JP7253940B2 - 受信装置、サーバシステム及び受信プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、動画の配信システムに関する。
従来、テレビで放送中の番組を、インターネット経由でモバイル端末又はPC向けに同時に配信するサービスが研究されている。例えば、サッカーの試合をライブで放送し、同じ番組をネット配信する場合に、放送とネット配信とでユーザの端末での画面表示に時間差があった場合に、試合の途中経過又は結果をいずれか一方のユーザが先に知り、他方のユーザがSNS(Social Network Service)又は隣家で発せられた声で知ってしまう、いわゆるネタばれの問題がある。
この問題に対処するため、放送とネット配信とで同時に画面表示する技術の実現が望まれている。非特許文献1では、インターネットの回線状況に応じて視聴者毎の通信経由のデータの到着時刻を制御することで、放送とネット配信とで画面への提示時間を同期させる技術が提案されている。
「放送通信連携サービスのための同時受信型プッシュ配信制御方式の提案」、インターネット<https://www.nhk.or.jp/strl/publica/rd/rd157/PDF/P19-25.pdf>、NHK技研R&D 2016年5月号 pp.19-25
ところで、インターネットを利用するネット配信では、輻輳が生じた場合に、パケットロスによる動画再生品質が低下する問題がある。
パケットロスが生じた場合には、一般にARQ(Automatic Repeat Request)と呼ばれる再送要求方式により、誤り検出と自動再送要求を行うことで、動画再生品質の低下が抑えられる。ARQには、トランスポート層のプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)を用いる手法と、TCPを用いずにUDP(User Datagram Protocol)を用いてアプリケーション層で誤り検出と自動再送要求を行う手法とがある。
品質保証型のトランスポート層の通信プロトコルであるTCPは、TCPセッションの確立のための3ウェイ・ハンドシェイク、及び送信パケットそれぞれに対するACK応答が必要なためオーバヘッドが大きくなり、その結果、遅延量が増加するという原理的な傾向がある。
このため、低遅延が求められる通信ではUDPが利用されることが多いが、UDPにはプロトコル自体に品質を保証する仕組みがないため、QUIC(Quick UDP Internet Connections)又はSRT(Secure Reliable Transport)のようにアプリケーション層に独自実装することで品質を保証する技術が利用される。しかし、パケットロス又はエラーパケットの検出時に配信サーバに再送要求をしなくてはならないのはTCPと同様であるため、再送要求に関する遅延は、端末と配信サーバとの間のネットワークにおけるRTT(Round-Trip Time)、帯域、及び配信サーバのプロセス時間に依存することとなる。
また、RUDP(Reliable UDP)と呼ばれる品質保証型のトランスポート層のプロトコルにも、同じ問題が依然として残っている。
本発明は、再送要求の発生による配信の遅延を低減できる受信装置、サーバシステム及び受信プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る受信装置は、動画を構成するパケットを順次、受信する際に、前記パケットのロス又はエラーを検出するパケット監視部と、前記パケットのロス又はエラーが検出された場合に、当該パケットを、標準スライスを介した配信サーバに代えて、前記標準スライスより高速な高速スライスを介して、前記配信サーバと共通の前記パケットが格納されている再送サーバへ要求する再送要求部と、を備える。
前記受信装置は、第1の動作モードにおいて、前記高速スライスを介して前記再送サーバへ前記パケットを要求した際に、当該パケットのロス又はエラーが検出された場合、検出された頻度に応じて、前記高速スライスの利用を制限する第2の動作モードに切り替えるモード切替部を備えてもよい。
前記モード切替部は、前記第2の動作モードに切り替えた後、所定時間の間、前記高速スライスを介して前記再送サーバに対してテストパケットを複数回要求し、当該テストパケットのロス又はエラーが検出された頻度が閾値以下の場合、前記第1の動作モードに切り替えてもよい。
前記第1の動作モードは、UDPによる通信であり、前記第2の動作モードは、TCPによる通信であってもよい。
