JP7284610B2 - 不織布シート及び不織布シートの製造方法 - Google Patents

不織布シート及び不織布シートの製造方法 Download PDF

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本発明は、不織布シート及び不織布シートの製造方法に関する。
樹脂繊維とパルプを含有するパルプ不織布は、吸収性が良いことから、ペーパータオルやワイプ等の製品に多く使用されている。このようなパルプ不織布は、樹脂繊維のウエブにパルプ繊維の層を形成し、これに水流を噴射して樹脂繊維とパルプ繊維を絡み合わせたシートを形成し、このシートを乾燥することで得られる。
また、パルプ不織布は、樹脂繊維からパルプが剥がれ易く、使用時に発塵する問題があるため、バインダーを塗布したり、バインダー繊維を配合する等の補強がなされている。また、従来のパルプ不織布では、シートの耐久性を高めるために、図8に示すように、樹脂繊維とパルプ繊維を絡み合わせたシートに、カレンダー加工やエンボス加工等の補強処理が施されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-044260号公報
しかしながら、バインダー処理やエンボス加工等がされたシートは、シートの耐久性が得られる一方で、シートの吸収性が低下する問題がある。
本発明の課題は、吸収性を維持しながら耐久性に優れる不織布シートを提供することである。
本発明に係る第1の態様は、樹脂繊維とパルプとを水流交絡により一体化させた、坪量が65g/m以上の不織布シートであって、前記樹脂繊維の繊維径が20μm以上30μm以下であり、前記樹脂繊維の含有量が21重量%以上40重量%以下であり、水溶性ポリマーを含有する、不織布シートを提供する。
本明細書において、不織布シートは、繊維を絡み合わせでシート状に形成したものを示す。坪量が65g/m以上の不織布シートは、不織布シートの中でも坪量(米坪)が比較的高い(高米坪の)不織布シートを示す。樹脂繊維は、樹脂を加工した繊維を示す。パルプは、木材から抽出した繊維を示す。水流交絡は、高圧の水流により繊維を絡み合わせる不織布の製法である。
本明細書において、繊維径とは、光学顕微鏡で写真撮影し、得られる写真において無作為に選んだ100個の繊維の最も太い部分の径を測定し、算術平均により求めた値(平均繊維径)を示す。また、樹脂繊維の含有量は、不織布シート中の含有量を重量百分率で示したものである。水溶性ポリマーとは、水に溶ける性質を有する高分子化合物を示す。
第1の態様では、繊維径が20μm以上30μm以下で含有量が21重量%以上40重量%以下となる樹脂繊維とパルプとを水流交絡によって一体化された不織布シートが水溶性ポリマーを含有することで、吸収性を低下させずに、耐久性に優れる高米坪の不織布シートを得ることができる。さらに、第1の態様では、エンボス加工等の補強処理が行われないため、不織布シートの吸収性を低下させず、しかも製品コストを低減することができる。
本発明に係る第2の態様は、前記不織布シート100重量%に対して前記水溶性ポリマーの含有量が0.01重量%以上0.5重量%以下である、不織布シートである。第2の態様では、不織布シート100重量%に対して0.01重量%以上0.5重量%以下の水溶性ポリマーを含有することで、吸収性を低下させずに、より耐久性に優れる、高米坪の不織布シートが得られる。
本発明に係る第3の態様は、樹脂繊維とパルプとが一体化された、坪量が65g/m以上の不織布シートの製造方法であって、樹脂繊維のウエブにパルプを積層して積層ウエブを形成するパルプ積層工程と、前記積層ウエブに水を噴射して含水シートを形成する水流交絡工程と、前記含水シートに水溶性ポリマーを塗布する水溶性ポリマー塗布工程と、前記含水シートを乾燥する乾燥工程とを有し、前記樹脂繊維の繊維径が20μm以上30μm以下であり、前記樹脂繊維の含有量が21重量%以上40重量%以下である、不織布シートの製造方法である。
本明細書において、ウエブは、繊維を積層してシート状に広げたものを示す。積層ウエブは、樹脂繊維のウエブにパルプの層が形成された状態またはパルプが堆積した状態を示す。含水シートは、水分を含んだ状態で樹脂繊維とパルプが絡み合ったシートを示す。乾燥は、加熱等により水分を蒸発させることを示す。
