JP7250334B2 - Self-propelled work machine - Google Patents
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本願発明は自走式作業機に関し、さらに詳しくは草刈作業機に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a self-propelled work machine, and more particularly to a lawn mower.
草刈作業は、障害物に衝突すると刈刃が破損するため、自機の進行方向にあるかもしれない障害物を避けながら作業する。 During the mowing work, the mowing blade is damaged if it collides with an obstacle, so work while avoiding any obstacles that may be in the traveling direction of the machine.
しかしながら、遠隔操作による作業の場合、作業者から遠くに位置する自機と障害物との位置関係を正確に把握して操縦することは甚だ困難であった。 However, in the case of remote-controlled work, it is extremely difficult to accurately grasp the positional relationship between the robot and obstacles located far from the operator and to operate the robot.
また近くでの操縦であっても、作業地域に多数乱立する障害物を避けながらの作業は、操縦作業が煩雑になるという不便があり、作業者に過度の負担を強いていた。 In addition, even when maneuvering in the vicinity, there is an inconvenience that the maneuvering work becomes complicated while avoiding many obstacles in the work area, which imposes an excessive burden on the operator.
本願発明は、上記背景より、障害物を気に掛けずに、草刈作業をすることができる、走行安定性、作業効率の良い自走式作業機を供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION In view of the background described above, it is an object of the present invention to provide a self-propelled work machine that is capable of mowing grass without worrying about obstacles, and that has excellent running stability and work efficiency.
上記課題解決のため、本願発明による自走式作業機は、本体部と、該本体部の進行方向両側に設けられた走行部と、該本体部に支持アームを介して連結される作業部とからなり、上記支持アームは、上記本体部から前方又は後方に延び先端部が左右方向の内側に屈曲された屈曲部を含む昇降自在のメインアームと、先端部に上記作業部が設けられた作業アームと、該作業アームと上記メインアームとを連結する連結部とからなり、上記屈曲部及び上記作業アームは夫々平面視直線状に形成され、上記作業部は昇降自在のメインアームにより上記本体部に対し上下方向に移動可能であり、かつ上記作業アームが上記連結部を中心にして水平方向に回動自在に取付けられ、メインアームの先端部に設けられる上記連結部は作業状態のとき平面視機体全幅の略中心線上であって、メインアームが水平状態となる正面視において機体の略中央部に位置する重心の位置又は重心の近傍に設けられることを特徴とする。
また請求項2による本願発明による自走式作業機は、請求項1記載の自走式作業機において、上記作業アームが上記連結部に固定された弾性体により上記メインアームから離れる方向に回動するように付勢されることを特徴とする。
また請求項3による本願発明による自走式作業機は、請求項1又は請求項2記載の自走式作業機において、上記作業部が本体部の前方に設けられることを特徴とする。
また請求項4による本願発明による自走式作業機は、請求項1又は請求項2記載の自走式作業機において、上記作業部が本体部の後方に設けられることを特徴とする。
また請求項5による本願発明による自走式作業機は、請求項3記載の自走式作業機において、上記屈曲部が鈍角に屈曲されて設けられることを特徴とする。
また請求項6による本願発明による自走式作業機は、請求項4記載の自走式作業機において、上記屈曲部が狭角に屈曲されて設けられることを特徴とする。
また請求項7による本願発明による自走式作業機は、請求項1乃至請求項6のいずれか一記載の自走式作業機において、弾性体は上記連結部を外側に向かって付勢することを特徴とする。
また請求項8による本願発明による自走式作業機は、請求項1乃至請求項7のいずれか一記載の自走式作業機において、上記作業部の窪地での作業状態における接地体の最下点が前記走行部の前輪の車軸より下方側に位置することを特徴とする。
また請求項9による本願発明による自走式作業機は、請求項1乃至請求項8のいずれか一記載の自走式作業機において、上記作業部が通常の作業状態時に上記走行部より外側の位置に位置され、異常時に上記作業部が上記走行部間の内側の範囲に回避動作されることを特徴とする。
In order to solve the above problems, the self-propelled work machine according to the present invention includes a main body, running parts provided on both sides of the main body in the traveling direction, and a working part connected to the main body through a support arm. The support arm includes a vertically movable main arm including a bending portion extending forward or rearward from the main body and having a distal end bent inward in the left-right direction; The bending portion and the working arm are formed linearly in a plan view, respectively, and the working portion is connected to the main body by the vertically movable main arm. and the working arm is mounted so as to be horizontally rotatable around the connecting portion, and the connecting portion provided at the tip of the main arm is viewed from above in a working state. It is characterized in that it is provided at or near the center of gravity, which is substantially on the center line of the entire width of the fuselage and is located substantially at the center of the fuselage in a front view with the main arm in a horizontal state.
