図1は、無線通信システムの一実施例を示す。便宜上、限定するものではないが、例示的なシステム100は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様書によって定義されるLTE及び5G NR通信規格の文脈で説明される。しかしながら、他のタイプの通信規格も可能である。更に、システム100は、LTE-MなどのMTCプロトコルをサポートすることができる。LTE-Mは、拡張MTC(eMTC)をサポートするために更に拡大されている。システム100は、UE101a及びUE101b(まとめて「UE101」と呼ぶ)を含む。UE101のうちの1つ以上、例えば、UE101aは、LTE-Mのために構成することができ、帯域幅低減低複雑度又はカバレッジ拡張(BL/CE)UEと呼ぶことができる。
UE101の例としては、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能なハンドヘルド型タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)が挙げられる。他の例では、UE101のいずれも、とりわけ、民生用デバイス、携帯電話、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、携帯情報端末(PDA)、ページャ、無線ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテメント(IVI)、車内エンターテインメント(ICE)デバイス、インストルメントクラスタ(IC)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイス、オンボードダイアグノーシス(OBD)デバイス、ダッシュトップモバイル機器(DME)、モバイルデータ端末(MDT)、電子エンジン管理システム(EEMS)、電子/エンジン制御ユニット(ECU)、電子エンジン/エンジン制御モジュール(ECM)、埋め込みシステム、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム(EMS)、ネットワーク化又は「スマート」電化製品、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、マシンツーマシン(M2M)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、又はこれらの組み合わせなどの、他のモバイルコンピューティングデバイス又は非モバイルコンピューティングデバイスを含むことができる。
いくつかの実装形態では、UE101のうちのいずれかは、IoT UEであってもよく、それは、短期UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセスレイヤを含み得る。IoT UEは、例えば、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)、近接サービス(ProSe)、デバイス間(D2D)通信、センサネットワーク、IoTネットワーク、又はそれらの組み合わせを使用して、MTCサーバ又はデバイスとデータを交換するために、M2M又はMTCなどの技術を利用することができる。M2Mデータ交換又はMTCデータ交換は、機械起動のデータの交換であってもよい。IoTネットワークは、相互に接続するIoT UEを記述し、それは、短期接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込みコンピューティングデバイスを含むことができる。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、又はステータス更新)を実行してもよい。
UE101は、アクセスネットワーク(AN)又は無線アクセスネットワーク(RAN)110と接続(例えば、通信可能に結合)するように構成される。いくつかの実装形態では、RAN110は、次世代RAN(NG RAN)、進化型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、又はUMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)又はGSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)などのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用するとき、用語「NG RAN」は、5G NRシステム100で動作するRAN110を指し、用語「E-UTRAN」は、LTE又は4Gシステム100で動作するRAN110を指してもよい。
RAN110に接続するために、UE101は、接続(又はチャネル)103及び104をそれぞれ利用し、これらのそれぞれは、以下に記載されるように、物理通信インタフェース又はレイヤを含み得る。この実施例では、接続103及び104は、通信可能な結合を可能にするためのエアインタフェースとして図示されており、他の通信プロトコルの中でもとりわけ、GSM(global system for mobile communications)プロトコル、CDMA(code-division multiple access)ネットワークプロトコル、PTT(push-to-talk)プロトコル、POC(PTT over cellular)プロトコル、UMTS(universal mobile telecommunications system)プロトコル、3GPP LTEプロトコル、LTE-Mプロトコル、5G NRプロトコルなどの、セルラ通信プロトコルと合致することができる。
RAN110は、接続103及び104を可能にするRANノード111a及び111b(まとめて「RANノード111」(単数又は複数)と呼ぶ)を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」などは、ネットワークと1人以上のユーザとの間の、データ接続性若しくは音声接続性、又はその両方のための無線ベースバンド機能を提供する機器を説明することができる。これらのアクセスノードは、基地局(BS)、gNodeB、gNB、eNodeB、eNB、NodeB、RANノード、路側機(RSU)などと呼ばれる場合があり、とりわけ、地理的エリア(例えば、セル)内にカバレッジを提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又は衛星局を備えることができる。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」は、5G NRシステム100(例えば、gNB)で動作するRANノード111を指してもよく、用語「E-UTRANノード」は、LTE又は4Gシステム100(例えば、eNB)で動作するRANノード111を指し得る。いくつかの実装形態では、RANノード111は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局又は低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装され得る。
RANノード111のうちのいずれかは、エアインタフェースプロトコルを終結させることができ、UE101の第1の接触点とすることができる。いくつかの実装形態では、RANノード111のいずれも、RAN110のための様々な論理機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、並びにデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む。
いくつかの実装形態では、UE101は、限定されないが、(例えば、ダウンリンク通信のための)OFDMA通信技術又は(例えば、アップリンク通信のための)SC-FDMA通信技術などの様々な通信技術に係るマルチキャリア通信チャネルを介して、直交周波数分割多重(OFDM)通信信号を用いて、互いに又はRANノード111のうちのいずれかと通信するように構成されることができるが、本明細書に記述される技術の範囲は、この点に関して限定されるものではない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
RANノード111は、1つ以上のチャネルを介してUE101に送信することができる。ダウンリンク通信チャネルの様々な例としては、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、及び物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が挙げられる。MPDCCHなどの他のタイプのダウンリンクチャネルが可能である。UE101は、1つ以上のチャネルを介してRANノード111に送信することができる。アップリンク通信チャネルの様々な例としては、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が挙げられる。他のタイプのアップリンクチャネルが可能である。
いくつかの実装形態では、ダウンリンクリソースグリッドは、RANノード111のうちのいずれかからUE101へのダウンリンク送信のために使用することができ、一方、アップリンク送信は、同様の技術を利用することができる。グリッドは、周波数グリッド又は時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内のダウンリンクの物理リソースである。このような時間周波数平面表現は、OFDMシステムの一般的な慣習であり、それは無線リソース割り当ての直感的なものにする。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間ドメイン内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを説明する。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数ドメインにおいて、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。いくつかの実装形態では、物理リソースブロック(PRB)は、多数のリソースブロックの数を含み得る。PCBは、PDSCHなどのチャネルの周波数ドメインリソース割り当ての単位として使用することができる。
PDSCHは、ユーザデータ及び上位レイヤシグナリングをUE101に搬送する。PDCCHは、とりわけ、PDSCHチャネルに関連するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送する。また、それは、アップリンク共有チャネルに関するトランスポートフォーマット、リソース割り当て、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報について、UE101に通知することもできる。ダウンリンクスケジューリング(例えば、制御チャネルリソースブロック及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE101bに割り当てること)は、UE101のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード111のうちのいずれかで実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE101のそれぞれに対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
PDCCHは、異なるタイプのスケジューリング情報を伝達することができる。スケジューリング情報としては、ダウンリンクリソーススケジューリング、アップリンク電力制御命令、アップリンクリソース許可、並びにページング又はシステム情報の指示を含むことができる。RANノード111は、PDCCH上でDCIメッセージを送信して、1つ以上のPRBの割り当てなどのスケジューリング情報を提供することができる。LTE-Mに関しては、RANノード11は、MPDCCH上でDCIメッセージを送信することができる。
いくつかの実装形態では、PDCCHは、制御チャネルエレメント(CCE)を使用して制御情報を伝達する。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つの組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。いくつかの実装形態では、各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、リソースエレメントグループ(REG)とまとめて呼ばれる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの四位相偏移変調(QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。いくつかの実装形態では、異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、又は8)で定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
RANノード111は、インタフェース112を使用して互いに通信するように構成される。システム100がLTEシステムである場合(例えば、コアネットワーク120が図2に示すように進化型パケットコア(EPC)ネットワークであるとき)などの例では、インタフェース112は、X2インタフェース112であってもよい。X2インタフェースは、EPC120に接続する2つ以上のRANノード111(例えば、2つ以上のeNBなど)間、若しくはEPC120に接続する2つのeNB間に、又はその両方に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2インタフェースは、X2ユーザプレーンインタフェース(X2-U)及びX2制御プレーンインタフェース(X2-C)を含むことができる。X2-Uは、X2インタフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御機構を提供し得、eNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用され得る。例えば、X2-Uは、とりわけ他の情報の中でも、マスタeNBからセカンダリeNBへ転送されるユーザデータのための特定のシーケンス番号情報と、ユーザデータのためのセカンダリeNBからUE101へのPDCPプロトコルデータユニット(PDU)の逐次配信の成功に関する情報と、UE101に配信されなかったPDCP PDUの情報と、UEユーザデータに送信するためのセカンダリeNBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報と、を提供し得る。X2-Cは、他の機能の中でも、ソースeNBからターゲットeNBへのコンテキスト転送又はユーザプレーントランスポート制御を含む、LTE内アクセスモビリティ機能と、負荷管理機能と、セル間干渉調整機能と、を提供することができる。
システム100が5G NRシステムである場合(例えば、コアネットワーク120が図3に示すように5Gコアネットワークである場合)などのいくつかの実装形態では、インタフェース112は、Xnインタフェース112であってもよい。Xnインタフェースは、5Gコアネットワーク120に接続する2つ以上のRANノード111(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5Gコアネットワーク120に接続するRANノード111(例えば、gNB)とeNBとの間、又は5Gコアネットワーク120に接続する2つのeNB間、又はそれらの組み合わせで定義され得る。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェース及びXn制御プレーン(Xn-C)インタフェースを含むことができる。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ転送及びフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、他の機能の中でもとりわけ、管理及びエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上のRANノード111間の接続モードのためのUEモビリティを管理する機能を含む、接続モードのUE101(例えば、CM接続)のためのモビリティサポートを提供し得る。モビリティサポートは、古い(ソース)サービングRANノード111から新しい(ターゲット)サービングRANノード111へのコンテキスト転送と、古い(ソース)サービングRANノード111と新しい(ターゲット)サービングRANノード111との間のユーザプレーントンネルの制御とを含むことができる。Xn-Uのプロトコルスタックは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートレイヤ上に構築されたトランスポートネットワークレイヤ、ユーザプレーンPDUを搬送するための、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)レイヤ若しくはIPレイヤ(単数又は複数)の上のユーザプレーン用GPRSトンネリングプロトコル(GTP-U)レイヤ、又はその両方を含むことができる。Xn-Cプロトコルスタックは、アプリケーションレイヤシグナリングプロトコル(Xnアプリケーションプロトコル(Xn-AP又はXnAP)と呼ばれる)と、ストリーム制御送信プロトコル(SCTP)上に構築されたトランスポートネットワークレイヤとを含むことができる。SCTPは、IPレイヤの上にあってもよく、アプリケーションレイヤメッセージの保証された配信を提供してもよい。トランスポートIPレイヤでは、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用される。他の実装形態では、Xn-Uプロトコルスタック若しくはXn-Cプロトコルスタック、又はその両方は、本明細書に示し説明したユーザプレーン及び/又は制御プレーンプロトコルスタック(単数又は複数)と同じ又は同様であってもよい。
RAN110は、コアネットワーク120(「CN120」と呼ばれる)に通信可能に結合されるように示されている。CN120は、RAN110を使用してCN120に接続されている顧客/加入者(例えば、UE101のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された1つ以上のネットワーク要素122を含む。CN120の構成要素は、1つの物理ノード又は別個の物理ノードに実装されてもよく、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み出して実行するための構成要素を含むことができる。いくつかの実装形態では、ネットワーク機能仮想化(NFV)は、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体に格納された実行可能命令を使用して、以下に更に詳細に記載されるように、本明細書に記載のネットワークノード機能の一部又は全てを仮想化するために使用することができる。CN120の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと称されてもよく、CN120の一部の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ばれることができる。NFVアーキテクチャ及びインフラストラクチャは、業界標準のサーバハードウェア、ストレージハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理リソース上で、1つ以上のネットワーク機能を仮想化するために使用されてもよく、或いは専用ハードウェアによって実行されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のネットワーク構成要素若しくは機能又はその両方の、仮想実装形態又は再構成可能な実装形態を実行することができる。
アプリケーションサーバ130は、IPベアラリソースを、コアネットワーク(例えば、とりわけ、UMTSパケットサービス(PS)ドメイン、LTE PSデータサービス)と共に使用するアプリケーションを提供する要素であってもよい。アプリケーションサーバ130はまた、CN120を使用してUE101のために1つ以上の通信サービス(例えば、とりわけ、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービス)をサポートするように構成することもできる。アプリケーションサーバ130は、IP通信インタフェース125を使用して、1つ以上のネットワーク要素112と通信することができる。
いくつかの実装形態では、CN120は、5Gコアネットワーク(「5GC120」又は「5Gコアネットワーク120」と呼ばれる)であってもよく、RAN110は、次世代インタフェース113を使用してCN120と接続されてもよい。いくつかの実装形態では、次世代インタフェース113は、RANノード111とユーザプレーン機能(UPF)との間でトラフィックデータを搬送する次世代ユーザプレーン(NG-U)インタフェース114と、RANノード111とアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)との間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース115との2つの部分に分割することができる。CN120が5Gコアネットワークである実施例は、図3に関してより詳細に論じられる。
いくつかの実装形態では、CN120はEPC(「EPC120」などと呼ばれる)であってもよく、RAN110はS1インタフェース113を使用してCN120に接続されてもよい。いくつかの実装形態では、S1インタフェース113は、RANノード111とサービングゲートウェイ(S-GW)との間にトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1-U)インタフェース114と、RANノード111とモビリティ管理エンティティ(MME)との間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェース115との2つの部分に分割されてもよい。
