っている中での体感したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率が一致するようなLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行されるため、遊技者が指定したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率が大きく乖離することを防止することが可能となる。また、わざわざ第1実施形態のパチンコ遊技機PY1のように、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の振り分けテーブルを用いることがないため、演出用RAM124の記憶容量への負荷を軽減することが可能となっている。
<第2実施形態の効果>
以上詳細に説明したように、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」のうちの各特図変動パターンが選択された選択回数と、設定されている信頼度と、設定されている当たり占有率とに応じて、特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」のうち、一の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行されることがある。これにより、特図変動演出にて設定されている信頼度と、設定されている当たり占有率とに応じた正確なLOGOカットイン予告を特図変動演出にて遊技者に提供することが可能となる。そのため、SPリーチにてLOGOカットイン予告が実行されるため、特図変動演出の実行が終了となる前に大当たり判定の結果が遊技者に把握させてしまうことを防止することが可能となる。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」のうちの各特図変動パターンが選択された選択回数と、設定されている信頼度と、設定されている当たり占有率とに応じて特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」のうち、一の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行されるか否かが決定される場合がある。これにより、特図変動演出にて設定されている信頼度と、設定されている当たり占有率とに応じた正確なLOGOカットイン予告を特図変動演出にて遊技者に提供することが可能となる。そのため、SPリーチにてLOGOカットイン予告が実行されるため、特図変動演出の実行が終了となる前に大当たり判定の結果が遊技者に把握させてしまうことを防止することが可能となる。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」のうち、一の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行されるか否かが決定された場合、特図変動演出にて示唆演出が実行された回数に基づいて算出されたLOGOカットイン予告の現状の信頼度と設定されているLOGOカットイン予告の信頼度によって、特図変動演出でのLOGOカットイン予告が実行されるか否かの決定が変更されることがある。これにより、設定されている信頼度と10%以内の信頼度のLOGOカットイン予告を遊技者に提供することが可能となる。そのため、特図変動演出にて実行されたLOGOカットイン予告によって、遊技者に設定されている正確な信頼度を把握させて、特図変動演出の実行が終了となる前に大当たり判定の結果が遊技者に把握させてしまうことを防止することが可能となる。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、LOGOカットイン予告の現状の信頼度と設定されているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%を超えている場合には、特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」のうち、一の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行されるか否かの決定が変更される。これにおり、設定されているLOGOカットイン予告の信頼度とLOGOカットイン予告の現状の信頼度とが10%以内の正確な信頼度のLOGOカットイン予告を遊技者に提供することが可能となる。そのため、特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行されても10%以内の信頼度であることから、LOGOカットイン予告によって、特図変動演出の実行が終了となる前に大当たり判定の結果が遊技者に把握させてしまうことを防止することが可能となる。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1によれば、特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」のうちの各特図変動パターンが選択された選択回数と、表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204が表示されている場合に、通常ボタン40が押下操作されて、演出制御用マイコン121により設定されたLOGOカットイン予告の信頼度とによって、特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行されるか否かが決定されることがある。これにより、特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」に基づく特図変動演出において、遊技者自身が設定した信頼度に応じた正確なLOGOカットイン予告を遊技者に提供することが可能となる。そのため、特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行された場合には、そのLOGOカットイン予告によって遊技者自身が好みで設定した信頼度を遊技者に把握させることが可能となる。
<他の変更例>
第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、特図1変動パターン選択処理(S1409、図27参照)により選択された特定の特図変動パターン(特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)に対して、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから現在までのハズレ変動に基づく特図変動演出でのLOGO予告演出の実行回数と、パチンコ遊技機PY1が初めて電源投入されてから現在までの大当たり変動に基づく特図変動演出でのLOGO予告演出の実行回数と、現在演出制御用マイコン121により設定されているLOGO予告演出の信頼度と当たり占有率とによって、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出が実行されるたびにLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景)の実行の有無が決定される構成となっていた。しかしながら、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1とは異なる算出方法を用いて、特定の特図変動パターン(特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)に基づく特図変動演出でのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景)の実行の有無が決定される他の変更例であっても良い。なお、上述した他の変更例からなるパチンコ遊技機PY1では、予告演出記憶部107に特定の特図変動パターン(特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)が遊技制御用マイコン101により選択された選択回数の情報を記憶するようにしても良い。