JP7283645B1 - 予測値補正装置、予測値補正方法及びプログラム - Google Patents

予測値補正装置、予測値補正方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 0007283645000001
【課題】予測値の補正による精度悪化を抑制できる技術を提供すること。
【解決手段】本開示の一態様による予測値補正装置は、予測モデルの長期的な予測誤差の傾向を表す長期誤差傾向を算出するように構成されている長期誤差傾向算出部と、前記予測モデルの短期的な予測誤差の傾向を表す短期誤差傾向を算出するように構成されている短期誤差傾向算出部と、前記長期誤差傾向と、前記短期誤差傾向とに基づいて、前記予測モデルによって算出される予測値を補正するか否かを判定するように構成されている補正実施判定部と、前記補正実施判定部によって前記予測値を補正すると判定された場合、前記長期誤差傾向に基づいて、前記予測値に対する補正量を算出するように構成されている補正量算出部と、前記補正量により前記予測値を補正するように構成されている補正部と、を有する。
【選択図】図5

Description

本開示は、予測値補正装置、予測値補正方法及びプログラムに関する。
機械学習や人工知能(AI:Artificial Intelligence)等を利用した予測では、時間経過に伴うデータ特性の変化等によって予測モデルの予測精度が悪化し得ることが知られている。これに対して、予測値の補正により予測精度の悪化を改善させる技術が知られている(例えば、特許文献1~3等)。
特許第7062144号公報 特開2019-100687号公報 特開2020-102082号公報
しかしながら、従来では、予測値の補正によって誤差が増加し、予測精度が更に悪化する場合があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされたもので、予測値の補正による精度悪化を抑制できる技術を提供する。
本開示の一態様による予測値補正装置は、予測モデルの長期的な予測誤差の傾向を表す長期誤差傾向を算出するように構成されている長期誤差傾向算出部と、前記予測モデルの短期的な予測誤差の傾向を表す短期誤差傾向を算出するように構成されている短期誤差傾向算出部と、前記長期誤差傾向と、前記短期誤差傾向とに基づいて、前記予測モデルによって算出される予測値を補正するか否かを判定するように構成されている補正実施判定部と、前記補正実施判定部によって前記予測値を補正すると判定された場合、前記長期誤差傾向に基づいて、前記予測値に対する補正量を算出するように構成されている補正量算出部と、前記補正量により前記予測値を補正するように構成されている補正部と、を有する。
予測値の補正による精度悪化を抑制できる技術が提供される。
ノイズが存在する場合の補正の一例を示す図である。 長期的な誤差の傾向が変化する場合の補正の一例を示す図である。 本実施形態に係る予測装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る予測装置の機能構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る予測処理の一例を示すフローチャートである。 模擬データの分布を示す図である。 長期誤差と短期誤差の合計誤差の推移を示す図である。 補正を毎回実施した場合の絶対誤差の推移を示す図である。 本実施形態に係る予測装置により補正を実施した場合の絶対誤差の推移を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
<予測値の補正による予測精度の悪化>
以下、予測値の補正によって誤差が増加し、予測精度が更に悪化する場合について説明する。
予測値を補正する際には、過去の実績値とその予測値との誤差を利用する方法が一般的である。また、このとき、補正によって予測精度の悪化を改善するためには、補正が正しい正負の方向に行われる必要がある。しかしながら、一般に、誤差には長期的な傾向と短期的な傾向とが存在し、長期的な誤差の傾向に合わせた補正を行った場合、短期的な誤差の傾向に対応できず、誤った方向に補正が行われることがある。一方で、短期的な誤差の傾向に合わせた補正を行った場合、ノイズの影響等により誤った方向に補正が行われることがある。
