JP7251619B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体に関する。
特許文献1には、指の汗腺による個人特定方法が記載されている。特許文献1に記載の方法では、指紋画像の2値化画像を細線化、ラベリングしてラベリング画像における画素数が所定値以上のグループを指紋隆線間の凹部として消去し、消去後に残ったグループを汗腺とし、その数と予め登録された数を比較し、個人を特定する。
特許第2859794号公報 特開2007-272775号公報 特開平2-153478号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、汗腺の数だけを比較して個人を特定するため、高い精度で個人を特定することは困難である。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、高精度な個人の特定を実現可能な汗腺孔に関する特徴情報を取得することができる情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体を提供することにある。
本発明の一観点によれば、皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出する汗腺孔抽出部と、前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得する情報取得部とを有する情報処理装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出し、前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得する情報処理方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出し、前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得することを実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。
本発明によれば、高精度な個人の特定を実現可能な汗腺孔に関する特徴情報を取得することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態による情報処理装置における汗腺孔情報の取得動作を示すフローチャートである。 図3Aは、指紋撮像部により撮影された指紋画像の例を示す図である。 図3Bは、指紋撮像部により撮影された指紋画像の例を示す図である。 図4Aは、本発明の第1実施形態による情報処理装置における指紋画像の分割処理の例を示す概略図である。 図4Bは、本発明の第1実施形態による情報処理装置における指紋画像の分割処理の他の例を示す概略図である。 図5は、本発明の第1実施形態による情報処理装置におけるOリングによる汗腺孔の抽出処理の例を示す概略図である。 図6は、本発明の第1実施形態による情報処理装置におけるCリングによる汗腺孔の抽出処理の例を示す概略図である。 図7は、本発明の第1実施形態による情報処理装置における汗腺孔の方向情報の取得処理を示す概略図である。 図8Aは、本発明の第1実施形態による情報処理装置において取得される汗腺孔情報に含まれる位置情報、方向情報、及び誤差許容範囲の例を示す概略図である。 図8Bは、本発明の第1実施形態による情報処理装置において取得される汗腺孔情報に含まれる位置情報、方向情報、及び誤差許容範囲の例を示す概略図である。 図9は、本発明の第2実施形態による情報処理装置における照合動作を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第2実施形態による情報処理装置における汗腺孔の位置情報による照合処理の例を示す概略図である。 図11は、本発明の第2実施形態による情報処理装置における汗腺孔の方向情報による照合処理の例を示す概略図である。 図12は、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作を示すフローチャートである。 図13は、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における交点での接続処理の例を示す概略図である。 図14は、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における交点での接続処理により描画された疑似隆線の例を示す概略図である。 図15は、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における分岐の接続処理の例を示す概略図である。 図16は、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における谷線を利用した接続処理の例を示す概略図である。 図17Aは、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における非谷線部分の判定処理の例を示す概略図である。 図17Bは、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における非谷線部分の判定処理の例を示す概略図である。 図18は、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における描画の中断処理の例を示す概略図である。 図19Aは、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における分岐の接続処理の他の例を示す概略図である。 図19Bは、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における分岐の接続処理の他の例を示す概略図である。 図20は、本発明の第3実施形態による情報処理装置における疑似隆線の描画動作における端点での描画の停止処理の例を示す概略図である。 図21は、本発明の他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による情報処理装置及び情報処理方法について図1乃至図8Bを用いて説明する。
まず、本実施形態による情報処理装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態による情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部14と、入力部16と、指紋撮像部18と、表示部20とを有している。CPU10、RAM12、記憶部14、入力部16、指紋撮像部18及び表示部20は、共通バス22に接続されている。
情報処理装置1は、特に限定されるものではないが、例えば、ラップトップ型、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ等のコンピュータ装置である。また、情報処理装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータ等であってもよい。
CPU10は、記憶部14に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、情報処理装置1全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU10は、記憶部14に記憶されたプログラムを実行して情報処理装置1としての各種処理を実行する。RAM12は、CPU10の動作に必要なメモリ領域を提供する。具体的には、CPU10は、記憶部14に記憶されたプログラムを実行することにより、以下のように機能部として機能する。
本実施形態による情報処理装置1は、登録すべき対象者の指の指紋画像に撮像された汗腺孔に関する特徴情報である汗腺孔情報を、その指紋画像から取得して登録する特徴情報取得装置として機能する。特徴情報取得装置として機能するため、情報処理装置1のCPU10は、後述するように、画像取得部102、画像分割部104、汗腺孔抽出部106、方向検出部108、誤差設定部110、信頼性取得部112及び登録部114として機能する。汗腺孔抽出部106及び方向検出部108は、汗腺孔情報を汗腺孔の各々について取得する情報取得部として機能する。本実施形態では、特徴情報取得装置として機能する情報処理装置1について説明する。
なお、情報処理装置1は、特定すべき対象者の汗腺孔情報と、登録された登録者の汗腺孔情報とを照合して対象者を特定する照合装置としても機能する。照合装置として機能するため、情報処理装置1のCPU10は、後述するように、照合部116及び判定部118として機能する。照合装置として機能する情報処理装置1については第2実施形態で説明する。
