JP7274367B2 - フレームレート変換モデル学習装置およびフレームレート変換装置、ならびに、それらのプログラム - Google Patents

フレームレート変換モデル学習装置およびフレームレート変換装置、ならびに、それらのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像のフレームレートを変換するためのニューラルネットワークのモデルを学習するフレームレート変換モデル学習装置、および、そのモデルを用いてフレームレートを変換するフレームレート変換装置、ならびに、それらのプログラムに関する。
従来、映像のフレームレートを変換する種々の手法が開示されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。
例えば、フレームレートを変換する手法として0次ホールド法が知られている。0次ホールド法は、低フレームレートの映像を高フレームレートの映像に変換(例えば、60fps〔フレーム毎秒〕の映像を120fpsに変換)する場合、過去の標本位置の信号値を保持し、同一フレームを単純に複数回連続させる。高フレームレートの映像を低フレームレートの映像に変換(例えば、120fpsの映像を60fpsに変換)する場合、0次ホールド法では、フレームの間引き処理を行う。
逆に、低フレームレートの映像を高フレームレートの映像に変換する手法としては、フレーム間の動き補正によって内挿画像を生成し、フレーム間に内挿する手法も知られている。
さらに、高フレームレートの映像を低フレームレートの映像に変換する手法としては、複数フレームを平均化して1枚のフレームを生成する手法も知られている。
特開2001-92429号公報
「ハイビジョン技術」、日本放送出版協会、1998年11月
しかしながら、前記した0次ホールド法は、低フレームレートの映像を高フレームレートの映像に変換する場合、同一フレームを単純に複数回連続させるため、ストロボ効果の影響を受けてしまう。そのため、この手法は、高フレームレート特有の動きの滑らかさがなくなってしまうという問題がある。
また、0次ホールド法は、高フレームレートの映像を低フレームレートの映像に変換する場合、フレームを単に間引くだけであるため、ジャーキネスが目立ってしまう場合があるという問題がある。
また、動き補正によって内挿画像を生成する手法は、動き検出の誤りによって、画質が低下してしまう場合があるという問題がある。
また、複数フレームを平均化する手法は、二重像が発生してしまい、動きぼやけが大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、フレームレート変換後の映像の画質を従来よりも改善することが可能なフレームレート変換モデル学習装置およびフレームレート変換装置、ならびに、それらのプログラムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るフレームレート変換モデル学習装置は、映像のフレームレートを前記映像よりも高いフレームレートに変換するためのニューラルネットワークのモデルを学習するフレームレート変換モデル学習装置であって、第1画像パッチ切り出し手段と、第2画像パッチ切り出し手段と、学習手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、フレームレート変換モデル学習装置は、第1画像パッチ切り出し手段によって、予め定めた低フレームレートの学習用映像である学習用低フレームレート映像のフレームごとに、予め定めた大きさの画像パッチを順次位置をずらしながら切り出す。この第1画像パッチ切り出し手段で切り出される画像パッチは、モデルに入力するための学習データとなる。
また、フレームレート変換モデル学習装置は、第2画像パッチ切り出し手段によって、学習用低フレームレート映像に対するフレームレート変換の倍率に対応した学習用高フレームレート映像から、その倍率に対応した数のフレームごとに、第1画像パッチ切り出し手段で切り出した画像パッチと同じ位置および大きさの画像パッチを順次切り出す。この第2画像パッチ切り出し手段で切り出される画像パッチは、モデルを学習するための正解データとなる。
このように、第1画像パッチ切り出し手段および第2画像パッチ切り出し手段は、画像パッチ単位で、モデルを学習するための画像を切り出すため、1枚のフレームから数多くのパターンの画像を取得することができる。
そして、フレームレート変換モデル学習装置は、学習手段によって、第1画像パッチ切り出し手段で順次切り出された画像パッチを、第2画像パッチ切り出し手段で順次切り出された数の画像パッチに変換するようにモデルを学習する。
また、前記課題を解決するため、本発明に係るフレームレート変換装置は、フレームレート変換モデル学習装置で学習されたニューラルネットワークのモデルを用いて、映像のフレームレートを前記映像よりも高いフレームレートに変換するフレームレート変換装置であって、第3画像パッチ切り出し手段と、ニューラルネットワーク演算手段と、画像パッチ再構成手段と、フレーム挿入手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、フレームレート変換装置は、第3画像パッチ切り出し手段によって、フレームレート変換モデル学習装置への入力となる予め定めた大きさの画像パッチを、映像のフレームごとに順次切り出す。
そして、フレームレート変換装置は、ニューラルネットワーク演算手段によって、学習済のモデルを用いて、第3画像パッチ切り出し手段で切り出された画像パッチを、フレームレート変換の倍率に対応した数の画像パッチに変換する。例えば、倍率が2倍であれば、変換後の画像パッチの数は2となる。
そして、フレームレート変換装置は、画像パッチ再構成手段によって、ニューラルネットワーク演算手段で順次変換された画像パッチを再構成してフレームを生成する。
そして、フレームレート変換装置は、フレーム挿入手段によって、画像パッチ再構成手段で生成されたフレームを変換前の映像に挿入する。
