JP7279891B2 - 管理装置 - Google Patents

管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7279891B2
JP7279891B2 JP2019009415A JP2019009415A JP7279891B2 JP 7279891 B2 JP7279891 B2 JP 7279891B2 JP 2019009415 A JP2019009415 A JP 2019009415A JP 2019009415 A JP2019009415 A JP 2019009415A JP 7279891 B2 JP7279891 B2 JP 7279891B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
unit
frame
reception
server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019009415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020119218A (ja
Inventor
健太郎 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Solution Innovators Ltd
Original Assignee
NEC Solution Innovators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Solution Innovators Ltd filed Critical NEC Solution Innovators Ltd
Priority to JP2019009415A priority Critical patent/JP7279891B2/ja
Publication of JP2020119218A publication Critical patent/JP2020119218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7279891B2 publication Critical patent/JP7279891B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Description

本発明は、管理装置、管理方法、プログラム、情報処理装置に関する。
サーバとストレージ間など複数の情報処理装置間でデータ(フレーム)の送受信を行う場合、経路途中でのデータ破損などによりフレームエラーが生じることがある。
このようなフレームエラーを検出するための方法の一例として、例えば、特許文献1がある。特許文献1に記載されている方法では、データの送信装置は、転送データを分割して、分割した転送データについてwriteハッシュ値を生成し、分割した転送データとwriteハッシュ値とを送信する。また、データの受信装置では、受信した転送データに基づいてreadハッシュ値を生成し、writeハッシュ値とreadハッシュ値とを比較する。データの受信装置は、writeハッシュ値とreadハッシュ値とが一致しない場合、転送データに欠損があると認定する。
特許第5852674号
ストレージとサーバ間を高速に接続するための方法として、FC-SANがある。また、FCのうちクラス3のFCでは、通信に対してACKを返さない。このようなACKが存在しないクラス3のFC-SANの既存のプロトコルでは、連続して送信されるフレーム(データ)のうち、最終フレームがロストした場合、上位レイヤがタイムアウトすることによりエラーを検出している。その結果、上位レイヤがタイムアウトするまでの60秒という非常に長い間、I/Oが停止していた。
このような問題に対して、特許第5852674号の技術を用いたとしても、経路の途中で最終フレームをロストした場合、writeハッシュ値とreadハッシュ値とを比較することが出来ず、上位レイヤがタイムアウトするまでの間フレームエラーを検出することが出来なかった。このように、連続してフレームを送信する際の最終フレームがロストした場合に、迅速にエラーを検出することが難しい、という課題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、連続してフレームを送信する際の最終フレームがロストした場合に、迅速にエラーを検出することが難しい、という課題を解決する管理装置、管理方法、プログラム、情報処理装置を提供することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である管理装置は、
複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続され、
フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する特定部と、
を有する
という構成をとる。
また、本発明の他の形態である管理方法は、
複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続される管理コントローラが、
フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得し、
取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する
という構成をとる。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続される管理コントローラに、
フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する特定部と、
を実現するためのプログラムである。
また、本発明の他の形態である情報処理装置は、
複数のフレームを送受信する通信を複数行う情報処理装置であって、
フレームの受信エラーが生じた後に新たに受信したフレームを示す情報を受信情報として通知する通知部を有する
という構成をとる。
本発明は、以上のように構成されることにより、連続してフレームを送信する際の最終フレームがロストした場合に、迅速にエラーを検出することが難しい、という課題を解決する管理装置、管理方法、プログラム、情報処理装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態における情報処理システムの全体の構成の一例を示す図である。 情報処理システムにおいて行われるクラス3のFC通信の一例について示す図である。 図1で示すサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図1で示すストレージの構成の一例を示すブロック図である。 図1で示すFC-SWの構成の一例を示すブロック図である。 図1で示す管理コントローラの構成の一例を示すブロック図である。 図6で示す管理テーブルの一例を示す図である。 管理テーブルにエントリを追加する際の一例を示す図である。 管理テーブルからエントリを削除する際の一例を示す図である。 エラーを検出する処理の一例を説明するための図である。 エラーを検出する処理の一例を説明するための図である。 エラーを検出する処理の一例を説明するための図である。 エラーを検出する処理の一例を説明するための図である。 エラーを検出する処理の一例を説明するための図である。 エラーを検出する処理の一例を説明するための図である。 エントリを追加する際の処理の一例を示すフローチャートである。 エントリを削除する際の処理の一例を示すフローチャートである。 