本発明に係るサーバシステムは、動画を構成するパケットを、標準スライスを介して受信装置へ送信する配信サーバと、前記配信サーバと共通の前記パケットを蓄積し、前記パケットのロス又はエラーを検出した前記受信装置からの再送要求に応じて、前記標準スライスよりも高速な高速スライスを介して前記受信装置へ前記パケットを送信する再送サーバと、前記動画をエンコードして生成した前記パケットにシーケンシャル番号を付加し、配信サーバ及び再送サーバの双方へ転送するライブエンコーダと、を備える。
本発明に係る受信プログラムは、前記受信装置としてコンピュータを機能させるためのものである。
本発明によれば、再送要求の発生による配信の遅延を低減できる。
実施形態に係る動画配信用のサーバシステム及び受信装置を含むシステムの全体構成を示す図である。 実施形態に係る動画データの、配信サーバ及び再送サーバへのインジェスト、及び受信装置への配信の処理を示す図である。 実施形態に係る受信装置の機能構成を示す図である。 実施形態に係る動作モード毎のプロトコル及びパケットの要求先を示す図である。 実施形態に係る受信装置における、第1の動作モードでのパケットの要求及び受信の処理を示すフローチャートである。 実施形態に係る第2の動作モードから第1の動作モードへの切り替えの処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。
本実施形態では、例えば第5世代移動通信システム(5G)及びエッジコンピューティングなどによる広帯域かつ低遅延なネットワークが利用される。
広帯域かつ低遅延なネットワークを常に利用することにより、再送の処理時間を短くすることは可能であるが、このようなネットワークの利用は高価になることが予想されるため、常時このネットワークを利用することは費用対効果の面で多くのビジネスモデルにおいて困難であることが見込まれる。
また、ARQを用いて、再送要求が発生しても動画再生を継続させるためには、ユーザの端末側で再送による遅延を吸収するだけのバッファリング処理が必要となる。このバッファリングの量を大きく用意するほど、パケットが到着するまでの待ち時間の変動を吸収できるため、再生品質の低下を抑制する効果が高まるが、一方で画面提示時刻が遅れるというトレードオフの問題がある。
本実施形態では、再送要求が発生した場合の遅延を抑えることでバッファリングの量を減らすことができ、結果として画面提示時刻を早めることが可能となる。
図1は、本実施形態に係る動画配信用のサーバシステム100及び受信装置1を含むシステムの全体構成を示す図である。
サーバシステム100は、スイッチ2と、配信サーバ3と、再送サーバ4と、ライブエンコーダ5とを備える。
受信装置1は、インターネット経由で動画データを受信し再生する装置である。受信装置1は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、テレビなどの情報処理装置であり、例えば、標準的なHTML5プラットフォームを搭載したWebブラウザを備え、配信サーバ3又は他のサーバからスクリプト類をダウンロードすることで動画プレーヤとして機能する。
受信装置1は、モバイルキャリアが設置する基地局を介してモバイルキャリア網(ネットワーク)に接続し、動画を構成するパケットを要求する。
スイッチ2は、インターネットと接続する通信経路である標準スライスと、インターネットと接続せずに再送サーバ4と接続する通信経路である高速スライスとを切り替える装置であり、モバイルキャリアにより設置される。
スイッチ2は、受信装置1がパケット要求時に指定した配信サーバ3又は再送サーバ4のいずれかのIPアドレスに基づいて、標準スライス、又は標準スライスよりも高速な高速スライスに通信経路を振り分ける。
配信サーバ3は、動画データを蓄積し、受信装置1から配信要求があった際にパケットを、標準スライスを介して送信するサーバである。
再送サーバ4は、配信サーバ3よりも受信装置1とネットワーク的に近い位置に設置され、広帯域かつ低遅延な高速スライスを介して受信装置1と接続される。本実施形態では、モバイルキャリア網に再送サーバ4が設置される構成を例示しているが、これには限られず、例えばモバイル基地局内のネットワークに設置されてもよい。
再送サーバ4は、配信サーバ3と同じパケット構成の動画データを蓄積し、受信装置1から再送要求があった際に該当のパケットを、高速スライスを介して送信する。
ライブエンコーダ5は、動画をエンコードした後、UDPで配信サーバ3及び再送サーバ4に動画データをインジェストする装置である。ライブエンコーダ5と、配信サーバ3及び再送サーバ4とは、専用線で接続される。
