JP7293385B2 - オルガニルオキシシラン末端ポリマーを製造するための方法 - Google Patents

オルガニルオキシシラン末端ポリマーを製造するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、オルガニルオキシシラン末端ポリマーを調製するための方法に関し、また、接着剤及び密閉剤を製造するためのその使用にも関する。
反応性アルコキシシリル基、より詳細にはシラン末端ポリエーテルを有するポリマー系は、慣用的な系である。水又は大気中の湿度と接触する際に、これらのアルコキシシラン末端ポリマーは、室温においてすら、アルコキシ基の除去を伴って互いに縮合することができる。このような材料の最も重要な用途のひとつは、接着剤、より詳細には、弾性接着剤系の製造である。
市販の製品の製造において、シラン末端ポリマーを調製するための3つの異なる方法が、特に重要である。しかし、これらの方法の3つ全てが、それらに特有な欠点/課題を挙げられる。
1. ポリエーテル、ジイソシアネート及びアミノアルキル-官能性シランからのいわゆるシラン末端ポリウレタンの調製。この方法の欠点は、使用されるジイソシアネートが、両イソシアネート基によってポリエーテル分子と反応し、2倍の分子量を有する二量体化ポリマーを形成するがゆえの、同時に起こる鎖延長である。これは、多分散M/Mの増大をもたらし、その結果として、問題の生成物は、その平均分子量Mに対して比較的高い粘度を有する。高分子量Mは、硬化した材料における優れた機械特性(例えば、破壊時の高い伸び率と組み合わせた高い張力)を達成するために、致命的である。逆に、低粘度は、液体接着剤又は密封剤の処理特性を最大化するために望ましい。したがって、可能な限り高分子量と同時に非常に高い粘性を有するシラン末端ポリマーを調製する選択肢の欠如は、深刻な欠点である。
2. 末端ヒドロキシル基のアリル化、及びその後のアリル化において形成されたアルキル鎖末端のヒドロシリル化による、シラン末端ポリエーテルの調製。この方法の欠点は、実際のところ、詳細には、ヒドロシリル化が完了まで進行しないので、シラン処理されていないがゆえに互いに架橋できない鎖端の大きな画分が生じてしまうことである。このことは、これらのポリマーにおいて製造可能な硬化した接着剤及び密閉剤の機械特性に不利益である。
3. イソシアネートアルキル-官能性アルコキシシランとの末端ヒドロキシル基の反応によるシラン末端ポリエーテルの調製。この方法は、付随する鎖伸長を伴わずに実質的に連鎖停止を完了することができ、したがって、上述の2つの系の欠点を回避することができる。しかし、問題は、この方法に必要なイソシアネートアルキル-官能性アルコキシシランは非常に毒性が高く、それゆえに、最終生成物、すなわちシラン末端ポリマー中に存在しないことを確実にする必要があるという事実である。
先行技術は、この課題を解決するための、及び最終生成物中の何らかのイソシアネート残渣を除くための種々の方法を、記載する。EP-A 1535940において、反応物比率は、イソシアネートシランが選択された特定の反応条件下での反応によって完全に消費されるように選択される。しかし、この類の方法は、過剰な測定量のイソシアネートシランがシラン末端ポリマー中に残留すること、又は不適切な測定量のイソシアネートシランによりシラン化しないままの鎖末端が生じることのいずれであっても、わずかな測定量の誤りであっても、誤りに影響を受けやすく、したがって、これらのポリマーから製造される接着剤及び密閉剤の機械的な特性の一貫性が不十分となるという、最終的な結果をもたらす。
これらの課題を解決するため、EP-A 1896523は、連続的な方法でシラン末端ポリマーを調製する方法を提唱しており、ここでは、イソシアネートシランが過剰量で使用され、そして存在する何らかの未反応のイソシアネートシラン基は、イソシアネート反応性化合物、例えばアルコール又はアミンによるその後の工程において除去される。しかし、この方法の欠点は、この反応の除去生成物であるモノマーのウレタン官能性及び/又は尿素官能性のジ-又はトリアルコキシシランが、反応混合物中に残留し、そして硬化した最終生成物の機械特性に影響を及ぼす事実である。ジアルコキシシランは、可塑化効果を有し、他方で、トリアルコキシシランは、そのネットワーク密度を増大する能力によって硬度を増す。
最終生成物、すなわち完全に調合した接着剤又は密閉剤に関して、特定の場合において、このことは望ましい場合があるが、同じく、望ましからざる場合もある。
シラン架橋ポリマーの製造者の視点からは、いかなる場合においても、さらなるモノマーのシランを主として含まない生成物を提供することができ、それゆえに、接着剤又は密閉剤の調合者は、モノマーのシランを加えたいか否か、そして加えたい場合には、モノマーのシランを調合者の特定の最終使用配合物に加えたいか否かを問わず、調合の自由を最大限手に入れ、そして調合者自身で決定することができることが、好ましい。
欧州特許出願公開第1535940号明細書 欧州特許出願公開第1896523号明細書
したがって、本発明の目的は、上で概説した先行技術の欠点も、変色などの他の欠点も有さない、シラン官能性ポリマーを調製するための方法を、提供することである。
本発明の主題は、
式(I):