また、前記課題を解決するため、本発明に係るフレームレート変換モデル学習装置は、映像のフレームレートを前記映像よりも低いフレームレートに変換するためのニューラルネットワークのモデルを学習するフレームレート変換モデル学習装置であって、第1画像パッチ切り出し手段と、第2画像パッチ切り出し手段と、学習手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、フレームレート変換モデル学習装置は、第1画像パッチ切り出し手段によって、予め定めた低フレームレートの学習用映像である学習用低フレームレート映像のフレームごとに、予め定めた大きさの画像パッチを順次位置をずらしながら切り出す。この第1画像パッチ切り出し手段で切り出される画像パッチは、モデルを学習するための正解データとなる。
また、フレームレート変換モデル学習装置は、第2画像パッチ切り出し手段によって、学習用低フレームレート映像に対するフレームレート変換の倍率の逆数に対応した学習用高フレームレート映像から、その倍率の逆数に対応した数のフレームごとに、第1画像パッチ切り出し手段で切り出した画像パッチと同じ位置および大きさの画像パッチを順次切り出す。この第2画像パッチ切り出し手段で切り出される画像パッチは、モデルに入力するための学習データとなる。
そして、フレームレート変換モデル学習装置は、学習手段によって、第2画像パッチ切り出し手段で切り出された数の画像パッチを、第1画像パッチ切り出し手段で切り出された画像パッチに変換するようにモデルを学習する。
また、前記課題を解決するため、本発明に係るフレームレート変換装置は、フレームレート変換モデル学習装置で学習されたニューラルネットワークのモデルを用いて、映像のフレームレートを前記映像よりも低いフレームレートに変換するフレームレート変換装置であって、第3画像パッチ切り出し手段と、ニューラルネットワーク演算手段と、画像パッチ再構成手段と、を備える構成とした。
かかる構成において、フレームレート変換装置は、第3画像パッチ切り出し手段によって、フレームレート変換モデル学習装置への入力となる予め定めた大きさの画像パッチを、フレームレート変換の倍率の逆数に対応した数のフレームごとに順次切り出す。
そして、フレームレート変換装置は、ニューラルネットワーク演算手段によって、学習済のモデルを用いて、第3画像パッチ切り出し手段で切り出された倍率の逆数に対応した数の画像パッチを、1つの画像パッチに変換する。
そして、フレームレート変換装置は、画像パッチ再構成手段によって、ニューラルネットワーク演算手段で順次変換された画像パッチを再構成してフレームを生成する。
なお、フレームレート変換モデル学習装置は、コンピュータを、前記した手段として機能させるためのプログラムで動作させることができる。
また、フレームレート変換装置は、コンピュータを、前記した手段として機能させるためのプログラムで動作させることができる。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
本発明によれば、映像のフレームの予め定めた大きさの画像パッチごとに学習したニューラルネットワークを用いてフレームレート変換を行うため、フレーム間の連続性を損なうことなく、滑らかな映像を生成することができる。
本発明の第1実施形態に係るモデル学習装置の構成を示すブロック構成図である。 学習用低フレームレート映像と学習用高フレームレート映像との関係を説明するための説明図である。 フレーム内の画像パッチの切り出し方法を説明するための説明図である。 低フレームレート映像内の画像パッチの切り出しと高フレームレート映像内の画像パッチの切り出しとの関係を説明するための説明図である。 低フレームレート映像の画像パッチから高フレームレートの画像パッチを生成するニューラルネットワークの概念を示す概念図である。 本発明の第1実施形態に係るモデル学習装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るフレームレート変換装置の構成を示すブロック構成図である。 低フレームレート映像を高フレームレート映像に変換する例を説明するための説明図である。 本発明の第1実施形態に係るフレームレート変換装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るモデル学習装置の構成を示すブロック構成図である。 高フレームレート映像の画像パッチから低フレームレートの画像パッチを生成するニューラルネットワークの概念を示す概念図である。 本発明の第2実施形態に係るフレームレート変換装置の構成を示すブロック構成図である。 高フレームレート映像を低フレームレート映像に変換する例を説明するための説明図である。 学習用低フレームレート映像と学習用高フレームレート映像との関係の他の例を説明するための説明図である。 3倍または1/3倍のフレームレート変換を行うための学習用低フレームレート映像と学習用高フレームレート映像との関係の例を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
≪第1実施形態≫
<モデル学習装置の構成>
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るモデル学習装置1の構成について説明する。
モデル学習装置(フレームレート変換モデル学習装置)1は、低フレームレート映像を高フレームレート映像に変換するために用いるニューラルネットワークのモデルのパラメータを学習するものである。
ここで、パラメータを学習するために入力する学習用映像は、フレームレートが異なる2つの映像である。一方は、フレームレートが低い(例えば、60fps)学習用低フレームレート映像LVで、他方は、学習用低フレームレート映像LVの2倍のフレームレート(例えば、120fps)である学習用高フレームレート映像LVである。
