JP7255494B2 - 通信装置、通信方法、及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7255494B2
JP7255494B2 JP2019558964A JP2019558964A JP7255494B2 JP 7255494 B2 JP7255494 B2 JP 7255494B2 JP 2019558964 A JP2019558964 A JP 2019558964A JP 2019558964 A JP2019558964 A JP 2019558964A JP 7255494 B2 JP7255494 B2 JP 7255494B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content
terminal device
wireless communication
communication
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019558964A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019116773A1 (ja
Inventor
裕昭 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Sony Group Corp
Original Assignee
Sony Corp
Sony Group Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, Sony Group Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2019116773A1 publication Critical patent/JPWO2019116773A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7255494B2 publication Critical patent/JP7255494B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/0408Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas using two or more beams, i.e. beam diversity
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/06Selective distribution of broadcast services, e.g. multimedia broadcast multicast service [MBMS]; Services to user groups; One-way selective calling services
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/04Wireless resource allocation
    • H04W72/044Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource
    • H04W72/046Wireless resource allocation based on the type of the allocated resource the resource being in the space domain, e.g. beams
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/30Resource management for broadcast services
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/40Connection management for selective distribution or broadcast

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本開示は、通信装置、通信方法、及びプログラムに関する。
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution(LTE)」、「LTE-Advanced(LTE-A)」、「LTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)」、「New Radio(NR)」、「New Radio Access Technology(NRAT)」、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access(EUTRA)」、または「Further EUTRA(FEUTRA)」とも称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project: 3GPP)において検討されている。なお、以下の説明において、LTEは、LTE-A、LTE-A Pro、およびEUTRAを含み、NRは、NRAT、およびFEUTRAを含む。LTEおよびNRでは、基地局装置(基地局)はeNodeB(evolved NodeB)、端末装置(移動局、移動局装置、端末)はUE(User Equipment)とも称する。LTEおよびNRは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のセルを管理してもよい。
LTE/LTE-Aに続く第5世代(5G)移動体通信システムでは、基地局と端末装置との間の通信に指向性を有するビームを利用する技術が検討されている。このような技術を利用することで、基地局と端末装置との間の通信を、時間及び周波数での多重に加えて空間的にも多重することも可能となる。例えば、特許文献1には、基地局と端末装置との間の通信に指向性ビームを利用する技術の一例が開示されている。
また、上述した無線ネットワークを利用して、テキスト、楽曲、静止画像、動画像等のコンテンツを各端末装置に配信するための技術として、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)と称される技術が検討されている。MBMSの技術を利用することで、番組として放送される上記各種コンテンツを、無線ネットワークを介して複数の端末装置に効率よく配信することが可能となる。
特開2017-157908号公報
一方で、第5世代(5G)移動体通信システムでは、指向性を有するビーム(以下、「指向性ビーム」とも称する)を走査しながら各端末装置にデータを送信するため、通信範囲内の端末装置それぞれに対してコンテンツを配信する方法が、無指向性のビームを使用した通信とは異なる。そのため、通信に指向性ビームが利用されるような状況下においても、MBMS等のような、所謂番組(放送番組)として提供されるコンテンツを各端末装置に効率よく配信可能とする技術を、より好適な態様で適用可能とする技術が求められている。
そこで、本開示では、指向性ビームを利用した端末装置へのコンテンツの配信をより好適な態様で実現可能とする技術を提案する。
本開示によれば、無線通信を行う通信部と、上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、無線通信を行う通信部と、上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御する制御部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、無線通信を行うことと、上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御することと、を含む、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータが、無線通信を行うことと、上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御することと、を含む、通信方法が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータに、無線通信を行うことと、上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御することと、を実行させる、プログラムが提供される。
また、本開示によれば、コンピュータに、無線通信を行うことと、上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御することと、を実行させる、プログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、指向性ビームを利用した端末装置へのコンテンツの配信をより好適な態様で実現可能とする技術が提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 同実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 MBMSのネットワークアーキテクチャについて概要を説明するための説明図である。 カウンティングを行うための手続きの一例について説明するための説明図である。 MBMSゲートウェイと基地局との間のM1インタフェースのプロトコルスタックの一例を示した図である。 LTEにおけるMBMSのsession start procedureの一例を示したシーケンス図である。 MBMSを利用する場合におけるフレームの構造の一例を示している。 MBMSセッションが関連付けられる情報の概要について説明するための説明図である。 同実施形態に係る通信システムにおける、指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。 beam sweepingの概要について説明するための説明図である。 beam sweepingの概要について説明するための説明図である。 同実施形態に係る通信システムにおける、指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。 変形例1に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。 変形例1に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの他の一例について示した概略的なシーケンス図である。 変形例1に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの他の一例について示した概略的なシーケンス図である。 変形例2に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。 変形例2に係る通信システムにおける基地局100の処理の流れの一例について示したフローチャートである。 変形例3に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。 変形例3に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの他の一例について示した概略的なシーケンス図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.構成例
1.1.システムの構成例
1.2.基地局の構成例
1.3.端末装置の構成例
2.MBMS
3.技術的特徴
4.応用例
4.1.基地局に関する応用例
4.2.端末装置に関する応用例
5.むすび
<<1.構成例>>
<1.1.システムの構成例>
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例について説明するための説明図である。図1に示すように、システム1は、無線通信装置100、端末装置200、及びMECサーバ300を含む。ここでは、端末装置200は、ユーザとも呼ばれる。当該ユーザは、UEとも呼ばれ得る。即ち、前述したUE200は、図1に示す端末装置200に相当し得る。無線通信装置100Cは、UE-Relayとも呼ばれる。ここでのUEは、LTE又はLTE-Aにおいて定義されているUEであってもよく、UE-Relayは、3GPPで議論されているProse UE to Network Relayであってもよく、より一般的に通信機器を意味してもよい。
(1)無線通信装置100
無線通信装置100は、配下の装置に無線通信サービスを提供する装置である。例えば、無線通信装置100Aは、セルラーシステム(又は移動体通信システム)の基地局である。基地局100Aは、基地局100Aのセル10Aの内部に位置する装置(例えば、端末装置200A)との無線通信を行う。例えば、基地局100Aは、端末装置200Aへのダウンリンク信号を送信し、端末装置200Aからのアップリンク信号を受信する。
基地局100Aは、他の基地局と例えばX2インタフェースにより論理的に接続されており、制御情報等の送受信が可能である。また、基地局100Aは、コアネットワーク40と例えばS1インタフェースにより論理的に接続されており、制御情報等の送受信が可能である。なお、これらの装置間の通信は、物理的には多様な装置により中継され得る。
ここで、図1に示した無線通信装置100Aは、マクロセル基地局であり、セル10はマクロセルである。一方で、無線通信装置100B及び100Cは、スモールセル10B及び10Cをそれぞれ運用するマスタデバイスである。一例として、マスタデバイス100Bは、固定的に設置されるスモールセル基地局である。スモールセル基地局100Bは、マクロセル基地局100Aとの間で無線バックホールリンクを、スモールセル10B内の1つ以上の端末装置(例えば、端末装置200B)との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。なお、無線通信装置100Bは、3GPPで定義されるリレーノードであってもよい。マスタデバイス100Cは、ダイナミックAP(アクセスポイント)である。ダイナミックAP100Cは、スモールセル10Cを動的に運用する移動デバイスである。ダイナミックAP100Cは、マクロセル基地局100Aとの間で無線バックホールリンクを、スモールセル10C内の1つ以上の端末装置(例えば、端末装置200C)との間でアクセスリンクをそれぞれ確立する。ダイナミックAP100Cは、例えば、基地局又は無線アクセスポイントとして動作可能なハードウェア又はソフトウェアが搭載された端末装置であってよい。この場合のスモールセル10Cは、動的に形成される局所的なネットワーク(Localized Network/Virtual cell)である。
セル10は、例えば、LTE、LTE-A(LTE-Advanced)、GSM(登録商標)、UMTS、W-CDMA、CDMA200、WiMAX、WiMAX2又はIEEE802.16などの任意の無線通信方式に従って運用されてよい。
なお、スモールセルは、マクロセルと重複して又は重複せずに配置される、マクロセルよりも小さい様々な種類のセル(例えば、フェムトセル、ナノセル、ピコセル及びマイクロセルなど)を含み得る概念である。ある例では、スモールセルは、専用の基地局によって運用される。別の例では、スモールセルは、マスタデバイスとなる端末がスモールセル基地局として一時的に動作することにより運用される。いわゆるリレーノードもまた、スモールセル基地局の一形態であると見なすことができる。リレーノードの親局として機能する無線通信装置は、ドナー基地局とも称される。ドナー基地局は、LTEにおけるDeNBを意味してもよく、より一般的にリレーノードの親局を意味してもよい。
(2)端末装置200
端末装置200は、セルラーシステム(又は移動体通信システム)において通信可能である。端末装置200は、セルラーシステムの無線通信装置(例えば、基地局100A、マスタデバイス100B又は100C)との無線通信を行う。例えば、端末装置200Aは、基地局100Aからのダウンリンク信号を受信し、基地局100Aへのアップリンク信号を送信する。
(3)アプリケーションサーバ60
アプリケーションサーバ60は、ユーザへサービスを提供する装置である。アプリケーションサーバ60は、パケットデータネットワーク(PDN)50に接続される。他方、基地局100は、コアネットワーク40に接続される。コアネットワーク40は、ゲートウェイ装置(図8におけるP-GW)を介してPDN50に接続される。このため、無線通信装置100は、アプリケーションサーバ60により提供されるサービスを、パケットデータネットワーク50、コアネットワーク40及び無線通信路を介してMECサーバ300、及びユーザへ提供する。
