JP7259172B2 - 航路生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶の安全に航行可能な航路を生成する技術に関する。
従来、船舶の衝突危険性を見積もるために、OZT(Obstacle Zone by Target)を用いる研究が進んでいる(非特許文献1参照)。OZTは、他の船舶によって航行が妨害されるリスクがある範囲を示す指標であり、衝突可能性のある領域の把握を容易にし、操船者が避航手法の検討及び選択を行う際に有用であると考えられている。
また、避航操船空間なるモデル内で衝突危険度を評価し、これに操船の好ましさのモデルを重ねることで、操船方法の好ましさを算出し、瞬時に最適な避航航路を生成することが検討されている(非特許文献2参照)。かかる手法によると、避航操船空間を絶えず計算することによって、瞬時に最適な航路を選択することができる。
福田、「OZTを用いた海上交通分析の基礎研究」、日本航海学会講演予稿集3巻2号、2015年 中村紳也、等、「輻輳海域における自動避航システムによる操船結果とベテラン船長らによる操船結果との比較(定量的評価)について」、日本航海学会 海上交通工学研究会講演資料、2018年6月9日
OZTを用いる手法では、他の船舶との衝突リスクを表示することはできるが、避航経路を自動で生成することはできない。さらに、航行する空間全体を俯瞰した場合に、船舶以外の障害物の考慮・法律で明文化されている避航方法を適用すること、及び、自船が目的地へ向かう針路等を考慮することはできない。
また、非特許文献2に記載の手法では、特殊な時空間(避航操船空間)で避航判断が行われる。瞬時にどの方向に曲がればよいかは示されるが、どういう経路を通ればよいかは示されない。そのため、船舶の航行する空間全体を俯瞰した場合に、どこにリスクがあるか判断が容易ではない。
一方、自動車、移動ロボット等の分野では、障害物回避の手法として、ポテンシャル法が用いられている。ポテンシャル法において、移動体は、ポテンシャルが設定された地図上において当該ポテンシャルの勾配に沿って移動する。
通常のポテンシャル法では、運動特性の良好な移動体(ロボット、自動車等)が対象であるため、認識された障害物の位置にポテンシャルを設定することによって、経路演算が可能となる。一方、船舶の運動特性は、他の移動体と比較して著しく悪いため、認識された障害物の位置にポテンシャルを設定すると、当該障害物を好適に回避することができないおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、船舶の安全に航行可能な航路を好適に生成することが可能な航路生成装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明の航路生成装置は、航行海域平面上にポテンシャルを設定するポテンシャル設定部と、前記ポテンシャルが設定された前記航行海域平面を用いて、船舶の航路を生成する航路生成部と、を備え、前記航路生成部は、ポテンシャルが設定された前記航行海域平面上の出発地と目的地との間において、船舶の航行中継地から第一の所定時間において航行可能な複数の航路候補を設定し、設定された複数の前記航路候補において、前記第一の所定時間よりも短い第二の所定時間ごとの前記船舶の位置におけるポテンシャルの和を算出し、算出された前記ポテンシャルの和が最小となる前記航路候補のうち、前記第二の所定時間ごとの前記船舶の位置において前記第一の所定時間における位置よりも手前のいずれかを、次の前記航行中継地に設定し、前記船舶の出発前に、前記航行中継地の設定を前記出発地から前記目的地まで繰り返すことによって、設定された前記航行中継地を含むように前記船舶の航路を生成することを特徴とする。
本発明によると、ポテンシャル法にOZTを組み合わせることによって、予想されるリスクに対するポテンシャルを考慮して好適な航路を生成する。すなわち、船舶の将来的な位置におけるポテンシャルを考慮しながら航行中継地を設定することを繰り返すことによって、障害物等を回避可能な安全な航路を好適に生成することができる。
