JP7296025B1 - センサ装置、及び減衰力可変サスペンションシステム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、車両の運転当初は流体の温度が標準温度であったが、時間の経過と共に温度が上昇したとすると、当初は適正な減衰力が発生していたとしても、温度上昇後においては、減衰力が適正範囲から外れてしまう場合があり得る。
この場合、例えば、サスペンションに取り付けられているソレノイドを有する減衰力可変部、言い換えればソレノイドバルブを用いて流体の抵抗を調整することで、温度の変化に応じて減衰力を補正することが可能である。
上記特許文献2は、流体の温度上昇に伴う減衰力可変部における減衰力の補正の必要性については記載がない。
上記特許文献3は、LC発振回路を用いたストロークセンサにおいて、コイルとコンデンサを同じ温度環境に設置して、各素子の特性が異なることを利用して変位の測定誤差を抑制するものである。但し、特許文献2の技術は、温度変化に伴う減衰力の変動についての対策とはなり得ない。
上記特許文献4は、コイルへの印加電圧値とコイルを流れる電流値に基づいて、作動油の温度を推定するものである。この特許文献3では、作動油の温度を推定するために、新たに印加電圧が可変である基準電圧源、あるいは電流源等を用意する必要があり、回路的負担が増大するのは否めない。
本発明は、これらの知見に基づいて完成された。
図1を参照する。図1は、フロントサスペンション、及びリヤサスペンションが取り付けられた自動二輪車の一例の側面図である。
なお、図1の上方に示される符号、L、R、U、Dは各々、左、右、上、下を表す。この点は、図2~図4においても同様である。
上記の説明において、「移動する流体、すなわち作動油の抵抗」と記載しているが、これは、作動流体としての作動油が流路を流れる場合の抵抗力と言い換えることができる。
したがって、ソレノイドバルブ130を用いると、電子制御によって、減衰力を可変に制御することができる。なお、上記の構成は一例であり、電子制御式の減衰力可変部としては、種々の構成のバルブ等を使用することができる。
フロントフォーク19のアウタチューブ100内には、ピストン102、ロッド104、コイル108を備えるコイル部材106と、が設けられている。
コイル部材106は、例えば銅製のコイル108を電気的な絶縁材で被覆した1つの電気部品である。コイル部材106は、コイルコンポーネントと称される場合がある。
一方、インナチューブ200が下側に移動すれば、導体筒112も下方に移動することから、嵌合長Dが減少する。
ストロークセンサ120は、その周波数の変化を検出することで、計測の対象物としてのインナチューブ200の変位量を検出することができる。なお、計測の対象物はアウタチューブ100であってもよい。
発振部132は、LC発振に用いられる共振用のコンデンサ134と、コイル108を駆動する駆動回路としてのインバータ136と、LC発振回路をストロークセンサとしての動作状態とするか、温度センサとしての動作状態とするかを切り替える切替部138と、が設けられている。
コイル108とコンデンサ134は、配線L11により電気的に接続されている。
また、インタフェース部142には、インタフェース回路144が設けられている。
サスペンション制御部300は、フロントサスペンションとしてのフロントフォーク19の動作を制御するものであり、例えば、サスペンション用のECU(Electronic Control Unit)として実現され得る。
図2に示されるサスペンション19と、サスペンション制御部300とによって、減衰力可変サスペンションシステム400が構成される。
なお、「ソレノイド駆動信号校正部」は、単に「校正部」と称する場合がある。
車両の挙動は、具体的には、車両が直線的に走行している場合の車速変動や横揺れ等の挙動、あるいは、車両が回転(旋回)していることを示す回転挙動等が想定され得る。
なお、車両が、例えば走行路のカーブを曲がって旋回している場合は、進行方向が変化し続けており、車速も激しく変化する可能性があり、よって、温度測定に適した状態には該当しない場合が多いと考えられる。