(4)MECサーバ300
MECサーバ300は、ユーザへサービス(アプリケーション又はコンテンツ等)を提供するサービス提供装置である。MECサーバ300は、無線通信装置100に設けられ得る。その場合、無線通信装置100は、MECサーバ300により提供されるサービスを、無線通信路を介してユーザへ提供する。MECサーバ300は、論理的な機能エンティティとして実現されてもよく、図1に示すように無線通信装置100等と一体的に形成されてもよい。
例えば、基地局100Aは、MECサーバ300Aにより提供されるサービスを、マクロセル10に接続する端末装置200Aへ提供する。また、基地局100Aは、MECサーバ300Aにより提供されるサービスを、マスタデバイス100Bを介して、スモールセル10Bに接続する端末装置200Bへ提供する。
また、マスタデバイス100Bは、MECサーバ300Bにより提供されるサービスを、スモールセル10Bに接続する端末装置200Bへ提供する。同様に、マスタデバイス100Cは、MECサーバ300Cにより提供されるサービスを、スモールセル10Cに接続する端末装置200Cへ提供する。
(5)補足
以上、システム1の概略的な構成を示したが、本技術は図1に示した例に限定されない。例えば、システム1の構成として、マスタデバイスを含まない構成、SCE(Small Cell Enhancement)、HetNet(Heterogeneous Network)、MTC(Machine Type Communication)ネットワーク等が採用され得る。
<1.2.基地局の構成例>
次いで、図2を参照して、本開示の一実施形態に係る基地局100の構成を説明する。図2は、本開示の一実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、基地局100は、アンテナ部110と、無線通信部120と、ネットワーク通信部130と、記憶部140と、処理部150とを含む。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局及びコアネットワークノードを含む。
なお、前述したように、本実施形態に係るシステム1においては、端末装置がリレー端末として動作し、リモート端末と基地局との間の通信を中継する場合がある。このような場合には、例えば、当該リレー端末に相当する無線通信装置100Cは、ネットワーク通信部130を備えていなくてもよい。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)処理部150
処理部150は、基地局100の様々な機能を提供する。処理部150は、通信制御部151と、情報取得部153と、通知部155とを含む。なお、処理部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部151、情報取得部153、及び通知部155の動作は、後に詳細に説明する。
<1.3.端末装置の構成例>
次に、図3を参照して、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を説明する。図3は、本開示の実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、端末装置200は、アンテナ部210と、無線通信部220と、記憶部230と、処理部240とを含む。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
また、前述したように、本実施形態に係るシステム1においては、端末装置がリレー端末として動作し、リモート端末と基地局との間の通信を中継する場合がある。このような場合には、例えば、リモート端末として動作する端末装置200Cにおける無線通信部220は、リレー端末との間でサイドリンク信号を送受信してもよい。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)処理部240
処理部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。例えば、処理部240は、通信制御部241と、情報取得部243と、測定部245と、通知部247とを含む。なお、処理部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部241、情報取得部243、測定部245、及び通知部247の動作は、後に詳細に説明する。
<<2.MBMS>>
続いて、MBMSについて説明する。MBMSは、無線ネットワークを利用して、テキスト、楽曲、静止画像、動画像等のコンテンツを各端末装置に配信するための技術であり、正式には「Multimedia Broadcast Multicast Services」と称される。なお、本開示の一実施形態に係る通信システムの特徴をよりわかりやすくするために、ブロードキャスト(Broadcast)及びマルチキャスト(Multicast)についても以下に概要を説明する。
ブロードキャストは、point-to-multi pointの一方向のdownlink transmissionである。ブロードキャストは、サービスを提供するにあたり、ネットワークと通信を行う必要がないため、所謂「RRC idle」の状態のように、ネットワークに接続されていない省電力の状態においても、端末装置は、ブロードキャストされるサービスの配信を受けることが可能である。即ち、端末装置は、RRC idle状態においても、基地局からブロードキャストされるコンテンツを受信し、当該コンテンツをユーザに提示することが可能である。
マルチキャストは、複数の端末装置に対してサービスを提供する点でブロードキャストと類似するが、端末装置がサービスの提供を受けるにあたり、当該サービスの提供を受ける意思をネットワーク側に示す必要がある点でブロードキャストと異なる。即ち、マルチキャストは、端末装置がサービスの提供を受けるために、ネットワークと通信を行う必要がある。
なお、5Gでは、6GHz以上の高い周波数を使用可能となるが、高い周波数帯では伝搬損失がより高くなるため、当該伝搬損失を補うために、beam formingにより電波(無線信号)に指向性を持たせることで、より高いアンテナ利得を確保する。そのため、beam formingにより特定の端末装置に指向性を向けることとなるため、端末装置がMBMSに対応するサービスの提供を受けることを希望する旨の意思表示を行うことが望ましい。即ち、5G移動体通信システムにおいてMBMSを適用するにあたり、マルチキャストによるコンテンツの配信の実現がより重要となる。なお、以降の説明では、MBMSに対応するサービスを、「MBMSサービス(MBMS Service)」とも称する。
(MBMSのネットワークアーキテクチャ)
次いで、図4を参照して、MBMSのネットワークアーキテクチャ(network architecture)について概要を説明する。図4は、MBMSのネットワークアーキテクチャについて概要を説明するための説明図である。
図4に示すように、MBMSのネットワークアーキテクチャは、コアネットワーク(CN:Core Network)とRAN(Radio Access Network)とにより構成される。また、CNには、各種エンティティ(entity)が含まれる。CNに含まれるエンティティとしては、例えば、MME(Mobility Management Entity)、HSS(Home Subscriber Server)、S-GW(Serving Gateway)、P-GW(packet data network gateway)、MBMSゲートウェイ(MBMS Gateway)、BM-SC(Broadcast Multicast Service Centre)、コンテンツサーバ(Content Server)等が挙げられる。また、MBMSのネットワークアーキテクチャでは、RAN側のエンティティとして、MCE(Multi-cell/Multicast Coordination Entity)が含まれる。なお、これらのエンティティのうち、MCE、MBMSゲートウェイ、BM-SC、及びコンテンツサーバがMBMSに固有のエンティティであり、その他のエンティティについては、LTEにおけるユニキャスト通信に利用されるエンティティと同様である。また、MBMSサービスにおいて提供されるコンテンツは、オペレータ網の内部から提供されてもよいし、インターネット網から提供されてもよい。なお、CN内のエンティティ(特に、MBMSゲートウェイやBM-SC)が、基地局の「上位ノード」の一例に相当する。また、MMEが、「セッションを管理する所定のノード」の一例に相当する。
ここで、MBMSに固有のエンティティ、即ち、MCE、MBMSゲートウェイ、BM-SC、及びコンテンツサーバのそれぞれについて以下に概要を説明する。
(MCE)
まず、MCEについて説明する。図4に示すように、MCEは、RAN側のエンティティに分類される。MCEは、各基地局(eNodeB)の中に配置されてもよいし、基地局の外に配置されてもよい。MCEの役割としては、「MBMS用の時間・周波数リソースの割り当て」、「MCS(Modulation and Coding Scheme)の決定」、「カウンティング(Counting)機能」の3つが挙げられる。なお、MCSとは、変調方式や符号化レートに相当する。また、カウンティング機能とは、ユーザがどの程度サービスに興味があるかを収集する機能に相当する。カウンティング機能により、例えば、基地局は、興味のあるユーザの数(換言すると、コンテンツの配信を希望する端末装置の数)に応じて、MBMS用の時間・周波数リソースを割り当てたり、割り当てを停止したりすることが可能となる。
なお、LTEでは、無指向性のビームを利用するため、MCSを端末装置ごとに個別に制御することが困難であった。これに対して、5Gでは、各端末装置に対して個々にビームを割り当てることが可能であるため、例えば、端末装置ごとに異なるMCSでコンテンツ(例えば、MBMSに対応するコンテンツ)を提供することも可能となる。
即ち、5Gでは、例えば、各端末装置に対してUE Specificなビームにより、MBMSサービスを提供するような状況も想定され得る。基地局と端末装置との間が、ユニキャスト(unicast)のような取扱い(複数の端末装置に同様のコンテンツを配信するため、厳密にはマルチキャスト)になったとしても、コンテンツサーバと基地局との間は、マルチキャスト(IP層的にはマルチキャスト)でコンテンツを配信することとなる。そのため、どの基地局にマルチキャストを行うかを特定するためには、カウンティングという機能が重要となる。
ここで、参考として、図5を参照して、カウンティングを行うための従来の手続きの一例について説明する。図5は、カウンティングを行うための手続きの一例について説明するための説明図である。
図5に示すように、まずMCE400は、基地局100に対してMBMS Service Counting Requestを送信する(S101)。基地局100は、MCE400からMBMS Service Counting Requestを受けて、当該MCE400に対してMBMS Service Counting Responseを返送する(S103)。次いで、基地局100は、端末装置200に対してMBMS Service Counting Requestを送信する(S105)。端末装置200は、基地局100からMBMS Service Counting Requestを受けて、当該基地局100に対してMBMS Service Counting Responseを返送する(S107)。そして、基地局100は、端末装置200からMBMS Service Counting Responseの返送を受けると、MCE400に対してMBMS Service Results Reportを送信する(S109)。以上のような手続きにより、MCE400は、例えば、基地局100から送信されるレポート(MBMS Service Results Report)に基づき、MBMSサービスの提供を希望する端末装置の数を認識することが可能となる。
(MBMSゲートウェイ)
続いて、MBMSゲートウェイについて説明する。図4に示すように、MBMSゲートウェイはCNに配置されるエンティティである。MBMSゲートウェイは、IP(Internet protocol) multicast addressを手掛かりとして、対応する基地局(eNodeB)にパケットを届ける機能を有する。LTEにおけるMBMSはブロードキャストのみを想定しており、マルチキャストについてはサポートしていない。これは、サービス上において、マルチキャストをサポートしていないことを意味する。一方で、IPレイヤについてはマルチキャストが使用されている。具体的には、サービス上において複数の端末装置にブロードキャストを行うためには、複数の基地局とMBMSゲートウェイとの間で事前にシグナリングを行うことで少なくとも一部の基地局を特定し、特定した当該基地局のみにパケットを転送することとなる。そのため、IPレイヤでは、マルチキャストアドレス(multicast address)が使用される。
例えば、図6は、MBMSゲートウェイと基地局との間のM1インタフェースのプロトコルスタックの一例を示した図である。図6に示すプロトコルのうち、上側に位置するDASH、HTTP、TPC/UDP、及びIPのレイヤについては、規格に明示的には記載されていないが、通常のユニキャストと同様の場合には図6に示すような構成になると推測される。また、下側に位置するGTPv1-U、UDP、IP、L2、及びL1のレイヤについては、ユニキャストにおけるS1インタフェースと同様である。なお、マルチキャストアドレスに基づき複数の基地局に対してパケットを転送するために使用されるIP層は、下側に位置するIP層となる。
LTEにおいては、上記の通りMBMSゲートウェイから複数の基地局に対してパケットがマルチキャストされ、当該複数の基地局は、互いに同期して受け取ったパケットを端末装置に無線通信を介して送信していた。一方で、5Gでは、各端末装置に対して、UE Specificなビームを利用してMBMSサービスを提供することとなる。そのため、基地局に対してキャッシュ機能を設け、ある一定期間内であれば、端末装置が自由にMBMSサービスを受信する時間を選択することが可能となる。
5GのMBMSでは、MBMSに対応するコンテンツ(以下、「MBMSコンテンツ」とも称する)を基地局にキャッシュすることにより、端末装置に対してより柔軟にサービスを提供することが可能となると共に、CNのトラフィックをより低減する効果を期待することが可能となる。また、RAN側において、従来のブロードキャストまたはマルチキャストによりコンテンツを送信するのではなく、UE specificなビームを使用して端末装置ごとにコンテンツを送信することにより、RAN側でMBMSにより消費されるリソースをより低減することが可能となる。
(BM-SC)
続いて、BM-SCについて説明する。BM-SCは、MBMSコンテンツのエントリーポイントに相当する。BM-SCは、以下に説明するような機能を有する。1点目として、BM-SCは、MBMS Session managementを行う。具体的には、BM-SCは、MBMSサービスの開始及び終了を管理する。2点目として、BM-SCは、各MBMS Sessionに対して、TMGI(Temporary Mobile Group Identity)と称されるIDを割り振る。3点目として、BM-SCは、MBMS Sessionに対して、QoSを割り当てる。4点目として、BM-SCは、Application Levelで端末装置に対して、番組表等の放送に関する情報を提供する(TS29.061)。
LTEでは、MBMSのトラフィックとユニキャストのトラフィックとは、サブフレームにより分離されていた。具体的には、1msの長さを有する無線フレーム(radio frame)を、0.1msの長さを有する10個のサブフレームに区切り、その中の一部のサブフレームによりMBMSサービスが提供されていた。したがって、MBMSとユニキャストとは、別のネットワークとなり、ユニキャストのトラフィックが増大したとしても、MBMSのトラフィックが影響を受けるような状況は、例えば、MBMSに割り当てるサブフレームを準静的(semi-static)に変更した場合等のように極めて限定的であった。MBMSサービスをUE specificなビームを使用したユニキャストにより提供するような場合には、通常のユニキャストとMBMSサービスのユニキャストとのうち少なくとも一方が他方に対して影響を与える可能性が想定され得る。
(コンテンツサーバ)
続いて、コンテンツサーバについて説明する。コンテンツサーバは、コンテンツを提供するサーバである。コンテンツサーバは、オペレータ網の中と外のいずれにも配置され得る。
(session start procedure)
