JP7246917B2 - Superconducting coil device - Google Patents
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Description
本発明は、超電導コイル装置に関する。 The present invention relates to a superconducting coil device.
超電導コイル装置の構成を開示した先行技術文献として、米国特許出願公開第2011/0105334号明細書(特許文献1)がある。特許文献1に記載された超電導コイル装置においては、冷媒が通流する冷却配管を保持する保持部材に、冷却配管を収容する溝部が形成されており、溝部の両壁の先端部を折り曲げることによって冷却配管を保持部材に固定している。
As a prior art document disclosing the configuration of a superconducting coil device, there is US Patent Application Publication No. 2011/0105334 (Patent Document 1). In the superconducting coil device described in
冷却配管を収容する溝部の両壁の先端部を折り曲げることによって冷却配管を保持部材に固定する構造においては、溝部の内側の形状と冷却配管の外形とに差がある場合、保持部材と冷却配管との間に隙間が生じ、冷却配管を通流する冷媒による冷却効率が低下する。また、超電導コイル装置を組み立てる際の、溝部の両壁の先端部を折り曲げる作業が煩雑である。 In a structure in which the cooling pipe is fixed to the holding member by bending the tips of both walls of the groove containing the cooling pipe, if there is a difference between the inner shape of the groove and the outer shape of the cooling pipe, the holding member and the cooling pipe and the cooling efficiency of the refrigerant flowing through the cooling pipe is reduced. In addition, when assembling the superconducting coil device, the work of bending the tip portions of both walls of the groove portion is troublesome.
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、冷却配管を通流する冷媒による冷却効率を向上しつつ簡易に組み立て可能な超電導コイル装置を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a superconducting coil device that can be easily assembled while improving the cooling efficiency of a coolant flowing through cooling pipes.
本発明に基づく超電導コイル装置は、巻枠と、超電導コイルと、冷却配管と、ワニス層とを備える。超電導コイルは、巻枠に巻回されている。冷却配管は、冷媒が通流し、超電導コイルに沿って配置されている。ワニス層は、超電導コイルと冷却管との間に塗布されたワニスを硬化させることで、超電導コイルと冷却配管とを直接的または間接的に接合している。巻枠に、超電導コイルが収容される環状の第1溝部が形成されている。巻枠に、冷却配管が収容される環状の第2溝部が形成されている。 A superconducting coil device according to the present invention comprises a bobbin, a superconducting coil, a cooling pipe, and a varnish layer. The superconducting coil is wound around the bobbin. Cooling pipes, through which a coolant flows, are arranged along the superconducting coils. The varnish layer directly or indirectly joins the superconducting coil and the cooling pipe by hardening the varnish applied between the superconducting coil and the cooling pipe. An annular first groove is formed in the winding frame to accommodate the superconducting coil. The bobbin has an annular second groove in which the cooling pipe is accommodated.
本発明によれば、超電導コイルと冷却配管とをワニス層によって直接的または間接的に接合することにより、冷却配管を通流する冷媒による冷却効率を向上しつつ超電導コイル装置を簡易に組み立てることができる。 According to the present invention, by directly or indirectly joining the superconducting coil and the cooling pipe with the varnish layer, it is possible to easily assemble the superconducting coil device while improving the cooling efficiency of the coolant flowing through the cooling pipe. can.
以下、本発明の各実施の形態に係る超電導コイル装置について図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION A superconducting coil device according to each embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the following description of the embodiments, the same reference numerals are given to the same or corresponding parts in the drawings, and the description thereof will not be repeated.