車両が一定速度で直線的に走行している場合、あるいは、車両が、直線的に、基準速度以下で低速走行しているような場合は、温度測定に適した状態であると判定してもよい。
また、車両が安定して、好ましくは直線的に走行している場合、サスペンションは、圧縮/伸長を一定の周期で繰り返していると考えられる。よって、しばらくの間、ストロークセンサの検出信号が得られなくても、その期間においては、例えば、直前に検出された周期を維持して減衰力の調整を実施することで、特に問題はないと考えられる。
これにより、温度差に基づく減衰力のばらつきが是正され、コイル108の温度に依存しない適切な減衰力を、常に発生することが可能である。
ソレノイド駆動部330は、減衰力を変化させる必要がある場合には、変位測定部319で測定された変位量、すなわちストローク量に基づいて、減衰力を変化させる適切なタイミングを判断する。そして、その適切なタイミングにおいて、適宜、ソレノイド133の駆動電流値や駆動電圧値を更新する。
この場合、サスペンション制御部300の環境温度を、コイル108、ソレノイド133、制御基板140の環境温度に近づけるために、例えば、サスペンション制御部300が搭載される制御基板を、サスペンション19のサスペンションアーム210の空きスペースに一体的に取り付けたり、あるいは、インナチューブ200の底部の外面に一体的に取り付けたりするのが好ましい。
よって、例えば、サスペンション19の小型化、軽量化が促進されて、制御基板における回路の専有面積がさらに縮小された場合でも、切替部や増幅部の設置スペースが不要であるため、対応が可能である。
Vout=Vin・(R1+R2)/R1+Vbias
ここで、Vbiasは、出力電圧Voutの直流電圧レベルを調整するオフセット電圧として機能する。
但し、オフセットが不要である場合は、直流バイアス電圧Vbiasを0とする、すなわち、Vbiasを接地電位としてもよい。
なお、直流バイアス電圧Vbiasを生成する直流バイアス電圧生成回路の構成例については、図6を用いて後述する。
図6(A)では、電源電圧5Vを、抵抗R50、R60で分圧して得られる分圧電圧Vaを、バッファ回路BF1でインピーダンス変換して出力することで、直流バイアス電圧Vbiasが得られる。
なお、バッファ回路BF1は、オペアンプOP2を用いたボルテージフォロワで構成される。
トランジスタTR1のコレクタと負荷抵抗R71との共通接続点から直流バイアス電圧Vbiasが出力される。
なお、トランジスタTR1、負荷抵抗R71、エミッタR81は、バッファ回路BF2を構成する。
ステップS2では、ストロークセンサを用いて変位量、言い換えればストローク量を測定する。
この検出結果に基づいて、例えば、サスペンションの圧縮工程においては減衰力が第1の値に設定され、伸長工程では第2の値に設定される、というような減衰力の調整が実施される。
ステップS5では、取得されたセンサ情報に基づいて、車両の走行状態が検出される。
ステップS6において、Nのときは処理を終了し、Yのときは、ステップS7に移行する。
このステップS7においては、例えば、車両が停止していると判定される場合、又は、車両の挙動が、判定用の所定の基準と比較して少ない状態であり、車両が安定的に走行していると判定される場合は、車両が温度測定に適した状態であると判定されてもよい。
これにより、センサ装置のLC発振回路におけるコイルの一端が所定電位に接続され、LC発振回路は地絡が発生した状態となる。これに伴い、センサ装置の機能は、ストロークセンサとしての機能から、温度センサとしての機能へと移行する。
コイルの温度は、流体としての作動油の温度、言い換えればサスペンション内の温度を反映している。よって、実質的には流体の温度、あるいは、サスペンション内の温度が測定されたことになる。
ステップS11では、ソレノイド駆動信号の電流値や電圧値が校正(補正)される。その後、ステップS2に戻る。
LC発振回路150は、励振、及び発振状態の維持のために正帰還回路を有しているが、本態様では、その正帰還回路は、発振が停止された状態においても、新しい機能を発揮して有効に機能する。