本発明の実施形態に係る航路生成装置を模式的に示すブロック図である。 航行海域平面上に設定される第一のポテンシャルの例を示すグラフである。 航行海域平面上に設定される第二のポテンシャルの例を示すグラフである。 航行海域平面上に設定される第三のポテンシャルの例を示すグラフである。 船舶及び不動の障害物の例を示す航行海域平面である。 航行海域平面上において複数の代表点によって示される不動の障害物の各代表点間を結ぶ線分の右側に設定される第三のポテンシャルの例を示すグラフである。 航行海域平面上において複数の代表点によって示される不動の障害物の各代表点間を結ぶ線分の左側に設定される第三のポテンシャルの例を示すグラフである。 航行海域平面上において複数の代表点によって示される不動の障害物の各代表点間を結ぶ線分の両側に設定される第三のポテンシャルの例を示すグラフである。 航行海域平面上に設定される第四のポテンシャルの例を示すグラフである。 航行海域平面上に設定される第四のポテンシャルの例を示すグラフである。 航路生成装置の第一の動作例を説明するための航行海域平面である。 航路生成装置の第一の動作例を説明するためのフローチャートである。 航路生成装置の第一の動作例を説明するためのフローチャートである。 航路の選択例を説明するための模式図である。 航路生成装置の第二及び第三の動作例を説明するための航行海域平面である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本発明において、航行海域平面とは、自船舶の位置、他船舶の位置、海域の情報等に基づいて生成されるものであって、船舶の航行する三次元空間の情報(水深等の情報を含む)をもとにモデル化された、船舶の周囲の海面を模擬した平面や位置情報であり、例えば、不動の障害物(陸地、岩礁、浅瀬等)の位置情報を含む。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る船舶1は、船舶自動識別装置11と、海域情報表示装置12と、方位センサ13と、航路生成装置20と、を備える。また、船舶1は、当該船舶1の動力源である動力装置41と、当該船舶1の進行方向を変更するための操舵装置42と、を備える。なお、船舶1が遠隔操船される場合には、航路生成装置20は、船舶1の外部に設けられてもよい。
<船舶自動識別装置>
船舶自動識別装置(AIS:Automatic Identification System)11は、船舶1の周辺を航行する他の船舶2を自動的に識別し、識別された他の船舶2の位置並びに速度(向き及び速さ)を検出する装置である。船舶自動識別装置10は、検出結果を航路生成装置20へ送信する。
<海域情報表示装置>
海域情報表示装置12は、船舶1が航行する海域の海図(例えば、海上保安庁発行の航海用海図)、参考図(例えば、航海用電子参考図、Yチャート等)等を表示する装置である。海域情報表示装置12は、船舶1が航行する海域の情報(地形、水深、浮標、航路、その他の障害物、潮流等の情報)を航路生成装置20へ送信する。
<方位センサ>
方位センサ13は、船舶1の向き(方角)を検出するセンサである。方位センサ13は、検出結果を航路生成装置20へ送信する。
<航路生成装置>
航路生成装置20は、ポテンシャル法にOZT(Obstacle Zone by Target)を組み合わせることによって、予想されるリスクに対するポテンシャルを考慮して船舶1の安全に航行可能な航路(避航経路ともいう)を生成するための装置である。航路生成装置20は、操作部21と、表示部22と、制御部30と、を備える。
<操作部>
操作部21は、キーボード、マウス、タッチパネル、ボタン等によって構成されている。操作部21は、操船者による当該操作部21の操作結果に基づく信号(データ)を制御部30へ出力する。
<表示部>
表示部22は、モニタ等によって構成されている。表示部22は、制御部30からの信号(データ)に基づく画像又は映像を表示する。
<制御部>
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等によって構成されている。制御部30は、機能部として、記憶部31と、位置情報取得部32と、他船舶情報取得部33と、海域情報取得部34と、ポテンシャル設定部35と、航路生成部36と、船舶制御部37と、を備える。
≪記憶部≫
記憶部31には、船舶1の最高速さ、変針可能な角度等が記憶されている。また、記憶部31には、船舶1が航行する海域の情報(地形、水深、浮標、航路、その他の障害物、潮流等の情報)が記憶されていてもよい。
≪位置情報取得部≫
位置情報取得部32は、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)からの信号を受信し、受信された信号に基づいて船舶1の位置を算出する。また、位置情報取得部32は、船舶1に設けられた方位センサ13の検出結果(すなわち、船舶1の向き)を取得する。船舶1の位置及び向きに関する情報は、海域情報取得部34、ポテンシャル設定部35、航路生成部36及び船舶制御部37に出力される。
≪他船舶情報取得部≫
他船舶情報取得部33は、船舶自動識別装置10によって送信された他の船舶2に関する情報(位置、向き、及び速さ)を取得し、取得された情報をポテンシャル設定部35へ出力する。
