(第1実施形態)
以下、遊技機の実施形態について説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、外枠12、中枠13及び前枠14を備えている。外枠12は、遊技場などの遊技機設置設備(所謂、島設備)に固定される。また、中枠13は、外枠12の開口前面側に開閉可能に支持されている。中枠13には、遊技盤20を含む遊技盤ユニットが固定される。前枠14は、遊技盤20の前面を覆うように、中枠13の前面側に開閉可能に支持されている。前枠14には、遊技盤20を保護する保護ガラスが支持されている。保護ガラスは、前枠14の開口部14aの全体を覆っている。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、発射ハンドル16を備えている。発射ハンドル16は、遊技者が触れることが可能な位置に設けられている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル16の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。即ち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル16を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。また、パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、遊技球を貯留する球皿(貯留部)として、上皿Sa及び下皿Sbを備えている。上皿Saは、主に、発射ハンドル16の操作によって遊技領域21へ発射される遊技球であって、機内に取り込まれる遊技球を貯留する貯留部である。下皿Sbは、主に、パチンコ遊技機10から払出される遊技球であって、上皿Saから溢れ出た遊技球を貯留する貯留部である。パチンコ遊技機10は、上皿Sa及び下皿Sbの両方を備えているが、例えば、上皿Sa及び下皿Sbのうち上皿Saのみを備えてもよい。
また、パチンコ遊技機10は、演出の1つとして、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、発光演出と示す)を実行する装飾ランプ17を備えている。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、装飾ランプ17を備えている。パチンコ遊技機10は、前枠14の前面側に、音を出力するスピーカ18を備えている。スピーカ18は、演出の1つとして、各種の音を出力する演出(以下、音演出と示す)を実行する。例えば、スピーカ18から出力される音には、背景音(所謂、BGM)などがある。
遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射された遊技球を遊技領域21へ案内する案内路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内路21aへ逆戻りすることを防止する防止弁21bを備えている。発射された遊技球は、案内路21aで案内され、案内路21aの最下流に位置する防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、特別図柄表示部22aを備えている。特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に特別図柄を確定停止表示させる特別図柄変動ゲーム(以下、特別ゲームと示す)を表示する。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームを実行可能に構成されている。本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味する。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味する。特別図柄表示部22aにおいて確定停止表示可能な特別図柄には、大当り図柄と、はずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示された場合に大当りを認識可能であり、特別ゲームにおいてはずれ図柄が確定停止表示された場合にはずれを認識可能である。本実施形態では、大当りに当選すると、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。即ち、パチンコ遊技機10では、当りとなった変動ゲームの終了後に当り遊技が付与される。大当り遊技は、遊技者が多数の賞球やその他の特典を獲得し得るため、遊技者にとって有利な状態である。また、情報表示パネル22は、特別保留表示部22bを備えている。特別保留表示部22bは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている特別ゲームの回数(以下、特別保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、特別保留数の上限数は、4である。以下の説明では、実行が保留されている特別ゲームを、単に「保留中の特別ゲーム」又は「保留されている特別ゲーム」と示す場合がある。パチンコ遊技機10は、複数の特別ゲームの実行を保留可能である。即ち、パチンコ遊技機10は、複数の変動ゲームの実行を保留可能である。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22cを備えている。普通図柄表示部22cは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を確定停止表示させる普通図柄変動ゲーム(以下、普通ゲームと示す)を表示する。普通図柄表示部22cに確定停止表示可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。遊技者は、普通ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示された場合に普通当りを認識可能であり、普通ゲームにおいて普通はずれ図柄が確定停止表示された場合に普通はずれを認識可能である。本実施形態では、普通当り抽選に当選すると、当該当選の対象となる普通ゲームの終了後、普通当り遊技が付与される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22dを備えている。普通保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、普通保留数と示す)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数は、4である。
また、パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。センター枠は、センター役やセンター役物ともいわれる。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを備えている。演出表示装置25は、画像を表示可能である。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、演出の1つとして、所定の画像を表示する演出(以下、表示演出と示す)を実行する。本実施形態では、発光可能な発光手段としての装飾ランプ17と、音を出力可能な音出力手段としてのスピーカ18と、画像を表示可能な表示手段としての演出表示装置25と、のうち少なくとも1つの演出装置によって演出を実行する演出実行手段としての機能が実現される。このように、演出実行手段には、発光可能な発光手段と、音を出力可能な音出力手段と、画像を表示可能な表示手段と、のうち少なくとも1つが含まれる。
パチンコ遊技機10は、始動口としての第1始動口26を備えている。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図4に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、始動口としての第2始動口27を備えている。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図4に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。また、第2始動口27は、第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入球させ易い、又は入球させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入球させ難い、又は入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図4に示す)から動力を受けて動作する。第1可変部材28は、普通当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。
パチンコ遊技機10は、大入賞口29を備えている。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図4に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には、入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入球させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入球させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図4に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30は、大当りに当選したことを契機に、開状態に動作される。第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。以下、第2可変部材30が開状態となることを「大入賞口29が開放される」と示し、第2可変部材30が閉状態となることを「大入賞口29が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、ゲート31を備えている。ゲート31は、遊技領域21のうちセンター枠23の左方に位置している。ゲート31には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口が開口されている。ゲート口には、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図4に示す)が配設されている。ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。また、パチンコ遊技機10は、アウト口34を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29へ入球しなかった遊技球は、アウト口34から機外へと排出される。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態及び高確率状態を備えている。大当り確率は、大当り抽選において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」であり、低確率状態は、「非確率変動状態(非確変状態)」である。以下の説明では、高確率状態を「確変状態」、低確率状態を「非確変状態」と示す。また、パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態及び高ベース状態を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口27に入球する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、「非電サポ状態」である。
高ベース状態は、例えば、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は、複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を低ベース状態のときよりも多くする制御、及び、普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態(変短状態)」となる。
なお、本実施形態では、低ベース状態であっても第1可変部材28が開状態となる場合があるため、低ベース状態であっても第2始動口27に遊技球が入球する可能性がある。しかし、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選しないように構成するなどして、低ベース状態であるときには第1可変部材28が開状態とならず、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。その他、低ベース状態であるときには、例えば、普通当り抽選に当選したとしても第1可変部材28が開状態とならないように構成するなどして、第2始動口27に遊技球が入球しないように構成してもよい。以上のように構成する場合、低ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球不能な状態といえ、高ベース状態は、第2始動口27へ遊技球が入球可能な状態といえる。本実施形態では、高ベース状態が第1遊技状態に相当し、低ベース状態が第2遊技状態に相当する。つまり、本実施形態における遊技状態には、第1遊技状態と、第2遊技状態と、がある。
次に、パチンコ遊技機10における大当りについて説明する。
パチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と、第2大当り図柄と、に分類されている。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められている。大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング演出の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入球する第1ラウンド終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2ラウンド終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング演出の終了に伴って終了される。
第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第1大当り」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「10回」が定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、確変状態とすることが定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、高ベース状態とすることが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当りの種類として「第2大当り」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数として「8回」が定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、非確変状態とすることが定められている。また、第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態として、100回の特別ゲームが終了する迄の間、又は、100回の特別ゲームが終了する前に大当り遊技が付与される迄の間、高ベース状態とすることが定められている。以下の説明では、第1大当り図柄に分類される大当り図柄に基づいて付与される大当り遊技を「第1大当り遊技」と示し、第2大当り図柄に分類される大当り図柄に基づいて付与される大当り遊技を「第2大当り遊技」と示す場合がある。
演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄と示す)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが確定停止表示される演出図柄ゲーム(以下、演出ゲームと示す)がある。演出ゲームは、複数列の演出図柄が変動して実行される。演出図柄は、「装飾図柄」や「飾り図柄」ともいわれる。演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。以下の説明では、「第1列」を「左列」と示すとともに「第1図柄」を「左図柄」と示し、「第2列」を「中列」と示すとともに「第2図柄」を「中図柄」と示し、「第3列」を「右列」と示すとともに「第3図柄」を「右図柄」と示す。各列では、原則、[1]~[8]の数字を模した演出図柄が所定の順序で変動表示される。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能に構成されている。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて確定停止表示された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが確定停止表示される。特別ゲームにおいて大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。本実施形態では、演出図柄による大当りの図柄組み合わせが当り演出図柄組み合わせに相当する。例えば、大当りの図柄組み合わせは、[777]などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。このように、当りとなる変動ゲームの実行中に実行される演出ゲームでは、当り演出図柄組み合わせが停止表示される。また、特別ゲームにおいて、はずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせが確定停止表示される。本実施形態では、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせがはずれ演出図柄組み合わせに相当する。例えば、はずれの図柄組み合わせは、[323]、[112]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。このように、はずれの変動ゲームの実行中に実行される演出ゲームでは、はずれ演出図柄組み合わせが停止表示される。なお、演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態や、確定停止表示とは異なることを示す状態を意味する。このように、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行中に演出ゲームを実行可能である。
パチンコ遊技機10では、演出表示装置25において、特別ゲームの実行が保留されていることが報知される。また、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行が保留されている場合、実行が保留されている特別ゲーム(保留中の特別ゲーム)の数が報知される。
具体的に、図2(a)に示すように、演出表示装置25には、保留中の特別ゲームに対応する保留画像Hが表示される。本実施形態において、保留画像Hは、実行が保留されている変動ゲームに対応する保留画像に相当する。本実施形態において、表示手段としての演出表示装置25が表示可能な画像には、保留画像が含まれる。保留画像Hには、保留画像H1~H4がある。パチンコ遊技機10では、特別保留数が「1」である場合、保留画像H1~H4のうち保留画像H1が演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、特別保留数が「2」である場合、保留画像H1~H4のうち保留画像H1,H2が演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、特別保留数が「3」である場合、保留画像H1~H3のうち保留画像H1が演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、特別保留数が「4」である場合、保留画像H1~H4が演出表示装置25に表示される。保留画像H1は、演出表示装置25に表示されるフレーム画像FR1によって区画される保留表示領域R1aに表示される。保留画像H2は、演出表示装置25に表示されるフレーム画像FR2によって区画される保留表示領域R2aに表示される。保留画像H3は、演出表示装置25に表示されるフレーム画像FR3によって区画される保留表示領域R3aに表示される。保留画像H4は、演出表示装置25に表示されるフレーム画像FR4によって区画される保留表示領域R4aに表示される。なお、特別保留数が「0」である場合、保留画像H1~H4は、演出表示装置25に表示されない。
保留表示領域R1aには、保留されている特別ゲームのうち1番目に実行される特別ゲームに対応する保留画像Hが表示される。また、保留表示領域R2aには、保留されている特別ゲームのうち2番目に実行される特別ゲームに対応する保留画像Hが表示される。同様に、保留表示領域R3aには、保留されている特別ゲームのうち3番目に実行される特別ゲームに対応する保留画像Hが表示される。また、保留表示領域R4aには、保留されている特別ゲームのうち4番目に実行される特別ゲームに対応する保留画像Hが表示される。このように、保留表示領域R1aは、表示されている保留画像H1に対応する特別ゲームが1番目に実行されることを特定可能な表示領域といえる。また、保留表示領域R2aは、表示されている保留画像H2に対応する特別ゲームが2番目に実行されることを特定可能な表示領域といえる。同様に、保留表示領域R3aは、表示されている保留画像H3に対応する特別ゲームが3番目に実行されることを特定可能な表示領域といえる。また、保留表示領域R4aは、表示されている保留画像H4に対応する特別ゲームが4番目に実行されることを特定可能な表示領域といえる。以上のように、保留画像Hは、演出表示装置25において、対応する特別ゲームが実行される実行順序を特定可能な表示領域に表示される。即ち、本実施形態において、保留画像は、表示手段において、対応する変動ゲームが実行される実行順序を特定可能な表示領域に表示されるように構成されている。
また、パチンコ遊技機10では、演出表示装置25における実行中領域ZRに、実行中の特別ゲームに対応する実行中画像ZGが表示される。本実施形態において、実行中画像ZGは、実行中の変動ゲームに対応する実行中画像に相当する。本実施形態において、表示手段としての演出表示装置25が表示可能な画像には、実行中画像が含まれる。実行中領域ZRには、実行中の特別ゲームが保留されていたときに表示されていた保留画像Hに基づく実行中画像ZGが表示される。本実施形態において、実行中領域ZRには、実行中の特別ゲームが保留されていたときに表示されていた保留画像Hが実行中画像ZGとして表示される。具体的に、実行中領域ZRには、特別ゲームの実行直前において保留表示領域R1aに表示されていた保留画像Hが、実行中画像ZGとして表示される。また、実行中画像ZGは、保留画像Hよりも大きい。このため、保留画像Hが実行中画像ZGとして表示される場合、保留画像Hが拡大され、実行中画像ZGとして表示される。因みに、特別保留数が0である状況であっても、始動口26,27へ遊技球が入球した場合、一時的に特別ゲームの実行が保留されることから、演出表示装置25には保留画像Hは表示される。この場合、演出表示装置25において一時的に保留画像Hが表示され、当該保留画像Hが実行中画像ZGとして演出表示装置25の実行中領域ZRに表示される。
