JP7295463B2 - 業務フロー作成支援装置、業務フロー作成支援方法、および、業務フロー作成支援プログラム - Google Patents

業務フロー作成支援装置、業務フロー作成支援方法、および、業務フロー作成支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、業務フロー作成支援装置、業務フロー作成支援方法、および、業務フロー作成支援プログラムに関する。
業務(仕事)の流れを表現する方法の1つに、業務フローがある。この業務フローに関する技術として、特許文献1には、システム開発の上流工程におけるシステム設計を規定した標準化ドキュメントからビジネスプロセス図を生成することが記載されている。
また、特許文献2には、ワークフローに基づいて業務プロセスの情報と、アクセス情報とを受け付けて、情報へのアクセスを制限するルールテーブルを生成することが記載されている。
特開2016-218851号公報 特開2015-153139号公報
昨今AI(Artificial Intelligence)が注目されており、AIにより業務改革を行いたいといったニーズが増えている。AIの導入を検討している現場担当者は、業務改革の企画書を作成し、課題解決を検討するデータサイエンティスト(Data Scientist)に提示し、共同で課題解決を図る。企画書には、「AI導入後の業務フロー(業務の流れ)」を記述する必要がある。
AIは様々な分野から成り、分野ごとによく使われる用語や典型的な業務フローというものがあるが、AIに馴染みがない現場担当者にとっては、それらすべてを把握した上で業務フローを作成することは容易ではない。
また、現在ではAI以外にも様々な技術革新がなされており、新しい技術の導入を検討している現場担当者は、当該技術に馴染みがない場合、業務フローを作成することは容易ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、導入する技術に不慣れなユーザであっても、業務フローを容易に作成できるように支援する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、業務フロー作成支援装置であって、ユーザが入力した効果と、実現したいことを示す文とを受け付け、前記文を形態素解析した複数の文節を含むフローを生成する生成部と、前記効果および前記文節に含まれる単語がどの分野に近いかを示すスコアをそれぞれ取得し、スコアの合計が高い分野の業務フローのテンプレートを前記ユーザに提示する提示部と、前記効果および前記文に対応する業務フローの作成を支援する作成支援部と、を備える。
本発明の一態様は、業務フロー作成支援装置が行う業務フロー作成支援方法であって、ユーザが入力した効果と、実現したいことを示す文とを受け付け、前記文を形態素解析した複数の文節を含むフローを生成する生成ステップと、前記効果および前記文節に含まれる単語がどの分野に近いかを示すスコアをそれぞれ取得し、スコアの合計が高い分野の業務フローのテンプレートを前記ユーザに提示する提示ステップと、前記効果および前記文に対応する業務フローの作成を支援する作成支援ステップと、を行う。
本発明の一態様は、上記業務フロー作成支援装置として、コンピュータを機能させる業務フロー作成支援プログラムである。
本発明によれば、導入する技術に不慣れなユーザであっても、業務フローを容易に作成できるように支援する技術を提供することができる。
本発明の実施形態の概要を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の業務フロー作成支援装置の構成を示すブロック図である。 テンプレート記憶部の一例である。 効果スコア記憶部の一例である。 単語スコア記憶部の一例である。 関連要素記憶部の一例である。 業務フロー作成支援装置の動作を示すフローチャートである。 ユーザ端末に表示される画面例である。 ユーザ端末に表示される画面例である。 分野毎の合計スコアの算出結果の一例である。 効果および単語をスコアに応じて近い分野にマッピングした図である。 単語の修正を促すための画面例である。 ユーザ端末に表示される画面例である。 ユーザ端末に表示される画面例である。 ユーザ端末に表示される画面例である。 単語スコア記憶部の自動生成を説明するための説明図である。 分野とアルゴリズムとを対応付けたマッピング情報の一例である。 土木で業務フローを作成する場合の画面例である。 ハードウェア構成例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(本実施形態の概要)