図2は、本実施形態に係る動画データの、配信サーバ3及び再送サーバ4へのインジェスト、及び受信装置1への配信の処理を示す図である。
ライブエンコーダ5は、動画をエンコードして生成したUDPパケットにシーケンシャル番号を付加し、同一のパケットを配信サーバ3及び再送サーバ4の双方に逐次送信(インジェスト)する。このとき、パケットは、配信サーバ3よりも再送サーバ4に先に到着するものとする。
これにより、配信サーバ3及び再送サーバ4は、同一のシーケンシャル番号に対して同じペイロード(動画データ)を持ったパケットを共有する。
配信サーバ3は、ライブエンコーダ5からパケットがインジェストされると、すぐに受信装置1へ転送する。
再送サーバ4は、再送要求に備えてパケットを一定数キャッシュする。例えば、配信サーバ3と受信装置1との間の遅延量をa、受信装置1のバッファ量bとした場合、再送サーバ4のキャッシュ量Cは、C>a+bと設定される。
これにより、再送要求の際に受信装置1がシーケンシャル番号を指定することによって、再送サーバ4は、該当するシーケンシャル番号を持ったパケットを再送できる。
図3は、本実施形態に係る受信装置1の機能構成を示す図である。
受信装置1は、所定の記憶部に格納されたソフトウェア(受信プログラム)をCPUなどの制御部が実行することにより、次の各機能部を実現する。
受信装置1は、データ受信部11と、バッファ管理部12と、映像再生部13と、パケット監視部14と、パケット要求部15と、再送要求部16と、モード切替部17とを備える。
データ受信部11は、標準スライス又は高速スライスを介して、配信サーバ3又は再送サーバ4から送信されたデータを受信する。
バッファ管理部12は、データ受信部11で受信された動画のパケットをバッファに格納し、バッファが保持するパケットを管理する。
映像再生部13は、バッファ管理部12を介して、バッファに保持されている受信済みのパケットを順にロードし、動画をデコードした上で再生する。
パケット監視部14は、データ受信部11により動画を構成するパケットを順次、受信する際に、パケットのロス又はエラーを検出する。具体的には、パケット監視部14は、例えば、パケットを要求してから所定時間が経過しても該当のパケットを受信できない場合をパケットロスと判定し、パリティチェックなどの誤り検出によりパケットエラーを検出する。
パケット要求部15は、動画を構成するパケットを、パケットに予め付与されているシーケンシャル番号の順に、標準スライスを介して配信サーバ3へ要求する。
再送要求部16は、パケット監視部14によりパケットのロス又はエラーが検出された場合に、このパケットを、標準スライスを介した配信サーバ3に代えて、標準スライスより高速な高速スライスを介して、配信サーバと共通のパケットが格納されている再送サーバ4へ要求する。
モード切替部17は、配信サーバ3又は再送サーバ4を選択してパケットを受信する第1の動作モードと、高速スライスを介した再送サーバ4の利用を制限する第2の動作モードとを切り替える。
第1の動作モードは、UDPによる通信であってよく、第2の動作モードは、TCPにより配信サーバ3からパケットを受信する通信モードであってよい。
具体的には、モード切替部17は、第1の動作モードにおいて、再送要求部16が高速スライスを介して再送サーバ4へパケットを要求した際に、このパケットのロス又はエラーが検出された場合、検出された頻度に応じて第2の動作モードに切り替える。具体的には、モード切替部17は、パケットのロス又はエラーの累積回数をカウントし、累積回数が閾値に達すると、第2の動作モードに切り替えてもよい。この場合、モード切替部17は、累積回数のカウントアップ後に所定時間が経過すると、累積回数をカウントダウンして調整してもよい。
また、モード切替部17は、第2の動作モードに切り替えた後、所定時間の間、高速スライスを介して再送サーバ4に対してテストパケットを複数回要求し、テストパケットのロス又はエラーが検出された頻度が閾値以下の場合、第1の動作モードに切り替える。
図4は、本実施形態に係る動作モード毎のプロトコル及びパケットの要求先を示す図である。
第1の動作モードにおいて、受信装置1は、トランスポート層プロトコルとしてUDPを使用し、通常時は、配信サーバ3から標準スライスを介してパケットを受信する。また、受信装置1は、パケットのロス又はエラーが検出された場合には、再送サーバ4から高速スライスを介してパケットを受信する。
パケットのロス又はエラーの検出回数(ロス回数)が閾値に達した場合の第2の動作モードでは、受信装置1は、トランスポート層プロトコルとしてTCPを使用し、通常時及び再送時の両方において、配信サーバ3から標準スライスを介してパケットを受信する。