この場合、演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理において、特定の特図変動パターン(特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)が遊技制御用マイコン101により選択された選択回数の情報と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率とに基づいて、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行するか否かを決定するようにしても良い。これにより、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や当たり占有率とを指定できる機能を第1実施形態のパチンコ遊技機PY1のように振り分けテーブルを用いることなく、特図1変動パターン選択処理(S1409、図27参照)において、遊技制御用マイコン101が特定の特図変動パターン(特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)を選択した回数に基づく計算によって、遊技者の好みに合わせて指定された信頼度や当たり占有率に対応したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を提供することが可能となる。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機PY1の構成と、上述した他の変更例のパチンコ遊技機PY1の構成とを併用しても良い。この場合、例えば、原則演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理において、特定の特図変動パターン(特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)が遊技制御用マイコン101により選択された選択回数の情報と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率とに基づいて、特定の特図変動パターンに基づく特図変動演出の実行中にLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行するか否かを決定する。そして、演出制御用マイコン121は、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行した回数を予告演出記憶部107に書き込み、予告演出記憶部107に記憶させておく。また、演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理において特定の特図変動パターンが遊技制御用マイコン101により選択された選択回数の情報と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率とに基づいて決定した結果が、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や当たり占有率から乖離した場合には、予告演出記憶部107に記憶されているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の実行回数の情報に基づいて、その決定したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の実行を変更するようにしても良い。
上記各実施形態では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件が成立すること」に相当したが、これに限定されることはない。例えば、第1始動口、及び第2始動口12と異なる他の始動口を備えても良い。なお、他の始動口に遊技球が入賞することで、特図1抽選、又は特図2抽選が行われるようにしても良い。この場合、第1始動口11、第2始動口12、又は他の始動口のうち、いずれかの始動口への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることが、「所定条件が成立すること」に相当しても良い。
上記各実施形態のLOGOカットイン予告LOGO背景予告とが、「特定演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。LOGOカットイン予告と、LOGO背景予告と、LOGOカットイン予告とLOGO背景予告とも異なる他の予告演出とが、「特定演出」に相当しても良い。ここで、他の予告演出とは、表示部50aに特定のエフェクト画像が表示される予告演出、スピーカ52から特定の音声が出力される予告演出、枠ランプ53や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させる予告演出、保留アイコン予告、ステップアップ予告などであっても良い。
上記各実施形態のLOGOカットイン予告が、「第1特定演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、表示部50aに特定のエフェクト画像が表示されたり、スピーカ52から特定の音声が出力されたり、枠ランプ53や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させたり、保留アイコン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告等が表示される演出が、「第1特定演出」に相当しても良い。ただし、第1特定演出は、第2特定演出とは異なる演出とする。
上記各実施形態では、LOGO背景予告が、「第2特定演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、表示部50aに特定のエフェクト画像が表示されたり、スピーカ52から特定の音声が出力されたり、枠ランプ53や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させたり、保留アイコン予告、ステップアップ予告、エフェクト画像を用いた予告等が表示される演出が、「第2特定演出」に相当しても良い。ただし、第2特定演出は、第1特定演出とは異なる演出とする。
上記各実施形態では、表示部50aでの第1振り分けカスタム画像G204、または第2振り分けカスタム画像G206が表示されている場合での通常ボタン40の押下操作が、「所定操作」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、客待ち演出の実行中に、遊技者によるセレクトボタン42の押下操作に基づいて、演出制御用マイコン121は、セレクトボタン42の押下操作によって選択されたLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度やLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率を設定することが可能であっても良い。この場合、セレクトボタン42の押下操作が、「所定操作」に相当しても良い。また、例えば、客待ち演出の実行中に、遊技者による特殊ボタン41の押下操作に基づいて、演出制御用マイコン121は、セレクトボタン42の押下操作によって選択されたLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度やLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率を設定することが可能であっても良い。この場合、特殊ボタン41の押下操作が、「所定操作」に相当しても良い。