エラーを検出する際の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態を図1から図18までを参照して説明する。図1は、情報処理システム10の全体の構成の一例を示す図である。図2は、情報処理システム10において行われるクラス3のFC(Fibre Channel)通信の一例について示す図である。図3は、サーバ20の構成の一例を示すブロック図である。図4は、ストレージ30の構成の一例を示すブロック図である。図5は、FC-SW(switch)40の構成の一例を示すブロック図である。図6は、管理コントローラ50の構成の一例を示すブロック図である。図7は、管理テーブル51の一例を示す図である。図8は、管理テーブル51にエントリを追加する際の一例を示す図である。図9は、管理テーブル51からエントリを削除する際の一例を示す図である。図10から図15までは、エラーを検出する処理の一例を説明するための図である。図16は、エントリを追加する際の処理の一例を示すフローチャートである。図17は、エントリを削除する際の処理の一例を示すフローチャートである。図18は、エラーを検出する際の処理の一例を示すフローチャートである。
第1の実施形態では、サーバ20とストレージ30が、FC-SW40を経由するファブリック接続により相互接続された情報処理システム10について説明する。情報処理システム10では、サーバ20、ストレージ30、FC-SW40が、LAN62を経由して管理コントローラ50に接続されている。後述するように、管理コントローラ50は、サーバ20、ストレージ30、FC-SW40のうちのいずれかからエラー通知を受信すると、サーバ20、ストレージ30に対して受信確認要求を発行する。また、サーバ20とストレージ30とは、受信確認要求の受付後にフレームを受信すると、受信したフレームに応じた受信確認通知を管理コントローラ50に送信する。このような構成により、管理コントローラ50は、サーバ20やストレージ30から受信確認通知を受信した結果として、受信確認通知を受信できない通信を判別することが出来る。その結果、管理コントローラ50は、連続してフレームを送信する際の最終フレームがロストしていた場合でも、どの通信でエラーが発生したのか迅速に判断することが可能となる。
なお、FC通信では、エクスチェンジという単位で通信を実行する。また、エクスチェンジは、複数のシーケンスにより構成される。シーケンスは、1以上の任意の数のフレーム(データ)から構成することができ、各フレームには、送信対象のデータとフレームの番号を示すシーケンス番号(SEQ_CNT)などを含むフラグとを含むことが出来る。フラグには、例えば、エクスチェンジにおける最初のフレームであることを示す情報やエクスチェンジにおける最後のフレームであることを示す情報、シーケンスにおける最後のフレームであることを示す情報なども含むことが出来る。
図1は、情報処理システム10の全体の構成の一例を示している。図1を参照すると、情報処理システム10は、サーバ20とストレージ30とFC-SW40と管理コントローラ50とを有している。サーバ20とストレージ30とは、FC61とFC-SW40を介して、ファブリック接続により互いに通信可能なよう接続されている。また、サーバ20、ストレージ30、FC-SW40のそれぞれは、LAN62を介して、互いに通信可能なよう管理コントローラ50と接続されている。
なお、図1では、情報処理システム10が2台のサーバ20と2台のストレージ30と1台のFC-SW40とを有する場合について例示している。しかしながら、情報処理システム10が有するサーバ20の数、ストレージ30の数、FC-SW40の数は、図1で例示する場合に限定されない。情報処理システム10は、1台以上の任意の数のサーバ20を有することが出来る。また、情報処理システム10は、1台以上の任意の数のストレージ30を有することが出来る。また、情報処理システム10は、1台以上の任意の数のFC-SW40を有することが出来る。
本実施形態においては、情報処理システム10は、クラス3のFC-SAN(Storage Area Network)を用いた通信を行う。ここで、一般的なクラス3のFC通信の一例について、図2を参照して説明する。図2は、クラス3のFC通信の一例を示している。図2を参照すると、サーバ20は、エクスチェンジを開始する際、First_SEQ=1のフレームを送信する。つまり、サーバ20は、エクスチェンジを開始する際、エクスチェンジにおける最初のフレームであることを示す情報を含むフレームを送信する。また、サーバ20は、Last_SEQ=1のフレームをストレージ30から受信することで、エクスチェンジの終了を認識することが出来る。つまり、サーバ20は、エクスチェンジにおける最後のフレームであることを示す情報を含むフレームを受信することで、エクスチェンジの終了を認識する。
図2で示す場合において、例えば、SEQ_CNT=11のフレームにエラーが生じてストレージ30に正常に届いていないとする。この場合、ストレージ30は、SEQ_CNT=11のフレームを認識できない状態で、次のSEQ_CNT=12のフレームを受信する。その結果、ストレージ30は、SEQ_CNT=10のフレームの後にSEQ_CNT=12のフレームを受信したと認識することとなる。これにより、ストレージ30は、SEQ_CNT=11のフレームが欠落していることを検出することが出来る。このように、シーケンスの途中でフレームにエラーが生じた場合、後続のフレームを受信することによりフレームの番号に抜けが生じていることが判明するため、エラーを容易に検出できる。
一方、例えば、SEQ_CNT=12のフレームにエラーが生じた場合、次のフレームが存在しない。そのため、ストレージ30は、エラー後のフレームを受信することができず、フレームの番号に抜けが生じていることを確認することが出来ない。このような場合、ストレージ30で迅速にフレームの抜けを検出することができず、従来の方法だと、上位レイヤがタイムアウトすることによりエラーを検出していた。後述するように、本実施形態で説明する情報処理システム10の場合、管理コントローラ50を有することで、上記のような最終フレームが落ちた場合でも迅速にエラーを検出することを可能とする。
サーバ20は、ストレージ30との間でフレームの送受信を行う情報処理装置である。上述したように、サーバ20とストレージ30との間の通信は、エクスチェンジという単位で実行される。
図3は、本実施形態において特徴的なサーバ20の構成の一例を示している。図3を参照すると、サーバ20は、一般的なサーバが有する構成に加えて、例えば、エクスチェンジID登録部21と、エクスチェンジID削除部22と、エラー通知部23と、受信確認通知送信部24と、再送部25と、を有している。
例えば、サーバ20は、CPUなどの演算装置と記憶装置とを有している。サーバ20は、例えば、記憶装置が記憶するプログラムを演算装置が実行することで、上述した各処理部を実現する。
エクスチェンジID登録部21は、管理コントローラ50が有する管理テーブル51へのエントリの追加を要求する追加要求を管理コントローラ50に対して発行する。
例えば、エクスチェンジID登録部21は、サーバ20がエクスチェンジの最初のフレームを送信する際にエントリの追加要求を管理コントローラ50に対して発行する。具体的には、エクスチェンジID登録部21は、エントリ追加コマンドとともに、送信元のサーバ20自身のIPアドレス、フレームを送信するポートの識別情報であるWWPN(World Wide Port Name)(O)、ストレージ30がフレームを受信するポートの識別情報であるWWPN(R)、送信するフレームのエクスチェンジID(エクスチェンジごとに異なる識別情報)、などを管理コントローラ50に対して送信する。
