JP7244577B2 - 情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
従来、無線通信ネットワークの通信経路を決定するための様々な技術が知られている。例えば、ダイクストラ法を用いて、メッシュネットワークのノードを相互接続するための無線通信ルートを決定する技術が知られている。
国際公開第2018/180534号 特表2020-536409号公報 特開2016-82522号公報
無線通信ネットワークの通信性能を向上させる技術が求められている。
実施形態に係る情報処理システムは、無線メッシュネットワークを形成する複数の移動体それぞれが備える情報処理装置と、ユーザによって利用される端末装置と、を備える情報処理システムであって、データの送信元である第1端末装置は、前記データの送信先である複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む宛先付データを、前記第1端末装置と接続されている第1情報処理装置に送信し、前記第1情報処理装置は、前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む一のデータである第1集約データを前記第1情報処理装置の次の送信先として指定された第1隣接情報処理装置に送信する。
図1は、従来技術に係るWeb会議システムを示す図である。 図2は、従来技術に係るWeb会議システムと無線メッシュネットワークを組み合わせたシステムを示す図である。 図3は、無線メッシュネットワーク上にWeb会議システムの中央サーバを配置したシステムを示す図である。 図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る情報処理システムを構成する各装置の機能の概要を示す図である。 図6は、従来技術に係るデータの送信方法について説明するための図である。 図7は、実施形態に係るデータの集約について説明するための図である。 図8は、実施形態に係るデータの削減について説明するための図である。 図9は、実施形態に係るトラフィック制御マスターサーバの構成例を示す図である。 図10は、実施形態に係るマスター管理テーブルの一例を示す図である。 図11は、実施形態に係るトラフィック制御スレーブサーバの構成例を示す図である。 図12は、実施形態に係るスレーブ管理テーブルの一例を示す図である。 図13は、実施形態に係るトラフィック制御クライアントの構成例を示す図である。 図14は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。 図15は、実施形態に係る会議管理情報の生成処理の一例を示す図である。 図16は、実施形態に係る一人目のユーザが会議に参加した場合の情報処理の一例を示す図である。 図17は、実施形態に係る二人目のユーザが会議に参加した場合の情報処理の一例を示す図である。 図18は、実施形態に係る三人目のユーザが会議に参加した場合の情報処理の一例を示す図である。 図19は、実施形態に係るトラフィック制御クライアントにおける通信品質が変更された場合の情報処理の一例を示す図である。 図20は、実施形態に係るトラフィック制御クライアントにおける通信品質が変更されるユースケースについて説明するための図である。 図21は、変形例に係るトラフィック制御クライアントにおける通信品質が強制的に変更された場合の情報処理の一例を示す図である。 図22は、変形例に係る複数経路での分散通信の一例を示す図である。 図23は、変形例に係る経路状態を考慮した通信先の変更の一例を示す図である。 図24は、変形例に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図25は、トラフィック制御マスターサーバ、トラフィック制御スレーブサーバおよびトラフィック制御クライアントの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理システム、情報処理装置及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.はじめに〕
図1は、従来技術に係る情報処理システムの一例として、Web会議システムを示す図である。図1に示すように、従来技術に係るWeb会議システムは、ユーザの端末装置(図1では、スマートフォン)と、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)と、モバイルコアネットワーク(EPC/5GC)と、インターネットと、ユーザに対するサービス(例えば、Web会議システム)を提供する中央サーバ(図1に示す「Server」)を備える。
図1に示すように、従来技術に係るWeb会議システムでは、ユーザの端末装置から送信された音声、映像、共有画面のパケットデータ(以下、ユーザパケットともいう)は、中央サーバの仲介で他のユーザの端末装置に転送される。このように、従来技術に係るシステムでは、無線アクセスネットワークから中央サーバまでの上りの通信と、中央サーバから無線アクセスネットワークまでの下りの通信とで、ユーザパケットが同一の通信経路を往復することになる。すなわち、従来技術に係るシステムでは、ユーザパケットの往復通信が発生する。
ここで、従来技術に係る情報処理システムにより、上空に形成された無線メッシュネットワークを用いてWeb会議サービス等の配信サービスを提供する場合について、図2、図3を用いて説明する。
図2は、Web会議サービスを提供するWeb会議システムと無線メッシュネットワークを組み合わせたシステムを例示する図である。図2に例示する無線メッシュネットワークは、上空に位置する複数の飛行体に搭載された無線通信機器(以下、飛行体の無線通信機器ともいう)によって形成される。飛行体は、メッシュネットワークを形成する通信基地局として機能し、高高度(例えば、成層圏)を飛び続ける無人飛行機である。具体的には、例えば、飛行体は、高高度基盤ステーション(HAPS:High Altitude Platform Station)やドローンなどの無人飛行機であってよい。飛行体は、LTE(Long Term Evolution)方式の無線通信に対応した携帯電話基地局であるeNB(evolved Node B)や第5世代通信方式(5G)における無線基地局であるgNB(next Generation Node B)として機能してよい。また、飛行体は、メッシュネットワークの通信データを転送処理するネットワーク処理装置を搭載してよい。地上に位置するユーザの端末装置(図2では、スマートフォン)と上空に位置する飛行体の無線通信機器との間の無線通信経路をサービスリンク、上空に位置する飛行体の無線通信機器同士の間の無線通信経路をメッシュリンク、上空に位置する飛行体の無線通信機器と地上に位置するベースステーション(基地局機能等)との間の無線通信経路をフィーダーリンクともいう。
Web会議システムと無線メッシュネットワークを組み合わせたシステム全体では、ユーザの端末装置から送信されたユーザパケットは、図1と同様に、中央サーバの仲介で他のユーザの端末装置に転送されるため、ベースステーションを中継しなければならない。したがって、従来技術に係る情報処理システムを用いた場合、ベースステーションから中央サーバまでの上りの通信と、中央サーバからベースステーションまでの下りの通信とで、ユーザパケットが同一の通信経路を往復することになる。すなわち、従来技術に係る情報処理システムを用いて配信サービスを提供する場合、ユーザパケットの無駄な往復通信が発生する。
図3は、従来技術に係るWeb会議システムの中央サーバを無線メッシュネットワーク上に配置したシステムを示す図である。図3に示す無線メッシュネットワークは、上空に位置する4つの飛行体の無線通信機器によって形成される。図3に示すように、従来技術に係るWeb会議システムの中央サーバを無線メッシュネットワーク上に配置したシステムでは、図1および図2と同様に、ユーザの端末装置から送信されたユーザパケットは、中央サーバの仲介で他のユーザの端末装置に転送される。このように、従来技術に係るシステムでは、同一飛行体配下に収容されているユーザ間の通信において、ユーザの端末装置に接続されている飛行体から中央サーバが設置されている飛行体までの上りの通信と、中央サーバが設置されている飛行体からユーザの端末装置に接続されている飛行体までの下りの通信とで、ユーザパケットが同一の通信経路を往復することになる。すなわち、従来技術に係るシステムに係る中央サーバを無線メッシュネットワーク上に配置するだけでは、図2と同様に、ユーザパケットの無駄な往復通信の発生を避けられない。
また、図3に示す例では、データの送信元である端末装置によるデータの送受信に関する通信品質と比べて、データの送信先である端末装置によるデータの送受信に関する通信品質の方が低い。この場合、送信先の端末装置は自装置が送受信可能な通信品質を超える過剰なデータ品質のデータを送信元の端末装置から受信することになる。すなわち、送信元の端末装置の通信品質と送信先の端末装置が要求する通信品質とが相違する場合に、無駄なデータの送受信がなされる場合がある。したがって、中央サーバを無線メッシュネットワーク上に配置するだけでは、最適なシステムとはならない。
これに対し、本願に係る情報処理システムは、無線メッシュネットワークを形成する複数の移動体それぞれが備える情報処理装置と、ユーザによって利用される端末装置と、を備える。データの送信元である端末装置(以下、第1端末装置ともいう)は、データの送信先である複数の端末装置(以下、第2端末装置ともいう)それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む宛先付データを、第1端末装置と接続されている情報処理装置(以下、第1情報処理装置ともいう)に送信してよい。第1情報処理装置は、第1端末装置から受信した宛先付データに含まれる複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む一のデータである第1集約データを第1情報処理装置の次の送信先として指定された情報処理装置(以下、第1隣接情報処理装置ともいう)に送信してよい。
このように、本願に係る情報処理システムは、データの送信先である複数の第2端末装置が自装置と接続されていない場合は、複数の送信先に宛てられた複数のデータを集約した一つのデータを第1情報処理装置の次の送信先として指定された第1隣接情報処理装置に送信することができる。これにより、情報処理システムは、データの送信先である第2端末装置が自装置と接続されていない場合に、宛先が複数である場合であっても、複数の送信先に宛てられた複数のデータを一つのデータに集約することにより、複数の送信先それぞれに宛てられた複数のデータが同一の通信経路上を複数回流れないようにすることができる。したがって、情報処理システムは、メッシュネットワーク全体のトラフィック量を低減することができる。また、情報処理システムは、メッシュネットワーク全体のトラフィック量を低減することができるので、例えば、Web会議サービス等の配信サービスを実現するシステムにおいて、音声、映像、共有画面などのデータを低遅延で転送することができる。したがって、本願に係る情報処理システムは、無線通信ネットワークの通信性能を向上させることができる。
また、本願に係る第1情報処理装置は、第2端末装置が自装置と接続されており、第2端末装置によるデータの受信に関する通信品質が第1情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1端末装置から受信した宛先付データに含まれるデータのデータ量を削減し、宛先付データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータ(以下、第1削減後データともいう)を第2端末装置に送信し、第2端末装置が自装置と接続されておらず、第1隣接情報処理装置によるデータの受信に関する通信品質が第1情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1端末装置から受信した宛先付データに含まれるデータのデータ量を削減し、宛先付データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータ(以下、第2削減後データともいう)を第1隣接情報処理装置に送信する。
このように、本願に係る情報処理システムは、データの送信先によるデータの受信に関する通信品質を示す品質情報が、データの送信元によるデータの送信に関する通信品質を示す品質情報よりも低い場合は、データの送信元から受信したデータのデータ量を削減し、送信元から受信したデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応する削減後データをデータの送信先に送信する。これにより、情報処理システムは、データの送信先が送受信可能な通信品質を超える過剰なデータ品質のデータを送信しないようにすることができる。したがって、情報処理システムは、メッシュネットワーク全体のトラフィック量を低減することができる。また、情報処理システムは、メッシュネットワーク全体のトラフィック量を低減することができるので、例えば、Web会議システムにおける音声、映像、共有画面などのデータを低遅延で転送することができる。したがって、情報処理システムは、無線通信ネットワークの通信性能を向上させることができる。
〔2.情報処理システムの構成例〕