≪海域情報取得部≫
海域情報取得部34は、海域情報表示装置12によって送信された、及び/又は、操船者による操作部21の操作結果に基づく海域の情報(地形、水深、浮標、航路、その他の障害物、潮流等の情報)を取得し、取得された情報をポテンシャル設定部35へ出力する。本実施形態において、海域情報取得部34は、位置情報取得部32から出力された船舶1の位置及び向きに関する情報を取得し、かかる情報に基づいて、船舶1の近傍の海域の情報をポテンシャル設定部35へ出力する。
≪ポテンシャル設定部≫
ポテンシャル設定部35は、船舶1の位置(出発地又は現在地)及び向き、船舶1の目的地、他の船舶2に関する情報(位置、向き及び速さ)並びに海域の情報に基づいて、船舶1の位置及び目的地を含む航行海域平面上にポテンシャル場を設定する。
<ポテンシャル>
続いて、航行海域平面上に設定されるポテンシャル場について説明する。ポテンシャル場を説明する図面において、x軸及びy軸は、航行海域平面上の座標を示す軸であり、x軸は、例えば南北方向を示す軸、y軸は、航行海域平面上においてx軸と直交する軸(例えば、東西方向を示す軸)である。また、z軸は、ポテンシャルを示す軸である。かかるポテンシャル場(ポテンシャルが設定された航行海域平面)において、船舶1は、ポテンシャルが高い位置を避け、小さい位置に流れるように航行する。
≪第一のポテンシャル≫
図2に示すように、第一のポテンシャルUは、例えば、出発地Pから目的地Pに向かうにつれて当該ポテンシャルが小さくなるように設定されている。すなわち、第一のポテンシャルUは、船舶1を出発地P側から目的地P側に向かわせる引力ポテンシャルである。船舶1の航路は、第一のポテンシャルUに従うことによって、出発地Pから目的地Pに向かうように設定される。第一のポテンシャルUは、例えば下記式(1)によって表される。ここで、wは、第一のポテンシャルUにおける出発地Pから目的地Pまでの勾配に関する係数である。また、Ψは、引力ポテンシャルの向き、すなわち、地球固定座標系(例えば、南北方向にx軸、東西方向にy軸)における、出発地P及び目的地Pを通る直線の地球固定座標系x軸に対する角度である。また、(x,y)は、第一のポテンシャルUを置く代表点である。すなわち、船舶1の座標(x,y)が(x,y)であるときに、第一のポテンシャルUはゼロとなる。
Figure 0007259172000001
≪第二のポテンシャル≫
図3に示すように、第二のポテンシャルUは、例えば、出発地P及び目的地Pを通る直線に対して、当該直線から離間するほど当該ポテンシャルが大きくなるように設定されている。すなわち、第二のポテンシャルUは、船舶1を出発地P及び目的地Pを通る直線に近づける引力ポテンシャルである。船舶1の航路は、第二のポテンシャルUに従うことによって、出発地から目的地に直線的に向かうように設定される。第二のポテンシャルUは、例えば下記式(2)によって表される。ここで、wは、第二のポテンシャルUにおける出発地P及び目的地Pを通る直線から離間した際の勾配に関する係数である。また、Ψは、地球固定座標系(例えば、南北方向にx軸、東西方向にy軸)における、出発地P及び目的地Pを通る直線の地球固定座標系x軸に対する角度である。また、(x,y)は、第一のポテンシャルUを置く代表点である。すなわち、船舶1の座標(x,y)が(x,y)であるときに、第二のポテンシャルUは最小となる。なお、第二のポテンシャルUは、船舶1の航路(予定)の左右でwの大きさが異なっていてもよい。一般的な避航操船時には、右舷側に舵を切ることが好まれ、法律にも一部右舷側に舵を切ることが明記されているが、左側のwを右側のwよりも大きく設定することによって、かかる操船を実現することができる。
Figure 0007259172000002
本実施形態では、出発地P及び目的地Pに代えて、現時点における船舶1の位置と次の航行WPとを通る直線に対して、第一のポテンシャルU及び第二のポテンシャルUが設定される。また、直前の航行WPと次の航行WPとを通る直線に対して、第一のポテンシャルU及び第二のポテンシャルUが設定される。
≪第三のポテンシャル≫
図4に示すように、第三のポテンシャルUは、出発地P及び目的地Pを含む航行海域平面において、不動の障害物(岩礁、浅瀬等)に近づくほど当該ポテンシャルが大きくなるように設定されている。すなわち、第三のポテンシャルUは、船舶1を障害物に近づけさせない斥力ポテンシャルである。船舶1の航路は、第三のポテンシャルUに従うことによって、岩礁等を回避するように設定される。なお、座標(x,y)は、岩礁等の位置(中心の位置)である。第三のポテンシャルUは、例えば下記式(3)によって表される。ここで、wは、第三のポテンシャルUの大きさに関する係数である。wは、不動の障害物の形状(大きさ等)を変数とする関数である。