例えば、図1に示すように、ノイズが存在する場合に短期的な誤差の傾向に合わせた補正を行うと、ノイズの影響によって誤差が増加する(つまり、誤った方向に補正が行われる。)。一方で、この場合は、長期的な誤差の傾向に合わせた補正を行うことによってノイズの影響の少ない補正を行うことが可能となり、予測精度の悪化を改善することができる(つまり、正しい方向に補正が行われる。)。
また、例えば、図2に示すように、長期的な誤差の傾向が変化する場合に長期的な誤差の傾向に合わせた補正を行うと、短期的な誤差の傾向に対応できず、誤差が増加する(つまり、誤った方向に補正が行われる。)。一方で、この場合は、短期的な誤差の傾向に合わせた補正を行うことによってその傾向に合わせた補正を行うことが可能となり、予測精度の悪化を改善することができる(つまり、正しい方向に補正が行われる。)。
以上のように、長期的な誤差の傾向又は短期的な誤差の傾向に合わせた補正を行う場合、誤った方向に補正が行われることがあり、その結果、誤差が増加し、予測精度が更に悪化することがある。そこで、以下では、予測値を補正した際に、長期的な誤差の傾向と短期的な誤差の傾向の方向が一致する場合にのみ長期的な誤差の傾向に合わせた補正を行う予測装置10について説明する。これにより、予測値を補正した際に誤差が増加してしまうことが抑制されるため、本実施形態に係る予測装置10は、予測値の補正によって予測精度が更に悪化してしまう事態を抑制することができる。なお、予測装置10は予測値の補正を行うため、例えば、「予測値補正装置」等と称されてもよい。
<予測装置10のハードウェア構成例>
本実施形態に係る予測装置10のハードウェア構成例を図3に示す。図3に示すように、本実施形態に係る予測装置10は、入力装置101と、表示装置102と、外部I/F103と、通信I/F104と、RAM(Random Access Memory)105と、ROM(Read Only Memory)106と、補助記憶装置107と、プロセッサ108とを有する。これらの各ハードウェアは、それぞれがバス109を介して通信可能に接続される。
入力装置101は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、物理ボタン等である。表示装置102は、例えば、ディスプレイ、表示パネル等である。なお、予測装置10は、入力装置101及び表示装置102のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。
外部I/F103は、記録媒体103a等の外部装置とのインタフェースである。記録媒体103aとしては、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(Secure Digital memory card)、USB(Universal Serial Bus)メモリカード等が挙げられる。
通信I/F104は、予測装置10を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。RAM105は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM106は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。補助記憶装置107は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置である。プロセッサ108は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の各種演算装置である。
なお、図3に示すハードウェア構成は一例であって、予測装置10のハードウェア構成はこれに限られるものではない。例えば、予測装置10は、複数の補助記憶装置107や複数のプロセッサ108を有していてもよいし、図示したハードウェアの一部を有していなくてもよいし、図示したハードウェア以外の種々のハードウェアを有していてもよい。
<予測装置10の機能構成例>