第3の態様では、不織布シートの製造方法において、繊維径が20μm以上30μm以下で含有量が21重量%以上40重量%以下となる樹脂繊維とパルプとを水流交絡によって絡ませて得られた含水シートに、水溶性ポリマーを塗布することで、吸収性を低下させずに、耐久性に優れる、高米坪の不織布シートを得ることができる。また、第3の態様では、エンボス加工等の補強処理が行われないため、不織布シートの吸収性を低下させずに、製造コストを低減することができる。
本発明に係る第4の態様は、前記不織布シート100重量%に対して前記水溶性ポリマーの含有量が0.01重量%以上0.5重量%以下である、不織布シートの製造方法である。
第4の態様では、水溶性ポリマー塗布工程において、不織布シート100重量%に対して水溶性ポリマーの含有量が0.01重量%以上0.5重量%以下となるように、水溶性ポリマーが含水シートに塗布される。そして、水溶性ポリマーが塗布された含水シートを乾燥工程で乾燥することにより、吸収性を低下させずに、より耐久性に優れる、高米坪の不織布シートが得られる。
本発明に係る第5の態様は、前記乾燥工程における乾燥温度が80℃以上110℃以下である、不織布シートの製造方法である。本明細書において、乾燥温度は、含水シートから水を蒸発させるために要する温度である。
第5の態様では、80℃以上110℃以下の乾燥温度で含水シートを乾燥することにより、吸収性を低下させずに、さらに耐久性に優れる、高米坪の不織布シートが得られる。
本発明の一態様によれば、吸収性を維持しながら耐久性に優れる不織布シートを提供することができる。
本発明の実施形態に係る不織布シートの製造工程を示すフローチャートである。 本実施形態に係る不織布シートを製造する装置の概略図である。 本実施形態に係る不織布シート(実施例1)に用いる樹脂繊維の顕微鏡写真である。 本実施形態に係る不織布シート(実施例2)に用いる樹脂繊維の顕微鏡写真である。 本実施形態に係る不織布シート(比較例1)に用いる樹脂繊維の顕微鏡写真である。 本実施形態に係る不織布シート(比較例2)に用いる樹脂繊維の顕微鏡写真である。 本実施形態に係る不織布シート(比較例3)に用いる樹脂繊維の顕微鏡写真である。 従来の不織布シートの製造工程を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本実施形態に係る不織布シートの製造方法について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る不織布シートの製造工程を示すフローチャートである。図2は、本実施形態に係る不織布シートを製造する装置の概略図である。なお、各図において共通する部分については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
本実施形態に係る不織布シートの製造方法は、樹脂繊維とパルプとを水流交絡により一体化させた、坪量が65g/m以上の不織布シートの製造方法である。この不織布シートの製造方法は、図1に示すように、樹脂投入工程S1、パルプ積層工程S2、水流交絡工程S3、水溶性ポリマー塗布工程S4、乾燥工程S5、及び巻取工程S6を含んで構成されている。なお、図1に示す不織布シートの製造方法は、本発明に係る不織布シートの製造方法の一例である。
また、本実施形態に係る不織布シートの製造方法は、例えば、図2に示す不織布シートを製造装置100によって実現することができる。図2に示す不織布シートを製造装置100は、フィーダー10、パルプ供給槽20、水噴射圧縮機30、ドレイン40、塗工機50、ドライヤー60、ワインダー70を含んで構成されている。ここでは、図2に示す製造装置100を用いて、図1に示す不織布シートの製造方法を具体的に説明する。
樹脂投入工程S1は、樹脂繊維を投入する工程である。具体的には、フィーダー10により巻回された樹脂繊維11のウエブFWがライン上に供給される(図2参照)。ここで、ウエブFWを構成する樹脂繊維11は、樹脂を加工した繊維を示す。また、樹脂繊維11のウエブFWは、繊維を積層してシート状に広げたものである。