Y-[O-C(=O)-NH-(CR -SiR(OR3-a (I)、
のシラン末端ポリマー(SP)を調製するための方法であって、ここで、
第1の処理工程において、式(II):
Y-[OH] (II)
の少なくとも1つのポリマー(OHP)が、式(III):
O=C=N-(CR -SiR(OR3-a (III)
の少なくとも1つのイソシアネート官能性シラン(IS)と、反応する、但し、イソシアネート官能性シラン(IS)は、化合物(OHP)中の各ヒドロキシル基に対して、シラン(IS)中のイソシアネート基が少なくとも1.05存在する量で使用されるという条件であって、
ここで、
Yは、x価のポリマー基であり、
Rは、同一であっても異なっていてもよく、そして一価であり、かつ任意選択的に置換された炭化水素基であり、
は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は一価であり、かつ任意選択的に置換された炭化水素基であり、
は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は一価であり、かつ任意選択的に置換された炭化水素基であり、
xは、1~50までの整数、好ましくは1,2又は3,より好ましくは2であり、
aは、同一であっても異なっていてもよく、かつ0、1又は2、好ましくは0又は1であり、及び
bは、同一であっても異なっていてもよく、かつ1~10までの整数、好ましくは1,3又は4,より好ましくは1または3、より詳細には1である;
続く第2の処理工程において、シラン(IS)の未反応のイソシアネート基が、第1の処理工程で得られた反応混合物中で、式(IV):
OH (IV)、
の少なくとも1つのアルコール(A)と反応し、
ここで、
は、1~4の炭素原子を有する炭化水素基である;ならびに
続く第3の処理工程において、
第2処理工程において得られた反応混合物を、蒸発ユニット(VD)に通し、ここで、5cm以下の厚さの層における反応混合物が、第2処理工程で形成された式(V):
O-C(=O)-NH-(CR -SiR(OR3-a (V)、
のカルバメートシラン(CS)とともに、最大80mbarの圧力及び最大200℃の温度に曝露される;
ここで、全ての変数は、上述の定義を有し、少なくとも部分的に、蒸発しそして除去される。
本発明の方法の後で得られる反応混合物中のカルバメートシラン含量は、各場合において反応混合物の総重量に基づいて、好ましくは最大0.3wt%、より好ましくは最大0.2wt%、より詳細には最大0.1wt%である。
ここでのカルバメートシラン含量は、好ましくは、実施例2に記載される方法によって測定される。
本発明において使用される蒸発ユニット(VD)は、任意の既存の蒸発ユニット、例えば、薄層、落下型(falling-form)蒸発器を備えてもよく、又は、短経路蒸発器を備えることが、好ましい。
本発明の方法の第3の処理工程において、好ましくは蒸発ユニット(VD)における液体薄層の形態の、反応混合物の、好ましい層の厚さは、好ましくは2cm以下、より好ましくは1cm以下、より詳細には0.5cm以下、非常に好ましくは0.3cm以下である。
カルバメートシラン(CS)は、原則的に非常に揮発性であり、さらに、シラン末端ポリマー(SP)のウレタン基と水素結合し得る。したがって、ポリマー(SP)及びカルバメートシラン(CS)を含む反応混合物が実験室フラスコ又は製造タンク内で撹拌される、従来的な蒸留の手段によって、許容可能な時間枠内で除去することはできない。非常に良好な減圧を用いて蒸留が高い液相温度にて実施される場合でさえ、これは同じである。同時に、高い液相温度は、ポリマー(SP)の変色及び/又は部分的分解などの望ましからざる二次反応をもたらすという問題がある。
より驚くべきことは、本発明の方法により、カルバメートシラン(CS)は、驚くほど穏やかな条件下でさえ、本発明において使用される蒸発ユニットにおける反応混合物から容易に除去され得るという、発見であった。
基Rの例は、アルキル基類、例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、1-n-ブチル、2-n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-ペンチル基;ヘキシル基類、例えばn-ヘキシル基;ヘプチル基類、例えばn-ヘプチル基;オクチル基類、例えばn-オクチル基、イソオクチル基類、及び2,2,4-トリメチルペンチル基;ノニル基類、例えばn-ノニル基;デシル基類、例えばn-デシル基;ドデシル基類、例えばn-ドデシル基;オクタデシル基類、例えばn-オクタデシル基;シクロアルキル基類、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル基及びメチルシクロヘキシル基類;アルケニル基類、例えばビニル、1-プロペニル及び2-プロペニル基;アリール基類、例えばフェニル、ナフチル、アントリル及びフェナントリル基;アルカリール(alkaryl)基類、例えばo-、m-、及びp-トリル基類;キシリル基類及びエチルフェニル基類;及びアラルキル基類、例えばベンジル基、α-及びβ-フェニルエチル基である。