続いて、本実施形態に係る通信システムの特徴をよりわかりやすくするために、参考として、LTEにおけるMBMSのsession start procedureの一例について説明する。例えば、図7は、LTEにおけるMBMSのsession start procedureの一例を示したシーケンス図である。
図7に示すように、MBMSのsession start procedureは、MB-SCが起点となる。具体的には、まずMB-SC460は、MBMSゲートウェイ440に対してMBMSセッションのスタートに関するリクエスト(Start Request)を送信する(S121)。このとき、当該リクエストにより、例えば、サービスエリア、QoS、及びMGI(Mobile Group Identity)等の情報が通知される。MBMSゲートウェイ440は、MB-SC460からの上記リクエストに対してレスポンス(Start Response)を返送する(S123)。
次いで、MBMSゲートウェイ440は、MME420に対してMBMSセッションのスタートに関するリクエスト(Start Request)を送信する(S125)。MME420は、MBMSゲートウェイ440から上記リクエストを受けると、MCE400に対してMBMSセッションのスタートに関するリクエスト(Start Request)を送信する(S127)。MCE400は、MME420から上記リクエストを受けると、当該MME420に対してレスポンス(Start Response)を返送する(S129)。MME420は、MCE400から上記レスポンスの返送を受けると、MBMSゲートウェイ440からの上記リクエストに対するレスポンス(Start Response)を当該MBMSゲートウェイ440に返送する(S131)。
次いで、MCE400は、サービスエリアに該当する基地局100に対してMBMSセッションのスタートに関するリクエスト(Start Request)を送信する(S133)。また、MCE400は、当該基地局100に対してMBMSセッションのスケジュールに関する情報(Scheduling Info)を通知する(S135)。当該基地局100は、MCE400からの上記リクエストに対するレスポンス(Start Response)を当該MCE400に返送する(S137)。また、当該基地局100は、MCE400からMBMSセッションのスケジュールに関する情報の通知を受けて、当該MCE400にレスポンス(Scheduling Info Response)を返送する(S139)。
次いで、基地局100は、MCE400から通知された情報に基づき、通信範囲内の端末装置200に対してMCCH Change Notificationを送信したうえで(S141)、MCCH/MCH/PMCHを当該端末装置200に送信する(S143)。なお、MCCH、MCH、及びPMCHの詳細については別途後述する。
次いで、MB-SC460からMBMSゲートウェイ440に対象となるMBMSコンテンツが転送され、当該MBMSコンテンツが当該MBMSゲートウェイ440から上記基地局100にIPマルチキャストされる(S145)。基地局100は、MBMSゲートウェイ440から上記MBMSコンテンツを受信すると、端末装置200にMCCH/MCH/PMCHを送信する。即ち、基地局100は、受信した当該MBMSコンテンツをブロードキャストする(S147)。
以上、図7を参照して、LTEにおけるMBMSのsession start procedureの一例について説明した。一方、5GのNRでは、従来のsession start procedureに対して、端末装置からセッションをスタートする手続きが追加される可能性がある。これは、UE specificなビームで提供されるMBMSサービスは、端末装置ごとにコンテンツの配信時間を変更することが可能となるためである。
(MBMSのRadio Access Networkについて)
続いて、MBMSのRANに関する特徴について以下に説明する。
(1)MBMSに関する論理チャネル
MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)は、MTCH(Multicast Transport Channel)とMCCH(Multicast Control Channel)との2つの論理チャネル(Logical Channel)により提供される。この2つのチャネルは、物理チャネルとしては、PMCH(PHY Multicast Channel)にマッピングされる。PMCHでは、MCCHとMTCHの双方が送られるとともに、MAC signalingとして生成された、MBMSセッションとPMCHとの間のマッピングのためのスケジューリング情報も送られる。このMac signalingは、PMCHの先頭部分で送られる。
(2)MBMSに関する物理チャネル
PMCHでは、Extend CPと称されるCP長が比較的長いCyclic prefixが用いられる。これは、複数の基地局からの信号を合成するためのsingle frequency networkを構成するためである。LTEでは、1無線フレーム(radio frame)が10サブフレーム(sub frame)あり、その中で、MBSFN(MBMS Single Frequency Network)を使用可能なサブフレームを準静的(semi static)に指定して使用する。例えば、図8は、MBMSを利用する場合におけるフレームの構造の一例を示している。図8において、マーキングが施されたサブフレームが、MBSFNを使用可能なサブフレームを模式的に示している。また、マーキングが施されたフレームが、MBSFNを使用可能なサブフレームを含むフレームを模式的に示している。
MBSFN用のサブフレームの中には、PDCCH及びPDSCHの部分があるが、PDCCHは、MBMS用ではなく、通常のunicastトラフィックで必要となるUplinkのスケジューリング情報を伝えるために用いられている。したがって、MBSFN用のサブフレームの中のPDSCHの部分がMBMS用に使用され、当該PDSCHによりPMCHが送られる。
(3)MBMSセッション
本開示では、一つの番組をMBMSセッションとも称することとする。この場合には、当該MBMSセッションは、物理チャネルであるPMCH(PHY Multicast Channel)にマッピングされる。また、当該PMCHは、MBMS用に割り当てられたサブフレームにマッピングされる。
(4)MBMSサービスエリア
MBMSサービスエリア(MBMS service Area)とは、一つのMBMSサービスが提供される地域に相当する。また、MBSFNエリア(MBSFN Area)とは、SFN(Single Frequency Network)を構成している地域に相当する。MBSFNエリアは、一つの基地局に対して最大で8個設定することが可能である。SFNを構成している場合には、複数の基地局が協調して同じ内容を送信する。
なお、5Gにおいては、MBMSセッションが、各端末装置に対してUE specificなビームにより提供されることが想定され得る。従来のMBMSでは、後述するSFNの技術を使用していたため、ハンドオーバーを考慮する必要がなかった。これに対して、5Gでは、上述したような特性から、MBMSのハンドオーバーに対応する仕組みが必要となる。そのため、例えば、切り替え元の基地局から切り替え先の基地局に対して、MBMSセッションの番号を通知する必要が生じ得る。ここで、ビームリカバリ(beam recovery)のために必要なビームが他の基地局(例えば、隣接するセルの基地局)から提供されるような場合には、ビームリカバリリクエスト(beam recovery request)に対してMBMSセッションを含めることで、遅延を少なくすることも可能である。
(5)SFN
SFN(Single Frequency Network)とは、複数の基地局(eNodeB)から同じ時刻、同じ周波数で同時に同じ信号を送信し、それらの複数のDownlink信号がCP(Cyclic Prefix)の範囲内の反射波とみなして合成して受信することにより、信号強度を向上させる技術である。放送の場合には、広い範囲で端末装置が受信することが求められるため、当該SFNが用いられる場合がある。
(6)MBMSのスケジューリングについて
端末装置は、放送の番組が、どこで基地局(eNodeB)から送信されているかを知らないと受信することが困難な場合がある。このような場合においては、端末装置は、スケジューリング情報(即ち、どこで送信されているかを示す情報)を取得することが必要となる。
スケジューリングについては、以下に示す手順で行われる。なお、各手順の詳細については、図9を参照して以下にそれぞれ説明する。図9は、MBMSセッションが関連付けられる情報の概要について説明するための説明図である。
・Radio FrameとSub Frameの指定
・MBSFN Area Configuration
・MBMSセッションの指定
(Radio FrameとSub Frameの指定)
システム情報(System Information)のSIB13において、MCCHの場所が指定される。具体的には、MCCHが含まれる無線フレーム(radio frame)の場所については、周期とオフセットとにより指定される。さらに、MCCHが各無線フレームの中のどのサブフレーム(sub frame)に含まれているかについても指定される。このMCCHの場所は、実際にはPMCHとなるため、当該MCCHについては、MBSFN sub frameにおけるPDSCHの部分で送られることとなる。
(MBSFN Area Configuration)
MCCHには、MBSFN Area Configurationが含まれる。このMBSFN Area Configurationにより、どのサブフレーム(Sub frame)においてMBSFNが行うかが指定される。当該指定は、無線フレーム(radio frame)の周期とオフセットにより設定することが可能である。このとき、当該指定については、異なる周期とオフセットとを同時に8種類設定することが可能である。また、当該無線フレームの中のどのサブフレームを使用するかについても設定される。このような操作が行われることで、MBMS用に使用することが可能なサブフレームが決定される。上記で決定されたMBMS用のサブフレームの中で、PMCHをどのように割り振るかについても指定される。PMCHは、最大16チャネルを設定することが可能である。
(MBMSセッションの指定)
上記で決定された16個のPMCHに対して、最大で30個のMBMSセッション(換言すると、放送番組)を設定することが可能である。具体的な一例として、PMCH0に対して、MBMSセッション0、1を設定し、PMCH1に対してMBMSセッション2、3、4、5、6を設定することも可能である。
MBMSセッションをPMCHにどのようにマッピングするかについては、PMCHによって送られるMac signalingにより指定される。Mac signalingについては、SIB13においてRRC signalingの一種であるため、MBMSのスケジューリングは、RRC signalingとMac signalingとのコンビネーションで実行されると言われる。
5Gでは、MBMSセッションが、各端末に対して、UE specificなビームにより提供することが考えられる。その場合には、SFNを用いる必要はなくなり、端末装置は、所望の時間にテレビジョン放送の配信を受けることが可能になる可能性がある。MBMSセッションで放送されるコンテンツは、BM-SCからMBMSゲートウェイを介して各基地局(eNodeB)に送信される。このコンテンツは、基地局でキャッシュとして保持している限りは、端末装置に対して放送として、端末装置が所望する時間に提供することが可能である。キャッシュ容量に物理的な限界がある場合には、SIBで情報公開しているMBMS セッションの情報に有効期限がつけられてもよい。従来のMBMSセッションが提供される場所は、無線フレーム(Radio Frame)及びサブフレーム(Sub frame)の情報とそのサブフレームの中のPMCHの場所とにより特定される、当該PMCHにおいて公開されていた。これに対して、MBMSサービスがビームにより提供される場合には、以下のようにMBMSセッションの情報を公開することも可能である。
・Beam management中のbeam formingの中に埋め込まれたSystem Informationにより、従来と同様に公開する。なお、Beam Managementとは、基地局と端末装置との間の適切なビームを同定するための手続きである。
・基地局と端末装置との間の適切なビームが定まった後の手続きで、MBMS用の情報の提供をDCI(Downlink Control Channel)で通知する。
(7)MBMSを受信する主体について
上で述べたMBMSサービスは、RRC idle modeの端末装置とRRC connected modeの端末装置との双方が提供を受けることが可能である。したがって、上で述べた各種情報については、RRC idle modeの端末も受信することが可能である。
(8)MBMSで用いられるMCS(変調方式)について
ネットワークアーキテクチャとあわせて前述したように、従来のLTEにおけるMBMSでは、MCSは、MCEによって変更すること自体は可能であるが、放送であるため、変更される頻度は少ない。そのため、従来のLTEにおけるMBMSでは、例えば、全ての端末装置に対してあらかじめ設定された共通のMCSが使用される。
一方で、5Gでは、MBMSセッションは、各端末装置に対して、UE specificなビームで提供されることが考えられる。このような場合には、基地局と端末装置との間は、MCSを可変にしてMBMSサービスを提供することが可能となる。さらに、基地局と端末装置との間に人間や車等の障害物が入り込むことでビームが遮蔽される場合には、通信に使用するビームを他の基地局からのものに切り替える必要が生じる場合がある。このような場合には、当該切り替え後のビームには、切り替え前のビームで使用されていたMCSとは異なるMCSが使用される可能性があり、切り替え前後のMCSが不連続となる場合も想定され得る。
(9)端末装置からのフィードバック情報
現在、LTEのMBMSでは、端末装置からのフィードバック情報については規定されていない。通常のLTEとMBMSとの双方が運用されるMixed modeは存在しているが、この場合においてもMBMSに関するフィードバックについて、規格として規定されていない。
<<3.技術的特徴>>
以下に、本開示の一実施形態に係る通信システムの技術的特徴について説明する。
(基本構成)
まず、本開示の一実施形態に係る通信システムの基本構成について説明する。5Gでは、6GHzから100GHzまでの比較的高い周波数の電波伝搬減衰を補うために、特定の方向に電波のエネルギーを集中させることを可能とするbeam forming技術が用いられる。このようにbeam forming技術が適用されることで特定の方向にビームが放射されるような状況下では、当該ビームの範囲内に存在する端末装置の数は非常に限られる。また、当該ビームによりカバーされるエリアの中に存在する限られた端末装置の中で、同じ番組の配信を希望する端末装置の数も非常に限られる。
したがって、5GのMBMSでは、Core Networkを伝送される間は、マルチキャスト(multicast)で各基地局まで放送コンテンツが伝送され、その後のRAN(Radio Access Network)においては、UE specificなビームを利用したマルチキャスト(即ち、宛先指定での送信)により当該放送コンテンツ(換言すると、MBMSサービス)が端末装置に提供される。
基地局まで、マルチキャストにより伝送されたMBMSコンテンツ(換言すると、放送コンテンツ)を、UE specificなビームを利用してマルチキャストすることで、当該MBMSコンテンツを端末装置に配信するための手順は、例えば以下のようになる。
基地局までMBMSコンテンツを伝送する手順は、図7を参照して説明したLTEにおける手続きと同様である。ここで、MB-SC460からMBMSゲートウェイ440を介して基地局100に伝送されるMBMSコンテンツについては、当該基地局100が配信可能であることを示す情報が、当該基地局100から端末装置200に対してシステム情報(System Information)により提供される。なお、基地局100が上記MBMSコンテンツを配信可能であることを示す情報については、当該MBMSコンテンツが当該基地局100に伝送された後、または伝送される前に、端末装置200に提供される。