いくつかの実装形態では、RANノード111の一部又は全ては、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよく、このソフトウェアエンティティは、クラウドRAN(CRAN)又は仮想ベースバンドユニットプール(vBBUP)と称され得る。CRAN又はvBBUPは、無線リソース制御(RRC)及びPDCPレイヤが、CRAN/vBBUPによって動作され、他のレイヤ2(例えば、データリンクレイヤ)プロトコルエンティティが個々のRANノード111によって動作されるパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)分割、RRC、PDCP、RLC、MAC、及び無線リンク制御(RLC)レイヤがCRAN/vBBUPによって動作され、PHYレイヤが個別のRANノード111によって動作される、媒体アクセス制御(MAC)/物理レイヤ(PHY)分割、又は、RRC、PDCP、RLC、及びMACレイヤ、並びにPHYレイヤの上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHYレイヤの下部が個々のRANノード111によって動作される、「下位PHY」分割、などのRAN機能分割を実装することができる。この仮想化されたフレームワークは、RANノード111の解放されたプロセッサコアが、例えば、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にする。いくつかの実装形態では、個々のRANノード111は、個々のF1インタフェース(図1に示されていない)を使用してgNB中央ユニット(CU)に接続された個々のgNB分散ユニット(DU)を表し得る。いくつかの実装形態では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッド又はRFEM(例えば、図4を参照)を含むことができ、gNB-CUは、RAN110(図示せず)に位置するサーバによって、又はCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプールによって動作することができる。追加的又は代替的に、RANノード111のうちの1つ以上は次世代eNB(ng-eNB)であってもよく、次世代eNBは、UE101に向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル端末を提供し、次世代インタフェースを使用して5Gコアネットワーク(例えば、コアネットワーク120)に接続されるRANノードを含む。
ビークルツーエブリシング(V2X)シナリオでは、RANノード111のうちの1つ以上は、RSUとすることができるか、又はその役割を果たし得る。用語「路側機」又は「RSU」は、V2X通信に使用される任意の輸送インフラストラクチャエンティティを指す。RSUは、適切なRANノード又は静止(又は比較的静止)UEにおいて又はそれによって実装されてもよく、UEにおいて又はそれによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」などと呼ばれてもよい。いくつかの実装形態では、RSUは、通過車両UE101(vUE101)に接続性サポートを提供する路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップ形状、交通統計、媒体、並びに進行中の車両及び歩行者の交通を検知及び制御するためのアプリケーション又は他のソフトウェアを記憶するための内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、5.9GHz Direct Short Range Communication(DSRC)帯域で動作して、衝突回避、トラフィック警告などの高速イベントに必要な非常に短い待ち時間の通信を提供することができる。追加的又は代替的に、RSUは、前述の低待ち時間通信、並びに他のセルラ通信サービスを提供するために、セルラV2X帯域で動作することができる。追加的又は代替的に、RSUは、Wi-Fiホットスポット(2.4GHz帯域)として動作することができ、若しくは1つ以上のセルラネットワークへの接続性を提供して、アップリンク及びダウンリンク通信を提供することができ、又はその両方ができる。RSUのコンピューティングデバイス(単数又は複数)並びに無線周波数回路の一部又は全ては、屋外設置に適した耐候性エンクロージャにパッケージ化することができ、交通信号コントローラ又はバックホールネットワーク又はその両方に有線接続(例えば、イーサネット)を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
図2は、第1のCN220を含むシステム200の例示的なアーキテクチャを示す。この実施例では、システム200は、CN220が図1のCN120に対応するEPC220であるようにLTE規格を実装してもよい。加えて、UE201は、図1のUE101と同じ又は同様であってもよく、E-UTRAN210は、図1のRAN110と同じ又は類似のRANであってもよく、前述したRANノード111を含むことができる。CN220は、MME221、S-GW222、PDNゲートウェイ(P-GW)223、高速パケットアクセス(HSS)機能224、及びサービングGPRSサポートノード(SGSN)225を含んでもよい。
MME221は、レガシーSGSNの制御プレーンに対して機能が類似していてもよく、モビリティ管理(MM)機能を実装して、UE201の現在の位置の追跡を維持することができる。MME221は、様々なモビリティ管理手順を実行して、ゲートウェイ選択及び追跡エリアリスト管理などのアクセスのモビリティ態様を管理することができる。モビリティ管理(E-UTRANシステムにおいて「EPS MM」又は「EMM」とも呼ばれる)は、とりわけ、UE201の現在の場所に関する知識を維持し、ユーザアイデンティティの機密保持を提供し、ユーザ/加入者への他の同様のサービスを実行し、又はそれらの組み合わせに実行するために使用される全ての適用可能な手順、方法、データ記憶、及び他の態様を指し得る。各UE201及びMME221は、EMMサブレイヤを含むことができ、アタッチ手順が成功裏に完了したときに、UE201及びMME221にモビリティ管理コンテキストが確立されてもよい。モビリティ管理コンテキストは、UE201のモビリティ管理関連情報を記憶するデータ構造又はデータベースオブジェクトであってもよい。MME221は、S6a基準点を使用してHSS224と結合されてもよく、S3基準点を使用してSGSN225と結合されてもよく、S11基準点を使用してS-GW222と結合されてもよい。
SGSN225は、個々のUE201の位置を追跡し、セキュリティ機能を実行することによって、UE201にサービス提供するノードであってもよい。更に、SGSN225は、他の機能の中でもとりわけ、2G/3GとE-UTRAN 3GPPアクセスネットワークとの間のモビリティのためのEPC間ノードシグナリング、MMES221によって指定されたPDN及びS-GW選択、MME221によって指定されたUE201のタイムゾーン関数の処理、及び、E-UTRAN 3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバーのためのMME選択を実行することができる。MME221とSGSN225との間のS3基準点は、アイドル状態若しくはアクティブ状態、又は両方において、3GPP間アクセスネットワークのためのユーザ及びベアラ情報交換を可能にすることができる。
HSS224は、ネットワークユーザのデータベースを備えることができ、それは、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートするための加入関連情報を含む。EPC220は、他の特徴の中でもとりわけ、モバイル加入者の数、機器の容量、ネットワークの組織、又はこれらの組み合わせに応じて、1つ以上のHSS224を含んでもよい。例えば、HSS224は、とりわけ、ルーティング、ローミング、認証、認可、名前/アドレス解決、位置依存性のためのサポートを提供することができる。HSS224とMME221との間のS6a基準点は、HSS224とMME221との間のEPC220へのユーザアクセスを認証又は認可するための加入及び認証データの転送を可能にし得る。
S-GW222は、RAN210に対するS1インタフェース113(図2の「S1-U」)を終了することができ、RAN210とEPC220との間でデータパケットをルーティングすることができる。加えて、S-GW222は、RANノード間ハンドオーバーのためのローカルモビリティアンカー点であってもよく、また、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の役割には、合法的傍受、課金、及び一部のポリシー施行を含むことができる。S-GW222とMME221との間のS11基準点は、MME221とS-GW222との間に制御プレーンを提供することができる。S-GW222は、S5基準点を使用して、P-GW223と結合されてもよい。
P-GW223は、PDN230に対するSGiインタフェースを終了することができる。P-GW223は、IP通信インタフェース125(例えば、図1を参照)を使用して、EPC220と、アプリケーションサーバ130(AFと呼ばれることがある)を含むネットワークなどの外部ネットワークとの間で、データパケットをルーティングすることができる。いくつかの実装形態では、P-GW223は、IP通信インタフェース125(例えば、図1を参照)を使用して、アプリケーションサーバ(例えば、図1のアプリケーションサーバ130又は図2のPDN230)に通信可能に結合されてもよい。P-GW223とS-GW222との間のS5基準点は、GW223とS-GW222との間のユーザプレーントンネリング及びトンネル管理を提供し得る。S5基準点はまた、UE201のモビリティに起因して、S-GW222が必要とされるPDN接続性のために、非コロケートのP-GW223に接続する必要がある場合に、S-GW222の再配置に使用されてもよい。P-GW223は、更に、ポリシー施行及び課金データ収集のためのノード(例えば、PCEF(図示せず))を含んでもよい。加えて、P-GW223とパケットデータネットワーク(PDN)230との間のSGi基準点は、例えば、IMSサービスを提供するための、オペレータ外部公衆、プライベートPDN、又はオペレータ内パケットデータネットワークであってもよい。P-GW223は、Gx基準点を使用して、ポリシー制御及び課金ルール機能(PCRF)226と結合されてもよい。
PCRF226は、EPC220のポリシー及び課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、UE201のインターネットプロトコル接続性アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連付けられたHPLMN(Home Public Land Mobile Network)内に単一のPCRF226が存在してもよい。トラフィックのローカルブレークアウトを伴うローミングシナリオでは、UE201のIP-CANセッションに関連付けられた2つのPCRF、すなわち、HPLMN内のホームPCRF(H-PCRF)とVPLMN(Visited Public Land Mobile Network)内のVisited PCRF(V-PCRF)が存在し得る。PCRF226は、P-GW223を使用してアプリケーションサーバ230に通信可能に結合されてもよい。アプリケーションサーバ230は、PCRF226に信号を送って、新しいサービスフローを指示し、適切なサービス品質(QoS)及び課金パラメータを選択することができる。PCRF226は、アプリケーションサーバ230によって指定されたQoS及び課金を開始する、適切なトラフィックフローテンプレート(TFT)及びQoSクラス識別子(QCI)を有するPCEF(図示せず)に、このルールをプロビジョニングすることができる。PCRF226とP-GW223との間のGx基準点は、PCRF226からP-GW223のPCEFへのQoSポリシー及び課金ルールの転送を可能にし得る。Rx基準点は、PDN230(又は「AF230」)とPCRF226との間に存在してもよい。
図3は、第2のCN320を含むシステム300のアーキテクチャを示す。システム300は、前述のUE101及びUE201と同じ又は同様であり得るUE301と、前述のRAN110及びRAN210と同じ又は同様であってもよく、前述のRANノード111を含むことができる(R)AN310と、例えば、オペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスであり得るデータネットワーク(DN)303と、5GC320と、を含むことが示されている。5GC320は、認証サーバ機能(AUSF)322、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)321、セッション管理機能(SMF)324、ネットワーク露出機能(NEF)323、ポリシー制御機能(PCF)326、ネットワークリポジトリ機能(NRF)325、統合型データ管理(UDM)機能327、AF328、ユーザプレーン機能(UPF)302、及びネットワークスライス選択機能(NSSF)329、を含むことができる。
UPF302は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカー点、DN303への相互接続の外部PDUセッション点、及びマルチホーム化PDUセッションをサポートする分岐点として機能し得る。UPF302はまた、パケットルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部分を施行し、パケットを合法的に傍受し(UPコレクション)、トラフィック使用レポートを実行し、ユーザプレーンに対するQoS処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート施行)、アップリンクトラフィック検証を実行し(例えば、SDF対QoSフローマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングを実行し、ダウンリンクパケットバッファ及びダウンリンクデータ通知トリガを実行することができる。UPF302は、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするためのアップリンク分類子を含むことができる。DN303は、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを表すことができる。DN303は、前述のアプリケーションサーバ130を含むことができるか、又はそれと同様であり得る。UPF302は、SMF324とUPF302との間のN4基準点を使用してSMF324と相互作用し得る。
AUSF322は、UE301の認証のためのデータを記憶し、認証関連機能を処理する。AUSF322は、様々なアクセスタイプのための一般的な認証フレームワークを容易にすることができる。AUSF322は、AMF321とAUSF322との間のN12基準点を使用してAMF321と通信することができ、UDM327とAUSF322との間のN13基準点を使用してUDM327と通信することができる。加えて、AUSF322は、Nausfサービスベースのインタフェースを示し得る。
AMF321は、登録管理(例えば、UE301を登録するためなど)、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、及びAMF関連イベントの合法的傍受、並びにアクセス認証及び認可の役割を果たす。AMF321は、AMF321とSMF324との間のN11基準点の終端点であってもよい。AMF321は、UE301とSMF324との間のSMメッセージの伝送を行い、SMメッセージをルーティングするための透過型pro10として機能することができる。AMF321はまた、UE301とSMSF(図3に示さず)との間のSMSメッセージの伝送を行ってもよい。AMF321は、AUSF322とUE301との相互作用を含んで、UE301の認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信することができる、セキュリティアンカー機能(Security Anchor Function、SEAF)として機能してもよい。ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)ベースの認証が使用される場合、AMF321は、AUSF322からセキュリティ材料を取得してもよい。AMF321はまた、アクセスネットワーク固有の鍵を導出するためにSEAからの鍵を受信する、セキュリティコンテキスト管理(Security Context Management、SCM)機能を含んでもよい。更に、AMF321は、RAN制御プレーンインタフェースの終端点であってもよく、これは、(R)AN310とAMF321との間のN2基準点を含むか、又はそれとすることができる。いくつかの実装形態では、AMF321は、NAS(N1)シグナリングの終端点であってもよく、NASの暗号化及び完全性保護を実行してもよい。
AMF321はまた、N3インターワーキング機能(IWF)インタフェース(「N3IWF」と呼ばれる)を介して、UE301を用いてNASシグナリングをサポートすることができる。N3IWFを使用して、信頼できないエンティティへのアクセスを提供することができる。N3IWFは、(R)AN310と制御プレーンのAMF321との間のN2インタフェースの終端点であってもよく、(R)AN310とユーザプレーンのUPF302との間のN3基準点の終端点であってもよい。したがって、AMF321は、SMF324からのN2シグナリング、並びにPDUセッション及びQoSのためのAMF321を処理して、IPsec及びN3トンネリングのためにパケットをカプセル化/非カプセル化し、アップリンクにおけるN3ユーザプレーンパケットにマーキングし、N2を介して受信されたそのようなマーキングに関連付けられたQoS要件を考慮して、N3パケットマーキングに対応するQoSを施行することができる。N3IWFはまた、UE301とAMF321との間のN1基準点を使用して、UE301とAMF321との間のアップリンク及びダウンリンク制御プレーンNASシグナリングを中継し、UE301とUPF302との間のアップリンク及びダウンリンクユーザプレーンパケットを中継してもよい。N3IWFはまた、UE301とのIPsecトンネル確立のための機構を提供する。AMF321は、Namfサービスベースのインタフェースを示すことができ、2つのAMF321間のN14基準点及び、AMF321と5Gの機器識別レジストリ(EIR)(図3には示されていない)との間のN17基準点に対する終端点であり得る。
UE301は、ネットワークサービスを受信するためにAMF321に登録することができる。登録管理(RM)を使用して、UE301をネットワーク(例えば、AMF321)に登録又は登録解除し、ネットワーク(例えば、AMF321)内にUEコンテキストを確立する。UE301は、RM登録状態又はRM登録解除状態で動作してもよい。RM登録解除状態では、UE301はネットワークに登録されず、AMF321内のUEコンテキストは、UE301がAMF321によって到達可能ではないように、UE301に対する有効なロケーション又はルーティング情報を保持しない。RM登録状態では、UE301はネットワークに登録され、AMF321内のUEコンテキストは、UE301がAMF321によって到達可能であるように、UE301に対する有効な位置又はルーティング情報を保持することができる。RM登録状態では、とりわけ、UE301は、モビリティ登録更新手順を実行し、(例えば、UE301がまだアクティブであることをネットワークに通知するために)周期的更新タイマの満了によってトリガされる周期的登録更新手順を実行し、UE能力情報を更新するか、又はネットワークとプロトコルパラメータを再ネゴシエートするために登録更新手順を実行することができる。
AMF321は、UE301に対する1つ以上のRMコンテキストを記憶することができ、各RMコンテキストは、ネットワークへの特定のアクセスに関連付けられる。RMコンテキストは、とりわけ、例えば、アクセスタイプごとの登録状態及び周期的更新タイマを示すか、又は記憶するデータ構造又はデータベースオブジェクトであってもよい。AMF321はまた、前述の(E)MMコンテキストと同じ又は同様のものであり得る5GCモビリティ管理(MM)コンテキストを記憶してもよい。いくつかの実装形態では、AMF321は、関連するMMコンテキスト又はRMコンテキストにおけるUE301のカバレッジ拡張モードB制限パラメータを記憶してもよい。AMF321はまた、UEコンテキスト(及び/又はMM/RMコンテキスト)に既に記憶されているUEの使用設定パラメータから、必要に応じて値を導出してもよい。
接続管理(CM)は、N1インタフェースを介してUE301とAMF321との間のシグナリング接続を確立及び解放するために使用されてもよい。シグナリング接続は、UE301とCN320との間のNASシグナリング交換を可能にするために使用され、UEとANとの間のシグナリング接続(例えば、非3GPPアクセスのためのRRC接続又はUE-N3IWF接続)と、AN(例えば、RAN310)とAMF321との間のUE301に対するN2接続との両方を含む。いくつかの実装形態では、UE301は、CMアイドルモード又はCM接続モードの2つのCMモードのうちの1つで動作することができる。UE301がCMアイドルモードで動作している場合、UE301は、N1インタフェースを介してAMF321と確立されたNASシグナリング接続を有さなくてもよく、UE301に対する(R)AN310シグナリング接続(例えば、N2若しくはN3接続、又はその両方)が存在し得る。UE301がCM接続モードで動作している場合、UE301は、N1インタフェースを介してAMF321との確立されたNASシグナリング接続を有してもよく、UE301に対する(R)AN310シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)が存在し得る。(R)AN310とAMF321との間のN2接続の確立は、UE301をCMアイドルモードからCM接続モードに遷移させることができ、UE301は、(R)AN310とAMF321との間のN2シグナリングが解放されると、CM接続モードからCMアイドルモードに遷移することができる。