置換された基Rの例は、ハロアルキル基類、例えば3,3,3-トリフルオロ-n-プロピル基、2,2,2,2’,2’,2’-ヘキサフルオロイソプロピル基、及びヘプタフルオロイソプロピル基、及びハロアリール基類、例えばo-、m-、及びp-クロロフェニル基である。
基Rは、好ましくは、ハロゲンによって任意選択的に置換されかつ1~6の炭素原子を有する一価炭化水素基、より好ましくは1又は2の炭素原子を有するアルキル基、より詳細にはメチル基を含む。
基Rの例は、水素原子、Rについて明示された基、及びさらに窒素リン、酸素、硫黄、炭素、又はカルボニル基を介して炭素原子に結合している任意選択的に置換された炭化水素基である。
基Rは、好ましくは、水素原子又は1~20の炭素原子を有する炭化水素基、より詳細には水素原子を含む。
基Rの例は、水素原子又はRについて明示された基の例である。
基Rは、好ましくは、水素原子又はハロゲン原子によって任意選択的に置換されかつ1~10の炭素原子を有するアルキル基、より好ましくは1~4の炭素原子を有するアルキル基、詳細にはメチルもしくはエチル基を含む。
基Rの例は、メチル、エチル、n-プロピル又はイソプロピル基である。
基Rは、好ましくは、メチル又はエチル基、より好ましくはメチル基を含む。
可能な限り、基R及びRが同一である場合、さもなければ式(I)に表されるアルコキシシラン基上のアルコキシ基の交換は除外され得ないので、有益である。同一の基R及びRは、したがって、本発明の1つの好ましい実施形態である。
基Yは、好ましくは、少なくとも200g/mol、より好ましくは少なくとも500g/mol、より詳細には少なくとも1000g/molの数平均モル質量Mを有する。基Yは、好ましくは、最大40000g/mol、より詳細には最大25000g/mol、より詳細には最大20000g/molの数平均モル質量Mを有する。
ここで、数平均モル質量Mは、本発明の文脈で、THF中、60℃、流速1.2ml/minによる、ポリスチレン標準に対するサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)の手段によって、及びWaters Corp.USA製のStyragel HR3-HR4-HR5-HR5カラムセット上で注入容量100μlを用いたRI(示差屈折率検出器)による検出によって測定される。
ポリマー基Yの例は、数平均モル質量が200~40000g/molでありかつ、ポリマー鎖がポリオキシアルキレン類、例えばポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレン、ポリオキシテトラメチレン、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー、及びポリオキシプロピレン-ポリオキシブチレンコポリマー;炭化水素ポリマー類、例えばポリイソブチレン及びポリイソブチレンのイソプレンとのコポリマー類;ポリクロロプレン類;ポリイソプレン類;ポリウレタン;ポリエステル;ポリアミド類;ポリアクリレート類;ポリメタクリレート類;ビニルポリマー又はポリカーボネート類を含む、有機ポリマー基類である。
ポリマー基Yは、好ましくは、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリアルキレン又はポリアクリレート基類、より好ましくはポリウレタン基類、ポリエステル基類又はポリオキシアルキレン基類、より詳細にはポリオキシプロピレン基類を含み、但しここで、これらの数平均モル質量は、200~40000g/mol、特に好ましくは6000~22000g/molである。
本発明において使用されるポリマー(OHP)の構造は、基Yについて上記された、あり得る規定及びまた好ましい規定から、明らかである。使用されるポリマー(OHP)は、好ましくはポリウレタン又はポリエーテルであり、好ましくは10~1000000mPas、より好ましくは1000~300000mPasの粘度を有する。ポリプロピレングリコール類、好ましくは1000~40000mPasの粘度を有するポリプロピレングリコール類が、好ましい。
本発明の文脈において、粘度は、ISO 2555に従い2.5rpmにてスピンドル5を用いたA.Paar(Brookfield系)製のDV 3 P回転粘度計によって23℃に調製した後、測定される。
本発明における使用のためのポリマー(OHP)は、市販の慣用商品であり、かつ/又はポリマー化学において周知である方法によって調製されてもよい。
本発明において使用されるイソシアネート官能性シラン(IS)は、好ましくは
OCN(CH-Si(OCH、OCN(CH-Si(OC
OCN(CH-Si(OCHCH、OCN(CH-Si(OCCH3、
OCN(CH)-Si(OCH、OCN(CH)-Si(OC、OCN(CH)-Si(OCHCH又はOCN(CH)-Si(OCCHであり、OCN(CH-Si(OCHorOCN(CH)-Si(OCHCHが特に好ましい。
本発明において使用されるシラン(IS)は、市販の慣用商品であり、かつ/又はポリマー化学において周知である方法によって調製されてもよい。
第1処理工程において、イソシアネートシラン(IS)は、好ましくは、化合物(IS)中でポリマー(OHP)の各ヒドロキシル基に対して少なくとも1.10、より好ましくは少なくとも1.15のイソシアネート基が存在するような量で、使用される。
