以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理、信号には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係るライブ配信システムでは、ライブ配信の視聴者が対価を支払うことで配信者にやってほしいこと(以下、希望と称す)を提出し、提出された希望が当該配信者に対するウィッシュリストに登録される。ライブ配信システムは、ライブ配信の配信者に対するウィッシュリストを当該ライブ配信の視聴者に提示する。視聴者は、ウィッシュリストに登録されている希望のなかに、自分も配信者にやってほしいと思うものがあれば、対価を支払い賛同の意を示す。ライブ配信システムはウィッシュリストを賛同の数と共に配信者に通知し、配信者に希望を実現するよう促す。これにより、配信者は自分の視聴者が何を望んでいるのかをよく知ることができ、視聴者により楽しんでもらえるライブコンテンツを作成することができる。視聴者は自分の希望をライブ配信に反映させるための手段を得ることができる。これらの結果、配信者と視聴者との相互作用(interaction)をより活発にし、配信者と視聴者とのつながりをより豊かにすることができる。
図1は、第1の実施の形態に係るライブ配信システム1の構成を示す模式図である。ライブ配信システム1は、配信者(ライバー、ストリーマ(Streamer)ともいう)LVと視聴者(オーディエンスともいう)AU(AU1、AU2、…)とがリアルタイムでやりとりできる双方向型のライブ配信サービスを提供する。図1に示すように、ライブ配信システム1は、サーバ10と、配信者側のユーザ端末20と、視聴者側のユーザ端末30(30a、30b、…)と、を備える。ライブ配信を配信している配信者、ライブ配信を視聴している視聴者の他に、ライブ配信プラットフォームにログインしたが配信も視聴もしていないユーザもいる。このようなユーザをアクティブユーザという。配信者、視聴者およびアクティブユーザをユーザと総称することがある。サーバ10は、ネットワークNWに接続された一または複数の情報処理装置によって構成されてもよい。ユーザ端末20、30は例えばスマートフォンやタブレット型端末やラップトップPCやレコーダや携帯型ゲーム機やウェアラブル装置などの携帯端末であってもよいし、デスクトップPCなどの据え置き型の装置であってもよい。サーバ10、ユーザ端末20およびユーザ端末30は、有線または無線の各種ネットワークNWにより互いに通信可能に接続される。
ライブ配信システム1には、配信者LVと、視聴者AUと、サーバ10を管理する管理者(不図示)と、が関与する。配信者LVは、自分の歌や、トーク、パフォーマンス、占い、ゲーム実況などのコンテンツを自身のユーザ端末20で録音・録画してそのままサーバ10にアップロードすることで、リアルタイムにコンテンツを発信する者である。管理者は、サーバ10においてコンテンツのライブ配信のためのプラットフォームを提供し、また、配信者LVと視聴者AUとのリアルタイムのやりとりを仲介または管理する。視聴者AUは、ユーザ端末30でプラットフォームにアクセスして所望のコンテンツを選択し、視聴する。このコンテンツのライブ配信中に視聴者AUがユーザ端末30を介してコメントをしたり応援したりするための操作を行い、当該コンテンツを提供する配信者LVがそのようなコメントや応援に反応し、当該反応が映像および/または音声で視聴者AUに伝わることで、双方向のコミュニケーションが成立する。
本明細書において「ライブ配信」は、配信者LVのユーザ端末20で録音・録画されたコンテンツが実質的にリアルタイムで視聴者AUのユーザ端末30で再生され視聴可能となる状態を実現するデータの伝送態様を意味するものであってもよく、またはそのような伝送態様により実現される配信そのものを意味してもよい。ライブ配信は、HTTP Live StreamingやCommon Media Application FormatやWeb Real-Time CommunicationsやReal-Time Messaging ProtocolやMPEG DASHなどの既存のライブ配信技術を用いて実現されてもよい。ライブ配信は、配信者LVがコンテンツを録音・録画しているときに、視聴者AUが所定の遅延をもって当該コンテンツを視聴可能な伝送態様を含む。遅延の大きさについて、少なくとも、配信者LVと視聴者AUとのやりとりが成立する程度の大きさの遅延は許される。ただし、ライブ配信は、コンテンツを録音・録画したデータ全体をいったんサーバに保存し、その後の任意のタイミングでユーザからの求めに応じて当該データをサーバからユーザに提供するいわゆるオンデマンド型の配信とは区別される。
本明細書において「動画データ」は、ユーザ端末20、30の撮像機能により生成される画像データ(ビデオデータともいう)と、ユーザ端末20、30の音声入力機能により生成される音声データ(オーディオデータともいう)と、を含むデータである。動画データは、ユーザ端末20、30で再生されることで、ユーザによるコンテンツの視聴を可能とする。本実施の形態では、動画データが配信者のユーザ端末で生成されてから視聴者のユーザ端末で再生されるまでの間に、圧縮や伸張や符号化や復号やトランスコーディングなどの、データの形式やサイズや仕様を変更する処理が行われることが想定されている。このような処理の前後で動画データが表す内容(例えば、動画像や音声)は実質的に変わらないので、本実施の形態ではそのような処理が行われた後の動画データはそのような処理が行われる前の動画データと同じであるとして説明する。すなわち、動画データが配信者のユーザ端末で生成されてからサーバ10を経由して視聴者のユーザ端末で再生される場合、配信者のユーザ端末で生成された動画データと、サーバ10を通過する動画データと、視聴者のユーザ端末で受信されて再生される動画データと、は全て同じ動画データである。
図1の例では、配信者LVがトークをライブ配信している。配信者LVのユーザ端末20はトークを行っている配信者LVの像および音声を録画・録音することで動画データを生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。併せてユーザ端末20は、録画された配信者LVの動画像VDをユーザ端末20のディスプレイに表示させることで、配信者LVによる配信内容の確認を可能とする。
配信者LVのライブ配信の視聴をプラットフォームに要求した視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bはそれぞれ、ネットワークNWを介してライブ配信に係る動画データを受信し、受信した動画データを再生することでディスプレイに動画像VD1、VD2を表示させると共にスピーカーから音声を出力する。各ユーザ端末30a、30bで表示される動画像VD1、VD2は配信者LVのユーザ端末20が撮像した動画像VDと実質的に同一であり、各ユーザ端末30a、30bで出力される音声も配信者LVのユーザ端末20が録音した音声と実質的に同一である。
配信者LVのユーザ端末20における録音・録画と、視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bにおける動画データの再生と、は実質的に同時に行われる。配信者LVのトークの内容についてひとりの視聴者AU1がコメントをユーザ端末30aに入力すると、サーバ10は当該コメントをリアルタイムで配信者LVのユーザ端末20に表示させると共に各視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bにも表示させる。当該コメントを読んだ配信者LVがその内容に被せたトークを展開すると、そのトークの動画像と音声が各視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bで出力され、これにより配信者LVと視聴者AU1との会話が成立したと認識される。このように、ライブ配信システム1では、一方通行でない双方向のコミュニケーションを可能とするライブ配信が実現される。
図2は、図1のユーザ端末20の機能および構成を示すブロック図である。ユーザ端末30はユーザ端末20と同様の機能および構成を有する。図2および以後のブロック図に示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
ユーザは、ダウンロードサイトからネットワークNWを介して、本実施の形態に係るライブ配信アプリケーションプログラム(以下、ライブ配信アプリという)をユーザ端末20、30にダウンロードし、インストールする。あるいはまた、ライブ配信アプリはユーザ端末20、30にプリインストールされていてもよい。ライブ配信アプリがユーザ端末20、30により実行されることにより、ユーザ端末20、30はネットワークNWを介してサーバ10と通信し、各種機能を実現する。以下、ユーザ端末20、30(のCPUなどのプロセッサ)がライブ配信アプリを実行することにより実現する機能をユーザ端末20、30の機能として説明する。それらの機能は実際はライブ配信アプリがユーザ端末20、30に実現させる機能である。なお、他の実施の形態では、これらの機能は、サーバ10からユーザ端末20、30のウェブブラウザにネットワークNWを介して送信され、そのウェブブラウザによって実行される、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語により記述されたコンピュータプログラムにより実現されてもよい。
ユーザ端末20は、ユーザの像および音声を記録した動画データを生成してサーバ10に提供する配信部100と、サーバ10から動画データを取得して再生する視聴部200と、アクティブユーザによる要求を処理する配信外処理部400と、を備える。ユーザは、配信を行う場合は配信部100を、視聴を行う場合は視聴部200を、視たいライブ配信を探したり配信者のプロフィールを視たりアーカイブを視たりする場合は配信外処理部400を、それぞれ起動する。配信部100がアクティブとなっているユーザ端末は配信者側、つまり動画データの生成側のユーザ端末であり、視聴部200がアクティブとなっているユーザ端末は視聴者側、つまり動画データの再生側のユーザ端末であり、配信外処理部400がアクティブとなっているユーザ端末はアクティブユーザのユーザ端末である。
