JP7288074B2 - ピラジン誘導体またはその塩およびその利用 - Google Patents
ピラジン誘導体またはその塩およびその利用 Download PDFInfo
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Description
[1]一般式(1)で表される化合物またはその塩:
R1は、水素原子またはC1-6アルキル基を示し;
R2、R3、R4およびR5は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基を示し;
R6は、同一または異なって、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC1-6アルコキシ基を示し;
R7は、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基を示し;
mは、0~6の整数を示し;
破線は、単結合または二重結合を示す。
[2]一般式(1)で表される化合物が、一般式(1a)で表される化合物である、[1]に記載の化合物またはその塩:
R1は、水素原子またはC1-6アルキル基を示し;
R2、R3、R4およびR5は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基を示し;
R6は、同一または異なって、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC1-6アルコキシ基を示し;
R7は、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基を示し;
mは、0~6の整数を示し;
破線は、単結合または二重結合を示す。
[3]R1が、水素原子である、[1]または[2]に記載の化合物またはその塩。
[4]R2、R3、R4およびR5が、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩:
置換基群A:
ハロゲン原子;保護されていてもよいヒドロキシル基;保護されていてもよいアミノ基;C1-6アルキル基;C2-6アルケニル基;C2-6アルキニル基;C3-8シクロアルキル基;C1-6アルコキシ基;C3-8シクロアルコキシ基;C1-6アルキルアミノ基;ジ(C1-6アルキル)アミノ基;置換基群Bから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリール基;置換基群Bから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよい複素環式基
置換基群B:
ハロゲン原子;保護されていてもよいヒドロキシル基;保護されていてもよいアミノ基;C1-6アルキル基;C2-6アルケニル基;C2-6アルキニル基;C3-8シクロアルキル基;C1-6アルコキシ基;C3-8シクロアルコキシ基;C1-6アルキルアミノ基;ジ(C1-6アルキル)アミノ基;C1-6アルコキシC1-6アルキル基。
[5]R2が、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基である、[1]~[4]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩。
[6]R3、R4およびR5が、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基である、[1]~[5]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩。
[7]R6が、同一または異なって、ハロゲン原子、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基である、[1]~[6]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩。
[8]
R7が、C1-6アルキル基またはC3-8シクロアルキル基である、[1]~[7]のいずれか一項に記載の化合物またはその塩。
[9]
R7が、シクロプロピル基である、[1]~[7]のいずれか一項に記載の化合物またはその塩。
[10]mが、0~2の整数である、[1]~[9]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩。
[11][1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩を含む、医薬組成物。
[12][1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩を含む、抗腫瘍剤。
[13][1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩を含む、ジヒドロオロト酸脱水素酵素阻害剤。
[B] [1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩を、対象に投与することを含む、ジヒドロオロト酸脱水素酵素を阻害する方法。
[C] 腫瘍の処置において使用するための、[1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩。
[D] ジヒドロオロト酸脱水素酵素を阻害する処置において使用するための、[1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩。
[E] 医薬組成物の製造のための、[1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩の使用。
[F] 抗腫瘍剤の製造のための、[1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩の使用。
[G] ジヒドロオロト酸脱水素酵素阻害剤の製造のための、[1]~[10]のいずれか一つに記載の化合物またはその塩の使用。
また、本発明の化合物またはその塩は、優れた抗腫瘍活性を有し、抗腫瘍剤などの医薬組成物として有用である。本発明の化合物またはその塩は、例えば、血液がんの予防または治療などの処置に有用である。
本発明に使用される%は、特に断らない限り、質量百分率を意味する。本発明において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示す。さらに本発明において組成物中の各成分の量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を意味する。
アリールオキシ基とは、フェノキシ、ナフタレン-1-イルオキシまたはナフタレン-2-イルオキシ基などを意味する。
アリールスルホニル基とは、ベンゼンスルホニル、p-トルエンスルホニルまたはナフタレンスルホニル基などを意味する。
アリールスルホニルオキシ基とは、ベンゼンスルホニルオキシまたはp-トルエンスルホニルオキシ基などを意味する。
アリールC1-6アルキル基とは、ベンジル、ジフェニルメチル、トリチル、フェネチル、2-フェニルプロピル、3-フェニルプロピルおよびナフチルメチル基などのアリールC1-6アルキル基を意味する。
アリールC1-6アルコキシ基とは、ベンジルオキシ、ジフェニルメトキシ、トリチルオキシ、フェネチルオキシ、2-フェニルプロポキシ、3-フェニルプロポキシおよびナフチルメトキシ基などのアリールC1-6アルキルオキシ基を意味する。
アリールC1-6アルコキシC1-6アルキル基とは、ベンジルオキシメチルおよびフェネチルオキシメチル基などのアリールC1-6アルキルオキシC1-6アルキル基を意味する。
アリールC1-6アルコキシカルボニル基とは、ベンジルオキシカルボニルおよびフェネチルオキシカルボニル基などのアリールC1-6アルキルオキシカルボニル基を意味する。
アリールオキシカルボニル基とは、フェノキシカルボニル、ナフタレン-1-イルオキシカルボニルまたはナフタレン-2-イルオキシカルボニル基などを意味する。
ハロゲン化炭化水素類とは、ジクロロメタン、クロロホルムまたはジクロロエタンを意味する。
アルコール類としては、メタノール、エタノール、プロパノール、2-プロパノール、ブタノールまたは2-メチル-2-プロパノールが挙げられる。