上記各実施形態のLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度が、「特定演出に関する第1割合」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特図変動演出でのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の出現率が、「特定演出に関する第1割合」に相当しても良い。また、例えば、大当たり判定の結果がハズレである場合に実行された特図変動演出にてLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行される確率が、「特定演出に関する第1割合」に相当しても良い。
上記各実施形態のLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率が、「特定演出に関する第2割合」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、大当たり判定の結果がハズレである場合に実行された特図変動演出にてLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行される確率が、「特定演出に関する第2割合」に相当しても良い。また、例えば、特図変動演出でのLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の出現率が、「特定演出に関する第2割合」に相当しても良い。
上記各実施形態では、遊技者がセレクトボタン42を押下操作することで、LOGOカットイン予告の信頼度とLOGOカットイン予告の当たり占有率とをそれぞれ10段階のうちから選択可能とし、通常ボタン40を押下操作することで、選択したLOGOカットイン予告の信頼度とLOGOカットイン予告の当たり占有率が演出制御用マイコン121により設定された。これにより、特図変動演出の実行中に設定された信頼度と当たり占有率のLOGOカットイン予告が実行されることが可能であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGOカットイン予告の信頼度、またはLOGOカットイン予告の当たり占有率のうち、一方のみ通常ボタン40を押下操作することで、演出制御用マイコン121により設定されても良い。この場合、特図変動演出の実行中に設定された信頼度、または当たり占有率のLOGOカットイン予告が実行されても良い。
上記各実施形態では、遊技者がセレクトボタン42を押下操作することで、LOGO背景予告の信頼度とLOGO背景予告の当たり占有率とをそれぞれ10段階のうちから選択可能とし、通常ボタン40を押下操作することで、選択したLOGO背景予告の信頼度とLOGO背景予告の当たり占有率が演出制御用マイコン121により設定された。これにより、特図変動演出の実行中に設定された信頼度と当たり占有率のLOGO背景予告が実行されることが可能であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGO背景予告の信頼度、またはLOGO背景予告の当たり占有率のうち、一方のみ通常ボタン40を押下操作することで、演出制御用マイコン121により設定されても良い。この場合、特図変動演出の実行中に、設定された当たり占有率、または信頼度のLOGO背景予告が実行されても良い。
上記各実施形態では、遊技者がセレクトボタン42を押下操作することで、LOGOカットイン予告の信頼度と、LOGO背景予告の信頼度と、LOGOカットイン予告の当たり占有率と、LOGO背景予告の当たり占有率とをそれぞれ10段階のうちから選択可能とし、通常ボタン40を押下操作することで、選択した信頼度と当たり占有率が演出制御用マイコン121により設定された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGOカットイン予告とLOGO背景予告と異なる他の予告演出が特図変動演出の実行中に実行される場合があっても良い。この場合、遊技者がセレクトボタン42を押下操作することで、LOGOカットイン予告の信頼度と、LOGO背景予告の信頼度と、他の予告演出の信頼度と、LOGOカットイン予告の当たり占有率と、LOGO背景予告の当たり占有率とが、演出制御用マイコン121により設定されても良い。また、例えば、LOGOカットイン予告の信頼度と、LOGO背景予告の信頼度と、LOGOカットイン予告の当たり占有率と、LOGO背景予告の当たり占有率と、他の予告演出の当たり占有率とが演出制御用マイコン121により設定されても良い。
上記各実施形態では、LOGOカットイン予告の信頼度は、10段階(10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%)のうちから、選択した信頼度を演出制御用マイコン121により設定されることが可能となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGOカットイン予告の信頼度は、9段階以下(例えば、10%、50%、100%)のうちから、選択して演出制御用マイコン121により設定されることが可能でも良い。また、例えば、LOGOカットイン予告の信頼度は、11段階以上のうちから、選択して演出制御用マイコン121により設定されることが可能でも良い。
上記各実施形態では、LOGO背景予告の信頼度は、10段階(10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%)のうちから、選択した信頼度を演出制御用マイコン121により設定されることが可能となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGO背景予告の信頼度は、9段階以下(例えば、10%、50%、100%)のうちから、選択して演出制御用マイコン121により設定されることが可能でも良い。また、例えば、LOGO背景予告の信頼度は、11段階以上のうちから、選択して演出制御用マイコン121により設定されることが可能でも良い。
上記各実施形態では、LOGOカットイン予告の当たり占有率は、10段階(10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%)のうちから、選択した当たり占有率を演出制御用マイコン121により設定されることが可能となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGOカットイン予告の当たり占有率は、9段階以下(例えば、10%、50%、100%)のうちから、選択して演出制御用マイコン121により設定されることが可能でも良い。また、例えば、LOGOカットイン予告の当たり占有率は、11段階以上のうちから、選択して演出制御用マイコン121により設定されることが可能でも良い。
上記各実施形態では、LOGO背景予告の当たり占有率は、10段階(10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、100%)のうちから、選択した当たり占有率を演出制御用マイコン121により設定されることが可能となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGO背景予告の当たり占有率は、9段階以下(例えば、10%、50%、100%)のうちから、選択して演出制御用マイコン121により設定されることが可能でも良い。また、例えば、LOGO背景予告の当たり占有率は、11段階以上のうちから、選択して演出制御用マイコン121により設定されることが可能でも良い。
上記各実施形態では、セレクトボタン42が、「入力手段」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、通常ボタン40が、「入力手段」に相当しても良い。また、例えば、特殊ボタン41が、「入力手段」に相当しても良い。
上記各実施形態では、数字のパスワードが、「特定情報」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、英文字と数字の組み合わせからなるパスワードが、「特定情報」に相当しても良い。