さらに、情報処理装置1は、指紋画像から取得された汗腺孔情報に基づき疑似的な隆線である疑似隆線を描画する隆線描画装置としても機能する。隆線描画装置として機能するため、情報処理装置1のCPU10は、後述するように、隆線描画部120として機能する。隆線描画装置として機能する情報処理装置1については第3実施形態で説明する。
記憶部14は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の不揮発性メモリのような記憶媒体により構成されている。記憶部14は、CPU10により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU10により参照されるデータ等を記憶する。
また、記憶部14は、汗腺孔情報データベース(DB、Database)142を格納している。汗腺孔情報DB142には、登録者の個人情報に関連付けられて、登録者の指の指紋画像から取得された汗腺孔情報が登録されている。汗腺孔情報DB142に登録された汗腺孔情報である登録汗腺孔情報は、対象者の特定に際して、特定すべき対象者の指の指紋画像から取得された汗腺孔情報と照合される。
入力部16は、情報処理装置1に対するオペレータからの情報、指示等の入力を受け付ける。オペレータは、入力部16を介して、情報処理装置1に対して、処理の実行の指示を入力したり、各種情報を入力したりすることができる。入力部16は、特に限定されるものではないが、例えば、キーボード、マウス等により構成されている。また、入力部16は、例えば、表示部20に組み込まれたタッチパネルにより構成されていてもよい。
指紋撮像部18は、対象者の指の腹を撮像して指紋画像を取得する指紋撮像装置である。指紋撮像部18は、隆線及び谷線のみならず、汗腺孔をも含む指紋画像を撮像する。指紋撮像部18は、例えば、イメージセンサの撮像面に腹を向けて置かれた指に入射して指内で散乱後、指外に出射した近赤外光をイメージセンサで受光することにより指紋を撮像することができる。指紋撮像部18は、例えば、撮像面へ指を置く際に指の位置をガイドして規制するガイド構造により、指紋画像の画像領域における指紋の位置を特定の位置に合わせることができる。なお、指紋撮像部18が指紋画像を取得する方式は、汗腺孔をも含む指紋画像を取得可能であれば特に限定されるものではなく、種々の方式を採用することができる。
表示部20は、CPU10による制御に従って、各種処理を実行するためのプログラムの画面等の画面を表示する。表示部20は、例えば、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により構成されている。また、表示部20は、ラップトップ型、タブレット型のパーソナルコンピュータである情報処理装置1に内蔵されたものであってもよいし、情報処理装置1とは別個に設けられた外部ディスプレイであってもよい。表示部20は、入力部16であるタッチパネルが組み込まれたタッチパネルディスプレイにより構成されてもよい。
なお、上述した情報処理装置1における各部の機能の一部又は全部は、必ずしも単一の装置で実現される必要はなく、サーバ等の他の外部装置により実現されてもよい。例えば、CPU10の各部の機能の一部又は全部は、ネットワークを介して情報処理装置1と通信可能に接続されるサーバのCPUにより実現されてもよい。また、例えば、記憶部14は、ネットワークを介して情報処理装置1と通信可能に接続されるサーバの記憶装置、ネットワークストレージ等により実現されてもよい。
こうして、本実施形態による情報処理装置1が構成されている。
指紋は、個人によって異なるという万人不同性を有するとともに、一生変化することがないという終生不変性を有している。このため、指紋は、個人の特定が必要となる場面において広く利用されるに至っている。しかしながら、従来の技術では、新生児や乳児について、指紋に関する特徴を抽出することが困難であった。
一方、本実施形態による情報処理装置1は、以下に説明するように、指紋画像に含まれる汗腺孔に関する特徴情報として、汗腺孔に関する位置情報と汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を汗腺孔の各々について取得する。本実施形態による情報処理装置1は、新生児や乳児の指についてもその指紋画像から汗腺孔情報を取得することができる。指紋を構成する隆線は、汗腺孔を含む部分が連続して隆起したものである。このような隆線に関連する汗腺孔の位置等の特徴も個人によって異なる。このため、本実施形態による情報処理装置1により取得される汗腺孔情報は、新生児や乳児を含む個人の特定に利用することができる。さらに、汗腺孔情報は、位置情報のみならず方向情報をも含むため、高精度な個人の特定を実現することができる。
なお、本実施形態による情報処理装置1は、新生児や乳児の指についてのみならず、あらゆる年齢層の者の指について汗腺孔情報を取得することができる。
また、汗腺孔情報を取得する指は、特に限定されるものではない。本実施形態による情報処理装置1は、指紋画像が取得されたあらゆる指について汗腺孔情報を取得することができる。例えば、情報処理装置1は、左手及び右手それぞれの親指、人差し指、中指、薬指、及び小指の合計10本の指のうちの1本又は複数本の指についてその指紋画像から汗腺孔情報を取得することができる。また、例えば、情報処理装置1は、手の指のみならず、左足及び右足それぞれの第一趾、第二趾、第三趾、第四趾、及び第五趾の合計10本の趾のうちの1本又は複数本の趾について指(趾)紋画像から汗腺孔情報を取得することもできる。さらに、情報処理装置1は、手足の指のみならず、汗腺孔を含み皮膚上に紋様を形成するあらゆる部位を、汗腺孔情報を取得する対象とすることができる。情報処理装置1は、指紋以外の皮膚紋理を含む画像から汗腺孔情報を取得することができる。皮膚紋理は、指紋、掌紋、足紋等のあらゆる部位の皮膚の紋様を含みうる。
以下、本実施形態による情報処理装置1における汗腺孔情報の取得動作についてさらに図2乃至図8Bを用いて説明する。図2は、情報処理装置1における汗腺孔情報の取得動作を示すフローチャートである。図3Aは、指紋撮像部18により撮影された指紋画像の例を示す図である。図3Bは、図3Aに示す指紋画像における矩形の領域を拡大して示す図である。図4Aは、情報処理装置1における指紋画像の分割処理の例を示す概略図である。図4Bは、情報処理装置1における指紋画像の分割処理の他の例を示す概略図である。図5は、情報処理装置1におけるOリングによる汗腺孔の抽出処理の例を示す概略図である。図6は、情報処理装置1におけるCリングによる汗腺孔の抽出処理の例を示す概略図である。図7は、情報処理装置1における汗腺孔の方向情報の取得処理を示す概略図である。図8A及び図8Bは、情報処理装置1において取得される汗腺孔情報に含まれる位置情報、方向情報、及び誤差許容範囲の例を示す概略図である。本実施形態による情報処理装置1が動作することにより、汗腺孔情報を取得する本実施形態による情報処理方法が実行される。
まず、図2に示すように、指紋撮像部18は、汗腺孔情報を登録すべき対象者の指の指紋を撮像する(ステップS102)。これにより、指紋撮像部18は、対象者について、汗腺孔をも含む指紋画像を取得して出力する。
図3A及び図3Bに示すように、指紋撮像部18により撮像された指紋画像Fは、矩形状の画像領域A内に指紋が撮像された画像になっている。指紋画像Fにおける指紋は、その指の長手方向が、画像領域Aの縦方向の一対の辺に沿うように撮像されている。指紋画像Fは、指先の腹の凹凸に対応する画素値を有する例えば256階調の階調画像である。指紋画像Fでは、高さがより高い画素ほど、画素値がより高いより明るい画素になっている。この場合、指紋画像Fにおいて、隆線はより明るく、谷線はより暗く、汗腺孔はより暗く表示されている。指紋画像Fにおいて、汗腺孔は、暗い線状の領域である谷線に挟まれた明るい線状の領域である隆線内に並んだ暗い粒状の領域である。なお、指先の腹の凹凸と画素値との対応は逆であってもよく、高さがより高い画素ほど、画素値がより低いより暗い画素になっていてもよい。以下の説明では、指紋画像において、高さがより高い画素ほど、画素値がより高いより明るい画素になっている場合を例に説明する。
CPU10は、指紋撮像部18により指紋画像が撮像されると、プログラムの実行により実現される機能部により以下の処理を実行する。
まず、図2に示すように、画像取得部102は、指紋撮像部18により出力された指紋画像を取得する(ステップS104)。画像取得部102は、指紋画像の画像領域における指紋の位置が特定の位置に合っていない場合には、例えば、表示部20へのメッセージの表示等により指紋画像の再撮像を促すことができる。また、この場合、画像取得部102は、指紋画像に対して指紋の位置を特定の位置に合わせるように補正する画像処理を実行することもできる。
なお、画像取得部102は、指紋撮像部18により出力された指紋画像を取得することに代えて、記憶媒体から指紋画像を読み取って取得したり、ネットワークを介して指紋画像を受信して取得したりすることもできる。
