JP7245801B2 - 膜厚検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送路上で移動しているサンプルの膜厚を検査する膜厚検査装置に関するものである。
ゴム、プラスチック、半導体を多層膜化することにより、材料性能を向上する研究が盛んにおこなわれている。膜厚の精度は、性能を決定する重要な変数であり、膜厚を精度良く検知する技術として白色分光技術が発展してきている。膜厚検査装置として例えば下記特許文献1や2などが提案されている。
特許文献1は、『測定対象が複屈折をもち、干渉の分光スペクトルが歪む場合でも、高精度な測定を行うことができる光干渉による膜厚測定方法を提供する。』ことを課題として、『シート上の測定点の分光スペクトルを測定する分光スペクトル測定し、この分光スペクトルの極値を与える波長を決定する波長決定する。さらに推定膜厚を決定し推定膜厚から分光スペクトルの極値を与える波長の干渉次数を決定する。そして分光スペクトルの極値を与える波長と干渉次数に基づいてシートの膜厚を算出する。』という技術を記載している(要約参照)。
特許文献2は、『分光測定を用いた膜厚測定の精度の向上を図る。』ことを課題として、『干渉スペクトルの波形形状の特徴により、測定スペクトル波形は複数の基底スペクトルの線形和で近似表現できる。そこで、予め膜厚を変数として定めておいた基底スペクトルを用い、各膜厚において、測定スペクトルに対する二乗誤差が最小になるような近似スペクトルを見つけ、その最小二乗誤差と膜厚との関係をグラフとして求める。そして、最小二乗誤差の極小点を与える膜厚をその試料膜の膜厚とする。』という技術を記載している(要約参照)。
特開2002-243415号公報 特開2003-344024号公報
多層膜を安価に大量生産しながら性能を確保するためには、自動搬送路上で高速に移動している検査対象の膜厚を高速かつ高精度に検査することが求められる。検査対象を自動搬送路によって移動させる場合、検査対象が上下に振れる面ブレやチルトなどの外乱により、膜厚検査精度が劣化することが課題となる。
特許文献1は、複屈折があっても精度良く膜厚を計測する手法について記載しているが、面ブレやチルトなどの外乱に対する精度向上については十分考慮されていない。特許文献2は膜厚精度の向上に関する手法が記載されているが、特許文献1と同様に面ブレやチルトなどの外乱に対する精度向上については十分考慮されていない。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、自動搬送路上で移動している多層膜の膜厚を高速かつ高精度に検査することができる膜厚検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膜厚検査装置は、サンプルの膜厚の分光特性と、前記サンプルの面ブレ量との間の関係を記述した分光特性データを用いて、前記サンプルが搬送路上で移動している間に前記サンプルの膜厚を推定する。
本発明に係る膜厚検査装置によれば、搬送路の面ブレによってサンプルに対して外乱が生じる場合であっても、搬送路上で移動している多層膜の膜厚を高速かつ高精度に検査することができる。
実施形態1に係る膜厚検査装置100の構成図である。 搬送装置21の外乱を説明する側面模式図である。 面ブレによる反射位置の誤差を説明する図である。 データライブラリセット14の構造を説明する図である。 データライブラリ19の構造を説明する図である。 推定部16が膜厚を推定する手順を説明する図である。 外乱に伴う分光特性データへの影響を説明する図である。 θy方向のチルトを計算する方法を説明する図である。 θx方向のチルトを計算する方法を説明する図である。 初期キャリブレーション手順を説明するフロー図である。 膜厚検査装置100が計測する周波数範囲を説明する図である。 実施形態2に係る膜厚検査装置100の構成図である。 実施形態3に係る膜厚検査装置100の構成図である。 実施形態4に係る膜厚検査装置100の構成図である。 外乱のモニタ方法を説明する図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る膜厚検査装置100の構成図である。膜厚検査装置100は、サンプル9の膜厚を計測する装置である。サンプル9は搬送装置21により矢印18の向きに移動している。サンプル9はさらに、搬送装置21の機械振動により、矢印17の方向にも振動しながら移動している。矢印17の方向の振動のことを以降、面ブレと記す。
サンプル9としては、可視光が透過しない有色の多層膜を想定して、特にサブテラヘルツ帯(100GHzから1THz)の光を透過させるサンプルを例に説明する。例えば、カーボンを含むゴムやプラスチックなどの高分子材料は、可視光や赤外光の透過特性が著しく低く、テラヘルツ帯で高い透過特性があり、従来膜厚計測が断面観察しかできなかったところテラヘルツ光により非接触での膜厚計測が実現できる。