Further, the self-propelled working machine according to the present invention according to
A self-propelled working machine according to the present invention according to
A self-propelled working machine according to the present invention according to
A self-propelled working machine according to the present invention according to
A self-propelled working machine according to the present invention according to
Further, the self-propelled work machine according to the present invention according to
Further, the self-propelled work machine according to the present invention according to claim 8 is the self-propelled work machine according to any one of
Further, the self-propelled work machine according to the present invention according to
本願発明による自走式作業機によれば、機体前方で側方に突出した位置の作業部が連結部を頂点にしてメインアームの屈曲部に対し反対側に設けられるため、機体の進行方向に対する左右のバランスが大きく異なることが防止され、走行部への偏荷重による直進性の低下、傾斜地での転倒に対する安定性を確保など、走行の安定性に寄与する。 According to the self-propelled working machine according to the present invention, since the working part projecting sideways in front of the machine body is provided on the opposite side to the bending part of the main arm with the connecting part as the apex, This prevents a large difference in balance between the left and right sides, and contributes to driving stability by reducing straight running due to uneven load on the running part and ensuring stability against overturning on slopes.
次に、実施の形態を示す図面に基づき、本願発明による自走式作業機をさらに詳しく説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。 Next, the self-propelled working machine according to the present invention will be described in more detail based on the drawings showing the embodiments. For the sake of convenience, parts having the same functions are denoted by the same reference numerals, and descriptions thereof are omitted.
図1乃至図14において、自走式作業機1は、本体部2と、走行部3と、作業部4からなり、ラジコンと呼ばれる操作送信機(図示省略)により操縦され、矢示方向に走行する。
1 to 14, the self-propelled
本体部2は、本体フレーム21が水平方向に設けられ、該本体フレーム21に後に述べる駆動輪31を駆動せしめる走行モータ(図示省略)を備えた走行部3が配置され、上記走行モータの駆動源たるバッテリ(図示省略)が載置される。23は本体フレーム21に設置される制御部であり、該制御部には自走式作業機1の主電源等を操作する主電源スイッチが配される。24は本体カバーである。
The
走行部3は本体部2の進行方向両側に配設される。該走行部3は、上記した走行モータ(図示省略)、駆動輪31たる後輪と従動輪32たる前輪からなり、両輪間に転輪33を介して、クローラベルト34が掛け渡される。また本体フレーム21に、走行フレーム35が固着されており、この走行フレーム35に上記した走行モータ、駆動輪31、従動輪32及び転輪33の回転軸芯が回転可能に取り付けられる。
The running
作業部4は、本体部2の進行方向前方に設けられ、刈刃41と、該刈刃41を作動させるモータ42と、刈刃41の回転に支障を来たさないようにするため設けられる接地体43と、刈り取った草が飛散しないよう設けられる刈刃カバー44とからなる。上記作業部4は、作業状態における最下点つまり接地体43の位置が前輪32の位置より下方側とされる。作業部4は、後述するように、作業状態又は非作業状態の選択が可能となっている。
