JP7246685B2 - 容積制限及び容積容量調節機能を有する体液ドレナージシステム - Google Patents

容積制限及び容積容量調節機能を有する体液ドレナージシステム Download PDF

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Description

本発明はドレナージシステムに関し、特に、脳脊髄液(CSF)のような体液のドレナージのための移植可能なシステムに関する。より具体的には、本発明は、容量制限及び容積容量調節機能を有する改良された体液ドレナージシステムに関する。
医学的障害に対する治療中に、身体から過剰な流体の除去を必要とすることは珍しくない。そのような体液ドレナージシステムの1つの一般的な使用は、水頭症、すなわち脳を取り囲むCSFの蓄積の治療である。通常の状態の下では、CSFが生産される速度は、それが身体によって吸収される速度に略等しい。この速度がもはや等しくないときのSCFのすべての過剰な蓄積は、通常の生理学的最大圧力限度を超える、望ましくない増加した頭蓋内圧(ICP)をもたらす。水頭症の治療中には、典型的にはシャントが脳室との流体的連通状態で移植されて、望ましい速度でのCSFのドレナージを可能にする。適切なドレナージ流速を維持することが重要である。一方で、速すぎる流速(オーバードレナージ)は、ひどい頭痛又は脳内の1つ以上の脳室空洞の潰れをもたらす場合がある。しかし、他方では、遅すぎる流速(アンダードレナージ)は、脳損傷を生じさせる可能性がある望ましくない頭蓋内圧をもたらす場合がある。
CSFの流れ又はドレナージの速度は、複数の異なる圧力設定を有するプログラム可能な弁を介して調節可能である。望ましくは、そのようなプログラム可能な圧力設定は、身体中への移植後に、非侵襲的に調節可能である。このように、圧力設定は、ドレナージシステムが身体の中に移植され、必要な調節が行われなければならない期間に亘って制御することができる。例えば、CODMAN(登録商標)HAKIM(登録商標)プログラム制御可能弁(特許文献1)又はCERTAS(登録商標)プログラム制御可能弁(特許文献2)を含む、Codman&Shurtleff,Inc.によって販売されている市販の移植可能な弁は、それらの全体が参照によってそれぞれ本明細書に組み込まれる。これら外部ドレナージシステムでは、CSFは身体から外部収集チャンバの中へ排液される。外部ドレナージシステムは患者からの体液を、ドレナージカテーテルを通じて、流体がその中に収集される外部無菌収集容器(例えばバッグ)の中に排液する。したがって、そのような外部ドレナージシステムは、「閉じた」収集システム(すなわち、その中では体液が室内気中の細菌に暴露されない)である。収集容器の過剰充填は、閉じた収集システムから流体を望ましくなく漏出させる場合があり、湿潤状態(例えばフィルタが体液によって濡れる)になると結果的に操作ミスをもたらし、及び/又は流体が室内気中の細菌に暴露されるようになる場合には、ドレナージシステム内の感染の可能性をもたらす。
勿論、収集された体液のレベルの目視によるモニタリングは、収集容器のそのような過剰充填を防止する1つの方法であるが、これは、通常はそのような時間を、いつも看護下にある所定の患者数のうちのたった一人の患者に充てることができない医療専門家による1対1のモニタリングを必要とする。したがって、医療専門家による連続的な目視モニタリングを必要としない体液ドレナージシステムのための過剰充填防止システムを開発することが望ましい。
特許文献3は、収集チャンバの頂部にヒンジ式に接続された浮揚フロートを備える容積制限体液ドレナージシステムを対象にする。浮揚フロート部材は、空気、ガス、又は他の浮揚材料で充填された内腔を有する。このフロート部材は、収集チャンバ内の約10ml~約15mlの容積を占有する。収集チャンバ内腔は、フロート部材の体積+既定の容積と略等しい、又はわずかに大きな容積を有して構成される。収集チャンバの容積は、フロート部材の体積と既定の容積との合計を約2ml~約10mlだけ超える。結果として、この特許されたフロート部材は収集チャンバ内の大きな容積を望ましくなく占め、収集される流体のために収集チャンバの容積の小さな比率しか残さないか、又は別様にフロート部材及び患者から排液される流体の容量との両方のために必要とされる合計された容量を収容するのに十分な非常に大きな収集チャンバを必要とする。
また、特許文献3における構成は、頂部に圧力均等化孔を有する中空のチムニー状延長部を含むように、フロート部材がその頂部において設計されることを必要とする。そのような圧力均等化孔は、フロート部材の内腔の内側の空気と連通して、圧力下にある気体が圧力均等化孔を通じてフロート部材内腔の中へ、又はフロート部材から外へ流れることを可能にする。圧力均等化孔は、圧力下における殺菌中のフロート部材の内側と外側との間の圧力を均等化し、それによって殺菌処理中のフロート部材への損傷を防止する。中空のチムニー状延長部は、均等化孔を収集チャンバの中で収集された流体のレベルの上に、十分に高いところで位置付けることを特に意図されており、それによって中注された流体(例えばCSF)が通常の作動条件下においてフロート部材内腔を出ないように防止する。浮揚フロート部材が空気、ガス、又は他の浮揚性材料で充填されているという事実の故に、浮揚性に影響を及ぼし、それによって適切な過剰充填防止機能に影響する、流体がフロートチャンバ内腔に入ることを回避することが重要である。このように、特許文献3の装置の中に収集することができる流体の容積は、前述の段落に説明されたように、フロート部材の全体的な体積によるだけでなく、必要とされる、その中に流体が入ることを防止しなければならない頂部における孔を有する中空のチムニー状設計によってもまた、不都合に制限される。また、この特許されたアセンブリは、過剰充填防止のためのみに限定されており、収集チャンバそれ自体の容積容量の調整を可能とはしていない。
米国特許第4595390号明細書 米国特許第8322365号明細書 米国特許第8221366号明細書
したがって、容積制限機構によって占められる収集チャンバ内の容積の比率が最小化され、体液に暴露される事象において故障しにくい、改良された容積制限体液ドレナージシステムを開発することが望ましい。さらに、過剰充填防止機能に加えて、流体収集チャンバの容積容量が調節可能である、改良された体液ドレナージシステムを開発することが望ましい。
本発明の改良されたSCFドレナージシステムは、予め設定された量の流体が収集チャンバに入るときに自動的に作動する過剰充填防止機構を含み、患者の安全を増加させるとともに、そうでなければ手動で頻繁にレベルをモニタしなければならない病院スタッフへのワークロードを削減する。
本発明の一の特徴は、収集容器と、収集チャンバの過剰充填を防止するための機械的容積制限機構と、を含む、移植可能な体液ドレナージシステムを対象にする。従来の機構とは対照的に、本発明の機械的容積制限機構は、体液に浸漬されたとしても故障を起こしにくい。