前述したように、パチンコ遊技機10では、新たな特別ゲームの実行が保留された場合、演出表示装置25に表示される保留画像Hの数が増加する。そして、パチンコ遊技機10では、保留画像Hの数が増加するにあたって、保留登場演出が実行される。保留登場演出は、保留画像Hが新たに表示されることを特定可能な態様で実行される。本実施形態において、保留登場演出は、保留画像が新たに表示されることを特定可能な態様で実行される第1演出に相当する。
図2(b)に示すように、新たな保留画像Hが保留画像H1として表示される場合、パチンコ遊技機10では、演出表示装置25の下方から保留表示領域R1aへ向かう登場経路Ka1上を移動するように新たな保留画像Hが表示され、当該保留画像Hが最終的に保留画像H1として表示される態様で保留登場演出が実行される。新たな保留画像Hが保留画像H2として表示される場合、パチンコ遊技機10では、演出表示装置25の下方から保留表示領域R2aへ向かう登場経路Ka2上を移動するように新たな保留画像Hが表示され、当該保留画像Hが最終的に保留画像H2として表示される態様で保留登場演出が実行される。新たな保留画像Hが保留画像H3として表示される場合、パチンコ遊技機10では、演出表示装置25の下方から保留表示領域R3aへ向かう登場経路Ka3上を移動するように新たな保留画像Hが表示され、当該保留画像Hが最終的に保留画像H3として表示される態様で保留登場演出が実行される。新たな保留画像Hが保留画像H4として表示される場合、パチンコ遊技機10では、演出表示装置25の下方から保留表示領域R4aへ向かう登場経路Ka4上を移動するように新たな保留画像Hが表示され、当該保留画像Hが最終的に保留画像H4として表示される態様で保留登場演出が実行される。本実施形態では、新たな特別ゲームが保留されたことを契機に、演出表示装置25において保留画像Hを新たに表示する演出が、保留画像に関する保留演出に相当する。即ち、表示手段において実行可能な演出には、保留画像に関する保留演出がある。
また、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行が開始されることに伴って、保留移動演出が実行される。具体的に、パチンコ遊技機10では、新たな特別ゲームの実行が開始されたことによって保留されている特別ゲームの実行順序が繰り上がったことに伴って、保留移動演出が実行される。保留移動演出は、保留画像Hを移動させて保留画像Hを表示する表示領域を変更する態様で実行される。本実施形態において、保留移動演出は、特定演出に相当する。本実施形態において、特定演出は、新たな変動ゲームの実行が開始されたことによって実行が保留されている変動ゲームの実行順序が繰り上がったことに伴って、保留画像を移動させて保留画像を表示する表示領域を変更する態様で実行される。このように、表示手段において実行可能な演出には、特定演出がある。
パチンコ遊技機10において、保留移動演出は、特別ゲームの実行が開始されてから0.1秒が経過したタイミングで実行が開始される。また、保留移動演出の実行が開始されてから当該保留移動演出の実行が終了するまでの時間(保留移動演出に要する演出時間)は、0.5秒となっている。本実施形態では、特別保留数に関係なく、保留移動演出に要する演出時間は一定である。しかし、特別保留数に応じて、保留移動演出に要する演出時間を異ならせてもよい。例えば、特別保留数が多いほど、保留移動演出に要する演出時間が長くなるように構成してもよい。
図2(c)に示すように、新たな特別ゲームの実行が開始された場合には、保留画像H1が保留表示領域R1aから実行中領域ZRへ向かう移動経路Kb1上を移動するように表示され、当該保留画像H1として表示されていた保留画像Hに基づく実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示される態様で保留移動演出が実行される。保留画像H2が表示されているときに新たな特別ゲームの実行が開始された場合には、保留画像H2が保留表示領域R2aから保留表示領域R1aへ向かう移動経路Kb2上を移動するように表示され、当該保留画像H2として表示されていた保留画像Hが保留画像H1として保留表示領域R1aに表示される態様で保留移動演出が実行される。保留画像H3が表示されているときに新たな特別ゲームの実行が開始された場合には、保留画像H3が保留表示領域R3aから保留表示領域R2aへ向かう移動経路Kb3上を移動するように表示され、当該保留画像H3として表示されていた保留画像Hが保留画像H2として保留表示領域R2aに表示される態様で保留移動演出が実行される。保留画像H4が表示されているときに新たな特別ゲームの実行が開始された場合には、保留画像H4が保留表示領域R4aから保留表示領域R3aへ向かう移動経路Kb4上を移動するように表示され、当該保留画像H4として表示されていた保留画像Hが保留画像H3として保留表示領域R3aに表示される態様で保留移動演出が実行される。
また、パチンコ遊技機10において、演出ゲームでは、リーチが形成され、リーチ演出が行われる場合がある。本実施形態では、複数列のうち特定の列(本実施形態では、左列と右列)に同一の数字を模した演出図柄が一旦停止表示されており、且つ、特定の列とは異なる列(本実施形態では、中列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態が、リーチが形成された状態に相当する。リーチ演出には、例えば、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。本実施形態におけるリーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。スーパーリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させる内容で実行される。パチンコ遊技機10では、ノーマルリーチ演出からスーパーリーチ演出へと発展する場合、暗転演出が実行される。したがって、スーパーリーチ演出が実行される場合には、ノーマルリーチ演出の実行が開始された後、暗転演出を経て、スーパーリーチ演出の実行が開始される。暗転演出は、演出表示装置25に暗転演出用の演出画像が表示され、演出表示装置25がブラックアウトする態様で実行される。なお、パチンコ遊技機10では、スーパーリーチ演出が実行される場合、ノーマルリーチ演出のみが実行される場合に比して、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高い。
図3(a)に示すように、ノーマルリーチ演出が実行されている場合、演出表示装置25には、演出ゲームにおいてリーチが形成され、演出図柄が表示される。更に、ノーマルリーチ演出が実行されている場合、演出表示装置25には、フレーム画像FR1~FR4が表示されるとともに、保留中の特別ゲームに対応する保留画像Hの全て(図3(a)では、保留画像H1,H2)が表示される。また、ノーマルリーチ演出が実行されている場合、演出表示装置25には、実行中画像ZGが表示される。一方、図3(b)に示すように、暗転演出が実行されている場合、演出表示装置25には、演出ゲームにおいてリーチが形成され、演出図柄が表示される。但し、演出表示装置25には、暗転演出が実行されている場合、ノーマルリーチ演出が実行されている場合に比して、小さく演出図柄が表示される。また、暗転演出が実行されている場合、演出表示装置25には、暗転演出用の演出画像が表示される。但し、暗転演出が実行されている場合、演出表示装置25には、フレーム画像FR1~FR4が表示されず、且つ、保留中の特別ゲームに対応する保留画像Hの全てが表示されない。更に、暗転演出が実行されている場合、演出表示装置25には、実行中画像ZGが表示されない。このように、暗転演出は、特別ゲームが実行されているときに実行可能な演出であって、演出表示装置25における保留画像Hの表示が秘匿される演出に相当する。本実施形態において、暗転演出は、表示手段における保留画像の表示が秘匿される保留表示秘匿演出に相当する。
また、図3(c)に示すように、スーパーリーチ演出が実行されている場合、演出表示装置25には、演出ゲームにおいてリーチが形成され、演出図柄が表示される。但し、演出表示装置25には、スーパーリーチ演出が実行されている場合、ノーマルリーチ演出が実行されている場合に比して、小さく演出図柄が表示される。更に、スーパーリーチ演出が実行されている場合、演出表示装置25には、フレーム画像FR1~FR4が表示されるとともに、保留中の特別ゲームに対応する保留画像Hの全て(図3(c)では、保留画像H1,H2)が表示される。因みに、図3(b)に示す暗転演出の実行中において新たな特別ゲームの実行が保留されて特別保留数が「3」に増加した場合、スーパーリーチ演出の実行が開始されるとき、演出表示装置25には、保留画像H1~H3が表示される。
パチンコ遊技機10において実行可能な演出には、予告演出がある。複数種類の予告演出のうち少なくとも一部の予告演出は、複数種類の演出内容のうち何れかの演出内容で実行されるように構成されている。そして、予告演出の演出内容によって、大当り期待度を異ならせている。
また、パチンコ遊技機10において実行可能な演出には、プレミアム演出がある。パチンコ遊技機10におけるプレミアム演出は、大当りに当選した特別ゲームの実行中に限って、演出表示装置25において実行可能に構成されている。また、プレミアム演出は、大当りに当選した特別ゲームの実行中であっても、実行される確率が極めて低く、希少な演出である。なお、プレミアム演出は、プレミア演出ともいわれる。パチンコ遊技機10では、大当りに当選した特別ゲームの実行中に限ってプレミアム演出を実行可能に構成しているが、例えば、大当りとなる特別ゲームの実行が保留されているときのうち少なくとも一方であるときに限って実行可能に構成することもできる。例えば、保留画像Hの表示態様をプレミアム演出の表示態様(例えば、虹の配色を基調とする虹態様)とすることで、大当りとなる特別ゲームの実行が保留されているときにプレミアム演出を実行可能に構成してもよい。例えば、プレミアム演出は、大当りに当選した特別ゲームの実行中、及び、大当りとなる特別ゲームの実行が保留されているときのうち少なくとも一方であるときに限って実行可能に構成することもできる。以上のように、演出実行手段において実行可能な演出には、プレミアム演出がある。そして、プレミアム演出は、大当りとなる変動ゲームが実行されているとき、及び、大当りとなる変動ゲームの実行が保留されているときのうち少なくとも一方であるときに限って実行可能に構成することができる。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図4に示すように、パチンコ遊技機10は、主制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、副制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、装飾ランプ17による発光演出、スピーカ18による音演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。このように、副制御部は、主制御部からの制御情報に基づく処理を実行可能である。パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、遊技盤20の裏側に配設されている。遊技盤ユニットには、主基板40及び副基板41が含まれる。遊技盤ユニットは、中枠13に固定される。したがって、パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、機内部に配設されているともいえる。主基板40は、副基板41と接続されている。パチンコ遊技機10は、主基板40及び副基板41など、パチンコ遊技機10における各種の電子部品に電力を供給するための電源基板43を備えている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主CPU40aと、主ROM40bと、主RWM40cと、を備えている。主CPU40aは、主CPU40aの制御プログラム(主制御プログラム)を実行することにより、各種の処理を行う。主ROM40bは、主制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルを記憶している。主ROM40bは、大当り抽選に用いられる大当り判定値を記憶している。大当り判定値には、高確値と、共通値と、がある。非確変状態であるときの大当り抽選では共通値と高確値のうち共通値のみが用いられる一方、確変状態であるときの大当り抽選では共通値と高確値の両方が用いられる。主ROM40bは、演出抽選に用いられる演出判定値を記憶している。演出抽選は、大当り抽選に非当選した場合にリーチ演出を実行するかを決める抽選であり、リーチ抽選に相当する。
また、主ROM40bは、複数種類の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。即ち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報といえる。パチンコ遊技機10では、変動パターンが決定されることにより、特別ゲームの変動時間が決定される。また、変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、はずれリーチなし変動パターンと、はずれリーチあり変動パターンと、がある。はずれリーチなし変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。本実施形態におけるはずれリーチなし変動パターンには、第1のはずれリーチなし変動パターンと、第1のはずれリーチなし変動パターンよりも長い変動時間が対応付けられた第2のはずれリーチなし変動パターンと、がある。第1のはずれリーチなし変動パターンには、複数種類の変動パターンのうち最も短い時間が変動時間として対応付けられている。はずれリーチあり変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出内容が対応付けられている。大当り変動パターンには、ノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出のうちノーマルリーチ演出のみの実行が対応付けられたノーマルリーチ演出の大当り変動パターンと、スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出の大当り変動パターンと、がある。はずれリーチあり変動パターンには、ノーマルリーチ演出とスーパーリーチ演出のうちノーマルリーチ演出のみの実行が対応付けられたノーマルリーチ演出のはずれ変動パターンと、スーパーリーチ演出の実行が対応付けられたスーパーリーチ演出のはずれ変動パターンと、がある。
主RWM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主RWM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3及びゲートセンサSE4が接続されている。主CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1~SE4が出力する検知信号を入力可能に構成されている。また、主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。また、主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作を制御可能となっている。
主基板40には、所定のエラーを検出するエラー検出手段としてのエラー検出センサESが接続されている。主CPU40aは、図示しないポートを介して、エラー検出センサESが出力する検知信号を入力可能に構成されている。エラー検出センサESとしては、例えば、貯留部が満杯状態であることを検出する満杯センサがある。満杯センサを、払い出された遊技球を下皿Sbへ案内する案内通路に配設する場合、下皿Sbが満杯であることを検出可能となる。即ち、満杯センサは、満杯エラーを検出するエラー検出センサESに相当する。エラー検出センサESとしては、例えば、中枠13又は前枠14の開放を検出する扉開放センサがある。扉開放センサを中枠13に配設する場合、中枠13又は前枠14が開放されたことを検出可能となる。即ち、扉開放センサは、扉開放エラーを検出するエラー検出センサESに相当する。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、副CPU41aと、副ROM41bと、副RWM41cと、を備えている。例えば、副CPU41aは、副CPU41aの制御プログラム(副制御プログラム)を実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副ROM41bは、副制御プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。副ROM41bは、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。また、副ROM41bは、装飾ランプ17における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副ROM41bは、スピーカ18における音演出の態様(内容)を特定可能な音演出データを記憶している。
副RWM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副RWM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
副基板41には、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25が接続されている。副CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25を制御可能となっている。
次に、電源基板43について説明する。
電源基板43は、電源回路43aと、電源断監視回路43bと、リセット信号回路43cと、バックアップ電源43dと、クリアスイッチ回路43eと、クリアスイッチ43fと、を備えている。電源回路43aは、遊技場の主電源から供給される電源電圧を所定の電源電圧(V1(例えば、DC30V))に変換するとともに、その変換後の電源電圧を主基板40や副基板41などの各制御基板へ供給すべき電源電圧(V2)にさらに変換する。各制御基板(主基板40など)には、電源回路43aを通じて動作に必要な電源電圧(V2)が供給されている。電源断監視回路43bは、パチンコ遊技機10への電力供給(電源供給)に異常があるかを監視する。具体的に、電源断監視回路43bは、電源回路43aから供給される電源電圧(V1)が所定電圧(V0(例えば、DC20V))に降下したかを監視する。電源断監視回路43bは、電源電圧(V1)が所定電圧(V0)に降下した場合、電源断信号を送信する。電源断信号は、バックアップ処理を行う制御基板(主基板40)やリセット信号回路43cで受信される。所定電圧(V0)は、パチンコ遊技機10を動作させるために最低限必要な電圧に設定されている。なお、電源電圧(V1)が所定電圧(V0)に降下する場合には、例えば、遊技場の主電源を遮断した場合、パチンコ遊技機10が備える電源スイッチをOFFに操作した場合、停電などの外的要因によってパチンコ遊技機10への電力供給が遮断される場合などがある。リセット信号回路43cは、リセット信号を出力する。リセット信号は、主基板40などのマイクロコンピュータを搭載し、電気部品を制御する基板に出力される。リセット信号は、ハイレベルとローレベルの2つの状態を取り得る信号とされている。そして、リセット信号が出力される制御基板は、例えば、ハイレベルのリセット信号を受信している間は動作停止の状態(動作が規制されている状態)となり、リセット信号がハイレベルからローレベルへ遷移することで動作可能な状態になる。リセット信号回路43cは、電源回路43aからの電源電圧の供給が開始されたとき(電力供給が開始されたとき)、ハイレベルのリセット信号を所定時間出力した後、ローレベルのリセット信号を出力する。
バックアップ電源43dは、例えば、電気二重層コンデンサである。バックアップ電源43dの電力は、パチンコ遊技機10への電力供給が遮断された場合、主RWM40c及び副RWM41cに供給される。これにより、主RWM40c及び副RWM41cは、電力供給が遮断された場合でも記憶内容を所定期間保持することができる。所定期間は、バックアップ電源43dの電力が放電され、当該バックアップ電源43dが電力供給不能になるまでの期間である。クリアスイッチ回路43eには、クリアスイッチ43fが接続されている。クリアスイッチ43fは、主RWM40cの記憶内容のうち少なくとも一部の記憶内容の初期化を指示する場合に操作される操作部である。そして、クリアスイッチ43fが操作された状態でパチンコ遊技機10に電力供給が開始されると、クリアスイッチ回路43eからは初期化信号が送信される。初期化信号は、主CPU40a及び副CPU41aに送信される。クリアスイッチ43fは、機裏側など、遊技者が操作不能な位置に配置されている。なお、本実施形態では、クリアスイッチ回路43e及びクリアスイッチ43fを電源基板43が備えているが、例えば、主基板40が備えてもよく、クリアスイッチ回路43eからの初期化信号が主CPU40aに出力されるとよい。
次に、主CPU40aが、主制御プログラムに基づいて行うメイン処理について説明する。メイン処理は、電源供給の開始(電力供給の開始)に伴って行われる処理である。具体的に、主CPU40aは、ハイレベルのリセット信号を所定時間以上入力した後にローレベルのリセット信号を入力したとき、メイン処理を行う。最初に、主CPU40aは、電力供給の開始時に必要な各種設定を行う。電力供給の開始時に必要な各種設定として、主CPU40aは、割込処理の割込みの禁止、主CPU40aに内蔵されている記憶領域のアクセスの許可、主CPU40aの周辺デバイスとウオッチドッグタイマの初期設定を行う。続いて、主CPU40aは、クリアスイッチ回路43eからの初期化信号の入力有無に基づいて、クリアスイッチ43fが操作されているかを確認する。具体的に、主CPU40aは、主RWM40cに記憶保持された各種情報の消去を指示する初期化信号を入力したかを判定する。クリアスイッチ43fが操作されていない場合、主CPU40aは、主RWM40cに記憶保持された情報(記憶内容)に異常があるかを判定する。具体的に、主CPU40aは、電力供給が遮断されたときに主RWM40cに記憶されるバックアップフラグを確認し、そのバックアップフラグが正常かを判定する。バックアップフラグは、電力供給が開始されたときに主RWM40cに記憶保持されている情報が正しいかを判定するためのフラグである。主CPU40aは、主RWM40cのチェックサムを算出し、当該算出したチェックサムが、電力供給が遮断されたときに算出したチェックサムの値と一致するかを判定する。そして、クリアスイッチ43fが操作されている場合、又は、主RWM40cに記憶保持された情報に異常がある場合、主CPU40aは、主RWM40cに記憶されているバックアップ情報を消去し、初期値に基づきパチンコ遊技機10を起動させる初期起動処理を行う。一方、クリアスイッチ43fが操作されておらず、主RWM40cに記憶保持された情報に異常がない場合、主CPU40aは、バックアップ情報の設定値に基づきパチンコ遊技機10を起動させるバックアップ起動処理を行う。
初期起動処理において主CPU40aは、主RWM40cの記憶内容を初期化する。例えば、主CPU40aは、スタックポインタなど、主RWM40cに初期値を設定する。続いて、主CPU40aは、副基板41に対して、初期化に関する情報を出力バッファに格納する。初期化に関する情報としては、初期化を行うことを指定する初期化コマンドがある。次に、主CPU40aは、割込みのインターバルタイマ(例えば、4ms)を設定し、割込みを許可に設定する。そして、主CPU40aは、メイン処理を終了する。その後、主CPU40aは、所定周期毎に割込処理を行う。なお、主CPU40aによって出力バッファに格納された制御情報は、次回以降の割込処理において副基板41へと出力される。以下の説明において、「電力供給の開始に伴って初期化された場合」と示す場合は、電力供給が開始されて初期起動処理が行われた場合を意味する。
