JP7264577B2 - エアロゾル生成システム、エアロゾル生成システムを制御する方法、およびプログラム - Google Patents

エアロゾル生成システム、エアロゾル生成システムを制御する方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、エアロゾル生成システムに関する。
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に係わる需要が増加している。
一方、エアロゾル生成物品を加熱するとき、エアロゾル(すなわち、煙)の発生は、エアロゾル生成装置の使用時に制約となる。
したがって、ユーザが場所や環境に制約されず、エアロゾル生成装置を使用するように、有煙喫煙及び無煙喫煙が混用可能な技術の必要性が要求されている実情である。
1以上の実施例は、エアロゾル生成システムを提供する。
また、有煙喫煙及び無煙喫煙が混用可能なエアロゾル生成システムを提供する。
また、前記方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供するところにある。
本実施例が解決しようとする技術的課題は、前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第1側面は、
エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成装置を含むエアロゾル生成システムであって、前記エアロゾル生成物品は、タバコ物質及びpH調節剤を含むタバコ媒質部;及びエアロゾル生成物質を含むエアロゾル生成部;を含み、前記エアロゾル生成装置は、バッテリから電力を受信して前記エアロゾル生成物品を加熱するように配列されるヒータ;及び前記ヒータに供給される電力を制御する制御部;を含み、前記ヒータが無煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生せず、前記ヒータが有煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生する、エアロゾル生成システムを提供することができる。
本開示の第2側面は、エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成装置を含むエアロゾル生成システムを制御する方法において、前記エアロゾル生成物品は、タバコ物質及びpH調節剤を含むタバコ媒質部;及びエアロゾル生成物質を含むエアロゾル生成部;を含み、無煙モードまたは有煙モードのうち、いずれか1つを選択するユーザ入力を受信する段階;及び前記ユーザ入力に基づいてヒータが前記無煙モードまたは前記有煙モードのうち、いずれか1つで動作するように、前記ヒータに供給される電力を制御する段階;を含み、前記ヒータが無煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生せず、前記ヒータが有煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生する、方法を提供することができる。
本開示の第3側面は、第2側面による方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供することができる。
前述した本開示の課題解決手段によれば、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成部が加熱される温度範囲を調整してエアロゾルの生成如何を選択的に決定することで、ユーザが場所や環境に制約されず、エアロゾル生成装置を使用するようにユーザ利便性を向上させうる。
また、前述した本開示の課題解決手段によれば、タバコ媒質部にpH調節剤が含まれることにより、エアロゾル生成装置が無煙モードでタバコ媒質部を加熱してもタバコ媒質部から十分な量のニコチンが放出されうる。
エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を示す図面である。 エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を示す図面である。 エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を示す図面である。 一実施例による誘導加熱方式を用いたエアロゾル生成システムの例を示す図面である。 一実施例によるエアロゾル生成物品の例を示す図面である。 一実施例による有煙モード及び無煙モードで動作するエアロゾル生成システムの例示を示す図面である。 一実施例による有煙モード及び無煙モードで動作するエアロゾル生成システムの例示を示す図面である。 一実施例によるエアロゾル生成装置が有煙モードまたは無煙モードで動作する過程を説明するためのフローチャートである。 一実施例によるエアロゾル生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
本開示の第1側面は、エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成装置を含むエアロゾル生成システムであって、前記エアロゾル生成物品は、タバコ物質及びpH調節剤を含むタバコ媒質部;及びエアロゾル生成物質を含むエアロゾル生成部;を含み、前記エアロゾル生成装置は、バッテリから電力を受信して前記エアロゾル生成物品を加熱するように配列されるヒータ;及び前記ヒータに供給される電力を制御する制御部;を含み、前記ヒータが無煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生せず、前記ヒータが有煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生するエアロゾル生成システムを提供することができる。
本開示の第2側面は、エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成装置を含むエアロゾル生成システムを制御する方法において、前記エアロゾル生成物品は、タバコ物質及びpH調節剤を含むタバコ媒質部;及びエアロゾル生成物質を含むエアロゾル生成部;を含み、無煙モードまたは有煙モードのうち、いずれか1つを選択するユーザ入力を受信する段階;及び前記ユーザ入力に基づいてヒータが前記無煙モードまたは前記有煙モードのうち、いずれか1つで動作するように、前記ヒータに供給される電力を制御する段階;を含み、前記ヒータが無煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生せず、前記ヒータが有煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生する方法を提供することができる。