本発明のドレナージシステムの他の一の特徴は、外側収集チャンバ及び内側収集チャンバを有する収集容器であって、内側収集チャンバが外側収集チャンバ内で軸方向に移動可能である収集容器に関する。機械的容積制限機構は、内側収集チャンバの中に回転可能に配置されるとともに、その中心において、固定された支持アームに対してヒンジによって実質的に支持される、曲がった(bent)可動アームを含む。ストッパ頭部が曲がった可動アームの一方の終端に配置され、ピニオンギアが曲がった可動アームの対向する終端に配置される。内側収集チャンバの内面に取り付けられたラックギアは、ヒンジの周りで曲がった可動アームを回転させるピニオンギアに係合する。体液が内側収集チャンバの中に溜まるにつれて、内側収集チャンバは外側収集チャンバに対して下方に向かって軸方向に移動し、一方で曲がった可動アーム上のピニオンギアはラックギアに係合し、それによってストッパ頭部を上方に上昇させ、最終的に外側収集チャンバの入口ポートを閉止する。
本発明のまた別の特徴は、内側収集チャンバの最大容積容量を変化させるための調節可能な容積容量調節機構を有する、移植可能な体液ドレナージシステムに関する。調節可能な容積容量調節機構は、外側収集チャンバの中に配置されたコイルばねを含み、このコイルばねは、外的にかけられた軸方向力がない時にはばね張力を有する。調節可能な容積容量調節機構は、コイルばねのばね張力を変化させるために、外的にかけられる軸方向力を生成するためのばね力調節機構をさらに含む。コイルばねのばね張力を増加させることは、内側収集チャンバの容積容量を増加させ、一方でコイルばねのばね張力を減少させることは、内側収集チャンバの容積容量を減少させる。1つの構成では、ばね力調節機構は外側収集チャンバの底面に画定された孔を通じて挿入されるねじを切られたシャフトを含む。ねじを切られたシャフトの第1の端部は、外側収集チャンバの内側に配置され、一方でねじを切られたシャフトの対向する第2の端部は、外側収集チャンバの外側に配置される。ねじを切られたシャフトの第1の端部上には支持板があり、一方でノブがねじを切られたシャフトの第2の端部上に配置されている。コイルばねが、内側収集チャンバの底面と、支持板と、の間に配置される。ノブは、ねじを切られたシャフトの第2の端部上に配置される。
本発明のまた別の観点は、収集チャンバの入口ポートに配置された抵抗調節機構を含む、移植可能な体液ドレナージシステムを対象にする。抵抗調節機構は、ルアフィッティング(luer fitting)と、このルアフィッティング中に画定された側部スロット内に収容されるとともに、その中に画定された、変化する直径の複数の開口部を有する選択ガイドを含む。選択ガイドは、側部スロット内をルアフィッティングの軸方向に垂直な方向にスライドすることができ、それによって選択ガイドの複数の開口部のうちの望ましい1つが、ルアフィッティングを貫通して画定された内腔と位置合わせされる。代替的に、抵抗調節機構を、ルアフィッティング及びそれぞれが異なる直径を有する複数の開口部がその中に画定されたカラー(collar)を含んで構成することができる。
カラーは、複数の開口部のうちの望ましい1つが、ルアフィッティングを貫通して画定された内腔と位置合わせされるように回転可能である。
本発明のまた別の特徴では、移植可能な体液ドレナージシステムは、取集容器の入口ポートに配置された重力遮断弁を含む。重力遮断弁は、(i)第1の圧縮ばねによって、補完的な第1の半球状形状の凹部内に固定された第1のボールベアリング及び(ii)第2の圧縮ばねによって、これもまた補完的な第2の半球状形状の凹部内に固定された第2のボールベアリングを含む。第2のボールベアリングは、体液の流れの方向において、第1のボールベアリングから所定の距離を離間されている。第1及び第2の圧縮ばねは、前記第1及び第2のボールベアリングそれぞれを、重力遮断弁を通じた流体の流れの方向に対して垂直な軸に沿って180°対向する方向に圧迫する。第1及び第2の半球状形状の凹部それぞれは、重力遮断弁を通じた流体の流れの方向に対して垂直な軸に対して約45°で下方に傾斜する線形経路それぞれの中への体液の流れの方向で推移する。重力遮断弁を通じた流体の流れの方向において、第1及び第2の半球状形状の凹部のそれぞれの後では、弁の軸方向通路は、それぞれ第1及び第2のボールベアリングが前記軸方向通路を通過するのを防止するために、狭くされている。
また別の本発明の特徴は、収集容器が主収集チャンバを含み、機械的容積制限機構が、それぞれが終端と共通の交点を共有する対向端部とを有する3つのブランチから形成された可動アームを含む、移植可能な体液ドレナージシステムに関する。可動アームの第1のブランチの第1の終端は、ヒンジを介して主収集チャンバの内面に回転可能に取り付けられている。ストッパ頭部及び浮揚部材はそれぞれ、可動アームの残りの2つのブランチの終端に配置されている。浮揚部材は、主収集チャンバの中の流体のレベルと同時に上昇する。最終的に、ストッパ頭部は主収集チャンバの入口ポートの中に着座し、入口ポートを閉止して主収集チャンバの過剰充填を防止する。可動アームは、T字形状又はY字形状とすることができる。
本発明のまた別の特徴では、機械的容積制限機構を有する移植可能な体液ドレナージシステムは、収集容器の頂面に画定された入口ポートを有する収集容器の内側に配置された中央浮揚部材を含む。中央浮揚部材は軸方向に前記浮揚部材を貫通して画定された開口部を有する。中央浮揚部材の上面に取り付けられたストッパ頭部は、収集容器の入口ポートと軸方向に位置合わせされている。収集容器の底面に取り付けられる軸は、この軸が中央浮揚部材に画定された開口部を通過する状態で、収集チャンバの頂面に向かって軸方向上方に延びる。中央浮揚部材の中の開口部の半径方向断面及び軸の半径方向断面は、補完的であるとともに非円形状である。
本発明のまた別の特徴は、収集容器が、上部ハウジング管状区画と、下部ハウジング管状区画と、を備える二部分の入れ子式設計として構成されている、移植可能な体液ドレナージシステムを対象にする。上部及び下部ハウジング管状区画のそれぞれは、開放端及び対向する閉止端を有する。下部ハウジング管状区画の開放端は、上部ハウジング区画の開放端内に入れ子にされている。物理的に互いに接触する、相補的歯部が上部及び下部ハウジング区画の合わせ面それぞれに配置される。上部及び下部ハウジング区画の合わせ面間に配置されているのは、O‐リングである。収集容器の容積容量は、下部ハウジング管状区画を、上部ハウジング管状区画に対して軸方向に移動させることによって調節可能である。
本発明のさらにまた別の特徴では、固定された端部及び対向する自由終端を有する可撓性管を含む、容積制限機構を有する移植可能な体液ドレナージシステムを対象にする。可撓性管の固定された端部は、収集容器の頂面に画定された入り口ポートの中に挿入され、一方で可撓性管の自由終端は、収集容器の中に延在する。流体は、可撓性管を軸方向に貫通して画定された内腔を通過する。浮揚部材は可撓性管の自由終端の周りに配置され、浮揚部材は、収集容器中に溜められた体液の流体レベルと同時に軸方向に上昇する。浮揚部材の上昇に伴うある点で、可撓性管は曲がって、体液のそれを通じる流れを先細にするキンクを形成する。最終的に、可撓性管における曲がりは、それを通じる流体のすべての流れを遮断する、角度≦90°を形成する。
本発明の前述の特徴及び他の特徴は、以下の詳細な説明及び本発明の図示された実施形態を示す図面から容易に明白とされ、図面においては同様の参照符号はいくつかの図面を通じて同様の構成要素を参照する。