上記各実施形態では、表示部50aに第2振り分けカスタム画像G206が表示されている場合に、セレクトボタン42の押下操作によって、数字のパスワードを入力して、通常ボタン40が押下操作されると、LOGOカットイン予告の信頼度と、LOGOカットイン予告の当たり占有率と、LOGO背景予告の信頼度と、LOGO背景予告の当たり占有率と一括で設定された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、セレクトボタン42の押下操作によって、数字のパスワードを入力して、通常ボタン40が押下操作されると、LOGOカットイン予告の信頼度、またはLOGO背景予告の信頼度のうち、いずれか一方と、LOGOカットイン予告の当たり占有率、またはLOGO背景予告の当たり占有率のうち、いずれか一方が演出制御用マイコン121により一括に設定されるようにしても良い。
上記各実施形態では、客待ち演出の実行中に、遊技者による通常ボタン40の押下操作に基づいて、演出制御用マイコン121は、セレクトボタン42の押下操作によって選択されたLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度やLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率を演出制御用マイコン121によって設定されることが可能となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、客待ち演出の実行中に、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の演出態様をセレクトボタン42と通常ボタン40の押下操作によって、演出制御用マイコン121により設定可能であっても良い。この場合、例えば、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の演出態様には、第1演出態様と、第1演出態様と異なる第2演出態様とがあっても良い。第1演出態様は、遊技者だけでなくパチンコ遊技機PY1の周りで遊技を行っている遊技者にも第1演出態様のLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行されたことを把握させ易い演出態様とし、第2演出態様は、パチンコ遊技機PY1の周りで遊技を行っている遊技者には第2演出態様のLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行されたことを把握させ難く、パチンコ遊技機PY1で遊技を行っている遊技者に第2演出態様のLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行されたことを把握させ易い演出態様としても良い。これにより、遊技者の好みに合わせた演出態様のLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を遊技者に提供して、遊技者を楽しませることが可能となる。
上記各実施形態では、遊技者によって選択決定されたことに基づいて演出制御用マイコン121により設定されたLOGOカットイン予告の信頼度と、遊技者によって選択決定されたことに基づいて演出制御用マイコン121により設定されたLOGO背景予告の信頼度と、遊技者によって選択決定されたことに基づいて演出制御用マイコン121により設定されたLOGOカットイン予告の当たり占有率と、遊技者によって選択決定されたことに基づいて演出制御用マイコン121により設定されたLOGO背景予告の当たり占有率とが、「設定されている特定演出に関する設定値」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGOカットイン予告の信頼度の初期値(デフォルト値)と、LOGOカットイン予告の当たり占有率の初期値(デフォルト値)と、LOGO背景予告の信頼度の初期値(デフォルト値)と、LOGO背景予告の当たり占有率の初期値(デフォルト値)が、「設定されている特定演出に関する設定値」に相当しても良い。また、例えば、遊技者によって選択決定されたことに基づいて演出制御用マイコン121により設定されたLOGOカットイン予告の信頼度と、遊技者によって選択決定されたことに基づいて演出制御用マイコン121により設定されたLOGO背景予告の信頼度と、遊技者によって選択決定されたことに基づいて演出制御用マイコン121により設定されたLOGOカットイン予告のハズレ占有率(大当たり判定の結果がハズレである場合にLOGOカットイン予告が実行される確率)と、遊技者によって選択決定されたことに基づいて演出制御用マイコン121により設定されたLOGOカットイン予告のハズレ占有率(大当たり判定の結果がハズレである場合にLOGOカットイン予告が実行される確率)とが、「設定されている特定演出に関する設定値」に相当しても良い。
上記各実施形態では、特定の特図変動パターン(特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)に基づく特図変動演出の実行中にLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、および「P74」以外の特図変動パターンに基づく特図変動演出の実行中にLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行されても良い。
上記各実施形態の演出制御用マイコン121は、遊技者のセレクトボタン42と通常ボタン40の押下操作によって、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率とを設定可能であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、演出制御用マイコン121は、遊技者のセレクトボタン42と通常ボタン40の押下操作に基づいて、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率とを設定できない構成であっても良い。
上記各実施形態のLOGOカットイン予告が、「示唆演出」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。LOGO背景予告が、「示唆演出」に相当しても良い。また、LOGOカットイン予告とLOGO背景予告とも異なる他の予告演出とが、「示唆演出」に相当しても良い。ここで、他の予告演出とは、表示部50aに特定のエフェクト画像が表示される予告演出、スピーカ52から特定の音声が出力される予告演出、枠ランプ53や盤ランプ54を特定の発光態様で発光させる予告演出、保留アイコン予告、ステップアップ予告などであっても良い。
上記各実施形態では、サブ制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持されるため、予告演出記憶部107には記憶されている情報はパチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、予告演出記憶部107に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時には保持されない情報であっても良い。また、例えば、例えば、客待ち演出での遊技者による通常ボタン40の押下操作によって、予告演出記憶部107に記載されている情報が初期化される構成であっても良い。
また、上記第2実施形態では、予告演出記憶部107に特定の特図変動パターンが選択された選択回数(図48参照)の情報が記憶されていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特定の特図変動パターンが選択された選択回数の情報は、遊技用RAM104に記憶されていても良い。この場合、主制御基板100から特定の特図変動パターンが選択された選択回数の情報を含むコマンドをサブ制御基板120に送信し、そのコマンドを受信したサブ制御基板120の演出制御用マイコン121が、LOGOカットイン予告選択処理(S5703)、LOGO背景予告選択処理(S5704)を行う構成であっても良い。