本開示の第3側面は、第2側面による方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供することができる。
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に係わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
以下の実施例において、用語「上流」及び「下流」は、エアロゾル生成物品を構成するセグメントの相対的な位置を示すために使用された用語である。エアロゾル生成物品は、上流端部(すなわち、空気流入部)及びそれに対向する下流端部(すなわち、空気排出部)を含む。エアロゾル生成物品の使用時、ユーザは、エアロゾル生成物品の下流端部を口にすることができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、互いに異なる様々な形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
図1から図3は、エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を示す図面である。
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒータ13を含む。図2及び図3を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、蒸気化器14をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には、エアロゾル生成物品2が挿入されうる。
図1から図3に図示されたエアロゾル生成装置1には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1から図3に図示された構成要素以外に他の構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
また、図2及び図3には、エアロゾル生成装置1にヒータ13が含まれているように図示されているが、必要によって、ヒータ13は省略されうる。
図1には、バッテリ11、制御部12、及びヒータ13が一列に配置されたように図示されている。また、図2には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒータ13が一列に配置されたように図示されている。また、図3には、蒸気化器14及びヒータ13が並列に配置されたように図示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、図1から図3に図示されたものに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計によって、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器14の配置は、変更されうる。
エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13及び/または蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させうる。ヒータ13及び/または蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、エアロゾル生成物品2を通過してユーザに伝達される。
必要によって、エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13を加熱することができる。
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒータ13または蒸気化器14が加熱されるように電力を供給し、制御部12の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアとして具現されうるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
ヒータ13は、バッテリ11から供給された電力によっても加熱される。例えば、エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、ヒータ13は、エアロゾル生成物品2の外部に位置してもよい。したがって、加熱されたヒータ13は、エアロゾル生成物品2内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
ヒータ13は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13が加熱されうる。しかし、ヒータ13は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱可能なものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
一方、他の例において、ヒータ13は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ13には、エアロゾル生成物品2を誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、エアロゾル生成物品2は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
例えば、ヒータ13は、細長形(例えば、棒状、針状、ブレード状)であるか、円筒状でもあり、加熱要素の形状によってエアロゾル生成物品2の内部または外部を加熱することができる。
