JP7277589B2 - 無線チャネル高速走査 - Google Patents

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Description

本開示は、無線通信に関し、詳細には、無線デバイスによって無線チャネルを走査することに関する。
無線通信では、無線チャネルの高速走査が望ましい。特に、高速走査は、周波数ホッピングを使用する無線技術において、あるいはブロードキャストチャネルまたはビーコンの中心周波数のいくつかの可能性があるとき、有用である。これの一例は、Multefire(MF)狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、すなわち、未ライセンス帯域において動作する、NB-IoTのバージョンである。米国では、MF NB-IoTは、915MHzの産業科学医療用(ISM)帯域において動作する。MF NB-IoTセルが、80msのマルチフレーム(mフレーム)(8つの無線フレーム)においてアンカーセグメントとデータセグメントとを送信する。これは、図1に示されている。
アンカーセグメントは、同期チャネルと、ブロードキャストチャネルと、システム情報とを含み、セルにおいて固定周波数において送信される。ただし、アンカーセグメントについて、異なるセルが異なる周波数を使用し得る。MF NB-IoTネットワークにおいてアンカーセグメントを送信するために使用され得る周波数の所定のリストが、利用可能にされる。無線デバイス(WD)がネットワークに接続する必要があるとき、WDは、最初に、そのカバレッジエリアにおいてアンカーセグメントが送信されるリスト中の厳密な周波数を知ることなしに、セル検索を実施することになる。
したがって、無線デバイスは、同期およびシステム情報を収集するために走査することになる。数個のアンカー周波数にわたって走査することは、時間がかかるおよび電力を消費するプロセスであり得る。無線デバイスはまた、同時に複数のアンカー周波数に対してRSRP(参照信号受信電力)測定を実施し得る。「参照信号」は、たとえば、アンカーセグメントにおいて搬送される信号(たとえば、同期信号)のうちの1つまたは複数である。RSRP測定は、セル再選択のための、アイドルモードにおける必須の動作である。連続した順序で複数の周波数にわたってアイドルモードセル再選択測定を実施することは、時間がかかるプロセスである。
Bluetooth低エネルギー(BLE)デバイスまたはNB-IoTデバイスなど、狭帯域デバイスは、無線周波数(RF)チャネルの走査を必要とし得るが、一度に2つ以上の無線周波数(RF)チャネルを走査することができない。高速走査は、レイテンシを低減し、ユーザエクスペリエンスを改善し、電力を節約するのを助けるので、狭帯域デバイスが走査の速度を上げることを可能にする低コスト低複雑度方法が求められる。
いくつかの実施形態は、無線チャネルの高速走査のための装置、方法および無線デバイスを有利に提供する。一態様によれば、無線デバイスにおける高速無線チャネル走査を可能にするための装置が提供される。本装置は、第1の周波数において信号を受信するように設定されたトランシーバを含む。トランシーバと通信しているコントローラが、第1の差周波数(difference frequency)を算出することであって、第1の差周波数が、第1の周波数と第2の周波数との間の差である、第1の差周波数を算出することと、第1の制御信号を生成することとを行うように設定される。本装置は、コントローラと通信している第1の後方散乱デバイスであって、第1の後方散乱デバイスが、第1の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするようにコントローラからの第1の制御信号によって設定された第1の無線周波数(RF)スイッチを有する、第1の後方散乱デバイスをさらに含む。
本態様によれば、いくつかの実施形態では、信号が第2の周波数において第1の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、第1の後方散乱デバイスは、第1の周波数において、トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、第1の周波数において生成された信号は、第2の周波数において後方散乱デバイスによって受信された信号に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、第1の後方散乱デバイスは、第1の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させるように設定された第1の増幅器を含む。いくつかの実施形態では、コントローラは、第1の周波数と第3の周波数との間の差である第2の差周波数を算出することと、第2の制御信号を生成することとを行うようにさらに設定され、本装置は、第2の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第2の制御信号によって設定された第2のRFスイッチを有する第2の後方散乱デバイスをさらに含む。いくつかの実施形態では、信号が第3の周波数において第2の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、第2の後方散乱デバイスは、第1の周波数において、トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、第1の周波数において生成された信号は、第3の周波数において後方散乱デバイスによって受信された信号に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、第2の後方散乱デバイスは、第2の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させるように設定された第2の増幅器を含む。いくつかの実施形態では、第1の周波数は、ネットワークノードの動作RFチャネルのうちの1つの中心周波数Fにある。
別の態様によれば、無線ノードにおける高速無線チャネル走査を可能にするための方法が提供される。本方法は、無線ノードのトランシーバを第1の周波数にチューニングする(tune)ことを含む。本方法は、第1の差周波数を算出することであって、第1の差周波数が、第1の周波数と第2の周波数との間の差である、第1の差周波数を算出することをも含む。本方法は、第1の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第1の後方散乱デバイスを設定するための第1の制御信号を生成することをも含む。
本態様によれば、いくつかの実施形態では、信号が第2の周波数において第1の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、第1の周波数において、トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、第1の周波数において生成された信号は、第2の周波数において後方散乱デバイスによって受信された信号に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の後方散乱デバイスの第1の増幅器を介して、第1の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させることをさらに含む。いくつかの実施形態では、本方法は、第1の周波数と第3の周波数との間の差である第2の差周波数を算出することと、第2の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第2の後方散乱デバイスを設定するための第2の制御信号を生成することとをさらに含む。いくつかの実施形態では、信号が第3の周波数において第2の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、第1の周波数において、トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、第1の周波数において生成された信号は、第3の周波数において後方散乱デバイスによって受信された信号に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、本方法は、第2の後方散乱デバイスの第2の増幅器を介して、第2の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させることをさらに含む。いくつかの実施形態では、第1の周波数は、ネットワークノードの動作RFチャネルのうちの1つの中心周波数Fにある。
また別の態様によれば、無線通信媒体を走査するように設定された無線デバイスが提供される。本無線デバイスは、第1の周波数において信号を受信するように設定されたトランシーバを含む。本無線デバイスは、トランシーバと通信しており、第1の差周波数を算出することであって、第1の差周波数が、第1の周波数と第2の周波数との間の差である、第1の差周波数を算出することを行うように設定された、コントローラを含む。本無線デバイスは、コントローラと通信しており、第1の差周波数に等しい第1のスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように設定された、第1の後方散乱デバイスをも含む。