Figure 0007259172000003
また、図5に示すように、右側の第三のポテンシャルU(図6参照)及び左側の第三のポテンシャルU(図7参照)は、下記式(6)~(8)によって表される。ここで、(x,y)は、船舶1の座標、(x,y)は、不動の障害物3の座標である。右側のポテンシャルUは、複数の代表点P,P,…,P,Pn+1,…(ここでは、PR1,PR2,PR3,PR4,…(図8参照))におけるポテンシャルを直線で結ぶ線の右側のポテンシャルである。左側のポテンシャルUは、複数の代表点P,P,…,P,Pn+1,…(ここでは、PL1,PL2,PL3,PL4,…(図8参照))におけるポテンシャルを直線で結ぶ線の左側のポテンシャルである。また、Ψ3kは、代表点(例えば、PR1,PR2)間を結ぶ線分すなわちポテンシャルの壁の方向を示す角度である。また、w31は、ポテンシャルの大きさに関する係数であり、w32は、ポテンシャルの急峻さに関する係数である。船舶1の左右両側に障害物3がある場合には、 U=U+U となる(図8参照)。
Figure 0007259172000004
また、例えば、船舶1の右側に複数(N個)の不動の障害物3がある場合には、Uは、下記式(9)によって表される。ここで、kは、複数の障害物3を識別するための順番を示す(Uに関しても同様)。
Figure 0007259172000005
また、例えば、河川等の航路のように、あるベクトルの左右両側に航行を避けるべき領域(障害物3)がある場合には、 U=U+U となる(図8参照)。
≪第四のポテンシャル≫
図9及び図10に示すように、第四のポテンシャルUは、出発地P及び目的地Pを含む航行海域平面において、移動体である他の船舶2との衝突が予想されるエリアに近づくほど当該ポテンシャルが大きくなるように設定されている。すなわち、第四のポテンシャルUは、船舶1を他の船舶2との衝突が予想されるエリアに近づけさせない斥力ポテンシャルである。船舶1の航路は、第四のポテンシャルUに従うことによって、他の船舶2を回避するように設定される。なお、座標(x,y)は、他の船舶2の位置(中心の位置)又はOZTを示す代表位置である。第四のポテンシャルUは、例えば下記式(10)~(12)によって表される。ここで、wは、第四のポテンシャルUの大きさに関する係数である。wは、船舶1及び他の船舶2の速度及び大きさを変数とする関数である。また、xは、x軸方向(他の船舶2の前後方向)において、第四のポテンシャルUが最大値から半減する位置(x座標)を示す。また、Ψは、ポテンシャルの角度である。なお、他の船舶2の向きによっては、式(10)は、xと同様のyに関する項を含むことができる。
Figure 0007259172000006
各式(1)~(12)における係数w~w,x等は、操船者による操作部21の操作結果等に基づいて適宜設定可能である。
ポテンシャル設定部35は、他の船舶2の向きに基づいて、他の船舶2の前方のポテンシャルが他の方向のポテンシャルよりも大きくなるように、第四のポテンシャルUを設定する。また、ポテンシャル設定部35は、他の船舶2の速度に基づいて、当該速度が大きいほど他の船舶2の前方における所定位置のポテンシャルが大きくなるように、第四のポテンシャルUを設定する。
なお、ポテンシャル設定部35は、海上衝突予防法第13~17条、操船者の感じるリスク等に基づいて、他の船舶2の右舷側及び左舷側の一方のポテンシャルを、他方のポテンシャルよりも大きく設定してもよい。かかる設定は、例えば、Uの右辺において、分散を示すσ,σを、座標をパラメータとした変数とすることによって可能である。
ポテンシャル設定部35は、これらのポテンシャルU~Uの総和をとることによって、航行海域平面上に総ポテンシャルUを設定する。
≪航路生成部≫
航路生成部36は、位置情報取得部32からの情報及びポテンシャル設定部35の設定結果を取得し、総ポテンシャルUが設定された航行海域平面上において、船舶1の航路(避航経路)を生成する。航路は、出発地Pと目的地Pとの間に設定された複数の航行中継地(WP:Way Point)を含み、複数の航行中継地(WP:Way Point)における総ポテンシャルの総和が小さくなるように生成される。航行WPは、航路において船舶1が通過する地点(座標)であり、航路に基づき航行する船舶1は、出発地Pから複数の航行WPを順次経由して目的地Pまで移動する。生成された航路は、船舶制御部36へ出力される。航路生成部35は、海上衝突予防法第13条(追越し)、第14条(行会い)、第15条(横切り)、第16条(避航船)、第17条(保持船)に則った航路を生成する。