図5は、本実施形態に係る受信装置1における、第1の動作モードでのパケットの要求及び受信の処理を示すフローチャートである。
ここで、動画を構成する各パケットにはシーケンシャル番号が振られており、受信装置1は、シーケンシャル番号の順に本処理フローによりN番目のパケットを要求し、受信待機状態でパケットを監視する。なお、初期状態では、N=0とする。
ステップS1において、パケット監視部14は、シーケンシャル番号がNのパケットの受信を待機し、タイマが満了(タイムアウト)するまでにパケットを受信したか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS2に移り、判定がNOの場合、パケットロスと判断し、処理はステップS12に移る。
ステップS2において、パケット監視部14は、受信したパケットからシーケンシャル番号kを抽出する。
ステップS3において、パケット監視部14は、シーケンシャル番号kが受信待機中のものより過去、すなわちk<Nか否かを判定する。この判定がYESの場合、パケット監視部14は、既に受信済みの複製されたパケットを受信したと判断し、このパケットを破棄すると、処理はステップS1に戻る。一方、判定がNOの場合、待機中のシーケンシャル番号N以降のパケットを受信したので、処理はステップS4に移る。
ステップS4において、パケット監視部14は、受信したパケットの次のシーケンシャル番号k+1用のタイマをセットする。
ステップS5において、パケット監視部14は、受信したパケットのパリティチェックを行い、パケットが正常か否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS6に移り、判定がNOの場合、パケットエラーと判断され、処理はステップS12に移る。
ステップS6において、パケット監視部14は、一時的な配列tmp[]へ受信したパケットを追加して一時保存する。このとき、配列tmp[]の要素は、シーケンシャル番号で昇順にソートされる。
ステップS7において、パケット監視部14は、受信したパケットのシーケンシャル番号kと、受信待機していたNとが等しいか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS8に移り、判定がNO、すなわちk>Nの場合、処理はステップS1に戻り、パケット監視部14は、引き続き、シーケンシャル番号Nのパケットの受信を待機する。
ステップS8~S11のループ処理において、バッファ管理部12は、配列tmp[]に一時保存された連続したパケットをバッファに追加する。
具体的には、ステップS9において、配列tmp[i]に保存されているシーケンシャル番号Nのパケットをバッファに追加し、ステップS10において、シーケンシャル番号Nをインクリメントする。ステップS11において、配列tmp[i+1]にシーケンシャル番号Nのパケットが保存されていないことが検出されると、ループは終了し、受信済みの最大のシーケンシャル番号の次の番号をNとして、処理は終了する。
ステップS12において、再送要求部16は、シーケンス番号Nのパケットを、高速スライスを介して再送サーバ4に要求する。
ステップS13において、パケット監視部14は、シーケンシャル番号がNのパケットの受信を待機し、タイマが満了(タイムアウト)するまでにパケットを受信したか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS14に移り、判定がNOの場合、パケットロスと判断し、処理はステップS15に移る。
ステップS14において、パケット監視部14は、受信したパケットのパリティチェックを行い、パケットが正常か否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS6に移り、判定がNOの場合、パケットエラーと判断され、処理はステップS15に移る。
ステップS15において、モード切替部17は、高速スライスに要求したパケットのロス回数Cをカウントアップする。
なお、モード切替部17は、ロス回数Cをカウントアップすると、所定時間(例えば、10秒)のタイマを設定し、タイマが満了(タイムアウト)すると、ロス回数をカウントダウンしてもよい。
ステップS16において、モード切替部17は、ロス回数Cが閾値th未満か否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS8に移り、パケットが欠けた状態のまま動画品質の不良を許容する。一方、判定がNOの場合、処理はステップS17に移る。