図4は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。情報処理システム1は、トラフィック制御マスターサーバ100(以下、マスターサーバ100ともいう)と、トラフィック制御スレーブサーバ200(以下、スレーブサーバ200ともいう)と、トラフィック制御クライアント300(以下、クライアント300または端末装置ともいう)を備える。マスターサーバ100とスレーブサーバ200は、無線メッシュネットワークを形成する複数の飛行体それぞれに搭載される。マスターサーバ100と、スレーブサーバ200と、クライアント300とは所定のネットワークN(図示略)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図4に示す情報処理システム1には、任意の数のマスターサーバ100と任意の数のスレーブサーバ200と任意の数のクライアント300が含まれてもよい。
マスターサーバ100は、ユーザに対する配信サービス(例えば、Web会議システム)を提供する中央サーバ、SDNコントローラ、および第5世代移動通信システムを構成するネットワーク機能(NFs:Network Functions)等の外部システムと通信する。例えば、マスターサーバ100は、Web会議システムを提供する中央サーバからWeb会議に関連する情報を取得する。また、マスターサーバ100は、SDNコントローラから無線メッシュネットワークのトポロジーに関する情報を取得する。また、マスターサーバ100は、第5世代移動通信システムを構成するネットワーク機能から5Gコアネットワークの通信経路の統計情報(帯域使用率、遅延、パケットロス等)やモバイルネットワークの輻輳を予兆する情報等を取得する。
図5は、実施形態に係る情報処理システムを構成する各装置の機能の概要を示す図である。マスターサーバ100は、無線メッシュネットワークを形成する飛行体に搭載される情報処理装置である。マスターサーバ100は、外部システムから取得した情報に基づいて、無線メッシュネットワークの通信経路を計算する。具体的には、例えば、マスターサーバ100は、配信システム(例えば、Web会議システム)に関連する情報、無線メッシュネットワークのトポロジーに関する情報、および5Gコアネットワークの通信経路の統計情報やモバイルネットワークの輻輳を予兆する輻輳予兆情報等に基づいて、無線メッシュネットワークの通信経路を計算する。また、マスターサーバ100は、後述する管理テーブルに関する情報を更新し、更新した管理テーブルに関する情報をスレーブサーバ200に配信する。また、マスターサーバ100は、後述するスレーブサーバ200と同等の機能を備える。マスターサーバ100は、例えば、1つの無線メッシュネットワークにつき1台設置されてよい。
また、スレーブサーバ200は、無線メッシュネットワークを形成する飛行体に搭載される情報処理装置である。スレーブサーバ200は、クライアント300から送受信されたデータの中継、集約、および削減を行う。ここで、データの集約とは、複数の送信先に対して同一のデータを送信する場合に、複数の送信先それぞれに対してデータを送信する代わりに、複数の送信先が設定された一つのデータ(複数の送信先に宛てられたデータを集約した一つのデータという意味で、以下、「集約データ」ともいう)を送信することを指す。また、データの削減とは、データの送信先によるデータの受信に関する通信品質を示す品質情報が、データの送信元によるデータの送信に関する通信品質を示す品質情報よりも低い場合に、データの送信元から受信したデータのデータ量を削減し、送信元から受信したデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータ(以下、削減後データともいう)をデータの送信先に送信することを指す。また、スレーブサーバ200は、自サーバから他サーバに対しての通信経路の使用状況を示す経路状態情報を測定する。また、スレーブサーバ200は、Web会議システムの動作に必要な制御信号の送受信を行う。スレーブサーバ200は、例えば、1つの無線メッシュネットワークにつき複数台設置されてよい。
図6は、従来技術に係るデータの送信方法について説明するための図である。図6は、従来技術に係るWeb会議システムと無線メッシュネットワークを組み合わせたシステムを示す。図6に示すメッシュネットワークは、それぞれA~Cで識別される3つの飛行体によって形成される。Aで識別される飛行体は、Web会議システムを提供する中央サーバを搭載している。ユーザ#1の端末装置#1は、Aで識別される飛行体に搭載された中央サーバと接続されている。また、ユーザ#3の端末装置#3およびユーザ#4の端末装置#4は、Bで識別される飛行体に搭載されている無線通信装置と接続されている。また、ユーザ#5の端末装置#5は、Cで識別される飛行体に搭載されている無線通信装置と接続されている。
図6に示す例では、Web会議の画像に関するデータの送信元である端末装置#1は、データの送信先である複数の端末装置#3~端末装置#5それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む宛先付データを中央サーバに送信する。中央サーバは、端末装置#1から宛先付データを受信すると、端末装置#3~端末装置#5それぞれの宛先ごとに受信したデータを送信する。このように、従来技術に係るシステムでは、中央サーバが宛先ごとに受信したデータを送信するため、同一経路上を同一のデータが複数回流れる可能性がある。図6に示す例では、Aで識別される飛行体とBで識別される飛行体との間の同一の通信経路に端末装置#1から送信された同一のデータが3回流れる可能性がある。
これに対し、実施形態に係る情報処理システム1は、飛行体それぞれが、スレーブサーバ200を搭載している。図7は、実施形態に係るデータの集約について説明するための図である。図7は、一実施形態に係る情報処理システム1を示す。図7は、従来技術との対比のために、図6と同様にそれぞれA~Cで識別される3つの飛行体によってメッシュネットワークが形成されている例を示している。ユーザ#1の端末装置#1は、Aで識別される飛行体に搭載されたスレーブサーバ200と接続されている。また、ユーザ#3の端末装置#3およびユーザ#4の端末装置#4は、Bで識別される飛行体に搭載されているスレーブサーバ200と接続されている。また、ユーザ#5の端末装置#5は、Cで識別される飛行体に搭載されているスレーブサーバ200と接続されている。
図7に示す例では、Web会議の画像に関するデータの送信元である端末装置#1は、データの送信先である複数の端末装置#3~端末装置#5それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む宛先付データを端末装置#1と接続されている飛行体Aのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Aのスレーブサーバ200は、端末装置#1から宛先付データを受信すると、自装置と接続されていない複数の端末装置#3~端末装置#5それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と宛先付データに含まれるデータとを含む一のデータである集約データを飛行体Aのスレーブサーバ200の次の送信先として指定された飛行体Bのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Bのスレーブサーバ200は、飛行体Aのスレーブサーバ200から送信された集約データを受信すると、自装置と接続されている端末装置#3および端末装置#4それぞれに対して受信した集約データに含まれるデータを送信する。また、飛行体Bのスレーブサーバ200は、飛行体Aのスレーブサーバ200から転送された集約データを受信すると、自装置と接続されていない一の端末装置#5を識別可能な端末識別情報と集約データに含まれるデータとを含む一のデータである転送データを飛行体Bのスレーブサーバ200の次の送信先として指定された飛行体Cのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Cのスレーブサーバ200は、飛行体Bのスレーブサーバ200から送信された転送データを受信すると、受信した転送データに含まれるデータを端末装置#5に送信する。
図7に示すように、情報処理システム1は、データの送信先である複数の端末装置が各スレーブサーバ200と接続されていない場合は、複数の送信先に宛てられた複数のデータを集約した一つのデータを各スレーブサーバ200の次の転送先として指定されたスレーブサーバ200に送信することができる。これにより、情報処理システム1は、同一経路上を同一のデータが複数回流れることがないように制御することができる。なお、マスターサーバ100は、上述したスレーブサーバ200と同様のデータを集約する機能を備える。
図8は、実施形態に係るデータの削減について説明するための図である。スレーブサーバ200は、データの送信先またはデータの転送先が送受信可能な通信品質を超える過剰なデータ品質のデータを送信しないようにデータを削減する。図8の上段は、音声のデータを削減する例を示す。例えば、スレーブサーバ200は、音声のデータに含まれる周波数成分やサンプリングレートを削減することで、音声のデータを削減することができる。また、図8の下段は、動画や共有画面のデータを削減する例を示す。例えば、スレーブサーバ200は、動画や共有画面のデータの画像サイズ(縦サイズ、横サイズ、または縦サイズと横サイズの比率など)、フレームレート、画素情報(色相、明度、または彩度)を削減することで、動画や共有画面のデータを削減することができる。なお、マスターサーバ100は、上述したスレーブサーバ200と同様のデータを削減する機能を備える。
図5の説明に戻る。クライアント300は、Web会議システムを利用するユーザによって使用される情報処理装置である。図5に示すように、クライアント300は、Web会議システムを利用するためのアプリケーションに関する情報をマスターサーバ100およびスレーブサーバ200に対して提供する。また、クライアント300は、クライアント300によるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報をマスターサーバ100およびスレーブサーバ200に対して提供する。また、クライアント300は、送信データを送信する前に事前に送信データを最適化する処理を行う。
〔3.トラフィック制御マスターサーバの構成例〕
図9は、実施形態に係るトラフィック制御マスターサーバ100の構成例を示す図である。図9に示すように、マスターサーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110)
通信部110は、例えば、アンテナ、無線通信機器、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(図示略)と有線又は無線で接続される。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図9に示すように、記憶部120は、マスター管理テーブル121を有する。
(マスター管理テーブル121)
マスター管理テーブル121は、クライアント300とスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)との接続関係、およびスレーブサーバ200同士の接続関係(または、スレーブサーバ200とマスターサーバ100との接続関係)に関する各種情報を記憶する。図10は、実施形態に係るマスター管理テーブルの一例を示す図である。図10に示すように、マスター管理テーブル121は、「会議ID」、「ユーザ管理テーブル」、「サーバ管理テーブル」といった項目を有する。
「会議ID」は、Web会議を識別する識別情報である。「会議ID」は、Web会議サービスのユーザによって立ち上げられた会議ごとに割り振られる。
また、「ユーザ管理テーブル」は、「ユーザID」、「サーバID」、「通信品質」といった小項目をさらに有する。「ユーザID」は、Web会議に参加しているユーザを識別する識別情報であるとともに、当該ユーザによって利用されるクライアント300を識別する識別情報でもある。また、「サーバID」は、「ユーザID」で識別されるクライアント300と接続されている(つまり、クライアント300にとって直近の接続先である)スレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)を識別する識別情報である。また、「通信品質」は、「ユーザID」で識別されるクライアント300によるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報である。なお、品質情報は、クライアント300から取得される。また、「通信品質」は、「送信」、「受信」といった小項目をさらに有する。「送信」は、「ユーザID」で識別されるクライアント300によるデータの送信に関する通信品質を示す品質情報である。「受信」は、「ユーザID」で識別されるクライアント300によるデータの受信に関する通信品質を示す品質情報である。