第1及び第2の処理工程は、好ましくは、触媒(K)の存在下で実施される。ここで、アルコールと共にこれまで使用されてきているイソシアネートの触媒である全ての触媒を使用することが、可能である。
任意選択的に本発明において使用される触媒(K)の好ましい例は、ビスマス含有触媒、例えば、ビスマス2-エチルヘキサノエート、ビスマスネオデカノエート又はビスマステトラメチルヘプタンジオネートなどのビスマスカルボキシレート類、ビスマスと共に他の金属を含む触媒、特に混合ビスマス-亜鉛触媒、ジオクチルすずジラウレート、及びジオクチルすずオキシド、ジオクチルすずビス(アセチルアセトネート)、ジブチルすずジラウレート、ジブチルすずオキシド、ジブチルすずビスアセチルアセトネートなどのすず含有触媒、ジルコニウムアセチルアセトネート類などのジルコニウム含有触媒、鉄アセチルアセトネートなどの鉄含有触媒ならびにまた、他の金属のアセチルアセトネートである。
本発明において任意選択的に使用される触媒(K)は、より好ましくは、ビスマスのカルボキシレート類を含み、ビスマス2-エチルヘキサノエート、ビスマスネオデカノエート又はそれらの混合物が、特に好ましい。
市販の触媒(K)の例は、Borchi(R)Kat 22、Borchi(R)Kat VP 0243、Borchi(R)Kat VP 0244又はOMG 315(全てOMG-Borchers)、Chemos社又はAmerican Elements社からのBi-ネオデカノエート、ReaxisからのReaxis MSA 70又はReaxis C 719、BICAT(R)触媒(The Shepherd Chemical Company、USA)、及びK-Kat(R)K-348(KING INDUSTRIES、INC.、USA)である。
本発明の第1及び第2処理工程において、触媒(K)は、好ましくは1~1000重量ppm、より好ましくは20~600重量ppm、より詳細には60~400重量ppmの量で使用される。ここで、重量ppmの表現は、1000000重量部の反応混合物に対する1重量部の触媒(K)を記載する。第1及び第2処理工程が触媒(K)の存在下で実施される場合、この触媒は、第1処理工程の間に添加される。第1処理工程において添加された触媒(K)が両処理工程を触媒可能であるので、第2処理工程において、好ましくは、もう触媒を添加することはない。
本発明における方法において使用される構成要素は、それぞれの場合において、このような構成要素の1種又は代わりにこのような構成要素の少なくとも複数種の混合物を、含み得る。
本発明の第1処理工程は、好ましくは20℃~180℃の間、より好ましくは40℃~150℃の間、より詳細には50℃~120℃の間の温度で実施される。
本発明の第2処理工程は、好ましくは20℃~160℃の間、より好ましくは30℃~130℃の間、より詳細には40℃~100℃の間の温度で実施される。
本発明の第1及び第2処理工程は、互いに独立して、好ましくは100~2000hPa、より好ましくは900~1100hPaの圧力下で実施される。
第2処理工程において、式(IV)のアルコール(A)は、好ましくは、アルコール(A)中で、第1処理工程後に残った各イソシアネート基に対して少なくとも1.20、より好ましくは少なくとも1.5、特に好ましくは少なくとも1.8のヒドロキシル基が存在するような量で、使用される。
この文脈において、第2処理工程の前に、イソシアネート基含量を分析的に測定する必要はない。第1処理工程において使用された過剰量の式(III)のイソシアネート官能性シラン(IS)からの残留するイソシアネート基の量を計算する方が、より容易である。上述の第2処理工程において使用されるアルコール(A)の量は、好ましくはこれらのイソシアネート基の計算された量に対して、好ましくは、より好ましくは、そしてより詳細に好ましいものである。
本発明の第3処理工程の間、反応混合物は、蒸発ユニット(VD)において、好ましくは最大20mbar、より好ましくは最大10mbar、より詳細には最大5mbarの圧力に曝される。
本発明の第3処理工程の間、反応混合物は、蒸発ユニット(VD)内で、好ましくは最大180℃、より好ましくは最大160℃、より詳細には最大140℃の温度に曝される。
本発明の第3処理工程は、好ましくは蒸発ユニット(VD)内で、反応混合物が最大20分間、より好ましくは最大10分間、特に好ましくは最大5分間の平均滞在時間を有するように、実施される。
本発明の全ての処理工程は、好ましくは不活性ガス雰囲気下、より好ましくはアルゴン又は窒素下で実施される。
本発明の方法は、無論、さらなる処理工程ならびに本発明の処理工程1~3を有してもよく、このようなさらなる処理工程はまた、原則的に、処理工程1~3の間に実施されることができる。しかし、好ましくは、本発明の方法は、本発明の第1~第3処理工程以外のさらなる処理工程を有さない。
本発明の方法は、例えば、第1及び第2処理工程を、新たな反応物が連続的に供給され、同時に反応混合物が継続的に取り除かれる、それぞれの場合につき1つ以上のチューブ状リアクターもしくはループ状リアクターにおいて、2以上の撹拌リアクターの連続カスケードにおいて、又はさもなければそれぞれの場合につき1つの撹拌リアクターのみにおいて、連続的に実施されてもよい。2以上の種類のリアクターの組み合わせもまた、想定可能である。この文脈において、全ての原材料のこの工程のために必要な混合が、好適な混合ユニット内で事前に行われている場合は、第2反応工程はまた、無撹拌リアクター又は(中間)タンク内で行われてもよい。