ステップS17において、モード切替部17は、受信装置1を高速スライスから切り離し、常に標準スライスを介して配信サーバ3からパケットを受信する第2の動作モードに切り替える。
すなわち、ロス回数が多い(閾値thに達した)場合、基地局と受信装置1との間の無線回線の通信状況が不良である可能性があるため、モード切替部17は、リソースの節約の観点で高速スライスからの再送手段を止め、インターネットを介して接続された配信サーバ3とのTCPを利用した通信にプロトコルを変更する。
しかしながら、無線回線の通信状況が回復する場合があるため、モード切替部17は、第2の動作モードに切り替えた後、再送サーバ4にテストパケットの転送要求を行い、無線回線が回復したと判断できれば、第1の動作モードに切り替える。
図6は、本実施形態に係る第2の動作モードから第1の動作モードへの切り替えの処理を示すフローチャートである。
ステップS21において、モード切替部17は、第2の動作モードに切り替わってからの時間を計測するためのタイマを開始する。
ステップS22において、モード切替部17は、タイマにより経過時間tを計測する。
ステップS23において、モード切替部17は、経過時間tがT1(例えば、60秒)を超えたか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS24に移り、判定がNOの場合、処理はステップS22に戻る。
ステップS24において、モード切替部17は、再送サーバ4にテストパケットの送信を要求する。なお、テストパケットは、再送サーバ4に予めキャッシュされたテスト用データであってよい。
ステップS25において、モード切替部17は、テストパケットの受信を監視し、ロス又はエラーの回数をカウントする。
ステップS26において、モード切替部17は、タイマにより経過時間tを計測する。
ステップS27において、モード切替部17は、経過時間tがT2(例えば、120秒)を超えたか否かを判定する。この判定がYESの場合、処理はステップS28に移る。一方、判定がNOの場合、処理はステップS24に戻り、テストパケットの要求を繰り返す。なお、テストパケットの要求は所定周期(例えば、10秒間隔)で行われてよい。
ステップS28において、モード切替部17は、T1からT2までの間にカウントしたロス回数が閾値以下であるか否か(例えば、0回か1回でもあったか)を判定する。この判定がYESの(例えば、ロスが1度もなかった)場合、処理はステップS29に移り、判定がNOの場合、処理はステップS21に戻る。
ステップS29において、モード切替部17は、受信装置1とモバイル基地局との間の通信品質が回復したと判断し、第1の動作モードに切り替える。
本実施形態によれば、受信装置1は、動画を構成するパケットを順次、受信する際に、パケットのロス又はエラーを検出すると、該当のパケットを、標準スライスを介した配信サーバ3に代えて、標準スライスより高速な高速スライスを介して、配信サーバと共通のパケットが格納されている再送サーバ4へ要求する。
これにより、受信装置1は、バッファリングによる再生待ち時間を減らすために、バッファリング時間を小さく(例えば100msec程度に)した場合に、ARQにより再送するパケットのみを高速スライスから受信することで、再送要求の発生による配信の遅延を低減し動画再生の待ち時間を減らせる。したがって、受信装置1は、テレビ放送とインターネット配信とで画面提示の時間差を低減すると同時に、高速スライスの利用に応じたコストの増加を抑えつつ、インターネット配信される動画の品質低下を抑制できる。
また、受信装置1は、第1の動作モードにおいて、高速スライスを介して再送サーバ4へパケットを要求した際に、パケットのロス又はエラーが検出された場合、検出された累積回数をカウントし、累積回数が閾値に達すると、高速スライスの利用を制限する第2の動作モードに切り替える。
したがって、受信装置1は、通信品質などの原因によりパケットのロス又はエラーが頻発した場合、再送処理を依頼し続けると、高速スライスの処理負荷が増大してしまうが、高速スライスから切り離すことで高速スライスのパフォーマンスを維持できる。
さらに、受信装置1は、第2の動作モードに移行した後、高速スライスからテストパケットの受信を試行し、ロス又はエラーの頻度が所定以下になると、第1の動作モードに復帰する。
したがって、受信装置1は、通信状況に応じて、適切に動作モードを切り替え、動画再生の品質低下を抑制できる。
受信装置1は、第1の動作モードにおいてはUDPにより通信し、第2の動作モードにおいてはTCPにより通信する。