また、「サーバ管理テーブル」は、「サーバID」、「隣接サーバID」、「通信品質」、「経路状態」といった小項目をさらに有する。「サーバID」は、Web会議の通信に用いられる無線メッシュネットワークを形成する複数の飛行体それぞれに搭載されているスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)を識別する識別情報である。「隣接サーバID」は、「サーバID」で識別されるスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)と隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)を識別する識別情報である。なお、「サーバID」で識別されるスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)と隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に関する情報は、SDNコントローラから取得される。「通信品質」は、「サーバID」で識別されるスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)によるデータの送受信に関する通信品質および「サーバID」で識別されるスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)と接続されているクライアント300によるデータの送受信に関する通信品質のうち、最も高い通信品質を示す品質情報である。「経路状態」は、「サーバID」で識別されるスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)と隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)との間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報である。なお、経路状態情報は、マスターサーバ100が測定した値を格納、またはスレーブサーバ200が測定した値をスレーブサーバ200から取得する。
なお、図示は省略するが、上述した「通信品質」はプロトコルやアプリケーション単位で複数定義できる。例えば、「通信品質」は、映像、音声、画面の共有、ファイルの共有、およびチャット機能などの単位ごとに複数定義することができる。
(制御部130)
図9に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、マスターサーバ100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図9に示す例では、制御部130は、マスターサーバ処理部131と、外部システム制御部132と、ユーザパケット伝送部133とを有する。
(マスターサーバ処理部131)
マスターサーバ処理部131は、Web会議システムの動作に必要な制御信号の送受信を行う。また、マスターサーバ処理部131は、自サーバと隣接するスレーブサーバ200との間の通信経路における使用状況および通信品質を測定および記録する。例えばマスターサーバ処理部131は、自サーバと隣接するスレーブサーバ200との間の通信経路上で一定期間内に転送されたデータ量(通信量、トラフィックともいう)を測定する。マスターサーバ処理部131は、自サーバと隣接するスレーブサーバ200との間の通信経路における使用状況および通信品質を測定すると、測定した値をマスター管理テーブル121に格納する。
また、マスターサーバ処理部131は、外部システム、スレーブサーバ200、およびクライアント300から取得した情報に基づいて、最適な通信経路および送受信品質の計算を行う。また、マスターサーバ処理部131は、マスター管理テーブル121を書き換える。また、マスターサーバ処理部131は、マスター管理テーブル121を書き換えた場合は、書き換えた内容に関する情報をスレーブサーバ200に対して通知する。
(外部システム制御部132)
外部システム制御部132は、Web会議システムを提供する中央サーバ、SDNコントローラ、および第5世代移動通信システムを構成するネットワーク機能(NF:Network Functions)等の外部システムと情報の送受信を行う。また、外部システム制御部132は、通信経路における輻輳およびその予兆を検知する等、通信品質を任意の状態へ強制的に変更する必要がある場合は、強制的に管理テーブルの書き換えを行う。
(ユーザパケット伝送部133)
ユーザパケット伝送部133は、マスター管理テーブルを参照し、データの送信元から受信したデータを自サーバと接続されているクライアント300または自サーバと隣接するスレーブサーバ200に送信する。また、ユーザパケット伝送部133は、データの送信先の受信品質が自サーバの送信品質より低い場合は、受信したデータを加工することでデータ量を削減し、受信したデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである削減後データを自サーバと接続されているクライアント300または自サーバと隣接するスレーブサーバ200に送信する。
具体的には、ユーザパケット伝送部133は、データの送信元であるクライアント300から、データの送信先であるクライアント300を識別可能な端末識別情報とデータとを含む宛先付データを受信してよい。例えば、ユーザパケット伝送部133は、複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む宛先付データを受信してよい。続いて、ユーザパケット伝送部133は、受信した宛先付データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されているクライアント300を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されているクライアント300のうち、宛先付データに含まれる端末識別情報によって識別されるクライアント300にデータを送信してよい。また、ユーザパケット伝送部133は、送信先のクライアント300によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、受信した宛先付データに含まれるデータのデータ量を削減し、宛先付データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第1削減後データをデータの送信先であるクライアント300に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部133は、受信した宛先付データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されていない一のクライアント300を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない一のクライアント300を識別可能な端末識別情報とデータとを含む一のデータである第1転送データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200に送信してよい。また、ユーザパケット伝送部133は、自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1転送データに含まれるデータのデータ量を削減し、第1転送データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部133は、受信した宛先付データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む一のデータである第1集約データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200に送信してよい。また、ユーザパケット伝送部133は、自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1集約データに含まれるデータのデータ量を削減し、第1集約データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部133は、隣接するスレーブサーバ200から第1集約データを受信してよい。ユーザパケット伝送部133は、受信した第1集約データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されているクライアント300を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されているクライアント300のうち、第1集約データに含まれる端末識別情報によって識別されるクライアント300にデータを送信してよい。また、ユーザパケット伝送部133は、隣接するスレーブサーバ200から受信した第1集約データを削減してよい。例えば、ユーザパケット伝送部133は、データの送信先であるクライアント300が自装置と接続されており、クライアント300によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、受信した第1集約データに含まれるデータのデータ量を削減し、第1集約データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第3削減後データをデータの送信先であるクライアント300に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部133は、受信した第1集約データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されていない一のクライアント300を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない一のクライアント300を識別可能な端末識別情報とデータとを含む一のデータである第2転送データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200に送信してよい。また、ユーザパケット伝送部133は、データの送信先であるクライアント300が自装置と接続されておらず、自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1集約データに含まれるデータのデータ量を削減し、第1集約データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第4削減後データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部133は、隣接するスレーブサーバ200から受信した第1集約データをさらに集約してよい。例えば、ユーザパケット伝送部133は、受信した第1集約データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む一のデータである第2集約データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200に送信してよい。
〔4.トラフィック制御スレーブサーバの構成例〕
図11は、実施形態に係るトラフィック制御スレーブサーバ200の構成例を示す図である。図11に示すように、スレーブサーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
(通信部210)
通信部210は、例えば、アンテナ、無線通信機器、NIC等によって実現される。また、通信部210は、ネットワークN(図示略)と有線又は無線で接続される。
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図11に示すように、記憶部220は、スレーブ管理テーブル221を有する。
(スレーブ管理テーブル221)
スレーブ管理テーブル221は、自サーバと接続されているクライアント300、および自サーバと隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に関する各種情報を記憶する。スレーブ管理テーブル221は、自サーバに関する情報以外の情報は記憶しない点がマスター管理テーブル121と異なる。図12は、実施形態に係るスレーブ管理テーブルの一例を示す図である。図12に示すように、スレーブ管理テーブル221は、「会議ID」、「ユーザ管理テーブル」、「サーバ管理テーブル」といった項目を有する。
「会議ID」は、Web会議を識別する識別情報である。「会議ID」は、Web会議サービスのユーザによって立ち上げられた会議ごとに割り振られる。
また、「ユーザ管理テーブル」は、「ユーザID」、「通信品質」といった小項目をさらに有する。「ユーザID」は、自サーバと接続されているクライアント300を利用するユーザを識別する識別情報であるとともに、自サーバと接続されているクライアント300を識別する識別情報でもある。また、「通信品質」は、「ユーザID」で識別されるクライアント300によるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報である。なお、品質情報は、クライアント300から取得される。また、「通信品質」は、「送信」、「受信」といった小項目をさらに有する。「送信」は、「ユーザID」で識別されるクライアント300によるデータの送信に関する通信品質を示す品質情報である。「受信」は、「ユーザID」で識別されるクライアント300によるデータの受信に関する通信品質を示す品質情報である。
また、「サーバ管理テーブル」は、「隣接サーバID」、「通信品質」、「経路状態」といった小項目をさらに有する。「隣接サーバID」は、自サーバと隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)を識別する識別情報である。なお、自サーバと隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に関する情報は、マスターサーバ100から取得される。「通信品質」は、「隣接サーバID」で識別されるスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)によるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報である。なお、品質情報は、マスターサーバ100から取得される。「経路状態」は、「隣接サーバID」で識別されるスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)と自サーバとの間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報である。なお、経路状態情報は、自サーバが測定した値を格納する。