本態様によれば、いくつかの実施形態では、第1の後方散乱デバイスは、第1の周波数+第1のスイッチング周波数において、および第1の周波数-第1のスイッチング周波数において交互に送信する。いくつかの実施形態では、第1の後方散乱デバイスは、第1の後方散乱デバイスによって送信された信号を増幅するように設定される。いくつかの実施形態では、本無線デバイスは、コントローラによって算出された第2のスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチすることであって、第2のスイッチング周波数が、第1の周波数と第3の周波数との間の差である、少なくとも2つの状態間でスイッチすることを行うように設定された第2の後方散乱デバイスをさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の後方散乱デバイスは、第1の周波数+第2のスイッチング周波数において、および第1の周波数-第2のスイッチング周波数において交互に送信する。いくつかの実施形態では、第2の後方散乱デバイスは、第2の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させるように設定された第2の増幅器を含む。
添付の図面とともに考慮されるとき、以下の詳細な説明を参照することによって、本実施形態のより完全な理解、ならびにそれらの付随する利点および特徴がより容易に理解されよう。
8フレームマルチフレームを示す図である。 後方散乱デバイスのブロック図である。 後方散乱デバイスによって生成された周波数スペクトルのグラフである。 本開示における原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも部分的に無線接続上で、ネットワークノードを介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図である。 本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。 本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。 本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。 本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータとネットワークノードと無線デバイスとを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。 本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。 後方散乱デバイスを含む無線デバイスと通信しているネットワークノードのブロック図である。 複数の後方散乱デバイスをもつ無線デバイスのブロック図である。
例示的な実施形態について詳細に説明する前に、実施形態は、主に、無線デバイスによる無線チャネルの走査に関係する、装置構成要素と処理ステップとの組合せ中に存在することに留意されたい。それに応じて、本明細書の説明の利益を有する当業者に容易に明らかになるであろう詳細で本開示を不明瞭にしないように、適切な場合、図面において構成要素が従来のシンボルによって表され、実施形態を理解することに関係するそれらの具体的な詳細のみを示す。
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本明細書で説明される概念を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形をも含むものとする。さらに、本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、エレメント、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、エレメント、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを理解されよう。
本明細書で説明される実施形態では、結合用語(joining term)「と通信している(in communication with)」などは、たとえば、物理的な接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリングまたは光シグナリングによって達成され得る、電気またはデータ通信を示すために使用され得る。複数の構成要素が相互動作し得ること、ならびに修正および変形が、電気およびデータ通信を達成することについて可能であることを、当業者は諒解されよう。
本明細書で説明されるいくつかの実施形態では、「結合された」、「接続された」などという用語は、必ずしも直接とは限らないが、接続を示すために本明細書で使用され得、有線接続および/または無線接続を含み得る。
本明細書で使用される「ネットワークノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB(gNB)、エボルブドノードB(eNBまたはeノードB)、ノードB、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、リレーノード、ドナーノード制御リレー、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(たとえば、モバイル管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(たとえば、第三者ノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、エレメント管理システム(EMS)などのいずれかをさらに備え得る、無線ネットワーク中に備えられる任意の種類のネットワークノードであり得る。ネットワークノードは、テスト機器をも備え得る。本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、無線デバイス(WD)または無線ネットワークノードなどの無線デバイス(WD)を示すためにも使用され得る。
いくつかの実施形態では、無線デバイス(WD)またはユーザ機器(UE)という非限定的な用語が互換的に使用される。本明細書のWDは、無線デバイス(WD)など、無線信号を介してネットワークノードまたは別のWDと通信することが可能な任意のタイプの無線デバイスであり得る。WDはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイスツーデバイス(D2D)WD、マシン型WDまたはマシンツーマシン通信(M2M)が可能なWD、低コストおよび/または低複雑度WD、WDを装備したセンサー、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込み装備(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客構内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、または狭帯域IoT(NB-IOT)デバイスなどであり得る。
また、いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」という一般用語が使用される。無線ネットワークノードは、基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、RNC、エボルブドノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のいずれかを備え得る、任意の種類の無線ネットワークノードであり得る。
本開示では、たとえば、3GPP LTEおよび/または新無線(New Radio:NR)など、1つの特定の無線システムからの専門用語が使用され得るが、これは、本開示の範囲を上述のシステムのみに限定するものと見なされるべきでないことに留意されたい。限定はしないが、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、および汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)を含む、他の無線システムも、本開示内でカバーされるアイデアを活用することから恩恵を受け得る。
無線デバイスまたはネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される機能が、複数の無線デバイスおよび/またはネットワークノード上で分散され得ることにさらに留意されたい。言い換えれば、本明細書で説明されるネットワークノードおよび無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによる実施に限定されず、実際は、いくつかの物理デバイスの間で分散され得ると考えられる。
別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されていない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
本明細書で説明される実施形態は、無線デバイスによる無線チャネルの高速走査を可能にするために後方散乱デバイスを利用する。後方散乱無線デバイスは、入射(impinging)無線信号を反射するものであり、電力を消費し、その製造のための材料表を増加させる電力増幅器、フィルタ、ミキサおよび他の構成要素を欠くことがある。図2は、本開示の原理に従って構築された例示的な後方散乱デバイス2のブロック図である。図2に示されている実施形態では、後方散乱デバイス2は、スイッチングコントローラ6と通信しているRFスイッチ4を有する。後方散乱デバイスは、RFスイッチ4と通信しているアンテナ8を有する。いくつかの後方散乱デバイス2は、それらが、アンテナ8に接続された負荷をスイッチするためにのみ電力を消費するので、エネルギー効率が高い。いくつかの実施形態では、スイッチングコントローラ6は、スイッチ4のスイッチング周波数を制御する。一実施形態では、スイッチ4は、単一の電界効果トランジスタ(FET)であり得る。図2では、インピーダンスZ1およびZ2は、1つの端子において接地され、+1と-1との間で交互する反射係数を達成するように選択され得る。後方散乱デバイスは、3つ以上のインピーダンスを持ち得、どのインピーダンスがアンテナに接続されるかを選定するために、RFスイッチが使用される。