樹脂繊維11を構成する樹脂の成分は、特に限定されないが、例えば、熱可塑性樹脂が好ましく、中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミドがより好ましく、ポリプロピレンがさらに好ましい。
また、樹脂繊維11を構成する樹脂の繊維径は、20μm以上30μm以下であり、好ましくは21μm以上27μm以下、より好ましくは22μm以上24μm以下である。ここで、繊維径とは、光学顕微鏡で写真撮影し、得られる写真において無作為に選んだ100個の繊維の最も太い部分の径を測定し、算術平均により求めた値(平均繊維径)を示す(図3、図4参照)。
樹脂繊維11は、含有量が好ましくは21重量%以上40重量%以下であり、より好ましくは22重量%以上30重量%以下、さらに好ましくは23重量%以上27重量%以下となるように、供給される。ここで、樹脂繊維11の含有量は、得られる不織布シート中の含有量を重量百分率で示したものである。
パルプ積層工程S2は、樹脂繊維11のウエブFWにパルプを積層して積層ウエブLWを形成する工程である。具体的には、パルプ供給槽20で貯留されたパルプ溶解液を供給して、樹脂繊維11のウエブFW上にパルプ層21を形成する(図2参照)。なお、パルプ積層工程S2は、本発明に係る不織布シートの製造方法に含まれるパルプ積層工程の一例である。
ここで、パルプは、木材から抽出した繊維を示す。また、積層ウエブLWは、樹脂繊維11のウエブFWにパルプ層21が形成された状態またはパルプが堆積した状態を示す。
パルプの組成は、特に限定されないが、例えば、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)やNUKP(針葉樹未晒しクラフトパルプ)などの針葉樹クラフトパルプと、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)やLUKP(広葉樹未晒しクラフトパルプ)などの広葉樹パルプとを適宜の比率で使用することができる。特に、針葉樹クラフトパルプを広葉樹クラフトパルプと比較してより多い組成のパルプ組成であることが好ましい。
針葉樹クラフトパルプと広葉樹クラフトパルプの比は、好ましくは50:50~100:0であり、より好ましくはNBKP100%である。また、パルプの配合量は、特に限定されないが、例えば、好ましくは50重量%以上80重量%以下、より好ましくは55重量%以上75重量%以下、さらに好ましくは60重量%以上74重量%以下である。
水流交絡工程S3は、積層ウエブLWに水を噴射して樹脂繊維とパルプとを一体化する(水流交絡)させる工程である。なお、水流交絡工程S3は、本発明に係る不織布シートの製造方法に含まれる水流交絡工程の一例である。
ここで、水流交絡は、高圧の水流により繊維を絡み合わせる不織布の製法であり、その態様は任意である。本実施形態では、水噴射圧縮機30において、タンク31に貯留された水をタンク31の下方に設けられた噴射ノズル32により高圧の水流33にして積層ウエブLW上に噴射し、含水シートWSを形成する(図2参照)。なお、含水シートWSは、水分を含んだ状態で樹脂繊維とパルプが絡み合ったシートである。
水流交絡工程S3において、水流33の噴射圧は、特に限定されないが、好ましくは90kgf/cm 以上130kgf/cm 以下、より好ましくは100kgf/cm 以上120kgf/cm 以下、さらに好ましくは105kgf/cm 以上115kgf/cm 以下である。ここで、水流の噴射圧は、噴射される水流の圧力(水圧)を示す。
水流交絡工程S3において、水流の噴射ノズルの口径は、特に限定されないが、水流33の噴射圧を調整する観点から、好ましくは0.01mm以上0.2mm以下、より好ましくは0.05mm以上0.15mm以下、さらに好ましくは0.07mm以上0.13mm以下である。ここで、噴射ノズルの口径は、水流を噴射するノズルの噴射口の直径である。
なお、水噴射圧縮機30から噴射された水流は、ドレイン40に排水される。また、ドレイン40では、所定のメッシュに設計された金網フィルター41がローラー42間で移動し、積層ウエブLWは水流交絡工程S3を通過する間、移動する金網フィルター41に載置される。この状態で水流33が金網フィルター41とともに移動する積層ウエブLWに噴射され、水流33は金網フィルター41を通過してドレイン40に排水される。