なお、図示は省略するが、上述した「通信品質」はプロトコルやアプリケーション単位で複数定義できる。例えば、「通信品質」は、映像、音声、画面の共有、ファイルの共有、およびチャット機能などの単位ごとに複数定義することができる。
(制御部230)
図11に戻り、説明を続ける。制御部230は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU、ASICやFPGA等によって、スレーブサーバ200の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図11に示す例では、制御部230は、スレーブサーバ処理部231と、ユーザパケット伝送部232とを有する。
(スレーブサーバ処理部231)
スレーブサーバ処理部231は、Web会議システムの動作に必要な制御信号の送受信を行う。また、スレーブサーバ処理部231は、自サーバと隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)との間の通信経路における使用状況および通信品質を測定および記録する。例えばスレーブサーバ処理部231は、自サーバと隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)との間の通信経路上で一定期間内に転送されたデータ量(通信量、トラフィックともいう)を測定する。スレーブサーバ処理部231は、自サーバと隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)との間の通信経路における使用状況および通信品質を測定すると、測定した値をスレーブ管理テーブル221に格納する。
(ユーザパケット伝送部232)
ユーザパケット伝送部232は、スレーブ管理テーブルを参照し、受信したデータを自サーバと接続されているクライアント300または自サーバと隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信する。また、ユーザパケット伝送部232は、データの送信先の受信品質が自サーバの送信品質より低い場合は、受信したデータを加工することでデータ量を削減し、受信したデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである削減後データを自サーバと接続されているクライアント300または自サーバと隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信する。
具体的には、ユーザパケット伝送部232は、データの送信元であるクライアント300から、データの送信先であるクライアント300を識別可能な端末識別情報とデータとを含む宛先付データを受信してよい。例えば、ユーザパケット伝送部232は、複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む宛先付データを受信してよい。続いて、ユーザパケット伝送部232は、受信した宛先付データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されているクライアント300を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されているクライアント300のうち、宛先付データに含まれる端末識別情報によって識別されるクライアント300にデータを送信してよい。また、ユーザパケット伝送部232は、送信先のクライアント300によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、受信した宛先付データに含まれるデータのデータ量を削減し、宛先付データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第1削減後データをデータの送信先であるクライアント300に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部232は、受信した宛先付データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されていない一のクライアント300を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない一のクライアント300を識別可能な端末識別情報とデータとを含む一のデータである第1転送データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信してよい。また、ユーザパケット伝送部232は、自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1転送データに含まれるデータのデータ量を削減し、第1転送データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部232は、受信した宛先付データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む一のデータである第1集約データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信してよい。また、ユーザパケット伝送部232は、自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1集約データに含まれるデータのデータ量を削減し、第1集約データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部232は、隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)から第1集約データを受信してよい。ユーザパケット伝送部232は、受信した第1集約データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されているクライアント300を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されているクライアント300のうち、第1集約データに含まれる端末識別情報によって識別されるクライアント300にデータを送信してよい。また、ユーザパケット伝送部232は、隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)から受信した第1集約データを削減してよい。例えば、ユーザパケット伝送部232は、データの送信先であるクライアント300が自装置と接続されており、クライアント300によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、受信した第1集約データに含まれるデータのデータ量を削減し、第1集約データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第3削減後データをデータの送信先であるクライアント300に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部232は、受信した第1集約データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されていない一のクライアント300を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない一のクライアント300を識別可能な端末識別情報とデータとを含む一のデータである第2転送データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信してよい。また、ユーザパケット伝送部232は、データの送信先であるクライアント300が自装置と接続されておらず、自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1集約データに含まれるデータのデータ量を削減し、第1集約データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第4削減後データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信してよい。
また、ユーザパケット伝送部232は、隣接するスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)から受信した第1集約データをさらに集約してよい。例えば、ユーザパケット伝送部232は、受信した第1集約データに含まれる端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない複数のクライアント300それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む一のデータである第2集約データを自装置の次の送信先として指定されたスレーブサーバ200(または、マスターサーバ100)に送信してよい。
〔5.トラフィック制御クライアントの構成例〕
図13は、実施形態に係るトラフィック制御クライアント300の構成例を示す図である。図13に示すように、クライアント300は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを有する。
(通信部310)
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。また、通信部310は、ネットワークN(図示略)と有線又は無線で接続される。
(記憶部320)
記憶部320は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
(制御部330)
制御部330は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU、ASICやFPGA等によって、クライアント300の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。図13に示す例では、制御部330は、クライアント制御部331を有する。
(クライアント制御部331)
クライアント制御部331は、クライアント300の状態を監視し、状態に応じた通信品質の算出を行う。また、クライアント制御部331は、Web会議システムの動作に必要な制御信号の送受信を行う。
〔6.情報処理の一例〕
図14は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図14は、実施形態に係る情報処理システム1を示す。図14に示すメッシュネットワークは、それぞれA~Dで識別される4つの飛行体によって形成される。また、A~Cで識別される3つの飛行体それぞれは、スレーブサーバ200を搭載している。また、Dで識別される飛行体は、マスターサーバ100を搭載している。ユーザ#1の端末装置#1およびユーザ#2の端末装置#2は、Aで識別される飛行体に搭載されたスレーブサーバ200と接続されている。また、ユーザ#3の端末装置#3およびユーザ#4の端末装置#4は、Bで識別される飛行体に搭載されているスレーブサーバ200と接続されている。また、ユーザ#5の端末装置#5およびユーザ#6の端末装置#6は、Cで識別される飛行体に搭載されているスレーブサーバ200と接続されている。
また、図14では、データの送信元である端末装置#1が、データの送信先である端末装置#2~端末装置#6それぞれを識別可能なユーザIDとデータとを含む宛先付データを端末装置#1と接続されている飛行体Aのスレーブサーバ200に送信する。図14では、マスターサーバ100が、マスター管理テーブル121を参照して、各通信経路の経路状態情報を取得する。また、マスターサーバ100は、SDNコントローラ等の外部システムからも、各通信経路の経路状態情報を取得する。続いて、マスターサーバ100は、各サーバから取得した経路状態情報および外部システムから取得した経路状態情報に基づいて、最適な通信経路を決定する。例えば、マスターサーバ100は、飛行体A→飛行体B→飛行体Cの通信経路および飛行体A→飛行体D→飛行体Cの通信経路のうち、飛行体A→飛行体B→飛行体Cの通信経路を最適な通信経路として決定する。なお、マスターサーバ100は、SDNコントローラ等の外部システムから取得した情報が既に最適経路に関する情報であることが判明している場合は、外部システムから取得した情報に基づいて最適経路を決定してもよい。
飛行体Aのスレーブサーバ200は、端末装置#1から宛先付データを受信する。続いて、飛行体Aのスレーブサーバ200は、データの送信先である端末装置#2が自サーバと接続されているので、端末装置#1から受信した宛先付データに含まれるデータを端末装置#2に送信する。より具体的には、飛行体Aのスレーブサーバ200は、端末装置#2によるデータの受信品質が「中」であり、自サーバによるデータの送信品質である「高」より低いので、端末装置#1から受信したデータのデータ量を端末装置#2によるデータの受信品質である「中」まで削減し、削減したデータ量に対応する削減後データを端末装置#2に送信する。
一方、飛行体Aのスレーブサーバ200は、データの送信先である端末装置#3~端末装置#6が自サーバと接続されていないので、複数の端末装置#3~端末装置#6それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と宛先付データに含まれるデータとを含む一のデータである第1集約データを飛行体Aのスレーブサーバ200の次の送信先として指定された飛行体Bのスレーブサーバ200に送信する。より具体的には、飛行体Aのスレーブサーバ200は、マスターサーバ100によって次の送信先として指定された飛行体Bのスレーブサーバ200によるデータの受信品質が「高」であり、自サーバによるデータの送信品質である「高」と同じなので、第1集約データをそのまま飛行体Bのスレーブサーバ200に送信する。