≪船舶制御部≫
船舶制御部37は、航路生成部36によって生成された航路を取得し、位置情報取得部32からの情報及び取得された航路に基づいて、動力装置41及び操舵装置42を制御する。
<第一の動作例>
続いて、航路生成装置20の第一の動作例について、図11~図13を参照して説明する。本動作例において、船舶1の航路生成装置20は、図11に示すように、他の船舶2を回避するように航路を生成する。図11に示す例において、船舶1及び他の船舶2は、海上衝突予防法第14条の行会いの関係にある。
図12のフローチャートに示すように、航路生成装置20のポテンシャル設定部35は、海域情報表示装置12から送信された海域の情報(地形、水深、浮標、航路、その他の障害物、潮流等の情報)、又は、記憶部31に記憶された海域の情報、を用いてモデル化された航行海域平面上にポテンシャル場を設定する(ステップS1)。図11には、総ポテンシャルUのうち、他の船舶2によるポテンシャルUのみが図示されている。
続いて、航路生成装置20の航路生成部36は、出発地Pと目的地Pとの間における航行WP(Way Point)数を設定する(ステップS2)。ここで、航路生成部36は、操船者による操作部21の操作結果に基づいて、出発地P及び目的地Pの座標を取得することができる。また、航路生成部36は、記憶部31に記憶された航行WP数を読み出すことによって、又は、操船者による操作部21の操作結果に基づいて、航行WP数を設定することができる。なお、航路生成部36は、出発地Pと目的地Pとの距離を算出し、算出された距離及び予め記憶された船舶1の速さ(最大速さ)に基づいて、航行WP数を設定する構成であってもよい。ここで、航行WP数は、航路が曲線的になることを考慮して、[出発地Pと目的地Pとの距離]÷[船舶1の速さ(最大速さ)]よりも大きく(例えば、+20%)設定される。また、航路生成部36は、操船者による操作部21の操作結果に基づいて、航行WP数を取得して設定することができる。
続いて、航路生成装置20の航路生成部36は、当該船舶1の位置(出発地P又は航行WP)から次の航行WPの候補WPCまでの航路を算出する(ステップS3)。
図13のフローチャートに示すように、ステップS3において、詳細には、航路生成部36は、船舶1が航行可能な針路の角度に基づいて、複数の航路候補を設定する(ステップS11)。本実施形態において、船舶1は、当該船舶の前方を0°としたとき、-40°から+40°の範囲に航行(変針)可能である。航路生成部36は、方位センサ13の検出結果を基準とし、変針可能な角度よりも広い、-45°から+45°の範囲において、5°おきに計19個の航路候補をそれぞれ直線的に設定する。航路生成部35は、操船者による操作部21の操作結果に基づいて、航路候補の数、及び/又は、隣り合う航路候補間の角度を取得して設定することができる。なお、図11においては、簡略化のため5個の航路候補が図示されている。
続いて、航路生成部36は、船舶1の航行WP(最初は、出発地P)から第一の所定時間t(例えば、10分)で移動する予測ホライズンHpまで、第一の所定時間tよりも短い第二の所定時間t(例えば、1分)後の位置を算出する(ステップS12,S13)。予測ホライズンHpは、航行WPの候補WPCよりも先にある位置であり、航行WPよりも先の総ポテンシャルUを考慮して当該航行WPを選択するためのものである。航路生成部36は、操船者による操作部21の操作結果に基づいて、第一の所定時間t及び第二の所定時間tを取得して設定することができる。第一の所定時間tは、第二の所定時間tの整数倍(好ましくは、3倍以上)に設定可能である。ここで、航路生成部36は、記憶部31に記憶された船舶1の最高速さに基づいて、船舶1の位置を算出することができる。なお、図11においては、簡略化のため予測ホライズンHpまでの算出回数を2回にしたものが図示されている。
続いて、航路生成部36は、第二の所定時間t後の位置を用いて総ポテンシャルUが設定された航行海域平面を参照することによって、船舶1の航行WPから第二の所定時間t後の位置における総ポテンシャルUを読み出す。続いて、航路生成部36は、前回までに読み出された総ポテンシャルの和と、今回読み出された総ポテンシャルと、の和を算出する(ステップS14)。
航路生成部36は、ステップS13,S14を第二の所定時間tの累計が第一の所定時間tに達するまで(例えば、10回)繰り返す(ステップS15)。また、航路生成部36は、ステップS12~S15の動作を、複数の航路候補のそれぞれに対して実行する(ステップS16)。これにより、複数の航路候補ごとに、総ポテンシャルの和が算出される。