本発明による体液ドレナージシステムの一部を備える、ラックアンドピニオン式過剰充填防止機構及び、コイルばね作動式容積容量調節機能を有する第1の実施形態の部分断面図であり、ドレナージシステムは開状態にある。 ドレナージシステムが閉状態にある、図1Aの第1の実施形態の部分断面図である。 図8のルアーロック(luer lock)の例示の構成の側面図である。 図2Aのルアーロックの上面図である。 図8のルアーロックのまた別の例示の構成の側面図である。 図2Cのルアーロックの上面図である。 図8の例示の重力遮断弁の部分断面図である。 単一の主収集チャンバにおけるT字状のヒンジ連結された浮揚部材過剰充填防止機構を有する第2の実施形態の部分断面図であり、入口ポートは開状態にある。 図4Aの第2の実施形態の部分断面図であり、入口ポートは閉状態にある。 本発明による体液ドレナージシステムの一部を備える、増加した容積容量機能のためのY字状のヒンジ連結された浮揚部材過剰充填防止機構及び多段の補助収集チャンバを有する第3の実施形態の部分断面図であり、入口ポートは主チャンバを充填した後にストッパ頭部によって閉止される。 図5Aの第3の実施形態の部分断面図であり、主チャンバが満杯に充填された後に、容積容量を増加するために補助チャンバのそれぞれの弁が開放され、かつ入口ポートが追加的な体液を収集し得るように再開されている。 本発明による体液ドレナージシステムの部分を備える、中央浮揚部材過剰充填防止機構及び容積容量調節機能を提供するための二部分入れ子式収集チャンバ構成を有する、第4の実施形態の部分断面図であり、ドレナージシステムは開状態にある。 図6AのVI‐VI線に沿った断面図である。 本発明による体液ドレナージシステムの部分を備える、キンク管容積制限機構及び容積容量調節機能を提供するための二部分入れ子式収集チャンバ構成を有する第5の実施形態の部分断面図であり、ドレナージシステムは開状態にある。 図7Aにおける破線の円VIIによって示されるようなキンク管の部分の拡大図であって、ドレナージシステムは閉状態にある。 本発明による、改良されたドレナージシステムの部分側面図である。
本発明の容積制限機構及び容積容量調節機構は、CSFのような体液を排液するための移植可能なドレナージシステムの一部として使用される。
図1Aは、移植可能な体液ドレナージシステムにおける使用のための、ラックアンドピニオン式容積制限機構及び、コイルばね式容積容量調節機能を備える第1の実施形態の部分断面図である。移植可能な体液ドレナージシステムは、頂面5、対向する底面3、及びそれらの間に延びる側壁7を有して閉止された外側容器を形成する外側収集チャンバ10を含む、一対の収集チャンバ(一方が他方内に入れ子にされている)を備える。外側収集チャンバ10内に配置されているのは、対応する頂面5’、対向する底面3’、及びそれらの間に延びる側壁7’を有して閉止された内側容器を形成する内側収集チャンバ10’である。内側収集チャンバ10’は、外側収集チャンバ10の寸法に対してより小さな寸法である。収集チャンバ10、10’は好ましくは透明な材料から成り、内側収集チャンバ10’は、好ましくは、いくつかの、すべてではないマークに関連する数字(例えば5ml毎に設けられた数字表示)による、予め決められた小さな単位(例えば、1mlきざみの番号記号)の一連の容積容量識別マーク又は線を有する。外側収集チャンバ10の頂面5は、この頂面5を貫通して画定された関連する入口ポート又は開口部15を有し、一方で内側収集チャンバ10’の頂面5’は、この頂面5’を貫通して画定された関連する入口ポート又は開口部15’を有する。それぞれ外側及び内側収集チャンバ10、10’における2つの入口ポート15、15’は、実質的に位置合わせされて(しかし、等しい直径である必要はない)、身体中の目標とする場所における移植されたカテーテルから排液される体液がそれぞれの入口ポート15、15’を通過し、最終的に内側収集チャンバ10’の中に収集される。流体が、内側収集チャンバ10’の外側の外側収集チャンバ10の中に溜まることはない。したがって、適切な作業の下では、移植されたカテーテルからのすべての体液は内側収集チャンバ10’の中にだけ収集される。
外側収集チャンバ10の壁7のうちの1つの内面に取り付けられているのは、チャンバ10の長手方向に互いから所定の距離(D)を離間された、最小移動制限留め具(minimum travel limiting stop)100及び最大移動制限止め具(maximum travel limiting stop)105である。それぞれの移動制限留め具100、105は、リブ、突起、又は外側収集チャンバ10の内部中に内側に向かって半径方向に、好ましくは実質的に側壁7に垂直に延びる他の形状の突出部として形成される。内側収集チャンバ10’の側壁7’の外面に沿って取り付けられているのは、例えばリブ、突起、又は外側収集チャンバ10の側壁7の内面に向かって内側収集チャンバ10’から離れるように、好ましくは実質的に側壁7’に垂直に、半径方向外側に向かって延びる他の形状の突出部のような1つの軸方向移動ガイド110である。軸方向移動ガイド110は、軸方向において、最小移動制限止め具100と最大移動制限止め具105との間に位置付けられるか、又は閉じ込められる。したがって、軸方向移動ガイド110の軸方向の移動は、内側収集チャンバ10’の外側収集チャンバ10に対する軸方向の動き又は移動を、最小移動制限止め具100と、最大移動制限止め具105との間に規制するか、又は制限する。軸方向移動ガイド110は、最小及び最大移動制限止め具100、105と係合するように設計され、これによって、入口ポート又は開口部15を開閉するように、内側収集チャンバ10’の外側収集チャンバ10に対する軸方向の動き又は移動を規制する。最大移動制限止め具105と、最小移動制限止め具100との間で外側収集チャンバ10の壁7を横方向に貫通して配置されているのはバイパススイッチ又は弁115であり、このバイパススイッチ又は弁115は、内側収集チャンバ10’の過剰充填の場合の安全特徴として、ロックされた開状態又は開位置に維持される。
外側収集チャンバ10の入口開口部又はポート15は、ラックアンドピニオン式で機械的に動作されるストッパ頭部によって、流体が入口開口部又はポート15を通じて、内側収集チャンバ10’の中に流れるのを許容するように開放され、妨げるように閉止される。外側収集チャンバ10の頂面5の内面に一方の端部で取り付けられた、固定された支持アーム75は、入口ポート又は開口部15’を貫通し内側収集チャンバ10’の中へと、外側収集チャンバ10の内部中に実質的に垂直に延びる。固定された支持アーム75の対向する端部に配置されたヒンジ17は、実質的に中心として可動アーム80を支持して、可動アーム80がヒンジ17の周りに揺動するか、又は回転するのを可能にする。可動アーム80は、角度α、好ましくは90°<αで曲がった、又は湾曲した構成を有する。ピニオンギア90は可動アーム80の一方の終端に配置され、一方でストッパ頭部85は可動アーム80の対向する終端に構成されている。ストッパ頭部85は、入口ポート15のサイズ及び形状に対して相補的なサイズと形状の両方を有し、それによって、ストッパ頭部が入口ポートに着座するときに、入口ポートを通じる流体の通過が妨げられる。ピニオンギア90は、内側収集チャンバ10’の側壁7’の内面に配置された相補的な線形ラックギア95に接続的に係合する。図1Aでは、外側収集チャンバ10の入口ポート又は開口部15は、体液がそれを通過できるように開状態とされている。流体が内側収集チャンバ10’中に溜まるにつれて、内側収集チャンバ10’は、外側収集チャンバ10に対して軸方向下方に移動する。チャンバ10、10’の互いに対する軸方向移動によって、ピニオンギア90は線形ラックギア95に沿って移動し、次に可動アーム80がヒンジ17の周りに揺動するか、又は回転し、ストッパ頭部85を外側収集チャンバ10の入口ポート又は開口部15に向かって上昇させる。図1Bは図1Aのラックアンドピニオン式容積制限機構を示しており、ストッパ頭部85が外側収集チャンバ10の入口ポート又は開口部15中に着座し、それによって流体の入口ポート又は開口部15を通じた通過に対して入口ポート又は開口部15を閉止している。