The working
5は本体部2に設けられた昇降自在の昇降アームである。該昇降アーム5に支持アーム6のメインアーム7が取り付けられる。該支持アーム6は昇降自在のメインアーム7と、該メインアーム7に連結部9を介して連結される作業アーム11とからなる。
メインアーム7は、基部72と、延長部73と、屈曲部74とからなる。基部72は進行方向と直交方向に横設され、端部に設けた回動軸71(図8、図9に示す)が上記昇降アーム5のボス部50のアーム固定用の孔50a(図8、図9に示す)に回動自在に嵌合される。延長部73は基部72から進行方向に屈曲されて形成される。屈曲部74は先端部側の一部が屈曲点74aから内側に鈍角の屈曲角Cにて屈曲されて形成される。上記屈曲部74と作業アーム11とは連結部9を頂点とする三角形状に形成される。
The
上記回動軸71の周面には貫通孔75が設けられ、該貫通孔75に、メインアーム7固定用の第1固定ピン76がばね77により脱離可能に挿入される。78は第1固定ピン76を上記孔75に係止するための突起である。上記した第1固定ピン76、ばね77及び突起78にて第1固定部79が形成される。
A through
81はリング状の第1規制体であり、上記回動軸71に回動自在に設けられる。該第1規制体81の周面には2個の突起、即ち、開始点突起81a及び終止点突起81bが対設され、上記昇降アーム5に設ける当接ピン51(図8、図9に示す)に当たって昇降が停止する。図5は、第1規制体81によりメインアーム7を作業状態での最大限に下降させて規制した状態を示す。また図6は第1規制体81によりメインアーム7を非作業状態に反転させて規制した状態を示す。図7(A)は作業状態での第1規制体81の動作を、(B)は非作業状態での第1規制体81の動作を各示す。上記メインアーム7の屈曲部74の先端部74bは、図10に示すように、垂直方向に屈曲される。
9は連結金具からなる連結部であり、上記メインアーム7の先端部74bに、水平方向に回動自在に連結される。詳しくみると、連結部9は、図10乃至図12に示すように、上記メインアーム7の先端部74bに回動軸91が水平方向に回動自在に嵌着され、他方水平方向に延びる連結片90に作業アーム11が連結される。上記連結部9は、平面視機体全幅D3の略中心線上であって、正面視機体の略中央部に位置する重心Gの位置に設けられる。93は弾性体であり、ガイドロッド94に巻着され水平方向に付勢される。該弾性体93の付勢力は障害物衝突時に機体の走行力より小に設定される。この弾性体93の付勢力により、後述するように、作業中回避動作された作業部4が元位置に復帰する。
上記回動軸91は回動支点となり、その近傍に作業アーム11の第2規制体12を設ける。この第2規制体12は、作業状態における作業アーム11の上方への過度の回動を規制する上部第2規制体12a及び作業アーム11の下方への過度の回動を規制する下部第2規制体12bからなり、両方相まって作業アーム11の垂直方向への過度の回動を規制する。即ち、刈刃41の地面に対する過剰傾斜は、刈り跡がきれいにならない等の不都合が生じるため、連結部9の回動支点部の近傍に、上部第2規制体12a及び下部第2規制体12bを固設する。この上部第2規制体12により、作業状態において、作業アーム11が過剰に回動して刈刃との角度が付きすぎることを防止する。また、下部第2規制体12bにより、作業状態において、作業アーム11が過剰に下方に回動できないように規制している。本実施例では、作業アーム11がほぼ水平より下方へは回動されないよう、規制されている。
非作業状態では、連結部9の側部に設けた第3固定部16(図12に示す)によって、作業アーム11の回動が固定される。この第3固定部16によって、非作業状態においても作業アーム11は連結部9に対し相対的に位置を固定された状態であるので、作業部が本体部に干渉することが防止される。
The rotating
In the non-working state, rotation of the working
92は第2固定部であり、第2固定ピン92aと、該第2固定ピン92aが挿入される第2固定孔92bと、該第2固定ピン92aを付勢するばね92cとからなる。13は作業アーム11の垂直方向の回動支点となる回動軸である。
16は第3固定部であり、ばね15(図12(A)(B)に示す)により脱離可能に挿入される第3固定ピン14からなる。該第3固定ピン14は、作業アーム11に向かって付勢されたばね15が巻着され、作業アーム11の基部に、作業アーム11に直交する方向にて設けられる。該第3固定ピン14の周面には突起14aが設けられ、固定時に該突起14aがロック孔14cに挿入されることにより、作業アーム11がロックされる。11aは作業アーム11の周面に設けられた第3固定孔である。第3固定ピン14は長孔からなるスライド孔14bを介して第3固定孔11aに挿入される。
図10及び図11は上記第2固定部92を最もよく表わす。図12(A)は作業部4を格納位置にした後第2固定部92の第2固定ピン92aにより連結部9を固定した状態を示し、図12(B)は作業部4を格納位置に固定した後、第3固定部16の第3固定ピン14により作業アーム11を固定した状態を示す。
A
A
10 and 11 best illustrate the second fixing