一方、バックアップ起動処理において主CPU40aは、電力供給が遮断される前のスタックポインタを復帰させる。次に、主CPU40aは、副基板41に対して、バックアップ情報に基づく起動に関する制御情報を出力バッファに格納する。バックアップ情報に基づく起動に関する制御情報としては、例えば、バックアップ情報に基づく起動を指定する復帰コマンドや、特別ゲームの実行中への復帰か大当り遊技中への復帰かなどの制御状態を指定する図柄状態指定コマンド、遊技状態を指定する遊技状態指定コマンドなどがある。なお、主CPU40aは、バックアップ情報に基づいて制御状態を特定し、図柄状態指定コマンドを生成する。また、主CPU40aは、バックアップ情報に基づいて遊技状態を特定し、遊技状態指定コマンドを生成する。続いて、主CPU40aは、割込みのインターバルタイマを設定(例えば、4ms)するとともに、電力供給が遮断されたときのレジスタを復帰する。続いて、主CPU40aは、割込みの許可/不許可(禁止)を電力供給が遮断される前の状態に復帰させ、電力供給が遮断される前のアドレスを設定し、その設定したアドレスへ戻る。これにより、バックアップ情報に基づく復帰が行われる。その後、主CPU40aは、所定周期毎に割込処理を行うこととなる。以下の説明において、「電力供給が遮断された後に電力供給が再開された場合」と示す場合は、電力供給が開始されてバックアップ起動処理が行われた場合を意味する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、電力供給が遮断された後に電力供給が再開された後に復帰することが可能に構成されている。
また、パチンコ遊技機10への電源供給が遮断されたとき(電力供給が遮断されたとき)、主CPU40aは、電源断監視回路43bからの電源断信号の入力を契機として、主RWM40cのバックアップ処理を行う。バックアップ処理において主CPU40aは、主RWM40cに記憶保持されている各種情報に加えて、レジスタ及びスタックポインタなどの情報を主RWM40cに記憶保持させる。バックアップする各種情報としては、各種乱数の値(後述する乱数情報)、遊技状態を特定可能な情報、制御状態を特定可能な情報(例えば、制御状態を示す制御状態フラグ)などがある。主CPU40aは、主RWM40cのチェックサムを算出して保存するとともに、主RWM40cにバックアップフラグを設定する。その後、主CPU40aは、主RWM40cへのアクセスを禁止し、ハイレベルのリセット信号を入力するまで待機する。そして、ハイレベルのリセット信号を入力すると、主CPU40aの動作は規制される。電力供給が遮断された後は、バックアップ電源43dから主RWM40cへ電力が供給され、電力供給が遮断されたときに主RWM40cの記憶情報のうち一部又は全部がバックアップ情報として保持される。
次に、主CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主CPU40aは、第1始動センサSE1からの検知信号又は第2始動センサSE2からの検知信号を入力したか否かに基づいて、始動口26,27に遊技球が入球したかを判定する(以下、入力判定と示す)。入力判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、入力判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主RWM40cに記憶されている特別保留数が上限数未満であるかを判定する(以下、保留判定と示す)。保留判定の判定結果が否定の場合、主CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、特別保留数に1加算して更新する。また、主CPU40aは、更新後の特別保留数を表示するように情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の特別保留数を特定可能な制御情報(以下、保留数コマンドと示す)を出力バッファに格納する。保留判定の判定結果が肯定の場合、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RWM40cに記憶させる。このとき、主CPU40aは、乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、乱数情報を主RWM40cに記憶させておくことで、特別ゲームの実行条件が成立するまで、その実行を保留する。即ち、パチンコ遊技機10は、特別ゲームの実行を保留可能に構成されている。乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。なお、例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数(以下、大当り判定乱数と示す)、特別図柄の決定に用いる乱数(以下、特別図柄乱数と示す)、変動パターンの決定に用いる乱数(以下、変動パターン乱数と示す)、演出抽選に用いる乱数(以下、演出判定乱数と示す)などである。そして、先読みコマンド生成処理を行った後、主CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。このように、パチンコ遊技機10は、変動ゲームとしての特別ゲームの実行を保留可能である。特に、パチンコ遊技機10は、複数回の変動ゲームの実行を保留可能である。
ここで、先読みコマンド生成処理と、当該先読みコマンド生成処理において生成される先読みコマンドと、について説明する。
図5に示すように、先読みコマンドは、先読みコマンドSC1~SC5に分類される。先読みコマンドSC1は、大当り判定乱数の値が大当り判定値と一致せず(図5では、不一致と示す)、演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない場合に生成される。先読みコマンドSC2は、大当り判定乱数の値が大当り判定値と一致せず、演出判定乱数の値が演出判定値と一致する場合に生成される。先読みコマンドSC3は、大当り判定乱数の値が高確値と一致する一方、演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない場合に生成される。先読みコマンドSC4は、大当り判定乱数の値が高確値と一致し、演出判定乱数の値が演出判定値と一致する場合に生成される。先読みコマンドSC4は、大当り判定乱数の値が共通値と一致する場合に生成される。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、特別図柄入力処理において取得した乱数の値に基づき、先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。具体的に、主CPU40aは、特別図柄入力処理において取得した大当り判定乱数、特別図柄乱数、演出判定乱数及び変動パターン乱数のうち少なくとも一部の乱数の値に基づいて先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。このとき、主CPU40aは、特別保留数を特定可能な先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。例えば、特別保留数が「3」であるときに先読みコマンド生成処理において先読みコマンドSC1に分類される先読みコマンドを生成する場合、主CPU40aは、特別保留数が「3」であることを特定可能な先読みコマンドSC1を生成する。
以下、先読みコマンド生成処理における先読みコマンドの生成について説明する。
先読みコマンド生成処理において主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が高確値と共通値の何れにも一致しない場合であって、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない場合、先読みコマンドSC1に分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が高確値と共通値の何れにも一致しない場合であって、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致する場合、先読みコマンドSC2に分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が高確値と一致する場合であって、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致しない場合、先読みコマンドSC3に分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が高確値と一致する場合であって、取得した演出判定乱数の値が演出判定値と一致する場合、先読みコマンドSC4に分類される先読みコマンドを生成する。主CPU40aは、取得した大当り判定乱数の値が共通値と一致する場合、先読みコマンドSC5に分類される先読みコマンドを生成する。
次に、主CPU40aが行う特別図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているかを判定する(以下、実行判定と示す)。実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではなく、変動間インターバル中でもない場合に肯定判定する。一方、実行判定において主CPU40aは、大当り遊技中、特別ゲーム中及び変動間インターバル中のうち何れかである場合に否定判定する。実行判定の判定結果が否定の場合(特別ゲームの実行条件が成立していない場合)、主CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、実行判定の判定結果が肯定の場合(特別ゲームの実行条件が成立している場合)、主CPU40aは、主RWM40cに記憶されている特別保留数が1以上であるかを判定する。そして、特別保留数が1以上でない場合、主CPU40aは、待機状態であることを特定可能な待機コマンドを出力バッファに格納し、特別図柄開始処理を終了する。一方、特別保留数が1以上である場合、主CPU40aは、主RWM40cに記憶されている特別保留数を1減算して更新する。主CPU40aは、更新後の特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の特別保留数を特定可能な保留数コマンドを出力バッファに格納する。
続いて、主CPU40aは、特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RWM40cから読み出す。主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RWM40cから消去する。そして、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている大当り判定値を基に、大当り抽選を行う。なお、大当り抽選には、確変状態であるときに高確値と共通値が用いられ、非確変状態であるときに共通値が用いられる。大当り抽選に非当選した場合(大当り抽選に当選しなかった場合)、主CPU40aは、演出判定乱数の値に基づき、演出抽選を行う。
そして、主CPU40aは、特別ゲームで確定停止表示させる特別図柄と、変動パターンと、を決定する。具体的に、大当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、特別図柄乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、変動パターン決定乱数の値に基づいて大当り変動パターンを決定する。一方、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、はずれ図柄を決定する。更に、大当り抽選に非当選した場合、主CPU40aは、演出抽選の抽選結果に基づき、はずれ変動パターンを決定する。具体的に、演出抽選に当選した場合、主CPU40aは、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチあり変動パターンを決定する。一方、演出抽選に非当選した場合、主CPU40aは、変動パターン決定乱数の値に基づいてはずれリーチなし変動パターンを決定する。特別図柄や変動パターンを決定した後、主CPU40aは、決定した特別図柄を特定可能な制御情報(以下、図柄コマンドと示す)及び変動パターンを特定可能な制御情報(以下、変動パターン指定コマンドと示す)を出力バッファに格納し、特別図柄開始処理を終了する。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させるための終了コマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、特別図柄を確定停止表示させた後、つまり、特別ゲームの終了後、変動間インターバル(本実施形態では、1秒)を設定する。変動間インターバルでは、特別ゲームの終了に伴って確定停止表示された特別図柄は確定停止表示され続ける。
次に、主CPU40aが行う大当り処理について説明する。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始する。具体的に、主CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後であって、変動間インターバルが経過した後、大当り遊技を付与する制御を開始する。主CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。
主CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。また、主CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。即ち、主CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1ラウンド終了条件又は第2ラウンド終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。また、主CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。主CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。本実施形態では、主CPU40aが遊技状態処理を行うことにより、遊技状態を制御する遊技状態制御手段としての機能が実現される。
主CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(即ち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技終了後の遊技状態を特定する。主CPU40aは、非確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、非確変状態に制御することを特定可能な値を、主RWM40cに記憶されている確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、非確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、低確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、確変状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、確変状態であることを特定可能な制御情報(以下、高確率状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
主CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定した場合、大当り遊技の終了に伴い、高ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。また、主CPU40aは、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、高ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。主CPU40aは、高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数に相当する「100回」を、高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数として主RWM40cに記憶させる。主CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、主RWM40cに記憶されている「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」を1減算する。主CPU40aは、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった場合、「高ベース状態に制御する特別ゲームの残り回数」が0となった特別ゲームの終了に伴い、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。即ち、主CPU40aは、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。また、主CPU40aは、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、低ベース状態コマンドと示す)を出力バッファに格納する。
なお、主CPU40aは、大当り遊技が付与された場合、非確変状態に制御することを特定可能な値を確率状態フラグに設定するとともに、低ベース状態に制御することを特定可能な値をベース状態フラグに設定する。更に、主CPU40aは、低確率状態コマンドを出力バッファに格納するとともに、低ベース状態コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄入力処理について説明する。
主CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したかに基づき、遊技球がゲート31を通過(入球)したかを判定する。遊技球がゲート31を通過していない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート31を通過した場合、主CPU40aは、主RWM40cに記憶されている普通保留数が上限数未満であるかを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主CPU40aは、主RWM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主RWM40cに記憶させる。この場合、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主CPU40aが行う普通図柄開始処理について説明する。
主CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているかを判定する。主CPU40aは、普通当り遊技中ではなく普通ゲーム中でもない場合に肯定判定する一方、普通当り遊技中又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主CPU40aは、主RWM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるかを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主CPU40aは、主RWM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新し、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。主CPU40aは、更新後の普通保留数を特定可能な普通保留数コマンドを出力バッファに格納する。次に、主CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主RWM40cから読み出す。なお、主CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主RWM40cから消去する。続いて、主CPU40aは、読み出した乱数情報及び主ROM40bに記憶されている普通当り判定値を基に、普通当り抽選を行う。そして、主CPU40aは、普通当り抽選の抽選結果に基づき、普通ゲームで確定停止表示させる普通図柄と、普通ゲームの変動時間と、を決定する。その後、主CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が確定停止表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主CPU40aは、普通ゲームの実行開始に伴い、普通ゲームの実行が開始されることを特定可能な制御情報を出力バッファに格納する。
次に、主CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当り抽選に当選した場合、主CPU40aは、普通ゲームが終了すると、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、当該開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように第1アクチュエータA1を制御する。本実施形態では、高ベース状態であるときには低ベース状態であるときよりも、普通当り抽選に当選し易くなっている。そして、パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときであっても普通当り抽選に当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態では、低ベース状態であるとき、高ベース状態であるときに比して、第2始動口27へ遊技球が入球し難いものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。
次に、主CPU40aが行うエラー処理について説明する。
主CPU40aは、エラー検出センサESのうち満杯センサからの検知信号を入力した場合、満杯エラーが検出されたことを示す制御情報(以下、「満杯検出コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。また、主CPU40aは、エラー検出センサESのうち扉開放センサからの検知信号を入力した場合、中枠13又は前枠14が開放されたことを示す制御情報(以下、「扉開放検出コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
次に、副CPU41aが制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