内側収集チャンバ10’の頂面5’に対向しているのは、その中に画定された出口ポート又は開口部25を有する底面3’である。出口ポート又は開口部25の中に挿入可能であり、かつ出口ポート又は開口部25の中にフィッタ(fitter)、プラグ、又はアダプタ35を介して固定可能である管(tubing)30は、内側収集チャンバ10’に収集された流体を、外部ドレナージバッグ45又は他の外部収集容器(図8)へ供給する。管30に沿って配置された、外部から手動で動作されるオン/オフ活栓又は弁40は、管30を通じた流体の流れを調整するように使用することができる。
図1Aを参照すると、内側収集チャンバ10’中に収集され得る流体の容積容量は、機械的なばね力調節機構50によって軸方向に圧縮されたコイルばね70を介して、本発明に従って、必要に応じて機械的に調節可能であるか、又は制御可能である(増加する/減少する)。図1Aのこの第1の実施形態に図示される例示のばね力調節機構50は、ねじを切られたシャフト55を備え、ねじを切られたシャフト55はこのねじを切られたシャフト55の一方の終端における平坦な支持板60と、ねじを切られたシャフト55の対向する終端に配置された(好ましくは、ねじを切られたシャフト55に対して大きな直径の)ノブ又はダイアル65と、を有する。コイルばね70は、内側収集チャンバ10’の底面3’と支持板60との間に配置される。
ねじを切られたシャフト55は、支持板60が外側収集チャンバ10内に配置され、一方でノブ又はダイアル65が外側収集チャンバ10の外側に配置されるように、外側収集チャンバ10の底面3を貫通して画定されたわずかに大きな直径の孔20を貫通する。ノブ65及び支持板60は、孔20の通じた通過を妨げるように、好ましくは孔20より大きな直径を有する。1つ以上の蝕知性インジケータ56、例えば隆起、突起、リブ、又は凹部が、外側収集チャンバ10の底面に実質的に平行な、又は外側収集チャンバ10の底面に面する、ノブ又はダイアル65の下面に好ましくは配置される。ノブ又はダイアル65の回転は、回転の方向(例えば時計方向又は反時計方向)によって、内側収集チャンバ10’の容積容量を増加/減少させる。例示にすぎない図示された方法によって、ノブ又はダイアル65の時計方向/反時計方向のそれぞれの回転は、次に内側収集チャンバ10’中の流体の最大容積レベルを、触知性インジケータ56によって提供された、より細かい又は小さい所定の増分で、所定の量(例えば50ml)だけそれぞれ増加/減少させる。
動作中には、コイルばね70のばね張力(すなわち圧縮)を増加すると、溜まった流体によってかけられる力が圧縮されたコイルばね70によってかけられる対向する反作用力を超える前に、内側収集チャンバ10’中に溜められる体液の容積容量を増加させる。したがって、内側収集チャンバ10’は、外側収集チャンバ10の底3に向かって下方に軸方向に移動するか又は動くにすぎない。特に、ノブ又はダイアル65の時計方向の回転は、支持板60を外側収集チャンバ10中で頂面5に向かって軸方向上方に上昇させる。支持板60が軸方向上方に移動するにつれて、コイルばね70にかけられる外力の強度が増加し、コイルばね70のばね張力を増加させる(すなわち、より圧縮される)。この圧縮された状態では、流体の溜められた容積によってかけられる力が、圧縮されたコイルばね70によってかけられる対抗力を超え、したがって反対に作用する前に、流体のより大きな容積を内側収集チャンバ10’中に溜めることができ、内側チャンバ10’が外側収集チャンバ10に対して軸方向下方に移動するのを可能にする。内側収集チャンバ10’の中に溜まった流体の容積がさらに増加するにつれて、内側収集チャンバ10’は外側収集チャンバ10に対して軸方向に下降して、ピニオンギア90をラックギア95に沿って下方に移動させ、一方で可動アーム80の対向端におけるストッパ頭部85をヒンジ17の周りで上方に揺動又は回転させる。最終的に、内側収集チャンバ10’は長手方向に移動させられ(下降させられ)て、ストッパ頭部85が入口ポート又は開口部15内に着座し、それによって過剰充填を防止する。
一方で、ノブ又はダイアル65が反時計方向に回転するときに、支持板60は底面3に向かって長手方向下方に移動し、それによってコイルばね70にかけられる外力を減少させる(すなわち、コイルばね70はより緩和され、あまり圧縮されず、ばね張力が減少する)。コイルばね70がこのより緩和された(すなわちあまり圧縮されていない)状態で、溜められた流体によってかけられる力がコイルばね70によってかけられる減少した対向する外力を超え、したがって反作用する前に、流体のより小さな容積容量を内側収集チャンバ10’の中に溜めることができ、内側チャンバ10’が外側収集チャンバ10に対して軸方向下方に移動することを可能にする。内側収集チャンバ10’の中に溜められた流体の容積がさらに増加するにつれて、内側収集チャンバ10’は外側収集チャンバ10に対して長手方向に移動させられ(下降させられ)、それによってピニオンギア90がラックギア95に沿って下方に動き、可動アーム80の対向端部におけるストッパ頭部85をヒンジ17の周りに上方へ揺動又は回転させる。最終的に、内側収集チャンバ10’は十分に下降し、それによってストッパ頭部85は入口ポート又は開口部15内に着座して閉止し、チャンバの過剰充填を防止する。
このように、内側収集チャンバ10’が長手方向に下方へ動き始め、それによってラックアンドピニオンギア調節機構に係合する前に、ばね力調節機構50を介するコイルばね70の圧縮は、内側収集チャンバ10’の中に溜められ得る流体の量を増加させる。コイルばね70のばね張力(すなわち、圧縮/緩和の程度)を制御するためのばね調節機構50の代替的構成が本発明の意図された範囲内で考えられる。
図4A及び4Bは、本発明による容積制限機構の第2の実施形態を図示している。図1A及び1Bにおける実施形態によるコイルばねピニオンの設計の代わりに、図4A及び4Bにおける代替的構成はヒンジ結合された、又は回転する浮揚部材を採用する。この実施形態では、T字形状のアーム190が収集チャンバ200にヒンジ193の周りに回転可能に取り付けられている。ストッパ頭部160及び浮揚部材195はそれぞれ、T字形状のアーム190の頂部の対向する端部に配置されている。ストッパ頭部160は、入口ポート又は開口部205に対して補完的なサイズ及び形状を有する。図4A及び4Bに示されているこの第2の実施形態は、既に図示されているとともに説明された実施形態と、入れ子式の内側及び外側収集チャンバの代わりに単一の主収集チャンバ200しか設けられていない点で異なっている。最初に、主収集チャンバ200に流体がないとき、T字形状のアーム190は、ヒンジ193の周りで下方に揺動するか又は回転し、それによって入口ポート又は開口部205は、入口ポート又は開口部205を通じて流体を受け取るように解放される(図4A)。流体のレベルが浮揚部材195に達するのに先立って、T字形状のアーム190は好ましくは、収集チャンバ200の内面に取り付けられた止め部材201上にある。止め部材201は、流体レベルの上昇に伴う入口ポート又は開口部205に向かう方向におけるT字形状のアームの上方への動きを確実にする。浮揚部材195は、最終的にストッパ頭部160が入口ポート又は開口部205の内側に着座して入口ポート又は開口部205を閉止し、主収集チャンバ200の過剰充填を防止するまで、主収集チャンバ200の中の流体のレベルと同時に上方に上昇する(図4B)。