図13及び図14は昇降アーム5の詳細を示す。52は昇降モータ、52aは昇降モータ52の出力軸であり、該出力軸52aは昇降ギヤ53に歯合する。該昇降ギヤ53は昇降アーム5に直交する方向に設けられ、垂直方向に回動する。54は昇降アーム5と一体に昇降される作用ピンである。55は上記昇降ギヤ52に突設された下降規制手段である。即ち、該下降規制手段55は、上記昇降ギヤ53に、昇降ギヤ53と直交する方向にて固着され、上記作用ピン54に当接して昇降アーム5の下死点を形成する。56は昇降アーム5の昇降支点となる支点ピンであり、上記昇降アーム5が回動自在に嵌合される。57は上記昇降アーム5の作用点側端部に設けられるばねであり、上方に付勢され、その付勢力により上記昇降アーム5、ひいては作業部4を押し上げる。58はばね57のガイドピンである。上記昇降アーム5は支点ピン54に回動自在に嵌合される。59は上記昇降アーム5の支点部材である。
13 and 14 show details of the
ここで、第1規制体81、第2規制体12並びに第1固定部79、第2固定部92及び第3固定部16についてまとめてみる。
第1規制体81は開始点突起81aと終止点突起81bが対設され、昇降アーム5に設ける当接ピン51に当たって昇降が停止する。即ち、非作業状態時は当接ピン51に終止点突起81bが当接され、作業状態時は当接ピン51に開始点突起81aが当接される。これにより、作業状態でのメインアーム7の過度の下降を防止し、また昇降アーム5により、草刈部4を上昇させたとき、浮上過少による地面との引きずりを防止する。さらに非作業状態でのメインアーム7を固定し、格納時に草刈部4と本体部2との接触を防止する(図8、図9)。
第2規制体12は、上部第2規制体12aと下部第2規制体12bとからなり、連結部9の作業アーム11との連結点に設けられ、若干垂直方向に遊びのある作業アーム11の垂直方向への過度の回動を規制する。またこれにより、非作業状態での作業アーム11の過度の下降が防止される(図11)。
第1固定部79は、着脱自在の第1固定ピン76からなり、該第1固定ピン76を上記回動軸71の貫通孔75及び上記第1規制体81に挿入することにより、メインアーム7を固定する(図8、図9)。
第2固定部92は、着脱自在の第2固定ピン92aからなり、格納に際し、該第2固定ピン92aを連結部9の第2固定孔92bに挿入することにより連結部9を固定し、作業部4及びメインアーム7と本体部2との接触を防止する。即ち、メインアーム7の貫通孔75に挿脱自在の第1固定ピン76を、また連結部9の第2固定孔92bに第2固定ピン92aを各挿入することにより、非作業状態におけるメインアーム7及び連結部9を固定する(図10乃至図12)。
第3固定部16は、着脱自在の第3固定ピン14からなり、該第3固定ピン14を作業アーム11の第3固定孔11aに挿入することにより、作業アーム11を固定する(図10乃至図12)。
Here, the first restricting
The
The second restricting
The
The
The
ここで、各部の寸法について説明する。図示実施例において、走行部3の全長W1は765mm、走行部3前端から作業部4までの突出量W2は804mm、機体の全長W3は1569mmである。クローラベルト34の幅D1は100mm、走行部3の全幅D2は578mm、本体の全幅D3は654mm、作業状態での機体の全幅D4は874mm、作業状態における作業部4の機体中心線からの突出量D5は547mm、回避動作時の同突出量D6は290mmである。作業部4の高さH1は89mm、機体の全高H2は400mmである。延長部73の長さは474mm、作業アーム11の長さは416mmである。接地高L1は405mm、軸距長L2は495mmである。本実施例では、機体の重心Gは、機体の中心線から10mmずれ、前輪よりから進行方向後方へ192mm、接地高195mmに位置する。
Here, the dimensions of each part will be explained. In the illustrated embodiment, the total length W1 of the traveling
(1)通常時の機体動作
支持アーム6は、メインアーム7及び作業アーム11によって、草刈部4が適正な対地角度を維持した状態で昇降する。なお、本願発明において「適正な対地角度」とは草刈部4が接地面に接触した場合に接地面と平行を保つことができることであって、完全な角度維持を意味するものではない。
(1) Machine body operation during normal operation The
草刈部4は、図1に実線で示す位置、つまり走行部3より外側の位置で草刈作業をする。
The
このとき、草刈部4は弾性体93の付勢力によって、走行部より外側に突出された位置にて作業をしている。
At this time, the mowing
(2)異常時の機体動作
草刈部4が障害物に衝突したとき、草刈部4は次のような回避動作をする。
即ち、草刈部4は弾性体93の付勢力に打ち勝って障害物に押されるため、内側即ち図1に2点鎖線で示す位置(走行部3、3間の領域内)まで回動する。
(2) Operation of machine body in case of abnormality When the
That is, since the mowing
機体が障害物を通過すると、作業アーム11が弾性体93の付勢力により、外側即ち図1に実線で示す位置まで回動するため、元の位置に復帰する。よって元のように草刈作業を継続することができる。回避動作の間、刈刃は回転したままであるので、草刈作業の中断はない。
When the fuselage passes through the obstacle, the working
よって、作業者は草刈部4と障害物との衝突を気にせず作業することができ、機体の操作が容易となる。