膜厚検査装置100は、光源1、レンズ2、3、5、6、反射プリズム4、検出器7、距離センサ8(面ブレ量計測部)、光源制御部10、検出光処理部11、分光特性データ処理部12、位置検出部13、データライブラリセット14、データ選択部15、推定部16(演算部)を備える。
光源1は、所定の波長帯域の光を出射できる光源である。ここでは、サブテラヘルツ領域(100GHzから1THz)の波長掃引可能な光源を想定している。テラヘルツ帯の光を発生させる手法としては例えば、差周波発生による発生方法と、光伝導アンテナによる発生方法が知られており、いずれも光変調により高速に波長掃引可能である。
レンズ2は、光源1から出射した光を平行な光に変換するレンズである。レンズ3は、平行に変換された光をサンプル9に対して集光するレンズである。レンズ5は、サンプル9から反射した光を集光するレンズである。レンズ6は、レンズ5が集光した光を検出器7へ集光するレンズである。レンズ2、3、5、6は、例えばシリコンなどの材料によって形成できる。レンズの代わりに放物面ミラーを用いても構わない。放物面ミラーを用いる場合は、面ブレに伴い収差の劣化が大きいので、面ブレが大きい場合は、レンズを用いた方が望ましい。
サンプル9から反射した光は、面ブレにより、レンズ5上の有効径が紙面上下方向に動くので、面ブレによって光が動いても光を欠けさせないように有効径を大きくすることが望ましい。すなわち、レンズ3の有効径Φiよりもレンズ5の有効径Φoを大きく設定すればよい。さらに、面ブレによる影響をレンズ5側においてより小さくするためには、レンズ3の焦点距離よりもレンズ5の焦点距離のほうが短いことが望ましい。
反射プリズム4は、レンズ3から出射した光/レンズ5に向かって進行する光/サンプル9の間に配置されており、2回の反射によって光の進行方向を変換する光学素子である。反射プリズム4は、一般的な金属コート面で実現できる。不要な散乱を防止するために、反射プリズム4の表面は鏡面加工されていることが望ましい。反射プリズム4が光をサンプル9へ向けて反射させる面(第1面)と、反射プリズム4が光をレンズ5へ向けて反射させる面(第2面)との間の角度を、開き角θと呼ぶ。
レンズ5に入射する光の有効径の面ブレによる上下方向の移動を小さくするために、入射角θiは小さい方が望ましい。反射プリズム4の開き角θと入射角θiには、次の関係式が成り立つ。
θi=θ-90° (式1)
面ブレ量をΔとすると、サンプル9上に照射されるスポットの位置移動量Δs(有効径の移動量に相当)は、次式で示すことができる。したがって開き角θが90°に近い値の時、スポットの位置移動量を小さくすることができる。
Δs=Δ・tan(θ-90) (式2)
レンズ3および5の焦点距離をFとした場合、スポットの移動量Δsと、面ブレにともなってレンズ5が光を出射するときの出射角の角度ずれ量Δθとの間には、次式の関係が成り立つ。
Δs=F・tanΔθ (式3)
レンズ3および5の取り込み角度(半角)をθLとすると、次式が成り立つ。
θi>θL+Δθ (式4)
以上整理すると、反射プリズム4の開き角θは以下の関係式を満たす。
θ>90°+θL+Δθ (式5)
式1と式5を同時に満たすためには、開き角θは、式5の関係を満足する最小の角度に設定するとよい。
検出器7は、レンズ6が集光した光の強度を検出する検出器である。検出器7は、所定の波長帯域の光を検出できる。ここでは、サブテラヘルツ領域(100GHzから1THz)の波長を検出可能な検出器を想定している。例えば、ショットキーバリアダイオードや光伝導アンテナ方式の検出器などが適用可能である。いずれのデバイスも一般的にシリコンレンズが表面にあるので、入射角により検出光量が変化する。したがって、検出器7に入射する光の角度特性を取得し、これにより面ブレ発生時の分光特性データの変化を特定することにより、面ブレによる膜厚計測誤差を最小化することが可能になる。詳細は後述する。
距離センサ8は、サンプル9の面ブレを検知するために配備させている。レーザ式変位センサなど一般的な距離センサを用いることができる。この場合、距離センサ8はサンプル9に対して分光測定のために用いるものとは別の測距光(第2光)を照射し、サンプル9から反射した測距光を検出することにより、測距光検出器とサンプル9との間の距離を計測できる。距離センサ8の距離データの変化量を出力することにより、面ブレ量を取得できる。
光源制御部10は、光源1が出射する光の強度や周波数を制御する。さらに現在の光周波数を表す光周波数情報を出力することもできる。検出光処理部11は、検出器7が出力する検出信号をAD変換して、光強度を表すデジタル信号として出力する。分光特性データ処理部12は、光源制御部10が出力する光周波数情報と、検出光処理部11が出力する光強度信号とを用いて、サンプル9の分光特性を記述した分光特性データを生成し、その分光特性データを出力する。
