JP7258961B2 - シンパティック計時器アセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、クロックと、クロック内に含まれるレセプタクル内に単一の伝達位置で配置されるように構成された少なくとも1つの腕時計とを含む、シンパティック計時器アセンブリに関し、シンパティックアセンブリは、腕時計が伝達位置にてレセプタクル内に配置されている場合に、クロックと各腕時計との間に接続機構を含む。
本発明は、シンパティッククロックおよび腕時計の非常に特殊な分野に関し、これらのペアになった計時器は各々が、時間計測用の時間ベースと、時計学的変数を表示するための手段とを含み、特に、これら表示手段は、ユーザがクロック上の表示と腕時計上の表示とを同時に見ることを可能にするように構成されている。
1800年以来、アブラアム-ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)は、腕時計をクロック上に置くということ以外の制約なしで、それ専用の腕時計の巻回、時間設定および調整を可能にするシンパティッククロックを設計した。
これらの3つの機能(既知の機能の最大数である)は同時に、クロックの構造によって規定される時刻にて、通常は1日に1回または2回、実施される。これは、例えば、George Danielsによる書籍「The art of Breguet」(非特許文献1)に記載されているBreguet clock N°128および関連する腕時計N°5009に関する場合である。時間設定の精度を条件付けするのは、時間設定がトリガされる瞬間である。これにより、この機能が、1800年代のクロックについては1日に1~2回、1990年代のクロックについては2時間毎に行われるという事実が説明される。George Danielsの分析で言及されているように、腕時計は、分補正に加えて、時間補正を有することがない点に留意すべきである。それにより、ユーザは、プラスまたはマイナス15分のオーダーの最初の粗い時間設定を伴う予備的な調整をすることを強いられ、クロックは通過中に細かい時間設定を実施する。
今日まで、これらのタイプの機能のみが常に、少数の既存のシンパティッククロックに適用されてきた。
いくつかのシンパティッククロックは、自動バレルタイプの腕時計のバレルを永続的に巻回して、分の時間設定を1日に1~2回、一定の時間にて実施する。このタイプのクロックでは、巻回されていない腕時計を適度な時間内で巻回することを確実にするために、バレルの巻回は迅速でなければならない。
いくつかのシンパティッククロックは、腕時計の時間設定から生成される速度の調整を確実にする。
これらのシンパティッククロックの構造から、次のいくつかの不利な点が生じる:
腕時計が連続的にクロック上に置かれる場合、腕時計は周期的(2時間毎、12時間毎、または24時間毎)に時間設定され、これが時間設定機構を不必要に付勢する;
腕時計が連続的にクロック上に置かれ、巻回が一定で急速である場合、この場合に必要とされる自動バレルは極めて大きな摩耗を受ける;
ユーザが腕時計をクロック上に置くときに腕時計が停止している場合、時間は設定されず、設定時間への次の通過を待つ必要があり、時間設定が不確実になる;
ユーザが腕時計をクロック上に置いたときに腕時計が停止しており、巻回が時間設定に対して周期的であることが見込まれる場合、設定時間への次の通過の前に巻回が生じることはなく、その結果、腕時計は動かず、±15分への時間の以前の調整は失われる;
ユーザが腕時計をクロック上に置いたときに腕時計が停止しており、巻回が低速度で一定であると見込まれる、または数日間にわたって十分な巻回に到達することがない場合;
ユーザが腕時計をクロック上に置いたときに腕時計が停止しており、巻回が低速度で一定であると見込まれる、または十分な巻回に、より迅速に到達することはないが、腕時計がクロック上に保管されたままである場合、この高速はバレルの摺動フランジ機能に対処することになり、その早い摩耗を引き起こすことになる;
分の時間設定および巻回の機能のみが保証され、他の機能を提供または追加することは困難である。
欧州特許第2073076B1号 欧州特許出願第20158326.7号
George Danielsによる書籍「The art of Breguet」
本発明は、既知の技術の弱点を克服することにより、シンパティッククロックおよび腕時計の機能性を向上させることを提案する。
本発明の目的は、クロックおよび少なくとも1つの腕時計から形成されたアセンブリを開発することであり、アセンブリは、腕時計がクロック上に配置されると直ぐに、常に腕時計の最適な巻回を確実にし、例えば腕時計を取り上げて着用する前に、ユーザの要求に応じて時間設定を提供し、例えば厳密に秒単位で、精密な時間設定を保証することを可能にし、腕時計が停止している場合であっても、完全な時間設定の保証を可能にし、単なる分ひとつだけでなく、例えば、秒、分、時間、日付、月相および/または月齢、曜日、週、月、年、閏年など、より多くの情報を伝達することを可能にする。
クロックは、それ自身の時間ベースと、クロックが含むコンプリケーションに関連する時間および変数のそれ自身における表示とを含む、真に自律的な計時器である。
この目的のため、本発明は、請求項1に記載のシンパティックアセンブリに関する。
本発明の他の特徴および利点が、添付図面を参照して以下に続く詳細な説明を読むと明らかになるであろう。
図8~図12は、要求に応じて時間設定するためのクロックにおけるデータ収集を示し、以下で第6の変形形態として記載される。
図13~図18は、表示器の基準時間設定の変形形態の第7の変形形態を示す。
図19~図21は、表示の基準時間設定の第8の変形形態を示す。
図22~図25は、時表示器および分表示器の段階的な時間設定の第9の変形形態を示す。
図29~図33は、メインの時間設定および巻回ステップを示し、図の各々が、左側部分における腕時計の表示器、および右側部分におけるクロックの表示器を視覚化したものを含む。
レセプタクルと、このレセプタクル内に配置された少なくとも1つのシンパティック腕時計とを含むシンパティッククロックを含むシンパティック計時器アセンブリの正面図を概略的に示し、クロックと腕時計との間の接続は2つの傾斜伝達ラインに沿ってなされ、各伝達ラインが、腕時計内のレシーバを並進および/または回転駆動できるアクチュエータをクロック内に含み、次いで、このレシーバは、例えば、時間設定のためにタイマーを駆動するための回転に従って、または特にバレルまたは特定の機構を巻回するための往復運動での並進運動によって、開始/停止、時間設定、または巻回などの機能の性質を定めるため、または一定量の動力を腕時計機構に伝達するため、のいずれかのための内部アクチュエータとして機能する。 図1における同一平面内にある2つのそのような伝達ラインを有する詳細を概略的に示し、伝達ラインの各々が、クロック内に収容された下部ハーフシャフトと腕時計内に収容された上部ハーフシャフトとからなるシャフトを含み、制御手段が2つのシャフトのうちの1つを駆動するように示される。 図2に類似しており、2本の平行なシャフトを有する変形形態を示す。 スロットと協働する平坦部による、下部ハーフシャフトによる上部ハーフシャフトの回転駆動を示す詳細図である。 溝と協働するバネフィンガーによって、下部ハーフシャフトによる上部ハーフシャフトの並進駆動を示す詳細図である。 図3による、2つの上部ハーフシャフトを有するシンパティック腕時計の底面図および側面図を含む。 第1のアクチュエータおよび第2のプッシュタイプアクチュエータの特定の実施形態の詳細を平面図で概略的に示す。 図1と同様に、錘により運動が維持され従来の前面表示器を含むクロックを示す。錘の2つのリニアガイドカラムの間には2つの伝達シャフトが見え、各々が、腕時計を受けるレセプタクルの近くのクロックの上部にあるアクチュエータを駆動するように構成されている。図において最も左にある伝達シャフトは、この場合は腕時計を時間設定するためにクロックにおける変数の読み取りを較正する差動機構の出力である。この図では、停止している腕時計上の時表示器は10時10分にあり、一方でクロック上の瞬間的な表示器は10時08分にある。 図8の上方部分にある、レセプタクルにおけるクロックの2つのアクチュエータおよび腕時計の詳細である。この図は腕時計の異なる表示器を重ねており、分表示器の変化のみを示し、腕時計がレセプタクル内に置かれたときの12時23分である腕時計の初期的な表示器を破線で示す。反時計回り方向の戻り矢印PESIAMが、時表示器と分表示器を所定の基準位置に、ここでは12時00分、に強制的に戻すことを示す。時計回り方向への基本ステップの小矢印PEまたはPESAMが、腕時計の分針に連続的に課されてクロックの表示器に接近する2分ステップの一部を示す。腕時計は10時10分を示し、したがって4つの基本の2分ステップが完了しており、クロックが10時10分に到達したときにクロックの命令を受けると、即座に動作を再開する準備ができている。 360個の支持部を有する渦状カムを含むクロックを示し、その詳細が図11に示され、渦状カムはその動きにより12時間で1回転の速度で駆動され、その回転の間に、フィーラスピンドルが移動してその瞬時値を読み取る。このフィーラスピンドルは、第2のアクチュエータを駆動するように構成された歯車列と協働するラックを含む。より具体的には、この歯車列は、差動機構の入力歯車列であり、その出力の1つが、図において最も左にある伝達シャフトであり、中間ホイールを介して第2のアクチュエータを駆動するように構成されている。 360個の支持部を有する渦状カムを含む図10のクロックの詳細が示される。 図10と同様に、類似していて、嵩があまり大きくない実施形態を示す。2つの渦状カムを有し、一方は、時間を読み取るための12個未満の支持部を有し、他方は、2分ステップを読み取るための30個以上の支持部を有する。同様に、それぞれをフィーラスピンドルが横断し、そのラックが差動入力を構成し、差動入力が差分をユニットとして補正する。 クロノグラフハンマーと同様のハンマーを含む、シンパティック腕時計の機構の一部を平面図で概略的に示し、ハンマーは、ハンマーが歯止めによって保持さればねによって伸ばされている巻回位置と、ハンマーが第1のハート型時カムの周辺部にあり、それによりカムをその最小半径へと回転させるアクティブ位置と、を有する。この第1のハート型時カムは、クロノグラフ機構において使用されるものに類似しており、時針歯車によって保持される。第2の切頭ハート型分カムが、分表示器によって保持される。ジャンパが、分表示器と一体の星形歯車を支持しながら協働する。 実質的に正方形の切欠きを含む時カム、およびその下部にあるハート型の分カムの詳細を示す図13の詳細である。 表示器歯車列とフィニッシング歯車列との間に結合クラッチを含み、結合位置において摩擦ばねを含む図13の機構を、針の軸を通る断面で概略的に示す。 図15と同様に、結合解除位置にある同じ機構を示す。 ダブルジャンパと筒かなのピニオンとの協働を示す図13および図14の詳細である。 BREGUETクロノグラフ1050の結合機構を概略的に平面で示す。結合機構はクランプを含み、その機能は、カラムホイールの制御下で結合および結合解除を確実にすることであり、カラムホイールは、クランプの開放または閉鎖のための、したがって図16および図15による結合解除または結合のためのクランプアームの角度偏差を制御する。 シンパティック腕時計の機構の一部を概略的に平面で示す。この機構は、歯止めばねを有する歯止めと、時針歯車と噛み合い、時針歯車の時計回り方向に噛み合い、戻しばねによって駆動されるラックと、ラックピニオン(時間ピニオン)と、時針歯車によって保持され開口部を含む第1の時カムと、分表示器モービルによって保持されラチェット歯開口部または切欠きを含む第2の分カムと、星形歯車と協働するように構成され分表示器モービルと一体であるジャンパと、を含む。 表示器歯車列とフィニッシング歯車列との間に結合クラッチを含み、結合位置において摩擦ばねを含む図19の機構を、針の軸を通る断面で概略的に示す。 図20と同様に、結合解除位置にある同じ機構を示す。 シンパティック腕時計の機構の一部を概略的に平面で示す。この機構は、クロックのインタフェースまたは他の要素と合致して往復運動の伝達を可能にする修正器と、歯車の筒かなを往復運動で駆動することが可能なロッカレバーと、駆動機能の区間において分表示器の位置を維持するジャンパと、2分ステップのための、分表示器によって保持される30歯の星形歯車と、を含む。 表示器歯車列とフィニッシング歯車列との間に結合クラッチを含み、結合位置において摩擦ばねを含む図22の機構を、針の軸を通る断面で概略的に示す。 図23と同様に、結合解除位置にある同じ機構を示す。 ダブルジャンパと、15歯筒かなのピニオンとの協働を示す、図22の詳細であり、ダブルジャンパと、ロッカレバーアームからオフセットした2つの支持面の足掛かりとのおかげで、30個の安定位置が得られている。 クロックと腕時計との間で12時間にわたって実行され、ユーザによる任意選択の時間設定要求DMAH、および巻回R、および時間設定操作MAHを有するサイクルを示すフローチャートである。 図1と同様に、そのレセプタクルが空であって10時09分を示すクロックと、8時17分を表示する腕時計とを示し、ここではクロックは3つのアクチュエータを含み、第1のアクチュエータは実質的に腕時計の4時の位置にあり、第2のアクチュエータは実質的に腕時計の8時の位置にあり、第3のアクチュエータは3時の位置において腕時計のクラウンと協働するように構成されており、これらは全て、ここでは旋回移動可能な部分を有するストレッチャによって構成されるレセプタクルの周囲にある星形歯車内に配置されている。 図27と同様に、そのレセプタクル内に挿入された腕時計を示す。 図28で示すような、巻き上げおよび時間設定の準備ができている腕時計を示す。 巻回スリーブの回転による腕時計の巻回を示し、巻回スリーブは、腕時計のクラウンを駆動する第3のアクチュエータを構成し、クラウンは、ユーザによる要求で(DMAH)、または12時間毎に一定時間にて周期的に、13時間のバッテリ寿命に等価な分だけ巻回される。 共振器のバランス上への停止レバーの動作による腕時計の停止を示し、クロックが、4時の位置にある第1のアクチュエータによって、腕時計の共振器のこの停止と、歯車列からの針の結合解除と、ここでは12時00分に選択される基準位置への針の戻しと、を制御する。 ジャンプによる腕時計の針の変位を示し、各ジャンプは所定のステップ値、この例では3分、に選択されており、この変位は、針が、クロックによって表示される瞬間的な時間、ここでは10時12分、に3分のステップを加えた時間、したがって10時15分の位置に移動されるまで続く。クロックの渦状カム上で読み取った後に、針の全体的な変位を制御するために必要なパルス数によって、時間の瞬時値を腕時計に伝達するのはクロックであり、そのとき、腕時計は再始動される準備ができており、クロックによって制御されることになるその停止レバーの解放を待つだけである。 クロックが10時15分の位置を通過するときに、停止レバーを解放することにより腕時計が開始されることを示し、そのとき、腕時計は最良の精度で時間設定され、ユーザが着用する準備ができている。 図12の実施形態によるクロックを有する図27および図28のシンパティックアセンブリの斜視図である。 クロックの3つのアクチュエータと、レセプタクルを形成する旋回ストレッチャ上に配置された腕時計との協働を斜視図で概略的に示し、アクチュエータは、4時の位置にある第1のプッシュタイプアクチュエータ、8時の位置にある第2のプッシュタイプアクチュエータ、および腕時計のクラウンを駆動するための3時の位置にある第3の回転アクチュエータである。 クロックの3つのアクチュエータと、レセプタクルを形成する旋回ストレッチャ上に配置された腕時計との協働を斜視図で概略的に示し、アクチュエータは、4時の位置にある第1のプッシュタイプアクチュエータ、8時の位置にある第2のプッシュタイプアクチュエータ、および腕時計のクラウンを駆動するための3時の位置にある第3の回転アクチュエータである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第1の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第2の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第3の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第4の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第5の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第6の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第7の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第8の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。 後述する9つの変形形態による方法のうちの第9の変形形態の基本動作を含むフローチャートである。
本発明は、シンパティック計時器アセンブリ1000に関し、シンパティック計時器アセンブリは、クロック時表示器104およびクロック分表示器105を含むシンパティッククロック100と、腕時計時表示器4および腕時計分表示器5を含む少なくとも1つのシンパティック腕時計200であって、クロックに含まれるレセプタクル150内に、特にストレッチャ670において、単一の伝達位置にて配置されるように構成された、少なくとも1つのシンパティック腕時計200と、を含み、このシンパティックアセンブリ1000は、この腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内に配置されている場合に、クロック100と、腕時計200の各々との間に、少なくとも1つの接続機構を含む。
本発明によれば、この少なくとも1つの接続機構は、少なくとも2つの別個の伝達ライン、すなわち、実施される機能または調整される表示変数を選択するための伝達ラインと、動力または運動を伝えるための、および/またはパルスを伝達するための、他の伝達ラインと、を含む。
より具体的には、少なくとも1つの伝達ライン、より具体的には各伝達ラインはシャフトを含む。より具体的には、このシャフトは、少なくとも回転式である。
より具体的には、そして非限定的に、これらシャフトのうちの少なくとも1つ、またはこれらシャフトの各々は、ブレゲクロックN°128(G.Daniels:The Art of Breguet:page 277)のシャフトに類似している。
少なくとも1つのシャフト、より具体的には各シャフトが、クロック100と、関連する腕時計200との間で、2つのハーフシャフトに分割され、腕時計200が、伝達位置にてレセプタクル150内でクロック100上に、直接駆動で、より具体的には同軸駆動で、または中間のホイールもしくは歯車列を介してのいずれかで置かれている場合、これら2つのハーフシャフトは互いに駆動的に協働するように構成されている。これらハーフシャフト間の伝達は本明細書では詳述しない。任意の好適な駆動機構、噛み合わせ、スプライン、結合スリーブ、摩擦等を使用することが可能である。ハーフシャフトは、端と端をつないで、または内部的に互いに、または接線方向に互いに、または中間ホイールもしくは歯車列を介してなどで協働することができる。
これら少なくとも2つの伝達ラインは、異なる機能を分配する。
本発明は、少なくとも2本のシャフト、すなわち第1の選択シャフト1および少なくとも第2の駆動シャフト2の形の伝達ラインに関してより具体的に説明される。もちろん、後述する機能のいくつかを細分化し、他の追加シャフトによって扱うことができる。
第1の選択シャフト1は機能選択を伝達し、機能のうちの1つが腕時計200の動力再充填のための中立/巻回機能である。この伝達は、特に機能交替タイプであり、中立-巻回、日付、時間、分などが360°にわたっている。第1の選択シャフト1は、セレクタ、マシンコントローラに、または、クロノグラフまたはコンプリケーション腕時計用のカラムホイールに相当する。
第2の駆動シャフト2は、動力再充填のための動力の伝達、特にトルクの伝達、特にクロック100からの腕時計200のバレルの巻回を確実にし、および/または、クロック100によって与えられる値に基づく回転角の形での腕時計200への調整値または設定値の伝達を確実にし、および/または、腕時計の機関にパルスを与える。調整値または設定値は、腕時計によって表示されるサイズのうちの1つに対応し得る。調整値または設定値は、インデックスへの操作、バランスばねスタッド、可撓性ブレード上への押圧、慣性質量の調整などによる、腕時計の共振器の調整値であり得る。
第1のシャフト1と第2のシャフト2とは別個であり、それらは、変形形態では、平行軸に沿って延びる、または一致することができる。