グリコール類としては、エチレングリコール、プロピレングリコールまたはジエチレングリコールが挙げられる。
エーテル類とは、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジエチルエーテルを意味する。
ケトン類とは、アセトン、2-ブタノン、4-メチル-2-ペンタノンまたはメチルイソブチルケトンを意味する。
エステル類とは、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピルまたは酢酸ブチルを意味する。
アミド類とは、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミドまたはN-メチルピロリドンを意味する。
ニトリル類とは、アセトニトリルまたはプロピオニトリルを意味する。
スルホキシド類とは、ジメチルスルホキシドまたはスルホランを意味する。
芳香族炭化水素類とは、ベンゼン、トルエンまたはキシレンを意味する。
有機塩基とは、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、1,8-ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデカ-7-エン(DBU)、ピリジン、4-ジメチルアミノピリジン、N-メチルモルホリンまたはイミダゾールを意味する。
<置換基群A>
ハロゲン原子;保護されていてもよいヒドロキシル基;保護されていてもよいアミノ基;C1-6アルキル基;C2-6アルケニル基;C2-6アルキニル基;C3-8シクロアルキル基;C1-6アルコキシ基;C3-8シクロアルコキシ基;C1-6アルキルアミノ基;ジ(C1-6アルキル)アミノ基;置換基群Bから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリール基;置換基群Bから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよい複素環式基。
ハロゲン原子;保護されていてもよいヒドロキシル基;保護されていてもよいアミノ基;C1-6アルキル基;C2-6アルケニル基;C2-6アルキニル基;C3-8シクロアルキル基;C1-6アルコキシ基;C3-8シクロアルコキシ基;C1-6アルキルアミノ基;ジ(C1-6アルキル)アミノ基;C1-6アルコキシC1-6アルキル基。
R1は、水素原子またはC1-6アルキル基である。
R2は、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基である。
R3は、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基である。
R4は、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基である。
R5は、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基である。
R6は、同一または異なって、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC1-6アルコキシ基である。
R7は、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基である。
mは、0~6の整数である。
破線は、単結合または二重結合である。
本発明の化合物は、自体公知の方法を組み合わせることにより製造されるが、たとえば、次に示す製造法にしたがって製造することができる。
一般式(1)で表される化合物は、一般式(2)で表される化合物に、塩基の存在下または不存在下、パラジウム触媒の存在下、リガンドの存在下または不存在下、一般式(3)で表される化合物を反応させることで製造することができる。
好ましい溶媒としては、エーテル類、エステル類および芳香族炭化水素類などが挙げられる。
溶媒の使用量は、特に限定されないが、一般式(2)で表される化合物に対して、1~100倍量(v/w)が好ましく、1~10倍量(v/w)がより好ましく、1~5倍量(v/w)がさらに好ましい。
好ましい塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムおよびリン酸カリウムなどの無機塩基ならびにピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、トリエチルアミンおよびジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基が挙げられる。
塩基の使用量は、一般式(2)で表される化合物に対して、1~10倍モルが好ましく、1~5倍モルがより好ましく、1~2倍モルがさらに好ましい。
パラジウム触媒の使用量は、一般式(2)で表される化合物に対して、0.00001~1倍モルが好ましく、0.001~0.2倍モルがより好ましい。
リガンドの使用量は、一般式(2)で表される化合物に対して0.00001~1倍モル、好ましくは0.02~0.5倍モルである。
この反応は、好ましくは、不活性気体(たとえば、窒素、アルゴン)雰囲気下、40~170℃で、1分間~24時間実施すればよい。
この反応はマイクロウェーブ照射下で行ってもよい。
一般式(5)で表される化合物として、たとえば、3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-ボロン酸ピナコールエステルなどが知られている。
また、一般式(5)で表される化合物は、自体公知の方法により、対応するハロゲノ体から製造することができる。
この反応は、リチャード C.ラロック(Richard C. Larock)ら、コンプレヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーションズ(Comprehensive Organic Transformations)、第2版、第823~827頁、1999年、ジョン・ウィリイ・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons,INC.)に記載された方法またはそれに準じた方法で行えばよい。
具体的には、金属触媒を用いる接触水素添加反応ならびに酸の存在下または不存在下、塩の存在下または不存在下、鉄または亜鉛などの金属を用いる還元反応などが挙げられる。
この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、脂肪族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類、グリコール類、エーテル類、ケトン類、エステル類、アミド類、ニトリル類、スルホキシド類、芳香族炭化水素類および水などが挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
好ましい溶媒としては、エーテル類、エステル類、アルコール類およびアミド類などが挙げられる。
溶媒の使用量は、特に限定されないが、一般式(6)で表される化合物に対して、1~100倍量(v/w)が好ましく、1~10倍量(v/w)がより好ましく、1~5倍量(v/w)がさらに好ましい。
金属触媒の使用量は、一般式(6)で表される化合物に対して、0.001~5倍量(W/W)が好ましく、0.01~1倍量(W/W)がより好ましい。
還元剤としては、たとえば、水素;ギ酸;ギ酸ナトリウム、ギ酸アンモニウムおよびギ酸トリエチルアンモニウムなどのギ酸塩;シクロヘキセンならびにシクロヘキサジエンなどが挙げられる。
還元剤の使用量は、一般式(6)で表される化合物に対して、2~100倍モルが好ましく、2~10倍モルがより好ましい。
この反応は、0~200℃、好ましくは、0~100℃で1分間~24時間実施すればよい。
この反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されないが、脂肪族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類、グリコール類、エーテル類、ケトン類、エステル類、アミド類、ニトリル類、スルホキシド類、芳香族炭化水素類および水などが挙げられ、これらは混合して使用してもよい。