本開示に係る通信システムの手続きにおいて、図7を参照して説明したLTEにおける手続きと異なる点は、基地局100がマルチキャストされたMBMSコンテンツを、必ずしもすぐに端末装置に配信するとは限らない点である。ここで、図10を参照して、本開示の一実施形態に係る通信システムにおける、指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について説明する。図10は、本開示の一実施形態に係る通信システムにおける、指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。なお、図10において、参照符号S151~S169で示した手続きは、図7において参照符号S121~S139で示した手続きと実質的に同様のため、詳細な説明は省略する。
MB-SC460からMBMSゲートウェイ440に対象となるMBMSコンテンツが転送(IPマルチキャスト)されると、当該MBMSコンテンツが当該MBMSゲートウェイ440から基地局100にIPマルチキャストされる(S173)。基地局100(通知部155)は、当該MBMSコンテンツがMBMSゲートウェイ440からIPマルチキャストされる前に、端末装置200に対してシステム情報を利用して当該MBMSコンテンツに関する情報を提供してもよい(S171)。また、他の一例として、基地局100(通知部155)は、当該MBMSコンテンツがMBMSゲートウェイ440からIPマルチキャストされた後に、端末装置200に対してシステム情報を利用して当該MBMSコンテンツに関する情報を提供してもよい(S175)。
図10を参照して上述したように、基地局100(通知部155)は、自身が端末装置200に対してどのような番組(換言すると、MBMSコンテンツ)を提供可能であるかを示す情報を、システム情報(System information)のように複数の端末装置200に共通に通知される情報を利用して通知する。システム情報は、beam sweeping中に全ての端末装置がRRC idleの状態のままで受信可能なブロードキャスト(broad cast)信号として提供される。
ここで、図11及び図12を参照して、beam sweepingの概要について説明する。図11及び図12は、beam sweepingの概要について説明するための説明図である。図11に示すように、基地局は、所定の周期(例えば、10msまたは20ms)ごとに複数のビームを、あたかも灯台の明かりのように走査(sweeping)する。当該走査(beam sweeping)により送信される各ビームには、例えば、図12に示すように、同期用の信号であるSynchronization signalやシステム情報(System information)等が含まれている。1つの基地局から1回のbeam sweepingにより送信される複数のビーム(即ち、当該beam sweepingに属する複数のビーム)のそれぞれには、共通の内容を示すシステム情報が含まれている。これは、不特定多数の端末装置に対して情報を提供するという特性上、ビームごとにシステム情報の内容を変更する必要がないことに起因する。したがって、システム情報に関連付けられて提供されるMBMSセッションに関する情報(MBMS session information)として、各ビームに共通の情報が提供されることとなる。なお、上記では、同期情報が含まれるビームを利用する例について説明したが、システム情報のような複数の端末装置に共通の情報を提供するためのビームであれば、当該ビームは同期信号を含んでいなくてもよい。
ここで、図13を参照して、本開示の一実施形態に係る通信システムにおける、指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例についてより詳細に説明する。図13は、本開示の一実施形態に係る通信システムにおける、指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。なお、図13において、参照符号S201~S225で示した手続きは、図10において参照符号S151~S175で示した手続きと同様のため、詳細な説明は省略する。
図13に示すように、端末装置200(通知部247)は、システム情報(System information)に関連付けられたMBMSセッションに関する情報(例えば、基地局100が提供可能なMBMSセッションに関する情報)に基づき、配信を希望するMBMSコンテンツについて、ネットワーク側のMME420にMBMS Session Requestを送信する(S227)。MME420は、端末装置200からMBMS Session Requestを受けて、当該端末装置200に対してMBMS session confirmationを返送する(S229)。なお、端末装置200とMME420との間の通信については、例えば、NAS(Non-Access Stratum)シグナリグにより実現することが可能である。
次いで、MME420は、MBMS Session Requestの送信元となる端末装置200を通信範囲(セル)内に収容する基地局100に対して、当該MBMS Session Requestに応じて、MBMS session start request for the UEを送信する(S231)。基地局100は、MME420からMBMS session start request for the UEを受けて、当該MME420に対してMBMS session start confirmation for the UEを返送する(S233)。なお、基地局100に送信される上記MBMS session start request for the UEが、「コンテンツの配信に関するリクエスト」の一例に相当する。
また、基地局100は、上記端末装置200に対するMBMSコンテンツの配信に利用するビームを特定するための各種情報を当該端末装置200に送信する(S235)。当該情報としては、例えば、MBMSコンテンツを配信するためのbeam sweeping(以下、「MBMS beam sweeping」とも称する)のリソースに関する情報(CSI-RS resource configuration)や、端末装置200が当該beam sweepingにより送信されるビームの観測結果をレポートするための設定に関する情報(beam report configuration)が挙げられる。そして、基地局100は、MBMS beam sweepingを行う(S237)。
端末装置200(測定部245)は、MBMS beam sweepingにより送信されるビーム中の所定の信号(例えば、リファレンスシグナル)をmeasurementし、当該measurementの結果に応じてMBMSコンテンツを受信するために望ましいビームを特定する。そして、端末装置200(通知部247)は、ビームの特定結果に応じた情報を基地局100にレポートする(S239)。
基地局100は、端末装置200からのレポートに応じて、当該端末装置200へのMBMSコンテンツの配信に利用するビームを特定する(S241)。そして、基地局100(通信制御部241)は、従前にMBMSゲートウェイ440からマルチキャストされたMBMSコンテンツを、UE specificなビーム(即ち、特定した上記ビーム)を利用して上記端末装置200に配信(例えば、マルチキャスト)する(S243)。
なお、上記に説明した例では、MBMS用のbeam sweepingとMBMSに関するbeam reportingとが行われることで、通常のユニキャスト(unicast)で使用されるビームとは異なるビームによりMBMSコンテンツが提供される。これは、放送のためのビームとして、上記ユニキャストのためのビームよりもビーム幅の広いビームがコンテンツ(例えば、MBMSコンテンツ)の提供に利用されることが想定され得るためである。即ち、このような条件を想定した場合には、通常のユニキャストに利用されるビームとは別の手順により、MBMS用のビームを求める方がより望ましい場合があるためである。
もちろん、通常のユニキャスト用のビームとは別にMBMS用のビームを利用することが困難な場合も想定され得る。このような状況下では、既に使用中のユニキャスト用のビームが存在する場合には、当該ビームがMBMS用のビームとして流用されてもよい。なお、この場合においては、新たにビームを特定するための手順については省略することが可能である。
ここで、MBMSコンテンツが伝送される一連の経路全てにおいてユニキャストが行われた場合と、本実施形態に係る通信システムにおいてMBMSコンテンツが当該一連の経路を伝送される場合と、の違いについて説明する。なお、一連の経路全てにおいてユニキャストが行われた場合とは、具体的には、CN(Core network)とRAN(Radio Access Network)との双方においてMBMSコンテンツの伝送にユニキャストが利用される場合に相当する。前述の通り、本実施形態に係る通信システムでは、MB-SCからMBMSゲートウェイを介して基地局までのMBMSコンテンツの伝送がマルチキャストにより行われる。そのため、当該経路におけるMBMSコンテンツの伝送がユニキャストにより行われる場合に比べて、当該伝送のためのシグナリングの量を低減することが可能となり、トラフィックの増加を抑えることが可能となる。
なお、上述のような仕組みを実現するためには、新たなMBMS session requestやMBMS専用のbeam sweeping procedureが必要となることが予想される。上述の通り、通常のユニキャスト用のビームとMBMS用のビームとでは、異なるビーム幅が設定される場合が想定され得る。そのため、MBMS用のビームを、通常のユニキャスト用のビームとは個別に管理することが望ましい場合がある。このような管理は、MBMS用のビームが一度割り当てられた端末装置がRRC Idleの状態に遷移したとしても、RRC Idleの状態で当該MBMS用のビームを受信可能とするためにも必要となる可能性がある。なお、端末装置が、RRC Idleの状態でMBMS用のビームを受信可能とする(即ち、MBMSコンテンツを受信可能とする)ための技術の詳細については変形例として別途後述する。
(変形例1)
続いて、本開示の一実施形態に係る通信システムの変形例について説明する。なお、以降では、本変形例を「変形例1」とも称する。
LTEでは、端末装置が基地局に対してシグナリング(signaling)を行わなくとも、DLのMBMSサービスの提供を受けることが可能であった。そのため、LTEでは、端末装置が基地局に登録されていない状態(即ち、端末装置と基地局との間の通信が確立されていない状態)であるRRC idleの状態においても、当該端末装置はMBMSコンテンツを受信することが可能であった。一方で、前述したようにUE specificなビームを利用したマルチキャストによりMBMSコンテンツが端末装置に配信される場合には、端末装置が基地局に登録されている状態、即ち、RRC Connectedの状態である必要が生じる場合がある。一方で、RRC Connectedの状態にある端末装置の数が増加すると、基地局のメモリ領域を消費することとなり得る。また、RRC Connectedの状態を維持するために、UL及びDLのシグナリングが必要となるため、シグナリングオーバヘッドが増加する可能性もある。
以上のような状況を鑑み、本変形例においては、端末装置が、RRC connectedの状態において提供されたMBMS用のビームを、RRC Idleの状態に遷移した場合においても保持し続けることを可能とする技術の一例について提案する。
例えば、図14は、本変形例に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。なお、図14に示す手続きは、図13を参照して説明した手続きにより、特定の端末装置に対するUE specificなビームを利用したMBMSコンテンツの提供が開始された後に実行される。具体的には、参照符号S301及びS303で示した手続きは、図13において参照符号S221及びS223で示した手続きに相当する。また、参照符号S305~S321で示した手続きは、図13において参照符号S227~S243で示した手続きに相当する。そのため、参照符号S301~S321で示した手続きについては、詳細な説明は省略する。
図14に示すように、端末装置200(通知部247)は、UE specificなビームを利用したMBMSコンテンツの提供が開始された後に、RRC idleの状態に遷移するために、MME420にDetach requestを送信する。本変形例に係る通信システムでは、このとき端末装置200は、当該Detach requestに対して、そのとき設定されているビームを利用したMBMSサービスの提供を受けること(即ち、MBMSコンテンツの受信)を継続する意思を示すことが可能である(S323)。MME420は、端末装置200から送信されたDetach requestを受け付けると、当該端末装置200に対して、当該Detach requestを確認したことと、MBMSサービスの提供を継続することとを通知する(S325)。
なお、RRC Idleの状態のように、端末装置200から基地局100への情報の通知に利用される通信が制限された状態やモードが、「第1のモード」の一例に相当する。これに対して、RRC Connectedの状態のように、端末装置200から基地局100への情報の通知に利用される当該通信が確立された状態やモードが、「第2のモード」の一例に相当する。なお、当該第1のモードにおいて制限される上記通信が、「第1の無線通信」の一例に相当する。また、上述の通り、本変形例に係る通信システムでは、RRC Idleの状態(即ち、第1のモード)に遷移した場合においても、端末装置からのリクエストに応じて、MBMSサービスを提供するための通信は維持される。この、第1のモードに遷移した場合においても、端末装置からのリクエストに応じて維持される通信、即ち、MBMSサービスを提供するための通信が、「第2の無線通信」の一例に相当する。即ち、本変形例に係る通信システムでは、上記第1の無線通信と上記第2の無線通信とが設定され、第1のモード(例えば、RRC Idleの状態)に遷移した場合においても、第1の無線通信が制限されるが、端末装置からのリクエストに応じて第2の無線通信は維持される。また、図14に示す例では、MME420が、「第1のモードと第2のモードとの間の遷移を管理する装置」の一例に相当する。
なお、本変形例に係る通信システムでは、MBMSサービスの提供を継続するために、端末装置200が、所定の期間内(例えば、1時間こごと)に再度RRC connectedの状態に遷移し、改めてMBMS session requestをMME420に送信するように制御が行われてもよい。この場合には、例えば、MME420は、端末装置200から、MBMSサービスの提供を受けることを継続する意思が示された上記Detach requestを受け付けた場合にタイマーによる所定の期間の計時を開始する(S327)。そして、MME420は、タイマーの有効期限が切れるまでに端末装置200から上記MBMS session requestが送信されなかった場合には(S329)、基地局100に対して対応するMBMSサービスの提供の停止を指示する(S331)。
上述した制御については、例えば、MBMSサービスの提供に利用されるビームのビーム幅が通常のユニキャストで利用されるビームよりも広く、カバレッジのエリアが比較的広く、かつ端末装置200の移動がより少ない(理想的には、端末装置200の移動がない)ような状況との親和性が高い。
なお、上記では、端末装置200がRRC Idleの状態に遷移する場合に着目して説明した。これに対して、端末装置200がinactiveモードに遷移するような場合においても、図14を参照して説明した例と同様の思想に基づき、当該モード中にMBMSサービスの提供が継続されるように制御することも可能である。例えば、図15は、本変形例に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの他の一例について示した概略的なシーケンス図である。具体的には、図15は、端末装置200がinactiveモードに遷移した場合においても、当該端末装置200へのMBMSサービスの提供が継続されるように制御するための手続きの一例を示している。なお、参照符号S351~S371で示した手続きは、図14において参照符号S301~S321で示した手続きに相当する。そのため、参照符号S351~S371で示した手続きについては、詳細な説明は省略する。
図15に示すように、端末装置200(通知部247)は、inactiveモードに遷移する場合には、基地局200に対してinactive mode requestを送信する。本変形例に係る通信システムでは、このとき端末装置200は、当該inactive mode requestに対して、そのとき設定されているビームを利用したMBMSサービスの提供を受けること(即ち、MBMSコンテンツの受信)を継続する意思を示すことが可能である(S373)。即ち、端末装置200は、基地局100に対して、MBMSサービスの提供を受ける動作(即ち、MBMSコンテンツの受信)以外の他の送受信に係る動作を停止するモードへの遷移を基地局100にリクエストすることとなる。基地局100(通知部155)は、端末装置200から送信されたinactive mode requestを受け付けると、当該端末装置200に対して、当該inactive mode requestを確認したことと、MBMSサービスの提供を継続することとを通知する(S375)。