次いで、画像分割部104は、画像取得部102により取得された指紋画像を分割する(ステップS106)。これにより、画像分割部104は、指紋画像の画像領域を、画像領域よりも小さい領域である複数の分割領域に分割する。
画像分割部104は、例えば、図4A及び図4Bに示すように、指紋画像Fの画像領域Aを、格子状に矩形状の分割領域Pikに分割することができる。ただし、iは、mを2以上の整数として1≦i≦mを満たす正の整数である。kは、nを2以上の整数として1≦k≦nを満たす正の整数である。図4A及び図4Bは、それぞれm及びnが3の場合を示している。複数の分割領域Pikは、互いに同一の矩形状の形状になっている。なお、図4A及び図4Bでは、指紋画像において、隆線を黒色、谷線及び汗腺孔を白色で便宜的に示している。
画像分割部104は、図4Aに示すように、互いに隣接する分割領域が重ならないように指紋画像Fの画像領域Aを分割することができる。また、画像分割部104は、図4Bに示すように、互いに隣接する分割領域の一部が重なるように指紋画像Fの画像領域Aを分割することができる。図4Bは、互いに隣接する分割領域の半分が重なる場合を示している。
なお、画像分割部104は、指紋画像Fの画像領域Aを互いに同一の形状の複数の分割領域に分割する必要はない。画像分割部104は、指紋画像Fの画像領域Aを互いに異なる形状の複数の分割領域に分割することもできる。また、分割領域の形状としては、矩形状に限定されるものではなく、種々の形状を採用することができる。
次いで、汗腺孔抽出部106は、画像分割部104により分割された指紋画像の分割領域から複数の汗腺孔を抽出する(ステップS108)。汗腺孔抽出部106は、次のようにして汗腺孔を抽出することができる。
まず、汗腺孔抽出部106は、図5に示すように、指紋画像の分割領域Pikにおける階調に関する情報に基づき、分割領域Pikにおいて所定の範囲の直径を有する閉じられた円環であるOリングORに収まる粒状の領域を検出する。ここで検出される粒状の領域は、所定の階調範囲の領域、すなわち所定の画素値以下の画素で構成される高さが所定の高さ以下の領域である。OリングORに収まるとは、OリングORと接触することなく、OリングORの内部に粒状の領域が入ることを意味する。汗腺孔抽出部106は、OリングORの直径を所定の範囲で変更しながら粒状の領域を検出することができる。汗腺孔抽出部106は、OリングORにより検出した粒状の領域を汗腺孔として抽出する。なお、図5には、OリングORにより4個の汗腺孔が抽出された状態を示しているが、他の汗腺孔も同様にして抽出される。
OリングORによる汗腺孔の抽出では、谷線から孤立した粒状の領域を汗腺孔として抽出することができる。一方、指紋画像において、汗腺孔は、谷線と繋がった粒状の領域として撮像されていることがある。OリングORによる汗腺孔の抽出では、このように谷線と繋がった粒状の領域を検出することができない。
そこで、汗腺孔抽出部106は、さらに、図6に示すように、指紋画像の分割領域Pikにおける階調に関する情報に基づき、分割領域Pikにおいて所定の範囲の直径を有する一部開放された円環であるCリングCRに収まる粒状の領域を検出する。CリングCRは、所定の範囲の長さの開放部を1箇所有する円環である。ここで検出される粒状の領域は、所定の階調範囲の領域、すなわち所定の画素値以下の画素で構成される高さが所定の高さ以下の領域である。CリングCRに収まるとは、CリングCRと接触することなく、CリングCRの内部に粒状の領域が入るとともに、粒状の領域の谷線との接続部がCリングCRの開放部に入ることを意味する。汗腺孔抽出部106は、CリングCRの直径及び開放部の長さをそれぞれ所定の範囲で変更するとともに、CリングCRにおける開放部の位置を変更しながら粒状の領域を検出することができる。汗腺孔抽出部106は、CリングCRにより検出した粒状の領域をも汗腺孔として抽出する。なお、図6には、OリングORにより抽出された4個の汗腺孔に加えて、CリングCRにより4個の汗腺孔が抽出された状態を示しているが、他の汗腺孔も同様にして抽出される。
こうして、汗腺孔抽出部106は、OリングORのみならず、CリングCRを用いて汗腺孔を抽出するため、高い精度で汗腺孔を抽出することができる。なお、汗腺孔抽出部106は、OリングORを用いた汗腺孔の抽出及びCリングCRを用いた汗腺孔の抽出のうち、上述のようにOリングORを用いた汗腺孔の抽出を先に実行するほか、CリングCRを用いた汗腺孔の抽出を先に実行することもできる。また、汗腺孔抽出部106は、OリングORを用いた汗腺孔の抽出及びCリングCRを用いた汗腺孔の抽出の両抽出を並行して実行することもできる。また、汗腺孔抽出部106は、上述した手法のみならず、種々の手法により分割領域から汗腺孔を抽出することできる。
なお、汗腺孔抽出部106は、閉じられた円環であるOリングOR及び一部開放された円環であるCリングCRを汗腺孔の抽出に用いたが、汗腺孔を抽出するための環は必ずしも円環である必要はない。汗腺孔抽出部106は、汗腺孔を抽出するための閉じられた環又は一部開放された環として、種々の形状の環を汗腺孔の抽出に用いることができる。
さらに、図2に示すように、汗腺孔抽出部106は、汗腺孔に関する位置情報を取得する情報取得部として機能し、抽出した複数の汗腺孔のそれぞれについて、汗腺孔の位置情報を取得する(ステップS110)。位置情報の取得に際して、汗腺孔抽出部106は、指紋画像に設定した2次元座標系において、汗腺孔として抽出した粒状の領域の重心の座標を計算する。汗腺孔抽出部106は、汗腺孔の位置情報である汗腺孔の座標情報として、計算した重心の座標を示す座標情報を取得する。こうして、汗腺孔抽出部106は、汗腺孔の位置情報として、汗腺孔の重心の座標情報を取得することができる。
なお、汗腺孔抽出部106は、汗腺孔の位置情報として、汗腺孔の重心の座標情報のみならず、汗腺孔の特定の位置の座標情報を取得することができる。汗腺孔の位置情報は、汗腺孔の位置を特定することができるものであればよい。
次いで、誤差設定部110は、汗腺孔抽出部106により取得された汗腺孔の位置情報について誤差許容範囲を設定する(ステップS112)。誤差設定部110は、誤差許容範囲として、汗腺孔の座標から所定の距離以下の範囲を設定することができる。また、誤差設定部110は、指紋画像の画像サイズに応じて、誤差許容範囲を相対的に設定することができる。
次いで、方向検出部108は、汗腺孔に関する方向情報を取得する情報取得部として機能し、汗腺孔抽出部106により抽出された複数の汗腺孔のそれぞれについて、汗腺孔の方向情報を取得する(ステップS114)。
方向情報の取得に際して、方向検出部108は、図7に示すように、隆線R内における汗腺孔SPの重心Gの最近傍に位置する両側の谷線Vの位置を特定する。次いで、方向検出部108は、特定した最近傍の位置における両側の谷線Vの方向d1、d2を取得する。次いで、方向検出部108は、汗腺孔SPの方向情報として、方向d1、d2を平均化した方向Dを示す情報、すなわち、方向Dを示し、重心Gを通過するベクトルに関するベクトル情報を取得する。なお、方向Dを示すベクトル情報におけるベクトルの向きは、方向Dに沿った一方の向き及び反対の向きのうちのいずれか一方の向きに任意に又は一定の規則に則って設定することができる。
なお、方向検出部108は、汗腺孔の方向情報として、汗腺孔の重心の最近傍に位置する両側の谷線の方向を平均化した方向を示す情報のみならず、汗腺孔に関連する方向を示す情報を取得することができる。汗腺孔の方向情報は、汗腺孔が位置する隆線の当該汗腺孔の位置での方向、汗腺孔の形状に応じた方向等の汗腺孔に関連する方向であればよい。
次いで、図2に示すように、誤差設定部110は、方向検出部108により取得された汗腺孔の方向情報について誤差許容範囲を設定する(ステップS116)。誤差設定部110は、誤差許容範囲として、汗腺孔の方向情報に示される方向を中心として所定の角度以下の範囲を設定することができる。
このように、汗腺孔情報の位置情報及び方向情報には、誤差許容範囲が設定される。このため、指紋画像の取得に際して指の変形、位置ずれ等が生じた場合であっても、指の変形、位置ずれ等による誤差を吸収して位置情報及び方向情報を適切に照合することができる。
なお、誤差設定部110は、上述のように汗腺孔情報の位置情報及び方向情報の両情報に誤差許容範囲を必ずしも設定する必要はない。誤差設定部110は、汗腺孔情報の位置情報及び方向情報のうちの少なくとも一方に誤差許容範囲を設定することができる。
こうして、汗腺孔抽出部106及び方向検出部108は、汗腺孔に関する特徴情報である汗腺孔情報を取得する特徴情報取得部として機能し、位置情報と方向情報とを含む汗腺孔情報を取得する。汗腺孔情報には、位置情報に設定された誤差許容範囲と、方向情報に設定された誤差許容範囲とが含まれる。