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置の構成を示す縦断面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing the configuration of a superconducting coil device according to
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1は、巻枠20と、超電導コイル10と、冷却配管30と、ワニス層50とを備える。
As shown in FIGS. 1 and 2 ,
巻枠20は、円環状の外形を有している。巻枠20には、超電導コイル10が収容される環状の第1溝部21が形成されている。巻枠20には、超電導コイル10が巻回されている。具体的には、第1溝部21の底面上に超電導コイル10が巻回されている。巻枠20は、ステンレス鋼で構成されているが、巻枠20の材料はこれに限られない。巻枠20に、電気絶縁処理が施されていてもよい。巻枠20には、超電導コイル10が超電導状態になったことによって発生する電磁力が作用する。
The winding
超電導コイル10は、超電導線11を含む。超電導線11は、ニオブチタン合金からなる。ただし、超電導線11の材料は、ニオブチタン合金に限られず、たとえば、ニオブ錫合金などでもよい。超電導線11は、ワニス層50によって周囲を覆われている。超電導コイル10においては、超電導線11とワニス層50とが一体に構成されている。超電導コイル10は、巻枠20の第1溝部21の底面および1対の内壁面に対して隙間なく接合されている。
超電導コイル10は、巻枠20の外周側を覆うように配置されたシート状の筒によって、外周側から覆われていてもよい。この場合、超電導コイル10が超電導状態になったことによって発生する電磁力がシート状の筒にも作用する。
The
冷却配管30は、冷媒40が通流し、超電導コイル10に沿って配置されている。本実施の形態においては、冷却配管30は、超電導コイル10の外周側に配置されている。冷却配管30は、略矩形状の断面形状を有している。冷却配管30は、ワニス層50によって超電導コイル10と直接的に接合されている。具体的には、冷却配管30の内周面が、ワニス層50によって超電導コイル10と直接的に接合されている。
本実施の形態においては、冷却配管30は、ステンレス鋼で構成されているが、冷却配管30の材料は、ステンレス鋼に限られず、熱伝導率の高い材料であればよい。冷媒40は、液体ヘリウムである。
In the present embodiment,
以下、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1の製造方法について説明する。
まず、第1溝部21が形成された巻枠20を準備する。次に、ワニスを塗布した超電導線11を巻枠20の第1溝部21の底面上に巻回す。次に、予め円環状に形成された冷却配管30を、巻回された超電導線11の外周側に配置する。このとき、冷却配管30と超電導線11との間には、超電導線11に塗布されていたワニスが存在している。
A method for manufacturing the
First, the
次に、超電導線11および冷却配管30が取り付けられた状態の巻枠20を乾燥炉にて加熱することによりワニスを硬化させる。このとき、冷却配管30と超電導線11とを密着させるために、冷却配管30が超電導線11に押しつけられるように加圧した状態で加熱することが好ましい。冷却配管30と超電導線11との密着性が高いほど、冷却配管30を通流する冷媒40による超電導線11の冷却効率を向上することができる。
Next, the
ワニスが硬化することにより、超電導線11とワニス層50とが一体になって超電導コイル10が構成されるとともに、超電導コイル10と冷却配管30とがワニス層50によって互いに接合される。
By hardening the varnish,
上記の工程により本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1が製造される。上記のように超電導コイル装置1を製造することにより、ワニス層50によって超電導コイル10と冷却配管30との間を隙間なく密着させることができるため、超電導コイル10と冷却配管30との間に空気の層ができることを抑制して、冷却配管30を通流する冷媒40による超電導線11の冷却効率を向上することができる。
The
また、超電導線11とワニス層50とを一体にして超電導コイル10を構成する工程と、超電導コイル10と冷却配管30とをワニス層50によって互いに接合する工程とを、同じ加熱工程で行なうことができるため、超電導コイル装置1を簡易に組み立てることができる。
Further, the step of forming the
なお、超電導線11と冷却配管30とを接合する際、予め冷却配管30にワニスを塗布していてもよい。図3は、本発明の実施形態1の変形例に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。図3においては、図2と同一の断面視にて図示している。
In addition, when joining the
図3に示すように、本発明の実施形態1の変形例に係る超電導コイル装置1aにおいては、冷却配管30の外周全体にワニス層50が形成されている。なお、ワニス層50は、冷却配管30の外周の下半分のみに形成されていてもよい。
As shown in FIG. 3, in the