副CPU41aは、電力供給の開始に伴い、電力供給の開始に伴って必要な各種設定(初期設定)を行う。初期設定を行った後、副CPU41aは、初期化コマンド又は復帰コマンドを入力するまで待機する。なお、副CPU41aは、主CPU40aよりも先に起動する。このため、主CPU40aから初期化コマンド又は復帰コマンドが出力されるとき、副CPU41aは既に起動しており、初期化コマンド又は復帰コマンドの入力を待機している状態となっている。副CPU41aは、初期化コマンドを入力すると、副ROM41bから初期状態の演出内容を示す情報を読み出し、当該情報に基づいて初期化による起動を行い、初期状態に起動する。一方、副CPU41aは、復帰コマンドを入力すると、副RWM41cに記憶保持された情報(記憶内容)に異常があるかを判定する。具体的に、副CPU41aは、電力供給が遮断されたときに副RWM41cに記憶されるバックアップフラグを確認し、そのバックアップフラグが正常かを判定する。バックアップフラグは、電力供給が開始されたときに副RWM41cに記憶保持されている情報が正しいかを判定するためのフラグである。また、副CPU41aは、副RWM41cのチェックサムを算出し、当該算出したチェックサムが、電力供給が遮断されたときに算出したチェックサムの値と一致するかを判定する。そして、副RWM41cに記憶保持された情報に異常がある場合、副CPU41aは、副RWM41cに記憶されているバックアップ情報を消去し、入力したバックアップ情報に基づく起動に関する制御情報に基づく起動を行い、準バックアップ状態に起動する。一方、副RWM41cに記憶保持された情報が正常である場合、副CPU41aは、入力したバックアップ情報に基づく起動に関する制御情報及び副RWM41cのバックアップ情報に基づく起動を行い、バックアップ状態に起動する。バックアップ状態に起動する場合、副RWM41cの記憶内容は、電力供給が遮断される前における副RWM41cの記憶内容に復帰することとなる。
副CPU41aは、低確率状態コマンドを入力すると、副RWM41cに記憶されている確率状態フラグに、非確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高確率状態コマンドを入力すると、副RWM41cに記憶されている確率状態フラグに、確変状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RWM41cの確率状態フラグを参照することにより、確変状態であるかを特定できる。また、副CPU41aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副RWM41cに記憶されているベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副RWM41cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副CPU41aは、副RWM41cのベース状態フラグを参照することにより、高ベース状態であるかを特定できる。
副CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。大当り演出の演出内容は、大当りの種類に応じて異ならせてもよい。
また、先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、入力した先読みコマンドを副RWM41cに記憶する。このとき、副CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な特別保留数に応じて、先読みコマンドの記憶順序が特定可能となるように、副RWM41cに記憶する。また、詳細については後述するが、副CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、当該先読みコマンドから特定可能な特別保留数と同数の保留画像Hが表示されるように演出表示装置25を制御する。例えば、演出表示装置25において保留画像H1が表示されているとき、特別保留数が「2」であることを特定可能な先読みコマンドが副CPU41aに入力されると、保留画像H2が新たに表示される。新たな保留画像Hを表示させるにあたって、副CPU41aは、保留登場演出を実行された後、新たな保留画像Hが表示されるように演出表示装置25を制御する。
また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、保留移動演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。具体的に、副CPU41aは、保留画像H1が移動経路Kb1上を移動するように表示させ、保留画像H1に基づく実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、保留画像H2が表示されていれば、保留画像H2が移動経路Kb2上を移動するように表示させ、保留画像H2として表示されていた保留画像Hが保留画像H1として表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、副CPU41aは、保留画像H3が表示されていれば、保留画像H3が移動経路Kb3上を移動するように表示させ、保留画像H3として表示されていた保留画像Hが保留画像H2として表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、保留画像H4が表示されていれば、保留画像H4が移動経路Kb4上を移動するように表示させ、保留画像H4として表示されていた保留画像Hが保留画像H3として表示されるように演出表示装置25を制御する。
副CPU41aは、終了コマンドを入力すると、副RWM41cに記憶されている特別ゲームに対応する先読みコマンドのうち最先に記憶された先読みコマンドを消去する。また、副CPU41aは、終了コマンドを入力すると、実行中領域ZRに表示させている実行中画像ZGが非表示となるように演出表示装置25を制御する。実行中画像ZGが非表示となることにより、演出表示装置25において、実行中画像ZGが消去される。
また、副CPU41aは、演出ゲームが行われるように、演出表示装置25を制御する。具体的に、副CPU41aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。副CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて最終的に確定停止表示させる演出図柄による図柄組み合わせを決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドから大当り図柄を特定する場合、演出図柄による大当り図柄を決定する。副CPU41aは、入力した図柄コマンドからはずれ図柄を特定する場合、演出図柄によるはずれ図柄を決定する。例えば、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチあり変動パターンを特定する場合、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定する。一方、副CPU41aは、入力した変動パターン指定コマンドからリーチなし変動パターンを特定する場合、リーチを含まないはずれの図柄組み合わせを決定する。また、ノーマルリーチ演出を実行させる場合、副CPU41aは、ノーマルリーチ演出が実行されるように、演出表示装置25を制御する。同様に、スーパーリーチ演出を実行させる場合、副CPU41aは、スーパーリーチ演出が実行されるように、演出表示装置25を制御する。スーパーリーチ演出を実行させる場合、副CPU41aは、ノーマルリーチ演出を実行させた後、暗転演出を実行させ、その後、スーパーリーチ演出が実行されるように、演出表示装置25を制御する。副CPU41aは、暗転演出用の演出画像が表示されるように演出表示装置25を制御し、暗転演出が実行されるように制御する。そして、副CPU41aは、所定の停止タイミングにおいて、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させる。その後、副CPU41aは、終了コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させる。なお、副CPU41aは、終了コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを確定停止表示させてもよい。この場合、終了コマンドを省略してもよい。
また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力した場合、特別ゲームの実行中に実行する予告演出の種類を決定する。このとき、副CPU41aは、予告演出を実行することを決定しない場合、つまり、予告演出を実行しないことを決定する場合もある。また、予告演出を実行することを決定した場合、副CPU41aは、実行する予告演出の演出内容を決定する。そして、予告演出を実行することを決定した場合、副CPU41aは、決定した演出内容の予告演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。
また、副CPU41aは、大当り変動パターンを特定可能な変動パターン指定コマンドを入力した場合、特別ゲームの実行中にプレミアム演出を実行するか抽選する。この抽選において、プレミアム演出を実行することが決定される確率は、プレミアム演出を実行しないことが決定される確率よりも圧倒的に低い。そして、プレミアム演出を実行することを決定した場合、副CPU41aは、プレミアム演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。
また、副CPU41aは、満杯検出コマンドを入力すると、満杯エラーの発生を報知するように制御する。具体的に、副CPU41aは、満杯エラーが発生していることを特定可能な満杯エラー画像を表示する満杯エラー表示演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。更に、副CPU41aは、満杯エラーが発生していることを特定可能な満杯エラー音が出力されるようにスピーカ18を制御する。同様に、副CPU41aは、扉開放検出コマンドを入力すると、扉開放エラーの発生を報知するように制御する。具体的に、副CPU41aは、扉開放エラーが発生していることを特定可能な扉開放エラー画像を表示する扉開放エラー表示演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。更に、副CPU41aは、扉開放エラーが発生していることを特定可能な扉開放エラー音が出力されるようにスピーカ18を制御する。本実施形態では、満杯エラー表示演出及び扉開放エラー表示演出のうち少なくとも一方の演出が所定演出に相当する。このように、本実施形態において、表示手段では、所定のエラーが検出されたことを契機に、所定演出が実行される。また、本実施形態では、満杯エラー音及び扉開放エラー音のうち少なくとも一方の音が所定のエラー音に相当する。このように、本実施形態において、所定演出が実行される場合には、音出力手段から所定のエラー音が出力される。
以上のように、本実施形態では、演出実行手段としての装飾ランプ17、スピーカ18及び演出表示装置25を副CPU41aが制御することにより、演出実行手段を制御する演出制御手段としての機能が実現される。また、本実施形態では、発光手段としての装飾ランプ17を副CPU41aが制御することにより、発光手段を制御する発光制御手段としての機能が実現される。本実施形態では、音出力手段としてのスピーカ18を副CPU41aが制御することにより、音出力手段を制御する音出力制御手段としての機能が実現される。本実施形態では、表示手段としての演出表示装置25を副CPU41aが制御することにより、表示手段を制御する表示制御手段としての機能が実現される。
パチンコ遊技機10は、保留予告演出を実行可能に構成されている。保留予告演出は、実行が保留された特別ゲームを対象として実行可能な演出である。保留予告演出は、演出表示装置25において実行可能に構成されている。パチンコ遊技機10では、保留予告演出が実行される場合、対象となる特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様とは異なる予告態様で表示される。なお、保留予告演出が実行された場合、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示される一方、当該保留予告演出の実行によって他の特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されない。通常態様は、通常表示態様に相当する。一方、予告態様は、特別表示態様に相当する。
図6(a)に示すように、保留画像Hが通常態様で表示される場合、白色を基調とした保留画像Hが表示される。一方、予告態様には、複数種類ある。具体的に、図6(b)に示すように、予告態様には、青色を基調とする第1予告態様がある。また、図6(c)に示すように、予告態様には、緑色を基調とする第2予告態様がある。その他、図6(d)に示すように、予告態様には、赤色を基調とする第3予告態様がある。パチンコ遊技機10では、予告態様の種類によって、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が異なる。具体的に、本実施形態では、第1予告態様<第2予告態様<第3予告態様の順に、保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が高い。なお、予告態様の種類は、保留予告演出の演出内容ともいえる。
このように、パチンコ遊技機10では、新たに特別ゲームが保留されたことを契機に、演出表示装置25において通常態様の保留画像Hが新たに表示される場合と、演出表示装置25において予告態様の保留画像Hが新たに表示される場合と、がある。本実施形態では、新たに特別ゲームが保留されたことを契機に、演出表示装置25において通常態様の保留画像Hが新たに表示される態様で実行される演出が、第1保留演出に相当する。換言すると、第1保留演出は、新たな変動ゲームの実行が保留されたことを契機に、表示手段において通常表示態様の保留画像を新たに表示する態様で実行される。また、本実施形態では、新たに特別ゲームが保留されたことを契機に、演出表示装置25において予告態様の保留画像Hが新たに表示される態様で実行される演出が、第2保留演出に相当する。換言すると、第2保留演出は、新たな変動ゲームの実行が保留されたことを契機に、通常表示態様とは異なる特別表示態様の保留画像を新たに表示する態様で実行される。本実施形態において、保留演出には、第1保留演出と、第2保留演出と、がある。
因みに、図6(e)~図6(h)に示すように、保留画像Hと同様、実行中画像ZGは、通常態様で表示される場合と、予告態様で表示される場合と、がある。即ち、本実施形態において、実行中画像は、通常表示態様で表示される場合と、特別表示態様で表示される場合と、がある。図6(e)に示すように、実行中画像ZGが通常態様で表示される場合、白色を基調とした保留画像Hが表示される。また、図6(f)に示すように、実行中画像ZGが第1予告態様で表示される場合、青色を基調とする実行中画像ZGが表示される。図6(g)に示すように、実行中画像ZGが第2予告態様で表示される場合、緑色を基調とする実行中画像ZGが表示される。図6(h)に示すように、実行中画像ZGが第3予告態様で表示される場合、赤色を基調とする実行中画像ZGが表示される。
保留予告演出は、特別ゲームが保留されたことを契機に、当該特別ゲームを対象として実行が開始される場合がある。その他、保留予告演出は、特別ゲームの実行が開始された場合、実行が保留されている特別ゲームを対象として実行が開始される場合がある。
まず、特別ゲームが保留されたことを契機に、当該特別ゲームを対象として保留予告演出が開始されるときの演出表示装置25の表示内容の一例について、説明する。
図7(a)に示すように、新たな特別ゲームが保留されて当該特別ゲームを対象として保留予告演出の実行が開始される場合、当該保留予告演出の対象となる特別ゲームに対応する保留画像H(図7(a)では、保留画像H3)を指し示すように雷を模した雷画像SDaが演出表示装置25に表示される。つまり、雷画像SDaは、予告態様で表示され得る保留画像Hを指し示す内容で表示される。更に、雷画像SDaが表示された場合、保留予告演出の対象となる特別ゲームに対応する保留画像Hを覆うようにエフェクト画像SDbが演出表示装置25に表示される。エフェクト画像SDbが表示されることで、一旦表示されていた保留画像Hは、遊技者から視認することが不能となる。以下の説明では、雷画像SDa及びエフェクト画像SDbが表示される演出を「雷演出」と示す。そして、図7(b)に示すように、雷演出が終了した後、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示され、保留予告演出が開始される。パチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hが表示されることに伴い、所定の保留演出音がスピーカ18から出力される。本実施形態では、雷演出が、第2演出に相当する。したがって、本実施形態では、第2保留演出が実行される場合には、音出力手段から所定の保留演出音を出力可能である。前述したように、雷演出において表示される雷画像SDaは、予告態様で表示され得る保留画像Hを指し示す態様で表示される。即ち、第2演出は、特別表示態様で表示され得る保留画像を指し示す内容で実行される。
パチンコ遊技機10では、保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される。即ち、本実施形態では、第1演出及び第2演出が実行された後、最終的に特別表示態様の保留画像が表示される。また、本実施形態では、保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される一連の演出が、特定保留時演出に相当する。したがって、特定保留時演出は、第1演出及び第1演出とは異なる第2演出が実行された後、最終的に特別表示態様の保留画像が表示される態様で実行される。因みに、特別ゲームが保留されたことを契機に、当該特別ゲームを対象として保留予告演出が開始されないときには、保留登場演出が実行された後、最終的に通常態様の保留画像Hが表示される。そして、本実施形態では、保留登場演出が実行された後、最終的に通常態様の保留画像Hが表示される一連の演出が、非特定保留時演出に相当する。したがって、非特定保留時演出は、第1演出が実行された後、最終的に通常表示態様の保留画像が表示される態様で実行される。
このように、パチンコ遊技機10では、新たな特別ゲームの実行が保留されたことを契機に実行可能な演出として、「保留登場演出が実行された後、最終的に通常態様の保留画像Hが表示される」一連の演出と、「保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される」一連の演出と、がある。そして、本実施形態では、「保留登場演出が実行された後、最終的に通常態様の保留画像Hが表示される」一連の演出と、「保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される」一連の演出と、が保留時演出に相当する。即ち、表示手段において実行可能な演出には、新たな変動ゲームの実行が保留されたことを契機に実行可能な保留時演出がある。以上のように、本実施形態において、保留時演出には、非特定保留時演出と、特定保留時演出と、がある。そして、第1演出は、非特定保留時演出及び特定保留時演出の何れにおいても共通して実行される演出(共通演出)である。
パチンコ遊技機10において、保留登場演出が実行開始されてから雷演出を経て予告態様の保留画像Hが表示されるまでに要する時間は、1.5秒となっている。即ち、本実施形態において、新たな変動ゲームの実行が保留されて当該変動ゲームを対象とする第2保留演出が実行開始されてから特別表示態様の保留画像が表示されるまでの演出時間は、1.5秒である。つまり、本実施形態において、新たな変動ゲームの実行が保留されて当該変動ゲームを対象とする特定保留時演出が実行開始されてから最終的に特別表示態様の保留画像が表示されるまでの演出時間は、1.5秒である。因みに、パチンコ遊技機10において、保留登場演出が実行開始されてから雷演出が実行されずに通常態様の保留画像Hが表示されるまでに要する時間は、0.4秒となっている。
次に、特別ゲームの実行が開始され、実行が保留されている特別ゲームを対象として保留予告演出が開始されるときの演出表示装置25の表示内容の一例について、説明する。
図8(a)に示すように、特別ゲームの実行が開始され、実行が保留されている特別ゲームを対象として保留予告演出が開始される場合、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像H(図8(a)では、保留画像H2)に応じた位置にキャラクタCHが表示される。キャラクタCHは、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像Hの後ろ側(図8(a)では、保留画像H2の後ろ側)に表示され、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像Hに応じた位置に表示される。そして、刀を振り下ろす内容でキャラクタCHが表示されるとともに、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する通常態様の保留画像Hが破壊される内容の演出が実行される。そして、図8(b)に示すように、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する通常態様の保留画像Hにかわって予告態様の保留画像Hが表示されるとともに、喜ぶキャラクタCHが演出表示装置25に表示される。パチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hが表示されることに伴い、所定の保留演出音がスピーカ18から出力される。以下の説明では、図8(a)及び図8(b)に示す、キャラクタCHが保留画像Hを刀で斬る演出を「一刀両断演出」と示す。
次に、保留予告演出の実行に係る処理に相当する保留予告決定処理について、各種保留画像H及び実行中画像ZGの表示に係る制御とともに、説明する。
副CPU41aは、先読みコマンドを入力した場合、保留予告決定処理の中でも入賞時保留予告決定処理を行う。入賞時保留予告決定処理では、入力した先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行有無及び保留予告演出を実行する場合の予告態様の種類が決定される。このように、新たな特別ゲームが保留された場合、副CPU41aは、新たに保留された特別ゲームを対象として入賞時保留予告決定処理を行う。但し、先読みコマンドを入力した場合であっても、副CPU41aは、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされる場合、入賞時保留予告決定処理を行わない。つまり、先読みコマンドを入力した場合において、副CPU41aは、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされないときは入賞時保留予告決定処理を行う一方、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされるときは入賞時保留予告決定処理を行わない。入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされないときにおいて入賞時保留予告決定処理を行わない場合、副CPU41aは、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hとして通常態様の保留画像Hを表示させることを決定する。この結果、演出表示装置25には、保留登場演出が実行された後、通常態様の保留画像Hが新たに表示される。入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況については、後ほど説明する。