なお、サーバ20によるエクスチェンジの最初のフレームの送信と、エクスチェンジID登録部21による追加要求の発行とは、いずれが先に行われても構わない。サーバ20によるエクスチェンジの最初のフレームの送信と、エクスチェンジID登録部21による追加要求の発行とは、並行して行われても構わない。
エクスチェンジID削除部22は、管理テーブル51のエントリ削除を要求するエントリの削除要求を管理コントローラ50に対して発行する。
例えば、サーバ20がエクスチェンジの最後のフレームを受信すると、エクスチェンジID削除部22は、エントリの削除要求を管理コントローラ50に対して発行する。具体的には、エクスチェンジID削除部22は、エントリ削除コマンドとともに、送信元のサーバ20自身のIPアドレスを送信する。なお、エクスチェンジID削除部22は、エントリ削除コマンドとともに、送信元のサーバ20自身のIPアドレスと削除対象のエクスチェンジIDとを送信するよう構成しても構わない。
エラー通知部23は、ストレージ30から受信したフレームにエラーが生じていた場合、管理コントローラ50に対してエラーが生じた旨を示すエラー通知を送信する。
例えば、ストレージ30から受信したフレームが壊れており、正常に読み取れなかった場合に、エラー通知部23は、エラー通知を管理コントローラ50に対して送信する。つまり、エラー通知部23は、フレームを受信したものの正常に読み取れず、受信したフレームからエクスチェンジIDなどを判別できなかった場合などに、管理コントローラ50に対してエラー通知を送信する。
受信確認通知送信部24は、ストレージ30からフレームを受信すると、フレームを受信したことを示す受信確認通知を管理コントローラ50に対して送信する。受信確認通知送信部24による受信確認通知の送信は、例えば、管理コントローラ50から受信確認要求を受け付けた後に開始され、管理コントローラ50から受信確認要求の解除通知を受信するまで続けられる。
例えば、サーバ20が管理コントローラ50から受信確認要求を受け付けた後、ストレージ30からフレームを受信したとする。すると、受信確認通知送信部24は、管理コントローラ50に対して受信確認通知を送信する。具体的には、例えば、受信確認通知送信部24は、受信確認通知として、受信したフレームのエクスチェンジIDと受信したポートのWWPNとを含む情報を管理コントローラ50に対して送信する。なお、受信確認通知送信部24は、受信確認通知として、上記情報のいずれかのみを送信するよう構成しても構わないし、上記例示した情報以外を加えて送信するよう構成しても構わない。
再送部25は、管理コントローラ50から再送の指示を受信した場合、当該再送の指示に応じたエクスチェンジの再送を行う。
ストレージ30は、サーバ20との間でフレームの送受信を行う情報処理装置である。上述したように、サーバ20とストレージ30との間の通信は、エクスチェンジという単位で実行される。
図4は、本実施形態において特徴的なストレージ30の構成の一例を示している。図4を参照すると、ストレージ30は、一般的なストレージが有する構成に加えて、例えば、エラー通知部31と、受信確認通知送信部32と、を有している。
例えば、ストレージ30は、CPUなどの演算装置と記憶装置とを有している。ストレージ30は、例えば、記憶装置が記憶するプログラムを演算装置が実行することで、上述した各処理部を実現する。
エラー通知部31は、サーバ20から受信したフレームにエラーが生じていた場合、管理コントローラ50に対してエラーが生じた旨を示すエラー通知を送信する。
例えば、サーバ20から受信したフレームが壊れており、正常に読み取れなかった場合に、エラー通知部31は、エラー通知を管理コントローラ50に対して送信する。つまり、エラー通知部31は、フレームを受信したものの正常に読み取れず、受信したフレームからエクスチェンジIDなどを判別できなかった場合などに、管理コントローラ50に対してエラー通知を送信する。
受信確認通知送信部32は、サーバ20からフレームを受信すると、フレームを受信したことを示す受信確認通知を管理コントローラ50に対して送信する。受信確認通知送信部32による受信確認通知の送信は、例えば、管理コントローラ50から受信確認要求を受け付けた後に開始され、管理コントローラ50から受信確認要求の解除通知を受信するまで続けられる。
例えば、ストレージ30が管理コントローラ50から受信確認要求を受け付けた後、サーバ20からフレームを受信したとする。すると、受信確認通知送信部32は、管理コントローラ50に対して受信確認通知を送信する。具体的には、例えば、受信確認通知送信部32は、受信確認通知として、受信したフレームのエクスチェンジIDと受信したポートのWWPNとを含む情報を管理コントローラ50に対して送信する。なお、受信確認通知送信部32は、受信確認通知として、上記情報のいずれかのみを送信するよう構成しても構わないし、上記例示した情報以外を加えて送信するよう構成しても構わない。
FC-SW40は、サーバ20とストレージ30の間で行われるフレームの送受信を中継するスイッチである。
図5は、本実施形態において特徴的なFC-SW40の構成の一例を示している。図5を参照すると、FC-SW40は、一般的なファイバチャネルスイッチが有する構成に加えて、例えば、エラー通知部41を有している。
例えば、FC-SW40は、CPUなどの演算装置と記憶装置とを有している。FC-SW406、例えば、記憶装置が記憶するプログラムを演算装置が実行することで、上述した処理部を実現する。
エラー通知部41は、中継するフレームにフレームエラーが生じていた場合、管理コントローラ50に対してエラーが生じた旨を示すエラー通知を送信する。
例えば、サーバ20、ストレージ30間を中継するフレームが壊れており、正常に読み取れなかった場合に、エラー通知部41は、エラー通知を管理コントローラ50に対して送信する。つまり、エラー通知部41は、フレームを受信したものの正常に読み取れず、受信したフレームからエクスチェンジIDなどを判別できなかった場合などに、管理コントローラ50に対してエラー通知を送信する。
管理コントローラ50は、管理テーブル51などの管理を行うことでエラーが生じた通信の特定を行う情報処理装置である。上述したように、管理コントローラ50は、サーバ20、ストレージ30、FC-SW40のそれぞれと接続されており、サーバ20、ストレージ30、FC-SW40のそれぞれと通信を行うことが出来る。
図6は、本実施形態において特徴的な管理コントローラ50の構成の一例を示している。図6を参照すると、管理コントローラ50は、例えば、管理テーブル51と、受信確認用管理テーブル52と、管理テーブルエントリ追加部53と、管理テーブルエントリ削除部54と、エラー通知受信部55と、受信確認通知要求部56と、受信確認通知受信部57と、エラーエクスチェンジ特定部58と、再送要求部59と、を有している。
例えば、管理コントローラ50は、CPUなどの演算装置と記憶装置とを有している。管理コントローラ50は、例えば、記憶装置が記憶するプログラムを演算装置が実行することで、上述した各処理部を実現する。
管理テーブル51は、情報処理システム10で実行中のエクスチェンジを示す情報を有している。図7は、管理テーブル51の一例を示している。図7を参照すると、管理テーブル51は、IPアドレスと、WWPN(O)と、WWPN(R)と、エクスチェンジIDと、受信確認情報と、を対応づけている。
ここで、IPアドレスはサーバ20のIPアドレスである。また、WWPN(O)は、サーバ20がフレームを送信するポートの識別情報(WWPN)である。また、WWPN(R)は、ストレージ30がフレームを受信するポートの識別情報(WWPN)である。また、エクスチェンジIDは、エクスチェンジを識別するための情報である。また、受信確認情報は、受信確認要求後にサーバ20又はストレージ30がフレームを受信したか否かを示す情報である。受信確認情報は、例えば、初期値が「false」であり、フレームの受信が確認されることで「true」に変更される。
