JP7252490B2 - 光送受信システム - Google Patents
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Description
近年のスマートフォンやインターネットの普及に伴う爆発的な通信トラフィックの増大に伴い、光通信の更なる大容量化が求められている。このような要求に答えるために、光通信では光の並列性を利用した波長・偏波・空間多重技術や、複素信号空間を利用した多値変調技術に基づく、コヒーレント光送受信技術が着目されている。
(光リザーバコンピューティング)
ただし、Nはニューロンの数、xi(n)は時間ステップnでのi番目のニューロンの状態であり、Ωij、mi、ηi、ωiはそれぞれ、ニューロン間の相互結合、入力信号のニューロンへの結合、出力から各ニューロンへのFB信号の結合、各ニューロンから出力への結合を表す重み係数である。また、関数f(・)は各ニューロンでの非線形応答を表し、tanh(・)(双曲線正接関数)などが頻繁に用いられる。
(構成1)
複素送信信号に既知信号を所定の間隔で挿入する既知信号挿入部と、
前記既知信号が挿入された前記複素送信信号を光変調して光変調信号を光伝送路に送信する光変調器とを備えた光送信機と、
前記光伝送路から受信した光変調信号を複素時系列信号へと変換する光RC回路と、
前記複素時系列信号を電気強度信号に変換する光電変換素子と、
前記既知信号を教師信号として学習を行い、学習結果に基づいて前記光電変換素子から受信した電気強度信号のみを用いて前記複素送信信号の復調を行うディジタル信号処理部とを備えた光受信機とを含む
ことを特徴とする光送受信システム。
(構成2)
送信信号のビットレート以上の周期でランダム信号を付加するランダム信号生成部を光送信機または光受信機に備え、
前記光RC回路は、非線形変換部と非線形変換部に接続された遅延線を備え、非線形変換部はランダム信号が重畳された信号と遅延線から受信した信号を用いて非線形変換して複素時系列信号を光出力する
ことを特徴とする構成1に記載の光送受信システム。
(構成3)
前記光変調信号は、各チャンネル毎に1以上の送信機から波長もしくは偏波が異なる状態で出力された光信号を、光MUX回路にて合波して出力される光変調信号である
ことを特徴とする構成1または2に記載の光送受信システム。
(構成4)
前記光RC回路は、非線形素子と光カプラが装荷された遅延光リングと、遅延光リングの前段に、任意波形発生器で発生したランダム信号により、光伝送路より受信した入力光信号を変調して非線形素子へ出力する光変調器を備え、
光カプラから複素時系列信号を前記光電変換素子へ分岐出力する
ことを特徴とする構成1に記載の光送受信システム。
(構成5)
前記光送信機の光変調器は、送信信号にランダム信号を乗算するディジタル信号処理部の出力により光変調信号を生成し、
前記光RC回路は、非線形素子と光カプラが装荷された遅延光リングを備え、
前記光伝送路より受信した入力光信号は前記非線形素子に入力され、
前記光カプラから複素時系列信号を前記光電変換素子へ分岐出力する
ことを特徴とする構成1に記載の光送受信システム。
(構成6)
前記光RC回路は、光電変換素子と光電変換素子の電気出力が入力される光変調器が装荷された遅延光リングを備え、
前記光電変換素子からの電気出力は電気的に分岐されてディジタル信号処理部に出力され
前記遅延光リングに装荷された光変調器は、任意波形発生装置からのランダム信号も入力される
ことを特徴とする構成1に記載の光送受信システム。
(実施形態1の実施例1)
x’(t)=|x(t)|2 (3)
(実施形態1の実施例2)
m(t)=|m(t)|exp(jφ(t))
のように位相項φ(t)を与えてもよい。その場合は、位相の繰り返し性を鑑みて、φ(t)は[0:2π]の区間で生成される。乱数生成は、例えば一般的な線形合同法などの疑似乱数生成アルゴリズム等を用いて生成する。乱数値は一様でなくともよく、Box-Muller法などで偏りのある乱数分布を生成しても構わない。
(実施形態1の実施例3)
(実施形態1の実施例4)
(実施形態1のシミュレーション結果)