SMF324は、UPFとANノードとの間のトンネル維持を含む、セッションの確立、変更、及び解放などのセッション管理(session management、SM)、UE IPアドレス割り当て及び管理(任意選択的な認可を含む)、UP機能の選択及び制御、適切な宛先にトラフィックをルーティングするために、UPFでトラフィックステアリングを構成すること、ポリシー制御機能に向かうインタフェースの終了、ポリシー施行及びQoSの一部の制御、(SMイベント及びLIシステムへのインタフェースの)合法的傍受、NASメッセージのSM部の終了、ダウンリンクデータ通知、N2を介してANにAMFを使用して送信されるAN固有のSM情報を開始することと、及び、セッションのSSCモードを判定すること、の役割を果たすことができる。SMは、PDUセッションの管理を指すことができ、PDUセッション(又は「セッション」)は、UE301とデータネットワーク名(DNN)によって識別されるデータネットワーク(DN)303との間のPDUの交換を行う又は可能にするPDU接続性サービスを指すことができる。PDUセッションは、UE301要求時に確立され、UE301及び5GC320要求に応じて変更され、UE301とSMF324との間のN1基準点を介して交換されたNAS SMシグナリングを使用して、UE301及び5GC320要求時に解放され得る。アプリケーションサーバからの要求に応じて、5GC320は、UE301内の特定のアプリケーションをトリガすることができる。トリガメッセージの受信に応じて、UE301は、トリガメッセージ(又はトリガメッセージの関連する部分/情報)を、UE301内の1つ以上の特定されたアプリケーションに渡すことができる。UE301内の特定されたアプリケーション(単数又は複数)は、特定のDNNにPDUセッションを確立することができる。SMF324は、UE301要求がUE301に関連付けられたユーザ加入情報に準拠しているか否かをチェックすることができる。この点に関して、SMF324は、UDM327からSMF324レベルの加入データに対する更新通知を取得すること、及び/又は受信するように要求することができる。
SMF324は、以下のローミング機能の一部又は全てを含むことができる:(例えば、VPLMNにおける)QoSサービスレベル合意(SLA)を適用するためのローカルの施行を処理すること、(例えば、VPLMNにおける)課金データ収集及び課金インタフェース、(VPLMNのSMイベント及びLIシステムへのインタフェースにおける)合法的傍受、及び、外部DNによるPDUセッションの認可/認証のためのシグナリングの伝送のための外部DNとの相互作用のためのサポート。2つのSMF324間のN16基準点は、ローミングシナリオにおいて、訪問したネットワーク内の別のSMF324とホームネットワーク内のSMF324との間にあってもよいシステム300に含まれてもよい。加えて、SMF324は、Nsmfサービスベースのインタフェースを示し得る。
NEF323は、とりわけ、サードパーティ、内部露出/再露出、アプリケーション機能(例えば、AF328)、エッジコンピューティングシステム又はフォグコンピューティングシステムなどのための、3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力を安全に露出させるための手段を提供してもよい。いくつかの実装形態では、NEF323は、AFを認証、認可、及び/又は抑制することができる。NEF323はまた、AF328と交換された情報、及び内部ネットワーク機能と交換された情報を変換してもよい。例えば、NEF323は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換することができる。NEF323はまた、他のネットワーク機能の露出した能力に基づいて、他のネットワーク機能(NF)から情報を受信してもよい。この情報は、構造化されたデータとしてNEF323に、又は標準化されたインタフェースを使用してデータ記憶NFで記憶されてもよい。次いで、記憶された情報は、NEF323によって他のNF及びAFに再露出することができ、若しくは分析などの他の目的に使用することができ、又はその両方ができる。加えて、NEF323は、Nnefサービスベースのインタフェースを示し得る。
NRF325は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、NFインスタンスに発見されたNFインスタンスの情報を提供することができる。NRF325はまた、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされたサービスの情報を維持する。本明細書で使用される場合、用語「インスタンス」、「インスタンス化」などは、インスタンスの作成を指すことができ、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指すことができる。加えて、NRF325は、Nnrfサービスベースのインタフェースを示し得る。
PCF326は、制御プレーン機能(単数又は複数)にポリシールールを提供して、それらを施行することができ、また、統合ポリシーフレームワークをサポートして、ネットワーク挙動を統制することができる。PCF326はまた、UDM327の統合型データリポジトリ(UDR)におけるポリシー決定に関連する加入情報にアクセスするためにフロントエンドを実装してもよい。PCF326は、ローミングシナリオの場合、訪問したネットワーク内のPCF326及びAMF321を含み得る、PCF326とAMF321との間のN15基準点を使用して、AMF321と通信してもよい。PCF326は、PCF326とAF328との間のN5基準点を使用してAF328と通信してもよく、PCF326とSMF324との間のN7基準点を使用してSMF324と通信してもよい。システム300若しくはCN320、又はその両方はまた、(ホームネットワーク内の)PCF326と、訪問したネットワーク内のPCF326との間のN24基準点を含み得る。加えて、PCF326は、Npcfサービスベースのインタフェースを示し得る。
UDM327は、加入関連情報を処理して、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートすることができ、UE301の加入データを記憶することができる。例えば、加入データは、UDM327とAMFとの間のN8基準点を使用して、UDM327とAMF321との間で通信され得る。UDM327は、2つの部分、アプリケーションフロントエンド及びUDRを含むことができる(フロントエンド及びUDRは図3には示されていない)。UDRは、UDM327及びPCF326のための加入データ及びポリシーデータ、若しくは、露出のための構造化データ及びNEF323のためのアプリケーションデータ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE301のアプリケーション要求情報を含む)、又はその両方を記憶してもよい。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDR221によって示されて、UDM327、PCF326、及びNEF323が、記憶されたデータの特定のセットにアクセスすることを可能にし、並びに、UDRにおける関連するデータ変化の通知を読み出し、更新(例えば、追加、修正)し、削除し、そして同意することを可能にし得る。UDMは、クレデンシャル、位置管理、加入管理などの処理を担当するUDMフロントエンドを含むことができる。いくつかの異なるフロントエンドは、異なるトランザクションにおいて同じユーザにサービスを提供することができる。UDMフロントエンドは、UDRに記憶された加入情報にアクセスし、認証クレデンシャル処理、ユーザ識別処理、アクセス認可、登録/モビリティ管理、及び加入管理を実行する。UDRは、UDM327とSMF324との間のN10基準点を使用してSMF324と相互作用し得る。UDM327はまた、SMS管理をサポートすることができ、SMSフロントエンドは、前述したものと同様のアプリケーションロジックを実装する。加えて、UDM327は、Nudmサービスベースのインタフェースを示し得る。
AF328は、トラフィックルーティングに対するアプリケーションの影響を提供し、ネットワーク能力露出(network capability exposure、NCE)へのアクセスを提供し、ポリシー制御のためのポリシーフレームワークと相互作用することができる。NCEは、エッジコンピューティング実装形態に使用することができる、NEF323を使用して5GC320及びAF328が互いに情報を提供することを可能にする機構であってもよい。そのような実装形態では、ネットワークオペレータ及びサードパーティサービスは、UE301のアタッチのアクセスポイントに近接してホストされて、トランスポートネットワーク上の低減されたエンドツーエンド待ち時間及び負荷によって効率的なサービス配信を達成することができる。エッジコンピューティング実装形態では、5GCは、UE301に近接したUPF302を選択し、N6インタフェースを使用してUPF302からDN303へのトラフィックステアリングを実行することができる。これは、UE加入データ、UE位置、及びAF328によって提供される情報に基づいてもよい。このようにして、AF328は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を及ぼすことができる。オペレータの配備に基づいて、AF328が信頼されたエンティティであると見なされるとき、ネットワークオペレータは、AF328が関連するNFと直接相互作用することを許可することができる。加えて、AF328は、Nafサービスベースのインタフェースを示し得る。
NSSF329は、UE301にサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択することができる。NSSF329はまた、必要に応じて、許可されたNSSAI及び加入した単一ネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)へのマッピングを判定することもできる。NSSF329はまた、好適な構成に基づいて、及び場合によってはNRF325を問い合わせることによって、UE301にサービス提供するために使用されるAMFセット、又は候補AMF(単数又は複数)321のリストを判定することもできる。UE301に対するネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、AMF321によってトリガされてもよく、このAMF321には、その変化につながり得るNSSF329と相互作用することによってUE301が登録される。NSSF329は、AMF321とNSSF329との間のN22基準点を使用してAMF321と相互作用してもよく、N31基準点(図3に示されていない)を使用して、訪問したネットワーク内の別のNSSF329と通信してもよい。加えて、NSSF329は、Nnssfサービスベースのインタフェースを示し得る。
前述したように、CN320は、SMS加入チェック及び検証の役割を果たし、UE301との間の、又はSMS-GMSC/IWMSC/SMSルータなどの他のエンティティとの間のSMメッセージを中継することができる、SMSFを含んでもよい。SMSはまた、UE301がSMS転送に利用可能である通知手順のために、AMF321及びUDM327と相互作用する(例えば、UEに到達不可能なフラグを設定し、UE301がSMSに利用可能である場合にUDM327に通知する)ことができる。
CN120はまた、データ記憶システム、5G-EIR、セキュリティエッジ保護pro10(SEPP)などの、図3に示されていない他の要素を含んでもよい。データ記憶システムは、とりわけ、構造化データ記憶機能(SDSF)、非構造化データ記憶機能(UDSF)、又はその両方を含むことができる。任意のネットワーク機能は、任意のNFとUDSF(図3には図示せず)との間のN18基準点を使用して、UDSF(例えば、UEコンテキスト)との間で非構造化データを記憶及び取得することができる。個々のネットワーク機能は、それらのそれぞれの非構造化データを記憶するためのUDSFを共有することができ、又は個々のネットワーク機能は、個々のネットワーク機能に又はその付近に位置する自身のUDSFをそれぞれ有することができる。加えて、UDSFは、NudSFサービスベースのインタフェース(図3には図示せず)を示し得る。5G-EIRは、特定の機器又はエンティティがネットワークからブラックリストに入れられているかどうかを判定するための永久機器識別子(PEI)のステータスを確認するネットワーク機能であってもよく、SEPPは、トポロジー隠蔽、メッセージフィルタリング、及びPLMN間制御プレーンインタフェース上でのポリシー化を実行する非透過型pro10であってもよい。
いくつかの実装形態では、ネットワーク機能内のネットワーク機能サービス間に、追加的か代替的な基準点若しくはサービスベースのインタフェース、又はその両方が存在し得る。しかしながら、これらのインタフェース及び基準点は、明確にするために図3から省略されている。一実施例では、CN320は、CN320とCN220との間のインターワーキングを可能にするために、MME(例えば、MME221)とAMF321との間のCN間インタフェースである、Nxインタフェースを含むことができる。他の例示的なインタフェース又は基準点は、とりわけ、5G-EIRによって示されるN5g-EIRサービスベースのインタフェース、訪問したネットワーク内のNRFとホームネットワーク内のNRFとの間のN27基準点、又は訪問したネットワーク内のNSSFとホームネットワーク内のNSSFとの間のN31基準点を含むことができる。
いくつかの実装形態では、CN220の構成要素は、1つの物理ノード又は別個の物理ノードに実装されてもよく、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み出して実行するための構成要素を含むことができる。いくつかの実装形態では、CN320の構成要素は、CN220の構成要素に関して本明細書で論じられるのと同じ又は同様の方法で実装されてもよい。いくつかの実装形態では、以下で更に詳細に説明するように、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体に格納された実行可能命令を使用して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てが仮想化される。CN220の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと呼ばれてもよく、CN220の個々の論理インスタンス化は、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供することができる。CN220の一部分の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ぶことができ、これは、P-GW223及びPCRF226を含むことができる。
本明細書で使用される場合、用語「インスタンス」、「インスタンス化」などは、インスタンスの作成を指すことができ、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指すことができる。ネットワークインスタンスは、異なるIPドメイン又は重複しているIPアドレスの場合にトラフィック検出及びルーティングに使用され得るドメインを識別する情報を指し得る。ネットワークスライスインスタンスは、ネットワークスライスを配備するために必要とされるネットワーク機能(network function、NF)インスタンス及びリソース(例えば、計算、記憶、及びネットワークリソース)のセットを指し得る。
5Gシステムに関しては(例えば、図3を参照)、ネットワークスライスは、RAN部分及びCN部分を含むことができる。ネットワークスライシングのサポートは、異なるスライスに対するトラフィックが異なるPDUセッションによって扱われるという原理に依存する。ネットワークは、異なるL1/L2構成をスケジューリングすることによって、若しくは提供することによって、又はその両方によって、異なるネットワークスライスを実現することができる。UE301は、NASによって提供されている場合に、適切なRRCメッセージにおけるネットワークスライス選択のための支援情報を提供する。いくつかの実装形態では、ネットワークは、多数のスライスをサポートすることができるが、UEは、8スライスを超えるスライスを同時にサポートする必要はない。
ネットワークスライスは、CN320制御プレーン及びユーザプレーンNF、サービングPLMNにおけるNG-RAN310、並びにサービングPLMNにおけるN3IWF機能を含み得る。個々のネットワークスライスは、異なるS-NSSAI若しくは異なるSST、又はその両方を有し得る。NSSAIは、1つ以上のS-NSSAIを含み、各ネットワークスライスは、S-NSSAIによって一意に識別される。ネットワークスライスは、サポートされる機能及びネットワーク機能の最適化のために異なり得る。いくつかの実装形態では、複数のネットワークスライスインスタンスは、異なるグループのUE301(例えば、企業ユーザ)以外には同じサービス又は機能を提供することができる。例えば、個々のネットワークスライスは、異なるコミットサービス(単数又は複数)を配信してもよく、若しくは特定の顧客や企業に専用であってもよく、又はその両方であってもよい。この実施例では、各ネットワークスライスは、同じSSTを有するが異なるスライス微分子を有した、異なるNSSAIを有し得る。更に、単一のUEが、5GのANを同時に使用して1つ以上のネットワークスライスインスタンスによってサービス提供されてもよく、このUEは8つの異なるS-NSSAIと関連付けられてもよい。更に、個々のUE301にサービス提供するAMF321インスタンスは、そのUEにサービス提供するネットワークスライスインスタンスのそれぞれに属し得る。
NG-RAN310内のネットワークスライシングは、RANスライス認識を含む。RANスライス認識は、事前構成された異なるネットワークスライスに関するトラフィックの微分された処理を含む。NG-RAN310におけるスライス認識は、PDUセッションリソース情報を含む全てのシグナリングにおいて、PDUセッションに対応するS-NSSAIを指示することによって、PDUセッションレベルで導入される。NG-RAN310が、NG-RAN機能(例えば、各スライスを含むネットワーク機能のセット)の観点からスライス有効化をサポートする方法は、実装形態に依存する。NG-RAN310は、UE301又は5GC320によって提供される補助情報を使用してネットワークスライスのRAN部分を選択し、これは、PLMN内の事前構成されたネットワークスライスのうちの1つ以上を曖昧さなく識別する。NG-RAN310はまた、SLAに従ってスライス間のリソース管理及びポリシー施行をサポートする。単一のNG-RANノードは、複数のスライスをサポートすることができ、NG-RAN310はまた、各サポートされたスライスに対して、実施されているSLAの適切なRRMポリシーを適用してもよい。NG-RAN310はまた、スライス内でQoSの微分をサポートすることができる。
NG-RAN310はまた、利用可能な場合、初期アタッチ中にAMF321を選択するためのUE支援情報を使用してもよい。NG-RAN310は、初期NASをAMF321にルーティングするために支援情報を使用する。NG-RAN310が支援情報を使用してAMF321を選択できない場合、又はUE301がそのような情報を全く提供しない場合、NG-RAN310は、AMF321のプールの中にあり得るデフォルトAMF321にNASシグナリングを送信する。後続のアクセスのために、UE301は、5GC320によってUE301に割り当てられた一時的ID(temp ID)を提供して、temp IDが有効である限り、NG-RAN310がNASメッセージを適切なAMF321にルーティングすることを可能にする。NG-RAN310は、temp IDに関連付けられたAMF321を認識し、それに到達することができる。そうでなければ、初期アタッチのための方法が当てはまる。
NG-RAN310は、スライス間のリソース分離をサポートする。NG-RAN310リソース分離は、RRMポリシー及び保護機構によって達成されてもよく、これは、1つのスライスが別のスライスのためのサービスレベル合意を破る場合に共有リソースの不足を回避する必要がある。いくつかの実装形態では、NG-RAN310リソースを特定のスライスに完全に専用にすることが可能である。NG-RAN310がリソース分離をサポートする方法は、実装形態に依存する。
いくつかのスライスは、ネットワークの一部でのみ利用可能であってもよい。その隣接セルのセル内でサポートされるスライスのNG-RAN310の認識は、接続モードでの周波数間モビリティに有益であり得る。スライス可用性は、UEの登録エリア内で変化しないようにできる。NG-RAN310及び5GC320は、所与の領域で利用可能であってもなくてもよいスライスのサービス要求を処理する役割を果たす。スライスへのアクセスの承認又は拒否は、スライスのサポート、リソースの可用性、NG-RAN310による要求されたサービスのサポートなどの要因に依存し得る。
UE301は、複数のネットワークスライスと同時に関連付けられてもよい。UE301が複数のスライスに同時に関連付けられている場合、1つのシグナリング接続のみが維持され、周波数内セル再選択のために、UE301は最良のセルにキャンプするように試みる。周波数間セル再選択に対して、UE301がキャンプしている周波数を制御するために、専用の優先度を使用することができる。5GC320は、UE301がネットワークスライスにアクセスする権利を有することを検証することになる。初期コンテキスト設定要求メッセージを受信する前に、NG-RAN310は、UE301がアクセスを要求している特定のスライスの認識に基づいて、いくつかの暫定的ポリシー又はローカルポリシーを適用することを許可されてもよい。初期コンテキスト設定中、NG-RAN310は、リソースが要求されているスライスについて通知される。