本発明の実施形態1の変形例に係る超電導コイル装置1aを製造する際には、ワニスを塗布された冷却配管30を、巻回された超電導線11の外周側に配置する。冷却配管30にもワニスを塗布していることにより、ワニス層50によって超電導コイル10と冷却配管30との間を確実に隙間なく密着させることができる。
When manufacturing the
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置について図面を参照して説明する。本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置は、カバーをさらに備える点が主に、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1と異なるため、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1と同様である構成については説明を繰り返さない。
A superconducting coil device according to
図4は、本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。図4においては、図2と同一の断面視にて図示している。
FIG. 4 is an enlarged view showing a cross section of a superconducting coil device according to
図4に示すように、本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置2は、超電導コイル10および冷却配管30を、巻枠20との間で封止するカバー60をさらに備える。カバー60は、超電導コイル10の外周側において冷却配管30に覆われていない部分、および、冷却配管30の内周面以外の部分を覆っている。
As shown in FIG. 4 ,
巻枠20の第1溝部21とカバー60とによって囲まれた空間内に、超電導コイル10および冷却配管30がワニス層50によって封止されている。カバー60は、ステンレス鋼で構成されているが、カバー60の材料はこれに限られない。
以下、本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置2の製造方法について説明する。
まず、第1溝部21が形成された巻枠20を準備する。次に、ワニスを塗布されていない超電導線11を巻枠20の第1溝部21の底面上に巻回す。次に、予め円環状に形成された冷却配管30を、巻回された超電導線11の外周側に配置する。次に、超電導コイル10の外周側において冷却配管30に覆われていない部分、および、冷却配管30の内周面以外の部分を覆うように、円環状のカバー60を配置する。
A method for manufacturing the
First, the winding
次に、巻枠20の第1溝部21とカバー60とによって囲まれた空間内を真空引きする。次に、真空引きされた上記空間内にワニスを注液する。次に、超電導線11、冷却配管30およびカバー60が取り付けられてワニスを注液された状態の巻枠20を乾燥炉にて加熱することによりワニスを硬化させる。
Next, the space surrounded by the
ワニスが硬化することにより、超電導線11とワニス層50とが一体になって超電導コイル10が構成されるとともに、超電導コイル10と冷却配管30とがワニス層50によって互いに接合される。
By hardening the varnish,
上記の工程により本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置2が製造される。上記のように超電導コイル装置2を製造することにより、ワニス層50によって超電導コイル10と冷却配管30との間を隙間なく密着させることができるため、超電導コイル10と冷却配管30との間に空気の層ができることを抑制して、冷却配管30を通流する冷媒40による超電導線11の冷却効率を向上することができる。
The
また、超電導線11とワニス層50とを一体にして超電導コイル10を構成する工程と、超電導コイル10と冷却配管30とをワニス層50によって互いに接合する工程とを、同じ加熱工程で行なうことができるため、超電導コイル装置2を簡易に組み立てることができる。
Further, the step of forming the
さらに、カバー60が巻枠20の外周側を覆うように配置されていることにより、超電導コイル10の励磁時に発生する外周側に働く力をカバー60が分担することが可能であるため、超電導コイル10にかかる負荷を軽減して超電導コイル10がクエンチすることを抑制できる。
Furthermore, since the
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置について図面を参照して説明する。本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置は、カバーの形状が主に、本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置2と異なるため、本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置2と同様である構成については説明を繰り返さない。
A superconducting coil device according to
図5は、本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。図5においては、図2と同一の断面視にて図示している。