水溶性ポリマー塗布工程S4は、含水シートWSに水溶性ポリマーを塗布する工程である。ここで、水溶性ポリマーは、水に溶ける性質を有する高分子化合物を示す。水溶性ポリマーの成分は、特に限定されず、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、セルロースエーテル、及び、これらのコポリマー等が挙げられる。また、これらの水溶性ポリマーは、1種または2種以上組み合わせて用いてもよい。
水溶性ポリマー塗布工程S4では、水流交絡工程S3で得られた含水シートWSを、塗工機50に通過させる(図2参照)。塗工機50は、上下に配置された一対の塗工ロール51、52で構成され、上側の塗工ロール51に水溶性ポリマーが塗布されている。水溶性ポリマー塗布工程S4では、含水シートWSが塗工機50の塗工ロール51、52間を通過すると、塗工ロール51に塗布された水溶性ポリマーが含水シートWSに転写される。このようにして、含水シートWSに水溶性ポリマーが塗布(または塗工)される。
また、水溶性ポリマー塗布工程S4において、水溶性ポリマーの塗布量は、任意であるが、不織布シート100重量%に対して水溶性ポリマーの含有量が好ましくは0.01重量%以上0.5重量%以下、より好ましくは0.02重量%以上0.1重量%以下、さらに好ましくは0.03重量%以上0.05重量%以下となるように、水溶性ポリマーが含水シートWSに塗布される。
乾燥工程S5は、含水シートWSを乾燥する工程である。具体的には、含水シートWSをドライヤー60に通過させて、含水シートWSを加熱し、含水シートWSから水分を蒸発させて不織布シートNSを形成する(図2参照)。
乾燥工程S5における乾燥温度は、特に限定されないが、含水シートWSから水が蒸発する温度にする観点から、好ましくは80℃以上110℃以下、より好ましくは85℃以上100℃以下、さらに好ましくは88℃以上97℃以下である。
巻取工程S6は、得られた不織布シートNSを巻き取る工程である。具体的には、ワインダー70により、不織布シートNSがロール状に巻き取られる(図2参照)。なお、巻取工程S6では、不織布シートNSを巻き取る際に、不織布シートNSに上述のミシン目を形成してもよい。また、巻取工程S6では、得られた不織布シートNSの検品(パルプの脱落の有無を検査すること等)を行ってもよい。
このようにして得られる不織布シートは、繊維を絡み合わせでシート状に形成したものである。不織布シートの用途は、特に限定されず、タオル、ワイプ(またはワイパー)等の衛生用品に適用可能であり、産業用、家庭用のいずれも対象となり得る。また、不織布シートの態様は、特に限定されず、例えば、帯状の不織布シートがロール状に巻回されたもの(ロールタイプ)、または帯状の不織布シートが折り畳まれて積層されたもの(積層タイプ)でもよい。
なお、帯状の不織布シートには、所定の間隔でミシン目が形成されていてもよい。このようなミシン目が形成された不織布シートでは、該ミシン目に沿って不織布シートを切ることにより、切り取られた不織布シートの一部が1枚のワイプ等の衛生用品として使用することができる。なお、このような使用形態は、ピックアップ式と呼ばれる場合がある。
また、坪量が65g/m以上の不織布シートは、不織布シートの中でも坪量(米坪)が比較的高い不織布シートを示す。得られる不織布シートの坪量は、65g/m以上であればよいが、好ましくは70g/m以上であり、より好ましくは75g/m以上である。なお、坪量は、JIS P 8124の規定に準拠して測定される。また、坪量の単位は、g/mで示される。
また、得られる不織布シートの厚みは、特に限定されないが、例えば、不織布シートの厚みは、1プライあたり、好ましくは200μm以上500μm以下であり、より好ましくは250μm以上450μm以下、より好ましくは300μm以上400μm以下である。なお、不織布シートの厚みは、JIS P 8111(1998)の環境下で測定された厚みを採用することができる。
以下、本実施形態に係る不織布シートの製造方法による効果について説明する。本実施形態に係る不織布シートの製造方法では、上述のように繊維径が20μm以上30μm以下で含有量が21重量%以上40重量%以下となる樹脂繊維とパルプとを水流交絡によって絡み合わせて得られた含水シートWSに、水溶性ポリマーを塗布することができる。
