JP7247099B2 - ヒト血清または尿におけるalxn1210およびエクリズマブの同時定量のための方法 - Google Patents
ヒト血清または尿におけるalxn1210およびエクリズマブの同時定量のための方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7247099B2 JP7247099B2 JP2019551676A JP2019551676A JP7247099B2 JP 7247099 B2 JP7247099 B2 JP 7247099B2 JP 2019551676 A JP2019551676 A JP 2019551676A JP 2019551676 A JP2019551676 A JP 2019551676A JP 7247099 B2 JP7247099 B2 JP 7247099B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibody
- biological sample
- peptide
- seq
- signature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/18—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/68—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
- G01N33/6854—Immunoglobulins
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/40—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against enzymes
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/68—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
- G01N33/6803—General methods of protein analysis not limited to specific proteins or families of proteins
- G01N33/6848—Methods of protein analysis involving mass spectrometry
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Hematology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
本出願は、2017年3月31日に出願された米国仮出願番号第62/480048号の優先日の利益を主張しており、その内容は、その全体が参考として本明細書によって援用される。
様々な前臨床モデルおよび臨床サンプルにおける医薬化合物の薬物動態を正確かつ確実に決定する能力は、最適な有効性および最小の毒性を決定するための臨床試験および投与レジメンの設計に必須である。これは、後期臨床試験における成功可能性を最大化し、規制当局の承認プロセスにおける必要要素である。高い成功可能性ならびに開発時間およびコストの削減により、治療用モノクローナル抗体(mAb)は、製薬業界にとってますます重要になっている。これらのタンパク質は、天然に生成された免疫グロブリン(IgG)をベースとするが、それらの天然特性および機能を改変するように、および標的に結合してその活性を阻害するか、または循環からそれを除去することにより作用するようにタンパク質操作され得る。血清中のmAb濃度のモニタリングは、一般的に、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)を使用して実施される。この技術は、数千のサンプルを効率的に分析するために十分に高感度かつ高速である。しかしながら、同じ標的に結合する抗体または同じ標的に結合する同じ抗体の異なるバージョンの定量に関して、それは重大な制限に悩まされている。加えて、イムノアッセイはマトリックス干渉を受けやすく、長い開発時間を有し得る。さらに、前臨床モデル間で、もしくは前臨床サンプルから臨床サンプルに移行する場合、または前臨床モデルおよびヒト臨床試験における毒性学的または免疫学的効果を減少させるように抗体を再ヒト化もしくは別様に再操作する場合、アッセイは、多くの場合、薬剤開発の進展に合わせて再開発する必要がある。したがって、改善されたデータの質をもたらし、開発時間およびコストを削減する他のmAb定量方法を開発することは有用であろう。
同じ標的に結合し、高い配列同一性を有する抗体であって、生物学的サンプル(例えば、ヒト血清または尿)中に一緒にまたは単独で存在する抗体(例えば、エクリズマブおよびALXN1210(ラブリズマブ))を同時に検出および定量するための方法が本明細書で提供される。2つの抗体は両方とも同じ標的に結合するが、それらは、重鎖および軽鎖の全体で4つのアミノ酸が異なるにすぎないので、この方法は重要である。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体由来のペプチドのタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、前記生物学的サンプル中の各前記抗体由来のシグネチャーペプチドを検出すること;ならびに
(c)内部対照に対するそのシグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中の各抗体を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)により、生物学的サンプル(例えば、ヒト血清または尿)中に一緒に存在するエクリズマブおよびALXN1210の各量を定量および検出することを含む。一実施形態では、エクリズマブのシグネチャーペプチドは配列番号1を含むかまたはそれからなり、ALXN1210のシグネチャーペプチドは配列番号2を含むかまたはそれからなる。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出すること;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のエクリズマブの量を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)により、生物学的サンプル(例えば、ヒト血清または尿)中に存在するエクリズマブの量を検出および定量することを含む。一実施形態では、シグネチャーペプチドは、配列番号1を含むかまたはそれからなる。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出すること;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のALXN1210の量を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)により、生物学的サンプル(例えば、ヒト血清または尿)中に存在するALXN1210の量を検出および定量することを含む。一実施形態では、シグネチャーペプチドは、配列番号2を含むかまたはそれからなる。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、前記生物学的サンプル中の各前記抗体由来のシグネチャーペプチドを検出すること(ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドは、配列番号1、配列番号19および配列番号20からなる群より選択され、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドは、配列番号2、配列番号21および配列番号22からなる群より選択される);ならびに