FIG. 5 is an enlarged view showing a cross section of a superconducting coil device according to
図5に示すように、本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置3は、超電導コイル10を、巻枠20との間で封止するカバー61をさらに備える。カバー61は、超電導コイル10の外周側を覆っている。カバー61は、冷却配管30の内周面と、溶接などにより互いに接合されている。カバー61は、冷却配管30の内周面全体と接触している。
As shown in FIG. 5 ,
巻枠20の第1溝部21とカバー61とによって囲まれた空間内に、超電導コイル10がワニス層50によって封止されている。カバー61は、ステンレス鋼で構成されているが、カバー61の材料はこれに限られない。
A
以下、本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置3の製造方法について説明する。
まず、第1溝部21が形成された巻枠20を準備する。次に、ワニスを塗布されていない超電導線11を巻枠20の第1溝部21の底面上に巻回す。次に、冷却配管30と接合された円環状のカバー61を、巻回された超電導線11の外周側に配置する。
A method of manufacturing the
First, the winding
次に、巻枠20の第1溝部21とカバー61とによって囲まれた空間内を真空引きする。次に、真空引きされた上記空間内にワニスを注液する。次に、超電導線11、冷却配管30およびカバー61が取り付けられてワニスを注液された状態の巻枠20を乾燥炉にて加熱することによりワニスを硬化させる。
Next, the space surrounded by the
ワニスが硬化することにより、超電導線11とワニス層50とが一体になって超電導コイル10が構成されるとともに、超電導コイル10とカバー61とがワニス層50によって互いに接合される。本実施の形態においては、超電導コイル10と冷却配管30とが、カバー61を介して、ワニス層50によって間接的に接合される。
By curing the varnish,
上記の工程により本発明の実施の形態3に係る超電導コイル装置3が製造される。上記のように超電導コイル装置3を製造することにより、ワニス層50によって超電導コイル10とカバー61との間を隙間なく密着させることができるため、超電導コイル10と冷却配管30との間に空気の層ができることを抑制して、冷却配管30を通流する冷媒40による超電導線11の冷却効率を向上することができる。
The
また、超電導線11とワニス層50とを一体にして超電導コイル10を構成する工程と、超電導コイル10と冷却配管30とをワニス層50によって間接的に接合する工程とを、同じ加熱工程で行なうことができるため、超電導コイル装置3を簡易に組み立てることができる。
Further, the step of forming the
さらに、カバー61が超電導コイル10の外周側を覆うように配置されていることにより、超電導コイル10の励磁時に発生する外周側に働く力をカバー61が分担することが可能であるため、超電導コイル10にかかる負荷を軽減して超電導コイル10がクエンチすることを抑制できる。
Furthermore, since the
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4に係る超電導コイル装置について図面を参照して説明する。本発明の実施の形態4に係る超電導コイル装置は、冷却配管の配置が主に、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1と異なるため、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1と同様である構成については説明を繰り返さない。
A superconducting coil device according to
図6は、本発明の実施の形態4に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。図6においては、図2と同一の断面視にて図示している。
FIG. 6 is an enlarged view showing a cross section of a superconducting coil device according to
図6に示すように、本発明の実施の形態4に係る超電導コイル装置4においては、冷却配管30は、超電導コイル10の内周側に配置されている。具体的には、巻枠20の第1溝部21の底面に、冷却配管30が収容される環状の第2溝部22が形成されている。
As shown in FIG. 6 , in
冷却配管30は、第2溝部22内に収容されている。冷却配管30は、ワニス層50によって超電導コイル10と直接的に接合されている。具体的には、冷却配管30の外周面が、ワニス層50によって超電導コイル10と直接的に接合されている。
The cooling
以下、本発明の実施の形態4に係る超電導コイル装置4の製造方法について説明する。
まず、第1溝部21および第2溝部22が形成された巻枠20を準備する。次に、ワニスを塗布した冷却配管30を第2溝部22内に配置する。次に、ワニスを塗布した超電導線11を巻枠20の第1溝部21の底面上および冷却配管30の外周面上に巻回す。
A method for manufacturing the
First, the winding
次に、超電導線11および冷却配管30が取り付けられた状態の巻枠20を乾燥炉にて加熱することによりワニスを硬化させる。ワニスが硬化することにより、超電導線11とワニス層50とが一体になって超電導コイル10が構成されるとともに、超電導コイル10と冷却配管30とがワニス層50によって互いに接合される。