すなわち、インバータINV1の出力端の電源電位(5V)と、地絡電位である接地電位との間には、所定の抵抗R24と、コイルの直流抵抗R108と、が直列に接続されており、よって、上記の2つの抵抗の共通接続点N1から電圧を取り出せば、その取り出された電圧が、上記の2つの抵抗により構成される抵抗分圧回路500の出力電圧となる。
そして、コイル108の直流抵抗R108は温度に応じて変化することから、抵抗分圧回路500の出力電圧は、コイル108の温度に依存して変化する直流電圧(直流電圧信号)となる。
よって、本態様によれば、切替部138のスイッチSWをオンし、所定の抵抗R24とコイルの他端N30との共通接続点から直流電圧を取り出すだけで、温度センサの検出信号Vtempを得ることができる。
第1のインバータの動作は、第2の態様にて説明したとおりである。
本態様では、第1のインバータINV1の出力端から、そのインバータINV1の電源電圧(5V)が出力されると、その電源電圧は、交差結合されている第2のインバータINV2の入力端に印加され、第2のインバータINV2の出力が接地電位へと急速に変化する。
つまり、本態様では、正帰還回路は、コイル108の一端N20の接地電位(地絡電位)への収束を高速化し、所定のタイミングでの接地(地絡)を実現するという、新しい第1の効果を奏する。
つまり、回路にノイズが重畳されたとしても、そのノイズが、第1、第2のインバータINV1、INV2の閾値を超える電圧レベルのノイズでないかぎり、第1、第2の各インバータINV1、INV2の出力電圧は変化しない。よって、第1のインバータINV1から出力される電源電圧は、ノイズに対して強い、安定した電源電圧となる。
つまり、本態様では、正帰還回路は、温度測定時において、抵抗分圧回路500に供給される電源電圧を安定化させるという、新しい第2の効果を有する。
また、本態様によれば、切替部138が、コイル108の一端N20の近くに配置できるため、切替部138のスイッチSWがオンされたときに、コイル108の一端N20を低インピーダンスで所定の電位、例えば接地電位に接続することができ、よって、発振状態のLC発振回路150を、発振が停止した状態に移行させるのに要する時間を短縮することができる。
すなわち、本態様の切替部138は、構成が簡素化されて小型であり、よって、制御基板140、350、350’に容易に搭載することができる。
すなわち、「機械的な構成」と「電気的な構成」とを一体化するという「機電一体化の設計」によって、温度に依存した減衰力特性を補正することに関係するすべての構成要素を、熱源としての流体(作動油)の近くに配置可能となり、これにより、各構成要素の温度環境が共通化される。
つまり、上記の温度に依存した減衰力特性の補正に必要な、前提条件としての、温度環境を共通化するという条件を満足することができる。
このように、本態様によれば、機電一体化の設計によって制御基板をサスペンションに集約すると共に、ストロークセンサと温度センサとを兼ねるセンサ装置を活用することで、従来困難であった、温度に依存した減衰力特性の補正が可能となる。
このサスペンション制御部300は、例えば、サスペンション用のECU(Electronic Control Unit)基板に搭載されてもよい。
車両1の走行中において、温度測定のためにLC発振回路150の発振を停止すると、ストロークセンサの出力は得られなくなり、サスペンションの圧縮/伸長のストロークの周期がわからなくなる。したがって、車両1の運行状態が激しく変動しているような状況で、温度測定を実施すると、適正な減衰力の制御が実施できない場合もあり得る。
そこで、走行状態検出部321が、例えば各種のセンサ302から得られる車両1の走行に関するセンサ情報を収集し、それらの情報に基づいて、車両1の走行状態(運行状態)を検出する。
そして例えば、温度測定に適した走行状態であると判定される場合に、温度測定を実施する。これによって、上記の問題が解消される。
例えば、車両が停止している場合や、車両の挙動の変化が少なく、安定した走行状態である場合が該当する。なお、車両の挙動は、具体的には、車両が直線的に走行している場合の車速変動や横揺れ等の挙動、あるいは、車両が回転(旋回)していることを示す回転挙動等が想定され得る。