配信部100は、撮像制御部102と、音声制御部104と、動画送信部106と、配信側UI制御部108と、配信側通信部110と、を含む。撮像制御部102は図2では不図示のカメラと接続され、カメラによる撮像を制御する。撮像制御部102はカメラから画像データを取得する。音声制御部104は図2では不図示のマイクロフォンと接続され、マイクロフォンによる音声入力を制御する。音声制御部104は、マイクロフォンから音声データを取得する。動画送信部106は、撮像制御部102により取得された画像データおよび音声制御部104により取得された音声データを含む動画データを、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。動画送信部106による動画データの送信はリアルタイムで行われる。すなわち、撮像制御部102および音声制御部104による動画データの生成と、生成された動画データの動画送信部106による送信と、は実質的に同時に行われる。
配信側UI制御部108は、配信者向けのUIを制御する。配信側UI制御部108は、図2では不図示のディスプレイと接続され、動画送信部106による送信対象となっている動画データを再生することにより動画像をディスプレイに表示させる。配信側UI制御部108は、図2では不図示のタッチパネルやキーボードやディスプレイなどの入力手段と接続され、それら入力手段を介して配信者による入力を取得する。配信側UI制御部108は、動画像に所定のフレーム画像を重畳させる。フレーム画像は、配信者から入力を受け付けるための様々なユーザインタフェースオブジェクト(以下、単にオブジェクトという)と、視聴者により入力されたコメントと、サーバ10から取得した情報と、を含む。配信側UI制御部108は例えば配信者によるオブジェクトに対するタップ入力を受け付ける。
配信側通信部110は、ライブ配信中のサーバ10との間の通信を制御する。配信側通信部110は、配信側UI制御部108が取得した配信者による入力の内容を、サーバ10にネットワークNWを介して送信する。配信側通信部110は、ライブ配信に関連付けられた各種の情報をサーバ10からネットワークNWを介して受信する。
視聴部200は、視聴側UI制御部202と、視聴側通信部204と、を含む。視聴側通信部204は、ライブ配信中のサーバ10との間の通信を制御する。視聴側通信部204は、ネットワークNWを介してサーバ10から、配信者と視聴者とが参加するライブ配信に係る動画データを受信する。
視聴側UI制御部202は、視聴者向けのUIを制御する。視聴側UI制御部202は、図2では不図示のディスプレイおよびスピーカと接続され、受信された動画データを再生することにより動画像をディスプレイに表示させると共に音声をスピーカから出力させる。ディスプレイに画像が出力されると共にスピーカから音声が出力されることを、合わせて「動画データが再生」されていると言うことができる。視聴側UI制御部202は、図2では不図示のタッチパネルやキーボードやディスプレイなどの入力手段と接続され、それら入力手段を介して視聴者による入力を取得する。視聴側UI制御部202は、サーバ10から取得された動画データの画像に所定のフレーム画像を重畳させる。フレーム画像は、視聴者から入力を受け付けるための様々なオブジェクトと、視聴者により入力されたコメントと、サーバ10から取得した情報と、を含む。視聴側通信部204は、視聴側UI制御部202が取得した視聴者による入力の内容を、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
配信外処理部400は、配信外UI制御部402と、配信外通信部404と、を含む。配信外UI制御部402は、アクティブユーザ向けのUIを制御する。例えば、配信外UI制御部402は、現在参加可能なライブ配信のリストを表示してアクティブユーザによるライブ配信の選択を受け付けるためのライブ配信選択画面を生成し、ディスプレイに表示させる。配信外UI制御部402は、任意のユーザのプロフィール画面を生成し、ディスプレイに表示させる。配信外UI制御部402は、過去のライブ配信を録音・録画することにより生成されたアーカイブを再生する。
配信外通信部404は、ライブ配信外のサーバ10との間の通信を制御する。配信外通信部404は、ネットワークNWを介してサーバ10から、ライブ配信選択画面を生成するための情報や、プロフィール画面を生成するための情報や、アーカイブの情報を受信する。配信外通信部404は、アクティブユーザによる入力の内容を、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
図3は、図1のサーバ10の機能および構成を示すブロック図である。サーバ10は、配信情報提供部302と、中継部304と、ギフト処理部308と、支払い処理部310と、希望受付部322と、希望登録部324と、賛同受付部326と、賛同登録部328と、シェア部330と、実現促進部332と、実現確認部334と、ストリームDB314と、ユーザDB318と、ギフトDB320と、ウィッシュリストDB336と、実現リストDB338と、賛同設定DB339と、を備える。
図4は、図3のストリームDB314の一例を示すデータ構造図である。ストリームDB314は現在行われているライブ配信の情報を保持する。ストリームDB314は、ライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームにおいてライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者を特定するユーザIDである配信者IDと、当該ライブ配信の視聴者を特定するユーザIDである視聴者IDと、を対応付けて保持する。
本実施の形態に係るライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームでは、ユーザがライブ配信を行う場合そのユーザは配信者となり、また同じユーザが他のユーザが配信するライブ配信を視聴する場合は視聴者となる。したがって、配信者・視聴者の別は固定的なものではなく、あるとき配信者IDとして登録されていたユーザIDが別のタイミングでは視聴者IDとして登録されることもある。
図5は、図3のユーザDB318の一例を示すデータ構造図である。ユーザDB318は、ユーザに関する情報を保持する。ユーザDB318は、ユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが有しているポイントと、当該ユーザに付与された報酬と、当該ユーザが行った前回のライブ配信の配信日時と、を対応付けて保持する。前回配信日時は前回の配信が行われた時を示す代表的な時刻であり、前回のライブ配信の開始時刻であってもよいし、終了時刻であってもよい。
ポイントは、ライブ配信プラットフォーム内で流通する電子的価値である。ユーザはクレジットカードや他の決済手段によりポイントを購入する。報酬はライブ配信プラットフォーム内で定義される電子的価値であり、配信者がライブ配信プラットフォームの管理者から受け取る金銭の額を決めるための指標である。ライブ配信プラットフォームでは、ライブ配信内やライブ配信外で視聴者が配信者にギフトを贈ると、視聴者のポイントが消費され、併せて配信者の報酬が相応分だけ増加する。
図6は、図3のギフトDB320の一例を示すデータ構造図である。ギフトDB320は、ライブ配信内において視聴者が使用可能なギフトおよびライブ配信外においてアクティブユーザが使用可能なギフトに関する情報を保持する。ギフトは、以下の特徴を有する電子データである。
・ポイントや金銭を対価として購入可能、または無料で付与可能。
・視聴者が配信者に贈ることができるもの。配信者にギフトを贈ることを、ギフトを使用する、またはギフトを投げるともいう。
・ギフトの購入と使用とがセットで同時に発生するタイプのものもあれば、購入した後、視聴者が任意のタイミングで使用可能なタイプのものもある。
・視聴者が配信者にギフトを贈ると、その配信者に相応の報酬が付与される。
・ギフトが使用された場合、ギフトに関連付けられた効果が生じることがある。例えば、ギフトに対応するエフェクトがライブ配信ルーム画面に表れる。
ギフトDB320は、ギフトを特定するギフトIDと、当該ギフトを配信者に贈った場合に当該配信者に付与される報酬である付与報酬と、当該ギフトを使用する際に支払うべき対価である対価ポイントと、を対応付けて保持する。視聴者は、ライブ配信の視聴中に、所望のギフトの対価ポイントを支払うことで配信者に当該ギフトを贈ることができる。この対価ポイントの支払いは適宜の電子的決済手段により行われてもよく、例えば対価ポイントを視聴者が管理者に支払うことで行われてもよい。あるいはまた、銀行振込やクレジットカードによる支払いが用いられてもよい。付与報酬と対価ポイントとの関係は管理者が任意に設定可能である。例えば、付与報酬=対価ポイントに設定してもよい。または付与報酬に1.2などの所定の係数を乗じて得られるポイントを対価ポイントに設定してもよいし、付与報酬に所定の手数料ポイントを加算して得られるポイントを対価ポイントに設定してもよい。
図7は、図3のウィッシュリストDB336の一例を示すデータ構造図である。ウィッシュリストDB336は、配信者ごとに当該配信者に対するウィッシュリストの情報を保持する。ウィッシュリストは、対応する配信者に対する希望のリストである。ウィッシュリストDB336は、希望の対象となっている配信者のユーザIDである対象配信者IDと、希望を提出した視聴者のユーザIDである要求者IDと、希望の内容と、希望への賛同の数(以下、賛同数という)と、「Super vote」で賛同の意を示したユーザのユーザIDと、「I like it vote」で賛同の意を示したユーザのユーザIDと、「Nice vote」で賛同の意を示したユーザのユーザIDと、を対応付けて保持する。図7の例の1行目のエントリは、配信者「ABC」に対して視聴者「USR1」が「A funny dance, ...」という内容の希望を提出したこと、当該希望への賛同数が20であること、当該希望に対して「Super vote」を行ったユーザは「USR2」、「USR3」の2名、当該希望に対して「I like it vote」を行ったユーザは「USR5」、「USR6」の2名、当該希望に対して「Nice vote」を行ったユーザは「USR4」、「USR7」、「USR8」、「USR9」の4名であることを示す。