(c)内部対照に対するそのシグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中の各抗体を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)
を含む方法が提供される。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出すること(ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドは、配列番号1、配列番号19および配列番号20からなる群より選択される);ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のエクリズマブの量を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)
を含む方法が提供される。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出すること(ここで、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドは、配列番号2、配列番号21および配列番号22からなる群より選択される);ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のALXN1210の量を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)
を含む方法が提供される。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される:
(項目1)
生物学的サンプル中に一緒に存在する高い配列同一性を有する2つの抗体の各量を検出および定量する方法であって、前記抗体がエクリズマブおよびALXN1210であり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、前記生物学的サンプル中の各前記抗体由来のシグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが配列番号1を含み、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが配列番号2を含むこと;ならびに
(c)内部対照に対するそのシグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中の各抗体を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。
(項目2)
生物学的サンプル中に存在する抗体の量を検出および定量する方法であって、前記抗体がエクリズマブであり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、前記シグネチャーペプチドが配列番号1を含むこと;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のエクリズマブの量を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。
(項目3)
生物学的サンプル中に存在する抗体の量を検出および定量する方法であって、前記抗体がALXN1210であり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、前記シグネチャーペプチドが配列番号2を含むこと;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のALXN1210の量を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。
(項目4)
前記プロテアーゼがトリプシンである、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目5)
前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理する前に、前記生物学的サンプルを親和性捕捉試薬と接触させることをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記親和性捕捉試薬がビーズ担持プロテインAである、項目5に記載の方法。
(項目7)
タンパク質分解前に、前記プロテインA結合抗体を洗浄して未結合成分を除去することをさらに含む、項目5または6に記載の方法。
(項目8)
前記抗体サンプルを変性させることをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目9)
前記抗体サンプルを還元することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目10)
前記抗体サンプルをアルキル化することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
前記変性させること、還元すること、およびアルキル化することが前記抗体タンパク質をアンフォールディングし、タンパク質分解消化を促進する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目12)
前記質量分析が逆相UPLC-MS/MSである、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目13)
前記生物学的サンプルが血清または尿である、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目14)
前記シグネチャーペプチドが20個を超えないアミノ酸を含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目15)
前記シグネチャーペプチドが15個を超えないアミノ酸を含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目16)
配列番号1からなる、単離されたペプチド。
(項目17)
配列番号2からなる、単離されたペプチド。