図1は、本実施形態の概要を説明するための説明図である。本実施形態では、AIにより業務改革を行う際に、AI導入後の業務フローの作成を支援するものとする。
図示する例では、AIの導入を検討しているユーザ(現場担当者)は、業務改革の企画書を作成して、データサイエンティスト(以下、「DS」という)に提示し、DSと共同で現状業務の課題解決を図る。DSは、ビックデータ分析や統計学を用いて企業の事業戦略に必要な情報を提供する。
企画書には、例えばAIで期待する効果、AI導入後の業務フロー(業務の流れ)9、各種要件などを記載する必要がある。業務フロー9の作成は、AIに馴染みがないユーザにとっては容易ではないため、本実施形態では、業務フロー9の作成を支援して、ユーザが適切な業務フロー9を容易に作成できるようにする。ユーザは、業務フロー9をDSに提示することで、DSと共同してAIによる業務改革を進めることができる。
なお、本実施形態では、AIにより業務改革を行う際に、AI導入後の業務フローの作成を支援するものとするが、本発明が作成支援する業務フローは、AIに限定されるものではない。
(業務フロー作成支援装置の構成)
図2は、本実施形態の業務フロー作成支援装置1の構成例である。図示する業務フロー作成支援装置1は、ユーザ端末2とネットワークを介して通信可能なように接続されている。ユーザ端末2は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット端末、スマートフォン等の端末装置である。
業務フロー作成支援装置1は、ユーザによる業務フローの作成を支援する装置である。図示する業務フロー作成支援装置1は、生成部11と、提示部12と、作成支援部13と、更新部14と、テンプレート記憶部16と、効果スコア記憶部17と、単語スコア記憶部18と、関連要素記憶部19とを備える。
生成部11は、ユーザが入力した効果と、実現したいことを示す文とを受け付け、当該文を形態素解析した複数の文節を含むフローを生成する。本実施形態の生成部11は、AIで期待する効果と、AIで実現したいことを示す文とを受け付けてフローを生成する。また、生成部11は、前記文節に含まれる単語の中に単語スコア記憶部18に存在しない単語がある場合、前記単語の類義語であって単語スコア記憶部18に存在する単語をユーザに提示し、修正を促す。
提示部12は、効果および文節に含まれる単語がどの分野に近いかを示すスコアをそれぞれ取得し、スコアの合計が高い分野の業務フローのテンプレートをユーザに提示する。また、本実施形態の提示部12は、スコアの合計が高いAIの分野の業務フローのテンプレートをユーザに提示する。
作成支援部13は、生成部11が生成したフロー、および、提示されたテンプレートに対するユーザの編集操作を受け付けて、入力された効果および文に対応する業務フローの作成を支援する。作成支援部13は、ユーザが入力した効果および文に対応する業務フローの中に、所定の部分フローが含まれている場合、当該部分フローに関連する関連要素をユーザに提示する。
更新部14は、単語スコア記憶部18の前記文節に含まれる単語のスコアを、効果スコア記憶部17のユーザが入力した効果のスコアを用いて更新する。
テンプレート記憶部16には、AIの分野毎に業務フローのテンプレート(雛形)が記憶される。効果スコア記憶部17には、AIで期待する効果毎に、当該効果がAIのどの分野に近いかを示すスコアが記憶される。単語スコア記憶部18には、単語毎に、当該単語がどの分野に近いかを示すスコアが記憶される。関連要素記憶部19には、フローの一部である部分フロー毎に、当該部分フローに関連する関連要素が記憶される。
図3は、テンプレート記憶部16に記憶されるテンプレートの一例を示す図である。図示するテンプレート記憶部16には、分野(「識別・分類」、「回帰・予測」、「推論」)毎に、業務フローのテンプレートが対応付けて記憶されている。