図8は、図3の実現リストDB338の一例を示すデータ構造図である。実現リストDB338は、配信者ごとに、所定の達成促進条件を充たした希望のリストである実現リスト(Dream come true list)を保持する。実現リストDB338は、所定の達成促進条件を充たした希望の対象配信者IDと、当該希望の要求者IDと、当該希望の内容と、当該希望への賛同数と、当該希望に賛同の意を示した視聴者の視聴者IDである賛同者IDと、当該希望が実現されたか否かを示す実現済みフラグと、を対応付けて保持する。
図10は、図3の賛同設定DB339の一例を示すデータ構造図である。賛同設定DB339は賛同の設定を保持する。本実施の形態では、視聴者により支払われる対価が多いほど賛同数が多くなるよう設定される。すなわち、同じ一人の視聴者による賛同であっても、支払われる対価によって賛同数が変動する。賛同設定DB339は、賛同のタイプごとに名称と、賛同を登録するために必要な対価ポイントと、賛同が登録されたときに加算される賛同数と、を対応付けて保持する。図10の例では、「Super vote」、「I like it vote」は対価の支払いを必要とする賛同であり、「Nice vote」は対価の支払いを必要としない賛同である。
図3に戻り、配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、配信者のユーザ端末20からライブ配信を開始する旨の通知を受けると、当該ライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、をストリームDB314に登録する。配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、アクティブユーザのユーザ端末の配信外通信部404からライブ配信に関する情報の提供要求を受けると、ストリームDB314を参照して現在視聴可能なライブ配信のリストを生成する。配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、生成されたリストを要求元のユーザ端末に送信する。要求元のユーザ端末の配信外UI制御部402は、受信したリストに基づいてライブ配信選択画面を生成し、ユーザ端末のディスプレイに表示させる。
ユーザ端末の配信外UI制御部402は、ライブ配信選択画面におけるアクティブユーザによるライブ配信の選択を受け付けると、選択されたライブ配信のストリームIDを含む配信要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。配信情報提供部302は、受信した配信要求に含まれるストリームIDにより特定されるライブ配信の、要求元のユーザ端末への提供を開始する。配信情報提供部302は、当該ストリームIDの視聴者IDに要求元のユーザ端末のアクティブユーザのユーザIDが含まれるようにストリームDB314を更新する。これにより、アクティブユーザは選択されたライブ配信の視聴者となる。
中継部304は、配信情報提供部302によって開始されたライブ配信において、配信者のユーザ端末20から視聴者のユーザ端末30への動画データの伝送を中継する。中継部304は、ライブ配信中すなわち動画データの再生中における視聴者によるユーザ入力を示す信号を視聴側通信部204から受信する。ユーザ入力を示す信号は、ユーザ端末30のディスプレイに表示されたオブジェクトの指定を示すオブジェクト指定信号であってもよく、当該オブジェクト指定信号は、視聴者の視聴者IDと、視聴者が視聴しているライブ配信を行っている配信者の配信者IDと、オブジェクトを特定するオブジェクトIDと、を含む。オブジェクトがギフトアイコンである場合、オブジェクトIDはギフトIDとなる。その場合のオブジェクト指定信号は、視聴者による配信者に対するギフトの使用を示すギフト使用信号となる。同様に、中継部304は、動画データの再生中における配信者によるユーザ入力を示す信号、例えばオブジェクト指定信号をユーザ端末20の配信部100の配信側通信部110から受信する。
ギフト処理部308は、ギフト使用信号に含まれるギフトIDで特定されるギフトの付与報酬に応じて配信者の報酬を増加させるようにユーザDB318を更新する。ギフト処理部308は、ギフトDB320を参照し、受信したギフト使用信号に含まれるギフトIDに対応する付与報酬を特定する。ギフト処理部308は、ギフト使用信号に含まれる配信者IDに対応する報酬に、特定された付与報酬を加えるようユーザDB318を更新する。
支払い処理部310は、ギフト使用信号の受信に応じて、視聴者によるギフトの対価の支払いを処理する。支払い処理部310は、ギフトDB320を参照し、ギフト使用信号に含まれるギフトIDで特定されるギフトの対価ポイントを特定する。支払い処理部310は、ギフト使用信号に含まれる視聴者IDで特定される視聴者のポイントから特定された対価ポイントを差し引くようユーザDB318を更新する。
希望受付部322は、視聴者によるユーザ端末30への入力内容であって当該視聴者が参加しているライブ配信の配信者に関連付けられた入力内容を、当該配信者への希望として、当該ユーザ端末30からネットワークNWを介して受け付ける。入力内容は例えばテキストや、複数の選択肢のなかから選択されたひとつの選択肢であってもよい。希望受付部322は、視聴者による対価の支払いまたは支払いの承諾を条件として、入力内容を希望として受け付ける。
より具体的には、希望受付部322は、ライブ配信中にネットワークNWを介して視聴者のユーザ端末30から希望登録要求を受信する。希望登録要求は、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、要求元のユーザ端末30の視聴者の視聴者IDと、視聴者による対価の支払いの承諾を示す情報と、ユーザ端末30において入力された希望の内容を示すテキストと、を含む。
希望登録部324は、希望受付部322によって受け付けられた希望を、当該希望の対象となっている配信者に関連付けられたウィッシュリストに登録する。より具体的には、希望登録部324は、希望受付部322によって受信された希望登録要求に含まれる配信者ID、視聴者ID、テキストをそれぞれ対象配信者ID、要求者ID、希望内容としてウィッシュリストDB336に登録する。
賛同受付部326は、配信者のウィッシュリストに登録されている希望に対する賛同を、当該配信者のライブ配信に参加している視聴者からネットワークNWを介して受け付ける。賛同受付部326は、視聴者による対価の支払いまたは支払いの承諾を条件として、希望に対する賛同を当該視聴者から受け付ける。賛同受付部326は、視聴者から賛同を受け付ける際に、賛同の対象となっている希望に既に賛同した他の視聴者の視聴者IDを提示する。
より具体的には、賛同受付部326は、ライブ配信中にネットワークNWを介して視聴者のユーザ端末30から賛同登録要求を受信する。賛同登録要求は、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、賛同の対象となる希望の内容と、賛同のタイプと、視聴者による対価の支払いの承諾を示す情報と、要求元のユーザ端末30の視聴者の視聴者IDと、を含む。
賛同登録部328は、賛同受付部326によって受け付けられた賛同をウィッシュリストDB336に登録する。より具体的には、賛同登録部328は賛同設定DB339を参照し、受信された賛同登録要求に含まれる賛同のタイプに対応する賛同数を特定する。賛同登録部328は、賛同受付部326によって受信された賛同登録要求に含まれる配信者IDおよび希望の内容に対応する賛同数に、特定された賛同数が加算されるようにウィッシュリストDB336を更新する。併せて賛同登録部328は、当該賛同登録要求に含まれる視聴者IDを賛同者IDに追加する。賛同者IDは、賛同のタイプごとに分類される。
シェア部330は、賛同受付部326が視聴者から賛同を受け付ける際に、希望への賛同を求めるための当該視聴者によるシェアを可能とする。シェアはライブ配信システム1により実現されるライブ配信プラットフォーム以外のシステムやサービス(例えば、ソーシャルネットワークサービスやメッセージングサービスやプッシュ通知サービス)に情報を提供することにより実現される。シェアを実現するための技術自体は公知であるから詳述しない。
実現促進部332は、ウィッシュリストDB336に保持されているウィッシュリストを、当該ウィッシュリストに対応する配信者に通知する。実現促進部332は、ウィッシュリストに登録されている希望に併せて、当該希望に対する賛同数を配信者に通知する。賛同数は希望に対する賛同の大きさを示す指標の一例である。他の実施の形態では、希望に対して支払われた対価の累計や、希望がシェアされた回数などを、賛同の大きさを示す指標として採用してもよい。
実現促進部332は、ウィッシュリストDB336に登録されている各希望について達成促進条件が充たされたか否かを判定する。達成促進条件は例えば賛同数がしきい値を上回ることである。実現促進部332は、達成促進条件が充たされたと判定された希望を実現リストDB338に登録する。実現促進部332は、ライブ配信中に、達成促進条件が充たされたと判定された希望を、当該ライブ配信の配信者および視聴者に通知する。
実現確認部334は、実現リストDB338に登録されている各希望について当該希望が実現されたか否かを判定する。実現確認部334は、ライブ配信中にネットワークNWを介して配信者のユーザ端末20から実現済登録要求を受信する。実現済登録要求は、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、実現済みとされた希望の内容と、を含む。実現確認部334は、受信された実現済登録要求に含まれる配信者IDおよび希望の内容に対応する実現済みフラグをNOからYESに変更するように実現リストDB338を更新する。併せて実現確認部334は、受信された実現済登録要求に含まれる配信者IDおよび希望の内容に対応する希望をウィッシュリストDB336から消去する。