動作中、図2の後方散乱デバイス2は、和周波数においておよび差周波数において搬送される信号を作り出すために、2つの状態間でスイッチするように設定され、これは以下のように説明される。振幅Aと周波数Fと位相φ(t)とを有するRF信号rRF(t)が、以下の形で記述され得る。
RF(t)=A sin(2πFt+φ(t))
図2中の2つの負荷、Z1およびZ2に対応する反射係数が、それぞれ、+1および-1であり、後方散乱デバイス2のスイッチングコントローラ6が、スイッチ4に一定の周波数Fswで状態をスイッチさせると仮定する。その場合、スイッチ4を駆動する信号rsw(t)は、以下の形で書かれ得る矩形波である。
Figure 0007277589000001
RF信号rRF(t)が後方散乱デバイス2のアンテナ8に入射し、スイッチ4が矩形波rsw(t)によって駆動されるとき、後方散乱デバイス2によって反射されるRF信号rreflect(t)は、
reflect(t)=γ・rsw(t)・rRF(t)
としてモデル化され得、
ここで、γは、実際的目的のために一定と見なされ得る緩やかに変動する利得である。すなわち、反射信号は、入射信号と駆動信号との積である。これは、RF信号を中間周波数信号と混合することに対応する。初歩的な三角関数の恒等式を使用すると、
Figure 0007277589000002
であることが容易にわかる。
すなわち、反射信号は、入射信号のコピーであるが、周波数がFから(F±Fsw)に変換され、また、(F±3Fsw)、(F±5Fsw)などに変換される。したがって、反射信号は、後方散乱デバイス2によって生成された信号とも呼ばれることがある。(F±Fsw)におけるイメージは、総反射エネルギーの約80%を含んでいる。これは、図3に示されている。
本明細書で説明される実施形態は、無線デバイスによって制御される1つまたは複数の後方散乱デバイス2を無線デバイスの一部として含むことによって、無線デバイス中の主要通信無線機(PCR)を補完する。無線デバイスは、その無線デバイスのPCRのトランシーバを、ネットワークノードの動作RFチャネルのうちの1つの中心周波数Fに対応する第1の動作周波数にチューニングし、入来信号について無線媒体を走査する。無線デバイスはまた、第1の動作周波数と第2の動作周波数との間の周波数の差を計算する。媒体を走査する間に、無線デバイスは、その後方散乱デバイス2に、差周波数に等しい周波数においてスイッチするように指令し得る。所望の信号が第1の動作周波数においてサービングネットワークノードによって送信された場合、無線デバイスのPCRはその信号を受信することになる。代わりに、所望の信号が第2の動作周波数においてサービングネットワークノードによって送信された場合、後方散乱デバイス2は、所望の信号を反射しながら、同時に、その信号がPCRによって受信され得るように、その信号の周波数を第1の動作周波数に変換することになる。
再び図面を参照すると、同様のエレメントが同様の参照番号によって参照されており、図4では、一実施形態による、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク12とコアネットワーク14とを備える、LTEおよび/またはNR(5G)などの規格をサポートし得る3GPPタイプセルラネットワークなど、通信システム10の概略図が示されている。アクセスネットワーク12は、各々が、対応する(まとめてカバレッジエリア18と呼ばれる)カバレッジエリア18a、18b、18cを規定する、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、(まとめてネットワークノード16と呼ばれる)複数のネットワークノード16a、16b、16cを備える。各ネットワークノード16a、16b、16cは、有線接続または無線接続20上でコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18a中に位置する第1の無線デバイス(WD)22aが、対応するネットワークノード16cに無線で接続するように設定されるか、または対応するネットワークノード16cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア18b中の第2のWD22bが、対応するネットワークノード16aに無線で接続可能である。この例では(まとめて無線デバイス22と呼ばれる)複数のWD22a、22bが示されているが、開示される実施形態は、唯一のWDがカバレッジエリア中にある状況、または、唯一のWDが、対応するネットワークノード16に接続している状況に、等しく適用可能である。便宜上、2つのWD22および3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムは、より多くのWD22およびネットワークノード16を含み得ることに留意されたい。
また、WD22が、2つ以上のネットワークノード16および2つ以上のタイプのネットワークノード16と同時通信しており、ならびに/またはそれらと別々に通信するように設定され得ると考えられる。たとえば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16およびNRをサポートする同じまたは異なるネットワークノード16とのデュアルコネクティビティを有することができる。一例として、WD22は、LTE/E-UTRANのためのeNBおよびNR/NG-RANのためのgNBと通信していることがある。
通信システム10は、それ自体、ホストコンピュータ24に接続され得、ホストコンピュータ24は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28が、コアネットワーク14からホストコンピュータ24まで直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク30を介して延び得る。中間ネットワーク30は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得る。中間ネットワーク30は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得る。いくつかの実施形態では、中間ネットワーク30は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
図4の通信システムは、全体として、接続されたWD22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24および接続されたWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続は、OTT接続が通過する、参加する通信デバイスのうちの少なくともいくつかが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングを認識していないという点で、透過的であり得る。たとえば、ネットワークノード16が、接続されたWD22aにフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ24から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングに関して、通知されないことがあり、または通知される必要がない。同様に、ネットワークノード16は、WD22aから発生してホストコンピュータ24に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
無線デバイス22は、スイッチ4とスイッチングコントローラ6とを含む後方散乱デバイス2を含むように設定される。上記で説明されたように、スイッチングコントローラ6は、スイッチング周波数を決定し、算出されたスイッチング周波数において状態をスイッチするようにスイッチ4に指示するように設定される。いくつかの実施形態では、スイッチング周波数の決定は、WD22の処理回路の別のエレメントなど、スイッチ4以外のエレメントによって算出され、次いで、スイッチ4に提供され得る。いくつかの実施形態では、スイッチング周波数算出は、WD22以外のエレメントによって実施され、次いで、決定のためにスイッチ4に提供される。言い換えれば、スイッチング周波数の決定は、スイッチ4による実際の算出またはスイッチ4による収集を含むことができる。
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたWD22、ネットワークノード16およびホストコンピュータ24の例示的な実装形態が、図5を参照しながら説明される。通信システム10では、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース40を含む、ハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路42をさらに備える。処理回路42は、プロセッサ44とメモリ46とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路42は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ44は、メモリ46にアクセスする(たとえば、メモリ46に書き込む、および/またはメモリ46から読み取る)ように設定され得、メモリ46は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