Therefore, the operator can work without worrying about the collision between the mowing
ここで走行安定性について説明する。本実施の形態においては機体前方で作業アーム11により外側に突出される作業部4とメインアーム7の屈曲部74とが連結部9を頂点にして互いに反対側に設けられるため、機体の進行方向に対する左右のバランスが大きく異なることが防止され、走行部への偏荷重による直進性の低下、傾斜地での転倒に対する安定性を確保など、走行の安定性に寄与する。
Now, the running stability will be explained. In this embodiment, since the working
この点を詳述する。左右の走行部3のいずれか一方に接地荷重が偏り、偏荷重になると、接地荷重が小さい側の走行部3はスリップして、操縦者の意図した走行が困難になる。例えば、直進させようと操作しても、機体が片方の走行部3のスリップによって、駆動力が地面に伝わらず、結果として直進せずに旋回する。あるいは、左右の走行部3のうち、接地荷重が大きい側に旋回する場合、接地荷重が小さい側の走行部3がスリップするため機体を旋回させることができない等、走行に関し効率的に行えない不都合が生じる。とくに、機体の左右側に傾斜した地面を走行する場合、上記した不都合な点がより顕著に出てくる。また、転倒に関し、上記同様に、機体の左右側に傾斜した地面GLを走行する場合で、接地荷重が大きい側の走行部3が傾斜面の低い側に位置した状況が発生すると、転倒のリスク等が増大することから、安全性確保のためにも、前述した状況の発生は極力避ける必要がある。偏荷重があった場合、左右の傾斜方向が入れ替わると、作業者が感じる操作感も変化するため、安全な作業機の運用には、進行方向の左右における重心Gはできる限り、中央寄りにすることが好ましい。
This point will be explained in detail. If the ground contact load is biased to either one of the left and right running
したがって、操縦者が機体を走行させる際に、走行する地形を気にすることなく、円滑に操作するためには、機体全体の重心Gの位置を、左右走行部3、3が接地する部分の中央近傍に位置させることが重要である。
本願発明においては前記したように、機体の進行方向に対する左右のバランスが大きく変化するのが防止されるので、走行部3の偏荷重による直進性の低下や傾斜地での転倒に対する安定性を確保することができるのである。
Therefore, in order for the operator to operate the airframe smoothly without worrying about the terrain on which it is traveling, the position of the center of gravity G of the airframe as a whole should be set to the position where the left and right running
In the present invention, as described above, the left-right balance with respect to the traveling direction of the machine body is prevented from significantly changing, so stability is ensured against deterioration of straightness due to uneven load on the running
昇降アーム5は昇降ギヤ53と作用ピン54により機体が下方のみで支持される構造であるので、次に詳述するように、草刈部4が障害物に乗り上げても、草刈部4は地面に追従することができる。
The elevating
即ち、作業部4の昇降に際し、上下方向の回動支点部は、昇降アームの回動支点56(図13、図14に示す)、メインアーム7の回動支点71(図8、図9に示す)、作業アーム11の回動支点13(図11、図12に示す)の3か所に存在する。とくに、進行方向の左右方向に延びる回動軸を持つ昇降アーム5の回動支点56及びメインアーム7の回動支点71によって、地面追従効果を発揮する。詳しく述べると、作業部4の上下方向の移動は、昇降アーム5の昇降が担当し、作業部4の傾きを昇降アーム5に支持されたメインアーム7の回動により維持する。すなわち、図5に示す窪地P1の場合又は図14(A)に示す凸状地P2の場合、回動支点部とくに左右方向の回動軸を上記した2か所、つまり、昇降アームの回動支点56及びメインアーム7の回動支点71に設けることにより、刈刃41の地面に対するアプローチの自由度が増加し、刈刃41の回転面は地面に対し平行を保つことができる。この結果、草刈作業時は、刈刃が地面に接触して破損したり、刈刃の回転面と地面との角度が悪く、例えば対地角度が極端に付くなどした場合でも、草刈ができない等の不具合を解消することができる。
また、作業アーム11の回動支点13の上下回動によって、機体の進行方向の左右方向への傾斜にも対応することができる。さらに言えば、作業アーム11は垂直方向に多少の遊びがあるため、下方への追従は自重により回動され、上方へは衝突した障害物の押圧力により回動する。よって本実施の形態によれば、地面追従性が従来に比し格段に向上された。
That is, when the