図4は、インフラストラクチャ機器400の一実施例を示す。インフラストラクチャ機器400(又は「システム400」)は、基地局、無線ヘッド、前述のRANノード111及び/又はAP106などのRANノード、アプリケーションサーバ130、又は本明細書に記載の任意の他の構成要素若しくはデバイスとして実装することができる。他の実施例では、システム400は、UEにおいて、又はUEによって実装され得る。
システム400は、アプリケーション回路405と、ベースバンド回路410と、1つ以上の無線フロントエンドモジュール(RFEM)415と、メモリ回路420と、電力管理集積回路(PMIC)425と、電力T回路430と、ネットワークコントローラ回路435と、ネットワークインタフェースコネクタ440と、衛星測位回路445と、ユーザインタフェース回路450とを含む。いくつかの実装形態では、システム400は、例えば、とりわけ、メモリ、記憶装置、ディスプレイ、カメラ、1つ以上のセンサ、又は入力/出力(I/O)インタフェース、又はそれらの組み合わせなどの追加の要素を含むことができる。他の実施例では、システム400を参照して説明される構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい。例えば、様々な回路は、CRAN、vBBU、又は他の実装形態のために2つ以上のデバイスに別々に含まれてもよい。
アプリケーション回路405は、限定されないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、低ドロップアウトレギュレータ(LDO)、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、リアルタイムクロック(RTC)、インタバルタイマ及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用入出力(I/O又はIO)、メモリカードコントローラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、モバイル産業プロセッサインタフェース(MIPI)インタフェース、及びJoint Test Access Group(JTAG)テストアクセスポートなどのうちの1つ以上の回路を含む。アプリケーション回路405のプロセッサ(又はコア)は、メモリ若しくは記憶素子に結合されてもよく、又はメモリ若しくは記憶素子を含むことができ、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム400上で実行することを可能にするために、メモリ又は記憶装置に格納された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ又は記憶素子はオンチップメモリ回路を含むことができ、これは、他のタイプのメモリの中でもとりわけ、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、又はこれらの組み合わせなどの任意の適切な揮発性又は不揮発性のメモリを含んでもよい。
アプリケーション回路405のプロセッサは、例えばとりわけ、1つ以上のプロセッサコア(CPU)、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)、1つ以上の縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、1つ以上のAcorn RISCマシン(ARM)プロセッサ、1つ以上の複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、又はこれらの組み合わせを含むことができる。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路405は、本明細書に記載される様々な技術を実行するように構成された専用のプロセッサ又はコントローラを含み得るか、又はそれであってもよい。
ベースバンド回路410は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。
ユーザインタフェース回路450は、システム400とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、又はシステム400との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェースは、とりわけ、1つ以上の物理ボタン若しくは仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、1つ以上のインジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、物理キーボード若しくはキーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、スピーカ若しくは他のオーディオ放出デバイス、マイクロフォン、プリンタ、スキャナ、ヘッドセット、ディスプレイスクリーン若しくはディスプレイデバイス、又はこれらの組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。周辺構成要素インタフェースとしては、とりわけ、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、電源インタフェースが挙げられるが、これらに限定されない。
無線フロントエンドモジュール(RFEM)415は、ミリメートル波(ミリ波)RFEM及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、以下の図6のアンテナアレイ611を参照)への接続を含むことができ、RFEMは、複数のアンテナに接続されてもよい。いくつかの実装形態では、ミリ波無線機能及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波及びサブミリ波アンテナの両方を組み込んだ同じ物理RFEM415内に実装されてもよい。
メモリ回路420は、とりわけ、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)又は同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)などの、揮発性メモリ、及び高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などの、不揮発性メモリ(NVM)、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含むことができる。メモリ回路420は、例えば、はんだ付けパッケージ集積回路、ソケットメモリモジュール、及びプラグインメモリカードのうちの1つ以上として実装されてもよい。
PMIC425は、電圧レギュレータ、サージ保護器、電力アラーム検出回路、及びバッテリ又はコンデンサなどの1つ以上の予備電源を含むことができる。電力アラーム検出回路は、ブラウンアウト(不足電圧)及びサージ(過電圧)状態のうちの1つ以上を検出してもよい。電力T回路430は、ネットワークケーブルから引き出される電力を供給して、単一のケーブルを使用してインフラストラクチャ機器400に電力供給及びデータ接続性の両方を提供することができる。
ネットワークコントローラ回路435は、イーサネット、GREトンネル上のイーサネット、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)上のイーサネット、又は何らかの他の適切なプロトコルなどの標準的なネットワークインタフェースプロトコルを使用してネットワークへの接続性を提供することができる。ネットワーク接続性は、電気(一般に「銅配線」と呼ばれる)、光、又は無線であり得る物理接続を使用して、ネットワークインタフェースコネクタ440を使用してインフラストラクチャ機器400との間で提供され得る。ネットワークコントローラ回路435は、前述のプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ若しくはFPGA、又はその両方を含むことができる。いくつかの実装形態では、ネットワークコントローラ回路435は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続性を提供するための複数のコントローラを含むことができる。
測位回路445は、全地球航法衛星システム(GNSS)の測位ネットワークによって送信又はブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。GNSSの例には、他のシステムの中でもとりわけ、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球航法システム(GLONASS)、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、Indian Constellation(NAVIC)によるナビゲーション、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、フランスのDoppler Orbitography and Radiopositioning Integrated by Satellite(DORIS))が含まれる。測位回路445は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェア要素(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナエレメントなどのハードウェアデバイスを含む)を含むことができる。いくつかの実装形態では、測位回路445は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置追跡及び推定を実行するためのMicro-Technology for Positioning,Navigation,and Timing(Micro-PNT)ICを含むことができる。測位回路445はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路410若しくはRFEM415、又はその両方、の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路445はまた、データ(例えば、位置データ、時間データ)をアプリケーション回路405に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して動作を様々なインフラストラクチャ(例えば、RANノード111)と同期させることができる。
図4に示す構成要素は、業界標準アーキテクチャ(ISA)、拡張ISA(EISA)、周辺構成要素相互接続(PCI)、拡張周辺構成要素相互接続(PCIx)、PCIエクスプレス(PCIe)、又は任意の数の他の技術などの、任意の数のバス又は相互接続(IX)技術を含むことができるインタフェース回路を使用して互いに通信することができる。バス又はIXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバスであってもよい。とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどの他のバス又はIXシステムが含まれてもよい。
図5は、プラットフォーム500(又は「デバイス500」)の一実施例を示す。いくつかの実装形態では、コンピュータプラットフォーム500は、本明細書に記載されるUE101、201、301、アプリケーションサーバ130、又は任意の他の構成要素又はデバイスとして使用するのに好適であり得る。プラットフォーム500は、実施例に示される構成要素の任意の組み合わせを含むことができる。プラットフォーム500(又はその一部)の構成要素は、コンピュータプラットフォーム500に適合された集積回路(IC)、個別の電子デバイス、又は他のモジュール、論理、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせとして、或いはより大きなシステムのシャーシ内に組み込まれる構成要素として実装されてもよい。図5のブロック図は、プラットフォーム500の構成要素の高レベル図を示すことを意図している。しかしながら、いくつかの実装形態では、プラットフォーム500は、より少ない、追加の、若しくは代替の構成要素、又は図5に示される構成要素の異なる配置を含むことができる。
アプリケーション回路505は、限定されないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに1つ以上のLDO、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、RTC、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用I/O、SD MMCなどのメモリカードコントローラ、USBインタフェース、MIPIインタフェース、及びJTAGテストアクセスポートなどの回路を含む。アプリケーション回路505のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶素子に結合されてもよく、又はメモリ/記憶素子を含むことができ、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム500上で実行することを可能にするために、メモリ又は記憶装置に格納された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ又は記憶素子はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、他のタイプのメモリの中でもとりわけ、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、又はこれらの組み合わせなどの任意の適切な揮発性又は不揮発性のメモリを含んでもよい。
アプリケーション回路505のプロセッサは、例えば、1つ以上のプロセッサコア、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のGPU、1つ以上のRISCプロセッサ、1つ以上のARMプロセッサ、1つ以上のCISCプロセッサ、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、マルチスレッドプロセッサ、超低電圧プロセッサ、埋め込みプロセッサ、いくつかの他の既知の処理要素、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路405は、本明細書に記載される技術を実行するための専用のプロセッサ又はコントローラを含み得るか、又はそれであってもよい。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路505は、アプリケーション回路505及び他の構成要素が単一の集積回路、又は単一のパッケージに形成されるシステムオンチップ(SoC)の一部であってもよい。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路505は、限定されないが、とりわけ、FPGAなどの1つ以上のフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラム可能なSoC(PSoC)、又はこれらの組み合わせなどの回路を含むことができる。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路505は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される手順、方法、機能などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路505は、論理ブロック、論理ファブリック、データ、又はルックアップテーブル(LUT)内の他のデータなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、又はアンチヒューズ))を含むことができる。
ベースバンド回路510は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。ベースバンド回路510の様々なハードウェア電子要素は、図6に関して以下に説明される。
RFEM515は、ミリメートル波(ミリ波)RFEM及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、以下の図6のアンテナアレイ611を参照)への接続を含むことができ、RFEMは、複数のアンテナに接続されてもよい。いくつかの実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波及びサブミリ波アンテナの両方を組み込んだ同じ物理RFEM515内に実装されてもよい。
メモリ回路520は、所与の量のシステムメモリを提供するために使用される任意の数及びタイプのメモリデバイスを含み得る。例として、メモリ回路520は、とりわけ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)若しくは同期ダイナミックRAM(SDRAM)などの、揮発性メモリ、及び高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)若しくは磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などの、不揮発性メモリ(NVM)、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含むことができる。
低電力実装形態では、メモリ回路520は、アプリケーション回路505に関連付けられたオンダイメモリ又はレジスタであってもよい。データ、アプリケーション、オペレーティングシステムなどの情報の永続的記憶を提供するために、メモリ回路520は、例えば、とりわけ、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)、マイクロHDD、抵抗変化メモリ、相変化メモリ、ホログラフィックメモリ、又は化学メモリを含むことができる1つ以上の大容量記憶デバイスを含んでもよい。
取り外し可能なメモリ回路523は、とりわけ、ポータブルデータ記憶デバイスをプラットフォーム500と結合するために使用されるデバイス、回路、エンクロージャ、筐体、ポート又はレセプタクルなどを含むことができる。これらのポータブルデータ記憶デバイスは、大量記憶目的のために使用することができ、例えば、とりわけ、フラッシュメモリカード(例えば、セキュアデジタル(SD)カード、microSDカード、xD画像カード)、及びUSBフラッシュドライブ、光ディスク、外部HDD、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
プラットフォーム500はまた、外部デバイスをプラットフォーム500と接続するためのインタフェース回路(図示せず)を含んでもよい。インタフェース回路を使用してプラットフォーム500に接続された外部デバイスは、センサ回路521及び電気機械構成要素(EMC)522、並びに取り外し可能なメモリ回路523に結合された取り外し可能なメモリデバイスを含む。
センサ回路521は、その目的がその環境内でのイベント又は変化を検出し、検出されたイベントについての情報(例えば、センサデータ)を1つ以上の他のデバイス、モジュール、又はサブシステムに送信することである、デバイス、モジュール、又はサブシステムを含む。このようなセンサの例としては、とりわけ、加速度計、ジャイロスコープ、又は磁力計などの慣性測定ユニット(IMU)、3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ、又は磁力計を備える微小電気機械システム(MEMS)又はナノ電気機械システム(NEMS)、レベルセンサ、フローセンサ、温度センサ(例えば、サーミスタ)、圧力センサ、気圧センサ、重力計、高度計、画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズレス開口)、光検出測距(LiDAR)センサ、近接センサ(例えば、赤外線検出器など)、深度センサ、周囲光センサ、超音波トランシーバ、マイクロフォン若しくは他の音声キャプチャデバイス、又はそれらの組み合わせが挙げられる。
EMC522は、プラットフォーム500がその状態、位置、若しくは向きを変更すること、又は機構若しくは(サブ)システムを移動若しくは制御することを可能にすることを目的とする、デバイス、モジュール、システム、又はサブシステムを含む。更に、EMC522は、EMC522の現在の状態を示すために、プラットフォーム500の他の構成要素にメッセージ又はシグナリングを生成及び送信するように構成されてもよい。EMC522の例には、他の電気機械構成要素の中でもとりわけ、1つ以上の電源スイッチ、電気機械式リレー(EMR)又はソリッドステートリレー(SSR)などのリレー、アクチュエータ(例えば、バルブアクチュエータ)、可聴音発生装置、視覚的警告デバイス、モータ(例えば、DCモータ、又はステッパモータ)、車輪、スラスタ、プロペラ、爪、クランプ、フック、又はそれらの組み合わせが含まれる。いくつかの実装形態では、プラットフォーム500は、サービスプロバイダ若しくはクライアント又はその両方から受信した、1つ以上のキャプチャされたイベント、命令又は制御信号に基づいて、1つ以上のEMC522を動作させるように構成される。