また、図14を参照して説明した例と同様の思想に基づき、図15に示す例においても、inactiveモードに遷移した端末装置200へのMBMSサービスの提供をタイマーで管理してもよい。即ち、この場合には、基地局100(通信制御部155)は、端末装置200から、MBMSサービスの提供を受けることを継続する意思が示された上記inactive mode requestを受け付けた場合にタイマーによる所定の期間の計時を開始する(S377)。そして、基地局100(通信制御部155)は、タイマーの有効期限が切れるまでにMME420を介して端末装置200からのMBMS session requestが通知されなかった場合には(S379)、当該端末装置200に対するMBMSサービスの提供の停止する(S381)。なお、図15に示す例では、inactiveモードが「第1のモード」の一例に相当する。即ち、図15に示す例においては、基地局100が「第1のモードと第2のモードとの間の遷移を管理する装置」の一例に相当する。
ここで、本変形例に係る通信システムにおいて、端末装置から基地局への再度のシグナリングが生じる場合について補足する。例えば、端末装置の移動が少なかったとしても、チャネルの変動に伴い、当該端末装置200がコンテンツを受信する際に適用される変調方式及び符号化レート(MCS:Moderation Coding scheme)を変更した方が望ましい場合がある。そのため、端末装置は、例えば、MBMSコンテンツの受信品質(例えば、RSRP:Reference signal Received PowerやRSRQ:Reference signal Received Quality)に一定値以上の変動があった場合に、基地局に対して、当該MBMSコンテンツの配信に利用されているビームについてMCSの変更を要求してもよい。なお、MBMSコンテンツの受信品質の指標としては、例えば、当該MBMSコンテンツの配信に利用されるビームに含まれているCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)の受信電力や、他の信号による干渉量等が挙げられる。また、端末装置は、基地局に対してMCSの変更を要求する場合には、RRC Connectedの状態に遷移することとなる。
例えば、図16は、本変形例に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの他の一例について示した概略的なシーケンス図である。具体的には、図16は、端末装置200が基地局100に対して上記MCSの変更の要求を行うための手続きの一例について示している。なお、参照符号S601~S621で示した手続きは、図15において参照符号S351~S371で示した手続きに相当する。そのため、参照符号S601~S621で示した手続きについては、詳細な説明は省略する。
図16に示すように、端末装置200(通知部247)は、inactiveモードに遷移する場合には、基地局200に対してinactive mode requestを送信する。このとき端末装置200は、当該inactive mode requestに対して、そのとき設定されているビームを利用したMBMSサービスの提供を受けること(即ち、MBMSコンテンツの受信)を継続する意思を示すことが可能である(S623)。この点については、図15を参照して説明した例と同様となる。なお、端末装置200は、基地局100から送信される無線信号に応じて判定可能な状態(例えば、送信されるビームの品質)をトリガとして、MBMSサービスの提供に利用されるビームの更新が必要か否かを判定してもよい(S625)。
基地局100(通知部155)は、端末装置200から送信されたinactive mode requestを受け付けると、当該端末装置200に対して、当該inactive mode requestを確認したことと、MBMSサービスの提供を継続することとを通知する(S627)。また、基地局100(通信制御部155)は、端末装置200から、MBMSサービスの提供を受けることを継続する意思が示された上記inactive mode requestを受け付けた場合にタイマーによる所定の期間の計時を開始してもよい(S629)。これらの手続きについては、図15において参照符号S375及びS377で示した手続きと同様である。
ここで、端末装置200におけるMBMSコンテンツの受信品質(例えば、RSRP/RSPQ)の変動(例えば、受信品質の低下)が閾値を超えたものとする(S631)。この場合には、端末装置200(通知部247)は、基地局100に対して新しいビームのためのbeam reportingを行うことで、当該基地局100にMBMSコンテンツの配信に利用されているビームについてMCSの変更を要求してもよい(S633)。
以上のような制御により、本変形例においては、端末装置が、RRC connectedの状態において提供されたMBMS用のビームを、RRC Idleの状態やinactiveモードに遷移した場合においても保持し続けることが可能となる。即ち、本変形例に係る通信システムに依れば、MBMSコンテンツの配信対象となる端末装置のうち、RRC Connectedの状態にある端末装置の数を状況に応じて制限することが可能となる。そのため、本変形例に係る通信システムにおいては、基地局のメモリ領域の消費を抑制することが可能となる。また、本変形例に係る通信システムにおいては、RRC Connectedの状態を維持するためのUL及びDLのシグナリングを低減することが可能となり、シグナリングオーバヘッドを抑制する効果も期待できる。
(変形例2)
続いて、本開示の一実施形態に係る通信システムの他の変形例について説明する。なお、以降では、本変形例を「変形例2」とも称する。
5Gでは、6GHzから100GHzまでの高い周波数の電波伝搬減衰を補うために、特定の方向への電波のエネルギーの集中を可能とするbeam forming技術が用いられる。beam forming技術が利用されることで、特定の方向に放射されるビームのビーム幅は制限されるため、当該ビームによりカバーされるエリアは、beam forming技術を利用しない場合に比べて制限されることとなる。このような状況下では、特定の方向に放射されるビームによりカバーされる範囲内に存在する端末装置の数も、beam forming技術を利用しない場合に比べて制限される場合がある。また、当該ビームでカバーされるエリアが制限されるため、当該エリアに存在する端末装置のうち、同じ番組の配信を希望する端末装置については、数がさらに制限される可能性がある。このような状況を鑑みると、5GのMBMSにおいては、その時々の状況に応じて、番組のコンテンツ(例えば、MBMSコンテンツ)をより効率よく配信可能な配信方法が異なる場合も想定され得る。番組のコンテンツの配信方法の選択肢としては、前述したUE specificなビームを利用したマルチキャストに加えて、LTE等で従来から採用されているブロードキャスト、マルチキャスト、及びユニキャスト等が挙げられる。なお、以降の説明では、LTE等で従来から採用されているブロードキャスト、マルチキャスト、及びユニキャストを、それぞれ「通常のブロードキャスト」、「通常のマルチキャスト」、及び「通常のユニキャスト」と称する場合がある。
RAN(Radio Access Network)における放送コンテンツの配信手段として、上述した例の中からより好適な配信手段を選択的に適用するためには、例えば、各端末装置に対して、どのビームによりどの番組のコンテンツが配信されているのかを基地局が認識することが重要となる。このような状況を基地局が把握するために、例えば、前述したカウンティング機能を利用することが可能である。なお、LTEにおいてもカウンティング機能に類似する機能が規定されている。具体的には、LTEにおいては、図5を参照して説明したように、MCE400は、基地局100を介して端末装置200にCounting requestを送信することで、各端末装置200から情報を収集していた。
これに対して、5GのMBMSにおいては、各端末装置200が配信を希望する番組に関する情報の収集のみでは、基地局が、当該番組に対応するコンテンツをより好適な態様で配信するための配信手段を選択することが困難である。即ち、前述の通り、より好適な配信手を選択的に適用するためには、例えば、各端末装置に対して、どのビームによりどの番組のコンテンツが配信されているのかを認識することが重要となる。
なお、図13を参照して前述したように、基地局は、端末装置からMMEへのMBMS session requestに応じた当該MMEからのリクエスト(MBMS session start request for the UE)に基づき、当該端末装置が配信を希望するMBMSコンテンツのID(MBMS Session ID)を認識することが可能である。また、基地局は、端末装置からのレポート(Beam report for MBMS beam sweeping)に基づき、当該MBMSコンテンツの配信に利用するビームを認識することが可能である。即ち、基地局は、これらの情報を利用することで、例えば、複数の端末装置のうち少なくとも一部の2以上の端末装置について、MBMSコンテンツの配信に利用するビームのリソースを統合することが可能か否かを判定することが可能である。
上述のような基地局による判定については、当該基地局のインプリメンテーションにより実現可能である。なお、この場合においては、どのような変調方式及び符号化レートを用いて放送コンテンツ(MBMSコンテンツ)を配信するかが重要となる。端末装置は、どのような変調方式及び符号化レートの適用を希望するかをCQI(Channel Quality Indication)により通知することが可能である。なお、当該CQIは、MCSを示しているとも言える。そこで、以降の説明では、端末装置から基地局に対してどのようなMCS(即ち、変調方式及び符号化レート)の適用を希望するかが通知されるものとして説明する。
複数の端末装置間においてMCSがほぼ等しい場合には、例えば、より通信品質の低い方のMCSを適用して当該複数の端末装置それぞれに放送コンテンツが提供されてもよい。一方で、複数の端末装置それぞれに割り当てられたビームの方向が同じであり、かつ当該複数の端末装置それぞれが配信を希望する番組が同じ場合においても、MCSの差が大きい場合(例えば、閾値以上の場合)には、基地局は、ビームを統合しないという選択を行ってもよい。なお、この場合においては、上記MCSが、基地局と端末装置との間における「無線通信の設定」の一例に相当する。
ここで、図17を参照して、本変形例に係る通信システムの一連の処理の流れの一例について説明する。図17は、本変形例に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。なお、図17に示す例では、端末装置200A及び200Bのそれぞれが共通のMBMSコンテンツの配信を希望しているものとする。
図17に示すように、基地局100は、端末装置200Bに対するMBMSコンテンツの配信に利用するビームを特定するための各種情報(例えば、CSI-RS resource configuration、beam report configuration等)を当該端末装置200Bに送信したうえで(S401)、MBMS beam sweepingを行う(S403)。端末装置200Bは、MBMS beam sweepingにより送信されるビーム中の所定の信号(例えば、リファレンスシグナル)をmeasurementし、当該measurementの結果に応じてMBMSコンテンツを受信するために望ましいビームを特定する。そして、端末装置200Bは、ビームの特定結果に応じた情報を基地局100にレポートする(S405)。このとき、端末装置200Bは、上記measurementの結果に応じて、当該レポートに対して、MBMSコンテンツの配信時に適用を希望するMCSに関する情報を関連付けてもよい。
同様に、基地局100は、端末装置200Aに対するMBMSコンテンツの配信に利用するビームを特定するための各種情報を当該端末装置200Aに送信したうえで(S407)、MBMS beam sweepingを行う(S409)。端末装置200Aは、MBMS beam sweepingにより送信されるビーム中の所定の信号(例えば、リファレンスシグナル)をmeasurementし、当該measurementの結果に応じてMBMSコンテンツを受信するために望ましいビームを特定する。そして、端末装置200Aは、ビームの特定結果に応じた情報を基地局100にレポートする(S411)。このとき、端末装置200Aは、上記measurementの結果に応じて、当該レポートに対して、MBMSコンテンツの配信時に適用を希望するMCSに関する情報を関連付けてもよい。
次いで、基地局100は、端末装置200A及び200Bそれぞれからのレポートに応じて、端末装置200A及び200B間において、当該端末装置200A及び200BそれぞれへのMBMSコンテンツの配信に利用するビームを統合するか否かを決定する(S413)。なお、本説明では、基地局100は、端末装置200A及び200B間においてビームを統合することを決定したものとする。また、基地局100による上記決定に係る一連の処理の流れの一例については、詳細を別途後述する。
基地局100は、端末装置200A及び200B間においてビームを統合することを決定した場合には、当該端末装置200A及び200BそれぞれへのMBMSコンテンツの配信に適用するMCSを決定する(S415)。このとき基地局100は、例えば、当該端末装置200A及び200Bから通知された情報に応じて、当該端末装置200A及び200BそれぞれへのMBMSコンテンツの配信に適用するMCSを決定してもよい。そして、基地局100は、端末装置200A及び200Bそれぞれに対して、上記で決定した共通のビームを利用して、共通のMBMSコンテンツを配信する(S417)。
次いで、図18を参照して、図17に示す例において、基地局100が複数の端末装置200間においてビームを統合するか否かを判定するための一連の処理の流れの一例について説明する。図18は、本変形例に係る通信システムにおける基地局100の処理の流れの一例について示したフローチャートであり、当該基地局100が複数の端末装置200間においてビームを統合するか否かを判定する処理の流れの一例について示している。
図18に示すように、基地局100は、複数の端末装置200が同じMBMSセッションについてコンテンツ(即ち、MBMSコンテンツ)の配信を希望しているか否かを判定する(S451)。また、基地局100は、当該複数の端末装置200が当該MBMSセッションに対応するコンテンツの配信に利用するビームとして、同じビーム、または方角が略等しいビームの利用を希望しているか否かを判定する(S453)。また、基地局100は、当該複数の端末装置200が、略等しいMCSでのMBMSセッションに対応するコンテンツの配信を希望している否かを判定する(S455)。基地局100は、複数の端末装置200が同じMBMSセッションに対応するコンテンツについて(S451、YES)、同じビーム、または方角が略等しいビームを利用し(S453、YES)、略等しいMCSでの配信を希望している場合(S455、YES)には、複数の端末装置200に対して共通のビームを利用して当該コンテンツを配信(ブロードキャストまたはマルチキャスト)する(S457)。
一方で、基地局100は、複数の端末装置200のそれぞれが互いに異なるMBMSセッションに対応するコンテンツの配信を希望している場合には(S451、NO)、当該複数の端末装置200それぞれに対してUE specificなビームを利用した配信を個別に行う(S458)。これは、当該複数の端末装置200が、MBMSセッションに対応するコンテンツの配信に利用するビームとして互いに異なるビームの利用を希望している場合(S453、NO)や、互いに異なるMCSでのMBMSセッションに対応するコンテンツの配信を希望している場合(S455、NO)についても同様である。