本実施形態に係る予測装置10の機能構成例を図4に示す。図4に示すように、本実施形態に係る予測装置10は、実績データベース201と、予測対象データベース202とを有する。これら各データベースは、例えば、補助記憶装置107により実現される。また、本実施形態に係る予測装置10は、データ取得部301と、データ加工部302と、過去データ予測部303と、長期誤差傾向算出部304と、短期誤差傾向算出部305と、補正実施判定部306と、モデル予測部307と、補正量算出部308と、予測値補正部309と、出力部310とを有する。これら各部は、例えば、予測装置10にインストールされた1以上のプログラムがプロセッサ108等に実行させる処理により実現される。
ただし、実績データベース201及び予測対象データベース202の少なくとも一方は、例えば、予測装置10と通信ネットワークを介して接続されるデータベースサーバ等の記憶装置により実現されてもよい。
実績データベース201は、予測値の算出対象となる機器(例えば、プラント、設備、装置等)から取得された実績データの時系列を格納する。実績データは、予測値の算出に用いられる変数である説明変数の実績値と、予測対象となる変数である目的変数の実績値とで構成される。すなわち、時刻インデックス(以下、単に時刻という。)をt、説明変数をx,・・・,x、目的変数をyとすれば、時刻tにおける実績データx(t)は、x(t)=(x(t),・・・,x(t),y(t))と表すことができる。なお、nは説明変数の数である。
予測対象データベース202は、予測値の算出対象となる機器から取得された予測対象データを格納する。予測対象データは、説明変数の実績値で構成される。すなわち、予測値の算出対象となる時刻をtとすれば、時刻tにおける予測対象データx(t)は、x(t)=(x(t),・・・,x(t))と表すことができる。なお、時刻tは、例えば、現在時刻等である。
データ取得部301は、実績データベース201から実績データx(t)の時系列を予測値補正用データとして取得する。例えば、予め決められた時間幅を表す1以上の整数値を持つパラメータをTとして、データ取得部301は、時刻t-Tから時刻tまでの実績データx(t)を予測値補正用データとして取得する。これにより、予測値補正用データ{x(t)|t=t-T,・・・,t}が得られる。なお、データ取得部301は、実績データベース201に格納されているすべての実績データx(t)を予測値補正用データとして取得してもよい。
また、データ取得部301は、予測対象データベース202から予測対象データx(t)を取得する。
データ加工部302は、必要に応じて予測値補正用データ{x(t)|t=t-T,・・・,t}や予測対象データx(t)を加工する。例えば、データ加工部302は、予測値補正用データ{x(t)|t=t-T,・・・,t}から異常値を除去したり、欠損値補完(リサンプリング)を行ったり、予測モデルへ入力可能な形式に変換(例えば、正規化等)したりする。また、例えば、データ加工部302は、予測対象データx(t)を予測モデルへ入力可能な形式に変換する。
過去データ予測部303は、データ加工後の予測値補正用データ{x(t)|t=t-T,・・・,t}に含まれる各実績データx(t)と、予測モデルとを用いて、実績データx(t)に対する予測値^y(t)を算出する。これにより、{^y(t)|t=t-T,・・・,t}が得られる。なお、予測モデルをfとすれば、予測値^y(t)は、^y(t)=f(x(t),・・・,x(t))と算出できる。
長期誤差傾向算出部304は、過去データ予測部303によって算出された予測値^y(t)とそれに対応する実績値y(t)との誤差(予測誤差)Δ(t):=y(t)-^y(t)を用いて、長期的な誤差の傾向(以下、長期誤差傾向ともいう。)を算出する。例えば、長期的な誤差の傾向を算出する際に過去何点分の誤差を考慮するかを表す1以上の整数値を持つパラメータをT(ただし、T<T)として、長期誤差傾向算出部304は、{Δ(t)|t=t-T,・・・,t}の平均値(つまり、平均誤差)又は中央値を長期誤差傾向として算出する。なお、パラメータTの値は予め指定される。また、長期誤差傾向算出部304が平均誤差又は中央値のいずれを長期誤差傾向として算出するかはパラメータsで指定され、例えば、s=0のときは平均誤差、s=1のときは中央値が長期誤差傾向として算出される。
