JP7257089B2 - Welding electrode polishing method and polishing apparatus - Google Patents
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Description
本発明は、インダイレクトスポット溶接に使用される溶接電極の研磨方法及び研磨装置に関する。 The present invention relates to a polishing method and polishing apparatus for welding electrodes used in indirect spot welding.
自動車の組立工程では、金属板からなる複数の部品をスポット溶接によって接合することにより、車体が組み立てられる。スポット溶接としては、複数の金属板を一対の溶接電極で挟み込んで通電するダイレクトスポット溶接が多く用いられる。しかし、部品の形状によっては、複数の金属板を一対の溶接電極で挟み込むことができず、ダイレクトスポット溶接を適用できる部位に制約がある。また、スポット溶接の他の例として、一対の溶接電極を複数の金属板に一方側から押し当てて通電することにより、二箇所を同時に溶接するシリーズスポット溶接がある。しかし、シリーズスポット溶接に関しても、隣接した二点の溶接点が必要となるため、溶接できる場所に制約がある。 In the automobile assembly process, a vehicle body is assembled by joining a plurality of parts made of metal plates by spot welding. As spot welding, direct spot welding is often used in which a plurality of metal plates are sandwiched between a pair of welding electrodes and energized. However, depending on the shape of the part, a plurality of metal plates cannot be sandwiched between a pair of welding electrodes, and there are restrictions on the parts to which direct spot welding can be applied. As another example of spot welding, there is series spot welding in which a pair of welding electrodes are pressed against a plurality of metal plates from one side and energized to weld two locations simultaneously. However, since series spot welding also requires two adjacent welding points, there are restrictions on places where welding can be performed.
上記のような制約を受けないスポット溶接として、インダイレクトスポット溶接がある。インダイレクトスポット溶接では、複数の金属板の接合予定部を一方側から溶接電極で加圧すると共に、接合予定部と異なる部位にアース電極を当接させた状態で、両電極間に通電することによって溶接する。このようなインダイレクトスポット溶接では、適用する部位の構造的制約が少なく、設計の自由度を拡大することができる。 Indirect spot welding is an example of spot welding that is not subject to the above restrictions. In indirect spot welding, the parts to be joined of a plurality of metal plates are pressed from one side by a welding electrode, and a ground electrode is brought into contact with a part different from the parts to be joined. Weld. In such indirect spot welding, there are few structural restrictions on the applied portion, and the degree of freedom in design can be expanded.
スポット溶接時において、溶接電極は、通電され、かつ、高温高圧下の状態に置かれるため、繰り返しの溶接により、溶接電極の先端部が摩耗して扁平化し、当該先端部に金属片等が付着して合金化する。特に、金属板の表面に亜鉛メッキが施されている場合には、当該亜鉛メッキが溶接電極(銅)と合金化して堆積・剥離を繰り返すことで、当該溶接電極が変形することになる。このような状態の溶接電極を使用し続けると、溶接不良の原因となるため、先端部を切削や研磨等により定期的に整形する必要がある。整形に係る技術として、例えば特許文献1には、刃(カッタ)が設けられたカッタホルダを回転させ、この刃に溶接電極の先端部を押し付けて切削する電極研磨装置が開示されている。
During spot welding, the welding electrode is energized and placed under high temperature and high pressure. Repeated welding causes the tip of the welding electrode to wear out and flatten, and metal pieces, etc. adhere to the tip. and alloyed. In particular, when the surface of the metal plate is galvanized, the galvanized electrode (copper) is alloyed with the welding electrode (copper) and repeatedly deposited and peeled off, resulting in deformation of the welding electrode. Continuing to use the welding electrode in such a state will cause poor welding, so it is necessary to regularly shape the tip portion by cutting, polishing, or the like. As a technology related to shaping, for example,
上記のように、電極研磨装置によって溶接電極の先端部を研磨して再生した場合、当該先端部が溶接に適した所期の形状となっているか否かを検査する必要がある。特にインダイレクトスポット溶接では、溶接電極の先端部の形状が溶接品質に与える影響が大きいため、研磨後の先端部の状態を精度良く検査することが望まれる。 As described above, when the tip portion of the welding electrode is polished and regenerated by the electrode polishing apparatus, it is necessary to inspect whether or not the tip portion has a desired shape suitable for welding. Particularly in indirect spot welding, the shape of the tip of the welding electrode has a great influence on the welding quality, so it is desired to inspect the state of the tip after polishing with high accuracy.