好ましい溶媒としては、アルコール類および水などが挙げられる。
溶媒の使用量は、特に限定されないが、一般式(6)で表される化合物に対して、1~100倍量(v/w)が好ましく、1~10倍量(v/w)がより好ましく、1~5倍量(v/w)がさらに好ましい。
金属の使用量は、一般式(6)で表される化合物に対して、1~50倍モルが好ましく、1~10倍モルがより好ましい。
酸の使用量は、一般式(6)で表される化合物に対して、0.001~100倍量(W/V)が好ましく、0.01~20倍量(W/V)がより好ましい。
塩の使用量は、一般式(6)で表される化合物に対して、0.01~10倍モルが好ましく、0.1~5倍モルがより好ましい。
この反応は、0~200℃、好ましくは、0~100℃で1分間~24時間実施すればよい。
一般式(3a)で表される化合物は、製造法1に準じて、一般式(7)で表される化合物に、塩基の存在下または不存在下、パラジウム触媒の存在下、リガンドの存在下または不存在下、一般式(5)で表される化合物を反応させることで製造することができる。
処置剤とは、各種疾患に対して予防または治療などの目的で供せられる物質を意味する。
予防とは、発症の阻害、発症リスクの低減または発症の遅延などを意味する。
治療とは、対象となる疾患または状態の改善または進行の抑制などを意味する。
良性腫瘍とは、腫瘍細胞及びその配列がその由来する正常細胞に近い形態をとり、浸潤性または転移性のない腫瘍を意味する。
悪性腫瘍とは、腫瘍細胞の形態やその配列がその由来する正常細胞と異なっており、浸潤性または転移性を示す腫瘍を意味する。
本発明の化合物またはその塩は、腫瘍およびリウマチなどのジヒドロオロト酸脱水素酵素が関連する疾患の処置剤(例えば、抗腫瘍剤または抗リウマチ剤)として使用することができる。
本発明のジヒドロオロト酸脱水素酵素阻害剤は、上記した本発明の医薬組成物および抗腫瘍剤と同様に、使用することができる。
特に記載のない場合、カラムクロマトグラフィーによる精製は、自動精製装置ISOLERA(Biotage社製)または中圧液体クロマトグラフYFLC-Wprep2XY.N(山善株式会社製)を使用した。
特に記載のない場合、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおける担体は、SNAPKP-Sil Cartridge(Biotage社製)、ハイフラッシュカラムW001、W002、W003、W004またはW005(山善株式会社製)、CHROMATOREX Q-PACK Cartridge(富士シリシア化学株式会社製)を使用した。
溶離液における混合比は、容量比である。たとえば、「ヘキサン:酢酸エチルの勾配溶離=50:50~0:100」は、50%ヘキサン/50%酢酸エチルの溶離液を最終的に0%ヘキサン/100%酢酸エチルの溶離液へ変化させたことを意味する。
保持時間(RT)は、SQD(Waters社製)、2695 Separations Module(Waters社製)を用いて測定し、分(min)で示した。
測定は以下の条件にて実施した。
MethodA
カラム:BEHC 18 1.7μm, 2.1x30 mm(Waters社製)
溶媒:A液:0.1%ギ酸-水
B液:0.1%ギ酸-アセトニトリル
グラジエントサイクル:0.00min(A液/B液=95/5)、2.00min(A液/B液=5/95)、3.00min(A液/B液=5/95)、3.01min(A液/B液=100/0)、3.80min(A液/B液=100/0)
流速:0.5 mL/min
カラム温度:室温
検出波長:254nm
MethodB
カラム:XBridgeC18 5μm, 3.0x50 mm(Waters社製)
溶媒:A液:0.05%トリフルオロ酢酸-水
B液:0.05%トリフルオロ酢酸-アセトニトリル
グラジエントサイクル:0.00min(A液/B液=90/10)、1.00min(A液/B液=90/10)、1.50min(A液/B液=70/30)、4.50min(A液/B液=30/70)、5.00min(A液/B液=10/90)、6.00min(A液/B液=10/90)、6.20min(A液/B液=90/10)、7.00min(A液/B液=90/10)
流速:1.27 mL/min
カラム温度:30℃
検出波長:254nm
RT(min):保持時間(分)
メチル 3-ブロモ-6-シクロプロピルピラジン-2-カルボキシラート
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):258(M+H)
RT(min):1.31
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.93-7.88 (m, 1H), 7.56-7.51 (m, 1H), 7.29-7.22 (m, 1H), 6.11-6.07 (m, 1H), 4.37-4.32 (m, 2H), 3.94 (t, 2H, J = 5.6 Hz), 2.56-2.48 (m, 2H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.76 (dd, 1H, J = 7.9, 2.0 Hz), 7.45 (dd, 1H, J = 7.6, 1.7 Hz), 7.29 (dd, 1H, J = 7.9, 7.6 Hz), 6.04-6.01 (m, 1H), 4.36 (q, 2H, J = 8.3 Hz), 4.34-4.30 (m, 2H), 3.93 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 2.53-2.45 (m, 2H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):274(M+H)
RT(min):1.33
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):276(M+H)
RT(min):1.33
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.50 (dd, 1H, J = 7.3, 3.3 Hz), 7.20 (dd, 1H, J = 7.9, 3.3 Hz), 6.10-6.06 (m, 1H), 4.37-4.29 (m, 4H), 3.93 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 2.51-2.44 (m, 2H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):292(M+H)
RT(min):1.44
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):294(M+H)
RT(min):1.41
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.73 (dd, 1H, J = 7.9, 1.3 Hz), 7.42 (dd, 1H, J = 7.6, 1.7 Hz), 7.24 (dd, 1H, J = 7.9, 7.6 Hz), 6.00-5.96 (m, 1H), 4.56-4.42 (m, 1H), 4.35-4.29 (m, 2H), 3.92 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 2.61-2.37 (m, 2H), 1.42 (d, 3H, J = 6.6 Hz).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):288(M+H)
RT(min):1.43
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):290(M+H)
RT(min):1.42
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.68-7.62 (m, 2H), 6.66 (t, 1H, J = 85.7 Hz).