例えば、図2に示すように、学習用高フレームレート映像LVのフレームを、f1,f2,f3,f4,…としたとき、学習用高フレームレート映像LVの偶数フレームであるf2,f4,…を抽出し、学習用低フレームレート映像LV(f1,f2,…)とする。
モデル学習装置1は、学習用低フレームレート映像LVのフレーム(例えば、f1)から、当該フレームと双方向に隣接する学習用高フレームレート映像LVのフレーム(例えば、f1,f3)を推定するためのモデルを学習する。
もちろん、学習用低フレームレート映像LVおよび学習用高フレームレート映像LVは、同一の画角でフレームレートだけが異なる映像として撮影したものであっても構わない。
図1に示すように、モデル学習装置1は、フレーム取り出し手段10(10A,10B)と、画像パッチ切り出し手段11(11A,11B)と、モデル記憶手段12と、学習手段13と、を備える。
フレーム取り出し手段10(10A,10B)は、映像からフレームを順次取り出すものである。
フレーム取り出し手段10Aは、学習用低フレームレート映像LVから1フレームずつフレームを取り出すものである。具体的には、フレーム取り出し手段10Aは、学習用低フレームレート映像LVから図2に示すフレームf1,f2,f3,f4,…を順次取り出す。
フレーム取り出し手段10Aは、取り出したフレームを画像パッチ切り出し手段11Aに順次出力する。
フレーム取り出し手段10Bは、学習用高フレームレート映像LVからフレームレートの倍率に対応した数のフレームを順次取り出すものである。ここでは、フレームレートの倍率を2倍とするため、フレーム取り出し手段10Bは、2フレームずつフレームを取り出す。このフレーム取り出し手段10Bが取り出すフレームは、フレーム取り出し手段10Aが取り出したフレームをレート変換したときに正解データとなるフレームである。
具体的には、フレーム取り出し手段10Bは、学習用高フレームレート映像LVから図2に示すフレームf1およびf3,f3およびf5,f5およびf7,…と、2つの奇数フレームの対を、1枚のフレームが重なるようにフレーム順に順次取り出す。
フレーム取り出し手段10Bは、取り出した2枚のフレームをフレーム順に画像パッチ切り出し手段11Bに順次出力する。
画像パッチ切り出し手段11(11A,11B)は、フレームから、予め定めた大きさの領域である画像パッチを順次切り出すものである。
画像パッチ切り出し手段(第1画像パッチ切り出し手段)11Aは、フレーム取り出し手段10Aが取り出した学習用低フレームレート映像LVのフレームごとに、予め定めた大きさの横Wx画素、縦Wy画素(例えば、16×16画素)の画像パッチを順次切り出すものである。
画像パッチ切り出し手段11Aは、図3に示すように、画像パッチpの位置を順次ずらし、例えば、ラスタ走査順に位置をずらして、画像パッチを切り出す。
なお、画像パッチpの位置をずらす量は、任意の画素数でよいが、例えば、水平方向(x方向)1画素、垂直方向(y方向)1画素とする。
画像パッチ切り出し手段11Aは、切り出した画像パッチを、学習手段13に出力する。
画像パッチ切り出し手段(第2画像パッチ切り出し手段)11Bは、フレーム取り出し手段10Bが取り出した、フレームレートの倍率に対応した数の学習用高フレームレート映像LVのフレームごとに、画像パッチを順次切り出すものである。
画像パッチ切り出し手段11Bは、画像パッチ切り出し手段11Aと同じ位置および大きさの画像パッチを切り出す。
画像パッチ切り出し手段11Bは、図4に示すように、画像パッチ切り出し手段11Aがフレームfで切り出した画像パッチpと同じ位置で、2枚のフレームf,fにおいて、それぞれ画像パッチpを切り出す。
なお、画像パッチ切り出し手段11Bが切り出す2つの画像パッチは、画像パッチ切り出し手段11Aが切り出した画像パッチを高フレームレート化した際の正解データとなる。
画像パッチ切り出し手段11Bは、切り出した画像パッチを、フレームの順で誤差演算手段14に出力する。
モデル記憶手段12は、畳み込みニューラルネットワークのモデル(構造およびパラメータ)を記憶するものである。モデル記憶手段12は、半導体メモリ等の一般的な記憶媒体で構成することができる。
モデル記憶手段12に記憶するモデルMは、図5に示すように、1チャンネルの16×16画素の画像パッチpを、2チャンネルの16×16画素の画像パッチp,pに変換する畳み込みニューラルネットワークのモデルである。
なお、モデルMの構造は、1層以上の畳み込み層、活性化層等を含んだ一般的な構成とすることができる。
モデルMのパラメータ(カーネルの結合重み係数)の初期値は、予め擬似乱数等によって設定しておく。また、モデルMのパラメータは、学習手段13によって更新される。
学習手段13は、画像パッチ切り出し手段11Aで切り出された画像パッチを入力し、出力が画像パッチ切り出し手段11Bで切り出された2つの画像パッチとなるように、モデルMのパラメータを学習するものである。
学習手段13は、ニューラルネットワーク演算手段130と、誤差演算手段131と、を備える。
ニューラルネットワーク演算手段130は、モデル記憶手段12に記憶されているモデルMを用いて、画像パッチ切り出し手段11Aで切り出された画像パッチに対して、畳み込みニューラルネットワークの演算を行うものである。
ニューラルネットワーク演算手段130は、演算結果として、2つの画像パッチを生成し、誤差演算手段131に出力する。
また、ニューラルネットワーク演算手段130は、誤差演算手段131から誤差を入力されるたびに、繰り返し、誤差逆伝播法によりモデルMのパラメータを更新する。この繰り返しの回数は、予め定めた回数(例えば、100万回)であってもよいし、ニューラルネットワーク演算手段130がパラメータの変化の度合いを監視し、その変化の度合いが予め定めた閾値を下回るまでであってもよい。