以上の構成によるライブ配信システム1の動作を説明する。
図9は、ライブ配信システム1における一連の処理の流れを示すフローチャートである。配信情報提供部302は配信者のユーザ端末20からライブ配信を開始する旨の通知を受けると、ライブ配信の中継を開始する(S202)。視聴者は、上述の配信要求に係るプロセスにより、ステップS202で開始されたライブ配信に参加することができる。
希望受付部322は、ステップS202で開始されたライブ配信を視聴中の視聴者から、配信者に対する希望を受け付ける(S204)。希望受付部322は、ネットワークNWを介して視聴者のユーザ端末の視聴側通信部204から希望登録要求を受信する。支払い処理部310は、希望受け付けの対価の支払い処理を行う(S206)。支払い処理部310は、希望登録要求の受信に応じて、要求元の視聴者による対価の支払いを処理する。支払い処理部310は、希望登録要求に含まれる視聴者IDで特定される視聴者のポイントから希望登録の対価ポイントを差し引くようユーザDB318を更新する。
希望登録部324は、ステップS206で対価の支払いが完了すると、受け付けた希望をウィッシュリストDB336に登録する(S208)。
賛同受付部326は、ステップS202で開始されたライブ配信を視聴中の他の視聴者から、ステップS208で登録された希望に対する賛同を受け付ける(S210)。賛同受付部326は、ネットワークNWを介して他の視聴者のユーザ端末の視聴側通信部204から賛同登録要求を受信する。支払い処理部310は、賛同受け付けの対価の支払い処理を行う(S212)。支払い処理部310は、賛同登録要求の受信に応じて、要求元の他の視聴者による対価の支払いを処理する。支払い処理部310は賛同設定DB339を参照し、受信された賛同登録要求に含まれる賛同のタイプに対応する対価ポイントを特定する。支払い処理部310は、賛同登録要求に含まれる視聴者IDで特定される視聴者のポイントから特定された対価ポイントを差し引くようユーザDB318を更新する。賛同受け付けの対価が無料のタイプの賛同の場合、ステップS212はスキップされる。
賛同登録部328は、ステップS212で対価の支払い処理が完了すると、対価に応じた数の賛同が加算されるようにウィッシュリストDB336を更新する(S214)。
実現促進部332は、ステップS214で賛同数が更新された希望について、更新後の賛同数がしきい値を上回ったか否かを判定する(S216)。更新後の賛同数がしきい値以下の場合(S216のN)、処理はステップS210に戻る。更新後の賛同数がしきい値を上回る場合(S216のY)、実現促進部332は、ステップS214で賛同数が更新された希望を実現リストDB338に登録する(S218)。しきい値は例えば20、50、100などであってもよく、管理者により適宜定められてもよい。
実現促進部332は、ステップS214で賛同数が更新された希望への賛同が多いことを、ステップS202で開始されたライブ配信のライブ配信ルーム画面において配信者および視聴者に通知する(S220)。ライブ配信の配信者は、当該通知を見ることで、ステップS214で賛同数が更新された希望への賛同が多いことを知る。配信者は当該希望を実現する(S222)。実現確認部334は、配信者から、ステップS220で通知された希望が実現されたことの報告を受け付ける(S224)。実現確認部334は、実現された希望を消去するようウィッシュリストDB336を更新すると共に、当該希望が実現済みとなったことを示すよう実現リストDB338を更新する(S226)。
中継部304は、配信者のユーザ端末20からライブ配信を終了する旨の通知を受けると、ライブ配信の中継を停止することでライブ配信を終了する(S228)。実現確認部334は、終了したライブ配信に係るウィッシュリストをウィッシュリストDB336から消去する。実現確認部334は、終了したライブ配信に係る希望を実現リストDB338から消去する。すなわち、本実施の形態では、希望の提出および賛同の登録はライブ配信内でのみ有効に行われる。すなわち、ウィッシュリストには時間の制限があり、ライブ配信の終了に併せてウィッシュリストも消去される。
図11は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面608の代表画面図である。ライブ配信ルーム画面608は、配信者のユーザ端末20で生成された動画像をリアルタイムで表示する。ライブ配信ルーム画面608は、サーバ10から受信した動画データを再生することにより得られる配信者の動画像610と、視聴者によるギフトの使用を可能とするギフトオブジェクト612と、コメント入力領域616と、コメント表示領域618と、ウィッシュリストオブジェクト620と、実現リストオブジェクト622と、希望提出オブジェクト624と、を有する。視聴側UI制御部202は、動画データを再生することにより得られる動画像610に、他のオブジェクト、すなわちギフトオブジェクト612、コメント入力領域616、コメント表示領域618、ウィッシュリストオブジェクト620、実現リストオブジェクト622、希望提出オブジェクト624を重畳表示することによりライブ配信ルーム画面608を生成する。
コメント表示領域618は、ライブ配信ルーム画面608を表示しているユーザ端末30の視聴者により入力されたコメントと、他の視聴者により入力されたコメントと、配信者により入力されたコメントと、システムからの通知と、を含みうる。システムからの通知は、実現促進部332により生成される、達成促進条件が充たされたと判定された希望に関する情報を含む。図11の例では、「A Funny dance」という希望への賛同数がしきい値を超えたので、当該希望への賛同が多く集まっていることを示すテキスト619がシステムからのコメントとしてコメント表示領域618に表示されている。視聴側UI制御部202はサーバ10から受信した他の視聴者や配信者のコメントおよびシステムからの通知を含むコメント表示領域618を生成し、生成されたコメント表示領域618をライブ配信ルーム画面608に含める。
コメント入力領域616は視聴者によるコメントの入力を受け付ける。視聴側通信部204は、コメント入力領域616に入力されたコメントを含むコメント入力信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。併せて視聴側UI制御部202は、コメント入力領域616に入力されたコメントを表示するようにコメント表示領域618を更新する。
図12は、配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面650の代表画面図である。ライブ配信ルーム画面650は、配信者のユーザ端末20で生成された動画データを再生することにより得られる配信者の動画像652と、コメント表示領域618に対応するコメント表示領域654と、コメント入力領域616に対応するコメント入力領域656と、ウィッシュリストオブジェクト658と、実現リストオブジェクト660と、を有する。
動画像652は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面608の動画像610と実質的に同じである。コメント表示領域654は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面608のコメント表示領域618と実質的に同じである。
図11の希望提出オブジェクト624へのタップが検出されると、ユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、視聴中のライブ配信の配信者に対する希望の入力を受け付けるための希望入力画面626を生成し、ユーザ端末30のディスプレイに表示させる。図13は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される希望入力画面626の代表画面図である。希望入力画面626は、視聴者によるテキスト入力を受け付ける入力領域628と、提出ボタン630と、希望提出の対価の額を示すテキスト632と、を有する。
視聴者は入力領域628に配信者への希望をテキストで入力し、提出ボタン630をタップする。視聴側UI制御部202は、提出ボタン630へのタップが検出されると、入力領域628に入力されたテキストを希望の内容を示すテキストとして含む希望登録要求を生成する。視聴側UI制御部202は、提出ボタン630へのタップが検出されると、それを、視聴者による対価の支払いの承諾として受け付ける。視聴側通信部204は生成された希望登録要求をサーバ10に送信する。サーバ10における希望登録要求の処理は上述のとおりである。
図11のウィッシュリストオブジェクト620へのタップが検出されると、ユーザ端末30の視聴側通信部204は、視聴中のライブ配信の配信者の配信者IDを含むウィッシュリスト情報要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10の実現促進部332は、ウィッシュリスト情報要求を受信すると、当該要求に含まれる配信者IDで特定される配信者に対するウィッシュリストをウィッシュリストDB336から読み出す。具体的には実現促進部332は、受信したウィッシュリスト情報要求に含まれる配信者IDと合致する対象配信者IDを有する希望の要求者ID、希望内容、賛同数、各タイプの賛同者IDをウィッシュリストDB336から読み出してリスト化することでウィッシュリストを取得する。実現促進部332は、取得したウィッシュリストを要求元のユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、受信したウィッシュリストの内容を提示するためのウィッシュリスト概要画面634を生成し、ユーザ端末30のディスプレイに表示させる。