飛行体Bのスレーブサーバ200は、飛行体Aのスレーブサーバ200から送信された第1集約データを受信する。続いて、飛行体Bのスレーブサーバ200は、データの送信先である端末装置#3および端末装置#4が自サーバと接続されているので、飛行体Aのスレーブサーバ200から送信された第1集約データに含まれるデータを端末装置#3および端末装置#4に送信する。より具体的には、飛行体Bのスレーブサーバ200は、端末装置#3によるデータの受信品質が「高」であり、自サーバによるデータの送信品質である「高」と同じなので、飛行体Aのスレーブサーバ200から送信されたデータをそのまま端末装置#3に送信する。また、飛行体Bのスレーブサーバ200は、端末装置#4によるデータの受信品質が「中」であり、自サーバによるデータの送信品質である「高」より低いので、飛行体Aのスレーブサーバ200から送信されたデータのデータ量を端末装置#4によるデータの受信品質である「中」まで削減し、飛行体Aのスレーブサーバ200から受信したデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応する削減後データを端末装置#4に送信する。
一方、飛行体Bのスレーブサーバ200は、データの送信先である端末装置#5および端末装置#6が自サーバと接続されていないので、端末装置#5および端末装置#6それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と第1集約データに含まれるデータとを含む一のデータである第2集約データを飛行体Bのスレーブサーバ200の次の送信先として指定された飛行体Cのスレーブサーバ200に送信する。より具体的には、飛行体Bのスレーブサーバ200は、マスターサーバ100によって次の送信先として指定された飛行体Cのスレーブサーバ200によるデータの受信品質が「低」であり、自サーバによるデータの送信品質である「高」より低いので、飛行体Aのスレーブサーバ200から送信された第1集約データに含まれるデータのデータ量を飛行体Cのスレーブサーバ200によるデータの受信品質が「低」まで削減し、第1集約データに含まれるデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応する削減後データを第2集約データとして飛行体Cのスレーブサーバ200に送信する。
飛行体Cのスレーブサーバ200は、飛行体Bのスレーブサーバ200から送信された第2集約データを受信する。続いて、飛行体Cのスレーブサーバ200は、データの送信先である端末装置#5および端末装置#6が自サーバと接続されているので、飛行体Bのスレーブサーバ200から送信された第2集約データに含まれるデータを端末装置#5および端末装置#6にそれぞれ送信する。より具体的には、飛行体Cのスレーブサーバ200は、端末装置#5および端末装置#6によるデータの受信品質が「低」であり、自サーバによるデータの送信品質である「低」と同じなので、飛行体Bのスレーブサーバ200から送信された第2集約データに含まれるデータをそのまま端末装置#5および端末装置#6にそれぞれ送信する。
図15は、実施形態に係る会議管理情報の生成処理の一例を示す図である。また、図15~図19、および図21~図23に示すメッシュネットワークおよび情報処理システム1の構成要素および各構成要素の接続関係は、図14と同じである。
図15では、端末装置#1が、会議の作成依頼に関するデータを飛行体Aのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Aのスレーブサーバ200は、端末装置#1から会議の作成依頼に関するデータを受信すると、受信したデータをマスターサーバ100に送信する。マスターサーバ100は、飛行体Aのスレーブサーバ200から会議の作成依頼に関するデータを受信すると、SDNコントローラからトポロジー情報を取得して、会議管理情報(マスター管理テーブル121)を作成する。
図16は、実施形態に係る一人目のユーザが会議に参加した場合の情報処理の一例を示す図である。図16では、端末装置#1を利用するユーザ#1が一人目のユーザとして会議に参加する。端末装置#1は、ユーザ#1による会議への参加を示すデータ(以下、ユーザ#1の参加データと記載する)とともに、端末装置#1におけるデータの送受信に関する通信品質が高いことを示す品質情報「高」(以下、端末装置#1の品質情報「高」と記載する)を飛行体Aのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Aのスレーブサーバ200は、ユーザ#1の参加データおよび端末装置#1の品質情報「高」を端末装置#1から受信すると、受信したデータをマスターサーバ100に送信する。マスターサーバ100は、ユーザ#1の参加データおよび端末装置#1の品質情報「高」を飛行体Aのスレーブサーバ200から受信すると、マスター管理テーブル121のユーザ管理テーブルのうち端末装置#1の品質情報を「高」に更新する。
また、マスターサーバ100は、ユーザ#1の参加データを受信すると、飛行体Aのスレーブサーバ200にユーザ#1の参加データを通知する。スレーブサーバ200は、ユーザ#1の参加データを取得すると、スレーブ管理テーブル221を作成する。また、マスターサーバ100は、マスター管理テーブル121を更新すると、飛行体Aのスレーブサーバ200にマスター管理テーブル121の更新情報を通知する。スレーブサーバ200は、マスターサーバ100から更新情報を取得すると、スレーブ管理テーブル221のユーザ管理テーブルのうち端末装置#1の品質情報を「高」に更新する。
図17は、実施形態に係る二人目のユーザが会議に参加した場合の情報処理の一例を示す図である。図17では、端末装置#5を利用するユーザ#5が二人目のユーザとして会議に参加する。端末装置#5は、ユーザ#5による会議への参加を示すデータ(以下、ユーザ#5の参加データと記載する)とともに、端末装置#5におけるデータの送受信に関する通信品質が低いことを示す品質情報「低」(以下、端末装置#5の品質情報「低」と記載する)を飛行体Cのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Cのスレーブサーバ200は、ユーザ#5の参加データおよび端末装置#5の品質情報「低」を端末装置#5から受信すると、受信したデータをマスターサーバ100に送信する。マスターサーバ100は、ユーザ#5の参加データおよび端末装置#5の品質情報「低」を飛行体Cのスレーブサーバ200から受信すると、マスター管理テーブル121のユーザ管理テーブルのうち端末装置#5の品質情報を「低」に更新する。
また、図17では、マスターサーバ100が、ユーザ#1の参加データおよびユーザ#5の参加データを取得すると、飛行体A→飛行体B→飛行体Cの通信経路および飛行体A→飛行体D→飛行体Cの通信経路のうち、飛行体A→飛行体B→飛行体Cの通信経路を最適な通信経路として決定する。マスターサーバ100は、通信経路を決定すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200間の通信経路におけるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報を算出する。
例えば、マスターサーバ100は、飛行体Cのスレーブサーバ200は、通信品質が低い端末装置#5と接続されているので、飛行体Cのスレーブサーバ200によるデータの送受信に関する通信品質を「低」と算出する。続いて、マスターサーバ100は、飛行体Cのスレーブサーバ200の通信品質を「低」と算出したので、飛行体Cのスレーブサーバ200に隣接する飛行体Bのスレーブサーバ200と飛行体Cのスレーブサーバ200との間の通信経路におけるデータの送受信に関する通信品質を「低」と算出する。続いて、マスターサーバ100は、飛行体Bのスレーブサーバ200の通信品質を「低」と算出したので、飛行体Bのスレーブサーバ200に隣接する飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路におけるデータの送受信に関する通信品質を「低」と算出する。マスターサーバ100は、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200間の通信経路における品質情報を算出すると、マスター管理テーブル121のサーバ管理テーブルのうち飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200間の通信経路における品質情報を「低」に更新する。
また、マスターサーバ100は、ユーザ#5の参加データを受信すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200にユーザ#5の参加データを通知する。飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200は、ユーザ#5の参加データを取得すると、スレーブ管理テーブル221を作成または更新する。また、マスターサーバ100は、マスター管理テーブル121を更新すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200にマスター管理テーブル121の更新情報を通知する。飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200は、マスターサーバ100から更新情報を取得すると、それぞれのスレーブ管理テーブル221のユーザ管理テーブルのうち端末装置#5の品質情報またはサーバ管理テーブルのうち飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200間の通信経路における品質情報を「低」に更新する。
図18は、実施形態に係る三人目のユーザが会議に参加した場合の情報処理の一例を示す図である。図18では、端末装置#3を利用するユーザ#3が三人目のユーザとして会議に参加する。端末装置#3は、ユーザ#3による会議への参加を示すデータ(以下、ユーザ#3の参加データと記載する)とともに、端末装置#3におけるデータの送受信に関する通信品質が中程度であることを示す品質情報「中」(以下、端末装置#3の品質情報「中」と記載する)を飛行体Bのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Bのスレーブサーバ200は、ユーザ#3の参加データおよび端末装置#3の品質情報「中」を端末装置#3から受信すると、受信したデータをマスターサーバ100に送信する。マスターサーバ100は、ユーザ#3の参加データおよび端末装置#3の品質情報「中」を飛行体Bのスレーブサーバ200から受信すると、マスター管理テーブル121のユーザ管理テーブルのうち端末装置#3の品質情報を「中」に更新する。
また、マスターサーバ100は、ユーザ#3の参加データおよび端末装置#3の品質情報「中」を端末装置#3から受信すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200間の通信経路におけるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報を更新する。
例えば、マスターサーバ100は、飛行体Bのスレーブサーバ200は、通信品質が中程度である端末装置#3と接続されているので、飛行体Bのスレーブサーバ200によるデータの送受信に関する通信品質を「中」と算出する。続いて、マスターサーバ100は、飛行体Bのスレーブサーバ200の通信品質を「中」と算出したので、飛行体Bのスレーブサーバ200に隣接する飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路におけるデータの送受信に関する通信品質を「中」に更新する。
また、マスターサーバ100は、ユーザ#3の参加データを受信すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200にユーザ#3の参加データを通知する。飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200は、ユーザ#3の参加データを取得すると、スレーブ管理テーブル221を更新する。また、マスターサーバ100は、マスター管理テーブル121を更新すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200にマスター管理テーブル121の更新情報を通知する。飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200は、マスターサーバ100から更新情報を取得すると、それぞれのスレーブ管理テーブル221のユーザ管理テーブルのうち端末装置#3の品質情報またはサーバ管理テーブルのうち飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路における品質情報を「中」に更新する。
図19は、実施形態に係るトラフィック制御クライアントにおける通信品質が変更された場合の情報処理の一例を示す図である。図19では、図18に示す情報処理システム1において、端末装置#3によるデータの送受信に関する通信品質が中程度から高い通信品質に変化した場合を示す。端末装置#3は、端末装置#3におけるデータの送受信に関する通信品質が高いことを示す品質情報「高」(以下、端末装置#3の品質情報「高」と記載する)を飛行体Bのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Bのスレーブサーバ200は、端末装置#3の品質情報「高」を端末装置#3から受信すると、受信したデータをマスターサーバ100に送信する。マスターサーバ100は、端末装置#3の品質情報「高」を飛行体Bのスレーブサーバ200から受信すると、マスター管理テーブル121のユーザ管理テーブルのうち端末装置#3の品質情報を「高」に更新する。