分光特性データ処理部12は、サンプル9が無い状態で、搬送装置21から反射した光の検出信号を周波数特性データA0(f)として格納し、サンプル9から反射した光の検出信号を周波数特性データA1(f)として格納し、次式から周波数特性データA(f)を取得する。fは光周波数を示す。分光特性データ処理部12は、周波数特性データA(f)をサンプル9の分光特性データとして用いる。
A(f)=A1(f)÷A0(f) (式6)
搬送装置21の表面から反射した光を基準信号として利用することにより、正確な分光特性データを取得することができる。したがって、搬送装置21の表面の分光特性データ(周波数特性データA0(f))を定期的に更新することにより、継続的に正確性を維持することが望ましい。
位置検出部13は、距離センサ8を制御して距離データを取得し、変位量を面ブレ量として出力する。位置検出部13は、複数点の面ブレ量を距離センサ8から取得し、これを用いて搬送路のチルト量を算出する。算出手順については後述する。
データライブラリセット14は、サンプル9の膜厚データと分光特性データと面ブレ量およびチルト量との関係性を記憶したデータライブラリ19(後述)を複数格納したライブラリである。データライブラリセット14およびデータライブラリ19は、これらを記述したデータを記憶装置に格納することによって構成できる。
データ選択部15は、位置検出部13から面ブレ量とチルト量を取得するとともに、分光特性データ処理部12から分光特性データを取得する。データ選択部15は、面ブレ量とチルト量が位置検出部13から取得したものと一致するデータライブラリ19を、データライブラリセット14から選択する。データ選択部15は、選択したデータライブラリ19と分光特性データを推定部16に対して出力する。
推定部16は、選択したデータライブラリ19と分光特性データを比較し、最も類似したデータライブラリ19からサンプル9の膜厚を推定する。推定部16は、推定した膜厚を出力する。推定部16、データライブラリ19の分光特性データAlib(f)と、計測した分光特性データA(f)を周波数毎に比較して、誤差係数Eが最も小さいものをサンプル9の膜厚として出力する。誤差係数Eは例えば次式から算出できる。
E=∫(A(f)-Alib(f))^2 (式7)
図2は、搬送装置21の外乱を説明する側面模式図である。搬送装置21は、送り装置22、搬送路23によって構成されている。搬送路23は、サンプル9を搭載して移動する搬送路である。搬送路23は、サブテラヘルツを強く反射する材料であることが望ましい。例えば、表面を薄い金属で覆うことが望ましい。送り装置22は、例えばモータによって搬送路23を移動させる。
搬送路23は送り装置22によって移動する際に、理想搬送路24に対して、伸びやたわみなどに起因して、周期的に矢印17の方向に変動し、これがサンプル9の面ブレとなる。また、搬送路23のうち光を照射する領域において、2個の送り装置22の間で面ブレに伴い傾き(チルト)も発生してしまう。さらに、紙面垂直方向のチルトが発生することもある。
図2に示した搬送装置21以外であっても実際の搬送路は、面ブレやチルトを完全にゼロにすることは極めて困難であり、本実施形態1に示すように面ブレやチルトを考慮して分光特性を取得しないと、分光特性データがばらつき、推定されるサンプル9の膜厚が大きく誤差をもってしまう。
図3は、面ブレによる反射位置の誤差を説明する図である。図3左図(A)はレンズ3の焦点距離にサンプル9が合っている場合を示し、図3右図(B)は面ブレがΔ発生している場合を示している。サンプル9は2個の膜30、31を持つ多層膜であり、搬送路23に接していることを想定している。
図3左図に示すように、レンズ3から入射光32がサンプル9に照射されると、膜30の表面、膜30と31の境界面、膜31の裏面(または搬送路23の表面)から少なくとも3本の反射光が発生し、干渉光33を形成する。
図3右図に示すように面ブレが発生すると、図3左図に対して面ブレ量Δだけ紙面下側にサンプル9が下がり、入射光32の反射位置が紙面右側にずれる。膜30の表面での位置ずれがサンプル9上に照射されるスポットの位置移動量Δsに相当する。これにより、レンズ5に入射する入射角のずれ量Δθを発生させ、レンズ5が取り込む光の強度や検出器7へ進行する光の角度が変化するので、分光特性データにばらつきを生じさせる。
図4は、データライブラリセット14の構造を説明する図である。データライブラリセット14は、サンプル9の膜厚データと分光特性データと面ブレ量およびチルト量の間の関係性を記憶したデータライブラリ19を複数格納したライブラリである。これによりデータ選択部15は、面ブレ量とチルト量に対応したデータライブラリ19を高速に選択できる。