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、インダイレクトスポット溶接用の溶接電極の状態を研磨後に検査することが可能な溶接電極の研磨方法及び研磨装置を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a welding electrode polishing method and a polishing apparatus that can inspect the state of a welding electrode for indirect spot welding after polishing. .
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、インダイレクトスポット溶接に使用される溶接電極の研磨方法において、前記溶接電極は、本体部と、被溶接部材に接触する先端部と、前記本体部と前記先端部との間に位置する中間部と、を備え、前記中間部に含まれる電極材料を、回転する研磨具によって前記中間部から前記先端部へと移動させる研磨工程と、前記先端部の状態をセンサにより検出する検査工程と、を備えることを特徴とする。 The present invention is intended to solve the above problems, and in a method for polishing a welding electrode used for indirect spot welding, the welding electrode includes a body portion, a tip portion that contacts a member to be welded, and the an intermediate portion located between the main body portion and the tip portion, wherein the electrode material contained in the intermediate portion is moved from the intermediate portion to the tip portion by a rotating polishing tool; and an inspection step of detecting the state of the tip by a sensor.
また、本発明は、インダイレクトスポット溶接に使用される溶接電極の研磨装置において、前記溶接電極は、本体部と、被溶接部材に接触する先端部と、前記本体部と前記先端部との間に位置する中間部と、を備え、前記中間部に含まれる電極材料を、前記中間部から前記先端部へと移動させる研磨具と、前記先端部の状態を検出するセンサと、を備えることを特徴とする。 Further, the present invention provides a welding electrode polishing apparatus for use in indirect spot welding, wherein the welding electrode includes a main body, a tip that contacts a member to be welded, and a gap between the main body and the tip. a polishing tool for moving the electrode material contained in the intermediate portion from the intermediate portion to the tip portion; and a sensor for detecting the state of the tip portion. Characterized by
上記の構成によれば、研磨工程において、中間部に含まれる金属材料を研磨具によって中間部から先端部へと移動させることで、摩耗した先端部を再生できる。本発明では、この再生された先端部の状態をセンサにより検出することで、当該先端部の良否を検査することが可能になる。 According to the above configuration, in the polishing step, the worn tip portion can be regenerated by moving the metal material contained in the intermediate portion from the intermediate portion to the tip portion with the polishing tool. In the present invention, it is possible to inspect the quality of the tip by detecting the state of the regenerated tip with a sensor.
本発明によれば、インダイレクトスポット溶接用の溶接電極の状態を研磨後に検査することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the state of the welding electrode for indirect spot welding can be inspected after grinding|polishing.
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1乃至図7は本発明を実施するための第一実施形態を示す。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Hereinafter, it demonstrates, referring drawings for the form for implementing this invention. 1 to 7 show a first embodiment for carrying out the invention.