また、エアロゾル生成装置1には、ヒータ13が複数個配置されうる。この際、複数個のヒータ13は、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるように配置されても、エアロゾル生成物品2の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ13のうち、一部は、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル生成物品2の外部に配置されうる。また、ヒータ13の形状は、図1から図3に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
蒸気化器14は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品2を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがエアロゾル生成物品2を通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
例えば、蒸気化器14は、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれうる。
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器14から/に脱/付着するようにも作製され、蒸気化器14と一体として作製されうる。
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素として伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それに限定されない。
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
例えば、蒸気化器14は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器14以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、エアロゾル生成物品2の挿入を感知するセンサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、エアロゾル生成物品2が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出可能な構造によっても作製される。
図1から図3には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電にも用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置1とが結合された状態でヒータ13が加熱されうる。
エアロゾル生成物品2は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、エアロゾル生成物品2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルターなどを含む第2部分に区分されうる。または、エアロゾル生成物品2の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれうる。例えば、顆粒またはカプセル状に作成されたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されうる。
エアロゾル生成装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部だけ挿入されたりもし、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されたりもする。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を通じても流入される。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、エアロゾル生成物品2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてエアロゾル生成物品2の内部に流入されうる。
図4は、一実施例による誘導加熱方式を用いたエアロゾル生成システムの例を示す図面である。
図4を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、誘導コイル41及びサセプタ(susceptor)42を含む。また、エアロゾル生成装置1の空洞43には、エアロゾル生成物品2の少なくとも一部が収容されうる。
図4に図示されたエアロゾル生成装置1には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図4に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
誘導コイル41は、空洞43周辺に位置してもよい。図4には、誘導コイル41がサセプタ42及び空洞43を取り囲むように配置されるように図示されているが、それに限定されない。
エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1の空洞43に収容されれば、エアロゾル生成装置1は、誘導コイル41が交流磁場(alternating magnetic field)を発生させるように誘導コイル41に電力を供給することができる。誘導コイル41によって発生した交流磁場がサセプタ42を貫通することにより、サセプタ42が加熱されうる。エアロゾル生成物品2内のエアロゾル生成物質は、加熱されたサセプタ42によって加熱されることにより、エアロゾルが生成されうる。生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品2を通過してユーザに伝達される。
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、誘導コイル41が交流磁場を発生させうるように電力を供給し、制御部12の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11及び誘導コイル41だけではなく、エアロゾル生成装置1に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
誘導コイル41は、バッテリ11から供給された電力によって交流磁場を発生させる導電性コイルでもある。誘導コイル41は、空洞43の少なくとも一部を取り囲むように配置されうる。誘導コイル41によって発生した交流磁場は、空洞43の内側端部に配置されるサセプタ42に印加されうる。