誤差演算手段131は、ニューラルネットワーク演算手段130で演算された2つの画像パッチと、画像パッチ切り出し手段11Bで切り出された2つの画像パッチとの誤差を演算するものである。なお、画像パッチの誤差の計算には、画像間の一般的な誤差計算を用いればよい。例えば、画素値の平均二乗誤差(MSE〔Mean Square Error〕)を用いることができる。
誤差演算手段131は、演算した誤差を、ニューラルネットワーク演算手段130に出力する。
以上説明したように、モデル学習装置1は、画像パッチ単位の大きさで、低フレームレート映像を高フレームレート映像に変換するためのモデルを学習することができる。
なお、モデル学習装置1は、コンピュータを、前記した各手段として機能させるためのモデル学習プログラムで動作させることができる。
<モデル学習装置の動作>
次に、図6を参照(構成については適宜図1参照)して、本発明の第1実施形態に係るモデル学習装置1の動作について説明する。
ステップS10において、フレーム取り出し手段10(10A,10B)は、学習用低フレームレート映像LVおよび学習用高フレームレート映像LVから順次フレームを取り出す。ここでは、フレーム取り出し手段10Aは、学習用低フレームレート映像LVから1フレームずつフレームを取り出す。また、フレーム取り出し手段10Bは、学習用高フレームレート映像LVから、重なりを設けて2フレームずつ順に奇数フレームを取り出す(図2参照)。
ステップS11において、画像パッチ切り出し手段11(11A,11B)は、画像パッチを切り出す初期位置を設定する。ここでは、画像パッチ切り出し手段11(11A,11B)は、フレームの左上座標を初期位置として設定する。
ステップS12において、画像パッチ切り出し手段11(11A,11B)は、ステップS1で取り出されたフレームから、ステップS2で設定、または、後記するステップS18で更新された切り出し位置において、画像パッチを切り出す。
ここでは、画像パッチ切り出し手段11Aは、フレーム取り出し手段10Aで取り出されたフレームから画像パッチを切り出す。また、画像パッチ切り出し手段11Bは、フレーム取り出し手段10Bで取り出された2つフレームから、それぞれ画像パッチを切り出す。
ステップS13において、学習手段13のニューラルネットワーク演算手段130は、モデルMを用いて、ステップS12でフレーム取り出し手段10Aにおいて取り出された画像パッチに対して、畳み込みニューラルネットワークの演算を行い、2つの画像パッチを生成する。
ステップS14において、学習手段13の誤差演算手段131は、ステップS13で生成された2つの画像パッチと、ステップS12で画像パッチ切り出し手段11Bにおいて切り出された2つの画像パッチとの誤差を演算する。
ステップS15において、ニューラルネットワーク演算手段130は、誤差逆伝播法により、パラメータを更新する。
ステップS16において、ニューラルネットワーク演算手段130は、学習を完了したか否かを判定する。具体的には、ニューラルネットワーク演算手段130は、予め定めた回数学習を行ったか、あるいは、パラメータの変化の度合いが予め定めた閾値を下回ったか否かにより学習の完了を判定する。
ここで、学習を完了した場合(ステップS16でYes)、モデル学習装置1は、動作を終了する。
一方、まだ、学習を完了していない場合(ステップS16でNo)、ステップS17において、画像パッチ切り出し手段11(11A,11B)は、フレームからすべての画像パッチを切り出したか否かを判定する。
ここで、すべての画像パッチを切り出していない場合(ステップS17でNo)、ステップS18において、画像パッチ切り出し手段11(11A,11B)は、画像パッチの切り出し位置をずらして更新し、モデル学習装置1は、ステップS12に動作を戻す。
一方、すべての画像パッチを切り出した場合(ステップS17でYes)、ステップS19において、フレーム取り出し手段10(10A,10B)は、次のフレームが存在するか否かにより、学習用映像(学習用低フレームレート映像LVおよび学習用高フレームレート映像LV)の終了を判定する。
ここで、学習用映像が継続する場合(ステップS19でNo)、モデル学習装置1は、ステップS10に動作を戻す。
一方、学習用映像が終了した場合(ステップS19でYes)、モデル学習装置1は、動作を終了する。
以上の動作によって、モデル学習装置1は、低フレームレート映像を高フレームレート映像に変換するためのモデルを学習することができる。
<フレームレート変換装置の構成>
次に、図7を参照して、本発明の第1実施形態に係るフレームレート変換装置2の構成について説明する。
フレームレート変換装置2は、モデル学習装置1(図1参照)で学習したニューラルネットワークのモデルを用いて、低フレームレート映像を高フレームレート映像に変換するものである。
フレームレート変換装置2は、低フレームレート映像V(例えば、60fps)を入力し、2倍のフレームレートの高フレームレート映像V(例えば、120fps)を出力するものとする。
ここでは、フレームレート変換装置2は、図8に示すように、低フレームレート映像Vの奇数番目のフレーム(f1,f3,…)から、高フレームレート映像Vの奇数番目のフレーム(f1,f3,f5,f7,…)を推定する。そして、フレームレート変換装置2は、低フレームレート映像Vの各フレーム(f1,f2,f3,…)を、高フレームレート映像Vの偶数番目のフレーム(f2,f4,f6,…)とする。これによって、フレームレート変換装置2は、低フレームレート映像Vのフレームレートを2倍にした、高フレームレート映像Vを生成する。
図7に示すように、フレームレート変換装置2は、フレーム取り出し手段20と、画像パッチ切り出し手段21と、モデル記憶手段22と、ニューラルネットワーク演算手段23と、画像パッチ再構成手段24と、フレーム挿入手段25と、を備える。
フレーム取り出し手段20は、低フレームレート映像Vから予め定めた順でフレームを順次取り出すものである。
フレーム取り出し手段20は、低フレームレート映像Vの奇数フレームのみを取り出し、画像パッチ切り出し手段21に出力する。