(B)鉄(0.78g)、塩化アンモニウム(0.15g)、イソプロピルアルコール(16mL)、水(8.0mL)の混合物を50℃で30分攪拌した。室温に冷却後、(A)で得た残留物のイソプロピルアルコール(8.0mL)溶液を加え、90℃で1時間15分間撹拌した。室温に冷却し、酢酸エチル、重曹水、セライトを加え、室温で攪拌し、セライトろ過した。有機層を分取し、塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチルの勾配溶離=90:10-80:20)で精製し、2-(ジフルオロメトキシ)-3-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-5-フルオロアニリン(0.41g)を白色固体として得た。
MS(ESI m/z):260(M+H)
RT(min):1.31
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):262(M+H)
RT(min):1.28
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):200(M+H)
RT(min):1.39
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):204(M+H)
RT(min):0.87
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):206(M+H)
RT(min):0.72
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.31-7.08 (m, 3H), 6.48-6.42 (m, 1H), 6.05-5.85 (m, 1H), 1.91-1.43 (m, 3H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):220(M+H)
RT(min):0.89
メチル 3-アミノ-6-シクロプロピルピラジン-2-カルボキシラート
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):194(M+H)
RT(min):0.92
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 8.16 (dd, 1H, J = 8.0, 1.3 Hz), 8.11 (dd, 1H, J = 8.0, 1.3 Hz), 7.54 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 7.26 (t, 1H, J = 71.6 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.79 (dd, 1H, J = 9.2, 7.9 Hz), 4.22 (q, 2H, J = 7.0 Hz), 1.50 (t, 3H, J = 7.0 Hz).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):208(M+H)
RT(min):1.12
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.27 (d, 2H, J = 7.9 Hz), 4.05 (q, 2H, J = 7.0 Hz), 1.48 (t, 3H, J = 7.3 Hz).
参考例3と同様の方法にて、化合物A、BよりCを合成した。参考例25-5では反応温度を70℃に変更して実施した。
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):324(M+H)
RT(min):1.54
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.74 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.66 (d, 1H, J = 7.2 Hz), 7.45 (t, 1H, J = 8.3 Hz), 5.06 (s, 2H), 3.91 (q, 2H, J = 8.6 Hz).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):283(M+H)
RT(min):1.61
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58-7.51 (m, 2H), 7.29 (t, 1H, J = 7.6 Hz), 2.05-1.96 (m, 1H), 1.15-1.06 (m, 2H), 0.57-0.49 (m, 2H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.73-7.69 (m, 1H), 7.64-7.59 (m, 1H), 7.35 (t, 1H, J = 8.3 Hz), 5.27-5.24 (m, 1H), 4.86-4.84 (m, 1H), 2.19 (s, 3H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 4.01-3.98 (m, 2H), 3.81 (t, 2H, J = 5.6 Hz), 2.18-2.10 (m, 2H), 1.50 (s, 3H), 0.19 (s, 9H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 4.13-4.09 (m, 2H), 3.88 (t, 2H, J = 5.6 Hz), 2.50-2.42 (m, 2H), 1.72 (s, 3H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 4.01-3.97 (m, 2H), 3.70 (t, 2H, J = 5.6 Hz), 2.24-2.16 (m, 2H), 1.84 (s, 3H), 1.27 (s, 12H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.88 (d, 1H, J = 8.6 Hz), 7.73 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.47 (t, 1H, J = 8.3 Hz), 7.35-7.26 (m, 1H), 5.98 (dq, 1H, J = 17.3, 5.5 Hz).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):274(M+H)
RT(min):1.25
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):170(M+H)
RT(min):1.51
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.74-7.13 (m, 3H), 6.42-6.35 (m, 1H), 5.99-5.81 (m, 1H), 2.29-1.77 (m, 2H), 1.13-0.87 (m, 3H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):234(M+H)
RT(min):1.09
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.93-7.83 (m, 2H), 7.40 (t, 1H, J = 8.4 Hz), 4.27 (q, 2H, J = 10.0 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.79 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.54 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 6.73 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 4.58 (dt, 2H, J = 46.9, 5.9 Hz), 3.20-3.08 (m, 2H), 2.07-1.89 (m, 2H).