データライブラリ19は、面ブレ量とチルト量毎に構成されている。データライブラリ19は、多層膜の膜厚条件毎に分光特性データ20を有する。これにより推定部16は、分光特性データ20と、計測によって取得した分光特性データを高速に比較し、その比較結果に基づき速やかに膜厚を出力することができる。
図5は、データライブラリ19の構造を説明する図である。データライブラリ19は、分光特性データ20を格納している。分光特性データ20は、膜厚の値の組み合わせごとに、分光特性スペクトルを記述している。ここでは膜30の膜厚がD1_1~D1_Nであり、膜31の膜厚がD2_1~D2Nである場合のデータ構造を例示した。さらに、データライブラリ19は面ブレ量とチルト量ごとに設けられているので(図4参照)、各データライブラリ19は自身の面ブレ量Fo_1とチルト量Ti_1を有している。
図6は、推定部16が膜厚を推定する手順を説明する図である。図6左図(A)は、計測によって取得した取得データ40であり、図6右図(B)は分光特性データ20が記述している参照用分光特性データ41である。比較のため取得データ40を併記した。分光特性データは、波長または周波数に対するサンプル9からの反射光強度をプロットしたものである。ここでは横軸に波長、縦軸に反射光強度を示した。
推定部16は、取得データ40と参照用分光特性データ41との間の誤差係数Eを式7にしたがって算出する。推定部16は、Eが最も小さい取得データ40に対応する分光特性データ20の膜厚を、膜厚推定結果として出力する。すなわち推定部16は、取得データ40の波形と最も近い分光特性データ20を特定し、その特定した分光特性データ20の膜厚(D1_1~D1_NとD2_1~D2Nの組み合わせのうちいずれか)を選択する。
図7は、外乱に伴う分光特性データへの影響を説明する図である。図7(A)は所定の膜厚のときのサンプルの分光特性データ42、図7(B)は入射光の光量が変化したことによる外乱がある場合の図7(A)と同じ膜厚のサンプルの分光特性データ43、図7(C)は面ブレによるによる外乱がある場合の図7(A)と同じ膜厚のサンプルの分光特性データ43、図7(D)はチルトによる外乱がある場合の図7(A)と同じ膜厚の分光特性データ43を示している。
外乱により分光特性データが変化するので、入射光量は推定部16の膜厚推定に問題ないレベルで一定に制御することが望ましい。面ブレとチルトによる外乱は、面ブレとチルトが発生したときの光学系の特性に依存するので、所定の膜厚で面ブレとチルトを発生させて分光特性データを取得し、シミュレーションにより分光特性データ43を再現させ、その他の膜厚と面ブレチルトの外乱による分光特性データもシミュレーションにより取得することもできる。近年のコンピュータの発展に伴い、膨大な条件のデータライブラリセットをシミュレーションにより簡易に取得できる。シミュレーションにおいては、検出光での入射角特性、レンズ光学系パラメータなどがより厳密に実機データと等しくなるようにすることにより、推定部16の推定結果の精度向上が図れる。
図8Aは、θy方向のチルトを計算する方法を説明する図である。図8A上段は、サンプル9上での距離センサ8の光スポット52とレンズ3で集光された光スポット51の位置関係を示す平面図である。θy方向のチルトとは、図8Aのy軸を中心軸として搬送路を回転させたとき得られる傾斜である。
サンプル9は搬送装置21によって移動しているので、破線の光スポット52が所定時間間隔後に実線の光スポット52に移動する。前者の計測時刻をT1、面ブレ量Δ_T1とし、後者の計測時刻をT2、面ブレ量をΔ_T2とし、搬送路の速度をVとした場合、次式でθy方向のチルト量Δθyが算出できる。
tan(Δθy)=(Δ_T2-Δ_T1)/{V(T2-T1)} (式8)
実際にチルト量が計測するのはある程度時間がかかるので、光スポット52は光スポット51より先行させるとよい。これは光スポット52を光スポット51に対して、搬送装置21の進行方向の矢印18と反対側に配備させることに相当する。このように配置させると、光スポット52と光スポット51の距離間隔を初期的に取得することにより、光スポット51を計測した時間でのチルト量と面ブレ量を事前に計測でき、データ選択部15で速やかに選択することができ、システムの高速化が図れる。
図8Bは、θx方向のチルトを計算する方法を説明する図である。図8B上段は、サンプル9上での距離センサ8の光スポット53、54とレンズ3で集光された光スポット51の位置関係を示す平面図である。θx方向のチルトとは、図8Bのx軸を中心軸として搬送路を回転させたとき得られる傾斜である。