また、マスターサーバ100は、端末装置#3の品質情報「高」を端末装置#3から受信すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200間の通信経路におけるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報を更新する。
例えば、マスターサーバ100は、飛行体Bのスレーブサーバ200は、通信品質が高い端末装置#3と接続されているので、飛行体Bのスレーブサーバ200によるデータの送受信に関する通信品質を「高」に更新する。続いて、マスターサーバ100は、飛行体Bのスレーブサーバ200の通信品質を「高」に更新したので、飛行体Bのスレーブサーバ200に隣接する飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路におけるデータの送受信に関する通信品質を「高」に更新する。
また、マスターサーバ100は、マスター管理テーブル121を更新すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200にマスター管理テーブル121の更新情報を通知する。飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200は、マスターサーバ100から更新情報を取得すると、それぞれのスレーブ管理テーブル221のユーザ管理テーブルのうち端末装置#3の品質情報またはサーバ管理テーブルのうち飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路における品質情報を「高」に更新する。
図20は、実施形態に係るトラフィック制御クライアントにおける通信品質が変更されるユースケースについて説明するための図である。図20では、図19で説明したような端末装置によるデータの送受信に関する通信品質が変更されるユースケースについて説明する。図20の左に示す端末装置(図20では、ノートパソコン)の画面には、Web会議の画面とWeb会議とは異なる別の表計算ソフトのデータが並べて表示されている。例えば、ユーザがWeb会議の内容に集中したいため、Web会議の画面を拡大して表示する操作を行った場合、拡大された画面のサイズに合わせてWeb会議に参加している他のユーザの映像の品質を向上させる必要がある。すなわち、端末装置によるデータの送受信に関する通信品質は、Web会議の画面を拡大する前と比べると、Web会議の画面を拡大した後の方が高くなる。
一方、ユーザが自装置とあまり関係がないため、Web会議の音声のみを聞きながらWeb会議の画面を非表示にして、別の表計算ソフトのデータだけを画面に表示する操作を行った場合、端末装置はWeb会議に参加している他のユーザの映像を受信する必要がなくなる。すなわち、端末装置によるデータの送受信に関する通信品質は、Web会議の画面を非表示にする前と比べると、Web会議の画面を非表示にした後の方が低くなる。
〔7.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。
〔7-1.強制品質変更〕
上述した図19では、端末装置によるデータの送受信に関する通信品質が変更される場合について説明したが、通信品質が変更される場合はこれに限られない。図21は、変形例に係るトラフィック制御クライアントにおける通信品質が強制的に変更された場合の情報処理の一例を示す図である。図21では、図18に示す情報処理システム1において、マスターサーバ100が、外部のシステムから情報処理システム1の全体的な通信品質を下げるようにという品質変更の要求を受け付ける。例えば、マスターサーバ100は、第5世代移動通信システムを構成するネットワーク機能から、例えば、モバイルネットワークの輻輳を回避するために、情報処理システム1の全体的な通信品質を下げるようにという品質変更の要求を受け付ける。
マスターサーバ100は、外部のシステムから品質変更の要求を受け付けると、マスター管理テーブル121を書き換える。具体的には、マスターサーバ100は、ユーザ管理テーブルの全ての端末装置の品質情報およびサーバ管理テーブルの全ての飛行体のスレーブサーバ200間の通信経路における品質情報を「低」に書き換える。
また、マスターサーバ100は、マスター管理テーブル121を更新すると、飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200にマスター管理テーブル121の更新情報を通知する。飛行体A~飛行体Cそれぞれのスレーブサーバ200は、マスターサーバ100から更新情報を取得すると、それぞれのスレーブ管理テーブル221のユーザ管理テーブルの全ての端末装置の品質情報およびサーバ管理テーブルの全ての飛行体のスレーブサーバ200間の通信経路における品質情報を「低」に更新する。このように、マスターサーバ100は、決定した通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、決定した通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を輻輳の発生または予兆を検知する前よりも低い通信品質に変更してよい。
〔7-2.複数経路での分散通信〕
図22は、変形例に係る複数経路での分散通信の一例を示す図である。図22では、図14に示す情報処理システム1において、端末装置#5および端末装置#6の利用者がいない場合を示す。図22では、飛行体Aのスレーブサーバ200のスレーブ管理テーブル221のサーバ管理テーブルにおける経路状態情報に着目すると、飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路の使用状況が「80%」であり、通信の負荷が高い状態である。飛行体Aのスレーブサーバ200は、飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路の経路状態情報に基づいて、飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路の負荷を軽減するため、端末装置#2から受信したデータを飛行体Dのマスターサーバ100に送信する。飛行体Dのマスターサーバ100は、飛行体Aのスレーブサーバ200からデータを受信すると、受信したデータを飛行体Cのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Cのスレーブサーバ200は、飛行体Dのマスターサーバ100からデータを受信すると、受信したデータを飛行体Bのスレーブサーバ200に送信する。このように、飛行体Aのスレーブサーバ200は、通信経路の経路状態情報に基づいて、受信したデータを複数の通信経路によって分散して通信することで、一部の通信経路に負荷が偏るのを軽減することができる。
このように、マスターサーバ100は、決定した通信経路を構成する各装置間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報に基づいて、決定した通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、無線メッシュネットワークにおける複数の通信経路を用いて通信を行うよう各装置を制御してよい。
〔7-3.経路状態を考慮した通信先の変更〕
図23は、変形例に係る経路状態を考慮した通信先の変更の一例を示す図である。図23は、飛行体Aのスレーブサーバ200のスレーブ管理テーブル221のサーバ管理テーブルにおける経路状態情報に着目すると、飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路の使用状況が「95%」であり、輻輳状態に近い点が図22と異なる。飛行体Aのスレーブサーバ200は、飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路の経路状態情報に基づいて、飛行体Aのスレーブサーバ200と飛行体Bのスレーブサーバ200との間の通信経路の輻輳を回避するため、端末装置#1および端末装置#2から受信したデータを飛行体Dのマスターサーバ100に送信する。飛行体Dのマスターサーバ100は、飛行体Aのスレーブサーバ200からデータを受信すると、受信したデータを飛行体Cのスレーブサーバ200に送信する。飛行体Cのスレーブサーバ200は、飛行体Dのマスターサーバ100からデータを受信すると、受信したデータを飛行体Bのスレーブサーバ200に送信する。このように、飛行体Aのスレーブサーバ200は、通信経路の経路状態情報に基づいて、受信したデータをマスターサーバ100によって決定された本来の通信経路とは異なる別の通信経路で通信することで、通信経路の輻輳を回避することができる。
このように、マスターサーバ100は、決定した通信経路を構成する特定の装置間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報に基づいて、特定の装置間の通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、特定の装置間の通信経路を含まない他の通信経路を用いて通信を行うよう各装置を制御してよい。
〔7-4.分散型マスターサーバの場合〕
上述した実施形態では、情報処理システム1がマスターサーバ100を中心とした中央処理型(集中型ともいう)のコンピューティングシステムである例について説明したが、情報処理システムの構成はこれに限られない。具体的には、上述した実施形態では、マスターサーバ100は、決定した通信経路および通信品質に従うよう指示する指示情報をスレーブサーバ200に対して送信する。また、スレーブサーバ200は、受信した指示情報に従って、自装置を制御する。これに対し、図24は、変形例に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図24では、情報処理システム1は、複数台のスレーブサーバ200で構成される分散型コンピューティングシステムであり、端末装置から会議作成依頼の通知を受信したスレーブサーバ200がその会議におけるマスターサーバ100として機能する。このように、情報処理システム1は、複数台のスレーブサーバ200で構成される分散型コンピューティングシステムであってよい。そして、クライアント300からWeb会議の作成依頼の通知を受信したスレーブサーバ200がWeb会議に関する無線メッシュネットワークにおける通信経路を決定するとともに、決定した通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を決定し、決定した通信経路および通信品質に従うよう指示する指示情報を自装置以外の他のスレーブサーバ200に対して送信してよい。また、他のスレーブサーバ200は、受信した指示情報に従って、自装置を制御してよい。
〔7-5.地上のメッシュネットワークへの適用〕
上述した実施形態では、無線メッシュネットワークが上空に位置する複数の飛行体によって形成される場合について説明したが、これに限られない。例えば、無線メッシュネットワークが地上(例えば、砂漠など)に位置する複数の移動体によって形成されてもよい。
〔7-6.通信品質について〕
上述した実施形態では、平易に説明するため、通信品質を「高」「中」「低」の3つのレベルに分けて説明したが、これは一例であり、通信品質はより細かく設定することが可能である。例えば、通信品質の高さに応じた数値によって通信品質を表してよい。例えば、通信品質を「1」~「10」の10段階で表してもよい。また、例えば、通信品質として、測定値そのものを使用してもよい。
〔7-7.往復の通信品質〕
上述した実施形態では、平易に説明するため、マスターサーバ100が、各サーバ間の通信経路における通信品質について、所定のサーバから他のサーバに対する通信方向の通信品質のみに基づいて最適な通信経路を決定する場合について説明したが、これに限られない。具体的には、マスターサーバ100は、各サーバ間の通信経路における通信品質について、所定のサーバから他のサーバに対する通信方向の通信品質および他のサーバから所定のサーバに対する通信方向の通信品質の両方に基づいて最適な通信経路を決定してよい。
〔7-8.その他〕
上述した実施形態では、中央サーバがユーザに対する配信サービスの例として、Web会議サービスを提供する場合について説明したが、中央サーバが提供するサービスはこれに限られない。例えば、中央サーバは、配信サービスとして映像以外の任意の情報(例えば、文字、音声など)をユーザに対して提供してよい。
〔8.効果〕
上述したように、本発明の実施形態に係る情報処理システム(実施形態では、情報処理システム1)は、無線メッシュネットワークを形成する複数の移動体(実施形態では、飛行体)それぞれが備える情報処理装置(実施形態では、マスターサーバ100またはスレーブサーバ200)と、ユーザによって利用される端末装置(実施形態では、クライアント300)と、を備える。データの送信元である第1端末装置は、データの送信先である複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む宛先付データを、第1端末装置と接続されている第1情報処理装置に送信する。第1情報処理装置は、第1端末装置から受信した宛先付データに含まれる複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む一のデータである第1集約データを第1情報処理装置の次の送信先として指定された第1隣接情報処理装置に送信する。また、第1情報処理装置は、第1端末装置から受信した宛先付データに含まれる複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報とデータとを含む一のデータである第1転送データを第1隣接情報処理装置に送信し、第1端末装置から受信した宛先付データに含まれる複数の端末識別情報の中に自装置と接続されている第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されている第2端末装置のうち、宛先付データに含まれる端末識別情報によって識別される第2端末装置にデータを送信する。