(項目18)
生物学的サンプル中に一緒に存在する高い配列同一性を有する2つの抗体の各量を検出および定量する方法であって、前記抗体がエクリズマブおよびALXN1210であり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、前記生物学的サンプル中の各前記抗体由来のシグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが、配列番号1、配列番号19および配列番号20からなる群より選択され、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが、配列番号2、配列番号21および配列番号22からなる群より選択されること;ならびに
(c)内部対照に対するそのシグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中の各抗体を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。
(項目19)
生物学的サンプル中に存在する抗体の量を検出および定量する方法であって、前記抗体がエクリズマブであり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが、配列番号1、配列番号19および配列番号20からなる群より選択されること;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のエクリズマブの量を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。
(項目20)
生物学的サンプル中に存在する抗体の量を検出および定量する方法であって、前記抗体がALXN1210であり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが、配列番号2、配列番号21および配列番号22からなる群より選択されること;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のALXN1210の量を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。
(項目21)
前記プロテアーゼがトリプシンである、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目22)
前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理する前に、前記生物学的サンプルを親和性捕捉試薬と接触させることをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目23)
前記親和性捕捉試薬がビーズ担持プロテインAである、項目22に記載の方法。
(項目24)
タンパク質分解前に、前記プロテインA結合抗体を洗浄して未結合成分を除去することをさらに含む、項目22または23に記載の方法。
(項目25)
前記抗体サンプルを変性させることをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目26)
前記抗体サンプルを還元することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目27)
前記抗体サンプルをアルキル化することをさらに含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目28)
前記変性させること、還元すること、およびアルキル化することが前記抗体タンパク質をアンフォールディングし、タンパク質分解消化を促進する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目29)
前記質量分析が逆相UPLC-MS/MSである、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目30)
前記生物学的サンプルが血清または尿である、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目31)
前記シグネチャーペプチドが20個を超えないアミノ酸を含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目32)
前記シグネチャーペプチドが15個を超えないアミノ酸を含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目33)
エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが配列番号19である、項目18または19に記載の方法。
(項目34)
エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが配列番号20である、項目18または19に記載の方法。
(項目35)
ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが配列番号21である、項目18または20に記載の方法。
(項目36)
ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが配列番号22である、項目18または20に記載の方法。
(項目37)
前記親和性捕捉試薬が磁気ビーズ担持プロテインAである、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目38)
配列番号19からなる、単離されたペプチド。
(項目39)
配列番号20からなる、単離されたペプチド。
(項目40)
配列番号21からなる、単離されたペプチド。
(項目41)
配列番号22からなる、単離されたペプチド。
Soliris(登録商標)としても公知のエクリズマブは、30mlの注入用溶液中に300mg(10mg/ml)を含有する単一単位剤形で製造されたヒト化モノクローナル抗体であって、ヒト補体タンパク質C5に対する結合特異性を有するヒト化モノクローナル抗体である。エクリズマブのV領域およびそれらのヒト化は、米国特許第6,355,245号(この教示は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる)に記載されている。エクリズマブは、約148kDaの分子量を有する1324個のアミノ酸から構成される。
質量分析による分析のためのシグネチャーペプチドを生産するために、エクリズマブおよび/またはALXN1210を含有する生物学的サンプル、例えば血清または尿を、初期捕捉工程にかかわらずプロテアーゼで処理して、各抗体由来の1つまたはそれを超えるシグネチャーペプチドを含有する消化抗体サンプルを形成する。本明細書で使用される場合、「生物学的サンプル」という用語は、動物またはヒト患者に由来するかまたはそれから分離された任意の成分を指し、尿、血液、血漿および血清を含む。
消化後、質量分析と合わせて高速液体クロマトグラフィーを使用して、処理サンプルを分析して、生物学的サンプル中に存在する各抗体の量を定量する。