光スポット53において計測した面ブレ量をΔA、光スポット54において計測した面ブレ量をΔB、光スポット53と54との間の間隔をWとすると、次式でθx方向のチルト量Δθxが算出できる。
tan(Δθx)=(ΔA-ΔB)/W (式9)
図8Bにおいてはθyを併せて算出することもできる。この場合は光スポット53と光スポット54で各々算出したΔθyの平均値を用いるとよい。Δθyを先行して計測するために、光スポット53と54は光スポット51より先行させるとよい。
図9は、初期キャリブレーション手順を説明するフロー図である。図9左図(A)はシミュレーションを活用した場合の初期キャリブレーション手順を示し、図9右図(B)はシミュレーションを用いない場合の初期キャリブレーション手順を示す。
図9左図を用いて、シミュレーションを活用した場合の初期キャリブレーションについて説明する。最初にサンプル9の第1多層膜の膜厚の断面を観察し、第1膜厚データを取得する。次に観察したサンプルの第1分光特性データを取得する。次に第1多層膜と異なる第2膜厚の断面を観察し、第2膜厚データを取得する。次に観察したサンプルの第2分光特性データを取得する。このように少なくとも複数の多層膜のサンプルを用いることが望ましい。多層膜のサンプル種類を増やすことにより、推定精度を向上させることが期待される。
次に光学シミュレーションにより、サンプルの複数の分光特性データと膜厚データから、サンプルの膜Aや膜Bの光学定数(屈折率と散乱係数と吸収係数など)を取得する。また計測した際の光学系の条件を取得し、シミュレーションに反映させることにより、精度向上を図る。さらに光学系の条件として、面ブレ量、チルト量を変えて上記を繰り返す。面ブレ量とチルト量の組み合わせ数は推定したい膜厚の精度に応じて決定するとよい。シミュレーション結果を用いて、データライブラリセット14を生成する。
図9右図を用いて、シミュレーションを用いない場合の初期キャリブレーションについて説明する。最初にサンプル9の分光特性データを取得する。次にサンプル9の性能の良し悪しを判定する。次に光学系の条件と、面ブレ量とチルト量を取得する。次に判定器によって、分光特性データがライブラリとして適しているか否かを判定する。判定基準はあらかじめセットしておく。このフローを複数繰り返す。データライブラリは、ライブラリとして適した分光特性データと面ブレ量、チルト量の情報を格納する。
図10は、膜厚検査装置100が計測する周波数範囲を説明する図である。本実施形態1は、サブテラヘルツ領域(3mm~300um)の光を用いることを説明したが、分光計測データを活用した膜厚検査は、対象とするサンプルに対応させてテラヘルツ領域(300um-3um)、テラヘルツ領域(300um-3um)、赤外線、可視光、紫外光などの波長範囲を用いることもできる。いずれの波長を用いる場合であっても、搬送装置21による面ブレ、チルトなどの外乱に対してトレランスの高いシステムを構築できる。
可視光などの短い波長を用いる場合、外乱の要因として、サンプル表面の欠陥等も無視できなくなる。この場合は、分光特性データに特徴的なひずみが発生するので、シミュレーションにより、欠陥をさらにライブラリとして持たせてもよい。これにより、膜厚検査装置100を用いて、サンプル9の膜厚だけでなく欠陥を検出することもできる。
<実施の形態1:まとめ>
本実施形態1に係る膜厚検査装置100は、サンプル9の膜厚と搬送路の面ブレとの間の対応関係をあらかじめ分光特性データとしてあらかじめ記述しておき、実測した面ブレを用いて分光特性データを参照することにより、サンプル9の膜厚を推定する。これにより、搬送路の面ブレが生じている場合であっても、サンプル9の膜厚を正確に推定することができる。さらに分光特性データは、搬送路の傾斜量と膜厚との間の対応関係を記述することもできる。これにより、搬送路の面ブレに代えてまたはこれに加えて搬送路が傾斜している場合であっても、サンプル9の膜厚を正確に推定することができる。
本実施形態1に係る膜厚検査装置100は、膜厚ごとの分光特性データ20を記述したデータライブラリ19を、面ブレ量ごと/チルト量ごとに配置した、データライブラリセット14を備える。推定部16は、まずデータライブラリセット14のなかからデータライブラリ19を1次選択し、その選択したデータライブラリ19に対して、実測した分光特性データをマッチングする。データライブラリ19を1次選択することにより、マッチング処理を実施すべきデータ量を抑えることができるので、推定結果を速やかに得ることができる。
<実施の形態2>
図11は、本発明の実施形態2に係る膜厚検査装置100の構成図である。本実施形態2において、膜厚検査装置100は、クラウド62上に構成されている訂正器61と仮データライブラリセット60へアクセスすることができる。その他構成は実施形態1と同様であるので、以下では差異点について主に説明する。