図1は、自動車の車体の組立工程において行われるインダイレクトスポット溶接により車体の骨格部品Wを溶接する態様を例示する。この骨格部品Wは、図1の紙面直交方向に延びるフレーム状の部品である。骨格部品Wは、略平板状の第一の金属板1と、断面ハット形状の第二の金属板2と、第一の金属板1と第二の金属板2との間に配された断面ハット形状の第三の金属板3とを備える。
FIG. 1 illustrates a mode of welding frame parts W of a vehicle body by indirect spot welding performed in the assembly process of an automobile body. This frame component W is a frame-like component extending in a direction perpendicular to the plane of FIG. The frame component W includes a
第一の金属板1と、第二の金属板2のフランジ部2aとは、ダイレクトスポット溶接によって予め溶接された既溶接点Q1を介して接合されている。第二の金属板2の底部2bと、第三の金属板3のフランジ部3aとは、ダイレクトスポット溶接によって予め溶接された既溶接点Q2を介して接合されている。
The
本実施形態では、第三の金属板3の天板部3bと第一の金属板1とが、インダイレクトスポット溶接方法による溶接対象(被溶接部材)として例示される。インダイレクトスポット溶接では、第一の金属板1と第三の金属板3の天板部3bとの接合予定部Pを、厚さ方向一方側(図中上側)から溶接電極4で加圧すると共に、骨格部品Wの接合予定部Pと異なる部位にアース電極5を当接させた状態で、両電極4,5間に通電することにより、接合予定部Pを溶接する。各電極4,5は、何れも導電性の高い材料、例えばCu系金属で形成される。なお、図示例では、第二の金属板2の底部2bに下方からアース電極5を当接させている。
In this embodiment, the
このインダイレクトスポット溶接では、上記の溶接電極4及びアース電極5を有するインダイレクトスポット溶接装置と、インダイレクトスポット溶接装置に接続され、溶接電極4の加圧力及び両電極4,5間の電流値を制御する制御装置とを備えた設備で行われる。インダイレクトスポット溶接装置は、溶接電極4を軸線方向に駆動して第一の金属板1及び第三の金属板3を加圧する加圧手段を備える。加圧手段としては、エアシリンダや電動シリンダを使用することができ、本実施形態ではエアシリンダが使用される。
In this indirect spot welding, an indirect spot welding device having the
図2に示すように、溶接電極4は、本体部6と、第一の金属板1に接触する先端部7と、本体部6と先端部7との間に位置する中間部8とを備える。
As shown in FIG. 2, the
本体部6は、円柱状に構成されている。先端部7は、接合予定部Pを加圧する押圧部として機能する。先端部7の端面は、円形の平坦面とされている。先端部7の端面の幅W1(直径)は、例えば1mmとされるが、この寸法に限定されるものではない。中間部8からの先端部7の突出高さ(長さ)H1は、例えば1.8mmに設定されるが、この寸法に限定されるものではない。中間部8は、本体部6から先端部7に向かうにつれて先細り状となる曲面(凸状の曲面)により構成される。
The
図3乃至図5は、本発明に係る研磨方法に使用される研磨装置9を示す。研磨装置9は、研磨具10と、検査部11と、研磨具10及び検査部11を制御する制御装置12とを主に備える。
3 to 5 show a
研磨具10は、モータ等からなる駆動装置13によって回転駆動される。研磨具10は、両端部が開口するとともに一端部から他端部に向かうにつれてその内径及び外径が徐々に減少するテーパ状の筒状体(円筒体)により構成される。
The
図3及び図4に示すように、研磨具10は、一端部に形成される第一開口部14と、他端部に形成される第二開口部15と、中間部8に含まれる電極材料を、第二開口部15を介して先端部7へと移動させる案内部16と、研磨粉を排出する排出口17と、を備える。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
第一開口部14は、溶接電極4を研磨具10の内側に挿入するための挿入口として機能する。第一開口部14は、円形状の縁部を有しており、その開口面積は、第二開口部15の開口面積よりも大きい。第一開口部14の口径は、溶接電極4に係る本体部6の外径よりも大きい。
The first opening 14 functions as an insertion opening for inserting the