Next, the winding
上記の工程により本発明の実施の形態4に係る超電導コイル装置4が製造される。上記のように超電導コイル装置4を製造することにより、ワニス層50によって超電導コイル10と冷却配管30との間を隙間なく密着させることができるため、超電導コイル10と冷却配管30との間に空気の層ができることを抑制して、冷却配管30を通流する冷媒40による超電導線11の冷却効率を向上することができる。
The
また、超電導線11とワニス層50とを一体にして超電導コイル10を構成する工程と、超電導コイル10と冷却配管30とをワニス層50によって互いに接合する工程とを、同じ加熱工程で行なうことができるため、超電導コイル装置4を簡易に組み立てることができる。
Further, the step of forming the
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5に係る超電導コイル装置について図面を参照して説明する。本発明の実施の形態5に係る超電導コイル装置は、カバーおよびベースをさらに備える点が主に、本発明の実施の形態4に係る超電導コイル装置4と異なるため、本発明の実施の形態4に係る超電導コイル装置4と同様である構成については説明を繰り返さない。
A superconducting coil device according to
図7は、本発明の実施の形態5に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。図7においては、図2と同一の断面視にて図示している。
FIG. 7 is an enlarged view showing a cross section of a superconducting coil device according to
図7に示すように、本発明の実施の形態5に係る超電導コイル装置5は、超電導コイル10を巻枠20との間で封止する円環状のカバー62、および、冷却配管30と接合された円環状のベース70をさらに備える。
As shown in FIG. 7 ,
カバー62は、超電導コイル10の外周側を覆っている。カバー62は、ステンレス鋼で構成されているが、カバー62の材料はこれに限られない。
The
ベース70は、冷却配管30の外周面と、溶接などにより互いに接合されている。ベース70は、冷却配管30の外周面全体と接触している。ベース70の内周面において第2溝部22上に位置していない部分は、巻枠20の第1溝部21の底面と接触している。ベース70は、ステンレス鋼で構成されているが、ベース70の材料はこれに限られない。
The
巻枠20の第1溝部21とカバー62とによって囲まれた空間内に、超電導コイル10、冷却配管30およびベース70がワニス層50によって封止されている。
以下、本発明の実施の形態5に係る超電導コイル装置5の製造方法について説明する。
まず、第1溝部21および第2溝部22が形成された巻枠20を準備する。次に、冷却配管30と接合されたベース70を、冷却配管30が第2溝部22内に収容されるように、第1溝部21の底面上に配置する。次に、ワニスを塗布されていない超電導線11をベース70上に巻回す。次に、カバー62を、巻回された超電導線11の外周側に配置する。
A method for manufacturing the
First, the winding
次に、巻枠20の第1溝部21および第2溝部22とカバー62とによって囲まれた空間内を真空引きする。次に、真空引きされた上記空間内にワニスを注液する。次に、超電導線11、冷却配管30、ベース70およびカバー62が取り付けられてワニスを注液された状態の巻枠20を乾燥炉にて加熱することによりワニスを硬化させる。
Next, the space surrounded by the
ワニスが硬化することにより、超電導線11とワニス層50とが一体になって超電導コイル10が構成されるとともに、超電導コイル10とベース70とがワニス層50によって互いに接合される。本実施の形態においては、超電導コイル10と冷却配管30とが、ベース70を介して、ワニス層50によって間接的に接合される。
By hardening the varnish,
上記の工程により本発明の実施の形態5に係る超電導コイル装置5が製造される。上記のように超電導コイル装置5を製造することにより、ワニス層50によって超電導コイル10とベース70との間を隙間なく密着させることができるため、超電導コイル10と冷却配管30との間に空気の層ができることを抑制して、冷却配管30を通流する冷媒40による超電導線11の冷却効率を向上することができる。
The
また、超電導線11とワニス層50とを一体にして超電導コイル10を構成する工程と、超電導コイル10と冷却配管30とをワニス層50によって間接的に接合する工程とを、同じ加熱工程で行なうことができるため、超電導コイル装置5を簡易に組み立てることができる。
Further, the step of forming the
さらに、カバー62が超電導コイル10の外周側を覆うように配置されていることにより、超電導コイル10の励磁時に発生する外周側に働く力をカバー62が分担することが可能であるため、超電導コイル10にかかる負荷を軽減して超電導コイル10がクエンチすることを抑制できる。
Furthermore, since the
また、ベース70上に超電導線11を巻回すため、本発明の実施形態4に係る超電導コイル装置4に比較して、超電導線11を安定して巻回すことができる。
Moreover, since the
実施の形態6.