続いて、航路生成部36は、複数の航路候補のうち、総ポテンシャルの和が最も小さいものを選択する。また、航路生成部36は、選択された航路候補のうち、最初の第二の所定時間tにおける船舶1の位置を、次の航行WPとして採用する(ステップS17)。
ここで、図14に示すように、全ての航路C~C19のうち、総ポテンシャルの和が最も小さい航路候補が、船舶1の航行可能な角度外の場合(例えば、-45°の航路C)が考えられる。この場合には、航路生成部36は、当該角度に最も近い航行可能な角度(例えば、-40°)の航路候補Cを選択し、選択された航路候補Cから航行WPを採用する。すなわち、航路生成部36は、航行可能な角度内で総ポテンシャルの和が最も小さい航路候補(例えば、航路候補C)が航路候補C以外に存在しても、当該航路候補Cを選択しない。これは、かかる選択結果が、後に採用された航行WPの総ポテンシャルとの和が小さくなることに貢献する可能性が高いためである。
図12に示すように、航路生成部36は、ステップS11~S17を航行WP数だけ実行する(ステップS4)。これにより、船舶1の出発地Pから目的地Pまでの航路が生成される。なお、予め設定された航行WP数よりも小さい数で目的地Pに到達する場合には、航路生成部36は、目的地Pに到達した時点でステップS2~S4のループを終了する。
続いて、航路生成部36は、生成された航路を含む航行海域平面を表示部22又は海域情報表示装置12に表示させ、操船者に対して航路の承認を促す(ステップS5)。航路が承認された場合(ステップS5でYes)には、船舶制御部37は、当該航路に基づいて動力装置41及び操舵装置42の制御量を算出する(ステップS6)。船舶制御部37は、操船者による操作部21の操作結果に基づいて、航路の承認及び非承認を取得することができる。
続いて、船舶制御部37は、算出された制御量を動力装置41及び操舵装置42に出力することよって、船舶1に航路を航行させる(ステップS7)。なお、航路が承認されなかった場合(ステップS5でNo)には、本フローは終了し、船舶1は、操船者によって操船される。
<第二の動作例>
続いて、航路生成装置20の第二の動作例について、図15を参照し、第一の動作例との相違点を中心に説明する。図11に示す例において、船舶1及び他の船舶2は、海上衝突予防法第15条の横切りの関係にある。
航路生成部36は、第一の動作例と同様の手法を用いて、出発地Pから目的地Pまでの順に算出した航路Rを生成するとともに、目的地Pから出発地Pまでの逆順に算出した航路Rを生成する。そして、航路生成部36は、出発地Pから目的地Pまでの航路Rにおけるポテンシャルの和と、目的地Pから出発地Pまでの逆順の航路Rにおけるポテンシャルの和と、を比較し、小さい方を実際の航路として採用する。ここで、出発地Pから目的地Pまでの順に算出した航路Rは、他の船舶2を回避するために、航路Rよりも遠回りになる可能性がある。この場合には、航路Rにおけるポテンシャルの和は、航路Rにおけるポテンシャルの和よりも大きくなるため、航路生成部36は、航路Rを採用する。
また、航路生成部36は、出発地Pと目的地Pとの間に仮想目的地PE1を設定することができる。ここで、航路生成部36は、操船者による操作部21の操作結果に基づいて、仮想目的地PE1の座標を取得することができる。この場合において、航路生成部36は、仮想目的地PE1から出発地Pまでの逆順に算出した航路Rと、仮想目的地PE1から目的地Pまでの順に算出した航路Rと、を組み合わせることによって航路を生成することができる。
<第三の動作例>
続いて、航路生成装置20の第三の動作例について、図15を参照し、第二の動作例との相違点を中心に説明する。
航路生成部36は、出発地Pと目的地Pとの間に仮想目的地PE1を設定する。ここで、航路生成部36は、操船者による操作部21の操作結果に基づいて、仮想目的地PE1の座標を取得することができる。航路生成部36は、仮想目的地PE1から出発地Pまでの逆順に算出した航路Rを生成する。ポテンシャル設定部35は、船舶1がかかる航路Rの近傍を航行するように、当該航路Rの変針点に、引力ポテンシャルUを設定する。引力ポテンシャルUは、船舶1を、当該引力ポテンシャルUが設定された地点を経由させようとするポテンシャルである。航路生成部36は、引力ポテンシャルUが設定された航行海域平面を用いて、出発地Pから目的地Pの順に算出した航路Rを生成する。