図4は、効果スコア記憶部17に記憶される効果スコアの一例を示す図である。図示する効果スコアは表形式で示されており、各効果について、分野毎のスコアが設定されている。スコアは、効果がどの分野に近いかを示す指標である。図示する例では、「人手を減らしたい」の効果については、各分野(「識別・分類」、「回帰・予測」、「推論」)のスコアは、それぞれ「0.7」、「0.2」、「0.1」である。したがって、「人手を減らしたい」の効果は、最も高いスコア(0.7)の「識別・分類」の分野に近いことを示している。「精度を上げたい」の効果については、最も高いスコア(0.6)の「回帰・予測」の分野に近いことを示している。
図5は、単語スコア記憶部18に記憶される単語スコアの一例を示す図である。図示する単語スコアは表形式で示されており、各単語について、分野毎のスコアが設定されている。スコアは、単語がどの分野に近いかを示す指標である。例えば、「トレンド」の単語については、各分野(「識別・分類」、「回帰・予測」、「推論」)のスコアは、それぞれ「0.2」、「0.7」、「0.1」である。したがって、「トレンド」の単語は、最も高いスコア(0.7)の「回帰・予測」の分野に近いことを示している。
図6は、関連要素記憶部19に記憶される関連要素の一例を示す図である。図示する関連要素記憶部19には、所定の部分フロー毎に、少なくとも1つの関連要素が対応付けて記憶されている。
(業務フロー作成支援装置の動作)
以下に、本実施形態の業務フロー作成支援装置1の動作を説明する。
図7は、業務フロー作成支援装置1の動作を示すフローチャートである。図8、9、12-15は、ユーザ端末2のディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
業務フロー作成支援装置1は、ユーザが入力した効果を受け付ける(S11)。例えば、業務フロー作成支援装置1は、図8の画面31をユーザ端末2に送信してユーザに複数の効果を提示し、ユーザに効果を選択させる。そして、業務フロー作成支援装置1は、ユーザが選択した効果(ここでは、「精度を上げる」)をユーザ端末2から受信する。AIの効果は分かり易いため、ユーザは、容易に所望の効果を選択することができる。
そして、業務フロー作成支援装置1は、ユーザが入力した「AIで実現したいこと」の文(または文章)を受け付ける(S12)。例えば、業務フロー作成支援装置1は、図8の画面32をユーザ端末2に送信し、ユーザが入力した文(ここでは、「傾向を推定する」)をユーザ端末2から受信する。ユーザは、「AIで実現したいこと」を、画面の入力欄に自由に記述する。
そして、業務フロー作成支援装置1は、ユーザが入力した文を形態素解析し、複数の文節を含むフローを生成し、ユーザ端末2に送信してユーザに提示する(S13)。すなわち、業務フロー作成支援装置1は、ユーザが入力した文をフローに変換する。具体的には、業務フロー作成支援装置1は、図8の画面33に示すように、ユーザが入力した文を複数の文節に分割し、文節毎に1つの処理ボックス(処理ステップ)を割り当て、各処理ボックスを矢印で繋いでフローを生成する。
そして、業務フロー作成支援装置1は、文節に含まれる単語の中に、単語スコア記憶部18に存在しない単語がある場合、当該単語の類義語であって、単語スコア記憶部18に存在する修正候補の単語をユーザ端末2に送信し、ユーザに当該単語の修正を促す(S14)。例えば、業務フロー作成支援装置1は、図8の画面34に示すように、単語スコア記憶部18に存在しない単語(ここでは、「傾向」)の修正候補の単語341(ここでは、「トレンド」、「傾き」)を提示する。
なお、業務フロー作成支援装置1は、自装置1が備える類義語辞典(不図示)などを参照して、類義語を取得する。ユーザが「傾向」を入力したとして、類義語辞典に「傾向」の類義語として、「トレンド」と、「傾き」と、「先入観」とがある場合であって、図5に示す単語スコア記憶部18には、「トレンド」と「傾き」とがある場合、業務フロー作成支援装置1は、単語スコア記憶部18にある「トレンド」と「傾き」のみを、「傾向」の修正候補の単語としてユーザに提示する。修正候補の単語を提示することで、ユーザが自由に記載する文の単語の揺れを解消することができる。S14は必須の処理ではなく、業務フロー作成支援装置1は、S14を省略してもよい。