短期誤差傾向算出部305は、過去データ予測部303によって算出された予測値^y(t)とそれに対応する実績値y(t)との誤差Δ(t):=y(t)-^y(t)を用いて、短期的な誤差の傾向(以下、短期誤差傾向ともいう。)を算出する。例えば、短期誤差傾向算出部305は、短期的な誤差の傾向を算出する際に過去何点分の誤差を考慮するかを表す1以上の整数値を持つパラメータをT(ただし、T<T)として、短期誤差傾向算出部305は、{Δ(t)|t=t-T,・・・,t}の平均値(つまり、平均誤差)又は中央値を短期誤差傾向として算出する。なお、パラメータTの値は予め指定される。また、短期誤差傾向算出部305が平均誤差又は中央値のいずれを短期誤差傾向として算出するかはsと同一の値を持つパラメータs(つまり、s=s)で指定され、例えば、s=0のときは平均誤差、s=1のときは中央値が短期誤差傾向として算出される。
補正実施判定部306は、長期誤差傾向算出部304によって算出された長期誤差傾向と、短期誤差傾向算出部305によって算出された短期誤差傾向とを用いて、補正を実施するか否かを判定する。すなわち、補正実施判定部306は、長期誤差傾向と短期誤差傾向の方向(つまり、正負の符号)が一致する場合は補正を実施すると判定し、そうでない場合は補正を実施しないと判定する。
ただし、補正実施判定部306は、例えば、正負の符号が一致するか否かだけなく、長期誤差傾向と短期誤差傾向の差が予め決められた範囲内であるか否かを判定してもよい。例えば、予め決められた正の実数値を持つパラメータ(閾値)をthとして、補正実施判定部306は、長期誤差傾向と短期誤差傾向の正負の符号が一致し、かつ、長期誤差傾向と短期誤差傾向の差の絶対値がth未満である場合は補正を実施すると判定し、そうでない場合は補正を実施しないと判定してもよい。
モデル予測部307は、データ加工後の予測対象データx(t)と、予測モデルとを用いて、予測対象データx(t)に対する予測値^y(t)を算出する。なお、予測モデルをfとすれば、予測値^y(t)は、^y(t)=f(x(t),・・・,x(t))と算出できる。
補正量算出部308は、補正実施判定部306によって補正を実施すると判定された場合、補正量を算出する。例えば、補正量算出部308は、{Δ(t)|t=t-T,・・・,t}の平均値(以下、αとする。)、{Δ(t)/y(t)|t=t-T,・・・,t}の平均値に対して^y(t)を乗じた値(以下、αとする。)、又はα:=min(|α|,|α|)を補正量として算出する。なお、α、α、αのいずれを補正量として算出するかはパラメータsで指定され、例えば、s=0のときはα、s=1のときはα、s=2のときはαが補正量として算出される。
予測値補正部309は、補正量算出部308によって算出された補正量を用いて、モデル予測部307によって算出された予測値^y(t)を補正する。すなわち、補正量算出部308によって算出された補正量をα(αはα、α又はαのいずれか)とすれば、予測値補正部309は、^y(t)+αにより予測値^y(t)を補正する。これにより、補正後予測値^yα(t):=^y(t)+αが得られる。
出力部310は、補正が実施された場合は補正後予測値^yα(t)、補正が実施されなかった場合は予測値^y(t)を所定の出力先に出力する。なお、所定の出力先としては、例えば、ディスプレイ等の表示装置102でもよいし、補助記憶装置107等の記憶装置でもよいし、通信ネットワークを介して接続される他の機器や装置等であってもよい。特に、出力部310は、補正後予測値^yα(t)又は予測値^y(t)に基づいて予測値の算出対象となった機器の運転等を制御する制御装置に対して当該補正後予測値^yα(t)又は予測値^y(t)を出力してもよい。
<予測処理>
以下、本実施形態に係る予測処理について、図5を参照しながら説明する。
まず、データ取得部301は、実績データベース201から実績データx(t)の時系列を予測値補正用データ{x(t)|t=t-T,・・・,t}として取得する(ステップS101)。なお、tは、例えば、現在時刻等である。
次に、データ加工部302は、上記のステップS101で取得された予測値補正用データ{x(t)|t=t-T,・・・,t}を加工する(ステップS102)。なお、データ加工の必要がない場合、本ステップは実行されなくてもよい。