なお、車両が、例えば走行路のカーブを曲がって旋回している場合は、進行方向が変化し続けており、車速の原則や加速も激しく変化する可能性があり、よって、温度測定に適した状態には該当しない場合が多いと考えられる。
また、車両が安定して走行している場合、サスペンションは、圧縮/伸長を一定の周期で繰り返していると考えられる。よって、しばらくの間、ストロークセンサの検出信号が得られなくても、その期間においては、例えば、直前に検出された周期を維持して減衰力の調整を実施することで、特に問題はないと考えられる。
この際、検出された温度に対応して、ソレノイドの駆動信号を補正することで、例えば高温時であっても、標準温度時と同様の減衰力特性を実現することができる。よって、自動二輪車等における緩衝性能を改善することができる。
2…前輪
3…後輪
11…車体フレーム
12…ハンドル
13…エンジン
15…車体本体
19…フロントフォーク(フロントサスペンション、サスペンション)
22…リヤサスペンション
51…配管
53…チューブ
61…リザーバ
100…アウタチューブ(第1の部材)
102…ピストン
104…ロッド、
105、107、205、207…チェック弁
106…コイル部材
108…コイル(共振コイル)
110…ロッドガイド
112…導体筒(導体部材、板状の導体部材、棒状の導体部材)
120…ストロークセンサ
130…電子制御式の減衰力可変部(減衰力可変部、減衰力発生部、減衰力可変機構、ソレノイドバルブ)
132…発振部
133…ソレノイド(制御ソレノイド)
134…コンデンサ(共振コンデンサ)
135…波形整形部
136…インバータ(インバータ回路、増幅回路、励振用の増幅回路)
137…分周部
138…切替部
139…増幅部
140…制御基板(回路基板)
142…インタフェース部
144…インタフェース回路
150…LC発振回路
200…インナチューブ(第2の部材)
205…チェック弁
210…サスペンションアーム
300…サスペンション制御部
302…各種のセンサ
303…リヤサスペンション用ストロークセンサ
305…車輪速センサ
307…加速度センサ
310…入力インタフェース
311…バッファ
319…変位測定部
320…CPU(プロセッサ、制御部)
330…ソレノイド駆動部
334…切替制御部
340…出力インタフェース
350、350’…制御基板(ECU基板)
400…減衰力可変サスペンションシステム
SE…センサ装置
SW…スイッチ
Iout…電流信号としての交流信号(交流信号、発振信号、対象物の変位量に応じて周波数が変化する交流信号)
Vtemp…温度検出信号としての直流電圧(直流電圧、コイルの温度に応じて電圧値が変化する直流電圧、直流電圧信号)
INV1…第1のインバータ(インバータ素子、インバータ)
INV2…第2のインバータ(インバータ素子、インバータ)
R24…所定の抵抗(抵抗分圧回路を構成する分圧抵抗)
R25…他の抵抗
L11、L12、L20…配線
CHM1…第1の油室
CHM2…第2の油室
D…嵌合長
RD…電流/電圧変換抵抗
OP…オペアンプ
Vbias…バイアス電圧(直流バイアス電圧)
N1…所定の抵抗とコイルの他端との共通接続点
N20…コイルの一端
N30…コイルの他端
I-SLD…ソレノイド駆動電流信号
SC…温度測定開始の通知信号
TC…切替制御信号
Claims (10)
- 対象物の変位量に応じてインダクタンスが変化すると共に、温度に応じて直流抵抗が変化するコイルと、前記コイルに電気的に接続されたLC共振用のコンデンサを備える発振部と、を有するLC発振回路と、
前記コイルの一端を、所定の直流電位に電気的に接続するか否かを切り替えるスイッチを有する切替部と、を有し、
前記スイッチがオフの場合は、前記LC発振回路は、前記対象物の変位量に応じて周波数が変化する交流信号を出力する第1の状態となり、
前記スイッチがオンの場合は、前記LC発振回路は、発振が停止し、かつ前記発振部の構成要素である所定の抵抗と前記コイルの他端との共通接続点から、前記コイルの温度に応じて電圧値が変化する直流電圧が出力される第2の状態となる、センサ装置。 - 前記LC発振回路の前記発振部は、前記コイルを励振するインバータ回路を有し、
前記インバータ回路は、前記コイルの他端を駆動するインバータを有し、