処理回路42は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、ホストコンピュータ24によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ44は、本明細書で説明されるホストコンピュータ24機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定されたメモリ46を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア48および/またはホストアプリケーション50は、プロセッサ44および/または処理回路42によって実行されたとき、プロセッサ44および/または処理回路42に、ホストコンピュータ24に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。命令は、ホストコンピュータ24に関連するソフトウェアであり得る。
ソフトウェア48は、処理回路42によって実行可能であり得る。ソフトウェア48はホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して接続するWD22など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。「ユーザデータ」は、説明される機能を実装するものとして本明細書で説明される、データおよび情報であり得る。一実施形態では、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御および機能を提供するために設定され得、サービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16および/または無線デバイス22を観測、監視、制御すること、ネットワークノード16および/または無線デバイス22に送信すること、ならびに/あるいはネットワークノード16および/または無線デバイス22から受信することを可能にし得る。
通信システム10は、通信システム10中に提供されるネットワークノード16をさらに含み、ネットワークノード16は、ネットワークノード16がホストコンピュータ24およびWD22と通信することを可能にするハードウェア58を含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース60、ならびにネットワークノード16によってサーブされるカバレッジエリア18中に位置するWD22との少なくとも無線接続64をセットアップおよび維持するための無線インターフェース62を含み得る。無線インターフェース62は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはそれらを含み得る。また、無線インターフェース62は、WD22に信号を送信し、WD22から信号を受信するための、1つまたは複数のRFトランシーバに結合された1つまたは複数のアンテナ65を有する。通信インターフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を容易にするように設定され得る。接続66は直接であり得るか、あるいは、接続66は、通信システム10のコアネットワーク14を、および/または通信システム10の外部の1つまたは複数の中間ネットワーク30を通過し得る。
示されている実施形態では、ネットワークノード16のハードウェア58は、処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70とメモリ72とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路68は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ70は、メモリ72にアクセスする(たとえば、メモリ72に書き込む、および/またはメモリ72から読み取る)ように設定され得、メモリ72は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。
したがって、ネットワークノード16は、たとえば、メモリ72に内部的に記憶されたか、または外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶されたソフトウェア74をさらに有する。ソフトウェア74は、処理回路68によって実行可能であり得る。処理回路68は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、ネットワークノード16によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ70は、本明細書で説明されるネットワークノード16機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア74は、プロセッサ70および/または処理回路68によって実行されたとき、プロセッサ70および/または処理回路68に、ネットワークノード16に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。
通信システム10は、すでに言及されたWD22をさらに含む。WD22は、WD22が現在位置するカバレッジエリア18をサーブするネットワークノード16との無線接続64をセットアップおよび維持するように設定された無線インターフェース82を含み得る、ハードウェア80を有し得る。無線インターフェース82は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはそれらを含み得る。特に、無線インターフェース82は、無線インターフェース82の原理通信無線機(PCR)83中のトランシーバ87に結合された1つまたは複数のアンテナ85を含み得、後方散乱デバイス2に結合されたアンテナ8を含み得る。
WD22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86とメモリ88とを含み得る。詳細には、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはそれらの代わりに、処理回路84は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ86は、メモリ88にアクセスする(たとえば、メモリ88に書き込む、および/またはメモリ88から読み取る)ように設定され得、メモリ88は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路は、後方散乱デバイス2を含む。他の実施形態では、後方散乱デバイス2、または少なくともスイッチングコントローラ6およびスイッチ4が、無線インターフェース82中に代わりに含まれ得る。さらに、いくつかの実施形態では、後方散乱デバイス2のスイッチングコントローラ6は、プロセッサ86において実装され得る。
したがって、WD22はソフトウェア90をさらに備え得、ソフトウェア90は、たとえば、WD22におけるメモリ88に記憶されるか、またはWD22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶される。ソフトウェア90は、処理回路84によって実行可能であり得る。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含み得る。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートを伴って、WD22を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ24では、実行しているホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して、実行しているクライアントアプリケーション92と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続52は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション92は、クライアントアプリケーション92が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
処理回路84は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのいずれをも制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスを、たとえば、WD22によって実施させるように、設定され得る。プロセッサ86は、本明細書で説明されるWD22機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ86に対応する。WD22は、データ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または本明細書で説明される他の情報を記憶するように設定されたメモリ88を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア90および/またはクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86および/または処理回路84によって実行されたとき、プロセッサ86および/または処理回路84に、WD22に関して本明細書で説明されるプロセスを実施させる命令を含み得る。たとえば、無線デバイス22の処理回路84は、スイッチング周波数を算出し、後方散乱デバイス2のスイッチ4に、算出されたスイッチング周波数において状態をスイッチするように指示するように設定された、スイッチングコントローラ6を有する後方散乱デバイス2を含み得る。いくつかの実施形態では、スイッチ4は、無線インターフェース82中に位置し得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16、WD22、およびホストコンピュータ24の内部の働きは、図5に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図4のものであり得る。