図8A及び図8Bは、分割領域Pikにおいて抽出された汗腺孔について取得された汗腺孔情報FSを模式的に示している。汗腺孔情報FSは、汗腺孔の位置情報として、汗腺孔の重心Gの座標情報を含んでいる。重心Gの座標情報には、汗腺孔の座標である重心Gの座標から所定の距離以下の範囲を示す誤差許容範囲E1が設定されている。また、汗腺孔情報FSは、汗腺孔の方向情報として、最近傍に位置する両側の谷線の方向を平均した方向Dを示すベクトル情報を含んでいる。方向Dを示すベクトル情報には、方向Dを中心として所定の角度以下の範囲を示す誤差許容範囲E2が設定されている。
なお、上記ステップS110~S116が実行されるタイミングは、上記の場合に限定されるものではない。例えば、ステップS108で汗腺孔が抽出されるたびに、ステップS110~S116が実行されてもよい。また、例えば、ステップS110、S114が実行された後に、ステップS112、S116が実行されてもよい。
次いで、信頼性取得部112は、汗腺孔情報が取得された分割領域について、信頼性を示す信頼性情報を取得する(ステップS118)。信頼性取得部112は、例えば、分割領域において抽出された汗腺孔の数がより多いほど、その分割領域についてより高い信頼性を示す信頼性情報を取得することができる。また、信頼性取得部112は、例えば、分割領域における画素値が所定の閾値以下の指紋のない領域の面積がより広いほど、その分割領域についてより低い信頼性を示す信頼性情報を取得することができる。信頼性取得部112は、汗腺孔の数及び指紋のない領域の面積の少なくともいずれかに基づき、信頼性情報を取得することができる。信頼性取得部112は、分割領域の信頼性情報として、分割領域の信頼性がより高いほど、より大きな値となるスコアである信頼性スコアを取得する。なお、信頼性スコアは、分割領域の信頼性がより高いほど、より小さい値となるスコアであってもよい。
なお、上記ステップS118が実行されるタイミングは、上記の場合に限定されるものではない。例えば、汗腺孔を抽出するステップS108に続けて実行されてもよい。
次いで、CPU10は、上記ステップS108~S118の処理が指紋画像の分割領域すべてについて完了したか否かを判定する(ステップS120)。分割領域すべてについて処理が完了していないと判定すると(ステップS120、NO)、CPU10は、処理が完了していない分割領域についてステップS108~S118の処理を実行する。
一方、分割領域すべてについて処理が完了したと判定すると(ステップS120、YES)、登録部114は、指紋画像について取得された汗腺孔情報を記憶部14の汗腺孔情報DB142に登録する(ステップS122)。登録に際して、登録部114は、指紋画像が取得された対象者を一意に識別する識別番号、指紋画像の各分割領域について取得された汗腺孔情報、各分割領域の信頼性情報、及び対象者の個人情報を互いに関連付けて登録する。個人情報は、例えば、氏名、性別、生年月日、連絡先等である。個人情報は、例えば、オペレータにより入力部16を介して情報処理装置1に入力される。
こうして、情報処理装置1は、対象者について、指紋画像から抽出された汗腺孔に関する特徴情報として、汗腺孔に関する位置情報及び方向情報を含む汗腺孔情報を取得して登録することができる。
汗腺孔情報DB142には、複数の対象者について上記処理が実行されることにより、複数の登録者の汗腺孔情報が登録されて蓄積されている。
このように、本実施形態によれば、汗腺孔に関する位置情報のみならず、汗腺孔に関する方向情報をも含む汗腺孔情報を特徴情報として取得するので、高精度な個人の特定を実現可能な汗腺孔に関する特徴情報を取得することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による情報処理装置及び情報処理方法についてさらに図9乃至図11を用いて説明する。なお、上記第1実施形態による情報処理装置及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態では、特定すべき対象者の汗腺孔情報と、登録された登録者の汗腺孔情報とを照合して対象者を特定する照合装置として機能する情報処理装置1について説明する。本実施形態による情報処理装置1のCPU10は、照合装置として機能するため、図1に示すように、照合部116及び判定部118としてさらに機能する。照合部116は、位置照合部1162と、方向照合部1164とを含む。
指紋における汗腺孔の数は、人種に応じて特定の範囲に分布する。このため、汗腺孔の数を照合するだけでは、高精度の個人の特定を実現することは困難であると考えられる。一方、本実施形態では、位置情報及び方向情報という複数の情報を含む特徴情報である汗腺孔情報を照合するため、高精度の個人の特定を実現することができる。
以下、本実施形態による情報処理装置1における照合動作についてさらに図9乃至図11を用いて説明する。図9は、情報処理装置1における照合動作を示すフローチャートである。図10は、情報処理装置1における汗腺孔の位置情報による照合処理の例を示す概略図である。図11は、情報処理装置1における汗腺孔の方向情報による照合処理の例を示す概略図である。本実施形態による情報処理装置1が動作することにより、汗腺孔情報を照合する本実施形態による情報処理方法が実行される。
情報処理装置1は、汗腺孔情報を照合して特定すべき対象者の指紋画像について、第1実施形態と同様に図2に示すステップS102~S120を実行して汗腺孔情報、信頼性情報等を取得する。
CPU10は、特定すべき対象者の指紋画像から対象者の汗腺孔情報である対象汗腺孔情報が取得されると、プログラムの実行により実現される機能部により以下の処理を実行して、汗腺孔情報を照合する。
まず、図9に示すように、照合部116は、対象汗腺孔情報を取得する(ステップS202)。
次いで、照合部116は、記憶部14の汗腺孔情報DB142に登録された登録者の汗腺孔情報である登録汗腺孔情報を汗腺孔情報DB142から読み出して取得する(ステップS204)。
照合部116は、対象汗腺孔情報と登録汗腺孔情報とを互いに対応する分割領域ごとに照合を行っていく。分割領域ごとの照合に先立ち、照合部116は、対象汗腺孔情報及び登録汗腺孔情報の互いに対応する両分割領域の信頼性情報に基づき、汗腺孔情報の照合を行わない分割領域である非照合分割領域を決定する(ステップS206)。すなわち、照合部116は、対象汗腺孔情報及び登録汗腺孔情報の互いに対応する両分割領域の信頼性情報のうち、いずれか一方の信頼性情報が一定以下の低い信頼性を示す場合、両分割領域を非照合分割領域として決定する。例えば、照合部116は、いずれか一方の信頼性スコアが所定の閾値以下であり一定以下の低い信頼性を示す場合、両分割領域を非照合分割領域として決定することができる。こうして、照合部116は、複数の分割領域のうちの所定以上の信頼性を有する分割領域について汗腺孔情報を照合する。
照合部116は、決定した非照合分割領域を除く互いに対応する分割領域ごとに、対象汗腺孔情報と登録汗腺孔情報とを以下のようにして照合する。
まず、位置照合部1162は、対象汗腺孔情報の分割領域に含まれる汗腺孔の位置情報と、対応する登録汗腺孔情報の分割領域に含まれる汗腺孔の位置情報とを照合する(ステップS208)。以下、対象汗腺孔情報の分割領域を対象分割領域と適宜称し、登録汗腺孔情報の分割領域を登録分割領域と適宜称する。位置照合部1162は、対象分割領域に含まれる汗腺孔の位置情報と登録分割領域に含まれる汗腺孔の位置情報とが、それぞれに設定された誤差許容範囲内で一致するか否かを判定する。これにより、位置照合部1162は、誤差許容範囲内で位置情報が一致する汗腺孔の組を特定する。このように、誤差許容範囲を考慮して位置情報を照合するため、指紋画像の取得に際して指の変形、位置ずれ等が生じた場合であっても、指の変形、位置ずれ等による誤差を吸収して位置情報を適切に照合することができる。
具体的には、位置照合部1162は、図10に示すように、対象分割領域tPikに含まれる汗腺孔tSPの汗腺孔情報tFSの位置情報と、登録分割領域rPikに含まれる汗腺孔rSPの汗腺孔情報rFSの位置情報とを照合する。位置照合部1162は、互いに対応する可能性のある汗腺孔tSP、rSPの組について、汗腺孔情報tFSの位置情報と汗腺孔情報rFSの位置情報とを照合する。
次いで、図9に示すように、方向照合部1164は、誤差許容範囲内で位置情報が一致する汗腺孔の組について方向情報を照合する(ステップS210)。方向照合部1164は、汗腺孔の組について、対象分割領域に含まれる汗腺孔の方向情報と登録分割領域に含まれる汗腺孔の方向情報とが、それぞれに設定された誤差許容範囲内で一致するか否かを判定する。これにより、方向照合部1164は、誤差許容範囲内で方向情報が一致する汗腺孔の組を特定する。このように、誤差許容範囲を考慮して方向情報を照合するため、指紋画像の取得に際して指の変形、位置ずれ等が生じた場合であっても、指の変形、位置ずれ等による誤差を吸収して方向情報を適切に照合することができる。