前記インバータと前記コイルの他端との間に前記所定の抵抗が電気的に接続されている、
請求項1に記載のセンサ装置。 - 前記LC発振回路の前記発振部は、前記コイルを励振するインバータ回路を有し、
前記インバータ回路は、一対の第1、第2のインバータを有し、
前記第1のインバータの出力端は、前記所定の抵抗を介して、前記コイルの他端に電気的に接続され、
前記第2のインバータの出力端は、他の抵抗を介して、前記コイルの一端に電気的に接続され、
前記第1のインバータの出力端と前記第2のインバータの入力端とが電気的に接続され、前記第2のインバータの出力端と前記第1のインバータの入力端とが電気的に接続されることで、前記第1、第2のインバータが交差結合されて正帰還回路が構成され、
前記LC発振回路が第2の状態である場合において、
前記第1のインバータの出力端の直流電位と前記所定の直流電位との間に、前記所定の抵抗と前記コイルの直流抵抗とが直列に接続されて抵抗分圧回路が構成され、
前記所定の抵抗と前記コイルの他端との共通接続点から、前記コイルの温度に応じて電圧値が変化する直流電圧としての分圧電圧が出力される、
請求項1に記載のセンサ装置。 - 前記所定の抵抗と前記コイルの他端との共通接続点から出力される、前記コイルの温度に応じて電圧値が変化する直流電圧を増幅する増幅部を有する、
請求項1に記載のセンサ装置。 - 前記増幅部、及び前記切替部の少なくとも一方は、前記コイルを備える電気部品としてのコイル部材に一体的に設けられている、
請求項4に記載のセンサ装置。 - 前記切替部における前記スイッチは、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、フォトカプラ、及びリレーの中から選択される少なくとも1つで構成される、
請求項1に記載のセンサ装置。 - 筒状の第1の部材と、前記第1の部材に対して、前記第1の部材の軸方向において相対的に移動可能に設けられる筒状の第2の部材と、を備えると共に、内部に流体が収容されるサスペンションと、
ソレノイドを有すると共に、前記第1、第2の各部材の相対的位置関係に応じて移動する前記流体の抵抗を、前記ソレノイドの駆動電流、又は駆動電圧によって可変に制御可能であり、かつ前記サスペンションに一体的に取り付けられている電子制御式の減衰力可変部と、
前記サスペンション内に配置されると共に、前記第1、第2の部材の何れか一方を前記対象物とする、請求項1乃至6の何れか1項に記載のセンサ装置と、
前記切替部における前記スイッチのオン/オフを制御する機能と、前記電子制御式の減衰力可変部を制御する機能とを有するサスペンション制御部と、
を有し、
前記サスペンション制御部は、前記サスペンション内に設けられている、又は、前記サスペンションに一体的に取り付けられている、
減衰力可変サスペンションシステム。 - 前記サスペンション制御部は、
前記センサ装置から出力される、前記対象物の変位量に応じて周波数が変化する交流信号に基づいて、前記対象物の変位を測定する変位測定部と、
前記センサ装置から出力される、前記コイルの温度に応じて電圧値が変化する直流電圧に基づいて前記コイルの温度を測定する温度測定部と、
温度測定結果に応じて前記ソレノイドの駆動電流値、又は駆動電圧値を変更する校正部と、
校正後のソレノイドの駆動電流、又は駆動電圧で、前記電子制御式の減衰力可変部における前記ソレノイドを駆動するソレノイド駆動部と、
前記切替部における前記スイッチのオン/オフを制御する切替制御部と、
を有する、
請求項7に記載の減衰力可変サスペンションシステム。 - 前記サスペンション制御部は、
前記減衰力可変サスペンションシステムが搭載される車両の走行状態を検出する走行状態検出部を、さらに有する、
請求項8に記載の減衰力可変サスペンションシステム。 - 前記走行状態検出部による前記車両の走行状態の検出の結果、
前記車両が停止していると判定される場合、
又は、
前記車両の挙動の変化が少なく、安定した走行状態であると判定される場合において、
前記切替制御部が、前記切替部の前記スイッチをオンさせる、
請求項9に記載の減衰力可変サスペンションシステム。
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