画像パッチ切り出し手段(第3画像パッチ切り出し手段)21は、フレーム取り出し手段20で取り出したフレームから、予め定めた大きさの領域である画像パッチを順次切り出すものである。
画像パッチ切り出し手段21は、フレーム取り出し手段20が取り出したフレームから、モデル学習装置1の画像パッチ切り出し手段11と同じ大きさの横Wx画素、縦Wy画素(例えば、16×16画素)の画像パッチを順次切り出す。
画像パッチ切り出し手段21は、図3に示すように、画像パッチpの位置を順次ずらし、例えば、ラスタ走査順に位置をずらして、画像パッチを切り出す。ただし、画像パッチpの位置をずらす量は、水平方向においては横Wx画素、垂直方向においては縦Wy画素とする。
画像パッチ切り出し手段21は、切り出した画像パッチを、ニューラルネットワーク演算手段23に出力する。
モデル記憶手段22は、畳み込みニューラルネットワークのモデル(構造およびパラメータ)を記憶するものである。モデル記憶手段22は、半導体メモリ等の一般的な記憶媒体で構成することができる。
モデル記憶手段22に記憶するモデルMは、図1のモデル学習装置1で学習したモデルである。
ニューラルネットワーク演算手段23は、モデル記憶手段22に記憶されているモデルMを用いて、畳み込みニューラルネットワークの演算を行うものである。
ニューラルネットワーク演算手段23は、画像パッチ切り出し手段21で切り出された画像パッチを入力し、モデルMを用いて、畳み込みニューラルネットワークの演算を行うことで、フレームレート変換の倍率に対応した数の2つの画像パッチを生成する。
ニューラルネットワーク演算手段23は、生成した2つの画像パッチを、順次、画像パッチ再構成手段24に出力する。
画像パッチ再構成手段24は、ニューラルネットワーク演算手段23で順次生成される2つの画像パッチから、それぞれ、2枚のフレームを生成するものである。
画像パッチ再構成手段24は、2つの画像パッチを、それぞれ、順次、切り出した位置と同じ位置に配置することで、2枚のフレームを生成する。
画像パッチ再構成手段24は、生成した2枚のフレームを、フレーム挿入手段25に出力する。
フレーム挿入手段25は、画像パッチ再構成手段24で順次生成される2枚ずつのフレームを、低フレームレート映像Vのフレームに挿入するものである。
具体的には、フレーム挿入手段25は、図8に示すように、画像パッチ再構成手段24で順次生成されるフレームf1,f3,f5,f7,…を、低フレームレート映像Vの奇数フレームf1,f3,…の前後に挿入する。
これによって、フレーム挿入手段25は、高フレームレート映像Vを生成することができる。このとき、低フレームレート映像Vのフレームf1,f2,f3,f4,…は、高フレームレート映像Vの偶数フレームf2,f4,f6,f8,…として、そのまま利用される。
フレーム挿入手段25は、高フレームレート映像Vを、低フレームレート映像Vのフレームレート変換後の映像として出力する。
以上説明したように、フレームレート変換装置2は、モデル学習装置1(図1参照)で学習されたモデルMを用いて、低フレームレート映像Vを高フレームレート映像Vに変換することができる。モデルMは、大量の学習データによってパラメータが学習されたモデルである。そのため、フレームレート変換装置2は、フレームレート変換を行っても、映像を滑らかに連続させることができる。
なお、フレームレート変換装置2は、コンピュータを、前記した各手段として機能させるためのフレームレート変換プログラムで動作させることができる。
<フレームレート変換装置の動作>
次に、図9を参照(構成については適宜図7参照)して、本発明の第1実施形態に係るフレームレート変換装置2の動作について説明する。
ステップS20において、フレーム取り出し手段20は、低フレームレート映像Vから順次フレームを取り出す。ここでは、フレーム取り出し手段20は、低フレームレート映像Vの奇数フレームのみを取り出す。
ステップS21において、画像パッチ切り出し手段21は、画像パッチを切り出す初期位置を設定する。ここでは、画像パッチ切り出し手段21は、フレームの左上座標を初期位置として設定する。
ステップS22において、画像パッチ切り出し手段21は、ステップS20で取り出されたフレームから、ステップS21で設定、または、後記するステップS25で更新された切り出し位置において、画像パッチを切り出す。
ステップS23において、ニューラルネットワーク演算手段23は、モデルMを用いて、ステップS22で切り出された画像パッチに対して、畳み込みニューラルネットワークの演算を行い、2つの画像パッチを生成する。
ステップS24において、画像パッチ切り出し手段21は、フレームからすべての画像パッチを切り出したか否かを判定する。
ここで、すべての画像パッチを切り出していない場合(ステップS24でNo)、ステップS25において、画像パッチ切り出し手段21は、画像パッチの切り出し位置をずらして更新し、ステップS22に動作を戻す。
一方、すべての画像パッチを切り出した場合(ステップS24でYes)、ステップS26において、画像パッチ再構成手段24は、ステップS23で生成された2つの画像パッチを順次入力し、それぞれの画像パッチを切り出した位置と同じ位置に配置して、2枚のフレームを生成する。
これによって、ステップS20で順次取り出した奇数フレームの時間方向で前後するフレームを生成することができる。
ステップS27において、フレーム挿入手段25は、ステップ26で生成される2枚のフレームを、順次、低フレームレート映像Vの奇数フレームの前後に挿入する。
ステップS28において、フレーム挿入手段25は、低フレームレート映像Vのすべてのフレームの入力が終了したか否かを判定する。
ここで、まだ、低フレームレート映像Vのすべてのフレームの入力が終了していない場合(ステップS28でNo)、フレームレート変換装置2は、ステップS20に戻って動作を継続する。
一方、低フレームレート映像Vのすべてのフレームの入力が終了した場合(ステップS28でYes)、フレームレート変換装置2は、動作を終了する。