具体的には、方向照合部1164は、図11に示すように、誤差許容範囲内で位置情報が一致する汗腺孔tSP、rSPの組について、汗腺孔情報tFSの方向情報と汗腺孔情報rFSの方向情報とを照合する。
次いで、図9に示すように、照合部116は、位置照合部1162及び方向照合部1164による照合の結果に基づき、分割領域についての照合結果を示す領域別照合スコアを算出する(ステップS212)。照合部116は、位置情報及び方向情報の両者がそれぞれ誤差許容範囲内で一致した汗腺孔の組の数がより多いほど、より高い領域別照合スコアを算出する。なお、領域別照合スコアの高低は、逆であってもよい。すなわち、照合部116は、一致した汗腺孔の組の数がより多いほど、より低い領域別照合スコアを算出することもできる。この場合、分割領域の信頼性スコアとしては、分割領域の信頼性がより高いほど、より小さい値となるスコアを用いることができる。
次いで、照合部116は、上記ステップS208~S212の処理が、非照合分割領域を除く分割領域すべてについて完了したか否かを判定する(ステップS214)。分割領域すべてについて処理が完了していないと判定すると(ステップS214、NO)、照合部116は、処理が完了していない分割領域についてステップS208~S212の処理を実行する。
一方、分割領域すべてについて処理が完了したと判定すると(ステップS214、YES)、照合部116は、非照合分割領域を除く対象分割領域及び登録分割領域のそれぞれについて信頼性情報を取得する(ステップS216)。
次いで、照合部116は、領域別照合スコア及び信頼性情報に基づき、信頼性情報を反映した総合照合スコアを算出する(ステップS218)。照合部116は、次のようにして総合照合スコアを算出することができる。まず、照合部116は、分割領域ごとに算出された領域別照合スコアのそれぞれについて、対応する対象分割領域及び登録分割領域それぞれの信頼性スコアを領域別照合スコアに乗じて重み付けを行った加重スコアを算出する。次いで、領域別照合スコアのそれぞれについて算出された加重スコアを合計して総合照合スコアとして算出する。
なお、照合部116は、加重スコアを算出する際、対象分割領域及び登録分割領域それぞれの信頼性スコアを重みとして領域別照合スコアに乗ずることに代えて、種々の重みを乗ずることができる。例えば、照合部116は、対象分割領域の信頼性スコア及び登録分割領域の信頼性スコアのうちのいずれか低いスコアを重みとして領域別照合スコアに乗ずることもできる。また、例えば、照合部116は、対象分割領域の信頼性スコア及び登録分割領域の信頼性スコアの平均値を重みとして領域別照合スコアに乗ずることもできる。
判定部118は、分割領域ごとの照合結果である領域別照合スコア及び分割領域の信頼性情報である信頼性スコアにより計算された総合照合スコアに基づき、以下のようにして対象者が登録者であるか否かを判定する。
まず、判定部118は、照合部116により算出された総合照合スコアが所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS220)。なお、上述のように領域別照合スコアの高低を逆にした場合、判定部118は、閾値との比較を逆にして判定することができる。
総合照合スコアが所定の閾値以上であると判定すると(ステップS220、YES)、判定部118は、対象汗腺孔情報と登録汗腺孔情報との照合が一致すると判定する(ステップS222)。この場合、判定部118は、特定すべき対象者が、照合を行った登録汗腺孔情報の登録者であると判定して特定する。
次いで、判定部118は、対象汗腺孔情報が登録汗腺孔情報と一致すること、及び対象汗腺孔情報と一致した登録汗腺孔情報の登録者に関する情報を示す照合結果を出力する(ステップS224)。判定部118は、照合結果として、対象汗腺孔情報と一致する登録汗腺孔情報に関連付けられた登録者の個人情報を汗腺孔情報DB142から取得して出力することができる。また、判定部118は、照合結果として、総合照合スコアを出力することができる。判定部118は、例えば、照合結果を表示部20に表示して出力することができる。また、判定部118は、例えば、照合結果を不図示のスピーカから音声で出力することもできる。
なお、判定部118は、総合照合スコアに基づき、対象者を登録者として特定することに代えて、対象者が登録者である可能性を示す確率を出力することもできる。
こうして、判定部118は、対象汗腺孔情報が取得された対象者を、その対象汗腺孔情報と一致する登録汗腺孔情報の登録者として特定することができる。
一方、総合照合スコアが所定の閾値未満であると判定すると(ステップS220、NO)、判定部118は、対象汗腺孔情報と登録汗腺孔情報との照合が一致しないと判定する(ステップS226)。この場合、判定部118は、特定すべき対象者が、照合を行った登録汗腺孔情報の登録者ではないと判定する。
次いで、判定部118は、対象汗腺孔情報が登録汗腺孔情報と一致しないことを示す照合結果を出力する(ステップS228)。判定部118は、照合結果として、総合照合スコアを出力することができる。判定部118は、例えば、照合結果を表示部20に表示して出力することができる。また、判定部118は、例えば、照合結果を不図示のスピーカから音声で出力することもできる。なお、判定部118は、対象汗腺孔情報が登録汗腺孔情報と一致しない場合の照合結果の出力を省略することもできる。
次いで、判定部118は、汗腺孔情報DB142に登録された複数の登録汗腺孔情報のうちの照合対象との照合が完了したか否かを判定する(ステップS230)。判定部118は、汗腺孔情報DB142に登録された複数の登録汗腺孔情報の全部を照合対象とすることができる。また、判定部118は、複数の登録汗腺孔情報のうちの一部を絞り込んで照合対象とすることもできる。判定部118は、例えば、登録汗腺孔情報に関連付けられた登録者の個人情報に含まれる性別、生年月日等の情報を用いて照合対象を絞り込むことができる。
判定部118により照合が完了していないと判定されると(ステップS230、NO)、CPU10は、ステップS204に移行して、対象汗腺孔情報について未照合の登録汗腺孔情報との照合を実行する。
一方、照合が完了したと判定すると(ステップS230、YES)、判定部118は、対象汗腺孔情報が取得された対象者の特定に失敗したことを示す失敗結果を出力する(ステップS232)。判定部118は、例えば、失敗結果を表示部20に表示して出力することができる。また、判定部118は、例えば、失敗結果を不図示のスピーカから音声で出力することもできる。
このように、本実施形態によれば、汗腺孔に関する位置情報及び方向情報を含む汗腺孔情報を照合して対象者を特定するので、高精度な個人の特定を実現することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による情報処理装置及び情報処理方法についてさらに図12乃至図20を用いて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態による情報処理装置及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
本実施形態では、指紋画像から取得された位置情報及び方向情報を含む汗腺孔情報に基づき疑似的な隆線である疑似隆線を描画する隆線描画装置として機能する情報処理装置1について説明する。情報処理装置1は、細線化された疑似隆線を描画する。本実施形態による情報処理装置1のCPU10は、隆線描画装置として機能するため、図1に示すように、隆線描画部120としてさらに機能する。なお、疑似隆線を描画することには、疑似隆線の画像データを生成すること、生成した画像の画像データをRAM12、記憶部14等の記憶媒体に格納すること、疑似隆線を表示部20に表示すること等が含まれる。