膜厚検査装置100を運用しつづけると、搬送装置21が汚れて、膜厚の出力結果に誤差が発生していくことが予測される。そこで本実施形態2においては、推定部16が膜厚を推定した結果と、サンプル9の膜厚を実測した結果とを、面ブレ量/チルト量と併せて訂正器61に対してフィードバックする。訂正器61は、膜厚の推定結果と実測結果とが一致するように、仮データライブラリセット60を常に更新する。訂正器61は、膜厚の推定結果と実測結果とが互いに閾値以上ずれている場合は、仮データライブラリセット60の内容をデータライブラリセット14へコピーすることにより、データライブラリセット14を訂正する。必ずしも仮データライブラリセット60全体をデータライブラリセット14へコピーする必要はなく、両者間の差が大きい箇所のみをコピーしてもよい。
本実施形態2に係る膜厚検査装置100によれば、運用にともなって搬送路23の表面が汚れるなどによって推定部16による推定精度が低下し得る場合であっても、高い推定精度を維持することができる。訂正器61と仮データライブラリセット60は必ずしも膜厚検査装置100外に構成する必要はなく、膜厚検査装置100内部に構成することもできる。演算負荷が大きい場合は、クラウド62などのような外部環境上にこれらを構成することが望ましい。
<実施の形態3>
図12は、本発明の実施形態3に係る膜厚検査装置100の構成図である。本実施形態3に係る膜厚検査装置100は、実施形態1と比較すると、分光特性データを取得する光学系が異なっている。その他構成は実施形態1と同様であるので、以下では主に差異点について説明する。
本実施形態3に係る膜厚検査装置100は、一体センサ70とレンズ71を備えている。一体センサ70は、光源1と検出器7を一体にした機能を併せ持っている。近年サブテラヘルツ領域においては、共鳴トンネルダイオード(RTD)と呼ばれる半導体センサの研究がされており、光源1と検出器7を一体にした機能が実証されている。これにより一体センサ70は近い将来量産されることが期待されている。
レンズ71は、一体センサ70から出力する光をサンプル9へ照射する機能と、サンプル9から反射された光を集光して一体センサ70に導光する機能を併せ持つ。一体センサ70においては、照射光の光軸と反射光の光軸は一致しているので、搬送路が法線方向に振動したとしても、一体センサ70がサンプル9に対して照射する光スポットの水平方向位置は変化しない。ただし分光特性は、面ブレやチルトによって変動するので、データライブラリ19とデータライブラリセット14の構成は実施形態1~2と同じである。
本実施形態3に係る膜厚検査装置100は、特に分光特性を取得するための光学系を実施形態1~2よりも簡易化することができる。これにより、特にコスト面でメリットが得られる。
<実施の形態4>
図13は、本発明の実施形態4に係る膜厚検査装置100の構成図である。本実施形態4に係る膜厚検査装置100は、実施形態3と比較して、分光特性データを取得するための光学系を3つ(一体センサ82、83、84とレンズ72、73、74)配置した点が異なっている。その他構成は実施形態3と同様である。特定波長のみを出射/受光する一体センサは、周波数可変の一体センサよりも安価であるので、実施形態3と比較してコスト面でメリットがある。
RTDによる一体センサのなかには、特定の波長だけ出射/受光できるタイプのものがある。一体センサ82、83、84はそのような特定波長のみ出射/受光できるタイプのセンサである。分光特性データ20の主要変化点、すなわち、分光特性データ20を波長方向において微分したデータのうち、特に値の大きいものを用いることにより、少ない個数の分光特性データ20からサンプル9の膜厚を決定できる。
<実施の形態5>
本発明の実施形態5では、距離センサ8を用いることなく、サンプル9に対する外乱をモニタする手法について説明する。膜厚検査装置100の構成は実施形態1~4いずれかのものと同様である。
図14は、外乱のモニタ方法を説明する図である。図14(A)は計測データ、図14(B)は計測データをフィルタリングしたデータ、図14(C)は面ブレのデータである。それぞれ時間に対する波形を示す。
図14(A)の計測データ90、91、92は、分光特性データのうち所定周波数の計測データだけを抽出したものであり、縦軸が分光データ、横軸が時間である。計測データ90、91、92は、面ブレなどの外乱に伴う揺れと実際のサンプル9の膜厚による誤差によって、周期的に変動している。サンプル9の膜厚による誤差の周期と外乱による周期が異なる点を利用して、推定部16は周波数フィルタを用い外乱による変動だけを抽出する。抽出されたものがフィルターデータ93、94、95である。