図14は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるウィッシュリスト概要画面634の代表画面図である。ウィッシュリスト概要画面634は、配信者に対する希望をリスト形式で表示するリスト表示領域636と、分布表示領域638と、しきい値表示領域640と、を有する。リスト表示領域636は、配信者に対する希望ごとに、希望の内容642とその希望に対する賛同数644とを対応付けて表示する。リスト表示領域636は、希望を賛同数644が多い順に上から表示する。分布表示領域638は賛同の分布を示す。しきい値表示領域640は、希望をウィッシュリストから実現リストに移すために必要な賛同数を示す。
視聴者は、図14のリスト表示領域636に表示されている希望を見て、興味のある希望があればその希望が表示されている領域をタップする。ユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、タップされた領域に対応する希望の詳細を表示する希望詳細画面670を生成し、ユーザ端末30のディスプレイに表示させる。
図15は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示される希望詳細画面670の代表画面図である。希望詳細画面670は、図14において視聴者によって指定された希望の詳細な内容を表示する詳細表示領域672と、当該希望を提出または要求した視聴者の視聴者ID(すなわち要求者ID)を示す要求者表示領域674と、当該希望に賛同した視聴者の視聴者ID(すなわち賛同者ID)を示す賛同者表示領域676と、希望詳細画面670を見ている視聴者から当該希望へのSuper voteを受け付けるための賛同ボタン678と、希望詳細画面670を見ている視聴者から当該希望へのI like it voteを受け付けるための賛同ボタン680と、希望詳細画面670を見ている視聴者から当該希望へのNice voteを受け付けるための賛同ボタン682と、希望詳細画面670を見ている視聴者が当該希望を他の者にシェアするためのシェアボタン684と、を有する。賛同者表示領域676は、賛同のタイプごとに賛同者IDを表示する。各賛同ボタン678、680、682は、対応する賛同を登録するために必要な対価の額を示す。ただし、賛同ボタン682に対応する賛同は無料なので、無料を示す「Free」の文字が表示される。
視聴者は詳細表示領域672に表示される希望の詳細を読む。視聴者は、賛同者表示領域676を見ることで、当該希望に賛同を示した他の視聴者を知る。視聴者は、これらの情報を総合的に判断し、自分も当該希望に賛同すると決定する。視聴者は、3つの賛同のタイプのなかからひとつを選択し、選択したタイプの賛同ボタンをタップする。視聴側UI制御部202は、賛同ボタンへのタップが検出されると、ライブ配信の配信者の配信者IDと、希望詳細画面670で詳細が表示されている希望の内容と、タップされた賛同ボタンに対応する賛同のタイプと、視聴者による対価の支払いの承諾を示す情報と、視聴者の視聴者IDと、を含む賛同登録要求を生成する。視聴側UI制御部202は、賛同ボタンへのタップが検出されると、それを、視聴者による対価の支払いの承諾として受け付ける。視聴側通信部204は生成された賛同登録要求をサーバ10に送信する。サーバ10における賛同登録要求の処理は上述のとおりである。
視聴者は、詳細表示領域672に表示される希望を他の者にシェアすると決定した場合、シェアボタン684をタップする。視聴側UI制御部202は、シェアボタン684へのタップが検出されると、視聴者からシェア対象の指定(例えば、シェア先のサービス)を受け付けるためのポップアップ(不図示)をディスプレイに表示させる。視聴側UI制御部202は、シェア対象の指定を受け付けると、ライブ配信の配信者の配信者IDと、希望詳細画面670で詳細が表示されている希望の内容と、指定されたシェア対象のサービスと、視聴者の視聴者IDと、を含むシェア要求を生成する。視聴側通信部204は、生成されたシェア要求をサーバ10に送信する。サーバ10のシェア部330は、受信したシェア要求に基づきシェアを実行する。
図12のウィッシュリストオブジェクト658へのタップが検出された場合に配信者のユーザ端末20およびサーバ10で行われる処理は、図11のウィッシュリストオブジェクト620へのタップが検出された場合に行われる上述の処理に準じる。特に、実現促進部332は、要求元の配信者に対するウィッシュリストを当該要求元の配信者のユーザ端末20に送信する。その結果、配信者は図14のウィッシュリスト概要画面634と同様のウィッシュリスト概要画面を見ることで、自分に対する希望のリストを確認することができる。また、配信者は図15の希望詳細画面670と同様の希望詳細画面を見ることで、希望の詳細と、当該希望の要求者と、当該希望への賛同者と、を確認することができる。なお、配信者に対して表示される希望詳細画面においては、図14の賛同ボタン678、680、682およびシェアボタン684は表示されない。
図12の実現リストオブジェクト660へのタップが検出されると、配信者のユーザ端末20の配信側UI制御部108は、当該配信者の配信者IDを含む実現リスト情報要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10の実現確認部334は、実現リスト情報要求を受信すると、当該要求に含まれる配信者IDで特定される配信者に対する実現リストを実現リストDB338から読み出す。具体的には実現確認部334は、受信した実現リスト情報要求に含まれる配信者IDと合致する対象配信者IDを有する希望の要求者ID、希望内容、賛同数、賛同者ID、実現済みフラグを実現リストDB338から読み出してリスト化することで実現リストを取得する。実現確認部334は、取得した実現リストを要求元のユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20の配信側UI制御部108は、受信した実現リストの内容を提示するための実現リスト表示画面688を生成し、ユーザ端末20のディスプレイに表示させる。
図16は、配信者のユーザ端末20のディスプレイに表示される実現リスト表示画面688の代表画面図である。実現リスト表示画面688は、配信者は実現リストに表示されている希望を実現する義務を負っていない旨を示すテキスト690と、受信した実現リストに登録されている希望のうちまだ実現されていない希望(実現済みフラグがNOの希望)をリスト形式で表示する実現待ち希望表示領域692と、受信した実現リストに登録されている希望のうち実現済みの希望(実現済みフラグがYESの希望)をリスト形式で表示する実現済み希望表示領域694と、を有する。実現待ち希望表示領域692は、まだ実現されていない希望ごとに、希望の内容698とその希望の実現完了申請を受け付けるための実現完了ボタン696と、を対応付けて表示する。
配信者は、実現待ち希望表示領域692に表示されている希望をライブ配信内で実現した場合、その希望に対応する実現完了ボタン696をタップする。ユーザ端末20の配信側UI制御部108は、ライブ配信の配信者の配信者IDと、タップされた実現完了ボタン696に対応する希望の内容と、を含む実現済登録要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10における実現済登録要求の処理は上述のとおりである。図11の実現リストオブジェクト622へのタップが検出された場合に視聴者のユーザ端末30およびサーバ10で行われる処理は、図12の実現リストオブジェクト660へのタップが検出された場合に行われる上述の処理に準じる。なお、視聴者に対して表示される実現リスト表示画面においては、図16の実現完了ボタン696は表示されない。
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
本実施の形態に係るライブ配信システム1によると、視聴者が配信者に対する希望を提出し、配信者は自分への希望がリスト化されたウィッシュリストを受け取る。これにより、配信者は自分の視聴者が何を望んでいるのかをより容易かつ正確に把握することができる。その結果、配信者はより視聴者に喜んでもらえるライブ配信を行うことができる。
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、視聴者は、ウィッシュリストにリストされている希望のなかから気に入った希望に賛同することができる。ウィッシュリストには、希望に対応付けて当該希望に対する賛同の大きさを示す指標(本例では賛同数)が含まれる。したがって、当該ウィッシュリストに触れた配信者は、自分への希望のなかでも多くの賛同を集めている希望を知ることができる。その結果、賛同の多い希望から実現することでライブ配信をより効率的に行うことができる。
ライブ配信において、多くの視聴者による賛同を集めた希望が配信者によって実現されることで、配信者と視聴者との対話を促進し、両者の満足度を向上させることができる。
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、視聴者は希望を提出するために対価を支払う必要がある。これにより、安易な希望が大量に提出される事態を抑制または回避することができる。
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、視聴者は自己の賛同の強さに応じた賛同のタイプを選択することができる。したがって、多くの対価を支払ってでも配信者に希望を叶えてほしいと思う視聴者の思いも、対価を払うほどではないけれど希望を叶えてくれると嬉しいと思う視聴者の思いも、反映できるライブ配信システム1が実現される。
以上、第1の実施の形態に係るライブ配信システム1の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解される。
本実施の形態では、ライブ配信中に希望および賛同を受け付ける場合を説明したが、これに限られず、例えばライブ配信の有無に関わらず希望や賛同を受け付けてウィッシュリストに登録してもよい。本変形例では、例えば配信者のプロファイル画面またはアーカイブに希望入力画面626への導線となる希望提出オブジェクトと、ウィッシュリスト概要画面634への導線となるウィッシュリストオブジェクトと、実現リスト表示画面688への導線となる実現リストオブジェクトと、を配置する。アクティブユーザまたは配信者は、当該プロファイル画面またはアーカイブから各オブジェクトをタップすることで各画面にアクセスすることができる。