Further, by vertically rotating the
このように、上下方向の回動支点軸を合計3か所とすることにより、前後左右の傾斜面や凹凸に対応することができる。また、草刈部4が回避回動中であって、この回避回動領域に凹凸部があっても、昇降アーム5、メインアーム7及び作業アーム11の3か所が協働することにより、この領域中の回動時でも地面に追従しながら草刈り作業をすることができる。
In this way, by providing a total of three rotation fulcrum shafts in the vertical direction, it is possible to cope with inclined surfaces and irregularities in the front, rear, left, and right directions. Further, even if the
本実施の形態では、作業部4の作業状態における接地体43の最下点が走行部3の従動輪32より下方側に位置する。よって、走行部3より前方の作業部4が位置する作業面が、作業部4が接地している作業面より窪んだ状況においても、作業部4がこの窪んだ作業面に追従することができ、凸部P2のみならず凹部P1への追従も可能となる。
In the present embodiment, the lowest point of the grounding
また、図示実施形態のような構成とすることにより、両立が困難であった草刈部4を連結するアーム類の簡素化の実現と草刈性能の確保を同時に達成する。つまり、機体前方に大きく草刈部4がオーバーハングするにもかかわらず、機体全体の重心は走行部の接地領域に対し中央部に位置させることができる。これは、上記した草刈部4の地面追従効果に加え、前後バランスの問題も解決する。つまり、前後のバランスが良好であるので、草刈部4が前方に沈み込む、あるいは、前方に'つんのめる'ような現象がない。この結果、草刈部4は地面に対して適正な位置関係を保ったまま草刈をすることができるので、作業者が地面の状況を逐一気にせずとも、草刈をすることが可能となるのである。
Further, by adopting the configuration as shown in the illustrated embodiment, it is possible to simultaneously achieve the simplification of the arms connecting the
この地面追従性に関し、例えば、文献2のような構成の場合、補助カッターユニットU2を回動させるのは、水平軸である連結ピン15と、垂直軸である回動支点軸12の2か所である。この補助カッターユニットU2により地面の凹凸を乗り越えようとする場合、連結ピン15によって押し上げられるようにして上方に回動すると、連結ピン15から遠方に位置する補助カッターC2は、必然的に地面より高くなるので、草を刈ることが困難となる。 具体的に述べると、補助カッターユニットU2の連結ピン15の再近傍の補助カッターC2のみに凹凸があった場合、この補助カッターC2より遠方に位置する補助カッターは、凹凸の高さ以上に浮き上がって草が刈れない問題がある。
Regarding this ground followability, for example, in the case of the configuration as in
この点、本実施の形態によれば、図14のように走行面に凸部が形成された路面においても、前記したように機体の進行方向に対する左右のバランスが大きく異なることが防止されるので、走行部3への偏荷重による直進性の低下、傾斜地での転倒に対する安定性を確保など、走行の安定性が良いのである。
In this regard, according to the present embodiment, even on a road surface with convex portions formed on the running surface as shown in FIG. , a decrease in straight running due to uneven load on the running
また走行安定性に関しては、文献2では、補助カッターC2への伝動部材が多数存在することにより、機体全体のバランスが悪化し、この状態で走行すると、操縦者の意図通りの走行が困難になる。
Regarding the running stability, in
これに対し、本実施の形態によれば、部品点数も比較的少なく、機体から突出する草刈に係る部分を軽量に保ち、かつ、機体全体の重心バランスを適正に保つことができるから、地面追従性や走行安定性が良好であり、作業者は草刈作業に専念することができる。 On the other hand, according to the present embodiment, the number of parts is relatively small, the parts projecting from the machine body related to mowing can be kept lightweight, and the center-of-gravity balance of the whole machine body can be properly maintained. It has excellent performance and running stability, allowing the operator to concentrate on mowing.