本発明の第3のヒンジ式浮揚容積制限機構が図5A及び5Bに図示されている。この実施形態では、Y字形状のアーム190’が共通の交点を有する3つのブランチから形成されている。アーム190’のうちの第1のブランチの(共通の交点に対向する)第1の終端は、固定された支持アーム75’にヒンジ193を介して回転可能に取り付けられている。固定された支持アーム75’は、収集チャンバの頂面の内面に取り付けられている。Y字形状のアーム190’の残りの2つのブランチの(共通の交点に対向する)終端には、ストッパ頭部160及び浮揚部材195がそれぞれ配置されている。ストッパ頭部160は、入口ポート又は開口部205に対して相補的なサイズ及び形状を有する。図5A及び5Bに示されたこの第3の実施形態は、既に図示されているとともに説明された実施形態と、入れ子式の内側及び外側収集チャンバの代わりに単一の主収集チャンバ200しか設けられていない点で異なっている。最初に、主収集チャンバ200に流体がないとき、Y字形状のアーム190’は、ヒンジ193の周りで下方に揺動するか又は回転し、それによって入口ポート又は開口部205は、入口ポート又は開口部205を通じて流体を受け取るように開放される。浮揚部材195は、最終的にストッパ頭部160が入口ポート又は開口部205の内側に着座して入口ポート又は開口部205を閉止し、主収集チャンバ200の過剰充填を防止するまで、主収集チャンバ200の中の流体のレベルと同時に上方に上昇する(図5A)。1つ以上の補助収集チャンバ210、210’を、容積容量を増加させるため、すなわち収集され得る流体の最大量を増加させるために、単一の主収集チャンバ200と連通して設けることができる。それぞれの補助収集チャンバ210、210’は、関連する遮断弁215、215’を有する。手動で遮断弁215、215’を開けることによって、追加の流体が主収集チャンバ200から第1の補助収集チャンバ210の中に流れることが可能となり、それによって流体の全体的最大容積容量を収集することができる。さらに追加的な貯蔵容量が必要とされる場合には、図5Bに示されるように、第2の補助収集チャンバの遮断弁215’を開けて、流体が第1の補助収集チャンバ210から第2の補助収集チャンバ210’の中に流れるのを可能にすることができる。2つの補助収集チャンバ210、210’しか図5A及び図5Bには示されていないが、1つ以上のいずれの数の補助収集チャンバを、必要に応じて採用することができる。
図6Aは、過剰充填を防止するための、有心(centered)浮揚部材195’の容積制限機構のまた別の実施形態を示す。図5A及び5Bにおける実施形態のように、この実施形態もまた単一の収集チャンバ200’を有するが、この実施形態では、単一の収集チャンバ200’は、上部ハウジング管状区画202及び下部ハウジング管状区画203を備える二部分の入れ子式設計として構成されており、上部及び下部ハウジング管状区画202、203のそれぞれは開放端と、対向する閉止端と、を有している。下部ハウジング管状区画203の開放端は、上部ハウジング管状区画202の開放端内に入れ子にされている。相補的な歯部220が、上部及び下部ハウジング管状区画202、203それぞれの合わせ面に配置され、互いに物理的に係合する。O‐リング又は他のタイプの封止材225が上部及び下部ハウジング管状区画202、203それぞれの合わせ面間に配置されている。したがって、単一の収集チャンバ200’の最大容積容量を、下部ハウジング管状区画203を上部ハウジング管状区画202に対して下方/上方にスライドさせることによって増加させる/減少させることができる。好ましくはディスク状の形状の単一の有心浮揚部材195’は、単一の収集チャンバ200’内に配置されている。好ましくは実質的に垂直に、浮揚部材195’の上面から単一の収集チャンバ200’の頂面5”に向かって突出するのは、入口ポート又は開口部205に鉛直に/軸方向に位置合わせされたストッパ頭部160である。ストッパ頭部160は、入口ポート又は開口部205に対して相補的なサイズ及び形状を有する。中心軸又はシャフト230は浮揚部材195’中に確定された中央開口部235を貫通する。中心軸230は、軸方向に対して垂直な方向における好ましくは非円形状の断面を有し、一方で浮揚部材195’中に確定された中央開口部235は相補的な形状を有する。図6Bの例示的な実施形態では、中心軸230は鍵状の断面(例えば、ノッチ“K”)を有し、一方で浮揚部材195’中に確定された中央開口部235は相補的な鍵状断面を有する。軸230及び対応する開口部235の両方のこの鍵状の非円形状の断面構成は、浮揚部材195’の軸230周りの回転を防止し、それによってストッパ頭部160が単一の収集チャンバ200’にいつも適正に位置合わせされるのを確実にする。浮揚部材195’は、単一の収集チャンバ200’中の流体のレベルと同時に上昇する。最終的に、ストッパ頭部160は入口ポート又は開口部205内に着座して、入口ポート又は開口部205を閉止し、それによって、単一の収集チャンバ200’の中への流体の通過と、単一の収集チャンバ200’の過剰充填と、を防止する。
本発明の最後の実施形態は、図7A及び7Bに示されるような、容積制限機能のためのキンクした管機構設計である。図6Aにおける実施形態において図示され、説明されたのと同様に、図7A及び7Bにおける実施形態もまた、上部ハウジング管状区画202及び下部ハウジング管状区画203を備える、二部分の入れ子式設計を有する単一の収集チャンバ200’を有し、上部及び下部ハウジング管状区画202、203のそれぞれは開放端及び対向する閉止端を有する。下部ハウジング管状区画203の開放端は、上部ハウジング区画202の開放端内に入れ子とされている。相補的な歯部220が、上部及び下部ハウジング区画202、203の合わせ面それぞれに配置され、それらが互いに物理的に係合する。O‐リング又は他のタイプの封止材225が、上部及び下部ハウジング区画202、203の合わせ面間に配置される。したがって、単一の収集チャンバ200’の最大許容容積容量を、下部ハウジング管状区画203を上部ハウジング管状区画202に対して下方/上方にスライドさせることによって増加/減少させることができる。