次に、過去データ予測部303は、データ加工後の予測値補正用データ{x(t)|t=t-T,・・・,t}に含まれる各実績データx(t)と、予測モデルfとを用いて、実績データx(t)に対する予測値^y(t)を算出する(ステップS103)。これにより、{^y(t)|t=t-T,・・・,t}が得られる。
次に、長期誤差傾向算出部304は、上記のステップS103で算出された予測値^y(t)とそれに対応する実績値y(t)との誤差Δ(t):=y(t)-^y(t)を用いて、長期誤差傾向を算出する(ステップS104)。
次に、短期誤差傾向算出部305は、誤差Δ(t)を用いて、短期誤差傾向を算出する(ステップS105)。
次に、補正実施判定部306は、上記のステップS104で算出された長期誤差傾向と、上記のステップS105で算出された短期誤差傾向とを用いて、補正を実施するか否かを判定する(ステップS106)。すなわち、補正実施判定部306は、例えば、長期誤差傾向と短期誤差傾向との正負の符号が一致するか否かにより、補正を実施するか否かを判定する。
上記のステップS106で補正を実施すると判定された場合、データ取得部301は、予測対象データベース202から予測対象データx(t)を取得する(ステップS107)。
次に、データ加工部302は、上記のステップS107で取得された予測対象データx(t)を加工する(ステップS108)。なお、データ加工の必要がない場合、本ステップは実行されなくてもよい。
次に、モデル予測部307は、データ加工後の予測対象データx(t)と、予測モデルfとを用いて、予測対象データx(t)に対する予測値^y(t)を算出する(ステップS109)。
次に、補正量算出部308は、補正量を算出する(ステップS110)。例えば、補正量算出部308は、上記の補正量α、α又はαのいずれかを補正量αとして算出する。
次に、予測値補正部309は、上記のステップS110で算出された補正量を用いて、上記のステップS109で算出された予測値^y(t)を補正する(ステップS111)。例えば、予測値補正部309は、^y(t)+αにより予測値^y(t)を補正して補正後予測値^yα(t):=^y(t)+αを得る。
上記のステップS106で補正を実施すると判定されなかった場合、データ取得部301は、予測対象データベース202から予測対象データx(t)を取得する(ステップS112)。
次に、データ加工部302は、上記のステップS112で取得された予測対象データx(t)を加工する(ステップS113)。なお、データ加工の必要がない場合、本ステップは実行されなくてもよい。
そして、ステップS111又はステップS114に続いて、出力部310は、補正が実施された場合は補正後予測値^yα(t)、補正が実施されなかった場合は予測値^y(t)を出力する(ステップS115)。
<実験例>
以下、本実施形態に係る予測装置10の実験例について説明する。
まず、以下の式の変数x,x,xに対して0から1までの一様乱数を与えて10000点の模擬データを作成した。
y=12x -4x +x
上記の式により作成した模擬データの分布を図6に示す。
また、以下の式の変数xに対して0から1までの9000項の等差数列を与えて9000点の長期誤差Eと短期誤差Eを作成した。
=sin(2πx)
=0.7sin(100πx)
そして、10000点の模擬データのうち、1001点から10000点の9000点の模擬データに対して、9000点の長期誤差E及び短期誤差Eの和(合計誤差)をそれぞれ足し合わせた。
上記の足し合わせを行った後の模擬データにおける長期誤差E及び短期誤差Eの合計誤差の推移を図7に示す。図7に示すように、短期誤差Eの影響により、長期誤差Eと合計誤差の正負の符号が一致しない範囲がある。具体的には、範囲IとIで長期誤差Eと合計誤差の正負の符号が一致していない。
このとき、以下の条件の下、本実施形態に係る予測装置10のと、既存手法とを比較した。
説明変数:x,x,x
目的変数:y
学習データ:0~1000点
評価データ:1001~10000点
予測モデル:勾配ブースティング
長期誤差傾向:平均誤差
パラメータT:1000
パラメータT:10
補正量:平均誤差
既存手法との比較方法:平均絶対誤差
また、既存手法としては、予測値に対して補正を毎回実施する手法を採用した。
このとき、既存手法で100項移動平均を取った絶対誤差の推移を図8に示す。また、本実施形態に係る予測装置10で100項移動平均を取った絶対誤差の推移を図9に示す。なお、移動平均を取った理由は誤差の変化をわかりやすくするためである。