本発明の実施形態に係る航路生成装置20は、航行海域平面上にポテンシャルを設定するポテンシャル設定部35と、前記ポテンシャルが設定された前記航行海域平面を用いて、船舶1の航路を生成する航路生成部36と、を備える。前記航路生成部36は、ポテンシャルが設定された前記航行海域平面上の出発地Pと目的地Pとの間において、船舶1の航行中継地から第一の所定時間tにおいて航行可能な複数の航路候補を設定する。また、前記航路生成部36は、設定された複数の前記航路候補において、前記第一の所定時間tよりも短い第二の所定時間tごとの前記船舶1の位置におけるポテンシャルの和を算出する。また、前記航路生成部36は、算出された前記ポテンシャルの和が最小となる前記航路候補のうち、前記第二の所定時間tごとの前記船舶1の位置において前記第一の所定時間tにおける位置よりも手前のいずれかを、次の前記航行中継地に設定する。また、前記航路生成部36は、前記航行中継地の設定を前記出発地Pから前記目的地Pまで繰り返すことによって、設定された前記航行中継地を含むように前記船舶1の航路を生成する。
すなわち、航路生成装置20は、障害物(例えば、他の船舶2)との予測される衝突リスクに関して、船舶1が航行する海面を模擬した平面上で、ポテンシャル法を適用するため、衝突可能性のある領域を容易に把握することができる。さらに、航路生成装置20は、他の船舶2以外の障害物3の考慮や法律で明文化されている避航方法を適用すること、及び、船舶1が目的地へ向かう針路等を考慮することができる。このため、航路生成装置20は、他の船舶2との衝突を避ける避航操船に限定されず、時間的にも空間的にも大域的に(航行する空間全体を俯瞰した場合に、どこに障害物やリスクが存在し、どういった航路を航行すればよいかという観点で)航路全体でのリスクを考慮し、安全に航行可能な航路を好適に生成することができる。また、航路生成装置20は、かかる情報を、操船者に表示することによって、航行支援装置としても有用である。
したがって、航路生成装置20は、船舶1の仮想的な将来の位置におけるポテンシャルを考慮しながら航行中継地を設定することを繰り返すことによって、障害物等を回避可能な航路を好適に生成することができる。
前記航路生成部36は、算出された前記ポテンシャルの和が最小となる前記航路候補において、前記第二の所定時間tごとの前記船舶1の位置のうち、最初の前記第二の所定時間tにおける前記船舶1の位置を、次の前記航行中継地に設定する構成であってもよい。
この場合には、航路生成装置20は、航行中継地を設定する際に船舶1の、より遠い仮想的な将来の位置におけるポテンシャルを考慮するので、航路をより好適に生成することができる。
また、前記航路生成部36は、前記船舶1の変針可能な角度に応じて、複数の前記航路候補を設定する構成であってもよい。
この場合には、航路生成装置20は、船舶1の変針可能な角度を考慮するので、航路をより好適に生成することができる。
また、前記航路生成部36は、前記航行中継地の設定を前記出発地Pから前記目的地Pまで繰り返した前記ポテンシャルの和と、前記目的地Pから前記出発地Pまで繰り返した前記ポテンシャルとの和と、を比較する。そして、前記航路生成部36は、前記ポテンシャルの和が小さい方に基づいて前記船舶の航路を生成する構成であってもよい。
この場合には、航路生成装置20は、船舶1の航路を順路及び逆路の両方から選択するので、航路をより好適に生成することができる。
また、前記ポテンシャル設定部35は、他の船舶2に関する斥力ポテンシャルを前記航行海域平面上に設定する。前記他の船舶2に関する斥力ポテンシャルが同じ大きさとなる地点は、前記他の船舶2の前方の地点の方が前記他の船舶2の後方の地点よりも前記他の船舶2から遠くなるように設定される構成であってもよい。
この場合には、航路生成装置20は、他の船舶2に関するポテンシャルUを他の船舶2の向きに応じて設定するので、他の船舶2の将来的な位置を考慮することができ、航路をより好適に生成することができる。
また、前記ポテンシャル設定部35は、前記船舶1の現在位置又は直前の前記航行中継地から次の前記航行中継地に向かうにつれてポテンシャルが小さくなる第一のポテンシャルUと、前記船舶1の現在位置又は直前の前記航行中継地と次の前記航行中継地とを通る直線から離れるほどポテンシャルが大きくなる第二のポテンシャルUと、前記航行海域平面上における不動の障害物3に関する斥力ポテンシャルである第三のポテンシャルUと、前記航行海域平面上における移動体に関する斥力ポテンシャルである第四のポテンシャルUと、を設定する。前記航路生成部36は、前記第一のポテンシャルU、前記第二のポテンシャルU、前記第三のポテンシャルU及び前記第四のポテンシャルUの和を用いる構成であってもよい。