サセプタ42は、誘導コイル41から発生する交流磁場が貫通されることにより、加熱され、金属または炭素を含んでもよい。例えば、サセプタ42は、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainles ssteel)及びアルミニウム(Al)のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
また、サセプタ42は、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミック、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、ホウ素(B)やリン(P)のような準金属のうち、少なくとも1つを含んでもよい。しかし、サセプタ42は、前述した例に限定されず、交流磁場が印加されることにより、希望温度まで加熱可能なものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
エアロゾル生成物品2がエアロゾル生成装置1の空洞43に収容されれば、サセプタ42は、エアロゾル生成物品2の内部に位置する。したがって、加熱されたサセプタ42は、エアロゾル生成物品2内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
図4には、サセプタ42がエアロゾル生成物品2の内部に挿入されるように図示されているが、それに限定されない。例えば、サセプタ42は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素の加熱要素を含み、加熱要素の形状によってエアロゾル生成物品2の内部または外部を加熱することができる。
また、エアロゾル生成装置1には、サセプタ42が複数個配置されてもよい。この際、複数個のサセプタ42は、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるように配置されてもよく、エアロゾル生成物品2の外部に配置されてもよい。また、複数個のサセプタ42のうち、一部は、エアロゾル生成物品2の内部に挿入されるように配置され、残りは、エアロゾル生成物品2の外部に配置されうる。また、サセプタ42の形状は、図4に図示された形状に限定されず、多様な形状に作製されうる。
図5は、一実施例によるエアロゾル生成物品の例を示す図面である。
図5を参照すれば、エアロゾル生成物品500は、エアロゾル生成部510、タバコ媒質部520及びフィルタ部を含む。フィルタ部は、冷却部530及びマウスフィルタ540を含む。必要によって、フィルタ部には、他の機能を遂行するセグメントをさらに含んでもよい。一実施例において、エアロゾル生成部510の下流端部にタバコ媒質部520が連結され、タバコ媒質部520の下流端部にフィルタ部が連結されうる。
エアロゾル生成部510は、エアロゾル生成物質を含む。エアロゾル生成部510は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。エアロゾル生成部510が加熱されることにより、エアロゾルが発生する。
例えば、エアロゾル生成部510は、紙で構成され、エアロゾル生成物質は、紙に含浸されうる。エアロゾル生成物質は、エアロゾル生成部510の横方向にmm当たり4mg~8mgが含まれる。
タバコ媒質部520は、ニコチンが含まれたタバコ物質を含む。タバコ媒質部520は、タバコ葉、再構成タバコ及びタバコ顆粒のようなタバコ物質を含んでもよい。タバコ媒質部520は、シート(sheet)状にも作製され、ストランド(strand)にも作製され、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。
冷却部530は、エアロゾル生成部510及びタバコ媒質部520のうち、少なくとも1つが加熱されることで生成されたエアロゾルを冷却させる。したがって、ユーザは、適当な温度に冷却されたエアロゾルを吸い込むことができる。
一実施例において、冷却部530は、中空状酢酸セルロースフィルタでもある。他の実施例において、冷却部530は、ポリマー繊維で作製されたフィルタでもある。冷却部530は、ポリマー繊維を製織するか、巻縮されたポリマーシートによっても形成される。例えば、前記ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、酢酸セルロース(CA)及びアルミ箔からなる群から選択された材料によっても作製される。
他の実施例において、冷却部530は、端部が開放された円筒状の中空紙管または板紙管によって作製されたフィルタでもある。冷却部530は、外径と内径との差がほとんどない紙管によっても作製される。また、冷却部530には、穿孔が適用されうる。例えば、冷却部530は、三重合紙(表面紙、間紙、及び内紙)によって作製され、内紙内側面には、PLAコーティング層が塗布されうる。
マウスフィルタ540は、酢酸セルロースフィルタでもある。マウスフィルタ540は、円筒状であるか、内部に中空を含むチューブ状でもある。また、マウスフィルタ540は、リセス状でもある。
また、マウスフィルタ540には、少なくとも1つのカプセルが含まれてもよい。ここで、カプセルは、香味を発生させる機能を行い、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセルは、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセルは、球状または円筒状を有することができるが、それに制限されない。
図5には、図示されていないが、エアロゾル生成物品500は、少なくとも1枚のラッパによっても包装される。ラッパには、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、エアロゾル生成物品500は、1枚のラッパによっても包装される。他の例として、エアロゾル生成物品500は、2以上のラッパによって重畳して包装されうる。
図6A及び図6Bは、一実施例による有煙モード及び無煙モードで動作するエアロゾル生成システムの例示を示す図面である。図6A及び図6Bを参照すれば、エアロゾル生成物品600は、エアロゾル生成部610、タバコ媒質部620及びフィルタ部を含む。フィルタ部は、冷却部630及びマウスフィルタ640を含んでもよい。