そして、業務フロー作成支援装置1は、S11の効果と、生成されたフローの単語とに近い(関連度が高い)分野を特定し、特定した分野の業務フローのテンプレートをユーザ端末2に送信し、ユーザに推薦する(S15)。例えば、業務フロー作成支援装置1は、 図9の画面35をユーザ端末2に送信する。画面35は、合計スコア(関連度スコア)が高い2つの分野のテンプレートを表示し、ユーザに推薦する。図示する例では、合計スコアの高い2つ分野のテンプレートが、合計スコアの高い順に設定されている。
ここでは、業務フロー作成支援装置1は、効果スコア記憶部17および単語スコア記憶部18のスコアを用いて、合計スコアを算出する。具体的には、業務フロー作成支援装置1は、ユーザが入力した効果および単語毎に、どの分野に近いかを示すスコアを分野毎に取得し、分野毎に合計スコアを算出する。
図10は、図4および図5に示す効果スコアおよび単語スコアを用いた場合の、分野毎の合計スコアの算出結果である。業務フロー作成支援装置1は、効果(精度を上げたい)については、効果スコアの対応するスコアを分野毎に取得し、単語(トレンド、推定)については、単語スコアの対応するスコアを分野毎に取得し、分野毎に取得したスコアの合計スコアを算出する。なお、本実施形態では、分野として「識別・分類」と、「回帰・予測」と、「推論」との3つを例示するが、分野はこれに限定されるものではない。
図示する例では、「回帰・予測」の合計スコアが最も高いため、業務フロー作成支援装置1は、ユーザが指定した効果および単語に最も近い分野は「回帰・予測」であると判定する。本実施形態では、業務フロー作成支援装置1は、合計スコアが高い2つの分野(「回帰・予測」、「識別・分類」)のテンプレートをテンプレート記憶部16から取得し、当該テンプレートを合計スコアとともに図9の画面35に設定する。
図11は、図4に示す効果スコアに設定された各「効果」、および、図5に示す単語スコアに設定された各「単語」を、スコアに応じて近い分野(関連する分野)にマッピングした図である。各効果および各単語は、図4および図5のように複数の分野ごとに点数が付与されているが、図11ではわかりやすさのため、各効果および各単語は、スコアが最も高い1つの分野に属するように便宜上記載している。図示する例では、「回帰・予測」の分野に近い効果は「精度を上げたい」で、当該分野に近い単語は、「トレンド」、「推定」、「前月」等であることを示している。
業務フロー作成支援装置1は、フローに含まれる単語の分野が、ユーザが入力した効果が属する分野と異なる場合、ユーザに対して単語の修正を促してもよい。
図12は、業務フロー作成支援装置1が単語の修正を促すためにユーザ端末2に送信する画面例である。図11では、「精度を上げたい」は、「回帰・予測」の分野に属しているが、「画像」は「識別・分類」に属しており、図12の画面では、効果が属する分野と、単語の属する分野とが異なっている。業務フロー作成支援装置1は、効果が属する分野と、単語の属する分野とが異なっている場合、ユーザの入力が矛盾している(誤っている)と判定し、「画像」の修正をユーザに促す。
これにより、本実施形態では、ユーザがフローおよびシステム要件を的確な用語で表すことを支援し、その結果、ユーザが意図する適切な業務フローを作成することができる。この結果、ユーザは適切な業務フローをDSに提示することができるため、DSとユーザの意思疎通を促進することができる。
そして、業務フロー作成支援装置1は、ユーザからテンプレートの選択および修正を受け付ける(S16)。図9の画面36は、ユーザが合計スコアが最も高い「回帰・予測」のテンプレートを選択した場合に、業務フロー作成支援装置1がユーザ端末2に送信する画面である。また、画面36では、ユーザにテンプレートの「*」(ワイルドカード)の部分を手入力で修正することを促している。
そして、業務フロー作成支援装置1は、フローとテンプレートに対するユーザの編集操作を受け付け、業務フローの作成を支援する(S17)。
図13は、ユーザによるフローの編集操作中の画面37の一例を示す図である。画面37には、ユーザにフローとテンプレートとを繋げて、業務フローを作成することを指示している。図示する例では、ユーザは、GUI上でテンプレートの「収入を」からフローの「トレンドを」に、そして、フローの「トレンドを」からテンプレートの「予測する」に矢印を繋げることで、フローとテンプレートとを統合した業務フローを作成する。これにより、フローの「推定する」は削除される。また、ユーザは、「収入を」を「収入の」に修正してもよい。