類似の内部標準ペプチドに対して正規化されたシグネチャーペプチドの定量は、標準曲線からの計算を使用して達成され得る。
同じ標的に結合し、高い配列同一性を有する抗体であって、生物学的サンプル(例えば、ヒト血清または尿)中に一緒にまたは単独で存在する抗体(例えば、エクリズマブおよびALXN1210(ラブリズマブ))を同時に検出および定量するための方法が本明細書で提供される。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体由来のペプチドのタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、前記生物学的サンプル中の各前記抗体由来のシグネチャーペプチドを検出すること;ならびに
(c)内部対照に対するそのシグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中の各抗体を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)により、生物学的サンプル(例えば、ヒト血清または尿)中に一緒に存在するエクリズマブおよびALXN1210の各量を定量および検出することを含む。一実施形態では、エクリズマブのシグネチャーペプチドは配列番号1を含むかまたはそれからなり、ALXN1210のシグネチャーペプチドは配列番号2を含むかまたはそれからなる。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出すること;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のエクリズマブの量を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)により、生物学的サンプル(例えば、ヒト血清または尿)中に存在するエクリズマブの量を検出および定量することを含む。一実施形態では、シグネチャーペプチドは、配列番号1を含むかまたはそれからなる。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出すること;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のALXN1210の量を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)により、生物学的サンプル(例えば、ヒト血清または尿)中に存在するALXN1210の量を検出および定量することを含む。一実施形態では、シグネチャーペプチドは、配列番号2を含むかまたはそれからなる。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、前記生物学的サンプル中の各前記抗体由来のシグネチャーペプチドを検出すること(ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドは、配列番号1、配列番号19および配列番号20からなる群より選択され、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドは、配列番号2、配列番号21および配列番号22からなる群より選択される);ならびに
(c)内部対照に対するそのシグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中の各抗体を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)
を含む方法が提供される。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出すること(ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドは、配列番号1、配列番号19および配列番号20からなる群より選択される);ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のエクリズマブの量を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)
を含む方法が提供される。
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出すること(ここで、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドは、配列番号2、配列番号21および配列番号22からなる群より選択される);ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のALXN1210の量を定量すること(ここで、前記内部対照は、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含む)
を含む方法が提供される。
特定の配列からなる単離されたペプチドがさらに提供される。一実施形態では、配列番号1からなる単離されたペプチドが提供される。別の実施形態では、配列番号2からなる単離されたペプチドが提供される。さらに別の実施形態では、配列番号19からなる単離されたペプチドが提供される。さらなる実施形態では、配列番号20からなる単離されたペプチドが提供される。別の実施形態では、配列番号21からなる単離されたペプチドが提供される。別の実施形態では、配列番号22からなる単離されたペプチドが提供される。
ヒト血清サンプル中のALXN1210およびエクリズマブを同時に検出および定量するために、以下のハイブリッド免疫捕捉UPLC-MS/MSアプローチを開発した(図1に概略的に示されている)。ALXN1210およびエクリズマブは高分子量であるので、LC/三連四重極質量分析技術を使用した実用的な直接定量分析は実行可能ではなかった。プロテインAでコーティングした磁気ビーズを使用して、ヒト血清からALXN1210およびエクリズマブを濃縮するために免疫親和性捕捉アプローチを開発した。抽出した天然抗体および薬物抗体タンパク質をオンビーズタンパク質分解に供した:低濃度の有機溶媒による変性、60℃におけるジチオトレイトール(DTT)による還元、ヨード酢酸によるアルキル化、およびプロテアーゼトリプシンによる同時またはその後の消化。次に、トリプシンタンパク質分解後に各抗体から生成された特徴的な「シグネチャー」ペプチドを、次いで、UPLC-MS/MSを使用したヒト血清中のALXN1210およびエクリズマブの検出および定量のための代用物として使用した。以下に記載されているように、アッセイにおけるモニタリングのために、2つのシグネチャートリプシンペプチドを選択した。
ALXN1210およびエクリズマブは、有意な配列同一性を共有する(すなわち、図2に示されているように、2つの抗体薬間では、4つのアミノ酸差違が存在するにすぎない)。したがって、各抗体の特異的検出のために、インシリコトリプシン消化を使用して、ALXN1210およびエクリズマブのそれぞれにユニークなシグネチャーペプチドを生成した。表1に示されているように、2つの抗体の配列間のアミノ酸差違を含む6つのペプチドを選択した。