推定部16はさらに、フィルターデータを用いて外乱の周期を把握し、外乱の実際の振幅を取得することにより、外乱データ96を取得できる。外乱データ96は、搬送路の揺れ(すなわち法線方向における搬送路面の位置)を表している。推定部16は外乱データ96を用いて、外乱(または搬送路面のz軸方向位置)の周期と振幅を特定できる。したがって本実施形態5における推定部16は、面ブレ量計測部として動作する。
推定部16は、外乱データ96によって特定した面ブレ量を、実施形態1~4における距離センサ8による計測結果に代えて用いることができる。本実施形態5においては、距離センサ8が不要であるので、コスト面でメリットがある。本実施形態5は、安定した周期的な外乱が生じている場合は有用であるが、突発的な外乱がある場合は距離センサ8を用いるほうが望ましい。
<本発明の変形例について>
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
以上の実施形態において、レンズ2、3、5、6は、例えばTsurupica(URL:http://www.papapapax.jp/Tsurupica.html)などの材料で実現できる。特にTsurupicaは見えないサブテラヘルツ波と可視光の両方を透過させるので、アライメントがしやすく望ましい。
以上の実施形態において、位置検出部13、光源制御部10、検出光処理部11、分光特性データ処理部12、データ選択部15、推定部16などは、その機能を実装した回路デバイスなどのハードウェアを用いて実装することもできるし、その機能を実装したソフトウェアをCPU(Central Processing Unit)などの演算装置が実行することによって実装することもできる。
以上の実施形態において、データライブラリ19、データライブラリセット14、仮データライブラリセット60は、分光特性データ20を記憶装置に格納することによって実装することができる。
1:光源
2、3、5、6:レンズ
4:反射プリズム
7:検出器
8:距離センサ
9:サンプル
10:光源制御部
11:検出光処理部
12:分光特性データ処理部
13:位置検出部
14:データライブラリセット
15:データ選択部
16:推定部
19:データライブラリ
20:分光特性データ
21:搬送装置
22:送り装置
23:搬送路
60:仮データライブラリセット
61:訂正器
70:一体センサ
72~74:レンズ
82~84:一体センサ

Claims (14)

  1. 搬送路上で移動しているサンプルの膜厚を検査する膜厚検査装置であって、
    前記搬送路上の前記サンプルを載置する面に対して垂直な方向に前記搬送路が変位することによって生じる前記サンプルの面ブレ量を計測する面ブレ量計測部、
    前記搬送路上において前記サンプルに対して第1光を照射したとき前記サンプルから反射する前記第1光を検出することにより得られる分光特性を記述した分光特性データを格納する記憶部、
    前記分光特性データを用いて前記サンプルの膜厚を推定する演算部、
    を備え、
    前記分光特性データは、前記分光特性として、前記サンプルの膜厚と前記面ブレ量との間の関係を記述しており、
    前記演算部は、前記面ブレ量計測部が計測した前記面ブレ量を用いて前記分光特性データを参照することにより、前記サンプルの膜厚を推定する
    ことを特徴とする膜厚検査装置。
  2. 前記分光特性データは、前記分光特性としてさらに、前記サンプルの膜厚と、前記搬送路の傾斜量との間の関係を記述しており、
    前記演算部は、前記面ブレ量計測部が計測した前記面ブレ量を用いて前記傾斜量を算出し、その算出した前記傾斜量を用いて前記分光特性データを参照することにより、前記サンプルの膜厚を推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の膜厚検査装置。
  3. 前記膜厚検査装置はさらに、
    前記サンプルに対して前記第1光を照射する照射レンズ、
    前記サンプルから反射した前記第1光を集光する集光レンズ、
    を備え、
    前記照射レンズの有効径よりも前記集光レンズの有効径のほうが大きい
    ことを特徴とする請求項1記載の膜厚検査装置。
  4. 前記膜厚検査装置はさらに、
    前記第1光を出射する光源、
    前記光源が出射した前記第1光の進行方向を前記サンプルに向けて反射する第1面を有するとともに、前記サンプルから反射した前記第1光の進行方向を光検出器へ向けて反射する第2面を有する、反射プリズム、
    前記サンプルから反射され前記反射プリズムによって反射された前記第1光を集光するレンズ、
    を備え、
    前記第1面と前記第2面との間の開き角をθ、
    前記レンズの取り込み角をθL、