図14は、ユーザによる編集操作中の画面38の一例を示す図である。業務フロー作成支援装置1は、ユーザによる編集操作中の業務フローをリアルタイムで解析し、当該業務フローに所定の部分フローが含まれている場合、当該部分フローに関連する関連要素を画面38に表示し、ユーザに提示する。具体的には、業務フロー作成支援装置1は、業務フローの中に関連要素記憶部19に記憶されたいずれかの部分フローがあるか否かをリアルタイムで判定し、当該部分フローがある場合は、対応する関連要素を設定した画面38をユーザ端末2に送信し、ユーザに提示する。
図示する例では、所定の部分フロー131(「トレンドを」→「推測する」)が関連要素記憶部19に記憶されているため、業務フロー作成支援装置1は、対応する関連要素132、133を画面38に表示する。なお、業務フロー作成支援装置1は、ユーザが実際に使用した回数が多い順番で、関連要素を画面に設定してもよい。この場合、業務フロー作成支援装置1は関連要素の使用回数をカウントし、関連要素記憶部19に保持する。
図15は、関連要素を用いてユーザが業務フローを編集した結果を示す画面例である。図示する例では、ユーザは、図14で推薦された関連要素132(「上位*件を抽出する」)を選択し、GUI上でドラッグして、業務フローの所望の位置141に配置する。これにより、業務フロー作成支援装置1は、業務フローの「施策を実施する」を「上位*件を抽出する」に置き換える。そして、ユーザは、関連要素の「*」を、手入力で所定の文字に修正する。
以上の処理により、業務フロー作成支援装置1は、ユーザによる業務フローの作成を支援し、業務フローを作成する。そして、業務フロー作成支援装置1は、作成した業務フローを図示しない記憶部に記憶するとともに、ユーザ端末2に送信(出力)する(S18)。また、業務フロー作成支援装置1は、業務フローを含む企画書を生成し、記憶部に記憶するとともに、ユーザ端末2に送信してもよい。企画書は、例えば図1に示すように「AIで期待する効果」、「業務フロー」、「各種要件」などが含まれていてもよい。
(単語スコアの生成)
図16は、単語スコア記憶部18のスコアの自動生成(学習)を説明するための説明図である。効果スコア記憶部17のスコアについては、あらかじめ作成しておくものとする。
図示する画面151では、効果として、「精度を上げたい」、フローとして[「トレンドを」→「推定する」]が入力されている。この場合、業務フロー作成支援装置1は、効果スコアテーブル152の「精度を上げたい」の行に設定されている分野ごとのスコアを、単語スコアテーブル153、154のフローに対応する単語(「トレンド」、「推定する」)のスコアに加算する。
具体的には、更新前の単語スコアテーブル153の「トレンド」および「推定する」の分野毎の各スコア(0点)に、分野毎の効果のスコアが加算され、更新後の単語スコアテーブル154の「トレンド」および「推定する」の分野毎の各スコアは、0.3点、0.6点、0.1点となる。なお、業務フロー作成支援装置1は、図7のS13より後に、このような単語スコアの更新を行うものとする。
また、業務フロー作成支援装置1は、効果スコア記憶部17のスコアを更新してもよい。例えば、業務フロー作成支援装置1は、図7のS15で図示する画面151をユーザ端末2に送信する。ユーザは、画面151の提案テンプレートがよい場合は「OK」をクリックし、良くない場合は「修正」をクリックして他のテンプレートを要求する。画面151では、「精度を上げたい」の効果で、「回帰・予測」のテンプレートが表示されている。ユーザが「修正」をクリックした場合は、業務フロー作成支援装置1は、効果スコアテーブル152の「精度を上げたい」の提案テンプレートの分野(「回帰・予測」)のスコアを所定の値α下げてもよい。具体的には、業務フロー作成支援装置1は、効果スコアテーブル152の「精度を上げたい」の「回帰・予測」のスコア0.6点からα点、減点してもよい。
(変形例1)