以下に記載されているように、ヒト血清サンプルからのALXN1210およびエクリズマブの濃縮のために、免疫捕捉アッセイを開発した。感度は、アッセイ開発の主要な課題の1つであった。生物学的マトリックス中の他の捕捉抗体および他の成分由来の多量の内因性タンパク質の存在は、高いバックグラウンド、有意なイオン抑制、および定量の干渉をもたらす。プロテインAを使用して、免疫捕捉アプローチを検査した。対照として、全血清直接消化を使用した。
免疫捕捉およびプロテアーゼ消化の後、タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを逆相UPLC-MS/MSに供した。補体タンパク質C5に対する高い親和性を有する抗C5抗体として、ALXN1210およびエクリズマブを使用した。処置のために一方の抗体を他方の抗体にスイッチングする臨床試験が進行中であり、スイッチング研究中の任意の所定時点におけるそれらの相対量の定量が必要であったので、このアッセイが望ましかった。投与抗体に結合した内因性C5のレベルが様々であったために、アッセイがさらに複雑化したので、ALXN1210およびエクリズマブからのシグネチャーペプチドの回収に対するC5濃度の影響を評価した。正常ヒトC5レベル血清に加えて、3つの異なるレベルのC5濃度(C5枯渇、正常ヒト血清中の内因性C5レベル、および正常ヒト血清中の強化100μg/mL)を有するように、2つのレベルの品質管理(低C5濃度および高C5濃度)を調製した。以下の表2および3に示されているように、C5濃度は、それぞれALXN1210およびエクリズマブの検出および定量に対して影響を及ぼさなかった。
LCポンプ: One Agilent 1100シリーズポンプおよびAgilent 1200 SLシリーズポンプ
プレカラムフリット:2-μmステンレス鋼インライン溶媒フィルタ、Upchurch Scientific-Rheodyne,製品番号A-103x
分析カラム: Acquity BEH C8,2.1mm×50mm,1.7μm,Waters,製品番号1 86002877
カラム温度: 50℃
ポンププログラム: 方法を参照のこと
移動相A: 100:0.1、水/ギ酸
移動相B: 100:0.1:1、アセトニトリル/ギ酸/DMSO
流速: 0.4~0.5mL/分
注入量: 25μL
LC圧力: 約280bar
オートサンプラー洗浄1:5:25:30:40:0.1 TFE/IPA/エタノール/アセトニトリル/ギ酸、v/v/v/v/v
オートサンプラー洗浄2:80:20:0.1、水/MeOh/ギ酸
概算実行時間:7.5分
尿サンプル中に存在するマトリックス効果は、伝統的なリガンド結合アッセイを使用したmAbの定量を妨げ得る。これらの課題を克服するために、上記UPLC-MS/MS法を最適化して、ヒト尿中のALXN1210を定量した。簡潔に言えば、ALXN1210を、変性、65℃におけるジチオトレイトール(DTT)による還元、ヨードアセトアミドによるアルキル化、およびトリプシン消化に供した。次いで、UPLC-MS/MSを使用したALXN1210の定量のために、ALXN1210から生成したシグネチャーペプチド(配列番号2)を使用した。表11および表12は、それぞれ使用した機器および試薬を掲載する。
Claims (40)
- 生物学的サンプル中に一緒に存在する高い配列同一性を有する2つの抗体の各量を検出および定量する方法であって、前記抗体がエクリズマブおよびALXN1210であり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、前記生物学的サンプル中の各前記抗体由来のシグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが配列番号1を含み、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが配列番号2を含むこと;ならびに
(c)内部対照に対するそのシグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中の各抗体を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法であって、
ここで、前記シグネチャーペプチドが20個を超えないアミノ酸を含む、方法。 - 生物学的サンプル中に存在する抗体の量を検出および定量する方法であって、前記抗体がエクリズマブであり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、前記シグネチャーペプチドが配列番号1を含むこと;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のエクリズマブの量を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法であって、
ここで、前記シグネチャーペプチドが20個を超えないアミノ酸を含む、方法。 - 生物学的サンプル中に存在する抗体の量を検出および定量する方法であって、前記抗体がALXN1210であり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、前記シグネチャーペプチドが配列番号2を含むこと;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のALXN1210の量を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法であって、
ここで、前記シグネチャーペプチドが20個を超えないアミノ酸を含む、方法。 - 前記プロテアーゼがトリプシンである、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
- 前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理する前に、前記生物学的サンプルを親和性捕捉試薬と接触させることをさらに含む、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
- 前記親和性捕捉試薬がビーズ担持プロテインAである、請求項5に記載の方法。
- タンパク質分解前に、前記プロテインA結合抗体を洗浄して未結合成分を除去することをさらに含む、請求項5または6に記載の方法。
- 前記抗体サンプルを変性させることをさらに含む、請求項1~7のいずれかに記載の方法。
- 前記抗体サンプルを還元することをさらに含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
- 前記抗体サンプルをアルキル化することをさらに含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
- 前記変性させること、還元すること、およびアルキル化することが前記抗体タンパク質をアンフォールディングし、タンパク質分解消化を促進する、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