図5では、OTT接続52は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、WD22からまたはホストコンピュータ24を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続64が最後のセグメントを形成し得るOTT接続52を使用して、WD22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態のうちのいくつかの教示は、データレート、レイテンシ、および/または電力消費を改善し、それにより、低減されたユーザ待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、より良い応答性、延長されたバッテリー寿命などの利益を提供し得る。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続52を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48においてまたはWD22のソフトウェア90において、またはその両方において実装され得る。実施形態では、OTT接続52が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア48、90が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続52の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、ネットワークノード16に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、ネットワークノード16に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。いくつかのそのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実施され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ24の測定を容易にするプロプライエタリWDシグナリングを伴い得る。いくつかの実施形態では、測定は、ソフトウェア48、90が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、ソフトウェア48、90が、OTT接続52を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージを送信させるという点で実装され得る。
したがって、いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように設定された処理回路42と、WD22への送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェース40とを含む。いくつかの実施形態では、セルラネットワークは、無線インターフェース62をもつネットワークノード16をも含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、WD22への送信を準備/始動/維持/サポート/終了すること、および/またはWD22からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了することを行うための本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、ならびに/あるいはネットワークノード16の処理回路68はそれらを実施するように設定される。
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、処理回路42と、通信インターフェース40とを含み、通信インターフェース40は、WD22からネットワークノード16への送信から発信したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェース40に設定される。いくつかの実施形態では、WD22は、ネットワークノード16への送信を準備/始動/維持/サポート/終了すること、および/またはネットワークノード16からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了することを行うための本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、および/またはそれらを実施するように設定された無線インターフェース82および/または処理回路84を備える。
本明細書で説明される機能を実施するための機能ユニットは、そのユニットの一部分が処理回路内の対応するメモリに記憶されるように、実装され得ることに留意されたい。言い換えれば、ユニットは、ハードウェアで、またはハードウェアと処理回路内のソフトウェアとの組合せで実装され得る。
図6は、一実施形態による、たとえば、図4および図5の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図5を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を始動する(ブロックS104)。随意の第3のステップにおいて、ネットワークノード16は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が始動した送信において搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。随意の第4のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連する、たとえば、クライアントアプリケーション114など、クライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
図7は、一実施形態による、たとえば、図4の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図4および図5を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS110)。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を始動する(ブロックS112)。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を介して進み得る。随意の第3のステップにおいて、WD22は、送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
図8は、一実施形態による、たとえば、図4の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図4および図5を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の随意の第1のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーション114を実行する(ブロックS118)。追加または代替として、随意の第2のステップにおいて、WD22はユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップの随意のサブステップにおいて、WDは、たとえば、クライアントアプリケーション114など、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーション114は、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、WD22は、随意の第3のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を始動し得る(ブロックS124)。方法の第4のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
図9は、一実施形態による、たとえば、図4の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、図4および図5を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16およびWD22を含み得る。方法の随意の第1のステップにおいて、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16は、WD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。随意の第2のステップにおいて、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24への、受信されたユーザデータの送信を始動する(ブロックS130)。第3のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS132)。
図10は、無線チャネルの高速走査のための、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。プロセスは、プロセッサ86を介して、無線デバイス22の無線インターフェース82のPCR83のトランシーバ87を第1の周波数にチューニングすること(ブロックS134)を含む。プロセスは、スイッチングコントローラ6を介して、第1の周波数と第2の周波数との間の差である第1の差周波数を算出すること(ブロックS136)をも含む。プロセスは、スイッチングコントローラ6を介して、第1の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第1の後方散乱デバイス2のスイッチ4を設定するための第1の制御信号を生成すること(ブロックS138)をさらに含む。