特定の変形形態では、それらの軸は同一平面上にある。
別の特定の変形形態では、それらの軸は交差する。
本発明は少なくとも2本の別々のシャフト1および2によって腕時計200の調整、特に時間設定を設定することを可能にし、第1のシャフトは、補正の所望のタイプを示し、他のシャフトは補正値を示し、他のシャフトのうちの少なくとも1つのシャフトは腕時計の動力再充填機能、特にバレルの再巻回に充てられている。
第1のシャフト1および/または第2のシャフト2は、異なる形態で並進および/または回転して移動可能であり得る。
変形形態では、第1のシャフト1および第2のシャフト2は回転移動可能である。
変形形態では、第1のシャフト1および第2のシャフト2は並進移動可能である。
変形形態では、第1のシャフト1および第2のシャフト2のうちの一方は回転移動可能であり、他方は並進移動可能である。
変形形態では、第1のシャフト1および第2のシャフト2のうちの一方は回転移動と並進移動とが可能であり、他方は並進移動可能である。
変形形態では、第1のシャフト1および第2のシャフト2のうちの一方は回転移動と並進移動とが可能であり、他方は回転移動可能である。
変形形態では、第1のシャフト1および第2のシャフト2は回転移動と並進移動とが可能である。
有利には、設定は連続的であり、動力再充填が生じる中立位置から開始する。好ましくは、一定の規定の時間幅後に、またはユーザの動作に応じて、この中立位置の後に、腕時計によって表示される変数のうちの1つを調整するための少なくとも1つの基本のシーケンスが、または特定の機能のトリガが続く。
特に、腕時計の調整は逐次的に設定され、各変数は、他の変数から独立して調整される。
より具体的には、この逐次的な時間設定は、腕時計を時間設定する従来の機構と並行して、専用の機構によって実施される。
より具体的には、逐次的な時間設定はクロックによって制御される。特に、特定の変形形態では、2つの基本シーケンスの間の時間幅は調整可能である。やはりより具体的には、2つの基本シーケンスの間の時間幅の各々は調整可能である。
有利には、クロックによって管理される、基本シーケンスのテンポを定めるタイミングは、特に、しかし非限定的に停止レバーを有する秒停止機構25を含む、停止機構20によって、以前に、停止されたまま維持されていた腕時計を開始するためのトリガインスタンス(または信号)を定める。後述する例示的な実施形態は、非限定的に、共振器10の慣性質量15、特にバランスと協働し、それをブロックまたは解放するように構成された停止レバーを含む。
より具体的には、調整設定または連続的な時間設定は、非限定的に、時間、分、日付、日、月、および/または他の任意の指標、の指標の全部または一部を補正する。
中立位置は腕時計の動力再充填または巻回を可能にし、この巻回は腕時計によって制御される。
この第1のシャフト1およびこの第2のシャフト2により、後述するように、クロック100と腕時計200との間の連携が可能になる。
第1のシャフト1は、クロック100の第1の下部ハーフシャフト11および腕時計200の第1の上部ハーフシャフト12を含む。
腕時計200が不在である場合、すなわちクロック100上に置かれていない場合、およびクロック100がいかなる腕時計200も保持していない場合、一緒に第1のシャフト1を構成するように意図されている2つのハーフシャフト、すなわち、第1の下部ハーフシャフト11および第1の上部ハーフシャフト12はそれぞれが、中立位置にある。
同様に、第2のシャフト2は、クロック100の第2の下部ハーフシャフト21および腕時計200の第2の上部ハーフシャフト22を含む。
腕時計200がクロック100上に配置される場合、一方では第1の下部ハーフシャフト11と第1の上部ハーフシャフト12とが整合し、他方では第2の下部ハーフシャフト21と第2の上部ハーフシャフト22とが整合する。第1の下部ハーフシャフト11と第1の上部ハーフシャフト12とは中立位置にあるので、選択される機能は中立/巻回であり、各ハーフシャフトにおいて独立して中立位置にインデックス付けすることにより、腕時計を置くことが容易になり、ハーフシャフトは自然にインデックス付けされる。
クロック100は、腕時計200が存在する場合、第1のシャフト1にトルクを分配するように構成されている。この第1のシャフト1の回転は、例えば分リピータレギュレータタイプの調節機構によって調節される。
各腕時計200は、規定されたヒステリシスに従って、例えば動力貯蔵機構により貯蔵された動力のレベルに応じて、特に、特定の場合ではバレルの巻回に従い、第2のシャフト2の回転を解放またはブロックするように構成されている。第2のシャフト2のこの回転は、この特定の場合ではバレルの巻回に伝達され、バレルの巻回が確実になる。したがって、この中立位置では、腕時計200は常に、定められた範囲内でのその巻回が確実になる。
クロック100は少なくとも1つの制御手段300を含み、制御手段300は、ユーザによって操作されて、またはクロックの時間ベースによって制御されて、第1の下部ハーフシャフト11を回転させて、第1のシャフト1の機能を選択するように構成されている。
腕時計200がクロック100上に配置され、ユーザが、特にクロック100上に存在するレバーのような制御手段300によって時間設定を要求する場合、調整の設定または腕時計200の時間設定は、クロック100によって制御される一連の機能によって実施される。例えば、日付、時間、分、および秒の値の瞬時値への調整のため実施される。ユーザの要求の後、例えば一連の時間設定のために、現在値への調整のシーケンスが始まる。各シーケンスは、クロック100の時間ベースによって定義される精密なテンポで開始される。
もちろん、クロック100上に制御手段300を取り付ける代わりに、腕時計200上に取り付けること、あるいは、クロック100および腕時計200の両方にそれぞれ、制御手段300を備えることも可能である。制御手段300が腕時計上にだけある場合、腕時計200がレセプタクル150内で伝達位置にない限り、機能をロックすることが可能になる。
シンパティックアセンブリ1000が日付、時間、分および秒の値の連続した調整用に構成される特定の場合では、いくつかの基本のシーケンスが次々に続く。
第1の基本シーケンスの間、クロック100は第1のシャフト1を日付位置に回転させ、第2のシャフト2を日付の瞬時値に対応する角度だけ回転させる。腕時計200は、日付位置への第1のシャフト1の回転を認識し、停止レバーを作動させ、停止レバーが共振器および腕時計を停止させ、日付、時間、分、および秒の表示をゼロ位置に配置し、第2のシャフト2によって伝達された値を日付表示に適用する。
本明細書では用語「表示」は、時計学において知られている任意の可動表示要素、例えば、針、リング、円盤、カーソル、フラグ、都市またはタイムゾーン表示、月相表示、閏年表示、AM/PM表示、昼/夜表示、動力貯蔵インジケータ、時打ちセレクタ、アラームインジケータ、カレンダ表示など、を意味する。
第1の所定の時間幅D1、例えば2分の後、クロック100は、第2の基本のシーケンスをトリガする。この第2の基本シーケンスの間、クロック100は第1のシャフト1を時位置に回転させ、第2のシャフト2を時間の瞬時値に対応する角度だけ回転させる。腕時計200は、時位置への第1のシャフト1の回転を認識し、第2のシャフト2によって伝達された値を腕時計200の時表示器4に適用する。
第2の所定の時間幅D2、例えば2分の後、クロック100は、第3の基本のシーケンスをトリガする。第3の基本シーケンスの間、クロック100は第1のシャフト1を分位置に回転させ、第2のシャフト2を、瞬間的な分の値と、第3の所定の時間幅D3の値とを加算したものを対応する角度で回転させ、第3の所定の時間幅は、第3の基本シーケンスを、基本シーケンスの次の変化から分離するものであり、これが、腕時計200の運動を解放する前の最後の設定になる。腕時計200は、分位置への第1のシャフト1の回転を認識し、第2のシャフト2によって伝達された値を腕時計の分表示器5に適用する。
第3の所定の時間幅D3、例えば2分の後、クロック100は第1のシャフト1を中立/巻回位置に戻す。腕時計200は、中立/巻回位置への第1のシャフト1の回転を認識し、停止レバーを解放し、次いで腕時計200は調整され、完全に時間設定されて、厳密にその秒にて開始される。
この構造の興味深く役立つ側面が留意される。この例では、巻回されていない状態でクロック上に提示され、停止し時間設定されていない腕時計200は、6分で、または8分で(第1のシーケンスが2分の過渡的な時間幅D0の後に開始される場合)、巻回され、日付を含めて完全に時間設定される。特定のオプションが、クロック100に万年暦を加えることで構成される。その場合、制御手段300におけるユーザの要求に応じて、腕時計200の単純な日付を修正することが可能になる。
より具体的には、クロック100は、機械式ムーブメントクロックである。
変形形態では、クロック100は、時間ベースから、例えば、制御された無線信号、GPS、電子時計からの信号などの信号を受信し、瞬間的な時間を示す信号を、腕時計200への情報の伝達のため機械式構成要素のムーブメントに伝達するための手段を含む。
変形形態では、クロック100と腕時計200との間の全ての動力および運動の伝達は機械的および/または磁気的である。
変形形態では、クロック100と腕時計200との間の全ての動力および運動の伝達は機械的である。
変形形態では、クロック100と腕時計200との間の全ての動力および運動の伝達は磁気的である。
変形形態では、動力および/または運動の伝達が、腕時計の巻回および時間設定ロッドを介して実施されることがない。
より具体的には、腕時計200に含まれる各ハーフシャフト12、22は、腕時計200が巻回および時間設定ロッドを含む場合は、これらとは別々である。
変形形態では、動力伝達が、腕時計の巻回および時間設定ロッドを介して実施されることがない。
変形形態では、運動伝達が、腕時計の巻回および時間設定ロッドを介して実施されることがない。
巻回りシステムは、摺動フランジバレルを必要とせず、その摩耗が防止される。腕時計200がクロック100内に置かれているとき、かつ必要なとき、巻回は数分で、そしていつでも行われる。
調整設定、および特に時間設定は要求時点でなされるので、腕時計200がクロック100内に長期間保管されている場合、機構の摩耗は限定される。このような場合、時間設定は、クロック100の時間ベースによって与えられる制御によって定期的に、例えば週1回、トリガされ得る。
本発明は、上述したような役立つ興味深い用途を伴う、現在のユーザの必要性に適合した、シンパティッククロックを生産することを可能にする。これにより、200年間にわたって知られている製品の真の進化が可能になる。
腕時計200の速度よりも、より安定しより精密なクロック100の速度により、腕時計が着用されていない場合に腕時計が定時に維持され、要求時に修正される。
腕時計200を着用していないときに、クロック100の長いバッテリ寿命が腕時計200に提供され、例えば、週末の着用、および理想的な動作範囲における週ごとの保守を可能にする。
本発明によるシンパティック計時器アセンブリ1000の異なる変形形態、および使用の異なる変形形態については以下に述べる。
このようなシンパティックアセンブリ1000は、シンパティッククロック100と、クロック100内に含まれるレセプタクル150内に単一の伝達位置で配置されるように構成された少なくとも1つのシンパティック腕時計200とを含む。シンパティックアセンブリ1000は、腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内に配置されている場合に、クロック100と各腕時計200と間に少なくとも2つの別々の伝達ラインを含む接続機構を含む。
少なくとも1つのシンパティック腕時計200に動力を再充填し、その表示および/または速度を調整するように構成されたシンパティッククロック100は少なくとも1つのアクチュエータを含み、アクチュエータは、伝達位置にてレセプタクル150内に配置されている少なくとも1つのシンパティック腕時計200の動力再充填、および/または表示、および/または速度の調整を実施する。
そして、クロック100は、オールオアナッシングクロックのうちの少なくとも1つの第1のアクチュエータ501を含み、このアクチュエータは、静止位置と起動位置との間を移動可能であり、腕時計200に含まれる機構の起動または起動解除を制御する。そして、クロック100は、腕時計200に含まれるレシーバに一連のパルスを与える、または機械的トルクを伝達するように構成された、クロックのうちの少なくとも1つの他のアクチュエータ502;503を含む。
より具体的には、クロックの少なくとも1つの第1のアクチュエータ501はまた、腕時計200に含まれるレシーバに、その静止位置とその起動位置との間の一連のパルスを与えるように構成されている。
より具体的には、クロックのうちの少なくとも1つの他のアクチュエータ502;503は、オールオアナッシングアクチュエータであり、このアクチュエータは、静止位置と起動位置との間を移動可能であり、腕時計200に含まれる機構の起動または起動解除を制御する。
より具体的には、クロックのうちの少なくとも1つの他のアクチュエータ502;503は第2のアクチュエータ502であり、このアクチュエータは、腕時計200に含まれるレシーバに一連のパルスを与えるように構成されている。
より具体的には、クロックの少なくとも1つの他のアクチュエータ502;503は、腕時計200に含まれるレシーバに機械的トルクを伝達するように構成された第3のアクチュエータ503である。
より具体的には、少なくとも1つのそのような第3のアクチュエータ503は、単一の伝達位置でレセプタクル150内に配置された腕時計200から一定距離を空けて非係合位置で結合解除されることができ、操作手段270により、または腕時計200に含まれる制御ロッドにより、係合位置で結合されることができる。
より具体的には、少なくとも1つのそのような第3のアクチュエータ503はスリーブ678を含み、スリーブ678は、係合位置において腕時計200に含まれる操作手段270または制御ロッドと協働するように構成されている。
より具体的には、クロック100は第1の動力貯蔵手段691、693、具体的には錘を含む。錘は、クロック100内に含まれる少なくとも1つのムーブメント180または900、および/またはクロック100に固有の任意の機構に動力を供給するように構成されている。
より具体的には、クロック100は第2の動力貯蔵手段を含み、レセプタクル150内に配置された少なくとも1つの腕時計200に動力を伝達することを専門に行う。より具体的には、これらの第2の動力貯蔵手段は、ワーム684またはピニオンを保持する伝達シャフト683を回転駆動し、それぞれピニオン677またはワームを駆動して、第3のアクチュエータ503を回転させるように構成されている。
より具体的には、クロック100は、腕時計200に動力を連続的に伝達するように構成されている。
より具体的には、クロック100は、腕時計200に動力を段階的に伝達するように構成されている。
より具体的には、クロック100は少なくとも1つのムーブメント180を含み、ムーブメント180は、少なくとも1つの渦状カム601、610、620を駆動し、その角度位置が時計学的変数の瞬時値を特徴付ける。クロック100は少なくとも1つのフィーラスピンドル602、630、640を含み、フィーラスピンドルは、その瞬時値を読み取るために、渦状カム601、610、620の周辺部を支持しながら協働するように構成されている。各フィーラスピンドル602、630、640は、第2のアクチュエータを駆動するように構成された歯車列と協働するように構成されたラック603、633、643を含む。より具体的には、この歯車列は差動機構680の入力歯車列であり、その出力の1つが第2のアクチュエータ502を駆動するように構成されている。
より具体的には、クロック100は、出力モービルの運動を制御するように構成された少なくとも1つの電気機械ムーブメントまたは電子ムーブメントを含む。これらムーブメントは、第2のアクチュエータ502を駆動するように構成されている。
より具体的には、第2のアクチュエータ502はカム684を含み、カム684は、この第2のアクチュエータ502に含まれる第2の制御ロッド512を押すおよび引くように構成された複数のランプを有する。この第2の制御ロッド512は、腕時計200を時間設定するための往復運動を第2の制御ロッド512に与えるように、第2の弾性戻り手段513によって第2のカム684に向かって戻される。
より具体的には、第2のアクチュエータ502はクランクおよび接続ロッドを含み、これらは、この第2のアクチュエータ502に含まれる第2の制御ロッド512を押すおよび引いて、腕時計200を時間設定するための往復運動を第2の制御ロッド512に与えるように構成されている。変形形態では、この第2の制御ロッド512は、第2の弾性戻り手段513によって戻される。
より具体的には、クロック100は、クロックの第1のアクチュエータ501を駆動するための第1の伝達シャフト682を含み、第1の伝達シャフト682は、クロックのこの第1のアクチュエータ501の第1のロッド511を押すまたは引いて、腕時計200の共振器10の、またはこの共振器を保持しているトゥールビヨンまたはカルッセルの、停止または解放を制御するように構成されている。より具体的には、この第1の伝達シャフト682は、クロックのこの第1のアクチュエータ501に含まれる第1の制御カム686を駆動するように構成されている。より具体的には、この第1の制御カム686は複数のランプを含む。
より具体的には、クロック100は、基準時間に合わせるための手段と、伝達位置にある間にレセプタクル150が腕時計200によって占められている場合に、クロック100によって表示される時間がこの基準時間に等しくなったときにアクチュエータ501、502、503の一連の運動をトリガさせるトリガ手段とを含む。
より具体的には、動力再充填、および/または表示、および/または速度調整サイクルの実行中に、ユーザがレセプタクル150から腕時計200を取り外す場合に、クロック100は、アクチュエータ501、502、503の再巻回を制御するための手段を含む。
より具体的には、クロック100は、レセプタクル150内に配置された腕時計200の動力再充填サイクルを、所定周期に従って周期的にトリガさせるための手段を含み、動力再充填サイクルを所定値の動力貯蔵に制限するための手段を含み、この動力貯蔵は所定周期よりも大きい。
より具体的には、クロック100は、手動制御手段を含み、手動制御手段は、ユーザによって取り扱われて、伝達位置にてレセプタクル150内に配置されている腕時計200の動力再充填サイクル、および/または表示、および/または速度調整サイクルの実行を制御するように構成されている。
より具体的には、クロック100は、停止制御機構120を含み、停止制御機構120は、ユーザによってまたはクロック100によって実施される段階的な時間設定制御をシーケンスに変換するように構成され、その第1のステップは、シンパティック腕時計200に含まれる表示器を停止および/または結合解除させるための機構20を制御する操作である。
より具体的には、この停止制御機構120は、伝達ラインの移動を制御して、時間設定動作を識別し、腕時計200に含まれる停止機構20へのパルスまたはトルクの伝達を制御するように構成されている。
シンパティック腕時計200に関して、有利な、非限定的なタイプについて、ハート型部品およびハンマーのバージョン、歯止めおよびダブルカムのバージョン、および歯止め、ラック、およびダブルカムのバージョン、が後述される。
これらの腕時計には共通の特徴がある。
腕時計の両方のバージョンでは、シンパティック腕時計200は、この腕時計200に含まれる少なくとも1つの共振器10に動力供給するための少なくとも1つの動力貯蔵バレルを含む。腕時計200は、表示器歯車列およびフィニッシング歯車列を含む。
時間設定を実施するために、結合機構または/および共振器停止機構を使用することが必要である。この目的のため、本明細書に提示される全ての時間設定装置および方法に関して、腕時計200は、共振器10の動作を停止するように構成された停止機構20、または表示器をフィニッシング歯車列から分離することを可能にする結合機構のいずれか、またはそのような停止機構20とそのような結合機構の両方、を含む。
実際、結合クラッチは、結合クラッチが開いている場合は、所定の基準時間へのこれら表示器の変位のためであろうと、または瞬間的な厳密な時間に向けての変位のため(段階的な時間設定、または相対的な時間設定、または永続的な時間設定)であろうと、またはオフセットを変位させるためであろうと(秒信号を有するバージョン)、フィニッシング歯車列とは独立に表示器の、特に針の回転を可能にし、そして結合クラッチが閉じている場合は、表示器または針を駆動することを可能にする。