入賞時保留予告決定処理において副CPU41aは、入力した先読みコマンドが保留予告演出の対象となる先読みコマンドである場合、入賞時保留予告決定処理の対象となる特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行を開始するかを決定する保留予告抽選を行う。本実施形態では、保留予告抽選に当選した場合、保留予告演出の実行が決定される一方、保留予告抽選に非当選した場合、保留予告演出の実行が決定されない。例えば、保留予告抽選の当選確率は、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、で異なる。また、例えば、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合であっても、大当りの種類によって、保留予告抽選の当選確率を異ならせてもよい。その他、先読みコマンドから決定される変動パターンの種類を特定可能に構成し、変動パターンの種類によって、保留予告抽選の当選確率を異ならせてもよい。そして、保留予告抽選に非当選した場合、副CPU41aは、入賞時保留予告決定処理を終了する。このとき、副CPU41aは、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hとして通常態様の保留画像Hを表示させることを決定する。この結果、演出表示装置25には、保留登場演出が実行された後、通常態様の保留画像Hが新たに表示される。
また、保留予告抽選に当選した場合、副CPU41aは、予告態様の種類を決定する。例えば、本実施形態では、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、で予告態様の決定態様が異なる。例えば、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合であっても、大当りの種類によって、予告態様の決定態様を異ならせてもよい。例えば、決定可能な予告態様の種類を異ならせることによって、予告態様の決定態様を異ならせてもよい。その他、例えば、各種の予告態様を決定する確率を異ならせることによって、予告態様の決定態様を異ならせてもよい。そして、副CPU41aは、予告態様の種類を決定した場合、入賞時保留予告決定処理を終了する。
先読みコマンドを入力した場合、副CPU41aは、保留登場演出が実行された後、通常態様の保留画像Hが新たに表示されるように演出表示装置25を制御する。更に、入賞時保留予告決定処理における保留予告抽選に当選した場合、副CPU41aは、保留登場演出が実行された後、新たに表示した保留画像Hを対象とする雷演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。そして、副CPU41aは、雷演出が実行された後、最終的に入賞時保留予告決定処理において決定した種類の予告態様の保留画像Hが表示されるように演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、予告態様の保留画像Hが新たに表示されることに伴って、所定の保留演出音が出力されるようにスピーカ18を制御する。因みに、詳細については後述するが、本実施形態では、保留演出音の出力に関して制限される場合がある。また、入賞時保留予告決定処理を行わなかった場合、又は、入賞時保留予告決定処理における保留予告抽選に非当選した場合、副CPU41aは、保留登場演出を実行させ、最終的に通常態様の保留画像Hが表示されるように演出表示装置25を制御する。
因みに、副CPU41aは、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hを保留画像H1として表示させる場合、登場経路Ka1上を移動するように新たな保留画像Hが表示される保留登場演出を実行させる。また、副CPU41aは、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hを保留画像H2として表示させる場合、登場経路Ka2上を移動するように新たな保留画像Hが表示される保留登場演出を実行させる。同様に、副CPU41aは、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hを保留画像H3として表示させる場合、登場経路Ka3上を移動するように新たな保留画像Hが表示される保留登場演出を実行させる。また、副CPU41aは、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hを保留画像H4として表示させる場合、登場経路Ka4上を移動するように新たな保留画像Hが表示される保留登場演出を実行させる。
また、前述したように、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、保留移動演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。例えば、副CPU41aは、保留画像H1が移動経路Kb1上を移動するように表示させ、保留画像H1に基づく実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示されるように演出表示装置25を制御する。このとき、保留画像H1が通常態様の保留画像Hである場合、副CPU41aは、通常態様の実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示されるように演出表示装置25を制御する。また、保留画像H1が第1予告態様の保留画像Hである場合、副CPU41aは、第1予告態様の実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示されるように演出表示装置25を制御する。同様に、保留画像H1が第2予告態様の保留画像Hである場合、副CPU41aは、第2予告態様の実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示されるように演出表示装置25を制御する。また、保留画像H1が第3予告態様の保留画像Hである場合、副CPU41aは、第3予告態様の実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示されるように演出表示装置25を制御する。
また、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力した場合、保留予告決定処理の中でも変動時保留予告決定処理を行う。変動時保留予告決定処理は、既に保留されている特別ゲームを対象として行われる。そして、変動時保留予告決定処理では、当該変動時保留予告決定処理の対象となった特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行有無及び保留予告演出を実行する場合の予告態様の種類が決定される。このように、特別ゲームが実行開始された場合、副CPU41aは、保留中の特別ゲームを対象として変動時保留予告決定処理を行う。なお、保留中の特別ゲームが複数ある場合、副CPU41aは、保留中の複数の特別ゲームのうち先に保留された特別ゲームから順に変動時保留予告決定処理の対象として、変動時保留予告決定処理を行う。そして、保留されている全ての特別ゲームを対象として変動時保留予告決定処理を行うよりも前に保留予告演出を実行することを決定した場合、副CPU41aは、残りの保留中の特別ゲームを対象として変動時保留予告決定処理を行わない。
但し、変動パターン指定コマンドを入力した場合であっても、副CPU41aは、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされる場合、変動時保留予告決定処理を行わない。つまり、変動パターン指定コマンドを入力した場合において、副CPU41aは、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされないときは変動時保留予告決定処理を行う一方、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされるときは変動時保留予告決定処理を行わない。変動時における保留予告演出の制限条件が満たされないときにおいて変動時保留予告決定処理を行わない場合、副CPU41aは、既に表示されている保留画像Hの表示態様を変更しない。変動時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況については、後ほど説明する。
変動時保留予告決定処理において副CPU41aは、変動時保留予告決定処理の対象である特別ゲームに対応する先読みコマンドが保留予告演出の対象となる先読みコマンドである場合、変動時保留予告決定処理の対象となる特別ゲームを対象とする保留予告演出の実行を開始するかを決定する保留予告抽選を行う。そして、保留予告抽選に非当選した場合、副CPU41aは、変動時保留予告決定処理の対象とした特別ゲームを対象とする変動時保留予告決定処理を終了する。また、保留予告抽選に当選した場合、副CPU41aは、予告態様の種類を決定する。例えば、入賞時保留予告決定処理と同様、実施形態では、先読みコマンドに対応する特別ゲームが大当りとなることを特定できる場合と、先読みコマンドに対応する特別ゲームがはずれとなることを特定できる場合と、で予告態様の決定態様が異なる。そして、副CPU41aは、予告態様の種類を決定した場合、変動時保留予告決定処理を終了する。
変動時保留予告決定処理における保留予告抽選に当選した場合、副CPU41aは、保留予告演出の対象とする特別ゲームに対応する保留画像Hに応じた位置にキャラクタCHを表示させ、一刀両断演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。このとき、副CPU41aは、保留予告演出の対象とする特別ゲームに対応する保留画像Hが、最終的に変動時保留予告決定処理において決定した種類の予告態様の保留画像Hに変化する内容で一刀両断演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、副CPU41aは、予告態様の保留画像Hが表示されることに伴って、所定の保留演出音が出力されるようにスピーカ18を制御する。
なお、入賞時保留予告決定処理及び変動時保留予告決定処理の何れであっても、保留予告実行抽選に当選し、予告態様の種類を決定した場合、副CPU41aは、保留予告演出の対象となった特別ゲーム、及び、当該保留予告演出における保留画像Hの予告態様の種類を特定可能な情報(以下、保留予告実行情報と示す)を副RWM41cに記憶する。副RWM41cに記憶された保留予告実行情報は、当該保留予告実行情報に対応する保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が終了した場合、又は、大当り遊技が付与された場合、消去される。
ここで、図9(a)に基づき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況について、説明する。
パチンコ遊技機10では、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間内であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。本実施形態では、特定演出の実行が開始される所定期間前から当該特定演出の実行が開始されるまでの期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。本実施形態では、保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間、つまり、特定演出の実行が開始される所定期間前から当該特定演出の実行が開始されるまでの期間が、特定期間に相当する。換言すると、特定期間は、特定演出の実行が開始される所定期間前から当該特定演出の実行が開始されるまでの期間である。本実施形態では、特定演出の実行が開始される所定期間前から当該特定演出の実行が開始されるまでの期間を特定期間とするとき、少なくとも特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。このように、本実施形態では、特定演出の実行が開始される所定期間前から当該特定演出の実行が開始されるまでの期間を特定期間とするとき、少なくとも特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該変動ゲームを対象とする特定保留時演出の実行開始が制限される。
このように、パチンコ遊技機10において、特定期間となる時間は、「1.6秒」である。一方、前述したように、パチンコ遊技機10において、保留登場演出が実行開始されてから雷演出を経て予告態様の保留画像Hが表示されるまでに要する時間は、「1.5秒」である。つまり、パチンコ遊技機10において、保留登場演出が実行開始されてから雷演出を経て予告態様の保留画像Hが表示されるまでに要する時間は、特定期間となる時間よりも短い。したがって、本実施形態において、新たな変動ゲームの実行が保留されて当該変動ゲームを対象とする第2保留演出が実行開始されてから特別表示態様の保留画像が表示されるまでの演出時間は、特定期間となる時間よりも短い。つまり、本実施形態において、新たな変動ゲームの実行が保留されて当該変動ゲームを対象とする特定保留時演出が実行開始されてから最終的に特別表示態様の保留画像が表示されるまでの演出時間は、特定期間となる時間よりも短い。
パチンコ遊技機10において、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された変動ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、100%といえる。即ち、本実施形態において、少なくとも特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限される確率は10割である。逆に、パチンコ遊技機10において、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された変動ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率は、0%といえる。即ち、本実施形態において、少なくとも特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出の実行開始が制限される確率は0割である。このように、パチンコ遊技機10において、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された変動ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、新たに保留された変動ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率よりも高い。つまり、本実施形態において、特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限される確率は、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出の実行開始が制限される確率よりも高い。以上のように、パチンコ遊技機10において、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された変動ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、新たに保留された変動ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率と異なる。即ち、本実施形態において、所定の特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出の実行開始が制限される確率と、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限される確率と、が異なる。
なお、副CPU41aは、特別ゲームの実行が終了する0.5秒前から、変動間インターバルを経て、次の特別ゲームの実行が開始してから0.1秒が経過するまでの期間内であれば、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間内であると判断することが可能である。例えば、副CPU41aは、特別ゲームの実行が終了する0.5秒前のタイミングを過ぎている一方で当該特別ゲームの実行が終了する前であるとき、特別保留数が1以上であれば、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間内であると判断してもよい。例えば、副CPU41aは、変動間インターバルであって、特別保留数が1以上であれば、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間内であると判断してもよい。例えば、副CPU41aは、特別ゲームの実行が開始してから0.1秒が経過するまでの期間内であれば、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間内であると判断してもよい。
パチンコ遊技機10では、保留移動演出の実行中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、保留移動演出の実行中であるときにおいて新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。保留移動演出の実行中であるときとは、保留移動演出の実行が開始されてから当該保留移動演出の実行が終了するまでの期間に相当する。本実施形態では、特定演出の実行が開始されてから当該特定演出の実行が終了するまでの期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、保留移動演出の実行中である期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、特定演出の実行が開始されてから当該特定演出の実行が終了するまでの期間が含まれる。このように、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。なお、副CPU41aは、保留移動演出を実行させている期間内であれば、保留移動演出の実行中であるときと判断することが可能である。例えば、副CPU41aは、特別ゲームの実行が開始して0.1秒が経過したタイミングから0.5秒が経過するまでの期間内であれば、保留移動演出の実行中であると判断してもよい。
パチンコ遊技機10では、第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームの実行中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームの実行中であるときにおいて新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームの実行中であるときとは、特別ゲームの実行中であって、且つ、当該特別ゲームの実行中に行われる演出の内容が特定内容である期間に相当する。即ち、本実施形態において、第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームの実行中であるときとは、変動ゲームが実行されているときであって、且つ、当該変動ゲームの実行中に行われる演出の内容が特定内容である期間に相当する。したがって、特定内容の演出とは、第1のはずれリーチなし変動パターンが指定された場合において、当該変動パターンに対応付けられた変動時間内において実行される演出である。本実施形態では、変動ゲームが実行されているときであって、且つ、当該変動ゲームの実行中に行われる演出の内容が特定内容である期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームの実行中である期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、変動ゲームが実行されているときであって、且つ、当該変動ゲームの実行中に行われる演出の内容が特定内容である期間が含まれる。このように、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。なお、副CPU41aは、変動パターン指定コマンドによって第1のはずれリーチなし変動パターンが指定され、当該変動パターンに基づく特別ゲームの実行中であれば、特別ゲームの実行中に行われる演出の内容が特定内容である期間内であるときと判断することが可能である。
パチンコ遊技機10では、プレミアム演出の実行が開始されてから大当り遊技が付与されるまでの期間内であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、プレミアム演出の実行が開始されてから大当り遊技が付与されるまでの期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。本実施形態では、プレミアム演出の実行が開始されてから大当り遊技が付与されるまでの期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、プレミアム演出の実行が開始されてから大当り遊技が付与されるまでの期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、プレミアム演出の実行が開始されてから大当り遊技が付与されるまでの期間が含まれる。このように、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。例えば、副CPU41aは、プレミアム演出を実行させた場合、プレミアム演出を実行させたことを特定可能な情報を副RWM41cに大当り遊技が付与されるまでの間、記憶するように構成してもよい。そして、副CPU41aは、プレミアム演出を実行させたことを特定可能な情報が副RWM41cに記憶されているとき、プレミアム演出を実行させてから大当り遊技が付与されるまでの期間内であると判断してもよい。
パチンコ遊技機10では、暗転演出の実行中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、暗転演出の実行中であるときにおいて新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。暗転演出の実行中であるときとは、特別ゲームが実行されているときであって、且つ、暗転演出が実行されている期間に相当する。本実施形態では、変動ゲームが実行されているときであって、且つ、表示手段における保留画像の表示が秘匿される保留表示秘匿演出が実行されている期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、暗転演出の実行中である期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、変動ゲームが実行されているときであって、且つ、表示手段における保留画像の表示が秘匿される保留表示秘匿演出が実行されている期間が含まれる。このように、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。なお、副CPU41aは、暗転演出を実行させている期間内であれば、暗転演出の実行中であるときと判断することが可能である。例えば、副CPU41aは、ノーマルリーチ演出を実行させた後であってスーパーリーチ演出の実行を開始させるまでの期間内であれば、暗転演出の実行中であると判断してもよい。