動作中、無線デバイス22は、その無線インターフェース82のPCR83のトランシーバ87を、ネットワークノード16の動作RFチャネルのうちの1つの中心周波数Fに対応する第1の動作周波数にチューニングし、入来信号について無線媒体を走査する。無線デバイス22はまた、第1の動作周波数と第2の動作周波数との間の周波数の差を計算する。媒体を走査する間に、無線デバイス22は、後方散乱デバイス2に、差周波数に等しい周波数においてスイッチするように指令し得る。所望の信号が第1の動作周波数においてネットワークノード16によって送信された場合、無線デバイスのPCR83はその信号を受信することになる。代わりに、所望の信号が第2の動作周波数において送信された場合、後方散乱デバイス2は、所望の信号を反射しながら、同時に、その信号が無線インターフェース82の無線インターフェースPCR83によって受信され得るように、その信号の周波数を第1の動作周波数に変換することになる。
本開示の構成の概略的なプロセスフローについて説明し、本開示のプロセスおよび機能を実装するためのハードウェアおよびソフトウェア構成の例を提供したので、以下のセクションは、無線デバイス22によって無線チャネルを走査するための構成の詳細および例を提供する。
図11を参照すると、無線システムが902~928MHz ISM帯域において動作する、たとえば、MF NB-IoTシステムであると仮定する。ネットワークノード16の無線インターフェース62が、アンテナ65を介して、中心周波数が915MHzにあるRFチャネルにおいて、信号を送っていると仮定する。高速走査無線デバイス22は、いくつかの実施形態によれば、その、無線インターフェース82のPCR83を、918MHzにおいてチューニングし、媒体を走査する。さらに、スイッチングコントローラ6は、後方散乱デバイス2のスイッチ4に、3MHzの周波数においてスイッチするように指令する。図11に示されているように、915MHz=918MHz-3MHzにおける1つの反射されたイメージがあることになり、PCR83は、そのイメージを復号し、したがって、走査プロセスの速度を上げることが可能であることになることに留意されたい。
2つ以上の後方散乱デバイス2が無線デバイス22中に含まれ得ることに留意されたい。たとえば、図12は、2つの後方散乱デバイス2aおよび2bを有する無線デバイス22を示す。後方散乱デバイス2aはスイッチ4aを有し、後方散乱デバイス2bはスイッチ4bを有する。いくつかの実施形態では、スイッチ4aおよびスイッチ4bは、それぞれ、反射増幅器5aおよび反射増幅器5bを有し得、反射増幅器5aおよび反射増幅器5bは、それぞれ、後方散乱デバイス2aおよび後方散乱デバイス2bによって生成された信号を増幅するために使用され得る。反射増幅器5aおよび5bは、本明細書では、まとめて増幅器または反射増幅器5と呼ばれることがある。無線デバイス22の処理回路84は、両方のスイッチ4aおよび4bのスイッチング周波数を制御するスイッチングコントローラ6を有する。したがって、無線デバイス22は、最初に無線機を第1の周波数にチューニングすることによってチャネルを走査し、各後方散乱デバイス2aおよび2bについてスイッチング周波数を算出し、無線媒体を走査し、同時に、スイッチ4aおよび4bに算出された周波数においてスイッチさせ得る。たとえば、後方散乱デバイス2aについての第1のスイッチング周波数は、第1の周波数と第2の周波数との間の差であり得、後方散乱デバイス2bについての第2のスイッチング周波数は、第1の周波数と第3の周波数との間の差であり得る。
図12中のスイッチングコントローラ6は、処理回路84中に位置し、後方散乱デバイス2aおよび2bとは別々に示されていることに留意されたい。他の実施形態では、異なるスイッチングコントローラが、スイッチ4aおよび4bの各々中にあり得、その場合、処理回路84は、スイッチングのためのどの周波数が各スイッチ4aおよび4bにおいて実装されるべきであるかに関して、各スイッチングコントローラに命令し得る。2つの後方散乱デバイスが図12に示されているが、いくつかの実施形態では、3つ以上の後方散乱デバイスが無線デバイス22において実装され得ることに留意されたい。
後方散乱モジュールによって反射された信号は、後方散乱デバイスによって反射されることなしに無線インターフェースアンテナに入射する信号と比較して、減衰され得ることに留意されたい。したがって、PCR83の感度は、後方散乱モジュールの追加によって影響を及ぼされないが、後方散乱チャネルの範囲は、直接チャネルの範囲よりも短くなることになる。Pがアンテナ85またはアンテナ8のいずれかにおける入射電力(incident power)であると仮定する。ネットワークノード16の送信機と無線デバイスPCR83とが同じ周波数にチューニングされた場合、PCRアンテナ85に入射する信号の電力は、単にPである。しかしながら、ネットワークノード16の送信機とPCR83とが異なる周波数にチューニングされた場合、所望の信号が最初に反射され、したがって減衰されることになる。減衰量は、後方散乱デバイス2の効率に依存し、これは、差分レーダー断面積(differential radar cross-section)Δσによって定量化され得る。
Figure 0007277589000003
ここで、λは波長であり、Gbackscatterは後方散乱モジュールアンテナ利得であり、|ΔΓ|は、後方散乱モジュールの反射係数間の差であり、βspectral-loss=-4dBは、図3に示されているように、電力の1/2超が受信機帯域外に後方散乱されることを考慮する。反射後、入射電力Pは、量Δσだけ減衰され得る。PCR83と後方散乱アンテナ8とは極めて近接しており、多くの場合、わずか数センチメートル離れているので、結合効果があることになり、結合効果は、一般的に、結合効果がアンテナシステムの設計に依存するので、記述することが困難である。差分レーダー断面積における項λにより、低周波数帯域における動作は、高周波数帯域における動作よりも有利である。一例として、900のMHz帯域における動作は、2.4GHz帯域における動作と比較して、8.5dBだけ減衰ロスを減少させる。
一例として、差分レーダー断面積は、以下のパラメータ、すなわち、λ=0.33m(915MHz)、Gbackscatter=2dBiおよび|ΔΓ|=1.1を使用して、後方散乱について算出され得る。これは、Δσ=-18.5dBを与える。
反射ロスは、反射増幅器5a、5bによってやや緩和され得、反射増幅器5a、5bは、反射信号を10dB以上だけブーストすることができる。したがって、範囲900~2400MHzにおける動作周波数について、概算推定は、後方散乱モジュール設計および周波数帯域に応じて、10dB~30dBのオーダーの反射ロスを与える。MF NB-IoTは、低電力ワイドエリア(LPWA)使用事例のために設計され、MF NB-IoTは、一般的なセルラカバレッジと等価なパスロスまたは一般的なセルラカバレッジよりも高いパスロスを伴う通信リンクをサポートする。ただし、MF NB-IoTの使用事例はLPWAに限定されない。たとえば、MF NB-IoTは、Wi-FiまたはBluetoothによって与えられる範囲と同様の範囲をもつ、「ローカルカバレッジ」のために展開され得る。これらの使用事例では、10~30dBの反射ロスの場合でも、WDは、依然として、セル検索またはセル再選択測定を実施するための十分な信号強度を有することができる。さらに、セル再選択測定の場合、取得されたRSRP測定値は、反射ロスに応じて補償され得る。
後方散乱はまた、図3に示されているように、いくつかの帯域外放射を作り出す。ただし、パスロスは極めて高くなり得、後方散乱電力はかなり低くなり得、したがって、これらの帯域外放射によって引き起こされる干渉は、多くの実際的適用例では許容できる。
いくつかの実施形態は、インターネットに無線で接続された機械中に組み込まれた無線デバイス22において、これらの機械が無線チャネル走査プロセスの速度を上げることを可能にすることによって、特に有用であり得る。無線デバイス22への主要な追加は後方散乱デバイス2であり、その材料表は安価であり得、その電力消費は低くなり得る。走査の速度を上げることによって、レイテンシと電力消費の両方が低減される。PCR83の感度および特性(たとえば、帯域幅)は影響を受けない。
したがって、一態様によれば、無線デバイス22における高速無線チャネル走査を可能にするための装置が提供される。装置は、第1の周波数において信号を受信するように設定されたトランシーバ87を含む。トランシーバ87と通信しているコントローラ6は、第1の差周波数を算出することであって、第1の差周波数が、第1の周波数と第2の周波数との間の差である、第1の差周波数を算出することと、第1の制御信号を生成することとを行うように設定される。装置は、コントローラ6と通信している第1の後方散乱デバイス2であって、第1の後方散乱デバイス2が、第1の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするようにコントローラ6からの第1の制御信号によって設定された第1の無線周波数(RF)スイッチ4を有する、第1の後方散乱デバイス2をさらに含む。