なお、業務フロー作成支援装置1は、各分野と、当該分野に対応するアルゴリズムとを紐づけたマッピング情報を自装置内の記憶部に保持し、図9の画面35でテンプレートが選択されると、選択されたテンプレートの分野に対応するアルゴリズムを、テンプレートを選択した後の画面に設定し、ユーザに提示してもよい。
図17は、業務フロー作成支援装置1にあらかじめ登録されたマッピング情報の一例を示す。例えば、「識別・分類」の分野には、「CNN/RNN」、「SGD」などのアルゴリズムが対応付けられている。ユーザが「識別・分類」のテンプレートを選択した場合、業務フロー作成支援装置1は、例えば、図9、13-15の画面36-39に、「CNN/RNN」、「SGD」などのアルゴリズムの名称を設定し、ユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザのアルゴリズムの理解を助け、ユーザがDSに、○○アルゴリズムについて教えてほしい、という質問が飛び出たりするように会話が発展することが期待される。
(変形例2)
上記実施の形態では、AIにより業務改革を行う際に、AI導入後の業務フローの作成を支援するものとするが、本発明が作成支援する業務フローは、AIに限定されるものではない。本発明は、例えば、土木、出版などの様々な業種で業務フローを作成する場合に適用可能である。
図18は、土木において業務フローを作成する場合に、ユーザに提示する画面例である。
(本実施形態の効果)
以上説明した本実施形態の業務フロー作成支援装置1は、ユーザが入力した効果と、実現したいことを示す文とを受け付け、前記文を形態素解析した複数の文節を含むフローを生成する生成部11と、効果および文節に含まれる単語がどの分野に近いかを示すスコアをそれぞれ取得し、スコアの合計が高い分野の業務フローのテンプレートをユーザに提示する提示部12と、前記フローおよび前記テンプレートに対するユーザの編集操作を受け付けて、前記効果および前記文に対応する業務フローの作成を支援する作成支援部13と、を備える。
これにより、本実施形態では、導入する技術に不慣れなユーザであっても、業務フローを容易に作成できるように支援することができる。例えば、AIの導入を検討しているユーザが、AIについて馴染みがない場合であっても、AI導入後の業務フローを容易に作成できるように支援することができる。具体的には、本実施形態では、AIでどういったことを実現したいかをユーザから引き出し、適用するAI技術の分野を特定し、それに沿ったテンプレートを推薦することで、業務フローの作成を支援することができる。
したがって、業務改革の企画書等を作成するユーザは、AIの各分野で用いられる用語や典型的な業務フローの知識がなくても、業務フローを容易に作成することができ、課題解決を検討するデータサイエンティストに、AI導入後の業務フローを明確に伝えることができる。また、ユーザは、業務フロー、効果などを含む企画書を容易に作成することができる。
(分散処理装置およびDB装置のハードウェア構成)
上記説明した業務フロー作成支援装置1は、例えば、図19に示すような汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。図示するコンピュータシステムは、CPU(Central Processing Unit、プロセッサ)901と、メモリ902と、ストレージ903(HDD:Hard Disk Drive、SSD:Solid State Drive)と、通信装置904と、入力装置905と、出力装置906とを備える。メモリ902およびストレージ903は、記憶装置である。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされた所定のプログラムを実行することにより、業務フロー作成支援装置1の各機能が実現される。
また、業務フロー作成支援装置1は、1つのコンピュータで実装されてもよく、あるいは複数のコンピュータで実装されても良い。また、業務フロー作成支援装置1は、コンピュータに実装される仮想マシンであっても良い。
業務フロー作成支援装置1用のプログラムは、HDD、SSD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD (Compact Disc)、DVD (Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