エアロゾル生成部610は、エアロゾル生成物質を含む。エアロゾル生成部610は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。エアロゾル生成部610が加熱されることにより、エアロゾルが発生する。
タバコ媒質部620は、ニコチンが含まれたタバコ物質を含む。
また、タバコ媒質部620は、pH調節剤をさらに含んでもよい。pH調節剤は塩基性であり、例えば、炭酸カリウム(K2CO3)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)、水酸化カリウム(KOH)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、及び酸化カルシウム(CaO)のうち、少なくともいずれか1つを含んでもよい。但し、pH調節剤に含まれる物質は、上述した例に制限されず、喫煙中に否定的なにおいが少なく発生する物質が使用されうる。pH調節剤のpH値は、7.5pH~8.5pH値でもあるが、それに制限されない。
塩基性pH調節剤は、タバコ媒質部620に含まれたタバコ物質のpHを増加させる。
塩基性pH調節剤が含まれていないタバコ媒質部と比較して、塩基性pH調節剤が含まれたタバコ媒質部620は、加熱時ニコチンの放出量が増加する。
すなわち、タバコ媒質部620に塩基性pH調節剤が含まれた場合、タバコ媒質部620が低い温度で加熱されても、十分なニコチン収率を達成することができる。例えば、第1タバコ媒質部と第2タバコ媒質部に含まれたタバコ物質は、同一であり、第1タバコ媒質部にのみ塩基性pH調節剤がさらに含まれた場合、第2タバコ媒質部を250℃に加熱したときに得られるニコチン収率と、第1タバコ媒質部を150℃に加熱したときに得られるニコチン収率が同一でもある。
一方、エアロゾル生成部610において、エアロゾルが生成されるためには、エアロゾル生成部610が所定の温度以上で加熱されなければならない。エアロゾル生成部610からエアロゾルが生成される所定の温度は、エアロゾル生成部610に含まれる物質によっても異なる。具体的に、エアロゾル生成部610に含まれる物質の平均分子量が大きいほど、エアロゾル生成部610からエアロゾルが生成される所定の温度も高くなる。エアロゾル生成部610には、エアロゾル生成物質が20%以下にも含まれる。望ましく、エアロゾル生成部610には、エアロゾル生成物質が15%以下にも含まれる。
ヒータ650は、有煙モードまたは無煙モードのうち、いずれか1つのモードで動作することができる。
図6Aは、一実施例によるヒータが有煙モードで動作する例示を説明するための図面である。また、図6Bは、一実施例によるヒータが無煙モードで動作する例示を説明するための図面である。
ヒータ650が有煙モードで動作する場合、エアロゾル生成部610からエアロゾルが発生し、ヒータ650が無煙モードで動作する場合、エアロゾル生成部610からエアロゾルが発生しない。
有煙モードと無煙モードにおいてヒータ650がエアロゾル生成物品600を加熱する温度範囲は、互いに異なる。有煙モードにおいてヒータ650は、第1温度範囲でエアロゾル生成物品600を加熱し、無煙モードにおいてヒータ650は、第2温度範囲でエアロゾル生成物品600を加熱する。第1温度範囲は、第2温度範囲よりもさらに高い。
第1温度範囲及び第2温度範囲は、エアロゾル生成部610内のエアロゾル生成物質の分子量、そしてタバコ媒質部620内のpH調節剤のpH値によっても決定される。例えば、エアロゾル生成部610内のエアロゾル生成物質の分子量(または平均分子量)が大きくなるほど、第1温度範囲はさらに高くもなる。また、タバコ媒質部620内のpH調節剤のpH値が大きくなるほど、第2温度範囲は、さらに低くもなる。例えば、第1温度範囲は、270℃~320℃であり、第2温度範囲は、140℃~170℃でもある。
本開示によるエアロゾル生成物品600は、エアロゾル生成部610及びタバコ媒質部620を含む。エアロゾル生成部610は、エアロゾル生成物質を含み、タバコ媒質部620は、pH調節剤を含む。
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品600が加熱される温度範囲を調整することで、エアロゾル(すなわち、煙)の生成如何を選択的に決定することができる。すなわち、エアロゾル生成装置がヒータ650を有煙モードで動作させる場合、エアロゾル生成部610からエアロゾルが生成されるが、エアロゾル生成装置がヒータ650を無煙モードで動作させる場合、エアロゾル生成部610からエアロゾルが生成されない。
エアロゾル生成装置を使用するとき、エアロゾル(すなわち、煙)の発生は、エアロゾル生成装置の使用時に制約となる。本開示によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成部610が加熱される温度範囲を調整してエアロゾルの生成如何を選択的に決定することで、ユーザが場所や環境に制約されず、エアロゾル生成装置を使用するようにユーザ利便性を向上させうる。
また、ヒータ650が有煙モードでタバコ媒質部620を加熱する温度範囲は、無煙モードでタバコ媒質部620を加熱する温度範囲よりもさらに高いが、タバコ媒質部620にpH調節剤が含まれることにより、ヒータ650が無煙モードでタバコ媒質部620を加熱しても、タバコ媒質部620から十分な量のニコチンが放出されうる。すなわち、ヒータ650が有煙モードまたは無煙モードのどちらのモードで動作しても、タバコ媒質部620から十分な量のニコチンが放出されうる。
図7は、一実施例によるエアロゾル生成装置が有煙モードまたは無煙モードで動作する過程を説明するためのフローチャートである。
エアロゾル生成システムは、エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成装置を含んでもよい。
エアロゾル生成物品は、複数のセグメントで構成されうる。エアロゾル生成物品は、タバコ物質及びpH調節剤を含むタバコ媒質部及びエアロゾル生成物質を含むエアロゾル生成部を含んでもよい。また、エアロゾル生成物品は、フィルタ部をさらに含んでもよい。
例えば、タバコ媒質部には、7.5pH~8.5pHを有する塩基性pH調節剤が含まれる。エアロゾル生成部には、エアロゾル生成物質が15%以下に含まれる。