本態様によれば、いくつかの実施形態では、信号が第2の周波数において第1の後方散乱デバイス2において受信されたとき、第1の後方散乱デバイス2は、第1の周波数において、トランシーバ87によって検出されるべき信号を生成し、第1の周波数において生成された信号は、第2の周波数において後方散乱デバイス2によって受信された信号に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、第1の後方散乱デバイス2は、第1の後方散乱デバイス2によって生成された信号の電力を増加させるように設定された第1の反射増幅器5を含む。いくつかの実施形態では、コントローラ6は、第1の周波数と第3の周波数との間の差である第2の差周波数を算出することと、第2の制御信号を生成することとを行うようにさらに設定され、装置は、第2の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第2の制御信号によって設定された第2のRFスイッチ4を有する第2の後方散乱デバイス2をさらに含む。いくつかの実施形態では、信号が第3の周波数において第2の後方散乱デバイス2において受信されたとき、第2の後方散乱デバイス2は、第1の周波数において、トランシーバ87によって検出されるべき信号を生成し、第1の周波数において生成された信号は、第3の周波数において後方散乱デバイス2によって受信された信号に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、第2の後方散乱デバイス2は、第2の後方散乱デバイス2によって生成された信号の電力を増加させるように設定された第2の増幅器5を含む。いくつかの実施形態では、第1の周波数は、ネットワークノードの動作RFチャネルのうちの1つの中心周波数Fにある。
別の態様によれば、無線デバイス22における高速無線チャネル走査を可能にするための方法が提供される。方法は、無線デバイス22のトランシーバ87を第1の周波数にチューニングすること(ブロックS134)を含む。方法は、第1の差周波数を算出することであって、第1の差周波数が、第1の周波数と第2の周波数との間の差である、第1の差周波数を算出すること(ブロックS136)をも含む。方法は、第1の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第1の後方散乱デバイス2を設定するための第1の制御信号を生成すること(ブロックS138)をも含む。
本態様によれば、いくつかの実施形態では、信号が第2の周波数において第1の後方散乱デバイス2において受信されたとき、第1の周波数において、トランシーバ87によって検出されるべき信号を生成し、第1の周波数において生成された信号は、第2の周波数において後方散乱デバイス2によって受信された信号に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、方法は、第1の後方散乱デバイス2の第1の反射増幅器5を介して、第1の後方散乱デバイス2によって生成された信号の電力を増加させることをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、第1の周波数と第3の周波数との間の差である第2の差周波数を算出することと、第2の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第2の後方散乱デバイス2を設定するための第2の制御信号を生成することとをさらに含む。いくつかの実施形態では、信号が第3の周波数において第2の後方散乱デバイス2において受信されたとき、第1の周波数において、トランシーバ87によって検出されるべき信号を生成し、第1の周波数において生成された信号は、第3の周波数において後方散乱デバイス2によって受信された信号に少なくとも部分的に基づく。いくつかの実施形態では、方法は、第2の後方散乱デバイス2の第2の反射増幅器5を介して、第2の後方散乱デバイス2によって生成された信号の電力を増加させることをさらに含む。いくつかの実施形態では、第1の周波数は、ネットワークノードの動作RFチャネルのうちの1つの中心周波数Fにある。
また別の態様によれば、無線通信媒体を走査するように設定された無線デバイス22が提供される。無線デバイス22は、第1の周波数において信号を受信するように設定されたトランシーバ87を含む。無線デバイス22は、トランシーバ87と通信しており、第1の差周波数を算出することであって、第1の差周波数が、第1の周波数と第2の周波数との間の差である、第1の差周波数を算出することを行うように設定された、コントローラ6を含む。無線デバイス22は、コントローラ6と通信しており、第1の差周波数に等しい第1のスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように設定された、第1の後方散乱デバイス2をも含む。
本態様によれば、いくつかの実施形態では、第1の後方散乱デバイス2は、第1の周波数+第1のスイッチング周波数において、および第1の周波数-第1のスイッチング周波数において交互に送信する。いくつかの実施形態では、第1の後方散乱デバイス2は、第1の後方散乱デバイス2によって送信された信号を増幅するように設定される。いくつかの実施形態では、無線デバイス22は、コントローラ6によって算出された第2のスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチすることであって、第2のスイッチング周波数が、第1の周波数と第3の周波数との間の差である、少なくとも2つの状態間でスイッチすることを行うように設定された第2の後方散乱デバイス2をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の後方散乱デバイス2は、第1の周波数+第2のスイッチング周波数において、および第1の周波数-第2のスイッチング周波数において交互に送信する。いくつかの実施形態では、第2の後方散乱デバイスは、第2の後方散乱デバイス2によって生成された信号の電力を増加させるように設定された第2の反射増幅器5を含む。
本明細書で使用されるいくつかの略語が、それらの規定とともに以下に記載される。
略語 説明
BPSK 2値PSK
BLE Bluetooth低エネルギー
FET 電界効果トランジスタ
IoT モノのインターネット
NB-IoT 狭帯域IoT
PA 電力増幅器
PCR プライマリ通信無線機
PHY 物理レイヤ
PSK 位相シフトキーイング
QAM 直交振幅変調
RF 無線周波数
TX 送信機
当業者によって諒解されるように、本明細書で説明される概念は、方法、データ処理システム、および/またはコンピュータプログラム製品として具現され得る。したがって、本明細書で説明される概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェア態様とハードウェア態様とを組み合わせる実施形態の形態をとり得、これらはすべて、本明細書では概して「回路」または「モジュール」と呼ばれることがある。さらに、本開示は、コンピュータによって実行され得る媒体において具現されるコンピュータプログラムコードを有する、有形コンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。ハードディスク、CD-ROM、電子記憶デバイス、光記憶デバイス、または磁気記憶デバイスを含む、任意の好適な有形コンピュータ可読媒体が利用され得る。
いくつかの実施形態が、方法、システムおよびコンピュータプログラム製品のフローチャート例示図および/またはブロック図を参照しながら本明細書で説明された。フローチャート例示図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート例示図および/またはブロック図中のブロックの組合せが、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または機械を作り出すための他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得、その結果、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段を作成する。
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の様式で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリまたは記憶媒体に記憶され得、したがって、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令手段を含む製造品を作り出す。
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ実装プロセスを作り出すために、一連の動作ステップをコンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実施させるように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置にロードされ得、したがって、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するためのステップを提供する。
ブロック中で言及される機能/行為は、動作の例示図中で言及される順序から外れて行われ得ることを理解されたい。たとえば、関与する機能/行為に応じて、連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得る。図のうちのいくつかが、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信が、図示された矢印と反対方向に行われ得ることを理解されたい。