IPアドレスと、WWPN(O)と、WWPN(R)と、エクスチェンジIDと、は、上述したように、サーバ20のエクスチェンジID登録部21からエントリの追加要求として送信される。また、受信確認情報の初期値「false」は、管理テーブルエントリ追加部53がエントリの追加を行う際に初期値として設定する。
受信確認用管理テーブル52は、管理テーブル51をコピーすることで生成される。受信確認用管理テーブル52は、エラー通知受信部55がエラー通知を受信するたびに生成される。また、受信確認用管理テーブル52は、エラーエクスチェンジ特定部58がエラーの通信を特定した後、または、特定できないことを確認した後に、削除される。
上述したように、受信確認用管理テーブル52は、エラー通知受信部55がエラー通知を受信するたびに管理テーブル51をコピーすることで生成される。そのため、受信確認用管理テーブル52は複数生成されることがある。また、受信確認用管理テーブル52は、受信確認通知要求部56が管理テーブル51をコピーする際の管理テーブル51の状態に応じた情報を有する。そのため、前回管理テーブル51をコピーしてから新たに管理テーブル51をコピーするまでの間に新たにエントリが追加された場合などにおいて、受信確認用管理テーブル52が有するエントリの数やエントリの情報などが異なる場合がある。つまり、受信確認用管理テーブル52は、複数種類生成されることがある。
管理テーブルエントリ追加部53は、エクスチェンジID登録部21から受信したエントリの追加要求に応じて、管理テーブル51にエントリの追加を行う。
例えば、管理コントローラ50がサーバ20のエクスチェンジID登録部21から発行されたエントリの追加要求を受信すると、管理テーブルエントリ追加部53は、受信した追加要求に応じたエントリを追加する。つまり、管理テーブルエントリ追加部53は、管理テーブル51に、サーバ20から受信した追加要求に含まれるIPアドレス、WWPN(O)、WWPN(R)、エクスチェンジIDを保持するエントリを追加する。また、管理テーブルエントリ追加部53は、エントリの受信確認情報のフィールドに初期値「false」をセットする。
なお、管理テーブルエントリ追加部53によるエントリの追加結果は、例えば、既に作成されている受信確認用管理テーブル52には反映されない。つまり、管理テーブルエントリ追加部53が管理テーブルのエントリを追加しても、受信確認用管理テーブル52のエントリは増えない。
管理テーブルエントリ削除部54は、エクスチェンジID削除部22から受信したエントリの削除要求に応じて、管理テーブル51からエントリの削除を行う。
例えば、管理コントローラ50がサーバ20のエクスチェンジID削除部22から発行されたエントリの削除要求を受信すると、管理テーブルエントリ削除部54は、削除要求に含まれる情報が示すエントリを管理テーブル51から検索して削除する。つまり、管理テーブルエントリ削除部54は、管理テーブル51から、削除要求に含まれるIPアドレス(または、IPアドレスとエクスチェンジID)を有するエントリを削除する。
また、管理テーブルエントリ削除部54は、管理テーブル51からエントリを削除するとともに、受信確認用管理テーブル52からも同一のIPアドレス(または、IPアドレスとエクスチェンジID)を有するエントリを削除するよう構成することが出来る。これは、エクスチェンジID削除部22からエントリの削除要求が発行された場合、エクスチェンジが無事に完了していることになるため、エラー検出の対象とする必要がないからである。
エラー通知受信部55は、サーバ20、ストレージ30、FC-SW40から、エラー通知を受信する。すると、エラー通知受信部55は、エラー通知を受信した旨を受信確認通知要求部56に通知する。
受信確認通知要求部56は、サーバ20とストレージ30に対して、フレームを受信した場合に管理コントローラ50まで受信確認通知の送信を要求する受信確認要求を発行する。例えば、受信確認通知要求部56は、エラー通知受信部55からエラー通知を受信した旨の通知を受けると、サーバ20とストレージ30に対して受信確認要求を発行する。また、受信確認通知要求部56は、サーバ20とストレージ30に対して受信確認要求を発行するとともに、管理テーブル51をコピーして受信確認用管理テーブル52を生成する。
なお、エラー通知受信部55が複数回エラー通知を受信した場合、受信確認通知要求部56が既に受信確認要求を発行してサーバ20やストレージ30から受信確認通知が通知される状態にあることがある。このような場合、受信確認通知要求部56は、サーバ20とストレージ30に対する新たな受信確認要求の発行を行わずに、管理テーブル51のコピーのみを実行するよう構成しても構わない。
受信確認通知受信部57は、サーバ20やストレージ30から受信確認通知を受信する。すると、受信確認通知受信部57は、受信確認通知に応じたエントリの受信確認情報フィールドの値を、「false」から「true」に変更する。
具体的には、受信確認通知受信部57が受信した受信確認通知には、フレームのエクスチェンジIDと受信したポートのWWPN(サーバ20の場合WWPN(O)、ストレージ30の場合WWPN(R))とを示す情報が含まれている。そこで、受信確認通知受信部57は、受信したエクスチェンジIDとWWPNとを用いて受信確認用管理テーブル52を検索する。この際、受信確認通知受信部57は、複数の受信確認用管理テーブル52がある場合、それぞれの受信確認用管理テーブル52を検索する。そして、受信確認通知受信部57は、受信確認用管理テーブル52のうち検索対象のエクスチェンジIDとWWPNとを有するエントリの受信確認情報フィールドの値が「false」の場合、受信確認情報フィールドの値を「true」に変更する。このような受信確認通知受信部57の処理により、受信確認要求の発行後、サーバ20やストレージ30で新たに受信したフレームやエクスチェンジを管理コントローラ50で管理することが出来る。
なお、受信確認通知は、サーバ20やストレージ30がフレームを受信することで送信される。そのため、受信確認通知受信部57は、サーバ20やストレージ30がフレームを受信したことを示す受信情報として受信確認通知を受信する、ということも出来る。
エラーエクスチェンジ特定部58は、受信確認用管理テーブル52を参照することで、エラーの生じた通信を特定する。または、エラーエクスチェンジ特定部58は、管理コントローラ50では、エラーの生じた通信を特定できないことを確認する。
例えば、エラーエクスチェンジ特定部58は、受信確認用管理テーブル52を生成してから所定時間(例えば、1秒。そのほかの値でも構わない)経過した後に受信確認用管理テーブル52を確認する。そして、エラーエクスチェンジ特定部58は、受信確認情報フィールドの値が「false」になっているエントリを、エラーが生じたエントリであると特定する。このように、エラーエクスチェンジ特定部58は、所定時間経過など所定の条件を満たした後の受信確認用管理テーブル52の状態に応じて、エラーが生じた通信を特定する。換言すると、エラーエクスチェンジ特定部58は、所定の条件を満たした後でも、サーバ20やストレージ30が新たなフレームを受信していないエクスチェンジにエラーが生じていると特定する。