ここで、上述の通り複数の端末装置に対して共通のビーム(指向性ビーム)を利用してMBMSサービスが提供される場合と、Cell specificなビームを利用して複数の端末装置に対してMBMSサービスが提供される場合と、の違いについて補足する。Cell specificなビームが利用される場合には、当該ビーム中には、端末装置200ごとの制御情報が含まれていない。これに対して、複数の端末装置に対して共通のビーム(UE specificなビーム)を利用してMBMSサービスが提供される場合には、当該ビーム中には、端末装置200ごとの制御情報が個別に含まれている。即ち、この場合には、当該ビームの設定についても、端末装置200ごとに行われることとなる。なお、制御情報が端末装置200ごとに含まれていたとしても、データの部分(例えば、MBMSコンテンツのデータに相当する部分)については、共通の情報が用いられることとなるため、変調方式等については複数の端末装置200間で共通となるように設定しておくことが望ましい。
以上説明したように、本変形例においては、基地局は、状況に応じて、複数の端末装置のうち少なくとも一部の2以上の端末装置について、MBMSコンテンツの配信に利用するビームのリソースを統合する。このような制御により、本変形例に係る通信システムに依れば、その時々の状況に応じて、各端末装置に対して番組のコンテンツ(例えば、MBMSコンテンツ)を配信するための配信方法を選択的に切り替えることも可能となる。これにより、本変形例に係る通信システムに依れば、例えば、システム全体におけるリソースの利用効率を向上させ、ひいてはシステム全体におけるスループットの向上の効果も期待できる。
(変形例3)
続いて、本開示の一実施形態に係る通信システムの他の変形例について説明する。なお、以降では、本変形例を「変形例3」とも称する。
前述したように、MBMSコンテンツは、CNにおいてコンテンツサーバから基地局まではマルチキャストにより伝送され、RANにおいて当該基地局から端末装置まではUE specificなビームを利用したマルチキャストにより伝送される。UE specificなビームを利用して基地局から各端末装置にMBMSセッションを提供する場合(換言すると、MBMSコンテンツを配信する場合)には、各端末装置に対応するUE specificなビームが、異なる時間に送信される場合がある。これは、同じ時間リソースを用いて複数の端末装置それぞれにMBMSセッションを提供するためには、例えば、当該複数の端末装置それぞれが空間的に分離可能な位置に配置されている必要があることに起因する。換言すると、空間的に分離することが困難なエリアに複数の端末装置が位置する場合(例えば、複数の端末装置が同じエリアに位置する場合)には、当該複数の端末装置それぞれに対応するUE specificなビームは、互いに異なる時間/周波数リソースを使用することとなる。このような特性上、複数の端末装置それぞれに対して同一の情報を同じタイミングで配信することが困難な場合がある。
また、端末装置を保持するユーザが、当該端末装置を介して放送コンテンツを視聴する時間を指定可能とする仕組みの導入が要求されている。このような場合には、例えば、端末装置がMBMSセッションの提供を受ける場合に、当該提供が行われる時間を指定可能とする仕組みの導入が必要となる可能性がある。即ち、UE specificなビームを利用したマルチキャストにより複数の端末装置それぞれにMBMSコンテンツを異なるタイミングで配信するためには、同一時間に複数の端末装置に対してコンテンツを配信することが可能な通常のマルチキャストとは異なる対応が必要となる。
このような状況を鑑み、本変形例に係る通信システムでは、基地局にバッファを設けることで、複数の端末装置間におけるMBMSコンテンツの配信タイミングの差(即ち、時間差)を吸収し、許容可能な当該時間差に関する情報を複数の端末装置それぞれに対して通知する。なお、当該通知には、例えば、システム情報やdedicated signalingを利用すればよい。そこで、以下に、図19を参照して、本変形例に係る通信システムの一連の処理の流れの一例について、特に、上記時間差を吸収するための仕組みに着目して説明する。図19は、本変形例に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの一例について示した概略的なシーケンス図である。なお、参照符号S501~S519で示した手続きは、図13において参照符号S201~S219で示した手続きに相当する。そのため、参照符号S501~S519で示した手続きについては、詳細な説明は省略する。
図19に示すように、MB-SC460をからMBMSゲートウェイ440にMBMSコンテンツが転送(IPマルチキャスト)されると、当該MBMSコンテンツが当該MBMSゲートウェイ440から基地局100にIPマルチキャストされる(S521)。
基地局100(通信制御部151)は、MBMSゲートウェイ440からIPマルチキャストされた当該MBMSコンテンツのデータを、所定の記憶領域に保持(Buffering)する(S523)。このとき、基地局100は、例えば、MBMSセッションを提供する(即ち、MBMSコンテンツを配信する)ための通信速度や、自身が利用可能な記憶領域の容量(バッファ量)等に基づき、取得したMBMSコンテンツのデータを保持(Buffering)することが可能な期間を算出する。そして、基地局100(通知部155)は、算出した上記期間に関する情報、即ち、上記MBMSコンテンツを保持することが可能な期間に関する情報を、システム情報として、ブロードキャストまたはdedicated signalingを利用して端末装置200に通知する(S525)。
端末装置200は、基地局100からMBMSコンテンツを保持することが可能な期間に関する情報の通知を受けて、当該期間内において、当該MBMSコンテンツを自身に対する宛先指定(例えば、ユニキャストやマルチキャスト)で受信するためのUE specificなビームを設定する手続きを行う(S527~S539)。また、基地局100は、当該手続きにおける端末装置200からのレポート(S539)に応じて、当該端末装置200へのMBMSコンテンツの配信に利用するビームを特定する(S541)。そして、基地局100(通信制御部241)は、所定の記憶領域に保持されたMBMSコンテンツを、UE specificなビーム(即ち、特定した上記ビーム)を利用して上記端末装置200に配信(例えば、マルチキャスト)する(S543)。なお、参照符号S527~S543で示した上記処理については、図13において参照符号S227~S243で示した手続きと実質的に同様である。
また、基地局100は、端末装置200から通知されるMBMSコンテンツの配信を希望するタイミングに関する情報に応じて、当該MBMSコンテンツのデータの保持(Buffering)を開始するタイミングを調整することも可能である。なお、端末装置200がMBMSコンテンツの配信を希望するタイミングに関する情報については、当該タイミングよりも前に当該端末装置200から基地局100に通知されてもよい。また、端末装置200は、今現在、MBMSコンテンツの配信を希望していることを基地局100に通知してもよい。
なお、端末装置200がMBMSコンテンツの配信を希望するタイミングに関する情報については、カウンティングのために当該端末装置200から基地局100に通知される情報に関連付けられることで、当該基地局100が当該タイミングを認識することが可能となる。即ち、基地局100は、端末装置200から通知される情報に基づき認識した当該タイミングに応じて、MBMSコンテンツのデータの保持(Buffering)を開始するタイミングを調整すればよい。例えば、図20は、本変形例に係る通信システムにおける指向性ビームを利用して各端末装置に番組を提供するための手続きの他の一例について示した概略的なシーケンス図である。即ち、図20は、基地局100がMBMSコンテンツのデータの保持(Buffering)を開始するタイミングを調整する場合の手続きの一例を示している。なお、参照符号S701~S719で示した手続きについては、図19において参照符号S501~S519で示した手続きと同様のため、詳細な説明は省略する。
図20に示すように、基地局100(通知部155)は、カウンティングを行うために、端末装置200に対してCounting requestを通知する(S721)。端末装置200(通知部247)は、基地局100からCounting Requestを受けて、当該基地局100に対して、提供を希望するMBMSセッション(即ち、配信を希望するMBMSコンテンツ)について、希望する当該提供のタイミングに関する情報を返送する(S723)。
基地局100(通信制御部151)は、端末装置200から通知された上記情報に基づき、対応するMBMSセッションの提供を開始するタイミングを決定する(S725)。そして、基地局100(通知部155)は、決定したタイミングに応じて、当該MBMSセッションに対応するコンテンツ(即ち、MBMSコンテンツ)の配信を開始するためのリクエストをMB-SC460に通知する(S727)。MB-SC460は、当該通知を受けて対応するMBMSコンテンツをMBMSゲートウェイ440に転送(IPマルチキャスト)する。また、当該MBMSゲートウェイ440は、MB-SC460から転送された当該MBMSコンテンツを、上記基地局100にIPマルチキャストする(S727)。基地局100(通信制御部151)は、MBMSゲートウェイ440からIPマルチキャストされた当該MBMSコンテンツのデータを、所定の記憶領域に保持(Buffering)する(S731)。
なお、以降の手続き、即ち、参照符号S733~S751で示した手続きについては、図19において参照符号S525~S543で示した手続きと同様のため、詳細な説明は省略する。
以上のような制御により、基地局100は、端末装置200がMBMSサービスの提供を希望するタイミングに応じて、当該MBMSサービスに対応するコンテンツのデータの保持(Buffering)を開始するタイミングを制御することが可能となる。
ここで、本変形例に係る技術と、MEC(Mobile Edge Computing)と称される技術との関係について説明する。MECは、サーバサイドで実行されるアプリケーションのデータを基地局に保持させることで、当該アプリケーションと端末装置との間の遅延を低減可能とする技術である。このような特性を鑑みると、本変形例に係る通信システムにおいて、MBMSコンテンツのデータを基地局に保持させ、当該データに基づき基地局から端末装置にMBMSコンテンツを配信する技術は、MECの一種と見ることも可能である。
なお、本変形例に係る通信システムは、放送コンテンツの提供を想定したサービスであるため、配信対象となるデータ(即ち、MBMSコンテンツ)が基地局側に保持される期間が有限である点で、一般的なMECと異なる。また、本変形例に係る通信システムでは、一般的なMECに比べて、遅延や応答レスポンスの改善に関する要求が厳しくはない可能性が高い。即ち、本変形例に係る通信システムでは、放送としてサービスの提供を行うにあたり、端末装置間の受信タイミングを吸収するために、コンテンツのデータを基地局に保持(Buffering)させる点が特徴的なポイントとなる。
<<4.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。さらに、基地局100の少なくとも一部の構成要素は、基地局装置又は基地局装置のためのモジュールにおいて実現されてもよい。
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。また、端末装置200は、MTC端末、eMTC端末、及びNB-IoT端末等のような所謂ローコスト端末として実現されてもよい。さらに、端末装置200の少なくとも一部の構成要素は、これら端末に搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)において実現されてもよい。
<4.1.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図21は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図21に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図21にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図21に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図21に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図21には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図21に示したeNB800において、図2を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部151、情報取得部153、及び通知部155のうち少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図21に示したeNB800において、図2を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図22は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図22に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図22にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図21を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図21を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図21に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図22には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図22に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図22には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図22に示したeNB830において、図2を参照して説明した処理部150に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部151、情報取得部153、及び通知部155のうち少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図22に示したeNB830において、例えば、図2を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
<4.2.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図23は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図23に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図23には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図23に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図23にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図23に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図23に示したスマートフォン900において、図3を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部241、情報取得部243、測定部245、及び通知部247のうち少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図23に示したスマートフォン900において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図24は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE-Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図24に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図24には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図24に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図24にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図24に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図24に示したカーナビゲーション装置920において、図3を参照して説明した処理部240に含まれる1つ以上の構成要素(通信制御部241、情報取得部243、測定部245、及び通知部247のうち少なくともいずれか)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図24に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図3を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、通信制御部241、情報取得部243、測定部245、及び通知部247のうち少なくともいずれかを備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<5.むすび>>