以下、本実施形態による情報処理装置1における疑似隆線の描画動作についてさらに図12乃至図20を用いて説明する。図12は、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作を示すフローチャートである。図13は、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作における交点での接続処理の例を示す概略図である。図14は、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作における交点での接続処理により描画された疑似隆線の例を示す概略図である。図15は、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作における分岐の接続処理の例を示す概略図である。図16は、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作における谷線を利用した接続処理の例を示す概略図である。図17A及び図17Bは、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作における非谷線部分の判定処理の例を示す概略図である。図18は、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作における描画の中断処理の例を示す概略図である。図19A及び図19Bは、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作における分岐の接続処理の他の例を示す概略図である。図20は、情報処理装置1における疑似隆線の描画動作における端点での描画の停止処理の例を示す概略図である。本実施形態による情報処理装置1が動作することにより、疑似隆線を描画する本実施形態による情報処理方法が実行される。
情報処理装置1は、疑似隆線を描画すべき対象者の指紋画像について、第1実施形態と同様に図2に示すステップS102~S120を実行して汗腺孔情報、信頼性情報等を取得する。情報処理装置1は、第1実施形態による汗腺孔情報の登録に続けて、疑似隆線の描画を行うことができる。なお、情報処理装置1は、疑似隆線の描画に際しては、必ずしも信頼性情報を取得する必要はない。また、情報処理装置1は、記憶部14の汗腺孔情報DB142等から対象者の汗腺孔情報を読み出して取得することもできる。
CPU10は、疑似隆線を描画すべき対象者の指紋画像から汗腺孔情報が取得されると、プログラムの実行により実現される機能部により以下の処理を実行して、疑似隆線を描画する。なお、CPU10は、指紋画像の全体について疑似隆線を描画することもできるし、指紋画像を分割した複数の分割領域のうちの一部、例えば、信頼性スコアが所定の値以上の一定以上の高さの信頼性を有する分割領域について疑似隆線を描画することもできる。
まず、図12に示すように、隆線描画部120は、対象者の指紋画像から取得された汗腺孔情報を取得する(ステップS302)。
次いで、隆線描画部120は、汗腺孔情報に含まれる位置情報に基づき、同一の隆線内において隣接して位置する2個の汗腺孔を特定する(ステップS304)。
次いで、隆線描画部120は、特定した2個の汗腺孔について、汗腺孔情報に含まれる位置情報及び方向情報に応じた直線である延長線をそれぞれ計算する(ステップS306)。この場合、具体的には、図13に示すように、隆線描画部120は、汗腺孔SPの汗腺孔情報FSに基づき、汗腺孔情報に含まれる位置情報及び方向情報に応じた延長線として、汗腺孔SPの重心Gを通過して方向Dに沿った延長線ELを計算する。こうして、隆線描画部120は、位置情報が示す位置を通過して方向情報が示す方向に沿った直線である延長線を計算する。
隆線描画部120は、こうして計算された汗腺孔情報の位置情報及び方向情報に応じた直線である延長線に基づき、以下のようにして疑似隆線を描画する。
まず、図12に示すように、隆線描画部120は、特定した2個の汗腺孔について、それぞれの位置情報及び方向情報に応じた延長線が、谷線を跨ぐことなく両汗腺孔が位置する隆線内において交差するか否かを判定する(ステップS308)。具体的には、隆線描画部120は、図13に示すように、特定した2個の汗腺孔SPのうちの一方の汗腺孔SPの延長線ELと、他方の汗腺孔SPの延長線ELとが隆線R内において交差するか否かを判定する。
図12に示すように、延長線が隆線内で交差すると判定すると(ステップS308、YES)、隆線描画部120は、延長線の交点を介して2個の汗腺孔を接続する疑似隆線を描画する(ステップS310)。この場合、具体的には、図13に示すように、特定した2個の汗腺孔SPのうちの一方の汗腺孔SPの延長線ELと、他方の汗腺孔SPの延長線ELとが、両汗腺孔SPが位置する隆線R内において交点PXで交差する。隆線描画部120は、一方の汗腺孔SPの重心Gと交点PXとを結んで接続する線分、及び交点PXと他方の汗腺孔SPの重心Gとを結んで接続する線分を疑似隆線QRとして描画する。図14は、図8A等に示す分割領域Pikについて疑似隆線QRを描画した例を示している。なお、図14では、一部の汗腺孔について疑似隆線QRを描画した場合を示している。
こうして、隆線描画部120は、一方の汗腺孔SPの延長線ELと他方の汗腺孔SPの延長線ELとが交差する交点PXを介して、一方の汗腺孔SPと他方の汗腺孔SPとを接続する疑似隆線QRを描画する。
さらに、図12に示すように、隆線描画部120は、描画した疑似隆線に対して、分岐する疑似隆線を接続することができるか否かを判定する(ステップS312)。この場合、具体的には、図15に示すように、隆線描画部120は、交点PXで交差する2本の延長線ELの一方が、さらに他の汗腺孔SPの延長線ELと、それぞれの汗腺孔SPが位置する隆線R内で交差するか否かを判定する。交差すると判定すると、隆線描画部120は、分岐する疑似隆線を接続することができると判定する。
図12に示すように、分岐する疑似隆線を接続することができると判定すると(ステップS312、YES)、隆線描画部120は、描画した疑似隆線に対して、分岐する疑似隆線を接続して描画する(ステップS314)。この場合、具体的には、図15に示すように、交点PXで交差する2本の延長線ELの一方は、さらに他の汗腺孔SPの延長線ELと交点PXで交差する。この交点PXでの交差についても、隆線描画部120は、一方の汗腺孔SPの重心Gと交点PXとを結んで接続する線分、及び交点PXと他方の汗腺孔SPの重心Gとを結んで接続する線分を疑似隆線QRとして描画する。こうして、隆線描画部120は、分岐する疑似隆線QRを描画する。
なお、ステップS312、S314の処理は、図12に示す一連の処理とは独立して実行することができる。
次いで、図12に示すように、隆線描画部120は、擬似隆線の描画が完了したか否かを判定する(ステップS316)。隆線描画部120は、描画が完了していないと判定すると(ステップS316、NO)、ステップS304に移行して疑似隆線の描画を継続する。隆線描画部120は、描画が完了したと判定すると(ステップS316、YES)、擬似隆線の描画を終了する。
また、分岐する疑似隆線を接続することができないと判定すると(ステップS312、NO)、隆線描画部120は、ステップS316に移行して上記と同様の処理を実行する。
一方、延長線が隆線内で交差しないと判定すると(ステップS308、NO)、隆線描画部120は、谷線を利用して汗腺孔の間を接続する擬似隆線を描画することができるか否かを判定する(ステップS318)。延長線が隆線内で交差しない場合、図16に示すように、一方の汗腺孔SPの延長線ELは、谷線Vと交点PVで交差する。また、他方の汗腺孔SPの延長線ELは、谷線Vと別の交点PVで交差する。隆線描画部120は、これら2つの交点PVの間の谷線Vの長さが所定の閾値以下である場合、谷線Vを利用して2個の汗腺孔SPの間を接続する擬似隆線を描画することができると判定する。一方、隆線描画部120は、これら2つの交点PVの間の谷線Vの長さが所定の閾値を超える場合、谷線Vを利用して2個の汗腺孔SPの間を接続する擬似隆線を描画することができないと判定する。谷線Vを利用して擬似隆線を描画することができない場合、汗腺孔SPの延長線ELは、通常、谷線Vと直交又は直交に近い状態で交差する。
図12に示すように、谷線を利用して擬似隆線を描画することができると判定すると(ステップS318、YES)、隆線描画部120は、谷線を利用して汗腺孔の間を接続する疑似隆線を描画する(ステップS320)。この場合、具体的には、図16に示すように、隆線描画部120は、汗腺孔SPの重心Gと交点PVとを結んで接続する線分、及び谷線Vの2つの交点PVの間の部分を疑似隆線QRとして描画する。汗腺孔SPの重心Gと交点PVとを結んで接続する線分は、一方の汗腺孔SPの重心Gとその延長線ELの交点PVとを結んで接続する線分、及び他方の汗腺孔SPの重心Gとその延長線ELの交点PVとを結んで接続する線分である。
こうして、隆線描画部120は、一方の汗腺孔SPの延長線ELと谷線Vとが交差する交点PVと他方の汗腺孔SPの延長線ELと谷線Vとが交差する交点PVとの間の谷線Vを介して、一方の汗腺孔SPと他方の汗腺孔SPとを接続する疑似隆線QRを描画する。
次いで、隆線描画部120は、ステップS312に移行して上記と同様の処理を実行する。
一方、谷線を利用して擬似隆線を描画することができないと判定すると(ステップS318、NO)、隆線描画部120は、汗腺孔の延長線と交差する谷線として扱った線状部分が、非谷線部分であるか否かを判定する(ステップS322)。非谷線部分は、指紋画像上においては谷線と同様の階調を有するが、実際には谷線ではない部分のことであり、例えば、指の皺、傷、塵等である。