図7を参照すれば、段階710でエアロゾル生成装置は、無煙モードまたは有煙モードのうち、いずれか1つを選択するユーザ入力を受信することができる。一実施例において、エアロゾル生成装置は、ユーザインターフェースを含み、ユーザインターフェースを通じてユーザ入力を受信することができる。例えば、ユーザインターフェースは、ボタンまたはタッチスクリーンを含んでもよい。
段階720において、エアロゾル生成装置は、ユーザが有煙モードを選択したことに応答して、ヒータがエアロゾル生成物品を第1温度範囲で加熱するように、ヒータに供給される電力を制御するか、ヒータの位置を移動させうる。
また、段階730において、エアロゾル生成装置は、ユーザが無煙モードを選択したことに応答して、ヒータがエアロゾル生成物品を第2温度範囲で加熱するように、ヒータに供給される電力を制御するか、ヒータの位置を移動させうる。
ユーザが有煙モードを選択した場合、ヒータがエアロゾル生成物品を第1温度範囲で加熱することにより、エアロゾル生成部からエアロゾルが発生する。一方、ユーザが無煙モードを選択した場合、ヒータがエアロゾル生成物品を第2温度範囲で加熱することにより、エアロゾル生成部からエアロゾルが発生しない。第1温度範囲は、第2温度範囲よりもさらに高い。例えば、第1温度範囲は、270℃~320℃であり、第2温度範囲は、140℃~170℃でもある。
第1温度範囲及び第2温度範囲は、エアロゾル生成部内のエアロゾル生成物質の分子量、そしてタバコ媒質部内のpH調節剤のpH値によっても決定される。例えば、エアロゾル生成部内のエアロゾル生成物質の分子量(または平均分子量)が大きくなるほど、第1温度範囲はさらに高くもなる。また、タバコ媒質部内のpH調節剤のpH値が大きくなるほど、第2温度範囲は、さらに低くもなる。
一実施例において、エアロゾル生成装置は、ヒータの位置を固定した状態で、ヒータに供給される電力を制御することで、ヒータを有煙モードまたは無煙モードで動作させうる。
例えば、エアロゾル生成装置は、PID(Proportional Integral Derivation)制御方式を用いてヒータに供給される電力のデューティ比(duty ratio)を調節することができる。または、エアロゾル生成装置は、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式を用いてヒータに供給される電力のデューティ比を調節することができる。しかし、ヒータに供給される電力を制御する方式は、上述した例に制限されない。
他の実施例において、エアロゾル生成装置は、ヒータに供給される電力は、同一に保持した状態で、ヒータの位置を移動させることで、ヒータを有煙モードまたは無煙モードで動作させうる。
ユーザが有煙モードを選択したことに応答し、エアロゾル生成装置は、ヒータを第1位置に位置させうる。また、ユーザが無煙モードを選択したことに応答し、エアロゾル生成装置は、ヒータを第2位置に位置させうる。
例えば、ヒータが外部加熱型である場合、ヒータの第1位置は、エアロゾル生成物品の長手方向中心軸から第1距離ほど離隔された位置であり、ヒータの第2位置は、エアロゾル生成物品の長手方向中心軸から第2距離ほど離隔された位置でもある。第1距離は、第2距離よりもさらに小さい値を有する。
すなわち、エアロゾル生成装置は、ヒータに供給される電力は、同一に保持した状態で、有煙モードでヒータとエアロゾル生成物品との距離が近くなるように、ヒータを第1位置に移動させ、無煙モードでは、ヒータとエアロゾル生成物品との距離が遠くなるようにヒータを第2位置に移動させることで、エアロゾル生成物品が有煙モードで無煙モードよりもさらに高い温度範囲でヒータによって加熱されうる。
さらに他の実施例において、エアロゾル生成装置は、ヒータに供給される電力を制御し、ヒータの位置を移動させることで、ヒータを有煙モードまたは無煙モードで動作させうる。
一方、ヒータの位置を移動させるために、エアロゾル生成装置は、移動装置をさらに含んでもよい。例えば、ヒータが外部加熱型である場合、移動装置は、伸縮性を有するチューブ状基板でもある。ヒータは、伸縮性を有するチューブ状基板上に位置し、エアロゾル生成装置は、伸縮性を有するチューブ状基板の直径を調節することで、ヒータとエアロゾル生成物品との距離を調節することができる。すなわち、チューブ状基板の直径が大きくなる場合、ヒータとエアロゾル生成物品との距離が遠くなり、チューブ状基板の直径が小くなる場合、ヒータとエアロゾル生成物品との距離が近くなる。
図8は、一実施例によるエアロゾル生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図8を参照すれば、エアロゾル生成装置800は、制御部810、ヒータ820、バッテリ830、メモリ840、センサ850及びインターフェース860を含んでもよい。しかし、エアロゾル生成装置800の内部構造は、図8に図示されたところに限定されない。エアロゾル生成装置800の設計によって、図8に図示されたハードウェア構成のうち、一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
ヒータ820は、制御部810の制御によってバッテリ830から供給された電力によって電気的に加熱される。ヒータ820は、エアロゾル生成物品を収容するエアロゾル生成装置800の収容通路内部に位置する。エアロゾル生成物品が外部からエアロゾル生成装置800の挿入孔を通じて挿入された後、収容通路に沿って移動することで、エアロゾル生成物品の一側端部がヒータ820内部に挿入されうる。したがって、加熱されたヒータ820は、エアロゾル生成物品内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。ヒータ820は、エアロゾル生成物品の内部に挿入される形態であれば、制限なしに該当しうる。
ヒータ820は、熱源及び熱伝逹物体を含んでもよい。例えば、ヒータ820の熱源は、電気抵抗性パターンを備えたフィルム(film)状にも作製され、フィルム状のヒータ820は、熱伝逹物体(例えば、熱伝達管)の外側表面の少なくとも一部を取り囲むように配置されうる。
熱伝達管は、アルミニウムやステンレススチール(stainless steel)のように熱を伝達することができる金属素材や、合金素材や、炭素や、セラミック素材などを含んでもよい。ヒータ820の電気抵抗性パターンに電力が供給されれば、熱が発生し、発生した熱は、熱伝達管を通じてエアロゾル生成物質を加熱することができる。