また、上記第2実施形態では、予告演出記憶部107に特定の大当たり特図変動パターンの選択回数の情報、特定のハズレ特図変動パターンの選択回数の情報が記憶されることで、大当たり判定の結果の情報が記憶されていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、特図変動開始コマンドに含まれる大当たりの判定等に基づく特図停止図柄データの情報から大当たり判定の結果についての情報を予告演出記憶部107に記憶するようにしても良い。
上記第2実施形態では、LOGOカットイン予告選択処理(S5702)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、予告演出記憶部107に記憶されている特定の特図変動パターンの選択回数(図48参照)の情報と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の当たり占有率とに基づいて、特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行するか否かを決定した(図50参照)。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、変動演出パターン選択処理(S5503)において、演出制御用マイコン121が、特図変動演出の内容である変動演出パターンを決定すると、LOGOカットイン予告の実行有無、LOGOカットイン予告の内容が決まっても良い。また、例えば、特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行される第1変動演出パターンと、特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行されない第2変動演出パターンがあっても良い。この場合、例えば、変動演出パターン選択処理(S5503)において、演出制御用マイコン121は、予告演出記憶部107に記憶されている特定の特図変動パターンの選択回数(図48参照)の情報と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の当たり占有率とに基づいて選択する変動演出パターンを第1変動演出パターン、または第2変動演出パターンに切り替える構成にしても良い。この構成により、決定される変動演出パターンによって、特図変動演出にて正確な信頼度や当たり占有率のLOGOカットイン予告を遊技者に提供することが可能となる。そのため、変動演出パターン選択処理(S5503)での演出制御用マイコン121によって決定される変動演出パターンを異ならせることによって、特図変動演出の実行が終了する前に、LOGOカットイン予告によって、大当たり判定の結果を遊技者に把握させ難くすることが可能となる。また、第1変動演出パターンと第2変動演出パターンとを含む複数の変動演出パターンが演出用RAM124に記憶されていても良い。
また、演出制御用マイコン121が、予告演出記憶部107に記憶されている特定の特図変動パターンの選択回数(図48参照)の情報と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の当たり占有率とに基づいて選択する変動演出パターンを第1変動演出パターン、または第2変動演出パターンに切り替える構成とした場合、演出制御用マイコン121は、第1変動演出パターン、または第2変動演出パターンを選択した後に、上記第2実施形態のステップS5801にて、LOGOカットイン予告の実行有無を決定しても良い。この場合、演出制御用マイコン121は、ステップS5801でLOGOカットイン予告の実行有無を決定した後に、LOGOカットイン予告の現状の信頼度を算出し(S5802)、ステップS5802にて算出したLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%(所定値)以内であるか否かを判定しても良い(S5803)。さらに、演出制御用マイコン121は、ステップS5803にて判定した結果に応じて、ステップS5801にて決定した結果を維持する場合(S5804)と、ステップS5801にて決定した結果を変更する場合(S5805)とがあっても良い。
上記第1変動演出パターン、または上記第2変動演出パターンに切り替える構成において、LOGOカットイン予告が実行される第1変動演出パターンが、「第1変動演出パターン」に相当し、LOGOカットイン予告が実行されない第2変動演出パターンが、「第2変動演出パターン」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、変動演出パターン選択処理(S5503)において、演出制御用マイコン121が、特図変動演出の内容である変動演出パターンを決定すると、LOGO背景予告の実行有無、LOGO背景予告の内容が決まっても良い。この場合、例えば、特図変動演出にてLOGO背景予告が実行される第3変動演出パターンと、特図変動演出にてLOGO背景予告が実行されない第4変動演出パターンがあっても良い。上記第3変動演出パターンが、「第1変動演出パターン」に相当し、上記第4変動演出パターンが「第2変動演出パターン」に相当しても良い。
また、上記第1変動演出パターン、または上記第2変動演出パターンに切り替える構成において、演出制御用マイコン121は、予告演出記憶部107に記憶されている特定の特図変動パターンの選択回数(図48参照)の情報と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率とに基づいて、上記第1変動演出パターン、上記第2変動演出パターン、上記第3変動演出パターン、または上記第4変動演出パターンのうちから、いずれかの変動演出パターンを決定する構成であっても良い。また、例えば、特図変動演出にてLOGOカットイン予告とLOGO背景予告が実行される第5変動演出パターンがあっても良い。この場合、演出制御用マイコン121は、予告演出記憶部107に記憶されている特定の特図変動パターンの選択回数(図48参照)の情報と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と、設定しているLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率とに基づいて、上記第1変動演出パターン、上記第2変動演出パターン、上記第3変動演出パターン、上記第4変動演出パターン、または上記第5変動演出パターンのうちから、いずれかの変動演出パターンを決定する構成であっても良い。
上記第2実施形態では、LOGOカットイン予告選択処理(S5702)において、演出制御用マイコン121は、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、予告演出記憶部107に記憶されている特定の特図変動パターンの選択回数(図48参照)の情報と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の当たり占有率とに基づいて、特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行するか否かを決定した(図50参照)。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、演出制御用マイコン121は、遊技者により選択にされたLOGOカットイン予告のハズレ占有率を設定可能としても良い。この場合、演出制御用マイコン121は、LOGOカットイン予告選択処理(S5702)において、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、予告演出記憶部107に記憶されている特定の特図変動パターンの選択回数(図48参照)の情報と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度と、LOGOカットイン予告のハズレ占有率とに基づいて、特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行するか否かを決定しても良い。また、演出制御用マイコン121は、LOGOカットイン予告選択処理(S5702)において、受信した特図変動開始コマンドに含まれる情報が特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)である場合には、予告演出記憶部107に記憶されている特定の特図変動パターンの選択回数(図48参照)の情報と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度と、LOGOカットイン予告の当たり占有率と、LOGOカットイン予告のハズレ占有率とに基づいて、特図変動演出にてLOGOカットイン予告を実行するか否かを決定しても良い。