特に停止レバーを有する、秒停止機構25を含む停止機構20の使用は、永続的な時間設定などのいくつかの時間設定モードについて必要である。その使用は、停止機構20が0秒信号で開始することを可能にする段階的な時間設定モードについて、または、時間設定の間に停止している、共振器10の慣性質量15を、特にバランスを、ユーザが見ることができる相対的時間設定モードについても、利点を構成する。これら2つの時間設定モードでは、バランスが停止されていなくても、結合のみが針の開始を確実にでき、その時、秒の表示器は±30秒でランダムである。
腕時計200は、少なくとも1つの時表示器4、および1つの分表示器5、および/または少なくとも他の任意の表示器3を含む。
腕時計200は少なくとも1つの内部機構を含み、内部機構は、クロック100のオールオアナッシングアクチュエータによって起動または起動解除されることが可能であり、クロック100のアクチュエータから来る一連のパルスまたは機械的トルクを受信することが可能な少なくとも1つのレシーバを含む。
ハート型部品およびハンマーのバージョンでは、腕時計200は、少なくとも1つのそのような表示器3、4、5を所定の基準位置に戻すように構成されたリセット機構500を含む。本明細書は、主として、基準位置が12時0分である実施例を取り扱うが、他の任意の基準位置、例えば10時10分なども可能である。
リセット機構500は、腕時計200の表示器3;4;5の少なくとも1つを、より具体的には、しかし非限定的に、各々を、その基準位置に戻すように構成されている。この目的のため、リセット機構500は、特に、少なくとも1つの表示器3、4、5に対して、関連する表示器3、4、5と回転一体である少なくとも1つのハート型部品401、702、703を含み、リセット機構500は、少なくとも1つのハンマー402、701を含み、ハンマーは、リセット機構500の起動によって解放されたときに、ばねの圧力下でハート型部品401、702、703を支持しながら協働するように構成されている。このハンマー402、701は、通常動作時にハンマーをハート型部品401、702、703から遠ざける傾向があるリセット機構500によって戻される。
より具体的には、腕時計200は、腕時計の第1のアクチュエータ901を含み、第1のアクチュエータ901は、クロック100によって作動されて、調整された時計学的変数の各々に対して、ハンマー402、701を、対応する表示器によって、より具体的には筒かなによって保持されているハート型部品401、702、703と協働させることにより、少なくとも1つのハンマー402、701の運動を制御して、少なくとも1つの表示器3、4、5を所定の基準位置に位置合わせさせるように構成されている。
より具体的には、ハンマー402または701は固有であり、様々な対応する腕時計の変数に対して、表示器を調整するための、腕時計200に含まれる全てのハート型部品401、702、703に共通である。
より具体的には、腕時計200はこのような停止機構20および腕時計の第1のアクチュエータ901を含む。第1のアクチュエータ901は、クロック100によって作動されて、この停止機構20を制御して、その共振器10および/または腕時計200の表示器を結合解除するための機構の運動をブロックまたは解放するように構成されている。
より具体的には、腕時計の第1のアクチュエータ901は、ハンマー402、701の再巻回を確実にするように構成されている。
より具体的には、この停止機構20は停止レバーを含む秒停止機構25を含み、停止レバーは、ブロック位置では共振器10の慣性質量15を支持しながら協働し、共振器10の通常動作中は慣性質量15から一定距離に維持されるように構成されている。
より具体的には、腕時計200は、係合位置においてクロック100のアクチュエータと協働することが可能な少なくとも1つの操作手段270または制御ロッドを含む。
より具体的には、腕時計200は、手動制御手段を含み、手動制御手段は、ユーザによって取り扱われて、腕時計が伝達位置にてレセプタクル150内に配置されているときに、腕時計200の動力再充填サイクル、および/または表示器調整、および/または運動調整の実行を制御するように構成されており、特に、腕時計200は、周期的なタイプの巻回の実行の制御のために、および/または自動時間設定の実行の制御のために、ユーザが利用可能な少なくとも1つの制御手段300を含む。
より具体的には、腕時計200は、腕時計の第2のアクチュエータ902を含み、第2のアクチュエータ902は、腕時計200の分表示器5を所与の値のステップで駆動するために往復運動で動作し、分表示器5を介して腕時計200の時表示器4を間接的に駆動することが可能である。
例えば、腕時計200は、所定の値の、例えば2分の補正ステップで、表示器を段階的に補正するように構成されている。この補正ステップは、1時間の整数約数であり、1分、2分、3分、4分、5分、6分、10分、12分、15分、20分、30分である。腕時計200は、筒かなまたは日の裏車を含み、これは、30歯、15歯の星形歯車おかげで精密に位置合わせされるか、または1時間当たりに選択される補正ステップの数に対応する数の歯を含む。
腕時計200は、有利には、少なくとも1つの第1の上部選択用ハーフシャフト11および少なくとも1つの第2の上部駆動用ハーフシャフト12を含む。腕時計200は、選択伝達ラインの、または、終了時間設定位置における駆動伝達ラインの運動を認識するように構成されている。そのとき、第1の上部ハーフシャフト12は、停止機構20の停止レバーを作動させて、共振器10、および/または表示器を結合解除し腕時計200の動作を許可する機構、を解放するように構成されている。
より具体的には、腕時計200は、過負荷のバレルのばねの破壊を防止するための少なくとも1つの安全機構を含む。安全機構は、不要なまたは損傷を与えるバレルの巻回を防止するための、摺動フランジまたは動力貯蔵量測定機構を含む。
より具体的には、腕時計200は、時計回り方向または反時計回り方向に旋回するように構成された表示器3、4、5を含み、表示器の各々は、基準位置から、または基準位置の近くの準備位置から切り替わるときに、考慮対象である表示器をブロックするように構成された歯止めに関連付けられている。
より具体的には、基準位置および/または準備位置、ならびに歯止めのブロッキング位置は調整可能である。
より具体的には、腕時計200は、少なくとも1つのそのような表示器3、4、5を反時計回り回転で駆動し、そのような回転中にバレルを反時計回り方向に巻回するように構成されたインタフェースを含む。
インタフェースは、有利には、少なくとも1つの表示器3、4、5の反時計回り方向への回転に加えて、腕時計200に含まれるフィニッシング歯車列の外部にある歯止め機構により、少なくとも1つのバレルを手動で巻回するための歯車列を駆動するように構成されている。
変形形態では、腕時計200のフィニッシング歯車列は、反時計回りの回転の間に、少なくとも1つのバレルを巻回するように構成された歯止めモービルを含む。
腕時計200は、有利には、巻回からのトルクの伝達を可能にできる時間設定摩擦を含む、または時間設定摩擦の代わりに結合機構を含む。
より具体的には、腕時計200は、表示器3、4、5を結合または結合解除するように構成された少なくとも1つの筒かな結合機構を含む。特に、表示器歯車列705、707、708とフィニッシング歯車列710との間のこの結合機構706は、摩擦ばね709を含む。
より具体的には、腕時計200は、時計回り方向または反時計回り方向に旋回するように構成された分表示器5を含み、分表示器5が準備位置に切り替わったときにロック解除され、分表示器を基準位置でブロックするように構成された歯止めを含む。腕時計200は、有利には、反時計回りの回転の間に、このブロックの後に、再巻回が継続することを可能にするように構成された摩擦機構を含む。
腕時計200は、特にハンマー701を含み、ハンマー701は、ハンマー701が、歯止めによって保持さればねによって引っ張られている巻回位置と、ハンマー701が、時針歯車708によって保持されている第1のハート型時カム702の周辺部に載り、それによりカムをその最小半径へと回転させるように構成されたアクティブ位置と、の間を移動可能である。腕時計200はまた、分表示器モービルによって保持され、ジャンパ704、7040と協働して、各表示器位置を規則的なステップで維持する星形歯車を含む。
腕時計200は、分表示器705によって保持される第2の切頭ハート型分カム703を含んで、厳密な瞬間での表示器位置を保証する。
腕時計のいずれのバージョンにおいても、シンパティックアセンブリ1000は、有利には、表示器を基準位置に配置することを制御するための制御機構を含む。より具体的には、この制御機構は、少なくとも1つのカラムホイール840を含む。
より具体的には、腕時計200は、少なくとも2つの位置を占めることができる機能コントローラを含む。第1の位置は機能の開始に対応し、コントローラは、フィニッシング歯車列の結合解除を制御し、共振器10の慣性質量15を停止させるように構成されている。第2の位置は機能の終了に対応し、コントローラは、結合クラッチおよびバランスを解放するように構成されている。
変形形態では、機能コントローラは、第1の位置と第2の位置との間で中間位置を占めることができ、中間位置では、コントローラはハンマーの巻回を制御する。
代替形態では、機能コントローラは腕時計200に組み込まれており、インタフェースによって制御され2~5個の連続する安定位置を有するカラムホイールタイプの回転コントローラ、またはインタフェースによって制御され2つの連続する安定位置を有するシャトルタイプの往復コントローラ、のいずれかを含む。
他の代替形態では、機能コントローラは腕時計200の外部にあり、クロック100内に収容され、腕時計200は、インタフェースによって制御されて、デフォルトで静止位置に戻る往復カムだけを含み、安定な静止位置と、1~3個の制御された位置とを含む。
一変形形態では、機能コントローラは、結合クラッチ、停止レバー、およびハンマー(単数または複数)、またはこれら機構の一部、を制御するように構成された3つのロッカレバーを制御するように構成された3位置カラムホイールタイプであり、ロッカレバーは、必要なときに起動されるように、カラムホイールのカラム上に載るように構成されている。異なる位置は、作動結合クラッチ、非作動停止レバー、および巻回されたハンマーを用いた初期および最終位置、非アクティブ結合クラッチ、アクティブ停止レバー、および解放ハンマーを伴う、基準時間、例えば12時間00分への戻り位置、非作動結合クラッチ、作動停止レバー、および巻回されたハンマーを用いた時間設定位置、である。
変形形態では、機能コントローラは3レベル渦状カムを含み、3レベル渦状カムはクロック100内に位置し、シンパティックインタフェースを介して腕時計200内の往復カムを制御して、結合クラッチ、停止レバー、およびハンマー(単数または複数)を制御するように構成され、その異なる位置は、作動結合クラッチ、非作動停止レバー、および巻回されたハンマーを用いた初期および最終位置、非アクティブ結合クラッチ、アクティブ停止レバー、および解放ハンマーを伴う、基準時間、例えば12時間00分への戻り位置、非作動結合クラッチ、作動停止レバー、および巻回されたハンマーを用いた時間設定位置、である。
クロックの動作下で、表示器を基準位置に回転させることによる巻回のために、腕時計の変形形態を使用することができる。この腕時計は、歯止めおよび少なくとも2つのカムを含む。
この変形形態では、腕時計200は、腕時計200に含まれる少なくとも1つの共振器10に動力を供給するための少なくとも1つの動力貯蔵バレルと、表示器歯車列およびフィニッシング歯車列とを含む。
腕時計200は、共振器10の動作を停止するように構成された停止機構20、または表示器をフィニッシング歯車列から分離することを可能にする結合機構のいずれか、またはそのような停止機構20とそのような結合クラッチ機構の両方、を含む。
腕時計200は、少なくとも1つの表示器3;4;5、特に少なくとも1つの時表示器4および少なくとも1つの分表示器5を含む。
腕時計200は、クロック100のアクチュエータから一連のパルスまたは機械的トルクを受け取ることが可能な少なくとも1つの受信器を含む。
腕時計200は、表示器を反時計回り方向に駆動することが可能な伝達ラインと、歯止め801と、時針歯車808によって保持され表示器の基準位置に対応するラチェット歯開口部8030または切欠き831を含む少なくとも1つの第1の時カム802と、を含む。
より具体的には、腕時計200は、時針歯車808によって保持され開口部8020を含む第1の時カム802と、分表示器モービル805によって保持される第2の分カム803であって、ラチェット歯開口部8030または切欠き831を含み、そして各表示器位置を所定の規則的なステップにしたがって維持するための、分表示器モービル805によって保持される星形歯車、と協働するように構成されたジャンパ804を含む、第2の分カム803と、を含む。
より具体的には、腕時計200は、少なくとも1つの表示器3;4;5を反時計回り回転で駆動し、バレルを反時計回り回転で巻回するように構成されたインタフェースを含む。そして、腕時計200は、反時計回りの回転の間、少なくとも1つのバレルの巻回を可能にするように構成された歯止めモービルを含むフィニッシング歯車列を含む。
より具体的には、インタフェースは、少なくとも1つの表示器3、4、5の反時計回りの回転に加えて、腕時計200に含まれるフィニッシング歯車列の外部にある歯止め機構によって、少なくとも1つのバレルの歯車列の手動巻回を駆動するように構成されている。
より具体的には、腕時計200は、巻回からのトルクの伝達を可能にできる時間設定摩擦を含む、または時間設定摩擦の代わりに結合機構を含む。
腕時計の他の変形形態は、歯止め、ラック、および少なくとも2つのカムを含む。この歯止め、ラック、およびダブルカムのバージョンでは、腕時計200は、歯止め801と、時針歯車808と噛み合い、時針歯車808から時計回り方向に噛み合うように構成され、戻しばね825、時間ラックピニオン824により駆動されるラック823と、を含む。腕時計200は2つのカム、すなわち、時針歯車808によって保持され開口部8020を含む少なくとも1つの第1の時カム802と、分表示器モービル805によって保持されラチェット歯開口部8030または切欠き831を含む第2の分カム803と、を含む。腕時計200は、所定の規則的なステップに従って各表示位置を維持するための、分表示器モービル805によって保持される星形歯車と協働するように構成されたジャンパ804を含む。
ラックピニオン824は、ラック823を駆動し巻回するように構成され、ラックピニオン824は、腕時計200がクロック100と協働していないときに、腕時計200の通常作動中に、各歯と噛み合う。
腕時計200は、表示器歯車列805、807、808とフィニッシング歯車列810との間に結合機構806を含む。
シンパティックアセンブリ1000は、クロック100と腕時計200との間にインタフェースを含み、このインタフェースは、結合機構806を作動させてその結合解除位置にすることにより、結合機構806を結合解除するように構成され、それにより、腕時計200の表示器3、4、5の所定の基準位置に対応する基準時間に先行する分に対応する、第1の時カム802の開口部8020に、歯止め801が出合うまで、必要な回転数により、ラック823が、腕時計200の時表示器および分表示器の歯車列を、反時計回り方向に駆動することが可能になり、その時点で、歯止め801は、この基準時間に到達する前に、そして第2の分カム803をラチェット歯開口部8030内にブロックするまで、最後の分に対応する回転のために第2の分カム803を押すことができ、ブロックは基準表示器位置に対応する。
クロック100によって制御される時間設定機構は、ラック801の再巻回により、腕時計200の表示器4、5の時間を時計回り方向に厳密な時間に向けて設定するように構成されている。
クロック100と腕時計200との間のインタフェースは、結合機構806を結合させて、ラック801を巻回する、またはラック801の再巻回を完了させることにより、フィニッシング歯車列と表示器歯車列とを再接続するように更に構成されている。
ジャンパ804と星形歯車との間の協働により、各ステップで表示器が維持されることが可能になり、表示を失うことなくラック801の再巻回が可能になる。
分表示器5によって保持される星形歯車は、単純な1歯ジャンパ804と協働する30歯星形歯車、または、2つの歯を含むか、もしくは1時間に含まれる所定ステップの整数に対応する複数の歯を含むダブルジャンパ8040の単一歯と同時に協働する15歯筒かなのピニオン、のいずれかである。
結合機構806は、有利には摩擦ばね809を含む。
より具体的には、この結合機構806は、クランプ821を含むクロノグラフ結合機構であり、クランプ821の機能は、カラムホイール840の制御下で結合および結合解除を確実にすることであり、カラムホイール840は、結合解除または結合にそれぞれ対応する、クランプの開放または閉鎖のためのクランプ821、822のアームの角度ずれを制御する。
ハート型部品とハンマーのバージョンにおけるように、シンパティックアセンブリ1000は、基準位置における表示器の配置を制御するための、腕時計200の内部または外部にある制御機構を含む。
より具体的には、この機能コントローラは少なくとも2つの位置を占めることができる。第1の位置は機能の開始に対応し、コントローラは、フィニッシング歯車列の結合解除を制御し、共振器のバランスを停止させるように構成されている。第2の位置は機能の終了に対応し、コントローラは、結合クラッチおよびバランスを解放するように構成されている。
より具体的には、機能コントローラは腕時計200に組み込まれており、インタフェースによって制御され2~5個の連続する安定位置を有するカラムホイール840タイプの回転コントローラ、またはインタフェースによって制御され2つの連続する安定位置を有するシャトルタイプの往復コントローラ、のいずれかを含む。
より具体的には、機能コントローラは腕時計200の外部にあり、クロック100内に収容され、腕時計200は、インタフェースによって制御されて、デフォルトで静止位置に戻る往復カムだけを含み、安定な静止位置と、1~3個の制御された位置とを含む。
より具体的には、機能コントローラは渦状カムおよび2位置カムを含む。
段階的な時間設定と呼ばれる第1の特定の変形形態では、シンパティックアセンブリ1000は、段階的な時間設定を可能にするように構成されている。より具体的には、シンパティッククロック100および少なくとも1つの関連付けられたシンパティック腕時計200を含むこのシンパティックアセンブリ1000は、以下の機能を実行するように設計されている:
停止された腕時計がクロック上に置かれた場合、腕時計を開始させること;
腕時計がクロックから取り外されるときに12時間の最低限のバッテリ寿命を確実にするように腕時計を巻回すること;
腕時計がクロック上にあるときに腕時計を動作させたままに保つこと;
腕時計がクロック上に置かれたとき、または要求に応じて、腕時計の時間をプラスマイナス15秒以内に設定すること;
腕時計がクロック上にある限り、腕時計の時間を正しく保つこと;
停止した腕時計をクロック上で保管する可能性のために、場合によっては機能を起動解除すること。
この第1の変形形態では、段階的な時間設定は、制御手段300におけるユーザの要求により、および/または自動的に、すなわちクロック100により、特にクロック100の表示器、特に、非限定的に、クロック104の時表示器およびクロック105の分表示器の回転に接続された機構により、制御され得る。クロック100によって実行される制御は周期的であり得るか、そうでなければ、ユーザによって設定される、アラーム機構に類似した、アラームタイプ機構と呼ばれる補助的機構に接続され得る。クロック100によって実施されるこの制御は、腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内に存在する場合にだけ実行される。
腕時計200が完全には巻回されていない場合、時間設定は、デモンストレーション目的を除いて、ユーザにとって関心の対象である。また、時間設定は通常、再巻回に、より具体的には、腕時計200の動力再充填に引き続く。本明細書の記載は、あらゆる動力の充填または再充填に対して、それぞれ、用語「巻回(coiling)」または「再巻回(recoiling)」の使用により単純化される。
腕時計200は通常、表示器3、4、5、特に、非限定的に、腕時計時表示器4、および腕時計分表示器5を含む。図面は、これらの表示器が針である非限定的変形形態を示す。
より具体的には、クロック100によって実施される制御、または制御手段300へのユーザの動作は、伝達ラインのうちの1つを、時間設定に対応する位置に位置合わせする第1の効果を有する。次いで、伝達ラインのうちの1つは、腕時計200の内部にある時間設定機構に、現在時刻の表示に精密に到達するのに必要な運動を与えることができる。