以下、本発明の実施の形態6に係る超電導コイル装置について図面を参照して説明する。本発明の実施の形態6に係る超電導コイル装置は、冷却配管の配置およびカバーをさらに備える点が主に、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1と異なるため、本発明の実施の形態1に係る超電導コイル装置1と同様である構成については説明を繰り返さない。
A superconducting coil device according to
図8は、本発明の実施の形態6に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。図8においては、図2と同一の断面視にて図示している。
FIG. 8 is an enlarged view showing a cross section of a superconducting coil device according to
図8に示すように、本発明の実施の形態6に係る超電導コイル装置6においては、冷却配管30は、巻枠20の軸方向において、超電導コイル10に隣接して配置されている。具体的には、巻枠20の軸方向において、巻枠20の第1溝部21に隣接して、冷却配管30が収容される環状の第2溝部22aが形成されている。巻枠20において、第1溝部21と第2溝部22aとの間に、環状の壁部23が位置している。冷却配管30は、第2溝部22a内に収容されている。
As shown in FIG. 8 , in
超電導コイル装置6は、超電導コイル10および冷却配管30を、巻枠20との間で封止するカバー60をさらに備える。カバー60は、超電導コイル10の外周側、および、冷却配管30の外周面を覆っている。
The
巻枠20の第1溝部21および第2溝部22aとカバー60とによって囲まれた空間内に、超電導コイル10および冷却配管30がワニス層50によって封止されている。冷却配管30は、ワニス層50によって超電導コイル10と間接的に接合されている。具体的には、冷却配管30は、壁部23を介して、超電導コイル10と間接的に接合されている。
以下、本発明の実施の形態6に係る超電導コイル装置6の製造方法について説明する。
まず、第1溝部21および第2溝部22aが形成された巻枠20を準備する。次に、ワニスを塗布されていない超電導線11を巻枠20の第1溝部21の底面上に巻回す。次に、ワニスを塗布されていない冷却配管30を第2溝部22a内に配置する。
A method for manufacturing the
First, the winding
次に、巻枠20の第1溝部21および第2溝部22aとカバー60とによって囲まれた空間内を真空引きする。次に、真空引きされた上記空間内にワニスを注液する。次に、超電導線11、冷却配管30およびカバー60が取り付けられてワニスを注液された状態の巻枠20を乾燥炉にて加熱することによりワニスを硬化させる。
Next, the space surrounded by the
ワニスが硬化することにより、超電導線11とワニス層50とが一体になって超電導コイル10が構成されるとともに、超電導コイル10とカバー60とがワニス層50によって互いに接合される。
By curing the varnish,
上記の工程により本発明の実施の形態6に係る超電導コイル装置6が製造される。上記のように超電導コイル装置6を製造することにより、ワニス層50によって超電導コイル10と冷却配管30との間を隙間なく密着させることができるため、超電導コイル10と冷却配管30との間に空気の層ができることを抑制して、冷却配管30を通流する冷媒40による超電導線11の冷却効率を向上することができる。
The
また、超電導線11とワニス層50とを一体にして超電導コイル10を構成する工程と、超電導コイル10と冷却配管30とをワニス層50によって間接的に接合する工程とを、同じ加熱工程で行なうことができるため、超電導コイル装置6を簡易に組み立てることができる。
Further, the step of forming the
さらに、カバー60が超電導コイル10の外周側を覆うように配置されていることにより、超電導コイル10の励磁時に発生する外周側に働く力をカバー60が分担することが可能であるため、超電導コイル10にかかる負荷を軽減して超電導コイル10がクエンチすることを抑制できる。
Furthermore, since the
また、仮に、巻枠20の第1溝部21の内側の形状と冷却配管30の外形とに差が生じていた場合においても、ワニス層50によって超電導コイル10と巻枠20との間を隙間なく密着させることができるため、超電導コイル10と巻枠20との間に空気の層ができることを抑制して、冷却配管30を通流する冷媒40による超電導線11の冷却効率を向上することができる。
Further, even if there is a difference between the shape of the inner side of the
実施の形態7.