可撓性管240は、入口ポート又は開口部205の中に一方の端部を固定され、一方でその対抗する自由終端245は、何にも接続も固定もされずに単一の収集チャンバの中に延びる。可撓性管240の自由終端245は開放している。可撓性管240の自由終端245に取り付けられるか、または固定されているのは、円筒状のワッシャのような浮揚部材195”である。浮揚部材195”は、単一の収集チャンバ200’の中の流体のレベルと同時に上昇する。最終的に、単一の収集チャンバ200’の中の流体のレベルは、可撓性管240が曲がって、入口ポート又は開口部250を通じた、先細の傾斜部(titration)への流体の流れを減少させるキンク250を形成する点まで上昇し、浮揚部材195”の十分な上昇によって、最終的にすべての流れを完全に遮断する(可撓性管240の中のキンクが鋭角θ≦90°を形成するとき)。前述に検討された、容積制限機構(すなわち、過剰充填防止機構)それ自体は流体の流れにいずれの制限も提供しない(すなわち、入口ポート又は開口部が開放されるか、又は閉止される)実施形態とは対照的に、この可撓性管過剰充填防止機構は、可撓性管240が完全な中断の減少した流れ(可撓性管240が角度θ≦90°まで曲げられる(図7B)とき)まで曲がるので、制限された、先細の、又は滴下する(weening)流体の流れを生成する。浮揚部材195”が上昇させられる又は持ち上げられるのに応じて、可撓性管240が、いずれの追加的な外力をかけられることなく、角度θ≦90°に曲がることができるように材料が選択されるとともに可撓性管240の長さは、十分に長い。好ましくは、可撓性管240は生体適合性を有する材料から成り、収集チャンバの作動を可能にするように収集チャンバのサイズに対して適切な長さを有する。また、可撓性管240は、ドレナージシステム中のアセンブリに先立って、小規模の曲げ又はキンクを含むように製造中に意図的に設計され、それによって、可撓性管240が、浮揚部材195”が単一の収集チャンバ200’の中で流体のレベルと共に上昇するのを確実とすることが想定される。
図8は、本発明による改良されたドレナージシステムの部分側面図であり、図面の簡単化のみのため、前述の段落において詳細に説明したように、それぞれの実施形態のための1つ以上の収集チャンバは、単一の長方形の収集容器300によって一般的に表されている。実施形態のそれぞれに対する1つ以上の収集チャンバの特定の構成は、一般的に表わされた長方形の収集容器300に置き換えることができる。前述された実施形態のいずれかのために、収集チャンバは好ましくは、疎水性フィルタ120及び/又はバイパス弁115のようないくつかのバックアップの安全機能を組み込む。外側収集チャンバ10の頂面5における疎水性フィルタ120は、収集チャンバの過剰充填の際に排液される流体に望ましくなく接触するに違いない、本発明のドレナージシステムの構成要素の殺菌した内部部分の汚染のリスクを軽減する。バイパススイッチ又は弁115を、本明細書において説明したドレナージシステムのいずれかの実施形態の収集チャンバ中に設けることができる。バイパススイッチは、ロックされた開放状態又は位置に、流体がその中に貯蔵される収集チャンバの過剰充填の場合における追加的な安全機能として維持される。
内側収集チャンバ10’の容積容量を、本発明に従って調節又は制御することができるだけでなく、収集チャンバに入る体液の流量もまた必要に応じて変化させることができる。流体の流量は、本発明に従って前述の実施形態のいずれにおいても、抵抗調節機構125(図8)を使用して、制御又は調節することができる。図2A及び2Bは、ルアフィッティング(luer fitting)130及びこのルアフィッティング130のサイドスロット132内に収容された選択ガイド135を備える図8における抵抗調節機構の第1の実施形態の側面図及び上面図を示す。図示された例示の実施形態では、選択ガイド135は直径を変化させた3つの開口部(145’、145”、145’”)を有する。開口部(145’、145”、145’”)のうちの1つが、選択ガイド135をルアフィッティング130の(方向矢印によって示されるような)軸方向に垂直な方向に、望ましい直径の開口部がルア130の単一の均一な軸方向内腔140と位置合わせされるまでスライドさせることによって選択される。いずれかの1つ以上の異なるサイズの直径の開口部を単一の選択ガイド135上に一体化することができ、別様に別々の区別可能なガイドのセットを、セットの中の別々のガイドそれぞれに関連する異なる直径の開口部と共に使用することができる。抵抗調節機構125の代替的な実施形態は、フィッティングルア130’及び回転可能なカラー135’を含めて図2C及び2Dに図示されている。図2Dの上面図に示されるように、カラー135’はそれぞれが異なる直径で複数の開口部(145’、145”、145’”)を有するように設計することができる。図2Dに示される例において、3つの異なるサイズの直径の開口部(145’、145”、145’”)が提供される。異なる直径を有する1つ以上の直径のいずれかの数の開口部を採用することができる。流体の望ましい流量は、望ましいサイズの直径の開口部(145’、145”、145’”)が、ルアフィッティング130’中に画定された軸方向の内腔140と位置合わせされるようにカラー135’を回転させることによって制御される。
使用中には、本発明の移植可能なドレナージシステムは、収集チャンバがそこから吊り下げられる支持柱が傾く、傾転する、かしぐ、傾斜する、横に傾く、又は完全にひっくり返る場合に、患者による極端な動きによる、内側又は外側収集チャンバ10’、10からの流体の起こり得る漏れを被る場合がある。支持柱が立っている床に垂直な垂直軸の傾斜(tipping)、傾転(tilting)、傾き(leaning)、スローピング(sloping)、リスティング(listing)に対する、所定の角度(例えば約45°)より大きな又は同等の(そこから吊り下げられた収集チャンバ10、10’を有する)支持柱の傾斜、傾転、傾き、スローピング、リスティングが、内側又は外側収集チャンバ10’、10からの流体の起こり得る漏れに対するリスクとなると推測される。図3は、図8の重力遮断弁141の拡大断面図である。外側収集チャンバ10の入口ポート又は開口部15に配置された重力遮断弁141は、支持柱(及び、そこから吊り下げられた収集チャンバ10、10’)が傾斜する(tip)、傾転する(tilt)、傾く(lean)、スロープする(slope)、リストする(list)、又は転倒さえする場合に、支持柱が立っている床に垂直な垂直軸の角度に対して望ましい所定の角度(例えば約45°)より大きな内側及び外側収集チャンバ(10’、10)からの流体の漏れを防止するか、又は最小化するためのさらなる安全機能を提供する。
図3の拡大断面図を参照すると、重力遮断弁141は、ルアフィッティング130の軸方向に、互いから所定の距離を離隔した第1のボールベアリング150と、第2のボールベアリング150’とを含む。第1のボールベアリング150は、ルアフィッティング130の軸方向に垂直に配向された第1の圧縮ばね153によって、補完的な半球状形状の凹部151内に固定されている。半球状形状の凹部151は、ルアフィッティング130を通じて、水平軸(ルアフィッティング130の軸方向に垂直)に対する、好ましくは約45°である角度βによって画定された下方に向かう傾斜を有する線形経路152の中への流体流れの方向において下方に推移する。同様の態様で、第2のボールベアリング150’は、第2の圧縮ばね153’によって補完的な半球状形状の凹部151’内に固定されている。半球状形状の凹部151’は、水平軸(ルアフィッティング130の軸方向に垂直)に対する、好ましくは約45°で傾斜する線形経路152’の中への流体流れの方向において下方に推移する。ルアフィッティング130において、半球状形状の凹部151、151’それぞれに続く下流側(流体の流れ方向)で、軸方向通路154、154’は、それぞれ第1及び第2のボールベアリング150、150’が通過するのを防止するために狭くされている。第1及び第2の圧縮ばね153、153’は、180°対向する方向で水平に第1及び第2ボールベアリングを圧迫して、2つの異なる対応する方向において、支持ポール(及びそれから吊り下げられた収集チャンバ10、10’)の起こり得る傾斜、傾転、傾き、スローピング、又はリスティングに対処する。収集チャンバ10、10’が吊り下げられている支持ポールの、所定の角度(例えば約45°)を超える、好ましくない又は望ましくない傾斜、傾転、傾き、スローピング、リスティング、又は転倒は、それぞれの圧縮ばね153、153’によってかけられる力との釣り合いをとるように、ボールベアリング151、151’のうちの1つによってかけられる力をもたらす。結果として、ボールベアリング151、151’のうちの1つは、関連する線形経路152、152’を転がり落ちて、関連する狭い通路154、154’に着座するようになって、流体の漏れを防止する。