本発明について非限定的な実施形態で以下に述べる。クロックと腕時計との間の伝達ラインのうちの1つは、腕時計の開始または停止の制御用の、腕時計の第1のアクチュエータ901と協働するように構成された、クロックの第1のアクチュエータ501を含み、これら伝達ラインのうちの別のものは、腕時計の第2のアクチュエータ902、特に位置合わせ運動を漸増式に提供するプッシュピースなどと協働するように構成された、クロックの第2のアクチュエータ502を含む。他の実施形態では、これらのプッシュピースを組み合わせることができる。他の実施形態では、別の伝達ラインが、腕時計のアクチュエータのうちの1つと協働するように構成された、クロックの第3のアクチュエータ503を含む。
腕時計200は、少なくとも1つの慣性質量15を含む共振器10を含む。本発明の記載は、慣性質量15がバランスであるバランス-ばねタイプ共振器の最も一般的な場合に関する。
腕時計200は、特に、慣性質量15または共振器の適切な要素に対して、アームまたは板ばねまたは別のアクチュエータを押し付けることにより、共振器10の動作を停止させるように設計された停止機構20を備える。より具体的には、この停止機構20は、停止レバーを含む秒停止機構25である。
クロック100は、停止制御機構120を含み、停止制御機構120は、ユーザによってまたはクロック100によって実施される段階的な時間設定制御をシーケンスに変換するように構成され、シーケンスの最初のステップは、腕時計200の停止機構20の制御操作である。
クロック100の停止制御機構120は、伝達ラインのうちの1つの運動を制御して、時間設定操作を識別し、腕時計200の停止機構20へのパルスまたはトルクの伝達を制御するように構成されている。
時間設定シーケンスは、以下の通りである:
時間を設定するために、共振器10が停止され、特に、腕時計200のバランス15が停止され、腕時計200の表示器は基準位置に、特に12時00分に、瞬時に戻る;
次いで、腕時計200の時表示器4および分表示器5が、連続するステップで再始動表示器位置に到達する。これは、瞬間的な厳密な時間を、機構によって付与される少なくとも1つの追加ステップ、特に2分ステップ、の値だけ、増加させた時間に対応する。
次の2分が経過したとき、すなわち、ちょうど到達したばかりの再始動表示器位置に対応する瞬間に、腕時計の共振器10、特にバランス15は、腕時計200の停止機構20によって、特にこの秒停止機構25によって解放される。
この目的のために、腕時計200は、クロック100と腕時計200との間の伝達ラインが時間設定位置に移動したことを認識する。腕時計の第1のアクチュエータ901(特にプッシュピースなど)が、秒停止機構25の停止レバーを作動させ、それが共振器10および腕時計200を停止させる。腕時計のこの第1のアクチュエータ901は、有利には、少なくとも1つのハンマーなどを制御するための機構でもあり、調整された時計学的変数の各々に対して、ハンマーと、筒かなによって保持されるハート型部品とを協働させることにより、腕時計200の時表示器4および分表示器5を基準位置に位置決めする。
したがって、より具体的には、段階的な時間設定は、ステップの数値で本明細書に記載される一連のステップを含む。この数値は決して限定的ではない。制御手段300においてユーザによって与えられる、またはクロック100自体によって与えられる時間設定命令の間、制御手段300、またはクロック100に含まれる時計学的ムーブメント900は、停止制御機構120を起動させる。停止制御機構120は、第1のプッシュピース901を介して腕時計200の停止機構20を直ちに制御する。
次いで、共振器10が停止され、ここに示す特定の場合では、慣性質量15が停止される。
腕時計200は、少なくとも1つの表示器3、4、5を含む。より具体的には、非限定的には、本明細書の記載は、腕時計時表示器4および腕時計分表示器5の設定に関する。
腕時計200は、リセット機構500を含む。リセット機構500は、腕時計の少なくとも1つの表示器3、4、5、特に、腕時計時表示器4および腕時計分表示器5を、基準位置に、特に、例えば基準位置における位置、特に12h00、すなわち12時0分に、または、図27~図33で分かるように、位置10h10、すなわち10時10分に、または任意の他の値に戻すように構成されている。特に明記しない限り、本発明の記載では、基準位置は、12h00、すなわち12時間0分のこの基準位置である。
より具体的には、このリセット機構500は、腕時計の各表示器3、4、5を、その基準位置に戻すように設計されている。
非限定的実施形態では、このリセット機構500は、各表示器3、4、5に対して、この表示器3、4、5と回転一体であるハート型部品401、702、703を含み、リセット機構500は、リセット機構500の起動中に、このハート型部品401、702、703を支持しながら協働するように構成された少なくとも1つのハンマー402、701を含む。好ましくは、このハンマー402、701は、通常動作時にはハンマーをハート型部品401、702、703から遠ざける傾向があるハンマーばね403によって戻される。
特定の変形形態では、ハンマー402、701は固有であり、調整される様々な時計学的変数に対して、腕時計200に含まれる全てのハート型部品401、702、703に共通である。
したがって、停止機構20は、腕時計200の停止と同時に、そのリセット機構500を起動させて、その表示器をリセットして、各表示器3、4、5をその基準位置に戻すことを制御する。
したがって、腕時計200の各表示器3、4、5は、基準表示位置、例えば12時0分の位置を即座にとる。
次いで、別の伝達ラインがクロックによって駆動されて、特定の表示が腕時計に付与される。この駆動は、連続的に実施される代わりに、ステップで行われる。この他の伝達ラインは、ここでは往復運動で動作する、腕時計の第2のアクチュエータ902を含む。この非限定的実施形態は、腕時計の時間を制御するための可能性のうちの1つである。
引き続き、腕時計のこの第2のアクチュエータ902により、クロック100は、所与の値のステップで、例えば2分で、腕時計分表示器5を駆動し、したがって、腕時計上の表示器が、クロック100上に見える瞬間的な表示器の値である瞬間的な厳密な時間を、少なくとも1つの追加ステップ、したがってここでは2分、だけ増加させたものに対応する再始動表示器位置に合致するまで、腕時計分表示器5を介して、腕時計時表示器4を間接的に駆動する。
この機構は、日付修正器と同様に動作する。腕時計200は分モービルに接続された修正器を有し、クロック100は、腕時計の第2のアクチュエータ902を作動させ、第2のアクチュエータは、この修正器を、瞬間的な時間に到達するのに必要な数に、ステップ値、ここでは2分、を増加させた回数だけ押し付ける。この直線運動は、自転車の空気入れの動作に似ている。クロック上の基準点は、要求に応じて分リピータ機構により実行されるものと同様に行われ、時渦状カムおよび分渦状カムの感知は通常はクロック内に含まれる。
2分ステップは非限定的実施例であり、その時、この実施例では、2分ステップに対して行われるステップ数は、0~359ステップ(60/2*12)の変数である。このフェーズの間、腕時計の筒かなまたは日の裏車は、星形歯車、特に、しかし非限定的に、30歯のおかげで精密に位置合わせされる。15歯星形歯車の有利な場合は以下に示される。より一般的には、腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、筒かなまたは日の裏車と一体の組み合わせ星形歯車と、1つ以上の歯車を有するジャンパとの組み合わせにより、精密に位置合わせされ、この星形歯車の歯の数と、このジャンパの歯の数が一緒に所定ステップの数を定める。
腕時計の第1のアクチュエータ901の動作を使用して、ハンマー402、701の再巻回を確実にすることができる。
引き続き、以前に設定された再始動表示位置に対応する、この精密な瞬間において、第1のプッシュピース901を用いて停止レバーを解放するために、したがって、腕時計がこの厳密な時間において動作することを可能にするために、クロック100は次の2分への通過を待つ。秒停止のおかげで、この時間設定は非常に精密である。
実際、次の2分へのこの同じ通過は、停止制御機構120の状態を修正し、そして開始/停止制御伝達ラインの運動を制御して、終了時間設定操作を識別し、腕時計200の停止機構20へのパルスまたはトルクの伝達を制御する効果を有する。
シンパティッククロック100が、第1の選択シャフト1および少なくとも1つの第2の駆動シャフト2を含む実施形態では、腕時計200は、伝達ラインのうちの1つが終了時間設定位置に移動したことを認識し、第1の上部ハーフシャフト12が停止機構20の停止レバーを再作動させ、それが共振器10および腕時計200を解放し、これらの動作が瞬時に再開される。
要するに、第1のインタフェースにより、クロック100は、秒停止レバー機構25によって、腕時計200の慣性質量15を、特にバランスを停止させる。
その後、第2の機構により、クロック100は、ステップで、ここでは2分ステップで、これら表示器が共に瞬間的な厳密な時間プラス2分に到達するまで、腕時計200の腕時計分表示器5を、そして腕時計分表示器5を用いて腕時計200の腕時計時表示器4を駆動する。
引き続き、クロック100は、次の2分への次の通過を待って停止レバーを解放し、したがって腕時計200が時間通りに動作することが可能になる。
したがって、腕時計の時間設定は非常に精密に実施される。
要するに、そのようなシンパティック腕時計200の段階的な時間設定方法は、後述する様々なステップを含む。
1A:クロック100が取り外されている場合に、腕時計200が常に有していなければならない所定のバッテリ寿命の値が、第1の巻回の後に決定される。
1B:所定の時間設定ステップ値が決定される。
1C:腕時計200の表示器3、4、5のための基準位置が定められる。
1D:接続機構は、少なくとも2つの別個の伝達ラインを備え、一方は、動力伝達または運動伝達のため、他方は、実施される機能または調整される表示器変数を選択するためのものであり、各伝達ラインは、クロック100内のクロックアクチュエータと腕時計200内の少なくとも1つの腕時計アクチュエータとのインタフェースを含む。
1E:腕時計200は伝達位置にてレセプタクル150内に置かれ、ロック100は腕時計200の存在を検出し、腕時計がクロック100上に置かれたときに腕時計200が停止している場合に、腕時計200の第1の巻回を実施して、腕時計200の開始をトリガさせることが可能である。
1F:腕時計がクロック100から取り外されたときに、腕時計200の所定のバッテリ寿命が保証されるように、クロック100は腕時計200を巻回する。
1G:クロック100は、腕時計200がレセプタクル150上に置かれたとき、または代替としてクロック100上の所定の時間において、またはクロック100もしくは腕時計200に含まれる制御手段300へのユーザの操作による要求により、またはクロック100に含まれる時計学的ムーブメント900の制御の時点、のいずれかで、腕時計200の時間設定を実施する。
1H:クロック100は、時間設定に対応する位置に伝達ラインを位置合わせし、連続するステップで、この所定ステップの各値において、腕時計200の内部時間設定機構に、現在時刻の表示に精密に到達するのに必要ないかなる運動をも与えることが可能な伝達ラインを作動させる。
1I:クロック100は、腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内でクロック100上にある限り、腕時計200を動作させたままに保つ。
1J:より具体的には、クロック100および/または腕時計200は、停止された腕時計をクロック上に保管するための時間設定機能および巻回機能を、ユーザが起動解除することを可能にするように構成された制御手段を備える。
1K:より具体的には、時間設定は、クロック100の表示器の回転に接続された、またはユーザによって設定されたアラームもしくはアラームタイプの機構に接続された周期的機構によって段階的に制御される。
1L:より具体的には、シンパティックアセンブリ1000は、腕時計の開始または停止を制御するための、腕時計の第1のアクチュエータ901と協働するように構成されたクロックの第1のアクチュエータ501を含む第1の伝達ラインと、位置合わせ運動を漸増式に提供する、腕時計の第2のアクチュエータ902と協働するように構成されたクロックの第2のアクチュエータ502を含む第2の伝達ラインと、を備える。
1M:より具体的には、シンパティックアセンブリ1000は、腕時計の第1のアクチュエータ901と協働するように構成された、クロックの第1のアクチュエータ501を含む、第1の伝達ラインであって、共振器に対する腕時計200の表示器の結合または結合解除を、共振器を停止させることなく制御するための、第1の伝達ラインと、腕時計の第2のアクチュエータ902と協働するように構成された、クロックの第2のアクチュエータ502を含み、位置合わせ運動を漸増式に提供する、第2の伝達ラインと、を備える。
1N:より具体的には、腕時計の第1のアクチュエータ901および腕時計の第2のアクチュエータ902からなる単一のアクチュエータが作製される。
1O:より具体的には、腕時計200は停止機構20を備え、クロック100は停止制御機構120を備え、停止制御機構120は、ユーザによって、またはクロック100によって実施される段階的な時間設定制御をシーケンスに変換するように構成され、その第1のステップは腕時計200の停止機構20の制御操作であり、クロック100の停止制御機構120は、伝達ラインの運動を制御して、時間設定操作を識別し、腕時計200の停止機構20へのパルスまたはトルクの伝達を制御するように構成されている。
1P:より具体的には、連続するステップによる、腕時計200の内部時間設定機構への伝達ラインの作動のために、時間設定シーケンスが実施され、それに応じて、クロック100の停止制御機構120が腕時計200の停止機構20を制御して、時間設定する前に共振器10を停止させ、腕時計200が備えるリセット機構500を制御して、腕時計200の表示器3、4、5をその基準位置に即座に戻し、次いで、連続ステップで、表示器3、4、5の前進が制御されて再始動表示器位置になる。これは、クロック100上に見える瞬間的な厳密な時間を、所定ステップに対応する数だけ、または機構によって付与される所定ステップの整数だけ増加させたものに対応する。再始動表示位置に対応する時間をクロック100が通過すると、停止制御機構120の状態が変化し、開始/停止制御伝達ラインの運動を制御して、終了時間設定操作を識別し、腕時計200の停止機構20へのパルスまたはトルクの伝達を制御して、停止機構を解放し共振器10を再始動させる。
1Q:より具体的には、リセットを行うために、腕時計200は、クロック100と腕時計200との間の伝達ラインの、時間設定位置への移動を認識し、腕時計の第1のアクチュエータ901が停止機構20を作動させ、停止機構20が共振器10および腕時計200を停止させ、腕時計の第1のアクチュエータ901は、少なくとも1つのハンマーのための制御機構を構成し、ハンマー402;701の調整された時計学的変数の各々に対して、表示器と回転一体であって筒かなによって保持されているハート型部品401、702、703と協働して、少なくとも1つの時表示器4の位置合わせを生じさせる。
1R:より具体的には、時間設定シーケンスを実施するために、クロック100は、別の伝達ラインを駆動して、特定の表示器を腕時計200に付与し、この、他の伝達ラインは、往復運動で動作する腕時計の第2のアクチュエータ902を含み、時計の第2のアクチュエータ902によって、クロック100は、所定ステップの整数回だけ、腕時計200の腕時計分表示器5を駆動し、腕時計200の表示器が再始動表示器位置に対応するまで、腕時計分表示器5を介して、腕時計200の腕時計時表示器4を駆動する。
1S:より具体的には、時間設定シーケンスを実施するために、クロック100は、ムーブメント900により時渦状カムおよび分渦状カムを駆動するための機構と、分リピータ機構におけるような瞬間的な時および分を要求に応じて感知するための機構と、を備える。
1T:より具体的には、時間設定シーケンスを実施するために、クロック100は、ムーブメント900により、12時間で1回転または24時間で1回転の速度で駆動される単一の分渦状カムの駆動機構であって、選択された分ステップに12または24で乗じた数に対応する数のステップを含む機構と、分リピータ機構におけるような瞬間的な分を要求に応じて感知するための機構と、を備える。
1U:より具体的には、2分の所定ステップが選択され、採用されるステップ数は0から359ステップの間の変数であり、その間、腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、30歯または15歯星形歯車のおかげで精密に位置合わせされ、そのとき、それは筒かな自体によって形成され得る。
1V:より具体的には、腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、筒かなまたは日の裏車と一体の組み合わせ星形歯車と、1つ以上の歯車を有するジャンパとの組み合わせにより、精密に位置合わせされ、星形歯車の歯の数と、ジャンパの歯の数が一緒に所定ステップの数を定める。
1W:より具体的には、第1の選択シャフト1と、少なくとも1つの第2の駆動シャフト2とを含むクロック100が実装され、腕時計200は、伝達ラインのうちの1つが終了時間設定位置に移動したことを認識するように構成され、停止機構20を制御して共振器10を解放する第1の上部ハーフシャフト12を含む。
周期的パルス巻回と呼ばれる第2の変形形態は、時間設定機能において、腕時計がクロック100のレセプタクル150内にある場合、腕時計200の周期的な巻回に関し、巻回値は、周期の時間幅に安全のための時間幅を加えたものに対応する。
全般的な目的は、段階的な時間設定に関する第1の変形形態の目的と同じである。
有利な実施形態では、ユーザの要求、またはクロック100の時間ベースの要求のいずれかにより腕時計に時間設定される場合は、更に各周期にて行われるものと同じ巻回がトリガされて、時を設定した後の腕時計200の動作が確実になる。そのとき、この巻回は、時間設定動作の前に実施される。
この原則は、過負荷の場合に、バレルばねの破損を防止するために、腕時計200において、摺動フランジタイプのバレルなどの安全機構の存在を必要とする。より複雑な実施形態では、動力貯蔵量測定機構が、不要なまたは損傷を与えるバレルの巻回を防止することを可能にする。
例えば、非限定的に、周期的巻回の周期よりも大きい巻回値、例えば13時間の巻回値については、13時間のバッテリ寿命を有するように、周期的巻回は12時間の周期で、したがって1日に2回、行われる。
周期的なタイプの巻回は、制御手段300におけるユーザの要求により、および/または自動的に、すなわちクロック100によって制御されて、特に、クロック100の表示器104、105の回転に接続された機構によって実施され得る。クロック100によって行われる制御は周期的であり得るか、そうでなければ、ユーザによって設定される補助的機構、アラーム機構、またはアラームタイプ機構に接続され得る。クロック100によって実施されるこの制御は、腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内に存在する場合にだけ実行される。
周期的タイプの巻回の実行は、時間設定の要求中にユーザの操作によって、または同じ目的のためのクロック100自体の制御によって、トリガされ得る。
より具体的には、本実施例では、クロック100が、13時間のバッテリ寿命に等価な回転数だけ、腕時計200の巻回歯車列を駆動するのは、クロックと腕時計との間の伝達ラインのうちの1つによる、またはクラウンなどの第3のインタフェースによる。たとえ時間設定要求の前に腕時計200が事前に巻回されていなかったとしても、この腕時計が自動巻回機構を備えて、確実に追加の巻回が行われるならば、ユーザが自分の腕時計を即座に着用する場合、このバッテリ寿命により、腕時計200を動作させることが可能になる。
腕時計200が自動の場合、腕時計は着用されながら巻回され続けることになる。
腕時計200が、そのレセプタクル150内でクロック100上に存在するままの場合、次の周期的な巻回まで、この有利な実施例では12時間後まで、動作し続ける。
極端な場合では、巻回を減らして時間測定の質を劣化させることができるが、巻回周期が時間設定周期と連動する場合、この損失はユーザにとって有害ではないことが留意され得る。
約50サイクル後に、腕時計の最大の巻回、例えば60時間、に到達することになり、したがって、腕時計は48~60時間の巻回を連続的に操作することになり、そのとき、バレルフランジは付勢されて毎日2時間、摺動され、これは、自動巻腕時計の通常の着用におけるよりも遥かに少なく、機構に過剰な摩耗を生じさせることがない。