参考例2と同様の方法にて、化合物AよりBを合成した。参考例41-5は3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-ボロン酸ピナコールエステルの代わりに、2-(5,6-ジヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを使用した。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.80-7.78 (m, 1H), 7.38 (d, 1H, J = 1.6 Hz), 7.36 (s, 1H), 5.70-5.68 (m, 1H), 4.59 (dt, 2H, J = 47.2, 6.4 Hz), 4.31 (q, 2H, J = 2.8 Hz), 3.94 (t, 2H, J = 5.2 Hz), 3.36 (dt, 2H, J = 21.6, 6.4 Hz), 2.36-2.31 (m, 2H).
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 7.92 (dd, 1H, J = 8.0, 1.6 Hz), 7.88 (dd, 1H, J = 8.0, 1.6 Hz), 7.38 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 4.16 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 1.35 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.88 (d, 1H, J = 9.2 Hz), 6.74 (d, 1H, J = 9.2 Hz), 4.21 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 4.20 (q, 2H, J = 6.8 Hz), 1.52 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 1.49 (t, 3H, J = 6.8 Hz).
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 8.31 (d, 1H, J = 2.8 Hz), 8.23 (dd, 1H, J = 9.2, 2.8 Hz), 7.36 (d, 1H, J = 9.2 Hz), 4.29 (q, 2H, J = 6.8 Hz), 1.41 (t, 3H, J = 6.8 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.82 (dd, 1H, J = 9.2, 5.6 Hz), 7.05 (dd, 1H, J = 9.2, 7.2 Hz), 4.26 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 1.49 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
1H-NMR (CDCl3) δ: 6.75 (t, 1H, J = 8.8 Hz), 6.58 (dd, 1H, J = 8.8, 5.4 Hz), 4.07 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 3.74 (br s, 2H), 1.44 (t, 3H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 6.79 (dt, 1H, J = 8.8, 2.0 Hz), 6.63 (dt, 1H, J = 9.2, 5.2 Hz), 3.66 (br s, 2H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.48 (dd, 1H, J = 7.9, 1.1 Hz), 7.33 (dd, 1H, J = 7.9, 1.1 Hz), 7.03 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 3.35-3.28 (m, 2H), 2.68-2.62 (m, 2H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.46 (dd, 1H, J = 8.1, 1.2 Hz), 7.32 (dd, 1H, J = 8.1, 1.2 Hz), 6.99 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 3.79-3.71 (m, 2H), 3.09-3.01 (m, 2H), 1.92-1.83 (m, 2H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.88 (t, 1H, J = 1.2 Hz), 7.47 (dd, 1H, J = 8.1, 1.1 Hz), 7.33 (dd, 1H, J = 7.9, 1.1 Hz), 7.03 (t, 1H, J = 8.1 Hz), 3.32-3.26 (m, 2H), 2.77-2.71 (m, 2H).
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.48 (dd, 1H, J = 8.1, 1.2 Hz), 7.34 (dd, 1H, J = 8.1, 1.2 Hz), 7.03 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 5.93 (tt, 1H, J = 56.4, 4.3 Hz), 3.17-3.10 (m, 2H), 2.20-2.04 (m, 2H).
B:2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-6-ニトロベンズアルデヒド(0.89g)、トリフェニルホスフィン(2.0g)、N-メチルピロリジン(24mL)の混合物を、100℃で攪拌し、クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(1.2g)を加え、5分攪拌した。室温に冷却後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。有機層の溶媒を減圧下留去した。
A、Bで得られた残留物を合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチルの勾配溶離=90:10-80:20)で精製し、4-(2-(2,2-ジフルオロビニル)-3-ニトロフェニル)-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン(0.34mg)を茶色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.86-7.81 (m, 1H), 7.47-7.43 (m, 2H), 5.75 (br s, 1H), 5.56 (dd, 1H, J = 25.4, 1.5 Hz), 4.30 (q, 2H, J = 2.7 Hz), 3.91 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 2.39-2.32 (m, 2H).