本変形例では、実現促進部332は、配信者への希望に対応するライブ配信の予定が生成された場合、それに賛同したユーザに当該予定を通知する。実現促進部332は、希望に対する賛同数が更新された場合、更新後の賛同数がしきい値を上回ったか否かを判定する。更新後の賛同数がしきい値を上回った場合、実現促進部332は、賛同数が更新された希望を実現するためのライブ配信の配信予定を受け付ける画面(不図示)を配信者のユーザ端末20に表示させる。実現促進部332は当該画面を通じて配信者から、ライブ配信の配信予定を受け付ける。実現促進部332は、賛同数が更新された希望と、受け付けた配信予定と、を対応付けて実現リストDB338に登録する。実現促進部332は、賛同数が更新された希望の賛同者のユーザ端末に、配信予定を含む通知を送信する。
図17は、アクティブユーザのユーザ端末のディスプレイに表示される実現リスト表示画面700の代表画面図である。アクティブユーザが配信者のプロフィール画面やアーカイブに設けられた実現リストオブジェクトをタップすると、図16を参照して説明した処理と同様の処理により配信外UI制御部402は実現リスト表示画面700を生成し、ディスプレイに表示させる。実現リスト表示画面700は、テキスト690と同様のテキスト702と、受信した実現リストに登録されている希望のうちまだ実現されていない希望(実現済みフラグがNOの希望)をリスト形式で表示する実現待ち希望表示領域704と、受信した実現リストに登録されている希望のうち実現済みの希望(実現済みフラグがYESの希望)をリスト形式で表示する実現済み希望表示領域706と、を有する。実現待ち希望表示領域704は、まだ実現されていない希望ごとに、希望の内容および配信予定710と、リマインドボタン708と、を対応付けて表示する。アクティブユーザが非アクティブ状態のリマインドボタン708をタップすると、配信外UI制御部402はタップされたリマインドボタン708に対応する希望の配信予定をアクティブユーザのリマインドリストに登録する。配信外UI制御部402は、タップされたリマインドボタン708を非アクティブ状態からアクティブ状態に遷移させる。配信外UI制御部402は、リマインドリストに登録されている配信予定が近づくとアクティブユーザに通知する。リマインドの技術は公知であるから本明細書では詳述しない。
本実施の形態において、配信者がウィッシュリストまたは実現リストに登録されている希望を実現した場合、当該希望の提出に要した対価および/または当該希望への賛同の登録に要した対価に応じた報酬を当該配信者に付与してもよい。例えば、希望受付部322は、受け付けた希望と、希望提出の対価に応じた報酬と、を対応付けてウィッシュリストDB336に登録する。賛同受付部326も同様に賛同の対価に応じた報酬をウィッシュリストDB336に登録する。実現確認部334は、希望の実現を確認すると、当該希望に対応付けられた報酬が配信者の報酬に追加されるようユーザDB318を更新する。この場合、配信者の自己申告によらない希望の実現の確認がなされてもよい。例えば、所定数以上の視聴者によって希望の実現が確認された場合に当該希望の実現が承認され、登録されてもよい。
本実施の形態では、視聴者による対価の支払いの承諾を条件として希望を受け付ける場合を説明したが、これに限られず、例えば視聴者による対価の支払いを条件として希望を受け付けるよう構成してもよい。対価の支払いを条件とする場合、例えばまず必要な対価の支払い処理を実行し、その後に希望を示すテキストを受け付けるよう構成してもよい。賛同の対価についても同様である。
本実施の形態では、支払う対価の異なる3つのタイプの賛同を設ける場合を説明したが、これに限られず、例えば無料の賛同のみを設けてもよい。この場合、全ての視聴者が平等な一票を有することとなる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るライブ配信システムでは、配信者がライブ配信を行わない期間が所定期間を超えると、当該配信者のプロフィール画面において、配信者に対するライブ配信の実施の求め(以下、配信実施希望という)をアクティブユーザから受け付けるための配信実施希望オブジェクトの表示が開始される。当該配信者によるライブ配信を望むアクティブユーザ(例えば、過去に当該配信者のライブ配信を継続視聴していた視聴者)は、当該配信者のプロフィール画面を閲覧し、配信実施希望オブジェクトをタップする。配信実施希望オブジェクトがタップされると、サーバは当該配信者に配信実施希望があった旨の通知を行う。これにより、アクティブユーザはオブジェクトをタップするという少ない手間で配信者に配信実施希望を伝えることができる。配信者は配信実施希望があった旨の通知を受け取ることでライブ配信を実施するモチベーションを得ることができる。
なお、本実施の形態の説明では、過去にライブ配信を行ったが現在はライブ配信を行っていないユーザも「配信者」と称する。
図18は、第2の実施の形態に係るサーバ50の機能および構成を示すブロック図である。サーバ50は、配信情報提供部302と、中継部304と、ギフト処理部308と、支払い処理部310と、配信希望受付部502と、配信希望登録部504と、配信希望通知部506と、配信開始通知部508と、ストリームDB314と、ユーザDB318と、ギフトDB320と、配信希望DB510と、を備える。
図19は、図18の配信希望DB510の一例を示すデータ構造図である。配信希望DB510は、アクティブユーザから受け付けた配信実施希望の情報を保持する。配信希望DB510は、ライブ配信の実施を求められている配信者の配信者IDである対象配信者IDと、当該配信者によるライブ配信の実施を希望するアクティブユーザの総数である希望者総数と、当該アクティブユーザのユーザIDである配信希望者IDと、カムバックギフトの合計と、を対応付けて保持する。カムバックギフトは、アクティブユーザが対価を支払って配信実施希望を提出する場合の当該対価に対応する報酬である。配信者はライブ配信の実施を条件としてカムバックギフトの付与を受けることができる。
図18に戻り、配信希望受付部502は、アクティブユーザのユーザ端末のディスプレイに表示される配信実施希望オブジェクトであって、ライブ配信の配信者に関連付けられた配信実施希望オブジェクトが指定された場合、当該指定を、当該配信者に対する配信実施希望として受け付ける。
配信実施希望オブジェクトはアクティブユーザが閲覧可能な画面であって特定の配信者に関連付けられている画面、、例えば配信者のプロフィール画面やアーカイブ選択画面、に設けられてもよい。以下、配信者のプロフィール画面に配信実施希望オブジェクトが設置される場合を説明する。
配信実施希望オブジェクトは、配信者がライブ配信を行なっていない期間の長さがしきい値を超えると当該配信者のプロフィール画面に表示される。言い換えると、配信者のプロフィール画面は、当該配信者がライブ配信を行なっていない期間の長さがしきい値を超えると配信実施希望オブジェクトの表示を開始する。配信実施希望オブジェクトは、配信者の前回の配信から所定の期間内に表示される当該配信者のプロフィール画面には表示されない。
アクティブユーザは所望の配信者のプロフィール画面の表示をユーザ端末に要求する。アクティブユーザのユーザ端末の配信外通信部404は、アクティブユーザにより指定された配信者の配信者IDを含むプロフィール情報要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ50に送信する。配信希望受付部502は、受信されたプロフィール情報要求に含まれる配信者IDで特定される配信者のプロフィール情報を不図示の保持部から取得する。配信希望受付部502は、ユーザDB318を参照し、当該配信者の前回のライブ配信の配信日時を取得する。配信希望受付部502は、取得された配信日時から現在までの期間の長さがしきい値(例えば、一週間や一ヶ月)を上回るか否かを判定する。配信希望受付部502は、上回ると判定された場合、オブジェクトフラグをオンに設定した上で当該オブジェクトフラグをプロフィール情報に含める。配信希望受付部502は、そうでなければオブジェクトフラグをオフに設定する。配信希望受付部502は、オブジェクトフラグを含むプロフィール情報を、要求元のユーザ端末にネットワークNWを介して送信する。ユーザ端末の配信外UI制御部402は、受信したプロフィール情報に基づきプロフィール画面を生成し、ディスプレイに表示させる。その際、配信外UI制御部402は、プロフィール情報に含まれるオブジェクトフラグがオンに設定されていると、プロフィール画面に配信実施希望オブジェクトを含める。オブジェクトフラグがオフに設定されている場合は配信実施希望オブジェクトは表示されない。
配信外通信部404は、配信者のプロフィール画面に表示された配信実施希望オブジェクトへのタップを検出すると、当該配信者の配信者IDとタップしたアクティブユーザのユーザIDとを含む配信実施希望登録要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ50に送信する。配信希望受付部502は、配信実施希望登録要求を受信すると、当該要求に含まれる配信者IDで特定される配信者のプロフィール画面において配信実施希望オブジェクトが指定されたと認識する。配信希望受付部502は、当該指定を、当該配信者に対する配信実施希望として受け付ける。
配信希望登録部504は、配信希望受付部502によって受け付けられた配信実施希望を配信希望DB510に登録する。より具体的には、配信希望登録部504は、配信希望受付部502によって受信された配信実施希望登録要求に含まれる配信者IDが既に配信希望DB510の対象配信者IDに登録されているか否かを判定する。登録されている場合すなわち配信実施希望登録要求に含まれる配信者IDに一致する対象配信者IDが既に存在する場合、配信希望登録部504は当該対象配信者IDに対応する希望者総数に1を加算し、併せて対応する配信希望者IDに配信実施希望登録要求に含まれるユーザIDを追加する。登録されていない場合すなわち配信実施希望登録要求に含まれる配信者IDに一致する対象配信者IDがない場合、配信希望登録部504は配信希望DB510に新たなエントリを生成する。配信希望登録部504は当該エントリの対象配信者IDに配信実施希望登録要求に含まれる配信者IDを登録し、当該エントリの希望者総数に1を登録し、当該エントリの配信希望者IDに配信実施希望登録要求に含まれるユーザIDを登録する。