図8及び図9を比較すると、既存手法に対して、本実施形態に係る予測装置10では、範囲JとJで誤差の増加が抑制されていることがわかる。また、これらの範囲J及びJは、図7で長期誤差Eと合計誤差の正負の符号が一致しない範囲I及びIであることがわかる。このため、既存手法と比較して、本実施形態に係る予測装置10では、長期誤差Eと合計誤差の正負の符号が一致しない範囲で誤差の増加を抑制できていることがわかる。
また、既存手法の平均絶対誤差は約0.5であるのに対して、本実施形態に係る予測装置10では平均絶対誤差が約0.45であった。このため、平均絶対誤差も約10%改善できていることがわかる。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る予測装置10では、長期予測の誤差の傾向と短期予測の誤差の傾向との方向が一致する場合に、長期予測の誤差の傾向を利用して予測値を補正する。これにより、予測値の補正によって誤差が増加し、予測精度が更に悪化してしまう事態を抑制することができる。
このため、例えば、短期的な誤差傾向が長期的な誤差傾向と一時的に異なった場合等には補正を実施せず、予測精度の更なる悪化を防止することができる。また、これに加えて、誤差傾向のみから補正を行うため、例えば、説明変数に現れない未知の誤差要因に対しても対応可能な補正を実現することができる。
<変形例>
・変形例1
上記の実施形態では、予め決められた値を持つ1つパラメータセットS=(T,T,s,s,s)を用いて上記の予測処理を実行したが、例えば、複数のパラメータセット{S(i)=(T (i),T (i),s (i),s (i),s (i))|i=1,・・・,I}(ただし、IはパラメータセットS(i)の数)のうち、最も予測精度が良くなる補正量α(i)が得られるパラメータセットS(i)を用いて、補正後予測値^yα(t)を算出してもよい。ここで、最も予測精度が良くなる補正量α(i)が得られるパラメータセットS(i)とは、例えば、{S(i)|i=1,・・・,I}に含まれるパラメータセットS(i)を用いて、実績データ{x(t)|t=t-T,・・・,t}に含まれる各実績データx(t)を予測対象データとして上記の予測処理をそれぞれ実行して当該実績データx(t)の予測値^y(t)又は補正後予測値^yα(t)と実績値y(t)との誤差の平均値を算出したときに、その平均値が最小となるパラメータセットS(i)のことである。
・変形例2
上記の変形例1ではパラメータセットをS(i)=(T (i),T (i),s (i),s (i),s (i))としたが、図5のステップS106で長期誤差傾向と短期誤差傾向の差が予め決められた範囲内であるか否かも判定する場合には、S(i)=(T (i),T (i),s (i),s (i),s (i),th(i))としてもよい。その他にもパラメータセットには様々なパラメータが含まれていてもよい。例えば、予測値補正部309によって予測値を補正する際に、予測値に対して補正量を加算する以外にも様々な補正方法をパラメータによって指定可能である場合にはこのパラメータがパラメータセットSに含まれていてもよい。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から逸脱することなく、種々の変形や変更、既知の技術との組み合わせ等が可能である。
10 予測装置
101 入力装置
102 表示装置
103 外部I/F
103a 記録媒体
104 通信I/F
105 RAM
106 ROM
107 補助記憶装置
108 プロセッサ
109 バス
201 実績データベース
202 予測対象データベース
301 データ取得部
302 データ加工部
303 過去データ予測部
304 長期誤差傾向算出部
305 短期誤差傾向算出部
306 補正実施判定部
307 モデル予測部
308 補正量算出部
309 予測値補正部
310 出力部

Claims (8)

  1. 予測モデルの長期的な予測誤差の傾向を表す長期誤差傾向を算出するように構成されている長期誤差傾向算出部と、
    前記予測モデルの短期的な予測誤差の傾向を表す短期誤差傾向を算出するように構成されている短期誤差傾向算出部と、