これにより、本実施形態では、吸収性を低下させずに、耐久性に優れる高米坪の不織布シートNSを得ることができる。また、本実施形態では、エンボス加工等の補強処理が行われないため、不織布シートの吸収性を低下させず、しかも製品コストを低減することができる。
なお、樹脂繊維の繊維径が小さすぎると、不織布シートの吸収性が低下する可能性があり、樹脂繊維の繊維径が大きすぎると、不織布シートの耐久性が低下する可能性がある。また、樹脂繊維の含有量が少なすぎると、不織布シートの耐久性が低下する可能性があり、樹脂繊維の含有量が多すぎると、不織布シートの吸収性が低下する可能性がある。
また、本実施形態に係る不織布シートの製造方法では、上述のように水溶性ポリマー塗布工程S4において、不織布シート100重量%に対して水溶性ポリマーの含有量が0.01重量%以上0.5重量%以下となるように、水溶性ポリマーが含水シートWSに塗布される。この水溶性ポリマーが塗布された含水シートWSを乾燥工程S5で乾燥することにより、吸収性を低下させずに、より耐久性に優れる、高米坪の不織布シートが得られる。
さらに、本実施形態に係る不織布シートの製造方法では、上述のように80℃以上110℃以下の乾燥温度で含水シートを乾燥することにより、吸収性を低下させずに、さらに耐久性に優れた、高米坪で柔らかい不織布シートが得られる。
なお、乾燥温度が低すぎると、含水シートWSから水分が十分に蒸発せず、不織布シートの吸収性が低下する可能性がある。また、乾燥温度が高すぎると、樹脂繊維が変性して、不織布シートの耐久性が低下する可能性がある。
次に、本実施形態に係る不織布シートについて説明する。本実施形態に係る不織布シートの態様は、特に限定されないが、例えば、上述の不織布シートの製造方法により製造することができる。具体的には、樹脂繊維とパルプとを水流交絡により一体化させた、坪量が65g/m以上の不織布シートである。
本実施形態に係る不織布シートNSは、樹脂繊維の繊維径が20μm以上30μm以下であり、好ましくは21μm以上27μm以下、より好ましくは22μm以上24μm以下である。また、樹脂繊維の含有量が21重量%以上40重量%以下であり、好ましくは22重量%以上30重量%以下、より好ましくは23重量%以上27重量%以下である。
本実施形態に係る不織布シートNSでは、水流交絡によって樹脂繊維とパルプとが一体化された不織布シートに水溶性ポリマーが含まれている。水溶性ポリマーの含有量は、特に限定されないが、不織布シート100重量%に対して水溶性ポリマーの含有量が好ましくは0.01重量%以上0.5重量%以下、より好ましくは0.02重量%以上0.1重量%以下、さらに好ましくは0.03重量%以上0.05重量%以下である。
本実施形態に係る不織布シートNSは、繊維径が20μm以上30μm以下で含有量が21重量%以上40重量%以下の樹脂繊維とパルプとを水流交絡によって一体化されたものに水溶性ポリマーが含まれているため、吸収性を低下させずに、耐久性に優れる高米坪の不織布シートを構成することができる。さらに、本実施形態に係る不織布シートNSは、エンボス加工等の補強処理が施されていないため、不織布シートの吸収性を低下させず、しかも製品コストを低減することができる。
また、本実施形態に係る不織布シートNSは、不織布シート100重量%に対して0.01重量%以上0.5重量%以下の水溶性ポリマーが含まれているため、吸収性を低下させずに、より耐久性に優れる、高米坪の不織布シートを構成することができる。
以下、本発明について、さらに実施例を用いて具体的に説明する。実施例、比較例の評価は、以下の試験により行った。
[顕微鏡写真]
樹脂繊維の顕微鏡写真は、電子顕微鏡(日立製作所社製)で400倍に拡大して撮影した(図3~図7参照)。
[坪量(米坪)]
不織布シートの坪量(米坪)は、JIS P 8124の規定に準拠して測定した。坪量の単位は、g/mである。
[厚み]