第二開口部15は、第一開口部14から挿入された溶接電極4の先端部7を露出させるための案内口部として機能する。第二開口部15は、円形状の縁部を有しており、その口径は、第二開口部15の口径よりも小さく、溶接電極4の先端部7の幅W1よりも大きい。
The second opening 15 functions as a guide opening for exposing the
図3及び図4に示すように、案内部16は、研磨具10の内周面10aから半径方向内方に突出している。より具体的には、案内部16は、第一開口部14から第二開口部15にわたって、研磨具10の軸心(筒心)方向に沿って形成される突条部である。案内部16の頂部16aは、円弧状の湾曲面を有する。本実施形態では、四本の案内部16が形成された研磨具10を例示するが、案内部16の数はこれに限らず、溶接電極4の形状、寸法に応じて適宜設定できる。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
図3に示すように、研磨具10の内周面10aは、第一開口部14から第二開口部15に向かうにつれて、その内径が徐々に減少するテーパ面又は湾曲面(凹曲面)として構成される。また、案内部16は、第一開口部14から第二開口部15にわたり、一定の突出高さ(長さ)H2を有する(図4参照)。第一開口部14の近傍における第一の位置P1における案内部16の頂部16aと研磨具10の中心軸Oとの第一の距離(半径)D1と、第二開口部15の近傍における第二の位置P2における案内部16の頂部16aと中心軸Oとの第二の距離(半径)D2とを比較すると、D1>D2となっている。すなわち、案内部16は、第一開口部14から第二開口部に向かうにつれて、半径方向における中心軸Oとの距離が徐々に減少する湾曲形状に構成されている。
As shown in FIG. 3, the inner
上記の案内部16の構成により、研磨具10が一定速度で回転している場合(図4において回転方向を符号Rで示す)において、第一の位置P1における案内部16の第一周速度V1と、第二の位置P2における案内部16の第二周速度V2とを比較すると、V1<V2となる。すなわち、案内部16は、第一開口部14から第二開口部15に向かうにつれて周速度が増加するように構成される。このため、第一開口部14の位置における案内部16の周速度が最も小さく、第二開口部15の位置における案内部16の周速度が最も大きくなる。
With the configuration of the
排出口17は、第二開口部15の周囲に設けられ、研磨具10の内周面10aから外周面10bまで貫通する複数の孔により構成される。案内部16の作用により中間部8の電極材料は、削り取られることなく先端部7へと流動するが、その一部が微量ながら研磨粉として中間部8から剥離する。排出口17は、この微量の研磨粉を通過させて研磨具10の外部へと排出する。
The
検査部11は、溶接電極4の先端部7に接触可能なセンサ18を備える。センサ18は、導電体(例えばCu系金属)により棒状に構成されている。センサ18は、リニアサーボモータ等の駆動装置19により、直線的に往復移動可能に構成されている。
The
駆動装置19は、研磨具10から所定距離離れた基準位置(待機位置)からセンサ18を進出させて研磨具10に装着されている溶接電極4の先端部7に接触させ、その位置からセンサ18を再び基準位置へと後退させる。駆動装置19は、センサ18が溶接電極4の先端部7に接触した場合に、当該接触を検出してセンサ18を停止させることができる。駆動装置19は、センサ18が基準位置から溶接電極4の先端部7に接触した場合の移動距離を測定できる。
The driving
制御装置12は、例えばCPU、ROM、RAM、HDD、モニタ、入力インタフェース(キーボード、マウス等)といった各種ハードウェアを実装するコンピュータ(例えばPC、制御盤等)を含む。
The
図5に示すように、制御装置12は、CPU等により構成される演算処理部20と、ROM、RAM、HDD等により構成される記憶部21と、研磨具10を制御する研磨制御部22と、検査部11を制御する検査制御部23とを備える。これらの各要素20~23はバスにより相互に接続されている。
As shown in FIG. 5, the
演算処理部20は、記憶部21に保存されるデータ及びプログラム、検査部11により取得されたデータ等に基づいて、研磨具10及び検査部11の制御に必要な各種の演算を実行する。演算処理部20は、研磨装置9によって研磨された溶接電極4における先端部7の状態の良否を判定する判定部24を備える。判定部24は、記憶部21に保存されている基準値に基づいて、先端部7の状態の良否を判定する。
The