- 前記質量分析が逆相UPLC-MS/MSである、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
- 前記生物学的サンプルが血清または尿である、請求項1~12のいずれかに記載の方法。
- 前記シグネチャーペプチドが15個を超えないアミノ酸を含む、請求項1~13のいずれかに記載の方法。
- 配列番号1からなる、単離されたペプチド。
- 配列番号2からなる、単離されたペプチド。
- 生物学的サンプル中に一緒に存在する高い配列同一性を有する2つの抗体の各量を検出および定量する方法であって、前記抗体がエクリズマブおよびALXN1210であり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、前記生物学的サンプル中の各前記抗体由来のシグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが、配列番号1、配列番号19および配列番号20からなる群より選択され、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが、配列番号2、配列番号21および配列番号22からなる群より選択されること;ならびに
(c)内部対照に対するそのシグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中の各抗体を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。 - 生物学的サンプル中に存在する抗体の量を検出および定量する方法であって、前記抗体がエクリズマブであり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが、配列番号1、配列番号19および配列番号20からなる群より選択されること;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のエクリズマブの量を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。 - 生物学的サンプル中に存在する抗体の量を検出および定量する方法であって、前記抗体がALXN1210であり、前記方法が、
(a)前記抗体を含有する前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理して、前記生物学的サンプル中の前記抗体のタンパク質分解ペプチド混合物を形成すること;
(b)高速液体クロマトグラフィー(HPLC)タンデム質量分析により前記タンパク質分解ペプチド混合物のサンプルを分析して、シグネチャーペプチドを検出することであって、ここで、ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが、配列番号2、配列番号21および配列番号22からなる群より選択されること;ならびに
(c)内部対照に対する前記シグネチャーペプチドのシグナル比に基づいて、前記生物学的サンプル中のALXN1210の量を定量することであって、ここで、前記内部対照が、標識形態の同じシグネチャーペプチドを含むこと
を含む、方法。 - 前記プロテアーゼがトリプシンである、請求項17~19のいずれかに記載の方法。
- 前記生物学的サンプルをプロテアーゼで処理する前に、前記生物学的サンプルを親和性捕捉試薬と接触させることをさらに含む、請求項17~20のいずれかに記載の方法。
- 前記親和性捕捉試薬がビーズ担持プロテインAである、請求項21に記載の方法。
- タンパク質分解前に、前記プロテインA結合抗体を洗浄して未結合成分を除去することをさらに含む、請求項21または22に記載の方法。
- 前記抗体サンプルを変性させることをさらに含む、請求項17~23のいずれかに記載の方法。
- 前記抗体サンプルを還元することをさらに含む、請求項17~24のいずれかに記載の方法。
- 前記抗体サンプルをアルキル化することをさらに含む、請求項17~25のいずれかに記載の方法。
- 前記変性させること、還元すること、およびアルキル化することが前記抗体タンパク質をアンフォールディングし、タンパク質分解消化を促進する、請求項17~26のいずれかに記載の方法。
- 前記質量分析が逆相UPLC-MS/MSである、請求項17~27のいずれかに記載の方法。
- 前記生物学的サンプルが血清または尿である、請求項17~28のいずれかに記載の方法。
- 前記シグネチャーペプチドが20個を超えないアミノ酸を含む、請求項17~29のいずれかに記載の方法。
- 前記シグネチャーペプチドが15個を超えないアミノ酸を含む、請求項17~30のいずれかに記載の方法。
- エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが配列番号19である、請求項17または18に記載の方法。
- エクリズマブの前記シグネチャーペプチドが配列番号20である、請求項17または18に記載の方法。
- ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが配列番号21である、請求項17または19に記載の方法。
- ALXN1210の前記シグネチャーペプチドが配列番号22である、請求項17または19に記載の方法。
- 前記親和性捕捉試薬が磁気ビーズ担持プロテインAである、請求項1~14または17~35のいずれかに記載の方法。
- 配列番号19からなる、単離されたペプチド。
- 配列番号20からなる、単離されたペプチド。
- 配列番号21からなる、単離されたペプチド。
- 配列番号22からなる、単離されたペプチド。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201762480048P | 2017-03-31 | 2017-03-31 | |
US62/480,048 | 2017-03-31 | ||
PCT/US2018/024769 WO2018183449A1 (en) | 2017-03-31 | 2018-03-28 | Method for simultaneous quantification of alxn1210 and eculizumab in human serum or urine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020516865A JP2020516865A (ja) | 2020-06-11 |
JP7247099B2 true JP7247099B2 (ja) | 2023-03-28 |
Family
ID=61972635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019551676A Active JP7247099B2 (ja) | 2017-03-31 | 2018-03-28 | ヒト血清または尿におけるalxn1210およびエクリズマブの同時定量のための方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11112411B2 (ja) |