上記第2実施形態では、LOGOカットイン予告選択処理(S5702)において、演出制御用マイコン121は算出したSP大当たり変動に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差が10%以内であるか否かによって、ステップS5801でのLOGOカットイン予告を実行するか否かの決定を変更可能となっていた。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGOカットイン予告選択処理(S5702)において、演出制御用マイコン121は算出したSP大当たり変動に基づく特図変動演出でのLOGOカットイン予告の現状の信頼度と、設定しているLOGOカットイン予告の信頼度との差を算出することなく、信頼度が一致しているか否かによって、ステップS5801でのLOGOカットイン予告を実行するか否かの決定を変更可能としても良い。
上記第2実施形態の10%が、「所定値」に相当した。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、10%よりも低い値でも良い。これにより、より特図変動演出の実行中に実行されるLOGOカットイン予告の信頼度と設定されているLOGOカットイン予告の信頼度とに差がないLOGOカットイン予告を遊技者に提供することが可能となる。また、LOGOカットイン予告の現状の信頼度と演出制御用マイコン121により設定されている信頼度があまりにも乖離されない程度の数値であれば、10%よりも高い数値であっても良い。
上記各実施形態では、特定の特図変動パターン(「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、「P74」、図30参照)に基づく特図変動演出にて、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行された。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、パチンコ遊技機PY1全体として、様々な特図変動パターンに基づく特図変動演出にてLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)が実行されるようにしても良い。この場合、演出制御用マイコン121により設定されたLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度やLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率に対応したLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)がパチンコ遊技機PY1全体として、様々な特図変動パターンに基づく特図変動演出にて実行されるようにしても良い。
上記各実施形態では、演出制御用マイコン121により、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率が、100%に設定可能であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、演出制御用マイコン121により、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度と当たり占有率が、100%に近い値(例えば、99.9%)設定可能であっても良い。
上記各実施形態では、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率が初期値(デフォルト値)である場合、表示部50aにて表示されている第1信頼度数値画像領域KSなどの信頼度数値画像などは、全て白色の信頼度数値画像などとなっていた(図42(A)参照)。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率が初期値(デフォルト値)である場合、初期値(デフォルト値)に応じて、表示部50aにて表示されている第1信頼度数値画像領域KSなどの信頼度数値画像などが、黒色の信頼度数値画像などで示されるようにしても良い。これにより、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度、LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の当たり占有率が初期値(デフォルト値)である場合でも、表示部50aに表示されている第1信頼度数値画像領域KSなどの黒色の信頼度数値画像などを確認させることで、遊技者にLOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)の信頼度や、当たり占有率の初期値(デフォルト値)を把握させることが可能となる。具体的には、例えば、LOGOカットイン予告の信頼度の初期値(デフォルト値)が「10%」である場合には、「10%」の初期値(デフォルト値)に合わせて、表示部50aに表示されている第1信頼度数値画像領域KSの10つの信頼度数値画像のうち、最も左方に位置する1つの信頼度数値画像が黒色の信頼度数値画像で示すようにしても良い。これにより、表示部50aに表示されている第1信頼度数値画像領域KSにて1つの黒色の信頼度数値画像が表示されていることで、遊技者にLOGOカットイン予告の信頼度の初期値(デフォルト値)が「10%」であることを把握させることが可能となる。
上記各実施形態では、変動演出開始処理(S5005)において、演出制御用マイコン121は、変動演出パターン選択処理(S5503)にて変動演出パターンを決定した後に、予告演出選択処理(S5504、図39、図49参照)にて、特図変動演出の実行中に予告演出(例えば、LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行するか否かを決定する構成であった。しかしながら、これに限定されることはない。例えば、変動演出開始処理(S5005)において、演出制御用マイコン121は、予告演出選択処理(S5504)にて、特図変動演出の実行中に予告演出(例えば、LOGOカットイン予告、LOGO背景予告)を実行するか否かを決定した後に、変動演出パターン選択処理(S5503)にて変動演出パターンを決定する構成であっても良い。
また上記形態では、遊技球の入球し易さが変化しない第1始動口11(固定始動口)と、遊技球の入球し易さが変化可能な第2始動口12(可変始動口、電チュー12Dに係る始動口)とを設けたが、いずれか一方のみを設けてもよい。
また上記形態では、特図2判定処理が特図1判定処理よりも優先的に行われる(特図2の変動表示が特図1の変動表示よりも優先的に行われる)構成としたが、特図1判定処理が特図2判定処理よりも優先的に行われる(特図1の変動表示が特図2の変動表示よりも優先的に行われる)構成としてもよい。この場合、特図1抽選を特図2抽選よりも有利な大当たりに当選し易い抽選にするとよい。
また上記形態では、当選した大当たり図柄の種類に基づいて高確率状態への移行が決定される遊技機としたが、いわゆるV確機(大入賞口内の特定領域(V領域)の通過に基づいて高確率状態に制御する遊技機)としてもよい。また上記形態では、一旦高確率状態に制御されると次の大当たり遊技の開始まで高確率状態への制御が続く遊技機(いわゆる確変ループタイプの遊技機)として構成したが、いわゆるST機(確変の回数切りの遊技機)として構成してもよい。また、いわゆる1種2種混合機や、ハネモノタイプの遊技機として構成してもよい。すなわち、本明細書に示されている発明は、遊技機のゲーム性を問わず、種々のゲーム性の遊技機に対して好適に採用することが可能である。
また上記形態では、本発明をパチンコ遊技機に適用したが、アレンジボール機、雀球遊技機等の他の弾球遊技機などに適用することも可能である。
また上記形態では、特図可変表示に略同調して小図柄KZ1,KZ2,KZ3の可変表示が行われるが、小図柄KZ1,KZ2,KZ3のように3つの図柄で構成させるのではなく、2つなど3つ以外の図柄で構成させてもよい。例えば、特図1と特図2とで分けた2つの図柄を設けても良い。また、特図1と特図2とで共通の1つの図柄を設けても良い。そして、これらの場合、画像表示装置50の表示部50aで表示し、サブ制御基板120にその制御を行わせても良い。また、遊技盤1の遊技領域6以外の領域において、図柄を表示するLED装置を設けても良い。この場合、そのLED装置の制御を主制御基板100またはサブ制御基板120に行わせても良い。
また上記形態では、遊技の進行に係る基本的な制御を主制御基板100が行い、遊技の進行(遊技の制御)に応じた演出の進行に係る基本的な制御をサブ制御基板120が行うというように、遊技の制御と演出の制御とを異なる基板で行っているが、一つの基板で行うよう構成しても良い。この場合、画像制御基板140を、その一つの基板に含めても良く、また、その一つの基板とは別に設けても良い。
13.上記の実施形態に示されている発明
上記の実施形態には、以下の発明(手段A1~A6、手段B1~手段B5)が示されている。以下に記す発明の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
手段A1に係る発明は、
所定の条件が成立すること(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)に基づいて、当たりとなるか否かの判定を実行可能な遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
前記判定の結果が当たりか否かを示唆する特定演出(LOGO予告演出(LOGOカットイン予告、LOGO背景予告))を実行可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)と、を備えた遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記特定演出は、第1特定演出(LOGOカットイン予告)と、前記第1特定演出と異なる第2特定演出(LOGO背景予告)とがあり、
前記演出制御手段は、
遊技者による所定操作(通常ボタン40の押下操作)に基づいて、前記特定演出に関する第1割合(信頼度)と、前記第1割合と異なる前記特定演出に関する第2割合(当たり占有率)とを設定可能とし、
前記所定操作に基づいて、前記第1割合を設定した前記第1特定演出を実行可能であり、
前記所定操作に基づいて、前記第2割合を設定した前記第2特定演出を実行可能である、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者による所定操作に基づいて、特定演出に関する第1割合を設定した第1特定演出と、特定演出に関する第2割合を設定した第2特定演出を遊技者に提供することが可能である。これにより、遊技者の好みに合わせて、特定演出に関する割合が設定された第1特定演出と第2特定演出を楽しませることが可能となるため、遊技興趣を高めることが可能となる。
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
前記所定操作に基づいて、前記第2割合を設定した前記第1特定演出を実行可能であり、
前記所定操作に基づいて、前記第1割合を設定した前記第2特定演出を実行可能である、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者による所定操作に基づいて、特定演出に関する第1割合および第2割合を設定した第1特定演出と、特定演出に関する第1割合および第2割合を設定した第2特定演出と、を遊技者に提供することが可能となる。これにより、より遊技者の好みにより細かく対応した特定演出に関する割合に設定された第1特定演出と第2特定演出を十分に楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
手段A3に係る発明は、
手段A1または手段A2に記載の遊技機において、
前記第1割合は、複数段階(10段階)に分かれ、
前記第2割合は、複数段階(10段階)に分かれており、
前記演出制御手段は、
前記所定操作に基づいて、前記複数段階の前記第1割合のうちから、一の前記第1割合を設定可能とし、
前記所定操作に基づいて、前記複数段階の前記第2割合のうちから、一の前記第2割合を設定可能である、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、遊技者による所定操作に基づいて、複数段階の特定演出に関する第1割合のうちから、一の第1割合が設定される場合がある。また、遊技者による所定操作に基づいて、複数段階の特定演出に関する第2割合のうちから、一の第2割合が設定される場合がある。これにより、特定演出に関する第1割合と特定演出に関する第2割合が細かく設定されるため、遊技者に設定されている特定演出に関する第1割合と特定演出に関する第2割合に違和感を与え難くすることが可能となる。そのため、実行される第1特定演出と第2特定演出を違和感なく楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
手段A4に係る発明は、
手段A1から手段A3のいずれかに記載の遊技機において、
前記第1割合とは、前記特定演出が実行された場合に、前記判定の結果が当たりである確率を示す信頼度(LOGOカットイン予告の信頼度)であり、
前記第2割合とは、前記判定の結果が当たりである場合に前記特定演出が実行される確率を示す当たり占有率(LOGO背景予告の当たり占有率)である、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1特定演出が実行された場合には、遊技者の好みに合わせた信頼度を把握させることが可能となり、第2特定演出が実行された場合には遊技者の好みに合わせた当たり占有率を把握させることが可能となる。これにより、信頼度と当たり占有率から、どの程度当たりに対する期待感が持てるかを明確に把握させて遊技を楽しませることが可能となり、遊技興趣を高めることが可能となる。
手段A5に係る発明は、
手段A1から手段A4のいずれかに記載の遊技機において、
遊技者の操作により情報の入力が可能な入力手段(セレクトボタン42)を備え、
前記演出制御手段は、
前記入力手段に特定情報(パスワード、図44(B)参照)の入力が行われることに基づいて、前記第1割合と、前記第2割合とを一括で設定可能である、ことを特徴とする遊技機である。
例えば、特定演出に関する第1割合と特定演出に関する第2割合を別々に設定すると手間となることで、特定演出に関する第1割合と特定演出に関する第2割合の設定が面倒だと思わせてしまう場合がある。しかしながら、この構成の遊技機によれば、入力手段に特定情報の入力が行われることに基づいて、特定演出に関する第1割合と、特定演出に関する第2割合とが一括で設定される場合がある。これにより、特定演出に関する第1割合と、特定演出に関する第2割合の設定を簡略することで、特定演出に関する第1割合と特定演出に関する第2割合の設定が面倒であると思わせてしまうことを防止することが可能となる。
手段B1に係る発明は、
所定条件が成立すること(第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されること)に基づいて、当たりか否かの判定を行う遊技制御手段(遊技制御用マイコン101)と、
所定の演出を実行可能な演出制御手段(演出制御用マイコン121)とを備えた遊技機(パチンコ遊技機PY1)において、