以下、本発明の実施の形態7に係る超電導コイル装置について図面を参照して説明する。本発明の実施の形態7に係る超電導コイル装置は、冷却配管の形状が主に、本発明の実施の形態6に係る超電導コイル装置6と異なるため、本発明の実施の形態6に係る超電導コイル装置6と同様である構成については説明を繰り返さない。
A superconducting coil device according to
図9は、本発明の実施の形態7に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。図9においては、図2と同一の断面視にて図示している。
FIG. 9 is an enlarged view showing a cross section of a superconducting coil device according to
図9に示すように、本発明の実施の形態7に係る超電導コイル装置7においては、冷却配管30aの断面形状が円形である。巻枠20の第2溝部22bの底面は、冷却配管30aの外形に沿うように、断面視にて半円形である。
As shown in FIG. 9, in
円環状の冷却配管30aは、矩形環状の冷却配管30と比較して廉価であるため、本発明の実施の形態7に係る超電導コイル装置7においては、装置コストを低減することができる。
Since the ring-shaped
実施の形態8.
以下、本発明の実施の形態8に係る超電導コイル装置について図面を参照して説明する。本発明の実施の形態8に係る超電導コイル装置は、冷却配管の形状が主に、本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置2と異なるため、本発明の実施の形態2に係る超電導コイル装置2と同様である構成については説明を繰り返さない。
A superconducting coil device according to
図10は、本発明の実施の形態8に係る超電導コイル装置の断面を示す拡大図である。図10においては、図2と同一の断面視にて図示している。
FIG. 10 is an enlarged view showing a cross section of a superconducting coil device according to
図10に示すように、本発明の実施の形態8に係る超電導コイル装置8においては、冷却配管30aの断面形状が円形である。
As shown in FIG. 10, in
円環状の冷却配管30aは、矩形環状の冷却配管30と比較して廉価であるため、本発明の実施の形態8に係る超電導コイル装置8においては、装置コストを低減することができる。
Since the ring-shaped
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。 It should be noted that the above-described embodiment disclosed this time is an example in all respects and does not serve as a basis for restrictive interpretation. Therefore, the technical scope of the present invention should not be interpreted only by the above-described embodiments. In addition, all changes within the meaning and range of equivalents to the scope of claims are included.
1,1a,2,3,4,5,6,7,8 超電導コイル装置、10 超電導コイル、11 超電導線、20 巻枠、21 第1溝部、22,22a,22b 第2溝部、23 壁部、30,30a 冷却配管、40 冷媒、50 ワニス層、60,61,62 カバー、70 ベース。
Claims (6)
前記巻枠に巻回された超電導コイルと、
冷媒が通流し、前記超電導コイルに沿って配置された冷却配管と、
前記超電導コイルと前記冷却配管との間に塗布されたワニスを硬化させることで、前記超電導コイルと前記冷却配管とを直接的または間接的に接合するワニス層とを備え、
前記巻枠に、前記超電導コイルが収容される環状の第1溝部が形成され、
前記巻枠に、前記冷却配管が収容される環状の第2溝部が形成されている、
超電導コイル装置。 a winding frame;
a superconducting coil wound around the winding frame;
a cooling pipe through which a coolant flows and arranged along the superconducting coil;
a varnish layer that directly or indirectly joins the superconducting coil and the cooling pipe by curing the varnish applied between the superconducting coil and the cooling pipe ;
An annular first groove portion for accommodating the superconducting coil is formed in the winding frame,
The winding frame is formed with an annular second groove in which the cooling pipe is accommodated,
Superconducting coil device.
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