以上の動作によって、フレームレート変換装置2は、低フレームレート映像を高フレームレート映像に変換することができる。
≪第2実施形態≫
<モデル学習装置の構成>
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態に係るモデル学習装置1Bの構成について説明する。
モデル学習装置(フレームレート変換モデル学習装置)1Bは、高フレームレート映像を低フレームレート映像に変換するために用いるニューラルネットワークのモデルのパラメータを学習するものである。
なお、パラメータを学習するために入力する学習用映像は、図1で説明したモデル学習装置1で使用する学習用低フレームレート映像LVおよび学習用高フレームレート映像LVを用いることができる。
図10に示すように、モデル学習装置1Bは、フレーム取り出し手段10(10A,10B)と、画像パッチ切り出し手段11(11A,11B)と、モデル記憶手段12Bと、学習手段13Bと、を備える。
フレーム取り出し手段10および画像パッチ切り出し手段11は、図1で説明したモデル学習装置1と同じ構成であるため、説明を省略する。
モデル記憶手段12Bは、畳み込みニューラルネットワークのモデル(構造およびパラメータ)を記憶するものである。モデル記憶手段12Bは、半導体メモリ等の一般的な記憶媒体で構成することができる。
モデル記憶手段12Bに記憶するモデルMは、図11に示すように、2チャンネルの16×16画素の画像パッチp,pを、1チャンネルの16×16画素の画像パッチpに変換する畳み込みニューラルネットワークのモデルである。
なお、モデルMの構造は、1層以上の畳み込み層、活性化層等を含んだ一般的な構成とすることができる。
モデルMのパラメータ(カーネルの結合重み係数)の初期値は、予め擬似乱数等によって設定しておく。また、モデルMのパラメータは、学習手段13Bによって更新される。
学習手段13Bは、画像パッチ切り出し手段11Bで切り出された2つの画像パッチを入力し、出力が画像パッチ切り出し手段11Aで切り出された1つの画像パッチとなるように、モデルMのパラメータを学習するものである。
学習手段13Bは、ニューラルネットワーク演算手段130Bと、誤差演算手段131Bと、を備える。
ニューラルネットワーク演算手段130Bは、モデル記憶手段12Bに記憶されているモデルMを用いて、画像パッチ切り出し手段11Bで切り出された画像パッチに対して、畳み込みニューラルネットワークの演算を行うものである。
ニューラルネットワーク演算手段130Bは、演算結果として、1つの画像パッチを生成し、誤差演算手段131Bに出力する。
また、ニューラルネットワーク演算手段130Bは、誤差演算手段131Bから誤差を入力されるたびに、繰り返し、誤差逆伝播法によりモデルMのパラメータを更新する。この繰り返しの回数は、予め定めた回数(例えば、100万回)であってもよいし、ニューラルネットワーク演算手段130Bがパラメータの変化の度合いを監視し、その変化の度合いが予め定めた閾値を下回るまでであってもよい。
誤差演算手段131Bは、ニューラルネットワーク演算手段130Bで演算された画像パッチと、画像パッチ切り出し手段11Aで切り出された画像パッチとの誤差を演算するものである。なお、画像パッチの誤差の計算には、画像間の一般的な誤差計算を用いればよい。例えば、画素値の平均二乗誤差(MSE)を用いることができる。
誤差演算手段131Bは、演算した誤差を、ニューラルネットワーク演算手段130Bに出力する。
以上説明したように、モデル学習装置1Bは、画像パッチ単位の大きさで、高フレームレート映像を低フレームレート映像に変換するためのモデルを学習することができる。
なお、モデル学習装置1Bは、コンピュータを、前記した各手段として機能させるためのモデル学習プログラムで動作させることができる。
このモデル学習装置1Bの動作は、学習する方向が異なるだけで、基本的に、図6で説明したモデル学習装置1と同じであるため、詳細な説明は省略する。モデル学習装置1が、1つの画像パッチを入力して2つの画像パッチを出力するモデルMを学習するのに対し、モデル学習装置1Bは、2つの画像パッチを入力して1つの画像パッチを出力するモデルMを学習する点が異なるだけである。
<フレームレート変換装置の構成>
次に、図12を参照して、本発明の第2実施形態に係るフレームレート変換装置2Bの構成について説明する。
フレームレート変換装置2Bは、モデル学習装置1B(図10参照)で学習したニューラルネットワークのモデルを用いて、高フレームレート映像を低フレームレート映像に変換するものである。
フレームレート変換装置2Bは、高フレームレート映像V(例えば、120fps)を入力し、1/2倍のフレームレートの低フレームレート映像V(例えば、60fps)を出力するものとする。
ここでは、フレームレート変換装置2Bは、図13に示すように、高フレームレート映像Vの奇数番目のフレーム(f1,f3,f5,f7,…)から、低フレームレート映像Vのフレーム(f1,f2,f3,…)を推定する。
図12に示すように、フレームレート変換装置2Bは、フレーム取り出し手段20Bと、画像パッチ切り出し手段21Bと、モデル記憶手段22Bと、ニューラルネットワーク演算手段23Bと、画像パッチ再構成手段24Bと、を備える。
フレーム取り出し手段20Bは、高フレームレート映像Vからフレームレートの倍率の逆数に対応した数のフレームを順次取り出すものである。ここでは、フレームレートの倍率を1/2倍とするため、フレーム取り出し手段20Bは、2フレームずつフレームを取り出す。具体的には、フレーム取り出し手段20Bは、高フレームレート映像Vから図13に示すフレームf1およびf3,f3およびf5,f5およびf7,…と、2つの奇数フレームの対を、1枚のフレームが重なるようにフレーム順に順次取り出す。
フレーム取り出し手段20Bは、取り出した2枚のフレームをフレーム順に画像パッチ切り出し手段21Bに順次出力する。