エアロゾル生成装置800には、別途の温度検知センサが備えられる。または、別途の温度検知センサが備えられる代わりに、ヒータ820が温度検知センサの役割を行ってもよい。または、ヒータ820が温度検知センサの役割を遂行すると共に、エアロゾル生成装置800には、別途の温度検知センサがさらに備えられてもよい。温度検知センサは伝導性トラックまたは素子形態でヒータ820上に配置されうる。
例えば、温度検知センサにかかる電圧及び温度検知センサに流れる電流が測定されれば、抵抗Rが決定されうる。この際、下記数式1によって温度検知センサは、温度Tを測定することができる。
Figure 0007264577000001
数式1において、Rは、温度検知センサの現在抵抗値を意味し、Rは、温度T(例えば、0℃)での抵抗値を意味し、αは、温度検知センサの抵抗温度係数を意味する。伝導性物質(例えば、金属)は、固有の抵抗温度係数を有しているところ、温度検知センサを構成する伝導性物質によって、αは、あらかじめ決定されうる。したがって、温度検知センサの抵抗Rが決定される場合、前記数式1によって温度検知センサの温度Tが演算されうる。
制御部810は、エアロゾル生成装置800の全般的な動作を制御するハードウェアである。制御部810は、マイクロプロセッサー、マイクロコントローラのようなプロセッシングユニットによって具現された集積回路である。
制御部810は、センサ850によってセンシングされた結果を分析し、後続して遂行される処理を制御する。制御部810は、センシング結果によってバッテリ830からヒータ820への電力供給を開始または中断させうる。また、制御部810は、ヒータ820が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するように、ヒータ820に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御することができる。さらに、制御部810は、インターフェース860の多様な入力情報及び出力情報を処理することができる。
一実施例において、制御部810は、インターフェース860を通じて無煙モードまたは有煙モードのうち、いずれか1つを選択するユーザ入力を受信することができる。
制御部810は、ユーザが有煙モードを選択したことに応答して、ヒータ820がエアロゾル生成物品を第1温度範囲で加熱するように、ヒータ820に供給される電力を制御するか、ヒータの位置を移動させうる。また、制御部810は、ユーザが無煙モードを選択したことに応答して、ヒータ820がエアロゾル生成物品を第2温度範囲で加熱するように、ヒータ820に供給される電力を制御するか、ヒータの位置を移動させうる。
制御部810は、エアロゾル生成装置800を用いたユーザの喫煙回数をカウンティングし、カウンティング結果によって、ユーザの喫煙を制限するようにエアロゾル生成装置800の関連機能を制御することができる。
メモリ840は、エアロゾル生成装置800内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、メモリ840は、制御部810で処理されたデータ及び処理されるデータを保存することができる。メモリ840は、DRAM(dynamic random access memory), SRAM(static random access memory)のようなRAM(random access memory), ROM(read-only memory), EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)などの多様な種類によって具現されうる。
メモリ840は、喫煙時刻、喫煙回数のようなユーザの喫煙パターンについてのデータを保存することができる。また、メモリ840には、エアロゾル生成物品が収容通路に収容された場合の基準温度変化値に係わるデータが保存されうる。
また、メモリ840は、複数の温度補正アルゴリズムを保存することができる。
バッテリ830は、エアロゾル生成装置800の動作に用いられる電力を供給する。すなわち、バッテリ830は、ヒータ820が加熱されるように電力を供給することができる。また、バッテリ830は、エアロゾル生成装置800内に備えられた他のハードウェア、制御部810、センサ850、及びインターフェース860の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ830は、リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO)バッテリでもあるが、それに制限されず、コバルト酸リチウム(LiCoO)バッテリ、リチウムチタン酸塩バッテリなどによっても作製される。バッテリ830は、充電が可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリである。
センサ850は、パフ検知(puff detect)センサ(温度検知センサ、流量(flow)検知センサ、位置検知センサなど)、エアロゾル生成物品の挿入検知センサ、ヒータ820の温度検知センサ、及びエアロゾル生成物品再使用検知センサなど多様な種類のセンサを含んでもよい。センサ850によってセンシングされた結果は、制御部810に伝達され、制御部810は、センシング結果によってヒータ温度の制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品の挿入有/無の判断、お知らせ表示、再使用エアロゾル生成物品の有無のような多様な機能が遂行されるように、エアロゾル生成装置800を制御することができる。
インターフェース860は、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカ、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する入/出力(I/O)インターフェーシング手段(例えば、ボタンまたはタッチスクリーン)とデータ通信を行うか、充電電力を供給されるための端子、外部デバイスと無線通信(例えば、WI-FI(登録商標), WI-FI Direct(登録商標), Bluetooth(登録商標), NFC(Near-Field Communication)など)を行うための通信インターフェーシングモジュールなどの多様なインターフェーシング手段を含んでもよい。但し、エアロゾル生成装置800は、上の例示された多様なインターフェーシング手段のうち、一部のみを取捨選択して具現されうる。