第1反応工程において、化合物(OHP)及び(IS)ならびに任意の触媒(K)が、好ましくは一緒に添加されて、事前に、又はそれぞれの場合において使用される反応ユニットにおいて、混合される。得られた反応混合物は、次いで、第2反応工程において、アルコール(A)と、同様に、再び、事前に、又はそれぞれの場合において使用される反応ユニットにおいて、混合される。第1処理工程において使用される触媒が、第2処理工程を触媒するために使用され得るので、触媒(K)のさらなる添加は可能であるが好ましくはない。
次いで、本発明の第3反応工程が、好ましくは同様に連続的に、蒸発ユニット(VD)内で、実施される。ここで、本発明の方法を実施するためのプラントが、反応混合物が一定の速度で使用される特定の蒸発ユニット(VD)へと添加される緩衝液タンクを有することが、有用である場合がある。無論、第3処理工程が、時間及び/又は位置の意味で、最初の2つの処理工程とは別個に実施されることも可能である。
本発明の方法はまた、例えば、撹拌リアクター内でバッチ式に実施されてもよく、例えば、まず第1に、第1処理工程において、構成要素(OHP)及び(IS)が、任意選択的に触媒(K)の存在下で互いに反応し、その後、第2処理工程において、アルコール(A)が中に添加される。第2処理工程における触媒(K)のさらなる添加も可能であるが、好ましくはない。
本発明のバッチ式方法の1つの変法はまた、第1処理工程の第1リアクター、例えば撹拌タンクにおける実行、及び第2処理工程の第2リアクターにおける実行を、想定し得る。連続的な方法として、それぞれの反応物が別個の混合容器内で完全に混合されている場合、この第2のリアクターは、必ずしも撹拌されなくてもよい。したがって、ここで同様に、(中間)タンクは、第2反応工程のためのリアクターとして寄与し得る。
最初の2つの処理工程のバッチ式実行の事象においてさえ、本発明の第3処理工程は、好ましくは連続的に、蒸発ユニット(VD)において実施される。この場合、反応混合物は、使用される蒸発ユニット(VD)へと、好ましくは中間タンク又は緩衝液タンクから、好ましくは一定の速度で、添加される。この場合、無論、第3処理工程は、時間及び/又は位置の意味で、最初の2つの処理工程とは別個に実施されることも可能である。
第2処理工程で得られた反応混合物が、なおアルコール(A)を含む場合、アルコール(A)は、ほとんど又はほぼ完全に、第3処理工程における式(V)のカルバメートシラン(CS)と共に、反応混合物から取り除かれる。したがって、第3処理工程の後、本発明の反応混合物は、それぞれの場合において、反応混合物の総重量に基づき、好ましくは最大3wt%、より好ましくは最大0.1wt%、より詳細には最大0.05wt%のアルコール(A)を含む。
触媒(K)が使用される場合、好ましくは、反応混合物中に残る。第3処理工程の後、好ましくは、反応混合物にこれ以上手を加えることはない。
本発明の方法の利点は、実行が迅速かつ容易であること、及び即時使用用の原材料を、反応物として使用できることである。
本発明の方法の利点は、得られたポリマー混合物が、毒性のあるイソシアネートシランを含まないことである。
本発明の方法の利点は、得られたポリマー混合物が、ポリマー混合物から製造可能である接着剤、密閉剤又はコーティング材料の、機械特性に影響し得る、モノマーのカルバメートシラン(CS)を、含まないか又は非常に微量であることである。
さらに、本発明の方法は、これにしたがって調製されたシラン架橋性ポリマーが、比較的保存安定性であり、かつさらなる硬化触媒の添加なくしては、大気中の湿度により非常にゆっくりとしか反応しないという、利益を有する。
調製されたポリマーが、さらに、例えば架橋性材料の製造において、直接使用可能であることは、本発明の方法のさらなる利点である。
本発明において調製されるシラン末端ポリマーは、今までシラン末端ポリマーが使用されてきたところはどこであろうと、使用され得る。
詳細には、これらは、架橋性材料、より詳細には、室温にて硬化できる接着剤及び密閉剤、ならびにまたコーティングにおける使用のために、好適である。
シラン架橋コーティング、接着剤及び密閉剤の、このようなポリマーからの製造は、すでに文献において広く記載されている。例えば、EP-A 1535940 A(段落[0032]~[0054]及びまた実施例5~7)、WO 13079330 A2(27頁、10行目~40頁、7行目及びまた実施例3~7、9及び10)、WO 13026654 A1(17頁、28行目~37頁、24行目及びまた実施例1~9)又はWO 11131506 A1(10頁、9行目~18頁、34行目及びまた実施例1~3)。これらの文献に記載のシラン末端ポリマーに基づく湿度硬化配合物、この文脈において使用されるさらなる成分、及びまたこのような配合物を製造するための本明細書中で記載の方法は、同様に、本記載、例えば完全に配合されたコーティング、接着剤及び密閉剤について本明細書中で記載された適用などの、開示内容の一部であると考えられる。