画像パッチ切り出し手段21Bは、フレーム取り出し手段20Bが取り出したフレーム対のそれぞれのフレームから、画像パッチを順次切り出すものである。
画像パッチ切り出し手段21Bは、フレーム取り出し手段20Bが取り出したフレーム対のそれぞれのフレームから、モデル学習装置1Bの画像パッチ切り出し手段11と同じ大きさの横Wx画素、縦Wy画素(例えば、16×16画素)の2つの画像パッチを順次切り出す。
画像パッチ切り出し手段21Bは、図3に示すように、画像パッチpの位置を順次ずらし、例えば、ラスタ走査順に位置をずらして、画像パッチを切り出す。ただし、画像パッチpの位置をずらす量は、水平方向においては横Wx画素、水平方向においては縦Wy画素とする。
画像パッチ切り出し手段21Bは、切り出した2つの画像パッチを、ニューラルネットワーク演算手段23Bに出力する。
モデル記憶手段22Bは、畳み込みニューラルネットワークのモデル(構造およびパラメータ)を記憶するものである。モデル記憶手段22Bは、半導体メモリ等の一般的な記憶媒体で構成することができる。
モデル記憶手段22Bに記憶するモデルMは、図10のモデル学習装置1Bで学習したモデルである。
ニューラルネットワーク演算手段23Bは、モデル記憶手段22Bに記憶されているモデルMを用いて、畳み込みニューラルネットワークの演算を行うものである。
ニューラルネットワーク演算手段23Bは、画像パッチ切り出し手段21Bで切り出された2つの画像パッチを入力し、モデルMを用いて、畳み込みニューラルネットワークの演算を行うことで、1つの画像パッチを生成する。
ニューラルネットワーク演算手段23Bは、生成した画像パッチを、順次、画像パッチ再構成手段24Bに出力する。
画像パッチ再構成手段24Bは、ニューラルネットワーク演算手段23Bで順次生成される画像パッチから、フレームを生成するものである。
画像パッチ再構成手段24Bは、画像パッチを、順次、切り出した位置と同じ位置に配置することでフレームを生成する。
画像パッチ再構成手段24Bは、順次生成するフレームを、低フレームレート映像Vのフレームとして出力する。
以上説明したように、フレームレート変換装置2Bは、モデル学習装置1B(図10参照)で学習されたモデルMを用いて、高フレームレート映像Vを低フレームレート映像Vに変換することができる。モデルMは、大量の学習データによってパラメータが学習されたモデルである。そのため、フレームレート変換装置2Bは、単に間引いて映像を低フレーム化する場合に比べて、映像を滑らかに連続させることができる。
なお、フレームレート変換装置2Bは、コンピュータを、前記した各手段として機能させるためのフレームレート変換プログラムで動作させることができる。
このフレームレート変換装置2Bの動作は、図9で説明したフレームレート変換装置2の動作に対して、2つの画像パッチから1つの画像パッチを生成する点、および、フレーム挿入を行わない点が異なるだけであるため、詳細な説明は省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。
ここでは、映像を2倍のフレームレートに変換するために、モデル学習装置1は、図2に示すように、学習用低フレームレート映像LVのフレームを、学習用高フレームレート映像LVの偶数フレームとして、前後に隣接する双方向のフレームを推定するようにモデルを学習した。
また、その逆に、映像を1/2倍のフレームレートに変換するために、前後の双方向のフレームからその間のフレームを推定するようにモデルを学習した。
このように、本実施形態では、1枚のフレームから双方向のフレーム、あるいは、双方向のフレームからその間のフレームを推定するモデルを学習し、フレームレート変換を行うこととした。
しかし、フレームレート変換を行う場合、1枚のフレームから片方向のフレームを推定したり、片方向のフレームから1つフレームを推定したりしてもよい。
ここで、図14を参照して、片方向のフレームを用いてフレームレート変換を行う例について説明する。
図14に示すように、学習用高フレームレート映像LVのフレームを、f1,f2,f3,f4,…としたとき、学習用高フレームレート映像LVの奇数フレームであるf1,f3,f5,…を抽出し、学習用低フレームレート映像LV(f1,f2,…)とする。
この場合、図1に示したモデル学習装置1のフレーム取り出し手段10Bは、学習用高フレームレート映像LVの偶数フレームとそれに連続するフレームとのフレーム対を順次取り出す。これによって、モデルMは、低フレームレート映像のフレームの画像パッチからそのフレームに続く2枚のフレームの画像パッチを推定するモデルとなる。
そして、図7に示したフレームレート変換装置2のフレーム挿入手段25は、画像パッチ再構成手段24で生成された2枚のフレームのうち、最初のフレームを偶数フレームとして、低フレームレート映像に挿入すればよい。
これによって、フレームレート変換装置2は、低フレームレート映像を高フレームレート映像に変換することができる。
また、同様に、図10に示したモデル学習装置1のフレーム取り出し手段10Bで、学習用高フレームレート映像LVの偶数フレームとそれに連続するフレームとのフレーム対を順次取り出す。これによって、モデルMは、高フレームレート映像の2枚のフレームの画像パッチから高フレームレート映像のフレームの画像パッチを推定するモデルとなる。
そして、図12に示したフレームレート変換装置2Bのフレーム取り出し手段20Bは、高フレームレート映像Vの偶数フレームとそれに連続するフレームとのフレーム対を順次取り出す。
これによって、フレームレート変換装置2Bは、高フレームレート映像を低フレームレート映像に変換することができる。
また、ここでは、学習用低フレームレート映像LVの1枚のフレームと、学習用高フレームレート映像LVの2枚のフレームとの関係性から、2倍または1/2倍のフレームレート変換を行うモデルを学習し、フレームレート変換を行う例を示した。