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム500を測位回路545と接続してもよい。測位回路545は、GNSSの測位ネットワークによって送信又はブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。いくつかの実装形態では、測位回路545は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置追跡又は推定を実行するためのMicro-PNT ICを含むことができる。測位回路545はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路410若しくはRFEM515又はその両方の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路545はまた、データ(例えば、位置データ、時間データ)をアプリケーション回路505に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して、ターンバイターンナビゲーションアプリケーションなどのために、様々なインフラストラクチャ(例えば、無線基地局)と動作を同期させることがある。
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム500を近距離通信(NFC)回路540と接続してもよい。NFC回路540は、無線周波数識別(RFID)規格に基づいて非接触の短距離通信を提供するように構成され、磁場誘導は、NFC回路540とプラットフォーム500の外部のNFC対応デバイス(例えば、「NFCタッチポイント」)との間の通信を可能にするために使用される。NFC回路540は、アンテナエレメントと結合されたNFCコントローラと、NFCコントローラと結合されたプロセッサとを含む。NFCコントローラは、NFCコントローラのファームウェア及びNFCスタックを実行することにより、NFC回路540にNFC機能を提供するチップ又はICであってもよい。NFCスタックは、NFCコントローラを制御するためにプロセッサによって実行されてもよく、NFCコントローラファームウェアは、近距離RF信号を放射するようにアンテナエレメントを制御するためにNFCコントローラによって実行されてもよい。RF信号は、パッシブNFCタグ(例えば、ステッカー又はリストバンドに埋め込まれたマイクロチップ)に電力を供給して、記憶されたデータをNFC回路540に送信するか、又は、プラットフォーム500に近接したNFC回路540と別のアクティブNFCデバイス(例えば、スマートフォン又はNFC対応POS端末)との間のデータ送出を開始することができる。
ドライバ回路546は、プラットフォーム500に埋め込まれた、プラットフォーム500にアタッチされた、又はそうでなければプラットフォーム500と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含むことができる。ドライバ回路546は、プラットフォーム500の他の構成要素が、プラットフォーム500内に存在するか、又はそれに接続され得る様々な入力/出力(I/O)デバイスと相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含むことができる。例えば、ドライバ回路546は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのディスプレイドライバと、プラットフォーム500のタッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御及び許可するためのタッチスクリーンドライバと、センサ回路521のセンサ読み出し値を取得してセンサ回路521へのアクセスを制御及び許可するためのセンサドライバと、EMC522のアクチュエータ位置を取得して又はEMC522へのアクセスを制御及び許可するためのEMCドライバと、埋め込み画像キャプチャデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのカメラドライバと、1つ以上のオーディオドライバへのアクセスを制御及び許可するためのオーディオドライバとを含むことができる。
電力管理集積回路(PMIC)525(「電力管理回路525」とも呼ばれる)は、プラットフォーム500の様々な構成要素に供給される電力を管理することができる。具体的には、ベースバンド回路510に関して、PMIC525は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御することができる。プラットフォーム500がバッテリ530によって給電可能である場合、例えば、このデバイスがUE101、201、301に含まれている場合に、PMIC525が含まれてもよい。
いくつかの実装形態では、PMIC525は、プラットフォーム500の様々な省電力機構を制御するか、又は別の方法でその一部とすることができる。例えば、プラットフォーム500がRRC接続状態にあって、トラフィックを間もなく受信することが予期されるのでRANノードに依然として接続されている場合、ある非アクティブ期間後、プラットフォームは、間欠受信モード(DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、プラットフォーム500は、短時間電力を落とすことができ、それによって節電することができる。長期間のデータトラフィック活動が存在しない場合、プラットフォーム500は、ネットワークから切断し、チャネル品質フィードバック又はハンドオーバーなどの動作を実行しないRRC_Idle状態に遷移してもよい。これは、プラットフォーム500が非常に低い電力状態に入ることを可能にすることができ、この状態では、周期的にウェークアップしてネットワークにリッスンし、次いで再び電源を切る。いくつかの実装形態では、プラットフォーム500は、RRC_Idle状態でデータを受信しなくてもよく、その代わりに、データを受信するためにRRC_Connected状態に遷移しなければならない。付加的な省電力モードにより、ページング間隔より長期間(秒から数時間に及ぶ)、デバイスがネットワークを利用不可にすることを可能にしてもよい。この間、デバイスは、ネットワークに接続できない可能性があり、完全に電力を落とすことができる。この間に送信されるどんなデータも、大きな遅延をもたらす可能性があり、遅延が許容できるものと想定される。
バッテリ530は、プラットフォーム500に電力を供給することができるが、いくつかの実装形態では、プラットフォーム500は、固定位置に配置されてもよく、電源が送電網に結合されていてもよい。バッテリ530は、とりわけ、リチウムイオンバッテリ、亜鉛空気バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどの金属空気バッテリとすることができる。V2X用途などのいくつかの実装形態では、バッテリ530は、典型的な鉛酸自動車バッテリであってもよい。
ユーザインタフェース回路550は、プラットフォーム500内に存在するか、又はそれに接続される様々な入出力(I/O)デバイスを含み、プラットフォーム500とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、又はプラットフォーム500との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェース回路550は、入力デバイス回路及び出力デバイス回路を含む。入力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の物理的ボタン又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセット、又はそれらの組み合わせを含む入力を受け付けるための任意の物理的又は仮想的な手段を含む。出力デバイス回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置(単数又は複数)、又は他の情報などの情報を表示するか、又は他の方法で情報を伝達するための任意の物理的又は仮想的な手段を含む。出力デバイス回路は、1つ以上の単純な視覚出力又はインジケータ(例えば、バイナリステータスインジケータ(発光ダイオード(LED))、複数文字の視覚出力、又はディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ、又はプロジェクタ)などのより複雑な出力を含む、任意の数又は任意の組み合わせのオーディオディスプレイ又は視覚ディスプレイを含むことができ、文字、グラフィック、又はマルチメディアオブジェクトの出力は、プラットフォーム500の動作から生成又は作成される。出力デバイス回路はまた、スピーカ又は他のオーディオ放出デバイス、又はプリンタを含んでもよい。いくつかの実装形態では、センサ回路521は、入力デバイス回路(例えば、画像キャプチャデバイス、又はモーションキャプチャデバイス)として使用されてもよく、1つ以上のEMCは、出力デバイス回路(例えば、触覚フィードバックを提供するためのアクチュエータ)として使用されてもよい。別の実施例では、アンテナエレメントと結合されたNFCコントローラを備えるNFC回路、及び処理デバイスが、電子タグを読み出し、又は別のNFC対応デバイスと接続するために含まれてもよい。周辺構成要素インタフェースとしては、不揮発性メモリポート、USBポート、オーディオジャック、又は電源インタフェースを挙げることができるが、これらに限定されない。
図示されていないが、プラットフォーム500の構成要素は、適切なバス又は相互接続(IX)技術を使用して互いに通信することができ、これは、ISA、EISA、PCI、PCIx、PCIe、時間トリガプロトコル(TTP)システム、FlexRayシステム、又は任意の数の他の技術を含む任意の数の技術を含むことができる。バス又はIXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバス又はIXであってもよい。とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどの他のバス又はIXシステムが含まれてもよい。
図6は、ベースバンド回路610及び無線フロントエンドモジュール(RFEM)615の例示的構成要素を示す。ベースバンド回路610は、図4及び図5のベースバンド回路410及び510にそれぞれ対応することができる。RFEM615は、図4及び図5のRFEM415及び515にそれぞれ対応することができる。図示のように、RFEM615は、一緒に結合された無線周波数(RF)回路606、フロントエンドモジュール(FEM)回路608、及びアンテナアレイ611を含むことができる。
ベースバンド回路610は、RF回路606を使用して1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線プロトコル又はネットワークプロトコル、及び無線制御機能又はネットワーク制御機能を実行するように構成された回路を含む。無線制御機能としては、信号変調及び復調、符号化及び復号、並びに無線周波数シフトが挙げられ得るが、これらに限定されない。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610の変調及び復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、プリコーディング、又はコンステレーションマッピング及びデマッピング機能を含み得る。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610の符号化及び復号回路は、畳込み、テールバイティング畳込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティチェック(LDPC)エンコーダ及びデコーダ機能を含むことができる。変調及び復調並びにエンコーダ及びデコーダ機能は、これらの実施例に限定されず、他の実施例では他の好適な機能を含むことができる。ベースバンド回路610は、RF回路606の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路606の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するように構成される。ベースバンド回路610は、ベースバンド信号の生成及び処理のために、かつRF回路606の動作を制御するために、アプリケーション回路(例えば、図4及び図5に示すアプリケーション回路405/505)とインタフェース接続するように構成される。ベースバンド回路610は、様々な無線制御機能を処理することができる。
ベースバンド回路610の前述の回路又は制御論理は、1つ以上の単一又はマルチコアプロセッサを含むことができる。例えば、1つ以上のプロセッサは、3Gベースバンドプロセッサ604A、4G又はLTEベースバンドプロセッサ604B、5G又はNRベースバンドプロセッサ604C、又は他の既存世代、開発中の、若しくは将来開発される世代(例えば、第6世代(6G))の他のいくつかのベースバンドプロセッサ604D(単数又は複数)を含み得る。いくつかの実装形態では、ベースバンドプロセッサ604A~Dの機能の一部又は全部は、メモリ604Gに格納されたモジュールに含まれ、中央処理装置(CPU)604Eなどの1つ以上のプロセッサを使用して実行されてもよい。いくつかの実装形態では、ベースバンドプロセッサ604A~Dの機能の一部又は全ては、対応するメモリセルに格納された適切なビットストリーム又は論理ブロックをロードされたハードウェアアクセラレータ(例えば、FPGA又はASIC)として提供されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ604Gは、CPU604E(又は他のプロセッサ)によって実行されると、CPU604E(又は他のプロセッサ)に、ベースバンド回路610のリソースを管理させるか、タスクをスケジュールさせるか、又は他の動作を実行させる、リアル時間OS(RTOS)のプログラムコードを格納することができる。RTOSの例は、Enea(登録商標)によって提供されるOperating System Embedded(OSE)(商標)、Mentor Graphics(登録商標)によって提供されるNucleus RTOS(商標)、Mentor Graphics(登録商標)によって提供されるVersatile Real-Time Executive(VRTX)、Express Logic(登録商標)によって提供されるThreadX(商標)、Qualcomm(登録商標)によって提供されるFreeRTOS、REX OS、Open Kernel(OK)Labs(登録商標)によって提供されるOKL4、又は本明細書に記載されるものなどの任意の他の適切なRTOSを含むことができる。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610は、1つ以上のオーディオデジタル信号プロセッサ(DSP)604Fを含む。オーディオDSP604Fは、圧縮/展開及びエコー除去のための要素を含むことができ、他の好適な処理要素を含むことができる。
いくつかの実装形態では、プロセッサ604A~604Eのそれぞれは、メモリ604Gとの間でデータを送受信するためのそれぞれのメモリインタフェースを含む。ベースバンド回路610は、ベースバンド回路610の外部のメモリとの間でデータを送受信するインタフェースなどの他の回路又はデバイスに通信可能に結合する1つ以上のインタフェースと、図4及び図5のアプリケーション回路405、505との間でデータを送受信するためのアプリケーション回路インタフェースと、図6のRF回路606との間でデータを送受信するRF回路インタフェースと、1つ以上の無線ハードウェア要素(例えば、近距離無線通信(NFC)構成要素、Bluetooth(登録商標)/Bluetooth(登録商標)低エネルギー構成要素、Wi-Fi構成要素、及び/又は同様のもの)との間でデータを送受信するための無線ハードウェア接続性インタフェースと、PMIC525との間で電力又は制御信号を送受信する電力管理インタフェースと、を更に含むことができる。
いくつかの実装形態(上述の実装例と組み合わされてもよい)では、ベースバンド回路610は、相互接続サブシステムを使用してCPUサブシステム、オーディオサブシステム、及びインタフェースサブシステムに互いに結合された、1つ以上のデジタルベースバンドシステムを含む。デジタルベースバンドサブシステムはまた、別の相互接続サブシステムを使用してデジタルベースバンドインタフェース及び混合信号ベースバンドサブシステムに結合されてもよい。相互接続サブシステムのそれぞれは、バスシステム、ポイントツーポイント接続、ネットワークオンチップ(NOC)構造、又は本明細書で論じられるものなどのいくつかの他の好適なバス若しくは相互接続技術を含むことができる。オーディオサブシステムは、とりわけ他の構成要素の中でも、DSP回路、バッファメモリ、プログラムメモリ、音声処理アクセラレータ回路、アナログ-デジタル及びデジタル-アナログ変換回路などのデータ変換回路、増幅器及びフィルタのうちの1つ以上を含むアナログ回路、を含むことができる。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610は、デジタルベースバンド回路又は無線周波数回路(例えば、無線フロントエンドモジュール615)のための制御機能を提供するために、制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを有するプロトコル処理回路を含むことができる。
いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610は、1つ以上の無線通信プロトコル(例えば、「マルチプロトコルベースバンドプロセッサ」又は「プロトコル処理回路機構」)を動作させるための個々の処理デバイス(単数又は複数)、及びPHYレイヤ機能を実装するための個々の処理デバイス(単数又は複数)を含む。いくつかの実装形態では、PHYレイヤ機能は、前述の無線制御機能を含む。いくつかの実装形態では、プロトコル処理回路は、1つ以上の無線通信プロトコルの様々なプロトコルレイヤ又はエンティティを動作又は実装させる。例えば、プロトコル処理回路は、ベースバンド回路610若しくはRF回路606又はその両方がミリ波通信回路又はいくつかの他の好適なセルラ通信回路の一部であるときに、LTEプロトコルエンティティ若しくは5G NRプロトコルエンティティ又はその両方を動作させることができる。この実施例では、プロトコル処理回路は、MAC、RLC、PDCP、SDAP、RRC、及びNAS機能を動作させることができる。いくつかの実装形態では、プロトコル処理回路は、ベースバンド回路610若しくはRF回路606又はその両方がWi-Fi通信システムの一部である場合に、1つ以上のIEEEベースのプロトコルを動作させてもよい。この実施例では、プロトコル処理回路は、Wi-Fi MAC及び論理リンク制御(LLC)機能を動作させることができる。プロトコル処理回路は、プログラムコード及びプロトコル機能を動作させるためのデータを記憶するための1つ以上のメモリ構造(例えば604G)と、プログラムコードを実行し、データを使用して様々な動作を実行する1つ以上の処理コアを含むことができる。ベースバンド回路610はまた、2つ以上の無線プロトコルに関する無線通信をサポートすることができる。
本明細書で論じるベースバンド回路610の様々なハードウェア要素は、例えば、1つ以上の集積回路(IC)を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージIC、又は2つ以上のICを含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610の構成要素は、単一のチップ、又はチップセット内で好適に組み合わされてもよいし、同じ回路基板上に配置されてもよい。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610及びRF回路606の構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップ(SoC)又はシステムインパッケージ(SiP)に、一緒に実装されてもよい。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610の構成要素の一部又は全ては、RF回路606(又はRF回路606の複数のインスタンス)と通信可能に結合された別個のSoCとして実装されてもよい。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610及びアプリケーション回路405、505の構成要素の一部又は全部は、同じ回路基板(例えば、「マルチチップパッケージ」)に実装された個々のSoCとして一緒に実装されてもよい。
いくつかの実装形態では、ベースバンド回路610は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、ベースバンド回路610は、E-UTRAN又は他のWMAN、WLAN、又はWPANとの通信をサポートすることができる。ベースバンド回路610が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される実施例は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれることがある。
RF回路606は、非固体媒体を介した変調電磁放射線を用いて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。いくつかの実装形態では、RF回路606は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、他の構成要素の中でもとりわけ、スイッチ、フィルタ、又は増幅器を含むことができる。RF回路606は、FEM回路608から受信したRF信号をダウンコンバートし、かつベースバンド信号をベースバンド回路610に提供するための回路を含むことができる、受信信号経路を含むことができる。RF回路606はまた、ベースバンド回路610によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、かつ送信のためにRF出力信号をFEM回路608に提供するための回路を含むことができる、送信信号経路も含んでもよい。