この周期的巻回は非常に単純であり、ユーザの利益のための可用性を確保しながら、腕時計の動力貯蔵機構を維持する。
要するに、そのようなシンパティック腕時計200を周期的パルスによって巻回する方法は、後述する様々なステップを含む。
2A:巻回周期が決定される。腕時計がレセプタクル150内にある場合、腕時計200の周期的巻回が、巻回周期に等しい周期にて、巻回周期の時間幅に安全のための時間幅を加えたものに対応する巻回値を用いて実施される。
2B:より具体的には、周期的巻回と同一の巻回が、各巻回周期にて、またはクロック100による腕時計200の時間設定動作中に、または制御手段300へのユーザ操作による要求に応じて、またはクロック100に含まれる時計学的ムーブメント900の制御の時点で実施されて、時間設定動作後の腕時計200の連続的な動作が確実になり、その巻回は、時間設定動作の前に実施される。
2C:より具体的には、クロック100は、腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内でクロック100上にある限り、腕時計200を動作させたままに保つ。
2D:クロック100および/または腕時計200は、停止された腕時計をクロック上に保管するための時間設定機能および巻回機能を、ユーザが起動解除することを可能にするように構成された制御手段を備える。
2E:腕時計200は、過負荷のバレルのばねの破壊を防止し、不要なまたは損傷を与えるバレルの巻回を防止するための、安全機構、摺動フランジバレル、または動力貯蔵量測定機構を備える。
特に、12時間の巻回周期が選択される。
2F:より具体的には、13時間の巻回値が選択される。これは、合計で13時間のバッテリ寿命を設けるように、12時間の巻回周期と安全のための1時間の時間幅を含む。
2G:より具体的には、周期的なタイプの自動巻回が選択される。これは、クロック100の表示器の回転に接続された機構により、またはアラーム機構もしくはアラームタイプ機構においてユーザによって定められた瞬間に、ユーザによって調節された補助的機構のトリガにより、クロック100によって周期的に制御される。
2H:より具体的には、周期的タイプの巻回が、時間設定要求中におけるユーザの操作、またはクロック100による時間設定制御のいずれかによりトリガされる。
2I:クロック100は、伝達ラインのうちの1つにより、または腕時計200に含まれるクラウンの回転を制御する第3のインタフェースにより、巻回周期と安全のための時間幅との和に等しい巻回値を構成する適切な回転数により、腕時計200の巻回用の歯車列を駆動し、それにより、たとえユーザが即座に腕時計200を着用しても、および、たとえ時間設定要求の前に腕時計200が事前に巻回されていなくても、腕時計200の即時動作が可能になる。
2J:より具体的には、巻回周期は、腕時計200の時間測定の質が低下する閾値まで低減され、巻回周期は、時間測定の質の低下がユーザにとって有害にならないように、時間設定周期と連動される。
より具体的には、接続機構は、クロック100と腕時計200との間に少なくとも2つの別個の伝達ラインが作製される。
より具体的には、このシンパティックアセンブリ1000は腕時計200で作製される。腕時計は、少なくとも1つの共振器10、および表示器歯車列およびフィニッシング歯車列、そして共振器10の動作を停止させるように構成された停止機構20と、表示器をフィニッシング歯車列から分離することが可能な結合機構のいずれか、またはそのような停止機構20とそのような結合機構の両方を含み、腕時計200は、少なくとも1つの時表示器4および1つの分表示器5を含む。
相対的時間設定と呼ばれる第3の変形形態は、要求に応じた時間設定の実行に関し、周期的に、自動的に、例えば1日に2回、クロック100によって制御される。
全般的な目的は、段階的な時間設定に関する第1の変形形態の目的と同じである。
各周期において、クロック100は、腕時計200の表示器4、5を、表示器を12時00分の位置に切り換えることを保証する値で後ろ向きに駆動する。例えば、12時間を超える時表示器の時間設定については、13時間の値を用いる。12時間および0分の基準位置を通過する間、これら表示器4、5の各々が歯止めによってブロックされる。より具体的には、この基準位置、ならびに少なくとも1つの表示器4、5、より具体的には各表示器4、5、に固有の歯止めのブロッキング位置は調整可能である。
クロック100は、腕時計の表示器4、5を駆動して、±20秒のオーダーの精度で正確な時間にする。
この要求に応じた自動的かつ周期的な時間設定の実行は、制御手段300におけるユーザの要求により、および/または自動的に、すなわちクロック100によって制御されて、特に、クロック100の表示器104、105の回転に接続された機構によって実施され得る。クロック100によって行われる制御は周期的であり得るか、そうでなければ、ユーザによって設定される補助的機構、アラーム機構、またはアラームタイプ機構に接続され得る。クロック100によって実施されるこの制御は、腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内に存在する場合にだけ実行される。
クラウンタイプのようなインタフェースによって、クロック100は、反時計回り方向に、13時間と等価な時間だけ、腕時計分表示器5を駆動し、その分表示器により腕時計時表示器4を駆動して(略してSIAM)、時間が基準位置、特に12時00分を通過することを保証する。12時00分の位置から通過するとき、または有利には、準備位置と呼ばれる隣接位置、例えば12時15分の位置から通過するとき、歯止めがロック解除され、分表示器は基準位置で、特に12時00分でブロックされる。反時計回り方向への13時間のストロークにわたる時間クロックによる駆動は、摩擦システムにおいて継続される。この原理は、2つのカムを組み合わせることにより厳密な瞬間にアラームの時打ち時間を厳密に調整することを可能にする原理とは反対であり、カムの1つは時カムであり開口部を含み、この開口部は、時打ちの実行が計画されている時間の前の約15分の時間の経過に対応し、この開口部は、分カムの運動のみにより、連続的な駆動のためのピンと協働するように構成され、これが、MONTRES BREGUETの名義で、欧州特許第2073076B1号(特許文献1)に記載されているように、事前に設定された厳密な瞬間にアラームをトリガする。
引き続き、クロック100は、適切なインタフェースを介して、通常の時計回り方向に、正確な時間に到達するまで、腕時計分表示器5を駆動し(略してSAM)、その分表示器により腕時計時表示器4を駆動する。時間設定精度は、時間設定歯車列のラウンドにおけるクリアランスおよび精度のずれに強く依存することに注意すべきであり、それは毎分約±15~20秒であると見積もられる。
より具体的には、基準位置および/または準備位置、ならびに少なくとも1つの歯止めのブロッキング位置、特に各歯止めのブロッキング位置は調整可能である。
要するに、そのようなシンパティック腕時計200の相対的時間設定の方法は、後述する様々なステップを含む。
3A:腕時計200の表示器3、4、5のための基準位置が定められる。
3B:時間設定は、クロック100または腕時計200に含まれる制御手段300へのユーザ操作による要求に応じて実施される、またはクロック100によって周期的に自動的に制御される。
3C:相対的時間設定を実施するために、クロック100は、表示器4、5が基準位置を通過することを保証するほど十分に長いストロークで、腕時計の表示器4、5を反時計回り方向に後ろ向きに駆動する。
3D:12時間の表示器を表示する腕時計200については、ストロークは、特に、しかし非限定的に、毎日2回の時間設定のために、12時間よりも大きい値で選択される。
3E:より具体的には、腕時計200は、特に、しかし非限定的に、その表示器4、5の各々に対して歯止めを備え、歯止めは、少なくとも1つの表示器4、5が基準位置に対応する位置に切り換わるときに、少なくとも1つの表示器4、5をブロックするように構成されている。
3F:より具体的には、制御手段300は調整手段を備えて、少なくとも1つの表示器に固有の歯止めのブロッキング位置を調整する、または各表示に固有の歯止めのブロッキング位置を調整する。
より具体的には、制御手段300は、基準位置を調整するための調整手段を備える。
3G:より具体的には、周期的なタイプの自動時間設定が選択される。これは、クロック100の表示器の回転に接続された機構により、またはアラーム機構もしくはアラームタイプ機構においてユーザによって定められた瞬間に、ユーザによって設定された補助的機構をトリガすることにより、クロック100により周期的に制御される。
3H:より具体的には、周期的時間設定が、時間設定要求中におけるユーザの操作、または時間設定制御100のいずれかによりトリガされる。
3I:より具体的には、分表示器を基準位置でブロックするために、クロック100は、インタフェースを介して、反時計回り方向に、腕時計分表示器5を駆動し、その分表示器を介して腕時計時表示器4を駆動する。クロック100による時間の駆動は、摩擦システムにおいて継続する。
3J:より具体的には、このとき、クロック100は、好適なインタフェースを介して、今度は通常の時計回り方向に、正確な時間に到達するまで、腕時計分表示器5を駆動し、その分表示器により腕時計時表示器4を駆動する。
3K:より具体的には、基準位置の近くに準備位置が定められ、準備位置を通過するときに歯止めがロック解除される。制御手段300は、準備位置を調整するための調整手段を備える。
3L:より具体的には、シンパティックアセンブリ1000は、腕時計の第1のアクチュエータ901と協働するように構成された、クロックの第1のアクチュエータ501を含む、第1の伝達ラインであって、共振器10に対する腕時計200の表示器の結合または結合解除を、共振器を停止させることなく制御するための、第1の伝達ラインと、腕時計の第2のアクチュエータ902と協働するように構成された、クロックの第2のアクチュエータ502を含み、位置合わせ運動を提供する、第2の伝達ラインと、を備える。
3M:より具体的には、腕時計200は、時間設定中に共振器10の慣性質量15を停止させたままに保つための停止機構20を備える。
3N:より具体的には、腕時計200は、時間設定中に共振器10の慣性質量15を停止させることなく表示器4;5を開始させるための結合機構を備える。
相対的時間設定による巻回と呼ばれる第4の変形形態では、巻回は、上述した、腕時計の相対的時間設定の反時計回りの回転の13時間の期間の間に生じる。同様に、要求に応じて、および自動的に1日に2回生じる。腕時計の表示器4、5の反時計回りの回転の13時間は、13時間の時間幅にわたる腕時計の巻回を確実にする。
この第4の変形形態は、時間設定および巻回が単一の回転インタフェースで実施されることを可能にする。
時間設定機能は、クロックへのユーザ操作により(要求に応じて)、またはクロック表示器の(周期的)回転に接続している機構によりトリガされる。
クラウンタイプのインタフェース等により、クロック100は、相対的時間設定のために、腕時計分表示器5および腕時計時表示器4を反時計回り方向に13時間と等価な時間だけ駆動する。この回転は、バレルを、有利には13時間だけ、巻回するために使用できる。
以下の2つの解決策が提案される:
反時計回り方向への表示器の回転に加えて、インタフェースが手動巻回歯車列を駆動する;
または、フィニッシング歯車列は歯止めモービルを含み、歯止めモービルは、表示器の逆回転の間、バレルが巻き上げられることを可能にする。
第1の選択肢は、実現が容易である。相対的時間設定表示器の時計回りの回転がなされる得るように、第1の選択肢は歯止めシステムを含むが、フィニッシング歯車列には歯止めシステムは存在しない。
第2の選択肢は、フィニッシング歯車列に歯止めホイールを必要とするだけなので興味深い。時間設定摩擦は、巻回からのトルクの伝達を可能にしなければならない。典型的な筒かなトルクは約1N・mmであり、最大の巻回に対する典型的な筒かなトルクは3N・mmである。結合システムは、従来の時間設定摩擦を置換できる。
本発明は、要求に応じた時間設定の間での13時間の時間幅のための巻回、および周期的時間設定における13時間の時間幅のための巻回を確実にすることを可能にする。
要するに、そのようなシンパティック腕時計200を相対的時間設定によって巻回する方法は、後述する様々なステップを含む。
4A:腕時計200の表示器のための基準位置が定められる。
4B:巻回は、時間設定によって、またはクロック100もしくは腕時計200に含まれる制御手段300へのユーザ操作による要求に応じて、またはクロック100によって自動的に周期的に制御されて、実施される。巻回を可能にする相対的時間設定を実施するために、クロック100は、表示器4、5が基準位置を通過することを確実にするほど十分に長いストロークで腕時計の表示器4、5を反時計回り方向に後ろ向きに駆動する。
4C:より具体的には、12時間の表示器を表示する腕時計200については、ストロークは、特に、しかし非限定的に、毎日2回の時間設定のために、12時間よりも大きい値で選択される。
4D:より具体的には、腕時計200は、その表示器4、5の各々に対して歯止めを備え、歯止めは、この表示器4、5が基準位置に対応する位置に切り換わるときに、表示器4、5をブロックするように構成されている。
4E:より具体的には、制御手段300は調整手段を備えて、少なくとも1つの表示器に固有の歯止めのブロッキング位置を調整する、または各表示に固有の歯止めのブロッキング位置を調整する。
4F:より具体的には、制御手段300は、基準位置を調整するための調整手段を備える。
4G:より具体的には、周期的な自動時間設定が選択される。これは、クロック100の表示器の回転に接続された機構により、またはアラーム機構もしくはアラームタイプ機構においてユーザによって定められた瞬間に、ユーザによって設定された補助的機構のトリガにより、クロック100により周期的に制御される。
4H:より具体的には、周期的タイプの時間設定が、時間設定要求中におけるユーザの操作、またはクロック100による時間設定制御のいずれかによりトリガされる。
4I:より具体的には、インタフェースを介して、クロック100は、反時計回り方向に、腕時計分表示器5を駆動し、その分表示器により、腕時計時表示器4を駆動して、分表示器を基準位置でブロックする。クロック100による時間の駆動は、摩擦システムにおいて継続して、定められた巻回を確実にする。特に、基準位置の近くに準備位置が定められ、準備位置を通過するときに、分表示器をブロックするために歯止めがロック解除される。
4J:より具体的には、表示器の反時計回りの回転の間、インタフェースはバレルを巻回する。そして、歯止めはフィニッシング歯車列の外部にあり、インタフェースが、表示器に加えて、腕時計200に含まれる手動巻回歯車列を駆動する、または、フィニッシング歯車列が歯止めモービルを含み、表示器歯車列、および歯止めモービルとバレルとの間に位置するフィニッシング歯車列の一部により、歯止めモービルが、表示器の逆回転の間に、バレルの巻回を可能にする。
永続的時間設定の変形形態と呼ばれる第5の変形形態では、時間設定は、巻回と同様に、要求があった時にだけ生じる。
この変形形態では、腕時計200は、特に、慣性質量15または共振器の適切な要素に対する、アームまたは板ばねまたは別のアクチュエータの支持により、共振器10の動作を停止させるように設計された停止機構20を必然的に備える。より具体的には、この停止機構20は、停止レバーを含む秒停止機構25である。
停止レバーが起動される。
クロックは、表示器を後ろ向きに13時間だけ駆動する。表示器は、基準位置、特に12時00分、から通過するときに歯止めによってブロックされる。
これら13時間の逆回転もまた、前述したように腕時計の巻回を確実にする。
次いで、クロックは、約±20秒の精度で、表示器を駆動して時を合わせる。
引き続き、クロックは、腕時計がクロック上でロック解除されるまで表示器を駆動し続ける。
クロック上の腕時計をロック解除することにより、停止レバーは解放される。
この第5の変形形態は、腕時計(表示器を除く)、日常の巻回、および時間設定の恒常的な操作を回避し、その機能は、腕時計の使用に対する要求から、一度だけ実施される。
時間設定機能は、(要求に応じた)クロックへのユーザの操作だけによりトリガされる。
第2のインタフェース(押しボタンタイプ)により、クロックは腕時計を停止させ、表示器(筒かな結合)を結合解除する。
第1のインタフェース(クラウンタイプ)により、クロックは、反時計回り方向に13時間と等価な時間だけ分表示器を駆動し、その分表示器により時表示器を駆動し、それにより、時間を基準位置に、特に12時00分に切り換えることを保証し、そして12時間の動力貯蔵量を超える最小限の巻回を、特に第4の変形形態と同様に13時間の動力貯蔵量の値で保証する。例えば、12時15分の位置から通過する場合、基準位置、特に12時00分、に逆動作で到達する少し前に、歯止めがロック解除され、分は基準位置で、特に12時00分、でブロックされる。クロックによる反時計回りの13時間の駆動は摩擦システムにおいて継続される。
引き続き、厳密な時間に到達するまで、第1のインタフェースにより、クロックは分表示器を駆動し、その分表示器を介して時表示器を駆動する。時間設定精度は、時間設定歯車列のラウンドにおけるクリアランスおよび精度のずれに強く依存することに注意すべきであり、それは毎分約±20秒に見積もられる。
引き続き、腕時計が着用のためにクロックからロック解除されない限り、クロックは第1のインタフェースを介して表示器を実速度で駆動する。
ユーザによる着用のために腕時計がロック解除された場合、クロックは第2のインタフェースにより停止レバーおよび表示器結合クラッチを解放し、腕時計は再び独立する。
本発明は、腕時計がクロック上にある場合に、腕時計の動作時の摩耗を抑える利点を有する。
本発明はまた、腕時計がいつ取り外されるかに関わらず、最低13時間のバッテリ寿命を保証する。
要するに、そのようなシンパティック腕時計200を永続的時間設定によって巻回する方法は、後述する様々なステップを含む。
5A:腕時計200の表示器のための基準位置が定められる。
5B:時間設定は、クロック100または腕時計200に含まれる制御手段300へのユーザ操作による要求に応じて実行される、またはクロック100によって自動的に周期的に制御され、時間を設定するために、クロック100は、表示器4、5が基準位置を通過することを確実にするほど十分に長いストロークで腕時計の表示器4、5を反時計回り方向に後ろ向きに駆動する;または、クロック100は、ハート型部品による基準位置への表示器の変位を確実にするように配置された、腕時計200の手段を制御する。
5C:分表示器を基準位置でブロックするために、クロック100は、インタフェースを介して、反時計回り方向に、腕時計分表示器5を駆動し、その分表示器を介して、腕時計時表示器4を駆動する。クロック100による時間の駆動は、摩擦システムにおいて継続する。このとき、クロック100は、適切なインタフェースを介して、今度は通常の時計回り方向に、厳密な時間に到達するまで連続的な回転で、腕時計分表示器5を駆動し、その分表示器により腕時計時表示器4を駆動する。より具体的には、基準位置の近くの準備位置、その準備位置を通過するときに、分表示器のこのブロッキングのために歯止めがロック解除される。
5D:制御手段300へのユーザ操作が、停止機構20を作動させて、基準位置への表示器4、5の駆動の前に、共振器10の動作を停止させる。腕時計200の表示器4、5が、瞬間的な時間に到達した後に、クロック100は、腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内にある限り、表示器4、5を駆動する。腕時計200をレセプタクル150から取り外すことにより、腕時計がクロック100から分離され、停止機構20が解放されて共振器10の動作が可能になる。
5E:したがって、表示器4、5は反時計回り方向に駆動されて基準位置になる。
5F:ユーザが制御手段300を操作すると、クロック100は、オールオアナッシングインタフェースを介して停止機構20を作動させて共振器10の動作を停止させる。
5G:より具体的には、表示器4、5を後ろ向きに駆動するために、クロック100は、運動伝達インタフェースを介して表示器4、5を駆動し、表示器4、5が通常の時計回り方向で瞬間的な時間に到達した後に、クロック100は、腕時計200が伝達位置にてレセプタクル150内にある限り、表示器4、5を実速度で駆動する。腕時計200をレセプタクル150から取り外すことにより、腕時計がクロック100から分離され、運動伝達インタフェースと表示器4、5との間が結合解除される。
5H:より具体的には、12時間の表示器を表示する腕時計200については、12時間よりも大きい値のストロークが、特に、しかし非限定的に、毎日2回の時間設定のために選択される。
5I:より具体的には、腕時計200は、その表示器4、5の各々に対して歯止めを備え、歯止めは、この表示器4、5が基準位置に対応する位置に切り換わるときに、表示器4、5をブロックするように構成されている。