以下で記載する実施例において、全ての粘度表現は、20℃の温度に関連する。他の指示がない限り、以下の実施例は、周囲雰囲気の圧力(言い換えれば、約1000hPa)及び室温で(言い換えれば、約20℃)又は反応物が発生するときに生じる温度で実施され、さらなる加熱又は冷却を行わない室温で組み合わされる。
[実施例1a]:トリメトキシシリルプロピル末端基及び12000g/molの平均モル質量を有するポリプロピレングリコールの調製
撹拌、冷却及び加熱手段を備えた500mlの反応容器に、12000g/molの平均モル質量Mを有するヒドロキシ末端ポリプロピレングリコール(Acclaim 12200の名の下でCovestro AG、Leverkusen(DE)から市販されている)400.0g(33.33mmol)を入れ、および80℃及び1mbarにて2時間にわたって撹拌して乾燥させる。その後、減圧を窒素で壊す。その後の反応全てを、窒素不活性ガス雰囲気下で実施する。
シラン末端化を実施するために、まず乾ポリエーテルを80℃にて16.42g(80.00mmol)のイソシアネートプロピルトリメトキシシラン(GENIOSIL(R)GF40の名の下でWacker Chemie AG、Munich(DE)から市販されている)と、次いで、0.62gのBorchi触媒315(Borchersからのビスマスネオデカノエートを含む触媒)と、エッペンドルフピペットを用いて混合する。これは、反応混合物の全重量に基づき、触媒の重さの150重量ppmの値に対応する。触媒の添加のすぐ後、反応混合物を83~84℃に加熱する。その後、これを80℃の室温で撹拌する。
60分後、反応混合物を60℃まで冷却し、そして0.64g(20.00mmol)のメタノールを添加する。この後、30分間以上撹拌する。その後、反応混合物のサンプルを採取し、IR分析によって、なお存在するイソシアネートシランの何らかの残渣について研究する。サンプルは、イソシアネート非含有である。
最後に、サンプルを160g/hの測定速度でTeflonワイパー及び内部冷却コイルを備えた短経路蒸発器に通す。短経路蒸発器は、8cmの直径及び26cmの長さを有する。短経路蒸発器の壁温度は130℃であり、適用圧は1mbarである。最終生成物を。短経路蒸発器の液相ドレインから回収する。実質収量は、411gである。
[実施例1b]:トリメトキシシリルプロピル末端基及び12000g/molの平均モル質量を有するポリプロピレングリコールの調製
以下の修正を加えて、実施例1aと同じ手順を行う:
●第2処理工程(メタノールによる反応)と第3処理工程(薄層処理)との間、50gのサンプルを、反応混合物から採取する。
●残りの反応混合物に対するその後の薄層工程の間、短経路蒸発器を、壁温度110℃で操作する。
[比較例1c(V)]:トリメトキシシリルプロピル末端基及び12000g/molの平均モル質量を有するポリプロピレングリコールの調製
これは、実施例1bにおいて最終薄層工程前に反応混合物から採取した50gのサンプルである。
[比較例1d(V)]:トリメトキシシリルプロピル末端基及び12000g/molの平均モル質量を有するポリプロピレングリコールの調製
以下の修正を加えて、実施例1aと同じ手順を行う:
●最後の薄層工程の代わりに、バッチ蒸留を行う。この目的のために、処理工程1及び2を行った反応フラスコに、クライゼンコンデンサーを提供する。その後、圧力を1mbarまで下げ、そして反応混合物を、130℃まで加熱する。サンプルを採取後、減圧蒸留を、反応混合物を激しく撹拌しながら、実施する。
●その後、減圧蒸留を、さらに1時間続け、再びサンプルを採取する。
[比較例1e(V)]:末端基及び12000g/molの平均モル質量を有するポリプロピレングリコールの調製
以下の修正を加えて、比較例1d(V)と同じ手順を行う:
●減圧蒸留を、130℃の代わりに160℃の温度で実施する。
[実施例2]:得られたポリマー混合物の特性の測定
粘度を、本明細書中記載した方法によって測定する。
ハーゼン色数を、ISO 6271、第2部に従って測定する。
カルバメートシラン(N-(3-トリメトキシシリルプロピル)-O-メチルカルバメート)含量は、GCヘッドスペース方法を介して測定される。この方法は、2つの問題により複雑である:
1.カルバメートシラン含量は非常にわずかでありかつマトリックスの組成に大きく依存するので、均一なキャリブレーションプロットが全てのサンプルにつき使用可能であるか否かが定かでない。
2.キャリブレーションプロットを作成するために、「ブランクサンプル」(すなわち、カルバメートシランを全く含まないサンプル)が存在するが、第1合成工程自体の間(すなわち、イソシアネートシランによるポリマーの反応の間)に、メタノールの添加がなくても微量のカルバメートシランが二次生成物として形成するため。
したがって、適切に証明されている方法において、3つの50gサンプルを、各ポリマー混合物から分析のために採取した;これら3つのサンプルのうち、1つは変化のないままであり、1つは0.30wt%のカルバメートシランと混合し、そして1つは0.60wt%のカルバメートシランと混合する。その後、これらの3つのサンプルを、ヘッドスペースGCによって測定し、それぞれのカルバメートシランピークの積分により、2つの未知数を有する3つの等式を生じる(A1=x*c;A2=x*(c+0.3);A3=x*(c+0.6)、ここで、A1、A2及びA3は、積分したピーク面積であり、xは、比例定数であり、そしてcは、カルバメートシランの標的濃度である)。ここで、カルバメートシランピークは、3つのサンプルのGCスペクトルを有意に識別する唯一のピークであるので、容易に理解できる。