RF回路606の受信信号経路は、ミキサ回路606a、増幅器回路606b及びフィルタ回路606cを含む。いくつかの実装形態では、RF回路606の送信信号経路は、フィルタ回路606c及びミキサ回路606aを含むことができる。RF回路606はまた、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路606aによって使用される周波数を合成するための合成器回路606dを含む。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路606aは、合成器回路606dによって提供される合成周波数に基づいて、FEM回路608から受信したRF信号をダウンコンバートするように構成されてもよい。増幅器回路606bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成することができ、フィルタ回路606cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して出力ベースバンド信号を生成するように構成されたローパスフィルタ(LPF)又はバンドパスフィルタ(BPF)であってもよい。出力ベースバンド信号は、更に処理するためにベースバンド回路610に提供されてもよい。いくつかの実装形態では、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数ベースバンド信号であってもよいが、これは必須ではない。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路606aは、パッシブミキサを含んでもよい。
いくつかの実装形態では、送信信号経路のミキサ回路606aは、合成器回路606dによって提供される合成周波数に基づいて入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FEM回路608のためのRF出力信号を生成するように構成されてもよい。ベースバンド信号は、ベースバンド回路610によって提供されてもよく、フィルタ回路606cによってフィルタリングされてもよい。
いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路606a及び送信信号経路のミキサ回路606aは、2つ以上のミキサを含むことができ、直交ダウンコンバージョン及びアップコンバージョンのためにそれぞれ配置されてもよい。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路606a及び送信信号経路のミキサ回路606aは、2つ以上のミキサを含むことができ、画像除去(例えば、ハートレー(Hartley)画像除去)のために配置されてもよい。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路606a及び送信信号経路のミキサ回路606aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン及び直接ダウンコンバージョンのために構成されてもよい。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路606a及び送信信号経路のミキサ回路606aは、スーパーヘテロダイン動作のために構成されてもよい。
いくつかの実装形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、アナログベースバンド信号であってもよい。いくつかの実装形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってもよく、RF回路606は、アナログ-デジタル変換器(ADC)及びデジタル-アナログ変換器(DAC)回路を含むことができ、ベースバンド回路610は、RF回路606と通信するためのデジタルベースバンドインタフェースを含むことができる。
いくつかのデュアルモードの実施例では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線IC回路が提供されてもよいが、本明細書に記載の技術はこの点で限定されない。
いくつかの実装形態では、合成器回路606dは、フラクショナル-N合成器であってもよく、又はフラクショナル-N/N+1合成器であってもよいが、他のタイプの周波数合成器が使用されてもよい。例えば、合成器回路606dは、デルタ-シグマ合成器、周波数乗算器、又は周波数分割器を有する位相ロックループを備える合成器であってもよい。
合成器回路606dは、周波数入力及びディバイダ制御入力に基づいて、RF回路606のミキサ回路606aによって使用される出力周波数を合成するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、合成器回路606dは、フラクショナルN/N+1合成器であってもよい。
いくつかの実装形態では、周波数入力は、電圧制御型発振器(VCO)によって提供されてもよいが、それは必須ではない。分割器制御入力は、所望の出力周波数に応じてベースバンド回路610又はアプリケーション回路405/505のいずれかによって提供されてもよい。いくつかの実装形態では、分割器制御入力(例えば、N)は、アプリケーション回路405、505によって示されるチャネルに基づいてルックアップテーブルから判定されてもよい。
RF回路606の合成器回路606dは、分割器、遅延ロックループ(DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含むことができる。いくつかの実装形態では、ディバイダは、デュアルモジュラスディバイダ(dual modulus divider、DMD)であってもよく、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(digital phase accumulator、DPA)であってもよい。いくつかの実装形態では、DMDは、入力信号を(例えば、実行に基づいて)N又はN+1のいずれかに分割して、フラクショナル分割比を提供するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、DLLは、カスケード式同調可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含むことができる。遅延素子は、VCO周期を、Ndの等しい位相のパケットに分割するように構成することができ、ここでNdは遅延線内の遅延素子の数である。このようにして、DLLは、遅延線を通した合計遅延が1つのVCOサイクルであることを保証することに寄与すべく、負のフィードバックを提供する。
いくつかの実装形態では、合成器回路606dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成されてもよく、他の実装例では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であってもよく、直交発生器及び分割器回路と併せて使用して、互いに対して複数の異なる位相を有するキャリア周波数で複数の信号を生成することができる。いくつかの実装形態では、出力周波数はLO周波数(fLO)であってもよい。いくつかの実装形態では、RF回路606は、IQ又は極性変換器を含むことができる。
FEM回路608は、アンテナアレイ611から受信したRF信号上で動作し、受信信号を増幅し、更に処理するために受信信号の増幅バージョンをRF回路606に提供するように構成された回路を含み得る受信信号経路を含むことができる。FEM回路608はまた、アンテナアレイ611の1つ以上のアンテナエレメントにより送信されるためにRF回路606によって提供される、送信のための信号を増幅するように構成された回路を含み得る送信信号経路を含んでもよい。送信信号経路又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路606のみにおいて、FEM回路608のみにおいて、又はRF回路606及びFEM回路608の両方において行われてもよい。
いくつかの実装形態では、FEM回路608は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RXスイッチを含むことができる。FEM回路608は、受信信号経路及び送信信号経路を含むことができる。FEM回路608の受信信号経路は、受信されたRF信号を増幅し、増幅された受信RF信号を出力として(例えば、RF回路606に)提供するためのLNAを含むことができる。FEM回路608の送信信号経路は、(例えば、RF回路606によって提供される)入力RF信号を増幅するための電力増幅器(PA)と、アンテナアレイ611のうちの1つ以上のアンテナエレメントによる後続する送信のためにRF信号を生成するための1つ以上のフィルタとを含むことができる。
アンテナアレイ611は、それぞれが電気信号を電波に変換して空気中を移動し、受信した電波を電気信号に変換するように構成された、1つ以上のアンテナエレメントを備える。例えば、ベースバンド回路610によって提供されるデジタルベースバンド信号は、1つ以上のアンテナエレメント(図示せず)を含むアンテナアレイ611のアンテナエレメントを使用して増幅され送信されるアナログRF信号(例えば、変調波形)に変換される。アンテナエレメントは、全方向性、指向性、又はこれらの組み合わせであってもよい。アンテナエレメントは、本明細書で知られている及び/又は説明されているように、多数の配列で形成されてもよい。アンテナアレイ611は、1つ以上のプリント回路基板の表面上に作製されるマイクロストリップアンテナ又はプリントアンテナを含み得る。アンテナアレイ611は、様々な形状の金属箔(例えば、パッチアンテナ)のパッチとして形成されてもよく、金属送信線などを使用してRF回路606及び/又はFEM回路608と結合されてもよい。
アプリケーション回路405/505のプロセッサ及びベースバンド回路610のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路610のプロセッサを単独で又は組み合わせてき、レイヤ3、レイヤ2、又はレイヤ1の機能を実行することができる一方で、アプリケーション回路405、505のプロセッサは、これらのレイヤから受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用してもよく、更に、レイヤ4の機能(例えば、TCP及びUDPレイヤ)を実行してもよい。本明細書で言及するように、レイヤ3は、以下に更に詳細に記載するRRCレイヤを含んでもよい。本明細書で言及するように、レイヤ2は、以下に更に詳細に記載するMACレイヤ、RLCレイヤ及びPDCPレイヤを含んでもよい。本明細書で言及するように、レイヤ1は、以下に更に詳細に記載する、UE/RANノードのPHYレイヤを含み得る。
図7は、通信回路700の例示的構成要素を示す。いくつかの実装形態では、通信回路700は、図4及び図5に示されるシステム400又はプラットフォーム500の一部として実装されてもよい。通信回路700は、図示のように、アンテナ711A、711B、711C及び711Dなどの1つ以上のアンテナに(例えば、直接又は間接的に)通信可能に結合することができる。いくつかの実装形態では、通信回路700は、複数のRAT(例えば、LTEのための第1の受信チェーン及び5G NRのための第2の受信チェーン)に対して、専用受信チェーン、プロセッサ、若しくは無線機、又はそれらの組み合わせを含むか、又はそれらに通信可能に結合される。例えば、図7に示すように、通信回路700は、図4及び図5のベースバンド回路410及び510に対応するか、又はその一部であり得るモデム710及びモデム720を含む。モデム710は、第1のRAT、例えば、LTE又はLTE-Aに従って通信するように構成されてもよく、モデム720は、第2のRAT、例えば、5G NRに従って通信するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、アプリケーションプロセッサなどのプロセッサ705は、モデム710、720とインタフェース接続することができる。
モデム710は、1つ以上のプロセッサ712及びプロセッサ712と通信するメモリ716を含む。モデム710は、図4及び図5のRFEM415及び515に対応するか、又はその一部であり得る、無線周波数(RF)フロントエンド730と通信する。RFフロントエンド730は、無線信号を送信及び受信する回路を含むことができる。例えば、RFフロントエンド730は、受信回路(receive circuitry、RX)732及び送信回路(transmit circuitry、TX)734を含む。いくつかの実装形態では、受信回路732は、1つ以上のアンテナ711Aから無線信号を受信するための回路を含むことができるDLフロントエンド752と通信する。送信回路734は、1つ以上のアンテナ711Bと結合されたULフロントエンド754と通信する。
同様に、モデム720は、1つ以上のプロセッサ722及び1つ以上のプロセッサ722と通信するメモリ726を含む。モデム720は、図4及び図5のRFEM415及び515に対応するか、又はその一部であり得る、RFフロントエンド740と通信する。RFフロントエンド740は、無線信号を送信及び受信する回路を含むことができる。例えば、RFフロントエンド740は、受信回路742及び送信回路744を含む。いくつかの実装形態では、受信回路742は、1つ以上のアンテナ711Cから無線信号を受信するための回路を含むことができるDLフロントエンド760と通信する。送信回路744は、1つ以上のアンテナ711Dと結合されたULフロントエンド765と通信する。いくつかの実装形態では、1つ以上のフロントエンドを組み合わせることができる。例えば、RFスイッチは、1つ以上のアンテナを使用して無線信号を送信するために、モデム710、720を単一のULフロントエンド772に選択的に結合することができる。
モデム710は、(例えば、NSAのNR動作のために)ULデータを時分割多重化するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素、並びに本明細書で説明する様々な他の技術を含むことができる。プロセッサ712は、メモリ716(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)上に格納されたプログラム命令を実行することなどによって、本明細書に記載される様々な特徴を実装するように構成された1つ以上の処理要素を含むことができる。いくつかの実装形態では、プロセッサ712は、FPGA又はASICなどのプログラム可能なハードウェア要素として構成されてもよい。いくつかの実装形態では、プロセッサ712は、プロセッサ712の機能を実行するように構成されている1つ以上のICを含むことができる。例えば、各ICは、プロセッサ712の機能を実行するように構成された回路を含むことができる。
モデム720は、(例えば、NSAのNR動作のために)ULデータを時分割多重化するためのハードウェア及びソフトウェア構成要素、並びに本明細書で説明する様々な他の技術を含むことができる。プロセッサ722は、メモリ726(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)上に格納された命令を実行することなどによって、本明細書に記載される様々な特徴を実装するように構成された1つ以上の処理要素を含むことができる。いくつかの実装形態では、プロセッサ722は、FPGA又はASICなどのプログラム可能なハードウェア要素として構成されてもよい。いくつかの実装形態では、プロセッサ722は、プロセッサ722の機能を実行するように構成されている1つ以上のICを含むことができる。
図8は、無線通信デバイスにおいて実装され得る様々なプロトコル機能を示す。具体的には、図8は、様々なプロトコルレイヤ/エンティティ間の相互接続を示す構成800を含む。図8の以下の説明は、5G NRシステム規格及びLTEシステム規格に関連して動作する様々なプロトコルレイヤ及びエンティティに関して提供されるが、図8の態様の一部又は全ては、他の無線通信ネットワークシステムにも適用可能であり得る。
構成800のプロトコルレイヤは、図示されていない他の上位レイヤ機能に加えて、PHY810、MAC820、RLC830、PDCP840、SDAP847、RRC855、及びNASレイヤ857のうちの1つ以上を含むことができる。プロトコルレイヤは、2つ以上のプロトコルレイヤ間の通信を提供し得る1つ以上のサービスアクセスポイント(例えば、図8のアイテム859、856、850、849、845、835、825、及び815)を含むことができる。
PHY810は、1つ以上の他の通信デバイスとの間で受信又は送信され得る物理レイヤ信号805を送受信することができる。物理レイヤ信号805は、本明細書で論じられるものなどの1つ以上の物理チャネルを含むことができる。PHY810は、リンク適応又は適応変調及び符号化(adaptive modulation and coding、AMC)、電力制御、(例えば、初期同期及びハンドオーバー目的のための)セル探索、並びに、RRC855などの上位レイヤによって使用される他の測定を更に実行してもよい。PHY810は、また、トランスポートチャネル上のエラー検出、トランスポートチャネルの前方エラー訂正(forward error correction、FEC)符号化及び復号、物理チャネルの変調及び復調、インターリーブ、レートマッチング、物理チャネルへのマッピング、及びMIMOアンテナ処理を更に実行してもよい。いくつかの実装形態では、PHY810のインスタンスは、1つ以上のPHY-SAP815を使用して、MAC820のインスタンスからの要求を処理し、MAC820のインスタンスに指示を提供してもよい。いくつかの実装形態では、PHY-SAP815を使用して通信される要求及び指示は、1つ以上のトランスポートチャネルを含んでもよい。
MAC820のインスタンス(単数又は複数)は、1つ以上のMAC-SAP825を使用して、RLC830のインスタンスからの要求を処理し、RLC830のインスタンスに指示を提供してもよい。MAC-SAP825を使用して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上の論理チャネルを含むことができる。MAC820は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートチャネルを使用してPHY810に配信されるトランスポートブロック(transport block、TB)上への1つ以上の論理チャネルからのMAC SDUの多重化、トランスポートチャネルを使用してPHY810から配信されるTBから1つ以上の論理チャネルへのMAC SDUの逆多重化、TB上へのMAC SDUの多重化、スケジューリング情報報告、HARQによるエラー訂正、及び論理チャネル優先順位付けを実行することができる。
RLC830のインスタンス(単数又は複数)は、1つ以上の無線リンク制御サービスアクセスポイント(RLC-SAP)835を使用して、PDCP840のインスタンスからの要求を処理し、PDCP840のインスタンスに指示を提供してもよい。RLC-SAP835を使用して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上のRLCチャネルを含むことができる。RLC830は、透過モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)、及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)を含む、複数の動作モードで動作することができる。RLC830は、上位レイヤプロトコルデータユニット(PDU)の転送、AMデータ転送のための自動再送要求(automatic repeat request、ARQ)によるエラー訂正、並びに、UM及びAMデータ転送のためのRLC SDUの連結、分割、及び再組み立てを実行することができる。RLC830はまた、AMデータ転送のためのRLCデータPDUの再分割を実行し、UM及びAMデータ転送のためのRLCデータPDUを並べ替え、UM及びAMデータ転送のための複製データを検出し、UM及びAMデータ転送のためのRLC SDUを破棄し、AMデータ転送のためのプロトコルエラーを検出し、RLC再確立を実行してもよい。
PDCP840のインスタンス(単数又は複数)は、1つ以上のパケットデータコンバージェンスプロトコルサービスアクセスポイント(PDCCP-SAP)845を使用して、RRC855のインスタンス(単数又は複数)若しくはSDAP847のインスタンス(単数又は複数)又はその両方からの要求を処理し、それらに対する指示を提供することができる。PDCP-SAP845を使用して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上の無線ベアラを含むことができる。PDCP840は、IPデータのヘッダ圧縮及び展開を実行し、PDCPシーケンス番号(SN)を維持し、下位レイヤの再確立における上位レイヤPDUのインシーケンス配信を実行し、RLC AM上にマッピングされた無線ベアラのための下位レイヤの再確立における下位レイヤSDUの複製を除去し、制御プレーンデータを暗号化及び解読し、制御プレーンデータの完全性保護及び完全性検証を実行し、データのタイマベースの破棄を制御し、セキュリティ動作(例えば、暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)を実行することができる。