本明細書で説明される概念の動作を行うためのコンピュータプログラムコードが、Java(登録商標)またはC++など、オブジェクト指向プログラミング言語で書かれ得る。しかしながら、本開示の動作を行うためのコンピュータプログラムコードは、「C」プログラミング言語など、従来の手続き型プログラミング言語でも書かれ得る。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上でおよび部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ上で実行し得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を通してユーザのコンピュータに接続され得るか、あるいは接続は、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通して)外部コンピュータに対して行われ得る。
多くの異なる実施形態が、上記の説明および図面に関して本明細書で開示された。これらの実施形態のあらゆる組合せおよび部分組合せを文字通り説明および例示することは、過度に繰返しが多く、不明瞭にすることを理解されよう。したがって、すべての実施形態は、何らかのやり方および/または組合せで組み合わせられ得、図面を含む本明細書は、本明細書で説明される実施形態のすべての組合せおよび部分組合せと、それらを作製および使用する様式およびプロセスのすべての組合せおよび部分組合せとの完全な記載された説明を構成すると解釈されたく、ならびに、任意のそのような組合せまたは部分組合せに対する請求を支持するものとする。
本明細書で説明される実施形態は、上記で本明細書に特に示され、説明されたことに限定されないことが当業者によって諒解されよう。さらに、そうでないことが上記で述べられていない限り、添付の図面のすべてが一定の縮尺であるとは限らないことに留意されたい。上記の教示に照らして、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変形が可能である。

Claims (18)

  1. 無線デバイスにおける高速無線チャネル走査を可能にするための装置であって、前記装置は、
    第1の周波数において信号を受信するように設定されたトランシーバと、
    前記トランシーバと通信しており、かつ、前記第1の周波数と第2の周波数との間の差である第1の差周波数を算出することと、第1の制御信号を生成することとを行うように設定された、コントローラと、
    前記コントローラと通信している第1の後方散乱デバイスであって、前記第1の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように前記コントローラからの前記第1の制御信号によって設定された第1の無線周波数(RF)スイッチを有する、第1の後方散乱デバイスと
    を備え
    信号が前記第2の周波数において前記第1の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、前記第1の後方散乱デバイスが、前記第1の周波数において、前記トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、前記第1の周波数において生成された前記信号が、前記第2の周波数において前記第1の後方散乱デバイスによって受信された前記信号に少なくとも部分的に基づく、装置。
  2. 前記第1の後方散乱デバイスが、前記第1の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させるように設定された第1の増幅器を含む、請求項に記載の装置。
  3. 前記コントローラが、前記第1の周波数と第3の周波数との間の差である第2の差周波数を算出することと、第2の制御信号を生成することとを行うようにさらに設定され、
    前記装置が、前記第2の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように前記第2の制御信号によって設定された第2のRFスイッチを有する第2の後方散乱デバイスをさらに含む、
    請求項1または2に記載の装置。
  4. 信号が前記第3の周波数において前記第2の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、前記第2の後方散乱デバイスが、前記第1の周波数において、前記トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、前記第1の周波数において生成された前記信号が、前記第3の周波数において前記第2の後方散乱デバイスによって受信された前記信号に少なくとも部分的に基づく、請求項に記載の装置。
  5. 前記第2の後方散乱デバイスが、前記第2の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させるように設定された第2の増幅器を含む、請求項またはに記載の装置。
  6. 前記第1の周波数が、ネットワークノードの動作RFチャネルの中心周波数にある、請求項1からのいずれか一項に記載の装置。
  7. 無線デバイスにおける高速無線チャネル走査を可能にするための方法であって、前記方法は、
    前記無線デバイスのトランシーバを第1の周波数にチューニングすることと、
    前記第1の周波数と第2の周波数との間の差である、第1の差周波数を算出することと、
    前記第1の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第1の後方散乱デバイスを設定するための第1の制御信号を生成することと
    を含み、
    信号が前記第2の周波数において前記第1の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、前記第1の周波数において、前記トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、前記第1の周波数において生成された前記信号が、前記第2の周波数において前記第1の後方散乱デバイスによって受信された前記信号に少なくとも部分的に基づく、方法。
  8. 前記第1の後方散乱デバイスの第1の増幅器を介して、前記第1の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させることをさらに含む、請求項に記載の方法。
  9. 前記第1の周波数と第3の周波数との間の差である第2の差周波数を算出することと、前記第2の差周波数に等しいスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように第2の後方散乱デバイスを設定するための第2の制御信号を生成することとをさらに含む、請求項7または8に記載の方法。
  10. 信号が前記第3の周波数において前記第2の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、前記第1の周波数において、前記トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、前記第1の周波数において生成された前記信号が、前記第3の周波数において前記第2の後方散乱デバイスによって受信された前記信号に少なくとも部分的に基づく、請求項に記載の方法。
  11. 前記第2の後方散乱デバイスの第2の増幅器を介して、前記第2の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させることをさらに含む、請求項または10に記載の方法。
  12. 前記第1の周波数が、ネットワークノードの動作RFチャネルの中心周波数にある、請求項から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 無線通信媒体を走査するように設定された無線デバイスであって、前記無線デバイスは、
    第1の周波数において信号を受信するように設定されたトランシーバと、
    前記トランシーバと通信しており、かつ、前記第1の周波数と第2の周波数との間の差である第1の差周波数を算出することを行うように設定された、コントローラと、
    前記コントローラと通信しており、前記第1の差周波数に等しい第1のスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチするように設定された、第1の後方散乱デバイスと
    を備え
    信号が前記第2の周波数において前記第1の後方散乱デバイスにおいて受信されたとき、前記第1の後方散乱デバイスが、前記第1の周波数において、前記トランシーバによって検出されるべき信号を生成し、前記第1の周波数において生成された前記信号が、前記第2の周波数において前記第1の後方散乱デバイスによって受信された前記信号に少なくとも部分的に基づく、無線デバイス。
  14. 前記第1の後方散乱デバイスが、前記第1の周波数+前記第1のスイッチング周波数において、および前記第1の周波数-前記第1のスイッチング周波数において交互に送信する、請求項13に記載の無線デバイス。
  15. 前記第1の後方散乱デバイスが、前記第1の後方散乱デバイスによって送信された信号を増幅するように設定された、請求項13または14に記載の無線デバイス。
  16. 前記コントローラによって算出された第2のスイッチング周波数であって、前記第1の周波数と第3の周波数との間の差である第2のスイッチング周波数において少なくとも2つの状態間でスイッチすることを行うように設定された第2の後方散乱デバイスをさらに備える、請求項13から15のいずれか一項に記載の無線デバイス。
  17. 前記第2の後方散乱デバイスが、前記第1の周波数+前記第2のスイッチング周波数において、および前記第1の周波数-前記第2のスイッチング周波数において交互に送信する、請求項16に記載の無線デバイス。
  18. 前記第2の後方散乱デバイスが、前記第2の後方散乱デバイスによって生成された信号の電力を増加させるように設定された第2の増幅器を含む、請求項16または17に記載の無線デバイス。
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