記憶部21は、研磨具10及び検査部11の制御に必要とされるデータ及びプログラム、検査部11により取得されたデータ等を保存する。研磨制御部22は、研磨具10の駆動装置13に接続されており、演算処理部20からの制御信号を当該駆動装置13に送信する。検査制御部23は、検査部11のセンサ18及び駆動装置19に接続されており、演算処理部20からの制御信号を検査部11に送信し、あるいは検査部11により取得されたデータを受信する。検査制御部23は、センサ18に流れる電流を測定可能な電流測定部25を備える。電流測定部25は、センサ18に電気的に接続されている。電流測定部25は、センサ18が溶接電極4に接触して通電された場合に、その電流を測定する。
The
以下、溶接電極4を上記構成の研磨装置9により研磨する方法について説明する。溶接電極4は、溶接の繰り返しにより、先端部7の端面が合金化するとともに摩耗し、図2において二点鎖線で示すように扁平化する。本方法は、摩耗した溶接電極4の先端部7を研磨具10によって再生させる工程(研磨工程)と、研磨工程後に溶接電極4の状態を検査部11によって検査する工程(検査工程)とを備える。
A method of polishing the
研磨工程では、摩耗した溶接電極4が研磨具10に装着される。溶接電極4は、研磨具10の第一開口部14に挿入される。第一開口部14から挿入された溶接電極4は、その先端部7が第二開口部15から突出(露出)した状態で研磨具10に取り付けられる。溶接電極4が研磨具10に取り付けられた状態において、研磨具10の内周面10aは溶接電極4の中間部8に接触せず、研磨具10の案内部16のみが当該中間部8の表面に接触(圧接)することになる。その後、研磨装置9は、研磨具10を回転させて溶接電極4の研磨を開始する。研磨工程の実行中において、検査部11のセンサ18は溶接電極4に接触しないように、研磨具10から離れた基準位置で待機している。
In the polishing process, the
図6に示すように、研磨工程において、案内部16は、研磨具10の回転によって、中間部8に接触(圧接)しつつ摺動することで、当該中間部8の表面に含まれる電極材料を、周速度の小さい第一開口部14側から周速度の大きい第二開口部15側へと移動(塑性流動)させることができる(図6において電極材料の流動の方向を矢印で示す)。
As shown in FIG. 6 , in the polishing process, the guiding
案内部16の作用によって第一開口部14まで流動した電極材料は、第二開口部15から流出して先端部7側へと寄せられる。研磨具10は、第二開口部15から流出した電極材料を先端部7へと移動させる。先端部7は、移動してきた電極材料によって盛り上がり、図6において実線で示す扁平状態から二点鎖線で示す状態へと整形(再生)される。研磨工程の実行中において、案内部16が溶接電極4の中間部8の表面と摺動することで、微小な研磨粉が発生する。研磨粉は、排出口17によって排出される。
The electrode material that has flowed to the
所定時間の経過後、制御装置12は、研磨装置9の駆動装置13に制御信号を送信し、研磨具10を停止させる。その後、制御装置12によって検査工程が行われる。
After a predetermined time has passed, the
図7に示すように、検査工程では、基準位置で待機しているセンサ18が研磨具10に向かって進出し、溶接電極4の先端部7に接触する。センサ18が先端部7に接触すると、駆動装置19は、センサ18を停止させ、当該センサ18の移動距離を測定する。駆動装置19は、測定した移動距離に係るデータを制御装置12の検査制御部23に送信する。
As shown in FIG. 7 , in the inspection process, the
制御装置12の演算処理部20は、検査制御部23が受信した移動距離に係る測定データに基づいて溶接電極4の先端部7の突出高さ(長さ)を算出する。演算処理部20は、算出された突出高さの値に基づいて、先端部7の状態についての良否の判定を行う。演算処理部20の判定部24は、記憶部21に保存されている突出高さH1の基準値と、算出した突出高さとを比較し、基準値以上である場合には良、基準値未満の場合には不良と判定する。
The
なお、本実施形態では、研磨具10の第二開口部15の縁部から先端部7の端面までの距離を、先端部7の突出高さと見做して基準値との比較を行ってもよい。また、制御装置12は、先端部7の突出高さを算出することなく、センサ18の移動距離に係る測定データと、所定の基準値との比較によって先端部7の状態(突出高さ)の良否判定を行うことができる。
In the present embodiment, the distance from the edge of the