本実施の形態では無料の(対価を要しない)配信実施希望と有料の(対価を要する)配信実施希望とを設ける。有料の配信実施希望の場合、配信希望受付部502は、アクティブユーザによる対価の支払いまたは支払いの承諾を条件として、配信者に対する配信実施希望を受け付ける。より具体的には、アクティブユーザが配信者のプロフィール画面において有料の配信実施希望に対応する配信実施希望オブジェクトをタップした場合、配信外UI制御部402は、配信実施希望オブジェクトへのタップを、アクティブユーザによる対価の支払いの承諾として受け付ける。配信外通信部404は、アクティブユーザによる対価の支払いの承諾を示す情報を配信実施希望登録要求に含める。支払い処理部310は、配信実施希望登録要求を受信すると、アクティブユーザによる対価の支払い処理を行う。配信希望登録部504は、対価に対応する報酬を配信希望DB510のカムバックギフトの合計に加算または新規登録する。対価と報酬との関係はライブ配信プラットフォームの管理者により適宜設定されてもよい。
配信希望通知部506は、配信者に対する配信実施希望を受け付けた場合、当該配信者に、配信実施希望があった旨を通知する。併せて配信希望通知部506は、当該配信者に対する配信実施希望の希望者総数および/またはカムバックギフトの合計を通知する。希望者総数は、対象配信者に対する配信実施希望の大きさを示す指標の一例である。カムバックギフトの合計は、対象配信者に対する配信実施希望の大きさを示す指標の他の例である。配信希望通知部506は、配信希望DB510に登録されている対象配信者について、希望者総数がしきい値を超えると、当該対象配信者に対して配信実施希望があった旨の通知(以下、配信希望通知という)を行う。配信希望通知部506は、配信実施希望があった旨を示すテキストおよび希望者総数を含む通知を、対象配信者のユーザ端末に送信することで配信希望通知を行う。
配信開始通知部508は、配信希望DB510に登録されている対象配信者がライブ配信を開始した場合、またはライブ配信の実施の予約を行った場合、当該対象配信者に対応付けて配信希望DB510に登録されている配信希望者に通知を行う。配信開始通知部508は、配信情報提供部302がライブ配信の開始を受け付けると、当該ライブ配信の配信者が配信希望DB510の対象配信者に登録されているか否かを判定する。配信開始通知部508は、登録されている場合、その対象配信者に対応付けて保持されている配信希望者を特定する。配信開始通知部508は、特定された配信希望者のユーザ端末に、対象配信者のライブ配信が開始された旨を示すテキストを含む通知を送信する。登録されていない場合、配信開始通知部508は通知を行わない。配信者によるライブ配信の実施の予約が受け付けられた場合、配信開始通知部508は同様の処理により対応する配信希望者に通知を行う。配信開始通知部508は、配信希望DB510に登録されている対象配信者がライブ配信を開始した場合、当該対象配信者に係るエントリを配信希望DB510から削除する。
配信開始通知部508は、配信希望DB510に登録されている対象配信者によるライブ配信の実施を条件として、カムバックギフトの合計を当該対象配信者に付与するための処理を行う。配信開始通知部508は、対象配信者の配信者IDに対応する報酬に、カムバックギフトの合計を加えるようユーザDB318を更新する。
図20は、ライブ配信システム1における配信実施希望に係る処理の流れを示すフローチャートである。配信希望受付部502は、アクティブユーザから、配信者に対する配信実施希望を受け付ける(S240)。配信希望受付部502は、アクティブユーザのユーザ端末からネットワークNWを介して配信実施希望登録要求を受信する。
支払い処理部310は、配信実施希望が有料の場合、配信実施希望受け付けの対価の支払い処理を行う(S242)。配信実施希望が無料の場合、ステップS242はスキップされる。支払い処理部310は、配信実施希望登録要求の受信に応じて、要求元のアクティブユーザによる対価の支払いを処理する。支払い処理部310は、配信実施希望登録要求に含まれるユーザIDで特定されるアクティブユーザのポイントから、配信実施希望の対価ポイントを差し引くようユーザDB318を更新する。
配信希望登録部504は、ステップS242で対価の支払い処理が完了すると、ステップS240で受け付けた配信実施希望を配信希望DB510に登録する(S244)。ステップS244では希望者総数、配信希望者IDが更新され、有料の配信実施希望の場合はさらにカムバックギフトの合計が更新される。
配信希望通知部506は、ステップS244で希望者総数が更新された対象配信者について、更新後の希望者総数がしきい値(例えば、10や30)を上回ったか否かを判定する(S246)。更新後の希望者総数がしきい値を上回る場合(S246のY)、配信希望通知部506は、ステップS244で希望者総数が更新された対象配信者のユーザ端末に、配信希望通知を送信する(S250)。
更新後の希望者総数がしきい値以下の場合(S246のN)、配信希望通知部506は、ステップS244でカムバックギフトの合計が更新された対象配信者について、更新後のカムバックギフトの合計がしきい値(例えば、1000や10000)を上回ったか否かを判定する(S248)。更新後のカムバックギフトの合計がしきい値以下の場合(S248のN)、配信希望受付部502は新たな配信実施希望を待ち受ける状態となり、処理はステップS240に戻る。無料の配信実施希望の場合も同様に処理はステップS240に戻る。更新後のカムバックギフトの合計がしきい値を上回る場合(S248のY)、処理はステップS250に進む。
図21は、アクティブユーザのユーザ端末のディスプレイに表示されるプロフィール画面720の代表画面図である。プロフィール画面720は、プロフィールの表示対象となっている配信者の配信者ID722と、当該配信者のサムネイル724と、当該配信者のライブ配信プラットフォームにおけるステータス726と、無料配信実施希望ボタン728と、有料配信実施希望ボタン730と、現在までに当該配信者に対して配信実施希望を提出したユーザの総数すなわち希望者総数を含むテキスト732と、を有する。無料配信実施希望ボタン728および有料配信実施希望ボタン730は配信実施希望オブジェクトの例である。有料配信実施希望ボタン730は配信実施希望の対価の額の表示を含む。
配信外通信部404は、無料の配信実施希望に対応する無料配信実施希望ボタン728へのタップを検出すると、プロフィールの表示対象となっている配信者の配信者IDとタップしたアクティブユーザのユーザIDとを含む配信実施希望登録要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ50に送信する。配信外通信部404は、有料の配信実施希望に対応する有料配信実施希望ボタン730へのタップを検出すると、プロフィールの表示対象となっている配信者の配信者IDとタップしたアクティブユーザのユーザIDと当該アクティブユーザによる対価の支払いの承諾を示す情報とを含む配信実施希望登録要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ50に送信する。
図22は、配信者のユーザ端末のディスプレイに表示される通知画面734の代表画面図である。通知画面734は、希望者総数がしきい値を上回った場合に配信希望通知部506により送信される第1配信希望通知736と、カムバックギフトの合計がしきい値を上回った場合に配信希望通知部506により送信される第2配信希望通知738と、を含む。配信者のユーザ端末の配信外UI制御部402は、ネットワークNWを介して受信した第1配信希望通知736および/または第2配信希望通知738を含む通知画面734を生成してディスプレイに表示させる。
第1配信希望通知736は、図20のステップS246で希望者総数がしきい値を上回った場合にステップS250で送信される配信希望通知に対応する。第1配信希望通知736は、現在までに配信者に対して配信実施希望を提出したユーザの総数742すなわち希望者総数と、代表的な配信希望者の配信希望者ID740と、を含む。第2配信希望通知738は、図20のステップS248でカムバックギフトの合計がしきい値を上回った場合にステップS250で送信される配信希望通知に対応する。第2配信希望通知738は、現在のカムバックギフトの合計744を含む。
配信外通信部404は、第1配信希望通知736または第2配信希望通知738へのタップを検出すると、ライブ配信を開始する旨の通知を生成し、ネットワークNWを介してサーバ50に送信する。
図23は、配信者のユーザ端末のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面746の代表画面図である。第1配信希望通知736や第2配信希望通知738を受けた配信者がライブ配信を開始すると、当該配信者のユーザ端末のディスプレイにライブ配信ルーム画面746が表示される。ライブ配信ルーム画面746の構成は図12のライブ配信ルーム画面650の構成と以下の点を除き同様である。ライブ配信ルーム画面746は、配信者がライブ配信を再開したことにより当該配信者に付与されたカムバックギフトの合計を含むギフト取得通知748を有する。
本実施の形態に係るライブ配信システム1によると、アクティブユーザは対象の配信者のプロフィール画面において配信実施希望オブジェクトを指定するという簡単な操作で、当該配信者に対する配信実施希望を提出することができる。加えて、配信者はアクティブユーザから配信希望通知を受けることでライブ配信を行うモチベーションを得ることができる。