以上説明したように、本開示の一実施形態に係る通信システムにおいて、基地局は、上位ノード(例えば、MBMSゲートウェイ)からマルチキャストされたMBMSコンテンツを、複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビーム(即ち、UE Specificなビーム)を利用して当該端末装置に配信する。以上のような構成により、指向性ビームを利用することで基地局と各端末装置との間の無線通信を空間的に分離するような状況下においても、各端末装置に対して所謂放送コンテンツ(例えば、MBMSコンテンツ)を効率よく配信することが可能となる。このように、本開示の一実施形態に係る通信システムに依れば、指向性ビームを利用した端末装置へのコンテンツの配信をより好適な態様で実現することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
無線通信を行う通信部と、
上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御部と、
を備える、通信装置。
(2)
前記制御部は、前記少なくとも一部の指向性ビームが割り当てられた前記端末装置を宛先として指定して、前記コンテンツが当該端末装置に配信されるように制御する、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
番組ごとに前記コンテンツの配信に関するリクエストを取得する取得部を備え、
前記制御部は、前記番組ごとの前記リクエストの状況に応じて、当該番組に対応する前記コンテンツの配信方法を制御する、
前記(2)に記載の通信装置。
(4)
前記制御部は、前記番組ごとの前記コンテンツの配信を希望する前記端末装置の数に応じて、当該コンテンツの配信方法として、ブロードキャスト、マルチキャスト、及びユニキャストのいずれかを選択する、前記(3)に記載の通信装置。
(5)
前記制御部は、複数の前記端末装置それぞれとの間の無線通信の設定に応じて、共通の前記コンテンツが、共通の前記指向性ビームにより、当該複数の端末装置それぞれを宛先として指定して配信されるように制御する、前記(3)に記載の通信装置。
(6)
前記取得部は、1以上の前記端末装置それぞれから当該端末装置との間の無線通信の設定に関する情報を取得し、
前記制御部は、取得された当該情報に応じて、共通の前記指向性ビームにより、複数の前記端末装置それぞれを宛先として指定して共通の前記コンテンツが配信されるように制御する、
前記(5)に記載の通信装置。
(7)
前記コンテンツが保持される期間に関する情報を前記端末装置に通知する通知部を備える、前記(3)~(6)のいずれか一項に記載の通信装置。
(8)
前記取得部は、セッションを管理する所定のノードから、前記端末装置からの前記コンテンツの配信を希望するタイミングに関する情報を取得し、
前記通知部は、前記タイミングに応じて、前記上位ノードに対して当該コンテンツを配信に関するリクエストを送信する、
前記(7)に記載の通信装置。
(9)
前記制御部は、
前記端末装置からの情報の通知に利用される第1の無線通信とは個別に、前記コンテンツの配信に利用する第2の無線通信を設定し、
前記端末装置から通知される、前記第1の無線通信を制限する第1のモードへの遷移に関するリクエストに関連付けられた、当該第1のモード中における前記第2の無線通信の維持に関するリクエストに応じて、前記第1の無線通信を制限し、前記第2の無線通信を維持する、
前記(1)~(8)のいずれか一項に記載の通信装置。
(10)
無線通信を行う通信部と、
上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御する制御部と、
を備える、通信装置。
(11)
セッションを管理する所定のノードに対して前記コンテンツの配信に関するリクエストを通知する通知部を備え、
前記制御部は、前記リクエストの通知後に、割り当てられた前記少なくとも一部の指向性ビームを利用して配信される前記コンテンツが受信されるように制御する、
前記(10)に記載の通信装置。
(12)
前記基地局に対する情報の通知に利用される第1の無線通信とは個別に、前記コンテンツの配信に利用される第2の無線通信が設定され、
前記通知部は、前記第1の無線通信を制限する第1のモードへの遷移に関するリクエストに対して、当該第1のモード中における前記第2の無線通信の維持に関するリクエストを関連付けて当該第1のモード及び当該第2のモード間の遷移を管理する所定の装置に通知する、
前記(11)に記載の通信装置。
(13)
前記第2の無線通信には、割り当てられた前記少なくとも一部の指向性ビームが利用され、
前記制御部は、前記第1のモードにおける当該少なくとも一部の指向性ビームに関する条件に応じて、当該第1のモードから、前記第1の無線通信が可能な第2のモードへ遷移するように制御し、
前記通知部は、前記第2のモードへの遷移後に、前記基地局に対して、前記少なくとも一部の指向性ビームを利用した通信の設定に関するリクエストを通知する、
前記(12)に記載の通信装置。
(14)
前記通知部は、前記基地局に対して前記コンテンツの配信を希望するタイミングに関する情報を通知する、前記(11)~(13)のいずれか一項に記載の通信装置。
(15)
コンピュータが、
無線通信を行うことと、
上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御することと、
を含む、通信方法。
(16)
コンピュータが、
無線通信を行うことと、
上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御することと、
を含む、通信方法。
(17)
コンピュータに、
無線通信を行うことと、
上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御することと、
を実行させる、プログラム。
(18)
コンピュータに、
無線通信を行うことと、
上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御することと、
を実行させる、プログラム。
1 システム
10 セル
40 コアネットワーク
50 パケットデータネットワーク
60 アプリケーションサーバ
100 基地局
110 アンテナ部
120 無線通信部
130 ネットワーク通信部
140 記憶部
150 処理部
151 通信制御部
153 情報取得部
155 通知部
200 端末装置
210 アンテナ部
220 無線通信部
230 記憶部
240 処理部
241 通信制御部
243 情報取得部
245 測定部
247 通知部
300 MECサーバ

Claims (23)

  1. MBS(Multicast Broadcast Service)コンテンツを配信する基地局として機能する通信装置であって、
    無線通信を行う通信部と、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、所定の配信方法に従って端末装置に配信されるように制御する制御部と、を備え、
    前記所定の配信方法は、
    MBSコンテンツを受信することと、
    前記端末装置のためのMBSセッション要求(MBS session start request)を受信することと、
    MBSセッション開始確認(MBS session start confirmation)を送信することと、
    CSI-RSリソース設定情報(CSI-RS resource configuration)と、ビームレポート設定情報(Beam report configuration information)と、を前記端末装置に送信することと、
    CSI-RSリソース設定に関する情報を前記端末装置に送信することと、
    ビーム計測結果に関するレポートを前記端末装置から受信することと、
    前記端末装置へ前記MBSコンテンツを配信するためのビームを特定することと、
    特定した前記ビームを介して、受信した前記MBSコンテンツの送信を含むMBSサービスを提供することと、を含む、
    通信装置。
  2. 無線通信を行う通信部と、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記端末装置が配信を希望する前記コンテンツのIDと該コンテンツの配信に利用するビームとを認識し、
    前記認識した情報に基づいて、複数の前記端末装置のうちの2以上の端末装置について、前記コンテンツの配信に利用するビームのリソースを統合することが可能か否かを判定する、
    通信装置。
  3. 無線通信を行う通信部と、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記端末装置からの情報の通知に利用される第1の無線通信とは個別に、前記コンテンツの配信に利用する第2の無線通信を設定し、
    前記端末装置から通知される、前記第1の無線通信を制限する第1のモードへの遷移に関するリクエストに関連付けられた、当該第1のモード中における前記第2の無線通信の維持に関するリクエストに応じて、前記第1の無線通信を制限し、前記第2の無線通信を維持する、
    信装置。
  4. 前記制御部は、前記少なくとも一部の指向性ビームが割り当てられた前記端末装置を宛先として指定して、前記コンテンツが当該端末装置に配信されるように制御する、請求項2又は3に記載の通信装置。
  5. 番組ごとに前記コンテンツの配信に関するリクエストを取得する取得部を備え、
    前記制御部は、前記番組ごとの前記リクエストの状況に応じて、当該番組に対応する前記コンテンツの配信方法を制御する、
    請求項に記載の通信装置。
  6. 無線通信を行う通信部と、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御部と、
    番組ごとに前記コンテンツの配信に関するリクエストを取得する取得部と、
    前記コンテンツが保持される期間に関する情報を前記端末装置に通知する通知部と、を備え
    前記制御部は、前記少なくとも一部の指向性ビームが割り当てられた前記端末装置を宛先として指定して、前記コンテンツが当該端末装置に配信されるように制御し、
    前記制御部は、前記番組ごとの前記リクエストの状況に応じて、当該番組に対応する前記コンテンツの配信方法を制御する、
    信装置。
  7. 前記取得部は、セッションを管理する所定のノードから、前記端末装置からの前記コンテンツの配信を希望するタイミングに関する情報を取得し、
    前記通知部は、前記タイミングに応じて、前記上位ノードに対して当該コンテンツ配信に関するリクエストを送信する、
    請求項に記載の通信装置。
  8. 前記制御部は、前記番組ごとの前記コンテンツの配信を希望する前記端末装置の数に応じて、当該コンテンツの配信方法として、ブロードキャスト、マルチキャスト、及びユニキャストのいずれかを選択する、請求項5~7のいずれか一項に記載の通信装置。
  9. 前記制御部は、複数の前記端末装置それぞれとの間の無線通信の設定に応じて、共通の前記コンテンツが、共通の前記指向性ビームにより、当該複数の端末装置それぞれを宛先として指定して配信されるように制御する、請求項5~7のいずれか一項に記載の通信装置。
  10. 前記取得部は、1以上の前記端末装置それぞれから当該端末装置との間の無線通信の設定に関する情報を取得し、
    前記制御部は、取得された当該情報に応じて、共通の前記指向性ビームにより、複数の前記端末装置それぞれを宛先として指定して共通の前記コンテンツが配信されるように制御する、
    請求項に記載の通信装置。
  11. 無線通信を行う通信部と、
    上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御する制御部と、
    セッションを管理する所定のノードに対して前記コンテンツの配信に関するリクエストを通知する通知部と、を備え、
    前記制御部は、前記リクエストの通知後に、割り当てられた前記少なくとも一部の指向性ビームを利用して配信される前記コンテンツが受信されるように制御し、
    前記基地局に対する情報の通知に利用される第1の無線通信とは個別に、前記コンテンツの配信に利用される第2の無線通信が設定され、
    前記通知部は、前記第1の無線通信を制限する第1のモードへの遷移に関するリクエストに対して、当該第1のモード中における前記第2の無線通信の維持に関するリクエストを関連付けて当該第1のモード及び前記第1の無線通信が可能な第2のモード間の遷移を管理する所定の装置に通知する、
    信装置。
  12. 前記第2の無線通信には、割り当てられた前記少なくとも一部の指向性ビームが利用され、
    前記制御部は、前記第1のモードにおける当該少なくとも一部の指向性ビームに関する条件に応じて、当該第1のモードから、前記第2のモードへ遷移するように制御し、
    前記通知部は、前記第2のモードへの遷移後に、前記基地局に対して、前記少なくとも一部の指向性ビームを利用した通信の設定に関するリクエストを通知する、
    請求項11に記載の通信装置。
  13. 前記通知部は、前記基地局に対して前記コンテンツの配信を希望するタイミングに関する情報を通知する、請求項11又は12に記載の通信装置。
  14. MBS(Multicast Broadcast Service)コンテンツを配信する基地局として機能する通信装置が実行する通信方法であって、
    無線通信を行う通信ステップと、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、所定の配信方法に従って端末装置に配信されるように制御する制御ステップと、を有し、
    前記所定の配信方法は、
    MBSコンテンツを受信することと、
    前記端末装置のためのMBSセッション要求(MBS session start request)を受信することと、
    MBSセッション開始確認(MBS session start confirmation)を送信することと、
    CSI-RSリソース設定情報(CSI-RS resource configuration)と、ビームレポート設定情報(Beam report configuration information)と、を前記端末装置に送信することと、
    CSI-RSリソース設定に関する情報を前記端末装置に送信することと、
    ビーム計測結果に関するレポートを前記端末装置から受信することと、
    前記端末装置へ前記MBSコンテンツを配信するためのビームを特定することと、
    特定した前記ビームを介して、受信した前記MBSコンテンツの送信を含むMBSサービスを提供することと、を含む、
    信方法。
  15. コンピュータが実行する通信方法であって、
    無線通信を行う通信ステップと、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、
    前記端末装置が配信を希望する前記コンテンツのIDと該コンテンツの配信に利用するビームとを認識し、
    前記認識した情報に基づいて、複数の前記端末装置のうちの2以上の端末装置について、前記コンテンツの配信に利用するビームのリソースを統合することが可能か否かを判定する、
    通信方法。
  16. コンピュータが実行する通信方法であって、
    無線通信を行う通信ステップと、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、
    前記端末装置からの情報の通知に利用される第1の無線通信とは個別に、前記コンテンツの配信に利用する第2の無線通信を設定し、