なお、受信エラーがシーケンス途中のフレームで生じていた場合、エラーが生じたフレームに後続するフレームの通信が発生する。そのため、受信エラーがシーケンス途中のフレームで生じていた場合、受信確認用管理テーブル52の受信確認情報フィールドの値はすべて「true」となる。このような場合、エラーエクスチェンジ特定部58では、エラーの生じた通信を特定できない。そのため、エラーエクスチェンジ特定部58は、エラーの生じた通信を特定できないことを確認して、エラーが生じた通信の特定は行わない。なお、このような場合、受信フレームのフレーム番号の不連続を、フレームを受信した装置で検出することが出来る。そのため、従来の方法でエラーの生じた通信を特定することが出来る。
また、エラーエクスチェンジ特定部58は、エラーが生じた通信を特定した後、または、エラーの生じた通信を特定できないことを確認した後、エラーを特定した(または、特定できないことを確認した)受信確認用管理テーブル52を削除する。また、エラーエクスチェンジ特定部58は、受信確認用管理テーブル52を削除した結果、受信確認用管理テーブル52がなくなった場合、サーバ20とストレージ30に対して、受信確認要求の解除を指示する解除通知を送信する。
なお、エラーが生じた通信の特定をエラーエクスチェンジ特定部58が行う際の条件は、受信確認用管理テーブル52を生成してからの所定時間の経過に限定されない。例えば、エラーエクスチェンジ特定部58は、受信確認情報フィールドの値が「false」であるエントリの数が1つになったなどの条件で、エラーが生じた通信を特定するよう構成しても構わない。また、エラーエクスチェンジ特定部58は、最後に受信確認情報フィールドの値を「false」から「true」に変更してからの経過時間に応じて、エラーが生じた通信を特定するよう構成しても構わない。エラーエクスチェンジ特定部58は、上記例示した条件を組み合わせても構わないし、それ以外の条件を用いても構わない。
再送要求部59は、エラーが生じた通信をエラーエクスチェンジ特定部58が特定した場合、エラーフレームの送信元に対して、エクスチェンジの再送を要求する再送要求を発行する。
続いて、図8から図18までを参照して、情報処理システム10で行われる各種動作について説明する。まず、図8、図16を参照して、管理テーブル51に新たなエントリを追加する処理の一例について説明する。なお、図8以下の説明では、説明を簡略化するため、FC-SW40の記載を省略している。
図8では、IPアドレスが「AAA」であるサーバ20からストレージ30に対してエクスチェンジID「1」のフレーム送信を開始する際の一例を示している。また、図8では、サーバ20のWWPN(O)が「XXX」であるポートからストレージ30のWWPN(R)が「YYY」であるポートへとフレームの送信が行われる。
図8、図16を参照すると、サーバ20がエクスチェンジの最初のフレームを送信する際、エクスチェンジID登録部21は、管理コントローラ50に対して管理テーブル51へのエントリの追加要求を発行する(図16のステップS101)。具体的には、図8の場合、エクスチェンジID登録部21は、エントリ追加コマンドとともに、IPアドレス「AAA」、WWPN(O)「XXX」、WWPN(R)「YYY」、エクスチェンジID「1」、を管理コントローラ50に対して送信する。
管理コントローラ50は、エントリの追加要求を受信する。すると、管理コントローラ50の管理テーブルエントリ追加部53は、エクスチェンジID登録部21から受信したエントリの追加要求に応じてエントリを作成する(図16のステップS201)。また、管理テーブルエントリ追加部53は、エントリの受信確認情報のフィールドに初期値「false」をセットする(図16のステップS202)。つまり、図8の場合、管理テーブルエントリ追加部53は、管理テーブル51に、IPアドレス「AAA」、WWPN(O)「XXX」、WWPN(R)「YYY」、エクスチェンジID「1」、受信確認情報「false」を保持するエントリを追加する。
以上が、管理テーブル51に新たなエントリを追加する処理の一例である。続いて、図9、図17を参照して、エントリを削除する際の処理の一例について説明する。
図9、図17を参照すると、サーバ20がエクスチェンジの最後のフレームを受信する(図17のステップS301)。すると、エクスチェンジID削除部22は、管理コントローラ50に対して、後述する管理テーブル51へのエントリの削除要求を発行する(図17のステップS302)。具体的には、図9の場合、エクスチェンジID削除部22は、エントリ削除コマンドとともに、IPアドレス「AAA」とエクスチェンジID「1」とを管理コントローラ50に対して送信する。
管理コントローラ50は、エントリの削除要求を受信する。すると、管理コントローラ50の管理テーブルエントリ削除部54は、エクスチェンジID削除部22から受信したエントリの削除要求に応じてエントリを削除する(図17のステップS401)。つまり、図9の場合、管理テーブルエントリ削除部54は、管理テーブル51のうちIPアドレス「AAA」エクスチェンジID「1」であるエントリを削除する。
以上が、エントリを削除する際の処理の一例である。続いて、図10から図15までと図18を参照して、エラーを検出する処理の一例について説明する。
図10から図15まででは、サーバ20-1、サーバ20-2の2台のサーバと、ストレージ30-1、ストレージ30-2の2台のストレージ30との間でフレームを送信する場合について例示する。図10で示す場合、サーバ20-1からストレージ30-2に対して、エクスチェンジID「1」のフレームを送信する。また、サーバ20-2からストレージ30-2に対して、エクスチェンジID「2」のフレームを送信する。また、ストレージ30-1からサーバ20-2に対して、エクスチェンジID「3」のフレームを送信する。
図10は、エラー発生前の様子の一例を示している。図10で示すように、ファブリックでは、エクスチェンジID「1」、「2」、「3」の3つの通信(エクスチェンジ)が実行されている。そのため、管理コントローラ50が保持する管理テーブル51には、3つのエントリが存在する。例えば、管理テーブル51には、IPアドレス「AAA」、WWPN(O)「XXX」、WWPN(R)「SSS」、エクスチェンジID「1」、受信確認情報「false」のエントリと、IPアドレス「BBB」、WWPN(O)「YYY」、WWPN(R)「TTT」、エクスチェンジID「2」、受信確認情報「false」のエントリと、IPアドレス「CCC」、WWPN(O)「ZZZ」、WWPN(R)「UUU」、エクスチェンジID「3」、受信確認情報「false」のエントリと、がある。
このような状態で、図11で示すようなエラーが生じたとする。図11では、ストレージ30-2で受信エラーが生じた場合について例示している。図11で示す場合、ストレージ30-2は、壊れたフレームのエクスチェンジが何であるのか判別できない、何らかの壊れたフレームを受信する。そこで、ストレージ30-2のエラー通知部31は、管理コントローラ50に対して、エラー通知を送信する(図18のステップS501)。
管理コントローラ50のエラー通知受信部55は、ストレージ30からエラー通知を受信する。すると、エラー通知受信部55は、エラー通知を受信した旨を受信確認通知要求部56に通知する。
図12は、受信確認通知要求部56がエラー通知受信部55からエラー通知を受信した旨の通知を受け取った際の処理の一例を示している。図12を参照すると、受信確認通知要求部56は、エラー通知を受信した旨の通知をエラー通知受信部55から受信すると、管理テーブル51をコピーして受信確認用管理テーブル52を生成する(図18のステップS601)。これにより、図10を参照して説明した各エントリを有する管理テーブル51のコピーが生成される。また、受信確認通知要求部56は、サーバ20とストレージ30に対して、受信確認要求を発行する(図18のステップS602)。