EP (1) | EP3601336A1 (ja) |
JP (1) | JP7247099B2 (ja) |
WO (1) | WO2018183449A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112292601A (zh) * | 2018-05-24 | 2021-01-29 | 西格马-奥尔德里奇有限责任公司 | 蛋白定量分析 |
WO2021118999A1 (en) * | 2019-12-09 | 2021-06-17 | Alexion Pharmaceuticals, Inc. | Anti-c5 antibody for the treatment of neuromyelitis optica spectrum disorder |
WO2022217020A1 (en) * | 2021-04-08 | 2022-10-13 | Regeneron Pharmaceuticals, Inc. | Measurement of therapeutic proteins co-administered to a subject by lc-mrm-ms assay |
CN113624888B (zh) * | 2021-08-20 | 2023-09-05 | 山东省分析测试中心 | 一种血清和粪便中吲哚乙酸和吲哚丙酸的检测方法 |
CN113804804A (zh) * | 2021-09-08 | 2021-12-17 | 杭州佰辰医学检验所有限公司 | 一种超高效液相色谱串联质谱法快速测定血浆中单克隆抗体药物的监测方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120087862A1 (en) | 2006-08-09 | 2012-04-12 | Homestead Clinical Corporation | Organ-specific proteins and methods of their use |
JP2014510267A (ja) | 2011-02-10 | 2014-04-24 | レイデン ユニバーシティ メディカル センター | 綿を含む固定相を用いるクロマトグラフィーによりグリカン及び/又は複合糖質を精製するための方法 |
WO2016018978A1 (en) | 2014-07-29 | 2016-02-04 | Mayo Foundation For Medical Education And Research | Quantifying monoclonal antibody therapeutics by lc-ms/ms |
WO2016069764A1 (en) | 2014-10-30 | 2016-05-06 | Waters Technologies Corporation | Methods for the rapid preparation of labeled glycosylamines and for the analysis of glycosylated biomolecules producing the same |
WO2016209956A1 (en) | 2015-06-26 | 2016-12-29 | Alexion Pharmaceuticals, Inc. | A method for treating a patient in compliance with vaccination with eculizumab or an eculizumab variant |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6074642A (en) | 1994-05-02 | 2000-06-13 | Alexion Pharmaceuticals, Inc. | Use of antibodies specific to human complement component C5 for the treatment of glomerulonephritis |
CA2393726A1 (en) * | 2002-07-16 | 2004-01-16 | Steven J. Locke | Quantitative proteomics via isotopically differentiated derivatization |
NZ631007A (en) | 2014-03-07 | 2015-10-30 | Alexion Pharma Inc | Anti-c5 antibodies having improved pharmacokinetics |
-
2018
- 2018-03-28 US US16/497,999 patent/US11112411B2/en active Active
- 2018-03-28 EP EP18718071.6A patent/EP3601336A1/en active Pending
- 2018-03-28 WO PCT/US2018/024769 patent/WO2018183449A1/en unknown
- 2018-03-28 JP JP2019551676A patent/JP7247099B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120087862A1 (en) | 2006-08-09 | 2012-04-12 | Homestead Clinical Corporation | Organ-specific proteins and methods of their use |
JP2014510267A (ja) | 2011-02-10 | 2014-04-24 | レイデン ユニバーシティ メディカル センター | 綿を含む固定相を用いるクロマトグラフィーによりグリカン及び/又は複合糖質を精製するための方法 |
WO2016018978A1 (en) | 2014-07-29 | 2016-02-04 | Mayo Foundation For Medical Education And Research | Quantifying monoclonal antibody therapeutics by lc-ms/ms |
WO2016069764A1 (en) | 2014-10-30 | 2016-05-06 | Waters Technologies Corporation | Methods for the rapid preparation of labeled glycosylamines and for the analysis of glycosylated biomolecules producing the same |