具体的には、図17A及び図17Bに示すように、隆線描画部120は、汗腺孔SPの延長線ELと交点PVで交差する谷線として扱った線状部分LXの幅Wxと、延長線ELの汗腺孔SPが位置する隆線Rの幅Wrとを比較する。隆線描画部120は、隆線Rの幅Wrとして、例えば、汗腺孔SPの最近傍の両側の谷線Vの間の間隔を計算することができる。また、隆線描画部120は、隆線Rの幅Wrとして、例えば、汗腺孔SPが位置する隆線Rの所定の範囲の幅の平均値を計算することができる。また、隆線描画部120は、線状部分LXの幅Wxとして、隆線Rの幅Wrと同方向における線状部分LXの幅を計算することができる。なお、線状部分LXは湾曲又は屈曲していることがありうるが、図17A及び図17Bでは、線状部分LXを、隆線Rの幅Wrと同方向に沿った線分として便宜的に示している。隆線描画部120は、線状部分LXの幅Wxと隆線Rの幅Wrとを比較した結果に基づき、線状部分LXが非谷線部分であるか否かを判定する。
まず、図17Aに示すように、隆線描画部120は、線状部分LXの幅Wxが、隆線Rの幅Wrよりも大きい場合、すなわちWx>Wrの場合、線状部分LXが非谷線部分であると判定する。この場合、線状部分LXは、その幅Wxが隆線Rの幅Wrよりも大きいため、例えば皺のような非谷線部分である蓋然性が高い。
また、図17Bに示すように、隆線描画部120は、線状部分LXの幅Wxが、隆線Rの幅Wrの所定の割合よりも小さい場合、すなわちWx<α×Wrの場合、線状部分LXが非谷線部分であると判定する。ただし、αは0<α<1を満たす係数である。αの値は適宜設定することができるが、例えばα=0.5に設定することができる。この場合、線状部分LXは、その幅Wxが隆線Rの幅の所定の割合よりも小さいため、例えば塵のような非谷線部分である蓋然性が高い。
一方、上記のいずれでもない場合、すなわちα×Wr≦Wx≦Wrの場合、隆線描画部120は、線状部分LXが非谷線部分ではないと判定する。この場合、線状部分LXは、谷線であって、後述するように分岐する疑似隆線の接続が可能でなければ、疑似隆線が停止する端点となる部分である。
図12に示すように、上述のようにして線状部分が非谷線部分であると判定すると(ステップS322、YES)、隆線描画部120は、線状部分を谷線として取り扱わないものとしてステップS304に移行する。これにより、隆線描画部120は、非谷線部分と判定した線状部分を無視して疑似隆線の描画を再実行する。
一方、線状部分が非谷線部分ではないと判定すると(ステップS322、NO)、隆線描画部120は、線状部分との交点まで疑似隆線を描画して疑似隆線の描画を中断する(ステップS324)。この場合、具体的には、図18に示すように、隆線描画部120は、汗腺孔SPの延長線ELと線状部分LXとの交点PVと、汗腺孔SPの重心Gとを接続する疑似隆線QRを描画する。これにより、隆線描画部120は、疑似隆線QRを交点PVまで描画して疑似隆線QRの描画を中断する。
次いで、図12に示すように、隆線描画部120は、描画を中断した疑似隆線に対して、分岐する疑似隆線を接続することができるか否かを判定する(ステップS326)。この場合、具体的には、図19Aに示すように、隆線描画部120は、描画を中断した疑似隆線QRを中心にして疑似隆線QRの周囲に隆線Rの幅Wrに応じた仮想領域VAを設定する。仮想領域VAは、例えば、疑似隆線QRからの距離が、隆線Rの幅Wrの半分以下の範囲の領域として設定することができる。隆線描画部120は、特定の疑似隆線QRの仮想領域VAの端部が、他の疑似隆線QRの仮想領域VAの端部と重なるか否かを判定する。隆線描画部120は、特定の仮想領域VAの端部に対して、これとは逆向きの他の2つの仮想領域VAの端部が両側から重なる場合に、特定の疑似隆線QRに対して、他の2本の疑似隆線QRを分岐する疑似隆線として接続することができると判定する。
図12に示すように、分岐する疑似隆線を接続することができると判定すると(ステップS326、YES)、隆線描画部120は、描画を中断した疑似隆線に対して、分岐する疑似隆線を接続して描画する(ステップS328)。この場合、具体的には、図19Bに示すように、隆線描画部120は、特定の疑似隆線QRに対して、仮想領域VAが重なる他の2本の疑似隆線QRを、分岐する疑似隆線として接続して描画する。なお、隆線描画部120は、接続した疑似隆線QRが滑らかになるように疑似隆線QRを再描画することもできる。
こうして、隆線描画部120は、描画した疑似隆線を中心に設定した領域である仮想領域の端部の重なりに基づき、分岐する疑似隆線を描画する。
次いで、図12に示すように、隆線描画部120は、ステップS316に移行して上記と同様の処理を実行する。
一方、分岐する疑似隆線を接続することができないと判定すると(ステップS326、NO)、隆線描画部120は、描画を中断した疑似隆線の描画を停止する(ステップS330)。この場合、具体的には、図20に示すように、隆線描画部120は、疑似隆線QRの端となる谷線との交点PVを端点として、疑似隆線QRの描画を停止する。
次いで、図12に示すように、隆線描画部120は、ステップS316に移行して上記と同様の処理を実行する。
なお、ステップS322~S330までの処理は、汗腺孔の延長線と直交又は直交に近い状態で交差する線状部分が検出された場合に図12に示す一連の処理とは独立して実行することができる。
こうして、隆線描画部120は、汗腺孔情報が取得された指紋画像について、汗腺孔情報に含まれる汗腺孔の位置情報及び方向情報に基づき、細線化された疑似隆線を描画する。隆線描画部120は、描画した疑似隆線の画像データを、描画に用いた汗腺孔情報と関連付けて記憶部14に記憶させることができる。描画された疑似隆線は、例えば、マニューシャ方式、パターンマッチング方式等による指紋照合に利用することができる。
このように、本実施形態によれば、汗腺孔の位置情報及び方向情報を含む汗腺孔情報に基づき疑似隆線を描画するので、細線化された隆線を高精度に描画することができる。
本実施形態では、汗腺孔自体を基準にして疑似隆線を描画するため、汗腺孔を不連続な谷線として誤検出することがない。したがって、本実施形態では、誤検出された谷線により隆線が誤って分割されることがないため、高精度の疑似隆線の描画を実現することができる。特に新生児や乳児の場合、谷線の幅に対して汗腺孔の幅が比較的に大きいため、汗腺孔が不連続な谷線として誤検出されることが多い。このような新生児や乳児の場合であっても、本実施形態によれば、細線化された隆線を高精度に描画することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した情報処理装置は、さらに他の実施形態によれば、図21に示すように構成することもできる。図21は、他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図21に示すように、他の実施形態による情報処理装置1000は、皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出する汗腺孔抽出部1002を有する。また、情報処理装置1000は、汗腺孔に関する位置情報と、汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を汗腺孔の各々について取得する情報取得部1004とを有する。
他の実施形態による情報処理装置1000によれば、汗腺孔に関する位置情報のみならず、汗腺孔に関する方向情報をも含む汗腺孔情報を特徴情報として取得するので、高精度な個人の特定を実現可能な汗腺孔に関する特徴情報を取得することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、指紋撮像部18により指紋画像が撮像される場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。情報処理装置1は、指紋撮像部18を有しなくてよい。この場合、指紋画像は、情報処理装置1とは別個の装置である指紋撮像装置により撮像される。情報処理装置1は、例えば、指紋撮像装置により撮像された指紋画像を記憶する記憶媒体から指紋画像を読み取って取得したり、ネットワークを介して指紋画像を受信して取得したりするように構成することができる。
また、上記実施形態では、指紋画像を複数の分割領域に分割して汗腺孔情報を取得する処理を実行する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。情報処理装置1は、指紋画像を複数の分割領域に分割せずに汗腺孔情報を取得する処理を実行することもできる。
また、上記実施形態では、指紋画像から汗腺孔情報を取得する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。情報処理装置1は、指紋画像のほか、汗腺孔を含み皮膚上に紋様を形成する部位の皮膚紋理を含む画像から汗腺孔情報を取得して、汗腺孔情報の照合を行い、また、疑似隆線の描画を行うことができる。