なお、ステップS601の処理とステップS602の処理は、いずれを先に行っても構わない。また、ステップS601の処理とステップS602の処理は、並行して行われても構わない。
図13は、サーバ20-1、サーバ20-2、ストレージ30-1、ストレージ30-2のそれぞれが受信確認要求を受け付けた後の状態の一例を示している。図13では、ストレージ30-2は、受信確認要求を受け付けた後、エクスチェンジID「2」のフレームを受信している。また、サーバ20-2は、受信確認要求を受け付けた後、エクスチェンジID「3」のフレームを受信している。
図13を参照すると、ストレージ30-2の受信確認通知送信部32は、エクスチェンジID「2」のフレームを受信する(図18のステップS502、Yes)と、管理コントローラ50に対して受信確認通知を送信する(図18のステップS503)。具体的には、例えば、受信確認通知送信部32は、受信確認通知として、エクスチェンジID「2」と受信したポートのWWPNとを含む情報を管理コントローラ50に対して送信する。
また、サーバ20-2の受信確認通知送信部24は、エクスチェンジID「3」のフレームを受信する(図18のステップS701、Yes)と、管理コントローラ50に対して受信確認通知を送信する(図18のステップS702)。具体的には、例えば、受信確認通知送信部24は、受信確認通知として、エクスチェンジID「3」と受信したポートのWWPNとを含む情報を管理コントローラ50に対して送信する。
また、管理コントローラ50の受信確認通知受信部57は、サーバ20やストレージ30から受信確認通知を受信する。すると、受信確認通知受信部57は、受信確認通知に応じたエントリの受信確認情報フィールドの値を、「false」から「true」に変更する(図18のステップS603)。その結果、図13で示すように、エクスチェンジID「2」とエクスチェンジID「3」のエントリの受信確認情報フィールドの値は、「true」になる。
図14で示すように、エクスチェンジID「1」は次のフレームが送信されない。そのため、ストレージ30-2からエクスチェンジID「1」の受信確認通知は送信されない。その結果、エラーエクスチェンジ特定部58は、例えば、所定時間(例えば、1秒)経過した後(図18のステップS604、Yes)に受信確認用管理テーブル52を確認する。そして、「false」のフィールドがある場合(図18のステップS605)、エラーエクスチェンジ特定部58は、受信確認情報フィールドの値が「false」になっているエントリを、エラーが生じたエントリであると特定する(図18のステップS606)。これにより、再送要求部59は、サーバ20-1に対して、エクスチェンジID「1」の再送を要求する。
図14で示す場合、エクスチェンジID「1」のエントリの受信確認情報フィールドの値が「false」のままとなる。そのため、エラーエクスチェンジ特定部58は、エクスチェンジID「1」の通信にエラーが生じたと特定する。
また、エラーエクスチェンジ特定部58は、エラーが生じた通信を特定した後、エラーを特定した受信確認用管理テーブル52を削除する。また、エラーエクスチェンジ特定部58は、サーバ20とストレージ30に対して、受信確認要求の解除を指示する解除通知を送信する(図18のステップS607)。
なお、受信エラーがシーケンス途中のフレームで生じていた場合、図15で示すように、エラーが生じたフレームに後続するフレームの通信が発生する。そのため、図15の場合、エクスチェンジID「1」の受信確認情報フィールドの値も「true」となる。このような場合、受信確認情報フィールドの値が「false」のエントリはない(図18のステップS605、No)ため、エラーエクスチェンジ特定部58では、エラーの生じた通信を特定できない。そのため、エラーエクスチェンジ特定部58は、エラーの生じた通信を特定できないことを確認して、エラーが生じた通信の特定は行わない。この場合、再送要求部59による再送指示は行われず、エラーエクスチェンジ特定部58による受信確認用管理テーブル52の削除と受信確認要求の解除が行われる。
このように、管理コントローラ50は、エラー通知受信部55と、受信確認通知要求部56と、受信確認通知受信部57と、エラーエクスチェンジ特定部58と、を有している。このような構成により、受信確認通知要求部56は、エラー通知受信部55が受信したエラー通知に応じて、サーバ20とストレージ30に対して受信確認要求を発行することが出来る。また、受信確認通知受信部57は、受信した受信確認通知に応じて、受信確認要求の発行後に新たに受信したフレームやエクスチェンジを管理することが出来る。その結果、エラーエクスチェンジ特定部58は、エラーの生じた通信を特定することが出来る。つまり、上記構成によると、上記レイヤによるタイムアウトを待つことなく、迅速にエラーの生じた通信を特定することが可能となる。
また、本実施形態の場合、受信確認通知要求部56は、エラー通知を受信した旨の通知をエラー通知受信部55から受信すると、管理テーブル51をコピーして受信確認用管理テーブル52を生成する。これにより、受信確認通知受信部57は、受信確認用管理テーブル52を用いた管理を行うことが出来る。その結果、例えば、エラーが連続したなどエラーの確認中に新たなエラーが生じた場合でも、エラーが発生した通信それぞれを特定することが可能となる。
なお、情報処理システム10の構成は本実施形態で説明した場合に限定されない。例えば、本実施形態において説明した管理コントローラ50の機能の少なくとも一部をサーバ20やストレージ30が有するなど、適宜変更例を選択して構わない。
[第2の実施形態]
次に、図19を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、管理装置70の構成の概要について説明する。
管理装置70は、複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続される。図19は、管理装置70の構成の一例を示している。図19を参照すると、管理装置70は、取得部71と、特定部72と、を有している。
管理装置70は、例えば、CPUなどの演算装置と記憶装置とを有している。例えば、管理装置70は、記憶装置が記憶するプログラムを演算装置が実行することで、上述した各種処理部を実現する。
取得部71は、フレームの受信エラーが生じた後にサーバ又はストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する。取得部71は、例えば、サーバ又はストレージが送信した受信情報を受信することで、受信情報を取得する。取得部71は、上記例示した以外の方法により受信情報を取得しても構わない。
特定部72は、取得部71が取得した受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する。
このように、管理装置70は、取得部71と特定部72とを有している。このような構成によると、取得部71は、受信情報を取得することが出来る。その結果、特定部72は、取得部71が取得した受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定することが出来る。つまり、連続してフレームを送信する際の最終フレームがロストした場合でも迅速にエラーを検出することが出来る。
また、上述した管理装置70は、当該管理装置70に所定のプログラムが組み込まれることで実現できる。具体的に、本発明の他の形態であるプログラムは、複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続される管理コントローラに、フレームの受信エラーが生じた後にサーバ又はストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する取得部71と、取得部71が取得した受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する特定部72と、を実現するためのプログラムである。