このように、情報処理システム1は、データの送信先である複数の第2端末装置が第1情報処理装置と接続されていない場合は、複数の送信先に宛てられた複数のデータを集約した一つのデータを第1情報処理装置の次の送信先として指定された第1隣接情報処理装置に送信することができる。これにより、情報処理システムは、データの送信先である第2端末装置が第1情報処理装置と接続されていない場合に、宛先が複数である場合であっても、複数の送信先に宛てられた複数のデータを一つのデータに集約することにより、複数の送信先それぞれに宛てられた複数のデータが同一の通信経路上を複数回流れないようにすることができる。したがって、情報処理システムは、メッシュネットワーク全体のトラフィック量を低減することができる。また、情報処理システムは、メッシュネットワーク全体のトラフィック量を低減することができるので、例えば、Web会議システムサービス等の配信サービスを実現するシステムにおいて、音声、映像、共有画面などのデータを低遅延で転送することができる。したがって、情報処理システムは、無線通信ネットワークの通信性能を向上させることができる。
また、第1情報処理装置は、第2端末装置が自装置と接続されており、第2端末装置によるデータの受信に関する通信品質が第1情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1端末装置から受信した宛先付データに含まれるデータのデータ量を削減し、データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第1削減後データを第2端末装置に送信し、第2端末装置が自装置と接続されておらず、第1隣接情報処理装置によるデータの受信に関する通信品質が第1情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1端末装置から受信した宛先付データに含まれるデータのデータ量を削減し、データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第2削減後データを第1隣接情報処理装置に送信する。
このように、情報処理システム1は、データの送信先によるデータの受信に関する通信品質を示す品質情報が、データの送信元によるデータの送信に関する通信品質を示す品質情報よりも低い場合は、データの送信元から受信したデータのデータ量を削減し、送信元から受信したデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応する削減後データをデータの送信先に送信する。これにより、情報処理システムは、データの送信先が送受信可能な通信品質を超える過剰なデータ品質のデータを送信しないようにすることができる。したがって、情報処理システムは、メッシュネットワーク全体のトラフィック量を低減することができる。また、情報処理システムは、メッシュネットワーク全体のトラフィック量を低減することができるので、例えば、Web会議システムにおける音声、映像、共有画面などのデータを低遅延で転送することができる。したがって、情報処理システムは、無線通信ネットワークの通信性能を向上させることができる。
また、第1隣接情報処理装置は、第1情報処理装置から受信した第1集約データに含まれる複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報とデータとを含む一のデータである第2集約データを第1隣接情報処理装置の次の送信先として指定された第2隣接情報処理装置に送信する。また、第1隣接情報処理装置は、第1情報処理装置から受信した第1集約データに含まれる複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報とデータとを含む一のデータである第2転送データを第2隣接情報処理装置に送信し、第1情報処理装置から受信した第1集約データに含まれる複数の端末識別情報の中に自装置と接続されている第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、自装置と接続されている第2端末装置のうち、第1集約データに含まれる端末識別情報によって識別される第2端末装置にデータを送信する。
このように、情報処理システム1は、データの送信先である複数の第2端末装置が第1隣接情報処理装置と接続されていない場合は、複数の送信先に宛てられた複数のデータを集約した一つのデータを第1隣接情報処理装置の次の送信先として指定された第2隣接情報処理装置に送信することができる。これにより、情報処理システムは、データの送信先である第2端末装置が第1隣接情報処理装置と接続されていない場合に、宛先が複数である場合であっても、複数の送信先に宛てられた複数のデータを一つのデータに集約することにより、複数の送信先それぞれに宛てられた複数のデータが同一の通信経路上を複数回流れないようにすることができる。
また、第1隣接情報処理装置は、第2端末装置が自装置と接続されており、第2端末装置によるデータの受信に関する通信品質が第1隣接情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1情報処理装置から受信した第1集約データに含まれるデータのデータ量を削減し、データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第3削減後データを第2端末装置に送信し、第2端末装置が自装置と接続されておらず、第2隣接情報処理装置によるデータの受信に関する通信品質が第1隣接情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、第1情報処理装置から受信した第1集約データに含まれるデータのデータ量を削減し、データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第4削減後データを第2隣接情報処理装置に送信する。
このように、情報処理システム1は、データの送信先によるデータの受信に関する通信品質を示す品質情報が、データの送信元によるデータの送信に関する通信品質を示す品質情報よりも低い場合は、データの送信元から受信したデータのデータ量を削減し、送信元から受信したデータのデータ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応する削減後データをデータの送信先に送信する。これにより、情報処理システムは、データの送信先が送受信可能な通信品質を超える過剰なデータ品質のデータを送信しないようにすることができる。
また、情報処理装置は、端末装置によるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報、端末装置と情報処理装置との接続関係を示す情報、情報処理装置間の接続関係を示す情報、および情報処理装置間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報に基づいて、無線メッシュネットワークにおける通信経路を決定するとともに、決定した通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を決定する。
これにより、情報処理システム1は、経路状態情報に基づいて適切に通信経路を決定するとともに、決定した通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を適切に決定することができる。
また、情報処理装置は、決定した通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、決定した通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を輻輳の発生または予兆を検知する前よりも低い通信品質に変更する。
これにより、情報処理システム1は、通信経路における輻輳の発生を防止するようシステム全体を適切に制御することができる。したがって、情報処理システム1は、無線通信ネットワークの通信性能を向上させることができる。
また、情報処理装置は、決定した通信経路を構成する各装置間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報に基づいて、決定した通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、無線メッシュネットワークにおける複数の通信経路を用いて通信を行うよう各装置を制御する。
これにより、情報処理システム1は、通信経路における輻輳の発生を防止するようシステム全体を適切に制御することができる。したがって、情報処理システム1は、無線通信ネットワークの通信性能を向上させることができる。
また、情報処理装置は、決定した通信経路を構成する特定の装置間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報に基づいて、特定の装置間の通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、特定の装置間の通信経路を含まない他の通信経路を用いて通信を行うよう各装置を制御する。
これにより、情報処理システム1は、通信経路における輻輳の発生を防止するようシステム全体を適切に制御することができる。したがって、情報処理システム1は、無線通信ネットワークの通信性能を向上させることができる。
また、情報処理装置は、決定した通信経路および通信品質に従うよう指示する指示情報を自装置以外の他の情報処理装置に対して送信し、他の情報処理装置は、受信した指示情報に従って、自装置を制御する。
これにより、情報処理システム1は、決定した通信経路および通信品質に従うようシステム全体を適切に制御することができる。
また、情報処理装置は、ユーザ管理テーブルを含むマスター管理テーブルを備える。ユーザ管理テーブルは、端末装置を識別可能な端末識別情報と、端末装置と接続されている情報処理装置を識別可能なサーバ識別情報と、端末装置と情報処理装置との間のデータの送受信に関する第1通信品質を示す第1品質情報とを対応付けて記憶する。
これにより、情報処理システム1は、端末装置と情報処理装置との接続関係および端末装置と情報処理装置との間の通信品質に基づいて適切に通信経路を決定することができる。
また、情報処理装置は、サーバ管理テーブルをさらに含むマスター管理テーブルを備える。サーバ管理テーブルは、情報処理装置を識別可能なサーバ識別情報と情報処理装置と隣接する隣接情報処理装置を識別可能なサーバ識別情報と、情報処理装置と隣接情報処理装置との間のデータの送受信に関する第2通信品質を示す第2品質情報および情報処理装置と隣接情報処理装置との間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報とを対応付けて記憶する。
これにより、情報処理システム1は、情報処理装置と隣接情報処理装置との接続関係および報処理装置と隣接情報処理装置との間の通信品質に基づいて適切に通信経路を決定することができる。
複数台の情報処理装置で構成される分散型コンピューティングシステムであって、端末装置からWeb会議の作成依頼の通知を受信した情報処理装置がWeb会議に関する無線メッシュネットワークにおける通信経路を決定するとともに、決定した通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を決定し、決定した通信経路および通信品質に従うよう指示する指示情報を自装置以外の他の情報処理装置に対して送信し、他の情報処理装置は、受信した指示情報に従って、自装置を制御する。
これにより、情報処理システム1は、分散型コンピューティングシステムにより、システム全体を柔軟に制御することができる。
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係るトラフィック制御マスターサーバ100やトラフィック制御スレーブサーバ200やトラフィック制御クライアント300は、例えば図25に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図25は、トラフィック制御マスターサーバ、トラフィック制御スレーブサーバおよびトラフィック制御クライアントの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係るトラフィック制御マスターサーバ100、トラフィック制御スレーブサーバ200、またはトラフィック制御クライアント300として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130、制御部230または制御部330の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔10.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述した情報処理装置は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、ユーザパケット伝送部は、ユーザパケット伝送手段やユーザパケット伝送回路に読み替えることができる。
1 情報処理システム