検査工程では、センサ18が溶接電極4の先端部7に接触している状態において、インダイレクトスポット溶接装置により溶接電極4に溶接用の電圧又は検査用の電圧が印加される。このとき、制御装置12の検査制御部23は、センサ18に流れる電流を電流測定部25によって測定する。演算処理部20は、測定された電流値に基づいて、溶接電極4の先端部7の状態について良否の判定を行う。演算処理部20の判定部24は、電流値の測定データと、記憶部21に保存されている基準値と比較し、基準値以上である場合には良、基準値未満の場合には不良と判定する。
In the inspection process, a voltage for welding or a voltage for inspection is applied to the
上記の判定の結果、判定部24により不良と判定された場合、制御装置12は、検査部11の駆動装置19に制御信号を送信し、センサ18を後退させて待機位置に移動させる。その後、制御装置12は、研磨具10の駆動装置13に制御信号を送信し、研磨具10を回転させて研磨工程を再び実行する。判定結果が良である場合、溶接電極4は、研磨具10から取り外される。
As a result of the above determination, when the
本実施形態では、溶接電極4の先端部7の突出高さと、センサ18を介して測定された電流値とによって当該先端部7の状態の良否を判定しているが、突出高さと電流値の一方のみによって良否を判定してもよい。
In the present embodiment, the quality of the
以上説明した本実施形態に係る研磨方法及び研磨装置によれば、研磨工程において、中間部8の表面に含まれる電極材料を研磨具10により先端部7に移動(流動)させることで、先端部7を再生することができる。また、検査工程において、研磨された先端部7の状態(突出高さ、電流)を検査部11のセンサ18によって検出することで、溶接電極4の研磨状態の良否を検査することが可能になる。
According to the polishing method and the polishing apparatus according to the present embodiment described above, in the polishing process, the electrode material contained in the surface of the
図8は、本発明の第二実施形態を示す。上記した第一実施形態に係る研磨装置9では、検査部11が接触式のセンサ18により構成されていたが、本実施形態に係る検査部11は、非接触式のセンサ18により構成される。センサ18は、例えばレーザ光Lを放射可能なレーザ距離センサにより構成されるが、この構成に限定されるものではない。センサ18は、研磨具10に装着された溶接電極4に接触しないように、研磨具10から離れた位置に配される。
FIG. 8 shows a second embodiment of the invention. In the
本実施形態では、検査工程において、センサ18と溶接電極4の先端部7の端面との距離のみが測定される。測定された距離に係るデータは、制御装置12によって先端部7の突出高さに換算され、基準値と比較される。これに限らず、測定された距離に係るデータを換算することなく、基準値との比較により、先端部7の研磨状態の良否が判定され得る。
In this embodiment, only the distance between the
なお、本実施形態では、排出口17から排出された研磨粉がセンサ18に付着しないように、検査部11側から研磨具10に向かってブロア等による送風を行い、研磨具10の内部を陽圧にすることが望ましい。これにより、検査部11に研磨粉が付着することを効果的に防止できる。
In this embodiment, air is blown by a blower or the like from the
本実施形態における検査部11以外の構成要素については、第一実施形態と同じである。本実施形態において第一実施形態と共通する構成要素には、共通の符号を付している。
Components other than the
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。 In addition, the present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment, nor is it limited to the above-described effects. Various modifications can be made to the present invention without departing from the gist of the present invention.