上記実施の形態の場合、作業部4自体の高さがメインアーム7より高い場合でも、屈曲部74によって作業部4との干渉を回避することができるので、作業部4自体の高さに制限を設けることなく、機体の中央部に回避動作させることができる。
In the case of the above embodiment, even if the height of the working
(1)作業状態時
草刈部4は、図1に2点鎖線で示す非作業状態、即ち、格納時の姿勢のまま、メインアーム7が下降方向に反転動作し、作業状態となる。この反転動作は開始点突起81aが当接ピン51に当接することにより止まる。
(1) Working state The
草刈部4は、図1及び図2に示す如く、メインアーム7が進行方向に沿って前方に延長される。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
このとき、作業アーム11の前部は図1に実線で示す位置、即ち、走行部より外側の位置にあり、草刈部4はこの位置にて草刈作業をする。
At this time, the front portion of the working
開始点突起81aが当接ピン51に当接することにより、メインアーム7が下方に過度に下降するのを防止するので、昇降アーム5により、草刈部4を上昇させたとき、浮上過少による地面との引きずりが防止される。
Since the
(2)非作業状態時(格納時)
まず、作業アーム11が内側に回動され、草刈部4が図1に2点鎖線で示す位置、即ち、回避動作の位置に移動される。
(2) Non-working state (when stored)
First, the working
この状態で、メインアーム7を作業者の手動により上昇反転させることによって、図6に示す如く、支持アーム6及び草刈部4が反転・回動される。この反転動作により、図3及び図6に示すように、支持アーム6及び草刈部4が走行部3、3の領域内における本体部2の上方に畳まれ格納される。この反転動作は終止点突起81bが当接ピン51に当たることにより止まる。これにより、メインアーム7の過度の下降が防止され、また、メインアーム7及び草刈部4と本体部2との接触が防止される。
In this state, when the
第1固定部79及び第2固定部92により、草刈部4及び支持アーム6は固定される。即ち、第1固定部79のピン76による固定及び第2固定部92のピン92aによる固定により、草刈部4及び支持アーム6は本体部2の上方に確実に固定されるから、草刈部4及び支持アーム6と本体部2との接触が防止される。
The mowing
また機体をトラック等の荷台に載せて搬送するとき、機体の姿勢が固定するので、安全確実に搬送することができる。 In addition, when the machine body is placed on a truck or the like and transported, the posture of the machine body is fixed, so that the machine body can be transported safely and reliably.
また非作業状態の機体姿勢は、全高及び全長がともにコンパクトに小さくなるので、保管等に便利である。 In addition, in the non-working state, both the overall height and overall length are compactly reduced, which is convenient for storage and the like.