この場合には、航路生成装置20は、第三のポテンシャルU及び第四のポテンシャルUを考慮することよって不動の障害物3及び移動体を好適に回避するとともに、第一のポテンシャルU及び第二のポテンシャルUを考慮することによって、より効率的な(短距離の)航路を生成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形可能である。例えば、航路生成部36は、第二の所定時間tが複数回経過した時点における船舶1の位置を、次の航行中継地として選択する構成であってもよい。また、他の船舶2に関する情報(位置及び速度)は、船舶自動識別装置10によって検出されたものに限定されない。他の船舶2に関する情報は、レーダー、カメラ、LIDAR(レーザー光を用いたセンシング)等によって検出されたものでもよく、操船者による操作部21の操作結果から取得されたものでもよい。
1 船舶
2 他の船舶
11 船舶自動識別装置
20 航路生成装置
21 操作部
22 表示部
30 制御部
31 記憶部
32 位置情報取得部
33 他船舶情報取得部
35 ポテンシャル設定部
36 航路生成部
37 船舶制御部
41 動力装置
42 操舵装置

Claims (6)

  1. 航行海域平面上にポテンシャルを設定するポテンシャル設定部と、
    前記ポテンシャルが設定された前記航行海域平面を用いて、船舶の航路を生成する航路生成部と、
    を備え、
    前記航路生成部は、
    ポテンシャルが設定された前記航行海域平面上の出発地と目的地との間において、船舶の航行中継地から第一の所定時間において航行可能な複数の航路候補を設定し、
    設定された複数の前記航路候補において、前記第一の所定時間よりも短い第二の所定時間ごとの前記船舶の位置におけるポテンシャルの和を算出し、
    算出された前記ポテンシャルの和が最小となる前記航路候補のうち、前記第二の所定時間ごとの前記船舶の位置において前記第一の所定時間における位置よりも手前のいずれかを、次の前記航行中継地に設定し、
    前記船舶の出発前に、前記航行中継地の設定を前記出発地から前記目的地まで繰り返すことによって、設定された前記航行中継地を含むように前記船舶の航路を生成する
    ことを特徴とする航路生成装置。
  2. 前記航路生成部は、算出された前記ポテンシャルの和が最小となる前記航路候補において、前記第二の所定時間ごとの前記船舶の位置のうち、最初の前記第二の所定時間における前記船舶の位置を、次の前記航行中継地に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の航路生成装置。
  3. 前記航路生成部は、前記船舶の変針可能な角度に応じて、複数の前記航路候補を設定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の航路生成装置。
  4. 前記航路生成部は、前記船舶の出発前に、前記航行中継地の設定を前記出発地から前記目的地まで繰り返した前記ポテンシャルの和と、前記目的地から前記出発地まで繰り返した前記ポテンシャルとの和と、を比較し、前記ポテンシャルの和が小さい方に基づいて前記船舶の航路を生成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の航路生成装置。
  5. 前記ポテンシャル設定部は、前記船舶の出発前に、他の船舶の位置、向き及び速度に基づいて、当該他の船舶に関する斥力ポテンシャルを前記航行海域平面上に設定し、
    前記他の船舶に関する前記斥力ポテンシャルが同じ大きさとなる地点は、前記他の船舶の前方の地点の方が前記他の船舶の後方の地点よりも前記他の船舶から遠くなるように設定されており、
    前記ポテンシャル設定部は、前記他の船舶の速度が大きいほど当該他の船舶の前方における所定位置の前記斥力ポテンシャルが大きくなるように、当該斥力ポテンシャルを設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の航路生成装置。
  6. 前記ポテンシャル設定部は、前記船舶の出発前に、
    前記船舶の現在位置又は直前の前記航行中継地から次の前記航行中継地に向かうにつれてポテンシャルが小さくなる第一のポテンシャルと、
    前記船舶の現在位置又は直前の前記航行中継地と次の前記航行中継地とを通る直線から離れるほどポテンシャルが大きくなる第二のポテンシャルと、
    前記航行海域平面上における不動の障害物に関する斥力ポテンシャルである第三のポテンシャルと、
    前記航行海域平面上における前記他の船舶に関する斥力ポテンシャルである第四のポテンシャルと、
    を設定し、
    前記航路生成部は、前記第一のポテンシャル、前記第二のポテンシャル、前記第三のポテンシャル及び前記第四のポテンシャルの和を用いる
    ことを特徴とする請求項5に記載の航路生成装置。
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