上記の実施形態では、研磨具10に排出口17を形成した例を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、研磨具10に排出口17を形成することなく、研磨具10の下方にブロア等の送風機を配置し、当該送風機から第二開口部15を介して研磨具10の内部に送風し、研磨具10内の研磨粉を第一開口部14から排出するようにしてもよい。
In the above embodiment, an example in which the
1 第一の金属板(被溶接部材)
4 溶接電極
6 溶接電極の本体部
7 溶接電極の先端部
8 溶接電極の中間部
9 研磨装置
10 研磨具
18 センサ
1 First metal plate (member to be welded)
4
Claims (2)
前記溶接電極は、本体部と、被溶接部材に接触する先端部と、前記本体部と前記先端部との間に位置する中間部と、を備え、
前記溶接電極の前記中間部に含まれる電極材料を、回転する研磨具によって前記中間部から前記溶接電極の前記先端部へと移動させる研磨工程と、前記先端部の状態をセンサにより検出する検査工程と、を備え、
前記研磨具は、一端部に形成される第一開口部と、他端部に形成される第二開口部と、前記溶接電極の前記中間部に含まれる電極材料を、前記第二開口部を介して前記溶接電極の前記先端部へと移動させる案内部と、を備え、
前記研磨具の前記第二開口部は、前記研磨具の前記第一開口部から挿入された前記溶接電極の前記先端部を露出させるための案内口部であり、
前記検査工程では、前記センサは、前記研磨具の前記第二開口部から露出する前記溶接電極の前記先端部を検査することを特徴とする溶接電極の研磨方法。 In a method for polishing a welding electrode used for indirect spot welding,
The welding electrode includes a main body, a tip that contacts a member to be welded, and an intermediate part positioned between the main body and the tip,
A polishing step of moving the electrode material contained in the intermediate portion of the welding electrode from the intermediate portion to the tip portion of the welding electrode by a rotating polishing tool, and an inspection step of detecting the state of the tip portion with a sensor. and
The polishing tool has a first opening formed at one end, a second opening formed at the other end, and an electrode material contained in the intermediate portion of the welding electrode. a guide portion that moves to the tip portion of the welding electrode through
The second opening of the polishing tool is a guide opening for exposing the tip of the welding electrode inserted from the first opening of the polishing tool,
The welding electrode polishing method, wherein in the inspection step, the sensor inspects the tip of the welding electrode exposed from the second opening of the polishing tool.
前記溶接電極は、本体部と、被溶接部材に接触する先端部と、前記本体部と前記先端部との間に位置する中間部と、を備え、
前記溶接電極の前記中間部に含まれる電極材料を、前記中間部から前記溶接電極の前記先端部へと移動させる研磨具と、前記先端部の状態を検出するセンサと、を備え、
前記研磨具は、一端部に形成される第一開口部と、他端部に形成される第二開口部と、前記溶接電極の前記中間部に含まれる電極材料を、前記第二開口部を介して前記溶接電極の前記先端部へと移動させる案内部と、を備え、
前記研磨具の前記第二開口部は、前記研磨具の前記第一開口部から挿入された前記溶接電極の前記先端部を露出させるための案内口部であり、
前記センサは、前記研磨具の前記第二開口部から露出する前記溶接電極の前記先端部を検査することを特徴とする溶接電極の研磨装置。 In a polishing device for welding electrodes used for indirect spot welding,
The welding electrode includes a main body, a tip that contacts a member to be welded, and an intermediate part positioned between the main body and the tip,
a polishing tool that moves the electrode material contained in the intermediate portion of the welding electrode from the intermediate portion to the tip portion of the welding electrode ; and a sensor that detects the state of the tip portion;
The polishing tool has a first opening formed at one end, a second opening formed at the other end, and an electrode material contained in the intermediate portion of the welding electrode. a guide portion that moves to the tip portion of the welding electrode through
The second opening of the polishing tool is a guide opening for exposing the tip of the welding electrode inserted from the first opening of the polishing tool,
The welding electrode polishing apparatus, wherein the sensor inspects the tip portion of the welding electrode exposed from the second opening of the polishing tool .
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