上述した実施例に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、それにより、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって決定されねばならず、請求範囲に記載の内容と同等な範囲にある全ての相違点は、請求範囲によって決定される保護範囲に含まれるものと解釈されねばならない。

Claims (13)

  1. エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成装置を含むエアロゾル生成システムであって、
    前記エアロゾル生成物品は、
    タバコ物質及びpH調節剤を含むタバコ媒質部と、
    エアロゾル生成物質を含むエアロゾル生成部と、を含み、
    前記エアロゾル生成装置は、
    バッテリから電力を受信して前記エアロゾル生成物品を加熱するように配列されるヒータと、
    前記ヒータに供給される電力を制御する制御部と、を含み、
    前記ヒータが無煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生せず、前記ヒータが有煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生し、
    前記有煙モードで前記ヒータは、前記タバコ媒質部を第1温度範囲で加熱し、前記無煙モードで前記ヒータは、前記タバコ媒質部を第2温度範囲で加熱し、
    前記ヒータが前記タバコ媒質部を加熱する前記第1温度範囲は、前記第2温度範囲よりもさらに高い、エアロゾル生成システム。
  2. 前記タバコ媒質部には、7.5pH~8.5pHを有するpH調節剤が含まれる、請求項1に記載のエアロゾル生成システム。
  3. 前記エアロゾル生成部には、前記エアロゾル生成物質が20%以下に含まれる、請求項1または2に記載のエアロゾル生成システム。
  4. 前記エアロゾル生成装置は、
    前記無煙モードまたは前記有煙モードのうち、いずれか1つを選択するユーザ入力を受信するユーザインターフェースをさらに含み、
    前記制御部は、前記ユーザ入力に基づいて前記ヒータが前記無煙モードまたは前記有煙モードのうち、いずれか1つで動作するように、前記ヒータに供給される電力を制御する、請求項1から3のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
  5. 前記第1温度範囲及び前記第2温度範囲は、前記pH調節剤のpH値及び前記エアロゾル生成物質の分子量によって決定される、請求項1から4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
  6. 前記有煙モードで第1位置の前記ヒータは、前記エアロゾル生成物品を第1温度範囲で加熱し、前記無煙モードで第2位置の前記ヒータは、前記エアロゾル生成物品を第2温度範囲で加熱し、前記第1温度範囲は、前記第2温度範囲よりもさらに高く、前記ヒータは、前記第1位置と前記第2位置との間で移動可能なものである、請求項1からのいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
  7. 前記エアロゾル生成部の下流端部に前記タバコ媒質部が連結され、前記タバコ媒質部の下流端部にフィルタ部が連結される、請求項1からのいずれか一項に記載のエアロゾル生成システム。
  8. エアロゾル生成物品及びエアロゾル生成装置を含むエアロゾル生成システムを制御する方法において、
    前記エアロゾル生成物品は、
    タバコ物質及びpH調節剤を含むタバコ媒質部と、
    エアロゾル生成物質を含むエアロゾル生成部と、を含み、
    無煙モードまたは有煙モードのうち、いずれか1つを選択するユーザ入力を受信する段階と、
    前記ユーザ入力に基づいてヒータが前記無煙モードまたは前記有煙モードのうち、いずれか1つで動作するように、前記ヒータに供給される電力を制御する段階と、を含み、
    前記ヒータが無煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生せず、前記ヒータが有煙モードで動作する場合、前記エアロゾル生成物質からエアロゾルが発生
    前記制御する段階は、
    ユーザが前記有煙モードを選択したことに応答して、前記ヒータが前記タバコ媒質部を第1温度範囲で加熱するように前記ヒータに供給される電力を制御し、前記ユーザが前記無煙モードを選択したことに応答して、前記ヒータが前記タバコ媒質部を第2温度範囲で加熱するように前記ヒータに供給される電力を制御する段階と、を含み、
    前記第1温度範囲は、前記第2温度範囲よりもさらに高い、方法。
  9. 前記タバコ媒質部には、7.5pH~8.5pHを有するpH調節剤が含まれる、請求項に記載の方法。
  10. 前記エアロゾル生成部には、前記エアロゾル生成物質が20%以下に含まれる、請求項またはに記載の方法。
  11. 前記第1温度範囲及び前記第2温度範囲は、前記pH調節剤のpH値及び前記エアロゾル生成物質の分子量によって決定される、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記制御する段階は、
    前記有煙モードを選択したことに応答して、前記ヒータを第1位置に位置させ、前記ヒータが前記エアロゾル生成物品を第1温度範囲で加熱するように前記ヒータに供給される電力を制御し、前記無煙モードを選択したことに応答して、前記ヒータを第2位置に位置させ、前記ヒータが前記エアロゾル生成物品を第2温度範囲で加熱するように前記ヒータに供給される電力を制御する段階と、を含み、
    前記第1温度範囲は、前記第2温度範囲よりもさらに高く、前記ヒータは、前記第1位置と前記第2位置との間で移動可能なものである、請求項8から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 請求項から12のいずれか一項に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラム。
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