また、上述した管理装置70により実行される管理方法は、複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続される管理コントローラが、フレームの受信エラーが生じた後にサーバ又はストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得し、取得した受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する、という方法である。
上述した構成を有する、プログラム、又は、管理方法、の発明であっても、上記管理装置70と同様の作用・効果を有するために、上述した本発明の目的を達成することが出来る。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における管理装置などの概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続され、
フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する特定部と、
を有する
管理装置。
(付記2)
付記1に記載の管理装置であって、
前記特定部は、前記受信情報に基づいて、フレームの受信エラーが生じた後に新たにフレームを受信していない通信に受信エラーが生じたと特定する
管理装置。
(付記3)
付記1または付記2に記載の管理装置であって、
前記特定部は、前記受信情報に基づいて、フレームの受信エラーが生じた後に、実行中の全ての通信で新たなフレームを受信した場合、受信エラーが生じた通信を特定しない
管理装置。
(付記4)
付記1から付記3までのいずれか1項に記載の管理装置であって、
前記サーバ又は前記ストレージから、前記サーバ又は前記ストレージで受信エラーが生じた旨を示すエラー通知を受信するエラー通知受信部と、
受信したエラー通知に応じて、前記サーバと前記ストレージに対して、フレームを受信した場合に受信確認を送信するよう要求する受信確認要求を発行する受信確認要求部と、
を有し、
前記取得部は、前記受信確認要求部が発行した前記受信確認要求に応じて送信される前記受信確認を前記受信情報として取得する
管理装置。
(付記5)
付記4に記載の管理装置であって、
前記管理装置は、前記サーバと前記ストレージとの間の通信を中継する中継装置と接続され、
前記エラー通知受信部は、前記中継装置から前記エラー通知を受信する
管理装置。
(付記6)
付記4又は付記5に記載の管理装置であって、
実行中の通信を示す情報を有する管理テーブルを有し、
前記特定部は、前記受信情報と前記管理テーブルが示す情報とに基づいて受信エラーが生じた通信を特定する
管理装置。
(付記7)
付記6に記載の管理装置であって、
前記管理テーブルは、前記エラー通知受信部が前記エラー通知を受信するたびにコピーされ、
前記特定部は、前記受信情報と前記管理テーブルをコピーした結果が示す情報とに基づいて受信エラーが生じた通信を特定する
管理装置。
(付記8)
付記7に記載の管理装置であって、
前記サーバ又は前記ストレージから、実行中の通信が完了した旨を示す情報を取得すると、前記管理テーブルと前記管理テーブルをコピーした結果とから完了した通信を示す情報を削除する削除部を有する
管理装置。
(付記9)
付記1から付記8までのいずれか1項に記載の管理装置であって、
受信エラーが生じた通信を特定した場合に、前記サーバ又は前記ストレージに対して通信の再送を要求する再送要求部を有する
管理装置。
(付記10)
複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続される管理コントローラに、
フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する特定部と、
を実現するためのプログラム。
(付記11)
複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続される管理コントローラが、
フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得し、
取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する
管理方法。
(付記12)
複数のフレームを送受信する通信を複数行う情報処理装置であって、
フレームの受信エラーが生じた後に新たに受信したフレームを示す情報を受信情報として通知する通知部を有する
情報処理装置。
なお、上記各実施形態及び付記において記載したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されていたりする。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記各実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることが出来る。
10 情報処理システム
20 サーバ
21 エクスチェンジID登録部
22 エクスチェンジID削除部
23 エラー通知部
24 受信確認通知部
25 再送部
30 ストレージ
31 エラー通知部
32 受信確認通知部
40 FC-SW
41 エラー通知部
50 管理コントローラ
51 管理テーブル
52 受信確認用管理テーブル
53 管理テーブルエントリ追加部
54 管理テーブルエントリ削除部
55 エラー通知受信部
56 受信確認要求部
57 受信確認受信部
58 エラーエクスチェンジ特定部
59 再送要求部
61 FC
62 LAN
70 管理装置
71 取得部
72 特定部

Claims (3)

  1. 複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続され、
    フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する特定部と、
    実行中の通信を示す情報を有する管理テーブルと、
    を有し、
    前記特定部は、前記受信情報と前記管理テーブルが示す情報とに基づいて最終フレームの受信エラーが生じた通信を特定し、
    前記特定部は、前記受信情報に基づいて、フレームの受信エラーが生じた後に、実行中の全ての通信で新たなフレームを受信した場合、受信エラーが生じた通信を特定しない
    管理装置。
  2. 複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続され、
    フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する特定部と、
    を有し、
    前記特定部は、前記受信情報に基づいて、フレームの受信エラーが生じた後に、実行中の全ての通信で新たなフレームを受信した場合、受信エラーが生じた通信を特定しない
    管理装置。
  3. 複数のフレームを送受信する通信を行うサーバ及びストレージと接続され、
    フレームの受信エラーが生じた後に前記サーバ又は前記ストレージでフレームを受信した旨を示す受信情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記受信情報に基づいて受信エラーが生じた通信を特定する特定部と、