本願発明は上記実施の形態に制限されない。例えば、メインアーム7の屈曲方向は図1の場合の反対例であってもよい。つまり、内側に屈曲されるメインアーム7の屈曲部74と外側に突出される作業部4とが連結部9を頂点にして互いに反対方向にセットされていれば、メインアーム7の屈曲の方向性は問わない。
The present invention is not limited to the above embodiments. For example, the bending direction of the
また連結部9の位置は重心Gの位置の近傍であれば、正確に重心Gの位置に設けなくても足りる。
Further, if the position of the connecting
作業部4は本体部2の進行方向後方に設けられてもよい。この場合は、メインアーム7の屈曲部74の屈曲角Dは、図15に示すように狭角に屈曲される。
The working
図16に示す実施の形態の場合、昇降アーム5に垂直方向に回動自在に連結されたメインアーム7は、屈曲されずにストレートに延長され、先端部74bが連結部9にて作業アーム11に水平方向に回動自在に連結される。この場合メインアーム7に屈曲部74が形成されないため、機体の重心Gは、中央部ではなく、作業アーム11と同じ方向に偏心され、作業アーム11側に45mm程度ずれて位置される。また作業部4の回避動作は、2点鎖線で示す如く、メインアーム7の下方に位置するように振れる。この余の構成は図1に述べた実施の形態の場合と同様である。
In the case of the embodiment shown in FIG. 16, the
また本願発明による自走式作業機は、必ずしもラジコン操縦されなくてもよい。 Also, the self-propelled work machine according to the present invention does not necessarily have to be operated by radio control.
本願発明による自走式作業機は草刈作業にも活用することができる。 The self-propelled work machine according to the present invention can also be used for mowing.
1 自走式作業機
2 本体部
21 本体フレーム
23 制御部
24 本体カバー
3 走行部
31 駆動輪
32 従動輪
33 転輪
34 クローラベルト
35 走行フレーム
4 作業部(草刈部)
41 刈刃
42 モータ
43 接地体
44 刈刃カバー
5 昇降アーム
50 ボス
50a アーム固定用孔
51 当接ピン
52 昇降モータ
52a 出力軸
53 昇降ギヤ
54 作用ピン
55 下降規制手段
56 支点ピン
57 ばね
58 ガイドピン
59 支点部材
6 支持アーム
7 メインアーム
71 回動軸
72 基部
73 延長部
74 屈曲部
74a 屈曲点
74b 先端部
75 貫通孔
76 第1固定ピン
77 ばね
78 突起
79 第1固定部
81 第1規制体
81a 開始点突起
81b 終止点突起
9 連結部
90 連結片
91 回動軸
92 第2固定部
92a 第2固定ピン
92b 第2固定孔
92c ばね
93 弾性体
94 ガイドロッド
11 作業アーム
11a 第3固定孔
12 第2規制体
12a 上部第2規制体
12b 下部第2規制体
13 回動軸(回動支点)
14 第3固定ピン
14a 突起
14b スライド孔
14c ロック孔
15 ばね
16 第3固定部
1 self-propelled
41
14
Claims (9)
上記支持アームは、上記本体部から前方又は後方に延び先端部が左右方向の内側に屈曲された屈曲部を含む昇降自在のメインアームと、先端部に上記作業部が設けられた作業アームと、該作業アームと上記メインアームとを連結する連結部とからなり、
上記屈曲部及び上記作業アームは夫々平面視直線状に形成され、
上記作業部は昇降自在のメインアームにより上記本体部に対し上下方向に移動可能であり、かつ上記作業アームが上記連結部を中心にして水平方向に回動自在に取付けられ、
メインアームの先端部に設けられる上記連結部は作業状態のとき平面視機体全幅の略中心線上であって、メインアームが水平状態となる正面視において機体の略中央部に位置する重心の位置又は重心の近傍に設けられることを特徴とする自走式作業機。 It consists of a main body, running sections provided on both sides of the main body in the traveling direction, and working sections connected to the main body via support arms,
The support arm includes a vertically movable main arm that extends forward or rearward from the main body and includes a bending portion in which the tip portion is bent inward in the left-right direction; a connecting portion connecting the working arm and the main arm;
The bending portion and the working arm are each formed in a straight line in a plan view,
The working part is vertically movable with respect to the main body by means of a vertically movable main arm, and the working arm is attached so as to be horizontally rotatable around the connecting part,
The connecting part provided at the tip of the main arm is located on the center line of the overall width of the fuselage in plan view in the working state, and the center of gravity is located in the approximate center of the fuselage when viewed from the front when the main arm is horizontal. A self-propelled working machine, characterized by being provided near the center of gravity .
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