パチンコ遊技機10では、第2大当り遊技終了後から大当り遊技が付与されることなく実行された特別ゲームの実行回数が「96~105回」であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~105回」であるときにおいて新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~105回」であるときのうち、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~100回」である期間は、高ベース状態から低ベース状態へ切り替わる5回前から高ベース状態から低ベース状態へ切り替わるまでの期間に相当する。つまり、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~100回」である期間は、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わる所定の切替期間前から第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わるまでの期間に相当する。本実施形態では、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わる所定の切替期間前から第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わるまでの期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~100回」である期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わる所定の切替期間前から第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わるまでの期間が含まれる。一方、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~105回」であるときのうち、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「101~105回」である期間は、高ベース状態から低ベース状態へ切り替わってから5回の特別ゲームが実行されるまでの期間に相当する。つまり、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「101~105回」である期間は、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わってから所定の切替後期間が経過するまでの期間に相当する。本実施形態では、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わってから所定の切替後期間が経過するまでの期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「101~105回」である期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わってから所定の切替後期間が経過するまでの期間が含まれる。以上のように、本実施形態では、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。例えば、副CPU41aは、第2大当り遊技終了後から大当りとなることなく実行された特別ゲームの実行回数を計数するように構成してもよい。そして、副CPU41aは、第2大当り遊技終了後から大当りとなることなく実行された特別ゲームの実行回数の計数結果を参照し、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~100回」である期間であると判断してもよい。同様に、副CPU41aは、第2大当り遊技終了後から大当りとなることなく実行された特別ゲームの実行回数の計数結果を参照し、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「101~105回」である期間であると判断してもよい。
パチンコ遊技機10では、大当り遊技の付与中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、大当り遊技の付与中であるときにおいて新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。大当り遊技の付与中であるときとは、大当り遊技が開始されてから当該大当り遊技が終了するまでの期間に相当する。本実施形態では、大当り遊技が付与されている期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、大当り遊技が付与されている期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、大当り遊技が付与されている期間が含まれる。このように、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。なお、副CPU41aは、大当り遊技が付与されている期間内であれば、大当り遊技の付与中であるときと判断することが可能である。例えば、副CPU41aは、オープニングコマンドを入力してから最初の変動パターン指定コマンドを入力するまでの期間内であれば、大当り遊技の付与中であると判断してもよい。
パチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hの表示中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、予告態様の保留画像Hの表示中であるときにおいて新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。予告態様の保留画像Hの表示中であるときとは、予告態様の保留画像Hが表示されている期間に相当する。本実施形態では、特別表示態様の保留画像が表示されている期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、予告態様の保留画像Hが表示されている期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、特別表示態様の保留画像が表示されている期間が含まれる。本実施形態では、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。例えば、副CPU41aは、副RWM41cに保留予告実行情報が記憶されており、当該保留予告実行情報から特定可能な保留予告演出の対象となった特別ゲームの保留中であることを特定できるとき、予告態様の保留画像Hの表示中であると判断してもよい。
パチンコ遊技機10では、予告態様の実行中画像ZGの表示中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされ、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、予告態様の実行中画像ZGの表示中であるときにおいて新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示される。予告態様の実行中画像ZGの表示中であるときとは、予告態様の実行中画像ZGが表示されている期間に相当する。本実施形態では、特別表示態様の実行中画像が表示されている期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間には、予告態様の実行中画像ZGが表示されている期間が含まれる。即ち、本実施形態において、非特定期間には、特別表示態様の実行中画像が表示されている期間が含まれる。このように、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限され、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出が実行される。例えば、副CPU41aは、副RWM41cに保留予告実行情報が記憶されており、当該保留予告実行情報から特定可能な保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中であることを特定できるとき、予告態様の実行中画像ZGの表示中であると判断してもよい。また、例えば、副CPU41aは、副RWM41cに保留予告実行情報が記憶されているとき、予告態様の保留画像Hの表示中又は予告態様の実行中画像ZGの表示中であると判断してもよい。
以上のように、パチンコ遊技機10において、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、100%といえる。即ち、本実施形態において、非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限される確率は10割である。逆に、パチンコ遊技機10において、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率は、0%といえる。即ち、本実施形態において、非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出の実行開始が制限される確率は0割である。このように、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率よりも高い。つまり、本実施形態において、非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限される確率は、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出の実行開始が制限される確率よりも高い。以上のように、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率と異なる。即ち、本実施形態において、特定期間とは異なる期間のうち一部の非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合、当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出の実行開始が制限される確率と、前記新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限される確率と、が異なる。
前述したように、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、100%である。つまり、特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合に当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限される確率は、非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合に当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限される確率と同一である。また、前述したように、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率は、0%である。つまり、特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合に当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出の実行開始が制限される確率は、非特定期間内において新たな変動ゲームの実行が保留された場合に当該新たに実行が保留された変動ゲームを対象とする第1保留演出の実行開始が制限される確率と同一である。
パチンコ遊技機10では、入賞時保留予告演出決定処理における保留予告抽選に当選しなかったとしても、その後、変動時保留予告演出決定処理における保留予告抽選に当選すれば、特別ゲームが保留された後のタイミングで保留画像Hの表示態様が通常態様から予告態様へ変化する場合がある。同様に、パチンコ遊技機10では、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされて入賞時保留予告演出決定処理が行われなかったとしても、その後、変動時保留予告演出決定処理における保留予告抽選に当選すれば、特別ゲームが保留された後のタイミングで保留画像Hの表示態様が通常態様から予告態様へ変化する場合がある。即ち、特別ゲームが保留されたときにおいて当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限された場合であっても、その後、保留画像Hが予告態様で表示されることが制限された特別ゲームに対応する保留画像Hの表示態様が通常態様から予告態様へ変化する場合がある。このように、本実施形態では、変動ゲームの実行が保留されたときにおいて当該変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限された場合であっても、特定期間の後において、第2保留演出の実行開始が制限された変動ゲームに対応する保留画像の表示態様が通常表示態様から特別表示態様へ変化する場合がある。つまり、本実施形態では、新たな変動ゲームの実行が保留されたときにおいて当該変動ゲームを対象とする特定保留時演出の実行開始が制限された場合であっても、特定期間の後において、特定保留時演出の実行開始が制限された変動ゲームに対応する保留画像の表示態様が通常表示態様から特別表示態様へ変化する場合がある。
次に、図9(b)に基づき、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況について、説明する。
パチンコ遊技機10では、第2大当り遊技終了後から大当り遊技が付与されることなく実行された特別ゲームの実行回数が「96~105回」であるとき、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされ、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~105回」であるとき、特別ゲームの実行が開始されたとしても、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~100回」である期間は、高ベース状態から低ベース状態へ切り替わる5回前から高ベース状態から低ベース状態へ切り替わるまでの期間に相当する。つまり、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「96~100回」である期間は、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わる所定の切替期間前から第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わるまでの期間に相当する。本実施形態において、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わる所定の切替期間前から第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わるまでの期間内では、特別ゲームの実行が開始されたとしても、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。一方、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「101~105回」である期間は、高ベース状態から低ベース状態へ切り替わってから5回の特別ゲームが実行されるまでの期間に相当する。つまり、第2大当り遊技終了後からの特別ゲームの実行回数が「101~105回」である期間は、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わってから所定の切替後期間が経過するまでの期間に相当する。本実施形態において、遊技状態の種類が第1遊技状態から第2遊技状態へ切り替わってから所定の切替後期間が経過するまでの期間内では、特別ゲームの実行が開始されたとしても、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。
パチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hの表示中であるとき、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされ、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、予告態様の保留画像Hの表示中であるとき、特別ゲームの実行が開始されたとしても、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。予告態様の保留画像Hの表示中であるときとは、予告態様の保留画像Hが表示されている期間に相当する。本実施形態において、特別表示態様の保留画像が表示されている期間内では、特別ゲームの実行が開始されたとしても、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。
パチンコ遊技機10では、予告態様の実行中画像ZGの表示中であるとき、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされ、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。この結果、予告態様の実行中画像ZGの表示中であるとき、特別ゲームの実行が開始されたとしても、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。予告態様の実行中画像ZGの表示中であるときとは、予告態様の実行中画像ZGが表示されている期間に相当する。本実施形態において、特別表示態様の実行中画像が表示されている期間内では、特別ゲームの実行が開始されたとしても、通常態様で表示中の保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。
次に、保留演出音の出力に関して制限される状況について説明する。
パチンコ遊技機10では、満杯エラーの発生が報知されているとき、保留演出音の出力に関して制限される。即ち、満杯エラー表示演出が実行されている期間内では、保留演出音の出力に関して制限される。同様に、パチンコ遊技機10では、扉開放エラーの発生が報知されているとき、保留演出音の出力に関して制限される。即ち、扉開放エラー表示演出が実行されている期間内では、保留演出音の出力に関して制限される。因みに、パチンコ遊技機10では、保留演出音の出力に関して制限されたとしても、演出表示装置25には、予告態様の保留画像Hが表示される。
前述したように、パチンコ遊技機10では、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間内であれば、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされることから予告態様の保留画像Hが表示されず、保留演出音が出力されることがない。したがって、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間以外であって、且つ、満杯エラー表示演出及び扉開放エラー表示演出のうち少なくとも一方が実行されている期間では、演出表示装置25において予告態様の保留画像Hを新たに表示可能である一方、予告態様の保留画像Hが表示されたとしても保留演出音の出力に関して制限される。即ち、特定期間以外の期間であって、且つ、表示手段において所定演出が実行されている期間である所定期間内では、表示手段において第2保留演出を実行開始可能である一方、第2保留演出が実行開始されたとしても保留演出音の出力に関して制限されるように構成されている。パチンコ遊技機10では、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間以外であって、且つ、満杯エラー表示演出及び扉開放エラー表示演出のうち少なくとも一方が実行されている期間内において、新たな特別ゲームが保留されたとき、少なくとも保留演出音の出力に関して制限される。つまり、本実施形態では、特定期間以外の期間であって、且つ、表示手段において所定演出が実行されている期間である所定期間内において、新たな変動ゲームの実行が保留された場合には、少なくとも一部の演出が制限される。
パチンコ遊技機10では、保留演出音の出力に関して制限される場合、スピーカ18から保留演出音が出力されない。なお、保留演出音の出力に関して制限される場合、スピーカ18から保留演出音が出力されるように構成してもよい。例えば、保留演出音の出力に関して制限される場合、通常よりも小さい音量でスピーカ18から保留演出音が出力されるように構成してもよい。例えば、保留演出音の出力に関して制限される場合、保留移動演出の実行開始前の1.6秒間の期間及び満杯エラー表示演出及び扉開放エラー表示演出のうち少なくとも一方が実行されている期間の何れでもない期間内において保留演出音が出力されるときの音量よりも小さい音量でスピーカ18から保留演出音が出力されるように構成してもよい。このように、保留演出音の出力に関して制限される場合、音出力手段から保留演出音が出力されない、又は、特定期間及び所定期間の何れでもない期間内において保留演出音が出力されるときの音量よりも小さい音量で音出力手段から保留演出音が出力される。
予告態様の保留画像Hを表示させる場合、予告態様の保留画像Hが新たに表示されることに伴って、副CPU41aは、所定の保留演出音が出力されるようにスピーカ18を制御する。但し、満杯エラー表示演出を実行させている場合、副CPU41aは、保留演出音をスピーカ18から出力させず、保留演出音の出力に関して制限する。同様に、扉開放エラー表示演出を実行させている場合、副CPU41aは、保留演出音をスピーカ18から出力させず、保留演出音の出力に関して制限する。
パチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hが表示されているときに電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、少なくとも電力供給が遮断されたときに実行が保留されていた特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。つまり、本実施形態では、特別表示態様の保留画像が表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、少なくとも電力供給が遮断されたときに実行が保留されていた変動ゲームに対応する保留画像が特別表示態様で表示されることが制限される。例えば、パチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが保留されているときは当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。このように、本実施形態では、特別表示態様の保留画像が表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームの実行が保留されているときは当該変動ゲームに対応する保留画像が特別表示態様で表示されることが制限される。但し、パチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームの実行が開始されてから当該特別ゲームに対応する実行中画像ZGが予告態様で表示されることが許容される。つまり、本実施形態では、特別表示態様の保留画像が表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームの実行が開始されてから当該変動ゲームに対応する実行中画像が特別表示態様で表示されることが許容される。即ち、特別表示態様の保留画像が表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームの実行が保留されているときは当該変動ゲームに対応する保留画像が特別表示態様で表示されることが制限される一方、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームが実行中であるときは当該変動ゲームに対応する実行中画像が特別表示態様で表示されることが許容される。