    前記サーバ又は前記ストレージから、前記サーバ又は前記ストレージで受信エラーが生じた旨を示すエラー通知を受信するエラー通知受信部と、
    受信したエラー通知に応じて、前記サーバと前記ストレージに対して、フレームを受信した場合に受信確認を送信するよう要求する受信確認要求を発行する受信確認要求部と、
    を有し、
    前記取得部は、前記受信確認要求部が発行した前記受信確認要求に応じて送信される前記受信確認を前記受信情報として取得する
    管理装置。
JP2019009415A 2019-01-23 2019-01-23 管理装置 Active JP7279891B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019009415A JP7279891B2 (ja) 2019-01-23 2019-01-23 管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019009415A JP7279891B2 (ja) 2019-01-23 2019-01-23 管理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020119218A JP2020119218A (ja) 2020-08-06
JP7279891B2 true JP7279891B2 (ja) 2023-05-23

Family

ID=71890986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019009415A Active JP7279891B2 (ja) 2019-01-23 2019-01-23 管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7279891B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015177408A (ja) 2014-03-17 2015-10-05 日本電気株式会社 データ通信装置、データ通信システム及びデータ通信方法
JP2018060419A (ja) 2016-10-06 2018-04-12 富士通株式会社 ストレージ制御装置およびストレージ装置
JP2018113630A (ja) 2017-01-13 2018-07-19 富士ゼロックス株式会社 中継装置、エラー情報管理システムおよびプログラム
JP2018159988A (ja) 2017-03-22 2018-10-11 日本電気株式会社 ファイバチャネル制御システム、管理装置、ファイバチャネルの制御方法、及びプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015177408A (ja) 2014-03-17 2015-10-05 日本電気株式会社 データ通信装置、データ通信システム及びデータ通信方法
JP2018060419A (ja) 2016-10-06 2018-04-12 富士通株式会社 ストレージ制御装置およびストレージ装置
JP2018113630A (ja) 2017-01-13 2018-07-19 富士ゼロックス株式会社 中継装置、エラー情報管理システムおよびプログラム
JP2018159988A (ja) 2017-03-22 2018-10-11 日本電気株式会社 ファイバチャネル制御システム、管理装置、ファイバチャネルの制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020119218A (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4160642B2 (ja) ネットワークデータ転送方法
JP6988511B2 (ja) 障害検知方法、ノード装置、通信システム
US8174964B2 (en) Detecting unavailable network connections
JP4325836B2 (ja) 複数リモートストレージのデータ同期方式
US6470391B2 (en) Method for transmitting data via a network in a form of divided sub-packets
JP2004032224A (ja) サーバ引継システムおよびその方法
US7987154B2 (en) System, a method and a device for updating a data set through a communication network
KR20150086649A (ko) 데이터 분산 처리 장치 및 방법, 그리고 스토리지 서버
US11301490B2 (en) Synchronous database replication with asynchronous transaction recovery
JP2003179626A (ja) 中継コネクション管理プログラムおよび中継コネクション管理方法
JP2005182683A (ja) データ転送方法及びシステム並びにプログラム
JP4495977B2 (ja) 多層ネットワーク通信システム用再試行技術
JP3709289B2 (ja) データ再送を実行するデータ送受信装置及び並列プロセッサシステム
US10769174B2 (en) Site-consolidated disaster-recovery with synchronous-to-asynchronous traffic conversion
JP6919249B2 (ja) ファイバチャネル制御システム、管理装置、ファイバチャネルの制御方法、及びプログラム
JP7279891B2 (ja) 管理装置
JP2010092336A (ja) ストレージシステム及び通信方法
JP2008129628A (ja) 複数のコンピュータシステムでメッセージをやり取りすることによって所定の業務を処理するシステムでの通信方式、及び、メッセージ中継プログラム
JP3498666B2 (ja) データ転送装置、データ転送システム、データ転送方法及び記憶媒体
JP4266107B2 (ja) データ転送装置、データ転送先装置、データ収集装置、データ転送プログラム、データ転送先プログラム及びデータ収集プログラム
KR100608394B1 (ko) 데이터베이스 동기화 인터페이스 장치 및 방법
JP6260361B2 (ja) データ転送システム及び方法
JP6958102B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
JP5187595B2 (ja) 通信装置及び通信装置の冗長化方法
JP2019144961A (ja) ファイバチャネル通信システム、スイッチ装置、末端装置、ファイバチャネル通信方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230308

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230308

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230316

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230428

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7279891

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151