不織布シートの厚みは、JIS P 8111(1998)の規定に準拠して測定した。厚みの単位は、μmである。厚みの測定方法は、試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて1プライの状態で測定する。具体的には、プランジャーと測定台の間にゴミ、チリ等がないことを確認してプランジャーを測定台の上におろし、該ダイヤルシックネスゲージのメモリを移動させてゼロ点を合わせる。次いで、プランジャーを上げて試料を試験台の上におき、プランジャーをゆっくりと下ろしたときのゲージを読み取る。このとき、プランジャーは載せるだけとする。プランジャーの端子は金属製で直径10mmの円形の平面が紙平面に対し垂直に当たるようにし、この紙厚測定時の荷重は、約70gfである。なお、厚みは測定を10回行って得られる平均値とする。
[緊度(密度)]
不織布シートの緊度(密度)は、「緊度=米坪÷厚み×1000」の計算式から算出した。密度の単位は、g/cmである。
[乾燥引張強度]
乾燥引張強度は、JIS P 8113(1998)の規定に準拠して測定した。試験片は縦・横方向ともに幅25mm(±0.5mm)×長さ150mm程度に裁断したものを用いた。試験機は、ミネベア株式会社製ロードセル引張り試験機TG-200Nを用いた。測定は、つかみ間隔を100mmに設定して、試験片の両端を試験機のつかみに締め付け、紙片を上下方向に引張り荷重をかけ、紙が破断したときの指示値(デジタル値)を読み取る手順で行った。引張速度は100mm/minとした。縦方向、横方向ともに各々5組の試料を用意して各5回ずつ測定し、その測定値の平均を各方向の乾燥引張強度とした。また、縦横比は、横方向に対する縦方向の引張強度の比として算出した。
[湿潤引張強度]
湿潤引張強度は、JIS P 8113(1998)の規定に準拠して測定した。試験片は、縦・横方向ともに幅25mm(±0.5mm)×長さ150mm程度に裁断したものを用いた。試験機は、ミネベア株式会社製ロードセル引張り試験機TG-200Nを用いた。測定は、つかみ間隔を100mmに設定して、試験片の両端を試験機のつかみに締め付け、紙片の中心部10mmに筆にて水を付け、上下方向に引張り、荷重をかけ、試験片が破断したときの指示値(デジタル値)を読み取る手順で行った。引張速度は100mm/minとした。縦方向、横方向ともに各々5組の試料を用意して各5回ずつ測定し、その測定値の平均を、各方向の湿潤引張強度とした。また、縦横比は、横方向に対する縦方向の引張強度の比として算出した。
[耐摩耗試験]
耐摩耗試験は、JIS L 1096 E法に規定されるマーチンデール法に準拠した下記(1)~(3)の手順で行った。(1)摩耗試験機は、グロッツ・ベッケルト製のマーチンデール試験機を用いる。(2)38φの大きさにカットした試験片に300μLの水をムラがないように付着させる。(3)WET状態にした試験片を摩擦器にセットする。摩耗試験機に9kpa重りを乗せ、試験機を稼働させ、基準布と試験片を擦り合せ、試験片の毛羽立ち状況を確認し、限度見本に近付いたときの摩擦回数を読み取る。試験機の動きはリサージュとして行う。
[吸水量]
不織布シートの吸水量を測定した。吸水量の測定は、下記(1)~(5)の手順で行った。(1)試験片を105℃の乾燥機内で3分間キュアリングした後、その試験片の質量を電子天秤(A&D社製、HR300等)により測定する。(2)試験片よりも大きいトレイ(例えば、内寸:215mm×160mm)に、20mm程度の深さとなるように、25℃の水を入れる。(3)試験片を、試験片以上の大きさの剛性のある平網(例えば、120mm×120mm、網目15mm)の上に拡げて載せ、上記の水を入れたトレイ内に下ろして、水面に接触するように試験片を浸水させる。(4)試験片の表面にまで十分に水が浸みこんだら、平網を水面より真上に上げ、ピンセットにより試験片の角を摘み、そのまま30秒静止する。(5)30秒後に吸水した試験片の質量を電子天秤により測定し、下記式により1m当たりの吸水量を算出する。吸水量(g/m)=((上記(4)で測定した吸水した試験片の質量)-(上記(1)で測定した3分間キュアリング後の試験片の質量))×100。なお、上記式では、mに換算するため100倍する。
[吸水速度]