しかし、学習用低フレームレート映像LVの1枚のフレームと、学習用高フレームレート映像LVの3枚以上のフレームとの関係性から、3倍以上または1/3倍以下のフレームレート変換を行うモデルを学習し、フレームレート変換を行うこととしてもよい。
例えば、3倍または1/3倍のフレームレート変換を行うモデルを学習し、フレームレート変換を行う場合、図15に示すように、学習用高フレームレート映像LVのフレームを、f1,f2,f3,f4,…としたとき、学習用高フレームレート映像LVのf2,f5,f8,…を抽出し、学習用低フレームレート映像LV(f1,f2,…)とする。
そして、モデル学習装置1,1Bは、学習用低フレームレート映像LVの1枚のフレームと、学習用高フレームレート映像LVの3枚のフレームとの関係性から、モデルM,Mを学習すればよい。また、フレームレート変換装置2は、学習したモデルMを用いて、低フレームレート映像を3倍にレート変換し、フレームレート変換装置2Bは、学習したモデルMを用いて、高フレームレート映像を1/3倍にレート変換することができる。
1,1B モデル学習装置(フレームレート変換モデル学習装置)
10A,10B フレーム取り出し手段
11A 画像パッチ切り出し手段(第1画像パッチ切り出し手段)
11B 画像パッチ切り出し手段(第2画像パッチ切り出し手段)
12,12B モデル記憶手段
13,13B 学習手段
130,130B ニューラルネットワーク演算手段
131,131B 誤差演算手段
2,2B フレームレート変換装置
20,20B フレーム取り出し手段
21,21B 画像パッチ切り出し手段(第3画像パッチ切り出し手段)
22,22B モデル記憶手段
23,23B ニューラルネットワーク演算手段
24,24B 画像パッチ再構成手段
25 フレーム挿入手段

Claims (6)

  1. 映像のフレームレートを前記映像よりも高いフレームレートに変換するためのニューラルネットワークのモデルを学習するフレームレート変換モデル学習装置であって、
    予め定めた低フレームレートの学習用映像である学習用低フレームレート映像のフレームごとに、予め定めた大きさの画像パッチを順次位置をずらしながら切り出す第1画像パッチ切り出し手段と、
    前記学習用低フレームレート映像に対するフレームレート変換の倍率に対応した学習用高フレームレート映像から、前記倍率に対応した数のフレームごとに、前記画像パッチと同じ位置および大きさの画像パッチを順次切り出す第2画像パッチ切り出し手段と、
    前記第1画像パッチ切り出し手段で順次切り出された画像パッチを、前記第2画像パッチ切り出し手段で順次切り出された数の画像パッチに変換するように前記モデルを学習する学習手段と、
    を備えることを特徴とするフレームレート変換モデル学習装置。
  2. 請求項1に記載のフレームレート変換モデル学習装置で学習されたニューラルネットワークのモデルを用いて、映像のフレームレートを前記映像よりも高いフレームレートに変換するフレームレート変換装置であって、
    前記フレームレート変換モデル学習装置への入力となる予め定めた大きさの画像パッチを、前記映像のフレームごとに順次切り出す第3画像パッチ切り出し手段と、
    前記モデルを用いて、前記第3画像パッチ切り出し手段で順次切り出された画像パッチを、フレームレート変換の倍率に対応した数の画像パッチに変換するニューラルネットワーク演算手段と、
    前記ニューラルネットワーク演算手段で順次変換された画像パッチを再構成してフレームを生成する画像パッチ再構成手段と、
    前記画像パッチ再構成手段で生成されたフレームを前記映像に挿入するフレーム挿入手段と、
    を備えることを特徴とするフレームレート変換装置。
  3. 映像のフレームレートを前記映像よりも低いフレームレートに変換するためのニューラルネットワークのモデルを学習するフレームレート変換モデル学習装置であって、
    予め定めた低フレームレートの学習用映像である学習用低フレームレート映像のフレームごとに、予め定めた大きさの画像パッチを順次位置をずらしながら切り出す第1画像パッチ切り出し手段と、
    前記学習用低フレームレート映像に対するフレームレート変換の倍率の逆数に対応した学習用高フレームレート映像から、前記倍率の逆数に対応した数のフレームごとに、前記画像パッチと同じ位置および大きさの画像パッチを順次切り出す第2画像パッチ切り出し手段と、
    前記第2画像パッチ切り出し手段で順次切り出された数の画像パッチを、前記第1画像パッチ切り出し手段で順次切り出された画像パッチに変換するように前記モデルを学習する学習手段と、
    を備えることを特徴とするフレームレート変換モデル学習装置。
  4. 請求項3に記載のフレームレート変換モデル学習装置で学習されたニューラルネットワークのモデルを用いて、映像のフレームレートを前記映像よりも低いフレームレートに変換するフレームレート変換装置であって、
    前記フレームレート変換モデル学習装置への入力となる予め定めた大きさの画像パッチを、フレームレート変換の倍率の逆数に対応した数のフレームごとに順次切り出す第3画像パッチ切り出し手段と、
    前記モデルを用いて、前記第3画像パッチ切り出し手段で順次切り出された前記倍率の逆数に対応した数の画像パッチを、1つの画像パッチに変換するニューラルネットワーク演算手段と、
    前記ニューラルネットワーク演算手段で順次変換された画像パッチを再構成してフレームを生成する画像パッチ再構成手段と、
    を備えることを特徴とするフレームレート変換装置。
  5. コンピュータを、請求項1または請求項3に記載のフレームレート変換モデル学習装置として機能させるためのフレームレート変換モデル学習プログラム。
  6. コンピュータを、請求項2または請求項4に記載のフレームレート変換装置として機能させるためのフレームレート変換プログラム
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