また、上記の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出する汗腺孔抽出部と、
前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得する情報取得部と
を有する情報処理装置。
(付記2)
前記情報取得部は、前記汗腺孔が位置する隆線の両側の谷線の方向に基づき、前記方向情報を取得する付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
前記汗腺孔抽出部は、前記画像の階調に関する情報に基づき、前記汗腺孔を抽出する付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記汗腺孔抽出部は、前記画像において閉じられた環に収まる所定の階調範囲の領域を前記汗腺孔として抽出する付記3記載の情報処理装置。
(付記5)
前記汗腺孔抽出部は、前記画像において一部開放された環に収まる所定の階調範囲の領域を前記汗腺孔として抽出する付記3又は4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記位置情報及び前記方向情報のうちの少なくとも一方に誤差許容範囲を設定する誤差設定部を有する付記1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記7)
第1の前記画像について取得された第1の前記汗腺孔情報と、第2の前記画像について取得された第2の前記汗腺孔情報とを照合する照合部を有する付記1乃至6のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記8)
前記照合部は、前記第1の汗腺孔情報の第1の前記位置情報と前記第2の汗腺孔情報の第2の前記位置情報とを照合する付記7記載の情報処理装置。
(付記9)
前記照合部は、前記第1の汗腺孔情報の第1の前記方向情報と前記第2の汗腺孔情報の第2の前記方向情報とを照合する付記7又は8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記画像を複数の分割領域に分割する画像分割部と、
前記分割領域において抽出された前記汗腺孔の数に応じて前記分割領域の信頼に関する信頼性情報を取得する信頼性取得部と
を有し、
前記照合部は、前記複数の分割領域のうちの所定以上の信頼性を有する前記分割領域について前記汗腺孔情報を照合する付記7乃至9のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記11)
前記照合部による前記分割領域ごとの照合結果及び前記分割領域の前記信頼性情報に基づき、前記第1の画像が取得された対象者が、前記第2の画像が取得された登録者であるか否かを判定する判定部を有する付記10記載の情報処理装置。
(付記12)
前記位置情報は、前記汗腺孔の重心の座標情報である付記1乃至11のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記13)
前記方向情報は、前記汗腺孔の重心の最近傍に位置する両側の谷線の方向を平均化した方向を示す情報である付記1乃至12のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記14)
前記皮膚紋理は、指紋である付記1乃至13のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記15)
皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出し、
前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得する情報処理方法。
(付記16)
コンピュータに、
皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出し、
前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得する
ことを実行させるプログラムが記録された記録媒体。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…情報処理装置
10…CPU
12…RAM
14…記憶部
16…入力部
18…指紋撮像部
20…表示部
22…共通バス
102…画像取得部
104…画像分割部
106…汗腺孔抽出部
108…方向検出部
110…誤差設定部
112…信頼性取得部
114…登録部
116…照合部
118…判定部
120…隆線描画部
1162…位置照合部
1164…方向照合部

Claims (15)

  1. 皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出する汗腺孔抽出部と、
    前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得する情報取得部と
    を有し、
    前記情報取得部は、前記汗腺孔が位置する隆線の両側の谷線の方向に基づき、前記方向情報を取得する情報処理装置。
  2. 前記汗腺孔抽出部は、前記画像の階調に関する情報に基づき、前記汗腺孔を抽出する請求項記載の情報処理装置。
  3. 前記汗腺孔抽出部は、前記画像において閉じられた環に収まる所定の階調範囲の領域を前記汗腺孔として抽出する請求項記載の情報処理装置。
  4. 前記汗腺孔抽出部は、前記画像において一部開放された環に収まる所定の階調範囲の領域を前記汗腺孔として抽出する請求項又はに記載の情報処理装置。
  5. 前記位置情報及び前記方向情報のうちの少なくとも一方に誤差許容範囲を設定する誤差設定部を有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 第1の前記画像について取得された第1の前記汗腺孔情報と、第2の前記画像について取得された第2の前記汗腺孔情報とを照合する照合部を有する請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記照合部は、前記第1の汗腺孔情報の第1の前記位置情報と前記第2の汗腺孔情報の第2の前記位置情報とを照合する請求項記載の情報処理装置。
  8. 前記照合部は、前記第1の汗腺孔情報の第1の前記方向情報と前記第2の汗腺孔情報の第2の前記方向情報とを照合する請求項又はに記載の情報処理装置。
  9. 前記画像を複数の分割領域に分割する画像分割部と、
    前記分割領域において抽出された前記汗腺孔の数に応じて前記分割領域の信頼に関する信頼性情報を取得する信頼性取得部と
    を有し、
    前記照合部は、前記複数の分割領域のうちの所定以上の信頼性を有する前記分割領域について前記汗腺孔情報を照合する請求項乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記照合部による前記分割領域ごとの照合結果及び前記分割領域の前記信頼性情報に基づき、前記第1の画像が取得された対象者が、前記第2の画像が取得された登録者であるか否かを判定する判定部を有する請求項記載の情報処理装置。
  11. 前記位置情報は、前記汗腺孔の重心の座標情報である請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記方向情報は、前記汗腺孔の重心の最近傍に位置する両側の谷線の方向を平均化した方向を示す情報である請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記皮膚紋理は、指紋である請求項1乃至12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 情報処理装置が、皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出し、
    前記情報処理装置が、前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得し、
    前記情報処理装置が前記汗腺孔情報を取得することは、前記汗腺孔が位置する隆線の両側の谷線の方向に基づき、前記方向情報を取得する情報処理方法。
  15. コンピュータに、
    皮膚紋理を含む画像から汗腺孔を抽出し、
    前記汗腺孔に関する位置情報と、前記汗腺孔に関する方向情報とを含む汗腺孔情報を前記汗腺孔の各々について取得し、
    前記汗腺孔情報を取得することは、前記汗腺孔が位置する隆線の両側の谷線の方向に基づき、前記方向情報を取得する
    ことを実行させるプログラム。
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