    前記レンズが前記第1光を出射するときの出射角が、前記面ブレによってずれたときの角度ずれ量をΔθ、
    とすると、
    θ>90°+θL+Δθ が成り立つ
    ことを特徴とする請求項1記載の膜厚検査装置。
  5. 前記膜厚検査装置はさらに、
    前記サンプルから反射した前記第1光を集光する第1集光レンズ、
    前記第1集光レンズが集光した前記第1光を光検出器へ集光する第2集光レンズ、
    を備え、
    前記第1集光レンズの焦点距離よりも前記第2集光レンズの焦点距離のほうが短い
    ことを特徴とする請求項1記載の膜厚検査装置。
  6. 前記分光特性データは、前記サンプルの膜厚の値ごとに前記分光特性を記述しており、 前記記憶部はさらに、前記面ブレ量の値ごとに前記分光特性データを配置した分光特性データセットを格納しており、
    前記演算部は、前記面ブレ量計測部が計測した前記面ブレ量に対応する前記分光特性データを前記分光特性データセットのなかから選別し、
    前記演算部は、前記選別した前記分光特性データと、前記サンプルに対して前記第1光を照射することにより取得した分光特性とをマッチングすることにより、前記サンプルの膜厚を推定する
    ことを特徴とする請求項1記載の膜厚検査装置。
  7. 前記面ブレ量計測部は、前記サンプルに対して第2光を照射し、前記サンプルから反射された前記第2光を検出することにより、前記第2光の照射点における前記面ブレ量を計測するように構成されており、
    前記演算部は、第1時刻において前記サンプルに対して前記第光を照射することにより前記面ブレ量計測部が計測した第1面ブレ量と、第2時刻において前記サンプルに対して前記第光を照射することにより前記面ブレ量計測部が計測した第2面ブレ量とを取得し、
    前記演算部は、前記第1時刻と前記第2時刻との間の差分、前記第1面ブレ量と前記第2面ブレ量との間の差分、および前記搬送路が前記サンプルを移動させる速度を用いて、前記搬送路の移動方向に沿った前記搬送路の前記傾斜量を算出する
    ことを特徴とする請求項2記載の膜厚検査装置。
  8. 前記サンプルに対する前記第1光の照射点は、前記サンプルに対する前記第2光の照射点に対して、前記搬送路の進行方向に向かってシフトしている
    ことを特徴とする請求項7記載の膜厚検査装置。
  9. 前記面ブレ量計測部は、前記サンプル上の第1照射点に対して第2光を照射し、前記サンプルから反射された前記第2光を検出することにより、前記第1照射点における第1面ブレ量を計測すると同時に、前記サンプル上の第2照射点に対して第2光を照射し、前記サンプルから反射された前記第2光を検出することにより、前記第2照射点における第2面ブレ量を計測するように構成されており、
    前記演算部は、前記第1照射点と前記第2照射点との間の距離、および前記第1面ブレ量と前記第2面ブレ量との間の差分を用いて、前記搬送路の移動方向に対して垂直な方向に沿った前記搬送路の前記傾斜量を算出する
    ことを特徴とする請求項7記載の膜厚検査装置。
  10. 前記膜厚検査装置はさらに、前記サンプルの膜厚を測定することによって取得した実膜厚と、前記演算部が推定した前記膜厚との間の差分にしたがって、前記分光特性データを補正する補正器を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の膜厚検査装置。
  11. 前記膜厚検査装置はさらに、前記サンプルに対して前記第1光を出射するとともに、前記サンプルから反射した前記第1光を検出することにより前記分光特性を取得する、分光特性センサを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の膜厚検査装置。
  12. 前記分光特性センサは、特定の波長を有する前記第1光を出射するように構成されており、
    前記膜厚検査装置は、前記分光特性センサとして、
    第1波長を有する前記第1光を出射する第1分光特性センサ、
    第2波長を有する前記第1光を出射する第2分光特性センサ、
    を備える
    ことを特徴とする請求項11記載の膜厚検査装置。
  13. 前記面ブレ量計測部は、前記搬送路の前記変位を計測することによって得られる実測データを取得し、
    前記面ブレ量計測部は、前記実測データが記述している前記変位の周期と振幅を計算することを介して、前記面ブレ量を計測する
    ことを特徴とする請求項1記載の膜厚検査装置。
  14. 前記膜厚検査装置はさらに、前記第1光を出射する光源を備え、
    前記第1光は、テラヘルツ帯域の波長範囲を有する
    ことを特徴と請求項1記載の膜厚検査装置。
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