バックアップ状態に起動した場合において、先読みコマンドが副RWM41cに記憶されている場合、副CPU41aは、バックアップ状態に起動した際に副RWM41cに記憶されている先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象として変動時保留予告決定処理を行わない。更に、バックアップ状態に起動した場合において、保留予告実行情報が副RWM41cに記憶されている場合、副CPU41aは、保留予告情報から特定可能な保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されるように演出表示装置25を制御する。これらの処理が行われることで、少なくとも電力供給が遮断されたときに実行が保留されていた特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。
但し、バックアップ状態に起動した場合であって、保留予告実行情報が副RWM41cに記憶されている場合、その後、当該保留予告実行情報から特定可能な保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されるとき、副CPU41aは、保留予告実行情報から特定可能な予告態様で実行中画像ZGが表示されるように演出表示装置25を制御する。この処理が行われることで、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときは当該特別ゲームに対応する実行中画像ZGが予告態様で表示されることが許容される。
ここで、図10に基づき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされて通常態様の保留画像Hが表示される状況と、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされずに予告態様の保留画像Hが表示される状況と、の一例について説明する。
タイミングt1において特別ゲームの実行が開始されると、特別ゲームの実行が開始されてから0.1秒が経過するタイミングt2において保留移動演出の実行が開始される。タイミングt2において実行が開始された保留移動演出は、タイミングt2から0.5秒が経過するタイミングt3にわたって、実行される。このようなとき、保留移動演出の実行が開始されてから当該保留移動演出の実行が終了する期間に相当する「タイミングt2からタイミングt3の期間」では、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hは予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが表示される。
更に、保留移動演出の実行の開始されるタイミングt2から1.6秒前のタイミングをタイミングt4とする場合、タイミングt4からタイミングt2までの期間では、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hは予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが表示される。このため、例えば、タイミングt4から特別ゲームの実行が開始されるタイミングt1までの期間内におけるタイミングt11において新たな特別ゲームの実行が保留された場合、当該特別ゲームに対応する保留画像Hは予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが表示される。この結果、タイミングt11から0.4秒が経過するタイミングt12の期間にわたって、保留登場演出が実行開始され、雷演出が実行されずに、通常態様の保留画像Hが表示される演出が演出表示装置25において実行される。このとき、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は100%であり、保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率は0%である。
一方、タイミングt4よりも前のタイミングt21において新たな特別ゲームの実行が保留された場合、当該特別ゲームに対応する保留画像Hは予告態様で表示されることが許容され、予告態様の保留画像Hが表示され得る。この結果、タイミングt21から1.5秒が経過するタイミングt22の期間にわたって、保留登場演出が実行開始され、雷演出が実行された後、予告態様の保留画像Hが表示される演出が演出表示装置25において実行される。なお、パチンコ遊技機10では、特別ゲームが保留されたタイミングによって予告態様の保留画像Hを表示させることが制限されることから、結果的にタイミングt12及びタイミングt22が同一タイミングとなることもある。
以下、本実施形態の効果について説明する。
(1-1)少なくとも「保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間」内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示される。このように、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される状況が存在することによって、例えば、予告態様の保留画像Hが表示されていない状況であったとしても、新たな特別ゲームが保留されたタイミングを要因として予告態様の保留画像Hが表示されていないだけであると思わせることができる。この結果、例えば、予告態様の保留画像Hが表示されていなかったとしても、保留されている特別ゲームに対する注目度の低下を抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
ところで、例えば、新たな特別ゲームが保留されたときであって当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示され、且つ、当該予告態様の保留画像Hが新たに表示されている途中で保留移動演出が実行されて保留画像Hが移動したとする。この場合、新たに保留された特別ゲームに対応する予告態様の保留画像Hが表示されるはずであった表示領域には予告態様の保留画像Hが表示されないため、遊技者を混乱させる虞がある。しかし、保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間内において新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが表示されるようにした。このため、予告態様の保留画像Hが新たに表示されている途中で保留移動演出が実行されて保留画像Hが移動することによって生じ得る遊技者の混乱を抑制できる。このように、予告態様の保留画像Hを新たに表示することによって遊技者を混乱させてしまうことを抑制することで、予告態様の保留画像Hが新たに表示される演出を適切に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。
(1-2)演出表示装置25において満杯エラー表示演出及び扉開放エラー表示演出のうち少なくとも一方が実行されている期間内では、演出表示装置25において予告態様の保留画像Hが新たに表示可能である一方、新たに予告態様の保留画像Hが表示されたとしても保留演出音の出力に関して制限される。このように、保留演出音の出力に関して制限されることで、保留演出音が通常通りに出力されることによって満杯エラー表示演出や扉開放エラー表示演出への注目が低下してしまうことを抑制することができる。更に、保留演出音の出力に関して制限されたことによって予告態様の保留画像Hが新たに表示されたことに遊技者が気付かなかったとしても、その後、予告態様の保留画像Hが表示されていることに気付いた際に遊技者を驚かせることができ、興趣の向上を図ることができる。
(1-3)特別ゲームが保留されたときに当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限されたとしても、保留移動演出が終了した後、保留された際に予告態様の保留画像Hを表示させることが制限された特別ゲームに対応する保留画像Hの表示態様が通常態様から予告態様へ変化する場合がある。このため、特別ゲームが保留されたときに当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限されたとしても、その後、予告態様で保留画像Hが表示されることを期待させ、興趣の向上を図ることができる。
(1-4)少なくとも「保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間」内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示される。更に、「保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間」とは異なる期間のうち一部の期間内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示される。このため、新たに特別ゲームが保留されたタイミングが明らかに「保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間」でなかったとしても、保留されている特別ゲームに対する注目度の低下を抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(1-5)第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームの実行中である期間内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示される。これにより、例えば、第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームが実行されている途中で特別表示態様の保留画像Hが表示されることによって、実行中の特別ゲームへの関心が低下してしまうことを抑制できる。
特に、第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームは、変動時間が短く、当該特別ゲームの実行中にリーチ演出が実行されず、遊技者にとっては面白味に欠ける特別ゲームといえる。このような特別ゲームの実行中である期間内において新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限されることで、保留されている特別ゲームへの楽しみを高めることができる。
(1-6)プレミアム演出が実行された場合には、大当り遊技が付与されることが確定的となるため、特別ゲームが大当りとなるかに関する注目度が極端に低下する。このような状況において保留画像Hを予告態様で表示したとしても、予告態様の保留画像Hが新たに表示されたことによる興趣の向上を十分に見込めない可能性がある。しかし、プレミアム演出の実行が開始されてから大当り遊技が付与されるまでの期間内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示されるように構成した。これにより、予告態様の保留画像Hが表示されることを楽しめなくなることを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(1-7)暗転演出が実行されると演出表示装置25における保留画像Hの表示が秘匿されることから、暗転演出が実行されているときに予告態様の保留画像Hが表示されたとしても、保留画像Hが秘匿されている以上、予告態様の保留画像Hが表示されたことを認識できず、保留予告演出を楽しませることができない虞がある。しかし、暗転演出の実行中である期間内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示されるように構成した。保留予告演出が楽しむことができなくなることを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(1-8)高ベース状態から低ベース状態へ切り替わる5回前から高ベース状態から低ベース状態へ切り替わるまでの期間内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示される。このように、遊技状態の切り替わり間近であって遊技状態の切り替わりに対する注目度が高まっているときには、新たな特別ゲームが保留されたとしても当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限されることから、予告態様の保留画像Hの表示によって遊技状態の切り替わりに対する注目度が低下することを抑制できる。即ち、保留予告演出の実行開始によって遊技状態の切り替わりに対する注目度が低下することを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(1-9)高ベース状態から低ベース状態へ切り替わってから5回の特別ゲームが実行されるまでの期間内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示される。このように、遊技状態の切り替わり直後であって遊技状態の切り替わりに対する注目度が一気に低下しているときには、新たな特別ゲームが保留されたとしても当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。これにより、予告態様の保留画像Hの表示によって、遊技状態の切り替わって新たな遊技状態での遊技を楽しむことへの意欲の高まりを邪魔することを抑制できる。
(1-10)大当り遊技の付与中は、保留されている特別ゲームに対する興味よりも、付与されている大当り遊技への関心が高まっている。そこで、大当り遊技が付与されている期間内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示されるように構成した。これにより、予告態様の保留画像Hが表示されることによって、付与中の大当り遊技への関心が低下することを抑制できる。
(1-11)保留移動演出の実行中に新たに予告態様の保留画像Hが表示されると、保留画像Hの移動と、新たな保留画像Hの表示と、が同時期に発生することによって遊技者を混乱させる虞がある。そこで、保留移動演出の実行が開始されてから当該保留移動演出の実行が終了するまでの期間内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限され、通常態様の保留画像Hが新たに表示されるように構成した。これにより、保留画像Hの移動と、新たな保留画像Hの表示と、が同時期に発生することによる混乱させることを抑制できる。
(1-12)所定の特定期間内においては、新たな特別ゲームが保留された場合、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率と、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率と、が異なる。このように、新たな特別ゲームが保留されたときに当該特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様又は予告態様で表示されることが制限される確率が異なる状況を創出することで、状況に応じた保留予告演出を実行でき、それにより効果的に興趣の向上を図ることができる。
(1-13)保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間内において新たな特別ゲームが保留されたとき、当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率を10割とした。このため、予告態様の保留画像Hが新たに表示されている途中で保留移動演出が実行されて保留画像Hが移動することによって生じ得る遊技者の混乱を抑制できる。このように、予告態様の保留画像Hを新たに表示することによって遊技者を混乱させてしまうことを抑制することで、予告態様の保留画像Hが新たに表示される演出を適切に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。
(1-14)特定期間内と同様、非特定期間内においては、新たな特別ゲームが保留された場合、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率と、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率と、が異なる。このように、特定期間に限らず、非特定期間においても、新たな特別ゲームが保留されたときに当該特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様又は予告態様で表示されることが制限される確率が異なる状況を創出することで、状況に応じた保留演出を実行でき、それにより効果的に興趣の向上を図ることができる。そして、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率は、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率と同一とした。更に、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告常態様で表示されることが制限される確率は、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率と同一とした。このように、特定期間及び非特定期間において、各種態様で保留画像Hが表示されることが制限される確率を同一とすることで、特定期間及び非特定期間の違いに違和感を与えることを抑制でき、興趣の向上を図ることができる。
(1-15)少なくとも「保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間」内においては、新たな特別ゲームが保留されたとしても、「保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される」一連の演出の実行開始が制限される。このように、「保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される」一連の演出の実行開始が制限される状況が存在することによって、例えば、雷演出が実行された後に予告態様の保留画像Hが表示されなかったとしても、新たな特別ゲームが保留されたタイミングを要因として予告態様の保留画像Hが表示されていないだけであると思わせることができる。この結果、例えば、予告態様の保留画像Hが表示されていなかったとしても、保留されている特別ゲームに対する注目度の低下を抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
また、例えば、新たな特別ゲームが保留されたときであって当該特別ゲームを対象として「保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される」一連の演出の実行が開始され、且つ、当該一連の演出が実行されている途中(例えば、雷演出の実行中)で保留移動演出が実行されて保留画像Hが移動したとする。この場合、新たに保留された特別ゲームに対応する予告態様の保留画像Hが表示されるはずであった表示領域には予告態様の保留画像Hが表示されないため、遊技者を混乱させる虞がある。しかし、保留移動演出の実行が開始される1.6秒前から当該保留移動演出の実行が開始されるまでの期間内において新たな特別ゲームが保留されたとしても、当該特別ゲームに対象として「保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される」一連の演出の実行開始が制限されるようにした。このため、「保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される」一連の演出が実行されている途中で保留移動演出が実行されて保留画像Hが移動することによって生じ得る遊技者の混乱を抑制できる。このように、「保留登場演出が実行された後、雷演出が実行され、最終的に予告態様の保留画像Hが表示される」一連の演出を実行することによって遊技者を混乱させてしまうことを抑制することで、前記一連の演出を適切に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。
(1-16)電力供給が再開されたときにおいて、既に保留されている特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示された場合、遊技者の中には、電力供給が遮断されたことによって保留されていた特別ゲームが変更されたかのように不信感を抱く遊技者が存在することも考えられる。このように、電力供給が再開されたときにおいて、既に保留されている特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示された場合、遊技者に不信感を抱かせることや、遊技者を困惑させることが考えられる。そこで、予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断された場合、その後、電力供給が再開された後、少なくとも電力供給が遮断されたときに保留されていた特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限されるようにした。これにより、電力供給が再開されたときに既に保留されている特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることによって生じ得る遊技者の不信感を抑制できる。
(1-17)予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが保留されているときは当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。これにより、電力供給が再開されたときに既に保留されている特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることによって生じ得る遊技者の不信感を抑制することができる。一方、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときは当該特別ゲームに対応する実行中画像ZGが予告態様で表示されることが許容される。このため、電力供給が遮断される前において予告態様で保留画像Hが表示されており、電力供給の再開後に通常態様で保留画像Hが表示されたとしても、その特別ゲームが実際に実行されるときには、当該特別ゲームに対応する実行中画像ZGが予告態様で表示されることを期待させることができる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第2実施形態におけるパチンコ遊技機10では、第1実施形態と同様、予告態様の保留画像Hが表示されているときに電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、少なくとも電力供給が遮断されたときに実行が保留されていた特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。更に、第2実施形態のパチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームの実行が開始されてから当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。つまり、本実施形態では、特別表示態様の保留画像が表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームの実行が開始されてから当該変動ゲームに対応する実行中画像が特別表示態様で表示されることが制限される。