5J:より具体的には、制御手段300は調整手段を備えて、少なくとも1つの表示器に固有の歯止めのブロッキング位置を調整する、または各表示に固有の歯止めのブロッキング位置を調整する。
5K:より具体的には、制御手段300は、基準位置を調整するための調整手段を備える。
5L:より具体的には、永続的な自動時間設定トリガが選択される。これは、クロック100の表示器の回転に接続された機構により、またはアラームタイプ機構においてユーザによって定められた瞬間に、ユーザによって設定された補助的機構のトリガにより、クロック100により周期的に制御される。
5M:より具体的には、そのような的恒久の時間設定が、時間設定要求中におけるユーザの操作、またはクロック100による時間設定制御のいずれかによりトリガされる。
5N:より具体的には、制御手段300は、準備位置を調整するための調整手段を備える。
5O:より具体的には、巻回は、永続的な時間設定の間に、巻回を可能にする、制御手段300へのユーザ操作の間に、要求に応じてだけ実施される。
要求に応じた時間設定用のデータ取得と呼ばれる第6の変形形態は、上記の第1、第3、および第5の変形形態に記載されているシンパティッククロックの動作モードのフレームワークの範囲内で、クロックによって表示された時間を読み取り、その情報を腕時計に伝達することを可能にするという目的を有する。図8~図12は、要求に応じた時間設定についてのクロックにおけるこのデータ収集を示す。
この第6の変形形態は機構を使用し、この機構は、説明された全ての変形形態に対して、適宜選択された非限定的な12時00分における、現在時刻と基準時間との間の差を読み取ることを可能にし、この機構はまた、この表示器が基準位置、特に12時00分、に戻った後にインデックス付けするように、この差に関する情報を腕時計に伝達することを可能にする。有利には、この伝達は、厳密な偏差、または偏差と、秒信号において時間設定するために必要なオフセットとの合計、のいずれかを与え得る。
この第6の変形形態は、段階的な時間設定と呼ばれる第1の変形形態と同様の形でここで説明される。これは、第3および第5の変形形態にも有効であることが理解されよう。
第1の変形形態によれば、時間設定機能が、クロックへのユーザの動作によって(制御手段300での要求で)、またはクロックの表示器の(周期的な)回転に接続している機構によってトリガされることに留意されたい。第1のインタフェースにより、クロックは、共振器10、特に腕時計のバランス15を停止させ(バランスレバー機構を停止させ)、ハンマー機構を作動させて、腕時計時表示器を4時から12時に戻し、その時表示器により、腕時計分表示器5を00分に戻す。次いで、(押しボタン式の)第2のインタフェースを介して、クロックは、厳密な時間を、非限定的な2分ステップだけ増加させた時間に、表示器4、5が到達しそれを示すまで、2分ステップで腕時計分表示器5を駆動し、その分表示器により腕時計時表示器4を駆動する。この機能は、ハンマーの再巻回を確実にし得る。このフェーズの間、日の裏車は、星形歯車、特に30歯または15歯の星形歯車のおかげで精密に位置合わせされる。次いで、クロックは、次の2分への次の通過を待って、停止レバーを解放し、腕時計が時間通りに動作することが可能になる。
この第6の変形形態の第1の実施形態は、クロック100において単一のカム601を含み、段階的な時間設定を実施する。
クロック100は、12時間で1回転する渦状カム601を含み、その円周上に360個の支持部6010を含み、2分毎に1つの支持部が存在する。このカムは、クロックの表示器(12時間で1回転)と一体である。
クロック100は、フィーラスピンドル602、特にロッカレバーを含む。フィーラスピンドルは、第1の端部にラック603を含み、反対側の第2の端部にビーク605を含む、フィーラスピンドルフィンガ604を有する。このフィーラスピンドルフィンガは、デフォルトで、静止位置に維持される。静止位置は、基準時間にオフセットを加えたものに対応し、オフセットは、第1の変形形態による、秒停止を伴う時間設定機能が実施されることを可能にするために、予想される歯車列クリアランスおよび予想される追加のジャンプに対応する。このフィーラスピンドル602の維持は、有利には、腕時計製造者がこれらのクリアランスを容易に補償できることを可能にする調整用偏心部品(図示せず)で実施される。
調整は、有利には、MONTRES BREGUETの名義で出願された欧州特許出願第20158326.7号(特許文献2)の教示に従う微調整ラックで実行できる。
ユーザが時間設定を要求する場合、または、クロック自体がこの時間設定を要求する場合、提案された時間設定サイクルは、腕時計を基準位置、例えば12h00に参照させるフェーズを含む。
フィーラスピンドルフィンガ604を保持しているフィーラスピンドル602は、戻り手段の、特に、ばねなどの弾性戻り手段の作用を受ける。
この参照が実施されると直ぐに、クロック100はフィーラスピンドル602を解放し、フィーラスピンドル602は、図示していないこの戻り手段によって回転する。フィーラスピンドル602は、それがカム601の360個の支持部6010のうちの1つに当接するまで回転する。この回転は、基準時間を、クロック上に表示される時間から分離している2分ステップの数に厳密に対応する。
この回転は、非限定的に、特に往復タイプのインタフェースによって、腕時計に、そしてその表示器に、またはその分表示器に伝達される。代替として、インタフェースは、往復する代わりに回転可能でもあり得る。
機能の最後に、クロック100は再巻回され、既知のグランドストライク機構と類似の機構によって、フィーラスピンドル602をその静止位置に戻し、新しい機能への準備ができる。
この第6の変形形態の第2の実施形態は、クロック100内の2つのカム610および620を含み、段階的な時間設定を実施する。
第1の実施形態で使用されるような360位置カムは、実際、製造が困難な要素のままであり、クロックとの関連においても必然的にかさばる。
この第2の実施形態の動作は第1の単一カムモードの動作と類似しているが、カムの製造の困難さを補償している。したがって、クロック100は、2つのカム、すなわち、12時間で1回転し、その円周12上に12個の支持部6100を1時間当たり1個ずつ含む第1の時カム610と、1時間で1回転し、30個の支持部6200を2分当たり1個ずつ含む第2の分カム620と、を含む。これらのカムは、クロック表示器と一体であり、それぞれ、時表示器104(12時間で1回転)および分表示器105(1時間で1の回転)と一体である。
クロック100はまた、2本のフィーラスピンドル、すなわち、第1の時カム610と協働するように構成された第1のフィーラスピンドル630と、第2の分カム620と協働するように構成された第2のフィーラスピンドル640と、を含む。これらの2つのフィーラスピンドルは、デフォルトで静止位置に維持されており、静止位置は、第1のフィーラスピンドル630については、基準時間に、予想される歯車列クリアランスに対応するオフセットを加えたものに対応し、第2のフィーラスピンドル640については、第1の変形形態による秒停止機構25を有する時間設定機能を可能にする予想される追加のジャンプに対応する。
腕時計200が基準時間に設定されると直ぐに、クロック100は、フィーラスピンドル630および640が、その対応するカム610、620上に載るまで、フィーラスピンドル630および640を解放する。この回転は、特に差動歯車列680を介して、インタフェースに、そして腕時計200に伝達される。一方が他方に対して1/12の比率を有する理由の1つが、2つのカムの値を累算することである。この差動機構680の出力は、特に、しかし非限定的に、第2の制御カム684を介して、第2のアクチュエータ502を駆動するように構成されている。
より具体的には、この第2のアクチュエータ502はクランクおよび接続ロッドを含み、これらは、この第2のアクチュエータ502に含まれる第2の制御ロッド512を押すおよび引いて、そのような腕時計200を時間設定するための往復運動を第2の制御ロッド512に与えるように構成されている。代替として、第2の制御ロッド512は、第2の弾性戻り手段513によって第2のカム684に戻される。
一変形形態では、クロック100は、出力モービルの運動を制御するように構成された少なくとも1つの電気機械ムーブメントまたは電子ムーブメントを含み、出力モービルは、特に、しかし非限定的に、第2の制御カム684によって、そのような第2のアクチュエータ502を駆動するように構成されている。
この回転は、このインタフェースによって、腕時計200に、およびその分表示器5に伝達される。
機能の最後に、クロック100は再巻回され、既知のグランドストライク機構と類似の機構によって、2つのフィーラスピンドル630および640をそれらの静止位置に戻し、新しい機能への準備ができる。
要するに、腕時計200の時間設定をするためのデータを要求に応じてクロック100上で取得する方法は後述する様々なステップを含む。
6A:腕時計200の表示器のための基準位置が定められる。
6B:クロック100は、腕時計200がレセプタクル150上に置かれたとき、またはクロック100上の所定の瞬間に切り替わったとき、またはクロック100もしくは腕時計200に含まれる制御手段300へのユーザの動作による要求により、またはクロック100に含まれる時計学的ムーブメント900の制御の時点、のいずれかで、腕時計200の時間設定を実施する。クロック100によって表示される時間は、クロック100に読み取り機構を実装することにより、時間情報を腕時計200に伝達するために読み取られる。読み取り機構は、基準時間と現在時刻とを比較した偏差を読み取り、その表示器4、5を基準位置に置いた後に、インデックス付けするように、この偏差の値の情報を腕時計200に伝達するように構成されている。
6C:より具体的には、読み取り機構は、値の情報、または厳密な偏差の情報、または偏差と、秒信号において時間設定するために必要なオフセットとの合計である修正された偏差の情報、を伝達するように構成されている。
6D:より具体的には、所定の時間設定ステップ値が決定され、クロック100は、時間設定に対応する位置に伝達ラインを位置合わせし、連続するステップで、所定ステップの各ステップにおいて、腕時計200の内部時間設定機構に、現在時刻の表示を精密に実現するのに必要ないかなる運動をも与えることが可能な伝達ラインを作動させる。そして、連続するステップによる、腕時計200の内部にある時間設定機構への伝達ラインの作動のために、時間設定シーケンスが実施され、それに応じて、クロック100の停止制御機構120が腕時計200の停止機構20を制御して、時間設定する前に、共振器10を停止させる、またはフィニッシング歯車列を表示器歯車列から結合解除させ、そして、腕時計200に含まれるリセット機構500を制御して、腕時計200の表示器3、4、5をその基準位置に即座に戻す。
6E:次いで、連続ステップで、表示器3、4、5の前進が制御されて再始動表示器位置になる。これは、クロック100上に見える瞬間的な厳密な時間を、所定ステップに対応する数だけ、または機構によって課される所定ステップの整数だけ増加させたものに対応する。
6F:次いで、再始動表示器位置に対応する時間にクロック100が切り換わると、停止制御機構120の状態が変化し、開始/停止制御伝達ラインの運動を制御して、終了時間設定操作を識別し、腕時計200の停止機構20へのパルスまたはトルクの伝達を制御して、停止機構を解放し共振器10を再始動させる、またはフィニッシング歯車列を表示器歯車列に結合させる。
6G:より具体的には、リセットを行うために、腕時計200は、クロック100と腕時計200との間の伝達ラインの、時間設定位置への移動を認識し、腕時計200が使用され、腕時計の第1のアクチュエータ901が停止機構20を作動させ、停止機構20が共振器10および腕時計200を停止させ、腕時計のこの第1のアクチュエータ901は機構を構成し、この機構は、少なくとも1つのハンマーを制御して、特に調整された時計学的変数の各々に対して、ハンマー402、701と、表示器のうちの1つと回転一体であり、より具体的には、しかし非限定的に、筒かなによって保持されるハート型部品401、702、703とを協働させることにより、少なくとも1つの時表示器4および分表示器5を基準位置に位置合わせする。
6H:より具体的には、時間設定シーケンスを実施するために、クロック100は、別の伝達ラインを駆動して、特定の表示器を腕時計200に付与し、この、他の伝達ラインは、腕時計の第2のアクチュエータ902を含み、腕時計200は第2のアクチュエータを備え、第2のアクチュエータは往復運動で動作し、時計の第2のアクチュエータ902によって、クロック100は、所定ステップの整数回だけ、腕時計200の腕時計分表示器5を駆動し、腕時計200の表示器が再始動表示器位置に対応するまで、腕時計分表示器5を介して、腕時計200の腕時計時表示器4を駆動する。
6I:より具体的には、時間設定シーケンスを実施するために、クロック100は、ムーブメント900により時渦状カムおよび分渦状カムを駆動するための機構と、要求に応じて瞬間的な時間および分を感知するための機構と、を備える。
6J:より具体的には、時間設定シーケンスを実施するために、クロック100は、ムーブメント900により12時間で1回転または24時間で1回転の速度で駆動される単一の分渦状カムを駆動するための機構であって、選択された分ステップを12または24で乗じた数に対応する数のステップを含む機構と、瞬間的な分を感知するための機構とを備える。
6K:より具体的には、2分の所定ステップが選択され、実施されるステップ数は0から359ステップの間の変数であり、その間、腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、30歯または15歯星形歯車のおかげで精密に位置合わせされ、そのとき、それは筒かな自体によって形成され得る。
6L:より具体的には、腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、筒かなまたは日の裏車と一体の組み合わせ星形歯車と、1つ以上の歯車を有するジャンパとの組み合わせにより、精密に位置合わせされ、星形歯車の歯の数と、ジャンパの歯の数が一緒に所定ステップの数を定める。
6M:より具体的には、クロック100が腕時計の分表示器5を駆動する場合、少なくとも1つのハンマー402、701の、または各ハンマー402、701の、少なくとも部分的な再巻回が確実になる。
6N:より具体的には、瞬間的な時間および分を感知するために、クロック100を使用し、クロックは、12時間で1回転する渦状カム601を含み、その円周上に、360個の支持部6010を、すなわち2分毎に1つの支持部を含み、単一渦状カム601は、12時間で1回転する、クロック100の表示器と一体であり、クロック100は、弾性戻り手段の作用を受けるフィーラスピンドル602を含み、第1の端部にラック603を含み、反対側の第2の端部にビーク605を含むフィーラスピンドルフィンガ604を含み、このフィーラスピンドル602は、デフォルトで、静止位置に維持される。静止位置は、基準時間に正またはゼロのオフセットを加えたものに対応し、オフセットは、秒停止を伴う時間設定機能が実施されることを可能にするために、予想される歯車列クリアランスおよび予想される追加のジャンプに対応する。ユーザが時間設定を要求した場合、またはクロック100が時間設定を要求した場合、時間設定サイクルは、腕時計100を基準位置に参照するフェーズで始まり、この参照が行われると直ぐに、クロック100はフィーラスピンドル602を解放し、フィーラスピンドルは、クロック100上に表示される時間から基準時間を分離するステップ数に厳密に対応する回転に従って、カム601の支持部6010のうちの1つに対して当接するまで回転する。
6O:より具体的には、機能の最後に、クロック100は再巻回され、フィーラスピンドル602をその静止位置に戻し、新しい機能への準備ができる。
6P:より具体的には、瞬間的な時間および分を感知するために、クロック100が使用され、クロック100は、12時間で1回転し、その円周上に12個の支持部6100を1時間当たり1個ずつ含む第1の時渦状カム610と、1時間で1回転し、30個の支持部6200を2分当たり1個ずつ含む第2の分渦状カム620とを含み、このカム610および620は、それぞれ、12時間で1回転する、クロック104の時表示器に、そして1時間で1回転する、クロック105の分表示器に固定され、クロック100は、第1の時カム610と協働するように構成された第1のフィーラスピンドル630と、第2の分カム620と協働するように構成された第2のフィーラスピンドル640とを含み、第1のフィーラスピンドル630および第2のフィーラスピンドル640は、デフォルトで静止位置に維持され、静止位置は、第1のフィーラスピンドル630については、予想される歯車列クリアランスに対応する正またはゼロのオフセットを基準時間に加えたものに対応し、第2のフィーラスピンドル640については、秒停止機構25を伴う時間設定機能を可能にする予想される追加のジャンプに対応する。ユーザが時間設定を要求した場合、またはクロック100が時間設定を要求した場合、時間設定サイクルは、腕時計200を基準位置に参照するフェーズで始まり、この参照がなされると直ぐに、クロック100は、第1のフィーラスピンドル630および第2のフィーラスピンドル640を解放し、これは、それらの対応するカム610、620に回転して保持されるまで続き、この回転が、差動歯車列680を介して、インタフェースに、そして腕時計200の分表示器5に伝達される。一方が他方に対して1/12の比率を有する理由の1つが、2つのカム610、620の値を累算することである。
6Q:より具体的には、機能の最後に、クロック100は再巻回され、第1のフィーラスピンドル630および第2のフィーラスピンドル640をその静止位置に戻し、新しい機能への準備ができる。
表示器の基準時間設定と呼ばれ、図13~図18に示される第7の変形形態は、腕時計200の表示器を基準位置、特に12時00分、に戻す機能のための解決策を提案する。この機能は、上述した第1、第3、および第5の変形形態の実現に必要である。
この変形形態は、腕時計200とクロック100との間のインタフェースの第1の変位のためのサイクルの実行を可能にするためのものであり、例えば修正器が、腕時計200において以下の機能をいつでも実行する:
表示器歯車列をフィニッシング歯車列から結合解除すること;
表示器を基準位置に、例えば12時00分、に戻すこと;
この位置を可能な限り精密に維持すること;
時間設定機能を可能にすること(詳細は後述される);
この時間設定機能を活用してハンマーを再巻回すること;
このハンマーを起動解除すること。
腕時計200とクロック100との間のインタフェースの第2の変位において以下を含む:
表示器歯車列をフィニッシング歯車列に結合させること;
必要に応じてハンマーを再巻回すること。
この目的のため、腕時計200は以下を含む:
クロノグラフハンマーと同様のハンマー701であって、ハンマーが、歯止めによって保持さればねによって引っ張られている巻回された位置と、ハンマーが、第1のハート型時カム702の周辺部に載り、それによりカムをその最小半径へと回転させるアクティブ位置とを有する、ハンマー701を含み;
この第1のハート型時カム702は、クロノグラフ機構で使用されるものに類似している。この第1の時カム702は、時針歯車708によって保持される;
分表示器705によって保持される第2の切頭ハート型分カム703;
分表示器(図示せず)と一体の30歯星形歯車を支持しながら協働するジャンパ704;
分表示器(図示せず)によって保持される30歯星形歯車;
図17に示すように、ダブルジャンパ7040と協働する星形歯車、特に15歯星形歯車、として機能し得る、筒かなのピニオン705;
図に示す特別な場合における摩擦ばね709を含む、表示器歯車列705-707-708とフィニッシング歯車列710との間の結合機構706;
機能の3つのフェーズを制御するための機構(図示せず)。
サイクルは、3つのフェーズで実施される:
基準位置、特に12時00分、への配置をトリガし、図15の位置において、インタフェースによって結合解除すること;
時間設定、分離、またはハンマーの再巻回のために表示器の位置を維持すること;
インタフェースを介してハンマーを結合させ、必要に応じて再巻回すること。
第1のフェーズでは、インタフェースは、図16で分かるように、結合クラッチ706を作動させて、その結合解除位置にする。
次いで、インタフェースは、ハンマー701を解放し、ハンマーは、第1のハートカム702により、時表示器を、そしてタイマーにより分表示器を基準位置、特に12時00分、に移動させる。
典型的タイマー設定は、図13および図14に示すような、ハンマーからハート型部品へと伝達される再設定方向に依存して、分表示器の位置について、時間の誤差と対して3分のオーダーの誤差、すなわち±1.5分を許容する。