不織布シートの吸水速度を測定した。吸水速度の測定は、下記(1)~(4)の手順で行った。(1)試験片を105℃の乾燥機内で3分間キュアリングする。(2)キュアリング後の試験片を中心部に直径40mm以上の穴を有する台(例えば、アルコールランプ用三脚)の上に、その試験片の中央部が上記の穴の上に位置するようにして載置する。(3)試験片の中心付近の任意の箇所に、試験片面より10mmの高さから、25℃の水300μLをマイクロピペット(アズワン社製、ピペットガイPG-1000)により滴下する。(4)マイクロピペットからの水が試験片に接触した瞬間から、試験片の水が浸透しきるまでの時間をストップウォッチにより測定し、その時間を吸水速度(秒)とする。なお、浸透終了は、試験片表面から水の光沢反射が消えることを目視にて確認することによる。
[クレーム吸水度]
クレーム吸水度は、JIS L 1096に準じたバイレック法により測定した。測定方法は、試験片を水に浸漬し、浸漬後から10分後の吸い上げ長さをmm単位で計測した。
[吸油量]
吸油量の測定は、下記(1)~(5)のとおりとした。(1)試験片の質量を電子天秤(エー・アンド・デイ社製、HR300)により測定する。(2)試験片よりも大きいトレイ(内寸:215mm×160mm)に、20mm程度の深さとなるように、25℃のサラダ油(日清サラダ油:日清オイリオグループ株式会社製)を入れる。(3)試験片を、試験片以上の大きさの剛性のある平網(120mm×120mm、網目30mm)の上に拡げて載せ、上記(2)のサラダ油を入れたトレイ内に下ろして、油面に接触するように試験片を浸油させる。(4)試験片の表面にまで十分にサラダ油が浸み込んだら、平網を油面より真上に上げ、そのまま30秒静止した後、ピンセットにより試験片の角を摘み、予め秤量された測定容器に試験片を移す。このとき、平網を油面より上げて静止を開始してから測定容器に移すまで30秒を超えないようにする。(5)試験片が入った測定容器の質量を電子天秤により測定し、その測定値より測定容器の質量を差し引いて、吸油後の試験片の質量を算出する。そして、吸油量(g/m)=((上記(4)で測定した吸油した試験片の質量)-(上記(1)で測定した試験片の質量))×100の式により、1m当たりの吸油量を算出する。
[耐洗濯性]
耐洗濯性は、JIS L 1930 C法(平干し乾燥)に準じた方法で評価した。試験方法は、それぞれの試料を縦型洗濯機(パナソニック製)に投入し、所定時間洗濯(水量40L、水温40℃、洗い時間6分、脱水時間3分を1回の洗濯で2回繰り返す)、自然乾燥後の試料の破壊状態を目視で確認し、以下の4段階で判定した。
◎:部分的にシワが認められる
○:全面にシワが認められる
△:部分的に剥離が認められる
×:剥離破れが認められる」
以下、実施例及び比較例について、説明する。
[実施例1]
樹脂繊維として繊維径が22.8μm(図3参照)で、配合量が25重量%(坪量80g/mに対する目付20g/m)のポリプロピレン(pp)のウエブを用意した。また、組成がNBKP100%で配合量が75重量%のパルプを水に溶かしたパルプ溶解液を用意した。このパルプ溶解液を樹脂繊維のウエブに供給し、水流交絡により樹脂繊維とパルプを絡み合わせて得られた含水シートに水溶性ポリマー(PVA)を塗布し、これを乾燥して不織布シートを作製した(図1、図2参照)。水流交絡の条件は、水流の噴射ノズルの口径が0.1mm、水流の噴射圧が110kgf/cm とした。また、乾燥温度は、90℃とした。得られた不織布シートについて、製品物性(坪量、厚み、緊度)、引張強度(乾燥引張強度、湿潤引張強度)、耐摩耗性、吸収性(吸水量、吸収速度、クレーム吸水度、吸油量)、耐洗濯性を評価した。結果を表1に示す。
[実施例2]
樹脂繊維の繊維径を23.1μm(図4参照)とし、樹脂繊維の配合量を25重量%(坪量80g/mに対する目付20g/m)とし、水溶性ポリマー(PVA)の含有量が不織布シート100重量%に対して0.05重量%となるように、水溶性ポリマー(PVA)を含水シートに塗布した以外は、実施例1と同様に作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
樹脂繊維の繊維径を16.2μm(図5参照)とし、樹脂繊維の配合量を20重量%(坪量80g/mに対する目付16g/m)とし、パルプの配合量を80重量%とし、含水シートに水溶性ポリマー(PVA)を塗布せず、乾燥温度を100℃とした以外は、実施例1と同様に作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例2]