これにより、受信装置1は、通常はUDPによりパケット受信時の遅延を低減し、通信状況の悪化に応じて、より信頼性の高いTCPにより、動画再生の品質を安定させることができる。
サーバシステム100は、標準スライスを介して受信装置1へパケットを送信する配信サーバ3に加えて、配信サーバ3と共通のパケットを蓄積し、パケットのロス又はエラーを検出した受信装置1からの再送要求に応じて、高速スライスを介して受信装置1へパケットを送信する再送サーバ4を用いて動画配信を行う。また、動画をエンコードして生成したパケットには、シーケンシャル番号が付加され、ライブエンコーダ5から配信サーバ3及び再送サーバ4の双方へ転送される。
したがって、サーバシステム100は、標準スライスと高速スライスとの双方に、シーケンシャル番号で対応付けられたペイロードが同じパケットを共通してインジェストできる。この結果、標準スライスを用いた通常配信に不具合が生じた際に、高速スライスにキャッシュされている同一のデータを受信装置1に高速転送できる。
本実施形態では、主に受信装置1及びサーバシステム100の構成と動作について説明したが、本発明はこれに限られず、各構成要素を備え、動画を配信するための方法、又はプログラムとして構成されてもよい。
さらに、受信装置1及びサーバシステム100の機能を実現するためのプログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータで読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROMなどの可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータで読み取り可能な記録媒体」とは、インターネットなどのネットワークや電話回線などの通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでもよい。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
1 受信装置
2 スイッチ
3 配信サーバ
4 再送サーバ
5 ライブエンコーダ
11 データ受信部
12 バッファ管理部
13 映像再生部
14 パケット監視部
15 パケット要求部
16 再送要求部
17 モード切替部
100 サーバシステム

Claims (6)

  1. 動画を構成するパケットを順次、受信する際に、前記パケットのロス又はエラーを検出するパケット監視部と、
    前記パケットのロス又はエラーが検出された場合に、当該パケットを、標準スライスを介した配信サーバに代えて、前記標準スライスより高速な高速スライスを介して、前記配信サーバと共通の前記パケットが格納されている再送サーバへ要求する再送要求部と、を備える受信装置。
  2. 第1の動作モードにおいて、前記高速スライスを介して前記再送サーバへ前記パケットを要求した際に、当該パケットのロス又はエラーが検出された場合、検出された頻度に応じて、前記高速スライスの利用を制限する第2の動作モードに切り替えるモード切替部を備える請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記モード切替部は、前記第2の動作モードに切り替えた後、所定時間の間、前記高速スライスを介して前記再送サーバに対してテストパケットを複数回要求し、当該テストパケットのロス又はエラーが検出された頻度が閾値以下の場合、前記第1の動作モードに切り替える請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記第1の動作モードは、UDPによる通信であり、前記第2の動作モードは、TCPによる通信である請求項2又は請求項3に記載の受信装置。
  5. 動画を構成するパケットを、標準スライスを介して受信装置へ送信する配信サーバと、
    前記配信サーバと共通の前記パケットを蓄積し、前記パケットのロス又はエラーを検出した前記受信装置からの再送要求に応じて、前記標準スライスよりも高速な高速スライスを介して前記受信装置へ前記パケットを送信する再送サーバと、
    前記動画をエンコードして生成した前記パケットにシーケンシャル番号を付加し、配信サーバ及び再送サーバの双方へ転送するライブエンコーダと、を備えるサーバシステム。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の受信装置としてコンピュータを機能させるための受信プログラム。
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