なお、本発明は上記実施形態および変形例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記実施形態の業務フロー作成支援装置1は、ユーザ端末2とネットワークを介して接続され、ユーザはユーザ端末2を介して業務フロー作成支援装置1にアクセスするものとし。しかしながら、業務フロー作成支援装置1は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォンなどのユーザが使用する端末であってもよい。
1 :業務フロー作成支援装置
11:生成部
12:提示部
13:作成支援部
14:更新部
16:テンプレート記憶部
17:効果スコア記憶部
18:単語スコア記憶部
19:関連要素記憶部
2 :ユーザ端末

Claims (8)

  1. 業務フロー作成支援装置であって、
    ユーザが入力した効果と、実現したいことを示す文とを受け付け、前記文を形態素解析した複数の文節を含むフローを生成する生成部と、
    前記効果および前記文節に含まれる単語がどの分野に近いかを示すスコアをそれぞれ取得し、スコアの合計が高い分野の業務フローのテンプレートを前記ユーザに提示する提示部と、
    前記効果および前記文に対応する業務フローの作成を支援する作成支援部と、を備える
    業務フロー作成支援装置。
  2. 請求項1記載の業務フロー作成支援装置であって、
    前記作成支援部は、前記フローおよび前記テンプレートに対する前記ユーザの編集操作を受け付けて、前記効果および前記文に対応する業務フローの作成を支援する
    業務フロー作成支援装置。
  3. 請求項1または2記載の業務フロー作成支援装置であって、
    前記生成部は、AIで期待する前記効果と、AIで実現したいことを示す前記文とを受け付けて前記フローを生成し、
    前記提示部は、前記スコアの合計が高いAIの分野の業務フローのテンプレートを前記ユーザに提示する
    業務フロー作成支援装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の業務フロー作成支援装置であって、
    単語毎に、当該単語がどの分野に近いかを示すスコアを記憶した単語スコア記憶部と、
    効果毎に、当該効果がどの分野に近いかを示すスコアを記憶した効果スコア記憶部を備え、
    前記単語スコア記憶部の前記文節に含まれる単語のスコアを、前記効果スコア記憶部の前記ユーザが入力した効果のスコアを用いて更新する更新部を備える
    業務フロー作成支援装置。
  5. 請求項4記載の業務フロー作成支援装置であって、
    前記生成部は、前記文節に含まれる単語の中に前記単語スコア記憶部に存在しない単語がある場合、前記単語の類義語であって前記単語スコア記憶部に存在する単語を、前記ユーザに提示し、修正を促す
    業務フロー作成支援装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の業務フロー作成支援装置であって、
    前記作成支援部は、前記効果および前記文に対応する業務フローの中に、所定の部分フローが含まれている場合、前記部分フローに関連する関連要素を、前記ユーザに提示する業務フロー作成支援装置。
  7. 業務フロー作成支援装置が行う業務フロー作成支援方法であって、
    ユーザが入力した効果と、実現したいことを示す文とを受け付け、前記文を形態素解析した複数の文節を含むフローを生成する生成ステップと、
    前記効果および前記文節に含まれる単語がどの分野に近いかを示すスコアをそれぞれ取得し、スコアの合計が高い分野の業務フローのテンプレートを前記ユーザに提示する提示ステップと、
    前記効果および前記文に対応する業務フローの作成を支援する作成支援ステップと、を行う
    業務フロー作成支援方法。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の業務フロー作成支援装置として、コンピュータを機能させる業務フロー作成支援プログラム。
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