    前記長期誤差傾向と、前記短期誤差傾向とに基づいて、前記予測モデルによって算出される予測値を補正するか否かを判定するように構成されている補正実施判定部と、
    前記補正実施判定部によって前記予測値を補正すると判定された場合、前記長期誤差傾向に基づいて、前記予測値に対する補正量を算出するように構成されている補正量算出部と、
    前記補正量により前記予測値を補正するように構成されている補正部と、
    を有する予測値補正装置。
  2. 前記補正実施判定部は、
    前記長期誤差傾向の正負を表す符号と、前記短期誤差傾向の正負を表す符号とが一致する場合は前記予測値を補正すると判定し、一致しない場合は前記予測値を補正しないと判定するように構成されている、請求項1に記載の予測値補正装置。
  3. 前記補正実施判定部は、
    前記長期誤差傾向の正負を表す符号と、前記短期誤差傾向の正負を表す符号とが一致し、かつ、前記長期誤差傾向と前記短期誤差傾向との差の絶対値が予め決められた閾値未満である場合は前記予測値を補正すると判定し、一致しない場合又は前記絶対値が前記閾値以上である場合には前記予測値を補正しないと判定するように構成されている、請求項2に記載の予測値補正装置。
  4. 前記長期誤差傾向算出部は、
    現在から過去の第1の時刻までの期間を表す第1の期間における前記予測モデルの予測誤差の平均値又は中央値を前記長期誤差傾向として算出するように構成されており、
    前記短期誤差傾向算出部は、
    現在から過去の第2の時刻までの期間であって、かつ、前記第1の期間よりも短期的な期間である第2の期間における前記予測モデルの予測誤差の平均値又は中央値を前記短期誤差傾向として算出するように構成されている、請求項1乃至3の何れか一項に記載の予測値補正装置。
  5. 前記予測値補正装置は、
    前記第1の期間の長さを表す第1のパラメータと、前記第2の期間の長さを表す第2のパラメータとで構成されるパラメータセットのうち、前記予測値又は前記補正量によって補正された予測値の予測精度が最も高くなるパラメータセットを用いて、前記長期誤差傾向算出部による長期誤差傾向の算出と、前記短期誤差傾向算出部による短期誤差傾向の算出と、前記補正実施判定部による判定と、前記補正量算出部による補正量の算出と、前記補正部による予測値の補正とを行う、請求項4に記載の予測値補正装置。
  6. 前記パラメータセットには、前記長期誤差傾向として算出する値の種類を表すパラメータ、前記短期誤差傾向として算出する値の種類を表すパラメータ、前記補正実施判定部による判定方法を表すパラメータ、前記補正部による予測値の補正方法を表すパラメータ、の少なくとも1つが更に含まれる、請求項5に記載の予測値補正装置。
  7. 予測モデルの長期的な予測誤差の傾向を表す長期誤差傾向を算出する長期誤差傾向算出手順と、
    前記予測モデルの短期的な予測誤差の傾向を表す短期誤差傾向を算出する短期誤差傾向算出手順と、
    前記長期誤差傾向と、前記短期誤差傾向とに基づいて、前記予測モデルによって算出される予測値を補正するか否かを判定する補正実施判定手順と、
    前記補正実施判定手順によって前記予測値を補正すると判定された場合、前記長期誤差傾向に基づいて、前記予測値に対する補正量を算出する補正量算出手順と、
    前記補正量により前記予測値を補正する補正手順と、
    をコンピュータが実行する予測値補正方法。
  8. 予測モデルの長期的な予測誤差の傾向を表す長期誤差傾向を算出する長期誤差傾向算出手順と、
    前記予測モデルの短期的な予測誤差の傾向を表す短期誤差傾向を算出する短期誤差傾向算出手順と、
    前記長期誤差傾向と、前記短期誤差傾向とに基づいて、前記予測モデルによって算出される予測値を補正するか否かを判定する補正実施判定手順と、
    前記補正実施判定手順によって前記予測値を補正すると判定された場合、前記長期誤差傾向に基づいて、前記予測値に対する補正量を算出する補正量算出手順と、
    前記補正量により前記予測値を補正する補正手順と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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