本発明による機械的容積制限機構が、電磁気場と相互作用せず、したがって、干渉及び誤動作しにくいことが有利である。
また、抵抗調節機構125及び/又は重力遮断弁141は、説明され、図示されたいずれの実施形態において、説明され、図示されたいずれの実施形態と共に使用されることが考えられ、それは本発明の意図される範囲内にある。
このように、本発明の基本的な新規な特徴が、好ましい実施形態に適用されたとして図示され、説明され、指摘されてきたが、図示された装置の携帯及び詳細における、及びそれらの作動における、様々な省略、置換、及び変更が、本発明の精神および範囲からかい離することなく当業者によって行われ得ることが理解されるだろう。例えば、同じ結果を達成するための、実質的に同じ機能を、実質的に同じ方法で行う構成要素及び/又はステップのすべての組み合わせは本願の範囲内にあることが、明示的に意図される。構成要素の1つの説明された実施形態から、他の実施形態への置換もまた、完全に意図されるとともに考えられる。また、図面は、必ずしも縮尺通りに記載されているわけではなく、本質的に単に概念的であることが理解される。したがって、本発明は、特許請求の範囲の記載によってのみ限定される。
すべての特許、継続中の特許出願、公報、学術論文、書籍、又は他の本明細書に引用された参照物は、参照によって本明細書に組み込まれる。
3、3’ 底面
5、5’ 頂面
7、7’ 側壁
10 外側収集チャンバ
10’ 内側収集チャンバ
15、15’ 入口ポート
17 ヒンジ
20 孔
25 出口ポート、開口部
30 管
40 オン/オフ活栓、弁
45 外部ドレナージバッグ、外部収集容器
50 機械的なばね力調節機構
55 シャフト
56 インジケータ
60 支持板
65 ノブ、ダイアル
70 コイルばね
75 支持アーム
75’ 支持アーム
80 可動アーム
85 ストッパ頭部
90 ピニオンギア
95 ラックギア
100 最小移動制限留め具
105 最大移動制限止め具
110 軸方向移動ガイド
115 バイパス弁
120 疎水性フィルタ
125 抵抗調節機構
130 ルアフィッティング
130’ フィッティングルア、ルアフィッティング
132 サイドスロット
135 選択ガイド
135’ カラー
140 軸方向内腔
141 重力遮断弁
145’、145”、145’” 開口部
150 第1のボールベアリング
150’ 第2のボールベアリング
151、151’ 凹部
152、152’ 線形経路
153 第1の圧縮ばね
153’ 第2の圧縮ばね
154、154’ 軸方向通路
160 ストッパ頭部
190、190’ アーム
195、195’、195” 浮揚部材
193 ヒンジ
200 主収集チャンバ
200’ 収集チャンバ
201 止め部材201
202 上部ハウジング管状区画
203 下部ハウジング管状区画
205 入口ポート、開口部
210、210’ 補助収集チャンバ
215、215’ 遮断弁
220 歯部
225 封止材
230 中心軸、シャフト
235 中央開口部
240 可撓性管
245 自由終端

Claims (14)

  1. 収集容器内に排出された体液を受け入れる入口ポートを有する収集容器と、
    前記収集容器の過剰充填を防止する前記入口ポートを塞ぐための機械的容積制限機構と、
    前記収集容器の入口ポートに配置された重力遮断弁と、
    を備えた体液ドレナージシステムにおいて
    前記重力遮断弁は、
    第1の圧縮ばねによって、補完的な第1の半球状形状の凹部内に固定された第1のボールベアリングと、
    体液の流れの方向において、前記第1のボールベアリングから所定の距離を離間された第2のボールベアリングであって、前記第2のボールベアリングは第2の圧縮ばねによって、補完的な第2の半球状形状の凹部内に固定されており、前記第1の圧縮ばねおよび前記第2の圧縮ばねが、それぞれ対応する第1のボールベアリングおよび第2のボールベアリングを、前記重力遮断弁を通る流体の流れ方向に対して垂直な軸に沿った180°対向する方向に圧迫している、第2のボールベアリングと、
    前記重力遮断弁を通る流体の流れ方向に対して垂直な前記軸に対して約45°の角度で下方に傾斜する第1の線形経路の中への体液の流れ方向に推移する第1の半球状形状の凹部と、
    前記重力遮断弁を通る流体の流れ方向に対して垂直な前記軸に対して約45°の角度で下方に傾斜する第2の線形経路の中への体液の流れ方向に推移する第2の半球状形状の凹部と、
    を備え、
    前記重力遮断弁を通る流体の流れ方向において、前記第1の半球状形状の凹部および第2の半球状形状の凹部のそれぞれの後で、前記重力遮断弁の軸方向通路は、前記第1のボールベアリングおよび第2のボールベアリングのそれぞれが前記軸方向通路を通過しないように、狭くなっており、
    (i)前記第1のボールベアリングが、前記第1の圧縮ばねによって補完的な第1の半球状形状の凹部内に固定されているとき、並びに、(ii)前記第2のボールベアリングが、前記第2の圧縮ばねによって補完的な第2の半球状形状の凹部内に固定されているとき、体液が前記重力遮断弁の軸方向通路を通って自由に流れることを特徴とする、体液ドレナージシステム。
  2. 前記収集容器が、
    頂面、対向する底面、及び前記頂面と前記底面との間に延在する側壁を有する外側収集チャンバであって、前記外側収集チャンバの前記頂面が、該頂面を貫通して画定された入口ポートを有する、外側収集チャンバと、
    頂面、対向する底面、及び前記頂面と前記底面との間に延在する側壁を有する内側収集チャンバであって、前記内側収集チャンバが前記外側収集チャンバ内に配置されており、前記内側収集チャンバの頂面が、該頂面を貫通して画定された入口ポートを有し、前記内側収集チャンバの入口ポートと、前記外側収集チャンバの入口ポートと、が位置合わせされている、内側収集チャンバと、
    を備えており
    前記内側収集チャンバは、前記外側収集チャンバ内を軸方向に移動可能であり、
    前記機械的容積制限機構は、
    前記外側収集チャンバの内面に取り付けられた、固定された支持アームと、
    前記内側収集チャンバ中に回転可能に配置されるとともに、その中央でヒンジによって固定された前記支持アームに支持された、曲がった可動アームであって、ストッパ頭部が曲がった可動アームの一方の終端に配置され、ピニオンギアが曲がった可動アームの対向する終端に配置されている、曲がった可動アームと、
    前記内側収集チャンバの内面に、前記ピニオンギアに係合するとともに、前記曲がった可動アームを前記ヒンジの周りに回転させるように取り付けられた、ラックギアと、
    を備え、