2つの未知数を有する2つの等式さえもが数学的に解けているため、ここで異なる組合せ可能性の結果として、濃度cについて3つの溶液を計算することが可能である。これらの3つの溶液は、無論、測定精度の限界の範囲内で、同じ結果をもたらさなければならず、すなわち、それぞれの測定値の±10%であるカルバメートシラン含量についてのエラー耐性を有する。そうでない場合には、測定は繰り返されなければならない。
NB:上述の、このような少量のカルバメートシランの正確な測定を実践することは容易でないため、わずかに異なった測定量で行うことも可能である。この差異は、単に留意のみすべきであり、測定された正確な値が、対応する等式に挿入されるべきである。換言すると、所期の0.30wt%の代わりに、0.32wt%が誤って測定されてしまった場合、それでも、測定を続けるべきである。しかし、最終的な計算において、対応する等式を、したがって、A2=x*(c+0.32)と読まなければならない。
ヘッドスペース測定を実行するために、0.5gのサンプルを、20mlのヘッドスペース容器中に測量し、この容器を閉じる約30秒前に、注意深く窒素を吹き付ける。その後、この容器を、150℃にて30分間にわたり加熱し、その後、170℃の熱移動キャピラリーを介してサンプル上にガス混合物をGCへと直接通過させる。全てのサンプルにつき、それぞれの場合において、二重の測定を行う。
実施例1a~1eにおいて調製したポリマー混合物を用いて、以下の結果を得、表1に示す。
Figure 0007293385000001
* 「1h」と印した実施例は、1時間の滞留時間後のサンプルを記載し、そして「2h」と印した実施例は、2時間の滞留時間後のサンプルを記載する。
[実施例3]:トリメトキシシリルプロピル末端基及び18000g/molの平均モル質量を有するポリプロピレングリコールの調製
以下の修正を加えて、実施例1bと同じ手順を行う:
12000g/Molの平均モル質量Mを有する400.0gのヒドロキシ末端ポリプロピレングリコールの代わりに、18000g/molの平均モル質量Mを有する400.0g(22.22mmol)のヒドロキシ末端ポリプロピレングリコール(Acclaim 18200の名の下でCovestro AG、Leverkusen(DE)から市販されている)を、用いる。
16.42g(80.00mmol)のイソシアネートプロピルトリメトキシシランの代わりに、10.95g(53.33mmol)の同じイソシアネートシランを滴下する。
0.64g(20.00mmol)のメタノールの代わりに、0.43g(13.33mmol)のメタノールのみを用いる。
第2処理工程(すなわち、メタノールによる反応)の終わりの後、50gのサンプル(「サンプル1」)を採取する。
残った量の生成物を、実施例1bに記載のように、第3処理工程(110℃での薄層処理)に供する。この工程で得られた生成物を、「サンプル2」と呼ぶ。
全ての他のパラメータは、変えないままである。
[実施例4]:得られたポリマー混合物の特性の測定
粘度、ハーゼン色数及びカルバメートシラン(N-(3-トリメトキシシリルプロピル)-O-メチルカルバメート)含量もまた、実施例2に記載のように測定する。
実施例3で生じたサンプルを用い、以下の結果を得、表2に示す。
Figure 0007293385000002
[実施例5]:アルファ-メチルジメトキシシリルメチル末端基及び12000g/molの平均モル質量を有するポリプロピレングリコールの調製
以下の修正を加えて、実施例1aと同じ手順を行う:
16.42g(80.00mmol)のイソシアネートプロピルトリメトキシシランの代わりに、12.90g(80.00mmol)のアルファ-イソシアネートメチルメチルジメトキシシラン(GENIOSIL(R)XL 42の名の下でWacker Chemie AG、Munich(DE)から市販されている)を使用する。
第2処理工程(すなわち、メタノールによる反応)の終わりの後、50gのサンプル(「サンプル1」)を採取する。
残った量の生成物を、実施例1aに記載のように、壁温度90℃で操作した短経路蒸発器を用いて、第3処理工程(薄層処理)に供する。この工程で得られた生成物を、「サンプル2」と呼ぶ。
全ての他のパラメータは、変えないままである。
[実施例6]:得られたポリマー混合物の性質の測定。
実施例5からのサンプルの粘度、ハーゼン色数もまた、実施例2において記載のように測定する。アルファ-N-(メチルdiメトキシシリルメチル)-O-メチルカルバメート含量を、実施例2において記載のカルバメートシランについての測定と同じ方法で測定する。無論、分析したヘッドスペースGCピークが、ここで測定されるべきカルバメートシランについてのものであるという事実においてのみ、相違する。
実施例5で生じたサンプルを用い、以下の結果を得、表3に示す。
Figure 0007293385000003
[実施例7]:アルファ-メチルジメトキシシリルメチル末端基及び18000g/molの平均モル質量を有するポリプロピレングリコールの調製
以下の修正を加えて、実施例5と同じ手順を行う:
12000g/Molの平均モル質量Mを有する400.0gのヒドロキシ末端ポリプロピレングリコールの代わりに、18000g/Molの平均モル質量Mを有する400.0g(22.22mmol)のヒドロキシ末端ポリプロピレングリコール(Acclaim 18200の名の下でCovestro AG、Leverkusen(DE)から市販されている)を、用いる。
12.90g(80.00mmol)のアルファ-イソシアネートメチルメチルジメトキシシランの代わりに、8.60g(53.33mmol)の同じイソシアネートシランを、滴下する。
0.64g(20.00mmol)のメタノールの代わりに、0.43g(13.33mmol)のメタノールのみを用いる。
実施例5のように、ここでも、第2処理工程(すなわち、メタノールによる反応)の終わりの後、50gのサンプル(「サンプル1」)を採取する。
残った量の生成物を、実施例1bに記載のように、第3処理工程(110℃での薄層処理)に供する。この工程で得られた生成物を、「サンプル2」と呼ぶ。
全ての他のパラメータは、変えないままである。
[実施例8]:得られたポリマー混合物の特性の測定。
粘度、ハーゼン色数及びカルバメートシラン(アルファ-N-(メチルジメトキシシリルメチル)-O-メチルカルバメート)含量もまた、実施例2に記載のように測定する。
実施例7で生じたサンプルを用い、以下の結果を得、表4に示す。
Figure 0007293385000004

Claims (8)

  1. 式(I):
    Y-[O-C(=O)-NH-(CR -SiR(OR3-a (I)、
    のシラン末端ポリマー(SP)を調製するための方法であって、ここで、
    ●第1の処理工程において、式(II):
    Y-[OH] (II)
    の少なくとも1つのポリマー(OHP)が、式(III):
    O=C=N-(CR -SiR(OR3-a (III)
    の少なくとも1つのイソシアネート官能性シラン(IS)と、反応する、但し、イソシアネート官能性シラン(IS)は、化合物(OHP)中の各ヒドロキシル基に対して、シラン(IS)中のイソシアネート基が少なくとも1.05存在する量で使用されるという条件であって、
    ここで、
    Yは、x価のポリマー基であり、
    Rは、同一であっても異なっていてもよく、そして一価であり、かつ任意選択的に置換された炭化水素基であり、
    は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は一価であり、かつ任意選択的に置換された炭化水素基であり、
    は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は一価であり、かつ任意選択的に置換された炭化水素基であり、
    xは、1~50までの整数であり、
    aは、同一であっても異なっていてもよく、かつ0、1又は2であり、及び
    bは、同一であっても異なっていてもよく、かつ1~10までの整数である;
    ●続く第2の処理工程において、シラン(IS)の未反応のイソシアネート基が、第1の処理工程で得られた反応混合物中で、式(IV):
    OH (IV)、
    の少なくとも1つのアルコール(A)と反応し、
    ここで、
    は、1~4の炭素原子を有する炭化水素基である;ならびに
    ●続く第3の処理工程において、
    第2処理工程において得られた反応混合物を、蒸発ユニット(VD)に通し、ここで、5cm以下の厚さの層における反応混合物が、第2処理工程で形成された式(V):
    O-C(=O)-NH-(CR -SiR(OR3-a (V)、
    のカルバメートシラン(CS)とともに、最大80mbarの圧力及び最大200℃の温度に曝露される;
    ここで、全ての変数は、上述の定義を有し、少なくとも部分的に、蒸発しそして除去される、方法。
  2. 本発明の方法の後に得られる反応混合物中のカルバメートシラン含量が、反応混合物の総重量に基づいて最大0.3wt%である、請求項1に記載の方法。
  3. 本発明の方法の後に得られる反応混合物中のカルバメートシラン含量が、反応混合物の総重量に基づいて最大0.1wt%である、請求項1に記載の方法。
  4. イソシアネートシラン(IS)が、第1の処理工程において、ポリマー(OHP)の各ヒドロキシル基に対して、化合物(IS)中のイソシアネート基が少なくとも1.10存在する量で使用される、請求項1~3のいずれか一項に記載される方法。
  5. 第1及び第2の処理工程が、触媒(K)の存在下で実施される、請求項1~4のいずれか一項に記載される方法。
  6. 第3の処理工程が、反応混合物が蒸発ユニット(VD)において最大20分間である滞留時間を有するように実施される、請求項1~5のいずれか一項に記載される方法。
  7. 第3の処理工程の間の蒸発ユニット(VD)における反応混合物が、最大180℃の温度に曝露される、請求項1~6のいずれか一項に記載される方法。
  8. 全ての処理工程が、不活性ガス雰囲気下実施される、請求項1~7のいずれか一項に記載される方法。
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