    前記端末装置から通知される、前記第1の無線通信を制限する第1のモードへの遷移に関するリクエストに関連付けられた、当該第1のモード中における前記第2の無線通信の維持に関するリクエストに応じて、前記第1の無線通信を制限し、前記第2の無線通信を維持する、
    信方法。
  17. コンピュータが実行する通信方法であって、
    無線通信を行う通信ステップと、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御ステップと、
    番組ごとに前記コンテンツの配信に関するリクエストを取得する取得ステップと、
    前記コンテンツが保持される期間に関する情報を前記端末装置に通知する通知ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、前記少なくとも一部の指向性ビームが割り当てられた前記端末装置を宛先として指定して、前記コンテンツが当該端末装置に配信されるように制御し、
    前記制御ステップでは、前記番組ごとの前記リクエストの状況に応じて、当該番組に対応する前記コンテンツの配信方法を制御する、
    通信方法。
  18. コンピュータが実行する通信方法であって
    無線通信を行う通信ステップと、
    上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御する制御ステップと、
    セッションを管理する所定のノードに対して前記コンテンツの配信に関するリクエストを通知する通知ステップと、を有し、
    前記制御ステップでは、前記リクエストの通知後に、割り当てられた前記少なくとも一部の指向性ビームを利用して配信される前記コンテンツが受信されるように制御し、
    前記基地局に対する情報の通知に利用される第1の無線通信とは個別に、前記コンテンツの配信に利用される第2の無線通信が設定され、
    前記通知ステップでは、前記第1の無線通信を制限する第1のモードへの遷移に関するリクエストに対して、当該第1のモード中における前記第2の無線通信の維持に関するリクエストを関連付けて当該第1のモード及び前記第1の無線通信が可能な第2のモード間の遷移を管理する所定の装置に通知する、
    信方法。
  19. MBS(Multicast Broadcast Service)コンテンツを配信する基地局として機能する通信装置を
    無線通信を行う通信部
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、所定の配信方法に従って端末装置に配信されるように制御する制御部として機能させ、
    前記所定の配信方法は、
    MBSコンテンツを受信することと、
    前記端末装置のためのMBSセッション要求(MBS session start request)を受信することと、
    MBSセッション開始確認(MBS session start confirmation)を送信することと、
    CSI-RSリソース設定情報(CSI-RS resource configuration)と、ビームレポート設定情報(Beam report configuration information)と、を前記端末装置に送信することと、
    CSI-RSリソース設定に関する情報を前記端末装置に送信することと、
    ビーム計測結果に関するレポートを前記端末装置から受信することと、
    前記端末装置へ前記MBSコンテンツを配信するためのビームを特定することと、
    特定した前記ビームを介して、受信した前記MBSコンテンツの送信を含むMBSサービスを提供することと、を含む、
    ログラム。
  20. コンピュータを、
    無線通信を行う通信部、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御部、として機能させ、
    前記制御部は、
    前記端末装置が配信を希望する前記コンテンツのIDと該コンテンツの配信に利用するビームとを認識し、
    前記認識した情報に基づいて、複数の前記端末装置のうちの2以上の端末装置について、前記コンテンツの配信に利用するビームのリソースを統合することが可能か否かを判定する、
    プログラム。
  21. コンピュータを、
    無線通信を行う通信部、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御部、として機能させ、
    前記制御部は、
    前記端末装置からの情報の通知に利用される第1の無線通信とは個別に、前記コンテンツの配信に利用する第2の無線通信を設定し、
    前記端末装置から通知される、前記第1の無線通信を制限する第1のモードへの遷移に関するリクエストに関連付けられた、当該第1のモード中における前記第2の無線通信の維持に関するリクエストに応じて、前記第1の無線通信を制限し、前記第2の無線通信を維持する、
    プログラム。
  22. コンピュータを、
    無線通信を行う通信部、
    上位ノードからマルチキャストされたコンテンツが、前記無線通信に利用される複数の指向性ビームから端末装置に割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して、当該端末装置に配信されるように制御する制御部、
    番組ごとに前記コンテンツの配信に関するリクエストを取得する取得部、
    前記コンテンツが保持される期間に関する情報を前記端末装置に通知する通知部、として機能させ、
    前記制御部は、前記少なくとも一部の指向性ビームが割り当てられた前記端末装置を宛先として指定して、前記コンテンツが当該端末装置に配信されるように制御し、
    前記制御部は、前記番組ごとの前記リクエストの状況に応じて、当該番組に対応する前記コンテンツの配信方法を制御する、
    プログラム。
  23. コンピュータを、
    無線通信を行う通信部
    上位ノードから基地局にマルチキャストされ、かつ複数の指向性ビームから割り当てられた少なくとも一部の指向性ビームを利用して当該基地局から配信されるコンテンツが受信されるように制御する制御部
    セッションを管理する所定のノードに対して前記コンテンツの配信に関するリクエストを通知する通知部、として機能させ、
    前記制御部は、前記リクエストの通知後に、割り当てられた前記少なくとも一部の指向性ビームを利用して配信される前記コンテンツが受信されるように制御し、
    前記基地局に対する情報の通知に利用される第1の無線通信とは個別に、前記コンテンツの配信に利用される第2の無線通信が設定され、
    前記通知部は、前記第1の無線通信を制限する第1のモードへの遷移に関するリクエストに対して、当該第1のモード中における前記第2の無線通信の維持に関するリクエストを関連付けて当該第1のモード及び前記第1の無線通信が可能な第2のモード間の遷移を管理する所定の装置に通知する、
    プログラム。
JP2019558964A 2017-12-14 2018-11-02 通信装置、通信方法、及びプログラム Active JP7255494B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017239548 2017-12-14
JP2017239548 2017-12-14
PCT/JP2018/040819 WO2019116773A1 (ja) 2017-12-14 2018-11-02 通信装置、通信方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019116773A1 JPWO2019116773A1 (ja) 2020-12-10
JP7255494B2 true JP7255494B2 (ja) 2023-04-11

Family

ID=66819162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019558964A Active JP7255494B2 (ja) 2017-12-14 2018-11-02 通信装置、通信方法、及びプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (2) US11337218B2 (ja)
JP (1) JP7255494B2 (ja)
KR (1) KR102539531B1 (ja)
TW (1) TWI796393B (ja)
WO (1) WO2019116773A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11605973B2 (en) * 2018-10-29 2023-03-14 Conectric, Llc Systems and methods for a wireless sensor network
CN112423237A (zh) * 2019-08-22 2021-02-26 中国移动通信有限公司研究院 多播广播配置方法、装置、终端、基站及控制节点
TWI815036B (zh) * 2019-09-27 2023-09-11 日商松下知識產權經營股份有限公司 資訊終端及對講系統
WO2021134764A1 (zh) * 2020-01-02 2021-07-08 Oppo广东移动通信有限公司 一种信息指示方法及装置、终端设备、网络设备
CN113068135B (zh) 2020-01-02 2022-07-19 维沃移动通信有限公司 多播业务处理方法、多播业务配置方法及相关设备
CN116783905A (zh) * 2020-10-22 2023-09-19 京瓷株式会社 通信控制方法
EP4340528A1 (en) * 2021-05-10 2024-03-20 Kyocera Corporation Communication control method
WO2023074530A1 (ja) * 2021-10-29 2023-05-04 京セラ株式会社 通信方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009245465A (ja) 2009-07-30 2009-10-22 Hitachi Ltd デジタルコンテンツ配信方法、デジタルコンテンツ配信装置、デジタルコンテンツ配信システム
JP2010045643A (ja) 2008-08-13 2010-02-25 Fujitsu Ltd マルチメディア放送・同報サービス通信制御方法及び装置
WO2010059085A1 (en) 2008-11-19 2010-05-27 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Power control in a cellular mbms system
JP2010541333A (ja) 2007-09-21 2010-12-24 クゥアルコム・インコーポレイテッド 通信ネットワークにおける複数のデバイスに対してコンテンツを配信する技術
JP2015159497A (ja) 2014-02-25 2015-09-03 ソニー株式会社 装置及び方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8595141B2 (en) * 2011-11-15 2013-11-26 Verizon Patent And Licensing Inc. Delivering video on demand (VOD) using mobile multicast networks
US9030988B2 (en) 2012-06-29 2015-05-12 Alcatel Lucent Method and apparatus for switching between multicast/broadcast and unicast service
US9445243B2 (en) * 2013-03-22 2016-09-13 Mediatek Inc. Service continuity for group communication over LTE eMBMS
WO2017011988A1 (zh) * 2015-07-20 2017-01-26 华为技术有限公司 一种视频分发方法和设备
JP6509758B2 (ja) 2016-02-29 2019-05-08 日本電信電話株式会社 指向性切替アンテナを用いた無線基地局およびアンテナ指向性切替方法
US20180242230A1 (en) * 2017-02-19 2018-08-23 Alcatel-Lucent Usa Inc. Switching between unicast service and multicast-broadcast service

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010541333A (ja) 2007-09-21 2010-12-24 クゥアルコム・インコーポレイテッド 通信ネットワークにおける複数のデバイスに対してコンテンツを配信する技術
JP2010045643A (ja) 2008-08-13 2010-02-25 Fujitsu Ltd マルチメディア放送・同報サービス通信制御方法及び装置
WO2010059085A1 (en) 2008-11-19 2010-05-27 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Power control in a cellular mbms system
JP2009245465A (ja) 2009-07-30 2009-10-22 Hitachi Ltd デジタルコンテンツ配信方法、デジタルコンテンツ配信装置、デジタルコンテンツ配信システム
JP2015159497A (ja) 2014-02-25 2015-09-03 ソニー株式会社 装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20200096513A (ko) 2020-08-12
KR102539531B1 (ko) 2023-06-05
US11337218B2 (en) 2022-05-17
TWI796393B (zh) 2023-03-21
WO2019116773A1 (ja) 2019-06-20
US20220217700A1 (en) 2022-07-07
US20210168786A1 (en) 2021-06-03
TW201931910A (zh) 2019-08-01
JPWO2019116773A1 (ja) 2020-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7255494B2 (ja) 通信装置、通信方法、及びプログラム
US11751019B2 (en) Communication apparatus, communication method, and program for communicating with directional beams
US10687354B2 (en) Grant-less operations
EP3050393B1 (en) Device to device (d2d) control information relay
JP6048592B2 (ja) 低電力の無線通信装置の移動及び接続の管理
EP2996394B1 (en) Communication control method
KR102352471B1 (ko) 무선 통신 전자 디바이스 및 방법
US10979945B2 (en) Device to reduce consumption of radio resources of a macrocell
JP6492328B2 (ja) 通信制御装置、通信制御方法、無線通信装置、無線通信方法及び無線通信システム
JP7268955B2 (ja) 端末装置、通信方法、及びプログラム
EP3282743B1 (en) Signal sending method and device
KR20220075217A (ko) 무선 네트워크들에서의 지연 관리
US10517008B2 (en) Apparatus
TWI639353B (zh) Communication device and communication method
WO2015055140A1 (zh) 异构网络通信方法及相应设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230313

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7255494

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151