WO2016209956A1 (en) | 2015-06-26 | 2016-12-29 | Alexion Pharmaceuticals, Inc. | A method for treating a patient in compliance with vaccination with eculizumab or an eculizumab variant |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11112411B2 (en) | 2021-09-07 |
EP3601336A1 (en) | 2020-02-05 |
JP2020516865A (ja) | 2020-06-11 |
US20200033364A1 (en) | 2020-01-30 |
WO2018183449A1 (en) | 2018-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7247099B2 (ja) | ヒト血清または尿におけるalxn1210およびエクリズマブの同時定量のための方法 | |
JP5924455B2 (ja) | ペプチド断片の調製方法およびそれに用いられるペプチド断片調製用キット、ならびに分析方法 | |
Shi et al. | IgY14 and SuperMix immunoaffinity separations coupled with liquid chromatography–mass spectrometry for human plasma proteomics biomarker discovery | |
Helfer et al. | Direct analysis of the mushroom poisons α-and β-amanitin in human urine using a novel on-line turbulent flow chromatography mode coupled to liquid chromatography–high resolution-mass spectrometry/mass spectrometry | |
US20130040857A1 (en) | Mass spectrometric assays for peptides | |
US20160377635A1 (en) | Measurement of Oxytocin and Vasopressin | |
KR20210153102A (ko) | 숙주세포 단백질의 확인 | |
Szapacs et al. | Absolute quantification of a therapeutic domain antibody using ultra-performance liquid chromatography–mass spectrometry and immunoassay | |
Callipo et al. | Immunoprecipitation on magnetic beads and liquid chromatography–tandem mass spectrometry for carbonic anhydrase II quantification in human serum | |
US20160238614A1 (en) | Process for ultra-sensitive quantification of target analytes in complex biological systems | |
Winther et al. | Immuno‐capture as ultimate sample cleanup in LC‐MS/MS determination of the early stage biomarker ProGRP | |
Léger et al. | Solid-phase hexapeptide ligand libraries open up new perspectives in the discovery of biomarkers in human plasma | |
Iwamoto et al. | Structure-indicated LC-MS/MS bioanalysis of therapeutic antibodies | |
JP7438224B2 (ja) | LC-MSに基づくHbA1c測定の高速試料ワークフロー | |
JP6152908B2 (ja) | ペプチド断片の調製方法および分析方法 | |
Colquhoun et al. | Automated, online sample preparation for LC-MS analyses: affinity capture, digestion, and clean-up | |
Chambers | Quantitative analysis of therapeutic and endogenous peptides using LC/MS/MS methods | |
JP7499774B2 (ja) | 無傷のタンパク質レベルでのLC-MSに基づくHbA1c測定の自動化試料ワークフロー | |
Yang et al. | LC‐MS bioanalysis of proteins | |
Starovoit | A high-temperature LC-MS method for bottom-up proteomic analyses with reduced artifacts | |
Saleh et al. | Digestion of enolase and carbonic anhydrase as model proteins for therapeutic proteins in blood plasma with immobilized thermolysin and quantification of some of the peptides by LC/LC–MS/MS | |
JP2022517414A (ja) | 無傷のタンパク質レベルでのLC-MSに基づくHbA1c測定の自動化試料ワークフロー | |
JP4847848B2 (ja) | キャリアタンパク質に結合した分子の検出方法、検出キット及び検出装置 | |
Mahboob et al. | ÔØ Å ÒÙ× Ö ÔØ | |
Oh et al. | A simple carbamidomethylation-based isotope labeling method for quantitative shotgun proteomics |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220428 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220908 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230315 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7247099 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |