JP7255704B2

JP7255704B2 - エンゲージメント推定装置、エンゲージメント推定方法及びプログラム

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Publication number: JP7255704B2
Application number: JP2021555641A
Authority: JP
Inventors: 太一河野; 和久山岸; ピエールレブレトン
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 2019-11-11
Filing date: 2019-11-11
Publication date: 2023-04-11
Anticipated expiration: 2039-11-11
Also published as: JPWO2021095102A1; WO2021095102A1; US20220400309A1

Description

本発明は、エンゲージメント推定装置、エンゲージメント推定方法及びプログラムに関する。

インターネットを介して映像、音響（以下、音声も含む）、テキストなどを端末間あるいはサーバと端末との間で転送する通信サービス（音声通信、映像通信、Ｗｅｂ、ＩｏＴ等）が普及している。

インターネットは、必ずしも通信品質が保証されていないネットワークであるため、音声メディアや映像メディアなどを用いて通信を行う場合、視聴者端末とネットワークの回線帯域が狭いことによるビットレートの低下、回線が輻輳することによるパケット損失、パケット転送遅延、パケットの再送が発生し、音声メディアや映像メディアなどに対して視聴者が知覚する品質が劣化してしまう。

具体的には、ネットワークのスループットの状態に応じ、音響や映像メディアのビットレートを変更しながら配信するアダプティブビットレート映像配信では、スループット低下に伴う音質・画質低下や、受信端末のバッファに所定のデータ量が蓄積されていないために発生するバッファリング処理に伴う再生開始待ちや再生停止が発生する。

ビットレート低下、再生開始待ちや再生停止は、ユーザが体感する品質に影響するだけでなく、エンゲージメント（視聴時間、視聴許容・中断／離脱、視聴解約）に影響を与える。

そのため、映像配信事業者が、上記のような映像通信サービスを良好な品質やエンゲージメントで提供していることを確認するためには、サービス提供中に、視聴者が体感するオーディオビジュアルの品質やエンゲージメントを測定し、視聴者に対して提供されるオーディオビジュアルの品質やエンゲージメントが高いことを監視できることが重要となる。

したがって、視聴者が体感するオーディオビジュアル品質やエンゲージメントを適切に表現することができる品質推定技術やエンゲージメント推定技術が必要とされている。

従来の客観品質評価法の１つに、非特許文献１に示されるＩＴＵ－Ｔ勧告Ｐ．１２０３や非特許文献２に示される技術がある。本技術は受信端末（スマートフォンやＳＴＢ（Set-Top Box））で受信したパケットから、映像の解像度、フレームレート、ビットレート、再生開始待ち時間、再生停止時間などの品質パラメータを用いて品質を推定する技術である。

Parametric bitstream-based quality assessment of progressive download and adaptive audiovisual streaming services over reliable transport, ITU-T P.1203 K. Yamagishi and T. Hayashi, "Parametric Quality-Estimation Model for Adaptive-Bitrate Streaming Services," IEEE Transactions on Multimedia, 2017. DOI: 10.1109/TMM.2017.2669859.

しかしながら、映像配信事業者が、ユーザ端末内の情報を用いエンゲージメント（視聴時間、視聴許容・中断／離脱、以降、視聴離脱について記述）を監視しようとした場合には、エンゲージメント推定技術が必要であり、現状、そのような技術は存在しない。

本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、端末内で観測可能なパラメータからエンゲージメントを推定可能とすることを目的とする。

そこで上記課題を解決するため、エンゲージメント推定装置は、ネットワークを介して配信される映像の再生の開始からの或る経過時間における前記映像の視聴者のエンゲージメントを評価する指標の推定値を計算するエンゲージメント推定部を有し、前記エンゲージメント推定部は、前記或る経過時間において前記映像の再生が停止している場合には、当該停止の開始時間における前記推定値を計算し、当該開始時間における前記推定値に基づいて、前記推定値を計算する。

端末内で観測可能なパラメータからエンゲージメントを推定可能とすることができる。

本発明の実施の形態におけるエンゲージメント推定装置１０のハードウェア構成例を示す図である。本発明の実施の形態におけるエンゲージメント推定装置１０の機能構成例を示す図である。経過時間ｔにおいて再生停止が発生していない場合の視聴離脱値の計算に用いる変数を例示した図である。経過時間ｔにおいて再生停止が発生している場合の視聴離脱値の計算に用いる変数を例示した図である。エンゲージメント推定装置１０が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。視聴離脱値の計算処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。

以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図１は、本発明の実施の形態におけるエンゲージメント推定装置１０のハードウェア構成例を示す図である。図１のエンゲージメント推定装置１０は、それぞれバスＢで相互に接続されているドライブ装置１００、補助記憶装置１０２、メモリ装置１０３、ＣＰＵ１０４、インタフェース装置１０５、表示装置１０６、及び入力装置１０７等を有する。

エンゲージメント推定装置１０での処理を実現するプログラムは、ＣＤ－ＲＯＭ等の記録媒体１０１によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体１０１がドライブ装置１００にセットされると、プログラムが記録媒体１０１からドライブ装置１００を介して補助記憶装置１０２にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体１０１より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置１０２は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。

メモリ装置１０３は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置１０２からプログラムを読み出して格納する。ＣＰＵ１０４は、メモリ装置１０３に格納されたプログラムに従ってエンゲージメント推定装置１０に係る機能を実現する。インタフェース装置１０５は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置１０６はプログラムによるＧＵＩ（Graphical User Interface）等を表示する。入力装置１０７はキーボード及びマウス、ボタン、又はタッチパネル等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。

図２は、本発明の実施の形態におけるエンゲージメント推定装置１０の機能構成例を示す図である。図２において、エンゲージメント推定装置１０は、ネットワークを介して行われるアダプティブビットレート映像配信に映像の再生について、再生開始からの或る経過時間に視聴者が感じたエンゲージメント（視聴離脱）を推定するために、品質パラメータ取得部１１及びエンゲージメント推定部１２等を有する。これら各部は、エンゲージメント推定装置１０にインストールされた１以上のプログラムが、ＣＰＵ１０４に実行させる処理により実現される。すなわち、これら各部は、エンゲージメント推定装置１０のハードウェア資源と、エンゲージメント推定装置１０にインストールされたプログラム（ソフトウェア）との協働によって実現される。エンゲージメント推定装置１０は、また、品質パラメータ記憶部１３を利用する。品質パラメータ記憶部１３は、例えば、補助記憶装置１０２、又はエンゲージメント推定装置１０にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。

品質パラメータ取得部１１は、例えば、アダプティブビットレート映像配信による映像（以下、「対象映像」という。）の視聴の開始が指示されると、予め設定された測定区間（例えば、１秒、１分、５分、１時間などの単位や、映像配信に用いられるチャンク／セグメント単位等の単位時間ごと（本実施の形態では１秒であるとする。））に、例えば、当該測定区間（又は当該測定区間の開始時若しくは終了時）における解像度、フレームレート及びビットレート等のパラメータに加えて、チャンクのスタート、再生開始待ち状態、再生停止状態等の再生状態を示すパラメータ（以下、これらをまとめて「品質パラメータ」という。）を、例えば、当該映像を再生しているアプリケーション等から取得し、取得した品質パラメータを、再生開始時からの経過時間に対応付けて時系列に品質パラメータ記憶部１３に記憶する。なお、当該アプリケーションは、視聴用の端末において動作する。したがって、各品質パラメータは、当該端末内において観測可能なデータである。

エンゲージメント推定部１２は、対象映像の再生の開始時からの或る経過時間ｔ（再生開始時はｔ＝０）におけるエンゲージメントを評価する指標の推定値（以下、「視聴離脱値ＱＲ（ｔ）」という。）を、品質パラメータ記憶部１３に記憶された品質パラメータの履歴等に基づいて計算する。ｔの値は、例えば、ユーザによって入力されてもよいし、測定区間ごとの周期的な値でもよい。本実施の形態では、視聴を離脱する者（以下「視聴離脱者」という。）の多さを当該指標とする。具体的には、経過時間ｔにおける視聴離脱率が視聴離脱値ＱＲ（ｔ）の一例として説明される。なお、経過時間ｔにおける視聴離脱率とは、経過時間ｔまでに累積的に視聴を離脱する視聴者の割合をいい、０から１の間の値をとる。

なお、エンゲージメント推定装置１０は、例えば、アダプティブビットレート映像配信の視聴に利用されるコンピュータ（以下、「視聴者端末」という。）である。具体的には、スマートフォン、タブレット端末、又はＰＣ（Personal Computer）等がエンゲージメント推定装置１０として利用されてもよい。

本実施の形態において、エンゲージメント推定部１２は、経過時間ｔにおいて再生停止が発生していない場合と再生停止が発生している場合とで異なる方法で視聴離脱値を推定する。なお、経過時間ｔにおいて再生停止が発生していない場合とは、経過時間ｔにおいて再生が停止していない状態であることをいい、経過時間ｔより前の時点における再生停止の発生の有無は問わない。同様に、再生停止が発生している場合とは、経過時間ｔにおいて再生が停止している状態であることをいい、経過時間ｔより前の時点における再生停止の発生の有無は問わない。

まず、経過時間ｔにおいて再生停止が発生していない場合の視聴離脱値ＱＲ（ｔ）の算出方法について説明する。この場合、ＱＲ（ｔ）の推定式（以下、「非再生停止中モデル」という。）は以下の通りである。

ここで、ｔ＝０の場合は、ＱＲ（ｔ）は０になる。また、ｔ_{ｃｈｕｎｋ＿ｓｔａｒｔ}は、経過時間ｔに再生されている（経過時間ｔにおいて再生中である）映像チャンクの再生開始時の経過時間（映像チャンクの開始時間、つまり、ｔ_{ｃｈｕｎｋ＿ｓｔａｒｔ}＜＝ｔ）を示す。ＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}（ｘ）は、経過時間ｘの映像品質を示す。ＭＯＳ_{ａｕｄｉｏ}は、経過時間ｔのオーディオ品質を示す。なお、映像品質及びオーディオ品質は、ＩＴＵ－Ｔ勧告Ｐ．１２０３などの品質推定技術により、ビットレート、解像度、フレームレート、再生開始待ち時間、再生停止時間を入力に出力される値である。

ｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}は、経過時間ｔよりも前の直近で（経過時間ｔまでにおいて最後に）映像品質が変化した時点の経過時間を示す。なお、条件を満たすｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}が存在しない場合（つまり、経過時間ｔよりも前に映像品質が変化していない場合）、ｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}＝０とし、また、映像品質の変化がないため、ΔＭＯＳ＝０となる。

また、ｔ_{ｅｘ＿ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｅｎｄ}は、経過時間ｔよりも前の直近で（経過時間ｔまでにおいて最後に）再生停止が終了した時点の経過時間を示す。なお、条件を満たすｔ_{ｅｘ＿ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｅｎｄ}が存在しない場合（つまり、経過時間ｔよりも前に再生停止が終了していない場合）、ｔ_{ｅｘ＿ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｅｎｄ}＝０とする。

また、ｍａｘ（ａ，ｂ）は、ａとｂのうち値が大きい方の値を意味する。また、ｃ_１、ｃ_２、ｃ_３、ｃ_４、ｃ_５、ｃ_６は係数である。なお、λは、０よりも大きい値になることを想定しており、λが０以下になる場合、λを事前に設定した極小値で代替する、又は、ＱＲ（ｔ）の計算式のｅ＾（－（ｔ－ｔ_{ｃｈｕｎｋ＿ｓｔａｒｔ}）／λ）を０として計算するなど、λが０以下になった場合の処理が必要となる。なお、ｔ、ｔ_{ｃｈｕｎｋ＿ｓｔａｒｔ}、ｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}、ｔ_{ｅｘ＿ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｅｎｄ}の例を図３に示す。

経過時間ｔにおいて再生停止が発生していない場合のＱＲ（ｔ）の特性について説明する。基本特性として、経過時間ｔが増加すると、ＱＲ（ｔ）も増加する。また、ＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}（ｔ）、ＭＯＳ_{ａｕｄｉｏ}、Ｑ_ａｌｒが大きいと、ＱＲ（ｔ）の増加が緩やかになる。また、ΔＭＯＳ＜０の場合、その絶対値が大きいほど、ＱＲ（ｔ）の増加が激しくなり、ΔＭＯＳ＞０の場合、その絶対値が大きいほど、ＱＲ（ｔ）の増加は緩やかになる。

次に、経過時間ｔにおいて再生停止が発生している場合の視聴離脱値ＱＲ（ｔ）の算出方法について述べる。この場合、ＱＲ（ｔ）の推定式（以下、「再生停止中モデル」という。）は以下の通りである。

ここで、ｔ_{ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｓｔａｒｔ}は、再生停止開始時の経過時間（再生停止の開始時間）を示す。Δｔ_{ｓｔａｌｌｉｎｇ}は、再生停止継続時間を示す。ＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}は、経過時間ｔの映像品質を示す。なお、映像品質は、ＩＴＵ－Ｔ勧告Ｐ．１２０３などの品質推定技術により、ビットレート、解像度、フレームレート、再生開始待ち時間、再生停止時間を入力に出力される値である。なお、再生定時が有った場合、オーディオ品質は、視聴離脱値への影響が少ないため推定式からは除かれている。

また、さらに、ｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}は、経過時間ｔよりも前の直近で（経過時間ｔまでにおいて最後に）映像品質が変化した時点の経過時間を示す。なお、条件を満たすｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}が存在しない場合（つまり、経過時間ｔよりも前に映像品質が変化していない場合）、ｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}＝０とし、ＱＲ（ｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}）＝ＱＲ（０）＝０とする。

また、ｔ_{ｅｘ＿ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｅｎｄ}は経過時間ｔよりも前の直近で（経過時間ｔまでにおいて最後に）再生停止が終了した時点の経過時間を示す。なお、条件を満たすｔ_{ｅｘ＿ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｅｎｄ}が存在しない場合（つまり、経過時間ｔよりも前に再生停止が終了していない場合）、ｔ_{ｅｘ＿ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｅｎｄ}＝０とする。さらに、ｓ_１、ｓ_２、ｓ_３、ｓ_４、ｓ_５、ｓ_６、ｓ_７は、係数である。なお、ｔ、ｔ_{ｅｘ＿ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｓｔａｒｔ}、Δｔ_{ｓｔａｌｌｉｎｇ}、ｔ_{ｑｕａｌｉｔｙ＿ｃｈａｎｇｅ}の例を図４に示す。

経過時間ｔにおいて再生停止が発生している場合のＱＲ（ｔ）の特性について説明する。Δｔ_{ｓｔａｌｌｉｎｇ}が増加すると、ＱＲ（ｔ）も増加する。また、ＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}が増加すると、ＱＲ（ｔ）は減少する関係がある。

このように、非再生停止中モデル及び再生停止中モデルのいずれにおいても、経過時間ｔよりも過去の時点（測定区間）における視聴離脱値Ｑ（ｔ）が累積的（又は再帰的）に計算されて、経過時間ｔにおける視聴離脱値Ｑ（ｔ）が計算される。また、上記より明らかなように、再生停止中モデルの方が、非再生停止中モデルに比較して、再生の停止が視聴離脱値Ｑ（ｔ）に大きく影響するように、視聴離脱値Ｑ（ｔ）を計算する。

以下、エンゲージメント推定装置１０が実行する処理手順について説明する。図５は、エンゲージメント推定装置１０が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。

ステップＳ１０１において、品質パラメータ取得部１１は、評価対象の映像（対象映像）の再生開始時から再生終了までの各測定区間において品質パラメータを取得し、取得した品質パラメータを品質パラメータ記憶部１３に記憶する。

その後、任意のタイミング（例えば、ユーザによって視聴離脱値ＱＲ（ｔ）の推定が要求されたタイミング）において、エンゲージメント推定部１２は、品質パラメータ記憶部１３に記憶された品質パラメータの履歴等に基づき、経過時間ｔにおける対象映像に関する視聴離脱値ＱＲ（ｔ）を計算する（Ｓ１０２）。経過時間ｔは、対象映像の再生開始時から再生終了時までの各測定区間の終了時であってもよいし、任意の１つの値であってもよい。前者の場合、測定区間ごと（１秒ごと）に視聴離脱値ＱＲ（ｔ）が得られる。後者の場合、任意の１つの経過時間ｔについての視聴離脱値ＱＲ（ｔ）が得られる。

なお、測定区間ごとに、Ｓ１０１及びＳ１０２が同期的に実行されてもよい。この場合、測定区間ごとに視聴離脱値ＱＲ（ｔ）が得られる。

続いて、ステップＳ１０２の詳細について説明する。図６は、視聴離脱値の計算処理の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。

ステップＳ２０１において、エンゲージメント推定部１２は、図６の処理手順において使用する各種の変数を初期化する。具体的には、ｔまでの過去の経過時間を記憶するための変数ｘが０に初期化される。また、ｔ_{ｃｈｕｎｋ＿ｓｔａｒｔ}、ＱＲ（０）、Ｑ_ａｌｔ、ΔＭＯＳが０に初期化される。

続いて、エンゲージメント推定部１２は、ｔとｘの値とを比較する（Ｓ２０２）。ｔは、視聴離脱値ＱＲ（ｔ）の計算対象の経過時間を示す数値である。本実施の形態では、測定区間の単位が１秒であるため、ｔ及びｘの単位も秒である。ｘがｔより小さい場合（Ｓ２０２でＹｅｓ）、エンゲージメント推定部１２は、ｘに１を加算する（Ｓ２０３）。続いて、エンゲージメント推定部１２は、経過時間ｘにおいて対象映像が再生停止中であったか否かを品質パラメータ記憶部１３を参照して判定する（Ｓ２０４）。

経過時間ｘにおいて対象映像が再生停止中であった場合（Ｓ２０４でＹｅｓ）、エンゲージメント推定部１２は、ｘ－１からｘまでの間に当該再生停止が開始されているか否かを品質パラメータ記憶部１３を参照して判定する（Ｓ２０５）。ここで、ｘ－１からｘまでの間とは、ｘ－１より後においてｘ以前の（ｘを含む）期間をいい、以降においても同様である。ｘ－１からｘまでの間に当該再生停止が開始されている場合（Ｓ２０５でＹｅｓ）、エンゲージメント推定部１２は、ｔ_{ｓｔａｌｌｉｎｇ＿ｓｔａｒｔ}にｘ－１を代入する（Ｓ２０６）。

ステップＳ２０５でＮｏの場合、又はＳ２０６に続いて、エンゲージメント推定部１２は、再生停止中モデルを用いて経過時間ｘにおける視聴離脱値ＱＲ（ｘ）を計算し（Ｓ２０７）、ステップＳ２０２へ戻る。

一方、経過時間ｘにおいて対象映像が再生停止中でなかった場合（すなわち、再生中であった場合）（Ｓ２０４でＮｏ）、エンゲージメント推定部１２は、ｘ－１からｘまでの間に対象映像のいずれかのチャンクのスタート時点（開始時間）が含まれるか否かを品質パラメータ記憶部１３を参照して判定する（Ｓ２０８）。ｘ－１からｘまでの間にいずれかのチャンクのスタート時点が含まれる場合（Ｓ２０８でＹｅｓ）、エンゲージメント推定部１２は、ｔ_{ｃｈｕｎｋ＿ｓｔａｒｔ}にｘ－１を代入する（Ｓ２０９）。続いて、エンゲージメント推定部１２は、ｘ－１からｘまでの間にＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}が変化したか否か（ＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}（ｘ－１）とＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}（ｘ）とが異なるか否か）を品質パラメータ記憶部１３を参照して判定する（Ｓ２１０）。なお、ｘ－１におけるＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}は、ｘ－１に関して品質パラメータ記憶部１３に記憶されている品質パラメータに基づいて算出可能である。同様に、ｘにおけるＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}は、ｘに関して品質パラメータ記憶部１３に記憶されている品質パラメータに基づいて算出可能である。

ｘ－１からｘまでの間にＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}が変化した場合（Ｓ２１０でＹｅｓ）、エンゲージメント推定部１２は、ＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}（ｘ）からＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}（ｘ－１）を差し引いた値をΔＭＯＳに代入する（Ｓ２１１）。一方、ｘ－１からｘまでの間にＭＯＳ_{ｖｉｄｅｏ}が変化していない場合（Ｓ２１０でＮｏ）、エンゲージメント推定部１２は、ｘ－１からｘまでの間に再生が再開されたか（再生停止から復帰したか）否かを品質パラメータ記憶部１３を参照して判定する（Ｓ２１２）。

ｘ－１からｘまでの間に再生が再開された場合（Ｓ２１２でＹｅｓ）、又はステップＳ２１１に続いて、エンゲージメント推定部１２は、ＱＲ（ｘ－１）をＱ_ａｌｔに代入する（Ｓ２１３）。

ステップＳ２１３、又はステップＳ２０８でＮｏの場合に続いて、エンゲージメント推定部１２は、非再生停止中モデルを用いて経過時間ｘにおける視聴離脱値ＱＲ（ｘ）を計算し（Ｓ２１４）、ステップＳ２０２へ戻る。

上記の処理手順が繰り返されて、変数ｘの値がｔに達すると（Ｓ２０２でＮｏ）、エンゲージメント推定部１２は、最後に実行されたステップＳ２０７又はＳ２１４における計算結果を、視聴離脱値ＱＲ（ｔ）として出力する（Ｓ２１５）。

このように、視聴離脱値ＱＲ（ｔ）は、過去の視聴離脱値ＱＲを用いて累積的に計算される。

上述したように、本実施の形態によれば、端末内で観測可能なパラメータからエンゲージメントを推定可能とすることができる。

したがって、本実施の形態によれば、視聴者が実際に視聴する通信サービスのエンゲージメント値を監視することで、提供中のサービスが視聴者に対してある一定以上のエンゲージメントを保っているか否かを容易に判断することができ、提供中のサービスのエンゲージメント実態をリアルタイムで把握及び管理することが可能となる。

また、エンゲージメントは、リアルタイムの品質パラメータ（再生停止など）だけではなく、過去の品質パラメータにも影響を受けるところ、本実施の形態では過去の品質パラメータを考慮してエンゲージメントを推定することができる。

以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

１０エンゲージメント推定装置
１１品質パラメータ取得部
１２エンゲージメント推定部
１３品質パラメータ記憶部
１００ドライブ装置
１０１記録媒体
１０２補助記憶装置
１０３メモリ装置
１０４ＣＰＵ
１０５インタフェース装置
１０６表示装置
１０７入力装置
Ｂバス

Claims

ネットワークを介して配信される映像の再生の開始からの或る経過時間における前記映像の視聴者のエンゲージメントを評価する指標の推定値を計算するエンゲージメント推定部を有し、
前記エンゲージメント推定部は、前記或る経過時間において前記映像の再生が停止している場合には、当該停止の開始時間における前記推定値を計算し、当該開始時間における前記推定値に基づいて、前記推定値を計算する、
ことを特徴とするエンゲージメント推定装置。
ネットワークを介して配信される映像の再生の開始からの或る経過時間における前記映像の視聴者のエンゲージメントを評価する指標の推定値を計算するエンゲージメント推定部を有し、
前記エンゲージメント推定部は、前記或る経過時間において前記映像の再生が停止していない場合には、再生中のチャンクの開始時間における前記推定値を計算し、当該開始時間における前記推定値に基づいて、前記推定値を計算する、
ことを特徴とするエンゲージメント推定装置。
前記エンゲージメント推定部は、前記或る経過時間において前記映像の再生が停止している場合には、そうでない場合と比較して前記再生の停止が前記推定値に大きく影響するように、前記推定値を計算する、
ことを特徴とする請求項１又は２記載のエンゲージメント推定装置。
ネットワークを介して配信される映像の再生の開始からの或る経過時間における前記映像の視聴者のエンゲージメントを評価する指標の推定値を計算するエンゲージメント推定手順をコンピュータが実行し、
前記エンゲージメント推定手順は、前記或る経過時間において前記映像の再生が停止している場合には、当該停止の開始時間における前記推定値を計算し、当該開始時間における前記推定値に基づいて、前記推定値を計算する、
ことを特徴とするエンゲージメント推定方法。
ネットワークを介して配信される映像の再生の開始からの或る経過時間における前記映像の視聴者のエンゲージメントを評価する指標の推定値を計算するエンゲージメント推定手順をコンピュータが実行し、
前記エンゲージメント推定手順は、前記或る経過時間において前記映像の再生が停止していない場合には、再生中のチャンクの開始時間における前記推定値を計算し、当該開始時間における前記推定値に基づいて、前記推定値を計算する、
ことを特徴とするエンゲージメント推定方法。
前記エンゲージメント推定手順は、前記或る経過時間において前記映像の再生が停止している場合には、そうでない場合と比較して前記再生の停止が前記推定値に大きく影響するように、前記推定値を計算する、
ことを特徴とする請求項４又は５記載のエンゲージメント推定方法。
請求項１乃至３いずれか一項記載のエンゲージメント推定装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。