有利には、追加の分ハートカム703は、ハンマー701機能の終了時に働き、厳密な瞬間における位置を保証する。
第2のフェーズの間、ジャンパ704および30歯星形歯車は、表示器の位置を基準位置、特に12時00分で、そして2分の補正ステップにおける全てのそれ以降の位置で維持する。この例では、図17に示すように、15歯筒かなは、有利には、ダブルジャンパと噛み合うことにより、30歯星形歯車を置き換える。
この機構は、表示を失うことなくハンマーを再巻回でき、時間は2分ステップで設定できる。
第3のフェーズでは、インタフェースは結合クラッチを解放し、フィニッシング歯車列を表示器歯車列に再接続できる。
したがって、2つのハートカムのオプションは、動作の精度を改善する。
図18は、BREGUETクロノグラフ1050の結合機構を示す。結合機構はクランプ721を含み、その機能は、カラムホイール740の制御下で結合および結合解除を確実にすることであり、カラムホイールは、クランプの開放または閉鎖のための、したがって結合解除または結合のためのクランプアーム721および722の角度偏差を制御する。
この第7の変形形態は、時間設定機構を関与させることを可能にし、表示器歯車列がフィニッシング歯車列から結合解除されることを可能にし、それらが再び互いに結合されることを可能にする。
星形歯車の機能のために筒かな噛み合わせを有利に使用する場合、構造は単純化される。
要するに、表示器の基準時間を設定する方法は、後述する様々なステップを含む。
7A:表示器の基準位置が定められる。
7B:腕時計200が使用され、腕時計は、表示器歯車列705、707、708とフィニッシング歯車列710との間に結合機構706を含み、そしてハンマー701を含み、ハンマー701は、ハンマー701が、歯止めによって保持さればねによって引っ張られている巻回された位置と、ハンマー701が、腕時計200内に含まれる時針歯車708によって保持される第1の時ハートカム702の周辺部に載り、それにより第1の時ハートカム702の回転をその最小半径に制約するように構成されたアクティブ位置と、の間を移動可能である。
そして、3つのフェーズを含むサイクルが実行される:
7C:第1のフェーズであって、その間に、クロック100と腕時計200との間のインタフェースの第1の変位により、結合機構706がインタフェースにより結合解除され、インタフェースは結合機構を作動させて結合解除位置にし、結合クラッチ706を結合解除した後、インタフェースはハンマー701を解放し、それが、第1の時間ハートカム702により時表示器4を、タイマーにより分表示器5を、基準位置に戻す。7D:時間設定、分離、またはハンマー701の再巻回のために、表示器4、5の位置が維持される第2のフェーズ、7E:第3のフェーズであって、そのとき、クロック100と腕時計200との間のインタフェースの第2の変位によって、フィニッシング歯車列が表示器歯車列に再接続され、結合機構706はインタフェースにより結合され、インタフェースは結合機構を結合位置に作動し、その第3のフェーズの間、インタフェースを介してハンマー701を再巻回することが可能である。
7F:より具体的には、ハンマー701のストロークの終わりに、ハンマーは、切頭ハート型であって分表示器5と一体である第2の分ハートカム703と協働して、厳密な瞬間での位置を保証する。
7G:より具体的には、所定の時間設定ステップ値が決定され、第2のフェーズの間、表示器の位置は、腕時計200に含まれるジャンパ704と星形歯車との協働により基準位置に維持され、次いで、引き続く位置の各々において段階的に、表示器を失うことなくハンマー701の再巻回が可能になる。
7H:より具体的には、分表示器5によって保持される星形歯車として、単純な1歯ジャンパ704と協働する30歯星形歯車、または2つの歯を含むダブルジャンパ7040の単一歯と同時に協働する15歯筒かなのピニオン、のいずれかが選択される。
7I:より具体的には、腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、筒かなまたは日の裏車と一体の組み合わせ星形歯車と、1つ以上の歯車を有するジャンパとの組み合わせにより、精密に位置合わせされ、星形歯車の歯の数と、ジャンパの歯の数が一緒に所定ステップの数を定める。
7J:より具体的には、結合機構706は、摩擦ばね709を備える。
7K:より具体的には、結合機構706として、クランプ721を含むクロノグラフ結合機構が使用され、クランプ721の機能は、カラムホイール740の制御下で結合および結合解除を確実にすることであり、カラムホイール740は、結合解除または結合にそれぞれ対応する、クランプの開放または閉鎖のためのクランプ721、722のアームの角度ずれを制御する。
7L:より具体的には、三相制御機構が使用される。より具体的には、この制御機構は、少なくとも1つのカラムホイール740を含む。
この第7の変形形態の代替形態として、図19~図21に示される、基準時間設定と呼ばれる第8の変形形態は、腕時計200の表示器を基準位置、特に12時00分、に戻す機能のための別の解決策を提案する。この機能は、上述した第1、第3、および第5の変形形態の実現に必要である。
ここでも、この変形形態は、腕時計200とクロック100との間のインタフェースの第1の変位のためのサイクルの実行を可能にするためのものであり、例えば修正器が、腕時計200において以下の機能をいつでも実行する:
表示器歯車列をフィニッシング歯車列から結合解除すること;
表示器を基準位置に、例えば12時00分、に戻すこと;
この位置を可能な限り精密に維持すること;
時間設定機能を可能にすること(詳細は後述される)。
そして、腕時計とクロックとの間のインタフェースの第2の変位が、表示器歯車列をフィニッシング歯車列に結合させる。
時針歯車808と噛み合うラック823であって、時針歯車は腕時計時表示器4と一体でありラチェット歯切欠きを含む時カム802を保持する、ラック823と、歯止めばね8010により時カム802に接触している歯止め801と、を含む腕時計200が使用され、ラック823は、時針歯車808の時計回り方向に噛み合うように構成され、戻しばね825によって駆動されている。
腕時計200はまた、ラックピニオン824すなわち時間ピニオンを含み、このラックピニオン824は、ラック823を駆動し巻回するように構成され、ラックピニオン824は、腕時計200がクロック100と協働していない場合に、腕時計200の通常作動中に、各歯と噛み合う。
腕時計200は、表示器歯車列805、807,808とフィニッシング歯車列810との間に結合機構806を更に含む。
そして、いつでも、腕時計200の基準時間設定は、3つのフェーズを含むサイクルによって実施され、以下から構成される:
第1のフェーズであって、その間に、クロック100と腕時計200との間のインタフェースの第1の変位により、基準位置への配置がトリガされ、腕時計200の表示器4、5の基準時間設定が実施され、結合機構806はインタフェースを介して結合解除され、インタフェースは、結合機構をその結合解除位置に向かって作動し、それにより、歯止め801が時カムのラチェット歯開口部に出合うまで、必要な回転数にわたって、ラック823が腕時計200の時表示器および分表示器の歯車列を反時計回り方向に駆動することが可能になり、このブロックは基準表示器位置に対応する、第2のフェーズであって、そのとき、表示器4、5の位置が時間設定のために維持され、クロック100によって制御される時間設定機構が、ラック801を再巻回することにより、腕時計200の表示器4、5の時間を時計回り方向に設定して厳密な時間にする、および、第3のフェーズであって、そのとき、クロック100と腕時計200との間のインタフェースの第2の変位によって、フィニッシング歯車列は表示器歯車列に再接続され、結合機構806はインタフェースを介して結合され、インタフェースは、結合機構を結合位置に作動し、その第3のフェーズの間、インタフェースを介して、ラック801の再巻回、または第2のフェーズの間に開始されたラック801の再巻回を完了させることが可能である。
より具体的には、腕時計時表示器4を含む腕時計200が使用され、腕時計時表示器4は、開口部8020を含む時カム802と、腕時計分表示器805によって保持されラチェット歯開口部8030または切欠き831を含む第2の分カム803とを保持している。結合機構806はその結合解除位置で結合解除され、それにより、基準時間に先行する分に対応する、第1の時カム802の開口部8020に歯止め801が出合うまで、必要な回転数にわたって、ラック823が、腕時計200の時表示器および分表示器の歯車列を、反時計回り方向に駆動することが可能になり、その時点で、歯止め801は、基準時間に到達する前に、そして歯止めが、第2の分カム803のラチェット歯開口部8030内でブロックされるまで、最後の分に対応する回転のために第2の分カム803上に載ることができ、ブロックは基準表示器位置に対応する。
腕時計200はまた、第7の変形形態と同様に、星形歯車、特に分表示器モービル805と一体の30歯星形歯車と協働するように構成されたジャンパ804を含み、機能の3つのフェーズを制御するための機構を含む。
サイクルは、3つのフェーズで実施される:
基準位置、特に12時00分、への配置をトリガし、インタフェースによって結合解除すること;
時間設定のために表示器の位置を維持すること;
インタフェースを介して歯止め801を結合させ、必要に応じて再巻回すること。
腕時計の通常作動の間、シンパティックがオフのとき、時間ピニオン824がラック823を駆動し巻回し、ラックは、図19および図20に示すように、各歯にて噛み合う。
第1のフェーズでは、インタフェースは、図21に示すように、結合クラッチ806を作動させてその結合解除位置にする。
結合クラッチは、時表示器歯車列および分表示器を解放し、これはラック823によって反時計回り方向に駆動される。
ラック823によって反時計回り方向に駆動された表示器歯車列は、場合により時針歯車(時表示器)を1回以上回転させ、タイマーにより接続された筒かな(分表示器)を12回以上回転させ得る。
第2のフェーズの間、時間設定機構は、ラック801を再巻回することより、時計回り方向にその機能を実行して厳密な時間にすることができる。時間設定により再巻回が完了しない場合は、時間設定は、腕時計表示器の時計回り方向の通常の回転によって補われる。
第3のフェーズでは、インタフェースは結合クラッチを解放し、フィニッシング歯車列を表示器歯車列に再接続できる。
要するに、基準時間設定方法は、後述する様々なステップを含む。
8A:表示器の基準位置が定められる。
8B:以下を含む腕時計200が使用される:
腕時計時表示器4に固定されラチェット歯切欠きを含む時カム802を保持する時針歯車808と噛み合うラック823、歯止めばね8010により時カム802上に載った状態が維持される歯止め801であって、ラック823は、時針歯車808の時計回り方向に噛み合うように構成され、戻しばね825によって駆動される、歯止め801。
腕時計200はまた、ラックピニオン824すなわち時間ピニオンを含み、このラックピニオン824は、ラック823を駆動し巻回するように構成され、ラックピニオン824は、腕時計200がクロック100と協働していない場合に、腕時計200の通常作動中に、各歯と噛み合う。
腕時計200はまた、表示器歯車列805、807、808とフィニッシング歯車列810との間に結合機構806を含む。
そして、いつでも、腕時計200の基準時間設定は、3つのフェーズを含むサイクルによって実施され、以下から構成される:
8C:第1のフェーズであって、その間に、クロック100と腕時計200との間のインタフェースの第1の変位により、基準位置への配置がトリガされ、腕時計200の表示器4、5の基準時間設定が実施され、結合機構806はインタフェースを介して結合解除され、インタフェースは、結合機構をその結合解除位置に作動し、それにより、歯止め801が時カムのラチェット歯開口部に出合うまで、必要な回転数にわたって、ラック823が腕時計200の時表示器および分表示器の歯車列を反時計回り方向に駆動することが可能になり、このブロックは基準表示器位置に対応する、8D:第2のフェーズであって、表示器4、5の位置が時間設定のために維持され、クロック100によって制御される時間設定機構が、ラック801を再巻回することにより、腕時計200の表示器4、5の時間を時計回り方向に設定して厳密な時間にする、8E:第3のフェーズであって、そのとき、クロック100と腕時計200との間のインタフェースの第2の変位によって、フィニッシング歯車列が表示器歯車列に再接続され、結合機構806はインタフェースにより結合され、インタフェースは、結合機構を結合位置に作動し、その第3のフェーズの間、インタフェースを介して、ラック801の再巻回すること、または第2のフェーズの間に開始されたラック801の再巻回を完了させることが可能である。
8F:より具体的には、所定の時間設定ステップ値が決定され、第2のフェーズの間、表示器の位置は、腕時計200に含まれるジャンパ804と星形歯車との協働により基準位置に維持され、次いで、引き続く位置の各々において段階的に、表示器を失うことなくラック801の再巻回が可能になる。
8G:より具体的には、分表示器5によって保持される星形歯車として、単純な1歯ジャンパ804と協働する30歯星形歯車、または、2つの歯を含むダブルジャンパ8040の単一歯と同時に協働する15歯筒かなのピニオン、のいずれかが選択される。
8H:より具体的には、腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、筒かなまたは日の裏車と一体の組み合わせ星形歯車と、1つ以上の歯車を有するジャンパとの組み合わせにより、精密に位置合わせされ、星形歯車の歯の数と、ジャンパの歯の数が一緒に所定ステップの数を定める。
8I:特に、結合機構806は、摩擦ばね809を備える。
8J:より具体的には、結合機構806として、クランプ821を含むクロノグラフ結合機構が使用され、クランプ821の機能は、カラムホイール840の制御下で結合および結合解除を確実にすることであり、カラムホイール840は、結合解除または結合にそれぞれ対応する、クランプの開放または閉鎖のためのクランプ821、822のアームの角度ずれを制御する。
8K:より具体的には、三相制御機構が使用される。
8L:より具体的には、少なくとも1つのカラムホイール840を含む制御機構が使用される。
第9の変形形態は、時表示器および分表示器のための方法および段階的な時間設定機構に関する。本発明は、第7および第8の変形形態で説明したように、基準位置、特に12時00分へのリセットに続く、2分ステップにおける、腕時計の表示の時間設定機能に対する解決策を提案する。それは、シンパティッククロックのインタフェースによって制御される。時間設定についてのそのデータ取得機構は、上記の第6の変形形態において説明した通りである。
また、この変形形態は、腕時計とクロックとの間のインタフェースの第1の変位のためのサイクルの実行を可能にするためのものであり、例えば修正器が、腕時計において以下の機能をいつでも実行する:
元の位置、例えば12時00分、に対して定められるステップ数によって、表示器を現在時刻に対応する位置に戻すこと;
精密な時間設定のために、秒信号が腕時計の共振器を解放することを待つことを可能にするオフセットだけ、現在時刻を増加させた時間、に対応する位置に、表示器を戻すこと。
本発明の記載は、2分ステップで時間設定する機構の非限定的な構築に関する。1分、3分、4分、5分、6分、および10分のステップが可能である。
腕時計は、以下を含む:
クロックのインタフェースまたは他の要素と合致して往復運動の伝達を可能にする修正器932;
歯車の筒かなを往復運動で駆動することが可能なアーム921を含むロッカレバー931;
駆動機能の区間において分表示器の位置を維持するジャンパ904;
第7の変形形態と同様に、2分ステップのために分表示器によって保持される30歯星形歯車;
表示器歯車列905-907-908とフィニッシング歯車列910との間の結合機構906。これらは時間設定のために開位置にあり、腕時計が動作している間は、第7または第8の変形形態に類似の方法で閉じられ得る。
図で示す特定の実施形態では、有利なことに、15歯筒かな905が使用されているが、これが30歯星形歯車を置換することも必要である。この選択肢は制限するものではなく、星形歯車は所望の毎分のステップ数に応じて定められなければならない。Ze=60分/2分。したがって、15歯筒かなは、図25に記載されているダブルジャンパ904のおかげで、そしてロッカレバー931のアーム921の2つのオフセットされた支持面922および923の足掛かりのおかげで、30個の安定な位置を有する。
したがって、初期状態では、第1の安定な位置は、基準位置、すなわちこの実施例では12時00分へのリセット後に得られる表示に対応する。
結合クラッチは、図24に示すように、フィニッシング歯車列910に対して開位置にある。したがって、表示は、腕時計の歯車列から独立している。この歯車列は、更に、機能中に停止レバーによって停止される。
時間設定機能に関して、第6の変形形態によると、クロックは、そのインタフェースを介して、現在時刻に到達するのに必要な定められた変位数を2分ステップで伝達する。クロックはまた、1つまたは2つの追加ステップを伝達して、秒信号までの待ち時間を可能にする。
クロックのインタフェースは腕時計の修正器932と連携し、修正器932はロッカレバー931を駆動する。このロッカレバー931は、30歯星形歯車を1ステップ毎に、または代替実施形態では15ピニオンを半ステップ毎に駆動するように構築されている。
ロッカレバー931は、15歯ピニオンをステップの80%にわたって駆動し、その静止位置に戻り、次いで、ステップの残りの20%の進行中に、ジャンパが残りのストロークを確実にし、図25に示すように、ピニオンを次の半ステップのために位置付ける。
この実施形態は、所望の時間設定機能に対応し、クロックが、2分ステップによって表示を現在時刻に変位させ、オフセットを加えることを可能にする。
要するに、時表示器および分表示器の段階的な時間設定のための方法は、後述する異なるステップを伴う。
9A:表示器の基準位置が定められる。
9B:往復運動の伝達のためにクロック100のインタフェースと協働する修正器932と、歯車の分表示器5の筒かなを往復運動によって駆動することが可能なロッカレバー931と、駆動機能の区間において分表示器の位置を維持するジャンパ904と、を含む腕時計200が使用され、腕時計200はまた、表示器歯車列905、907、908とフィニッシング歯車列910との間に結合機構906を含む。そして、いつでも、クロック100は、各歯に対応するストロークの一部分だけを実行するロッカレバー931による分表示器5の部分的駆動により、基準位置に対して定められたステップ数の、ロッカレバー931による分表示器5の歯の駆動により、クロック100で読み取られた現在時刻に対応する位置、または、停止機構20が腕時計200から共振器10を解放することを可能にする秒信号を待つことを可能にするオフセットだけ、現在時刻を増加させたものに対応する別の位置、のいずれかに表示器4、5を戻すことができる。各歯のストロークの残りは、そのときジャンパ904のパルス下で実行されている、分表示器5のインデックス付き回転を完了するためである。
9C:所定の時間設定ステップ値が決定される。
9D:腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、筒かなまたは日の裏車と一体の組み合わせ星形歯車と、1つ以上の歯車を有するジャンパとの組み合わせにより、精密に位置合わせされ、星形歯車の歯の数と、ジャンパの歯の数が一緒に所定ステップの数を定める。
9E:より具体的には、腕時計200の筒かなまたは日の裏車は、一方では、筒かなまたは日の裏車と一体の星形歯車と、ロッカレバー、ドライバ、またはラックとの組み合わせにより駆動され、これらの運動はクロック100によって制御される。
9F:より具体的には、第1のフェーズでは、クロック100が停止機構20を制御して共振器10を停止させ、表示器4、5を基準位置へと戻し、結合機構906を、その時、腕時計200の歯車列から独立しているフィニッシング歯車列910に対して開位置に位置決めする。
9G:より具体的には、第2のフェーズでは、クロック100は、整数個の所定ステップによって、現在時刻に到達するのに必要な定められた変位数を、そのインタフェースを介して送信する。
9H:より具体的には、第2のフェーズでは、クロック100は、そのインタフェースを介して、整数個の所定ステップにより現在時刻に到達するのに必要な定められた変位数と、加えて、停止機構20が腕時計200の共振器10を解放することを秒信号が可能にするまでの待ち時間を可能にする、1つまたは2つの追加の所定ステップに対応する1つまたは2つの変位と、を送信する。