図9に、本発明の実施形態2の実施例1の光送受信システムについて説明する。本実施の形態では、波長多重または偏波多重された複数のコヒーレント光送信機のからの複数の異なる波長または偏波の複素光信号を、単一のPDの光強度波形から受信推定する手法を提供する。
x’(t)=Σ|xj(t)|2 (7)
(実施形態2の実施例2および3)
実施形態1および実施形態2の実施例1と同様な要素の説明は省略する。
(実施形態2のシミュレーション結果)
102、702 光MUX回路
103、202、210、703 光伝送路
104 光DEMUX回路
105、105-1~N コヒーレント光受信機(Rx)
106-1~N、401、706、801-1~M ディジタル信号処理装置(DSP)
107 入力光信号
108、211 レーザ光、レーザ光源
109 90°ハイブリッド光干渉系
110、204、504、705 光電変換素子(PD)
10 RC回路(リザーバコンピューティング回路)
11 入力層
12 中間層(リザーバ層)
13 出力層
203、704 光RC回路
212、301、501、901 光変調器
213 光FIRフィルタ部
214、218、305、803 光カプラ
215、304 光周回部、遅延光リング(光ループ、光遅延線)
216 可変減衰器
217、303、801 非線形素子(NL)
219 光受信機
220 電気信号処理回路
209 既知信号挿入部
302 任意波形発生器
Claims (6)
- 複素送信信号に既知信号を所定の間隔で挿入する既知信号挿入部と、
前記既知信号が挿入された前記複素送信信号を光変調して光変調信号を光伝送路に送信する光変調器とを備えた光送信機と、
前記光伝送路から受信した光変調信号を複素時系列信号へと変換する光RC回路と、
前記複素時系列信号を電気強度信号に変換する光電変換素子と、
前記既知信号を教師信号として学習を行い、学習結果に基づいて前記光電変換素子から受信した電気強度信号のみを用いて前記複素送信信号の復調を行うディジタル信号処理部とを備えた光受信機とを含む
ことを特徴とする光送受信システム。 - 送信信号のビットレート以上の周期でランダム信号を付加するランダム信号生成部を光送信機または光受信機に備え、
前記光RC回路は、非線形変換部と非線形変換部に接続された遅延線を備え、非線形変換部はランダム信号が重畳された信号と遅延線から受信した信号を用いて非線形変換して複素時系列信号を光出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。 - 前記光変調信号は、各チャンネル毎に1以上の送信機から波長もしくは偏波が異なる状態で出力された光信号を、光MUX回路にて合波して出力される光変調信号である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の光送受信システム。 - 前記光RC回路は、非線形素子と光カプラが装荷された遅延光リングと、遅延光リングの前段に、任意波形発生器で発生したランダム信号により、光伝送路より受信した入力光信号を変調して非線形素子へ出力する光変調器を備え、
光カプラから複素時系列信号を前記光電変換素子へ分岐出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。 - 前記光送信機の光変調器は、送信信号にランダム信号を乗算するディジタル信号処理部の出力により光変調信号を生成し、
前記光RC回路は、非線形素子と光カプラが装荷された遅延光リングを備え、
前記光伝送路より受信した入力光信号は前記非線形素子に入力され、
前記光カプラから複素時系列信号を前記光電変換素子へ分岐出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。 - 前記光RC回路は、光電変換素子と光電変換素子の電気出力が入力される光変調器が装荷された遅延光リングを備え、
前記光電変換素子からの電気出力は電気的に分岐されてディジタル信号処理部に出力され
前記遅延光リングに装荷された光変調器は、任意波形発生装置からのランダム信号も入力される
ことを特徴とする請求項1に記載の光送受信システム。
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