100 トラフィック制御マスターサーバ
110 通信部
120 記憶部
121 マスター管理テーブル
130 制御部
131 マスターサーバ処理部
132 外部システム制御部
133 ユーザパケット伝送部
200 トラフィック制御スレーブサーバ
210 通信部
220 記憶部
221 スレーブ管理テーブル
230 制御部
231 スレーブサーバ処理部
232 ユーザパケット伝送部
300 トラフィック制御クライアント
310 通信部
320 記憶部
330 制御部
331 クライアント制御部

Claims (18)

  1. 無線メッシュネットワークを形成する複数の移動体それぞれが備える情報処理装置と、ユーザによって利用される端末装置と、を備える情報処理システムであって、
    データの送信元である第1端末装置は、
    前記データの送信先である複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む宛先付データを、前記第1端末装置と接続されている第1情報処理装置に送信し、
    前記第1情報処理装置は、
    前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む一のデータである第1集約データを前記第1情報処理装置の次の送信先として指定された第1隣接情報処理装置に送信する、
    情報処理システム。
  2. 前記第1情報処理装置は、
    前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報と前記データとを含む一のデータである第1転送データを前記第1隣接情報処理装置に送信し、
    前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されている第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されている第2端末装置のうち、前記宛先付データに含まれる端末識別情報によって識別される第2端末装置に前記データを送信する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第1情報処理装置は、
    前記第2端末装置が自装置と接続されており、前記第2端末装置によるデータの受信に関する通信品質が前記第1情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記データのデータ量を削減し、前記データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第1削減後データを前記第2端末装置に送信し、
    前記第2端末装置が自装置と接続されておらず、前記第1隣接情報処理装置によるデータの受信に関する通信品質が前記第1情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記データのデータ量を削減し、前記データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第2削減後データを前記第1隣接情報処理装置に送信する、
    請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記第1隣接情報処理装置は、
    前記第1情報処理装置から受信した前記第1集約データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む一のデータである第2集約データを前記第1隣接情報処理装置の次の送信先として指定された第2隣接情報処理装置に送信する、
    請求項1~3のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  5. 前記第1隣接情報処理装置は、
    前記第1情報処理装置から受信した前記第1集約データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報と前記データとを含む一のデータである第2転送データを前記第2隣接情報処理装置に送信し、
    前記第1情報処理装置から受信した前記第1集約データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されている第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されている第2端末装置のうち、前記第1集約データに含まれる端末識別情報によって識別される第2端末装置に前記データを送信する、
    請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記第1隣接情報処理装置は、
    前記第2端末装置が自装置と接続されており、前記第2端末装置によるデータの受信に関する通信品質が前記第1隣接情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、前記第1情報処理装置から受信した前記第1集約データに含まれる前記データのデータ量を削減し、前記データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第3削減後データを前記第2端末装置に送信し、
    前記第2端末装置が自装置と接続されておらず、前記第2隣接情報処理装置によるデータの受信に関する通信品質が前記第1隣接情報処理装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、前記第1情報処理装置から受信した前記第1集約データに含まれる前記データのデータ量を削減し、前記データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第4削減後データを前記第2隣接情報処理装置に送信する、
    請求項4または5に記載の情報処理システム。
  7. 前記情報処理装置は、
    前記端末装置によるデータの送受信に関する通信品質を示す品質情報、前記端末装置と前記情報処理装置との接続関係を示す情報、前記情報処理装置間の接続関係を示す情報、および前記情報処理装置間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報に基づいて、前記無線メッシュネットワークにおける通信経路を決定するとともに、決定した前記通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を決定する、
    請求項1~6のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  8. 前記情報処理装置は、
    決定した前記通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、決定した前記通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を前記輻輳の発生または予兆を検知する前よりも低い通信品質に変更する、
    請求項7に記載の情報処理システム。
  9. 前記情報処理装置は、
    決定した前記通信経路を構成する各装置間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報に基づいて、決定した前記通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、前記無線メッシュネットワークにおける複数の通信経路を用いて通信を行うよう各装置を制御する、
    請求項7または8に記載の情報処理システム。
  10. 前記情報処理装置は、
    決定した前記通信経路を構成する特定の装置間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報に基づいて、前記特定の装置間の通信経路における輻輳の発生または予兆を検知した場合には、前記特定の装置間の通信経路を含まない他の通信経路を用いて通信を行うよう各装置を制御する、
    請求項7~9のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  11. 前記情報処理装置は、
    決定した前記通信経路および前記通信品質に従うよう指示する指示情報を自装置以外の他の情報処理装置に対して送信し、
    前記他の情報処理装置は、
    受信した前記指示情報に従って、自装置を制御する、
    請求項7~10のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  12. 前記情報処理装置は、
    ユーザ管理テーブルを含むマスター管理テーブルを備え、
    前記ユーザ管理テーブルは、
    前記端末装置を識別可能な端末識別情報と、前記端末装置と接続されている前記情報処理装置を識別可能なサーバ識別情報と、前記端末装置と前記情報処理装置との間のデータの送受信に関する第1通信品質を示す第1品質情報とを対応付けて記憶する、
    請求項7~11のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  13. 前記情報処理装置は、
    サーバ管理テーブルをさらに含む前記マスター管理テーブルを備え、
    前記サーバ管理テーブルは、
    前記情報処理装置を識別可能なサーバ識別情報と前記情報処理装置と隣接する隣接情報処理装置を識別可能なサーバ識別情報と、前記情報処理装置と前記隣接情報処理装置との間のデータの送受信に関する第2通信品質を示す第2品質情報および前記情報処理装置と前記隣接情報処理装置との間の通信経路の使用状況を示す経路状態情報とを対応付けて記憶する、
    請求項12に記載の情報処理システム。
  14. 複数台の前記情報処理装置で構成される分散型コンピューティングシステムであって、 前記端末装置からWeb会議の作成依頼の通知を受信した前記情報処理装置が前記Web会議に関する前記無線メッシュネットワークにおける通信経路を決定するとともに、決定した前記通信経路を構成する各装置間のデータの送受信に関する通信品質を決定し、決定した前記通信経路および前記通信品質に従うよう指示する指示情報を自装置以外の他の情報処理装置に対して送信し、
    前記他の情報処理装置は、
    受信した前記指示情報に従って、自装置を制御する、
    請求項1~13のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  15. データの送信元である第1端末装置から、前記データの送信先である複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む宛先付データを受信し、受信した前記宛先付データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む一のデータである集約データを自装置の次の送信先として指定された隣接情報処理装置に送信するユーザパケット伝送部
    を備える情報処理装置。
  16. 前記ユーザパケット伝送部は、
    前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されていない一の第2端末装置を識別可能な端末識別情報と前記データとを含む一のデータである転送データを前記隣接情報処理装置に送信し、
    前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されている第2端末装置を識別可能な端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されている第2端末装置のうち、前記宛先付データに含まれる端末識別情報によって識別される第2端末装置に前記データを送信する、
    請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記ユーザパケット伝送部は、
    前記第2端末装置が自装置と接続されており、前記第2端末装置によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記データのデータ量を削減し、前記データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第1削減後データを前記第2端末装置に送信し、
    前記第2端末装置が自装置と接続されておらず、前記隣接情報処理装置によるデータの受信に関する通信品質が自装置によるデータの送信に関する通信品質よりも低い場合は、前記第1端末装置から受信した前記宛先付データに含まれる前記データのデータ量を削減し、前記データ量から削減したデータ量を引いた残りのデータ量に対応するデータである第2削減後データを前記隣接情報処理装置に送信する、
    請求項15または16に記載の情報処理装置。
  18. データの送信元である第1端末装置から、前記データの送信先である複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む宛先付データを受信し、受信した前記宛先付データに含まれる前記複数の端末識別情報の中に自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報が存在する場合は、当該自装置と接続されていない複数の第2端末装置それぞれを識別可能な複数の端末識別情報と前記データとを含む一のデータである集約データを自装置の次の送信先として指定された隣接情報処理装置に送信するユーザパケット伝送手順
    をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
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