しかし、第2実施形態のパチンコ遊技機10では、予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときは通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様の演出を実行可能である。つまり、本実施形態では、特別表示態様の保留画像が表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームが実行中であるときは通常表示態様及び特別表示態様の何れとも異なる態様の演出を実行可能である。第2実施形態のパチンコ遊技機10では、キャラクタを模した態様の実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示され、通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様の演出が実行される。以上のように、特別表示態様の保留画像が表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームの実行が保留されているときは当該変動ゲームに対応する保留画像が特別表示態様で表示されることが制限され、且つ、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームが実行中であるときは当該変動ゲームに対応する実行中画像が特別表示態様で表示されることが制限される一方、電力供給が遮断されたときに表示されていた特別表示態様の保留画像に対応する変動ゲームが実行中であるときは通常表示態様及び特別表示態様の何れとも異なる態様の演出を実行可能である。
例えば、図11(a)に示すように、保留画像H1が予告態様で表示されているときに電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された場合、全ての保留画像H及び実行中画像ZGが通常態様で表示される。但し、図11(b)に示すように、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像H1に対応する特別ゲームの実行が開始されると、キャラクタを模した態様の実行中画像ZGが実行中領域ZRに表示され、通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様の演出が実行される。本実施形態において、キャラクタを模した態様の実行中画像ZGを表示する演出は、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときに限って実行される演出である。
バックアップ状態に起動した場合において、先読みコマンドが副RWM41cに記憶されている場合、副CPU41aは、バックアップ状態に起動した際に副RWM41cに記憶されている先読みコマンドに対応する特別ゲームを対象として変動時保留予告決定処理を行わない。更に、バックアップ状態に起動した場合において、保留予告実行情報が副RWM41cに記憶されている場合、副CPU41aは、保留予告情報から特定可能な保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されるように演出表示装置25を制御する。これらの処理が行われることで、少なくとも電力供給が遮断されたときに実行が保留されていた特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される。
バックアップ状態に起動した場合であって、保留予告実行情報が副RWM41cに記憶されている場合、その後、当該保留予告実行情報から特定可能な保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されるとき、副CPU41aは、少なくとも保留移動演出の実行が終了するまで、実行中画像ZGが通常態様で表示されるように演出表示装置25を制御する。この処理が行われることで、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときは当該特別ゲームに対応する実行中画像ZGが予告態様で表示されることが制限される。但し、バックアップ状態に起動したときに記憶されている保留予告実行情報から特定可能な保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中、所定の演出タイミングにおいて、副CPU41aは、通常態様の実行中画像ZGに代えて、キャラクタを模した態様の実行中画像ZGが表示されるように演出表示装置25を制御する。この処理が行われることで、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときは通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様の演出を実行可能となる。
本実施形態によれば、第1実施形態における効果(1-1)~(1-16)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(2-1)電力供給が再開されたときにおいて、既に保留されている特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示された場合、遊技者の中には、電力供給が遮断されたことによって保留されていた特別ゲームが変更されたかのように不信感を抱く遊技者が存在することも考えられる。このように、電力供給が再開されたときにおいて、既に保留されている特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示された場合、遊技者に不信感を抱かせることや、遊技者を困惑させることが考えられる。そこで、予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが保留されているときは当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限されるようにした。これにより、電力供給が再開されたときに既に保留されている特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることによって生じ得る遊技者の不信感を抑制できる。更に、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときは当該特別ゲームに対応する実行中画像ZGが予告態様で表示されることが制限されることにより、遊技者の不信感をより抑制できる。但し、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときは通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様の演出を実行可能である。このため、電力供給が再開された後、予告態様で保留画像Hと実行中画像ZGが表示されなくても、通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様の演出によって遊技者を楽しませることができる。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・保留移動演出の実行中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。また、保留移動演出の実行が開始されてから当該保留移動演出の実行が終了するまでの期間のうち一部の期間(例えば、保留移動演出の実行が開始してから所定の時間が経過するまでの期間)であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされるように構成してもよい。
・特別ゲームの実行中に行われる演出の内容が特定内容であるとき(上記実施形態では、第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームの実行中であるとき)、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。また、特別ゲームの実行中に行われる演出の内容が特定内容であるときとは、第1のはずれリーチなし変動パターンに基づく特別ゲームの実行中であるときでなくてもよく、例えば、複数種類の変動パターンのうち何れかの変動パターンに基づく特別ゲームの実行中であってもよい。その他、特別ゲームの実行中に演出表示装置25において特定内容の演出が実行されているときであってもよい。
・プレミアム演出の実行が開始されてから大当り遊技が付与されるまでの期間内であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。また、プレミアム演出の実行が開始されてから特別ゲームの実行が終了するまえの期間内であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされるように構成してもよい。つまり、プレミアム演出が実行された特別ゲームの実行が終了してから大当り遊技が付与されるまでの期間内であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。
・保留表示秘匿演出に相当する暗転演出は、リーチ演出の実行中に実行される演出でなくてもよい。暗転演出は、例えば、大当り遊技の付与中、変動間インターバル中及びデモ中のうち少なくとも1つの期間において実行可能に構成してもよい。また、暗転演出の実行中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。
・第2大当り遊技終了後から大当り遊技が付与されることなく実行された特別ゲームの実行回数が「96~105回」であるときの一部又は全部の期間において、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。例えば、第2大当り遊技終了後から大当り遊技が付与されることなく実行された特別ゲームの実行回数が「101~105回」であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。
・大当り遊技の付与中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。このように、大当り遊技の付与中であっても保留画像Hが予告態様で表示される場合があるように構成すれば、大当り遊技の付与中であっても、保留画像Hに注目させ、興趣の向上を図ることができる。
・予告態様の保留画像Hの表示中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。同様に、予告態様の実行中画像ZGの表示中であるとき、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされず、新たに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが許容されるように構成してもよい。
・上記実施形態において非特定期間として採用された期間の全てを非特定期間としなくてもよく、例えば、一部の期間を非特定期間とする一方で他の期間について非特定期間としなくてもよい。また、非特定期間とする期間は、上記実施形態における非特定期間に限られず、別の期間を非特定期間として採用してもよい。
・保留登場演出が実行開始されてから雷演出を経て予告態様の保留画像Hが表示されるまでに要する時間は、特定期間となる時間よりも長くてもよいし、特定期間となる時間と同一であってもよい。即ち、新たな変動ゲームの実行が保留されて当該変動ゲームを対象とする第2保留演出が実行開始されてから特別表示態様の保留画像が表示されるまでの演出時間は、特定期間となる時間と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
・入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされることで保留画像Hを予告態様で表示させることが制限された後は、当該制限された特別ゲームに対応する保留画像Hの表示態様が通常態様から予告態様へ変化することが制限されるように構成してもよい。つまり、変動ゲームの実行が保留されたときにおいて当該変動ゲームを対象とする第2保留演出の実行開始が制限された場合、特定期間の後、第2保留演出の実行開始が制限された変動ゲームに対応する保留画像の表示態様が通常表示態様から特別表示態様へ変化することが制限されるように構成してもよい。即ち、新たな変動ゲームの実行が保留されたときにおいて当該変動ゲームを対象とする特定保留時演出の実行開始が制限された場合、特定期間の後、特定保留時演出の実行開始が制限された変動ゲームに対応する保留画像の表示態様が通常表示態様から特別表示態様へ変化することが制限されるように構成してもよい。更に、このとき、保留画像Hを予告態様で表示させることが制限された特別ゲームの実行中、当該特別ゲームに対応する実行中画像ZGが予告態様で表示されることが制限されるように構成してもよい。
・予告態様の保留画像Hが表示されているときに電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、少なくとも電力供給が遮断されたときに実行が保留されていた特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示される場合があってもよい。例えば、予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが保留されているときは当該特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況であっても、入賞時保留予告決定処理が行われ、予告態様の保留画像Hが表示され得るように構成してもよい。例えば、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況である場合、入賞時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況でない場合に比して、入賞時保留予告決定処理において予告態様の保留画像Hを表示することが決定され難いように構成してもよい。例えば、保留予告抽選の当選確率を調整することで、予告態様の保留画像Hを表示することが決定され難くなるように構成することができる。このように、例えば、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された変動ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、100%未満の確率であってもよい。換言すると、例えば、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された変動ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率は、0%よりも高い確率であってもよい。
特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率と同一であってもよい。また、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率よりも低くてもよい。
特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率よりも高くてもよい。特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率は、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限される確率よりも低くてもよい。また、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率は、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率よりも高くてもよい。特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率は、非特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合に当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hが通常態様で表示されることが制限される確率よりも低くてもよい。
・上記実施形態において、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況であっても、変動時保留予告決定処理が行われ、予告態様の保留画像Hが表示され得るように構成してもよい。例えば、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況である場合、変動時における保留予告演出の制限条件が満たされる状況でない場合に比して、入賞時保留予告決定処理において予告態様の保留画像Hを表示することが決定され難いように構成してもよい。例えば、保留予告抽選の当選確率を調整することで、予告態様の保留画像Hを表示することが決定され難くなるように構成することができる。
・特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hを予告態様で表示することが禁止され、新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hを通常態様で表示することが許容される一方で、当該通常態様の保留画像Hを表示するタイミングを保留移動演出の終了後まで延期してもよい。つまり、特定期間内において新たな特別ゲームが保留された場合、当該新たに保留された特別ゲームに対応する保留画像Hを通常態様で表示するタイミングを保留移動演出の終了後のタイミングまで遅らせてもよい。このように構成する場合、保留移動演出が実行されている途中で通常態様の保留画像Hが表示されることを抑制できる。
・通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様の演出は、実行中画像ZGの態様を通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様とする演出でなくてもよく、例えば、通常態様の実行中画像ZGが表示され続け、他の演出(例えば、擬似連続演出やステップアップ演出などの予告演出、プレミアム演出)であってもよい。例えば、通常態様及び予告態様の何れとも異なる態様とする演出として、青色を基調としたキャラクタが登場する大当り予告演出を実行可能に構成したとする。このとき、予告態様の保留画像Hが表示されているときにおいて電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、電力供給が遮断されたときに表示されていた予告態様の保留画像Hに対応する特別ゲームが実行中であるときは青色を基調としたキャラクタが登場する大当り予告演出を実行可能に構成してもよい。
・上記実施形態において、第1始動口26への入球に基づき実行される特別ゲーム(以下、第1特別ゲームと示す)と、第2始動口27への入球に基づき実行される特別ゲーム(以下、第2特別ゲームと示す)と、を別けてもよい。例えば、第1特別ゲームよりも第2特別ゲームが優先して実行されるように構成してもよいし、特別ゲームの種類に関係なく保留された順序で実行されるように構成してもよい。また、第2特別ゲームよりも第1特別ゲームが優先して実行されるように構成してもよい。その他、第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを同時に実行可能に構成してもよい。例えば、第1特別ゲームが大当りとなったときと、第2特別ゲームが大当りとなったときと、で決定される大当りの種類及び各種大当りの決定率のうち少なくとも一方を異ならせてもよい。第1特別ゲーム及び第2特別ゲームを実行可能に構成する場合、第1特別ゲームに対応する保留画像と、第2特別ゲームに対応する保留画像と、を別けて演出表示装置25に表示するように構成してもよい。例えば、第1特別ゲームに対応する保留画像及び第2特別ゲームに対応する保留画像は、保留画像の意匠を異ならせてもよい。
・上記実施形態の遊技機は、当り抽選として、大当り抽選の他、小当り抽選を行うパチンコ遊技機に具体化してもよい。一般的に、小当り抽選にて小当りに当選した場合、特別ゲームの終了後に小当り遊技が付与される。
・第1遊技状態に相当する遊技状態と、第2遊技状態に相当する遊技状態と、を変更してもよい。例えば、低ベース状態を第1遊技状態とし、高ベース状態を第2遊技状態としてもよい。また、例えば、非確変状態に制御されてからの特別ゲームの実行回数が所定の作動回数に達したことを契機に、高ベース状態に制御されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板、装飾ランプ17を専門に制御する発光制御基板、スピーカ18を専門に制御する音制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて、副基板(副制御部)としてもよい。また、単一の基板に主基板40の主CPU40aと副基板41の副CPU41aを搭載してもよい。また、上記の変更例において、表示制御基板、発光制御基板及び音制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、又は、複数の基板としてもよい。
・主RWM40c及び副RWM41cのうち主RWM40cの記憶内容に限って、電力供給が遮断された場合でも期間保持されるように構成してもよい。この場合、電力供給が遮断されることに伴って、副RWM41cの記憶情報(例えば、先読みコマンド、保留予告実行情報)が消去されることになる。このように構成するとき、結果的に、予告態様の保留画像Hが表示されているときに電力供給が遮断され、その後、電力供給が再開された後、少なくとも電力供給が遮断されたときに実行が保留されていた特別ゲームに対応する保留画像Hが予告態様で表示されることが制限されるようにしてもよい。
・例えば、満杯エラーの発生を報知するように制御されるとき、及び、扉開放エラーの発生を報知するように制御されるとき、エラーが発生していることを特定可能な態様で発光する所定のエラー発光演出が装飾ランプ17において実行されるように構成してもよい。例えば、所定のエラーが発生している期間内において、所定演出に相当する演出(例えば、満杯エラー表示演出)、所定のエラー音(例えば、満杯エラー音)を出力する演出、及び、所定のエラー発光演出のうち一部の演出が制限されるように構成してもよい。例えば、特定期間以外の期間であって、且つ、表示手段において所定演出が実行されている期間である所定期間内において、新たな変動ゲームの実行が保留された場合には、所定のエラー音の出力及び所定のエラー発光演出のうち少なくとも一方に関して制限されることで、少なくとも一部の演出が制限されるように構成してもよい。
・エラー検出センサESは、満杯センサ及び扉開放センサのうち一方又は両方が含まれなくてもよい。エラー検出センサESには、例えば、磁気を検出する磁気センサが含まれていてもよい。磁気センサを遊技盤20の裏側に配設する場合、遊技盤20に磁石が近づいたときに当該磁石の磁気を検出可能となり、磁気エラーを検出可能となる。また、エラー検出センサESには、例えば、誘導磁界などの電波を検出する電波センサ(誘導磁界検知センサ)が含まれていてもよい。電波センサを遊技盤20の裏側に配設する場合、遊技盤20に向けた電波を検出可能となり、電波エラーを検出可能となる。各種のエラーが検出されたことを契機に、副CPU41aは、発生したエラーを報知するように制御してもよい。例えば、副CPU41aは、発生しているエラーの種類を特定可能な画像を表示する演出が実行されるように演出表示装置25を制御するようにしてもよい。このときの発生しているエラーの種類を特定可能な画像を表示する演出は、所定演出に相当する。