樹脂繊維の繊維径を19.9μm(図6参照)とし、樹脂繊維の配合量を20重量%(坪量80g/mに対する目付16g/m)とし、樹脂繊維にバインダー(低融点PET)を20重量%含有させ、パルプの配合量を60重量%とし、含水シートに水溶性ポリマー(PVA)を塗布せず、乾燥温度を115℃とした以外は、実施例1と同様に作製し、評価した。結果を表1に示す。
[比較例3]
樹脂繊維として繊維径が22.5μm(図7参照)で、配合量が25重量%(坪量80g/mに対する目付20g/m)のポリプロピレン(pp)のウエブを用意し、組成がNBKP100%で配合量が75重量%となるパルプのシートを用意し、含水シートに水溶性ポリマー(PVA)を塗布せず、樹脂繊維のウエブにパルプのシートを貼り合わせた後にエンボス加工を施した(図8参照)以外は、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
Figure 0007284610000001
表1より、樹脂繊維の繊維径が22~24μm、樹脂繊維の含有量が23~27重量%、水溶性ポリマー(PVA)の含有量が不織布シート100重量%に対して0.01重量%以上0.5重量%以下、水流の噴射圧が105~115kgf/cm 、乾燥温度が88~97℃で、樹脂繊維とパルプを水流交絡により一体化させた高米坪の不織布シートは、引張強度、耐摩耗性、吸収性、耐洗濯性のいずれも優れるものであった(実施例1、2)。

これに対して、樹脂繊維の繊維径が22~24μmの範囲外である、および/または水溶性ポリマーが塗布されていないパルプ溶解液を用いた高米坪の不織布シートは、引張強度、耐摩耗性、吸収性、耐洗濯性のいずれかが劣るものであった(比較例1~3)。
これらの結果から、繊維径が20μm以上30μm以下で含有量が21重量%以上40重量%以下の樹脂繊維とパルプとを水流交絡により一体化させることにより、吸収性を低下させずに、耐久性に優れる高米坪の不織布シートが得られることが判った。また、得られた高米坪の不織布シートは、エンボス加工等の補強処理が行われていないため、不織布シートの吸収性を低下させずに、しかも製品コストを低減できるといえる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100 製造装置
10 フィーダー
11 樹脂繊維
FW 樹脂繊維のウエブ
20 パルプ供給槽
21 パルプ層
LW 積層ウエブ
30 水噴射圧縮機
31 タンク
32 噴射ノズル
33 水流
40 ドレイン
41 金網フィルター
42 ローラー
WS 含水シート
50 塗工機
60 ドライヤー
NS 不織布シート
70 ワインダー

Claims (5)

  1. 樹脂繊維とパルプとを水流交絡により一体化させた、坪量が65g/m以上の不織布シートであって、
    前記樹脂繊維の繊維径が22μm以上24μm以下であり、
    前記樹脂繊維の含有量が21重量%以上30重量%以下であり、
    水溶性ポリマーを含有する、不織布シート。
  2. 前記不織布シート100重量%に対して前記水溶性ポリマーの含有量が0.01重量%以上0.5重量%以下である、請求項1に記載の不織布シート。
  3. 樹脂繊維とパルプとが一体化された、坪量が65g/m以上の不織布シートの製造方法であって、
    樹脂繊維のウエブにパルプを積層して積層ウエブを形成するパルプ積層工程と、
    前記積層ウエブに水を噴射して含水シートを形成する水流交絡工程と、
    前記含水シートに水溶性ポリマーを塗布する水溶性ポリマー塗布工程と、
    前記含水シートを乾燥する乾燥工程とを有し、
    前記樹脂繊維の繊維径が22μm以上24μm以下であり、
    前記樹脂繊維の含有量が21重量%以上30重量%以下である、不織布シートの製造方法。
  4. 前記不織布シート100重量%に対して前記水溶性ポリマーの含有量が0.01重量%以上0.5重量%以下である、請求項3に記載の不織布シートの製造方法。
  5. 前記乾燥工程における乾燥温度が80℃以上110℃以下である、請求項3または4に記載の不織布シートの製造方法。
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