SDAP847のインスタンス(単数又は複数)は、1つ以上のSDAP-SAP849を使用して、1つ以上の上位レイヤプロトコルエンティティからの要求を処理し、1つ以上の上位レイヤプロトコルエンティティに指示を提供することができる。SDAP-SAP849を使用して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上のQoSフローを含むことができる。SDAP847は、QoSフローをデータ無線ベアラ(DRB)にマップすることができ、逆もまた同様であり、DL及びULパケット内のQoSフロー識別子(QFI)もマークし得る。単一のSDAPエンティティ847は、個々のPDUセッションのために構成されてもよい。UL方向では、NG-RAN110は、反射マッピング、又は明示的マッピングの2つの異なる方法で、QoSフローのDRB(単数又は複数)へのマッピングを制御することができる。反射マッピングのために、UE101のSDAP847は、各DRBに対するDLパケットのQFIを監視してもよく、UL方向に流れるパケットに対して同じマッピングを適用することができる。DRBに関しては、UE101のSDAP847は、QoSフローID(単数又は複数)及びそのDRBに関するDLパケット内で観測されたPDUセッションに対応するQoSフロー(単数又は複数)に属するULパケットをマッピングすることができる。反射マッピングを可能にするために、NG-RAN310は、Uuインタフェース上のDLパケットをQoSフローIDでマークし得る。明示的なマッピングは、SDAP847をDRBマッピングルールに明示的なQoSフローで構成するRRC855を含んでもよく、これは記憶され、SDAP847が後に続くことができる。いくつかの実装形態では、SDAP847は、NR実装でのみ使用されてもよく、LTE実装では使用されなくてもよい。
RRC855は、1つ以上の管理サービスアクセスポイント(M-SAP)を使用して、PHY810、MAC820、RLC830、PDCP840及びSDAP847の1つ以上のインスタンスを含み得る1つ以上のプロトコルレイヤの態様を構成してもよい。いくつかの実装形態では、RRC855のインスタンスは、1つ以上のRRC-SAP856を使用して、1つ以上のNASエンティティ857からの要求を処理し、1つ以上のNASエンティティ857への指示を提供してもよい。RRC855のメインサービス及び機能としては、システム情報(例えば、NASに関するマスタ情報ブロック(master information block、MIB)又はシステム情報ブロック(system information block、SIB)に含まれる)のブロードキャスト、アクセス層(access stratum、AS)に関するシステム情報のブロードキャスト、UE101とRAN110との間のRRC接続のページング、確立、維持、及び解放(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、RRC接続解放)、ポイントツーポイント無線ベアラの確立、構成、維持、及び解放、鍵管理を含むセキュリティ機能、RAT間モビリティ、並びにUE測定報告のための測定構成を挙げることができる。MIB及びSIBは、それぞれ個々のデータフィールド又はデータ構造を含むことができる1つ以上の情報素子を含んでもよい。
NAS857は、UE101とAMF321との間の制御プレーンの最上位層を形成してもよい。NAS857は、UE101とLTEシステムのP-GWとの間のIP接続性を確立及び維持するために、UE101のモビリティ及びセッション管理手順をサポートしてもよい。
いくつかの実装形態では、構成800の1つ以上のプロトコルエンティティは、NR実装におけるUE101、RANノード111、AMF321、又はLTE実装におけるMME221、NR実装におけるUPF302、又はLTE実装におけるS-GW222及びP-GW223などに実装されてもよく、これらは、前述のデバイス間の制御プレーン通信プロトコルスタック又はユーザプレーン通信プロトコルスタックのために使用されてもよい。いくつかの実装形態では、とりわけUE101、gNB111、AMF321のうちの1つ以上に実装され得る1つ以上のプロトコルエンティティは、そのような通信を実行するために、それぞれの下位レイヤプロトコルエンティティのサービスを使用して、別のデバイス内又はその上に実装され得る、それぞれのピアプロトコルエンティティと通信することができる。いくつかの実装形態では、gNB111のgNB-CUは、1つ以上のgNB-DUの動作を制御する、gNBのRRC855、SDAP847、及びPDCP840をホストしてもよく、gNB111のgNB-DUはそれぞれ、gNB111のRLC830、MAC820、及びPHY810をホストしてもよい。
いくつかの実装形態では、制御プレーンプロトコルスタックは、最上位レイヤから最下位レイヤに向かって、NAS857、RRC855、PDCP840、RLC830、MAC820、及びPHY810を含むことができる。この実施例では、上位レイヤ860は、IPレイヤ861、SCTP862、及びアプリケーションレイヤシグナリングプロトコル(AP)863を含むNAS857の上に構築することができる。
NR実装などのいくつかの実装形態では、AP863は、NG-RANノード111とAMF321との間に定義されるNGインタフェース113のためのNGアプリケーションプロトコルレイヤ(NGAP又はNG-AP)863であってもよく、又はAP863は、2つ以上のRANノード111の間に定義されるXnインタフェース112のためのXnアプリケーションプロトコルレイヤ(XnAP又はXn-AP)863であってもよい。
NG-AP863は、NGインタフェース113の機能をサポートしてもよく、基本手順(elementary procedure、EP)を含んでもよい。NG-AP EPは、NG-RANノード111とAMF321との間の相互作用の単位とすることができる。NG-AP863サービスは、UE関連サービス(例えば、UE101に関連するサービス)及び非UE関連サービス(例えば、NG-RANノード111とAMF321との間のNGインタフェースインスタンス全体に関連するサービス)の2つのグループを含むことができる。これらのサービスは、限定されないが、とりわけ、特定のページングエリアに関与するNG-RANノード111へのページング要求の送信のためのページング機能、AMF321がAMF321及びNG-RANノード111内でUEコンテキストを確立、修正、又は解放することを可能にするためのUEコンテキスト管理機能、NG-RAN内のモビリティをサポートするシステム内HO及びEPSシステムとの間のモビリティをサポートするシステム間HOのための、ECM接続モードにおけるUE101のためのモビリティ機能、UE101とAMF321との間でNASメッセージを伝送又は再ルーティングするためのNASシグナリング伝送機能、AMF321とUE101との間の関連性を判定するためのNASノード選択機能、NGインタフェースを設定し、NGインタフェースを介してエラーを監視するためのNGインタフェース管理機能(単数又は複数)、NGインタフェースを使用して警告メッセージを転送し、又は警告メッセージの進行中のブロードキャストをキャンセルする手段を提供するための警告メッセージ送信機能、RAN構成情報(例えば、SON情報又は性能測定(PM)データ)を、CN120を使用して2つのRANノード111間で要求及び転送するための構成転送機能、又はそれらの組み合わせ、などの機能を含むことができる。
XnAP863は、Xnインタフェース112の機能をサポートすることができ、XnAP基本モビリティ手順及びXnAPグローバル手順を含んでもよい。XnAP基本モビリティ手順は、とりわけ、ハンドオーバー調整及び削除手順、SNステータス転送手順、UEコンテキスト取得及びUEコンテキスト解放手順、RANページング手順、又は二重接続性関連手順などの、NG-RAN111(又はE-UTRAN210)内のUEモビリティを処理するために使用される手順を含み得る。XnAPグローバル手順は、とりわけ、Xnインタフェース設定及びリセット手順、NG-RAN更新手順、又はセルアクティブ化手順などの、特定のUE101に関連しない手順を含み得る。
LTE実装形態では、AP863は、E-UTRANノード111とMMEとの間に定義されるS1インタフェース113に対するS1アプリケーションプロトコルレイヤ(S1-AP)863であってもよく、又はAP863は、2つ以上のE-UTRANノード111の間に定義されるX2インタフェース112に対するX2アプリケーションプロトコルレイヤ(X2AP又はX2-AP)863であってもよい。
S1アプリケーションプロトコルレイヤ(S1-AP)863は、S1インタフェースの機能をサポートすることができ、前述のNG-APと同様に、S1-APは、S1-AP EPを含み得る。S1-AP EPは、E-UTRANノード111とLTE CN120内のMME221との間の相互作用の単位とすることができる。S1-AP863サービスは、UE関連サービス及び非UE関連サービスの2つのグループを含んでもよい。これらのサービスは、E-UTRAN無線アクセスベアラ(E-UTRAN Radio Access Bearer、E-RAB)管理、UE能力インジケーション、モビリティ、NASシグナリング伝送、RAN情報管理(RAN Information Management、RIM)、及び構成転送を含むが、これらに限定されない機能を実行する。
X2AP863は、X2インタフェース112の機能をサポートすることができ、X2AP基本モビリティ手順及びX2APグローバル手順を含むことができる。X2AP基本モビリティ手順は、とりわけ、ハンドオーバー調整及び削除手順、SNステータス転送手順、UEコンテキスト取得及びUEコンテキスト解放手順、RANページング手順、又は二重接続性関連手順などの、E-UTRAN120内のUEモビリティを処理するために使用される手順を含むことができる。X2APグローバル手順は、とりわけ、X2インタフェース設定及びリセット手順、負荷指示手順、エラー指示手順、又はセルアクティブ化手順などの、特定のUE101に関連しない手順を含み得る。
SCTPレイヤ(代替的にSCTP/IPレイヤと呼ばれる)862は、アプリケーションレイヤメッセージ(例えば、NR実装形態におけるNGAP若しくはXnAPメッセージ、又はLTE実装形態におけるS1-AP若しくはX2APメッセージ)の保証された配信を提供することができる。SCTP862は、IP861によってサポートされるIPプロトコルに部分的に基づいて、RANノード111とAMF321/MME221との間のシグナリングメッセージの信頼性の高い配信を保証することができる。インターネットプロトコルレイヤ(IP)861は、パケットアドレス指定及びルーティング機能を実行するために使用され得る。いくつかの実装形態では、IPレイヤ861は、PDUを配信及び伝達するためにポイントツーポイント送信を使用してもよい。この点に関して、RANノード111は、情報を交換するために、MME/AMFとのL2及びL1レイヤ通信リンク(例えば、有線又は無線)を含むことができる。
いくつかの実装形態では、ユーザプレーンプロトコルスタックは、最上位レイヤから最下位レイヤに向かって、SDAP847、PDCP840、RLC830、MAC820、及びPHY810を含むことができる。ユーザプレーンプロトコルスタックは、LTE実装形態では、UE101、RANノード111及びUPF302の間の通信のために使用されてもよく、又はLTE実装形態では、S-GW222とP-GW223との間の通信のために使用されてもよい。この実施例では、上位レイヤ851は、SDAP847の上に構築されてもよく、ユーザデータプログラムプロトコル(UDP)及びIPセキュリティレイヤ(UDP/IP)852、ユーザ用の汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP-U)853、並びにユーザプレーンPDUレイヤ(UP PDU)863を含み得る。
トランスポートネットワークレイヤ854(「トランスポートレイヤ」とも呼ばれる)は、IPトランスポート上に構築されてもよく、GTP-U853をUDP/IPレイヤ852(UDPレイヤ及びIPレイヤを含む)の上に使用して、ユーザプレーンPDU(UP-PDU)を搬送してもよい。IPレイヤ(「インターネットレイヤ」とも呼ばれる)は、パケットアドレス指定及びルーティング機能を実行するために使用されてもよい。IPレイヤは、例えば、IPv4、IPv6、又はPPPフォーマットのうちのいずれかにおいて、IPアドレスをユーザデータパケットに割り当てることができる。
GTP-U853は、GPRSコアネットワーク内及び無線アクセスネットワークとコアネットワークとの間にユーザデータを運ぶために使用され得る。伝送されるユーザデータは、例えば、IPv4、IPv6、又はPPPフォーマットのうちのいずれかのパケットであってもよい。UDP/IP852は、データ完全性のチェックサム、ソース及び宛先で異なる機能に対処するためのポート番号、並びに選択されたデータフロー上の暗号化及び認証を提供することができる。RANノード111及びS-GW222は、S1-Uインタフェースを利用して、L1レイヤ(例えば、PHY810)、L2レイヤ(例えば、MAC820、RLC830、PDCP840及び/又はSDAP847)、UDP/IPレイヤ852、並びにGTP-U853を含むプロトコルスタックを使用して、ユーザプレーンデータを交換することができる。S-GW222及びP-GW223は、S5/S8aインタフェースを利用して、L1レイヤ、L2レイヤ、UDP/IPレイヤ852、及びGTP-U853を含むプロトコルスタックを使用してユーザプレーンデータを交換することができる。前述したように、NASプロトコルは、UE101とP-GW223との間のIP接続を確立及び維持するために、UE101のモビリティ及びセッション管理手順をサポートすることができる。
更に、図8に示されていないが、アプリケーションレイヤは、AP863及び/又はトランスポートネットワークレイヤ854の上位に存在してもよい。アプリケーションレイヤは、UE101、RANノード111、又は他のネットワーク要素のユーザが、例えば、アプリケーション回路405又はアプリケーション回路505によって実行されるソフトウェアアプリケーションと相互作用するレイヤであってもよい。アプリケーションレイヤはまた、UE101又はベースバンド回路610などのRANノード111の通信システムと相互作用するためのソフトウェアアプリケーションのための1つ以上のインタフェースを提供してもよい。いくつかの実装形態では、IPレイヤ若しくはアプリケーションレイヤ、又はその両方は、Open Systems Interconnection(OSI)モデル5~7又はその部分(例えば、OSIレイヤ7であるアプリケーションレイヤ、OSIレイヤ6であるプレゼンテーションレイヤ、及びOSIレイヤ5であるセッションレイヤ)と同じ又は同様の機能を提供することができる。
NFVアーキテクチャ及びインフラストラクチャは、1つ以上のNFを仮想化するために使用されてもよく、代替的に専有ハードウェアによって実行されて、業界標準のサーバハードウェア、記憶ハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理リソース上に仮想化されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素及び機能の仮想実装形態又は再構成可能な実装形態を実行することができる。
図9は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み出し、本明細書で説明する技術のうちのいずれか1つ以上を実行するための構成要素を含む、コンピュータシステムの実施例のブロック図を示す。この実施例では、図9は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)910、1つ以上のメモリ又は記憶デバイス920及び1つ以上の通信リソース930を含み、それぞれが、バス940を使用して通信可能に結合され得る、ハードウェアリソース900の図式表現を示す。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実装形態では、ハイパーバイザ902が、ハードウェアリソース900を利用するための1つ以上のネットワークスライス/サブスライスの実行環境を提供するために実行されてもよい。
プロセッサ910は、例えば、プロセッサ912及びプロセッサ914を含むことができる。プロセッサ910(単数又は複数)は、例えば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、DSP、例えばベースバンドプロセッサ、ASIC、FPGA、高周波集積回路(RFIC)、(本明細書で論じたものを含む)別のプロセッサ、又はこれらの任意の好適な組み合わせであり得る。
メモリ/記憶デバイス920は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。メモリ/記憶デバイス920としては、とりわけ、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ、又はそれらの組み合わせなどの任意のタイプの揮発性又は不揮発性のメモリを含むことができるが、これらに限定されない。
通信リソース930は、ネットワーク908を使用して1つ以上の周辺デバイス904又は1つ以上のデータベース906と通信するための、相互接続又はネットワークインタフェース構成要素を含むことができる。例えば、通信リソース930は、(例えば、USBを使用した結合のための)有線通信構成要素、セルラ通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)又は、Bluetooth(登録商標)Low Energy構成要素、Wi-Fi構成要素、及び他の通信構成要素を含むことができる。
命令950は、プロセッサ910の少なくともいずれかに、本明細書で論じる方法論のうちの任意の1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コードを含んでもよい。命令950は、完全に又は部分的に、プロセッサ910(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内に)、メモリ/記憶デバイス920、又はそれらの任意の好適な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に存在してもよい。更に、命令950の任意の部分は、周辺デバイス904又はデータベース906の任意の組み合わせからハードウェアリソース900に転送されてもよい。したがって、プロセッサ910のメモリ、メモリ/記憶デバイス920、周辺デバイス904、及びデータベース906は、コンピュータ可読媒体及び機械可読媒体の例である。
LTE-Mは、帯域幅低減低複雑度又はカバレッジ拡張(BL/CE)UEなどのUEとの、マシンタイプ通信(MTC)をサポートするために開発されている。LTE-Mは、PDCCHのMTCバージョンであるMPDCCHなどのいくつかのMTC固有チャネルを定義する。MPDCCHは、UEに対するDCIを提供する。様々な異なるタイプのDCIフォーマットが存在する。Rel-13 eMTCでは、MPDCCHの繰り返しがカバレッジ拡張のためにサポートされる。DCIフォーマット6-0A、DCIフォーマット6-0B、DCIフォーマット6-1A、DCIフォーマット6-1B、及びDCIフォーマット6-2(まとめて「DCIフォーマット6ファミリー」)の繰り返し回数は、DCI自体に指示されている。DCIフォーマット6のファミリーには、DCI送信に用いられる繰り返しの回数を指示する2ビットを含む「DCIサブフレーム繰り返し回数」と呼ばれるフィールドがある。しかし、レガシーシステムでは、「レガシー」DCIフォーマット3/3A(フォーマット3及びフォーマット3A)などの他のDCIフォーマットは、繰り返し回数を指示するフィールドを有さない。
DCIフォーマット3/3Aメッセージは、PUCCH及びPUSCHなどのアップリンクチャネルに対するTPCコマンドの送信に用いられる。DCIフォーマット3メッセージは、それぞれ2ビットの電力調整を含む1つ以上のTCPコマンドを含むことができる。DCIフォーマット3Aメッセージは、それぞれ単一ビット電力調整を含む1つ以上のTCPコマンドを含むことができる。DCIフォーマット3/3Aメッセージの繰り返しは、MPDCCHのカバレッジを拡張し、メッセージ内のコマンドの信頼性及び完全性を増大させることができる。
図10は、DCIサブフレーム繰り返しを含むMPDCCHを介したDCIフォーマット3/3A送信のレイアウトを示す。レガシーシステムにおいて、DCIフォーマット3/3A送信は、DCIフォーマット3/3Aサブフレームを含むが、DCIサブフレーム繰り返しを有さない。この実施例では、MPDCCHを介したDCIフォーマット3/3A送信1001は、複数のサブフレーム1010a、1010b、及び1010n(図10においてそれぞれサブフレーム#1、#2、...、#Nとラベル付けされている)としてのDCIフォーマット3/3Aサブフレームの繰り返しを含む。サブフレーム1010a~nのそれぞれは、同じDCIフォーマット3/3Aメッセージに対応することができる。
本開示は、DCIフォーマット3/3A送信に使用される繰り返し回数を指示するための技術を含む。1つの技術は、レガシーDCIフォーマット3/3Aに追加された新しいフィールドで繰り返し回数をシグナリングすることを含む。別の技術は、繰り返し回数を上位レイヤパラメータでシグナリングし、各繰り返しにおいて同じレガシーDCIフォーマット3/3Aを維持することを含む。
いくつかの実装形態において、DCIサブフレーム繰り返し回数を指示する新しいフィールドを、レガシーDCIフォーマット3/3Aに導入することができる。例えば、DCIフォーマット3/3Aは、TCPコマンドを含むことができ、このDCIの繰り返し回数を指示するフィールドを追加的に含むことができる。いくつかの実装形態では、DCIサブフレーム繰り返し回数のフィールドは、2ビットフィールドとすることができ、ビットフィールドにおける可能性のある値は、異なる事前設定された繰り返し値(例えば、r1、r2、r3、及びr4)に対応することができる。いくつかの実装形態では、DCIサブフレーム繰り返し回数のフィールドは、3GPP TS36.213の9.1.5節で定義される。
上位レイヤシグナリングは、いくつかの実装形態では、DCIフォーマット3/3Aの繰り返し回数を指示するために使用することができる。上位レイヤシグナリングは、RRCレイヤを介して提供される構成情報を含むことができる。いくつかの実装形態では、DCIフォーマット3/3Aのために送信される繰り返し回数は、rmaxに等しい。いくつかの実装形態では、rmax値は、Type0-MPDCCH共通サーチスペースなどの共通のサーチスペース(CSS)のための上位レイヤによって構成される。