参考例4と同様の方法にて、化合物AよりBを合成した。
参考例5と同様の方法にて、化合物AよりBを合成した。
メチル 3-ブロモ-6-メチルピラジン-2-カルボキシラート
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):230(M+H)
RT(min):0.96
メチル 3-アミノ-6-エチルピラジン-2-カルボキシラート
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):182(M+H)
RT(min):0.78
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):246(M+H)
RT(min):1.17
メチル 3-アミノ-6-イソプロピルピラジン-2-カルボキシラート
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):196(M+H)
RT(min):0.98
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):259(M+H)
RT(min):1.37
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):450(M+H)
RT(min):1.90
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 13.41 (br s, 1H), 10.54 (br s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.34 (dd, 1H, J = 8.6, 1.3 Hz), 7.17 (dd, 1H, J = 7.9, 8.6 Hz), 6.90 (dd, 1H, J = 7.9, 1.3 Hz), 5.97 (s, 1H), 4.42 (q, 2H, J = 9.0 Hz), 4.24-4.17 (m, 2H), 3.82 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 2.42 (br s, 2H), 2.21-2.11 (m, 1H), 1.01-0.91 (m, 4H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):436(M+H)
RT(min):1.74
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):452(M+H)
RT(min):1.88
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 13.45 (br s, 1H), 10.53 (br s, 1H), 8.41 (s, 1H), 8.27-8.20 (m, 1H), 7.22-7.13 (m, 1H), 7.04-6.97 (m, 1H), 4.53 (q, 2H, J = 9.0 Hz), 4.03-3.92 (m, 2H), 3.49-3.38 (m, 2H), 3.24-3.11 (m, 1H), 2.21-2.11 (m, 1H), 1.76-1.62 (m, 4H), 1.01-0.89 (m, 4H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):438(M+H)
RT(min):1.70
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.49 (s, 1H), 8.46 (s, 1H), 8.29 (dd, 1H, J = 10.9, 3.0 Hz), 6.61 (dd, 1H, J = 8.6, 3.3 Hz), 6.04 (s, 1H), 4.32 (d, 2H, J = 2.6 Hz), 4.22 (q, 2H, J = 8.4 Hz), 3.93 (t, 2H, J = 5.6 Hz), 2.50 (s, 2H), 2.20-2.03 (m, 1H), 1.15-0.96 (m, 4H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):454(M+H)
RT(min):1.81
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.36 (s, 1H), 8.26 (dd, 1H, J = 10.9, 3.0 Hz), 6.69 (dd, 1H, J = 9.6, 3.0 Hz), 4.41 (q, 2H, J = 8.8 Hz), 4.06 (d, 2H, J = 11.2 Hz), 3.61-3.50 (m, 3H), 2.20-2.10 (m, 1H), 1.79-1.71 (m, 4H), 1.07-0.98 (m, 4H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):456(M+H)
RT(min):1.77
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):464(M+H)
RT(min):1.95
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 13.45 (br s, 1H), 10.51 (br s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.34 (dd, 1H, J = 8.6, 1.3 Hz), 7.16 (dd, 1H, J = 7.9, 8.6 Hz), 6.91-6.88 (m, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.73-4.57 (m, 1H), 4.23-4.16 (m, 2H), 3.82 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 2.47-2.35 (m, 2H), 2.20-2.11 (m, 1H), 1.28 (d, 3H, J = 6.6 Hz), 1.01-0.90 (m, 4H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):450(M+H)
RT(min):1.80
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):466(M+H)
RT(min):1.91
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 13.45 (br s, 1H), 10.34 (br s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.12-8.07 (m, 1H), 7.20-7.12 (m, 1H), 7.06-7.00 (m, 1H), 4.78-4.68 (m, 1H), 4.04-3.92 (m, 2H), 3.47-3.36 (m, 2H), 3.22-3.10 (m, 1H), 2.20-2.09 (m, 1H), 1.79-1.56 (m, 4H), 1.30 (d, 3H, J = 6.6 Hz), 1.00-0.89 (m, 4H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):452(M+H)
RT(min):1.74
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.32-8.27 (m, 2H), 6.97-6.44 (m, 2H), 4.04 (d, 2H, J = 12.6 Hz), 3.61-3.50 (m, 3H), 2.24-2.05 (m, 1H), 1.73-1.70 (m, 4H), 1.07-0.95 (m, 4H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):424(M+H)
RT(min):1.69
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.70 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.65 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.25-7.23 (m, 1H), 7.13 (d, 1H, J = 6.6 Hz), 4.10 (dd, 2H, J = 11.2, 4.0 Hz), 3.56 (t, 2H, J = 10.9 Hz), 3.08-2.96 (m, 1H), 2.71 (t, 2H, J = 8.3 Hz), 2.10-1.99 (m, 1H), 1.96-1.81 (m, 2H), 1.72-1.63 (m, 2H), 1.62-1.49 (m, 2H), 1.09-0.91 (m, 4H), 1.05 (t, 3H, J = 7.3 Hz).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):368(M+H)
RT(min):1.63
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.70 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.65 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.25-7.23 (m, 1H), 7.13 (d, 1H, J = 6.6 Hz), 4.10 (dd, 2H, J = 11.2, 4.0 Hz), 3.56 (t, 2H, J = 10.9 Hz), 3.08-2.96 (m, 1H), 2.71 (t, 2H, J = 8.3 Hz), 2.10-1.99 (m, 1H), 1.96-1.81 (m, 2H), 1.72-1.63 (m, 2H), 1.62-1.49 (m, 2H), 1.09-0.91 (m, 4H), 1.05 (t, 3H, J = 7.3 Hz).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):382(M+H)
RT(min):1.74
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.40 (br s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.36 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 7.28-7.21 (m, 1H), 6.95 (d, 1H, J = 6.6 Hz), 6.42 (t, 1H, J = 74.3 Hz), 5.94 (s, 1H), 4.31 (d, 2H, J = 2.6 Hz), 3.91 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 2.50 (s, 2H), 2.13-2.05 (m, 1H), 1.12-0.94 (m, 4H).