前記判定の結果に基づいて、複数の変動パターンのうちから、一の変動パターンを選択する変動パターン選択手段(遊技制御用マイコン101、図27のステップS1403、図27のステップS1409)と、
前記演出に関する情報を保存可能とする情報保存手段(予告演出記憶部107、図7参照)と、を備え、
前記情報保存手段は、
前記複数の変動パターンのうちから、特定変動パターンが選択された回数を示す回数情報(特図変動パターン「P01」、「P71」、「P72」、「P04」、「P73」、または「P74」のうち、各特図変動パターンが選択された選択回数の情報、図48(A)参照)を保存可能とし、
前記特定変動パターンが選択された場合における前記判定の結果を示す判定結果情報(特図1大当たり判定処理(S1408)にて大当たり、またはハズレと判定された情報、図48(A)参照)を保存可能とし、
前記演出制御手段は、
前記変動パターンに基づいて、前記判定の結果を示唆する変動演出(特図変動演出)を実行可能とし、
前記特定変動パターンに基づく変動演出において、前記判定の結果が当たりである可能性を示唆する示唆演出(LOGOカットイン予告)を実行可能とし、
前記回数情報と、設定されている前記示唆演出に関する設定値とに応じて、前記変動演出にて前記示唆演出を実行する場合がある(LOGOカットイン予告選択処理(S5703)、図50参照)、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定変動パターンが選択された回数を示す回数情報と、設定されている示唆演出に関する設定値に応じて変動演出にて示唆演出が実行される場合がある。これにより、回数情報と設定されている設定値とに応じた正確な示唆演出を変動演出にて遊技者に提供することが可能となる。そのため、変動演出にて示唆演出が実行されて、変動演出が終了する前に判定の結果が遊技者に把握されてしまうことを防止することが可能となる。
手段B2に係る発明は、
手段B1に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
前記変動パターンに基づいて、選択した所定の変動演出パターンに応じた前記変動演出を実行可能とし、
前記変動演出パターンとして、前記示唆演出の実行を含む第1変動演出パターン(特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行される第1変動演出パターン)と、前記示唆演出の非実行を含む第2変動演出パターン(特図変動演出にてLOGOカットイン予告が実行されない第2変動演出パターン)とを有し、
前記回数情報と、設定されている前記示唆演出に関する設定値とに応じて、前記第1変動演出パターン、または前記第2変動演出パターンを選択可能とする、
ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定変動パターンが選択された回数を示す回数情報と、設定されている示唆演出に関する設定値に応じて、示唆演出の実行を含む第1変動演出パターン、または示唆演出の非実行を含む第2変動演出パターンが選択される。これにより、選択された変動演出パターンに応じて、変動演出にて示唆演出が実行される場合、または変動演出にて示唆演出が実行されない場合がある。そのため、回数情報と設定値に応じて、選択される変動演出パターンを異ならせることによって、正確な示唆演出を変動演出にて遊技者に提供することが可能となる。こうして、選択される変動演出パターンを異ならせることによって、変動演出にて示唆演出が実行されたとしても、変動演出が終了する前に判定の結果が遊技者に把握されてしまうことを防止することが可能となる。
手段B3に係る発明は、
手段B1または手段B2に記載の遊技機であって、
前記設定値には、前記判定の結果が当たりである場合に前記示唆演出が実行される確率を示す占有率(LOGOカットイン予告の当たり占有率)と、前記示唆演出が実行された場合に前記判定の結果が当たりである確率を示す信頼度(LOGOカットイン予告の信頼度)とがあり、
前記演出制御手段は、
前記回数情報と、設定されている前記占有率と、設定されている前記信頼度とに応じて、前記変動演出にて前記示唆演出を実行するか否かを決定可能とする(LOGOカットイン予告選択処理(S5703)、図50参照)、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定変動パターンが選択された回数を示す回数情報と、設定されている占有率と、設定されている信頼度とに応じて変動演出にて示唆演出が実行されるか否かが決定される場合がある。これにより、回数情報と設定されている占有率と設定されている信頼度とに応じた正確な示唆演出を変動演出にて遊技者に提供することが可能となる。そのため、変動演出にて示唆演出が実行されて、変動演出が終了する前に、占有率と信頼度とから判定の結果が遊技者に把握されてしまうことを防止することが可能となる。
手段B4に係る発明は、
手段B3に記載の遊技機であって、
前記情報保存手段は、
前記示唆演出が実行された回数を示す示唆演出回数情報(特図変動演出にLOGOカットイン予告が実行された実行回数の情報、図48(A)参照)を保存可能とし、
前記演出制御手段は、
前記示唆演出を実行するか否かを決定した場合、前記示唆演出回数情報に基づいて前記示唆演出についての現状の信頼度(現状のLOGOカットイン予告の信頼度)を算出可能とし、
前記現状の信頼度と設定されている前記信頼度とによって、前記変動演出にて前記示唆演出を実行するか否かの決定を変更可能とする(ステップS5803、ステップS5805、図50)、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、保存されていた示唆演出回数情報に基づいて示唆演出についての現状の信頼度が算出され、その現状の信頼度と設定されている信頼度とによって、変動演出にて示唆演出が実行されるか否かの決定が変更される。これにより、正確な信頼度の示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。そのため、示唆演出によって、遊技者に正確な信頼度を把握させることで、判定の結果が遊技者に把握されてしまうことを防止することが可能となる。
手段B5に係る発明は、
手段B4に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
前記現状の信頼度と設定されている前記信頼度との差が所定値(10%)を超えている場合には、前記示唆演出を実行するか否かの決定を変更する(ステップS5803、ステップS5805、図50)、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、現状の信頼度と設定されている信頼度との差が所定値を超えている場合には、変動演出にて示唆演出が実行されるか否かの決定が変更される。これにより、設定されている信頼度と現状の信頼度とが所定値以内の正確な信頼度の示唆演出を遊技者に提供することが可能となる。そのため、示唆演出が実行されても正確な信頼度であることから、示唆演出によって判定の結果が遊技者に把握されてしまうことをより防止することが可能となる。
手段B6に係る発明は、
手段B1から手段B5のいずれかに記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
遊技者による所定操作(表示部50aに第1振り分けカスタム画像G204、または第2振り分けカスタム画像G206が表示されている場合での通常ボタン40の押下操作)に基づいて、前記設定値を設定可能とする、ことを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、特定変動パターンが選択された回数を示す回数情報と、遊技者による所定操作に基づいて設定されている設定値に応じて、変動演出での示唆演出が実行されるか否かが決定される場合がある。これにより、変動演出において、遊技者自身が選んだ設定値に応じた正確な示唆演出を変動演出にて遊技者に提供することが可能となる。そのため、示唆演出が実行された場合には、その示唆演出によって遊技者自身が選んだ設定値を遊技者に把握させることが可能となる。