いくつかの実装形態では、UEは、DCIフォーマット3/3Aの繰り返し回数が常にrmaxであると仮定することができ、これは上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられ得る。いくつかの実装形態では、3GPP TS36.213の5.1.1節によるUL送信電力を設定する際に、DCIフォーマット3/3Aを有するMPDCCHが送信される最後のサブフレームは、MPDCCHを搬送するために使用される繰り返し回数がrmaxであると仮定して判定することができ、rmaxは、Type0-MPDCCH共通サーチスペースのための上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられ得る。
図11は、DCIフォーマット3/3A送信の繰り返し回数を指示するプロセスの一実施例のフローチャートを示す。このプロセスは、例えば、eNB又はgNBなどのRANノードによって実行することができる。1105において、RANノードは、DCIメッセージ又は上位レイヤパラメータにおいて、UEによって送信されるアップリンクチャネルの送信電力制御のための所定のフォーマットを有するDCIメッセージの繰り返し回数の指示を送信することができる。DCIメッセージは、BL/CE UEに対するDCIフォーマット3/3Aフォーマットタイプに基づくことができる。所定のフォーマットは、1つ以上のTPCコマンドを含むことができる。いくつかの実装形態では、所定のフォーマットは、1つ以上のTPCコマンドと、繰り返し回数の指示のためのDCIサブフレーム繰り返し回数フィールドと、を含む。いくつかの実装形態では、繰り返し回数の指示を送信することは、UEにおいて最大繰り返しパラメータrmaxを構成するための情報を提供することを含むことができる。いくつかの実装形態では、最大繰り返しパラメータrmaxは、Type0-MPDCCH共通サーチスペースのための上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられる。上位レイヤは、RRCレイヤとすることができる。
1110において、RANノードは、MPDCCHを介して、所定のフォーマットに従った、かつ繰り返し回数に従ったDCIメッセージの繰り返しをUEに送信することができる。いくつかの実装形態では、DCIメッセージの繰り返しを送信することは、繰り返し回数の指示を送信することを含むことができる。いくつかの実装形態では、DCIメッセージの繰り返しを送信することは、回路に繰り返しを送信させることを含むことができる。いくつかの実装形態では、DCIメッセージの繰り返しを送信することは、サブフレームのグループを送信することを含むことができ、サブフレームのグループの最後のサブフレームは、繰り返し回数によって制御される。
図12は、DCIフォーマット3/3A送信及び後続の電力調整の繰り返し回数の指示を受信するためのプロセスの一実施例のフローチャートを示す。このプロセスは、BL/CE UEなどのUEによって実行することができる。1205において、UEは、上位レイヤ又はDCIを介して、UEによるアップリンクチャネルの送信電力制御のための所定のフォーマットを有するDCIメッセージの繰り返し回数の指示を受信することができる。DCIメッセージは、BL/CE UEに対するDCIフォーマット3/3Aフォーマットタイプに基づくことができる。いくつかの実装形態では、所定のフォーマットは、1つ以上のTPCコマンドを含む。
1210において、UEは、MPDCCHを介して、所定のフォーマットに従った、かつ繰り返し回数に従ったDCIメッセージの繰り返しを受信することができる。DCIメッセージの繰り返しを受信することは、複数のサブフレームを受信することを含むことができる。サブフレームのグループの最後のサブフレームは、繰り返し回数によって判定することができる。
いくつかの実装形態では、1210でDCIメッセージの繰り返しを受信することは、1205で繰り返し回数の指示を受信することを含む。いくつかの実装形態では、所定のフォーマットは、1つ以上のTPCコマンドと、繰り返し回数の指示のためのDCIサブフレーム繰り返し回数フィールドと、を含む。
いくつかの実装形態では、繰り返し回数の指示を受信することは、最大繰り返しパラメータrmaxを構成するための情報を受信することを含む。UEは、繰り返し回数として最大繰り返しパラメータrmaxを使用するように構成することができる。UEは、いくつかの実装形態では、DCIフォーマット3又は3Aを有するMPDCCHを搬送するために用いられる繰り返し回数がrmaxであるという仮定に基づいてDCIフォーマット3又は3Aを有するMPDCCHが受信される、最後のサブフレームを判定する。いくつかの実装形態では、最大繰り返しパラメータrmaxは、Type0-MPDCCH共通サーチスペースのための上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられる。上位レイヤは、RRCレイヤとすることができる。いくつかの実装形態では、UEは、メッセージの信頼性を改善するために、DCIメッセージの繰り返しを組み合わせるように構成される。
1215において、UEは、DCIメッセージに基づいて送信電力調整を実行することができる。例えば、DCIメッセージにおけるTPCコマンドによって指示される場合、電力調整は、特定のULチャネルの送信電力を増減することを含み得る。
DCIフォーマット3/3Aの繰り返し回数の指示のためのシステム及び技術は、DCIフォーマット3/3Aを有するMPDCCHに使用される繰り返しの回数を示すために、BL/CE UEに対するDCIフォーマット3/3Aに導入される新しいDCIフィールドを使用することを含み得る。これらの技術は、Rel-15 UE又はRel-16 UEなどの異なる3GPPリリースのUEに適用することができる。
eNB又はgNBなどのノードによって実行される技術は、例えば、DCIの繰り返し回数を指示するフィールドを含むフォーマット3/3AのDCIを送信することと、指定されたDCI繰り返し回数に応じてDCIの送信を繰り返すことと、を含むことができる。DCIは、MPDCCHで送信されてもよい。いくつかの実装形態では、DCIは、PDCCHで送信することができる。UEによって実行される技術は、DCI繰り返し回数を指示するフィールドを含むフォーマット3/3AのDCIを受信することと、DCI繰り返しの指定された回数に従ってDCIの1つ以上の繰り返し送信を受信することと、を含むことができる。DCIは、MPDCCHで受信することができる。いくつかの実装形態では、DCIは、PDCCHで受信され得る。UEは、受信されたDCIと、DCIの1つ以上の繰り返し送信とを組み合わせて、DCIを復号することができる。
DCIフォーマット3/3Aの繰り返し回数の指示のための他のシステム及び技術は、mPDCCH-NumRepetitionなどの上位レイヤパラメータを使用することを含み得る。いくつかの実装形態では、DCIフォーマット3/3Aを有するMPDCCHが送信される最後のサブフレームは、MPDCCHを搬送するために使用される繰り返し回数がrmaxであると仮定して判定され、これは、Type0-MPDCCH共通サーチスペースに対する上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられる。これらの技術は、Rel-13、Rel-14、Rel-15、又はより高い番号のリリースなどの異なる3GPPリリースのUEに適用することができる。UEは、繰り返し回数がmPDCCH-NumRepetitionなどの上位レイヤパラメータによって与えられ得るrmaxに等しいと仮定することに基づいて、DCIフォーマット3/3Aを有するMPDCCHのための最後のフレームを判定するように構成することができる。
eNB又はgNBなどのノードによって実行される技術は、フォーマット3/3AのDCIに使用される繰り返し送信の回数を指示するmPDCCH-NumRepetitionパラメータを送信することと、フォーマット3/3AのDCIの繰り返し送信の回数を送信することと、を含むことができる。UEによって実行される技術は、フォーマット3/3AのDCIに使用される繰り返し送信の回数を指示するmPDCCH-NumRepetitionパラメータを受信することと、フォーマット3/3AのDCIの繰り返し送信の回数を受信することと、を含み得る。
これら及び他の技術は、1つ以上のタイプのネットワーク構成要素、ユーザデバイス、又はその両方に実装されるか又は用いられる装置によって実行することができる。いくつかの実装形態では、電子デバイスに命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、記載された技術のうちの1つ以上を実行させる命令を含む。装置は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、記載された技術のうちの1つ以上を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体とを含むことができる。
本明細書で説明される方法は、異なる実装形態では、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせの形態で実装されてもよい。更に、方法のブロックの順序を変更してもよく、種々の要素を追加しても、並べ替えても、組み合わせても、省略しても、修正するなどしてもよい。本開示の恩恵を有する当業者に明らかであるように、種々の修正及び変更を行うことができる。本明細書に記載される種々の実装形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。多くの変形、修正、追加、及び改善が可能である。したがって、単一の事例として本明細書に記載される構成要素について、複数の事例を提供することができる。種々の構成要素、動作及びデータストアの間の境界は、ある程度任意のものであり、特定の動作は、特定の例示的な構成の文脈において示される。機能の他の割り当てが想定され、以下に続く請求項の範囲内に含まれてもよい。最後に、例示的な構成における別個の構成要素として提示された構造及び機能は、組み合わされた構造又は構成要素として実施されてもよい。
本明細書に記載される方法は、集積回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、又はプログラム可能なSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又はこれらのいくつかの組み合わせ、のうちの1つなどの回路に実装することができる。プロセッサの例としては、Apple Aシリーズプロセッサ、Intel(登録商標)Architecture Core(商標)プロセッサ、AMDプロセッサ、及びQualcommプロセッサを挙げることができる。他のタイプのプロセッサも可能である。いくつかの実装形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、記載された機能の少なくとも一部を提供することができる。「回路」という用語はまた、1つ以上のハードウェア要素(又は、電気若しくは電子システムにおいて使用される回路の組み合わせ)と、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせを指すことができる。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードとの組み合わせは、特定のタイプの回路と称されてもよい。回路はまた、送信機、受信機、又は送受信機などの無線回路を含むことができる。
いくつかの実装形態が説明されてきた。それにもかかわらず、様々な修正が行われ得ることを理解されたい。1つ以上の実装形態の要素は、更なる実装形態を形成するために組み合わされ、削除され、修正され、又は補足されてもよい。更に別の例として、図に描かれる論理フローは、所望の結果を達成するために、示される特定の順序、又は連続的な順序を必要としない。加えて、他のステップが提供されてもよく、又は記載されたフローからステップが排除されてもよく、及び他の構成要素が、記載されたシステムに追加されるか、又はそこから除去されてもよい。したがって、他の実装形態は、以下の特許請求の範囲内にある。
[項目1]
ユーザ機器(UE)によるアップリンクチャネルの送信電力制御(TPC)のための所定のフォーマットを有するダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの繰り返し回数の指示を送信することと、
前記所定のフォーマットに従った、かつ前記繰り返し回数に従った前記DCIメッセージの繰り返しを、マシンタイプ物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)を介して前記UEに送信することと、
を含む、方法。
[項目2]
前記所定のフォーマットは、帯域幅低減低複雑度又はカバレッジ拡張(BL/CE)UEに対するDCIフォーマット3又は3Aに基づいている、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記DCIメッセージの前記繰り返しを送信することは、前記繰り返し回数の前記指示を送信することを含む、項目2に記載の方法。
[項目4]
前記所定のフォーマットは、1つ以上のTPCコマンドと、前記繰り返し回数の前記指示のためのDCIサブフレーム繰り返し回数フィールドと、を含む、項目3に記載の方法。
[項目5]
前記繰り返し回数の前記指示を送信することは、前記UEにおいて最大繰り返しパラメータr
max
を構成するための情報を提供することを含み、前記UEは、前記繰り返し回数として前記最大繰り返しパラメータr
max
を使用するように構成されている、項目2に記載の方法。
[項目6]
前記繰り返し回数の前記指示を送信することは、前記UEにおいて最大繰り返しパラメータr
max
を構成するための情報を提供することを含み、前記UEは、DCIフォーマット3又は3Aを有する前記MPDCCHを搬送するために用いられる前記繰り返し回数がr
max
であるとの仮定に基づいてDCIフォーマット3又は3Aを有する前記MPDCCHが送信される、最後のサブフレームを判定するように構成されている、項目2に記載の方法。
[項目7]
前記最大繰り返しパラメータr
max
は、Type0-MPDCCH共通サーチスペースのための上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられる、項目6に記載の方法。
[項目8]
前記DCIメッセージの前記繰り返しを送信することは、複数のサブフレームを送信することを含み、前記複数のサブフレームの最後のサブフレームは、前記繰り返し回数によって制御される、項目2に記載の方法。
[項目9]
1つ以上のプロセッサと、
ユーザ機器(UE)と通信する回路と、
命令を記憶するメモリであって、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサに、
前記UEによるアップリンクチャネルの送信電力制御(TPC)のための所定のフォーマットを有するダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの繰り返し回数の指示を送信することと、
前記所定のフォーマットに従った、かつ前記繰り返し回数に従った前記DCIメッセージの繰り返しを、マシンタイプ物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)を介して前記UEに送信することと、
を含む動作を実行させる、メモリと、
を備える、装置。
[項目10]
前記所定のフォーマットは、帯域幅低減低複雑度又はカバレッジ拡張(BL/CE)UEに対するDCIフォーマット3又は3Aに基づいている、項目9に記載の装置。
[項目11]
前記DCIメッセージの前記繰り返しを送信することは、前記繰り返し回数の前記指示を送信することを含む、項目10に記載の装置。
[項目12]
前記所定のフォーマットは、1つ以上のTPCコマンドと、前記繰り返し回数の前記指示のためのDCIサブフレーム繰り返し回数フィールドと、を含む、項目11に記載の装置。
[項目13]
前記繰り返し回数の前記指示を送信することは、前記UEにおいて最大繰り返しパラメータr
max
を構成するための情報を提供することを含み、前記UEは、前記繰り返し回数として前記最大繰り返しパラメータr
max
を使用するように構成されている、項目10に記載の装置。
[項目14]
前記繰り返し回数の前記指示を送信することは、前記UEにおいて最大繰り返しパラメータr
max
を構成するための情報を提供することを含み、前記UEは、DCIフォーマット3又は3Aを有する前記MPDCCHを搬送するために用いられる前記繰り返し回数がr
max
であるとの仮定に基づいてDCIフォーマット3又は3Aを有する前記MPDCCHが送信される、最後のサブフレームを判定するように構成されている、項目10に記載の装置。
[項目15]
前記最大繰り返しパラメータr
max
は、Type0-MPDCCH共通サーチスペースのための上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられる、項目14に記載の装置。
[項目16]
前記DCIメッセージの前記繰り返しを送信することは、複数のサブフレームを送信することを含み、前記複数のサブフレームの最後のサブフレームは、前記繰り返し回数によって制御される、項目10に記載の装置。
[項目17]
ユーザ機器(UE)において、前記UEによるアップリンクチャネルの送信電力制御(TPC)のための所定のフォーマットを有するダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの繰り返し回数の指示を受信することと、
前記所定のフォーマットに従った、かつ前記繰り返し回数に従った前記DCIメッセージの繰り返しを、マシンタイプ物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)を介して前記UEにおいて受信することと、
前記DCIメッセージに基づいて送信電力調整を実行することと、
を含む、方法。
[項目18]
前記所定のフォーマットは、帯域幅低減低複雑度又はカバレッジ拡張(BL/CE)UEに対するDCIフォーマット3又は3Aに基づいている、項目17に記載の方法。
[項目19]
前記DCIメッセージの前記繰り返しを受信することは、前記繰り返し回数の前記指示を受信することを含む、項目18に記載の方法。
[項目20]
前記所定のフォーマットは、1つ以上のTPCコマンドと、前記繰り返し回数の前記指示のためのDCIサブフレーム繰り返し回数フィールドと、を含む、項目19に記載の方法。
[項目21]
前記繰り返し回数の前記指示を受信することは、最大繰り返しパラメータr
max
を構成するための情報を受信することを含み、前記UEは、前記繰り返し回数として前記最大繰り返しパラメータr
max
を使用するように構成されている、項目18に記載の方法。
[項目22]
前記繰り返し回数の前記指示を受信することは、最大繰り返しパラメータr
max
を構成するための情報を提供することを含み、前記方法は、DCIフォーマット3又は3Aを有する前記MPDCCHを搬送するために用いられる前記繰り返し回数がr
max
であるとの仮定に基づいてDCIフォーマット3又は3Aを有する前記MPDCCHが受信される、最後のサブフレームを判定することを含む、項目21に記載の方法。
[項目23]
前記最大繰り返しパラメータr
max
は、Type0-MPDCCH共通サーチスペースのための上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられる、項目22に記載の方法。
[項目24]
前記DCIメッセージの前記繰り返しを受信することは、複数のサブフレームを受信することを含み、前記複数のサブフレームの最後のサブフレームは、前記繰り返し回数によって判定される、項目18に記載の方法。
[項目25]
ユーザ機器(UE)であって、
1つ以上のプロセッサと、
無線通信システムのノードと通信するための回路と、
命令を記憶するメモリであって、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサに、
前記回路を介して、前記UEによるアップリンクチャネルの送信電力制御(TPC)のための所定のフォーマットを有するダウンリンク制御情報(DCI)メッセージの繰り返し回数の指示を受信することと、
前記所定のフォーマットに従った、かつ前記繰り返し回数に従った前記DCIメッセージの繰り返しを、前記回路を介して、かつマシンタイプ物理ダウンリンク制御チャネル(MPDCCH)を介して前記回路において受信することと、
前記DCIメッセージに基づいて送信電力調整を行うことと、
を含む動作を実行させる、メモリと、
を備える、UE。
[項目26]
前記所定のフォーマットは、帯域幅低減低複雑度又はカバレッジ拡張(BL/CE)UEに対するDCIフォーマット3又は3Aに基づいている、項目25に記載のUE。
[項目27]
前記DCIメッセージの前記繰り返しを受信することは、前記繰り返し回数の前記指示を受信することを含む、項目26に記載のUE。
[項目28]
前記所定のフォーマットは、1つ以上のTPCコマンドと、前記繰り返し回数の前記指示のためのDCIサブフレーム繰り返し回数フィールドと、を含む、項目27に記載のUE。
[項目29]
前記繰り返し回数の前記指示を受信することは、最大繰り返しパラメータr
max
を構成するための情報を受信することを含み、前記UEは、前記繰り返し回数として前記最大繰り返しパラメータr
max
を使用するように構成されている、項目26に記載のUE。
[項目30]
前記繰り返し回数の前記指示を受信することは、最大繰り返しパラメータr
max
を構成するための情報を提供することを含み、前記動作は、DCIフォーマット3又は3Aを有する前記MPDCCHを搬送するために用いられる前記繰り返し回数がr
max
であるとの仮定に基づいてDCIフォーマット3又は3Aを有する前記MPDCCHが受信される、最後のサブフレームを判定することを含む、項目26に記載のUE。
[項目31]
前記最大繰り返しパラメータr
max
は、Type0-MPDCCH共通サーチスペースのための上位レイヤパラメータmPDCCH-NumRepetitionによって与えられる、項目30に記載のUE。
[項目32]
前記DCIメッセージの前記繰り返しを受信することは、複数のサブフレームを受信することを含み、前記複数のサブフレームの最後のサブフレームは、前記繰り返し回数によって判定される、項目26に記載のUE。