9I:より具体的には、30歯星形歯車を1ステップ毎に駆動する、または15歯ピニオンを半ステップ毎に駆動するように構成されたロッカレバー931を有する腕時計200が使用される。
9J:より具体的には、ロッカレバー931を有する腕時計200が使用され、ロッカレバー931は、15歯ピニオンを半ステップ毎に駆動するように構成され、15歯ピニオンをストロークの80%にわたって駆動し、その静止位置に戻り、ジャンパ904は、現在のストロークの残りの20%を確実にし、15歯ピニオンを次の半ステップに対して位置決めする。
9K:より具体的には、一定ステップで時間設定するための機構を含む腕時計200が使用され、腕時計は、クロック100のインタフェースまたは他の要素と合致して往復運動の伝達を可能にする修正器932と、歯車の筒かなを往復運動で駆動することが可能なロッカレバー931と、駆動機能の区間において分表示器の位置を維持するように構成されたジャンパ904と、必要なステップの値に応じた歯の数を有する分表示器によって保持される星形歯車と、表示器歯車列905、907、908とフィニッシング歯車列910との間にあり、時間設定のために開位置にあり、腕時計200が動作中に閉じられ得る、結合機構906と、を含み、クロック100のインタフェースは、腕時計200の修正器932と協働するように構成されており、修正器932はロッカレバー931を駆動し、ロッカレバー931は1ステップ毎にまたは半ステップ毎に星形歯車を駆動するように構成されている。
9L:より具体的には、分筒かなによって形成される星形歯車を有する腕時計200が使用される。
第7の変形形態および第8の変形形態は、機能の進展を異なるフェーズにおいて確実にするための機能コントローラを実装している。第7の変形形態では、機能コントローラは3つの位置を有する:
機能の開始:フィニッシング歯車列の結合解除を制御し、バランスを停止させ、ハンマーを解放させる;
時間設定機能:ハンマーを巻回する;
機能の終了:結合クラッチおよびバランスを解放する。
第8の変形形態では、コントローラは2つの位置を有する:
機能の開始:フィニッシング歯車列の結合解除を制御し、バランスを停止させる;
機能の終了:結合クラッチおよびバランスを解放する。
本発明は、非限定的に、クロノグラフにおいて使用されるものに類似した、腕時計内に組み込まれた特定のコントローラ、または腕時計の外部にあってクロック内に組み込まれたコントローラ、のいずれかを有する様々な実施形態を提案する。腕時計内に組み込まれたコントローラには、以下を使用することができる:
インタフェースによって制御される、カラムホイールタイプの回転コントローラ(2つまたは5つの連続した安定位置(1-2-3-1-2-3-1など)を有する);
インタフェースによって制御される、シャトルタイプの往復コントローラ(2つの連続した安定位置:1-2-1-2-1など)。
コントローラがクロック内にある場合、腕時計は、インタフェースによって制御されてデフォルトで静止位置に戻る往復カムだけを含む(安定な静止位置、および1~3個の制御された位置:1-2-3-2-1-2-3など)。
カラムホイールによる実行は、第7の変形形態によく適合する。例えば、3つの位置を有するカラムホイールが選択され、3つの位置はシンパティックインタフェースを介してクロックにより順次選択される。このカラムホイールはクロノグラフの方法で3つのロッカレバーを制御する。これらロッカレバーは、結合クラッチ、停止レバー、およびハンマー(単数または複数)を制御する、またはこれら機構の一部である。これらのロッカレバーは、必要に応じて起動されるように、カラムホイールのカラム上に載るように作られている。
異なる位置は、以下の通りである:
位置0:初期および最終位置:作動結合クラッチ、非作動停止レバー、巻回されたハンマー;
位置1:基準位置、特に12時00分への戻り:非作動結合クラッチ、作動停止レバー、および解放されたハンマー;
位置2:時間設定:非作動結合クラッチ、作動停止レバー、および巻回されたハンマー;
位置0:完全な回転の後に戻る。
この実施形態は、2位置カラムホイールを用いる第8の変形形態に適用され得る。
2つの位置で十分である第8の変形形態には、単純なシャトルを用いる第2の実施形態が十分であり、カラムホイールを置換できる。
コントローラがクロック内にある実施形態は、第7の変形形態に良好に適合する。前述の3位置カラムホイールは、クロック内に位置する3レベル渦状カムによって機能的に置換される。この渦状カムは、腕時計内の往復運動でカムを制御する。このカムは、必要に応じて、結合クラッチ、停止レバー、およびハンマー(単数または複数)を制御する。
異なる位置は、以下の通りである:
位置0:初期および最終位置:作動結合クラッチ、非作動停止レバー、巻回されたハンマー;
位置1:基準位置、特に12時00分への戻り:非作動結合クラッチ、作動停止レバー、および解放されたハンマー;
位置2:時間設定:非作動結合クラッチ、作動停止レバー、および巻回されたハンマー;
位置0:ゼロへのカムの戻り。
腕時計の外部にコントローラを有するこの実施形態は興味深い。なぜなら、腕時計が(機能の実行中に)予期せずにクロックから取り外された場合に、腕時計が位置1または位置2に残ったままであることを防止するからである。
構造は、位置1に切り替わるとき、位置0に戻るときに、ハンマーの落下を回避するように適合されている。
コントローラがクロック内にあるこの実施形態は、渦状カムと2位置カムを用いる第8の変形形態に適用され得る。
要するに、このようなコントローラは、所望の時間設定機能に応答し、フィニッシング歯車列から表示器を結合解除することを可能にし、その結合は、必要に応じてハンマーを制御し、停止レバーを制御することを可能にする。
もちろん、このようなコントローラの使用は、上記の他の変形形態にも適用可能である。
したがって、これらの様々な変形形態は、以下の機能の実現を可能にする:
停止された腕時計がクロック上に置かれた場合、腕時計を開始させること;
着用するために腕時計がクロックから取り外される場合に、12時間の最低限のバッテリ寿命を確実にすること;
腕時計がクロック上にあるときに腕時計を動作させたままに保つこと;
腕時計がクロック上に置かれた場合、または要求に応じて、約±15秒の精度で腕時計を時間設定すること;
腕時計がクロック上にある限り、腕時計の時間を正しく保つこと;
代替として、シンパティックアセンブリ1000は、停止された腕時計をクロック上で保管するために機能を起動解除できるように、結合解除機構を用いるオプションを含む。
より具体的には、第1のインタフェースは、クロック内の第1の外部アクチュエータと、腕時計内の第1の内部アクチュエータとを含む。
同様に、第2のインタフェースは、クロック内の第2の外部アクチュエータと、腕時計内の第2の内部アクチュエータとを含む。
同様に、第3のインタフェースは、クロック内の第3の外部アクチュエータと、腕時計内の第3の内部アクチュエータとを含む。
同様に、より多くの数のインタフェースに一般化すると、n番目のインタフェースは、クロック内のn番目の外部アクチュエータと、腕時計内のn番目の内部アクチュエータとを含む。
シンパティックアセンブリ、ならびに上述した多数の様々な使用シナリオに対応する様々な方法は、時打ちを含まないクロックおよび腕時計に基づいている。
そのようなシンパティックアセンブリを、時打ちクロックおよび/または時打ち腕時計と共に作製することが可能であることが理解される。
時打ち機構は、時間設定に対して精密な基準を提供する利点を有し、これをシンパティック腕時計を時間設定するために使用することが想定できる。
しかしながら、注意事項に留意しなければならない。
時間設定機構のために時打ち渦状カムを使用できるが、5分ステップで行われる時間設定の例では、対応する渦状カムは144個の5分ステップを有しなければならず、時打ちには使用されない。時打ちでは、時渦状カムは原則としてサプライズ部品機構を用いてジャンプするので、先験的に駆動さえ特別である。腕時計は時打ち腕時計であり得るが、これがシステムを僅かにより複雑にする。なぜなら、時打ち器は時間設定の間に連続的に時打ちすることになり、機構を故障させる可能性があるので、シンパティッククロック100とシンパティック腕時計200とが協働するシンパティック動作の間は、時打ち器を分離する必要があるからである。
実行をより複雑にするアイソレータを介在させた条件下では、時打ち腕時計用にそのような機構を作製することは可能である。そのとき、腕時計の時打ち渦状カムはシンパティック時間設定によって駆動される。
本明細書では、基本的な巻回機能および時間設定機能について説明してきたが、他の変数に関する他の情報、すなわち、第2のタイムゾーン、昼-夜表示、AM/PM、日付、およびより一般的にはカレンダ要素など、の転送が、もちろん可能である。
1 第1のシャフト
2 第2のシャフト
3 表示器
4 時表示器
5 分表示器
10 共振器
11 第1の下部ハーフシャフト
12 第1の上部ハーフシャフト
15 慣性質量
20 停止機構
21 第2の下部ハーフシャフト
22 第2の上部ハーフシャフト
25 秒停止機構
100 クロック
104 時表示器
105 分表示器
120 停止制御機構
150 レセプタクル
180 ムーブメント
200 腕時計
270 操作手段
300 制御手段
401 ハート型部品
402 ハンマー
403 ハンマーばね
500 リセット機構
501 第1のアクチュエータ
502 第2のアクチュエータ
503 第3のアクチュエータ
511 第1のロッド
512 第2の制御ロッド
513 第2の弾性戻り手段
601 渦状カム
602 フィーラスピンドル
603 ラック
604 フィーラスピンドルフィンガ
605 ビーク
610 渦状カム
620 渦状カム
630 第1のフィーラスピンドル
633 ラック
640 第2のフィーラスピンドル
643 ラック
670 ストレッチャ
677 ピニオン
678 スリーブ
680 差動機構
682 第1の伝達シャフト
683 伝達シャフト
684 ワーム
684 第2の制御カム
684 カム
684 第2のカム
686 第1の制御カム
691 第1の動力貯蔵手段
693 第1の動力貯蔵手段
701 ハンマー
702 ハート型部品
703 ハート型部品
704 ジャンパ
705 分表示器
706 結合機構
707 表示器歯車列
708 時針歯車
709 摩擦ばね
710 フィニッシング歯車列
721 クランプ
722 クランプ
740 カラムホイール
801 歯止め
802 第1の時カム
803 第2の分カム
804 ジャンパ
805 表示器歯車列
806 結合機構
806 結合クラッチ
807 表示器歯車列
808 表示器歯車列
809 摩擦ばね
810 フィニッシング歯車列
821 クランプ
822 クランプ
823 ラック
824 ラックピニオン
825 戻しばね
831 切欠き
840 カラムホイール
900 ムーブメント
901 第1のアクチュエータ
902 第2のアクチュエータ
904 ジャンパ
905 表示器歯車列
906 結合機構
907 表示器歯車列
908 表示器歯車列
910 フィニッシング歯車列
921 アーム
922 支持面
931 ロッカレバー
932 修正器
1000 シンパティックアセンブリ
1050 クロノグラフ
6010 支持部
6100 支持部
6200 支持部
7040 ジャンパ
8010 歯止めばね
8020 開口部
8030 ラチェット歯開口部
8040 ダブルジャンパ

Claims (15)

  1. クロック(100)と、前記クロック(100)内に含まれるレセプタクル(150)内に単一の伝達位置で配置されるように構成された少なくとも1つの腕時計(200)とを含む、時計学的シンパティックアセンブリ(1000)であって、前記シンパティックアセンブリ(1000)は、前記腕時計(200)が前記伝達位置にて前記レセプタクル(150)内に配置されている場合に、前記クロック(100)と、前記腕時計(200)の各々との間に、接続機構を含み、前記接続機構は、少なくとも2つの別個の伝達ライン、すなわち、
    選択した機能の表示変数を調整するために、前記腕時計(200)の巻回、時間設定及び調整機能を含む複数の機能の内の一つの所望の機能を選択するための1つの伝達ラインと、
    前記クロック(100)から前記腕時計(200)への動力または運動を伝えるための前記1つの伝達ラインと異なる他の伝達ラインと、
    を含み、
    前記クロック(100)は、前記腕時計(200)が前記クロック(100)上に置かれているときに、前記選択された所望の機能に関する変数を所望値に調整するために、連続するシーケンスを用いて、前記クロック(100)または前記腕時計(200)あるいはそれらの両方に設けられた制御手段(300)の制御下で前記所望の機能を制御するように構成されており、前記シーケンスの内の1つは前記1つの伝達ラインを前記所望の機能に対応する位置に位置づけ、前記シーケンスの内の別の1つは前記クロック(100)の時間ベースによって付与されるタイミングに従って前記所望の機能の前記調整が開始される、ことを特徴とする、時計学的シンパティックアセンブリ(1000)。
  2. 前記1つの伝達ラインは第1のシャフト(1)を含み、前記第1のシャフト(1)は、所望の機能選択の伝達を確実にするように構成されており、前記機能の1つが、前記腕時計(200)に動力再充填するための中立/巻回機能である、ことを特徴とする、請求項1に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  3. 前記他の伝達ラインは第2のシャフト(2)を含み、前記第2のシャフト(2)は、前記腕時計(200)を前記クロック(100)から動力再充填するためのトルク伝達を提供し、および/または前記クロック(100)によって与えられる値に基づく回転角の形で、前記腕時計(200)に調整値または設定値の伝達を確実にするように構成されている、ことを特徴とする、請求項2に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  4. 前記第2のシャフト(2)および前記第1のシャフト(1)はそれぞれ、前記クロック(100)と、関連する前記腕時計(200)との間で、2つのハーフシャフト(11、12;21、22)に分割されており、前記腕時計(200)が、前記伝達位置にて前記レセプタクル(150)内で前記クロック(100)上に、直接駆動または同軸駆動で置かれている場合、前記2つのハーフシャフトは互いに駆動的に協働するように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  5. 前記第1のシャフト(1)は、前記クロック(100)の第1の下部ハーフシャフト(11)、および前記腕時計(200)の第1の上部ハーフシャフト(12)を含み、前記第2のシャフト(2)は、前記クロック(100)の第2の下部ハーフシャフト(21)、および前記腕時計(200)の第2の上部ハーフシャフト(22)を含み、前記クロック(100)に腕時計(200)が存在しない場合、および前記クロック(100)がいかなる前記腕時計(200)も保持していない場合、前記第1のシャフト(1)を一緒に構成するように意図されている前記2つのハーフシャフト、すなわち前記第1の下部ハーフシャフト(11)および前記第1の上部ハーフシャフト(12)はそれぞれが、中立位置にあることを特徴とする、請求項4に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  6. 前記腕時計(200)が前記伝達位置にて前記レセプタクル(150)内で前記クロック(100)上に置かれている場合、一方では前記第1の下部ハーフシャフト(11)と前記第1の上部ハーフシャフト(12)とが整合し、他方では前記第2の下部ハーフシャフト(21)と前記第2の上部ハーフシャフト(22)とが整合し、選択される前記機能は中立/巻回であることを特徴とする、請求項5に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  7. 前記クロック(100)は、前記腕時計(200)が存在する場合、前記第1のシャフト(1)にトルクを分配するように構成され、前記第1のシャフト(1)の回転を調節するための調節機構を含むことを特徴とする、請求項3に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  8. 前記腕時計(200)の各々は、規定されたヒステリシスに従って、動力貯蔵機構により貯蔵された動力のレベルに応じて、前記第2のシャフト(2)の回転を解放またはブロックするように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  9. 前記クロック(100)は少なくとも1つの制御手段(300)を含み、前記制御手段(300)は、ユーザによって操作されて、または前記クロック(100)の時間ベースによって制御されて、前記第1の下部ハーフシャフト(11)を回転させて、前記第1のシャフト(1)の前記機能を選択するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  10. 前記クロック(100)の時間ベースは、2つの前記連続するシーケンスの間に所定の時間幅を付与するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  11. 前記シンパティックアセンブリ(1000)は、日付、時間、分、および秒の値を連続的に調整し、前記連続するシーケンスのうちのいくつかの時間を計測するように構成され、前記連続するシーケンスのうちの第1のシーケンスの間に、前記クロック(100)は、前記第1のシャフト(1)を日付位置に回転させ、前記第2のシャフト(2)を前記日付の瞬時値に対応する角度で回転させるように構成され、前記日付位置において、前記腕時計(200)は、前記日付位置への前記第1のシャフト(1)の回転を認識し、その共振器を停止させ、その表示器、すなわち日付、時間、分、および秒の表示器をゼロ位置に位置合わせし、前記第2のシャフト(2)によって伝達された前記値を前記表示器または日付表示器に適用するように構成されている、ことを特徴とする、請求項3に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  12. 前記クロック(100)は、前記第1のシーケンスの終了の後の第1の所定の時間幅D1の後に、第2のシーケンスをトリガさせるように構成され、前記第2のシーケンスの間に、前記クロック(100)は、前記第1のシャフト(1)を時位置に回転させ、前記第2のシャフト(2)を前記時間の瞬時値に対応する角度で回転させるように構成され、前記時位置において、前記腕時計(200)は、前記時位置への前記第1のシャフト(1)の回転を認識し、前記第2のシャフト(2)によって伝達された前記値を前記表示器または時表示器に適用するように構成されていることを特徴とする、請求項11に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  13. 前記クロック(100)は、前記第2のシーケンスの終了後の第2の所定の時間幅D2の後に、第3のシーケンスをトリガさせるように構成され、前記第3のシーケンスの間に、前記クロック(100)は、前記第1のシャフト(1)を分位置に回転させ、前記第2のシャフト(2)を、瞬間的な分の値と、第3の所定の時間幅D3の値とを加算したものに対応する角度で回転させるように構成され、前記第3の所定の時間幅は、前記第3のシーケンスを、前記連続するシーケンスの次の変化から分離して、前記腕時計(200)の運動を解放させるためのものであり、前記分位置において、前記腕時計(200)は、前記分位置への前記第1のシャフト(1)の回転を認識し、前記第2のシャフト(2)によって伝達された前記値を前記表示器または分表示器に適用するように構成されていることを特徴とする、請求項12に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  14. 前記クロック(100)は、前記第3の所定の時間幅D3の後に、前記第1のシャフト(1)を前記中立/巻回位置に戻すように構成され、前記中立/巻回位置において、前記腕時計(200)は、前記中立/巻回位置への前記第1のシャフト(1)の回転を認識し、前記共振器を解放し運動を再開するように構成されている、ことを特徴とする、請求項13に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
  15. 前記クロック(100)は機械式ムーブメントクロックであることを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項に記載のシンパティックアセンブリ(1000)。
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