本発明者等は、ライブ配信プラットフォームの運営に係る経験から、ライブ配信をいったん止めた配信者が再びライブ配信を始める理由のひとつに、元の視聴者から配信を再開してほしいと言われたことがあることを見出した。ダイレクトメッセージなどのコミュニケーションツールを用いて元の視聴者が配信者に希望を伝えるという方法もあるが、多数の視聴者とそれぞれ濃いコミュニケーションをとることは配信者に大きな負担を与えうる。そこで、本実施の形態では、元の視聴者や他のアクティブユーザの声を簡単に配信者に届ける機能を、配信実施希望オブジェクトにより実現する。これにより、配信者の負担を抑えつつ、より多くの視聴者/アクティブユーザの配信実施希望を配信者に伝えることができる。その結果、配信者のライブ配信離脱を低減または防止して、ライブ配信への復帰へと誘導することができる。
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、配信者に対するライブ配信の実施の求めの大きさを示す指標を配信者に通知する。したがって、配信者は求めの大きさの程度に応じてライブ配信を再開するか否かを決めることができる。
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、配信実施希望オブジェクトは配信者がライブ配信を行なっていない期間の長さがしきい値を超えると表示される。したがって、比較的長期間ライブ配信を止めていた配信者をターゲットとした配信実施希望の通知を実現することができる。さらに、このようなしきい値を設けることで、継続してライブ配信を行っているにもかかわらず多数の配信希望通知を受けてしまうといったトラブルを防ぐことができる。これらの結果、継続してライブ配信を行っている配信者への悪影響を低減または除去しつつ、比較的長期間ライブ配信を止めている配信者のライブ配信への復帰を促すことができる。
また、本実施の形態に係るライブ配信システム1では、アクティブユーザは有料の配信実施希望を提出することができ、配信者はライブ配信を再開することで当該希望の対価に応じたカムバックギフトを受け取ることができる。これにより、ライブ配信の再開を強く希望するアクティブユーザはその希望の大きさを対価の支払いという形で示すことができる。カムバックギフトの存在は、対象の配信者がライブ配信を再開する追加的なモチベーションとなるので、ライブ配信への復帰がより促進される。
以上、第2の実施の形態に係るライブ配信システムの構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解される。
本実施の形態では、希望者総数がしきい値を上回った場合、または、カムバックギフトの合計がしきい値を上回った場合に配信希望通知を配信者に送信する場合を説明したが、これに限られない。例えば、希望者総数にしきい値を設けることなく、配信実施希望を受け付けるたびに配信希望通知を送信するよう構成してもよい。あるいはまた、希望者総数にしきい値を設ける一方、有料の配信実施希望を受け付けるたびに配信希望通知を送信するよう構成してもよい。この際、有料の配信実施希望を提出したアクティブユーザのユーザIDを配信希望通知に表示してもよい。この場合、無料の配信実施希望が提出された場合は希望者総数がしきい値を上回ることを条件として配信希望通知がなされる一方、有料の配信実施希望が提出された場合はその都度配信希望通知がなされる。これにより、有料と無料との効果の差を出すことができる。あるいはまた、複数の異なるしきい値を設けてもよい。例えば、希望者総数のしきい値として100、300、1000の3つを設けてもよい。この場合、希望者総数が増えるにつれて合計3回の配信希望通知がなされる。
本実施の形態では、配信実施希望の受け付けをトリガとして配信希望通知を送信する場合を説明したが、これに限られず、例えば配信希望通知部506は一時間ごと、毎日など周期的に配信希望DB510を参照し、条件を充たす対象配信者に配信希望通知を行ってもよい。
本実施の形態では、対象配信者がライブ配信を再開することを条件としてカムバックギフトの合計を当該対象配信者に付与する場合を説明したが、これに限られず、配信時間や視聴者数に応じて段階的にカムバックギフトの合計を付与してもよい。例えば、対象配信者がライブ配信を再開することでカムバックギフトの合計の5%を対象配信者に付与し、以降視聴者が一人増えるごとに3%を付与してもよい。あるいはまた、配信時間1分当たり所定量のギフトを、カムバックギフトの合計に到達するまで付与してもよい。この場合、対象配信者がライブ配信を再開してカムバックギフトの合計を回収し、その後すぐに当該ライブ配信を終了する、というような事態を抑制することができる。
本実施の形態では、第1配信希望通知736と第2配信希望通知738とを異なる通知としたが、これに限られず、両者をまとめてひとつの通知としてもよい。例えば、希望者総数とカムバックギフトの合計とを含む配信希望通知を提供してもよい。
第1および第2の実施の形態に係る技術的思想を、配信者の画像の代わりに配信者の動きと同期した動きをするアバターを用いるバーチャルライブ配信や、ライブコマースに適用してもよい。
図24を参照して、第1の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図24は、第1の実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図示された情報処理装置900は、例えば、第1の実施の形態におけるサーバ10およびユーザ端末20、30のそれぞれを実現しうる。第2の実施の形態に係るサーバ50およびユーザ端末も同様のハードウェア構成を有する。
情報処理装置900は、CPU901、ROM(Read Only Memory)902、およびRAM(Random Access Memory)903を含む。また、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インタフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。さらに、情報処理装置900は、カメラなどの撮像装置(不図示)を含む。また、情報処理装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM902、RAM903、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体923に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。例えば、CPU901は、第1の実施の形態におけるサーバ10およびユーザ端末20、30のそれぞれに含まれる各機能部の動作全般を制御する。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM902、およびRAM903は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置であってもよいし、マイクロフォンなどの音センサ、加速度センサ、傾きセンサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器927であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報または感知した物理量に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OELDなどのディスプレイ、スピーカおよびヘッドホンなどの音響出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音響などの音として出力したりする。
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
接続ポート925は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート925は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート925に外部接続機器927を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器927との間で各種のデータが交換されうる。
通信装置929は、例えば、ネットワークNWに接続するための通信デバイスなどで構成された通信インタフェースである。通信装置929は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置929は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置929に接続される通信ネットワークNWは、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。なお、通信装置929は、通信部としての機能を実現する。
カメラなどの撮像装置(不図示)は、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、および撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズなどの各種の部材を用いて実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像するものであってもよいし、または動画を撮像するものであってもよい。
本明細書において説明された処理手順、特にフロー図、フローチャートを用いて説明された処理手順においては、その処理手順を構成する工程(ステップ)の一部を省略すること、その処理手順を構成する工程として明示されていない工程を追加すること、及び/又は当該工程の順序を入れ替えることが可能であり、このような省略、追加、順序の変更がなされた処理手順も本開示の趣旨を逸脱しない限り本開示の範囲に含まれる。
サーバにより実現される機能の少なくとも一部は、サーバ以外の装置、例えばユーザ端末により実現されてもよい。ユーザ端末により実現される機能の少なくとも一部は、ユーザ端末以外の装置、例えば、サーバにより実現されてもよい。例えば、視聴者のユーザ端末で行われる動画データの画像への所定のフレーム画像の重畳は、サーバで行われてもよいし、配信者のユーザ端末で行われてもよい。