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):404(M+H)
RT(min):1.65
実施例1と同様の方法にて、化合物A、BよりCを合成した。
LCMS(Method A)
MS(ESI m/z):464(M+H)
RT(min):1.96
LCMS(Method B)
MS(ESI m/z):430(M+H)
RT(min):4.79
LCMS(Method B)
MS(ESI m/z):432(M+H)
RT(min):4.60
実施例2と同様の方法にて、化合物AよりBを合成した。
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 10.24 (br s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.26 (dd, 1H, J = 7.9, 1.6 Hz), 7.17 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 6.92 (dd, 1H, J = 7.7, 1.6 Hz), 5.98 (br s, 1H), 4.46-4.34 (m, 4H), 4.23-4.19 (m, 2H), 3.82 (t, 2H, J = 5.3 Hz), 2.46-2.38 (m, 2H), 2.21-2.13 (m, 1H), 1.34 (t, 3H, J = 7.1 Hz), 1.01-0.95 (m, 2H), 0.91-0.85 (m, 2H).
LCMS(Method B)
MS(ESI m/z):464(M+H)
RT(min):5.72
1H-NMR (DMSO-D6) δ: 10.27 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 8.26 (dd, 1H, J = 8.3, 1.5 Hz), 7.17 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 6.92 (dd, 1H, J = 7.7, 1.6 Hz), 5.98 (br s, 1H), 5.21-5.13 (m, 1H), 4.42 (q, 2H, J = 9.0 Hz), 4.24-4.19 (m, 2H), 3.82 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 2.45-2.39 (m, 2H), 2.20-2.12 (m, 1H), 1.35 (d, 6H, J = 6.1 Hz), 1.01-0.94 (m, 2H), 0.91-0.85 (m, 2H).
LCMS(Method B)
MS(ESI m/z):478(M+H)
RT(min):5.89
[試験例]
DHODH酵素アッセイは、「Benjamin Bader, Wolfgang Knecht, Markus Fries, and Monika Loffler. Expression, Purification, and Characterization of Histidine-Tagged Rat and Human Flavoenzyme Dihydroorotate Dehydrogenase. Protein Expression and Purification, 1998, 13, 414-422.」を参考にした。
DHODH活性は、青色に発色する色素2,6-ジクロロフェノールインドフェノール(DCIP、MP BIOMEDICALS、MP150118)が消光するアッセイとカップリングさせる酵素アッセイ系を用いて評価した。精製された組換えヒトDHODH (DHODH, 31-395aa, Human, His tag, E.coli, ATGP1615)をATGenから購入した。酵素アッセイは、100 mmol/L Hepes(同仁化学研究所、342-01375)、400 mmol/L NaCl(富士フイルム和光純薬、191-01665)、10%Glycerol(富士フイルム和光純薬、075-00616)、0.05% TritonX-100(Sigma-Aldrich、T8787-100ML)、0.2 mmol/L Ubiquinone-10(富士フイルム和光純薬、216-00761)、0.1 mmol/L DHO(L-Dihydroorotic acid)(Sigma-Aldrich、D7128)、0.5% DMSO(ジメチルスルホキシド)(富士フイルム和光純薬、047-29353)、0.175 μg/mL DHODH及び0.12 mmol/L DCIPに5 mol/L 水酸化カリウム(富士フイルム和光純薬、168-21815)を加えてpH 8.0に調整した緩衝液を用いて、384ウェルプレート中で行った。BiomekNX(ベックマン・コールター社)を用いて所定濃度の試験化合物を添加し、基質の添加により酵素反応を開始した。酵素活性は、Envision plate-reading spectrophotometer(パーキンエルマー社)を用いて、DCIP吸光度(600 nm)の減少を50分間測定することで評価した。
酵素反応阻害率(%)=(試験化合物添加ウェル発光量)÷(DMSO添加ウェル発光量)×100
A:IC50 値 < 10 nmol/L
B:10 nmol/L ≦ IC50値 < 100 nmol/L
C:100 nmol/L ≦ IC50値
ヒト骨髄性白血病細胞株HL60(ATCC, CRL-240)を用いて、細胞増殖試験を行った。HL60細胞の培養液はRPMI1640 (富士フイルム和光純薬株式会社, 189-02025)に10%Fetal Bovine Serum (Thermo Fisher Scientific社, 10437-028) および1% Penicillin-Streptomycin (10,000U/mL, Thermo Fisher Scientific社, 15140-122) を加えたものを使用した。HL60細胞を1000 cells/20 μL/well で、384wellプレート(Corning, 4588)に播種した。一晩培養後、所定濃度の試験化合物を5 μL添加し、3日後にCell Titer-Glo(登録商標) Luminescent Cell Viability Assay (Promega, G7573)を25 μL添加し、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer社)を用いて発光量を測定した。発光量は、細胞内のアデノシン三リン酸(ATP)濃度に比例するため、発光量を生細胞数の指標とした。各試験化合物濃度における増殖阻害濃度を下式にて算出した。
増殖阻害率(%)=(試験化合物添加ウェル発光量)÷(DMSO添加ウェル発光量)×100
A:GI50値 < 100 nmol/L
B:100 nmol/L ≦ GI50値 < 1000 nmol/L
C:1000 nmol/L ≦ GI50値
(HL60皮下移植担がんマウスモデルでの薬効試験)
6週齢の雌性NOD/scidマウス(日本クレア社)に、ヒト急性骨髄性白血病細胞株HL60(JCRB社)をRPMI-1640培地およびマトリゲル(Corning社)の混和物に懸濁した後、皮下に移植した。平均腫瘍体積が200mm3を超えることを確認した後、試験化合物を溶媒(1当量水酸化ナトリウム溶液)に溶解し、10~30mg/kgで1日1回10日間 マウスに経口投与した。陰性対照として10~12mmol/L水酸化ナトリウム溶液を投与した溶媒投与群を設けた。経日的に腫瘍径を測定し、腫瘍体積を算出した。腫瘍体積は腫瘍の長径および短径を測定し、以下の式によって算出した。
T/C(%)=(薬剤投与群の平均腫瘍体積)/(溶媒投与群の平均腫瘍体積)×100%
また、本発明の化合物またはその塩は、優れた抗腫瘍活性を有し、抗腫瘍剤などの医薬組成物として有用である。本発明の化合物またはその塩は、例えば、血液がんの予防または治療などの処置に有用である。
Claims (13)
- 一般式(1)で表される化合物またはその塩:
R1は、水素原子またはC1-6アルキル基を示し;
R2、R3、R4およびR5は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基を示し;
R6は、同一または異なって、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC1-6アルコキシ基を示し;
R7は、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基を示し;
mは、0~6の整数を示し;
破線は、単結合または二重結合を示し;
R 2 、R 3 、R 4 およびR 5 におけるヒドロキシル基の保護基は、C 1-6 アルキル基、C 2-6 アルケニル基、アリールC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、アリールC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、アシル基、C 1-6 アルコキシカルボニル基、アリールC 1-6 アルコキシカルボニル基、C 1-6 アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、シリル基、テトラヒドロフラニル基またはテトラヒドロピラニル基を示し;
R 2 、R 3 、R 4 およびR 5 におけるアミノ基の保護基は、アリールC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、アシル基、C 1-6 アルコキシカルボニル基、アリールC 1-6 アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、C 1-6 アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはシリル基を示す。 - 一般式(1)で表される化合物が、一般式(1a)で表される化合物である、請求項1に記載の化合物またはその塩:
R1は、水素原子またはC1-6アルキル基を示し;
R2、R3、R4およびR5は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基を示し;
R6は、同一または異なって、ハロゲン原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC1-6アルコキシ基を示し;
R7は、置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基を示し;
mは、0~6の整数を示し;
破線は、単結合または二重結合を示す。 - R1が、水素原子である、請求項1または2に記載の化合物またはその塩。
- R2、R3、R4およびR5が、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物またはその塩:
置換基群A:
ハロゲン原子;保護されていてもよいヒドロキシル基;保護されていてもよいアミノ基;C1-6アルキル基;C2-6アルケニル基;C2-6アルキニル基;C3-8シクロアルキル基;C1-6アルコキシ基;C3-8シクロアルコキシ基;C1-6アルキルアミノ基;ジ(C1-6アルキル)アミノ基;置換基群Bから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいアリール基;置換基群Bから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよい複素環式基
置換基群B:
ハロゲン原子;保護されていてもよいヒドロキシル基;保護されていてもよいアミノ基;C1-6アルキル基;C2-6アルケニル基;C2-6アルキニル基;C3-8シクロアルキル基;C1-6アルコキシ基;C3-8シクロアルコキシ基;C1-6アルキルアミノ基;ジ(C1-6アルキル)アミノ基;C1-6アルコキシC1-6アルキル基;
ここで置換基群Aおよび置換基群Bにおけるヒドロキシル基の保護基は、C 1-6 アルキル基、C 2-6 アルケニル基、アリールC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、アリールC 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、アシル基、C 1-6 アルコキシカルボニル基、アリールC 1-6 アルコキシカルボニル基、C 1-6 アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、シリル基、テトラヒドロフラニル基またはテトラヒドロピラニル基を示し;
置換基群Aおよび置換基群Bにおけるアミノ基の保護基は、アリールC 1-6 アルキル基、C 1-6 アルコキシC 1-6 アルキル基、アシル基、C 1-6 アルコキシカルボニル基、アリールC 1-6 アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、C 1-6 アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基またはシリル基を示す。 - R2が、ハロゲン原子、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC2-6アルケニル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC2-6アルキニル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキル基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルコキシ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルアミノ基、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいジ(C1-6アルキル)アミノ基または置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシC1-6アルキル基である、請求項4に記載の化合物またはその塩。
- R3、R4およびR5が、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基である、請求項4に記載の化合物またはその塩。
- R6が、同一または異なって、ハロゲン原子、置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル基または置換基群Aから選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよいC1-6アルコキシ基である、請求項4に記載の化合物またはその塩。
- R7が、C1-6アルキル基またはC3-8シクロアルキル基である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物またはその塩。
- R7が、シクロプロピル基である、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物またはその塩。
- mが、0~2の整数である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物またはその塩。
- 請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物またはその塩を含む、医薬組成物。
- 請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物またはその塩を含む、抗腫瘍剤。
- 請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物またはその塩を含む、ジヒドロオロト酸脱水素酵素阻害剤。
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