    液が前記内側収集チャンバの中に溜まるにつれて、前記内側収集チャンバが前記外側収集チャンバに対して軸方向下方に向かって移動し、一方で前記曲がった可動アーム上の前記ピニオンギアが前記ラックギアに係合し、それによって前記ストッパ頭部を上方に上昇させ、最終的に前記外側収集チャンバの入口ポートを閉止することを特徴とする請求項1に記載の体液ドレナージシステム。
  3. 前記内側収集チャンバの最大容積容量を変化させるための容積容量調節機構をさらに備え、
    前記容積容量調節機構が、
    前記外側収集チャンバ中に配置されたコイルばねであって、該コイルばねが、外的にかけられる軸方向力がない場合にばね張力を有する、コイルばねと、
    前記コイルばねのばね張力を変化させるために、外的に軸方向力を生成するためのばね力調節機構と、
    を備え、
    増加した前記コイルばねのばね張力が、前記内側収集チャンバの容積容量を増加させ、一方で、減少した前記コイルばねのばね張力が、前記内側収集チャンバの容積容量を減少させることを特徴とする請求項2に記載の体液ドレナージシステム。
  4. 前記ばね力調節機構が、
    前記外側収集チャンバの底面に画定された孔を通じて挿入されたねじを切られたシャフトであって、ねじを切られたシャフトの第1の端部が前記外側収集チャンバの内側に配置され一方ねじを切られたシャフトの対向する第2の端部は前記外側収集チャンバの外側に配置される、ねじを切られたシャフトと、
    前記ねじを切られたシャフトの前記第1の端部上に配置された支持板であって、前記コイルばねが、前記内側収集チャンバの底と支持板との間に配置されている、支持板と、
    前記ねじを切られたシャフトの前記第2の端部上に配置されたノブと、
    を備えていることを特徴とする請求項3に記載の体液ドレナージシステム。
  5. 最大移動制限止め具及び最小移動制限止め具であって、前記外側収集チャンバの壁の内面から突出する、最大移動制限止め具及び最小移動制限止め具と、
    前記内側収集チャンバの壁の外面から突出する軸方向移動ガイドであって、前記外側収集チャンバ内の前記内側収集チャンバの軸方向移動が、前記最大移動制限止め具と前記最小移動制限止め具との間の前記軸方向移動ガイドの移動によって制限される、軸方向移動ガイドと、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載の体液ドレナージシステム。
  6. 前記収集容器の入口ポートに配置された抵抗調節機構をさらに備え、前記抵抗調節機は、ルアフィッティングと、前記ルアフィッティングの中に画定された側部スロット内に収容された選択ガイドと、を含み、前記選択ガイドは、該選択ガイドに画定された変化する直径の複数の開口部を有し、前記選択ガイドは、前記側部スロット内を前記ルアフィッティングの軸方向に対して垂直な方向に滑動可能であり、それによって前記選択ガイドの複数の開口部のうちの望ましい1つが、前記ルアフィッティングを貫通して画定された内腔と位置合わせされていることを特徴とする請求項1に記載の体液ドレナージシステム。
  7. 前記収集容器の入口ポートに配置された抵抗調節機構をさらに備え、前記抵抗調節機構はルアフィッティングとカラーとを含み、前記カラーは、その中に画定された、直径がそれぞれ異なる複数の開口部を有し、前記カラーは、前記複数の開口部のうちの望ましい1つが、前記ルアフィッティングを貫通して画定された内腔と位置合わせされていることを特徴とする請求項1に記載の体液ドレナージシステム。
  8. 前記収集容器は、
    主収集チャンバと、
    それぞれが終端と、共通の交点を共有する対向端部と、を有する3つのブランチから形成された可動アームであって、可動アームのうちの第1のブランチの第1の終端、前記主収集チャンバの内面にヒンジを介して回転可能に取り付けられており、ストッパ頭部及び浮揚部材が、それぞれ可動アームの残りの2つのブランチの終端に配置されている、可動アームを備える、前記機械的容積制限機構と、
    を含み、
    前記浮揚部材は、前記主収集チャンバの中の流体のレベルと同時に上昇し、最終的に、前記ストッパ頭部は前記主収集チャンバの入口ポートの中に着座し、前記入口ポートを閉止して前記主収集チャンバの過剰充填を防止することを特徴とする請求項1に記載の体液ドレナージシステム。
  9. 前記可動アームは、T字形状又はY字形状であることを特徴とする請求項に記載の体液ドレナージシステム。
  10. 前記収集容器は、前記主収集チャンバと流体連通する少なくとも1つの補助収集チャンバを備えており当該体液ドレナージシステムによって収集される流体の容積容量を調節し、前記少なくとも1つの補助収集チャンバのそれぞれが、関連する遮断弁を有していることを特徴とする請求項に記載の体液ドレナージシステム。
  11. 前記機械的容積制限機構は、
    記収集容器の内側に配置された中央浮揚部材であって、前記収集容器の入口ポートが前記収集容器の頂面に画定され、中央浮揚部材は軸方向に該中央浮揚部材を貫通して画定された開口部を有する、中央浮揚部材と、
    前記中央浮揚部材の上面に取り付けられたストッパ頭部であって、前記収集容器の前記入口ポートと軸方向に位置合わせされている、ストッパ頭部と、
    前記収集容器の底面に取り付けられるとともに、軸方向上方に、前記収集容器の頂面に向かって延びる軸であって、前記中央浮揚部材に画定された前記開口部を通過していると、
    を備えていることを特徴とする請求項に記載の体液ドレナージシステム。
  12. 前記中央浮揚部材の半径方向断面及び前記軸の半径方向断面は、補完的であるとともに非円形状であることを特徴とする請求項11に記載の体液ドレナージシステム。
  13. 前記収集容器は、上部ハウジング管状区画と、下部ハウジング管状区画と、の二部分の入れ子式設計として構成され、前記上部及び下部ハウジング管状区画のそれぞれは、開放端及び対向する閉止端を有し、前記下部ハウジング管状区画の開放端は、前記上部ハウジング管状区画の開放端内に入れ子にされており、
    物理的に互いに接触する相補的歯部が前記上部及び下部ハウジング区画の合わせ面それぞれに配置され、
    O‐リングが、前記上部及び下部ハウジング区画の合わせ面間に配置され、
    前記収集容器の容積容量は、前記下部ハウジング管状区画を、前記上部ハウジング管状区画に対して軸方向に移動させることによって調節可能であることを特徴とする請求項に記載の体液ドレナージシステム。
  14. 前記機械的容積制限機構は、
    固定された端部及び対向する自由終端を有する可撓性管を備え、前記可撓性管の前記固定された端部は、前記収集容器の頂面に画定された前記収集容器の入口ポートの中に挿入され、その一方前記可撓性管の前記自由終端は、前記収集容器の中に延在し、流体は、前記可撓性管を軸方向に貫通して画定された内腔を通過し、浮揚部材が前記可撓性管の自由終端の周りに配置され、前記浮揚部材は、前記収集容器中に溜められた体液の流体レベルと同時に軸方向に上昇し、浮揚部材の上昇に伴うある点で前記可撓性管が曲がって、体液のそれを通じる前記流れを先細にするキンクを形成し、前記可撓性管における曲がりは、最終的にそれを通じる流体のすべての流れを遮断する、角度≦90°を形成することを特徴とする請求項1に記載の体液ドレナージシステム。
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